JPH11244646A - 排煙脱硫装置の吸収剤スラリー流量制御方法及び装置 - Google Patents
排煙脱硫装置の吸収剤スラリー流量制御方法及び装置Info
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- JPH11244646A JPH11244646A JP10053588A JP5358898A JPH11244646A JP H11244646 A JPH11244646 A JP H11244646A JP 10053588 A JP10053588 A JP 10053588A JP 5358898 A JP5358898 A JP 5358898A JP H11244646 A JPH11244646 A JP H11244646A
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Landscapes
- Treating Waste Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸収塔における吸収液の循環量が最大である
状態において、万一、吸収塔へ導入される排ガスの流量
が過渡的に計画値を越えて上昇したような場合にも、脱
硫率を保持して吸収塔出口SO2濃度を規制値以下に抑
え得る排煙脱硫装置の吸収剤スラリー流量制御方法及び
装置を提供する。 【解決手段】 吸収塔3の複数台の循環ポンプ4が全台
運転されており且つ吸収剤の活性低下が発生していない
状態で、吸収塔出口SO2濃度Cが高設定濃度以上、或
いは脱硫率が低設定脱硫率以下となった異常発生時に
は、設定pH値を一時的に上昇させ、設定吸収剤スラリ
ー流量を増加させ、吸収剤スラリー流量Dが増加させた
設定吸収剤スラリー流量と等しくなるよう、制御器6か
ら流量調整弁8へ開度指令32を出力するよう構成す
る。
状態において、万一、吸収塔へ導入される排ガスの流量
が過渡的に計画値を越えて上昇したような場合にも、脱
硫率を保持して吸収塔出口SO2濃度を規制値以下に抑
え得る排煙脱硫装置の吸収剤スラリー流量制御方法及び
装置を提供する。 【解決手段】 吸収塔3の複数台の循環ポンプ4が全台
運転されており且つ吸収剤の活性低下が発生していない
状態で、吸収塔出口SO2濃度Cが高設定濃度以上、或
いは脱硫率が低設定脱硫率以下となった異常発生時に
は、設定pH値を一時的に上昇させ、設定吸収剤スラリ
ー流量を増加させ、吸収剤スラリー流量Dが増加させた
設定吸収剤スラリー流量と等しくなるよう、制御器6か
ら流量調整弁8へ開度指令32を出力するよう構成す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排煙脱硫装置の吸
収剤スラリー流量制御方法及び装置に関するものであ
る。
収剤スラリー流量制御方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】吸収剤として炭酸カルシウム(CaCO
3)を用いた排煙脱硫装置は、一般に図5に示されるよ
うに、下部に吸収液1の液溜部1aが形成され且つ上部
に多数のスプレーノズル2が配設された吸収塔3と、該
吸収塔3の液溜部1aの吸収液1を汲み上げ前記スプレ
ーノズル2から噴霧させて循環させる複数台の循環ポン
プ4と、前記吸収塔3の液溜部1aに酸化用の空気を供
給する酸化空気ブロワ5とを備えてなる構成を有してい
る。
3)を用いた排煙脱硫装置は、一般に図5に示されるよ
うに、下部に吸収液1の液溜部1aが形成され且つ上部
に多数のスプレーノズル2が配設された吸収塔3と、該
吸収塔3の液溜部1aの吸収液1を汲み上げ前記スプレ
ーノズル2から噴霧させて循環させる複数台の循環ポン
プ4と、前記吸収塔3の液溜部1aに酸化用の空気を供
給する酸化空気ブロワ5とを備えてなる構成を有してい
る。
【0003】前述の如き排煙脱硫装置の場合、吸収液1
が循環ポンプ4の作動によりスプレーノズル2から噴霧
されつつ循環しており、図示していない石炭焚ボイラ等
から吸収塔3に送り込まれた排ガスは、前記スプレーノ
ズル2から噴霧される吸収液1と接触することにより、
SO2(硫黄酸化物)が吸収除去された後、外部へ排出
される。
が循環ポンプ4の作動によりスプレーノズル2から噴霧
されつつ循環しており、図示していない石炭焚ボイラ等
から吸収塔3に送り込まれた排ガスは、前記スプレーノ
ズル2から噴霧される吸収液1と接触することにより、
SO2(硫黄酸化物)が吸収除去された後、外部へ排出
される。
【0004】一方、前記排ガスからSO2を吸収した吸
収液1の一部は、吸収塔3の液溜部1aの底部から石膏
スラリーとして回収され、該石膏スラリーから水分が除
去され石膏が生成されるようになっている。
収液1の一部は、吸収塔3の液溜部1aの底部から石膏
スラリーとして回収され、該石膏スラリーから水分が除
去され石膏が生成されるようになっている。
【0005】又、前記吸収塔3には、必要に応じて適
宜、流量調整弁8の開度を制御することにより、所要量
の吸収剤スラリーが供給されるようになっているが、そ
の制御系は、吸収塔3内における吸収液1のpH(ペー
ハー)を検出するpH計7と、脱硫ガス流量Aを検出す
る脱硫ガス流量計9と、吸収塔入口SO2濃度Bを検出
する吸収塔入口SO2濃度計10と、吸収剤スラリー流
量Dを検出する吸収剤スラリー流量計12と、吸収剤ス
ラリー濃度Eを検出する吸収剤スラリー濃度計13とを
備えると共に、前記脱硫ガス流量計9で検出された脱硫
ガス流量Aと、前記吸収塔入口SO2濃度計10で検出
された吸収塔入口SO2濃度Bと、前記pH計7で検出
された吸収液1のpHと、前記吸収剤スラリー濃度計1
3で検出された吸収剤スラリー濃度Eとに基づき、前記
吸収液1のpHを設定pH値に保持するのに必要となる
設定吸収剤スラリー流量28(図6参照)を求め、前記
吸収剤スラリー流量Dが設定吸収剤スラリー流量28と
等しくなるよう、前記流量調整弁8へ開度指令32を出
力する制御器6とを備えてなる構成を有している。
宜、流量調整弁8の開度を制御することにより、所要量
の吸収剤スラリーが供給されるようになっているが、そ
の制御系は、吸収塔3内における吸収液1のpH(ペー
ハー)を検出するpH計7と、脱硫ガス流量Aを検出す
る脱硫ガス流量計9と、吸収塔入口SO2濃度Bを検出
する吸収塔入口SO2濃度計10と、吸収剤スラリー流
量Dを検出する吸収剤スラリー流量計12と、吸収剤ス
ラリー濃度Eを検出する吸収剤スラリー濃度計13とを
備えると共に、前記脱硫ガス流量計9で検出された脱硫
ガス流量Aと、前記吸収塔入口SO2濃度計10で検出
された吸収塔入口SO2濃度Bと、前記pH計7で検出
された吸収液1のpHと、前記吸収剤スラリー濃度計1
3で検出された吸収剤スラリー濃度Eとに基づき、前記
吸収液1のpHを設定pH値に保持するのに必要となる
設定吸収剤スラリー流量28(図6参照)を求め、前記
吸収剤スラリー流量Dが設定吸収剤スラリー流量28と
等しくなるよう、前記流量調整弁8へ開度指令32を出
力する制御器6とを備えてなる構成を有している。
【0006】前記制御器6は、図6に示される如く、前
記吸収塔入口SO2濃度計10で検出された吸収塔入口
SO2濃度Bに対して設定脱硫率(例えば90%)を掛
けることにより、脱硫SO2濃度14を求めて出力する
乗算器15と、前記脱硫ガス流量計9で検出された脱硫
ガス流量Aに対して前記乗算器15から出力される脱硫
SO2濃度14を掛けることにより、排ガス中から除去
するSO2量16を求めて出力する乗算器17と、該乗
算器17から出力されるSO2量16に対して(吸収剤
量/SO2量)の値を掛けることにより、吸収剤量18
を求めて出力する乗算器19と、該乗算器19から出力
される吸収剤量18に対して設定吸収剤過剰率(例えば
1.02)を掛けることにより、実際に必要となる必要
吸収剤量20を求めて出力する乗算器21と、予め設定
された設定pH値(例えば5.0)と前記pH計7で検
出された吸収液1のpHとの差を求め、pH偏差22を
出力する減算器23と、該減算器23から出力されるp
H偏差22を比例積分処理して該pH偏差22をなくす
ための吸収剤量に換算した吸収剤換算量24を出力する
比例積分調節器25と、前記乗算器21から出力される
必要吸収剤量20に対して前記比例積分調節器25から
出力される吸収剤量に換算した吸収剤換算量24を加え
ることにより、pH考慮必要吸収剤量26を求めて出力
する加算器27と、該加算器27から出力されるpH考
慮必要吸収剤量26を前記吸収剤スラリー濃度計13で
検出された吸収剤スラリー濃度Eで割ることにより、設
定吸収剤スラリー流量28を求めて出力する除算器29
と、該除算器29から出力される設定吸収剤スラリー流
量28と前記吸収剤スラリー流量計12で検出された吸
収剤スラリー流量Dとの差を求め、吸収剤スラリー偏差
30を出力する減算器31と、該減算器31から出力さ
れる吸収剤スラリー偏差30を比例積分処理して該吸収
剤スラリー偏差30をなくすための流量調整弁8の開度
指令32を出力する比例積分調節器33とを備えてなる
構成を有している。
記吸収塔入口SO2濃度計10で検出された吸収塔入口
SO2濃度Bに対して設定脱硫率(例えば90%)を掛
けることにより、脱硫SO2濃度14を求めて出力する
乗算器15と、前記脱硫ガス流量計9で検出された脱硫
ガス流量Aに対して前記乗算器15から出力される脱硫
SO2濃度14を掛けることにより、排ガス中から除去
するSO2量16を求めて出力する乗算器17と、該乗
算器17から出力されるSO2量16に対して(吸収剤
量/SO2量)の値を掛けることにより、吸収剤量18
を求めて出力する乗算器19と、該乗算器19から出力
される吸収剤量18に対して設定吸収剤過剰率(例えば
1.02)を掛けることにより、実際に必要となる必要
吸収剤量20を求めて出力する乗算器21と、予め設定
された設定pH値(例えば5.0)と前記pH計7で検
出された吸収液1のpHとの差を求め、pH偏差22を
出力する減算器23と、該減算器23から出力されるp
H偏差22を比例積分処理して該pH偏差22をなくす
ための吸収剤量に換算した吸収剤換算量24を出力する
比例積分調節器25と、前記乗算器21から出力される
必要吸収剤量20に対して前記比例積分調節器25から
出力される吸収剤量に換算した吸収剤換算量24を加え
ることにより、pH考慮必要吸収剤量26を求めて出力
する加算器27と、該加算器27から出力されるpH考
慮必要吸収剤量26を前記吸収剤スラリー濃度計13で
検出された吸収剤スラリー濃度Eで割ることにより、設
定吸収剤スラリー流量28を求めて出力する除算器29
と、該除算器29から出力される設定吸収剤スラリー流
量28と前記吸収剤スラリー流量計12で検出された吸
収剤スラリー流量Dとの差を求め、吸収剤スラリー偏差
30を出力する減算器31と、該減算器31から出力さ
れる吸収剤スラリー偏差30を比例積分処理して該吸収
剤スラリー偏差30をなくすための流量調整弁8の開度
指令32を出力する比例積分調節器33とを備えてなる
構成を有している。
【0007】前記排煙脱硫装置の運転時には、pH計7
で検出された吸収液1のpHと、脱硫ガス流量計9で検
出された脱硫ガス流量Aと、吸収塔入口SO2濃度計1
0で検出された吸収塔入口SO2濃度Bと、吸収剤スラ
リー流量計12で検出された吸収剤スラリー流量Dと、
吸収剤スラリー濃度計13で検出された吸収剤スラリー
濃度Eとが制御器6へ入力され、該制御器6の乗算器1
5において前記吸収塔入口SO2濃度計10で検出され
た吸収塔入口SO2濃度Bに対して設定脱硫率を掛ける
ことにより、脱硫SO2濃度14が求められて乗算器1
7へ出力され、該乗算器17において前記脱硫ガス流量
計9で検出された脱硫ガス流量Aに対して前記乗算器1
5から出力される脱硫SO2濃度14を掛けることによ
り、排ガス中から除去するSO2量16が求められて乗
算器19へ出力され、該乗算器19において前記乗算器
17から出力されるSO2量16に対して(吸収剤量/
SO2量)の値を掛けることにより、吸収剤量18が求
められて乗算器21へ出力され、該乗算器21において
前記乗算器19から出力される吸収剤量18に対して設
定吸収剤過剰率を掛けることにより、実際に必要となる
必要吸収剤量20が求められて加算器27へ出力される
一方、減算器23において予め設定された設定pH値と
前記pH計7で検出された吸収液1のpHとの差が求め
られてpH偏差22が比例積分調節器25へ出力され、
該比例積分調節器(フィードバック制御演算を行ってい
る調節器)25において前記減算器23から出力される
pH偏差22が比例積分処理され該pH偏差22をなく
すための吸収剤量に換算した吸収剤換算量24が加算器
27へ出力され、該加算器27において前記乗算器21
から出力される必要吸収剤量20に対して前記比例積分
調節器25から出力される吸収剤量に換算した吸収剤換
算量24を加えることにより、pH考慮必要吸収剤量2
6が求められて除算器29へ出力され、該除算器29に
おいて前記加算器27から出力されるpH考慮必要吸収
剤量26を前記吸収剤スラリー濃度計13で検出された
吸収剤スラリー濃度Eで割ることにより、設定吸収剤ス
ラリー流量28が求められて減算器31へ出力され、該
減算器31において前記除算器29から出力される設定
吸収剤スラリー流量28と前記吸収剤スラリー流量計1
2で検出された吸収剤スラリー流量Dとの差が求めら
れ、吸収剤スラリー偏差30が比例積分調節器33へ出
力され、該比例積分調節器33において前記減算器31
から出力される吸収剤スラリー偏差30が比例積分処理
され該吸収剤スラリー偏差30をなくすための開度指令
32が流量調整弁8へ出力され、該流量調整弁8の開度
が調節され、前記吸収剤スラリー流量Dが設定吸収剤ス
ラリー流量28と等しくなるよう制御が行われ、これに
より前記吸収液1のpHを設定pH値に保持するように
なっている。
で検出された吸収液1のpHと、脱硫ガス流量計9で検
出された脱硫ガス流量Aと、吸収塔入口SO2濃度計1
0で検出された吸収塔入口SO2濃度Bと、吸収剤スラ
リー流量計12で検出された吸収剤スラリー流量Dと、
吸収剤スラリー濃度計13で検出された吸収剤スラリー
濃度Eとが制御器6へ入力され、該制御器6の乗算器1
5において前記吸収塔入口SO2濃度計10で検出され
た吸収塔入口SO2濃度Bに対して設定脱硫率を掛ける
ことにより、脱硫SO2濃度14が求められて乗算器1
7へ出力され、該乗算器17において前記脱硫ガス流量
計9で検出された脱硫ガス流量Aに対して前記乗算器1
5から出力される脱硫SO2濃度14を掛けることによ
り、排ガス中から除去するSO2量16が求められて乗
算器19へ出力され、該乗算器19において前記乗算器
17から出力されるSO2量16に対して(吸収剤量/
SO2量)の値を掛けることにより、吸収剤量18が求
められて乗算器21へ出力され、該乗算器21において
前記乗算器19から出力される吸収剤量18に対して設
定吸収剤過剰率を掛けることにより、実際に必要となる
必要吸収剤量20が求められて加算器27へ出力される
一方、減算器23において予め設定された設定pH値と
前記pH計7で検出された吸収液1のpHとの差が求め
られてpH偏差22が比例積分調節器25へ出力され、
該比例積分調節器(フィードバック制御演算を行ってい
る調節器)25において前記減算器23から出力される
pH偏差22が比例積分処理され該pH偏差22をなく
すための吸収剤量に換算した吸収剤換算量24が加算器
27へ出力され、該加算器27において前記乗算器21
から出力される必要吸収剤量20に対して前記比例積分
調節器25から出力される吸収剤量に換算した吸収剤換
算量24を加えることにより、pH考慮必要吸収剤量2
6が求められて除算器29へ出力され、該除算器29に
おいて前記加算器27から出力されるpH考慮必要吸収
剤量26を前記吸収剤スラリー濃度計13で検出された
吸収剤スラリー濃度Eで割ることにより、設定吸収剤ス
ラリー流量28が求められて減算器31へ出力され、該
減算器31において前記除算器29から出力される設定
吸収剤スラリー流量28と前記吸収剤スラリー流量計1
2で検出された吸収剤スラリー流量Dとの差が求めら
れ、吸収剤スラリー偏差30が比例積分調節器33へ出
力され、該比例積分調節器33において前記減算器31
から出力される吸収剤スラリー偏差30が比例積分処理
され該吸収剤スラリー偏差30をなくすための開度指令
32が流量調整弁8へ出力され、該流量調整弁8の開度
が調節され、前記吸収剤スラリー流量Dが設定吸収剤ス
ラリー流量28と等しくなるよう制御が行われ、これに
より前記吸収液1のpHを設定pH値に保持するように
なっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の排煙
脱硫装置の場合、吸収塔3へ供給される吸収剤スラリー
の流量の制御は前述の如く行われているが、基本的に
は、複数台の循環ポンプ4の運転台数を適宜増減するこ
とによって吸収塔3における吸収液1の循環量を制御す
ることにより、脱硫率を保持して吸収塔3の出口でのS
O2濃度を規制値以下に抑えるようになっている。
脱硫装置の場合、吸収塔3へ供給される吸収剤スラリー
の流量の制御は前述の如く行われているが、基本的に
は、複数台の循環ポンプ4の運転台数を適宜増減するこ
とによって吸収塔3における吸収液1の循環量を制御す
ることにより、脱硫率を保持して吸収塔3の出口でのS
O2濃度を規制値以下に抑えるようになっている。
【0009】しかしながら、前記循環ポンプ4を全台運
転し吸収塔3における吸収液1の循環量が最大である状
態において、万一、吸収塔3へ導入される排ガスの流量
が過渡的に計画値を越えて上昇したような場合には、脱
硫率を保持して吸収塔3の出口でのSO2濃度を規制値
以下に抑えることができなくなる虞れがあった。
転し吸収塔3における吸収液1の循環量が最大である状
態において、万一、吸収塔3へ導入される排ガスの流量
が過渡的に計画値を越えて上昇したような場合には、脱
硫率を保持して吸収塔3の出口でのSO2濃度を規制値
以下に抑えることができなくなる虞れがあった。
【0010】本発明は、斯かる実情に鑑み、吸収塔にお
ける吸収液の循環量が最大である状態において、万一、
吸収塔へ導入される排ガスの流量が過渡的に計画値を越
えて上昇したような場合にも、脱硫率を保持して吸収塔
出口SO2濃度を規制値以下に抑え得る排煙脱硫装置の
吸収剤スラリー流量制御方法及び装置を提供しようとす
るものである。
ける吸収液の循環量が最大である状態において、万一、
吸収塔へ導入される排ガスの流量が過渡的に計画値を越
えて上昇したような場合にも、脱硫率を保持して吸収塔
出口SO2濃度を規制値以下に抑え得る排煙脱硫装置の
吸収剤スラリー流量制御方法及び装置を提供しようとす
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、検出された脱
硫ガス流量と、吸収塔入口SO2濃度と、吸収液のpH
と、吸収剤スラリー濃度とに基づき、前記吸収液のpH
を設定pH値に保持するのに必要となる設定吸収剤スラ
リー流量を求め、検出された吸収剤スラリー流量が設定
吸収剤スラリー流量と等しくなるよう、制御を行う排煙
脱硫装置の吸収剤スラリー流量制御方法において、吸収
塔の複数台の循環ポンプが全台運転されており且つ吸収
剤の活性低下が発生していない状態で、吸収塔出口SO
2濃度が高設定濃度以上、或いは脱硫率が低設定脱硫率
以下となった異常発生時には、前記設定pH値を一時的
に上昇させ、前記設定吸収剤スラリー流量を増加させる
ことを特徴とする排煙脱硫装置の吸収剤スラリー流量制
御方法にかかるものである。
硫ガス流量と、吸収塔入口SO2濃度と、吸収液のpH
と、吸収剤スラリー濃度とに基づき、前記吸収液のpH
を設定pH値に保持するのに必要となる設定吸収剤スラ
リー流量を求め、検出された吸収剤スラリー流量が設定
吸収剤スラリー流量と等しくなるよう、制御を行う排煙
脱硫装置の吸収剤スラリー流量制御方法において、吸収
塔の複数台の循環ポンプが全台運転されており且つ吸収
剤の活性低下が発生していない状態で、吸収塔出口SO
2濃度が高設定濃度以上、或いは脱硫率が低設定脱硫率
以下となった異常発生時には、前記設定pH値を一時的
に上昇させ、前記設定吸収剤スラリー流量を増加させる
ことを特徴とする排煙脱硫装置の吸収剤スラリー流量制
御方法にかかるものである。
【0012】又、本発明は、吸収塔内における吸収液の
pHを検出するpH計と、脱硫ガス流量を検出する脱硫
ガス流量計と、吸収塔入口SO2濃度を検出する吸収塔
入口SO2濃度計と、吸収塔出口SO2濃度を検出する吸
収塔出口SO2濃度計と、吸収剤スラリー流量を検出す
る吸収剤スラリー流量計と、吸収剤スラリー濃度を検出
する吸収剤スラリー濃度計と、吸収塔内へ供給される吸
収剤スラリー流量を調節する流量調整弁と、通常運転時
には、前記脱硫ガス流量と、前記吸収塔入口SO2濃度
と、前記吸収液のpHと、前記吸収剤スラリー濃度とに
基づき、前記吸収液のpHを設定pH値に保持するのに
必要となる設定吸収剤スラリー流量を求め、前記吸収剤
スラリー流量が設定吸収剤スラリー流量と等しくなるよ
う、前記流量調整弁へ開度指令を出力し、又、吸収塔の
複数台の循環ポンプが全台運転されており且つ吸収剤の
活性低下が発生していない状態で、前記吸収塔出口SO
2濃度が高設定濃度以上、或いは脱硫率が低設定脱硫率
以下となった異常発生時には、前記設定pH値を一時的
に上昇させ、前記設定吸収剤スラリー流量を増加させ、
前記吸収剤スラリー流量が増加させた設定吸収剤スラリ
ー流量と等しくなるよう、前記流量調整弁へ開度指令を
出力する制御器とを備えたことを特徴とする排煙脱硫装
置の吸収剤スラリー流量制御装置にかかるものである。
pHを検出するpH計と、脱硫ガス流量を検出する脱硫
ガス流量計と、吸収塔入口SO2濃度を検出する吸収塔
入口SO2濃度計と、吸収塔出口SO2濃度を検出する吸
収塔出口SO2濃度計と、吸収剤スラリー流量を検出す
る吸収剤スラリー流量計と、吸収剤スラリー濃度を検出
する吸収剤スラリー濃度計と、吸収塔内へ供給される吸
収剤スラリー流量を調節する流量調整弁と、通常運転時
には、前記脱硫ガス流量と、前記吸収塔入口SO2濃度
と、前記吸収液のpHと、前記吸収剤スラリー濃度とに
基づき、前記吸収液のpHを設定pH値に保持するのに
必要となる設定吸収剤スラリー流量を求め、前記吸収剤
スラリー流量が設定吸収剤スラリー流量と等しくなるよ
う、前記流量調整弁へ開度指令を出力し、又、吸収塔の
複数台の循環ポンプが全台運転されており且つ吸収剤の
活性低下が発生していない状態で、前記吸収塔出口SO
2濃度が高設定濃度以上、或いは脱硫率が低設定脱硫率
以下となった異常発生時には、前記設定pH値を一時的
に上昇させ、前記設定吸収剤スラリー流量を増加させ、
前記吸収剤スラリー流量が増加させた設定吸収剤スラリ
ー流量と等しくなるよう、前記流量調整弁へ開度指令を
出力する制御器とを備えたことを特徴とする排煙脱硫装
置の吸収剤スラリー流量制御装置にかかるものである。
【0013】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
られる。
【0014】本発明の排煙脱硫装置の吸収剤スラリー流
量制御方法においては、検出された脱硫ガス流量と、吸
収塔入口SO2濃度と、吸収液のpHと、吸収剤スラリ
ー濃度とに基づき、前記吸収液のpHを設定pH値に保
持するのに必要となる設定吸収剤スラリー流量が求めら
れ、検出された吸収剤スラリー流量が設定吸収剤スラリ
ー流量と等しくなるよう、制御が行われるが、吸収塔の
複数台の循環ポンプが全台運転されており且つ吸収剤の
活性低下が発生していない状態で、吸収塔出口SO2濃
度が高設定濃度以上、或いは脱硫率が低設定脱硫率以下
となった異常発生時には、前記設定pH値が一時的に高
められ、前記設定吸収剤スラリー流量が増加される。
量制御方法においては、検出された脱硫ガス流量と、吸
収塔入口SO2濃度と、吸収液のpHと、吸収剤スラリ
ー濃度とに基づき、前記吸収液のpHを設定pH値に保
持するのに必要となる設定吸収剤スラリー流量が求めら
れ、検出された吸収剤スラリー流量が設定吸収剤スラリ
ー流量と等しくなるよう、制御が行われるが、吸収塔の
複数台の循環ポンプが全台運転されており且つ吸収剤の
活性低下が発生していない状態で、吸収塔出口SO2濃
度が高設定濃度以上、或いは脱硫率が低設定脱硫率以下
となった異常発生時には、前記設定pH値が一時的に高
められ、前記設定吸収剤スラリー流量が増加される。
【0015】又、本発明の排煙脱硫装置の吸収剤スラリ
ー流量制御装置においては、通常運転時には、検出され
た脱硫ガス流量と、吸収塔入口SO2濃度と、吸収液の
pHと、吸収剤スラリー濃度とに基づき、制御器におい
て、前記吸収液のpHを設定pH値に保持するのに必要
となる設定吸収剤スラリー流量が求められ、前記吸収剤
スラリー流量が設定吸収剤スラリー流量と等しくなるよ
う、前記流量調整弁へ開度指令が出力され、又、吸収塔
の複数台の循環ポンプが全台運転されており且つ吸収剤
の活性低下が発生していない状態で、前記吸収塔出口S
O2濃度が高設定濃度以上、或いは脱硫率が低設定脱硫
率以下となった異常発生時には、前記設定pH値が一時
的に高められ、前記設定吸収剤スラリー流量が増加さ
れ、前記吸収剤スラリー流量が増加された設定吸収剤ス
ラリー流量と等しくなるよう、前記流量調整弁へ開度指
令が出力され、該流量調整弁の開度が調節される。
ー流量制御装置においては、通常運転時には、検出され
た脱硫ガス流量と、吸収塔入口SO2濃度と、吸収液の
pHと、吸収剤スラリー濃度とに基づき、制御器におい
て、前記吸収液のpHを設定pH値に保持するのに必要
となる設定吸収剤スラリー流量が求められ、前記吸収剤
スラリー流量が設定吸収剤スラリー流量と等しくなるよ
う、前記流量調整弁へ開度指令が出力され、又、吸収塔
の複数台の循環ポンプが全台運転されており且つ吸収剤
の活性低下が発生していない状態で、前記吸収塔出口S
O2濃度が高設定濃度以上、或いは脱硫率が低設定脱硫
率以下となった異常発生時には、前記設定pH値が一時
的に高められ、前記設定吸収剤スラリー流量が増加さ
れ、前記吸収剤スラリー流量が増加された設定吸収剤ス
ラリー流量と等しくなるよう、前記流量調整弁へ開度指
令が出力され、該流量調整弁の開度が調節される。
【0016】この結果、本発明の排煙脱硫装置の吸収剤
スラリー流量制御方法及び装置においては、循環ポンプ
を全台運転し吸収塔における吸収液の循環量が最大であ
る状態において、万一、吸収塔へ導入される排ガスの流
量が過渡的に計画値を越えて上昇したような場合にも、
脱硫率は保持されて吸収塔出口SO2濃度も規制値以下
に抑えられる。
スラリー流量制御方法及び装置においては、循環ポンプ
を全台運転し吸収塔における吸収液の循環量が最大であ
る状態において、万一、吸収塔へ導入される排ガスの流
量が過渡的に計画値を越えて上昇したような場合にも、
脱硫率は保持されて吸収塔出口SO2濃度も規制値以下
に抑えられる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
例と共に説明する。
【0018】図1〜図4は本発明を実施する形態の一例
であって、図中、図5及び図6と同一の符号を付した部
分は同一物を表わしており、基本的な構成は図5及び図
6に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴と
するところは、図1〜図4に示す如く、吸収塔出口SO
2濃度Cを検出する吸収塔出口SO2濃度計34を追加し
て設けると共に、制御器6内に、所望のpH加算値を切
り換えて出力する切換リレー35と、該切換リレー35
から出力されるpH加算値36が変化した場合に、その
変化率を設定値以下の範囲内に制限する処理を行ってp
H加算値36’を出力する変化率制限器37と、該変化
率制限器37から出力されるpH加算値36’を設定p
H値に加えて減算器23へ出力する加算器38と、前記
吸収塔出口SO2濃度計34で検出された吸収塔出口S
O2濃度Cと吸収塔入口SO2濃度計10で検出された吸
収塔入口SO2濃度Bとに基づき前記切換リレー35を
切り換える切換リレー制御回路39とを追加装備し、吸
収塔3の複数台の循環ポンプ4が全台運転されており且
つ吸収剤の活性低下が発生していない状態で、前記吸収
塔出口SO2濃度Cが高設定濃度以上、或いは脱硫率が
低設定脱硫率以下となった異常発生時には、設定pH値
を一時的に上昇させ、設定吸収剤スラリー流量28を増
加させ、吸収剤スラリー流量Dが増加させた設定吸収剤
スラリー流量28と等しくなるよう、制御器6から流量
調整弁8へ開度指令32を出力するよう構成した点にあ
る。
であって、図中、図5及び図6と同一の符号を付した部
分は同一物を表わしており、基本的な構成は図5及び図
6に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴と
するところは、図1〜図4に示す如く、吸収塔出口SO
2濃度Cを検出する吸収塔出口SO2濃度計34を追加し
て設けると共に、制御器6内に、所望のpH加算値を切
り換えて出力する切換リレー35と、該切換リレー35
から出力されるpH加算値36が変化した場合に、その
変化率を設定値以下の範囲内に制限する処理を行ってp
H加算値36’を出力する変化率制限器37と、該変化
率制限器37から出力されるpH加算値36’を設定p
H値に加えて減算器23へ出力する加算器38と、前記
吸収塔出口SO2濃度計34で検出された吸収塔出口S
O2濃度Cと吸収塔入口SO2濃度計10で検出された吸
収塔入口SO2濃度Bとに基づき前記切換リレー35を
切り換える切換リレー制御回路39とを追加装備し、吸
収塔3の複数台の循環ポンプ4が全台運転されており且
つ吸収剤の活性低下が発生していない状態で、前記吸収
塔出口SO2濃度Cが高設定濃度以上、或いは脱硫率が
低設定脱硫率以下となった異常発生時には、設定pH値
を一時的に上昇させ、設定吸収剤スラリー流量28を増
加させ、吸収剤スラリー流量Dが増加させた設定吸収剤
スラリー流量28と等しくなるよう、制御器6から流量
調整弁8へ開度指令32を出力するよう構成した点にあ
る。
【0019】前記切換リレー35を切り換える切換リレ
ー制御回路39は、図3に示すような構成を有してい
る。
ー制御回路39は、図3に示すような構成を有してい
る。
【0020】即ち、シグナルモニタスイッチ40におい
て吸収塔出口SO2濃度Cが高設定濃度以上であるか或
いは低設定濃度以下であるかを判別し、吸収塔出口SO
2濃度Cが高設定濃度以上である場合にはシングルフリ
ップフロップ41に対しセット信号42を出力し、又、
吸収塔出口SO2濃度Cが低設定濃度以下である場合に
はシングルフリップフロップ41に対しリセット信号4
3を出力する一方、吸収塔入口SO2濃度Bと吸収塔出
口SO2濃度Cとに基づき演算器44において脱硫率を
(吸収塔入口SO2濃度B−吸収塔出口SO2濃度C)/
吸収塔入口SO2濃度B×100[%]という式により
演算し、シグナルモニタスイッチ45において前記脱硫
率が低設定脱硫率以下であるか或いは高設定脱硫率以上
であるかを判別し、脱硫率が低設定脱硫率以下である場
合にはシングルフリップフロップ46に対しセット信号
47を出力し、又、脱硫率が高設定濃度以上である場合
にはシングルフリップフロップ46に対しリセット信号
48を出力し、前記シングルフリップフロップ41,4
6から出力される出力信号49,50をOR回路51へ
入力し、該OR回路51から出力される論理和信号52
と、吸収塔3の複数台の循環ポンプ4が全台運転されて
いる時に「1」となる全台運転信号53と、吸収剤の活
性低下が発生していない時にNOT回路54を介して
「1」となる信号55とをAND回路56へ入力するよ
うにしてある。
て吸収塔出口SO2濃度Cが高設定濃度以上であるか或
いは低設定濃度以下であるかを判別し、吸収塔出口SO
2濃度Cが高設定濃度以上である場合にはシングルフリ
ップフロップ41に対しセット信号42を出力し、又、
吸収塔出口SO2濃度Cが低設定濃度以下である場合に
はシングルフリップフロップ41に対しリセット信号4
3を出力する一方、吸収塔入口SO2濃度Bと吸収塔出
口SO2濃度Cとに基づき演算器44において脱硫率を
(吸収塔入口SO2濃度B−吸収塔出口SO2濃度C)/
吸収塔入口SO2濃度B×100[%]という式により
演算し、シグナルモニタスイッチ45において前記脱硫
率が低設定脱硫率以下であるか或いは高設定脱硫率以上
であるかを判別し、脱硫率が低設定脱硫率以下である場
合にはシングルフリップフロップ46に対しセット信号
47を出力し、又、脱硫率が高設定濃度以上である場合
にはシングルフリップフロップ46に対しリセット信号
48を出力し、前記シングルフリップフロップ41,4
6から出力される出力信号49,50をOR回路51へ
入力し、該OR回路51から出力される論理和信号52
と、吸収塔3の複数台の循環ポンプ4が全台運転されて
いる時に「1」となる全台運転信号53と、吸収剤の活
性低下が発生していない時にNOT回路54を介して
「1」となる信号55とをAND回路56へ入力するよ
うにしてある。
【0021】前記AND回路56から出力される論理積
信号57は、予め時間遅れTが設定されたオンディレイ
タイマ58へ入力し、該オンディレイタイマ58から出
力される遅延信号59をセット信号としてシングルフリ
ップフロップ60へ入力すると共にOR回路61へ入力
し、前記シングルフリップフロップ60から出力される
出力信号62を切換リレー35とAND回路63とOR
回路64へ入力するようにしてある。
信号57は、予め時間遅れTが設定されたオンディレイ
タイマ58へ入力し、該オンディレイタイマ58から出
力される遅延信号59をセット信号としてシングルフリ
ップフロップ60へ入力すると共にOR回路61へ入力
し、前記シングルフリップフロップ60から出力される
出力信号62を切換リレー35とAND回路63とOR
回路64へ入力するようにしてある。
【0022】前記OR回路51から出力される論理和信
号52は、NOT回路65を介してAND回路63へ入
力し、該AND回路63から出力される論理積信号66
をセット信号としてシングルフリップフロップ67へ入
力し、該シングルフリップフロップ67から出力される
出力信号68を切換リレー35と前記OR回路64とO
R回路69へ入力し、OR回路64から出力される論理
和信号70をNOT回路71を介して切換リレー35へ
入力するようにしてある。
号52は、NOT回路65を介してAND回路63へ入
力し、該AND回路63から出力される論理積信号66
をセット信号としてシングルフリップフロップ67へ入
力し、該シングルフリップフロップ67から出力される
出力信号68を切換リレー35と前記OR回路64とO
R回路69へ入力し、OR回路64から出力される論理
和信号70をNOT回路71を介して切換リレー35へ
入力するようにしてある。
【0023】又、運転員によってプッシュボタン(P
B)が押された場合に、ワンショット72を介して出力
されるリセット信号73は、前記OR回路69とOR回
路61へ入力し、OR回路69から出力される論理和信
号74をリセット信号として前記シングルフリップフロ
ップ60へ入力し、OR回路61から出力される論理和
信号75をリセット信号として前記シングルフリップフ
ロップ67へ入力するようにしてある。
B)が押された場合に、ワンショット72を介して出力
されるリセット信号73は、前記OR回路69とOR回
路61へ入力し、OR回路69から出力される論理和信
号74をリセット信号として前記シングルフリップフロ
ップ60へ入力し、OR回路61から出力される論理和
信号75をリセット信号として前記シングルフリップフ
ロップ67へ入力するようにしてある。
【0024】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0025】排煙脱硫装置の通常の運転時には、pH計
7で検出された吸収液1のpHと、脱硫ガス流量計9で
検出された脱硫ガス流量Aと、吸収塔入口SO2濃度計
10で検出された吸収塔入口SO2濃度Bと、吸収剤ス
ラリー流量計12で検出された吸収剤スラリー流量D
と、吸収剤スラリー濃度計13で検出された吸収剤スラ
リー濃度Eとが制御器6へ入力され、該制御器6の乗算
器15において前記吸収塔入口SO2濃度計10で検出
された吸収塔入口SO2濃度Bに対して設定脱硫率を掛
けることにより、脱硫SO2濃度14が求められて乗算
器17へ出力され、該乗算器17において前記脱硫ガス
流量計9で検出された脱硫ガス流量Aに対して前記乗算
器15から出力される脱硫SO2濃度14を掛けること
により、排ガス中から除去するSO2量16が求められ
て乗算器19へ出力され、該乗算器19において前記乗
算器17から出力されるSO2量16に対して(吸収剤
量/SO2量)の値を掛けることにより、吸収剤量18
が求められて乗算器21へ出力され、該乗算器21にお
いて前記乗算器19から出力される吸収剤量18に対し
て設定吸収剤過剰率を掛けることにより、実際に必要と
なる必要吸収剤量20が求められて加算器27へ出力さ
れる一方、減算器23において予め設定された設定pH
値と前記pH計7で検出された吸収液1のpHとの差が
求められてpH偏差22が比例積分調節器25へ出力さ
れ、該比例積分調節器25において前記減算器23から
出力されるpH偏差22が比例積分処理され該pH偏差
22をなくすための吸収剤量に換算した吸収剤換算量2
4が加算器27へ出力され、該加算器27において前記
乗算器21から出力される必要吸収剤量20に対して前
記比例積分調節器25から出力される吸収剤量に換算し
た吸収剤換算量24を加えることにより、pH考慮必要
吸収剤量26が求められて除算器29へ出力され、該除
算器29において前記加算器27から出力されるpH考
慮必要吸収剤量26を前記吸収剤スラリー濃度計13で
検出された吸収剤スラリー濃度Eで割ることにより、設
定吸収剤スラリー流量28が求められて減算器31へ出
力され、該減算器31において前記除算器29から出力
される設定吸収剤スラリー流量28と前記吸収剤スラリ
ー流量計12で検出された吸収剤スラリー流量Dとの差
が求められ、吸収剤スラリー偏差30が比例積分調節器
33へ出力され、該比例積分調節器33において前記減
算器31から出力される吸収剤スラリー偏差30が比例
積分処理され該吸収剤スラリー偏差30をなくすための
開度指令32が流量調整弁8へ出力され、該流量調整弁
8の開度が調節され、前記吸収剤スラリー流量Dが設定
吸収剤スラリー流量28と等しくなるよう制御が行わ
れ、これにより前記吸収液1のpHが設定pH値に保持
される。
7で検出された吸収液1のpHと、脱硫ガス流量計9で
検出された脱硫ガス流量Aと、吸収塔入口SO2濃度計
10で検出された吸収塔入口SO2濃度Bと、吸収剤ス
ラリー流量計12で検出された吸収剤スラリー流量D
と、吸収剤スラリー濃度計13で検出された吸収剤スラ
リー濃度Eとが制御器6へ入力され、該制御器6の乗算
器15において前記吸収塔入口SO2濃度計10で検出
された吸収塔入口SO2濃度Bに対して設定脱硫率を掛
けることにより、脱硫SO2濃度14が求められて乗算
器17へ出力され、該乗算器17において前記脱硫ガス
流量計9で検出された脱硫ガス流量Aに対して前記乗算
器15から出力される脱硫SO2濃度14を掛けること
により、排ガス中から除去するSO2量16が求められ
て乗算器19へ出力され、該乗算器19において前記乗
算器17から出力されるSO2量16に対して(吸収剤
量/SO2量)の値を掛けることにより、吸収剤量18
が求められて乗算器21へ出力され、該乗算器21にお
いて前記乗算器19から出力される吸収剤量18に対し
て設定吸収剤過剰率を掛けることにより、実際に必要と
なる必要吸収剤量20が求められて加算器27へ出力さ
れる一方、減算器23において予め設定された設定pH
値と前記pH計7で検出された吸収液1のpHとの差が
求められてpH偏差22が比例積分調節器25へ出力さ
れ、該比例積分調節器25において前記減算器23から
出力されるpH偏差22が比例積分処理され該pH偏差
22をなくすための吸収剤量に換算した吸収剤換算量2
4が加算器27へ出力され、該加算器27において前記
乗算器21から出力される必要吸収剤量20に対して前
記比例積分調節器25から出力される吸収剤量に換算し
た吸収剤換算量24を加えることにより、pH考慮必要
吸収剤量26が求められて除算器29へ出力され、該除
算器29において前記加算器27から出力されるpH考
慮必要吸収剤量26を前記吸収剤スラリー濃度計13で
検出された吸収剤スラリー濃度Eで割ることにより、設
定吸収剤スラリー流量28が求められて減算器31へ出
力され、該減算器31において前記除算器29から出力
される設定吸収剤スラリー流量28と前記吸収剤スラリ
ー流量計12で検出された吸収剤スラリー流量Dとの差
が求められ、吸収剤スラリー偏差30が比例積分調節器
33へ出力され、該比例積分調節器33において前記減
算器31から出力される吸収剤スラリー偏差30が比例
積分処理され該吸収剤スラリー偏差30をなくすための
開度指令32が流量調整弁8へ出力され、該流量調整弁
8の開度が調節され、前記吸収剤スラリー流量Dが設定
吸収剤スラリー流量28と等しくなるよう制御が行わ
れ、これにより前記吸収液1のpHが設定pH値に保持
される。
【0026】尚、排煙脱硫装置の通常の運転時には、図
3に示す全台運転信号53と信号55と論理和信号52
のうち少なくとも一つは「0」であるため、切換リレー
35はc側に切り換えられ、pH加算値は0となってお
り、これにより、設定pH値は増加されずにそのまま減
算器23へ入力されている。
3に示す全台運転信号53と信号55と論理和信号52
のうち少なくとも一つは「0」であるため、切換リレー
35はc側に切り換えられ、pH加算値は0となってお
り、これにより、設定pH値は増加されずにそのまま減
算器23へ入力されている。
【0027】一方、吸収塔3の複数台の循環ポンプ4が
全台運転されており且つ吸収剤の活性低下が発生してい
ない状態で、前記吸収塔出口SO2濃度Cが高設定濃度
以上、或いは脱硫率が低設定脱硫率以下となった異常発
生時には、図3に示す全台運転信号53と信号55と論
理和信号52とがそれぞれ「1」となり、AND回路5
6から出力される論理積信号57が「0」から「1」と
なり、オンディレイタイマ58に予め設定された時間遅
れTが経過すると、該オンディレイタイマ58から
「1」となった遅延信号59がセット信号としてシング
ルフリップフロップ60へ入力されると共にOR回路6
1へ入力され、前記シングルフリップフロップ60から
出力される「1」の出力信号62が切換リレー35とA
ND回路63とOR回路64へ入力され、切換リレー3
5がa側に切り換えられる。
全台運転されており且つ吸収剤の活性低下が発生してい
ない状態で、前記吸収塔出口SO2濃度Cが高設定濃度
以上、或いは脱硫率が低設定脱硫率以下となった異常発
生時には、図3に示す全台運転信号53と信号55と論
理和信号52とがそれぞれ「1」となり、AND回路5
6から出力される論理積信号57が「0」から「1」と
なり、オンディレイタイマ58に予め設定された時間遅
れTが経過すると、該オンディレイタイマ58から
「1」となった遅延信号59がセット信号としてシング
ルフリップフロップ60へ入力されると共にOR回路6
1へ入力され、前記シングルフリップフロップ60から
出力される「1」の出力信号62が切換リレー35とA
ND回路63とOR回路64へ入力され、切換リレー3
5がa側に切り換えられる。
【0028】前記切換リレー35がa側に切り換えられ
ると、該切換リレー35からpH加算値(例えば、1.
0)がpH加算値36として変化率制限器37へ出力さ
れ、該変化率制限器37においてpH加算値36の変化
率を設定値以下の範囲内に制限する処理が行われてpH
加算値36’が加算器38へ出力され、該加算器38に
おいて前記変化率制限器37から出力されるpH加算値
36’が設定pH値に加えられて減算器23へ出力さ
れ、これにより、設定pH値が高められ、その分だけ設
定吸収剤スラリー流量28も増加され、吸収剤スラリー
流量Dが増加させた設定吸収剤スラリー流量28と等し
くなるよう、制御器6から流量調整弁8へ開度指令32
が出力され、該流量調整弁8の開度が調節され、前記吸
収剤スラリー流量Dが設定吸収剤スラリー流量28と等
しくなるよう制御が行われる。
ると、該切換リレー35からpH加算値(例えば、1.
0)がpH加算値36として変化率制限器37へ出力さ
れ、該変化率制限器37においてpH加算値36の変化
率を設定値以下の範囲内に制限する処理が行われてpH
加算値36’が加算器38へ出力され、該加算器38に
おいて前記変化率制限器37から出力されるpH加算値
36’が設定pH値に加えられて減算器23へ出力さ
れ、これにより、設定pH値が高められ、その分だけ設
定吸収剤スラリー流量28も増加され、吸収剤スラリー
流量Dが増加させた設定吸収剤スラリー流量28と等し
くなるよう、制御器6から流量調整弁8へ開度指令32
が出力され、該流量調整弁8の開度が調節され、前記吸
収剤スラリー流量Dが設定吸収剤スラリー流量28と等
しくなるよう制御が行われる。
【0029】前記設定pH値が高められ、その分だけ設
定吸収剤スラリー流量28も増加されると、図4に示す
如く、上昇していた吸収塔出口SO2濃度Cは、pHの
上昇に伴って徐々に下降して行き、吸収塔出口SO2濃
度Cが低設定濃度以下となってリセット信号43が
「1」となり、且つ脱硫率が高設定脱硫率以上となって
リセット信号48が「1」となると、OR回路51から
出力される論理和信号52が「0」となり、NOT回路
65を介して「1」の信号がAND回路63へ出力さ
れ、この時点で前記シングルフリップフロップ60から
出力される出力信号62は「1」のまま前記AND回路
63へ入力されているため、該AND回路63から出力
される論理積信号66が「1」となり、シングルフリッ
プフロップ67から出力される出力信号68が「0」か
ら「1」となり、OR回路69から出力される論理和信
号74が「1」となってシングルフリップフロップ60
から出力される出力信号62が「1」から「0」になる
と共に、前記出力信号68により切換リレー35がa側
からb側へ切り換えられる。
定吸収剤スラリー流量28も増加されると、図4に示す
如く、上昇していた吸収塔出口SO2濃度Cは、pHの
上昇に伴って徐々に下降して行き、吸収塔出口SO2濃
度Cが低設定濃度以下となってリセット信号43が
「1」となり、且つ脱硫率が高設定脱硫率以上となって
リセット信号48が「1」となると、OR回路51から
出力される論理和信号52が「0」となり、NOT回路
65を介して「1」の信号がAND回路63へ出力さ
れ、この時点で前記シングルフリップフロップ60から
出力される出力信号62は「1」のまま前記AND回路
63へ入力されているため、該AND回路63から出力
される論理積信号66が「1」となり、シングルフリッ
プフロップ67から出力される出力信号68が「0」か
ら「1」となり、OR回路69から出力される論理和信
号74が「1」となってシングルフリップフロップ60
から出力される出力信号62が「1」から「0」になる
と共に、前記出力信号68により切換リレー35がa側
からb側へ切り換えられる。
【0030】前記切換リレー35がa側からb側へ切り
換えられると、図2に示すように、変化率制限器37か
ら出力されるpH加算値36’がそのまま切換リレー3
5へ戻されるため、前記減算器23へ入力される設定p
H値はその時点での高められている値にホールドされる
形となり、図4に示す如く、実際のpHは高い値に保持
されて横這い状態となり、吸収塔出口SO2濃度Cはほ
ぼその時点の値にとどまる。
換えられると、図2に示すように、変化率制限器37か
ら出力されるpH加算値36’がそのまま切換リレー3
5へ戻されるため、前記減算器23へ入力される設定p
H値はその時点での高められている値にホールドされる
形となり、図4に示す如く、実際のpHは高い値に保持
されて横這い状態となり、吸収塔出口SO2濃度Cはほ
ぼその時点の値にとどまる。
【0031】脱硫ガス流量Aが計画値を超えてしまうよ
うな過渡的状態から脱して、前記吸収塔出口SO2濃度
Cが更に下降した後、適当な時点で運転員の判断により
プッシュボタン(PB)が押されると、ワンショット7
2を介して出力されるリセット信号73が「0」から
「1」となり、前記OR回路69とOR回路61へ入力
され、OR回路61から出力される論理和信号75が
「0」から「1」となりリセット信号として前記シング
ルフリップフロップ67へ入力され、該シングルフリッ
プフロップ67から出力される出力信号68が「1」か
ら「0」となり、OR回路64から出力される論理和信
号70が「1」から「0」となり、NOT回路71から
出力される信号が「0」から「1」となり、切換リレー
35がb側からc側へ切り換えられる。
うな過渡的状態から脱して、前記吸収塔出口SO2濃度
Cが更に下降した後、適当な時点で運転員の判断により
プッシュボタン(PB)が押されると、ワンショット7
2を介して出力されるリセット信号73が「0」から
「1」となり、前記OR回路69とOR回路61へ入力
され、OR回路61から出力される論理和信号75が
「0」から「1」となりリセット信号として前記シング
ルフリップフロップ67へ入力され、該シングルフリッ
プフロップ67から出力される出力信号68が「1」か
ら「0」となり、OR回路64から出力される論理和信
号70が「1」から「0」となり、NOT回路71から
出力される信号が「0」から「1」となり、切換リレー
35がb側からc側へ切り換えられる。
【0032】前記切換リレー35がb側からc側へ切り
換えられると、該切換リレー35からpH加算値(0)
がpH加算値36として変化率制限器37へ出力され、
該変化率制限器37においてpH加算値36の変化率を
設定値以下の範囲内に制限する処理が行われてpH加算
値36’が加算器38へ出力され、該加算器38におい
て前記変化率制限器37から出力されるpH加算値3
6’が設定pH値に加えられて減算器23へ出力され、
これにより、設定pH値が徐々に元の値に戻されて行
き、実際のpHも図4に示すように徐々に下降し、元の
値に保持される。
換えられると、該切換リレー35からpH加算値(0)
がpH加算値36として変化率制限器37へ出力され、
該変化率制限器37においてpH加算値36の変化率を
設定値以下の範囲内に制限する処理が行われてpH加算
値36’が加算器38へ出力され、該加算器38におい
て前記変化率制限器37から出力されるpH加算値3
6’が設定pH値に加えられて減算器23へ出力され、
これにより、設定pH値が徐々に元の値に戻されて行
き、実際のpHも図4に示すように徐々に下降し、元の
値に保持される。
【0033】こうして、循環ポンプ4を全台運転し吸収
塔3における吸収液1の循環量が最大である状態におい
て、万一、吸収塔3へ導入される排ガスの流量が過渡的
に計画値を越えて上昇したような場合にも、脱硫率を保
持して吸収塔出口SO2濃度Cを規制値以下に抑え得
る。
塔3における吸収液1の循環量が最大である状態におい
て、万一、吸収塔3へ導入される排ガスの流量が過渡的
に計画値を越えて上昇したような場合にも、脱硫率を保
持して吸収塔出口SO2濃度Cを規制値以下に抑え得
る。
【0034】尚、本発明の排煙脱硫装置の吸収剤スラリ
ー流量制御方法及び装置は、上述の図示例にのみ限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
ー流量制御方法及び装置は、上述の図示例にのみ限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の排煙脱硫
装置の吸収剤スラリー流量制御方法及び装置によれば、
吸収塔における吸収液の循環量が最大である状態におい
て、万一、吸収塔へ導入される排ガスの流量が過渡的に
計画値を越えて上昇したような場合にも、脱硫率を保持
して吸収塔出口SO2濃度を規制値以下に抑え得るとい
う優れた効果を奏し得る。
装置の吸収剤スラリー流量制御方法及び装置によれば、
吸収塔における吸収液の循環量が最大である状態におい
て、万一、吸収塔へ導入される排ガスの流量が過渡的に
計画値を越えて上昇したような場合にも、脱硫率を保持
して吸収塔出口SO2濃度を規制値以下に抑え得るとい
う優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の全体概要構成図
である。
である。
【図2】本発明を実施する形態の一例の制御器の制御ブ
ロック図である。
ロック図である。
【図3】図2に示す切換リレー制御回路の制御ブロック
図である。
図である。
【図4】本発明を実施する形態の一例におけるpHと吸
収塔出口SO2濃度の推移の一例を表わす線図である。
収塔出口SO2濃度の推移の一例を表わす線図である。
【図5】従来例の全体概要構成図である。
【図6】従来例の制御ブロック図である。
1 吸収液 3 吸収塔 4 循環ポンプ 6 制御器 7 pH計 8 流量調整弁 9 脱硫ガス流量計 10 吸収塔入口SO2濃度計 12 吸収剤スラリー流量計 13 吸収剤スラリー濃度計 28 設定吸収剤スラリー流量 34 吸収塔出口SO2濃度計 35 切換リレー 36’ pH加算値 38 加算器 39 切換リレー制御回路 52 論理和信号 53 全台運転信号 55 信号 A 脱硫ガス流量 B 吸収塔入口SO2濃度 C 吸収塔出口SO2濃度 D 吸収剤スラリー流量 E 吸収剤スラリー濃度
Claims (2)
- 【請求項1】 検出された脱硫ガス流量と、吸収塔入口
SO2濃度と、吸収液のpHと、吸収剤スラリー濃度と
に基づき、前記吸収液のpHを設定pH値に保持するの
に必要となる設定吸収剤スラリー流量を求め、検出され
た吸収剤スラリー流量が設定吸収剤スラリー流量と等し
くなるよう、制御を行う排煙脱硫装置の吸収剤スラリー
流量制御方法において、吸収塔の複数台の循環ポンプが
全台運転されており且つ吸収剤の活性低下が発生してい
ない状態で、吸収塔出口SO2濃度が高設定濃度以上、
或いは脱硫率が低設定脱硫率以下となった異常発生時に
は、前記設定pH値を一時的に上昇させ、前記設定吸収
剤スラリー流量を増加させることを特徴とする排煙脱硫
装置の吸収剤スラリー流量制御方法。 - 【請求項2】 吸収塔内における吸収液のpHを検出す
るpH計と、脱硫ガス流量を検出する脱硫ガス流量計
と、吸収塔入口SO2濃度を検出する吸収塔入口SO2濃
度計と、吸収塔出口SO2濃度を検出する吸収塔出口S
O2濃度計と、吸収剤スラリー流量を検出する吸収剤ス
ラリー流量計と、吸収剤スラリー濃度を検出する吸収剤
スラリー濃度計と、吸収塔内へ供給される吸収剤スラリ
ー流量を調節する流量調整弁と、 通常運転時には、前記脱硫ガス流量と、前記吸収塔入口
SO2濃度と、前記吸収液のpHと、前記吸収剤スラリ
ー濃度とに基づき、前記吸収液のpHを設定pH値に保
持するのに必要となる設定吸収剤スラリー流量を求め、
前記吸収剤スラリー流量が設定吸収剤スラリー流量と等
しくなるよう、前記流量調整弁へ開度指令を出力し、
又、吸収塔の複数台の循環ポンプが全台運転されており
且つ吸収剤の活性低下が発生していない状態で、前記吸
収塔出口SO2濃度が高設定濃度以上、或いは脱硫率が
低設定脱硫率以下となった異常発生時には、前記設定p
H値を一時的に上昇させ、前記設定吸収剤スラリー流量
を増加させ、前記吸収剤スラリー流量が増加させた設定
吸収剤スラリー流量と等しくなるよう、前記流量調整弁
へ開度指令を出力する制御器とを備えたことを特徴とす
る排煙脱硫装置の吸収剤スラリー流量制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10053588A JPH11244646A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 排煙脱硫装置の吸収剤スラリー流量制御方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10053588A JPH11244646A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 排煙脱硫装置の吸収剤スラリー流量制御方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11244646A true JPH11244646A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12947032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10053588A Pending JPH11244646A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 排煙脱硫装置の吸収剤スラリー流量制御方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11244646A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012117586A1 (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-07 | 三菱重工業株式会社 | 海水排煙脱硫システムおよび発電システム |
EP2952243A4 (en) * | 2013-01-29 | 2016-08-31 | Fuji Electric Co Ltd | MEAL WATER FLUID CONTROL DEVICE FOR A BRUSH, SEAWATER FLUID CONTROL METHOD FOR A BRUSH, ALKALINE ENGINEERING DEVICE AND ALKALINE CONTROL METHOD |
US10099175B2 (en) | 2014-07-18 | 2018-10-16 | Fuji Electric Co., Ltd. | Amount-of-seawater control device for scrubber, amount-of-seawater control method for scrubber, and amount-of-alkali control device |
CN109126408A (zh) * | 2018-08-23 | 2019-01-04 | 南京天创电子技术有限公司 | 一种湿法脱硫装置及智能控制方法 |
CN109758873A (zh) * | 2019-03-08 | 2019-05-17 | 国电环境保护研究院有限公司 | 一种低负荷安全节能的脱硫方法及系统 |
CN116251465A (zh) * | 2023-02-28 | 2023-06-13 | 大连新瑞晨自动化科技有限公司 | 一种湿法脱硫喷淋浆液pH值控制方法 |
-
1998
- 1998-03-05 JP JP10053588A patent/JPH11244646A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012117586A1 (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-07 | 三菱重工業株式会社 | 海水排煙脱硫システムおよび発電システム |
JP2012179521A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-20 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 海水排煙脱硫システムおよび発電システム |
TWI482657B (zh) * | 2011-02-28 | 2015-05-01 | Mitsubishi Hitachi Power Sys | Seawater desulfurization system and power generation system |
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US10099175B2 (en) | 2014-07-18 | 2018-10-16 | Fuji Electric Co., Ltd. | Amount-of-seawater control device for scrubber, amount-of-seawater control method for scrubber, and amount-of-alkali control device |
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CN109758873A (zh) * | 2019-03-08 | 2019-05-17 | 国电环境保护研究院有限公司 | 一种低负荷安全节能的脱硫方法及系统 |
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