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JPH11249375A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

Info

Publication number
JPH11249375A
JPH11249375A JP10055204A JP5520498A JPH11249375A JP H11249375 A JPH11249375 A JP H11249375A JP 10055204 A JP10055204 A JP 10055204A JP 5520498 A JP5520498 A JP 5520498A JP H11249375 A JPH11249375 A JP H11249375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer material
toner
image
developing
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10055204A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Ide
収 井出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP10055204A priority Critical patent/JPH11249375A/ja
Publication of JPH11249375A publication Critical patent/JPH11249375A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置内で、転写材の光反射特性を特定し、転
写材の光反射特性に応じて透明トナーの現像量を調整す
ることにより、粒状性、色再現性、滑らかさを損なうこ
となく、かつ定着ロールへのオフセットを起すことがな
く、しかも、画像濃度に依存することなく、高い光沢度
を転写材上に一様に再現できるカラー画像形成装置を提
供する。 【解決手段】 像担持体上に形成された潜像を、有色ト
ナー及び透明トナーを用いて現像するカラー画像形成装
置において、光量測定手段により転写材の反射光量を測
定する手段と、測定された反射光量に基づき透明トナー
の現像量を制御する手段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式、静
電記録方式等によって、カラー画像を形成する装置に関
し、特に粒状性、色再現性、滑らかさを損なうことな
く、かつ定着ロールへのオフセットなく、しかも、画像
濃度に依存することなく、高い光沢度を転写材上に一様
に再現できるカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来においては、電子写真方式で転写材
上にカラー画像を形成する場合、例えばカラーコピーを
取る場合には、以下のようにしていた。即ち、原稿に照
明を当て、その反射光をカラーCCDにより色分解し、
画像処理装置で画像処理、色補正を施して得られる複数
色の画像信号を、色別に、例えば、半導体レーザーなど
用いて変調されたレーザー光線とする。このレーザー光
線を、Se、アモルファシリコンなどの無機感光体、ま
たはフタロシアニン顔料、ビスアゾ顔料などを電荷発生
層として用いた有機感光体に一色ずつ複数回照射するこ
とで、複数個の静電潜像を形成する。これら複数個の静
電潜像を例えば、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C
(シアン)、及びK(黒)の4色のカラートナーで順番
に現像する。そして、現像されたトナー像を無機または
有機感光体から用紙等の転写材に転写し、熱定着ロール
等で加熱定着する。こうして、転写材上にカラー画像を
形成していた。
【0003】上記場合において、前記カラートナーとし
ては、例えばポリエステル樹脂、スチレン/アクリル共
重合体、スチレン/ブタジエン共重合体等などの結着樹
脂中に、着色剤を分散させてなる平均粒径1〜15μm
の粒子に、平均粒径が5〜100nm程度の微粒子、例
えば酸化けい素、酸化チタン、酸化アルミニウム等無機
微粒子、またはPMMA、PVDF等の樹脂微粒子を付
着させたものを用い、前記着色剤としては、例えば、Y
(イエロー)用の着色剤としてベンジジンイエロー、キ
ノリンイエロー、ハンザイエロー等、M(マゼンタ)用
の着色剤としてローダミンB、ローズベンガル、ピグメ
ントレッド等、C(シアン)用の着色剤としてフタロシ
アニンブルー、アニリンブルー、ピグメントブルー等、
K(黒)用の着色剤としてカーボンブラック、アニリン
ブラック、カラー顔料のブレンド等を用いていた。
【0004】上述したようにして形成されたカラートナ
ーによるカラー画像は、加熱定着の際にその表面が平滑
化されるため、用紙表面と異なった光沢度を有してい
る。また、カラートナーにおける結着樹脂の種類、加熱
定着の方式等により、加熱定着の際のトナーの粘度が変
化し、カラー画像の光沢度が変化することが知られてい
る。
【0005】ところで、カラー画像の光沢度に対する好
みは、画像の種類、使用目的等によって異なり多様であ
るが、人物や風景などの写真原稿の場合には、鮮明な画
像を得る観点から高光沢な画像が好まれている。例え
ば、特開平5−142963号公報、特開平3−276
5号公報、特開昭63−259575号公報等には、カ
ラー複写機を用い、トナーの材質、定着条件等を選択す
ることにより、高光沢な画像を得る旨が記されている。
しかし、これらの公報に記載された技術の場合、トナー
による画像部の光沢度は高くできるものの、非画像部の
光沢度は高くできず、転写材上の光沢度を均一にするこ
とはできない。
【0006】上記問題を解決するために、例えば、特開
昭63−58374号公報、特開平4−278967号
公報、特開平4−204670号公報、特開平5−23
2840号公報、特開平7−72696号公報等には、
カラートナーの他に透明トナーを転写材に転写、定着す
る方法が提案されている。
【0007】しかしながら、これらの方法では透明トナ
ーの現像量が十分に制御されていないため、例えば、現
像量が多すぎる場合には、加熱定着時に加熱定着ロール
へのトナーのオフセットを発生したり、画像がカールし
てしまったりする。また、現像量が少なすぎる場合に
は、転写材にトナーがしみ込んでしまって、十分な光沢
が得られなかったり、また、粒状性が悪化してしまった
りする。また、樹脂が塗布されて比較的表面の平滑な印
刷用アート紙と、樹脂の塗布がなく表面が粗いコピー用
の普通紙を併用して同一量の透明トナーを転写、定着し
た場合には、印刷用アート紙では高い光沢が得られ、粒
状性が良い画像が得られるものの、加熱定着ロールへの
トナーのオフセットが発生し易い。また、普通紙では、
加熱定着ロールへのトナーのオフセットは起こりにくい
ものの、基材への透明トナーのしみ込みが発生するた
め、高い光沢を得ることが難しく、また、粒状性も低下
してしまうことが多い。さらに、画像濃度の高い画像に
透明トナーを転写、定着すると、加熱定着ロールへのト
ナーのオフセットが発生しやすい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、これら
従来における諸問題を解決すべく、鋭意検討を重ねた結
果、有色トナーの他に透明トナーを用い、該透明トナー
の現像量を、転写材の表面粗さに関する情報をもとに決
定することで、粒状性、色再現性、滑らかさを損なうこ
となく、かつ定着ロールへのオフセットなく、しかも、
画像濃度に依存することなく、高い光沢度を転写材上に
一様に再現できるカラー画像が得られることを見いだ
し、先に、転写材の表面特性の一つである表面粗さに関
する情報と、カラー画像現像用のデジタル信号情報と
で、透明トナー現像用のデジタル信号を変調する画像形
成方法を報告している(特願平9−161723号)。
【0009】この画像形成方法では紙の表面粗さを事前
に測定する必要があるが、実際の市場には多くの種類の
転写材が存在し、電子写真用の転写材として使用されて
いることを考えると、事前にすべての転写材の情報を入
手しておくことは困難であり、使用する装置の中で測定
できることが好ましい。しかし、実際の装置の中で表面
粗さを正確に測定しようとすれば、装置の大型化、高価
格化を招き、実用化が困難である。
【0010】従って、本発明の目的は、装置内で、転写
材の光反射特性を特定し、転写材の光反射特性に応じて
透明トナー量等を調整することにより、転写材種によら
ず、粒状性、色再現性、滑らかさを損なうことなく、か
つ定着ロールへのオフセットを起すことがなく、しか
も、画像濃度に依存することなく、高い光沢度を転写材
上に一様に再現できるカラー画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、装置の中
で測定することができる転写材の特性に着目し、種々の
検討を行ったところ、転写材に光照射した際の反射光量
によれば、装置の大型化や大幅なコストアップを招くこ
となく、転写材の表面性状を特定できることを見出し
た。
【0012】具体的には、例えば、転写材表面の摩擦力
を測定することとした場合には、測定装置が大がかりで
値段も高く、また、同じ表面粗さでも転写材表面のコー
ト材料の種類によって摩擦力が大きく異なるため有効な
透明トナー現像量制御情報とはなり得なかったのに対
し、転写材表面における正反射強度のような反射光量を
測定することとした場合には、装置を小型化することが
でき、安価であり、かつ、有効な透明トナー現像量制御
情報を提供できることを見出した。本発明は、本発明者
等の上記の知見に基づきなされたものである。
【0013】即ち、前記課題を解決するための手段は以
下の通りである。 1)像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜
像を少なくともシアン、マゼンタ、イエローの有色トナ
ーおよび透明トナーを用いてカラー現像する現像手段
と、形成された現像像を転写材上に転写する転写手段
と、該転写画像を転写材上に定着する定着手段とを有す
るカラー画像形成装置であって、転写材に光照射した際
の反射光量を測定する光量測定手段と、前記透明トナー
の現像量を転写材に光照射した際の反射光量に基づき制
御する現像量制御手段とを、有してなることを特徴とす
るカラー画像形成装置である。 2)前記光量測定手段が、転写材に光照射した際の正反
射強度を測定する正反射強度測定装置であることを特徴
とする(1)に記載のカラー画像形成装置である。 3)前記正反射強度測定装置が、その出力を補正するた
めの標準反射板を備えてなることを特徴とする(2)に
記載のカラー画像形成装置である。 4)前記現像量制御手段において、透明トナーの現像量
M(mg/cm2 )を、トナーの比重をw、転写材の反
射強度出力をR、標準反射板の反射強度出力をr、標準
反射板の光沢度をgとしたとき、下記の式(1)の関係
を満たすように制御することを特徴とする(1)〜
(3)に記載のカラー画像形成装置である。 0.7+8×r/(g×R)>M/w> 0.2+8×r/(g×R) (1)
【0014】5)像担持体上に潜像を形成する潜像形成
手段と、該潜像を少なくともシアン、マゼンタ、イエロ
ーの有色トナーおよび透明トナーを用いてカラー現像す
る現像手段と、形成された現像像を転写材上に転写する
転写手段と、該転写画像を転写材上に定着する定着手段
とを有するカラー画像形成装置であって、転写材に光照
射した際の反射光量を測定する光量測定手段と、前記透
明トナーの現像量を転写材に光照射した際の反射光量に
基づき制御する現像量制御手段と、前記透明トナー現像
用のデジタル信号をカラー画像現像用のデジタル信号変
化に基づき変調する現像用デジタル信号変調手段とを、
有してなることを特徴とするカラー画像形成装置であ
る。
【0015】6)前記現像量制御手段において、透明ト
ナーの現像量M(mg/cm2 )を、トナーの比重を
w、転写材の反射強度出力をR、標準反射板の反射強度
出力をr、標準反射板の光沢度をgとしたとき、下記式
(1)の関係を満たすように制御し、かつ、前記現像用
デジタル信号制御手段において、透明トナー画像信号C
(%)を、下記式(2)の関係を満たすように制御する
ことを特徴とする(5)に記載のカラー画像形成装置で
ある。 0.7+8×r/(g×R)>M/w> 0.2+8×r/(g×R) (1) C=(100-a(Mc ×Cc +Mm ×Cm +My ×Cy +Mk ×Ck )/M) ただし、1>a>0.3、C<0の場合はC=0 (2) (式中、Mc (mg/cm2 )はシアントナーの現像
量、Mm (mg/cm2)はマゼンタトナーの現像量、
y (mg/cm2 )はイエロートナーの現像量、Mk
(mg/cm2 )はブラックトナーの現像量であり、C
c (%)はシアントナーの画像信号、Cm (%)はマゼ
ンタトナーの画像信号、Cy (%)はイエロートナーの
画像信号、Ck (%)はブラックトナーの画像信号を表
す。)
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のカラー画像形成装置は、像担持体上に潜像を形
成する潜像形成手段と、該潜像を少なくともシアン、マ
ゼンタ、イエローの有色トナーおよび透明トナーを用い
てカラー現像する現像手段と、形成された現像像を転写
材上に転写する転写手段と、該転写画像を転写材上に定
着する定着手段とを有するカラー画像形成装置であっ
て、転写材に光照射した際の反射光量を測定する光量測
定手段と、前記透明トナーの現像量を転写材に光照射し
た際の反射光量に基づき制御する現像量制御手段とを有
している。
【0017】(光量測定手段)光量測定手段とは、転写材
に光照射した際の正反射強度、拡散反射強度のいずれか
の反射光量を測定する手段である。転写材に光を照射す
ると、転写材の表面性状に応じ、その一部は反射し、他
の一部は拡散し、他の一部は転写材を透過する。この
内、転写材に光照射した際の正反射強度、拡散反射強度
のいずれかの反射光量を測定することにより、転写材の
表面性状を特定することができ、その情報に応じて、透
明トナーの現像量を制御することができる。この中で
も、転写材の色や厚さの影響を受けにくい点で、正反射
強度測定装置を有することが好ましい。
【0018】転写材の正反射強度測定装置は、LEDや
半導体レーザー等のそれ自体公知の光源を利用して、レ
ンズなどの光学系により平行光線を作製して、該平行光
線を転写材表面に照射して、その正反射位置に設置した
光量センサーによって転写材の正反射強度を測定し、そ
のデータを現像量制御手段へと出力する装置である。転
写材からの拡散反射成分の影響を減らすために、平行光
線の入射角は転写材法線に対して、30〜75度傾いて
いることが好ましく、該平行光線の平行度は15度以下
が好ましく、光量センサーの分解能は15度以下が好ま
しい。さらに、光量センサーの感度を増加させると暗電
流の影響で測定精度が悪くなるため、センサーの感度を
考慮すると光量センサーの分解能は2度以上が好まし
い。
【0019】また、正反射強度測定装置は、標準反射板
を備えてなることが好ましい。標準反射板は、正反射強
度測定装置からの入射光線を受光して、その正反射光線
を前記転写材の正反射強度測定装置の光量センサーに反
射させて、そのときの正反射強度測定装置の出力によっ
て、転写材を測定した場合の正反射強度測定装置の出力
を補正するための手段であり、転写材が通過していない
時に標準反射板の正反射強度を測定して、この値を基準
に転写剤の正反射強度を相対化する補正を行う。前記標
準反射板は正反射強度が高いことが好ましく、光沢度が
90以上であることが好ましく、JIS Z 8741
記載の実用標準面であることがより好ましい。なお、標
準反射板の光沢度はJIS P 8142に準拠した装
置で求めた値である。
【0020】これら光量測定手段は、給紙手段から転写
位置までの転写材の搬送経路上、いずれの位置に設けら
れていてもよく、また、給紙手段に組み込まれていても
よい。
【0021】(現像量制御手段)透明トナー現像量の制御
手段としては、例えば、現像バイアス及び/または帯電
電位及び/または露光光量等を変更して、感光体表面電
位と現像スリーブとの静電コントラストを変更する手段
がある。また、現像スリーブと感光体の表面速度比を変
更する手段もある。また、二成分現像方式の場合はトナ
ーとキャリアの濃度比率を変更する手段がある。なお、
現像量の制御手段としては、現像量が任意に変更できる
という機能を有する限り特に制限はなく、それ自体公知
の現像量の制御手段をすべて利用できる。ここで、透明
トナー現像量M(mg/cm2 )とは、ソリッド画像の
感光体上に現像された透明トナーの単位面積当りの重量
を意味し、より実際的には、画像信号C=100%の露
光データを露光装置に入力した際の、感光体上に現像さ
れた透明トナーの単位面積当たりの重量を意味する。
【0022】本発明においては、透明トナーの現像量
は、転写材に光照射した際の反射光量を測定する光量測
定手段の出力情報をもとに決定することで好ましい画質
を得ることができる。例えば、光量測定手段として正反
射強度測定装置を用いた場合、正反射強度測定装置の出
力が小さい転写材を用いる場合には、透明トナーの現像
量を増加させ、出力の大きな転写材を用いる場合には、
透明トナーの現像量を減らすことで、画像濃度によらず
光沢度が一様で、粒状性が良く、色再現性の良い画像を
定着ロールへのトナーのオフセットなく提供することが
できる。特に、透明トナーの現像量M(mg/cm2
を、トナーの比重をw、転写材の反射強度出力をR、標
準反射板の反射強度出力をr、標準反射板の光沢度をg
としたとき、下記の式(1)の関係を満たすように制御
することが好ましい。 0.7+8×r/(g×R)>M/w> 0.2+8×r/(g×R) (1) M/wが 0.7+8×r/(g×R)をこえる場合には、
高濃度画像のときに定着ロールへのトナーのオフセット
が発生し易くなる。また、M/wが 0.2+8×r/(g
×R)以下の場合には、低濃度画像では転写材の表面構
造が画像上に残るため、光沢度が画像濃度より変化し、
粒状性が悪化し、色再現性も低下する。
【0023】さらに、本発明のカラー画像形成装置は、
透明トナー現像用のデジタル信号をカラー画像現像用の
デジタル信号変化に基づき変調する現像用デジタル信号
変調手段を有してなることが好ましく、前記現像用デジ
タル信号制御手段において、透明トナーの画像信号C
(%)を、下記式(2)の関係を満たすように制御する
ことが好ましい。 C=(100-a(Mc ×Cc +Mm ×Cm +My ×Cy +Mk ×Ck )/M) (2) 但し、1>a>0.3、C<0の場合はC=0である。
aが0.3以下になると高濃度画像部で定着ロールへの
トナーのオフセットが起こりやすい。また、aが1以上
の場合には、転写材の表面構造や有色トナーの画像構造
が画像上に残るため、光沢度が画像濃度より変化し、粒
状性が悪化し、色再現性も低下する。
【0024】ここで、画像信号C(%)とは、1画素当
りの透明トナーの現像量を制御するために、レーザー点
灯時間または強度などを変調するときの1画素中の点灯
時間率(%)または点灯強度比に対応する画像信号のこ
とである。透明トナーの画像信号C(%)を変化させる
ことで、1画素中のレーザーの露光面積や強度が変わ
り、実質的には、1画素当りに現像される透明トナーの
現像量を制御することができる。また、Mc (mg/c
2 )はシアントナーの現像量、Mm (mg/cm2
はマゼンタトナーの現像量、My (mg/cm2 )はイ
エロートナーの現像量、Mk (mg/cm2 )はブラッ
クトナーの現像量であり、Cc (%)はシアントナーの
画像信号、Cm (%)はマゼンタトナーの画像信号、C
y (%)はイエロートナーの画像信号、Ck (%)はブ
ラックトナーの画像信号を表す。
【0025】即ち、標準反射板の正反射強度によって補
正された転写材の正反射強度をもとに、正反射強度の低
い転写材の場合には多量の透明トナーを現像し、反射強
度の高い転写材の場合には少ない量の透明トナーを現像
するといったように、最適な透明トナーの現像量を算出
するようにする。また、好ましくは、あらかじめ設定し
た有色トナーの現像量や、有色トナーの画像信号に基づ
いて、画像処理工程で透明トナーの最適な画像信号C
(%)を算出すると良い。
【0026】(潜像形成手段)潜像形成手段とは、帯電器
により帯電させた像担持体を像露光器により像様露光す
ることにより、像担持体上に静電潜像を形成する手段を
言う。前記帯電器としては、例えば、導電性または半導
電性のローラー、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を
用いた接触帯電、コロナ放電を利用したコロトロン帯電
やスコロトロン帯電などのそれ自体公知の帯電器が挙げ
られる。前記像担持体としては、特に制限はなく公知の
電子写真感光体を用いることができ、単層構造のもので
あっても良いし、多層構造で機能分離型のものであって
も良い。また、材質としては、セレン、アモルファスシ
リコン等の無機ものであっても良いし、有機のものであ
っても良い。前記像露光器としては、例えば、半導体レ
ーザー光の他、LED光等の公知の光源を所望の像様に
露光できるそれ自体公知の光学系機器が挙げられる。
【0027】(現像手段)現像手段とは、像担持体上に形
成された潜像を少なくともシアン、マゼンタ、イエロー
の有色トナーおよび透明トナーを用いてカラー現像する
手段であり、現像手段としては、一般に、トナーをブラ
シ、ローラー等を用いて電子写真感光体に付着させる機
能を有する公知の現像器が挙げられる。ただし、本発明
のカラー画像形成装置における現像器は、透明トナー及
びシアン、マゼンタ、イエローの有色トナーを用いて現
像を行うことができる機能を有することが必要である。
このような現像器としては、例えば透明トナー現像器と
シアントナー現像器とマゼンタトナー現像器とイエロー
トナー現像器とブラックトナー現像器とを回転体の周上
部に備えてなる現像器等が挙げられる。
【0028】本発明において、『透明トナー』とは、光
吸収や光散乱による着色を目的とした色材( 着色顔料、
着色染料、黒色カーボン粒子、黒色磁性粉など) を含ま
ないトナー粒子であることを意味し、少なくとも結着樹
脂を含有してなる。また、本発明における透明トナー
は、通常、無色透明であるが、その中に含まれる流動化
剤や離型剤の種類や量によっては、透明度が若干低くな
っていることがあるが、実質的には無色透明である。前
記結着樹脂としては、実質的に透明であればよく、目的
に応じて適宜選択することができるが、例えば、ポリエ
ステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリル系樹
脂、その他のビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、
ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、エポキシ系樹
脂、ポリウレア系樹脂などの一般トナー用に用いられる
公知の樹脂とその共重合体があげられる。これらの中で
も、低温定着性、定着強度、保存性などのトナー特性を
同時に満足し得る点でポリエステル系樹脂が好ましい。
【0029】また、透明トナーにおいて、高い光沢度を
ムラなく均一に得るためには、トナーの流動性と帯電性
の制御が必要になるが、前記透明トナーの流動性と帯電
性を制御する観点から、前記透明トナーのトナー表面
に、無機微粒子及び/又は有機微粒子を外添ないし付着
させることが好ましい。前記無機微粒子としては、本発
明の効果を害しない限り特に制限はなく、外添剤として
用いられている公知の微粒子の中から目的に応じて適宜
選択することができるが、その材質として例えば、シリ
カ、二酸化チタン、酸化すず、酸化モリブデンなどが上
げられる。また、帯電性などの安定性を考慮し、これら
の無機微粒子に対して、シランカップリング剤、チタン
ンカップリング剤等を用いて疎水化処理したものも使用
できる。前記有機微粒子としては、本発明の効果を害し
ない限り特に制限はなく、外添剤として用いられている
公知の微粒子の中から目的に応じて適宜選択することが
できるが、その材質として例えば、ポリエステル系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ビニル
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレア系樹
脂、フッ素系樹脂などが挙げられる。無機微粒子及び有
機微粒子の平均粒径は0.005〜1μmであるのが特
に好ましい。前記平均粒径が0.005μm未満である
と、透明トナーの表面に該無機微粒子及び/又は有機微
粒子を付着させたときに凝集がおこり所望の効果が得ら
れないことがある一方、1μmを越えたときにはより高
光沢な画像を得ることが困難になる。
【0030】また、加熱定着における定着ロールへのオ
フセットを防ぐためには、離型剤を添加することが好ま
しい。前記離型剤としては、本発明の効果を害しない限
り特に制限はなく、離型剤として用いられている公知の
材料の中から目的に応じて適宜選択することができる
が、その材質として例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリ
プロピレン系樹脂などが挙げられる。
【0031】本発明において、有色トナーとは、少なく
とも結着樹脂と着色剤とを含有してなる有色のトナーで
あり、本発明の有色トナーとしては、少なくともシアン
トナー、マゼンタトナー、イエロートナーを使用する。
有色トナーの組成、平均粒径等については、本発明の目
的を害しない範囲の中から適宜選択される。前記結着樹
脂としては、前記透明トナーにおける結着樹脂として例
示したものが用いられる。前記着色剤としては、トナー
用として通常用いられている着色剤であれば特に制限は
なく、それ自体公知のシアン顔料または染料、マゼンタ
顔料または染料、イエロー顔料または染料、ブラック顔
料または染料の中から選択できる。高光沢が得られる効
果を高めるためには、着色剤の顔料とバインダーの界面
での乱反射を抑えることが重要であり、このような効果
が得られる点で、特開平4−242752号公報に示さ
れた小粒径の顔料を高分散した着色剤との組合せが好ま
しい。本発明において、前記有色トナーは適宜作製した
ものであってもよいし、市販品であってもよい。
【0032】なお、前記透明トナー及び前記有色トナー
は、適宜選択したそれ自体公知のキャリアと組み合わさ
れて現像剤とされた後で二成分系現像剤として使用され
る。また、一成分系現像剤として使用しても良く、現像
スリーブまたは帯電部材と摩擦帯電して、帯電トナーを
形成して、静電潜像に応じて現像する装置にも適用でき
る。
【0033】(転写手段)転写手段とは、像担持体上に形
成された現像像を転写材上に転写する手段であり、この
ような転写手段としては、例えば、転写ベルト、転写ロ
ーラー等を用いた接触転写器、コロナ放電を利用したコ
ロトロン転写器、スコロトロン転写器等の公知の転写帯
電器が用いられる。
【0034】(定着手段)定着手段とは、転写材上の転写
画像を転写材上に定着する手段であり、このような定着
手段としては、例えば、加熱ロールと加圧ロールを用い
る溶融変形させて定着する加熱ロール定着器、オーブン
定着器やラジアント定着器等を用いることができる。
【0035】本発明のカラー画像形成装置は、さらに、
必要に応じてその他の機器、例えば転写前帯電器等を有
してもよい。
【0036】本発明のカラー画像形成装置を用い、公知
のキャリアと混合、帯電された前記透明トナー及び有色
トナーにより、カラー画像を転写材上に形成するには、
例えば、特開昭63−58374号公報に記載されてい
るような公知の方法を用いることができる。例えば、ま
ず前記帯電器により電子写真感光体を帯電する。該電子
写真感光体を前記画像露光器により像様に露光して、該
電子写真感光体上に静電潜像を形成する。前記透明トナ
ー及び前記有色トナーを充填した前記現像器により該静
電潜像が現像され、前記電子写真感光体上に前記透明ト
ナー及び前記有色トナーによるカラー画像が形成され
る。そして、該カラー画像が前記転写材上に転写され
る。また、キャリアを用いない一成分現像剤による現像
方法を採用してカラー画像を形成してもよい。このと
き、電子写真感光体上に形成されたカラー画像は、その
まま転写材上に転写されてもよいし、いったん中間転写
体上に転写された後、転写材上に転写されてもよい。
【0037】前記透明トナーと有色トナーの転写順序に
ついては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき
るが、例えば、前記電子写真感光体または前記中間転写
体上に、まず前記透明トナーを付着させておき、その上
に再度、帯電、露光等の操作を行って有色トナーを用い
て現像する。この操作を有色トナーの数だけ繰り返して
行い、電子写真感光体上に複数のトナーによる現像像を
形成した後、これらの複数のトナーを一括して前記転写
材上に転写してもよい。また、初めに前記有色トナーに
よる現像像を前記転写材上に転写した後、該転写材上に
透明トナーを転写させてもよい。いずれの場合にも、こ
れらの転写材上に転写されたカラー画像の最表面は透明
トナーによる層になっていることが必要である。
【0038】以下に、本発明のカラー画像形成装置を図
面を参照しながら説明する。図1は、本発明のカラー画
像形成装置の一例を示す概略説明図である。図1のカラ
ー画像形成装置は、帯電器と、電子写真感光体と、画像
露光器と、現像器と、転写帯電器と、定着器と、光量測
定手段と、図示されていない現像量制御手段とからな
る。帯電器としては帯電器7を、電子写真感光体として
は回転ロール状の有機感光体8を有してなり、有機感光
体8の回転上流側には帯電器7が配置されている。画像
露光器としては、原稿に斜め下方から光照射する照明1
と、原稿からの反射光を受光して色分解するカラーCC
D3と、このカラーCCD3からの信号を処理して画像
信号を形成する画像処理装置4と、この画像処理装置4
からの信号に基づいて変調されたレーザー光線を形成す
るレーザーダイオード5と、レーザーダイオード5から
のレーザー光線を有機感光体8に照射する光学系(RO
S)6を有してなる。現像器としては、イエロー現像器
9、マゼンタ現像器10、シアン現像器11、ブラック
現像器12、及び透明トナー現像器16を回転ロールの
周上に順次配置してなるカラー現像器を有してなり、透
明トナー現像器16には図示されていない現像量制御手
段が設けられている。これらの現像器は、それぞれ有機
感光体8の現像領域に対向するように配置されている。
転写帯電器としては、転写コロトロン15を有してな
り、転写コロトロン15は転写ドラム13を介して有機
感光体8と対向するように配置されている。定着器とし
ては、加熱ロールと加圧ロールとからなる加熱ロール定
着器17が、転写ドラム13の下流側に配置されてい
る。光量測定手段は、正反射強度測定装置18とJIS
に準拠した標準反射板19とからなり、正反射強度測定
装置18は、転写を受ける前の転写材14を斜め上方か
ら光照射できるように、転写材の搬送経路上、転写ドラ
ム13の上流側に配置されている。標準反射板19は転
写材14を介して正反射強度測定装置18と対向する位
置に標準反射板19と転写材とが平行になるように配置
されている。
【0039】図1に示すカラー画像成装置を用いてカラ
ーコピーをとる場合、まず、コピーをとる原稿に照明1
を当て、その反射光をカラーCCD3により色分解し、
画像処理装置4で画像処理し、補正を施して得られる複
数色の有色トナーの画像信号と透明トナーの画像信号を
色別にレーザーダイオード5を用いて、変調されたレー
ザー光線とする。このレーザー光線を有機感光体8に一
色づつ複数回照射して複数個の静電潜像を形成する。こ
れら複数個の静電潜像をイエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの4色の前記有色トナー及び透明トナーを用
い、これらを、イエロー現像器9、マゼンタ現像器1
0、シアン現像器11、ブラック現像器12、及び透明
トナー16にて順番に現像する。現像量は、正反射強度
測定装置18により転写材14の正反射強度を測定し、
標準反射板19の正反射強度の値により補正した情報を
正反射強度測定装置18から現像量制御手段に出力する
ことにより決定する。そして、現像されたカラートナー
画像を有機感光体8から用紙等の転写材14上に転写コ
ロトロン15にて転写し、熱ロール定着器17で加熱定
着する。以上により、転写材14上にカラー画像が形成
される。
【0040】また、図2は、本発明のカラー画像形成装
置に使用する正反射強度測定装置の一例を示す概略説明
図である。図2の正反射強度測定装置は、照明装置21
と角度分解能10度の光量センサー25とからなり、照
明装置21は波長830nmのLED22とコリメータ
レンズ23とから構成されている。照明装置21は転写
材14の法線に対して入射角45度で転写材14を斜め
上方から光照射できるように、転写材14の搬送経路上
に配置されている。光量センサー25は光照射領域に下
ろされた法線に対し照明装置21と略対称になるように
配置されている。
【0041】図2の装置を用い転写材14の通過時に正
反射強度を測定する。波長830nmのLED22から
の光は、コリメータレンズ23により開き角10度の平
行光線とされ、照明装置21から入射角45度で転写材
14に照射される。転写材14により反射された光は光
量センサー25によって受光され、正反射強度が検出さ
れる。この検出値を、転写材14が通過していない時に
測定した標準反射板19の正反射強度で割ることによ
り、転写材14の正反射強度が求められる。
【0042】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例を説明する
が、本発明はこれらの実施例になんら限定されるもので
はない。
【0043】(有色トナー現像剤)以下の実施例におい
て使用した有色トナー現像剤は、富士ゼロックス(株)
製:A−Color用のシアン現像剤、マゼンタ現像
剤、イエロー現像剤、ブラック現像剤である。ここで、
有色トナーの比重は1.1(g/cm3 )だった。
【0044】(透明トナー現像剤)透明トナーは、結着
樹脂にテレフタル酸/ビスフェノールA−エチレンオキ
サイド付加物/シクロヘキサンジメタノールから得た線
状ポリエステル(モル比=5:4:1、Tg=62度、
Mn=4500、Mw=10000)を用い、これをジ
ェットミルで粉砕した後、風力式分級機で分級すること
で、d50=7μmの透明微粒子を作製した。透明微粒
子100重量部に、下記の2種類の無機微粒子A及びB
を高速混合機で付着させることにより作製した。無機微
粒子AはSiO2 (シランカップリング剤で表面を疎水
化処理、平均.05μm、添加量1.1重量部)であ
る。無機微粒子BはTiO2 (シランカップリング剤で
表面を疎水化処理、平均粒径0.02μm、屈折率2.
5、添加量1.4重量部)である。ここで、透明トナー
の比重は1.1(g/cm3 )だった。上述の透明トナ
ーと併用するキャリアとして、スチレンメチルメタクリ
レート共重合体で被覆した粒径約50μmの球形フェラ
イト粒子を用いた。このキャリア100重量部に対し
て、透明トナーを8重量部の割合で添加して、ターブラ
ーシェイカーミキサーで混合することにより、透明トナ
ー用の二成分現像剤を調整した。
【0045】実施例1図1のカラー画像形成装置と同じ
構成の画像形成装置として、富士ゼロックス(株) 製の
A−Color630改造機に、図2に示す正反射強度
測定装置を組み込んで使用した。また、転写材搬送経路
の正反射強度測定位置にはJIS Z8741記載の実
用標準面に準拠した標準反射板(光沢度95)を転写材
と平行になるように設置した。転写材としては、J紙
(富士ゼロックス(株)製カラー用紙)、R紙(富士ゼ
ロックス(株)製再生紙)、OK特アート紙(新王子製
紙(株)製アート紙)を用いた。正反射強度測定装置に
より、転写材通過時に、波長830nmのLED22を
用いて、コリメータレンズ23により開き角10度の平
行光線とする照明装置21からの平行光線を転写材14
の法線に対して、入射角45度で転写材14を照射し、
転写材14の法線に対して−45度の方向に配置された
角度分解10度の光量センサー25によって、正反射強
度を求めた。この値を、転写材が通過していない時に標
準反射板の正反射強度を測定した値で割り補正すること
により、転写材の正反射強度を求めた。本装置により測
定された転写材の正反射強度(補正後の値)は、J紙、
R紙、OK特アート紙で、それぞれ、12、9、65と
なった。有色トナー現像量は、各色とも画像信号C=1
00%の部分で0.7(g/cm3 )とした。各色の有
色トナーの画像信号は、A−Colorの通常の画像処
理によって決定した。透明トナーの現像量は、画像信号
C=100%の部分で、J紙、R紙、OK特アート紙
で、それぞれ、1.15、1.40、0.6(g/cm
3 )とした。また、画像処理により透明トナーの画像信
号C(%)は、以下の式で計算した。 C=(100−0.5(Mc ×Cc +Mm ×Cm +My
×Cy +Mk ×Ck )/M) なお、C<0の場合はC=0とした。Mc ,Mm
y ,Mk ,Cc ,Cm ,Cy ,Ck は、前記式(2)
と同義である。
【0046】上記装置を用いて、転写材J紙、R紙、O
K特アート紙上に、カラー画像を形成した。次に、得ら
れた画像の評価方法を示す。
【0047】<オフセット評価>定着ロールへのオフセッ
ト評価は、シアン、マゼンタ、イエローの各色の画像信
号画像信号C=100%として作製したプロセスブラッ
ク画像上に、前述の方法で透明トナーの現像量と画像信
号を算出して透明トナーを現像した画像で評価した。オ
フセットが未発生のものを○、オフセットが少々発生し
ているが画像上に欠陥が観察されないものを△、オフセ
ットが発生して、画像上も欠陥が観察されるものを×と
した。
【0048】<粒状性の評価> 粒状性の評価は、2cm×2cmの画像信号が10%、
50%、100%の均一シアン画像を使って、目視評価
することにより行った。20人の評価者を対象として、
以下の5段評価を行った。 1・・・非常にきめが粗い 2・・・きめが粗い 3・・・普通 4・・・きめが細かい 5・・・非常にきめが細かい 次に、その平均値を求め、以下の基準で評価した。 ×・・・平均値が2未満の場合 △・・・2以上4未満の場合 ○・・・4以上の場合
【0049】<色再現性の評価>色再現性の測定はX−r
ite404(X−rite社製)を用いて、マゼンタ
画像信号100%のマゼンタ画像上に、前述の方法で求
められた透明トナー画像信号により透明トナーを現像し
た画像の画像濃度を測定して、以下の基準で評価した。 ×・・・1.4 未満 △・・・1.4 以上1.7 未満 ○・・・1.7 以上
【0050】<画像の官能評価>画像全体の官能評価は人
物写真の目視評価により行った。20人の評価者を対象
として、以下の5段階評価を行った。 1・・・非常悪い 2・・・悪い 3・・・普通 4・・・良い 5・・・非常に良い 次に、その平均値を求めて、下記の基準で評価した。 ×・・・平均値が2未満の場合 △・・・2以上4未満の場合 ○・・・4以上の場合
【0051】<光沢度の測定>画像の光沢度(グロス)の
測定にはJIS P8142に準拠した鏡面光沢度測定
装置Gloss Meter GM−26D(村上色彩
技術研究所)を用いた。画像に対しての光の入射角度は
75度とした。評価した画像には、シアン画像信号が1
0%、50%、100%の均一シアン画像に前述の方法
で求められた透明トナー画像信号により透明トナーを現
像したもの、シアン画像信号、マゼンタ画像信号、イエ
ロー画像信号を各50%として有色トナーを現像し、前
述の方法で求められた透明トナー画像信号により透明ト
ナーを現像したのプロセスグレー画像、シアン画像信
号、マゼンタ画像信号、イエロー画像信号を各100%
として有色トナーを現像し、前述の方法で求められた透
明トナー画像信号により透明トナーを現像したプロセス
ブラック画像、有色トナーの画像信号がすべて0%で、
前述の方法で求められた透明トナー画像信号により透明
トナーのみを現像した画像を用いた。そして、これらの
画像の光沢度差の最大値を求め、以下の基準に従い、評
価を行った。 ×・・・光沢度の差が30以上の場合 △・・・光沢度の差が15以上30未満の場合 ○・・・光沢度の差が15以下の場合
【0052】また、用いたトナー材料の評価は以下のと
おり実施した。分子量の測定はゲルパーミッションクロ
マトグラフィを用いた。溶剤にはテトラヒドロフランを
用いた。トナーの平均粒径はコールターカウンターを用
いて測定して、重量平均のd50を適用した。
【0053】実施例2 透明トナーの画像信号をすべての画像上でC=100%
としたこと以外は実施例1と同様の装置を用いてカラー
画像を作製した。
【0054】実施例3 有色トナー現像重量と透明トナーの現像量および画像信
号を以下のように変更したこと以外は実施例1と同様の
装置を用いてカラー画像を作製した。現像する有色トナ
ー重量は、各色とも画像信号C=100%部分で0.5
(g/cm3 )とした。A−Colorの通常の画像処
理によって、各色の有色トナーの画像信号は決定した。
画像信号C=100%部分の透明トナーの現像量は、J
紙、R紙、OK特アート紙でそれぞれ、0.9、1.
1、0.35(g/cm3 )とした。また、画像処理に
より透明トナーの画像信号C(%)を、以下の式で計算
した。 C=(100−0.4(Mc ×Cc +Mm ×Cm +My
×Cy +Mk ×Ck )/M) なお、C<0の場合はC=0とした。Mc ,Mm
y ,Mk ,Cc ,Cm ,Cy ,Ck は、前記式(2)
と同義である。
【0055】比較例1 透明トナーを用いなかったこと以外は実施例1と同様の
装置、同様の方法でカラー画像を作製した。
【0056】比較例2 正反射強度測定装置を搭載しない以外は実施例1と同様
の装置を用い、透明トナーの現像量と画像信号を以下の
ように変更したこと以外は実施例1と同様の方法でカラ
ー画像を作製した。透明トナーの現像量は、転写材がJ
紙、R紙、OK特アート紙とも、画像信号C=100%
部分での透明トナーの現像量を1.5(g/cm3 )と
した。また、画像全域で透明トナーの画像信号C=10
0%とした。
【0057】比較例3 正反射強度測定装置を搭載しない以外は実施例1と同様
の装置を用い、透明トナーの現像量と画像信号を以下の
ように変更したこと以外は実施例1と同様の方法でカラ
ー画像を作製した。透明トナーの現像量は、転写材がJ
紙、R紙、OK特アート紙とも、画像信号C=100%
部分での透明トナーの現像量を0.5(g/cm3 )と
した。また、画像全域で透明トナーの画像信号C=10
0%とした。以上の実施例及び比較例のカラー画像の評
価結果を表1に示した。
【0058】
【表1】
【0059】実施例・比較例から、正反射強度測定装置
を搭載した本発明のカラー画像形成装置を用いれば、画
像形成時に転写材に光照射した際の正反射強度に基づき
透明トナーの現像量を制御することにより、オフセット
を起すことなく、画像濃度に依存せず光沢度が均一で、
粒状性、色再現性に優れるカラー画像を再現できること
が分かる(実施例1〜3)。また、透明トナーの画像信
号C(%)を有色トナーの画像信号に基づいて制御する
ことで、画像濃度による光沢度差がさらに小さくより均
一なカラー画像を再現できることが分かる(実施例
1)。一方、透明トナーを用いない場合は、光沢度が得
られず(比較例1)、正反射強度測定装置を搭載しない
カラー画像形成装置を用い、透明トナーの現像量を転写
材の種類を問わず、多めに設定した場合は、耐オフセッ
ト性が低下することが分かる(比較例2)。また、同様
に、正反射強度測定装置を搭載しないカラー画像形成装
置を用い、透明トナーの現像量を転写材の種類を問わ
ず、少なめに設定した場合は、十分な光沢度が得られな
いことが分かる(比較例3)。
【発明の効果】本発明によれば、光量測定手段や現像量
制御手段を画像形成装置内に容易に組み込むことがで
き、装置内で、転写材の光反射特性を特定し、転写材の
光反射特性に応じて透明トナー現像量等を調整すること
により、転写材種を変えた場合でも、画像濃度に依存せ
ず光沢度が均一で、粒状性、色再現性、滑らかさを損な
うことなく、かつ定着ロールへのオフセットを起すこと
がないカラー画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の一例を示す概略
説明図である。
【図2】本発明のカラー画像形成装置に使用する正反射
強度測定装置の一例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1. 照明 2. 原稿 3. CCD 4. 画像処理装置 5. レーザーダイオード 6. 光学系 7. 帯電器 8. 感光体 9. イエロー現像器 10. マゼンタ現像器 11. シアン現像器 12. ブラック現像器 13. 転写ドラム 14. 転写材 15. 転写コロトロン 16. 透明トナー現像器 17. 熱ロール定着器 18. 正反射強度測定装置 19. 標準反射板 21. 照明装置 22. LED 23. コリメータレンズ 25. 光量センサー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に潜像を形成する潜像形成手
    段と、該潜像を少なくともシアン、マゼンタ、イエロー
    の有色トナーおよび透明トナーを用いてカラー現像する
    現像手段と、形成された現像像を転写材上に転写する転
    写手段と、該転写画像を転写材上に定着する定着手段と
    を有するカラー画像形成装置であって、 転写材に光照射した際の反射光量を測定する光量測定手
    段と、前記透明トナーの現像量を転写材に光照射した際
    の反射光量に基づき制御する現像量制御手段とを、有し
    てなることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記光量測定手段が、転写材に光照射し
    た際の正反射強度を測定する正反射強度測定装置である
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記正反射強度測定装置が、その出力を
    補正するための標準反射板を備えてなることを特徴とす
    る請求項2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記現像量制御手段において、透明トナ
    ーの現像量M(mg/cm2 )を、トナーの比重をw、
    転写材の反射強度出力をR、標準反射板の反射強度出力
    をr、標準反射板の光沢度をgとしたとき、下記の式
    (1)の関係を満たすように制御することを特徴とする
    請求項1から3までのいずれか一項に記載のカラー画像
    形成装置。 0.7+8×r/(g×R)>M/w> 0.2+8×r/(g×R) (1)
  5. 【請求項5】 像担持体上に潜像を形成する潜像形成手
    段と、該潜像を少なくともシアン、マゼンタ、イエロー
    の有色トナーおよび透明トナーを用いてカラー現像する
    現像手段と、形成された現像像を転写材上に転写する転
    写手段と、該転写画像を転写材上に定着する定着手段と
    を有するカラー画像形成装置であって、 転写材に光照射した際の反射光量を測定する光量測定手
    段と、前記透明トナーの現像量を転写材に光照射した際
    の反射光量に基づき制御する現像量制御手段と、前記透
    明トナー現像用のデジタル信号をカラー画像現像用のデ
    ジタル信号変化に基づき変調する現像用デジタル信号変
    調手段とを、有してなることを特徴とするカラー画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 前記現像量制御手段において、透明トナ
    ーの現像量M(mg/cm2 )を、トナーの比重をw、
    転写材の反射強度出力をR、標準反射板の反射強度出力
    をr、標準反射板の光沢度をgとしたとき、下記式
    (1)の関係を満たすように制御し、かつ、前記現像用
    デジタル信号制御手段において、透明トナー画像信号C
    (%)を、下記式(2)の関係を満たすように制御する
    ことを特徴とする請求項5に記載のカラー画像形成装
    置。 0.7+8×r/(g×R)>M/w> 0.2+8×r/(g×R) (1) C=(100-a(Mc ×Cc +Mm ×Cm +My ×Cy +Mk ×Ck )/M) ただし、1>a>0.3、C<0の場合はC=0 (2) (式中、Mc (mg/cm2 )はシアントナーの現像
    量、Mm (mg/cm2)はマゼンタトナーの現像量、
    y (mg/cm2 )はイエロートナーの現像量、Mk
    (mg/cm2 )はブラックトナーの現像量であり、C
    c (%)はシアントナーの画像信号、Cm (%)はマゼ
    ンタトナーの画像信号、Cy (%)はイエロートナーの
    画像信号、Ck (%)はブラックトナーの画像信号を表
    す。)
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