JPH11248622A - 尿検査装置 - Google Patents
尿検査装置Info
- Publication number
- JPH11248622A JPH11248622A JP4723798A JP4723798A JPH11248622A JP H11248622 A JPH11248622 A JP H11248622A JP 4723798 A JP4723798 A JP 4723798A JP 4723798 A JP4723798 A JP 4723798A JP H11248622 A JPH11248622 A JP H11248622A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- urine
- light emitting
- unit
- light receiving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Optical Measuring Cells (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 短時間で高精度な尿検査を行うことができる
尿検査装置を提供すること。 【解決手段】 尿を入れる検査容器1と、その検査容器
1中の尿に光を照射する発光部2と、前記発光部2の照
射時に前記尿を透過した透過光を受光する光検出部3
と、前記透過光の吸光度を計測する制御・計測部4と、
を備えている尿検査装置において、前記発光部2の光フ
ァイバ23の先端部と前記光検出部3が前記検査容器1
中に移動可能に配設されていて、光ファイバ23と光検
出部3との間の距離を制御する距離制御部5が設けられ
ていて、前記距離制御部5が、測定波長 700〜1200nmの
時には光路長を1cmにする制御を行い、測定波長1200〜
2500nmの時には光路長を1mmにする制御を行うようにな
っている。
尿検査装置を提供すること。 【解決手段】 尿を入れる検査容器1と、その検査容器
1中の尿に光を照射する発光部2と、前記発光部2の照
射時に前記尿を透過した透過光を受光する光検出部3
と、前記透過光の吸光度を計測する制御・計測部4と、
を備えている尿検査装置において、前記発光部2の光フ
ァイバ23の先端部と前記光検出部3が前記検査容器1
中に移動可能に配設されていて、光ファイバ23と光検
出部3との間の距離を制御する距離制御部5が設けられ
ていて、前記距離制御部5が、測定波長 700〜1200nmの
時には光路長を1cmにする制御を行い、測定波長1200〜
2500nmの時には光路長を1mmにする制御を行うようにな
っている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試験紙等を用いず
に吸光光度法等の光学的方法によって尿中成分を検査す
る尿検査装置に関する。
に吸光光度法等の光学的方法によって尿中成分を検査す
る尿検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光学的な尿検査方法としては、特開昭6
3−94158号公報や特開平2−27262号公報に
記載されているように、試験紙上に塗布した試薬と検査
尿の呈色反応を光学的に測定する方法(主に反射光測定
による比色法による)が一般的である。しかしながら、
上記方法にあっては、試薬や試験紙等の消耗品が必要に
なるといったことや、媒介反応を介した間接法であるた
めに潜在的な誤差が生じ易いといったことから、試薬や
試験紙等を使用せずに尿検査を行う方法が望まれてい
る。
3−94158号公報や特開平2−27262号公報に
記載されているように、試験紙上に塗布した試薬と検査
尿の呈色反応を光学的に測定する方法(主に反射光測定
による比色法による)が一般的である。しかしながら、
上記方法にあっては、試薬や試験紙等の消耗品が必要に
なるといったことや、媒介反応を介した間接法であるた
めに潜在的な誤差が生じ易いといったことから、試薬や
試験紙等を使用せずに尿検査を行う方法が望まれてい
る。
【0003】このように、試薬や試験紙等を使用せずに
尿検査を実現する方法としては、特開平9−14560
5号公報に記載されているような検糖計の原理を応用し
た方法や、特開平9−171015号公報に記載されて
いるようなラマン分光法を用いた方法が知られている。
尿検査を実現する方法としては、特開平9−14560
5号公報に記載されているような検糖計の原理を応用し
た方法や、特開平9−171015号公報に記載されて
いるようなラマン分光法を用いた方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、検糖計
利用の測定法では、可視光を使用するため、透明である
水の影響を受けづらいが、ラマン分光法を用いた方法の
ように、近赤外光を利用して尿を直接測定する方法の場
合には、尿の主成分である水の吸収が検査に大きく影響
する。特に、1400nm付近や1900nm付近の波長での水の吸
収は大きく、光が尿を透過する距離を示す光路長を考慮
した計測をしなければ正確な計測結果を出すことはでき
ない。
利用の測定法では、可視光を使用するため、透明である
水の影響を受けづらいが、ラマン分光法を用いた方法の
ように、近赤外光を利用して尿を直接測定する方法の場
合には、尿の主成分である水の吸収が検査に大きく影響
する。特に、1400nm付近や1900nm付近の波長での水の吸
収は大きく、光が尿を透過する距離を示す光路長を考慮
した計測をしなければ正確な計測結果を出すことはでき
ない。
【0005】また、分光分析装置の分野では、光源の光
を搬送する光ファイバと測定対象物での散乱や反射や透
過を介した光を受光部に搬送する光ファイバとを組み合
わせてプローブとして構成し、測定対象物の吸光度特性
を計測するものが市販されている。この分光分析装置
は、広い範囲の波長での測定を可能にして凡庸性を持た
せるために、プローブの外に白色光源や検出器等を備
え、光ファイバで光を搬送するようにしているため、機
器自体が大掛かりになり、コスト的にも不利であった。
を搬送する光ファイバと測定対象物での散乱や反射や透
過を介した光を受光部に搬送する光ファイバとを組み合
わせてプローブとして構成し、測定対象物の吸光度特性
を計測するものが市販されている。この分光分析装置
は、広い範囲の波長での測定を可能にして凡庸性を持た
せるために、プローブの外に白色光源や検出器等を備
え、光ファイバで光を搬送するようにしているため、機
器自体が大掛かりになり、コスト的にも不利であった。
【0006】そこで、本発明は、上記のような問題に着
目し、短時間で高精度な尿検査を行うことを第1の目的
とし、尿検査装置の小型化ならびに簡易化を図ることを
第2の目的としている。
目し、短時間で高精度な尿検査を行うことを第1の目的
とし、尿検査装置の小型化ならびに簡易化を図ることを
第2の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】例えば、近赤外域の吸光
光度法において、血液や尿等の検査を行う場合には、試
料に含まれる水の吸光による影響が大きく、試料の光路
長は測定パラメータの中でも重要な要素になる。近赤外
域における水の吸光度特性は、図7に示す通りであり、
波長1200nm付近まではほとんど吸光しない。そのため、
波長1200nm以下の波長においては、試料に含まれる物質
による吸光を強調して計測するために、光路長を長くす
るのがよい。例えば、尿のようにそのほとんどが水であ
る場合には、水の吸光がほとんどないため、1〜10cm程
度でも測定に十分な透過光が得られるため、光路長は1
〜10cmが好ましい。また、波長1400cm付近に吸光度のピ
ークがあり、それ以上の波長からは吸光度が極端に増加
していく。つまり、波長1200nm以上の波長での測定にお
いては、試料の光路長を極端に短くしなければ、試料中
を光が通り抜けることができなくなり測定ができなくな
る。よって、1200nm以上の波長帯で尿を測定するために
は、mm単位の光路長がよい。実験の結果からも、同波長
域においては、1〜5mmの光路長で測定に十分な透過光
量を得ている。特に2000nm以上の波長域については、1
mm程度が好ましい。このように、近赤外光による検査装
置においては、測定波長に応じた最適光路長で吸光度を
測定することにより、汎用性は損なうものの、短時間か
つ高精度に検査を行うことができるようになる。
光度法において、血液や尿等の検査を行う場合には、試
料に含まれる水の吸光による影響が大きく、試料の光路
長は測定パラメータの中でも重要な要素になる。近赤外
域における水の吸光度特性は、図7に示す通りであり、
波長1200nm付近まではほとんど吸光しない。そのため、
波長1200nm以下の波長においては、試料に含まれる物質
による吸光を強調して計測するために、光路長を長くす
るのがよい。例えば、尿のようにそのほとんどが水であ
る場合には、水の吸光がほとんどないため、1〜10cm程
度でも測定に十分な透過光が得られるため、光路長は1
〜10cmが好ましい。また、波長1400cm付近に吸光度のピ
ークがあり、それ以上の波長からは吸光度が極端に増加
していく。つまり、波長1200nm以上の波長での測定にお
いては、試料の光路長を極端に短くしなければ、試料中
を光が通り抜けることができなくなり測定ができなくな
る。よって、1200nm以上の波長帯で尿を測定するために
は、mm単位の光路長がよい。実験の結果からも、同波長
域においては、1〜5mmの光路長で測定に十分な透過光
量を得ている。特に2000nm以上の波長域については、1
mm程度が好ましい。このように、近赤外光による検査装
置においては、測定波長に応じた最適光路長で吸光度を
測定することにより、汎用性は損なうものの、短時間か
つ高精度に検査を行うことができるようになる。
【0008】そこで、上記第1の目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、尿を入れる検査容器と、
その検査容器中の尿に2波長以上の異なる光を照射する
発光部と、前記発光部の照射時に尿を透過した透過光を
受光する受光部と、前記透過光の吸光度を計測する計測
部と、を備えている尿検査装置において、前記発光部か
ら照射した光が前記受光部に達するまでの間に検査容器
中の尿を透過する距離を示す光路長を測定波長に応じて
制御する制御手段が設けられている構成とし、請求項2
記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記制
御手段が、測定波長 700〜1200nmの時には前記光路長を
1〜10cmにする制御を行い、測定波長1200〜2500nmの時
には前記光路長を1〜5mmにする制御を行う構成とし、
請求項3記載の発明では、請求項1または2記載の発明
において、前記発光部と前記受光部の少なくとも一方が
前記検査容器中に移動可能に配設されていて、前記発光
部と前記受光部との間の距離が前記制御手段によって制
御されている構成とし、請求項4記載の発明では、請求
項1または2記載の発明において、前記検査容器が前記
発光部ならびに前記受光部との相対位置を可変に設けら
れ、前記検査容器は、前記発光部ならびに前記受光部と
の相対位置変化により光路長が変化する形状に形成され
ており、前記検査容器と前記発光部ならびに前記受光部
との相対位置が前記制御手段によって制御されている構
成とした。
に、請求項1記載の発明では、尿を入れる検査容器と、
その検査容器中の尿に2波長以上の異なる光を照射する
発光部と、前記発光部の照射時に尿を透過した透過光を
受光する受光部と、前記透過光の吸光度を計測する計測
部と、を備えている尿検査装置において、前記発光部か
ら照射した光が前記受光部に達するまでの間に検査容器
中の尿を透過する距離を示す光路長を測定波長に応じて
制御する制御手段が設けられている構成とし、請求項2
記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記制
御手段が、測定波長 700〜1200nmの時には前記光路長を
1〜10cmにする制御を行い、測定波長1200〜2500nmの時
には前記光路長を1〜5mmにする制御を行う構成とし、
請求項3記載の発明では、請求項1または2記載の発明
において、前記発光部と前記受光部の少なくとも一方が
前記検査容器中に移動可能に配設されていて、前記発光
部と前記受光部との間の距離が前記制御手段によって制
御されている構成とし、請求項4記載の発明では、請求
項1または2記載の発明において、前記検査容器が前記
発光部ならびに前記受光部との相対位置を可変に設けら
れ、前記検査容器は、前記発光部ならびに前記受光部と
の相対位置変化により光路長が変化する形状に形成され
ており、前記検査容器と前記発光部ならびに前記受光部
との相対位置が前記制御手段によって制御されている構
成とした。
【0009】また、上記第2の目的を達成するため、請
求項5記載の発明では、光を照射する発光部と、前記発
光部が照射した光を受光する受光部と、前記透過光の吸
光度を計測する計測部と、を備え、前記発光部ならびに
前記受光部が、尿中に浸漬させる筐体内に設けられ、前
記筐体の前記発光部と受光部との間に、尿中への浸漬時
に尿で満たされる凹部が設けられている構成とし、請求
項6記載の発明では、請求項5記載の発明において、前
記発光部と前記受光部の組が複数組設けられており、各
組の発光部が異なる波長の光を発生する構成とし、請求
項7記載の発明では、請求項5記載の発明において、前
記発光部と前記受光部の組が複数組設けられており、各
組の発光部と受光部との間の距離が異なっている構成と
した。
求項5記載の発明では、光を照射する発光部と、前記発
光部が照射した光を受光する受光部と、前記透過光の吸
光度を計測する計測部と、を備え、前記発光部ならびに
前記受光部が、尿中に浸漬させる筐体内に設けられ、前
記筐体の前記発光部と受光部との間に、尿中への浸漬時
に尿で満たされる凹部が設けられている構成とし、請求
項6記載の発明では、請求項5記載の発明において、前
記発光部と前記受光部の組が複数組設けられており、各
組の発光部が異なる波長の光を発生する構成とし、請求
項7記載の発明では、請求項5記載の発明において、前
記発光部と前記受光部の組が複数組設けられており、各
組の発光部と受光部との間の距離が異なっている構成と
した。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では、検査容器に尿を入
れ、その検査容器中の尿に発光部から光を照射すると、
その光路長が、制御手段によって測定波長に応じた最適
光路長に制御される。つまり、測定者が光路長の条件を
意識しなくても、測定波長に応じた最適光路長で吸光度
を測定することができる。請求項2記載の発明では、水
の吸光度が極めて低い測定波長 700〜1200nmの時には光
路長が1〜10cmになるので、水以外の尿中成分の吸光度
を強調して計測することができ、また、水の吸光度が大
きく増加する測定波長1200〜2500nmの時には光路長が1
〜5mmになるので、水の吸光を少なくして水以外の尿中
成分の吸光度を計測することができる。請求項3記載の
発明では、発光部と受光部との間の距離を変化させるこ
とによって光路長が制御されるので、光路長を極めて簡
単かつ正確に測定波長に応じた最適光路長に設定するこ
とができる。請求項4記載の発明では、尿を入れる検査
容器と発光部ならびに受光部との相対位置を変化させる
ことによって光路長が制御されるので、光路長を極めて
簡単かつ正確に測定波長に応じた最適光路長に設定する
ことができる。請求項5記載の発明では、発光部ならび
に受光部を、尿中に浸漬させる筐体内に設けたので、装
置の小型化ならびに簡易化を容易に図ることができる。
請求項6記載の発明では、発光部と受光部の組が複数組
設けられており、各組の発光部が異なる波長の光を発生
するようにしたので、多波長測定を行うことができる。
請求項7記載の発明では、発光部と受光部の組が複数組
設けられており、各組の発光部と受光部との間の距離が
異なっているので、測定波長に応じた最適光路長で吸光
度を測定することができる。
れ、その検査容器中の尿に発光部から光を照射すると、
その光路長が、制御手段によって測定波長に応じた最適
光路長に制御される。つまり、測定者が光路長の条件を
意識しなくても、測定波長に応じた最適光路長で吸光度
を測定することができる。請求項2記載の発明では、水
の吸光度が極めて低い測定波長 700〜1200nmの時には光
路長が1〜10cmになるので、水以外の尿中成分の吸光度
を強調して計測することができ、また、水の吸光度が大
きく増加する測定波長1200〜2500nmの時には光路長が1
〜5mmになるので、水の吸光を少なくして水以外の尿中
成分の吸光度を計測することができる。請求項3記載の
発明では、発光部と受光部との間の距離を変化させるこ
とによって光路長が制御されるので、光路長を極めて簡
単かつ正確に測定波長に応じた最適光路長に設定するこ
とができる。請求項4記載の発明では、尿を入れる検査
容器と発光部ならびに受光部との相対位置を変化させる
ことによって光路長が制御されるので、光路長を極めて
簡単かつ正確に測定波長に応じた最適光路長に設定する
ことができる。請求項5記載の発明では、発光部ならび
に受光部を、尿中に浸漬させる筐体内に設けたので、装
置の小型化ならびに簡易化を容易に図ることができる。
請求項6記載の発明では、発光部と受光部の組が複数組
設けられており、各組の発光部が異なる波長の光を発生
するようにしたので、多波長測定を行うことができる。
請求項7記載の発明では、発光部と受光部の組が複数組
設けられており、各組の発光部と受光部との間の距離が
異なっているので、測定波長に応じた最適光路長で吸光
度を測定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】まず、図1に基づいて、実施の形
態1の尿検査装置について詳述する。本実施の形態1の
尿検査装置は、尿を入れるガラス製の検査容器1と、そ
の検査容器1中の尿に光を照射する発光部2と、前記発
光部2の照射時に尿を透過した透過光を検出する光検出
器3と、前記発光部2ならびに前記光検出器3を制御
し、前記透過光の吸光度を計測して糖やたんぱく質等の
尿中特定成分を計測する制御・計測部4と、を備えてい
る。
態1の尿検査装置について詳述する。本実施の形態1の
尿検査装置は、尿を入れるガラス製の検査容器1と、そ
の検査容器1中の尿に光を照射する発光部2と、前記発
光部2の照射時に尿を透過した透過光を検出する光検出
器3と、前記発光部2ならびに前記光検出器3を制御
し、前記透過光の吸光度を計測して糖やたんぱく質等の
尿中特定成分を計測する制御・計測部4と、を備えてい
る。
【0012】前記発光部2は、ハロゲンランプである光
源21と、この光源21に接続されていて前記制御・計
測部4により制御される分光器22と、この分光器22
に接続されているガラス製の光ファイバ23とで構成さ
れており、この光ファイバ23の先端から検査容器1中
の尿に、任意の波長の光を照射できるようになってい
る。また、前記光ファイバ23の先端は、前記検査容器
1内に配設されていて、検査容器1内を自在に移動でき
るようになっており、前記光検出器3は、前記検査容器
1内に前記光ファイバ23の先端部と近接ならびに離間
する方向へ移動可能に設けられている。つまり、前記光
ファイバ23の先端部と前記光検出器3との間の距離
は、それらの一方あるいは両方を移動させることによっ
て変更可能になっていて、この間の距離は、制御・計測
部4の指示に従って距離制御部5によって制御されるよ
うになっている。具体的には、前記距離制御部5は、測
定波長 700〜1200nmの時には光路長を1cmにする制御を
行い、測定波長1200〜2500nmの時には光路長を1mmにす
る制御を行うようになっている。
源21と、この光源21に接続されていて前記制御・計
測部4により制御される分光器22と、この分光器22
に接続されているガラス製の光ファイバ23とで構成さ
れており、この光ファイバ23の先端から検査容器1中
の尿に、任意の波長の光を照射できるようになってい
る。また、前記光ファイバ23の先端は、前記検査容器
1内に配設されていて、検査容器1内を自在に移動でき
るようになっており、前記光検出器3は、前記検査容器
1内に前記光ファイバ23の先端部と近接ならびに離間
する方向へ移動可能に設けられている。つまり、前記光
ファイバ23の先端部と前記光検出器3との間の距離
は、それらの一方あるいは両方を移動させることによっ
て変更可能になっていて、この間の距離は、制御・計測
部4の指示に従って距離制御部5によって制御されるよ
うになっている。具体的には、前記距離制御部5は、測
定波長 700〜1200nmの時には光路長を1cmにする制御を
行い、測定波長1200〜2500nmの時には光路長を1mmにす
る制御を行うようになっている。
【0013】つまり、本実施の形態1の尿検査装置にあ
っては、検査容器1に尿を入れ、光源21からの光を分
光器22ならびに光ファイバ23を通して検査容器1中
の尿に照射すると、測定波長が 700〜1200nmの時には光
路長が1cmになり、測定波長が1200〜2500nmの時には光
路長が1mmになる。このように、水の吸光度が極めて低
い測定波長 700〜1200nmの時に光路長を1cmとすると、
水以外の尿中成分の吸光度を強調して計測することがで
きるし、また、水の吸光度が大きく増加する測定波長12
00〜2500nmの時に光路長を1mmとすると、水の吸光を少
なくして水以外の尿中成分の吸光度を計測することがで
きる。よって、計測者が光路長の条件を意識しなくて
も、測定波長に応じた最適光路長で吸光度を計測するこ
とができ、微量な尿中成分であっても高精度に検査する
ことができる。
っては、検査容器1に尿を入れ、光源21からの光を分
光器22ならびに光ファイバ23を通して検査容器1中
の尿に照射すると、測定波長が 700〜1200nmの時には光
路長が1cmになり、測定波長が1200〜2500nmの時には光
路長が1mmになる。このように、水の吸光度が極めて低
い測定波長 700〜1200nmの時に光路長を1cmとすると、
水以外の尿中成分の吸光度を強調して計測することがで
きるし、また、水の吸光度が大きく増加する測定波長12
00〜2500nmの時に光路長を1mmとすると、水の吸光を少
なくして水以外の尿中成分の吸光度を計測することがで
きる。よって、計測者が光路長の条件を意識しなくて
も、測定波長に応じた最適光路長で吸光度を計測するこ
とができ、微量な尿中成分であっても高精度に検査する
ことができる。
【0014】次に、図2〜図4に基づいて実施の形態2
の尿検査装置を説明する。なお、実施の形態2を説明す
るにあたり、実施の形態1の尿検査装置と異なる構成に
ついてのみ説明する。本実施の形態2の尿検査装置は、
尿を特殊形状の検査容器6に入れた状態で計測を行うも
ので、発光部2ならびに光検出器3は、この検査容器6
の外に設けられている。
の尿検査装置を説明する。なお、実施の形態2を説明す
るにあたり、実施の形態1の尿検査装置と異なる構成に
ついてのみ説明する。本実施の形態2の尿検査装置は、
尿を特殊形状の検査容器6に入れた状態で計測を行うも
ので、発光部2ならびに光検出器3は、この検査容器6
の外に設けられている。
【0015】図3は前記検査容器6の斜視図、図4は前
記検査容器6の平面図で、この検査容器6は、発光部2
ならびに光検出器3との相対位置が可変になるように水
平方向に移動可能に設けられている。また、前記検査容
器6は、平面形状L字形に形成されていて、前記発光部
2ならびに前記光検出器3との相対位置変化により、光
路長が1mmになる短光路部61と1cmになる長光路部6
2とを備えている。また、この検査容器6の位置は、実
施の形態1の距離制御部5に代わって設けられた位置制
御部7によって制御されており、この位置制御部7で
は、測定波長 700〜1200nmの時には光路長が1cmになる
制御を行い、測定波長1200〜2500nmの時には光路長が1
mmになる制御を行うようになっている。つまり、本実施
の形態2の尿検査装置にあっては、検査容器6と発光部
2ならびに光検出器3との相対位置を変化させることに
よって光路長が制御されるので、光路長を極めて簡単か
つ正確に測定波長に応じた最適光路長に設定することが
できる。
記検査容器6の平面図で、この検査容器6は、発光部2
ならびに光検出器3との相対位置が可変になるように水
平方向に移動可能に設けられている。また、前記検査容
器6は、平面形状L字形に形成されていて、前記発光部
2ならびに前記光検出器3との相対位置変化により、光
路長が1mmになる短光路部61と1cmになる長光路部6
2とを備えている。また、この検査容器6の位置は、実
施の形態1の距離制御部5に代わって設けられた位置制
御部7によって制御されており、この位置制御部7で
は、測定波長 700〜1200nmの時には光路長が1cmになる
制御を行い、測定波長1200〜2500nmの時には光路長が1
mmになる制御を行うようになっている。つまり、本実施
の形態2の尿検査装置にあっては、検査容器6と発光部
2ならびに光検出器3との相対位置を変化させることに
よって光路長が制御されるので、光路長を極めて簡単か
つ正確に測定波長に応じた最適光路長に設定することが
できる。
【0016】図5は検査容器の変形例を示す斜視図、図
6は検査容器の変形例を示す平面図で、この検査容器8
は、平面三角形状に形成されていて、発光部ならびに光
検出器との相対位置変化により、光路長を少なくとも1
mmから1cmまでは変更できるようになっている。
6は検査容器の変形例を示す平面図で、この検査容器8
は、平面三角形状に形成されていて、発光部ならびに光
検出器との相対位置変化により、光路長を少なくとも1
mmから1cmまでは変更できるようになっている。
【0017】次に、図8〜図10に基づいて実施の形態
3の尿検査装置を説明する。本実施の形態3の尿検査装
置は、尿中に浸漬させる筐体9と、その筐体9とは別体
に設けられた装置本体10と、で構成され、前記筐体9
と前記装置本体10とはケーブル11で接続されてい
る。なお、前記ケーブル内には、電源ライン、信号線、
制御線が通っている。
3の尿検査装置を説明する。本実施の形態3の尿検査装
置は、尿中に浸漬させる筐体9と、その筐体9とは別体
に設けられた装置本体10と、で構成され、前記筐体9
と前記装置本体10とはケーブル11で接続されてい
る。なお、前記ケーブル内には、電源ライン、信号線、
制御線が通っている。
【0018】前記筐体9は、透光性を有し、尿中に浸漬
しても筐体9内部に尿が浸水せず、化学的に安定してい
て、機械的強度も必要十分な材料、例えば、ガラスで形
成されており、その内部には、2組の発光素子91a、
91bならびに受光素子92a,92bと、計測部93
と、を備えている。なお、前記2つの発光素子91に
は、近赤外光の波長に出力ピークを有するLEDまたは
LDが使用され、前記2つの受光素子92には、それぞ
れの波長域での感度を有するフォトダイオードが使用さ
れている。
しても筐体9内部に尿が浸水せず、化学的に安定してい
て、機械的強度も必要十分な材料、例えば、ガラスで形
成されており、その内部には、2組の発光素子91a、
91bならびに受光素子92a,92bと、計測部93
と、を備えている。なお、前記2つの発光素子91に
は、近赤外光の波長に出力ピークを有するLEDまたは
LDが使用され、前記2つの受光素子92には、それぞ
れの波長域での感度を有するフォトダイオードが使用さ
れている。
【0019】前記筐体9の前記発光素子91aと前記受
光素子92aとの間、ならびに、前記発光素子91bと
前記受光素子92bとの間には、筐体9を尿中に浸漬さ
せた時に尿で満たされる凹部94a,94bが設けられ
ており、前記発光素子91a,91bは、この凹部94
a,94bを満たしている尿に光を照射し、前記受光素
子92a,92bは、前記凹部94a,94bを満たし
ている尿を透過した光を受光するようになっている。ま
た、前記計測部93は、前記発光素子91a,91bや
受光素子92a,92bを制御して光計測を行うもので
ある。
光素子92aとの間、ならびに、前記発光素子91bと
前記受光素子92bとの間には、筐体9を尿中に浸漬さ
せた時に尿で満たされる凹部94a,94bが設けられ
ており、前記発光素子91a,91bは、この凹部94
a,94bを満たしている尿に光を照射し、前記受光素
子92a,92bは、前記凹部94a,94bを満たし
ている尿を透過した光を受光するようになっている。ま
た、前記計測部93は、前記発光素子91a,91bや
受光素子92a,92bを制御して光計測を行うもので
ある。
【0020】前記装置本体10は、検査結果を表示する
表示部101と、計測された結果から検査結果を算出す
る演算部102と、吸光度を求めるためにデータや検査
結果を記憶する記憶部103と、検査装置を制御する制
御部104と、で構成されている。
表示部101と、計測された結果から検査結果を算出す
る演算部102と、吸光度を求めるためにデータや検査
結果を記憶する記憶部103と、検査装置を制御する制
御部104と、で構成されている。
【0021】つまり、本実施の形態の尿検査装置にあっ
ては、図外の検査容器に尿を入れ、その検査容器内に筐
体9を入れて筐体9を尿中に浸漬させると、2組の発光
素子91a,91bと受光素子92a,92bとの間の
各凹部94a,94bが尿で満たされるので、各発光素
子91a,91bが照射した光は尿を透過して各受光素
子92a,92bによって受光される。2組の発光素子
91a,91bと受光素子92a,92bは波長域が異
なっているので、2波長の吸光度分析により尿中特定成
分の検査を行うことができる。また、本実施の形態の尿
検査装置は、発光素子91a,91bならびに受光素子
92a,92bを、尿中に浸漬させる筐体9内に設けた
ので、装置の小型化ならびに簡易化を容易に図ることが
でき、特に家庭用尿検査装置として有効利用できる。
ては、図外の検査容器に尿を入れ、その検査容器内に筐
体9を入れて筐体9を尿中に浸漬させると、2組の発光
素子91a,91bと受光素子92a,92bとの間の
各凹部94a,94bが尿で満たされるので、各発光素
子91a,91bが照射した光は尿を透過して各受光素
子92a,92bによって受光される。2組の発光素子
91a,91bと受光素子92a,92bは波長域が異
なっているので、2波長の吸光度分析により尿中特定成
分の検査を行うことができる。また、本実施の形態の尿
検査装置は、発光素子91a,91bならびに受光素子
92a,92bを、尿中に浸漬させる筐体9内に設けた
ので、装置の小型化ならびに簡易化を容易に図ることが
でき、特に家庭用尿検査装置として有効利用できる。
【0022】また、筐体9内に電源と制御演算部を有
し、筐体に発光部が音声発生部を有するようにすれば筐
体9を尿中に浸した時に尿が特定の吸光特性を示せば、
発光等の報知をして尿内異常の有無を容易に判断でき
る。
し、筐体に発光部が音声発生部を有するようにすれば筐
体9を尿中に浸した時に尿が特定の吸光特性を示せば、
発光等の報知をして尿内異常の有無を容易に判断でき
る。
【0023】次に、実施の形態4〜6の尿検査装置を説
明する。なお、実施の形態4〜6を説明するにあたり、
実施の形態3の尿検査装置と異なる構成についてのみ説
明する。
明する。なお、実施の形態4〜6を説明するにあたり、
実施の形態3の尿検査装置と異なる構成についてのみ説
明する。
【0024】まず、図11〜図12に基づいて実施の形
態4の尿検査装置を説明する。本実施の形態4の尿検査
装置は、筐体9内に1つの発光素子91cと2つの受光
素子92c,92dとを備えており、これら1つの発光
素子91cと2つの受光素子92c,92dとの間に凹
部94cが設けられている。そして、前記発光素子91
cは、連続スペクトル光源が使用され、前記2つの受光
素子92c,92dは、異なる波長に感度を有するフォ
トダイオードが使用されている。つまり、この尿検査装
置では、発光素子91cが1つしか設けられていないに
もかかわらず、2波長の吸光度分析により尿中特定成分
の検査を行うことができる。
態4の尿検査装置を説明する。本実施の形態4の尿検査
装置は、筐体9内に1つの発光素子91cと2つの受光
素子92c,92dとを備えており、これら1つの発光
素子91cと2つの受光素子92c,92dとの間に凹
部94cが設けられている。そして、前記発光素子91
cは、連続スペクトル光源が使用され、前記2つの受光
素子92c,92dは、異なる波長に感度を有するフォ
トダイオードが使用されている。つまり、この尿検査装
置では、発光素子91cが1つしか設けられていないに
もかかわらず、2波長の吸光度分析により尿中特定成分
の検査を行うことができる。
【0025】次に、図13〜図14に基づいて実施の形
態5の尿検査装置を説明する。本実施の形態5の尿検査
装置は、筐体9内に、単色光源が使用された1つの発光
素子91dと、2つの受光素子92e,92fとを備え
ており、これら1つの発光素子91dと2つの受光素子
92e,92fとの間に凹部94dが設けられている。
そして、前記発光素子91dと前記受光素子92e,9
2fとの間に光を分割するビームスプリッタ95が設け
られ、このビームスプリッタ95と一方の受光素子92
eとの間に非線形光学素子フィルタ96が設けられてい
る。すなわち、一方の受光素子92eには、非線形光学
素子フィルタ96を通過した光が受光され、もう一方の
受光素子92fにはビームスプリッタ95からの光が直
接受光されるので、2波長の吸光度分析により尿中特定
成分の検査を行うことができる。
態5の尿検査装置を説明する。本実施の形態5の尿検査
装置は、筐体9内に、単色光源が使用された1つの発光
素子91dと、2つの受光素子92e,92fとを備え
ており、これら1つの発光素子91dと2つの受光素子
92e,92fとの間に凹部94dが設けられている。
そして、前記発光素子91dと前記受光素子92e,9
2fとの間に光を分割するビームスプリッタ95が設け
られ、このビームスプリッタ95と一方の受光素子92
eとの間に非線形光学素子フィルタ96が設けられてい
る。すなわち、一方の受光素子92eには、非線形光学
素子フィルタ96を通過した光が受光され、もう一方の
受光素子92fにはビームスプリッタ95からの光が直
接受光されるので、2波長の吸光度分析により尿中特定
成分の検査を行うことができる。
【0026】次に、図15〜図16に基づいて実施の形
態6の尿検査装置を説明する。本実施の形態6の尿検査
装置は、筐体9内に2組の発光素子91e,91fと受
光素子92g,92hとが設けられており、各組の発光
素子91e,91fと受光素子92g,92hとの間の
距離、すなわち凹部94e,94fの幅が異なってい
る。具体的には、一方の組の発光素子91eと受光素子
92gとの間の距離は、光路長が1mmになるように設定
され、もう一方の組の発光素子91fと受光素子92h
との間の距離は、光路長が1cmになるように設定されて
いる。つまり、本実施の形態6の尿検査装置にあって
は、水の吸光度が極めて低い測定波長 700〜1200nmの時
には、光路長が1cmになるように設定された発光素子9
1fと受光素子92hの計測値を用いて尿中特定成分の
検査を行い、また、水の吸光度が大きく増加する測定波
長1200〜2500nmの時には、光路長を1mmになるように設
定された発光素子91eと受光素子92gの計測値を用
いて尿中特定成分の検査を行うことにより、微量な尿中
成分であっても高精度に検査することができる。
態6の尿検査装置を説明する。本実施の形態6の尿検査
装置は、筐体9内に2組の発光素子91e,91fと受
光素子92g,92hとが設けられており、各組の発光
素子91e,91fと受光素子92g,92hとの間の
距離、すなわち凹部94e,94fの幅が異なってい
る。具体的には、一方の組の発光素子91eと受光素子
92gとの間の距離は、光路長が1mmになるように設定
され、もう一方の組の発光素子91fと受光素子92h
との間の距離は、光路長が1cmになるように設定されて
いる。つまり、本実施の形態6の尿検査装置にあって
は、水の吸光度が極めて低い測定波長 700〜1200nmの時
には、光路長が1cmになるように設定された発光素子9
1fと受光素子92hの計測値を用いて尿中特定成分の
検査を行い、また、水の吸光度が大きく増加する測定波
長1200〜2500nmの時には、光路長を1mmになるように設
定された発光素子91eと受光素子92gの計測値を用
いて尿中特定成分の検査を行うことにより、微量な尿中
成分であっても高精度に検査することができる。
【0027】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、
実施の形態3では、装置本体を筐体とは別体に形成した
例を示したが、装置本体は筐体内に設けてもよい。ま
た、発光素子と受光素子の組を3組以上設けて、3波長
以上の吸光度分析により尿中特定成分の検査を行うこと
ができるようにしてもよい。
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、
実施の形態3では、装置本体を筐体とは別体に形成した
例を示したが、装置本体は筐体内に設けてもよい。ま
た、発光素子と受光素子の組を3組以上設けて、3波長
以上の吸光度分析により尿中特定成分の検査を行うこと
ができるようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明にあっては、光路長を測定波長に応じて制御する制御
手段が設けられているので、計測者が光路長の条件を意
識しなくても、測定波長に応じた最適光路長で吸光度を
測定することができ、よって短時間かつ高精度に検査を
行うことができるという効果が得られる。請求項2記載
の発明にあっては、水の吸光度が極めて低い測定波長 7
00〜1200nmの時には、光路長を1〜10cmにして水以外の
尿中成分の吸光度を強調して計測し、また、水の吸光度
が大きく増加する測定波長1200〜2500nmの時には、光路
長を1〜5mmにして水の吸光を少なくして水以外の尿中
成分の吸光度を計測することができるので、高精度に検
査を行うことができるという効果が得られる。請求項3
ならびに4記載の発明では、光路長を極めて簡単かつ正
確に測定波長に応じた最適光路長に設定することができ
るという効果も得られる。また、請求項5記載の発明に
あっては、発光部ならびに受光部を、尿中に浸漬させる
筐体内に設けたので、装置の小型化ならびに簡易化を容
易に図ることができ、それによってコストの削減も図る
ことができるという効果が得られる。請求項6記載の発
明にあっては、発光部と受光部の組が複数組設けられ、
各組の発光部が異なる波長の光を発生するようにしたの
で、多波長測定を行うことができ、複雑な解析が可能と
なるという効果が得られる。請求項7記載の発明にあっ
ては、発光部と受光部の組が複数組設けられ、各組の発
光部と受光部との間の距離が異なっているので、測定波
長に応じた最適光路長で吸光度を測定することができ、
よって高精度に検査を行うことができるという効果が得
られる。
明にあっては、光路長を測定波長に応じて制御する制御
手段が設けられているので、計測者が光路長の条件を意
識しなくても、測定波長に応じた最適光路長で吸光度を
測定することができ、よって短時間かつ高精度に検査を
行うことができるという効果が得られる。請求項2記載
の発明にあっては、水の吸光度が極めて低い測定波長 7
00〜1200nmの時には、光路長を1〜10cmにして水以外の
尿中成分の吸光度を強調して計測し、また、水の吸光度
が大きく増加する測定波長1200〜2500nmの時には、光路
長を1〜5mmにして水の吸光を少なくして水以外の尿中
成分の吸光度を計測することができるので、高精度に検
査を行うことができるという効果が得られる。請求項3
ならびに4記載の発明では、光路長を極めて簡単かつ正
確に測定波長に応じた最適光路長に設定することができ
るという効果も得られる。また、請求項5記載の発明に
あっては、発光部ならびに受光部を、尿中に浸漬させる
筐体内に設けたので、装置の小型化ならびに簡易化を容
易に図ることができ、それによってコストの削減も図る
ことができるという効果が得られる。請求項6記載の発
明にあっては、発光部と受光部の組が複数組設けられ、
各組の発光部が異なる波長の光を発生するようにしたの
で、多波長測定を行うことができ、複雑な解析が可能と
なるという効果が得られる。請求項7記載の発明にあっ
ては、発光部と受光部の組が複数組設けられ、各組の発
光部と受光部との間の距離が異なっているので、測定波
長に応じた最適光路長で吸光度を測定することができ、
よって高精度に検査を行うことができるという効果が得
られる。
【図1】 実施の形態1の尿検査装置の構成説明図であ
る。
る。
【図2】 実施の形態2の尿検査装置を示すブロック図
である。
である。
【図3】 実施の形態2の尿検査装置の検査容器を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図4】 実施の形態2の尿検査装置の検査容器を示す
平面図である。
平面図である。
【図5】 検査容器の変形例を示す斜視図である。
【図6】 検査容器の変形例を示す平面図である。
【図7】 水の吸光度特性を示す図である。
【図8】 実施の形態3の尿検査装置を示す構成説明図
である。
である。
【図9】 実施の形態3の尿検査装置の検査容器を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図10】 実施の形態3の尿検査装置の検査容器を示
す正面図である。
す正面図である。
【図11】 実施の形態4の尿検査装置の検査容器を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図12】 実施の形態4の尿検査装置の検査容器を示
す側面図である。
す側面図である。
【図13】 実施の形態5の尿検査装置の検査容器を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図14】 実施の形態5の尿検査装置の検査容器を示
す側面図である。
す側面図である。
【図15】 実施の形態6の尿検査装置の検査容器を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図16】 実施の形態6の尿検査装置の検査容器を示
す正面図である。
す正面図である。
1 検査容器 2 発光部 21 光源 22 分光器 23 光ファイバ 3 光検出器(受光部) 4 制御・計測部 5 距離制御部(制御手段) 6 検査容器 7 位置制御部(制御手段) 8 検査容器 9 筐体 91a〜91f 発光素子(発光部) 92a〜92h 受光素子(受光部) 93 計測部 94a〜94f 凹部 95 ビームスプリッタ 96 非線形光学素子フィルタ 10 装置本体 101 表示部 102 演算部 103 記憶部 104 制御部 11 ケーブル
Claims (7)
- 【請求項1】尿を入れる検査容器と、その検査容器中の
尿に2波長以上の異なる光を照射する発光部と、前記発
光部の照射時に尿を透過した透過光を受光する受光部
と、前記透過光の吸光度を計測する計測部と、を備えて
いる尿検査装置において、 前記発光部から照射した光が前記受光部に達するまでの
間に検査容器中の尿を透過する距離を示す光路長を測定
波長に応じて制御する制御手段が設けられていることを
特徴とする尿検査装置。 - 【請求項2】前記制御手段が、測定波長 700〜1200nmの
時には前記光路長を1〜10cmにする制御を行い、測定波
長1200〜2500nmの時には前記光路長を1〜5mmにする制
御を行う請求項1記載の尿検査装置。 - 【請求項3】前記発光部と前記受光部の少なくとも一方
が前記検査容器中に移動可能に配設されていて、前記発
光部と前記受光部との間の距離が前記制御手段によって
制御されている請求項1または2記載の尿検査装置。 - 【請求項4】前記検査容器が、前記発光部ならびに前記
受光部との相対位置を可変に設けられ、前記検査容器
は、前記発光部ならびに前記受光部との相対位置変化に
より光路長が変化する形状に形成されており、前記検査
容器と前記発光部ならびに前記受光部との相対位置が前
記制御手段によって制御されている請求項1または2記
載の尿検査装置。 - 【請求項5】光を照射する発光部と、前記発光部が照射
した光を受光する受光部と、前記透過光の吸光度を計測
する計測部と、を備え、 前記発光部ならびに前記受光部が、尿中に浸漬させる筐
体内に設けられ、前記筐体の前記発光部と受光部との間
に、尿中への浸漬時に尿で満たされる凹部が設けられて
いることを特徴とする尿検査装置。 - 【請求項6】前記発光部と前記受光部の組が複数組設け
られており、各組の発光部が異なる波長の光を発生する
請求項5記載の尿検査装置。 - 【請求項7】前記発光部と前記受光部の組が複数組設け
られており、各組の発光部と受光部との間の距離が異な
っている請求項5記載の尿検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4723798A JPH11248622A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 尿検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4723798A JPH11248622A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 尿検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11248622A true JPH11248622A (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=12769615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4723798A Pending JPH11248622A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 尿検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11248622A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008512652A (ja) * | 2004-09-07 | 2008-04-24 | トランソニック システムズ インク | 離間した壁間の材料に対する非侵入型試験 |
JP2010101634A (ja) * | 2008-10-21 | 2010-05-06 | Marcom:Kk | 分光光度計 |
WO2018200070A1 (en) * | 2017-04-24 | 2018-11-01 | Baker Hughes, A Ge Company, Llc | Oscillating path length spectrometer |
CN110275033A (zh) * | 2019-07-15 | 2019-09-24 | 杭州德译医疗科技有限公司 | 一种人体尿液自动化检测系统 |
CN111166288A (zh) * | 2020-01-04 | 2020-05-19 | 山东大学齐鲁医院(青岛) | 一种基于物联网的内分泌检测系统 |
WO2022209703A1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 | テルモ株式会社 | 測定アダプタ、測定システムおよび測定方法 |
CN116499974A (zh) * | 2023-06-27 | 2023-07-28 | 江西特康科技有限公司 | 一种化学分析装置、分析方法及临床检验箱 |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP4723798A patent/JPH11248622A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008512652A (ja) * | 2004-09-07 | 2008-04-24 | トランソニック システムズ インク | 離間した壁間の材料に対する非侵入型試験 |
JP4879179B2 (ja) * | 2004-09-07 | 2012-02-22 | トランソニック システムズ インク | 離間した壁間の材料に対する非侵入型試験 |
US8214168B2 (en) | 2004-09-07 | 2012-07-03 | Transonic Systems, Inc. | Noninvasive testing of a material intermediate spaced walls |
JP2010101634A (ja) * | 2008-10-21 | 2010-05-06 | Marcom:Kk | 分光光度計 |
GB2576448A (en) * | 2017-04-24 | 2020-02-19 | Baker Hughes A Ge Co Llc | Oscillating path length spectrometer |
WO2018200070A1 (en) * | 2017-04-24 | 2018-11-01 | Baker Hughes, A Ge Company, Llc | Oscillating path length spectrometer |
GB2576448B (en) * | 2017-04-24 | 2021-12-29 | Baker Hughes A Ge Co Llc | Oscillating path length spectrometer |
CN110275033A (zh) * | 2019-07-15 | 2019-09-24 | 杭州德译医疗科技有限公司 | 一种人体尿液自动化检测系统 |
CN111166288A (zh) * | 2020-01-04 | 2020-05-19 | 山东大学齐鲁医院(青岛) | 一种基于物联网的内分泌检测系统 |
CN111166288B (zh) * | 2020-01-04 | 2022-05-13 | 山东大学齐鲁医院(青岛) | 一种基于物联网的内分泌检测系统 |
WO2022209703A1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 | テルモ株式会社 | 測定アダプタ、測定システムおよび測定方法 |
CN116499974A (zh) * | 2023-06-27 | 2023-07-28 | 江西特康科技有限公司 | 一种化学分析装置、分析方法及临床检验箱 |
CN116499974B (zh) * | 2023-06-27 | 2023-09-19 | 江西特康科技有限公司 | 一种化学分析装置、分析方法及临床检验箱 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4882492A (en) | Non-invasive near infrared measurement of blood analyte concentrations | |
US5748308A (en) | Programmable standard for use in an apparatus and process for the noninvasive measurement of optically absorbing compounds | |
CA1127865A (en) | Method and device for analysis with color identification test paper | |
EP0743513B1 (en) | Spectrometry and Optical Measuring Method and Apparatus | |
JP2517858B2 (ja) | 近赤外透過スペクトルによる果実糖度の非破壊測定法 | |
US8872133B2 (en) | Device for measuring the fluorescence of a medium | |
RU2007126679A (ru) | Система для спектроскопии пропускания для использования при определении анализируемых веществ в жидкости организма | |
JPH1019885A (ja) | 濃度測定装置およびその方法 | |
EP0795129B1 (en) | Apparatus for analysing blood and other samples | |
JP4714822B2 (ja) | 光散乱体の非破壊測定装置 | |
CN101371130B (zh) | 光学分析器 | |
JP6230017B2 (ja) | 発光ダイオードを用いた成分濃度分析装置 | |
JPH11248622A (ja) | 尿検査装置 | |
JP7565431B2 (ja) | 吸収分光分析器および使用方法 | |
JP3903147B2 (ja) | 青果物の非破壊糖度測定装置 | |
JP2010515046A (ja) | 分光測定 | |
JPH1189799A (ja) | 特定成分の濃度測定装置および濃度測定方法 | |
JP3422725B2 (ja) | ラマン分光分析と粒度分布測定を同時に行う分析装置 | |
KR20090109027A (ko) | 다채널 과일 내부 품질 측정 방법 과 장치 | |
JP2006508354A (ja) | 分光計、特に反射型分光計 | |
JP2003114191A (ja) | 青果物の非破壊糖度測定方法及び装置 | |
US20170307522A1 (en) | Optical detector module, measurement system and method of detecting presence of a substance in a test material | |
KR100961138B1 (ko) | 분광분석기 | |
CN118130406A (zh) | 一种水质分析方法、装置及设备 | |
JP7445557B2 (ja) | 分析方法、当該分析方法を採用する分析装置、およびプログラム |