JPH11247502A - 携帯用鍵収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍵の収容が容易に出入れできかつどんな状態
でも人に傷害を与える事がなく、持運び便利で、さらに
は暗がり環境の中でも極めて容易に施錠しまた解錠する
事のできる携帯用鍵収納ケースを提供する。 【解決手段】 広面薄型ケース（１）内の薄端面少なく
とも一側に出入口（３）をもつ鍵収納庫（４）を設けて
該出入口端に係止する突出形状の鍵ホルダー摺動子
（５）を内設し、さらに前記鍵収納庫（４）の方向に沿
って広面薄型ケース（１）の広面の一側または両側に鍵
ホルダー摺動用指差し込み穴（９）を穿設して構成した
携帯用鍵収納ケースである。さらにまた広面薄型ケース
（１）から鍵穴に投光する照明装置（１２）を設けた携
帯用鍵収納ケースである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は自動車、単車などの
各種乗り物の盗難防止、家やロッカーなどに収納された
備品の保管と管理をするために設けられた鍵の携帯用収
納ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から乗り物や家を施錠しまた解錠す
るときに使用される鍵は、紛失しないようにリングホル
ダーやフックホルダーに吊下げたりまたパッケージホル
ダーに保管し、衣類のポケットあるいはバックに収納し
て持ち歩いている。鍵を紛失する事もなく瞬時にポケッ
トから取り出せる便利な携帯具である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リング
ホルダーやフックホルダーに吊し衣類のポケットなどに
収納した細長い形状の鍵は、人が突然異常な態勢や転倒
したときあるいは大型器物に激突したとき人肌を刺し、
傷害を引起こす凶器の危険性を潜んだ問題があった。ま
た暗がり環境の中では、手探りで相方の鍵穴位置に見当
付けて鍵を差込み施錠したり解錠したり行われている
が、鍵の向きが反対であったり、異なる形状の鍵を差込
んでいたり、時には鍵を地面に落として捜し出さなけれ
ばならない不快な問題があった。また最近では、暗がり
で鍵穴を確認し易いように照明装置を設けた鍵ホルダー
が開発されているが、必要な時に鍵をはめ込みまた不要
となったときに鍵を引抜く分離式に作られているため、
気遣いしながら同時に持ち歩かなければならない不便さ
があった。

【０００４】本発明はこうした問題に鑑みたもので、鍵
の収納が容易に出入れできかつどんな状態でも人に傷害
を与える事がなく、持運び便利で、さらには暗がり環境
の中でも極めて容易に施錠しまた解錠する事のできる携
帯用鍵収納ケースを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】その要旨は、広面薄型ケ
ース（１）内の薄端面少なくとも一側に出入口（３）を
もつ鍵収納庫（４）を設けて該出入口端に係止する突出
形状の鍵ホルダー摺動子（５）を内設し、さらに前記鍵
収納庫（４）の方向に沿って広面薄型ケース（１）の広
面の一側または両側に鍵ホルダー摺動用指差し込み穴
（９）を穿設して構成した携帯用鍵収納ケースである。
さらにまた広面薄型ケース（１）から鍵穴に投光する照
明装置（１２）を設けた携帯用鍵収納ケースである。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
しながら詳細に説明する。図１および図２は、本発明の
一実施例を示すものである。図１において、１は広面薄
型ケースである。広面薄型ケース１は鍵２を収納するも
ので、嵩張らないように広面薄型形状のケースを使用
し、その大きさも鍵２の大きさ、収納本数あるいはケー
スの外観形状など好みに応じて決定されるものである。
図１は、二本の鍵２を広面ケース内に二条並列して収納
した場合の例を示す。また広面薄型ケース１の内部に
は、薄端面一側に出入口３をもつ鍵収納庫４を設けてい
る。すなわち、広面薄型ケース１は、薄端面一側または
両側に出入口３をもつ鍵収納庫４を設け、鍵２を収納す
るように構成されている。また広面薄型ケース１は、鍵
２を装着し易くまた鍵２を別の鍵に取り替え易いように
分割張り合わせ型や装着口開封型などのような組立て構
造にしても構わず、鍵２を簡単に装着したり取り替えら
れる構造であれば特にその構造を限定したりしない。

【０００７】５は突出形状の鍵ホルダー摺動子で、鍵２
の把持部を保持するものである。突出形状の鍵ホルダー
摺動子５は、広面薄型ケース１の鍵収納庫４内を摺動
し、しかも鍵収納庫４の出入口３の端部に係止しかつ相
方のいかなる形状のノブ７に設けた鍵穴６にも密着する
ように外方に突出する例えば円弧その他突起形状の突出
形状に設けられている。図２は、その一実施例を一部断
面図で示したもので、ノブ７の鍵側形状に合わせて突出
形状の鍵ホルダー摺動子５を山型の突出形状にした例を
示す。

【０００８】また、必要によっては、上記した突出形状
の鍵ホルダー摺動子５を鍵収納庫４内で円滑に摺動でき
るように、指掛り部８の一部または全面に凹凸形状やギ
ザギザ等のような指掛り形状を設けてもよい。

【０００９】９は鍵ホルダー摺動用指差し込み穴で、鍵
収納庫４の方向に沿って広面薄型ケース１の一側または
両側に穿設されている。すなわち、鍵ホルダー摺動用指
差し込み穴９は、鍵収納庫４を摺動する突出形状の鍵ホ
ルダー摺動子５を駆動するためのもので、細長い形状の
指差し込み穴である。

【００１０】また、必要によっては、前記した突出形状
の鍵ホルダー摺動子５が鍵収納庫４内で勝手に摺動しな
いように、かつ任意な収納位置と係止位置等で仮止めが
できるように、例えば進退自在な板バネやスプリング、
蛇腹等のような押圧部材１０とそれを受止める凹形状の
押圧部材受け１１を、突出形状の鍵ホルダー摺動子５と
鍵収納庫４内の双方の摺動面の一方または両方の任意な
位置に単独で設けたり、あるいはそれらを組合せて設け
たりしてもよい。また突出形状の鍵ホルダー摺動子５を
鍵収納庫４内の摺動面の任意な位置に仮止めできるな
ら、それらの部材や形状がどのように変わってもよく特
にそれらを限定したりしない。

【００１１】図１のように構成された本発明の携帯用鍵
収納ケースは、例えばドアーの鍵を施錠または解錠する
場合は、鍵ホルダー摺動用指差し込み穴９に指を差し込
み、突出形状の鍵ホルダー摺動子５を出入口３方向に摺
動しながら、鍵２を相方のノブ７の鍵穴６に差し込んで
使用する。

【００１２】上記のような本発明の携帯用鍵収納ケース
の材質については、財布や衣類のポケット等に携帯しや
すいように軽量かつ硬質な材質、例えば合成樹脂、ある
いはチタンやアルミ等のような軽量金属板で作るとよ
い。またそれらの材質は、単独で使用したり組合せて使
用してもよい。尚、前記のような本発明の携帯用鍵収納
ケースの一部または全面に、塩化コバルトを塗布して、
その色の変化で今後の天候を予測できるようにしたり、
あるいはアルミを蒸着して、携帯用手鏡の代用品にして
もよい。また装飾品でもあるデジタル時計を埋込んで設
けたり、あるいはその他の装飾品を付け加えても構わな
い。さらにそれらは組合せて設けても構わない。

【００１３】図３は本発明の他の一実施例で、図１で示
した突出形状の鍵ホルダー摺動子５と鍵２を省略し、広
面薄型ケース１の広面半断面図を斜視図で示したもので
ある。図３において、１２は照明装置で、一般に使われ
る反射板１３を備えた懐中電灯のように、電球１４の電
源１５とスイッチ１６とこれらを接続する回路１７から
構成されている。その照明装置１２は、出入口３から鍵
２を突き出した場合、その鍵２と相方の鍵穴６とを同時
に投光するもので、広面薄型ケース１の内外面任意な位
置でかつ鍵穴６に指向する位置に設けられている。図３
は、並列した二条の鍵収容庫４の間に照明装置１２を設
けた例を示す。

【００１４】その反射板１３は、電球１４の光を外部の
鍵穴６に投光できるように、電球１４の周壁面に設けら
れている。またその電球１４は、広面薄型ケース１内に
設けられるように小型のものを使用すればよい。さらに
その電球１４の外周面の広面側や薄端面からも光を投光
できるように、その部分だけ透明にしたり、あるいはレ
ンズを代わりに設けてもよい。その電源１５は、小型な
ら電池やバッテリー、ソーラー等でもよい。そのスイッ
チ１６は、手動で切替えても自動で切替えられるように
してもよく、自動で切替えるようにするなら、前記した
押圧部材１０に回路１７を接続してスイッチ１６として
もよい。またその回路１７は、電流を流す事ができるな
ら配線でも基盤でもよい。

【００１５】図３で示すような本発明の携帯用鍵収納ケ
ースは、鍵２を突き出すだけで照明を自動で点灯させら
れる。すると鍵穴６の位置と向き、さらには差し込む鍵
２の向きもまでも正確に確認できるため、暗い所でも解
錠、施錠が簡単に行える。その後は、鍵２を広面薄型ケ
ース１内に収納すれば照明を自動で消灯する。

【００１６】

【発明の効果】本発明の携帯用鍵収納ケースは、鍵を薄
く収納できかつ軽量である。このため財布のカード入れ
や夏場の薄い衣類のポケットに収納しても全く違和感が
ない。また携帯用鍵収納ケースは、鍵の出入れ操作が全
て片手で行えるためとても便利である。さらに照明装置
を内設した携帯用鍵収納ケースなら、鍵の出入れ操作を
全て片手で行える事はもちろん、暗い所で鍵を使用する
にも使用する鍵の向きと相方の鍵穴の位置と向きとを自
動で同時に照らす事ができる。このため、鍵を鍵穴に簡
単に挿入する事ができる。またその照明は鍵を携帯用鍵
収納ケース内に収納するだけで自動的に消灯できる優れ
ものである。また携帯用鍵収納ケースに塩化コバルトを
塗布すれば、その色の変化で今後の天候を予測できる。
例えば今後雨が降るようならその色がピンク色に変わ
り、快晴の場合は空色に変わるので、施錠する時にその
色を見るだけで傘を持参するべきかどうか自分の目で即
座に判断できるためとても便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の広面薄型ケース１に、突出
形状の鍵ホルダー摺動子５と鍵２を設けた一実施例を一
部切欠け斜視図で示す。

【図２】図２は図１の一実施例の広面薄型ケース１の出
入口３から鍵２を突き出し、鍵穴６に鍵２を差し込んだ
一実施例を一部断面図で示す。

【図３】図３は図１の一実施例の広面薄型ケース１か
ら、突出形状の鍵ホルダー摺動子５と鍵２を省略し、代
わりに照明装置１２を内設した一実施例の広面平断面図
を斜視図で示す。

【符号の説明】

１ 広面薄型ケース ２ 鍵 ３ 出入口 ４ 鍵収納庫 ５ 突出形状の鍵ホルダー摺動子 ６ 鍵穴 ７ ノブ ８ 指掛り部 ９ 鍵ホルダー摺動用指差し込み穴 １０ 押圧部材 １１ 凹形状の押圧部材受け １２ 照明装置 １３ 反射板 １４ 電球 １５ 電源 １６ スイッチ １７ 回路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 広面薄型ケース（１）内の薄端面少なく
   とも一側に出入口（３）をもつ鍵収納庫（４）を設けて
   該出入口端に係止する突出形状の鍵ホルダー摺動子
   （５）を内設し、さらに前記鍵収納庫（４）の方向に沿
   って広面薄型ケース（１）の広面の一側または両側に鍵
   ホルダー摺動用指差し込み穴（９）を穿設して構成した
   事を特徴とする携帯用鍵収納ケース。
2. 【請求項２】 広面薄型ケース（１）内の薄端面少なく
   とも一側に出入口（３）をもつ鍵収納庫（４）を設けて
   該出入口端に係止する突出形状の鍵ホルダー摺動子
   （５）を内設し、さらに前記鍵収納庫（４）の方向に沿
   って広面薄型ケース（１）の広面の一側または両側に鍵
   ホルダー摺動用指差し込み穴（９）を穿設すると共に、
   鍵穴に投光する照明装置（１２）を設けた事を特徴とす
   る携帯用鍵収納ケース。