JPH11244305A - 人工歯 - Google Patents
人工歯Info
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- JPH11244305A JPH11244305A JP7316498A JP7316498A JPH11244305A JP H11244305 A JPH11244305 A JP H11244305A JP 7316498 A JP7316498 A JP 7316498A JP 7316498 A JP7316498 A JP 7316498A JP H11244305 A JPH11244305 A JP H11244305A
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Landscapes
- Dental Prosthetics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 識別標識その他の情報を本人の違和感なしに
口腔内に保存することができるとともに、より多くの情
報量を持たせることができる手段を提供する。 【解決手段】 人工歯本体13には、その側面に開口を
備えた凹穴13aが形成されている。この凹穴13aに
は後述する記録体14が収容され、さらに、断熱材15
を裏面(内面)上に固着させた蓋部材16が凹穴13a
の開口に嵌合している。蓋部材16の周縁部は人工歯本
体13の開口縁部に溶着されている。
口腔内に保存することができるとともに、より多くの情
報量を持たせることができる手段を提供する。 【解決手段】 人工歯本体13には、その側面に開口を
備えた凹穴13aが形成されている。この凹穴13aに
は後述する記録体14が収容され、さらに、断熱材15
を裏面(内面)上に固着させた蓋部材16が凹穴13a
の開口に嵌合している。蓋部材16の周縁部は人工歯本
体13の開口縁部に溶着されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人工歯に係り、特
に、装着した個体を識別する場合に好適な人工歯の構造
に関する。
に、装着した個体を識別する場合に好適な人工歯の構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、事故に遭遇した患者や身元不明死
体の個人識別には、歯の状態を生前に受けた歯科治療の
データと比較する方法が採用されている。しかしなが
ら、この方法は、多くの候補者の全てについて比較検討
することはほとんど不可能であるため、一定の範囲或い
は少数の者の中から該当者を特定する場合に限って有効
な方法として用いられている。したがって、この方法に
より身元を特定することができない場合が多く存在す
る。
体の個人識別には、歯の状態を生前に受けた歯科治療の
データと比較する方法が採用されている。しかしなが
ら、この方法は、多くの候補者の全てについて比較検討
することはほとんど不可能であるため、一定の範囲或い
は少数の者の中から該当者を特定する場合に限って有効
な方法として用いられている。したがって、この方法に
より身元を特定することができない場合が多く存在す
る。
【0003】一方、上記のような身元の確認をさらに容
易にするために、特公平5−54991号公報や特許第
2537011号公報などに見られるように、歯、人工
歯、或いは歯の補綴物の表面上に刻印その他のマークな
どの識別標識を形成する方法がある。この方法では、歯
の表面に識別標識が形成されているため、識別標識とし
て身元を特定することのできる数字、記号、文字などを
記録することにより、迅速かつ確実に身元を確認するこ
とができるという効果がある。
易にするために、特公平5−54991号公報や特許第
2537011号公報などに見られるように、歯、人工
歯、或いは歯の補綴物の表面上に刻印その他のマークな
どの識別標識を形成する方法がある。この方法では、歯
の表面に識別標識が形成されているため、識別標識とし
て身元を特定することのできる数字、記号、文字などを
記録することにより、迅速かつ確実に身元を確認するこ
とができるという効果がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に歯或いは人工歯の表面上に識別標識を形成すると、識
別標識が外部から視認されてしまうので本人が違和感を
感じ、多くの人には受け入れられにくいという問題点が
ある。
に歯或いは人工歯の表面上に識別標識を形成すると、識
別標識が外部から視認されてしまうので本人が違和感を
感じ、多くの人には受け入れられにくいという問題点が
ある。
【0005】また、歯の表面上に識別標識を形成する方
法では、必然的に記載量に限界があり、多くの情報を標
識内に記述することができないという問題点もある。
法では、必然的に記載量に限界があり、多くの情報を標
識内に記述することができないという問題点もある。
【0006】そこで、本発明は上記問題点を解決するも
のであり、その課題は、識別標識その他の情報を本人の
違和感なしに口腔内に保存することができるとともに、
より多くの情報量を持たせることができる手段を提供す
ることにある。
のであり、その課題は、識別標識その他の情報を本人の
違和感なしに口腔内に保存することができるとともに、
より多くの情報量を持たせることができる手段を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、歯表面に開口を備えた凹穴を
形成した耐蝕性材料からなる人工歯本体と、前記凹穴内
に記録体を収容し得る空間部を残して前記開口を封鎖可
能な耐蝕性材料からなる蓋部材とを有することを特徴と
する人工歯である。
に本発明が講じた手段は、歯表面に開口を備えた凹穴を
形成した耐蝕性材料からなる人工歯本体と、前記凹穴内
に記録体を収容し得る空間部を残して前記開口を封鎖可
能な耐蝕性材料からなる蓋部材とを有することを特徴と
する人工歯である。
【0008】この手段によれば、人工歯本体に形成され
た凹穴内に記録体を収容して蓋部材により封鎖すること
ができるので、歯の表面に識別標識を記録する場合に較
べて記録内容が外観として現れることなく、本人に違和
感が生じないとともに、記録内容及び記録容量の自由度
を向上させることができる。特に、人工歯本体の表面に
凹穴の開口が設けられているため、記録体の取り出し作
業が容易になる。
た凹穴内に記録体を収容して蓋部材により封鎖すること
ができるので、歯の表面に識別標識を記録する場合に較
べて記録内容が外観として現れることなく、本人に違和
感が生じないとともに、記録内容及び記録容量の自由度
を向上させることができる。特に、人工歯本体の表面に
凹穴の開口が設けられているため、記録体の取り出し作
業が容易になる。
【0009】また、歯表面に開口を備えた凹穴を形成し
た耐蝕性材料からなる人工歯本体と、前記凹穴内に記録
体を収容して前記開口を耐蝕性材料からなる蓋部材によ
り封鎖してなることを特徴とする人工歯である。
た耐蝕性材料からなる人工歯本体と、前記凹穴内に記録
体を収容して前記開口を耐蝕性材料からなる蓋部材によ
り封鎖してなることを特徴とする人工歯である。
【0010】ここで、前記記録材と前記蓋部材との間に
配置される断熱材を有することが好ましい。この手段に
よれば、人工歯本体の凹穴に記録体を入れて蓋部材を凹
穴の開口に溶接などの加熱接合方法により固着させる場
合、内部の記録体に伝えられる熱量を低減し、記録体の
変質や損傷を防止することができる。
配置される断熱材を有することが好ましい。この手段に
よれば、人工歯本体の凹穴に記録体を入れて蓋部材を凹
穴の開口に溶接などの加熱接合方法により固着させる場
合、内部の記録体に伝えられる熱量を低減し、記録体の
変質や損傷を防止することができる。
【0011】また、前記人工歯本体及び前記蓋部材は金
属製であることが好ましい。この場合には、合成材など
とは異なり吸水による性質変化を起こしにくく、内部の
記録体の変質や損傷を抑制することができるとともに、
溶接、特にレーザー溶接などの手段により蓋部材を容易
に人工歯本体に接合できる。
属製であることが好ましい。この場合には、合成材など
とは異なり吸水による性質変化を起こしにくく、内部の
記録体の変質や損傷を抑制することができるとともに、
溶接、特にレーザー溶接などの手段により蓋部材を容易
に人工歯本体に接合できる。
【0012】さらに、前記人工歯本体と前記蓋部材とは
相互に異なる外観を呈する素材により構成されているこ
とが好ましい。この場合には、蓋部材により凹穴を封鎖
した後にも、封鎖部位を外観にて容易に把握することが
できるので、記録体の取り出し作業が容易になる。
相互に異なる外観を呈する素材により構成されているこ
とが好ましい。この場合には、蓋部材により凹穴を封鎖
した後にも、封鎖部位を外観にて容易に把握することが
できるので、記録体の取り出し作業が容易になる。
【0013】ここで、上記各手段においては、前記人工
歯本体と前記蓋部材とはレーザー溶接により固着されて
いることが望ましい。この場合には特に人工歯本体と蓋
部材とが共に金属であることが好ましく、さらに、人工
歯本体と蓋部材とは異なる外観を呈する金属であること
が好ましい。
歯本体と前記蓋部材とはレーザー溶接により固着されて
いることが望ましい。この場合には特に人工歯本体と蓋
部材とが共に金属であることが好ましく、さらに、人工
歯本体と蓋部材とは異なる外観を呈する金属であること
が好ましい。
【0014】また、上記各手段においては、蓋部材の内
部には蓋部材の溶着時に記録体に熱を伝え難くするため
に断熱材が配置されていることが好ましいが、特に作業
性の観点から、予め蓋部材の内面上に断熱材が固着され
ていることが望ましい。
部には蓋部材の溶着時に記録体に熱を伝え難くするため
に断熱材が配置されていることが好ましいが、特に作業
性の観点から、予め蓋部材の内面上に断熱材が固着され
ていることが望ましい。
【0015】さらに、上記各手段においては、歯の側面
若しくは上面(かみ合わせ面)に相当する部分に開口を
備えた凹穴が取り付けられていることが好ましい。この
場合には人工歯を取り外すことなく記録体を取り出すこ
とが可能になる。特に歯の側面に相当する部分に凹穴の
開口が形成されていることが記録体の取り出しを容易に
するために最も望ましい。
若しくは上面(かみ合わせ面)に相当する部分に開口を
備えた凹穴が取り付けられていることが好ましい。この
場合には人工歯を取り外すことなく記録体を取り出すこ
とが可能になる。特に歯の側面に相当する部分に凹穴の
開口が形成されていることが記録体の取り出しを容易に
するために最も望ましい。
【0016】なお、本発明における上記人工歯とは、動
物の一つの歯そのものの代替物だけではなく、歯の一部
を補綴する補綴物、複数の歯を連結した歯列体(部分入
れ歯など)、上下顎部に配列された複数の歯の代替物と
しての入れ歯などをすべて含む概念である。
物の一つの歯そのものの代替物だけではなく、歯の一部
を補綴する補綴物、複数の歯を連結した歯列体(部分入
れ歯など)、上下顎部に配列された複数の歯の代替物と
しての入れ歯などをすべて含む概念である。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る人工歯の実施形態について説明する。図1は本実
施形態に係る人工歯の取付状態を示す縦断面図である。
歯肉11内の顎骨10に支台歯12が固定されており、
この支台歯12に人工歯本体13が取り付けられてい
る。支台歯12としては、患者の歯を切削して形成して
もよく、或いは、チタン、バイタリウムなどの金属やア
ルミナ、ジルコニア、ヒドロキシアパタイトなどのセラ
ミックス焼結体などからなる人工歯根を用いてもよい。
に係る人工歯の実施形態について説明する。図1は本実
施形態に係る人工歯の取付状態を示す縦断面図である。
歯肉11内の顎骨10に支台歯12が固定されており、
この支台歯12に人工歯本体13が取り付けられてい
る。支台歯12としては、患者の歯を切削して形成して
もよく、或いは、チタン、バイタリウムなどの金属やア
ルミナ、ジルコニア、ヒドロキシアパタイトなどのセラ
ミックス焼結体などからなる人工歯根を用いてもよい。
【0018】人工歯本体13は、口腔内において耐蝕性
を有する金属、セラミックス、有機材料などの種々の材
料で構成することが可能であるが、特に、吸水などが発
生しない金属若しくは合金製であることが好ましい。本
実施形態では、金合金、銀合金、白金合金、パラジウム
合金、Co−Cr系合金、Ni−Cr系合金、Ti、チ
タン合金などの種々の金属若しくは合金類を用いること
ができる。人工歯本体13には、その側面に開口を備え
た凹穴13aが形成されている。この凹穴13aには後
述する記録体14が収容され、さらに、断熱材15を裏
面(内面)上に固着させた蓋部材16が凹穴13aの開
口に嵌合している。蓋部材16の周縁部は人工歯本体1
3の開口縁部に溶着されている。
を有する金属、セラミックス、有機材料などの種々の材
料で構成することが可能であるが、特に、吸水などが発
生しない金属若しくは合金製であることが好ましい。本
実施形態では、金合金、銀合金、白金合金、パラジウム
合金、Co−Cr系合金、Ni−Cr系合金、Ti、チ
タン合金などの種々の金属若しくは合金類を用いること
ができる。人工歯本体13には、その側面に開口を備え
た凹穴13aが形成されている。この凹穴13aには後
述する記録体14が収容され、さらに、断熱材15を裏
面(内面)上に固着させた蓋部材16が凹穴13aの開
口に嵌合している。蓋部材16の周縁部は人工歯本体1
3の開口縁部に溶着されている。
【0019】断熱材15としては、パーライト、珪藻
土、アルミナ粉末、カーボンバルン、石綿などを固めた
ものや、泡ガラス、発泡コンクリートなどを用いること
ができる。断熱材15は蓋部材16と分離した状態で凹
穴13a内における記録体14と蓋部材16との間に配
置されてもよい。蓋部材16は人工歯本体13と同様の
材質でよいが、人工歯本体13の場合と同様に特に金属
若しくは合金類からなることが好ましい。このような凹
穴13aを備えた人工歯本体13及び凹穴を閉鎖するた
めの蓋部材16の形成方法としては、ロストワックス法
その他の鋳造法、放電加工法、倣い加工法その他の切削
加工法、鍛造法、レーザー加工法、圧印法などのいずれ
を採用してもよい。凹穴13aはドリルなどで別途加工
形成してもよい。
土、アルミナ粉末、カーボンバルン、石綿などを固めた
ものや、泡ガラス、発泡コンクリートなどを用いること
ができる。断熱材15は蓋部材16と分離した状態で凹
穴13a内における記録体14と蓋部材16との間に配
置されてもよい。蓋部材16は人工歯本体13と同様の
材質でよいが、人工歯本体13の場合と同様に特に金属
若しくは合金類からなることが好ましい。このような凹
穴13aを備えた人工歯本体13及び凹穴を閉鎖するた
めの蓋部材16の形成方法としては、ロストワックス法
その他の鋳造法、放電加工法、倣い加工法その他の切削
加工法、鍛造法、レーザー加工法、圧印法などのいずれ
を採用してもよい。凹穴13aはドリルなどで別途加工
形成してもよい。
【0020】記録体14としては、種々の情報を記録可
能であり、保存性に優れたものであれば、樹脂シートや
金属シートなど種々のものを用いることができるが、特
にサイズに較べて大量の情報を記録できるものとして、
例えば、マイクロフィルム、半導体チップ、小型に形成
された磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録材料、
光ディスクなどの光記録材料などがある。これらには公
知の記録方法で情報を記録することができ、上記樹脂シ
ートや金属シートには印刷、刻印、レーザ印字などの方
法により文字、記号、数字などを記録できる。
能であり、保存性に優れたものであれば、樹脂シートや
金属シートなど種々のものを用いることができるが、特
にサイズに較べて大量の情報を記録できるものとして、
例えば、マイクロフィルム、半導体チップ、小型に形成
された磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録材料、
光ディスクなどの光記録材料などがある。これらには公
知の記録方法で情報を記録することができ、上記樹脂シ
ートや金属シートには印刷、刻印、レーザ印字などの方
法により文字、記号、数字などを記録できる。
【0021】図2は、本実施形態に係る人工歯の形成方
法を示すものである。図2(a)に示すように、人工歯
本体13の凹穴13a内に記録体14を挿入し、断熱材
15を備えた蓋部材16を凹穴13aの開口に嵌合させ
る。次に、図2(b)に示すように、蓋部材16の周縁
部と人工歯本体13の開口縁部との境界部位にレーザー
光を照射して局部的に溶融させ、レーザー光を蓋部材1
6の周縁に沿って走査していくことにより、蓋部材16
を人工歯本体13に溶着する。最後に、人工歯本体13
と蓋部材16との溶着部の表面を滑らかになるまで研磨
する。
法を示すものである。図2(a)に示すように、人工歯
本体13の凹穴13a内に記録体14を挿入し、断熱材
15を備えた蓋部材16を凹穴13aの開口に嵌合させ
る。次に、図2(b)に示すように、蓋部材16の周縁
部と人工歯本体13の開口縁部との境界部位にレーザー
光を照射して局部的に溶融させ、レーザー光を蓋部材1
6の周縁に沿って走査していくことにより、蓋部材16
を人工歯本体13に溶着する。最後に、人工歯本体13
と蓋部材16との溶着部の表面を滑らかになるまで研磨
する。
【0022】この場合、人工歯本体13と蓋部材16と
は全く同素材で形成されていてもよいが、人工歯本体1
3に対して蓋部材16の素材を変え、人工歯の外観にお
いて蓋部材16の溶着部分の表面状態、色調などが周り
の表面に較べて異なるようにすることが好ましい。例え
ば、人工歯本体13を銀色を呈する銀合金、蓋部材16
を金色を呈する金合金とする。このように蓋部材16の
外観を人工歯本体13の外観と異ならしめることによ
り、人工歯の形成後にあっても、側面の蓋部材16の位
置及び境界部分が視認可能になる。したがって、後に記
録体14を取り出す場合に蓋部材16を取り外す際の目
安とすることができる。
は全く同素材で形成されていてもよいが、人工歯本体1
3に対して蓋部材16の素材を変え、人工歯の外観にお
いて蓋部材16の溶着部分の表面状態、色調などが周り
の表面に較べて異なるようにすることが好ましい。例え
ば、人工歯本体13を銀色を呈する銀合金、蓋部材16
を金色を呈する金合金とする。このように蓋部材16の
外観を人工歯本体13の外観と異ならしめることによ
り、人工歯の形成後にあっても、側面の蓋部材16の位
置及び境界部分が視認可能になる。したがって、後に記
録体14を取り出す場合に蓋部材16を取り外す際の目
安とすることができる。
【0023】人工歯本体13と蓋部材16とを固定する
方法としてはセメントその他の接着剤による接着など種
々の方法が考えられるが、上記のように、人工歯本体1
3と蓋部材16とが金属若しくは合金類である場合には
レーザー溶接による方法が最も容易かつ確実に封鎖でき
る。この場合、断熱材15により凹穴内部の記録体14
の熱変成、熱損傷が防止される。
方法としてはセメントその他の接着剤による接着など種
々の方法が考えられるが、上記のように、人工歯本体1
3と蓋部材16とが金属若しくは合金類である場合には
レーザー溶接による方法が最も容易かつ確実に封鎖でき
る。この場合、断熱材15により凹穴内部の記録体14
の熱変成、熱損傷が防止される。
【0024】なお、上記実施形態では人工歯本体の側面
に凹穴を設けているが、人工歯本体の上面(かみ合わせ
面)に凹穴を設けてもよい。このようにすると、人工歯
を取り外すことなく内部の記録体を取り出すことが可能
になる。もちろん、側面若しくは前面以外の部位、例え
ば人工歯根その他の支台歯に対向する表面に凹穴が形成
されていてもよい。また、本発明に係る人工歯は人間の
みならず、人間以外の動物などに適用することもでき
る。
に凹穴を設けているが、人工歯本体の上面(かみ合わせ
面)に凹穴を設けてもよい。このようにすると、人工歯
を取り外すことなく内部の記録体を取り出すことが可能
になる。もちろん、側面若しくは前面以外の部位、例え
ば人工歯根その他の支台歯に対向する表面に凹穴が形成
されていてもよい。また、本発明に係る人工歯は人間の
みならず、人間以外の動物などに適用することもでき
る。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、人工歯本体に形成され
た凹穴内に記録体を収容して蓋部材により封鎖すること
ができるので、歯の表面に識別標識を記録する場合に較
べて記録内容が外観として現れることなく、本人に違和
感が生じないとともに、記録内容及び記録容量の自由度
を向上させることができる。特に、人工歯本体の表面に
凹穴の開口が設けられているため、記録体の取り出し作
業が容易になる。
た凹穴内に記録体を収容して蓋部材により封鎖すること
ができるので、歯の表面に識別標識を記録する場合に較
べて記録内容が外観として現れることなく、本人に違和
感が生じないとともに、記録内容及び記録容量の自由度
を向上させることができる。特に、人工歯本体の表面に
凹穴の開口が設けられているため、記録体の取り出し作
業が容易になる。
【図1】本発明に係る人工歯の実施形態の取付状態を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図2】同実施形態の製造工程を示す説明図(a)及び
(b)である。
(b)である。
13 人工歯本体 13a 凹穴 14 記録体 15 断熱材 16 蓋部材
Claims (5)
- 【請求項1】 歯表面に開口を備えた凹穴を形成した耐
蝕性材料からなる人工歯本体と、前記凹穴内に記録体を
収容し得る空間部を残して前記開口を封鎖可能な耐蝕性
材料からなる蓋部材とを有することを特徴とする人工
歯。 - 【請求項2】 歯表面に開口を備えた凹穴を形成した耐
蝕性材料からなる人工歯本体と、前記凹穴内に記録体を
収容して前記開口を耐蝕性材料からなる蓋部材により封
鎖してなることを特徴とする人工歯。 - 【請求項3】 請求項2において、前記記録材と前記蓋
部材との間に配置された断熱材を有することを特徴とす
る人工歯。 - 【請求項4】 請求項1又は請求項2において、前記人
工歯本体及び前記蓋部材は金属製であることを特徴とす
る人工歯。 - 【請求項5】 請求項1又は請求項2において、前記人
工歯本体と前記蓋部材とは相互に異なる外観を呈する素
材により構成されていることを特徴とする人工歯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7316498A JPH11244305A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 人工歯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7316498A JPH11244305A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 人工歯 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11244305A true JPH11244305A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=13510260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7316498A Pending JPH11244305A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 人工歯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11244305A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013109745A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-06-06 | Gikou:Kk | 有床義歯 |
JP2016041092A (ja) * | 2014-08-13 | 2016-03-31 | 株式会社DentalBank | 人工歯の製造方法 |
JP2017196225A (ja) * | 2016-04-28 | 2017-11-02 | 清水 潤一 | 歯科用補綴物の製造方法、歯科用補綴物、及び情報提供システム |
JP2018089393A (ja) * | 2018-01-16 | 2018-06-14 | 株式会社DentalBank | 情報格納装置 |
JP2018114247A (ja) * | 2017-01-20 | 2018-07-26 | 医療法人ファミリア | 記録媒体を収蔵可能な補綴歯及びその製造システム並びに記録媒体を収蔵した補綴歯の製造方法 |
-
1998
- 1998-03-05 JP JP7316498A patent/JPH11244305A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013109745A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-06-06 | Gikou:Kk | 有床義歯 |
JP2016041092A (ja) * | 2014-08-13 | 2016-03-31 | 株式会社DentalBank | 人工歯の製造方法 |
JP2017196225A (ja) * | 2016-04-28 | 2017-11-02 | 清水 潤一 | 歯科用補綴物の製造方法、歯科用補綴物、及び情報提供システム |
JP2018114247A (ja) * | 2017-01-20 | 2018-07-26 | 医療法人ファミリア | 記録媒体を収蔵可能な補綴歯及びその製造システム並びに記録媒体を収蔵した補綴歯の製造方法 |
JP2018089393A (ja) * | 2018-01-16 | 2018-06-14 | 株式会社DentalBank | 情報格納装置 |
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