JPH11248894A - 電子線照射方法及びその装置 - Google Patents
電子線照射方法及びその装置Info
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- JPH11248894A JPH11248894A JP10064235A JP6423598A JPH11248894A JP H11248894 A JPH11248894 A JP H11248894A JP 10064235 A JP10064235 A JP 10064235A JP 6423598 A JP6423598 A JP 6423598A JP H11248894 A JPH11248894 A JP H11248894A
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Landscapes
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 食品や飲料容器等の被照射物に電子線を所定
方向に繰り返しビーム走査しながら照射し殺菌等の所期
の目的を達成するものにおいて、前記被照射物の肉厚が
異なるものにおいても、照射方向各部位の電子線吸収量
の均一化を可能とし得る電子線照射方法及びその装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 前記電子線照射方向と対面して被照射物
近傍に設置した一又は複数の反射板から反射する電子線
により被照射物に吸収線量を付加させることにより、吸
収線量の均一性を高めることを特徴とする電子線照射方
法を提案する。この場合前記電子線反射板の取り付け位
置は、電子線吸収量が最も少ない被照射物の所定部位に
電子線が反射できる位置であるのが好ましい。
方向に繰り返しビーム走査しながら照射し殺菌等の所期
の目的を達成するものにおいて、前記被照射物の肉厚が
異なるものにおいても、照射方向各部位の電子線吸収量
の均一化を可能とし得る電子線照射方法及びその装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 前記電子線照射方向と対面して被照射物
近傍に設置した一又は複数の反射板から反射する電子線
により被照射物に吸収線量を付加させることにより、吸
収線量の均一性を高めることを特徴とする電子線照射方
法を提案する。この場合前記電子線反射板の取り付け位
置は、電子線吸収量が最も少ない被照射物の所定部位に
電子線が反射できる位置であるのが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品や飲料容器等
の被照射物、特に立体的で複雑な形状をした飲料容器に
電子線を繰り返しビーム走査しながら照射し殺菌等の所
期の目的を達成する電子線照射方法及びその装置に関す
る。
の被照射物、特に立体的で複雑な形状をした飲料容器に
電子線を繰り返しビーム走査しながら照射し殺菌等の所
期の目的を達成する電子線照射方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】食品や飲料容器を殺菌
する手段として従来の薬剤(オゾン水や過酢酸)による
殺菌手段や加熱殺菌手段に代り、電子線(電子ビーム)
を容器に所定の振れ角でビーム走査しながら照射して該
容器を殺菌する方法が、近年研究開発されつつある。か
かる電子線殺菌手段はペットボトル等の耐熱性の低い樹
脂容器等の殺菌に有効である。
する手段として従来の薬剤(オゾン水や過酢酸)による
殺菌手段や加熱殺菌手段に代り、電子線(電子ビーム)
を容器に所定の振れ角でビーム走査しながら照射して該
容器を殺菌する方法が、近年研究開発されつつある。か
かる電子線殺菌手段はペットボトル等の耐熱性の低い樹
脂容器等の殺菌に有効である。
【0003】このような容器殺菌の為のビーム走査型電
子線照射装置は未だ公知ではないが、図10に示される
ような装置が検討されている。図10において、1は電
子ビーム2を発生する電子ビーム発生/加速装置で、例
えば電子銃を出射する電子銃と、その電子銃から出射さ
れた電子ビームを所定のエネルギーを有するように加速
する加速管と、その加速管に前記電子ビームを加速する
ためのマイクロ波エネルギーを供給するクライストロン
とを具えている。そして前記加速された電子ビーム(電
子線)2は筒状のビームガイド筒3を介して収束電磁石
(ビーム絞りレンズ)4に導かれ、前記電子ビーム2を
直径方向に収束、言換えればビームの絞りを行ない細径
化させてエネルギーの高密度化を図る。
子線照射装置は未だ公知ではないが、図10に示される
ような装置が検討されている。図10において、1は電
子ビーム2を発生する電子ビーム発生/加速装置で、例
えば電子銃を出射する電子銃と、その電子銃から出射さ
れた電子ビームを所定のエネルギーを有するように加速
する加速管と、その加速管に前記電子ビームを加速する
ためのマイクロ波エネルギーを供給するクライストロン
とを具えている。そして前記加速された電子ビーム(電
子線)2は筒状のビームガイド筒3を介して収束電磁石
(ビーム絞りレンズ)4に導かれ、前記電子ビーム2を
直径方向に収束、言換えればビームの絞りを行ない細径
化させてエネルギーの高密度化を図る。
【0004】前記収束電磁石4により高密度化された収
束電子ビームは、前面に進むに連れビーム走査方向に拡
開された偏平円錐台状の走査ホーン6内に導入される。
走査ホーン6は入口側に走査電磁石5が、前面にスリッ
ト状の照射窓7を具え、該照射窓7をチタン膜等の電子
線透過膜で封止し、内部を真空空間下に維持させてい
る。そして前記走査ホーン6内に導入された収束ビーム
は走査電磁石5により所定の振れ角と振れ周波数(往復
偏向周波数)で偏向走査される訳であるが、この偏向走
査を行なう際にビーム走査速度、言換えれば角速度を制
御する為に、前記走査電磁石5への印加電圧を制御する
制御信号を走査電磁石制御装置10から取込むように
し、そして角速度を制御しながら偏向走査された走査電
子ビーム8は偏平円錐台状の走査ホーン6内及び照射窓
7を介して容器20の基線方向に走査しながら容器20
全長に亙って照射して所定の殺菌動作を行なう。
束電子ビームは、前面に進むに連れビーム走査方向に拡
開された偏平円錐台状の走査ホーン6内に導入される。
走査ホーン6は入口側に走査電磁石5が、前面にスリッ
ト状の照射窓7を具え、該照射窓7をチタン膜等の電子
線透過膜で封止し、内部を真空空間下に維持させてい
る。そして前記走査ホーン6内に導入された収束ビーム
は走査電磁石5により所定の振れ角と振れ周波数(往復
偏向周波数)で偏向走査される訳であるが、この偏向走
査を行なう際にビーム走査速度、言換えれば角速度を制
御する為に、前記走査電磁石5への印加電圧を制御する
制御信号を走査電磁石制御装置10から取込むように
し、そして角速度を制御しながら偏向走査された走査電
子ビーム8は偏平円錐台状の走査ホーン6内及び照射窓
7を介して容器20の基線方向に走査しながら容器20
全長に亙って照射して所定の殺菌動作を行なう。
【0005】かかる装置における前記電子ビームの走査
角速度により形成される走査波形は走査電磁石5の磁界
強度変化、言換えれば該走査電磁石5に印加される電圧
変化に依存し、通常のビーム走査装置においては、その
電圧制御の容易さから被照射物の肉厚とは無関係に前記
走査波形が三角波若しくは正弦波(交流波形)になるよ
うに電圧制御される。
角速度により形成される走査波形は走査電磁石5の磁界
強度変化、言換えれば該走査電磁石5に印加される電圧
変化に依存し、通常のビーム走査装置においては、その
電圧制御の容易さから被照射物の肉厚とは無関係に前記
走査波形が三角波若しくは正弦波(交流波形)になるよ
うに電圧制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら被照射物
の肉厚とは無関係に前記三角波若しくは正弦波で走査を
行なった場合、立体的で複雑な形状をした例えばペット
ボトル等の飲料容器20の内側及び外側の全表面を電子
線照射により殺菌することはなかなか困難であり、これ
を実現した装置の実用化例は国の内外を問わず未だ存在
しない。
の肉厚とは無関係に前記三角波若しくは正弦波で走査を
行なった場合、立体的で複雑な形状をした例えばペット
ボトル等の飲料容器20の内側及び外側の全表面を電子
線照射により殺菌することはなかなか困難であり、これ
を実現した装置の実用化例は国の内外を問わず未だ存在
しない。
【0007】即ちその課題を、図6に基づいて具体的に
説明するに、図6(B)は前記走査ホーン6をペットボ
トル20の上方に配置し、電子線8がボトル20上面を
左右に繰り返し走査しながら照射する方法、図6(A)
は前記走査ホーン6をペットボトル20の側方に配置
し、ボトル20基線に沿って上端から下端方向に繰り返
し走査しながら照射する方法、及び図示しないが、ペッ
トボトル20の左右両側に夫々配置した2台の走査ホー
ン6によりペットボトル20を側方両側から照射する方
法がある。
説明するに、図6(B)は前記走査ホーン6をペットボ
トル20の上方に配置し、電子線8がボトル20上面を
左右に繰り返し走査しながら照射する方法、図6(A)
は前記走査ホーン6をペットボトル20の側方に配置
し、ボトル20基線に沿って上端から下端方向に繰り返
し走査しながら照射する方法、及び図示しないが、ペッ
トボトル20の左右両側に夫々配置した2台の走査ホー
ン6によりペットボトル20を側方両側から照射する方
法がある。
【0008】しかしながら前記図6(B)に示す上方照
射では、ペットボトルのような深い飲料容器20を上方
から照射した場合、容器20上部の吸収線量は多いが、
容器20下部の吸収線量が非常に少なく、容器20底部
の吸収線量は皆無に近いため実用に適さない。前記図6
(A)に示す側方照射では、一般的に容器20の口部は
キャップ封印出来るように厚肉となっていて、電子線が
透過できないので口部内側23Bの吸収線量が非常に少
ない。又、走査ホーン6に遠い側の反対側に位置する容
器壁21Bの吸収線量が少ない。
射では、ペットボトルのような深い飲料容器20を上方
から照射した場合、容器20上部の吸収線量は多いが、
容器20下部の吸収線量が非常に少なく、容器20底部
の吸収線量は皆無に近いため実用に適さない。前記図6
(A)に示す側方照射では、一般的に容器20の口部は
キャップ封印出来るように厚肉となっていて、電子線が
透過できないので口部内側23Bの吸収線量が非常に少
ない。又、走査ホーン6に遠い側の反対側に位置する容
器壁21Bの吸収線量が少ない。
【0009】又、胴体部21Aの肉厚は薄くなっている
ので、厚肉部の電子線透過量は小さく、薄肉部の透過量
は大きくなり、容器20内部の電子線吸収量は均一とは
ならない。この場合、殺菌に必要な電子線吸収量はある
決められた値以上であるので、厚肉部内面に必要な量を
確保しようとすると、薄肉部の電子線吸収量は過大とな
り、ボトル20材質の弱体化、変色等の悪影響を生ず
る。一方、薄肉部内面に必要な限度の電子線吸収量を確
保する場合には、厚肉部の電子線吸収量が不足となり殺
菌が不十分となる悪影響を生じることとなる。
ので、厚肉部の電子線透過量は小さく、薄肉部の透過量
は大きくなり、容器20内部の電子線吸収量は均一とは
ならない。この場合、殺菌に必要な電子線吸収量はある
決められた値以上であるので、厚肉部内面に必要な量を
確保しようとすると、薄肉部の電子線吸収量は過大とな
り、ボトル20材質の弱体化、変色等の悪影響を生ず
る。一方、薄肉部内面に必要な限度の電子線吸収量を確
保する場合には、厚肉部の電子線吸収量が不足となり殺
菌が不十分となる悪影響を生じることとなる。
【0010】更に側方両側照射では、両側から容器20
を挟むように照射することから容器20胴体部の吸収線
量は改善されるが、コストが極めて高い照射装置を2台
必要とするのでコストが2倍となることから実用に適さ
ない。
を挟むように照射することから容器20胴体部の吸収線
量は改善されるが、コストが極めて高い照射装置を2台
必要とするのでコストが2倍となることから実用に適さ
ない。
【0011】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、食
品や飲料容器等の被照射物に電子線を所定方向に繰り返
しビーム走査しながら照射し殺菌等の所期の目的を達成
するものにおいて、前記被照射物の照射方向各部位の電
子線吸収量の均一化を可能とし、これにより例えば前記
容器においては殺菌むらが無くかつ電子線照射による品
質の悪化の発生を防止し得る電子線照射方法及びその装
置を提供することを目的とする。
品や飲料容器等の被照射物に電子線を所定方向に繰り返
しビーム走査しながら照射し殺菌等の所期の目的を達成
するものにおいて、前記被照射物の照射方向各部位の電
子線吸収量の均一化を可能とし、これにより例えば前記
容器においては殺菌むらが無くかつ電子線照射による品
質の悪化の発生を防止し得る電子線照射方法及びその装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、請求項1記載の発明において、食品や飲料
容器等の立体形状の被照射物に、電子線を繰り返し二次
元若しくは三次元方向にビーム走査しながら照射し殺菌
等の所期の目的を達成する電子線照射方法において、前
記電子線照射方向と対面して被照射物近傍に設置した一
又は複数の反射板から反射する電子線により被照射物に
吸収線量を付加させることにより、吸収線量の均一性を
高めることを特徴とする電子線照射方法を提案する。こ
の場合、電子線を繰り返し二次元方向に走査するとは例
えば対面配置した一対の走査電磁石に交番電圧を印加し
ながら扇状にビーム走査する場合を指し、三次元方向に
走査するとは例えば四本の走査電磁石を電子線周囲に方
形枠状に囲繞配置し、各対間の走査電磁石に位相差をず
らして交番電圧を印加しながら円錐状状にビーム走査す
る場合を指す。
決するため、請求項1記載の発明において、食品や飲料
容器等の立体形状の被照射物に、電子線を繰り返し二次
元若しくは三次元方向にビーム走査しながら照射し殺菌
等の所期の目的を達成する電子線照射方法において、前
記電子線照射方向と対面して被照射物近傍に設置した一
又は複数の反射板から反射する電子線により被照射物に
吸収線量を付加させることにより、吸収線量の均一性を
高めることを特徴とする電子線照射方法を提案する。こ
の場合、電子線を繰り返し二次元方向に走査するとは例
えば対面配置した一対の走査電磁石に交番電圧を印加し
ながら扇状にビーム走査する場合を指し、三次元方向に
走査するとは例えば四本の走査電磁石を電子線周囲に方
形枠状に囲繞配置し、各対間の走査電磁石に位相差をず
らして交番電圧を印加しながら円錐状状にビーム走査す
る場合を指す。
【0013】請求項2記載の発明は、前記発明を効果的
に実施するための装置に関する発明で、前記電子線照射
方向と対面して一又は複数の電子線反射板を配し、前記
電子線照射部より出射されるビーム走査のみで所期の目
的を達成されていない被照射物の所定部位に、前記反射
板により反射される電子線を照射可能に構成したことを
特徴とする。
に実施するための装置に関する発明で、前記電子線照射
方向と対面して一又は複数の電子線反射板を配し、前記
電子線照射部より出射されるビーム走査のみで所期の目
的を達成されていない被照射物の所定部位に、前記反射
板により反射される電子線を照射可能に構成したことを
特徴とする。
【0014】この場合前記電子線反射板は原子番号の大
きい金属若しくは金属膜、例えばタングステン板や金板
若しくはステンレス板に金メッキを施した部材で形成す
ることにより、加速エネルギが低い(600KeV)電
子線では約50%の電子の反射が期待できる。又、電子
線反射板の反射面形状は、被照射物の所定部位に電子線
を集束させる集束(集光)面形状、具体的には椀形、U
字状に形成するのが好ましいが、後記実施形態に示すよ
うに、被照射物がキャップ等の場合で、キャップの内面
に電子線を照射する為に、前記電子線を偏向磁石により
集束方向に偏向した後、平板状若しくは凸面状の反射板
で形成することも出来る。
きい金属若しくは金属膜、例えばタングステン板や金板
若しくはステンレス板に金メッキを施した部材で形成す
ることにより、加速エネルギが低い(600KeV)電
子線では約50%の電子の反射が期待できる。又、電子
線反射板の反射面形状は、被照射物の所定部位に電子線
を集束させる集束(集光)面形状、具体的には椀形、U
字状に形成するのが好ましいが、後記実施形態に示すよ
うに、被照射物がキャップ等の場合で、キャップの内面
に電子線を照射する為に、前記電子線を偏向磁石により
集束方向に偏向した後、平板状若しくは凸面状の反射板
で形成することも出来る。
【0015】又、請求項3に記載したように、前記一又
は複数の電子線反射板の取り付け位置は、電子線吸収量
が最も少ない被照射物の所定部位に電子線が反射できる
位置であるのが好ましい。
は複数の電子線反射板の取り付け位置は、電子線吸収量
が最も少ない被照射物の所定部位に電子線が反射できる
位置であるのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、こ
の発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説
明例にすぎない。
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、こ
の発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説
明例にすぎない。
【0017】図8に示すPETボトル等の形状変化の大
きい飲料容器20の図上左側方(ボトル20胴体部21
左側)から図6(A)のように一側方に走査ホーン6を
配置して電子線照射した場合、電子線照射窓7に近い側
のボトル20の胴体部21A、ボトル20肩部22A、
および走査ホーン6を配置した側のボトル口部左表側2
3Aの吸収線量が高くなり、ボトル口部内周面23Bと
走査ホーン6の反対側に位置するボトル口部右表側23
Cの吸収線量が低くなるため、ボトル20各部位で吸収
線量に大きなバラツキが生じる。
きい飲料容器20の図上左側方(ボトル20胴体部21
左側)から図6(A)のように一側方に走査ホーン6を
配置して電子線照射した場合、電子線照射窓7に近い側
のボトル20の胴体部21A、ボトル20肩部22A、
および走査ホーン6を配置した側のボトル口部左表側2
3Aの吸収線量が高くなり、ボトル口部内周面23Bと
走査ホーン6の反対側に位置するボトル口部右表側23
Cの吸収線量が低くなるため、ボトル20各部位で吸収
線量に大きなバラツキが生じる。
【0018】これはボトル20胴体部21Aや肩部22
A等の照射窓7に対面する側では電子線照射距離が近
く、このことは空気中での電子線のエネルギ・ロスが少
ないことにつながるために、結果として吸収線量が高
く、特に加速エネルギが低い(600KeV程度)電子
線では透過能力が乏しい為に、ボトル口部内周面23B
と右表側23Cではボトル口部23の肉厚が厚いために
吸収線量としては非常に低い値となる。また、ボトル底
部26はボトル20により非常に複雑な形状をしている
場合もあるため、図9に示すようにその部位によって
は、複数の肉厚を持つ部分を透過したエネルギの大きく
減衰した電子線8が到達するため吸収線量としては非常
に低くなる可能性がある。
A等の照射窓7に対面する側では電子線照射距離が近
く、このことは空気中での電子線のエネルギ・ロスが少
ないことにつながるために、結果として吸収線量が高
く、特に加速エネルギが低い(600KeV程度)電子
線では透過能力が乏しい為に、ボトル口部内周面23B
と右表側23Cではボトル口部23の肉厚が厚いために
吸収線量としては非常に低い値となる。また、ボトル底
部26はボトル20により非常に複雑な形状をしている
場合もあるため、図9に示すようにその部位によって
は、複数の肉厚を持つ部分を透過したエネルギの大きく
減衰した電子線8が到達するため吸収線量としては非常
に低くなる可能性がある。
【0019】ペットボトルの場合、殺菌に必要な電子線
吸収量はある決められた値以上であるので、最も吸収線
量の低いボトル口部内周面23Bと右表側23C等にそ
の線量を照射すると、照射窓7がある側のボトル20の
胴体部21Aや肩部22Aでは過大な吸収線量となり、
ボトル20の変色、贅化等の弊害が生じることになる。
吸収量はある決められた値以上であるので、最も吸収線
量の低いボトル口部内周面23Bと右表側23C等にそ
の線量を照射すると、照射窓7がある側のボトル20の
胴体部21Aや肩部22Aでは過大な吸収線量となり、
ボトル20の変色、贅化等の弊害が生じることになる。
【0020】そこで本発明の実施形態は、前記電子線照
射窓7と反対側に位置する電子線吸収量が最も少ないボ
トル口部23とボトル底部26近傍に夫々反射板11、
12を配置している。図1及び図2は本発明の実施形態
に係るビーム走査型電子線照射装置を示し、図1は斜視
図、図2はその正面図(A)と上から見た平面図(B)
である。
射窓7と反対側に位置する電子線吸収量が最も少ないボ
トル口部23とボトル底部26近傍に夫々反射板11、
12を配置している。図1及び図2は本発明の実施形態
に係るビーム走査型電子線照射装置を示し、図1は斜視
図、図2はその正面図(A)と上から見た平面図(B)
である。
【0021】これらの図において、5は一対の走査磁
石、6は前面に照射窓7を有する偏平円錐状の走査ホー
ン、20はペットボトルで、網目コンベア14に立設さ
れた状態で照射位置に順次搬送される。
石、6は前面に照射窓7を有する偏平円錐状の走査ホー
ン、20はペットボトルで、網目コンベア14に立設さ
れた状態で照射位置に順次搬送される。
【0022】前記網目コンベア14の左右両側にはコン
ベアガイド15が配設されているが、ボトル20照射位
置部分では、コンベアガイド15が切断されており、コ
ンベアガイド15により電子線の照射を妨げないような
構造にしている。またコンベア14を網目状にしたのは
電子線の照射を容易にする為である。
ベアガイド15が配設されているが、ボトル20照射位
置部分では、コンベアガイド15が切断されており、コ
ンベアガイド15により電子線の照射を妨げないような
構造にしている。またコンベア14を網目状にしたのは
電子線の照射を容易にする為である。
【0023】そして前記電子線照射窓7部と反対側に位
置する電子線吸収量が最も少ないボトル20口部23の
右表側23Cと対面する位置に第1の反射板11を、網
目コンベア14下方のボトル底部26と対面する位置に
第2の反射板12を配置している。
置する電子線吸収量が最も少ないボトル20口部23の
右表側23Cと対面する位置に第1の反射板11を、網
目コンベア14下方のボトル底部26と対面する位置に
第2の反射板12を配置している。
【0024】反射板11、12には、金(メッキ)、タ
ングステン等の原子番号の大きな金属を用いて、加速エ
ネルギが低い(600KeV)電子線でも約50%の電
子の反射が期待できるように設定している。又前記夫々
の反射板11、12の反射面形状は、夫々ペットボトル
20口部23及びボトル20底部26に夫々電子線が集
束されるようにU字状に若しくは僅かに腕型状にその曲
率面を設定している。(図2(A)(B)参照)
ングステン等の原子番号の大きな金属を用いて、加速エ
ネルギが低い(600KeV)電子線でも約50%の電
子の反射が期待できるように設定している。又前記夫々
の反射板11、12の反射面形状は、夫々ペットボトル
20口部23及びボトル20底部26に夫々電子線が集
束されるようにU字状に若しくは僅かに腕型状にその曲
率面を設定している。(図2(A)(B)参照)
【0025】次にかかる実施形態の作用を説明する。先
ず電子線走査ホーン6の基部にある交番(交流)磁界を
発生させる走査磁石5にて電子線が走査(スキャニン
グ)される。交番(交流)磁界は図10(C)に示すよ
うに走査波形が三角波走査になるように制御する。走査
された電子線8は照射窓7から空気中に放出され、ペッ
トボトル20を照射すると共に電子線8の透過しにくい
ボトル口部23及びボトル底部26については反射板1
1、12で反射した電子線18により照射する。
ず電子線走査ホーン6の基部にある交番(交流)磁界を
発生させる走査磁石5にて電子線が走査(スキャニン
グ)される。交番(交流)磁界は図10(C)に示すよ
うに走査波形が三角波走査になるように制御する。走査
された電子線8は照射窓7から空気中に放出され、ペッ
トボトル20を照射すると共に電子線8の透過しにくい
ボトル口部23及びボトル底部26については反射板1
1、12で反射した電子線18により照射する。
【0026】ペットボトル底部26において反射電子線
18による吸収線量を得られるように、ペットボトル2
0は網目コンベア14上を搬送されており、反射板1
1、12がある部分の網目コンベア14はコンベア14
両側を支えるガイド15が切断された形状となってい
る。
18による吸収線量を得られるように、ペットボトル2
0は網目コンベア14上を搬送されており、反射板1
1、12がある部分の網目コンベア14はコンベア14
両側を支えるガイド15が切断された形状となってい
る。
【0027】本発明の効果を図2及び図7により説明す
る。飲料用ボトルのようなペットボトル20を電子線照
射して吸収線量の均一化を図ろうとすると、一般的には
図7に示すように最低3台の電子線照射装置が必要とな
る。図2に示すように、本実施形態ではこの3台で照射
するのと同等の照射を1台の照射装置で実現することが
出来るために、電子線照射窓7から空気中に放出された
電子線8の一部を反射板11、12で反射させた電子線
18を用いて吸収線量の低いボトル口部23及びボトル
底部26に照射することにより、ボトル20のどの部位
でも吸収線量を概ね均一にすることができる。
る。飲料用ボトルのようなペットボトル20を電子線照
射して吸収線量の均一化を図ろうとすると、一般的には
図7に示すように最低3台の電子線照射装置が必要とな
る。図2に示すように、本実施形態ではこの3台で照射
するのと同等の照射を1台の照射装置で実現することが
出来るために、電子線照射窓7から空気中に放出された
電子線8の一部を反射板11、12で反射させた電子線
18を用いて吸収線量の低いボトル口部23及びボトル
底部26に照射することにより、ボトル20のどの部位
でも吸収線量を概ね均一にすることができる。
【0028】更に本実施形態では反射した電子線18が
より多くペットボトル底部26に照射されるようにペッ
トボトル20の搬送コンベアは網目コンベア14とし、
さらに反射板12のある部位では網目コンベア14を両
側で支えるコンベアガイド15も搬送に支障のない範囲
で切断するようにしている。また、各反射板11、12
は吸収線量の低い部分めがけて効率よく反射電子線18
の照射ができるように凹面構造をなすようにすることが
有利となる。
より多くペットボトル底部26に照射されるようにペッ
トボトル20の搬送コンベアは網目コンベア14とし、
さらに反射板12のある部位では網目コンベア14を両
側で支えるコンベアガイド15も搬送に支障のない範囲
で切断するようにしている。また、各反射板11、12
は吸収線量の低い部分めがけて効率よく反射電子線18
の照射ができるように凹面構造をなすようにすることが
有利となる。
【0029】さてペットボトル20の口部23は人間が
口をつけるために、その部分を充分殺菌する必要があ
る。図3はかかる点に着目した他の実施例で、電子線照
射装置の走査ホーン6をペットボトル口部23上方に配
置し、ボトル底部26下方の網目コンベア14下面側に
U字状の反射板13を配置している。かかる実施例によ
れば、最も厚肉で充分殺菌する必要がある口部23が電
子線照射窓7部に近接しているために、多くの電子線8
を吸収できるとともに、電子線照射距離の最も遠いボト
ル底部26には、反射板13から反射する電子線18に
より被照射物に吸収線量を付加しているために、吸収線
量の均一性を高めることが出来る。
口をつけるために、その部分を充分殺菌する必要があ
る。図3はかかる点に着目した他の実施例で、電子線照
射装置の走査ホーン6をペットボトル口部23上方に配
置し、ボトル底部26下方の網目コンベア14下面側に
U字状の反射板13を配置している。かかる実施例によ
れば、最も厚肉で充分殺菌する必要がある口部23が電
子線照射窓7部に近接しているために、多くの電子線8
を吸収できるとともに、電子線照射距離の最も遠いボト
ル底部26には、反射板13から反射する電子線18に
より被照射物に吸収線量を付加しているために、吸収線
量の均一性を高めることが出来る。
【0030】図4は食品飲料容器20等のキャップ30
を電子線照射により殺菌する装置を示す。立体的で複雑
な形状をした飲料容器20等のキャップ30の内側及び
外側の全表面を電子線照射により殺菌するのは中々困難
である。図5に示すように、キャップ30は直径がφ3
0mm程度と小さく、外周側にはすべり止め溝31が、
内周には締め付け用のネジ山32やシール用突起33が
あるなど複雑な構造をしている。そこで図4に示すよう
に、キャップ30開口を上向きにした状態で不図示の網
目コンベア14により搬送可能にした、照射位置に位置
するキャップ30の上部に走査ホーン6を設置し、該走
査ホーン6にはキャップ30の内外面を照射するように
電子線8を曲げる偏向磁石29を設け、キャップ30の
下部には反射板19を設置してキャップ30の底面等の
外面を照射させるようにしている。
を電子線照射により殺菌する装置を示す。立体的で複雑
な形状をした飲料容器20等のキャップ30の内側及び
外側の全表面を電子線照射により殺菌するのは中々困難
である。図5に示すように、キャップ30は直径がφ3
0mm程度と小さく、外周側にはすべり止め溝31が、
内周には締め付け用のネジ山32やシール用突起33が
あるなど複雑な構造をしている。そこで図4に示すよう
に、キャップ30開口を上向きにした状態で不図示の網
目コンベア14により搬送可能にした、照射位置に位置
するキャップ30の上部に走査ホーン6を設置し、該走
査ホーン6にはキャップ30の内外面を照射するように
電子線8を曲げる偏向磁石29を設け、キャップ30の
下部には反射板19を設置してキャップ30の底面等の
外面を照射させるようにしている。
【0031】この場合、偏向磁石29は走査ホーン6出
口側の左右両側に一対配置され、又走査ホーン6内の電
子線の振れ角に対応してその偏向角も大きくするため
に、走査軸線より遠ざかるにつれその偏向角が中心側に
向け大きくなるようにしている。これにより、電子線照
射窓7より出射される電子線8がキャップ30側に集束
される。
口側の左右両側に一対配置され、又走査ホーン6内の電
子線の振れ角に対応してその偏向角も大きくするため
に、走査軸線より遠ざかるにつれその偏向角が中心側に
向け大きくなるようにしている。これにより、電子線照
射窓7より出射される電子線8がキャップ30側に集束
される。
【0032】そして前記集束された電子線8がキャップ
30上面開口から外周面に照射される。一方前記キャッ
プ30底面側は反射板19により反射された電子線18
が照射される。
30上面開口から外周面に照射される。一方前記キャッ
プ30底面側は反射板19により反射された電子線18
が照射される。
【0033】従って、電子線は薬剤と違って、小さな隙
間にも侵入することができるが、直進性があるので、凸
部の陰になるところには侵入が困難な場合があるが、本
実施例によればネジ山やシール突起部に電子線が直進出
来るように電子線を曲げて照射することにより、従来の
薬剤殺菌では困難であった高レベルの殺菌が可能とな
る。更にキャップ30の下部の反射板19でキャップ3
0底部及び外周部を照射することにより、キャップ30
の全内外面を完全に殺菌することが可能となる。
間にも侵入することができるが、直進性があるので、凸
部の陰になるところには侵入が困難な場合があるが、本
実施例によればネジ山やシール突起部に電子線が直進出
来るように電子線を曲げて照射することにより、従来の
薬剤殺菌では困難であった高レベルの殺菌が可能とな
る。更にキャップ30の下部の反射板19でキャップ3
0底部及び外周部を照射することにより、キャップ30
の全内外面を完全に殺菌することが可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、被照
射物の照射方向における異なる肉厚若しくは電子線透過
量に対応させて所定位置に反射板を配設することによ
り、被照射物全体における電子線吸収量が均一かつ必要
な電子線吸収量が得られる。
射物の照射方向における異なる肉厚若しくは電子線透過
量に対応させて所定位置に反射板を配設することによ
り、被照射物全体における電子線吸収量が均一かつ必要
な電子線吸収量が得られる。
【0035】これにより、前記被照射物が食品や飲料容
器である場合には容器内各部において均一な殺菌能力が
得られ、殺菌むらの発生及び品質の低下を防止すること
ができる。
器である場合には容器内各部において均一な殺菌能力が
得られ、殺菌むらの発生及び品質の低下を防止すること
ができる。
【図1】 本発明の実施形態に係るビーム走査型電子線
走査装置の全体斜視図である。
走査装置の全体斜視図である。
【図2】 前記実施形態における正面図(A)と上から
見た平面図(B)である。
見た平面図(B)である。
【図3】 本発明の他の実施形態に係るビーム走査型電
子線走査装置の全体概略図で、走査ホーンを容器上方に
配置してある。
子線走査装置の全体概略図で、走査ホーンを容器上方に
配置してある。
【図4】 本発明の他の実施形態に係るキャップ殺菌用
のビーム走査型電子線走査装置の全体概略図で、(A)
は正面図と(B)は側面図である。
のビーム走査型電子線走査装置の全体概略図で、(A)
は正面図と(B)は側面図である。
【図5】 図4の装置で殺菌されるキャップ形状を示
す。
す。
【図6】 本発明の課題を説明するための新規な比較技
術で、(A)は前記走査ホーンをペットボトルの側方に
配置した説明図、(B)は前記走査ホーンをペットボト
ルの上方に配置し説明図である。
術で、(A)は前記走査ホーンをペットボトルの側方に
配置した説明図、(B)は前記走査ホーンをペットボト
ルの上方に配置し説明図である。
【図7】 本発明の課題を説明するための新規な比較技
術で、前記走査ホーンをペットボトルの上下及び側方に
配置した説明図である。
術で、前記走査ホーンをペットボトルの上下及び側方に
配置した説明図である。
【図8】 ペットボトルの概略形状を示す斜視図であ
る。
る。
【図9】 図6(A)の装置におけるペットボトルの底
部の電子線透過状態を示す説明図である。
部の電子線透過状態を示す説明図である。
【図10】 本発明の前提となる前記ビーム走査型電子
線走査装置の基本構成を示し、(A)は正面図、(B)
は走査ホーンの窓部の形状を示し、(C)は電子線の走
査状態を示す。
線走査装置の基本構成を示し、(A)は正面図、(B)
は走査ホーンの窓部の形状を示し、(C)は電子線の走
査状態を示す。
1 電子ビーム発生/加速装置 5 走査電磁石 6 走査ホーン 7 照射窓 8 走査電子線 11、12、13、19 反射板 14 網目コンベア 15 コンベアガイド 18 反射電子線 20 容器(ペットボトル) 29 偏向磁石 30 キャップ
Claims (4)
- 【請求項1】 食品や飲料容器等の立体形状の被照射物
に、電子線を繰り返し二次元若しくは三次元方向にビー
ム走査しながら照射し殺菌等の所期の目的を達成する電
子線照射方法において、 前記電子線照射方向と対面して被照射物近傍に設置した
一又は複数の反射板から反射する電子線により被照射物
に吸収線量を付加させることにより、吸収線量の均一性
を高めることを特徴とする電子線照射方法。 - 【請求項2】 食品や飲料容器等の立体形状の被照射物
に、電子線を繰り返し二次元若しくは三次元方向にビー
ム走査しながら照射し殺菌等の所期の目的を達成する電
子線照射装置において、 前記電子線照射方向と対面して一又は複数の電子線反射
板を配し、前記電子線照射部より出射されるビーム走査
のみで所期の目的を達成されていない被照射物の所定部
位に、前記反射板により反射される電子線を照射可能に
構成したことを特徴とする電子線照射装置。 - 【請求項3】 前記一又は複数の電子線反射板の反射面
形状が、被照射物の所定部位に電子線を集束させる集束
(集光)面形状である請求項2記載の電子線照射装置。 - 【請求項4】 前記一又は複数の電子線反射板の取り付
け位置が、電子線吸収量が最も少ない被照射物の所定部
位に電子線が反射できる位置である請求項2記載の電子
線照射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10064235A JPH11248894A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 電子線照射方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10064235A JPH11248894A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 電子線照射方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11248894A true JPH11248894A (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=13252273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10064235A Withdrawn JPH11248894A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 電子線照射方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11248894A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002104333A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-04-10 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 容器の殺菌方法及び装置 |
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WO2002055940A1 (fr) * | 2001-01-11 | 2002-07-18 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Systeme d'apport d'air, procede de desinfection de l'air, et systeme et procede de transfert |
EP1336973A1 (en) * | 2002-02-18 | 2003-08-20 | Rad Source Technologies, Inc. | Irradiation system and method using X-ray and gamma-ray reflector |
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JP2010105702A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Shibuya Kogyo Co Ltd | 電子線殺菌装置 |
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JP2021028225A (ja) * | 2019-08-09 | 2021-02-25 | 株式会社Nhvコーポレーション | 電子線照射装置および電子線照射方法 |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP10064235A patent/JPH11248894A/ja not_active Withdrawn
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103129780A (zh) * | 2011-11-21 | 2013-06-05 | 克朗斯股份公司 | 容器灭菌设备和方法、饮料灌注和/或饮料容器生成设施 |
JP2013106956A (ja) * | 2011-11-21 | 2013-06-06 | Krones Ag | 容器の殺菌のための装置、飲料充てん設備、飲料容器製造設備、ならびに内壁によって規定された容積部分を有する容器の殺菌方法 |
WO2013175997A1 (ja) * | 2012-05-21 | 2013-11-28 | 株式会社エアレックス | 電子線照射装置 |
JP2013242218A (ja) * | 2012-05-21 | 2013-12-05 | Earekkusu:Kk | 電子線照射装置 |
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JP2016129677A (ja) * | 2016-01-22 | 2016-07-21 | 株式会社エアレックス | 電子線滅菌方法 |
JP2021028225A (ja) * | 2019-08-09 | 2021-02-25 | 株式会社Nhvコーポレーション | 電子線照射装置および電子線照射方法 |
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