JPH11251218A - 位置検出方法及び装置、並びに該装置を備えた露光装置 - Google Patents
位置検出方法及び装置、並びに該装置を備えた露光装置Info
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- JPH11251218A JPH11251218A JP10049099A JP4909998A JPH11251218A JP H11251218 A JPH11251218 A JP H11251218A JP 10049099 A JP10049099 A JP 10049099A JP 4909998 A JP4909998 A JP 4909998A JP H11251218 A JPH11251218 A JP H11251218A
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Classifications
-
- G—PHYSICS
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- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F9/00—Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
- G03F9/70—Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
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- G03F9/7076—Mark details, e.g. phase grating mark, temporary mark
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ウエハマークが低段差である場合であって
も、高精度にその位置を検出し、アライメントを行う。 【解決手段】 ウエハ上のウエハマークMKX1,MK
Y1とウエハアライメントセンサ内の指標板上の指標マ
ークIMX1,IMX2,IMY1,IMY2とを照明
して撮像素子の撮像面に形成される投影像の撮像信号を
生成する。撮像信号のウエハマーク部のオフセットWI
と指標マーク部のオフセットKIとが等しくなるように
指標マークを照明する照明光の光量を調整する。指標マ
ークを構成する互いに線幅の異なるマーク19a〜19
cの像に対応した撮像信号のピークSXa〜SXcのう
ち振幅が所定の範囲内にあるピークより指標マークの中
心位置X2を求める。ウエハマークMKX1の中心位置
X1の指標マークの中心位置X2に対する位置ずれ量を
検出する。
も、高精度にその位置を検出し、アライメントを行う。 【解決手段】 ウエハ上のウエハマークMKX1,MK
Y1とウエハアライメントセンサ内の指標板上の指標マ
ークIMX1,IMX2,IMY1,IMY2とを照明
して撮像素子の撮像面に形成される投影像の撮像信号を
生成する。撮像信号のウエハマーク部のオフセットWI
と指標マーク部のオフセットKIとが等しくなるように
指標マークを照明する照明光の光量を調整する。指標マ
ークを構成する互いに線幅の異なるマーク19a〜19
cの像に対応した撮像信号のピークSXa〜SXcのう
ち振幅が所定の範囲内にあるピークより指標マークの中
心位置X2を求める。ウエハマークMKX1の中心位置
X1の指標マークの中心位置X2に対する位置ずれ量を
検出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハ等の基板上
の被検マークの位置を検出するための位置検出方法及び
装置に関し、特に半導体素子、液晶表示素子、又は薄膜
磁気ヘッド等を製造するためのフォトリソグラフィ工程
で使用される露光装置に備えられて、ウエハ等の基板上
のアライメントマークを光電検出するアライメントセン
サに使用して好適なものである。
の被検マークの位置を検出するための位置検出方法及び
装置に関し、特に半導体素子、液晶表示素子、又は薄膜
磁気ヘッド等を製造するためのフォトリソグラフィ工程
で使用される露光装置に備えられて、ウエハ等の基板上
のアライメントマークを光電検出するアライメントセン
サに使用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体素子等を製造する際に使
用されるステッパー等の投影露光装置においては、マス
クとしてのレチクル上に形成された回路パターンの像
を、感光基板としてのウエハ(又はガラスプレート等)
上の各ショット領域にそれまでの工程で形成されている
パターン上に、高い重ね合わせ精度で転写するために、
レチクルとウエハの各ショット領域とを高精度に位置合
わせするためのアライメント機構が備えられている。
用されるステッパー等の投影露光装置においては、マス
クとしてのレチクル上に形成された回路パターンの像
を、感光基板としてのウエハ(又はガラスプレート等)
上の各ショット領域にそれまでの工程で形成されている
パターン上に、高い重ね合わせ精度で転写するために、
レチクルとウエハの各ショット領域とを高精度に位置合
わせするためのアライメント機構が備えられている。
【0003】このアライメント機構の主要部が、レチク
ル上のアライメントマーク(レチクルマーク)の位置を
検出するレチクルアライメント顕微鏡と、ウエハ上のア
ライメントマーク(ウエハマーク)の位置を検出するア
ライメントセンサとである。また、ウエハマーク用のア
ライメントセンサとしては、特開平2−54103号公
報に示されているような、ウエハマーク検出用の専用の
光学系を使用し、露光位置と異なる位置でウエハマーク
の位置を検出するオフ・アクシス方式で広帯域の照明光
を用いる画像処理方式のアライメントセンサが多用され
ている。このアライメントセンサには、指標マークが設
けられており、アライメントの前に、アライメントセン
サの検出中心位置(指標マークの中心位置)と露光中心
位置(レチクルのパターン像の中心位置)との距離を計
測するベースライン計測が予め行われていた。そして、
指標マークの中心位置とウエハマークの中心位置との位
置ずれ量を計測し、その位置ずれ量にベースライン量を
加えて補正を行い、その補正結果に基づいてウエハを位
置決めして露光を行っていた。
ル上のアライメントマーク(レチクルマーク)の位置を
検出するレチクルアライメント顕微鏡と、ウエハ上のア
ライメントマーク(ウエハマーク)の位置を検出するア
ライメントセンサとである。また、ウエハマーク用のア
ライメントセンサとしては、特開平2−54103号公
報に示されているような、ウエハマーク検出用の専用の
光学系を使用し、露光位置と異なる位置でウエハマーク
の位置を検出するオフ・アクシス方式で広帯域の照明光
を用いる画像処理方式のアライメントセンサが多用され
ている。このアライメントセンサには、指標マークが設
けられており、アライメントの前に、アライメントセン
サの検出中心位置(指標マークの中心位置)と露光中心
位置(レチクルのパターン像の中心位置)との距離を計
測するベースライン計測が予め行われていた。そして、
指標マークの中心位置とウエハマークの中心位置との位
置ずれ量を計測し、その位置ずれ量にベースライン量を
加えて補正を行い、その補正結果に基づいてウエハを位
置決めして露光を行っていた。
【0004】また、従来のウエハマークは段差が500
nm程度以上であるものがほとんどであり、アライメン
トセンサには開口数(N.A.)が0.2〜0.3程度
の結像光学系を備えることで十分な精度が得られてい
た。また、指標マークは、アライメントセンサの計測安
定性がアライメント精度に大きく影響するため、アライ
メントセンサの光学系中で、撮像面までの像のリレー数
の少ない位置に設けられていた。
nm程度以上であるものがほとんどであり、アライメン
トセンサには開口数(N.A.)が0.2〜0.3程度
の結像光学系を備えることで十分な精度が得られてい
た。また、指標マークは、アライメントセンサの計測安
定性がアライメント精度に大きく影響するため、アライ
メントセンサの光学系中で、撮像面までの像のリレー数
の少ない位置に設けられていた。
【0005】また、指標マークをウエハからの戻り光で
照射する場合には、ウエハ表面が荒れていると、指標マ
ークからの検出光にウエハ表面の荒れによるフレア等に
起因するノイズが含まれるため、指標マークの検出精度
が悪化する。また、指標マークと共役なウエハ面は、パ
ターンを形成してはならないパターン禁止帯とする必要
があり、ウエハの有効利用面積が小さくなるという問題
があった。このような問題を解決するために、特開平5
−326375号公報、又は特開平6−77116号公
報に示されているように、ウエハ上のウエハマークを照
明する照明系とは別に指標マークを照明する照明系を別
途設ける方法が提案されている。
照射する場合には、ウエハ表面が荒れていると、指標マ
ークからの検出光にウエハ表面の荒れによるフレア等に
起因するノイズが含まれるため、指標マークの検出精度
が悪化する。また、指標マークと共役なウエハ面は、パ
ターンを形成してはならないパターン禁止帯とする必要
があり、ウエハの有効利用面積が小さくなるという問題
があった。このような問題を解決するために、特開平5
−326375号公報、又は特開平6−77116号公
報に示されているように、ウエハ上のウエハマークを照
明する照明系とは別に指標マークを照明する照明系を別
途設ける方法が提案されている。
【0006】また、従来は露光波長以外の光束でウエハ
上の各ショット領域に付設されたウエハマークの位置を
検出し、ウエハマークを検出するための光学系の一部と
して投影光学系を使用するTTL(スルー・ザ・レン
ズ)方式も併用して使用されていた。
上の各ショット領域に付設されたウエハマークの位置を
検出し、ウエハマークを検出するための光学系の一部と
して投影光学系を使用するTTL(スルー・ザ・レン
ズ)方式も併用して使用されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来のア
ライメントセンサでは、オフ・アクシス方式の他にTT
L方式も併用して使用されており、ウエハマークは段差
が500nm程度以上であるものがほとんどで、開口数
(N.A.)が0.2〜0.3程度の結像光学系でウエ
ハマークを検出するのに十分な精度が得られていた。
ライメントセンサでは、オフ・アクシス方式の他にTT
L方式も併用して使用されており、ウエハマークは段差
が500nm程度以上であるものがほとんどで、開口数
(N.A.)が0.2〜0.3程度の結像光学系でウエ
ハマークを検出するのに十分な精度が得られていた。
【0008】しかしながら、近年では0.25〜0.1
μm程度の解像度が要求されるようになり、それに応え
るべく露光も水銀ランプのi線等からKrF、又はAr
F等のエキシマレーザ光に短波長化しつつあり、開口数
を例えば0.7以上とした投影光学系が要求されてい
る。このような投影光学系を製造するのに使用できるレ
ンズ硝材としては、現在のところ蛍石や石英しか適当な
ものがないとされているが、レンズ硝材として蛍石や石
英を用いた投影光学系では、露光光と異なるアライメン
ト用のレーザ光や広帯域波長(530〜800nm程
度)の光に対しては収差が残存するため、TTL方式の
位置検出装置(アライメントセンサ)を使用することは
困難となる。
μm程度の解像度が要求されるようになり、それに応え
るべく露光も水銀ランプのi線等からKrF、又はAr
F等のエキシマレーザ光に短波長化しつつあり、開口数
を例えば0.7以上とした投影光学系が要求されてい
る。このような投影光学系を製造するのに使用できるレ
ンズ硝材としては、現在のところ蛍石や石英しか適当な
ものがないとされているが、レンズ硝材として蛍石や石
英を用いた投影光学系では、露光光と異なるアライメン
ト用のレーザ光や広帯域波長(530〜800nm程
度)の光に対しては収差が残存するため、TTL方式の
位置検出装置(アライメントセンサ)を使用することは
困難となる。
【0009】また、アライメントセンサの対物光学系に
おいても、アライメント精度を高めるために、開口数を
例えば0.4〜0.6程度まで高めることが要求されて
いる。また、CMP(Chemical Mechanical Polishing:
化学機械的研磨)技術等における平坦化プロセスによ
り、ウエハマークも30〜500nm程度まで低段差化
される可能性がある。しかし、ウエハマークを低段差化
した場合、ウエハマークを検出する際のウエハマークの
像のコントラストが低下し、ウエハマークの中心位置を
正確に検出できなくなる恐れがある。
おいても、アライメント精度を高めるために、開口数を
例えば0.4〜0.6程度まで高めることが要求されて
いる。また、CMP(Chemical Mechanical Polishing:
化学機械的研磨)技術等における平坦化プロセスによ
り、ウエハマークも30〜500nm程度まで低段差化
される可能性がある。しかし、ウエハマークを低段差化
した場合、ウエハマークを検出する際のウエハマークの
像のコントラストが低下し、ウエハマークの中心位置を
正確に検出できなくなる恐れがある。
【0010】即ち、低段差化したウエハマーク、及び指
標マークの像を同じ撮像素子で撮像して得られる撮像信
号は、図7(a)に示すように、中央のウエハマークに
対応する部分の振幅が、その両側の指標マークに対応す
る部分の振幅より小さくなる。図7(a)において、横
軸は計測方向(X方向とする)の位置X、縦軸は位置X
での撮像信号SXAのレベルを表している。この際に、
ウエハマークの部分の振幅を大きくするために、撮像信
号SXAを所定のレベルを中心としてアナログで増幅す
ると、図7(b)の撮像信号SXBで示すように、撮像
信号SXB中の指標マーク部が飽和して波形の歪みが生
じてしまうため、指標マークの中心位置を高精度に検出
できなくなり、ひいてはアライメント精度が低下すると
いう不都合がある。
標マークの像を同じ撮像素子で撮像して得られる撮像信
号は、図7(a)に示すように、中央のウエハマークに
対応する部分の振幅が、その両側の指標マークに対応す
る部分の振幅より小さくなる。図7(a)において、横
軸は計測方向(X方向とする)の位置X、縦軸は位置X
での撮像信号SXAのレベルを表している。この際に、
ウエハマークの部分の振幅を大きくするために、撮像信
号SXAを所定のレベルを中心としてアナログで増幅す
ると、図7(b)の撮像信号SXBで示すように、撮像
信号SXB中の指標マーク部が飽和して波形の歪みが生
じてしまうため、指標マークの中心位置を高精度に検出
できなくなり、ひいてはアライメント精度が低下すると
いう不都合がある。
【0011】また、指標マークの部分の撮像信号の飽和
を避けるためには、指標マークとウエハマークとを別々
の撮像素子で検出する方法も考えられるが、ウエハマー
クの投影像と指標マークの投影像とのコントラストやオ
フセットが大きく異なる場合に、各撮像素子の撮像信号
ごとにゲインやオフセットを調整する際に誤差を生じや
すいという不都合がある。
を避けるためには、指標マークとウエハマークとを別々
の撮像素子で検出する方法も考えられるが、ウエハマー
クの投影像と指標マークの投影像とのコントラストやオ
フセットが大きく異なる場合に、各撮像素子の撮像信号
ごとにゲインやオフセットを調整する際に誤差を生じや
すいという不都合がある。
【0012】本発明は斯かる点に鑑み、低段差のウエハ
マークであっても、高精度にその位置を検出できる位置
検出方法を提供することを第1の目的とする。本発明は
更に、種々の段差のウエハマークの位置をそれぞれ高精
度に検出できる位置検出方法を提供することを第2の目
的とする。また、本発明は、そのような位置検出方法を
実施できる位置検出装置及び露光装置を提供することを
も目的とする。
マークであっても、高精度にその位置を検出できる位置
検出方法を提供することを第1の目的とする。本発明は
更に、種々の段差のウエハマークの位置をそれぞれ高精
度に検出できる位置検出方法を提供することを第2の目
的とする。また、本発明は、そのような位置検出方法を
実施できる位置検出装置及び露光装置を提供することを
も目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の位置検出
方法は、基板(4)上の被検マーク(MKX1,MKX
2)の像と所定の指標マーク(IMX1,IMX2)、
又はこの指標マーク(IMX1,IMX2)の像とを比
較することによって、その被検マーク(MKX1,MK
X2)の位置を検出する位置検出方法において、その指
標マーク(IMX1,IMX2)は、互いに異なる複数
のマーク(19a〜19c)を有し、その被検マーク
(MKX1,MKX2)の像に応じて、その複数のマー
ク(19a〜19c)の内から比較の基準となるマーク
を選択するものである。また、その互いに異なる複数の
マーク(19a〜19c)は、例えば互いに線幅の異な
る複数のマークであることが好ましい。
方法は、基板(4)上の被検マーク(MKX1,MKX
2)の像と所定の指標マーク(IMX1,IMX2)、
又はこの指標マーク(IMX1,IMX2)の像とを比
較することによって、その被検マーク(MKX1,MK
X2)の位置を検出する位置検出方法において、その指
標マーク(IMX1,IMX2)は、互いに異なる複数
のマーク(19a〜19c)を有し、その被検マーク
(MKX1,MKX2)の像に応じて、その複数のマー
ク(19a〜19c)の内から比較の基準となるマーク
を選択するものである。また、その互いに異なる複数の
マーク(19a〜19c)は、例えば互いに線幅の異な
る複数のマークであることが好ましい。
【0014】斯かる本発明の第1の位置検出方法によれ
ば、検出される被検マークが高段差でその像の検出レベ
ル(振幅)が大きいときは、指標マーク(IMX1,I
MX2)を構成する複数のマーク(19a〜19c)の
像の内から太いマークの像を比較の基準として選択し、
その被検マークが低段差でその像の検出レベルが小さい
ときには細いマークの像を選択することにより、高精度
に種々の段差の被検マークの位置を検出することができ
る。
ば、検出される被検マークが高段差でその像の検出レベ
ル(振幅)が大きいときは、指標マーク(IMX1,I
MX2)を構成する複数のマーク(19a〜19c)の
像の内から太いマークの像を比較の基準として選択し、
その被検マークが低段差でその像の検出レベルが小さい
ときには細いマークの像を選択することにより、高精度
に種々の段差の被検マークの位置を検出することができ
る。
【0015】次に、本発明の第2の位置検出方法は、基
板(4)上の被検マーク(MKX2,MKY2)の像と
所定の指標マークの像(IMX1,IMX2,IMY
1,IMY2)とを比較することによって、その被検マ
ーク(MKX2,MKY2)の位置を検出する位置検出
方法において、その指標マーク(IMX1,IMX2,
IMY1,IMY2)は、この指標マークの像(IMX
1,IMX2,IMY1,IMY2)を所定の検出面
(31X,31Y)上に形成する対物光学系の解像限界
よりも細い線幅のマーク(19c)を有するものであ
る。
板(4)上の被検マーク(MKX2,MKY2)の像と
所定の指標マークの像(IMX1,IMX2,IMY
1,IMY2)とを比較することによって、その被検マ
ーク(MKX2,MKY2)の位置を検出する位置検出
方法において、その指標マーク(IMX1,IMX2,
IMY1,IMY2)は、この指標マークの像(IMX
1,IMX2,IMY1,IMY2)を所定の検出面
(31X,31Y)上に形成する対物光学系の解像限界
よりも細い線幅のマーク(19c)を有するものであ
る。
【0016】斯かる本発明の第2の位置検出方法によれ
ば、指標マークの像(IMX1,IMX2,IMY1,
IMY2)を所定の検出面(31X,31Y)上に形成
する対物光学系の解像限界よりも線幅の細い指標マーク
は、その像のコントラストが低い。そこで、被検マーク
(MKX2,MKY2)がその像のコントラストの低い
低段差の被検マークであっても、その線幅の細い指標マ
ークの像を比較の基準として選択することにより、高精
度に被検マーク(MKX2,MKY2)の位置を検出す
ることができる。
ば、指標マークの像(IMX1,IMX2,IMY1,
IMY2)を所定の検出面(31X,31Y)上に形成
する対物光学系の解像限界よりも線幅の細い指標マーク
は、その像のコントラストが低い。そこで、被検マーク
(MKX2,MKY2)がその像のコントラストの低い
低段差の被検マークであっても、その線幅の細い指標マ
ークの像を比較の基準として選択することにより、高精
度に被検マーク(MKX2,MKY2)の位置を検出す
ることができる。
【0017】なお、その対物光学系の開口数をNA、照
明光の平均波長をλとすると、レーリーの解像限界△は
次のようになり、指標マークの線幅は△より小さければ
よい。 △=λ/(2・NA) (1) 従って、仮に開口数NAを0.6、平均波長λを650
nmとすると、解像限界△はほぼ540nm(基板上の
投影像に換算した値)となり、同じ平均波長で開口数N
Aを0.4とすると、解像限界△はほぼ812nm(基
板上の投影像に換算した値)となる。
明光の平均波長をλとすると、レーリーの解像限界△は
次のようになり、指標マークの線幅は△より小さければ
よい。 △=λ/(2・NA) (1) 従って、仮に開口数NAを0.6、平均波長λを650
nmとすると、解像限界△はほぼ540nm(基板上の
投影像に換算した値)となり、同じ平均波長で開口数N
Aを0.4とすると、解像限界△はほぼ812nm(基
板上の投影像に換算した値)となる。
【0018】また、その被検マークとその指標マークと
を互いに異なる照明系(25,27)により照明すると
共に、その被検マークの像及びその指標マークの像の検
出レベルに応じてその互いに異なる照明系(25,2
7)の相対的な照度を調整することが望ましい。この場
合、その被検マークの像とその指標マークの像との例え
ば平均的な検出レベルを等しくすることができ、その被
検マークの位置検出精度を向上させることができる。
を互いに異なる照明系(25,27)により照明すると
共に、その被検マークの像及びその指標マークの像の検
出レベルに応じてその互いに異なる照明系(25,2
7)の相対的な照度を調整することが望ましい。この場
合、その被検マークの像とその指標マークの像との例え
ば平均的な検出レベルを等しくすることができ、その被
検マークの位置検出精度を向上させることができる。
【0019】また、その被検マークの像及びその指標マ
ークの像は同一の撮像素子(31X,31Y)の撮像面
上に投影され、その撮像素子の検出信号はその被検マー
クの像に対応する信号部が所定範囲の振幅となるように
利得制御、即ち、オートゲインコントロール(AGC)
され、この利得制御された検出信号を処理してその指標
マークの像に対するその被検マークの像の位置ずれ量を
検出することが望ましい。この場合、検出信号を利得制
御することにより、その被検マークが像のコントラスト
が低い低段差の被検マークであっても、高精度にその位
置を検出することができる。
ークの像は同一の撮像素子(31X,31Y)の撮像面
上に投影され、その撮像素子の検出信号はその被検マー
クの像に対応する信号部が所定範囲の振幅となるように
利得制御、即ち、オートゲインコントロール(AGC)
され、この利得制御された検出信号を処理してその指標
マークの像に対するその被検マークの像の位置ずれ量を
検出することが望ましい。この場合、検出信号を利得制
御することにより、その被検マークが像のコントラスト
が低い低段差の被検マークであっても、高精度にその位
置を検出することができる。
【0020】なお、その被検マークの像と指標マークの
像とを別々の撮像素子で検出する場合には、撮像素子の
検出信号をそれぞれ同じ条件で利得制御することによ
り、被検マークの像と指標マークの像とを同一の撮像素
子で検出する場合と同様の効果が得られる。また、被検
マークの像と指標マークの像とが同一の撮像素子の撮像
面上に投影した場合は、検出信号を利得制御した際に生
じる撮像素子の感度特性の変化の影響を受けない。ま
た、その指標マークを構成するマークをそれぞれ複数の
同一線幅の線状パターンより形成してもよい。この場
合、複数の線状パターンの各位置を平均化することによ
り、より高精度に指標マークの位置検出を行うことがで
き、ひいては高精度にアライメントを行うことができ
る。
像とを別々の撮像素子で検出する場合には、撮像素子の
検出信号をそれぞれ同じ条件で利得制御することによ
り、被検マークの像と指標マークの像とを同一の撮像素
子で検出する場合と同様の効果が得られる。また、被検
マークの像と指標マークの像とが同一の撮像素子の撮像
面上に投影した場合は、検出信号を利得制御した際に生
じる撮像素子の感度特性の変化の影響を受けない。ま
た、その指標マークを構成するマークをそれぞれ複数の
同一線幅の線状パターンより形成してもよい。この場
合、複数の線状パターンの各位置を平均化することによ
り、より高精度に指標マークの位置検出を行うことがで
き、ひいては高精度にアライメントを行うことができ
る。
【0021】一方、被検マークの像と指標マークの像と
を別々の撮像素子で検出した場合には、被検マークを検
出するための計測視野の大きさに左右されずに指標マー
クの大きさや配置を決定することができるという利点が
ある。次に、本発明の位置検出装置は、基板上の被検マ
ークの像(MKX2,MKY2)と所定の指標マークの
像(IMX1,IMX2,IMY1,IMY2)とを撮
像する撮像素子(31X,31Y)を備え、この撮像素
子(31X,31Y)の検出信号を処理してその指標マ
ーク(IMX1,IMX2,IMY1,IMY2)を基
準としてその被検マーク(MKX2,MKY2)の位置
を検出する位置検出装置において、その指標マーク(I
MX1,IMX2,IMY1,IMY2)は、互いに線
幅の異なる複数のマーク(19a〜19c)を有し、そ
の撮像素子(31X,31Y)の検出信号中のその被検
マークの像(MKX2,MKY2)に対応する部分のレ
ベルに応じて、その検出信号中のその複数のマーク(1
9a〜19c)に対応する部分から比較の基準となる部
分を選択する信号処理系(13)を設けたものである。
を別々の撮像素子で検出した場合には、被検マークを検
出するための計測視野の大きさに左右されずに指標マー
クの大きさや配置を決定することができるという利点が
ある。次に、本発明の位置検出装置は、基板上の被検マ
ークの像(MKX2,MKY2)と所定の指標マークの
像(IMX1,IMX2,IMY1,IMY2)とを撮
像する撮像素子(31X,31Y)を備え、この撮像素
子(31X,31Y)の検出信号を処理してその指標マ
ーク(IMX1,IMX2,IMY1,IMY2)を基
準としてその被検マーク(MKX2,MKY2)の位置
を検出する位置検出装置において、その指標マーク(I
MX1,IMX2,IMY1,IMY2)は、互いに線
幅の異なる複数のマーク(19a〜19c)を有し、そ
の撮像素子(31X,31Y)の検出信号中のその被検
マークの像(MKX2,MKY2)に対応する部分のレ
ベルに応じて、その検出信号中のその複数のマーク(1
9a〜19c)に対応する部分から比較の基準となる部
分を選択する信号処理系(13)を設けたものである。
【0022】斯かる本発明の位置検出装置によれば、本
発明の第1の位置検出方法を実施できると共に、信号処
理系(13)により、指標マーク(IMX1,IMX
2,IMY1,IMY2)の像を形成する複数のマーク
(19a〜19c)に対応する部分から最適な部分を比
較の基準として選択することにより、高精度に被検マー
ク(MKX2,MKY2)の位置検出を行うことができ
る。また、低段差で像のコントラストの低い被検マーク
(MKX2,MKY2)を検出する際に、撮像素子(3
1X,31Y)の検出信号中の被検マーク部のレベルを
所定の範囲となるように利得制御する場合であっても、
検出信号のレベルがそれと同じ程度の範囲内にある指標
マークの像を比較の基準として選択することにより、高
精度に被検マークの指標マークに対する位置検出を行う
ことができる。
発明の第1の位置検出方法を実施できると共に、信号処
理系(13)により、指標マーク(IMX1,IMX
2,IMY1,IMY2)の像を形成する複数のマーク
(19a〜19c)に対応する部分から最適な部分を比
較の基準として選択することにより、高精度に被検マー
ク(MKX2,MKY2)の位置検出を行うことができ
る。また、低段差で像のコントラストの低い被検マーク
(MKX2,MKY2)を検出する際に、撮像素子(3
1X,31Y)の検出信号中の被検マーク部のレベルを
所定の範囲となるように利得制御する場合であっても、
検出信号のレベルがそれと同じ程度の範囲内にある指標
マークの像を比較の基準として選択することにより、高
精度に被検マークの指標マークに対する位置検出を行う
ことができる。
【0023】次に、本発明の露光装置は、上記の本発明
の位置検出装置(5)と、位置合わせ用マーク(MKX
2,MKY2)が形成された基板(4)の位置決めを行
う基板ステージ(3)と、その基板(4)上にマスク
(9)のパターンを露光する露光部(1,8,10)と
を有する露光装置であって、その位置検出装置(5)に
よってその基板(4)上の位置合わせ用のマーク(MK
X2,MKY2)の位置を検出し、この検出結果に基づ
いてその基板(4)とそのマスク(9)との位置合わせ
を行うものである。
の位置検出装置(5)と、位置合わせ用マーク(MKX
2,MKY2)が形成された基板(4)の位置決めを行
う基板ステージ(3)と、その基板(4)上にマスク
(9)のパターンを露光する露光部(1,8,10)と
を有する露光装置であって、その位置検出装置(5)に
よってその基板(4)上の位置合わせ用のマーク(MK
X2,MKY2)の位置を検出し、この検出結果に基づ
いてその基板(4)とそのマスク(9)との位置合わせ
を行うものである。
【0024】斯かる本発明の露光装置によれば、本発明
の位置検出装置(5)を使用して、基板上の位置合わせ
用マーク(MKX2,MKY2)を位置を検出するた
め、位置合わせ用マークの低段差化が行われている場合
でも、基板(4)とマスク(9)との位置合わせを高精
度に行うことができる。また、本発明の位置検出装置
と、位置合わせ用マークが形成された基板の位置決めを
行う基板ステージと、その基板上にマスクのパターンを
露光する露光部とを、上記の機能を達成するように、電
気的、機械的、又は光学的に連結することで、本発明の
露光装置が組み上げられる。
の位置検出装置(5)を使用して、基板上の位置合わせ
用マーク(MKX2,MKY2)を位置を検出するた
め、位置合わせ用マークの低段差化が行われている場合
でも、基板(4)とマスク(9)との位置合わせを高精
度に行うことができる。また、本発明の位置検出装置
と、位置合わせ用マークが形成された基板の位置決めを
行う基板ステージと、その基板上にマスクのパターンを
露光する露光部とを、上記の機能を達成するように、電
気的、機械的、又は光学的に連結することで、本発明の
露光装置が組み上げられる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図面を参照して説明する。本実施の形態は、本発
明をステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置に
備えられたオフ・アクシス方式のアライメントセンサに
適用したものである。図1は、本例で使用される投影露
光装置の概略構成を示し、この図1において、露光時に
は露光光源、照度分布均一化用のオプティカル・インテ
グレータ、レチクルブラインド、コンデンサレンズ系等
で構成された照明光学系10からの露光光ILで、マス
クとしてのレチクル9のパターン面のパターン領域が照
明される。その露光光ILとしては、水銀ランプのi線
(波長365nm)等の輝線、又はKrF(波長248
nm)、ArF(波長193nm)等のエキシマレー
ザ、もしくはF2 (波長157nm)レーザ等が使用で
きる。
につき図面を参照して説明する。本実施の形態は、本発
明をステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置に
備えられたオフ・アクシス方式のアライメントセンサに
適用したものである。図1は、本例で使用される投影露
光装置の概略構成を示し、この図1において、露光時に
は露光光源、照度分布均一化用のオプティカル・インテ
グレータ、レチクルブラインド、コンデンサレンズ系等
で構成された照明光学系10からの露光光ILで、マス
クとしてのレチクル9のパターン面のパターン領域が照
明される。その露光光ILとしては、水銀ランプのi線
(波長365nm)等の輝線、又はKrF(波長248
nm)、ArF(波長193nm)等のエキシマレー
ザ、もしくはF2 (波長157nm)レーザ等が使用で
きる。
【0026】その露光光ILのもとで、レチクル9のパ
ターン像が両側(又はウエハ側に片側)テレセントリッ
クな投影光学系1を介して所定の倍率β(βは1/4,
1/5等)で、ウエハ4上の各ショット領域に投影され
る。ウエハ4の表面にはフォトレジストが塗布され、そ
の表面は投影光学系1の像面に合致するように保持され
ている。以下、投影光学系1の光軸AXに平行にZ軸を
取り、Z軸に垂直な平面内で図1の紙面に平行にX軸を
取り、図1の紙面に垂直にY軸を取って説明する。
ターン像が両側(又はウエハ側に片側)テレセントリッ
クな投影光学系1を介して所定の倍率β(βは1/4,
1/5等)で、ウエハ4上の各ショット領域に投影され
る。ウエハ4の表面にはフォトレジストが塗布され、そ
の表面は投影光学系1の像面に合致するように保持され
ている。以下、投影光学系1の光軸AXに平行にZ軸を
取り、Z軸に垂直な平面内で図1の紙面に平行にX軸を
取り、図1の紙面に垂直にY軸を取って説明する。
【0027】レチクル9はレチクルステージ8上に保持
され、レチクルステージ8はレチクルベース8B上でレ
チクル9をX方向、Y方向、回転方向に位置決めする。
レチクルステージ8の2次元的な位置はレーザ干渉計7
によって計測され、この計測結果、及び主制御系11の
制御情報に基づいてステージ駆動部12がレチクルステ
ージ8の動作を制御する。
され、レチクルステージ8はレチクルベース8B上でレ
チクル9をX方向、Y方向、回転方向に位置決めする。
レチクルステージ8の2次元的な位置はレーザ干渉計7
によって計測され、この計測結果、及び主制御系11の
制御情報に基づいてステージ駆動部12がレチクルステ
ージ8の動作を制御する。
【0028】一方、ウエハ4はウエハホルダ(不図示)
上に吸着保持され、ウエハホルダは試料台3上に固定さ
れ、試料台3はウエハステージ2上に固定されている。
ウエハステージ2は、試料台3のZ方向の位置(フォー
カス位置)及び傾斜角を制御すると共に、試料台3のX
方向及びY方向へのステッピングや高精度な位置決めを
行う。そのため、試料台3の側面は移動鏡としてのミラ
ー面になっており、そのミラー面に対向するようにレー
ザ干渉計6が配置され、レーザ干渉計6によって試料台
3の位置が計測されている。この計測結果、及び主制御
系11の制御情報に基づいて、ステージ駆動部12がウ
エハステージ2を駆動する。
上に吸着保持され、ウエハホルダは試料台3上に固定さ
れ、試料台3はウエハステージ2上に固定されている。
ウエハステージ2は、試料台3のZ方向の位置(フォー
カス位置)及び傾斜角を制御すると共に、試料台3のX
方向及びY方向へのステッピングや高精度な位置決めを
行う。そのため、試料台3の側面は移動鏡としてのミラ
ー面になっており、そのミラー面に対向するようにレー
ザ干渉計6が配置され、レーザ干渉計6によって試料台
3の位置が計測されている。この計測結果、及び主制御
系11の制御情報に基づいて、ステージ駆動部12がウ
エハステージ2を駆動する。
【0029】露光時にはウエハ4上の一つのショット領
域へのレチクル9のパターン像の露光が終わると、ウエ
ハステージ2を介してウエハ4上の次のショット領域を
投影光学系1の露光領域に移動して、レチクル9のパタ
ーン像を露光するという動作がステップ・アンド・リピ
ート方式で繰り返されて、ウエハ4上の各ショット領域
への露光が行われる。また、投影光学系1の像面をウエ
ハ4の表面に合わせ込むために、投影光学系1の下方に
は露光領域に位置するウエハ4の表面のZ方向の位置
(フォーカス位置)を計測するための斜入射オートフォ
ーカス装置(不図示)が設置されている。
域へのレチクル9のパターン像の露光が終わると、ウエ
ハステージ2を介してウエハ4上の次のショット領域を
投影光学系1の露光領域に移動して、レチクル9のパタ
ーン像を露光するという動作がステップ・アンド・リピ
ート方式で繰り返されて、ウエハ4上の各ショット領域
への露光が行われる。また、投影光学系1の像面をウエ
ハ4の表面に合わせ込むために、投影光学系1の下方に
は露光領域に位置するウエハ4の表面のZ方向の位置
(フォーカス位置)を計測するための斜入射オートフォ
ーカス装置(不図示)が設置されている。
【0030】さて、重ね合わせ露光を行う場合には、予
めレチクル9とウエハ4の各ショット領域とのアライメ
ントを高精度に行っておく必要がある。そのため、レチ
クル9のパターン面のパターン領域の近傍にはアライメ
ント用のレチクルマーク(不図示)が形成され、レチク
ルマークの上方にレチクルアライメント用のレチクル顕
微鏡(不図示)が配置されている。また、投影光学系1
の側面には、ウエハ4上の各ショット領域に付設された
アライメント用のウエハマークの位置を検出するための
オフ・アクシス方式で且つ画像処理方式のアライメント
センサ5が配置され、アライメントセンサ5の撮像信号
が画像処理装置13に供給されている。
めレチクル9とウエハ4の各ショット領域とのアライメ
ントを高精度に行っておく必要がある。そのため、レチ
クル9のパターン面のパターン領域の近傍にはアライメ
ント用のレチクルマーク(不図示)が形成され、レチク
ルマークの上方にレチクルアライメント用のレチクル顕
微鏡(不図示)が配置されている。また、投影光学系1
の側面には、ウエハ4上の各ショット領域に付設された
アライメント用のウエハマークの位置を検出するための
オフ・アクシス方式で且つ画像処理方式のアライメント
センサ5が配置され、アライメントセンサ5の撮像信号
が画像処理装置13に供給されている。
【0031】また、ウエハステージ2上に基準マーク
(不図示)が設けられ、レチクル9の投影光学系1によ
る投影像の中心(露光中心)と、アライメントセンサ5
内の指標板19(図2参照)上の指標マークの中心と、
ウエハ4上で共役な点(検出中心)との距離(ベースラ
イン)を計測するのにその基準マークが使用される。そ
して、アライメントセンサ5を介して指標マークの中心
位置とウエハマークの中心位置との位置ずれ量を計測
し、画像処理装置13はその位置ずれ量を主制御系11
に供給する。主制御系11は、その位置ずれ量をウエハ
ステージ2の座標に加算して得られるウエハマークの座
標にベースライン量を加えて補正を行い、その補正結果
に基づいてウエハを位置決めして露光を行う。
(不図示)が設けられ、レチクル9の投影光学系1によ
る投影像の中心(露光中心)と、アライメントセンサ5
内の指標板19(図2参照)上の指標マークの中心と、
ウエハ4上で共役な点(検出中心)との距離(ベースラ
イン)を計測するのにその基準マークが使用される。そ
して、アライメントセンサ5を介して指標マークの中心
位置とウエハマークの中心位置との位置ずれ量を計測
し、画像処理装置13はその位置ずれ量を主制御系11
に供給する。主制御系11は、その位置ずれ量をウエハ
ステージ2の座標に加算して得られるウエハマークの座
標にベースライン量を加えて補正を行い、その補正結果
に基づいてウエハを位置決めして露光を行う。
【0032】次に、本例の投影露光装置のアライメント
センサ5について説明する。図2は、本例のアライメン
トセンサ5を示し、この図2において、ウエハ4上の検
出対象のウエハマークMK1を照明するための光源27
は、ハロゲンランプからの照明光を、楕円鏡により集光
した後、照明光が500〜800nm程度の波長帯域と
なるようにフィルタリングする構成となっている。そし
て、光源27からの照明光は、ランダムに束ねられた光
ファイバ束26により照度分布が均一化された後に、レ
ンズ24,22を経て遮光スリット20上を均一に照明
する。遮光スリット20を透過した照明光はレンズ18
を経てハーフミラー16によりて偏向されて下方に向か
い、ダイクロイックミラー15を透過して、第1対物レ
ンズ14を介して、ウエハ4の表面上のウエハマークM
K1を照明する。
センサ5について説明する。図2は、本例のアライメン
トセンサ5を示し、この図2において、ウエハ4上の検
出対象のウエハマークMK1を照明するための光源27
は、ハロゲンランプからの照明光を、楕円鏡により集光
した後、照明光が500〜800nm程度の波長帯域と
なるようにフィルタリングする構成となっている。そし
て、光源27からの照明光は、ランダムに束ねられた光
ファイバ束26により照度分布が均一化された後に、レ
ンズ24,22を経て遮光スリット20上を均一に照明
する。遮光スリット20を透過した照明光はレンズ18
を経てハーフミラー16によりて偏向されて下方に向か
い、ダイクロイックミラー15を透過して、第1対物レ
ンズ14を介して、ウエハ4の表面上のウエハマークM
K1を照明する。
【0033】なお、ウエハマークMK1は段差が500
nm程度の高段差マークであるが、本例では段差が50
0nm〜30nm程度の低段差化されたウエハマークM
K2も高精度に位置検出を行うことができる。ウエハ4
からの反射光は再び第1対物レンズ14、ダイクロイッ
クミラー15、及びハーフミラー16を透過し、第2対
物レンズ33によりウエハ4の表面と共役な位置に配置
されたCCD型の2次元の撮像素子31Yの撮像面にウ
エハマークMK1の像を形成する。また、第2対物レン
ズ33と撮像素子31Yとの間のハーフミラー30で偏
向された光は同様に、ウエハ4の表面と共役な位置に配
置されたCCD型の2次元撮像素子31Xの撮像面にも
ウエハマークMK1の像を形成する。本例の第1対物レ
ンズ14、及び第2対物レンズ33よりなる結像光学系
の開口数は、一例として0.3〜0.6程度の範囲内で
不図示の開口絞りによって可変となっている。
nm程度の高段差マークであるが、本例では段差が50
0nm〜30nm程度の低段差化されたウエハマークM
K2も高精度に位置検出を行うことができる。ウエハ4
からの反射光は再び第1対物レンズ14、ダイクロイッ
クミラー15、及びハーフミラー16を透過し、第2対
物レンズ33によりウエハ4の表面と共役な位置に配置
されたCCD型の2次元の撮像素子31Yの撮像面にウ
エハマークMK1の像を形成する。また、第2対物レン
ズ33と撮像素子31Yとの間のハーフミラー30で偏
向された光は同様に、ウエハ4の表面と共役な位置に配
置されたCCD型の2次元撮像素子31Xの撮像面にも
ウエハマークMK1の像を形成する。本例の第1対物レ
ンズ14、及び第2対物レンズ33よりなる結像光学系
の開口数は、一例として0.3〜0.6程度の範囲内で
不図示の開口絞りによって可変となっている。
【0034】一方、指標マークを照明するための発光ダ
イオード(LED)25からの波長850nm程度の準
単色光とみなせる照明光は、レンズ23,21を経て指
標マークが付設された指標板19を照明する。なお、発
光ダイオード25の光量は、画像処理装置13の制御の
もとで光量制御装置28により調整自在となっている。
指標板19を透過した照明光は、レンズ17を経てダイ
クロイックミラー15により上方に偏向され、ハーフミ
ラー16を透過した後、第2対物レンズ33によりウエ
ハ面と共役な位置にある撮像素子31X,31Yの撮像
面上に指標マークの像を投影する。また、撮像素子31
X、31Yはそれぞれウエハ4上でX方向、Y方向に対
応する方向を画素の走査方向(読み出し方向)としてお
り、撮像素子31X,31Yからは、それぞれ撮像信号
SX,SYが画像処理装置13に供給されている。な
お、指標マークを撮像素子31X,31Yの撮像面に直
接形成してもよい。これらの要素を前述の機能を達成す
るように、電気的、機械的、又は光学的に連結すること
で、本例の投影露光装置が組み上げられる。
イオード(LED)25からの波長850nm程度の準
単色光とみなせる照明光は、レンズ23,21を経て指
標マークが付設された指標板19を照明する。なお、発
光ダイオード25の光量は、画像処理装置13の制御の
もとで光量制御装置28により調整自在となっている。
指標板19を透過した照明光は、レンズ17を経てダイ
クロイックミラー15により上方に偏向され、ハーフミ
ラー16を透過した後、第2対物レンズ33によりウエ
ハ面と共役な位置にある撮像素子31X,31Yの撮像
面上に指標マークの像を投影する。また、撮像素子31
X、31Yはそれぞれウエハ4上でX方向、Y方向に対
応する方向を画素の走査方向(読み出し方向)としてお
り、撮像素子31X,31Yからは、それぞれ撮像信号
SX,SYが画像処理装置13に供給されている。な
お、指標マークを撮像素子31X,31Yの撮像面に直
接形成してもよい。これらの要素を前述の機能を達成す
るように、電気的、機械的、又は光学的に連結すること
で、本例の投影露光装置が組み上げられる。
【0035】次に、アライメントを行う際のウエハマー
クの指標マークに対する位置ずれ量の検出方法について
説明する。なお、簡単のためX方向のアライメントのみ
について説明を行い、Y方向のアライメントについての
説明を省略する。なお、検出対象が高段差のウエハマー
クMK1である場合、図2の結像光学系(14,33)
の開口数は例えば0.3程度に設定される。
クの指標マークに対する位置ずれ量の検出方法について
説明する。なお、簡単のためX方向のアライメントのみ
について説明を行い、Y方向のアライメントについての
説明を省略する。なお、検出対象が高段差のウエハマー
クMK1である場合、図2の結像光学系(14,33)
の開口数は例えば0.3程度に設定される。
【0036】図3(a1)は、図2においてウエハマー
クMK1を照明する光源27を使用したときのウエハ4
上での撮像素子31Xによる観察視野内のウエハマーク
MK1を示し、この図3(a1)において、図2の遮光
スリット20は、ウエハ4上の検出領域でスリット像2
0Vとなって視野を制限するものとなっており、ウエハ
マークMK1はX方向に凹凸のライン・アンド・スペー
スパターンを配置したX軸のウエハマークMKX1と、
それをY方向に挟むようにY方向に凹凸のライン・アン
ド・スペースパターンを配置したY軸のウエハマークM
KY1と、から構成されている。ウエハマークMKX1
はX方向の位置検出に使用され、このウエハマークMK
X1は、Y方向に伸びた5本の凹の線状パターンがX方
向にほぼ一定のピッチで配列された格子状のマルチパタ
ーンとなっている。
クMK1を照明する光源27を使用したときのウエハ4
上での撮像素子31Xによる観察視野内のウエハマーク
MK1を示し、この図3(a1)において、図2の遮光
スリット20は、ウエハ4上の検出領域でスリット像2
0Vとなって視野を制限するものとなっており、ウエハ
マークMK1はX方向に凹凸のライン・アンド・スペー
スパターンを配置したX軸のウエハマークMKX1と、
それをY方向に挟むようにY方向に凹凸のライン・アン
ド・スペースパターンを配置したY軸のウエハマークM
KY1と、から構成されている。ウエハマークMKX1
はX方向の位置検出に使用され、このウエハマークMK
X1は、Y方向に伸びた5本の凹の線状パターンがX方
向にほぼ一定のピッチで配列された格子状のマルチパタ
ーンとなっている。
【0037】同様に、2箇所のウエハマークMKY1
は、それぞれX方向に伸びた3本の凹の線状パターン
(バーマーク)がY方向にほぼ一定のピッチで配列され
た格子状のマルチパターンとなっている。また、図2の
撮像素子31Xの撮像面には、X方向、及びY方向に対
応する方向に画素(ピクセル)が配列されており、その
走査方向はX方向となっている。
は、それぞれX方向に伸びた3本の凹の線状パターン
(バーマーク)がY方向にほぼ一定のピッチで配列され
た格子状のマルチパターンとなっている。また、図2の
撮像素子31Xの撮像面には、X方向、及びY方向に対
応する方向に画素(ピクセル)が配列されており、その
走査方向はX方向となっている。
【0038】撮像素子31Xでは、図3(a1)のサン
プリング領域VSA内の像の各画素での光電信号をX方
向に対応する方向(以下、これも「X方向」と呼ぶ)に
読み出す。それによって得られる撮像信号SXは、ウエ
ハマークMKX1が高段差のバーマークであるため、そ
のバーマーク1本について1つのボトム(最小値)にな
る。また、1本の走査線だけではS/N比の点で不利で
あるため、画像処理装置13では、サンプリング領域V
SA内に入る複数のX方向への走査によって得られる撮
像信号のオフセット、及びゲインを後述のように補正し
た後、得られる撮像信号を加算平均して、画像信号を得
る。この平均化処理により、ウエハ4表面の荒れ等によ
るノイズ成分の影響が低減される。そして、この平均化
された画像信号を画素間で補間して適当なスライスレベ
ルSLで2値化し、2値化された画像信号の走査方向
(X方向)の中心をウエハマークMKX1のX方向の位
置とみなす。ここで、一例としてスライスレベルSLは
各バーマークに対応する信号部分毎に求められる。
プリング領域VSA内の像の各画素での光電信号をX方
向に対応する方向(以下、これも「X方向」と呼ぶ)に
読み出す。それによって得られる撮像信号SXは、ウエ
ハマークMKX1が高段差のバーマークであるため、そ
のバーマーク1本について1つのボトム(最小値)にな
る。また、1本の走査線だけではS/N比の点で不利で
あるため、画像処理装置13では、サンプリング領域V
SA内に入る複数のX方向への走査によって得られる撮
像信号のオフセット、及びゲインを後述のように補正し
た後、得られる撮像信号を加算平均して、画像信号を得
る。この平均化処理により、ウエハ4表面の荒れ等によ
るノイズ成分の影響が低減される。そして、この平均化
された画像信号を画素間で補間して適当なスライスレベ
ルSLで2値化し、2値化された画像信号の走査方向
(X方向)の中心をウエハマークMKX1のX方向の位
置とみなす。ここで、一例としてスライスレベルSLは
各バーマークに対応する信号部分毎に求められる。
【0039】図3(b1)は、図3(a1)のサンプリ
ング領域VSA内の或る1列の画素より得られる撮像信
号SXを示し、この図3(b1)において、横軸は対応
するウエハ上でのX方向の位置を表す。本例では、ウエ
ハマークMKX1が5本の高段差のバーマークから構成
されており、領域Aで計5個のボトム波形が得られる。
なお、ウエハマークを構成するバーマークの本数は、5
本に限られず、検出精度の向上を図るため、本数を増や
してもよい。逆に、ウエハ面の荒れが少ないようなとき
は、本数を4本以下としてもよい。
ング領域VSA内の或る1列の画素より得られる撮像信
号SXを示し、この図3(b1)において、横軸は対応
するウエハ上でのX方向の位置を表す。本例では、ウエ
ハマークMKX1が5本の高段差のバーマークから構成
されており、領域Aで計5個のボトム波形が得られる。
なお、ウエハマークを構成するバーマークの本数は、5
本に限られず、検出精度の向上を図るため、本数を増や
してもよい。逆に、ウエハ面の荒れが少ないようなとき
は、本数を4本以下としてもよい。
【0040】図3(a2)は、図2において指標板19
を照明する発光ダイオード25を使用したときに撮像素
子31Xの観察視野で検出される指標マークを示し、こ
の図3(a2)において、指標板19は、中央部がクロ
ムにより遮光されており、遮光スリット20のクロム面
とガラス面とが反転した基板にX軸の指標マークIMX
1,IMX2、及びY軸の指標マークIMY1,IMY
2が付設されたものとなっている。また、X軸の指標マ
ークIMX1は、互いに線幅の異なる複数のY方向に伸
びた矩形の遮光膜よりなるマーク19a〜19cをX方
向に配列したものであり、指標マークIMX2と対にな
っている。また、Y軸の指標マークIMY1,IMY2
は、X軸の指標マークIMX1,IMX2を90°回転
したマークである。各マーク19a〜19cの線幅は、
外側のマーク19aが最も太く、内側のマーク19cが
最も細くなっている。
を照明する発光ダイオード25を使用したときに撮像素
子31Xの観察視野で検出される指標マークを示し、こ
の図3(a2)において、指標板19は、中央部がクロ
ムにより遮光されており、遮光スリット20のクロム面
とガラス面とが反転した基板にX軸の指標マークIMX
1,IMX2、及びY軸の指標マークIMY1,IMY
2が付設されたものとなっている。また、X軸の指標マ
ークIMX1は、互いに線幅の異なる複数のY方向に伸
びた矩形の遮光膜よりなるマーク19a〜19cをX方
向に配列したものであり、指標マークIMX2と対にな
っている。また、Y軸の指標マークIMY1,IMY2
は、X軸の指標マークIMX1,IMX2を90°回転
したマークである。各マーク19a〜19cの線幅は、
外側のマーク19aが最も太く、内側のマーク19cが
最も細くなっている。
【0041】なお、指標マークIMX1,IMX2,I
MY1,IMY2はクロム膜のような遮光膜より形成さ
れているものに限られず、照明光を遮光、又は反射する
ものであればよい。図3(b2)は、図3(a2)のサ
ンプリング領域VSA内の像を撮像素子31Xで撮像し
て、或る1列の画素から読み出した撮像信号SXを示
し、この図3(b2)において、横軸はウエハ上に換算
したX方向の位置を表し、線幅の異なるマーク19a〜
19cにそれぞれ対応したピークSXa〜SXcが現れ
ている。ここで、マーク19a〜19cは互いに線幅が
異なるため、対応する像のコントラストも異なり、ピー
クSXa〜SXcの大きさは線幅が狭くなるに従って小
さくなっている。
MY1,IMY2はクロム膜のような遮光膜より形成さ
れているものに限られず、照明光を遮光、又は反射する
ものであればよい。図3(b2)は、図3(a2)のサ
ンプリング領域VSA内の像を撮像素子31Xで撮像し
て、或る1列の画素から読み出した撮像信号SXを示
し、この図3(b2)において、横軸はウエハ上に換算
したX方向の位置を表し、線幅の異なるマーク19a〜
19cにそれぞれ対応したピークSXa〜SXcが現れ
ている。ここで、マーク19a〜19cは互いに線幅が
異なるため、対応する像のコントラストも異なり、ピー
クSXa〜SXcの大きさは線幅が狭くなるに従って小
さくなっている。
【0042】図3(a3)は、同時にウエハマークMK
1と指標板19とを照明したときの撮像素子31Xの観
察視野を示し、この図3(a3)において、観察される
パターンは図3(a1)のパターンと図3(a2)のパ
ターンとが合成されたものとなる。図3(b3)は、図
3(a3)のサンプリング領域VSA内の像を撮像素子
31Xで撮像して得られる或る1列の画素上の撮像信号
SXを示し、この図3(b3)の撮像信号SXは、図3
(b1)の撮像信号と図3(b2)の撮像信号とが合成
されたものとなる。このように単純に合成したのみで
は、ウエハマークMKX1の撮像信号のオフセットWI
と指標マークIMX1,IMX2の撮像信号のオフセッ
トKIとは異なっているのが普通である。そこで、画像
処理装置13は、光量制御装置28を介して、ウエハマ
ークMKX1の検出領域の明部(オフセットWI)の照
度に指標マークIMX1,IMX2の検出領域の明部
(オフセットKI)の照度を合わせるように発光ダイオ
ード25の光量を調整する。なお、ウエハマークMKX
1の検出領域の明部の照度は、ウエハ4の反射率によっ
て異なるため、発光ダイオード25の光量調整は各ウエ
ハ毎に行う。図3(b4)は、発光ダイオード25の照
明光の照度を調整後の撮像信号SX1を示し、図3(a
4)は、それに対応する観察視野を示している。
1と指標板19とを照明したときの撮像素子31Xの観
察視野を示し、この図3(a3)において、観察される
パターンは図3(a1)のパターンと図3(a2)のパ
ターンとが合成されたものとなる。図3(b3)は、図
3(a3)のサンプリング領域VSA内の像を撮像素子
31Xで撮像して得られる或る1列の画素上の撮像信号
SXを示し、この図3(b3)の撮像信号SXは、図3
(b1)の撮像信号と図3(b2)の撮像信号とが合成
されたものとなる。このように単純に合成したのみで
は、ウエハマークMKX1の撮像信号のオフセットWI
と指標マークIMX1,IMX2の撮像信号のオフセッ
トKIとは異なっているのが普通である。そこで、画像
処理装置13は、光量制御装置28を介して、ウエハマ
ークMKX1の検出領域の明部(オフセットWI)の照
度に指標マークIMX1,IMX2の検出領域の明部
(オフセットKI)の照度を合わせるように発光ダイオ
ード25の光量を調整する。なお、ウエハマークMKX
1の検出領域の明部の照度は、ウエハ4の反射率によっ
て異なるため、発光ダイオード25の光量調整は各ウエ
ハ毎に行う。図3(b4)は、発光ダイオード25の照
明光の照度を調整後の撮像信号SX1を示し、図3(a
4)は、それに対応する観察視野を示している。
【0043】この図3(b4)において、撮像信号SX
1中でウエハマークMKX1に対応するA部の振幅は高
精度に位置検出ができる程度に大きいため、この撮像信
号SX1をアナログ/デジタル(A/D)変換した後、
図3(a4)のサンプリング領域VSAの像の非計測方
向(Y方向)に加算平均してデジタルの画像信号SX
1’を得る。その後、画像信号SX1’のA部の振幅の
中心にスライスレベルSLを設定して、A部がスライス
レベルSLを横切る座標を平均化することで、ウエハマ
ークの中心位置X1が求められる。
1中でウエハマークMKX1に対応するA部の振幅は高
精度に位置検出ができる程度に大きいため、この撮像信
号SX1をアナログ/デジタル(A/D)変換した後、
図3(a4)のサンプリング領域VSAの像の非計測方
向(Y方向)に加算平均してデジタルの画像信号SX
1’を得る。その後、画像信号SX1’のA部の振幅の
中心にスライスレベルSLを設定して、A部がスライス
レベルSLを横切る座標を平均化することで、ウエハマ
ークの中心位置X1が求められる。
【0044】次に、指標マークIMX1,IMX2に対
応する画像信号SX1’中で、A部に振幅が最も近いピ
ークSXbにおいて、振幅の中心に新たなスライスレベ
ルSLを設定して、2つのピークSXbがスライスレベ
ルSLを横切る座標を平均化することで指標マークの中
心位置X2が求められ、位置X2に対する位置X1の位
置ずれ量が求められて、主制御系11に供給される。
応する画像信号SX1’中で、A部に振幅が最も近いピ
ークSXbにおいて、振幅の中心に新たなスライスレベ
ルSLを設定して、2つのピークSXbがスライスレベ
ルSLを横切る座標を平均化することで指標マークの中
心位置X2が求められ、位置X2に対する位置X1の位
置ずれ量が求められて、主制御系11に供給される。
【0045】次に、段差が500nm程度以下の低段差
のウエハマークを検出してアライメントを行う場合につ
いて、図4を参照して説明する。以下ではウエハマーク
の段差は、一例として30〜50nmであるとする。な
お、図4において図3に対応する部分には同一符号を付
してその詳細説明を省略する。図4(a1)は、図2に
おいてウエハ4上の別のレイヤの低段差のウエハマーク
MK2を検出する際の撮像素子31Xの観察視野内のパ
ターンを示し、ウエハマークMK2は、5本の凹部より
なるY方向に伸びたバーマークをX方向に一定ピッチで
配列したX軸のウエハマークMK2と、これを挟むよう
にそれぞれ3本の凹部よりなるX方向に伸びたバーマー
クをY方向に一定ピッチで配列した2個のY軸のウエハ
マークMKY2と、から構成されている。ウエハマーク
MK2の凹部の段差は30〜50nmであり、これに対
応して図2の結像光学系(14,33)の開口数は、一
例として0.4〜0.6程度に設定される。
のウエハマークを検出してアライメントを行う場合につ
いて、図4を参照して説明する。以下ではウエハマーク
の段差は、一例として30〜50nmであるとする。な
お、図4において図3に対応する部分には同一符号を付
してその詳細説明を省略する。図4(a1)は、図2に
おいてウエハ4上の別のレイヤの低段差のウエハマーク
MK2を検出する際の撮像素子31Xの観察視野内のパ
ターンを示し、ウエハマークMK2は、5本の凹部より
なるY方向に伸びたバーマークをX方向に一定ピッチで
配列したX軸のウエハマークMK2と、これを挟むよう
にそれぞれ3本の凹部よりなるX方向に伸びたバーマー
クをY方向に一定ピッチで配列した2個のY軸のウエハ
マークMKY2と、から構成されている。ウエハマーク
MK2の凹部の段差は30〜50nmであり、これに対
応して図2の結像光学系(14,33)の開口数は、一
例として0.4〜0.6程度に設定される。
【0046】また、図4(b1)は、図4(a1)のサ
ンプリング領域VSA内の像の撮像信号SXを示し、図
4(b1)において、ウエハマークMK2が低段差であ
るためそれに対応するB部のコントラストが図3(b
1)のA部に比べて低くなっている。また、撮像素子3
1XのX方向の1列の画素から得られる撮像信号SX
は、ウエハマークMKX2の各凹部の両側のエッジ位置
でボトム(最小値)になるため、10個のボトムが検出
される。また、図3の場合と同様に、発光ダイオード2
5の光量制御でウエハマークMKX2と指標マークIM
X1,IMX2とを同時に検出する際に得られる図4
(b3)の撮像信号SXのオフセットを調整し、図4
(b4)に示すような撮像信号SX1を生成する。
ンプリング領域VSA内の像の撮像信号SXを示し、図
4(b1)において、ウエハマークMK2が低段差であ
るためそれに対応するB部のコントラストが図3(b
1)のA部に比べて低くなっている。また、撮像素子3
1XのX方向の1列の画素から得られる撮像信号SX
は、ウエハマークMKX2の各凹部の両側のエッジ位置
でボトム(最小値)になるため、10個のボトムが検出
される。また、図3の場合と同様に、発光ダイオード2
5の光量制御でウエハマークMKX2と指標マークIM
X1,IMX2とを同時に検出する際に得られる図4
(b3)の撮像信号SXのオフセットを調整し、図4
(b4)に示すような撮像信号SX1を生成する。
【0047】このように、ウエハマークMKX2が低段
差である場合には、図4(b4)の撮像信号SX中でウ
エハマークMKX2に対応するB部のコントラストが低
く、中心位置を検出することが困難になる。また、ウエ
ハ4表面の荒れによるノイズ成分の影響が大きい場合に
は、ウエハマークMKX2の中心位置を検出することが
できなくなる。そこで、高精度にウエハマークMKX2
の中心位置を検出するため、図2の画像処理装置13内
のアナログのオートゲインコントロール(AGC)回路
において、撮像信号SX1のゲインを調整する。
差である場合には、図4(b4)の撮像信号SX中でウ
エハマークMKX2に対応するB部のコントラストが低
く、中心位置を検出することが困難になる。また、ウエ
ハ4表面の荒れによるノイズ成分の影響が大きい場合に
は、ウエハマークMKX2の中心位置を検出することが
できなくなる。そこで、高精度にウエハマークMKX2
の中心位置を検出するため、図2の画像処理装置13内
のアナログのオートゲインコントロール(AGC)回路
において、撮像信号SX1のゲインを調整する。
【0048】図5は、ゲイン調整前後の撮像信号を示
し、図5(a)に示す撮像信号SX1のゲインをB部が
飽和しない範囲で増大させて、図5(b)に示すような
撮像信号SX2を生成する。ここで、図5(b)の撮像
信号SX2は、図5(a)の撮像信号SX1を縦方向に
拡大したものとなっている。ゲインを調整することによ
り、ウエハマークMKX2に対応するB部の振幅の中央
にスライスレベルSLを設定することで、その中心位置
X1を高精度に求めることができる。
し、図5(a)に示す撮像信号SX1のゲインをB部が
飽和しない範囲で増大させて、図5(b)に示すような
撮像信号SX2を生成する。ここで、図5(b)の撮像
信号SX2は、図5(a)の撮像信号SX1を縦方向に
拡大したものとなっている。ゲインを調整することによ
り、ウエハマークMKX2に対応するB部の振幅の中央
にスライスレベルSLを設定することで、その中心位置
X1を高精度に求めることができる。
【0049】また、本例でも、その撮像信号SX2をA
/D変換して、図3(a4)のサンプリング領域VSA
でY方向に加算平均してデジタルの画像信号SX2を得
る。本例では画像信号SX2’の指標マークIMX1,
IMX2の太いマーク19a,19bに対応するピーク
SXa,SXbがAGC回路の出力部で飽和を起こして
しまうため、飽和した部分の信号に遅れが生じ、その部
分の画像信号SX2’に位置ずれが生じてしまう。そこ
で、振幅が飽和しない範囲内にあり指標マークIMX
1,IMX2中の最も細かいマーク19cに対応するピ
ークSXcを用いて、この両側のピークSXcの振幅の
中央にスライスレベルSLを設置して、2つのピークS
XcがスライスレベルSLを横切る座標の中心を、指標
マークIMX1,IMX2の中心位置X2として求め、
この位置X2に対するウエハマークMKX2の位置X1
の位置ずれ量を求めてアライメントを行う。
/D変換して、図3(a4)のサンプリング領域VSA
でY方向に加算平均してデジタルの画像信号SX2を得
る。本例では画像信号SX2’の指標マークIMX1,
IMX2の太いマーク19a,19bに対応するピーク
SXa,SXbがAGC回路の出力部で飽和を起こして
しまうため、飽和した部分の信号に遅れが生じ、その部
分の画像信号SX2’に位置ずれが生じてしまう。そこ
で、振幅が飽和しない範囲内にあり指標マークIMX
1,IMX2中の最も細かいマーク19cに対応するピ
ークSXcを用いて、この両側のピークSXcの振幅の
中央にスライスレベルSLを設置して、2つのピークS
XcがスライスレベルSLを横切る座標の中心を、指標
マークIMX1,IMX2の中心位置X2として求め、
この位置X2に対するウエハマークMKX2の位置X1
の位置ずれ量を求めてアライメントを行う。
【0050】このように、本例では、低段差のウエハマ
ークを検出する際に、AGC回路によりゲインを調整し
た場合であっても、指標マークとして線幅を変えること
によって像のコントラストが異なる複数のマーク19a
〜19cを用意しており、撮像信号の振幅が飽和しない
範囲内にある指標マークの中心位置を求めているため、
低段差マークであっても高精度にアライメントを行うこ
とができる。
ークを検出する際に、AGC回路によりゲインを調整し
た場合であっても、指標マークとして線幅を変えること
によって像のコントラストが異なる複数のマーク19a
〜19cを用意しており、撮像信号の振幅が飽和しない
範囲内にある指標マークの中心位置を求めているため、
低段差マークであっても高精度にアライメントを行うこ
とができる。
【0051】また、指標マークを構成する複数のマーク
19a〜19cの像のそれぞれの計測方向の中心を合致
させるために、予め、それらの中心位置のオフセットを
計測しておき、アライメントを行う際には使用するマー
クに応じてそのオフセットを補正する必要がある。な
お、上記の実施の形態ではスライスレベル法で各マーク
の位置を求めているが、ウエハマーク、及び指標マーク
の各線幅のマークの像について、それぞれテンプレート
信号を用意して、パターンマッチング法で各マークの位
置を特定してもよい。
19a〜19cの像のそれぞれの計測方向の中心を合致
させるために、予め、それらの中心位置のオフセットを
計測しておき、アライメントを行う際には使用するマー
クに応じてそのオフセットを補正する必要がある。な
お、上記の実施の形態ではスライスレベル法で各マーク
の位置を求めているが、ウエハマーク、及び指標マーク
の各線幅のマークの像について、それぞれテンプレート
信号を用意して、パターンマッチング法で各マークの位
置を特定してもよい。
【0052】なお、指標マークIMX1,IMX2を構
成する線幅の異なる複数のマーク19a〜19cの内の
最も細いマーク19cを、図2の結像光学系(17,3
3)の解像限界より狭い線幅のパターンとしてもよい。
この場合、そのパターン19cの像のコントラストは容
易に低段差マークの像程度に小さくなる。なお、本例で
は、指標マークIMX1,IMX2を異なる線幅のマー
ク19a〜19cにより構成することで、指標マークの
像のコントラストを変化させているが、各マーク19a
〜19cを同じ太さとして非計測方向(Y方向)に結像
光学系の解像度より細かい切り欠きを入れたり(内側の
マーク19c程多くの切り欠きを設ける)、クロム透過
率がそれぞれ異なる複数のマークから各マーク19a〜
19cを構成することでも、指標マークを構成する複数
のマーク相互のコントラストを変化させることができ
る。また、更に2次元の撮像素子31Xの代わりに、X
方向に細長い画素を配列した1次元のラインセンサ等を
用いる場合には、非計測方向の各マーク19a〜19c
の長さを変えてもよい。
成する線幅の異なる複数のマーク19a〜19cの内の
最も細いマーク19cを、図2の結像光学系(17,3
3)の解像限界より狭い線幅のパターンとしてもよい。
この場合、そのパターン19cの像のコントラストは容
易に低段差マークの像程度に小さくなる。なお、本例で
は、指標マークIMX1,IMX2を異なる線幅のマー
ク19a〜19cにより構成することで、指標マークの
像のコントラストを変化させているが、各マーク19a
〜19cを同じ太さとして非計測方向(Y方向)に結像
光学系の解像度より細かい切り欠きを入れたり(内側の
マーク19c程多くの切り欠きを設ける)、クロム透過
率がそれぞれ異なる複数のマークから各マーク19a〜
19cを構成することでも、指標マークを構成する複数
のマーク相互のコントラストを変化させることができ
る。また、更に2次元の撮像素子31Xの代わりに、X
方向に細長い画素を配列した1次元のラインセンサ等を
用いる場合には、非計測方向の各マーク19a〜19c
の長さを変えてもよい。
【0053】次に、本発明の実施の形態の他の例につい
て説明する。本例は上記の実施の形態に対して指標マー
クの構成を変更したものであり、図2において、指標板
19の代わりに指標板32を使用する。図6(a)は、
本例で使用される指標板32を照明した際の図2の撮像
素子31Xの指標板32上での観察視野を示し、この図
6(a)において、指標板32には、3本の遮光膜より
なる線状パターンが一定のピッチでX方向に対応する方
向に配列されたマルチパターン32a、及びマルチパタ
ーン32aに対して線幅が次第に狭くなるマルチパター
ン32b,32cが付設されており、X軸の一方の指標
マークIMX3は、このマルチパターン32a〜32c
から構成されている。そして、指標マークIMX3と対
称にX軸の他方の指標マークIMX4が設けられてい
る。同様に、Y方向のアライメント用として、Y方向に
対応する方向に配列されたマルチパターン32d〜32
fよりなる指標マークIMY3と、これに対称な指標マ
ークIMY4とが対になって設けられている。
て説明する。本例は上記の実施の形態に対して指標マー
クの構成を変更したものであり、図2において、指標板
19の代わりに指標板32を使用する。図6(a)は、
本例で使用される指標板32を照明した際の図2の撮像
素子31Xの指標板32上での観察視野を示し、この図
6(a)において、指標板32には、3本の遮光膜より
なる線状パターンが一定のピッチでX方向に対応する方
向に配列されたマルチパターン32a、及びマルチパタ
ーン32aに対して線幅が次第に狭くなるマルチパター
ン32b,32cが付設されており、X軸の一方の指標
マークIMX3は、このマルチパターン32a〜32c
から構成されている。そして、指標マークIMX3と対
称にX軸の他方の指標マークIMX4が設けられてい
る。同様に、Y方向のアライメント用として、Y方向に
対応する方向に配列されたマルチパターン32d〜32
fよりなる指標マークIMY3と、これに対称な指標マ
ークIMY4とが対になって設けられている。
【0054】図6(b)は、図6(a)のサンプリング
領域VSA内の像を撮像して得られる撮像信号SXを示
し、この図6(b)において、マルチパターン32a〜
32cに対応して、それぞれ次第にコントラストが低下
するように3つのボトムが形成されている。アライメン
トを行う際には、図4、及び図5の実施の形態と同様
に、振幅が飽和しない範囲内にある指標マーク部を選択
して、例えば各マルチパターン(32a〜32cの何れ
か)の信号が所定のスライスレベルを横切る位置を平均
化して位置検出を行うことにより、平均化効果で高精度
にアライメントを行うことができる。なお、マルチパタ
ーン32a〜32cを構成する線状パターンの本数は3
本に限られず、2本、又は4本以上でもよい。但し、そ
の本数を増やす場合には、平均化効果により検出精度が
向上し、より高精度にアライメントを行うことができ
る。
領域VSA内の像を撮像して得られる撮像信号SXを示
し、この図6(b)において、マルチパターン32a〜
32cに対応して、それぞれ次第にコントラストが低下
するように3つのボトムが形成されている。アライメン
トを行う際には、図4、及び図5の実施の形態と同様
に、振幅が飽和しない範囲内にある指標マーク部を選択
して、例えば各マルチパターン(32a〜32cの何れ
か)の信号が所定のスライスレベルを横切る位置を平均
化して位置検出を行うことにより、平均化効果で高精度
にアライメントを行うことができる。なお、マルチパタ
ーン32a〜32cを構成する線状パターンの本数は3
本に限られず、2本、又は4本以上でもよい。但し、そ
の本数を増やす場合には、平均化効果により検出精度が
向上し、より高精度にアライメントを行うことができ
る。
【0055】なお、上記の実施の形態において、ベース
ライン計測時に使用するウエハステージ上の基準マーク
を指標マークと同様に、線幅の異なる複数のマークより
構成してもよい。この場合、撮像信号のゲイン、及びオ
フセットを調整して、例えば指標マークIMX1,IM
X2の各線幅のマーク19a〜19cに対してそれぞれ
最適な基準マークを選択してベースライン計測を行うこ
とにより、各線幅のマーク19a〜19cのそれぞれに
ついて、高精度なベースライン計測を行うことができ
る。
ライン計測時に使用するウエハステージ上の基準マーク
を指標マークと同様に、線幅の異なる複数のマークより
構成してもよい。この場合、撮像信号のゲイン、及びオ
フセットを調整して、例えば指標マークIMX1,IM
X2の各線幅のマーク19a〜19cに対してそれぞれ
最適な基準マークを選択してベースライン計測を行うこ
とにより、各線幅のマーク19a〜19cのそれぞれに
ついて、高精度なベースライン計測を行うことができ
る。
【0056】なお、本発明は、本例のようなステップ・
アンド・リピート方式の投影露光装置のみならず、近年
主流となってきているステップ・アンド・スキャン方式
の投影露光装置のアライメントセンサにも適用すること
ができる。また、本例では屈折光学系の投影光学系を有
した投影露光装置に本発明を適用したが、反射屈折光学
系や、X線を用いた反射光学系を用いた露光装置にも適
用できる。
アンド・リピート方式の投影露光装置のみならず、近年
主流となってきているステップ・アンド・スキャン方式
の投影露光装置のアライメントセンサにも適用すること
ができる。また、本例では屈折光学系の投影光学系を有
した投影露光装置に本発明を適用したが、反射屈折光学
系や、X線を用いた反射光学系を用いた露光装置にも適
用できる。
【0057】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得ることは勿論である。
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得ることは勿論である。
【0058】
【発明の効果】本発明の第1の位置検出方法によれば、
検出される被検マークの像のコントラストに応じて、最
適なコントラストの指標マークの像を比較の基準として
選択することにより、種々の段差の被検マークの位置を
それぞれ高精度に検出することができる。
検出される被検マークの像のコントラストに応じて、最
適なコントラストの指標マークの像を比較の基準として
選択することにより、種々の段差の被検マークの位置を
それぞれ高精度に検出することができる。
【0059】次に、本発明の第2の位置検出方法によれ
ば、指標マークの像を所定の検出面上に形成する対物光
学系の解像限界よりも線幅が細い指標マークを有するた
め、被検マークがその像のコントラストの低い低段差の
被検マークであっても、その指標マークの像を比較の基
準として選択することにより、高精度に被検マークの位
置を検出することができる。
ば、指標マークの像を所定の検出面上に形成する対物光
学系の解像限界よりも線幅が細い指標マークを有するた
め、被検マークがその像のコントラストの低い低段差の
被検マークであっても、その指標マークの像を比較の基
準として選択することにより、高精度に被検マークの位
置を検出することができる。
【0060】次に、本発明の位置検出装置によれば、本
発明の位置検出方法を実施できると共に、信号処理系に
より、指標マークの像を形成する複数のマークに対応す
る部分から最適な部分を比較の基準として選択すること
により、高精度に被検マークの位置検出を行うことがで
きる。また、低段差でその像のコントラストの低い被検
マークを検出する際に、撮像素子の検出信号を所定の範
囲の振幅となるように利得制御する場合には、飽和を起
こしていない指標マークの像を比較の基準として選択す
ることにより、高精度に被検マークの位置検出を行うこ
とができる。
発明の位置検出方法を実施できると共に、信号処理系に
より、指標マークの像を形成する複数のマークに対応す
る部分から最適な部分を比較の基準として選択すること
により、高精度に被検マークの位置検出を行うことがで
きる。また、低段差でその像のコントラストの低い被検
マークを検出する際に、撮像素子の検出信号を所定の範
囲の振幅となるように利得制御する場合には、飽和を起
こしていない指標マークの像を比較の基準として選択す
ることにより、高精度に被検マークの位置検出を行うこ
とができる。
【0061】また、本発明の露光装置によれば、本発明
の位置検出装置を使用して、基板上の位置合わせ用マー
クを検出することにより、その基板が低段差化プロセス
を経ている場合でも、基板とマスクとの位置合わせを高
精度に行うことができる。
の位置検出装置を使用して、基板上の位置合わせ用マー
クを検出することにより、その基板が低段差化プロセス
を経ている場合でも、基板とマスクとの位置合わせを高
精度に行うことができる。
【図1】本発明の実施の形態の一例で使用される露光装
置を示す概略構成図である。
置を示す概略構成図である。
【図2】図1のアライメントセンサ5を示す概略構成図
である。
である。
【図3】高段差マークの位置検出を行う場合の撮像素子
の観察視野、及びそれに対応する撮像信号を示す図であ
る。
の観察視野、及びそれに対応する撮像信号を示す図であ
る。
【図4】低段差マークの位置検出を行う場合の撮像素子
の観察視野、及びそれに対応する撮像信号を示す図であ
る。
の観察視野、及びそれに対応する撮像信号を示す図であ
る。
【図5】(a)は、図4(b4)の撮像信号を示す図、
(b)は図5(a)の撮像信号のゲインを増大させた撮
像信号を示す図である。
(b)は図5(a)の撮像信号のゲインを増大させた撮
像信号を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の他の例において使用され
るマルチマーク化された指標マーク、及びその像の撮像
信号を示す図である。
るマルチマーク化された指標マーク、及びその像の撮像
信号を示す図である。
【図7】従来の位置検出装置で低段差マークの位置検出
を行う場合の説明図である。
を行う場合の説明図である。
1 投影光学系 4 ウエハ 5,アライメントセンサ 6,7 レーザ干渉計 9 レチクル 11 主制御系 12 ステージ駆動部 13 画像処理装置 15 ダイクロイックミラー 16 ハーフミラー 19,32 指標板 20 視野スリット 25 発光ダイオード 26 ランダムに束ねられたファイバ束 27 光源 31X,31Y 2次元の撮像素子
Claims (8)
- 【請求項1】 基板上の被検マークの像と所定の指標マ
ーク、又は該指標マークの像とを比較することによっ
て、前記被検マークの位置を検出する位置検出方法にお
いて、 前記指標マークは、互いに異なる複数のマークを有し、
前記被検マークの像に応じて、前記複数のマークの内か
ら比較の基準となるマークを選択することを特徴とする
位置検出方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の位置検出方法であって、 前記互いに異なる複数のマークは、互いに線幅の異なる
複数のマークであることを特徴とする位置検出方法。 - 【請求項3】 基板上の被検マークの像と所定の指標マ
ークの像とを比較することによって、前記被検マークの
位置を検出する位置検出方法において、 前記指標マークは、該指標マークの像を所定の検出面上
に形成する対物光学系の解像限界よりも細い線幅のマー
クを有することを特徴とする位置検出方法。 - 【請求項4】 請求項1、2、又は3記載の位置検出方
法であって、 前記被検マークと前記指標マークとを互いに異なる照明
系により照明すると共に、前記被検マークの像及び前記
指標マークの像の検出レベルに応じて前記互いに異なる
照明系の相対的な照度を調整することを特徴とする位置
検出方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項記載の位置検
出方法であって、 前記被検マークの像及び前記指標マークの像は同一の撮
像素子の撮像面上に投影され、前記撮像素子の検出信号
は前記被検マークの像に対応する信号部が所定範囲の振
幅となるように利得制御され、該利得制御された検出信
号を処理して前記指標マークの像に対する前記被検マー
クの像の位置ずれ量を検出することを特徴とする位置検
出方法。 - 【請求項6】 請求項1〜5の何れか一項記載の位置検
出方法であって、 前記指標マークを構成するマークはそれぞれ複数の同一
線幅の線状パターンよりなることを特徴とする位置検出
方法。 - 【請求項7】 基板上の被検マークの像と所定の指標マ
ークの像とを撮像する撮像素子を備え、該撮像素子の検
出信号を処理して前記指標マークを基準として前記被検
マークの位置を検出する位置検出装置において、 前記指標マークは、互いに線幅の異なる複数のマークを
有し、前記撮像素子の検出信号中の前記被検マークの像
に対応する部分のレベルに応じて、前記検出信号中の前
記複数のマークに対応する部分から比較の基準となる部
分を選択する信号処理系を設けたことを特徴とする位置
検出装置。 - 【請求項8】 請求項7記載の位置検出装置と、位置合
わせ用マークが形成された基板の位置決めを行う基板ス
テージと、前記基板上にマスクのパターンを露光する露
光部と、を有する露光装置であって、 前記位置検出装置によって前記基板上の位置合わせ用の
マークの位置を検出し、該検出結果に基づいて前記基板
と前記マスクとの位置合わせを行うことを特徴とする露
光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10049099A JPH11251218A (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | 位置検出方法及び装置、並びに該装置を備えた露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10049099A JPH11251218A (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | 位置検出方法及び装置、並びに該装置を備えた露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11251218A true JPH11251218A (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=12821660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10049099A Withdrawn JPH11251218A (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | 位置検出方法及び装置、並びに該装置を備えた露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11251218A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002139847A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-17 | Nikon Corp | 露光装置、露光方法及びデバイス製造方法 |
JP2005109418A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-21 | Canon Inc | 信号処理のパラメーターを決定する方法、アライメント方法、露光方法及び装置 |
JP2008227528A (ja) * | 2003-10-30 | 2008-09-25 | Asml Holding Nv | 調整可能なアライメントジオメトリ |
JP2008277754A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-11-13 | Asml Netherlands Bv | 検査方法、デバイス製造方法、検査装置、基板、マスク、リソグラフィ装置、及びリソグラフィセル |
US7906258B2 (en) | 2007-03-14 | 2011-03-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Photomask, photomask superimposition correcting method, and manufacturing method of semiconductor device |
JP2013105936A (ja) * | 2011-11-15 | 2013-05-30 | Canon Inc | 位置検出装置および露光装置 |
-
1998
- 1998-03-02 JP JP10049099A patent/JPH11251218A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002139847A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-17 | Nikon Corp | 露光装置、露光方法及びデバイス製造方法 |
JP2005109418A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-21 | Canon Inc | 信号処理のパラメーターを決定する方法、アライメント方法、露光方法及び装置 |
JP4681803B2 (ja) * | 2003-10-02 | 2011-05-11 | キヤノン株式会社 | 信号処理のパラメーターを決定する方法、露光方法、露光装置およびデバイス製造方法 |
JP2008227528A (ja) * | 2003-10-30 | 2008-09-25 | Asml Holding Nv | 調整可能なアライメントジオメトリ |
JP2008277754A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-11-13 | Asml Netherlands Bv | 検査方法、デバイス製造方法、検査装置、基板、マスク、リソグラフィ装置、及びリソグラフィセル |
US7906258B2 (en) | 2007-03-14 | 2011-03-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Photomask, photomask superimposition correcting method, and manufacturing method of semiconductor device |
JP2013105936A (ja) * | 2011-11-15 | 2013-05-30 | Canon Inc | 位置検出装置および露光装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050510 |