JPH1124464A - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
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- JPH1124464A JPH1124464A JP17405497A JP17405497A JPH1124464A JP H1124464 A JPH1124464 A JP H1124464A JP 17405497 A JP17405497 A JP 17405497A JP 17405497 A JP17405497 A JP 17405497A JP H1124464 A JPH1124464 A JP H1124464A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- roller
- fixing device
- heat roller
- heating element
- Prior art date
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- Pending
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- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 発熱体の熱を伝熱部材を介してヒートローラ
に伝熱させることにより、ヒートローラの立上り時間の
短い定着装置を提供する。 【解決手段】 定着用の金属製のヒートローラ2と、こ
れに圧接し接触領域を形成する加圧用のバックアップロ
ーラ4とを備え、ヒートローラ2には発熱体11が内包
され、発熱体11とヒートローラ2との間には、発熱体
11の熱をヒートローラ2に伝熱させる伝熱層12が形
成されている。このため、発熱体11の熱は伝熱層12
を介してヒートローラ2に伝熱できるので、効率よくヒ
ートローラ2を加熱することができる。さらに、ヒート
ローラ2とバックアップローラ4との接触領域の対向位
置およびその手前で局所的にヒートローラ2を加熱でき
るので、定着に必要な熱エネルギを順次効率よく提供す
ることができる。
に伝熱させることにより、ヒートローラの立上り時間の
短い定着装置を提供する。 【解決手段】 定着用の金属製のヒートローラ2と、こ
れに圧接し接触領域を形成する加圧用のバックアップロ
ーラ4とを備え、ヒートローラ2には発熱体11が内包
され、発熱体11とヒートローラ2との間には、発熱体
11の熱をヒートローラ2に伝熱させる伝熱層12が形
成されている。このため、発熱体11の熱は伝熱層12
を介してヒートローラ2に伝熱できるので、効率よくヒ
ートローラ2を加熱することができる。さらに、ヒート
ローラ2とバックアップローラ4との接触領域の対向位
置およびその手前で局所的にヒートローラ2を加熱でき
るので、定着に必要な熱エネルギを順次効率よく提供す
ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ、FAX及
び複写機などに用いられる各種静電記録装置の、粉体ト
ナーを定着させる定着装置に関するものである。
び複写機などに用いられる各種静電記録装置の、粉体ト
ナーを定着させる定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な定着装置ついて、図8を
用いて説明する。図8は、従来の定着装置の一例の構成
図を示している。本図の定着装置では、ヒートローラ5
4に、表面がシリコーンゴム等で形成されているバック
アップローラ56が圧接し、この間に未定着の粉体トナ
ーを保持した記録用紙58が挿入される。
用いて説明する。図8は、従来の定着装置の一例の構成
図を示している。本図の定着装置では、ヒートローラ5
4に、表面がシリコーンゴム等で形成されているバック
アップローラ56が圧接し、この間に未定着の粉体トナ
ーを保持した記録用紙58が挿入される。
【0003】ヒートローラ54には、加熱用のランプ5
2が内蔵されている。また、ヒートローラ54はフレー
ム60に軸受62を介して回転自在に保持されている。
さらに、ヒートローラ54には駆動ギア64が固定され
ている。この駆動ギア64によって、ヒートローラ54
は外部動力により回転駆動される。
2が内蔵されている。また、ヒートローラ54はフレー
ム60に軸受62を介して回転自在に保持されている。
さらに、ヒートローラ54には駆動ギア64が固定され
ている。この駆動ギア64によって、ヒートローラ54
は外部動力により回転駆動される。
【0004】ヒートローラ54が回転すれば、ヒートロ
ーラ54に圧接しているバックアップローラ56も連動
して回転することになる。この両ローラの回転によっ
て、記録用紙58は順次送られて、記録用紙58上のト
ナーが熱と圧力を受けて定着される。
ーラ54に圧接しているバックアップローラ56も連動
して回転することになる。この両ローラの回転によっ
て、記録用紙58は順次送られて、記録用紙58上のト
ナーが熱と圧力を受けて定着される。
【0005】近年では、省エネルギー化や使い勝手の良
さを求める観点から、装置の電源を入れてからヒートロ
ーラの表面温度が所定の温度に達して定着が可能となる
までの立ち上がり時間(以下、「ウォームアップ時間」
という)を短縮するために、ヒートローラの薄肉化や小
径化により、ヒートローラの熱容量を低減する試みが多
数なされている。
さを求める観点から、装置の電源を入れてからヒートロ
ーラの表面温度が所定の温度に達して定着が可能となる
までの立ち上がり時間(以下、「ウォームアップ時間」
という)を短縮するために、ヒートローラの薄肉化や小
径化により、ヒートローラの熱容量を低減する試みが多
数なされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウォー
ムアップ時間を短縮させようとすると、前記従来の定着
装置では、以下のような問題があった。
ムアップ時間を短縮させようとすると、前記従来の定着
装置では、以下のような問題があった。
【0007】(1)熱容量を低減させるためにヒートロ
ーラを薄肉化、小径化すると、ヒートローラの曲げ強度
が低下する。このため、ヒートローラ中央で曲がった
り、中央付近のニップ幅が減少して定着が不均一になる
ので、記録用紙の搬送が不安定になってしまう。
ーラを薄肉化、小径化すると、ヒートローラの曲げ強度
が低下する。このため、ヒートローラ中央で曲がった
り、中央付近のニップ幅が減少して定着が不均一になる
ので、記録用紙の搬送が不安定になってしまう。
【0008】(2)加熱用ランプには通常ハロゲンラン
プを用いるが、ハロゲンランプを構成するフィラメン
ト、封入気体、管壁ガラスの熱容量は大きい。このた
め、ハロゲンランプを用いれば、ウォームアップ時間短
縮には一定の限界があった。
プを用いるが、ハロゲンランプを構成するフィラメン
ト、封入気体、管壁ガラスの熱容量は大きい。このた
め、ハロゲンランプを用いれば、ウォームアップ時間短
縮には一定の限界があった。
【0009】(3)さらに、ランプからヒートローラへ
の熱の移動が輻射によるため、熱伝導性が非常に悪く、
ランプ昇温からヒートローラの昇温までのレスポンスが
悪かった。
の熱の移動が輻射によるため、熱伝導性が非常に悪く、
ランプ昇温からヒートローラの昇温までのレスポンスが
悪かった。
【0010】(4)また、ヒートローラは記録用紙幅よ
り外側で軸受に支持されており、さらに駆動ギアがその
外側に取り付けられているため、不要な容量が多くその
分多量のエネルギーを投入する必要がありウォームアッ
プ時間も長くなる。
り外側で軸受に支持されており、さらに駆動ギアがその
外側に取り付けられているため、不要な容量が多くその
分多量のエネルギーを投入する必要がありウォームアッ
プ時間も長くなる。
【0011】(5)さらには、ヒートローラの記録用紙
幅より外側の熱容量が大きいため、その部分への熱の流
出やその部分からの放熱が大きく、記録用紙両端部のヒ
ートローラの温度が下がりやすいため、両端部のランプ
の発熱量を増加しておくなどの対策が必要であった。
幅より外側の熱容量が大きいため、その部分への熱の流
出やその部分からの放熱が大きく、記録用紙両端部のヒ
ートローラの温度が下がりやすいため、両端部のランプ
の発熱量を増加しておくなどの対策が必要であった。
【0012】(6)また、ヒートローラの小径化が困難
なためヒートローラの外部への熱の放熱量が大きく、ヒ
ートローラ周辺の温度が上昇するため、像担持体とヒー
トローラの位置をあまり近接させることができず画像形
成装置の小型化が困難であった。
なためヒートローラの外部への熱の放熱量が大きく、ヒ
ートローラ周辺の温度が上昇するため、像担持体とヒー
トローラの位置をあまり近接させることができず画像形
成装置の小型化が困難であった。
【0013】本発明の定着装置は、前記問題を解決する
ものであり、発熱体の熱を伝熱部材を介してヒートロー
ラに伝熱させることにより、ウォームアップ時間の短い
定着装置を提供することを目的とする。
ものであり、発熱体の熱を伝熱部材を介してヒートロー
ラに伝熱させることにより、ウォームアップ時間の短い
定着装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を解決するため
に、本発明の定着装置は、定着用のヒートローラとこれ
に圧接し接触領域を形成する加圧用のバックアップロー
ラとの間に未定着の記録用紙を挿入して、前記未定着の
記録用紙を定着させる定着装置であって、前記ヒートロ
ーラに内包された発熱体と、この発熱体と前記ヒートロ
ーラとの間に形成され、前記発熱体の熱を前記ヒートロ
ーラへ伝熱させる伝熱部材とを備え、前記発熱体が前記
接触領域に対向する位置で発熱できることを特徴とす
る。
に、本発明の定着装置は、定着用のヒートローラとこれ
に圧接し接触領域を形成する加圧用のバックアップロー
ラとの間に未定着の記録用紙を挿入して、前記未定着の
記録用紙を定着させる定着装置であって、前記ヒートロ
ーラに内包された発熱体と、この発熱体と前記ヒートロ
ーラとの間に形成され、前記発熱体の熱を前記ヒートロ
ーラへ伝熱させる伝熱部材とを備え、前記発熱体が前記
接触領域に対向する位置で発熱できることを特徴とす
る。
【0015】前記のような定着装置によれば、発熱体に
よる熱エネルギを輻射によらず、伝熱部材を介してヒー
トローラに伝熱するので、伝熱のための時間遅れや、熱
勾配が発生し難く、非常に効率よくヒートローラを加熱
することができる。このため、ヒートローラを所定温度
まで急速に加熱することが可能となり、ヒートローラの
立上り時間を大幅に短縮することができる。さらに、ヒ
ートローラとバックアップローラとの接触領域の対向位
置およびその手前で局所的にヒートローラの加熱するこ
とができるので、定着に必要な熱エネルギを順次効率よ
く提供することができ、ヒートローラから外気への熱エ
ネルギの放出が少なく、エネルギ消費量を低減させるこ
とができる。
よる熱エネルギを輻射によらず、伝熱部材を介してヒー
トローラに伝熱するので、伝熱のための時間遅れや、熱
勾配が発生し難く、非常に効率よくヒートローラを加熱
することができる。このため、ヒートローラを所定温度
まで急速に加熱することが可能となり、ヒートローラの
立上り時間を大幅に短縮することができる。さらに、ヒ
ートローラとバックアップローラとの接触領域の対向位
置およびその手前で局所的にヒートローラの加熱するこ
とができるので、定着に必要な熱エネルギを順次効率よ
く提供することができ、ヒートローラから外気への熱エ
ネルギの放出が少なく、エネルギ消費量を低減させるこ
とができる。
【0016】前記定着装置においては、フレーム内に、
前記ヒートローラと前記バックアップローラとを配設
し、前記ヒートローラに圧接する軸受ローラを備え、前
記バックアップローラの両端部は前記フレームの側面に
軸受を介して取付けられ、前記ヒートローラは前記軸受
ローラと前記バックアップローラとの間に挟持されてい
ることが好ましい。前記のような定着装置によれば、ヒ
ートローラの長さをバックアップローラの長さよりも短
くできるのでヒートローラの無駄な熱容量を最小限にで
きる。
前記ヒートローラと前記バックアップローラとを配設
し、前記ヒートローラに圧接する軸受ローラを備え、前
記バックアップローラの両端部は前記フレームの側面に
軸受を介して取付けられ、前記ヒートローラは前記軸受
ローラと前記バックアップローラとの間に挟持されてい
ることが好ましい。前記のような定着装置によれば、ヒ
ートローラの長さをバックアップローラの長さよりも短
くできるのでヒートローラの無駄な熱容量を最小限にで
きる。
【0017】また、前記定着装置においては、前記軸受
ローラが、前記ヒートローラの軸心と前記バックアップ
ローラの軸心とを結ぶ中心線に対して左右対称となる位
置に配置されていることが好ましい。前記のような定着
装置によれば、軸受ローラがヒートローラ支持体によっ
て圧接したときにヒートローラをバックアップローラの
真上に正しく位置決めができる。
ローラが、前記ヒートローラの軸心と前記バックアップ
ローラの軸心とを結ぶ中心線に対して左右対称となる位
置に配置されていることが好ましい。前記のような定着
装置によれば、軸受ローラがヒートローラ支持体によっ
て圧接したときにヒートローラをバックアップローラの
真上に正しく位置決めができる。
【0018】また、前記定着装置においては、前記発熱
体が、前記ヒートローラの軸方向に長尺状に形成されて
いることが好ましい。前記のような定着装置によれば、
ヒートローラの軸方向の温度分布のばらつきを低減させ
ることができる。
体が、前記ヒートローラの軸方向に長尺状に形成されて
いることが好ましい。前記のような定着装置によれば、
ヒートローラの軸方向の温度分布のばらつきを低減させ
ることができる。
【0019】また、前記定着装置においては、前記ヒー
トローラの軸方向の長さが、前記バックアップローラの
軸方向の長さより短いことが好ましい。前記のような定
着装置によれば、ヒートローラの無駄な熱容量を最小限
にできる。
トローラの軸方向の長さが、前記バックアップローラの
軸方向の長さより短いことが好ましい。前記のような定
着装置によれば、ヒートローラの無駄な熱容量を最小限
にできる。
【0020】また、前記定着装置においては、前記伝熱
部材は、高耐熱性の樹脂コンパウンドであることが好ま
しい。前記のような定着装置によれば、発熱体からヒー
トローラへの熱伝導を良好にできる。
部材は、高耐熱性の樹脂コンパウンドであることが好ま
しい。前記のような定着装置によれば、発熱体からヒー
トローラへの熱伝導を良好にできる。
【0021】また、前記伝熱部材が高耐熱性の樹脂コン
パウンドである好ましい定着装置においては、前記樹脂
コンパウンドが、シリコーンコンパウンドであることが
好ましい。
パウンドである好ましい定着装置においては、前記樹脂
コンパウンドが、シリコーンコンパウンドであることが
好ましい。
【0022】また、前記定着装置においては、前記伝熱
部材は、高耐熱性の繊維状材料で形成されたブラシ形状
であることが好ましい。前記のような定着装置によれ
ば、発熱体からヒートローラへの熱伝導を良好にでき
る。
部材は、高耐熱性の繊維状材料で形成されたブラシ形状
であることが好ましい。前記のような定着装置によれ
ば、発熱体からヒートローラへの熱伝導を良好にでき
る。
【0023】また、前記伝熱部材がブラシ形状である好
ましい定着装置においては、前記繊維状材料が、ステン
レス鋼、銅、ニッケル及びアルミニウムから選ばれる少
なくとも一つの金属材料又はカーボングラファイトであ
ることが好ましい。
ましい定着装置においては、前記繊維状材料が、ステン
レス鋼、銅、ニッケル及びアルミニウムから選ばれる少
なくとも一つの金属材料又はカーボングラファイトであ
ることが好ましい。
【0024】また、前記定着装置においては、前記伝熱
部材は、高耐熱性の液体状材料であることが好ましい。
前記のような定着装置によれば、発熱体からヒートロー
ラへの熱伝導を良好にできる。
部材は、高耐熱性の液体状材料であることが好ましい。
前記のような定着装置によれば、発熱体からヒートロー
ラへの熱伝導を良好にできる。
【0025】また、前記伝熱部材が液体状材料である好
ましい定着装置においては、前記液体状材料が、シリコ
ーンオイルまたはフッ素オイルであることが好ましい。
また、前記液体状材料を撹拌する撹拌手段を備えたこと
が好ましい。
ましい定着装置においては、前記液体状材料が、シリコ
ーンオイルまたはフッ素オイルであることが好ましい。
また、前記液体状材料を撹拌する撹拌手段を備えたこと
が好ましい。
【0026】また、前記撹拌手段が、前記ヒートローラ
の内周部に形成された突起であることが好ましい。前記
のように撹拌手段を備えれば、発熱体からヒートローラ
への熱伝導をより良好にできる。
の内周部に形成された突起であることが好ましい。前記
のように撹拌手段を備えれば、発熱体からヒートローラ
への熱伝導をより良好にできる。
【0027】また、前記定着装置においては、前記発熱
体は、ローラの内周面または外周面に、絶縁層を介して
抵抗層が形成された発熱ローラであることが好ましい。
前記のような定着装置によれば、発熱体からヒートロー
ラへの熱伝導を良好にできる。また、前記発熱体が発熱
ローラであることが好ましい定着装置においては、前記
抵抗層は、前記発熱ローラの円周方向の発熱強度が異な
る発熱パターンを形成していることが好ましい。前記の
ような定着装置によれば、ヒートローラとバックアップ
ローラとの接触領域部を集中的に加熱することができる
ので、定着性能をさらに向上させることができる。
体は、ローラの内周面または外周面に、絶縁層を介して
抵抗層が形成された発熱ローラであることが好ましい。
前記のような定着装置によれば、発熱体からヒートロー
ラへの熱伝導を良好にできる。また、前記発熱体が発熱
ローラであることが好ましい定着装置においては、前記
抵抗層は、前記発熱ローラの円周方向の発熱強度が異な
る発熱パターンを形成していることが好ましい。前記の
ような定着装置によれば、ヒートローラとバックアップ
ローラとの接触領域部を集中的に加熱することができる
ので、定着性能をさらに向上させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施形態1に係る定
着装置の構成図を示している。図2は、図1のI−I線に
おける断面図を示している。図3は、本実施形態に係る
軸受ローラの斜視図を示している。
て、図面を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施形態1に係る定
着装置の構成図を示している。図2は、図1のI−I線に
おける断面図を示している。図3は、本実施形態に係る
軸受ローラの斜視図を示している。
【0029】ヒートローラ2は、鉄製の円筒形の素管の
外周面にフッ素樹脂等から成る離型層が形成された円筒
形ローラである。素管の外径は20mmで、厚さは0.
35mmである。
外周面にフッ素樹脂等から成る離型層が形成された円筒
形ローラである。素管の外径は20mmで、厚さは0.
35mmである。
【0030】バックアップローラ4は、芯金4bの外周
に耐熱性の高いシリコーンゴム層4aが形成されてい
る。バックアップローラ4は、フレーム6に軸受8を介
して回転自在に支持されている。芯金4bの右端には駆
動ギア10が取り付けられている。
に耐熱性の高いシリコーンゴム層4aが形成されてい
る。バックアップローラ4は、フレーム6に軸受8を介
して回転自在に支持されている。芯金4bの右端には駆
動ギア10が取り付けられている。
【0031】発熱体11は、セラミックス等で形成され
た発熱素子11aと発熱体ホルダ11bとで構成され
る。発熱体11はヒートローラ2の軸方向に長尺状に形
成されている。発熱体11とヒートローラ2との間に
は、シリコーン等のコンパウンド状の熱伝導層12が形
成されている。
た発熱素子11aと発熱体ホルダ11bとで構成され
る。発熱体11はヒートローラ2の軸方向に長尺状に形
成されている。発熱体11とヒートローラ2との間に
は、シリコーン等のコンパウンド状の熱伝導層12が形
成されている。
【0032】図3は、軸受ローラ14の斜視図を示して
いる。軸受ローラ14は、ローラ支軸16をヒートロー
ラ支持体13の取付溝に嵌め込むことによって、ヒート
ローラ支持体13に支持されている。軸受ローラ14
は、ローラ支軸16の回りを回転できる。ヒートローラ
支持体13は、フレーム6に固定されたガイドピン20
に案内されて上下方向に自在にスライドできる。また、
軸受ローラ14は、バネ18によってヒートローラ2に
圧接している。
いる。軸受ローラ14は、ローラ支軸16をヒートロー
ラ支持体13の取付溝に嵌め込むことによって、ヒート
ローラ支持体13に支持されている。軸受ローラ14
は、ローラ支軸16の回りを回転できる。ヒートローラ
支持体13は、フレーム6に固定されたガイドピン20
に案内されて上下方向に自在にスライドできる。また、
軸受ローラ14は、バネ18によってヒートローラ2に
圧接している。
【0033】なお、ローラ支軸16はヒートローラ2の
軸心とバックアップローラ4の軸心とを結ぶ中心線に対
して左右対称となる位置に配置されている。このことに
よって、軸受ローラ14がヒートローラ支持体13によ
ってヒートローラ2に圧接したときヒートローラ2をバ
ックアップローラ4の真上に正しく位置決めできる。す
なわち、ヒートローラ2のバックアップローラ4の周り
の回転位置決めは、バックアップローラ4と2個の軸受
ローラ14の3点によってなされることになる。また、
ヒートローラ2のスラスト方向の位置決めは、ヒートロ
ーラ2の端面をガイドとして、ヒートローラ支持体13
の端部13aによってなされる。
軸心とバックアップローラ4の軸心とを結ぶ中心線に対
して左右対称となる位置に配置されている。このことに
よって、軸受ローラ14がヒートローラ支持体13によ
ってヒートローラ2に圧接したときヒートローラ2をバ
ックアップローラ4の真上に正しく位置決めできる。す
なわち、ヒートローラ2のバックアップローラ4の周り
の回転位置決めは、バックアップローラ4と2個の軸受
ローラ14の3点によってなされることになる。また、
ヒートローラ2のスラスト方向の位置決めは、ヒートロ
ーラ2の端面をガイドとして、ヒートローラ支持体13
の端部13aによってなされる。
【0034】以下、本実施形態1に係る定着装置の動作
について説明する。装置の電源を入れると、まず通電に
より発熱体11が発熱する。発熱体11の熱は、熱伝導
層12を介して熱伝導によってヒートローラ2へ伝熱さ
れる。伝熱は輻射によらないため、伝熱の時間遅れ、熱
勾配が非常に少なく、非常に効率よくヒートローラ2を
加熱することができる。
について説明する。装置の電源を入れると、まず通電に
より発熱体11が発熱する。発熱体11の熱は、熱伝導
層12を介して熱伝導によってヒートローラ2へ伝熱さ
れる。伝熱は輻射によらないため、伝熱の時間遅れ、熱
勾配が非常に少なく、非常に効率よくヒートローラ2を
加熱することができる。
【0035】ヒートローラ2が所定の温度に達すると、
バックアップローラ4が回転を始める。バックアップロ
ーラ4の回転は、外部動力によって、駆動ギア10を介
して行われる。バックアップローラ4には、ヒートロー
ラ2が圧接しているので、バックアップローラ4が回転
すれば、同時にヒートローラ2も連動して回転を始め
る。
バックアップローラ4が回転を始める。バックアップロ
ーラ4の回転は、外部動力によって、駆動ギア10を介
して行われる。バックアップローラ4には、ヒートロー
ラ2が圧接しているので、バックアップローラ4が回転
すれば、同時にヒートローラ2も連動して回転を始め
る。
【0036】両ローラの回転中に、両ローラ間に未定着
のトナー像を有した記録用紙22が挿入されると、記録
用紙22はヒートローラ2から熱と圧力を受けてトナー
像は記録用紙22上に定着される。
のトナー像を有した記録用紙22が挿入されると、記録
用紙22はヒートローラ2から熱と圧力を受けてトナー
像は記録用紙22上に定着される。
【0037】以上のように本実施形態1では、従来例の
ように、ヒートローラ2をランプ熱の輻射によって加熱
するのではなく、発熱体11による熱エネルギを熱伝導
層12を介して加熱するので、非常に効率よくヒートロ
ーラ2を加熱することができる。また、バックアップロ
ーラ4との対向位置(ニップ部)を局部的に加熱すること
ができるので、ウォームアップ時間が短縮でき、記録用
紙22の定着性能を向させることができる。
ように、ヒートローラ2をランプ熱の輻射によって加熱
するのではなく、発熱体11による熱エネルギを熱伝導
層12を介して加熱するので、非常に効率よくヒートロ
ーラ2を加熱することができる。また、バックアップロ
ーラ4との対向位置(ニップ部)を局部的に加熱すること
ができるので、ウォームアップ時間が短縮でき、記録用
紙22の定着性能を向させることができる。
【0038】また、従来例では、ヒートローラを外部動
力によって回転駆動させ、これに連動させてバックアッ
プローラを回転させているが、本実施形態1の装置はバ
ックアップローラ4を外部動力によって回転駆動させ、
これに連動させてヒートローラ2を回転させている。
力によって回転駆動させ、これに連動させてバックアッ
プローラを回転させているが、本実施形態1の装置はバ
ックアップローラ4を外部動力によって回転駆動させ、
これに連動させてヒートローラ2を回転させている。
【0039】このため本実施形態1の装置では、従来例
のようにヒートローラ2をフレーム6で軸受けしたり、
フレーム6の外側まで延出させて駆動ギア10を取り付
けたりする必要がなく、ヒートローラ2の長さをバック
アップローラ4の長さ(外周最大径部の幅)よりも短く
することができる。すなわち、ヒートローラ2を最大用
紙幅とほぼ等しい長さにまで短くできるので、ヒートロ
ーラ2の熱容量を最小限に留めることができる。このよ
うに、ヒートローラ2の熱容量を抑えることによって、
ヒートローラ2の中央よりも外側の温度が低下し易いと
いう問題も解消でき、ウォームアップ時間を短縮でき
る。
のようにヒートローラ2をフレーム6で軸受けしたり、
フレーム6の外側まで延出させて駆動ギア10を取り付
けたりする必要がなく、ヒートローラ2の長さをバック
アップローラ4の長さ(外周最大径部の幅)よりも短く
することができる。すなわち、ヒートローラ2を最大用
紙幅とほぼ等しい長さにまで短くできるので、ヒートロ
ーラ2の熱容量を最小限に留めることができる。このよ
うに、ヒートローラ2の熱容量を抑えることによって、
ヒートローラ2の中央よりも外側の温度が低下し易いと
いう問題も解消でき、ウォームアップ時間を短縮でき
る。
【0040】また、本実施形態1のヒートローラ2は、
上部に配置した一対の軸受ローラ14の転がり部材を軸
受としている。軸受ローラ14とヒートローラ2との接
触面積は小さいため、ヒートローラ2は摩擦抵抗が小さ
く回転し易い。さらに、軸受ローラ14は体積も小さい
ため、ヒートローラ2からの熱の流出が小さくエネルギ
ーのロスが少ない。
上部に配置した一対の軸受ローラ14の転がり部材を軸
受としている。軸受ローラ14とヒートローラ2との接
触面積は小さいため、ヒートローラ2は摩擦抵抗が小さ
く回転し易い。さらに、軸受ローラ14は体積も小さい
ため、ヒートローラ2からの熱の流出が小さくエネルギ
ーのロスが少ない。
【0041】また、この軸受ローラ14を紙幅より内側
に配置すれば、ヒートローラ2の軸受けスパンが短くな
り小径薄肉のヒートローラ2を用いた場合にもヒートロ
ーラ2の曲がりが少なく記録用紙の走行が安定する。
に配置すれば、ヒートローラ2の軸受けスパンが短くな
り小径薄肉のヒートローラ2を用いた場合にもヒートロ
ーラ2の曲がりが少なく記録用紙の走行が安定する。
【0042】なお、ヒートローラ2の曲がりを少なくす
るためには、軸受ローラ14を図1で示した位置に加え
て、中央部にもう一対追加すると効果的である。このよ
うに軸受ローラを追加すれば、ヒートローラ2の外径を
10mm以下にしても充分に記録用紙の走行を安定に保
つことができるので、小型で、熱容量の小さく、立ち上
がりの早い定着装置が得られる。
るためには、軸受ローラ14を図1で示した位置に加え
て、中央部にもう一対追加すると効果的である。このよ
うに軸受ローラを追加すれば、ヒートローラ2の外径を
10mm以下にしても充分に記録用紙の走行を安定に保
つことができるので、小型で、熱容量の小さく、立ち上
がりの早い定着装置が得られる。
【0043】なお、ヒートローラ支持体13の曲げ剛性
を高くしておけば、中央部のヒートローラ2のたわみは
ほとんどなく、中央部も充分にヒートローラ2を圧接
し、小径のヒートローラ2を曲げることなく支持するこ
とが可能である。さらにこのヒートローラ支持体13は
多数の軸受ローラ14をユニット化できるので分解組立
時も容易である。
を高くしておけば、中央部のヒートローラ2のたわみは
ほとんどなく、中央部も充分にヒートローラ2を圧接
し、小径のヒートローラ2を曲げることなく支持するこ
とが可能である。さらにこのヒートローラ支持体13は
多数の軸受ローラ14をユニット化できるので分解組立
時も容易である。
【0044】なお、この軸受ローラ14はその外周をシ
リコーンゴム等の耐熱性の弾性部材で構成すると、ヒー
トローラ2に柔軟に接触するので、ヒートローラ2の表
面の傷付きを防止できる。
リコーンゴム等の耐熱性の弾性部材で構成すると、ヒー
トローラ2に柔軟に接触するので、ヒートローラ2の表
面の傷付きを防止できる。
【0045】また、ヒートローラ2はバックアップロー
ラ4と1対の軸受ローラ14によってバックアップロー
ラ4の周りの回転位置決めがなされ、スラスト方向はヒ
ートローラ支持体13で決められているため、ヒートロ
ーラ2の取付け、取外しも容易で、回転時の摩擦負荷が
小さく安定した回転が確保できる。
ラ4と1対の軸受ローラ14によってバックアップロー
ラ4の周りの回転位置決めがなされ、スラスト方向はヒ
ートローラ支持体13で決められているため、ヒートロ
ーラ2の取付け、取外しも容易で、回転時の摩擦負荷が
小さく安定した回転が確保できる。
【0046】以上のように、本実施形態のものはウォー
ムアップ時間を短縮でき、B4サイズ用の装置では、6
50W投入時にヒートローラ温度を20℃から150℃
まで立ち上げる所要時間は約10秒であった。
ムアップ時間を短縮でき、B4サイズ用の装置では、6
50W投入時にヒートローラ温度を20℃から150℃
まで立ち上げる所要時間は約10秒であった。
【0047】本実施形態のものよりもさらにヒートロー
ラ2の外径を小さく、かつ薄肉化すれば、より立ち上が
り時間を短縮化できることは言うまでもないが、鉄製で
は、外径20mmの場合、肉厚0.5mm以下であれば
良好な結果が得られる。
ラ2の外径を小さく、かつ薄肉化すれば、より立ち上が
り時間を短縮化できることは言うまでもないが、鉄製で
は、外径20mmの場合、肉厚0.5mm以下であれば
良好な結果が得られる。
【0048】また、ヒートローラ2の材料は、鉄に限ら
ず、アルミニウム、ニッケルなどの熱伝導性の高い材料
であってもよい。また、発熱体11には、自己温度制御
型のセラミックス発熱体等を用いれば、発熱体11やヒ
ートローラ2用の特別の温度制御回路を用いる必要がな
い。これら以外の発熱体を用いる場合には、ヒートロー
ラ2または発熱体11の温度を検知するセンサおよびセ
ンサの信号に応じた発熱体11の発熱信号を制御する制
御回路を用いることで、常に安定した定着性能を得るこ
とができる。
ず、アルミニウム、ニッケルなどの熱伝導性の高い材料
であってもよい。また、発熱体11には、自己温度制御
型のセラミックス発熱体等を用いれば、発熱体11やヒ
ートローラ2用の特別の温度制御回路を用いる必要がな
い。これら以外の発熱体を用いる場合には、ヒートロー
ラ2または発熱体11の温度を検知するセンサおよびセ
ンサの信号に応じた発熱体11の発熱信号を制御する制
御回路を用いることで、常に安定した定着性能を得るこ
とができる。
【0049】また、熱伝導層12には熱伝導性の比較的
良いコンパウンド状のシリコーンコンパウンドを用いれ
ば、ヒートローラ2の回転時にも発熱体11とヒートロ
ーラ2の熱伝導を良好にできる。
良いコンパウンド状のシリコーンコンパウンドを用いれ
ば、ヒートローラ2の回転時にも発熱体11とヒートロ
ーラ2の熱伝導を良好にできる。
【0050】なお、本発明の定着装置は静電記録装置用
に限らず、その他の記録方式の記録用紙の加熱装置にも
適用できる。 (実施の形態2)図4は、本発明の実施形態2に係る定
着装置の断面図を示している。実施形態1と同様の構成
については、同一番号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態2のものは、発熱体30にブラシ32を配設
した点が、実施形態1と異なっている。
に限らず、その他の記録方式の記録用紙の加熱装置にも
適用できる。 (実施の形態2)図4は、本発明の実施形態2に係る定
着装置の断面図を示している。実施形態1と同様の構成
については、同一番号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態2のものは、発熱体30にブラシ32を配設
した点が、実施形態1と異なっている。
【0051】発熱体30は、発熱素子30aと発熱体ホ
ルダ30bで構成され、ヒートローラ2の軸方向に長尺
状に形成されている。発熱素子30aは、実施形態1と
同様にセラミックス等で形成されている。
ルダ30bで構成され、ヒートローラ2の軸方向に長尺
状に形成されている。発熱素子30aは、実施形態1と
同様にセラミックス等で形成されている。
【0052】発熱体30とヒートローラ2との間には、
熱伝導性の良好な繊維状のブラシ32が配設されてい
る。このブラシ32は、発熱体30で発した熱エネルギ
を、効率的にヒートローラ2に伝熱させるためのもので
ある。
熱伝導性の良好な繊維状のブラシ32が配設されてい
る。このブラシ32は、発熱体30で発した熱エネルギ
を、効率的にヒートローラ2に伝熱させるためのもので
ある。
【0053】ブラシ32は、金属材料を繊維状に束ねた
もので、用いる金属材料は、ステンレス、銅、ニッケル
またはアルミニウム等が好ましい。また、カーボングラ
ファイトを繊維状に束ねたものであってもよい。ブラシ
32を、ヒートローラ2の長尺方向に対し一様に配置す
れば、ヒートローラ2の軸方向の温度分布のばらつきを
低減できる。
もので、用いる金属材料は、ステンレス、銅、ニッケル
またはアルミニウム等が好ましい。また、カーボングラ
ファイトを繊維状に束ねたものであってもよい。ブラシ
32を、ヒートローラ2の長尺方向に対し一様に配置す
れば、ヒートローラ2の軸方向の温度分布のばらつきを
低減できる。
【0054】また、ブラシ32の代わりに、ブラシ32
と同材料によるヒートローラ2の長尺方向に伸びたシー
ト状の伝熱部材を用いてもよい。ただし、シート状の伝
熱部材を用いた場合、ヒートローラ2との安定した接触
状態を確保する必要がある。 (実施の形態3)図5は、本発明の実施形態3に係る定
着装置の断面図を示している。実施形態1と同様の構成
については、同一番号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態3は、発熱体40をオイル浴42中に用いた
点が、実施形態1と異なっている。発熱体40は、発熱
素子の周りをカバーで包み込んだもので、ヒートローラ
2の軸方向に長尺状に形成されている。発熱素子40
は、セラミックスやニクロム等で形成されている。
と同材料によるヒートローラ2の長尺方向に伸びたシー
ト状の伝熱部材を用いてもよい。ただし、シート状の伝
熱部材を用いた場合、ヒートローラ2との安定した接触
状態を確保する必要がある。 (実施の形態3)図5は、本発明の実施形態3に係る定
着装置の断面図を示している。実施形態1と同様の構成
については、同一番号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態3は、発熱体40をオイル浴42中に用いた
点が、実施形態1と異なっている。発熱体40は、発熱
素子の周りをカバーで包み込んだもので、ヒートローラ
2の軸方向に長尺状に形成されている。発熱素子40
は、セラミックスやニクロム等で形成されている。
【0055】発熱体40とヒートローラ2と間には、耐
熱性の高いオイル浴42が配設されている。このオイル
浴42は、発熱体40で発した熱エネルギを効率よくヒ
ートローラ2に伝熱させるためのものである。オイル浴
42のオイルには、シリコーンオイルまたはフッ素オイ
ル等が好ましい。
熱性の高いオイル浴42が配設されている。このオイル
浴42は、発熱体40で発した熱エネルギを効率よくヒ
ートローラ2に伝熱させるためのものである。オイル浴
42のオイルには、シリコーンオイルまたはフッ素オイ
ル等が好ましい。
【0056】オイル浴42は、ヒートローラ2からのオ
イルの洩れを防止するために、ヒートローラ2の両端部
はパッキング部材(図示せず)で密閉されている。ま
た、パッキング部材を用いることに代えて、ヒートロー
ラ2の両端部に絞り加工を施してもよい。
イルの洩れを防止するために、ヒートローラ2の両端部
はパッキング部材(図示せず)で密閉されている。ま
た、パッキング部材を用いることに代えて、ヒートロー
ラ2の両端部に絞り加工を施してもよい。
【0057】前記のように、オイル状の液体を介した熱
伝達は、空気層を介した熱伝達に比べ効率が高い。ま
た、オイル浴42と発熱体40、ヒートローラ2の接触
状態を熱伝導的に良好な状態に保つことができることか
ら、発熱体40からオイル浴42を経たヒートローラ2
への熱伝達を効率よく行なえるので、ヒートローラ2の
加熱効率が非常に高い。
伝達は、空気層を介した熱伝達に比べ効率が高い。ま
た、オイル浴42と発熱体40、ヒートローラ2の接触
状態を熱伝導的に良好な状態に保つことができることか
ら、発熱体40からオイル浴42を経たヒートローラ2
への熱伝達を効率よく行なえるので、ヒートローラ2の
加熱効率が非常に高い。
【0058】また、本実施形態3ではヒートローラ2の
回転に伴って、オイル浴42が撹拌され、オイル浴42
内の温度分布が均一化される効果もある。さらに、ヒー
トローラ2の内面にフィン等の突起(図示せず)を設け
ると、オイル浴42の撹拌が更に促進され、オイル浴4
2内の温度分布がより均一化される。オイル浴42の温
度均一化は、ヒートローラ2の加熱を促進し、ヒートロ
ーラ2の伝熱効果を高める効果があり、ウォームアップ
時間の短縮及び、定着性能の向上に大きく寄与する。 (実施の形態4)図6は、本発明の実施形態4に係る定
着装置の断面図を示している。実施形態1と同様の構成
については、同一番号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態4のものは、発熱体として発熱ローラ31を
用いた点が、実施形態1と異なっている。図7は、実施
形態4に係る発熱ローラ31の一端部における断面図を
示している。なお、図6では発熱ローラ31は、便宜上
1層の状態で描いていが、実際には図7に示したように
3層構造である。
回転に伴って、オイル浴42が撹拌され、オイル浴42
内の温度分布が均一化される効果もある。さらに、ヒー
トローラ2の内面にフィン等の突起(図示せず)を設け
ると、オイル浴42の撹拌が更に促進され、オイル浴4
2内の温度分布がより均一化される。オイル浴42の温
度均一化は、ヒートローラ2の加熱を促進し、ヒートロ
ーラ2の伝熱効果を高める効果があり、ウォームアップ
時間の短縮及び、定着性能の向上に大きく寄与する。 (実施の形態4)図6は、本発明の実施形態4に係る定
着装置の断面図を示している。実施形態1と同様の構成
については、同一番号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態4のものは、発熱体として発熱ローラ31を
用いた点が、実施形態1と異なっている。図7は、実施
形態4に係る発熱ローラ31の一端部における断面図を
示している。なお、図6では発熱ローラ31は、便宜上
1層の状態で描いていが、実際には図7に示したように
3層構造である。
【0059】発熱ローラ31は、アルミニウムの素管3
7の内周面の全体に絶縁層33を介して抵抗発熱層34
が形成されている。アルミニウムの素管32は、外径1
9mmで、厚さ0.8mmである。電極ピン36は、抵
抗発熱層34から引き出され、絶縁性フランジ38に固
定されている。
7の内周面の全体に絶縁層33を介して抵抗発熱層34
が形成されている。アルミニウムの素管32は、外径1
9mmで、厚さ0.8mmである。電極ピン36は、抵
抗発熱層34から引き出され、絶縁性フランジ38に固
定されている。
【0060】装置の電源を入れると、まず通電により抵
抗発熱層34が発熱し、絶縁層33を介してアルミニウ
ムの素管37が発熱する。このため、発熱ローラ31全
体が発熱する。発熱ローラ31の熱は、熱伝導によって
熱伝導層12を介してヒートローラ2へ伝熱される。こ
のため、伝熱の時間遅れ、熱勾配が非常に少なく、非常
に効率よくヒートローラ2を加熱することができる。
抗発熱層34が発熱し、絶縁層33を介してアルミニウ
ムの素管37が発熱する。このため、発熱ローラ31全
体が発熱する。発熱ローラ31の熱は、熱伝導によって
熱伝導層12を介してヒートローラ2へ伝熱される。こ
のため、伝熱の時間遅れ、熱勾配が非常に少なく、非常
に効率よくヒートローラ2を加熱することができる。
【0061】このように、ヒートローラ2の内面の全面
に亘って加熱する構成とすると、ニップ部のヒートロー
ラ2をニップ部以前で予備加熱することができる。ま
た、円周方向に対して抵抗発熱層34に発熱パターンを
形成することも可能である。例えば、ニップ部およびそ
の手前でより発熱を高める発熱パターンとすれば、ニッ
プ部手前でヒートローラ2を充分に予備加熱することが
できるので、さらに効率良く記録用紙22の定着性能を
向上させることができる。
に亘って加熱する構成とすると、ニップ部のヒートロー
ラ2をニップ部以前で予備加熱することができる。ま
た、円周方向に対して抵抗発熱層34に発熱パターンを
形成することも可能である。例えば、ニップ部およびそ
の手前でより発熱を高める発熱パターンとすれば、ニッ
プ部手前でヒートローラ2を充分に予備加熱することが
できるので、さらに効率良く記録用紙22の定着性能を
向上させることができる。
【0062】また、熱伝導層12の代わりに、ブラシや
オイル浴により伝熱してもよい。例えば、ニップ部近傍
を集中的に伝熱するようなブラシの配置、オイル浴のオ
イル高さとすれば、発熱パターンを形成するのと同様に
ニップ部に集中した加熱をさせることもできる。
オイル浴により伝熱してもよい。例えば、ニップ部近傍
を集中的に伝熱するようなブラシの配置、オイル浴のオ
イル高さとすれば、発熱パターンを形成するのと同様に
ニップ部に集中した加熱をさせることもできる。
【0063】本実施形態4では、抵抗発熱層34を素管
32の内面に形成したが、素管37の外面に形成しても
よい。また、素管37にアルミニウムを用いたが、耐熱
ガラス、セラミックス等の絶縁性材料を用いれば、絶縁
層33を特別に形成する必要がなくなる。
32の内面に形成したが、素管37の外面に形成しても
よい。また、素管37にアルミニウムを用いたが、耐熱
ガラス、セラミックス等の絶縁性材料を用いれば、絶縁
層33を特別に形成する必要がなくなる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明の定着装置によれ
ば、発熱体による熱エネルギを輻射によらず、伝熱部材
を介してヒートローラに伝熱するので、伝熱のための時
間遅れや、熱勾配が発生し難く、非常に効率よくヒート
ローラを加熱することができる。このため、ヒートロー
ラを所定温度まで急速に加熱することが可能となり、ウ
ォームアップ時間を大幅に短縮することができる。
ば、発熱体による熱エネルギを輻射によらず、伝熱部材
を介してヒートローラに伝熱するので、伝熱のための時
間遅れや、熱勾配が発生し難く、非常に効率よくヒート
ローラを加熱することができる。このため、ヒートロー
ラを所定温度まで急速に加熱することが可能となり、ウ
ォームアップ時間を大幅に短縮することができる。
【0065】さらに、ヒートローラとバックアップロー
ラとの接触領域の対向位置およびその手前で局所的にヒ
ートローラの加熱することができるので、定着に必要な
熱エネルギを順次効率よく提供することができ、ヒート
ローラから外気への熱エネルギの放出が少なく、エネル
ギ消費量を低減させることができる。
ラとの接触領域の対向位置およびその手前で局所的にヒ
ートローラの加熱することができるので、定着に必要な
熱エネルギを順次効率よく提供することができ、ヒート
ローラから外気への熱エネルギの放出が少なく、エネル
ギ消費量を低減させることができる。
【図1】本発明の実施形態1に係る定着装置の構成図
【図2】図1のI−I線における断面図
【図3】本発明の定着装置に用いる軸受ローラの斜視図
【図4】本発明の実施形態2に係る定着装置の断面図
【図5】本発明の実施形態3に係る定着装置の断面図
【図6】本発明の実施形態4に係る定着装置の断面図
【図7】本発明の実施形態4に係る発熱ローラの一端部
における断面図
における断面図
【図8】従来の定着装置の一例の構成図
2 ヒートローラ 4 バックアップローラ 4a シリコーンゴム層 4b 芯金 6 フレーム 8 軸受 10 駆動ギア 11,30,40 発熱体 11a,30a 発熱体素子 11b,30b 発熱体ホルダー 12 熱伝導層 13 ヒートローラ支持体 13a 端部 14 軸受ローラ 16 ローラ支軸 18 バネ 20 ガイドピン 22 記録用紙 31 発熱ローラ 32 ブラシ 33 絶縁層 34 抵抗発熱層 36 電極ピン 37 素管 38 絶縁性フランジ 42 オイル浴
Claims (15)
- 【請求項1】 定着用のヒートローラとこれに圧接し接
触領域を形成する加圧用のバックアップローラとの間に
未定着の記録用紙を挿入して、前記未定着の記録用紙を
定着させる定着装置であって、前記ヒートローラに内包
された発熱体と、この発熱体と前記ヒートローラとの間
に形成され、前記発熱体の熱を前記ヒートローラへ伝熱
させる伝熱部材とを備え、前記発熱体が前記接触領域に
対向する位置で発熱できることを特徴とする定着装置。 - 【請求項2】 フレーム内に、前記ヒートローラと前記
バックアップローラとを配設し、前記ヒートローラに圧
接する軸受ローラを備え、前記バックアップローラの両
端部は前記フレームの側面に軸受を介して取付けられ、
前記ヒートローラは前記軸受ローラと前記バックアップ
ローラとの間に挟持されている請求項1に記載の定着装
置。 - 【請求項3】 前記軸受ローラが、前記ヒートローラの
軸心と前記バックアップローラの軸心とを結ぶ中心線に
対して左右対称となる位置に配置されている請求項2に
記載の定着装置。 - 【請求項4】 前記発熱体が、前記ヒートローラの軸方
向に長尺状に形成されている請求項1から3のいずれか
に記載の定着装置。 - 【請求項5】 前記ヒートローラの軸方向の長さが、前
記バックアップローラの軸方向の長さより短い請求項1
から4のいずれかに記載の定着装置。 - 【請求項6】 前記伝熱部材は、高耐熱性の樹脂コンパ
ウンドである請求項1から5のいずれか1項に記載の定
着装置。 - 【請求項7】 前記樹脂コンパウンドが、シリコーンコ
ンパウンドである請求項6に記載の定着装置。 - 【請求項8】 前記伝熱部材は、高耐熱性の繊維状材料
で形成されたブラシ形状である請求項1から5のいずれ
かに記載の定着装置。 - 【請求項9】 前記繊維状材料が、ステンレス鋼、銅、
ニッケル及びアルミニウムから選ばれる少なくとも一つ
の金属材料又はカーボングラファイトである請求項8に
記載の定着装置。 - 【請求項10】 前記伝熱部材は、高耐熱性の液体状材
料である請求項1から5のいずれかに記載の定着装置。 - 【請求項11】 前記液体状材料が、シリコーンオイル
またはフッ素オイルである請求項10に記載の定着装
置。 - 【請求項12】 前記液体状材料を撹拌する撹拌手段を
備えた請求項10または11に記載の定着装置。 - 【請求項13】 前記撹拌手段が、前記ヒートローラの
内周部に形成された突起である請求項12に記載の定着
装置。 - 【請求項14】 前記発熱体は、ローラの内周面または
外周面に、絶縁層を介して抵抗層が形成された発熱ロー
ラである請求項1から13のいずれに記載の定着装置。 - 【請求項15】 前記抵抗層は、前記発熱ローラの円周
方向の発熱強度が異なる発熱パターンを形成している請
求項14に記載の定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17405497A JPH1124464A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17405497A JPH1124464A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 定着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1124464A true JPH1124464A (ja) | 1999-01-29 |
Family
ID=15971819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17405497A Pending JPH1124464A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1124464A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016114640A (ja) * | 2014-12-11 | 2016-06-23 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
CN115157851A (zh) * | 2022-06-27 | 2022-10-11 | 扬州市祥华新材料科技有限公司 | 一种高精度电化铝烫金装置 |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP17405497A patent/JPH1124464A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016114640A (ja) * | 2014-12-11 | 2016-06-23 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
CN106200315A (zh) * | 2014-12-11 | 2016-12-07 | 富士施乐株式会社 | 图像形成设备 |
CN115157851A (zh) * | 2022-06-27 | 2022-10-11 | 扬州市祥华新材料科技有限公司 | 一种高精度电化铝烫金装置 |
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