JPH11241977A - 流体濃度測定装置 - Google Patents
流体濃度測定装置Info
- Publication number
- JPH11241977A JPH11241977A JP10043674A JP4367498A JPH11241977A JP H11241977 A JPH11241977 A JP H11241977A JP 10043674 A JP10043674 A JP 10043674A JP 4367498 A JP4367498 A JP 4367498A JP H11241977 A JPH11241977 A JP H11241977A
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- JP
- Japan
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- sensor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ドリフトの影響の無い長時間測定が行える流
体濃度測定装置を提供する。 【解決手段】 センサー部1は測定物質と接する流路5
とセンサー部の制御および出力のピックアップや処理を
行う装置制御部8に接続されており、三方弁4を介して
基準物質導入口2と被験物質導入口3とから基準物質あ
るいは被験物質のいずれかがセンサー部1に供給され
る。センサーが定常状態に達したと判断される時点で直
ちに三方弁4を切り換えて被験物質から基準物質へ、ま
たは、基準物質から被験物質へ供給を切り換える。この
操作を繰り返して測定を行い、被験物質導入時の出力と
基準物質導入時の出力との差を出力する。
体濃度測定装置を提供する。 【解決手段】 センサー部1は測定物質と接する流路5
とセンサー部の制御および出力のピックアップや処理を
行う装置制御部8に接続されており、三方弁4を介して
基準物質導入口2と被験物質導入口3とから基準物質あ
るいは被験物質のいずれかがセンサー部1に供給され
る。センサーが定常状態に達したと判断される時点で直
ちに三方弁4を切り換えて被験物質から基準物質へ、ま
たは、基準物質から被験物質へ供給を切り換える。この
操作を繰り返して測定を行い、被験物質導入時の出力と
基準物質導入時の出力との差を出力する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体、液体等の流
体中の特定成分の濃度測定を行う測定装置に関する。
体中の特定成分の濃度測定を行う測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】流体の濃度測定装置に用いられるセンサ
ーは、主として流体中の特定成分の検知・定量を行う素
子であって、一般的な分析は元より、各種機器から工業
用プロセス系の制御などに用いられている。
ーは、主として流体中の特定成分の検知・定量を行う素
子であって、一般的な分析は元より、各種機器から工業
用プロセス系の制御などに用いられている。
【0003】このセンサーは信号として、電流、電圧、
抵抗、光度、波長、振動数等を出力するものであり、測
定対象物質が存在しない状態ではある一定の信号値を出
力しているが、測定対象物質が導入されるとその濃度に
応じた値を出力し、所定時間経過後、定常状態となる。
抵抗、光度、波長、振動数等を出力するものであり、測
定対象物質が存在しない状態ではある一定の信号値を出
力しているが、測定対象物質が導入されるとその濃度に
応じた値を出力し、所定時間経過後、定常状態となる。
【0004】例えば、図7に示すのは上記センサーの代
表的な応答波形である。センサーはゼロ点校正用物質
(以下、基準物質という)の存在下でも一定の信号を出
力している。この値は一般に信号の無い0であるか、微
少出力を発生していることが多く、その出力は極性によ
り+/−で識別される。このセンサーに測定対象物質
(被験物質)を導入すると、センサーの出力は測定対象
物質の濃度に応じた値に変化し、その値で定常状態とな
る。
表的な応答波形である。センサーはゼロ点校正用物質
(以下、基準物質という)の存在下でも一定の信号を出
力している。この値は一般に信号の無い0であるか、微
少出力を発生していることが多く、その出力は極性によ
り+/−で識別される。このセンサーに測定対象物質
(被験物質)を導入すると、センサーの出力は測定対象
物質の濃度に応じた値に変化し、その値で定常状態とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなセンサーを
用いて長時間連続で測定を行う場合、ベースであるゼロ
点がドリフトすると出力ピークもそれに追随して変動す
る。例えば、ベースラインドリフト特性を有するセンサ
ーを使用して、一定濃度の被験物質を長時間にわたって
供給した場合には、図8に示すような応答波形となる。
すなわち、時間が経つに従ってゼロ点の出力32が変動
し、それに追随して被験物質による出力33も変動して
しまうため、正しい値を得ることができない。被験物質
が高濃度であれば、出力ピークも高いのでその変動は無
視できるが、特に測定対象が低濃度な場合、発生する電
流が微少であるため、長時間の連続測定を行うと、ベー
スラインのドリフトの出力曲線への影響が顕著となり、
出力信号が変動し、正確な値が測定できなくなるという
問題があった。
用いて長時間連続で測定を行う場合、ベースであるゼロ
点がドリフトすると出力ピークもそれに追随して変動す
る。例えば、ベースラインドリフト特性を有するセンサ
ーを使用して、一定濃度の被験物質を長時間にわたって
供給した場合には、図8に示すような応答波形となる。
すなわち、時間が経つに従ってゼロ点の出力32が変動
し、それに追随して被験物質による出力33も変動して
しまうため、正しい値を得ることができない。被験物質
が高濃度であれば、出力ピークも高いのでその変動は無
視できるが、特に測定対象が低濃度な場合、発生する電
流が微少であるため、長時間の連続測定を行うと、ベー
スラインのドリフトの出力曲線への影響が顕著となり、
出力信号が変動し、正確な値が測定できなくなるという
問題があった。
【0006】本発明は、上記問題を解決するために創案
されたものであり、短時間にゼロ点校正用物質と被験物
質を交互に供給することで、ドリフトの影響を無視でき
る測定値とし、この短時間の測定を長時間にわたって繰
り返すことで、ドリフトの影響の無い長時間測定が可能
な流体濃度測定装置を提供することを目的とする。
されたものであり、短時間にゼロ点校正用物質と被験物
質を交互に供給することで、ドリフトの影響を無視でき
る測定値とし、この短時間の測定を長時間にわたって繰
り返すことで、ドリフトの影響の無い長時間測定が可能
な流体濃度測定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の流体濃度測定装置は、流体中の特定成分の
濃度測定を目的としたセンサーを搭載した濃度測定装置
において、測定対象となる被験物質とゼロ点校正用の基
準物質をセンサー部へ導く導入手段と、これらの導入手
段を切り換えてゼロ点校正用の基準物質と被験物質とを
短時間で交互にセンサー部に供給する制御手段と、この
供給はその時センサーから得られる被験物質と基準物質
による出力差を装置出力とする処理部とを備えたことを
特徴としている。
に、本発明の流体濃度測定装置は、流体中の特定成分の
濃度測定を目的としたセンサーを搭載した濃度測定装置
において、測定対象となる被験物質とゼロ点校正用の基
準物質をセンサー部へ導く導入手段と、これらの導入手
段を切り換えてゼロ点校正用の基準物質と被験物質とを
短時間で交互にセンサー部に供給する制御手段と、この
供給はその時センサーから得られる被験物質と基準物質
による出力差を装置出力とする処理部とを備えたことを
特徴としている。
【0008】また、流体がガスの場合には、被験ガス除
去剤を封入したフィルターを備えたゼロガス精製器を被
験物質導入部に設け、被験ガスを利用し、被験成分を除
去することでゼロガスを供給することを特徴としてい
る。
去剤を封入したフィルターを備えたゼロガス精製器を被
験物質導入部に設け、被験ガスを利用し、被験成分を除
去することでゼロガスを供給することを特徴としてい
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1、図2に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0010】図1は、本発明の流体濃度測定装置の基本
構成を示しており、1はセンサー部、2は基準物質導入
口、3は被験物質導入口、4は三方弁、5は流路、6は
流体排出用のポンプ、7は三方弁制御部、8は装置制御
部である。
構成を示しており、1はセンサー部、2は基準物質導入
口、3は被験物質導入口、4は三方弁、5は流路、6は
流体排出用のポンプ、7は三方弁制御部、8は装置制御
部である。
【0011】センサー部1は測定物質と接する流路5と
センサー部の制御および出力のピックアップや処理を行
う装置制御部8に接続されている。この装置内への測定
物質の導入は、三方弁4を介して基準物質導入口2と被
験物質導入口3より行われる。三方弁4は電気的に駆動
されるものであって、三方弁制御部7に接続されてお
り、装置制御部8からの指示により基準物質あるいは被
験物質の何れかをセンサーに供給する。これら流体はボ
ンベ等から加圧供給してもよいし、ポンプ6等を利用し
て吸引してもよい。
センサー部の制御および出力のピックアップや処理を行
う装置制御部8に接続されている。この装置内への測定
物質の導入は、三方弁4を介して基準物質導入口2と被
験物質導入口3より行われる。三方弁4は電気的に駆動
されるものであって、三方弁制御部7に接続されてお
り、装置制御部8からの指示により基準物質あるいは被
験物質の何れかをセンサーに供給する。これら流体はボ
ンベ等から加圧供給してもよいし、ポンプ6等を利用し
て吸引してもよい。
【0012】次にこの装置の動作を説明する。まず、三
方弁制御部7により、三方弁4を切り換え、基準物質導
入口2より基準物質(ゼロ校正物質)を流路5に流して
センサー部1に基準物質を導入する。その時の信号S1
を記憶する。三方弁制御部7により、三方弁4を切り換
え、今度は被験物質導入口3より導入された被験物質を
流路5に流すようにしてセンサー部1に被験物質を供給
し、センサー部出力が被験物質濃度固有の値で定常状態
となるまで待つ。
方弁制御部7により、三方弁4を切り換え、基準物質導
入口2より基準物質(ゼロ校正物質)を流路5に流して
センサー部1に基準物質を導入する。その時の信号S1
を記憶する。三方弁制御部7により、三方弁4を切り換
え、今度は被験物質導入口3より導入された被験物質を
流路5に流すようにしてセンサー部1に被験物質を供給
し、センサー部出力が被験物質濃度固有の値で定常状態
となるまで待つ。
【0013】上記センサー部への導入物質の切り換え
は、内蔵時計等を利用して単純な時間制御で行ってもよ
いが、この時センサーの立ち上がり立ち下がりの定常状
態を十分に考慮して、切り換え時間を設定する必要があ
る。定常状態になったかどうかの判断は、事前のセンサ
ーの特性試験でその応答時間を実測しておき、それに基
づきタイムトリガ等で制御しても良い。
は、内蔵時計等を利用して単純な時間制御で行ってもよ
いが、この時センサーの立ち上がり立ち下がりの定常状
態を十分に考慮して、切り換え時間を設定する必要があ
る。定常状態になったかどうかの判断は、事前のセンサ
ーの特性試験でその応答時間を実測しておき、それに基
づきタイムトリガ等で制御しても良い。
【0014】また、ソフトウェア的に、ある時間tにお
けるセンサー出力It とΔt時間経過後の出力It+Δt
間の出力差ΔI と初期設定パラメータIi との大小を比
較して、ある値以下で変動無し、すなわち定常状態であ
ると判断して三方弁の切り換え信号を出力するように三
方弁制御部7を制御するようにしても良い。
けるセンサー出力It とΔt時間経過後の出力It+Δt
間の出力差ΔI と初期設定パラメータIi との大小を比
較して、ある値以下で変動無し、すなわち定常状態であ
ると判断して三方弁の切り換え信号を出力するように三
方弁制御部7を制御するようにしても良い。
【0015】あるいは、ハードウェア的に微分回路を搭
載し、微分値がゼロになった時点、すなわち信号の変化
速度が0になったときを定常状態の判別手段として供給
を切り替えてもよいが、被験物質の濃度が変動している
遷移状態を測定することも考慮して、時間制御も併用し
一定時間が経過すれば強制的に供給種の切り替えを行う
ことが望ましい。また、遷移状態が短時間で収束しない
場合、測定モードを切り替え、通常の測定モードに移行
してもよい。
載し、微分値がゼロになった時点、すなわち信号の変化
速度が0になったときを定常状態の判別手段として供給
を切り替えてもよいが、被験物質の濃度が変動している
遷移状態を測定することも考慮して、時間制御も併用し
一定時間が経過すれば強制的に供給種の切り替えを行う
ことが望ましい。また、遷移状態が短時間で収束しない
場合、測定モードを切り替え、通常の測定モードに移行
してもよい。
【0016】次に、センサーが定常状態に達したと判断
される時点でその時の信号S2を記録し、S2とS1の
差S3を測定信号として出力、装置制御部8へ導かれ
る。その後直ちに三方弁4を切り換えて被験物質から基
準物質へ供給を切り換え、センサーをゼロ点状態に戻
す。被験物質の時と同じ手段を用いてゼロ点における定
常状態を判別し、前述の操作を繰り返す。
される時点でその時の信号S2を記録し、S2とS1の
差S3を測定信号として出力、装置制御部8へ導かれ
る。その後直ちに三方弁4を切り換えて被験物質から基
準物質へ供給を切り換え、センサーをゼロ点状態に戻
す。被験物質の時と同じ手段を用いてゼロ点における定
常状態を判別し、前述の操作を繰り返す。
【0017】上記操作によって、実際信号の測定状態を
示したのが、図2(a)であり、この図からもわかるよ
うに、基準物質と被験物質のセンサーへの供給を、各物
質による定常状態が最低限維持できる間隔内の短時間で
交互に繰り返し、各インターバルにおける被験物質によ
る信号S2と基準物質による信号S1との差S3を出力
信号とするもので、出力差を表示させれば、図2(b)
の様に擬似的に長時間のドリフトに影響されない出力を
得ることができる。
示したのが、図2(a)であり、この図からもわかるよ
うに、基準物質と被験物質のセンサーへの供給を、各物
質による定常状態が最低限維持できる間隔内の短時間で
交互に繰り返し、各インターバルにおける被験物質によ
る信号S2と基準物質による信号S1との差S3を出力
信号とするもので、出力差を表示させれば、図2(b)
の様に擬似的に長時間のドリフトに影響されない出力を
得ることができる。
【0018】そして、必要であれば、一回の測定周期に
おける基準物質導入時と被験物質導入時のセンサー出力
の差を基に、装置内で濃度換算等を行い出力あるいは表
示を行う。
おける基準物質導入時と被験物質導入時のセンサー出力
の差を基に、装置内で濃度換算等を行い出力あるいは表
示を行う。
【0019】ところで、電気化学的なガスセンサーの一
つである、定電位電解式ガスセンサーの動作原理は、電
極と電解質溶液との界面の電位差を一定に保ちながら電
解を行い、大気中の特定成分の酸化還元反応を選択的に
進行させ、その時に出力される酸化還元電流より、測定
を行うものである。特に、対象物質の反応が進行する電
極(作用極)の前に、拡散膜と呼ばれる多孔質膜を配す
ると、電極への反応物質の供給が制限され、いわゆる制
限電流が生じ、反応物質の濃度に電流が比例するように
なる。図3は、この定電位電解式NOx ガスセンサーの
一般的な過渡応答特性を示したものであり、濃度5pp
mのNO2 に対する応答波形を示す。
つである、定電位電解式ガスセンサーの動作原理は、電
極と電解質溶液との界面の電位差を一定に保ちながら電
解を行い、大気中の特定成分の酸化還元反応を選択的に
進行させ、その時に出力される酸化還元電流より、測定
を行うものである。特に、対象物質の反応が進行する電
極(作用極)の前に、拡散膜と呼ばれる多孔質膜を配す
ると、電極への反応物質の供給が制限され、いわゆる制
限電流が生じ、反応物質の濃度に電流が比例するように
なる。図3は、この定電位電解式NOx ガスセンサーの
一般的な過渡応答特性を示したものであり、濃度5pp
mのNO2 に対する応答波形を示す。
【0020】この応答波形を説明すると、初めゼロガス
である空気中にあるセンサーは微弱電流しか発生してい
ないが、これを被験ガスであるNO2 を含む空気下に置
くと電流が流れはじめ約20秒で定常状態に遷移する。
この定常状態における電流値は、NO2 の濃度5ppm
に比例した値1μAが得られる。
である空気中にあるセンサーは微弱電流しか発生してい
ないが、これを被験ガスであるNO2 を含む空気下に置
くと電流が流れはじめ約20秒で定常状態に遷移する。
この定常状態における電流値は、NO2 の濃度5ppm
に比例した値1μAが得られる。
【0021】しかし、長時間の連続測定を行うと、図8
に示したのと同様なベースラインのドリフトが発生す
る。そこで、このドリフトの影響をなくするために、上
記図1の構成を用いて測定した場合の結果を示したのが
図4である。39ppbのNO2 を立ち上げ30秒、立
ち下げ30秒の周期で1時間に渡って測定し、出力信号
の絶対値はほぼ一定の値を示している。
に示したのと同様なベースラインのドリフトが発生す
る。そこで、このドリフトの影響をなくするために、上
記図1の構成を用いて測定した場合の結果を示したのが
図4である。39ppbのNO2 を立ち上げ30秒、立
ち下げ30秒の周期で1時間に渡って測定し、出力信号
の絶対値はほぼ一定の値を示している。
【0022】図5は流体がガスの場合に、ガス精製器1
0を用いて被験ガスよりゼロガスを精製し、測定に利用
する例を示したもので、三方弁4は三方弁制御部7によ
って制御される。被験ガスは基準物質導入口2および被
験物質導入口3より装置内部に取り込まれる。これらの
導入口は一つにまとめてもよい。基準物質導入口2はガ
ス精製器10に接続されており、ここで被験ガス中のセ
ンサー感知成分が除去される。例えば、NO2 除去用の
精製器の構成としては、NO酸化剤12としてのKMn
O4 コート多孔質セラミックスであるピュラフィルとN
O2 吸収剤14としてのシリカゲルをセパレーター16
であるポリプロピレン綿で分割充填したものが使用でき
る。
0を用いて被験ガスよりゼロガスを精製し、測定に利用
する例を示したもので、三方弁4は三方弁制御部7によ
って制御される。被験ガスは基準物質導入口2および被
験物質導入口3より装置内部に取り込まれる。これらの
導入口は一つにまとめてもよい。基準物質導入口2はガ
ス精製器10に接続されており、ここで被験ガス中のセ
ンサー感知成分が除去される。例えば、NO2 除去用の
精製器の構成としては、NO酸化剤12としてのKMn
O4 コート多孔質セラミックスであるピュラフィルとN
O2 吸収剤14としてのシリカゲルをセパレーター16
であるポリプロピレン綿で分割充填したものが使用でき
る。
【0023】また、ゼロガスと被験ガスの供給制御は、
三方弁以外に開閉を電気的に制御できるストップバルブ
を配することで行ってもよい。図6はその一例であっ
て、ガス精製機10の前後と被験ガス流通経路にストッ
プバルブ18を配した。残留ガスの影響を除くために、
バルブは18a〜18cまでを配し、順次ストップバル
ブを開閉することが望ましいが、仕様に応じて18aあ
るいは18bを省略することができる。ガス取入口17
は前出の例のように各経路専用に分割してもよい。
三方弁以外に開閉を電気的に制御できるストップバルブ
を配することで行ってもよい。図6はその一例であっ
て、ガス精製機10の前後と被験ガス流通経路にストッ
プバルブ18を配した。残留ガスの影響を除くために、
バルブは18a〜18cまでを配し、順次ストップバル
ブを開閉することが望ましいが、仕様に応じて18aあ
るいは18bを省略することができる。ガス取入口17
は前出の例のように各経路専用に分割してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明の流体濃度測定装
置によれば、長時間測定を行ってもベースラインドリフ
トの影響を受けない正確な測定値を得ることができる。
置によれば、長時間測定を行ってもベースラインドリフ
トの影響を受けない正確な測定値を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の流体濃度測定装置のセンサー出力状態
を示す図である。
を示す図である。
【図3】定電位電解式センサーの応答波形の一例を示す
図である。
図である。
【図4】図3のセンサーを用いて本発明の構成により測
定を行った場合の出力例である。
定を行った場合の出力例である。
【図5】本発明をガスに利用した場合の一実施例を示す
図である。
図である。
【図6】本発明をガスに利用した場合の他の実施例を示
す図である。
す図である。
【図7】流体濃度測定装置に用いられるセンサー一般的
な応答波形を示す図である。
な応答波形を示す図である。
【図8】センサーがベースラインドリフトを有する場合
の応答波形を示す図である。
の応答波形を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 27/26 381 G01N 27/26 381B 27/416 27/46 311Z
Claims (2)
- 【請求項1】流体中の特定成分の濃度測定を目的とした
センサーを搭載した濃度測定装置において、測定対象と
なる被験物質とゼロ点校正用の基準物質をセンサー部へ
導く導入手段と、これらの導入手段を切り換えてゼロ点
校正用の基準物質と被験物質とを短時間で交互にセンサ
ー部に供給する制御手段と、この供給はその時センサー
から得られる被験物質と基準物質による出力差を装置出
力とする処理部とを備えたことを特徴とする流体濃度測
定装置。 - 【請求項2】被験ガス除去剤を封入したフィルターを備
えたゼロガス精製器を被験物質導入部に設けたことを特
徴とする請求項1記載の流体濃度測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10043674A JPH11241977A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 流体濃度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10043674A JPH11241977A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 流体濃度測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11241977A true JPH11241977A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=12670399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10043674A Pending JPH11241977A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 流体濃度測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11241977A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-02-25 JP JP10043674A patent/JPH11241977A/ja active Pending
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