JPH11246449A - 塩素化芳香族炭化水素類の製造方法 - Google Patents
塩素化芳香族炭化水素類の製造方法Info
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- JPH11246449A JPH11246449A JP4352398A JP4352398A JPH11246449A JP H11246449 A JPH11246449 A JP H11246449A JP 4352398 A JP4352398 A JP 4352398A JP 4352398 A JP4352398 A JP 4352398A JP H11246449 A JPH11246449 A JP H11246449A
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Abstract
いて、その塩酸製造工程からの有機廃液を吸着により脱
水し、得られた脱水有機廃液を芳香族炭化水素類と塩素
ガス又は塩化水素ガスとの反応工程に原料として戻し、
これによって従来廃棄されていた塩酸製造工程からの廃
有機液を有効利用することができる塩素化芳香族炭化水
素類の製造方法を提供する。 【解決手段】 芳香族系炭化水素類と塩素ガス又は塩化
水素ガスとを反応させて塩素化芳香族炭化水素類を合成
する反応工程と、この反応工程で副生した塩化水素を含
む排ガスを水に吸収させる吸収工程と、この吸収工程で
得られた吸収液を液液分離して塩酸を回収する塩酸回収
工程とを含む塩素化芳香族炭化水素類の製造方法におい
て、塩酸回収工程で吸収液を液液分離した際に回収させ
る有機廃液を吸着により水分含有量100ppm以下に
脱水する脱水工程と、この脱水工程で得られた脱水有機
廃液を反応工程に戻すリサイクル工程とを有する塩素化
芳香族炭化水素類の製造方法である。
Description
ン、パラジクロロベンゼン、オルトジクロロベンゼン、
メタジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン等の塩素化
ベンゼン類や、モノクロロトルエン、ジクロロトルエ
ン、トリクロロトルエン、塩化ベンジル、塩化ベンザ
ル、トリクロロメチルベンゼン等の塩素化トルエン類
や、更にはベンゾトリクロライド、核塩素化キシレン、
側鎖塩素化キシレン等の塩素化芳香族類を製造する工程
で副生物として発生する塩化水素と共に排ガス中に同伴
され、この排ガスから塩酸を製造する際に発生する有機
廃液中の未反応の芳香族炭化水素類やその塩素化物等の
有用な有機化合物を効率良く再利用することができる塩
素化芳香族炭化水素類の製造方法に関する。
により製造されている。従来、これらの塩素化反応は気
相又は液相でベンゼンを触媒の存在下に塩素ガスと反応
させることにより行われている。
族炭化水素類は、通常、芳香族炭化水素類と塩素ガスと
を触媒の存在下に気相又は液相で反応させて製造されて
おり、そして、この塩素化反応においては、塩化水素が
副生し、この塩化水素が反応工程から排気される際に反
応系中の未反応の芳香族炭化水素類やその塩素化物等が
その排ガス中に同伴される。
に同伴する芳香族炭化水素類やその塩素化物等の有用な
有機化合物は、コンデンサー等で冷却されて回収される
がその一部は排ガス中に残存し、この排ガス中の塩化水
素を水に吸収させて塩酸を製造する際に、この塩酸に溶
け込まなかった分は有機廃液となって回収される。この
排ガス中に同伴されて塩酸製造工程に送られる有機化合
物については、例えばコンデンサーでの冷却温度を下げ
る等の手段により減少させることは可能であるが、その
性質上これを皆無にすることはできない。
は水に吸収されて生成した塩酸との間での液液分離によ
り回収されるが、この有機廃液中には、原料としての芳
香族炭化水素類やその塩素化物の種類等によっても異な
るが、通常は0.03〜1重量%程度の水と同程度の塩
化水素とが含まれており、コスト面から有用な芳香族炭
化水素類やその塩素化物等を純粋な形に分離して取り出
すのは困難であり、また、そのままでは有効利用が困難
であって、従来においては燃焼等の手段で廃棄されてい
た。
留や活性炭による吸着分離によって微量の不純物を除去
し(エンサイクロペディアオブケミカルテクノロジー2
版11巻318頁)、精製して使用されている。また、
ドイツ公開公報249190号では、塩素化の反応工程
で副生した塩化水素から製造される塩酸をスチレンジビ
ニルベンゼンコポリマー等の吸着塔を利用して精製して
いる。
ける近年の経済成長や工業生産の向上に伴い、工場から
発生する廃棄物の量が不可避的に増大しており、廃棄物
処理を巡る問題が深刻化しつつある。その一方で、主要
な工業原料を輸入に頼っている我が国においては、これ
らの廃棄物を有効利用して再資源化することが望まれて
いる。このような事情は、塩素化芳香族炭化水素類を製
造する工場においても例外ではなく、従来廃棄されてい
たその塩酸製造工程からの有機廃液中の有用な有機化合
物を回収し、有効利用することが望まれている。
廃液中には0.03〜1重量%程度の水分や同程度の塩
化水素が含まれており、このうち塩化水素はそれ自体で
塩素化芳香族炭化水素類等の製造設備、例えば反応装置
や蒸留装置あるいはこれら装置の周辺の配管等に対して
腐蝕性を有するだけでなく、特に水が共存すると急激に
その腐蝕性が高まり、また、水分は塩素化芳香族炭化水
素類の製造における芳香族炭化水素類と塩素ガスとの反
応工程で使用される塩化鉄、五塩化アンチモン、塩化ア
ルミニウム、臭化アルミニウム等のルイス酸触媒やゼオ
ライト触媒等を失活させることが知られている(例え
ば、特開昭63−91335号公報)。
にしてこの有機廃液を有効利用できるかについて種々検
討した結果、この有機廃液中の水分含有量を少なくとも
0.01重量%(100ppm)以下、好ましくは80
ppm以下、より好ましくは50ppm以下に可及的に
低減することにより、芳香族炭化水素類と塩素ガス又は
塩化水素ガスとを反応させて塩素化芳香族炭化水素類を
合成する反応工程に原料の一部としてリサイクルするこ
とができ、また、有機廃液を吸着脱水することにより容
易に有機廃液中の水分含有量を100ppm以下にする
ことができることを見出し、本発明を完成した。
化水素類を製造する方法において、その塩酸製造工程か
らの有機廃液を吸着により脱水し、得られた脱水有機廃
液を塩素化芳香族炭化水素類の製造工程における反応工
程に原料として戻し、これによって従来廃棄されていた
塩酸製造工程からの有機廃液を有効利用することができ
る塩素化芳香族炭化水素類の製造方法を提供することに
ある。
炭化水素類を製造する方法において、その塩酸製造工程
から排出される有機廃液の廃液処理の負荷を大幅に低減
できる塩素化芳香族炭化水素類の製造方法を提供するこ
とにある。
香族系炭化水素類と塩素ガス又は塩化水素ガスとを反応
させて塩素化芳香族炭化水素類を合成する反応工程と、
この反応工程で副生した塩化水素を含む排ガスを水に吸
収させる吸収工程と、この吸収工程で得られた吸収液を
液液分離して塩酸を回収する塩酸回収工程とを含む塩素
化芳香族炭化水素類の製造方法において、塩酸回収工程
で吸収液を液液分離した際に回収される有機廃液を吸着
により水分含有量100ppm以下にまで脱水する脱水
工程と、この脱水工程で得られた脱水有機廃液を反応工
程に戻すリサイクル工程とを有する塩素化芳香族炭化水
素類の製造方法である。
化水素類の製造方法において、脱水工程で行う有機廃液
の吸着脱水を固定相で行う方法であり、また、脱水工程
で行う有機廃液の吸着脱水に用いる吸着剤がアルミナ系
脱水剤、シリカアルミナ系脱水剤、シリカ系脱水剤、又
は無機塩系脱水剤からなる固体吸着剤である方法であ
り、更に、脱水工程での吸着脱水に先駆けて、有機廃液
を脱酸処理して酸分含有量を1000ppm以下に低減
させる方法である。
ガス又は塩化水素ガスとを反応させて塩素化芳香族炭化
水素類を合成する反応としては、その反応工程で塩化水
素が副生され、この副生された塩化水素から塩酸を製造
する塩酸製造工程が併設されていれば、特に制限される
ものではないが、典型的には、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素類と塩素ガスとをルイス酸
触媒等の触媒存在下にモノクロロベンゼン、パラジクロ
ロベンゼン、オルトジクロロベンゼン、メタジクロロベ
ンゼン、トリクロロベンゼン等の塩素化ベンゼン類や、
モノクロロトルエン、ジクロロトルエン、トリクロロト
ルエン等の塩素化トルエン類や、更には塩素化キシレン
類等の塩素化芳香族炭化水素類を製造する塩素化反応
や、酸素の存在下に芳香族炭化水素類を塩化水素ガス
でオキシ塩素化してジクロロベンゼン等を製造するオキ
シ塩化反応や、水銀灯等の可視光、紫外線、ベンゾイ
ルパーオキサイド(BPO)等のラジカル触媒存在下に
トルエン、キシレン等を塩素ガスで側鎖塩素化して塩化
ベンジル、塩化ベンザル、トリクロロメチルベンゼン、
α−クロロキシレン、α,α'-ジクロロキシレン、α,
α,α,α',α',α'-ヘキサクロロキシレン等を製造す
る側鎖塩素化反応等が挙げられる。
水素ガスとを反応させて塩素化芳香族炭化水素類を合成
する反応工程で副生又は排出される塩化水素から塩酸を
製造する塩酸製造工程は、基本的には、反応工程で副生
又は排出された塩化水素を含む排ガスを水に吸収させる
吸収工程と、この吸収工程で得られた吸収液を液液分離
して塩酸を回収する塩酸回収工程とからなり、本発明方
法においては、塩酸回収工程で塩酸回収のために吸収液
を液液分離した際に得られる有機廃液を脱水工程で水分
含有量100ppm以下に脱水した後、反応工程に原料
の一部として戻す。
れる有機廃液は、通常、その主成分が未反応の芳香族炭
化水素類及び/又は反応工程で塩素化されて生成したモ
ノクロル体、ジクロル体、トリクロル体等の塩素化物で
あり、原料として用いる芳香族炭化水素類や生成したそ
の塩素化物の種類、反応工程からの排ガスをコンデンサ
ーで冷却する際の冷却温度、排ガスの処理方法、反応の
回分/連続、気相反応/液相反応、反応工程での塩素化
終了点等によっても異なるが、通常は0.03〜1重量
%程度の水と同程度の塩化水素とが含まれている。
量については、理論的には制限はないが、吸着剤の吸着
量には限界があるためこの吸着剤の寿命を鑑みて、好ま
しくは有機廃液中の水分含有量が1000ppm以下、
好ましくは600ppm以下であるのがよい。更に好ま
しくは、有機廃液に対する水の溶解度で液液分離した飽
和溶解度以下の液で供給するのがよく、言い換えれば有
機廃液中に溶解度以上の余分な水分が存在しないのがよ
い。
度については、理論的には有機廃液の沸点以下で融点以
上であれば制限はないが、有機溶剤に対する水の溶解度
は温度の上昇と共に増大する傾向にあることが知られて
おり、このため有機廃液の温度は60℃以下、好ましく
は40℃以下、更に好ましくは40℃以下で融点以上で
あることが好ましい。有機廃液に対する水の溶解度は、
有機廃液の組成や温度によっても異なるが、例えば、ベ
ンゼンに対する水の溶解度は、10℃で450ppm、
20℃で570ppm、30℃で750ppm、40℃
で950ppm、50℃で1270ppmである。
は、自然沈降分離を使用したシックナーや沈降池、遠心
分離装置やコアレッサー等の液液分離装置等により、完
全に液液分離されたものが好ましく、更に好ましくはこ
のような液液分離を融点以上のできるだけ低い温度で行
ったものがよい。
分含有量(特に、塩化水素含有量)については、理論的
には制限はなく、吸着脱水操作中の吸着剤の水分除去能
力を阻害しない濃度であれば特に問題はないが、アルミ
ナ系、シリカ/アルミナ系、シリカ系の吸着剤はその性
質上、塩化水素ガスで変質し易い性質があり、また、塩
酸/水分共存系では変質が加速される傾向がある。この
ため、有機廃液中の酸分含有量は低い方がよく、可能で
あれば、脱酸装置等で2000ppm以下、好ましくは
1000ppm以下、更に好ましくは400ppm以下
にしておくことが望ましい。
特に制限はないが、回分式や連続式の真空下における脱
気装置、アルカリによる中和装置、ガスによるエアーレ
ーション装置、蒸留分離装置等を使用することができ、
初期濃度と最終的に脱酸して得られる有機廃液中の酸分
濃度や回収率を考慮して選択することができる。エアー
レーション装置等を使用する場合は、火災を予防する意
味から、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスや、
これらの不活性ガスで希釈した空気等を使用することが
望ましい。
としては、この有機廃液中の水分を除去できれば特に制
限はないが、活性アルミナ等のアルミナ系脱水剤や、モ
ルキュラーシーブ、ゼオライトやセカード等のシリカア
ルミナ系脱水剤や、シリカゲル等のシリカ系脱水剤や、
硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、
炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム等の無機塩系脱水剤か
らなる固体吸着剤を用いることができる。この場合、硫
酸等の液体脱水剤も用いることができるが、好ましくは
前記固体吸着剤である。経済的には使用済み吸着剤の廃
棄、再生、装置やコスト等を鑑みて選択することが望ま
しい。
置については、特に制限ないが、吸着剤として固体吸着
剤を用いる場合は、吸着剤の粒度や性質を考慮して、回
分式や連続式の固定床や流動床等の吸着剤相を通液する
方法や、攪拌槽内で吸着剤と有機廃液とを接触混合する
方法等、有機廃液の性状や最終的に脱水して得られる脱
水有機廃液の回収率やその水分含有量に応じて適宜に選
択することができる。
いても特に制限はないが、鉄やステンレスは塩化水素や
水分によって腐食するので、長期間使用のためには、好
ましくはカーボン、テフロン、ガラス等の耐蝕性材料
や、これらの耐蝕性材料でライニングされた装置を用い
るのが望ましい。
いて、本発明の好適な実施の形態を具体的に説明する。
合成する反応工程と、この反応で副生した塩化水素ガス
を含む排ガスを水に吸収させる吸収工程と、この吸収工
程で得られた吸収液を液液分離して35%塩酸を回収す
る塩酸回収工程とを含むクロロベンゼン類の製造設備か
ら、吸収液を液液分離した際の有機相を有機廃液として
回収した。この有機廃液の組成をガスクロマトグラフィ
ーで分析した結果はベンゼン、モノクロロベンゼンの重
量比がそれぞれ75:25であった。また、水分含有量
は184ppmで酸分(塩化水素)含有量は1020p
pmであった。
フラスコに上記有機廃液を1リットル仕込み、多孔質ガ
ラス製ガスバブラーを取り付けたガス吹き込み装置を組
み立て、スターラーを回しながら窒素ガスを1リットル
/分の速度で吹き込み、12分間通気して脱酸処理し
た。得られた有機廃液の水分含有量は185ppmで、
酸分含有量は100ppmであった。
0ccのフラスコに計り取り、シリカアルミナ系吸着剤
(品川化成製商品名:セカードKW)10gを加え、マ
グネチックスターラーで攪拌しながら60分脱水処理し
た。攪拌を止めて吸着剤をデカンテーションで分離し、
脱水有機廃液478gを回収した。回収した脱水有機廃
液を分析したところ、水分含有量3ppm、酸分含有量
0.1ppmであり、高回収率で水分と酸分とをほぼ完
全に除去することができ、反応工程にリサイクル可能で
あることが判明した。
で脱水処理を行い、脱水有機廃液477gを回収した。
回収した脱水有機廃液を分析したところ、水分含有量が
20ppmで、酸分含有量が210ppmであり、高回
収率で水分を除去することができ、反応工程にリサイク
ル可能であることが判明した。これより、酸分含有量が
高くなると、脱水効率及び脱酸効率が低下することがわ
かった。
ウム水溶液で洗浄し、塩酸分を中和して除去した。更に
純水で洗浄した後、液液分離して水相を除去し、得られ
た水分含有量540ppmの有機相480gを実施例1
と同様に吸着脱水した。得られた脱水有機廃液は470
gで、その水分含有量は2ppmであった。
300)を使用した以外は実施例1と同様にして脱酸処
理、及び脱水処理を行った。得られた脱水有機廃液は4
78gで、その水分含有量は4ppmであり、また、酸
分含有量は0.2ppmであり、高回収率で水分と酸分
とをほぼ完全に除去することができ、反応工程にリサイ
クル可能であることが判明した。
ゼンとモノクロロベンゼンとの重量比が(75〜7
0):(25〜30)の範囲であり、水分含有量が15
0〜250ppmで酸分含有量が約1000ppmであ
る)を用いた。脱水塔には実施例1と同じシリカアルミ
ナ系吸着剤420kgを充填し、この脱水塔に35kg
/hの速度で連続的に上記有機廃液を通液した。この脱
水処理後の脱水有機廃液は、その水分含有量が40〜7
0ppmであり、反応工程にリサイクル可能であるほ
か、22日間でその回収率がほぼ100%に達した。
水素類を製造する方法において、その塩酸製造工程から
の有機廃液を吸着により水分含有量100ppm以下ま
で脱水することにより、得られた脱水有機廃液を問題な
く芳香族炭化水素類と塩素ガス又は塩化水素ガスとの反
応工程に原料として戻すことができ、これによって従来
廃棄されていた塩酸製造工程からの有機廃液を有効利用
することができ、また、塩酸製造工程から排出される有
機廃液の廃液処理の負荷を大幅に低減することができ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 芳香族系炭化水素類と塩素ガス又は塩化
水素ガスとを反応させて塩素化芳香族炭化水素類を合成
する反応工程と、この反応工程で副生した塩化水素を含
む排ガスを水に吸収させる吸収工程と、この吸収工程で
得られた吸収液を液液分離して塩酸を回収する塩酸回収
工程とを含む塩素化芳香族炭化水素類の製造方法におい
て、塩酸回収工程で吸収液を液液分離した際に回収され
る有機廃液を吸着により水分含有量100ppm以下に
まで脱水する脱水工程と、この脱水工程で得られた脱水
有機廃液を反応工程に戻すリサイクル工程とを有するこ
とを特徴とする塩素化芳香族炭化水素類の製造方法。 - 【請求項2】 脱水工程で行う有機廃液の吸着脱水を固
定相で行う請求項1に記載の塩素化芳香族炭化水素類の
製造方法。 - 【請求項3】 脱水工程で行う有機廃液の吸着脱水に用
いる吸着剤がアルミナ系脱水剤、シリカアルミナ系脱水
剤、シリカ系脱水剤、又は無機塩系脱水剤からなる固体
吸着剤である請求項1に記載の塩素化芳香族炭化水素類
の製造方法。 - 【請求項4】 有機廃液は、脱水工程での吸着脱水に先
駆けて脱酸処理されて酸分含有量1000ppm以下に
低減される請求項1〜3のいずれかに記載の脱水芳香族
炭化水素の製造方法。 - 【請求項5】 有機廃液は、不活性ガスのエアーレーシ
ョンで脱酸処理されて酸分含有量500ppm以下に低
減される請求項4に記載の脱水芳香族炭化水素の製造方
法。 - 【請求項6】 芳香族炭化水素類がベンゼン、トルエ
ン、又はキシレン類である請求項1〜5のいずれかに記
載の脱水芳香族炭化水素の製造方法。 - 【請求項7】 芳香族炭化水素類がベンゼンであって塩
素化芳香族炭化水素類が塩素化ベンゼンであり、有機廃
液はその水分含有量が1000ppm以下であって酸分
含有量が500ppm以下である請求項1〜6のいずれ
かに記載の塩素化芳香族炭化水素類の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04352398A JP4022974B2 (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 塩素化芳香族炭化水素類の製造方法 |
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JPH11246449A true JPH11246449A (ja) | 1999-09-14 |
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ID=12666118
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Country Status (1)
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---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007008898A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-18 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 芳香族化合物と塩化水素の分離回収方法 |
CN113173831A (zh) * | 2021-04-08 | 2021-07-27 | 宜都市友源实业有限公司 | 一种三氯甲苯连续氯化的生产系统及工艺 |
WO2022092110A1 (ja) * | 2020-10-26 | 2022-05-05 | 日本軽金属株式会社 | α,α'-ジクロロキシレンの製造方法 |
CN115557628A (zh) * | 2022-09-13 | 2023-01-03 | 昆明理工大学 | 一种赤泥联合氯气处理含苯类废水的工艺 |
-
1998
- 1998-02-25 JP JP04352398A patent/JP4022974B2/ja not_active Expired - Lifetime
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