JPH11249048A - 光走査装置 - Google Patents
光走査装置Info
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- JPH11249048A JPH11249048A JP6445298A JP6445298A JPH11249048A JP H11249048 A JPH11249048 A JP H11249048A JP 6445298 A JP6445298 A JP 6445298A JP 6445298 A JP6445298 A JP 6445298A JP H11249048 A JPH11249048 A JP H11249048A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、主走査及び副走査の両走査方向に
おける像面湾曲の結像位置のずれを容易に補正すること
を可能にして、光学素子の精度や組み付け精度の緩和に
よる製造コストの低減を実現することができる光走査装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】光源10から放射した発散光束はカップリ
ングレンズ12によって所望の光束にカップリングされ
た後、光偏向器16によって等角速度的に偏向され、更
にこの偏向光束は結像レンズ18によって集束され、感
光体の被走査面20上に光スポットとして結像するよう
になっている。そして、カップリングレンズ12と光偏
向器16との間に、被走査面20上に集束される光スポ
ットの主・副走査方向におけるピントを適切に調整する
ための平行平板22が設置されている。
おける像面湾曲の結像位置のずれを容易に補正すること
を可能にして、光学素子の精度や組み付け精度の緩和に
よる製造コストの低減を実現することができる光走査装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】光源10から放射した発散光束はカップリ
ングレンズ12によって所望の光束にカップリングされ
た後、光偏向器16によって等角速度的に偏向され、更
にこの偏向光束は結像レンズ18によって集束され、感
光体の被走査面20上に光スポットとして結像するよう
になっている。そして、カップリングレンズ12と光偏
向器16との間に、被走査面20上に集束される光スポ
ットの主・副走査方向におけるピントを適切に調整する
ための平行平板22が設置されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光走査装置に係り、
特にデジタルPPC(Plain Paper Copy)やレーザプリ
ンタ等の書込光学系に用いられ、広く画像形成装置、計
測器、検査装置等に応用される光走査装置に関するもの
である。
特にデジタルPPC(Plain Paper Copy)やレーザプリ
ンタ等の書込光学系に用いられ、広く画像形成装置、計
測器、検査装置等に応用される光走査装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】等角速度的に偏向する光束を光スポット
として集光して被走査面を走査する光走査装置は、従来
から光プリンタ等に関連して種々のものが知られている
が、近年においては書き込み画像の品質を高めるために
高密度記録が求められている。そして、この高密度記録
を実現するためには、被走査面を走査する光スポット径
の像高に伴う変動を抑制し、光スポット径の小型化を達
成することが是非とも必要である。この光スポットは、
偏向光束を被走査面上に光スポットとして集光させる結
像系の、主走査対応方向(光源から被走査面に到る光路
を直線状に展開した仮想的な光路上で主走査方向に平行
に対応する方向)及び副走査対応方向(上記仮想的な光
路上で副走査方向に平行に対応する方向)の結像点の軌
跡、即ち主・副走査対応方向における像面湾曲に影響さ
れる。このため、一般に、光走査装置の結像系は主・副
走査対応方向の像面湾曲が可及的に小さくなるように設
計される。
として集光して被走査面を走査する光走査装置は、従来
から光プリンタ等に関連して種々のものが知られている
が、近年においては書き込み画像の品質を高めるために
高密度記録が求められている。そして、この高密度記録
を実現するためには、被走査面を走査する光スポット径
の像高に伴う変動を抑制し、光スポット径の小型化を達
成することが是非とも必要である。この光スポットは、
偏向光束を被走査面上に光スポットとして集光させる結
像系の、主走査対応方向(光源から被走査面に到る光路
を直線状に展開した仮想的な光路上で主走査方向に平行
に対応する方向)及び副走査対応方向(上記仮想的な光
路上で副走査方向に平行に対応する方向)の結像点の軌
跡、即ち主・副走査対応方向における像面湾曲に影響さ
れる。このため、一般に、光走査装置の結像系は主・副
走査対応方向の像面湾曲が可及的に小さくなるように設
計される。
【0003】しかし、光走査装置の結像系を実際に製造
する際にはある程度の製造誤差は避けられず、また結像
系を装置本体に組付ける場合の組付け誤差も不可避的に
発生するため、このような製造上・組付け上の誤差に起
因して、偏向光束の主・副走査対応方向の像面湾曲の結
像位置が設計上の位置からずれ、被走査面上に形成され
る光スポットのピントもずれて主・副走査対応方向の径
が設計上の径と異なるものとなる。従って、近年におけ
る高密度記録の実現のために光スポット径の変動の抑制
や光スポット径の小型化の要求が強まるにつれて、像面
湾曲の結像位置のずれの許容値が更に小さくなり、光学
素子の精度や組付け精度が更に厳しくなるため、光走査
装置の製造コストが高くなるという問題が生じていた。
する際にはある程度の製造誤差は避けられず、また結像
系を装置本体に組付ける場合の組付け誤差も不可避的に
発生するため、このような製造上・組付け上の誤差に起
因して、偏向光束の主・副走査対応方向の像面湾曲の結
像位置が設計上の位置からずれ、被走査面上に形成され
る光スポットのピントもずれて主・副走査対応方向の径
が設計上の径と異なるものとなる。従って、近年におけ
る高密度記録の実現のために光スポット径の変動の抑制
や光スポット径の小型化の要求が強まるにつれて、像面
湾曲の結像位置のずれの許容値が更に小さくなり、光学
素子の精度や組付け精度が更に厳しくなるため、光走査
装置の製造コストが高くなるという問題が生じていた。
【0004】そして、この問題を解決するものとして、
光源装置からの光束を副走査対応方向にのみ収束させて
主走査対応方向に長い線像として結像させるシリンダー
レンズ系を設置し、このシリンダーレンズ系を光軸方向
に変位させることにより、副走査方向の結像位置を調整
して像面湾曲の結像位置のずれを補正するようにした光
走査装置が提案されている(特開平6−43370号公
報参照)。
光源装置からの光束を副走査対応方向にのみ収束させて
主走査対応方向に長い線像として結像させるシリンダー
レンズ系を設置し、このシリンダーレンズ系を光軸方向
に変位させることにより、副走査方向の結像位置を調整
して像面湾曲の結像位置のずれを補正するようにした光
走査装置が提案されている(特開平6−43370号公
報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平6−43370号公報に開示された光走査装置にお
いては、確かに副走査方向の像面湾曲の結像位置のずれ
は補正されるものの、主走査方向の像面湾曲の結像位置
のずれに対しては具体的な対策が講じられていないた
め、依然として光学素子の精度や組付け精度が厳しく、
光走査装置の製造コストを十分に低減することができな
かった。
開平6−43370号公報に開示された光走査装置にお
いては、確かに副走査方向の像面湾曲の結像位置のずれ
は補正されるものの、主走査方向の像面湾曲の結像位置
のずれに対しては具体的な対策が講じられていないた
め、依然として光学素子の精度や組付け精度が厳しく、
光走査装置の製造コストを十分に低減することができな
かった。
【0006】そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされ
たものであり、主走査及び副走査の両走査方向における
像面湾曲の結像位置のずれを容易に補正することを可能
にして、光学素子の精度や組付け精度の緩和による製造
コストの低減を実現することができる光走査装置を提供
することを目的とする。
たものであり、主走査及び副走査の両走査方向における
像面湾曲の結像位置のずれを容易に補正することを可能
にして、光学素子の精度や組付け精度の緩和による製造
コストの低減を実現することができる光走査装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明に係る光走査装置により達成される。即ち、請求項1
に係る光走査装置は、光走査用の光束を放射する光源装
置と、この光源装置からの光束を偏向反射面により反射
し、偏向光束として等角速度的に偏向させる光偏向器
と、この光偏向器からの偏向光束を被走査面上に光スポ
ットとして集光し、且つこの光スポットによる光走査を
等速化する結像光学系とを有する光走査装置において、
光源装置と光偏向器との間に、被走査面上に集光される
光スポットの主走査方向及び副走査方向におけるピント
を調整するための光学素子が配置されていることを特徴
とする。
明に係る光走査装置により達成される。即ち、請求項1
に係る光走査装置は、光走査用の光束を放射する光源装
置と、この光源装置からの光束を偏向反射面により反射
し、偏向光束として等角速度的に偏向させる光偏向器
と、この光偏向器からの偏向光束を被走査面上に光スポ
ットとして集光し、且つこの光スポットによる光走査を
等速化する結像光学系とを有する光走査装置において、
光源装置と光偏向器との間に、被走査面上に集光される
光スポットの主走査方向及び副走査方向におけるピント
を調整するための光学素子が配置されていることを特徴
とする。
【0008】このように請求項1に係る光走査装置にお
いては、光源装置と光偏向器との間に所望の光学素子が
配置されていることにより、この光学素子の光学的性質
に応じて、主走査及び副走査の両走査方向における像面
湾曲の結像位置が変位する。このため、例えば結像光学
系などの製造誤差や組付け誤差に起因して、主・副走査
方向における像面湾曲の結像位置が設計上の位置からず
れている場合であっても、このずれを打ち消すように所
望の光学素子によって像面湾曲の結像位置を変位させて
補正を行うことが可能になる。従って、被走査面上に集
光される光スポットの主・副走査方向におけるピントが
適切に調整されて、光スポット径の像高に伴う変動が抑
制されると共に光スポット径の小型化が達成される。
いては、光源装置と光偏向器との間に所望の光学素子が
配置されていることにより、この光学素子の光学的性質
に応じて、主走査及び副走査の両走査方向における像面
湾曲の結像位置が変位する。このため、例えば結像光学
系などの製造誤差や組付け誤差に起因して、主・副走査
方向における像面湾曲の結像位置が設計上の位置からず
れている場合であっても、このずれを打ち消すように所
望の光学素子によって像面湾曲の結像位置を変位させて
補正を行うことが可能になる。従って、被走査面上に集
光される光スポットの主・副走査方向におけるピントが
適切に調整されて、光スポット径の像高に伴う変動が抑
制されると共に光スポット径の小型化が達成される。
【0009】また、請求項2に係る光走査装置は、上記
請求項1に係る光走査装置において、光源装置と光偏向
器との間に配置される光学素子として、平行平板、凸レ
ンズ、及び凹レンズから選択される所望の素子を用いる
構成とすることにより、主・副走査方向における像面湾
曲の結像位置が設計上の位置から光偏向器側にずれてい
る場合であっても、或いは感光体側にずれている場合で
あっても、そのずれを打ち消すように補正される。
請求項1に係る光走査装置において、光源装置と光偏向
器との間に配置される光学素子として、平行平板、凸レ
ンズ、及び凹レンズから選択される所望の素子を用いる
構成とすることにより、主・副走査方向における像面湾
曲の結像位置が設計上の位置から光偏向器側にずれてい
る場合であっても、或いは感光体側にずれている場合で
あっても、そのずれを打ち消すように補正される。
【0010】即ち、像面湾曲の結像位置が設計上の位置
から光偏向器側にずれている場合、所望の光学素子とし
て平行平板又は凹レンズを用いることにより、像面湾曲
の結像位置を光偏向器側の反対側(以下、「感光体側」
という)に変位させて補正を行うことが可能になる。こ
こで、所望の光学素子として平行平板を用いる際には、
像面湾曲の結像位置のずれの大きさ(以下、「変動量」
という)に応じて、その肉厚及び屈折率を最適化した平
行平板を適切な位置に配置し、また凹レンズを用いる際
には、像面湾曲の結像位置の変動量に応じて、その曲率
半径、肉厚、及び屈折率を最適化した凹レンズを適切な
位置に配置する。
から光偏向器側にずれている場合、所望の光学素子とし
て平行平板又は凹レンズを用いることにより、像面湾曲
の結像位置を光偏向器側の反対側(以下、「感光体側」
という)に変位させて補正を行うことが可能になる。こ
こで、所望の光学素子として平行平板を用いる際には、
像面湾曲の結像位置のずれの大きさ(以下、「変動量」
という)に応じて、その肉厚及び屈折率を最適化した平
行平板を適切な位置に配置し、また凹レンズを用いる際
には、像面湾曲の結像位置の変動量に応じて、その曲率
半径、肉厚、及び屈折率を最適化した凹レンズを適切な
位置に配置する。
【0011】他方、像面湾曲の結像位置が設計上の位置
から感光体側にずれている場合、所望の光学素子として
凸レンズを用いることにより、像面湾曲の結像位置を光
偏向器側に変位させて補正を行うことが可能になる。こ
こで、所望の光学素子として凸レンズを用いる際には、
像面湾曲の結像位置の変動量に応じて、その曲率半径、
肉厚、及び屈折率を最適化した凸レンズを適切な位置に
配置する。
から感光体側にずれている場合、所望の光学素子として
凸レンズを用いることにより、像面湾曲の結像位置を光
偏向器側に変位させて補正を行うことが可能になる。こ
こで、所望の光学素子として凸レンズを用いる際には、
像面湾曲の結像位置の変動量に応じて、その曲率半径、
肉厚、及び屈折率を最適化した凸レンズを適切な位置に
配置する。
【0012】また、請求項3に係る光走査装置は、光走
査用の光束を放射する光源装置と、この光源装置からの
光束を主走査対応方向に長い線像として結像させる線像
結像素子と、この線像の結像位置近傍に偏向反射面を有
し、線像結像素子からの光束を偏向反射面により反射
し、偏向光束として等角速度的に偏向させる光偏向器
と、この光偏向器からの偏向光束を被走査面上に光スポ
ットとして集光し、且つこの光スポットによる光走査を
等速化する結像光学系とを有する光走査装置において、
光源装置と光偏向器との間に、被走査面上に集光される
光スポットの主走査方向及び/又は副走査方向における
ピントを調整するための光学素子が配置されていること
を特徴とする。
査用の光束を放射する光源装置と、この光源装置からの
光束を主走査対応方向に長い線像として結像させる線像
結像素子と、この線像の結像位置近傍に偏向反射面を有
し、線像結像素子からの光束を偏向反射面により反射
し、偏向光束として等角速度的に偏向させる光偏向器
と、この光偏向器からの偏向光束を被走査面上に光スポ
ットとして集光し、且つこの光スポットによる光走査を
等速化する結像光学系とを有する光走査装置において、
光源装置と光偏向器との間に、被走査面上に集光される
光スポットの主走査方向及び/又は副走査方向における
ピントを調整するための光学素子が配置されていること
を特徴とする。
【0013】このように請求項3に係る光走査装置にお
いては、線像結像素子が配置され、光偏向器の偏向面と
被走査面とが副走査対応方向において共役関係になって
いる所謂面倒れ補正光学系になっている場合であって
も、光源装置と光偏向器との間に所望の光学素子が配置
されていることにより、この光学素子の光学的性質に応
じて、主走査及び副走査の両走査方向における像面湾曲
の結像位置が変位するため、例えば結像光学系などの製
造誤差や組付け誤差に起因して、主・副走査方向におけ
る像面湾曲の結像位置が設計上の位置からずれるのを打
ち消すように所望の光学素子によって像面湾曲の結像位
置を変位させて補正を行うことが可能になる。従って、
被走査面上に集光される光スポットの主・副走査方向に
おけるピントが適切に調整されて、光スポット径の像高
に伴う変動が抑制されと共に光スポット径の小型化が達
成される。
いては、線像結像素子が配置され、光偏向器の偏向面と
被走査面とが副走査対応方向において共役関係になって
いる所謂面倒れ補正光学系になっている場合であって
も、光源装置と光偏向器との間に所望の光学素子が配置
されていることにより、この光学素子の光学的性質に応
じて、主走査及び副走査の両走査方向における像面湾曲
の結像位置が変位するため、例えば結像光学系などの製
造誤差や組付け誤差に起因して、主・副走査方向におけ
る像面湾曲の結像位置が設計上の位置からずれるのを打
ち消すように所望の光学素子によって像面湾曲の結像位
置を変位させて補正を行うことが可能になる。従って、
被走査面上に集光される光スポットの主・副走査方向に
おけるピントが適切に調整されて、光スポット径の像高
に伴う変動が抑制されと共に光スポット径の小型化が達
成される。
【0014】また、請求項4に係る光走査装置は、上記
請求項3に係る光走査装置において、光源装置と光偏向
器との間に配置される光学素子として、平行平板、凸レ
ンズ、及び凹レンズから選択される所望の素子を用いる
構成とすることにより、上記請求項2について説明した
場合と同様に作用して、主・副走査方向における像面湾
曲の結像位置が設計上の位置から光偏向器側にずれてい
る場合であっても、或いは感光体側にずれている場合で
あっても、そのずれを打ち消すように補正される。
請求項3に係る光走査装置において、光源装置と光偏向
器との間に配置される光学素子として、平行平板、凸レ
ンズ、及び凹レンズから選択される所望の素子を用いる
構成とすることにより、上記請求項2について説明した
場合と同様に作用して、主・副走査方向における像面湾
曲の結像位置が設計上の位置から光偏向器側にずれてい
る場合であっても、或いは感光体側にずれている場合で
あっても、そのずれを打ち消すように補正される。
【0015】また、請求項5に係る光走査装置は、上記
請求項3に係る光走査装置において、光源装置と光偏向
器との間に配置される光学素子として、主走査対応方向
にのみパワーをもつ凸シリンドリカルレンズ及び凹シリ
ンドリカルレンズから選択される所望の素子、並びに/
又は副走査対応方向にのみパワーをもつ凸シリンドリカ
ルレンズ及び凹シリンドリカルレンズから選択される所
望の素子を用いる構成とすることにより、主・副走査対
応方向における像面湾曲の結像位置が設計上の位置から
光偏向器側にずれている場合であっても、或いは感光体
側にずれている場合であっても、そのずれを主走査方向
及び副走査方向についてそれぞれ独立に打ち消すように
補正される。
請求項3に係る光走査装置において、光源装置と光偏向
器との間に配置される光学素子として、主走査対応方向
にのみパワーをもつ凸シリンドリカルレンズ及び凹シリ
ンドリカルレンズから選択される所望の素子、並びに/
又は副走査対応方向にのみパワーをもつ凸シリンドリカ
ルレンズ及び凹シリンドリカルレンズから選択される所
望の素子を用いる構成とすることにより、主・副走査対
応方向における像面湾曲の結像位置が設計上の位置から
光偏向器側にずれている場合であっても、或いは感光体
側にずれている場合であっても、そのずれを主走査方向
及び副走査方向についてそれぞれ独立に打ち消すように
補正される。
【0016】即ち、主走査方向における像面湾曲の結像
位置が設計上の位置から光偏向器側にずれている場合に
は、所望の光学素子として主走査対応方向にのみパワー
をもつ凹シリンドリカルレンズを用いることにより、主
走査方向における像面湾曲の結像位置を感光体側に変位
させて補正を行うことが可能になり、その反対に、主走
査方向における像面湾曲の結像位置が設計上の位置から
感光体側にずれている場合には、所望の光学素子として
主走査対応方向にのみパワーをもつ凸シリンドリカルレ
ンズを用いることにより、主走査方向における像面湾曲
の結像位置を光偏向器側に変位させて補正を行うことが
可能になる。ここで、所望の光学素子として主走査対応
方向にのみパワーをもつ凹シリンドリカルレンズ又は凸
シリンドリカルレンズを用いる際には、主走査方向にお
ける像面湾曲の結像位置の変動量に応じて、その曲率半
径、肉厚、及び屈折率を最適化したものを適切な位置に
配置する。
位置が設計上の位置から光偏向器側にずれている場合に
は、所望の光学素子として主走査対応方向にのみパワー
をもつ凹シリンドリカルレンズを用いることにより、主
走査方向における像面湾曲の結像位置を感光体側に変位
させて補正を行うことが可能になり、その反対に、主走
査方向における像面湾曲の結像位置が設計上の位置から
感光体側にずれている場合には、所望の光学素子として
主走査対応方向にのみパワーをもつ凸シリンドリカルレ
ンズを用いることにより、主走査方向における像面湾曲
の結像位置を光偏向器側に変位させて補正を行うことが
可能になる。ここで、所望の光学素子として主走査対応
方向にのみパワーをもつ凹シリンドリカルレンズ又は凸
シリンドリカルレンズを用いる際には、主走査方向にお
ける像面湾曲の結像位置の変動量に応じて、その曲率半
径、肉厚、及び屈折率を最適化したものを適切な位置に
配置する。
【0017】また、副走査方向における像面湾曲の結像
位置が設計上の位置から光偏向器側にずれている場合に
は、所望の光学素子として副走査対応方向にのみパワー
をもつ凹シリンドリカルレンズを用いることにより、副
走査方向における像面湾曲の結像位置を感光体側に変位
させて補正を行うことが可能になり、その反対に、副走
査方向における像面湾曲の結像位置が設計上の位置から
感光体側にずれている場合には、所望の光学素子として
副走査対応方向にのみパワーをもつ凸シリンドリカルレ
ンズを用いることにより、副走査方向における像面湾曲
の結像位置を光偏向器側に変位させて補正を行うことが
可能になる。ここで、所望の光学素子として副走査対応
方向にのみパワーをもつ凹シリンドリカルレンズ又は凸
シリンドリカルレンズを用いる際には、副走査方向にお
ける像面湾曲の結像位置の変動量に応じて、その曲率半
径、肉厚、及び屈折率を最適化したものを適切な位置に
配置する。
位置が設計上の位置から光偏向器側にずれている場合に
は、所望の光学素子として副走査対応方向にのみパワー
をもつ凹シリンドリカルレンズを用いることにより、副
走査方向における像面湾曲の結像位置を感光体側に変位
させて補正を行うことが可能になり、その反対に、副走
査方向における像面湾曲の結像位置が設計上の位置から
感光体側にずれている場合には、所望の光学素子として
副走査対応方向にのみパワーをもつ凸シリンドリカルレ
ンズを用いることにより、副走査方向における像面湾曲
の結像位置を光偏向器側に変位させて補正を行うことが
可能になる。ここで、所望の光学素子として副走査対応
方向にのみパワーをもつ凹シリンドリカルレンズ又は凸
シリンドリカルレンズを用いる際には、副走査方向にお
ける像面湾曲の結像位置の変動量に応じて、その曲率半
径、肉厚、及び屈折率を最適化したものを適切な位置に
配置する。
【0018】従って、主走査及び副走査の両走査方向に
おける像面湾曲の結像位置が共に同一側にずれている場
合、或いは互いに反対側にずれている場合には、主走査
対応方向にのみパワーをもつ凸シリンドリカルレンズ及
び凹シリンドリカルレンズから選択した適切な素子と副
走査対応方向にのみパワーをもつ凸シリンドリカルレン
ズ及び凹シリンドリカルレンズから選択した適切な素子
とを組み合わせることにより、像面湾曲の結像位置のず
れを主走査及び副走査の両走査方向についてそれぞれ独
立に打ち消すように補正することが可能になる。
おける像面湾曲の結像位置が共に同一側にずれている場
合、或いは互いに反対側にずれている場合には、主走査
対応方向にのみパワーをもつ凸シリンドリカルレンズ及
び凹シリンドリカルレンズから選択した適切な素子と副
走査対応方向にのみパワーをもつ凸シリンドリカルレン
ズ及び凹シリンドリカルレンズから選択した適切な素子
とを組み合わせることにより、像面湾曲の結像位置のず
れを主走査及び副走査の両走査方向についてそれぞれ独
立に打ち消すように補正することが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係
る光走査装置を示す概略平面図、図2は図1の光走査装
置における像面湾曲を示す概略図である。図1に示され
るように、半導体レーザーや発光ダイオード等からなる
光源10から放射された発散光束は、カップリングレン
ズ12を透過し、このカップリングレンズ12によって
略平行光束、発散光束、及び集束光束のうちのいずれか
所望の光束にカップリングされるようになっている。そ
して、これらの光源10及びカップリングレンズ12は
光源装置14を構成している。
本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係
る光走査装置を示す概略平面図、図2は図1の光走査装
置における像面湾曲を示す概略図である。図1に示され
るように、半導体レーザーや発光ダイオード等からなる
光源10から放射された発散光束は、カップリングレン
ズ12を透過し、このカップリングレンズ12によって
略平行光束、発散光束、及び集束光束のうちのいずれか
所望の光束にカップリングされるようになっている。そ
して、これらの光源10及びカップリングレンズ12は
光源装置14を構成している。
【0020】また、カップリングレンズ12を透過した
光束は、例えばピラミダルミラーや回転単面鏡等からな
る光偏向器16に至り、この光偏向器16によって等角
速度的に偏向されるようになっている。また、光偏向器
16によって偏向された光束は、例えばfθレンズやf
θミラー等からなる結像レンズ18を透過し、この結像
レンズ18によって集束され、感光体の被走査面20上
に光スポットとして結像するようになっている。
光束は、例えばピラミダルミラーや回転単面鏡等からな
る光偏向器16に至り、この光偏向器16によって等角
速度的に偏向されるようになっている。また、光偏向器
16によって偏向された光束は、例えばfθレンズやf
θミラー等からなる結像レンズ18を透過し、この結像
レンズ18によって集束され、感光体の被走査面20上
に光スポットとして結像するようになっている。
【0021】そして、光源装置14のカップリングレン
ズ12と光偏向器16との間の所定の位置に、被走査面
20上に集光される光スポットの主走査及び副走査の両
査定方向におけるピントを適切に調整するための平行平
板22が設置されている点に本実施形態の特徴がある。
ズ12と光偏向器16との間の所定の位置に、被走査面
20上に集光される光スポットの主走査及び副走査の両
査定方向におけるピントを適切に調整するための平行平
板22が設置されている点に本実施形態の特徴がある。
【0022】ここで、図1の光走査装置の主・副走査方
向における像面湾曲は、図2中の実線で表されるよう
に、被走査面20に略一致する像面湾曲24aとなるよ
うに設計されている。しかし、実際には、例えば結像レ
ンズ18の組付け誤差等に起因して、主・副走査方向に
おける像面湾曲の結像位置が設計上の位置からずれてい
る場合がある。例えば、結像レンズ18を組み付けた
後、平行平板22を設置する前における像面湾曲は、図
2中の破線で表されるように、設計上の像面湾曲24a
から光偏向器16側に例えば変動量Δ1だけずれた像面
湾曲24bとなっているとする。
向における像面湾曲は、図2中の実線で表されるよう
に、被走査面20に略一致する像面湾曲24aとなるよ
うに設計されている。しかし、実際には、例えば結像レ
ンズ18の組付け誤差等に起因して、主・副走査方向に
おける像面湾曲の結像位置が設計上の位置からずれてい
る場合がある。例えば、結像レンズ18を組み付けた
後、平行平板22を設置する前における像面湾曲は、図
2中の破線で表されるように、設計上の像面湾曲24a
から光偏向器16側に例えば変動量Δ1だけずれた像面
湾曲24bとなっているとする。
【0023】このように、結像レンズ18の組付け後に
おける像面湾曲24bが設計上の像面湾曲24aから光
偏向器16側に変動量Δ1だけずれている場合、カップ
リングレンズ12と光偏向器16との間に平行平板22
を設置して、像面湾曲24bの結像位置を感光体側に変
位させる。そして、このときに設置する平行平板22
は、像面湾曲24bの結像位置の変動量Δ1に応じて、
その肉厚及び屈折率を最適化したものを用い、適切な位
置に配置する。こうして、平行平板22の設置による像
面湾曲24bの結像位置の感光体側への変位量が変動量
Δ1と略等しくなるようにする。
おける像面湾曲24bが設計上の像面湾曲24aから光
偏向器16側に変動量Δ1だけずれている場合、カップ
リングレンズ12と光偏向器16との間に平行平板22
を設置して、像面湾曲24bの結像位置を感光体側に変
位させる。そして、このときに設置する平行平板22
は、像面湾曲24bの結像位置の変動量Δ1に応じて、
その肉厚及び屈折率を最適化したものを用い、適切な位
置に配置する。こうして、平行平板22の設置による像
面湾曲24bの結像位置の感光体側への変位量が変動量
Δ1と略等しくなるようにする。
【0024】以上のように本実施形態によれば、例えば
結像レンズ18の組付け誤差等に起因して、主・副走査
方向における像面湾曲24bの結像位置が設計上の像面
湾曲24aの結像位置から光偏向器16側に変動量Δ1
だけずれている場合であっても、この変動量Δ1に応じ
て肉厚、屈折率、及び配置位置を最適化した平行平板2
2をカップリングレンズ12と光偏向器16との間に設
置することにより、変動量Δ1を打ち消すように主・副
走査方向における像面湾曲24bの結像位置を変位させ
て補正を行うことができる。
結像レンズ18の組付け誤差等に起因して、主・副走査
方向における像面湾曲24bの結像位置が設計上の像面
湾曲24aの結像位置から光偏向器16側に変動量Δ1
だけずれている場合であっても、この変動量Δ1に応じ
て肉厚、屈折率、及び配置位置を最適化した平行平板2
2をカップリングレンズ12と光偏向器16との間に設
置することにより、変動量Δ1を打ち消すように主・副
走査方向における像面湾曲24bの結像位置を変位させ
て補正を行うことができる。
【0025】従って、感光体の被走査面20上に集光さ
れる光スポットの主・副走査方向におけるピントを適切
に調整して、光スポット径の像高に伴う変動を抑制する
と共に光スポット径を小型化することが可能となるた
め、高密度記録による画像品質の向上を実現することが
できる。また、光走査装置を構成する光学素子の精度や
組付け精度を緩和することが可能となるため、光走査装
置の製造コストを低減することができる。
れる光スポットの主・副走査方向におけるピントを適切
に調整して、光スポット径の像高に伴う変動を抑制する
と共に光スポット径を小型化することが可能となるた
め、高密度記録による画像品質の向上を実現することが
できる。また、光走査装置を構成する光学素子の精度や
組付け精度を緩和することが可能となるため、光走査装
置の製造コストを低減することができる。
【0026】(第2の実施形態)図3は本発明の第2の
実施形態に係る光走査装置を示す概略平面図、図4は図
3の光走査装置における像面湾曲を示す概略図である。
なお、上記第1の実施形態の図1及び図2に示す光走査
装置の構成要素と同一の要素には同一の符号を付して説
明を省略する。
実施形態に係る光走査装置を示す概略平面図、図4は図
3の光走査装置における像面湾曲を示す概略図である。
なお、上記第1の実施形態の図1及び図2に示す光走査
装置の構成要素と同一の要素には同一の符号を付して説
明を省略する。
【0027】図3に示されるように、本実施形態に係る
光走査装置は、上記第1の実施形態に係る光走査装置と
略同様の構成であるが、上記図1に示される平行平板2
2の代わりに、被走査面20上に集束される光スポット
の主走査方向及び副走査方向におけるピントを適切に調
整するための凹レンズ26が光源装置14のカップリン
グレンズ12と光偏向器16との間に設置されており、
この点に本実施形態の特徴がある。
光走査装置は、上記第1の実施形態に係る光走査装置と
略同様の構成であるが、上記図1に示される平行平板2
2の代わりに、被走査面20上に集束される光スポット
の主走査方向及び副走査方向におけるピントを適切に調
整するための凹レンズ26が光源装置14のカップリン
グレンズ12と光偏向器16との間に設置されており、
この点に本実施形態の特徴がある。
【0028】ここで、図4に示されるように、図3の光
走査装置の主・副走査方向における実際の像面湾曲は、
結像レンズ18を組み付けた後、凹レンズ26を設置す
る前においては図中の破線で表される像面湾曲24cと
なり、例えば結像レンズ18の組付け誤差等に起因し
て、図中の実線で表される設計上の像面湾曲24aから
光偏向器16側に例えば変動量Δ2だけずれていること
とする。そして、この変動量Δ2は上記第1の実施形態
における変動量Δ1よりも大きい、即ち Δ2>Δ1 とする。
走査装置の主・副走査方向における実際の像面湾曲は、
結像レンズ18を組み付けた後、凹レンズ26を設置す
る前においては図中の破線で表される像面湾曲24cと
なり、例えば結像レンズ18の組付け誤差等に起因し
て、図中の実線で表される設計上の像面湾曲24aから
光偏向器16側に例えば変動量Δ2だけずれていること
とする。そして、この変動量Δ2は上記第1の実施形態
における変動量Δ1よりも大きい、即ち Δ2>Δ1 とする。
【0029】このように、結像レンズ18の組付け後に
おける像面湾曲24cが設計上の像面湾曲24aから光
偏向器16側に変動量Δ2だけずれている場合、カップ
リングレンズ12と光偏向器16との間に凹レンズ26
を設置して、像面湾曲24cの結像位置を感光体側に変
位させる。そして、このときに設置する凹レンズ26
は、像面湾曲24cの結像位置の変動量Δ2に応じて、
その曲率半径、肉厚、及び屈折率を最適化したものを用
い、適切な位置に配置する。こうして、凹レンズ26の
設置による像面湾曲24cの結像位置の感光体側への変
位量が変動量Δ2と略等しくなるようにする。
おける像面湾曲24cが設計上の像面湾曲24aから光
偏向器16側に変動量Δ2だけずれている場合、カップ
リングレンズ12と光偏向器16との間に凹レンズ26
を設置して、像面湾曲24cの結像位置を感光体側に変
位させる。そして、このときに設置する凹レンズ26
は、像面湾曲24cの結像位置の変動量Δ2に応じて、
その曲率半径、肉厚、及び屈折率を最適化したものを用
い、適切な位置に配置する。こうして、凹レンズ26の
設置による像面湾曲24cの結像位置の感光体側への変
位量が変動量Δ2と略等しくなるようにする。
【0030】以上のように本実施形態によれば、例えば
結像レンズ18の組付け誤差等に起因して、主・副走査
方向における像面湾曲24bの結像位置が設計上の像面
湾曲24aの結像位置から光偏向器16側に変動量Δ2
(>Δ1)だけずれている場合であっても、この変動量
Δ2に応じて曲率半径、肉厚、屈折率、及び配置位置を
最適化した凹レンズ26をカップリングレンズ12と光
偏向器16との間に設置することにより、変動量Δ2を
打ち消すように主・副走査方向における像面湾曲24c
の結像位置を変位させて補正を行うことができるため、
上記第1の実施形態の場合と同様の効果を奏することが
できる。
結像レンズ18の組付け誤差等に起因して、主・副走査
方向における像面湾曲24bの結像位置が設計上の像面
湾曲24aの結像位置から光偏向器16側に変動量Δ2
(>Δ1)だけずれている場合であっても、この変動量
Δ2に応じて曲率半径、肉厚、屈折率、及び配置位置を
最適化した凹レンズ26をカップリングレンズ12と光
偏向器16との間に設置することにより、変動量Δ2を
打ち消すように主・副走査方向における像面湾曲24c
の結像位置を変位させて補正を行うことができるため、
上記第1の実施形態の場合と同様の効果を奏することが
できる。
【0031】(第3の実施形態)図5は本発明の第3の
実施形態に係る光走査装置を示す概略平面図、図6は図
5の光走査装置における像面湾曲を示す概略図である。
なお、上記第1の実施形態の図1及び図2に示す光走査
装置の構成要素と同一の要素には同一の符号を付して説
明を省略する。
実施形態に係る光走査装置を示す概略平面図、図6は図
5の光走査装置における像面湾曲を示す概略図である。
なお、上記第1の実施形態の図1及び図2に示す光走査
装置の構成要素と同一の要素には同一の符号を付して説
明を省略する。
【0032】図5に示されるように、本実施形態に係る
光走査装置は、上記第1の実施形態に係る光走査装置と
略同様の構成であるが、上記図1に示される平行平板2
2の代わりに、被走査面20上に集束される光スポット
の主走査方向及び副走査方向におけるピントを適切に調
整するための凸レンズ28が光源装置14のカップリン
グレンズ12と光偏向器16との間に設置されており、
この点に本実施形態の特徴がある。
光走査装置は、上記第1の実施形態に係る光走査装置と
略同様の構成であるが、上記図1に示される平行平板2
2の代わりに、被走査面20上に集束される光スポット
の主走査方向及び副走査方向におけるピントを適切に調
整するための凸レンズ28が光源装置14のカップリン
グレンズ12と光偏向器16との間に設置されており、
この点に本実施形態の特徴がある。
【0033】ここで、図6に示されるように、図5の光
走査装置の主・副走査方向における実際の像面湾曲は、
結像レンズ18を組み付けた後、凸レンズ28を設置す
る前において、図中の破線で表される像面湾曲24dと
なり、例えば結像レンズ18の組付け誤差等に起因し
て、図中の実線で表される設計上の像面湾曲24aから
感光体側に例えば変動量Δ3だけずれていることとす
る。
走査装置の主・副走査方向における実際の像面湾曲は、
結像レンズ18を組み付けた後、凸レンズ28を設置す
る前において、図中の破線で表される像面湾曲24dと
なり、例えば結像レンズ18の組付け誤差等に起因し
て、図中の実線で表される設計上の像面湾曲24aから
感光体側に例えば変動量Δ3だけずれていることとす
る。
【0034】このように、結像レンズ18の組付け後に
おける像面湾曲24dが設計上の像面湾曲24aから感
光体光側に変動量Δ3だけずれている場合、カップリン
グレンズ12と光偏向器16との間に凸レンズ28を設
置して、像面湾曲24dの結像位置を光偏向器16側に
変位させる。そして、このときに設置する凸レンズ28
は、像面湾曲24dの結像位置の変動量Δ3に応じて、
その曲率半径、肉厚、及び屈折率を最適化したものを用
い、適切な位置に配置する。こうして、凸レンズ28の
設置による像面湾曲24dの結像位置の光偏向器16側
への変位量が変動量Δ3と略等しくなるようにする。
おける像面湾曲24dが設計上の像面湾曲24aから感
光体光側に変動量Δ3だけずれている場合、カップリン
グレンズ12と光偏向器16との間に凸レンズ28を設
置して、像面湾曲24dの結像位置を光偏向器16側に
変位させる。そして、このときに設置する凸レンズ28
は、像面湾曲24dの結像位置の変動量Δ3に応じて、
その曲率半径、肉厚、及び屈折率を最適化したものを用
い、適切な位置に配置する。こうして、凸レンズ28の
設置による像面湾曲24dの結像位置の光偏向器16側
への変位量が変動量Δ3と略等しくなるようにする。
【0035】以上のように本実施形態によれば、例えば
結像レンズ18の組付け誤差等に起因して、主・副走査
方向における像面湾曲24bの結像位置が設計上の像面
湾曲24aの結像位置から感光体側に変動量Δ3だけず
れている場合であっても、この変動量Δ3に応じて曲率
半径、肉厚、屈折率、及び配置位置を最適化した凸レン
ズ28をカップリングレンズ12と光偏向器16との間
に設置することにより、変動量Δ3を打ち消すように主
・副走査方向における像面湾曲24dの結像位置を変位
させて補正を行うことができるため、上記第1の実施形
態の場合と同様の効果を奏することができる。
結像レンズ18の組付け誤差等に起因して、主・副走査
方向における像面湾曲24bの結像位置が設計上の像面
湾曲24aの結像位置から感光体側に変動量Δ3だけず
れている場合であっても、この変動量Δ3に応じて曲率
半径、肉厚、屈折率、及び配置位置を最適化した凸レン
ズ28をカップリングレンズ12と光偏向器16との間
に設置することにより、変動量Δ3を打ち消すように主
・副走査方向における像面湾曲24dの結像位置を変位
させて補正を行うことができるため、上記第1の実施形
態の場合と同様の効果を奏することができる。
【0036】(第4の実施形態)図7は本発明の第4の
実施形態に係る光走査装置を示す概略平面図である。な
お、上記第1の実施形態の図1に示す光走査装置の構成
要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略す
る。また、図7の光走査装置における像面湾曲は上記第
1の実施形態の図2に示す場合と略同様であるため、図
示は省略する。
実施形態に係る光走査装置を示す概略平面図である。な
お、上記第1の実施形態の図1に示す光走査装置の構成
要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略す
る。また、図7の光走査装置における像面湾曲は上記第
1の実施形態の図2に示す場合と略同様であるため、図
示は省略する。
【0037】図7に示されるように、本実施形態に係る
光走査装置は、上記第1の実施形態に係る光走査装置と
略同様の構成であるが、光源装置14のカップリングレ
ンズ12と光偏向器16との間の所定の位置に、線像結
像素子としてのシリンドリカルレンズ30が設置されて
いる。
光走査装置は、上記第1の実施形態に係る光走査装置と
略同様の構成であるが、光源装置14のカップリングレ
ンズ12と光偏向器16との間の所定の位置に、線像結
像素子としてのシリンドリカルレンズ30が設置されて
いる。
【0038】即ち、光源10から放射した発散光束は、
カップリングレンズ12によって所望の光束にカップリ
ングされた後、シリンドリカルレンズ30を透過する
が、このシリンドリカルレンズ30によって副走査対応
方向にのみ収束し、光偏向器16の偏向反射面近傍に主
走査対応方向に長い線像として結像するようになってい
る。また、シリンドリカルレンズ30を透過した光束は
光偏向器16に至り、この光偏向器16によって等角速
度的に偏向され、更にこの偏向された光束は結像レンズ
18によって集束され、感光体の被走査面20上に光ス
ポットとして結像するようになっている。
カップリングレンズ12によって所望の光束にカップリ
ングされた後、シリンドリカルレンズ30を透過する
が、このシリンドリカルレンズ30によって副走査対応
方向にのみ収束し、光偏向器16の偏向反射面近傍に主
走査対応方向に長い線像として結像するようになってい
る。また、シリンドリカルレンズ30を透過した光束は
光偏向器16に至り、この光偏向器16によって等角速
度的に偏向され、更にこの偏向された光束は結像レンズ
18によって集束され、感光体の被走査面20上に光ス
ポットとして結像するようになっている。
【0039】ここで、副走査対応方向においては、シリ
ンドリカルレンズ30によって結像される線像が光偏向
器16の偏向反射面近傍に位置するため、この線像を物
点とする結像レンズ18による像が被走査面20上に光
スポットとなる。即ち、結像レンズ18を介して光偏向
器16の偏向反射面と被走査面20とが副走査対応方向
において共役関係になる、所謂面倒れ補正光学系になっ
ている。そして、光源装置14のカップリングレンズ1
2と光偏向器16との間の所定の位置に、被走査面20
上に集束される光スポットの主走査方向及び副走査方向
におけるピントを適切に調整するための平行平板32が
設置されている点に本実施形態の特徴がある。
ンドリカルレンズ30によって結像される線像が光偏向
器16の偏向反射面近傍に位置するため、この線像を物
点とする結像レンズ18による像が被走査面20上に光
スポットとなる。即ち、結像レンズ18を介して光偏向
器16の偏向反射面と被走査面20とが副走査対応方向
において共役関係になる、所謂面倒れ補正光学系になっ
ている。そして、光源装置14のカップリングレンズ1
2と光偏向器16との間の所定の位置に、被走査面20
上に集束される光スポットの主走査方向及び副走査方向
におけるピントを適切に調整するための平行平板32が
設置されている点に本実施形態の特徴がある。
【0040】ここで、図7の光走査装置の主・副走査方
向における実際の像面湾曲は、上記第1の実施形態の図
2に示される場合と略同様に、結像レンズ18を組み付
けた後、平行平板32を設置する前において、例えば結
像レンズ18の組付け誤差等に起因して、設計上の像面
湾曲から光偏向器16に例えば変動量Δ4だけずれてい
ることとする。このような場合、上記第1の実施形態の
場合と同様にして、変動量Δ4に応じてその肉厚及び屈
折率を最適化した平行平板32をシリンドリカルレンズ
30と光偏向器16との間の適切な位置に配置して、像
面湾曲の結像位置を感光体側に変位させると共に、その
変位量が変動量Δ4と略等しくなるようにする。
向における実際の像面湾曲は、上記第1の実施形態の図
2に示される場合と略同様に、結像レンズ18を組み付
けた後、平行平板32を設置する前において、例えば結
像レンズ18の組付け誤差等に起因して、設計上の像面
湾曲から光偏向器16に例えば変動量Δ4だけずれてい
ることとする。このような場合、上記第1の実施形態の
場合と同様にして、変動量Δ4に応じてその肉厚及び屈
折率を最適化した平行平板32をシリンドリカルレンズ
30と光偏向器16との間の適切な位置に配置して、像
面湾曲の結像位置を感光体側に変位させると共に、その
変位量が変動量Δ4と略等しくなるようにする。
【0041】以上のように本実施形態によれば、例えば
結像レンズ18の組付け誤差等に起因して、主・副走査
方向における像面湾曲の結像位置が設計上の像面湾曲の
結像位置から光偏向器16側に変動量Δ4だけずれてい
る場合であっても、この変動量Δ4に応じて肉厚、屈折
率、及び配置位置を最適化した平行平板32をシリンド
リカルレンズ30と光偏向器16との間に設置すること
により、変動量Δ4を打ち消すように主・副走査方向に
おける像面湾曲の結像位置を変位させて補正を行うこと
ができる。
結像レンズ18の組付け誤差等に起因して、主・副走査
方向における像面湾曲の結像位置が設計上の像面湾曲の
結像位置から光偏向器16側に変動量Δ4だけずれてい
る場合であっても、この変動量Δ4に応じて肉厚、屈折
率、及び配置位置を最適化した平行平板32をシリンド
リカルレンズ30と光偏向器16との間に設置すること
により、変動量Δ4を打ち消すように主・副走査方向に
おける像面湾曲の結像位置を変位させて補正を行うこと
ができる。
【0042】従って、カップリングレンズ12と光偏向
器16との間にシリンドリカルレンズ30が設置され、
結像レンズ18を介する光偏向器16の偏向反射面と被
走査面20とが副走査対応方向において共役関係になる
面倒れ補正光学系になっている場合であっても、上記第
1の実施形態の場合と同様に、感光体の被走査面20上
に集光される光スポットの主・副走査方向におけるピン
トを適切に調整して、光スポット径の像高に伴う変動を
抑制すると共に光スポット径を小型化することが可能と
なるため、高密度記録による画像品質の向上を実現する
ことができる。また、光走査装置を構成する光学素子の
精度や組付け精度を緩和することが可能となるため、光
走査装置の製造コストを低減することができる。
器16との間にシリンドリカルレンズ30が設置され、
結像レンズ18を介する光偏向器16の偏向反射面と被
走査面20とが副走査対応方向において共役関係になる
面倒れ補正光学系になっている場合であっても、上記第
1の実施形態の場合と同様に、感光体の被走査面20上
に集光される光スポットの主・副走査方向におけるピン
トを適切に調整して、光スポット径の像高に伴う変動を
抑制すると共に光スポット径を小型化することが可能と
なるため、高密度記録による画像品質の向上を実現する
ことができる。また、光走査装置を構成する光学素子の
精度や組付け精度を緩和することが可能となるため、光
走査装置の製造コストを低減することができる。
【0043】(第5の実施形態)図8は本発明の第5の
実施形態に係る光走査装置を示す概略平面図である。な
お、上記第4の実施形態の図7に示す光走査装置の構成
要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略す
る。また、図8の光走査装置における像面湾曲を示す概
略図は上記第2の実施形態の図4に示す場合と略同様で
あるため、図示は省略する。
実施形態に係る光走査装置を示す概略平面図である。な
お、上記第4の実施形態の図7に示す光走査装置の構成
要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略す
る。また、図8の光走査装置における像面湾曲を示す概
略図は上記第2の実施形態の図4に示す場合と略同様で
あるため、図示は省略する。
【0044】図8に示されるように、本実施形態に係る
光走査装置は、上記第4の実施形態に係る光走査装置と
略同様の構成であるが、上記図7に示される平行平板3
2の代わりに、被走査面20上に集束される光スポット
の主走査方向及び副走査方向におけるピントを適切に調
整するための凹レンズ34が線像結像素子としてのシリ
ンドリカルレンズ30と光偏向器16との間に設置され
ており、この点に本実施形態の特徴がある。
光走査装置は、上記第4の実施形態に係る光走査装置と
略同様の構成であるが、上記図7に示される平行平板3
2の代わりに、被走査面20上に集束される光スポット
の主走査方向及び副走査方向におけるピントを適切に調
整するための凹レンズ34が線像結像素子としてのシリ
ンドリカルレンズ30と光偏向器16との間に設置され
ており、この点に本実施形態の特徴がある。
【0045】ここで、図8の光走査装置の主・副走査方
向における実際の像面湾曲は、上記第2の実施形態の図
4に示される場合と略同様に、結像レンズ18を組み付
けた後、凹レンズ34を設置する前において、例えば結
像レンズ18の組付け誤差等に起因して、設計上の像面
湾曲から光偏向器16側に例えば変動量Δ5だけずれて
いることとする。そして、この変動量Δ5は上記第4の
実施形態における変動量Δ4よりも大きい、即ち Δ5>Δ4 であるとする。
向における実際の像面湾曲は、上記第2の実施形態の図
4に示される場合と略同様に、結像レンズ18を組み付
けた後、凹レンズ34を設置する前において、例えば結
像レンズ18の組付け誤差等に起因して、設計上の像面
湾曲から光偏向器16側に例えば変動量Δ5だけずれて
いることとする。そして、この変動量Δ5は上記第4の
実施形態における変動量Δ4よりも大きい、即ち Δ5>Δ4 であるとする。
【0046】このような場合、上記第2の実施形態の凹
レンズ26を設置する場合と同様にして、変動量Δ5に
応じてその曲率半径、肉厚、及び屈折率を最適化した凹
レンズ34をシリンドリカルレンズ30と光偏向器16
との間の適切な位置に配置し、像面湾曲の結像位置を感
光体側に変位させると共に、その変位量が変動量Δ5と
略等しくなるようにする。
レンズ26を設置する場合と同様にして、変動量Δ5に
応じてその曲率半径、肉厚、及び屈折率を最適化した凹
レンズ34をシリンドリカルレンズ30と光偏向器16
との間の適切な位置に配置し、像面湾曲の結像位置を感
光体側に変位させると共に、その変位量が変動量Δ5と
略等しくなるようにする。
【0047】以上のように本実施形態によれば、例えば
結像レンズ18の組付け誤差等に起因して、主・副走査
方向における像面湾曲の結像位置が設計上の像面湾曲の
結像位置から光偏向器16側に変動量Δ5(>Δ4)だ
けずれている場合であっても、この変動量Δ5に応じて
曲率半径、肉厚、屈折率、及び配置位置を最適化した凹
レンズ34をシリンドリカルレンズ30と光偏向器16
との間に設置することにより、変動量Δ5を打ち消すよ
うに主・副走査方向における像面湾曲の結像位置を変位
させて補正を行うことができるため、上記第4の実施形
態の場合と同様の効果を奏することができる。
結像レンズ18の組付け誤差等に起因して、主・副走査
方向における像面湾曲の結像位置が設計上の像面湾曲の
結像位置から光偏向器16側に変動量Δ5(>Δ4)だ
けずれている場合であっても、この変動量Δ5に応じて
曲率半径、肉厚、屈折率、及び配置位置を最適化した凹
レンズ34をシリンドリカルレンズ30と光偏向器16
との間に設置することにより、変動量Δ5を打ち消すよ
うに主・副走査方向における像面湾曲の結像位置を変位
させて補正を行うことができるため、上記第4の実施形
態の場合と同様の効果を奏することができる。
【0048】(第6の実施形態)図9は本発明の第6の
実施形態に係る光走査装置を示す概略平面図である。な
お、上記第4の実施形態の図7に示す光走査装置の構成
要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略す
る。また、図9の光走査装置における像面湾曲を示す概
略図は上記第3の実施形態の図6に示す場合と略同様で
あるため、図示は省略する。
実施形態に係る光走査装置を示す概略平面図である。な
お、上記第4の実施形態の図7に示す光走査装置の構成
要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略す
る。また、図9の光走査装置における像面湾曲を示す概
略図は上記第3の実施形態の図6に示す場合と略同様で
あるため、図示は省略する。
【0049】図9に示されるように、本実施形態に係る
光走査装置は、上記第4の実施形態に係る光走査装置と
略同様の構成であるが、上記図7に示される平行平板3
2の代わりに、被走査面20上に集束される光スポット
の主走査方向及び副走査方向におけるピントを適切に調
整するための凸レンズ36が線像結像素子としてのシリ
ンドリカルレンズ30と光偏向器16との間に設置され
ており、この点に本実施形態の特徴がある。
光走査装置は、上記第4の実施形態に係る光走査装置と
略同様の構成であるが、上記図7に示される平行平板3
2の代わりに、被走査面20上に集束される光スポット
の主走査方向及び副走査方向におけるピントを適切に調
整するための凸レンズ36が線像結像素子としてのシリ
ンドリカルレンズ30と光偏向器16との間に設置され
ており、この点に本実施形態の特徴がある。
【0050】ここで、図9の光走査装置の主・副走査方
向における実際の像面湾曲は、上記第3の実施形態の図
6に示される場合と略同様に、結像レンズ18を組み付
けた後、凸レンズ36を設置する前において、例えば結
像レンズ18の組付け誤差等に起因して、設計上の像面
湾曲から感光体側に例えば変動量Δ6だけずれているこ
ととする。このような場合、上記第3の実施形態の凸レ
ンズ28を設置する場合と同様にして、変動量Δ6に応
じてその曲率半径、肉厚、及び屈折率を最適化した凸レ
ンズ36をシリンドリカルレンズ30と光偏向器16と
の間の適切な位置に配置して、像面湾曲の結像位置を光
偏向器16側に変位させると共に、その変位量が変動量
Δ6と略等しくなるようにする。
向における実際の像面湾曲は、上記第3の実施形態の図
6に示される場合と略同様に、結像レンズ18を組み付
けた後、凸レンズ36を設置する前において、例えば結
像レンズ18の組付け誤差等に起因して、設計上の像面
湾曲から感光体側に例えば変動量Δ6だけずれているこ
ととする。このような場合、上記第3の実施形態の凸レ
ンズ28を設置する場合と同様にして、変動量Δ6に応
じてその曲率半径、肉厚、及び屈折率を最適化した凸レ
ンズ36をシリンドリカルレンズ30と光偏向器16と
の間の適切な位置に配置して、像面湾曲の結像位置を光
偏向器16側に変位させると共に、その変位量が変動量
Δ6と略等しくなるようにする。
【0051】以上のように本実施形態によれば、例えば
結像レンズ18の組付け誤差等に起因して主・副走査方
向における像面湾曲の結像位置が設計上の像面湾曲の結
像位置から感光体側に変動量Δ6だけずれている場合で
あっても、この変動量Δ6に応じて曲率半径、肉厚、屈
折率、及び配置位置を最適化した凸レンズ36をシリン
ドリカルレンズ30と光偏向器16との間に設置するこ
とにより、変動量Δ6を打ち消すように主・副走査方向
における像面湾曲の結像位置を変位させて補正を行うこ
とができるため、上記第4の実施形態の場合と同様の効
果を奏することができる。
結像レンズ18の組付け誤差等に起因して主・副走査方
向における像面湾曲の結像位置が設計上の像面湾曲の結
像位置から感光体側に変動量Δ6だけずれている場合で
あっても、この変動量Δ6に応じて曲率半径、肉厚、屈
折率、及び配置位置を最適化した凸レンズ36をシリン
ドリカルレンズ30と光偏向器16との間に設置するこ
とにより、変動量Δ6を打ち消すように主・副走査方向
における像面湾曲の結像位置を変位させて補正を行うこ
とができるため、上記第4の実施形態の場合と同様の効
果を奏することができる。
【0052】(第7の実施形態)図10は本発明の第7
の実施形態に係る光走査装置を示す概略平面図、図11
は本発明の第7の実施形態に係る光走査装置を示す概略
側面図である。なお、上記第5の実施形態の図8に示す
光走査装置の構成要素と同一の要素には同一の符号を付
して説明を省略する。また、図10及び図11の光走査
装置における像面湾曲を示す概略図の図示は省略する。
の実施形態に係る光走査装置を示す概略平面図、図11
は本発明の第7の実施形態に係る光走査装置を示す概略
側面図である。なお、上記第5の実施形態の図8に示す
光走査装置の構成要素と同一の要素には同一の符号を付
して説明を省略する。また、図10及び図11の光走査
装置における像面湾曲を示す概略図の図示は省略する。
【0053】図10及び図11に示されるように、本実
施形態に係る光走査装置は、上記第5の実施形態に係る
光走査装置と略同様の構成であるが、上記図8に示され
る凹レンズ34の代わりに、被走査面20上に集束され
る光スポットの主走査方向におけるピントを適切に調整
するための主走査対応方向にのみパワーをもつ凹レンズ
38と副走査方向におけるピントを適切に調整するため
の副走査対応方向にのみパワーをもつ凹レンズ40とが
それぞれ独立にシリンドリカルレンズ30と光偏向器1
6との間に設置されており、この点に本実施形態の特徴
がある。
施形態に係る光走査装置は、上記第5の実施形態に係る
光走査装置と略同様の構成であるが、上記図8に示され
る凹レンズ34の代わりに、被走査面20上に集束され
る光スポットの主走査方向におけるピントを適切に調整
するための主走査対応方向にのみパワーをもつ凹レンズ
38と副走査方向におけるピントを適切に調整するため
の副走査対応方向にのみパワーをもつ凹レンズ40とが
それぞれ独立にシリンドリカルレンズ30と光偏向器1
6との間に設置されており、この点に本実施形態の特徴
がある。
【0054】ここで、図10及び図11の光走査装置の
主・副走査方向における実際の像面湾曲は、結像レンズ
18を組み付けた後、凹レンズ38及び凹レンズ40を
設置する前において、例えば結像レンズ18の組付け誤
差等に起因して、主走査方向においては設計上の像面湾
曲から光偏向器16側に例えば変動量Δ7だけずれてい
ることとし、副走査方向においては設計上の像面湾曲か
ら光偏向器16側に例えば変動量Δ8だけずれているこ
ととする。そして、変動量Δ7と変動量Δ8とは互いに
異なる量、即ち Δ7≠Δ8 であるとする。
主・副走査方向における実際の像面湾曲は、結像レンズ
18を組み付けた後、凹レンズ38及び凹レンズ40を
設置する前において、例えば結像レンズ18の組付け誤
差等に起因して、主走査方向においては設計上の像面湾
曲から光偏向器16側に例えば変動量Δ7だけずれてい
ることとし、副走査方向においては設計上の像面湾曲か
ら光偏向器16側に例えば変動量Δ8だけずれているこ
ととする。そして、変動量Δ7と変動量Δ8とは互いに
異なる量、即ち Δ7≠Δ8 であるとする。
【0055】このような場合、図10に示されるよう
に、主走査方向における変動量Δ7に応じてその曲率半
径、肉厚、及び屈折率を最適化した主走査対応方向にの
みパワーをもつ凹レンズ38をシリンドリカルレンズ3
0と光偏向器16との間の適切な位置に配置して、主走
査方向における像面湾曲の結像位置を感光体側に変位さ
せると共に、その変位量が変動量Δ7と略等しくなるよ
うにする。同時に、図11に示されるように、副走査方
向における変動量Δ8に応じてその曲率半径、肉厚、及
び屈折率を最適化した主走査対応方向にのみパワーをも
つ凹レンズ40をシリンドリカルレンズ30と光偏向器
16との間の適切な位置に配置して、副走査方向におけ
る像面湾曲の結像位置を感光体側に変位させると共に、
その変位量が変動量Δ8と略等しくなるようにする。
に、主走査方向における変動量Δ7に応じてその曲率半
径、肉厚、及び屈折率を最適化した主走査対応方向にの
みパワーをもつ凹レンズ38をシリンドリカルレンズ3
0と光偏向器16との間の適切な位置に配置して、主走
査方向における像面湾曲の結像位置を感光体側に変位さ
せると共に、その変位量が変動量Δ7と略等しくなるよ
うにする。同時に、図11に示されるように、副走査方
向における変動量Δ8に応じてその曲率半径、肉厚、及
び屈折率を最適化した主走査対応方向にのみパワーをも
つ凹レンズ40をシリンドリカルレンズ30と光偏向器
16との間の適切な位置に配置して、副走査方向におけ
る像面湾曲の結像位置を感光体側に変位させると共に、
その変位量が変動量Δ8と略等しくなるようにする。
【0056】以上のように本実施形態によれば、例えば
結像レンズ18の組付け誤差等に起因して、主・副走査
方向における像面湾曲の結像位置が設計上の像面湾曲の
結像位置から光偏向器16側にそれぞれ変動量Δ7、Δ
8(但し、Δ7≠Δ8)だけずれている場合であって
も、この主走査方向における変動量Δ7に応じて曲率半
径、肉厚、屈折率、及び配置位置を最適化した主走査対
応方向にのみパワーをもつ凹レンズ38並びに副走査方
向における変動量Δ8に応じて曲率半径、肉厚、屈折
率、及び配置位置を最適化した副走査対応方向にのみパ
ワーをもつ凹レンズ40をシリンドリカルレンズ30と
光偏向器16との間にそれぞれ独立に設置することによ
り、主走査及び副走査の両走査方向におけるそれぞれの
変動量Δ7、Δ8を打ち消すように主走査及び副走査の
両走査方向における像面湾曲の結像位置を独立に変位さ
せて補正を行うことができる。
結像レンズ18の組付け誤差等に起因して、主・副走査
方向における像面湾曲の結像位置が設計上の像面湾曲の
結像位置から光偏向器16側にそれぞれ変動量Δ7、Δ
8(但し、Δ7≠Δ8)だけずれている場合であって
も、この主走査方向における変動量Δ7に応じて曲率半
径、肉厚、屈折率、及び配置位置を最適化した主走査対
応方向にのみパワーをもつ凹レンズ38並びに副走査方
向における変動量Δ8に応じて曲率半径、肉厚、屈折
率、及び配置位置を最適化した副走査対応方向にのみパ
ワーをもつ凹レンズ40をシリンドリカルレンズ30と
光偏向器16との間にそれぞれ独立に設置することによ
り、主走査及び副走査の両走査方向におけるそれぞれの
変動量Δ7、Δ8を打ち消すように主走査及び副走査の
両走査方向における像面湾曲の結像位置を独立に変位さ
せて補正を行うことができる。
【0057】従って、上記第5の実施形態の場合と比較
して、感光体の被走査面20上に集光される光スポット
の主・副走査方向におけるピントを一層精度よく適切に
調整して、光スポット径の像高に伴う変動を抑制すると
共に光スポット径を小型化することが可能となるため、
高密度記録による画像品質の更なる向上を実現すること
ができる。また、光走査装置を構成する光学素子の精度
や組付け精度を緩和することが可能となるため、光走査
装置の製造コストを低減することができる。
して、感光体の被走査面20上に集光される光スポット
の主・副走査方向におけるピントを一層精度よく適切に
調整して、光スポット径の像高に伴う変動を抑制すると
共に光スポット径を小型化することが可能となるため、
高密度記録による画像品質の更なる向上を実現すること
ができる。また、光走査装置を構成する光学素子の精度
や組付け精度を緩和することが可能となるため、光走査
装置の製造コストを低減することができる。
【0058】(第8の実施形態)図12は本発明の第8
の実施形態に係る光走査装置を示す概略平面図、図13
は本発明の第8の実施形態に係る光走査装置を示す概略
側面図である。なお、上記第6の実施形態の図9に示す
光走査装置の構成要素と同一の要素には同一の符号を付
して説明を省略する。また、図12及び図13の光走査
装置における像面湾曲を示す概略図の図示は省略する。
の実施形態に係る光走査装置を示す概略平面図、図13
は本発明の第8の実施形態に係る光走査装置を示す概略
側面図である。なお、上記第6の実施形態の図9に示す
光走査装置の構成要素と同一の要素には同一の符号を付
して説明を省略する。また、図12及び図13の光走査
装置における像面湾曲を示す概略図の図示は省略する。
【0059】図12及び図13に示されるように、本実
施形態に係る光走査装置は、上記第6の実施形態に係る
光走査装置と略同様の構成であるが、上記図9に示され
る凸レンズ36の代わりに、被走査面20上に集束され
る光スポットの主走査方向におけるピントを適切に調整
するための主走査対応方向にのみパワーをもつ凸レンズ
42と副走査方向におけるピントを適切に調整するため
の副走査対応方向にのみパワーをもつ凸レンズ44とが
それぞれ独立にシリンドリカルレンズ30と光偏向器1
6との間に設置されており、この点に本実施形態の特徴
がある。
施形態に係る光走査装置は、上記第6の実施形態に係る
光走査装置と略同様の構成であるが、上記図9に示され
る凸レンズ36の代わりに、被走査面20上に集束され
る光スポットの主走査方向におけるピントを適切に調整
するための主走査対応方向にのみパワーをもつ凸レンズ
42と副走査方向におけるピントを適切に調整するため
の副走査対応方向にのみパワーをもつ凸レンズ44とが
それぞれ独立にシリンドリカルレンズ30と光偏向器1
6との間に設置されており、この点に本実施形態の特徴
がある。
【0060】また、図12及び図13の光走査装置にお
ける主・副走査方向における実際の像面湾曲は、結像レ
ンズ18を組み付けた後、凸レンズ42及び凸レンズ4
4を設置する前において、例えば結像レンズ18の組付
け誤差等に起因して、主走査方向においては設計上の像
面湾曲から感光体側に例えば変動量Δ9だけずれてお
り、また副走査方向においては設計上の像面湾曲から感
光体側に例えば変動量Δ10だけずれていることとす
る。そして、変動量Δ9と変動量Δ10とは互いに異な
る量、即ち Δ9≠Δ10 であるとする。
ける主・副走査方向における実際の像面湾曲は、結像レ
ンズ18を組み付けた後、凸レンズ42及び凸レンズ4
4を設置する前において、例えば結像レンズ18の組付
け誤差等に起因して、主走査方向においては設計上の像
面湾曲から感光体側に例えば変動量Δ9だけずれてお
り、また副走査方向においては設計上の像面湾曲から感
光体側に例えば変動量Δ10だけずれていることとす
る。そして、変動量Δ9と変動量Δ10とは互いに異な
る量、即ち Δ9≠Δ10 であるとする。
【0061】このような場合、図12に示されるよう
に、主走査方向における変動量Δ9に応じてその曲率半
径、肉厚、及び屈折率を最適化した主走査対応方向にの
みパワーをもつ凸レンズ42をシリンドリカルレンズ3
0と光偏向器16との間の適切な位置に配置して、主走
査方向における像面湾曲の結像位置を光偏向器16側に
変位させると共に、その変位量が変動量Δ9と略等しく
なるようにする。同時に、図13に示されるように、副
走査方向における変動量Δ10に応じてその曲率半径、
肉厚、及び屈折率を最適化した主走査対応方向にのみパ
ワーをもつ凸レンズ44をシリンドリカルレンズ30と
光偏向器16との間の適切な位置に配置して、副走査方
向における像面湾曲の結像位置を光偏向器16側に変位
させると共に、その変位量が変動量Δ10と略等しくな
るようにする。
に、主走査方向における変動量Δ9に応じてその曲率半
径、肉厚、及び屈折率を最適化した主走査対応方向にの
みパワーをもつ凸レンズ42をシリンドリカルレンズ3
0と光偏向器16との間の適切な位置に配置して、主走
査方向における像面湾曲の結像位置を光偏向器16側に
変位させると共に、その変位量が変動量Δ9と略等しく
なるようにする。同時に、図13に示されるように、副
走査方向における変動量Δ10に応じてその曲率半径、
肉厚、及び屈折率を最適化した主走査対応方向にのみパ
ワーをもつ凸レンズ44をシリンドリカルレンズ30と
光偏向器16との間の適切な位置に配置して、副走査方
向における像面湾曲の結像位置を光偏向器16側に変位
させると共に、その変位量が変動量Δ10と略等しくな
るようにする。
【0062】以上のように本実施形態によれば、例えば
結像レンズ18の組付け誤差等に起因して、主・副走査
方向における像面湾曲の結像位置が設計上の像面湾曲の
結像位置から感光体側にそれぞれ変動量Δ9、Δ10
(但し、Δ9≠Δ10)だけずれている場合であって
も、この主走査方向における変動量Δ9に応じて曲率半
径、肉厚、屈折率、及び配置位置を最適化した主走査対
応方向にのみパワーをもつ凸レンズ42並びに副走査方
向における変動量Δ10に応じて曲率半径、肉厚、屈折
率、及び配置位置を最適化した副走査対応方向にのみパ
ワーをもつ凸レンズ44とをシリンドリカルレンズ30
と光偏向器16との間にそれぞれ独立に設置することに
より、主走査及び副走査の両走査方向におけるそれぞれ
の変動量Δ9、Δ10を打ち消すように主走査及び副走
査の両走査方向における像面湾曲の結像位置を独立に変
位させて補正を行うことができる。
結像レンズ18の組付け誤差等に起因して、主・副走査
方向における像面湾曲の結像位置が設計上の像面湾曲の
結像位置から感光体側にそれぞれ変動量Δ9、Δ10
(但し、Δ9≠Δ10)だけずれている場合であって
も、この主走査方向における変動量Δ9に応じて曲率半
径、肉厚、屈折率、及び配置位置を最適化した主走査対
応方向にのみパワーをもつ凸レンズ42並びに副走査方
向における変動量Δ10に応じて曲率半径、肉厚、屈折
率、及び配置位置を最適化した副走査対応方向にのみパ
ワーをもつ凸レンズ44とをシリンドリカルレンズ30
と光偏向器16との間にそれぞれ独立に設置することに
より、主走査及び副走査の両走査方向におけるそれぞれ
の変動量Δ9、Δ10を打ち消すように主走査及び副走
査の両走査方向における像面湾曲の結像位置を独立に変
位させて補正を行うことができる。
【0063】従って、上記第6の実施形態の場合と比較
して、感光体の被走査面20上に集光される光スポット
の主・副走査方向におけるピントを一層精度よく調整し
て、光スポット径の像高に伴う変動を抑制すると共に光
スポット径を小型化することが可能となるため、高密度
記録による画像品質の更なる向上を実現することができ
る。また、光走査装置を構成する光学素子の精度や組付
け精度を緩和することが可能となるため、光走査装置の
製造コストを低減することができる。
して、感光体の被走査面20上に集光される光スポット
の主・副走査方向におけるピントを一層精度よく調整し
て、光スポット径の像高に伴う変動を抑制すると共に光
スポット径を小型化することが可能となるため、高密度
記録による画像品質の更なる向上を実現することができ
る。また、光走査装置を構成する光学素子の精度や組付
け精度を緩和することが可能となるため、光走査装置の
製造コストを低減することができる。
【0064】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明に係
る光走査装置によれば、次のような効果を奏することが
できる。即ち、請求項1に係る光走査装置によれば、光
源装置と光偏向器との間に所望の光学素子が配置されて
いることにより、この光学素子の光学的性質に応じて、
主走査及び副走査の両走査方向における像面湾曲の結像
位置が変位するため、例えば結像光学系などの製造誤差
や組付け誤差に起因して、主・副走査方向における像面
湾曲の結像位置が設計上の位置からずれている場合であ
っても、このずれを打ち消すように所望の光学素子によ
って像面湾曲の結像位置を変位させて補正を行うことが
可能になる。従って、被走査面上に集光される光スポッ
トの主・副走査方向におけるピントを適切に調整して、
光スポット径の像高に伴う変動を抑制すると共に光スポ
ット径を小型化することが可能となるため、高密度記録
による画像品質の向上を実現することができる。また、
光走査装置を構成する光学素子の精度や組付け精度を緩
和することが可能となるため、光走査装置の製造コスト
を低減することができる。
る光走査装置によれば、次のような効果を奏することが
できる。即ち、請求項1に係る光走査装置によれば、光
源装置と光偏向器との間に所望の光学素子が配置されて
いることにより、この光学素子の光学的性質に応じて、
主走査及び副走査の両走査方向における像面湾曲の結像
位置が変位するため、例えば結像光学系などの製造誤差
や組付け誤差に起因して、主・副走査方向における像面
湾曲の結像位置が設計上の位置からずれている場合であ
っても、このずれを打ち消すように所望の光学素子によ
って像面湾曲の結像位置を変位させて補正を行うことが
可能になる。従って、被走査面上に集光される光スポッ
トの主・副走査方向におけるピントを適切に調整して、
光スポット径の像高に伴う変動を抑制すると共に光スポ
ット径を小型化することが可能となるため、高密度記録
による画像品質の向上を実現することができる。また、
光走査装置を構成する光学素子の精度や組付け精度を緩
和することが可能となるため、光走査装置の製造コスト
を低減することができる。
【0065】また、請求項2に係る光走査装置によれ
ば、上記請求項1に係る光走査装置において、光源装置
と光偏向器との間に配置される光学素子として平行平
板、凸レンズ、及び凹レンズから選択される所望の素子
を用いることにより、主・副走査方向における像面湾曲
の結像位置が設計上の位置から光偏向器側にずれている
場合であっても、或いは感光体側にずれている場合であ
っても、そのずれを打ち消すように補正を行うことが可
能になるため、上記請求項1の効果を容易に発揮するこ
とができる。
ば、上記請求項1に係る光走査装置において、光源装置
と光偏向器との間に配置される光学素子として平行平
板、凸レンズ、及び凹レンズから選択される所望の素子
を用いることにより、主・副走査方向における像面湾曲
の結像位置が設計上の位置から光偏向器側にずれている
場合であっても、或いは感光体側にずれている場合であ
っても、そのずれを打ち消すように補正を行うことが可
能になるため、上記請求項1の効果を容易に発揮するこ
とができる。
【0066】また、請求項3に係る光走査装置によれ
ば、線像結像素子が配置されて光偏向器の偏向面と被走
査面とが副走査対応方向において共役関係になっている
面倒れ補正光学系になっている場合であっても、光源装
置と光偏向器との間に所望の光学素子が配置されている
ことにより、この光学素子の光学的性質に応じて、主走
査及び副走査の両走査方向における像面湾曲の結像位置
が変位するため、例えば結像光学系などの製造誤差や組
付け誤差に起因して、主・副走査方向における像面湾曲
の結像位置が設計上の位置からのずれを打ち消すように
所望の光学素子によって像面湾曲の結像位置を変位させ
て補正を行うことが可能になる。従って、上記第1の実
施形態の場合と同様に、被走査面上に集光される光スポ
ットの主・副走査方向におけるピントを適切に調整し
て、光スポット径の像高に伴う変動を抑制すると共に光
スポット径を小型化することが可能となるため、高密度
記録による画像品質の向上を実現することができる。ま
た、光走査装置を構成する光学素子の精度や組付け精度
を緩和することが可能となるため、光走査装置の製造コ
ストを低減することができる。
ば、線像結像素子が配置されて光偏向器の偏向面と被走
査面とが副走査対応方向において共役関係になっている
面倒れ補正光学系になっている場合であっても、光源装
置と光偏向器との間に所望の光学素子が配置されている
ことにより、この光学素子の光学的性質に応じて、主走
査及び副走査の両走査方向における像面湾曲の結像位置
が変位するため、例えば結像光学系などの製造誤差や組
付け誤差に起因して、主・副走査方向における像面湾曲
の結像位置が設計上の位置からのずれを打ち消すように
所望の光学素子によって像面湾曲の結像位置を変位させ
て補正を行うことが可能になる。従って、上記第1の実
施形態の場合と同様に、被走査面上に集光される光スポ
ットの主・副走査方向におけるピントを適切に調整し
て、光スポット径の像高に伴う変動を抑制すると共に光
スポット径を小型化することが可能となるため、高密度
記録による画像品質の向上を実現することができる。ま
た、光走査装置を構成する光学素子の精度や組付け精度
を緩和することが可能となるため、光走査装置の製造コ
ストを低減することができる。
【0067】また、請求項4に係る光走査装置によれ
ば、上記請求項3に係る光走査装置において、光源装置
と光偏向器との間に配置される光学素子として平行平
板、凸レンズ、及び凹レンズから選択される所望の素子
を用いることにより、主・副走査方向における像面湾曲
の結像位置が設計上の位置から光偏向器側にずれている
場合であっても、或いは感光体側にずれている場合であ
っても、そのずれを打ち消すように補正を行うことが可
能になるため、上記請求項3の効果を容易に発揮するこ
とができる。
ば、上記請求項3に係る光走査装置において、光源装置
と光偏向器との間に配置される光学素子として平行平
板、凸レンズ、及び凹レンズから選択される所望の素子
を用いることにより、主・副走査方向における像面湾曲
の結像位置が設計上の位置から光偏向器側にずれている
場合であっても、或いは感光体側にずれている場合であ
っても、そのずれを打ち消すように補正を行うことが可
能になるため、上記請求項3の効果を容易に発揮するこ
とができる。
【0068】また、請求項5に係る光走査装置によれ
ば、上記請求項3に係る光走査装置において、光源装置
と光偏向器との間に配置される光学素子として、主走査
対応方向にのみパワーをもつ凸シリンドリカルレンズ及
び凹シリンドリカルレンズから選択される所望の素子、
並びに/又は副走査対応方向にのみパワーをもつ凸シリ
ンドリカルレンズ及び凹シリンドリカルレンズから選択
される所望の素子を用いることにより、主・副走査対応
方向における像面湾曲の結像位置が設計上の位置から光
偏向器側にずれている場合であっても、或いは感光体側
にずれている場合であっても、そのずれを主走査方向及
び副走査方向についてそれぞれ独立に打ち消すように補
正を行うことが可能になる。従って、上記請求項4の場
合と比較して、被走査面上に集光される光スポットの主
・副走査方向におけるピントを一層精度よく調整して、
光スポット径の像高に伴う変動を抑制すると共に光スポ
ット径を小型化することが可能となるため、高密度記録
による画像品質の更なる向上を実現することができる。
また、光走査装置を構成する光学素子の精度や組付け精
度を緩和することが可能となるため、光走査装置の製造
コストを低減することができる。
ば、上記請求項3に係る光走査装置において、光源装置
と光偏向器との間に配置される光学素子として、主走査
対応方向にのみパワーをもつ凸シリンドリカルレンズ及
び凹シリンドリカルレンズから選択される所望の素子、
並びに/又は副走査対応方向にのみパワーをもつ凸シリ
ンドリカルレンズ及び凹シリンドリカルレンズから選択
される所望の素子を用いることにより、主・副走査対応
方向における像面湾曲の結像位置が設計上の位置から光
偏向器側にずれている場合であっても、或いは感光体側
にずれている場合であっても、そのずれを主走査方向及
び副走査方向についてそれぞれ独立に打ち消すように補
正を行うことが可能になる。従って、上記請求項4の場
合と比較して、被走査面上に集光される光スポットの主
・副走査方向におけるピントを一層精度よく調整して、
光スポット径の像高に伴う変動を抑制すると共に光スポ
ット径を小型化することが可能となるため、高密度記録
による画像品質の更なる向上を実現することができる。
また、光走査装置を構成する光学素子の精度や組付け精
度を緩和することが可能となるため、光走査装置の製造
コストを低減することができる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光走査装置を示
す概略平面図である。
す概略平面図である。
【図2】図1の光走査装置における像面湾曲を示す概略
図である。
図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る光走査装置を示
す概略平面図である。
す概略平面図である。
【図4】図3の光走査装置における像面湾曲を示す概略
図である。
図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る光走査装置を示
す概略平面図である。
す概略平面図である。
【図6】図5の光走査装置における像面湾曲を示す概略
図である。
図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る光走査装置を示
す概略平面図である。
す概略平面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態に係る光走査装置を示
す概略平面図である。
す概略平面図である。
【図9】本発明の第6の実施形態に係る光走査装置を示
す概略平面図である。
す概略平面図である。
【図10】本発明の第7の実施形態に係る光走査装置を
示す概略平面図である。
示す概略平面図である。
【図11】本発明の第7の実施形態に係る光走査装置を
示す概略側面図である。
示す概略側面図である。
【図12】本発明の第8の実施形態に係る光走査装置を
示す概略平面図である。
示す概略平面図である。
【図13】本発明の第8の実施形態に係る光走査装置を
示す概略側面図である。
示す概略側面図である。
10 光源 12 カップリングレンズ 14 光源装置 16 光偏向器 18 結像レンズ 20 感光体の被走査面 22 平行平板 24a、24b、24c、24d 像面湾曲 26 凹レンズ 28 凸レンズ 30 シリンドリカルレンズ 32 平行平板 34 凹レンズ 36 凸レンズ 38 主走査対応方向にのみパワーをもつ凹レンズ 40 副走査対応方向にのみパワーをもつ凹レンズ 42 主走査対応方向にのみパワーをもつ凸レンズ 44 副走査対応方向にのみパワーをもつ凸レンズ
Claims (5)
- 【請求項1】 光走査用の光束を放射する光源装置と、
前記光源装置からの光束を偏向反射面により反射し、偏
向光束として等角速度的に偏向させる光偏向器と、前記
光偏向器からの偏向光束を被走査面上に光スポットとし
て集光し、且つ前記光スポットによる光走査を等速化す
る結像光学系とを有する光走査装置において、 前記光源装置と前記光偏向器との間に、前記被走査面上
に集光される前記光スポットの主走査方向及び副走査方
向におけるピントを調整するための光学素子が配置され
ていることを特徴とする光走査装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の光走査装置において、 前記光学素子が、平行平板、凸レンズ、及び凹レンズか
ら選択される所望の素子であることを特徴とする光走査
装置。 - 【請求項3】 光走査用の光束を放射する光源装置と、
前記光源装置からの光束を主走査対応方向に長い線像と
して結像させる線像結像素子と、前記線像の結像位置近
傍に偏向反射面を有し、前記線像結像素子からの光束を
前記偏向反射面により反射し、偏向光束として等角速度
的に偏向させる光偏向器と、前記光偏向器からの偏向光
束を被走査面上に光スポットとして集光し、且つ前記光
スポットによる光走査を等速化する結像光学系とを有す
る光走査装置において、 前記光源装置と前記光偏向器との間に、前記被走査面上
に集光される前記光スポットの主走査方向及び/又は副
走査方向におけるピントを調整するための光学素子が配
置されていることを特徴とする光走査装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の光走査装置において、 前記光学素子が、平行平板、凸レンズ、及び凹レンズか
ら選択される所望の素子であることを特徴とする光走査
装置。 - 【請求項5】 請求項3記載の光走査装置において、 前記光学素子が、主走査対応方向にのみパワーをもつ凸
シリンドリカルレンズ及び凹シリンドリカルレンズから
選択される所望の素子、並びに/又は副走査対応方向に
のみパワーをもつ凸シリンドリカルレンズ及び凹シリン
ドリカルレンズから選択される所望の素子であることを
特徴とする光走査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6445298A JPH11249048A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 光走査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6445298A JPH11249048A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 光走査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11249048A true JPH11249048A (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=13258663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6445298A Pending JPH11249048A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 光走査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11249048A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9107773B2 (en) | 2009-10-23 | 2015-08-18 | Nexisvision, Inc. | Conformable therapeutic shield for vision and pain |
US9341864B2 (en) | 2013-11-15 | 2016-05-17 | Nexisvision, Inc. | Contact lenses having a reinforcing scaffold |
US9395558B2 (en) | 2010-10-25 | 2016-07-19 | Nexisvision, Inc. | Methods and apparatus to identify eye coverings for vision |
US9423632B2 (en) | 2012-04-20 | 2016-08-23 | Nexisvision, Inc. | Contact lenses for refractive correction |
US9465233B2 (en) | 2012-04-20 | 2016-10-11 | Nexisvision, Inc. | Bimodular contact lenses |
US9740025B2 (en) | 2011-04-28 | 2017-08-22 | Nexisvision, Inc. | Eye covering and refractive correction methods and apparatus having improved tear flow, comfort, and/or applicability |
US9740026B2 (en) | 2013-06-26 | 2017-08-22 | Nexisvision, Inc. | Contact lenses for refractive correction |
US9943401B2 (en) | 2008-04-04 | 2018-04-17 | Eugene de Juan, Jr. | Therapeutic device for pain management and vision |
US10039671B2 (en) | 2012-09-11 | 2018-08-07 | Nexisvision, Inc. | Eye covering and refractive correction methods for lasik and other applications |
US10191303B2 (en) | 2014-01-29 | 2019-01-29 | Nexisvision, Inc. | Multifocal bimodulus contact lenses |
US10596038B2 (en) | 2009-10-23 | 2020-03-24 | Journey1, Inc. | Corneal denervation for treatment of ocular pain |
US12044905B2 (en) | 2011-04-28 | 2024-07-23 | Journey1 Inc | Contact lenses for refractive correction |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP6445298A patent/JPH11249048A/ja active Pending
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10555804B2 (en) | 2008-04-04 | 2020-02-11 | Journey1, Inc. | Therapeutic device for pain management and vision |
US9943401B2 (en) | 2008-04-04 | 2018-04-17 | Eugene de Juan, Jr. | Therapeutic device for pain management and vision |
US9810921B2 (en) | 2009-10-23 | 2017-11-07 | Nexisvision, Inc. | Conformable therapeutic shield for vision and pain |
US9107773B2 (en) | 2009-10-23 | 2015-08-18 | Nexisvision, Inc. | Conformable therapeutic shield for vision and pain |
US9498385B2 (en) | 2009-10-23 | 2016-11-22 | Nexisvision, Inc. | Conformable therapeutic shield for vision and pain |
US10663761B2 (en) | 2009-10-23 | 2020-05-26 | Journey1, Inc. | Conformable therapeutic shield for vision and pain |
US10627649B2 (en) | 2009-10-23 | 2020-04-21 | Journey1, Inc. | Conformable therapeutic shield for vision and pain |
US9241837B2 (en) | 2009-10-23 | 2016-01-26 | Nexisvision, Inc. | Conformable therapeutic shield for vision and pain |
US10596038B2 (en) | 2009-10-23 | 2020-03-24 | Journey1, Inc. | Corneal denervation for treatment of ocular pain |
US9395558B2 (en) | 2010-10-25 | 2016-07-19 | Nexisvision, Inc. | Methods and apparatus to identify eye coverings for vision |
US11126011B2 (en) | 2011-04-28 | 2021-09-21 | Journey1, Inc. | Contact lenses for refractive correction |
US9740025B2 (en) | 2011-04-28 | 2017-08-22 | Nexisvision, Inc. | Eye covering and refractive correction methods and apparatus having improved tear flow, comfort, and/or applicability |
US12044905B2 (en) | 2011-04-28 | 2024-07-23 | Journey1 Inc | Contact lenses for refractive correction |
US9465233B2 (en) | 2012-04-20 | 2016-10-11 | Nexisvision, Inc. | Bimodular contact lenses |
US10036900B2 (en) | 2012-04-20 | 2018-07-31 | Nexisvision, Inc. | Bimodular contact lenses |
US9423632B2 (en) | 2012-04-20 | 2016-08-23 | Nexisvision, Inc. | Contact lenses for refractive correction |
US10039671B2 (en) | 2012-09-11 | 2018-08-07 | Nexisvision, Inc. | Eye covering and refractive correction methods for lasik and other applications |
US9740026B2 (en) | 2013-06-26 | 2017-08-22 | Nexisvision, Inc. | Contact lenses for refractive correction |
US9851586B2 (en) | 2013-11-15 | 2017-12-26 | Nexisvision, Inc. | Contact lenses having a reinforcing scaffold |
US9341864B2 (en) | 2013-11-15 | 2016-05-17 | Nexisvision, Inc. | Contact lenses having a reinforcing scaffold |
US10191303B2 (en) | 2014-01-29 | 2019-01-29 | Nexisvision, Inc. | Multifocal bimodulus contact lenses |
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