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JPH11239185A - マルチメディアアクセスネットワークの構成方法 - Google Patents

マルチメディアアクセスネットワークの構成方法

Info

Publication number
JPH11239185A
JPH11239185A JP4082498A JP4082498A JPH11239185A JP H11239185 A JPH11239185 A JP H11239185A JP 4082498 A JP4082498 A JP 4082498A JP 4082498 A JP4082498 A JP 4082498A JP H11239185 A JPH11239185 A JP H11239185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
multimedia
line
signal
data
Prior art date
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Pending
Application number
JP4082498A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Shibata
洋二 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4082498A priority Critical patent/JPH11239185A/ja
Publication of JPH11239185A publication Critical patent/JPH11239185A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ISDN回線で電話やFAXを同時に使用で
き、かつ、常時IPNet接続パスを100kb/s以
上確保し、IPNet接続パスは交換機を迂回しIPN
et接続する安価で広帯域(〜24Mb/s)なシステ
ムを提供すること。 【解決手段】 ISDNのBチャネルを相互同期し、音
声は8kb/s、FAXはベースバンド信号通信、通信
パスはダイナミックチャネルアサインし、残余の帯域を
IPNet接続パスに自動割付する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、加入電
話、ISDNの公衆電話網と、日本の×××が提供して
いるインターネット、イントラネット接続ネットワーク
である××××××××××××××××××××××
××××××××××××××××××××に代表され
る、インタネットプロトコルIP(Internet
Protocol)ルーティングネットワーク(IPN
et)とからなる、マルチメディアアクセス ネットワ
ークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記前者の公衆電話網は、ギャランティ
型 非同期転送モード(STM:Synchronou
s Transfer Mode)通信の公衆電話網で
あり、ITU−T勧告 G.705(イエローブック)
やIシリーズ勧告(レッドブック全29巻)で規定され
るISDNや加入電話網で代表される公衆電話網であ
る。このギャランティー型STM公衆電話網は、ISD
N、加入電話サービス個別のアクセス回線と、加入者交
換機と、中継交換機と、交換機間を結ぶ中継伝送回線
と、高度サービスを実現するためのインテリジェントネ
ットワーク(IN:Intelligent Netw
ork)とから構成される。
【0003】一方、上記後者のインターネット、イント
ラネット接続ネットワークは、ベストエフォート型IP
Netの代表例であるOCNであり、インターネットプ
ロトコルIPによるエンドエンドのルーティングサービ
スを提供するため、ルータと高速伝送路とで構成され
る。OCNアクセス回線は、文献(「OCN料理法」日
経コミュニケ−ション 1996.11.18 p.
p.116−131)に示されるように、128kb/
sの低速系回線、1.5Mb/s、6Mb/sの高速系
専用線及びISDN,加入電話網を利用したダイアルア
ップ回線等から構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のギャランテ
ィ型STM公衆電話網のアクセス回線、及び、ベストエ
フォート型IPNetのアクセス回線によれば、以下の
ような問題が生じる。
【0005】OCNアクセス回線料金は、利用者にと
って経済的負担が大きくなる。例えば、128kb/s
の専用線では約9k¥/月であり、ISDNや加入電話
網使用のダイアルアップの場合は、30時間使用すると
6k¥/月となり、かなり高額となる。
【0006】加入電話網のデータアクセス速度は、低
速であり、また、IPNetとの通信中の別の端末によ
る発、着呼も不可能である。データアクセス速度につい
ては、モデム使用で、下り28.8〜56kb/s、上
り28.8〜33.6kb/s程度であり、インターネ
ット、イントラネットアクセス速度としては低速で、不
十分である。
【0007】ISDNのインターネットアクセスの場
合、文献、(NIKKEI COMMUNICATIO
NS 1996.5.6 p.39)に示されるよう
に、IETF(Internet Engineeri
ng Task Force)で標準化された128k
b/sバルク転送方式のマルチリンクプロトコルMP
(Multilink Protocol)、あるい
は、「128kb/sで通信中着呼があると自動的に6
4kb/sに移行し、通話を可能とする」BACP(B
andwidth Allocation Contr
ol Protocol)等がある。
【0008】しかし、MPの場合は、インターネットア
クセス中は電話の発呼は不可能、着呼はビジーとなる問
題があり、また、BACPの場合は、上記発呼および着
呼は可能となるが、インターネットアクセススピードが
半減して64kb/sと低速になる。
【0009】インターネット電話の出現により、一般
電話より使い勝手や品質は劣るものの、国内長距離・国
際電話の通信料が割安となり、電話トラヒックの一定の
部分がインターネット電話に移行するものと見込まれ
る。
【0010】米国では、回線保留時間の長いダイアル
アップインターネットトラヒックの急増により、本来、
保留時間3〜5分の音声通話向けに建設された、既存の
公衆電話網に対する交換回線の増設や中継回線の増設
が、キャリアに大きな負担となっている。日本でも数年
先には米国と同様な問題が発生するものと予測される。
【0011】したがって、本発明の目的は、エンドエン
ドの電話通信の低料金化を実現でき、インターネット・
イントラネットのバーストトラヒィックや保留時間の長
いトラヒィクにも強い公衆網を提供し、低料金で高速な
ベストエフォート型IPNetのアクセス手段とギャラ
ンティ型STM公衆網への複数の通話を同時に可能とす
る手段を提供するアクセス回線を実現するマルチメディ
アアクセスネットワ−クの構成方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の諸特徴は次の通りである。まず、特徴項目を
列挙すると、 (IPNetバイパス) (STM通信パス優先制御/マルチメディアアクセス回
線の定義/マルチメディア接続装置、メディア変換振分
装置) (STM通信パスとIPNet接続パスの固定帯域割付
け) (1xBRIのFAS/BAS構成) (音声、FAX、その他アナログ端末、ISDN端末の
Dch伝達能力とパス設定制御方法) (音声、FAXのBC,LLC,HLC) (相手端末の種類によるメディア変換・振分装置の制御
方法) (公衆網をNx8kb/sSTM通信デ−タ・・・AT
M CLAD) (End to End通信にFAS,BASを導入) (マルチメディアアクセ回線固有の制御手順はユーザ・
ユーザ情報要素使用) (音声、FAXのBC,LLC,HLCをユーザ・ユー
ザ情報要素パケットにカプセル化) (電話番号による音声符号化方式の選択方法) (ファクシミリ属性を蓄積し、FAXパス容量の決定に
使用) (FAPとFASとの絶対遅延時間の検出とそれをマル
チメディア接続装置へ連絡してFAPのフレ−ム同期引
込み時間を“0”にする) (H.221フレームフォーマットを持つものとの整合
性、2B通信制御) (NxBRI/PRI 第1BRIのみFAS・BAS
構成) (NxBRI/PRI複数のBRIでFAS・BAS構
成、フレ−ム同期はずれ対策) (専用線収容機能追加) (ISDN ATMマルチメディアアクセス回線) (アナログ回線、専用回線、xDSL) (メディア変換・振分装置の機能) 等が挙げられる。次に、これらのうち代表的なものにつ
いて詳述する。
【0013】本発明の一つの基本的特徴は、マルチメデ
ィアネットワークへのアクセス回線に接続された複数の
端末を備えた加入者宅内装置を、STM公衆通信網とI
PNetとの双方に、並列に接続し、両ネットワークを
使用して、上記アクセス回線を有効利用し得るようにし
たことである。これを端的に、「IPNetバイパス」
と称する。
【0014】本発明の他の基本的特徴は、上記IPNe
tバイパスを実現する手段として、加入者宅内装置と、
STM公衆通信網及びIP Netとの間に、マルチメ
ディアアクセス回線を設置したことである。このマルチ
メディアアクセス回線は、加入者宅内に設置されたマル
チメディア接続装置と、電話局側に設置されたメディア
変換・振り分け装置と、両装置を接続するアクセス回線
とからなり、STM公衆通信網のパスを優先制御する。
【0015】本発明の他の基本的特徴は、上記におい
て、STM公衆通信網による接続パスとIPNetによ
る接続パスとの帯域割付けを、固定帯域割付けとして、
制御を簡便にしたことである。
【0016】本発明の他の基本的特徴は、上記マルチメ
ディアアクセス回線を構成するアクセス回線を、1xB
RIのFAS/BASにより構成したことである。
【0017】本発明の特徴は、加入者宅内に設置される
アナログ通信端末とSTM通信パスとの間で送受する端
末信号のうち、音声信号やPB信号は符号化音声信号に
変換して、又はクシミリFAX(Facsimile)
信号やモデム信号は複合化して符号化ベースバンド信号
に変換して、Dch伝達能力モードで通信し、その他の
アナログ端末信号は、G.711−μ則又は−A則に変
換して、Dch伝達能力のオーディオ又は音声モードで
通信し、さらに、ISDN信号は、Dch伝達能力を、
非制限ディジタル情報、制限ディジタル情報、トーン・
アナウンスを伴う非制限ディジタル情報、ビデオモード
に設定して通信することにより、前記マルチメディアア
クセス回線収容端末が発呼する度に前記メディア変換・
振り分け装置にてDch伝達能力を蓄積更新し、端末の
発呼時、着呼時に読み出して、STM通信パスの容量設
定、音声符号化モード設定などの制御を可能にしたこと
である。
【0018】本発明の他の特徴は、上記特徴において、
音声・PB信号を符号化音声に変換し、FAX信号やモ
デム信号を符号化ベースバンド信号に変換し、Dchの
伝達能力で通信するに際し、Dchの低位レイヤ整合性
の情報転送能力LLLと、高位レイヤ整合性のコーディ
ング標準HLCとを規定して通信することである。
【0019】本発明の他の特徴は、メディア変換・振分
装置が加入者交換機との間でSTM通信信号を送受する
際、通信相手端末がマルチメディアアクセス回線収容の
端末の場合、Dch信号はトランスペアレントに送受
し、STM通信データは相手端末の種類に応じて相互変
換して送受するように、自他のメディア変換・振分装置
を制御することである。
【0020】本発明の他の特徴は、メディア変換・振分
装置が加入者交換機との間でSTM通信信号を送受する
際、通信相手端末がマルチメディアアクセス回線収容の
端末の場合、、Dch信号はトランスペアレントに送受
し、Nx8kb/sSTM通信デ−タをそのまま送受す
ることである。
【0021】前述したように、本発明のその他の諸特徴
としては、エンド・ツ・エンド(End to En
d)通信にFAS、BASの導入、マルチメディアアク
セ回線固有の制御手順としてユーザ・ユーザ情報要素使
用、音声、FAXのBC,LLC,HLCをユーザ・ユ
ーザ情報要素パケットにカプセル化、電話番号による音
声符号化方式の選択、ファクシミリ属性を蓄積し、FA
Xパス容量の決定に使用、FAPとFASとの絶対遅延
時間の検出とそれをマルチメディア接続装置へ連絡して
FAPのフレ−ム同期引込み時間を“0”にする、H.
221フレームフォーマットを持つものとの整合性、2
B通信制御、NxBRI/PRI 第1BRIのみFA
S・BAS構成、NxBRI/PRI複数のBRIでF
AS・BAS構成、フレ−ム同期はずれ対策、専用線収
容機能追加 ISDN ATMアクセス回線によるマルチメディアア
クセス回線の形成、アナログ回線、専用回線、xDSL
によるマルチメディアアクセス回線の形成、メディア変
換・振分装置の構成及び機能、マルチメディア接続装置
の構成及び機能、等があり、多岐に亙る。
【0022】以上述べた本発明の諸特徴を、より厳密に
記述すれば、以下の通りである。
【0023】本発明の主たる特徴は、IP(Inter
net Protocol)通信用のIPNetと、ア
ナログ端末やISDN端末相互のSTM(Synchr
onous Transfer Mode)通信を行う
公衆網(加入電話・ISDN網)と、複数のSTM通信
データ及びIPNet接続デ−タを同時に通信端末と加
入者交換機との間で送受するマルチメディアアクセス回
線とで構成する通信網であって、マルチメディアアクセ
ス回線を通して送受するデ−タのうち、上記STM通信
デ−タを加入者交換機と接続し、上記IPNet接続デ
−タを直接、上記IP Netへ接続することを特徴と
するマルチメディアアクセスネットワ−クの構成方法で
ある。
【0024】本発明の他の主たる特徴は、マルチメディ
アアクセスネットワ−クの通信システムであって、加入
者宅内に設置し、前記通信端末を接続するマルチメディ
ア接続装置と、加入者交換機に隣接設置してIPNet
接続データを直接、IPNetへル−ティングし、か
つ、STM通信デ−タを加入者交換機へ接続する機能を
持つメディア変換・振分装置と、これらマルチメディア
接続装置とメディア変換・振分装置とを接続するアクセ
ス回線とでマルチメディアアクセス回線を構成し、この
マルチメディアアクセス回線は、前記IPNet接続デ
ータを送受するIPNet接続パスより優先的に、ST
M通信デ−タを送受するSTM通信パスを、ダイナミッ
ク チャネル アレイにより、設定し、マルチメディア
アクセス回線全帯域から上記STM通信パスの通信帯域
とマルチメディアアクセス回線の制御に必要な帯域とを
差引いた残りの帯域を、自動的に上記IPNet接続パ
スに割振る、帯域自動割付け機能を有することを特徴と
するマルチメディアアクセスネットワ−クの構成方法で
ある。
【0025】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセスネットワ−クの構成方法であって、マル
チメディアアクセス回線に収容された端末相互間で通信
する際、マルチメディア接続装置相互間を、Nx8kb
/sの帯域容量のSTM通信パスで接続し、エンド・ツ
・エンド(End to End)の通信を実現するこ
とを特徴とするマルチメディアアクセスネットワ−クの
構成方法である。
【0026】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセスネットワ−クの構成方法であって、加入
者宅内に設置し前記通信端末を接続するマルチメディア
接続装置と、加入者交換機に隣接設置してIPNet接
続データを直接、IPNetへル−ティングし、STM
通信デ−タを加入者交換機へ接続する機能を持つメディ
ア変換・振分装置と、これらマルチメディア接続装置と
メディア変換・振分装置とを接続するアクセス回線とで
マルチメディアアクセス回線を構成し、固定的に帯域を
割振られた複数のSTM通信パスと固定的に帯域を割振
られたIPNet接続パスとで構成することを特徴とす
るマルチメディアアクセス回線の構成方法である。
【0027】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセスネットワ−クの構成方法であって、アク
セス回線をISDN BRIで構成するマルチメディア
アクセス回線において、ISDN BRIのB1チャネ
ルとB2チャネルを相互同期して共通の統一した一つの
チャネルとして使用し、16ビット(B1チャネル8ビ
ット+B2チャネル8ビット)x80列を単位フレーム
とし、フレーム単位に、フレーム同期確立に使用する8
ビットのフレーム同期信号(FAS)とSTM通信パス
やIPNet接続パスの設定制御や1ビットx80列単
位(8kb/s)のサブチャネル16個の任意の組合わ
せを制御してSTM通信パスやIPNet接続パスを生
成・削除する8ビットのビットレート割当信号(BA
S)を持ち、第0フレームと第1フレームで一つの制御
単位(サブマルチフレーム)を構成し、Nx8kb/s
単位のSTM通信パスやIPNet接続パスの生成・削
除、パスの切替等の自動制御、FAS/BASデ−タの
エラ−検出、コレクティング等をおこなうことを特徴と
するマルチメディアアクセス回線の構成方法である。
【0028】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセスネットワ−クの構成方法であって、Nx
8kb/sSTM通信パスで送受する端末信号のうち、
音声・PB(アナログ電話機)信号は符号化音声に変換
し、ファクシミリ信号やデジタルモデム信号は復号化し
て符号化ベ−スバンド信号に変換し、ITU−T Q.
931に規定されるDch伝達能力(ベアラ能力 Be
arer capability)の「非制限ディジタ
ル情報+標準H.221とH.242」モ−ドで通信
し、その他のアナログ端末信号はG.711−μ則又は
−A則に変換しDch伝達能力の情報転送能力の3.1
kHzオ−ディオ又は音声モ−ドで通信し、ISDN端
末信号はDch伝達能力を非制限ディジタル情報、制限
ディジタル情報、ト−ン/アナウンスを伴う非制限ディ
ジタル情報、ビデオモ−ド等に設定して通信し、マルチ
メディアアクセス回線収容端末が発呼する度、メディア
変換・振分装置にてDch伝達能力を蓄積更新し、該端
末の発・着呼時に読み出し、STM通信パス容量設定、
音声符号化モード設定制御することを特徴とするマルチ
メディアアクセスネットワ−クの構成方法である。
【0029】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセスネットワ−クの構成方法であって、音声
・PB信号を符号化音声に変換し、ファクシミリ信号や
デジタルモデム信号を符号化ベ−スバンド信号に変換
し、Dchの伝達能力を「非制限ディジタル情報+標準
H.221とH.242」として通信するSTM通信信
号において、ITU−T Q.931に規定されるDc
hの低位レイヤ整合性の情報転送能力を音声、情報転送
速度を64kb/s、ユ−ザ情報レイヤ1を非標準速
度、ユ−ザ速度をSTM通信パス速度(Nx8kb/
s)と規定し、高位レイヤ整合性のコ−ディング標準を
標準、特性識別を電話/G2/G3ファクスと規定して
通信することを特徴とするマルチメディアアクセスネッ
トワ−クの構成方法である。
【0030】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセス回線の構成方法であって、メディア変換
・振分装置が加入者交換機との間でSTM通信信号を送
受する際、前記アナログ端末のうち、Dch伝達能力を
「非制限ディジタル情報+標準H.221とH.24
2」で通信する信号のうち、通信相手端末がマルチメデ
ィアアクセス回線収容端末の場合、Dch信号はトラン
スペアレントに送受し、Nx8kb/sSTM通信デ−
タを、64kb/sベアラ速度デ−タへ又は64kb/
sベアラ速度デ−タから相互変換し、通信相手端末が加
入電話網収容端末やISDN収容アナログ端末の場合、
Dch伝達能力を、「非制限ディジタル情報+標準H.
221とH.242」と「音声又は3.1kHzオ−デ
ィオ+G.711−μ則又は−A則」との間で相互変換
し、STM通信デ−タは符号化音声をG.711−μ則
又は−A則PCM信号との間で相互変換し、ファクシミ
リ信号やデジタルモデム信号の場合、符号化ベ−スバン
ド信号とモデム信号との間で相互変換し、前記その他の
アナログ端末信号とISDN端末信号は、Dch信号と
STM通信デ−タとを加入者交換機との間でトランスペ
アレントに送受することを特徴とするメディア変換・振
分装置の構成方法である。
【0031】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセスネットワ−クの構成方法であって、メデ
ィア変換・振分装置が加入者交換機との間でSTM通信
信号を送受する際、通信相手端末がマルチメディアアク
セス回線収容端末の場合、Dch信号はトランスペアレ
ントに送受し、Nx8kb/sSTM通信デ−タをその
まま送受することを特徴とする公衆網の構成方法であ
る。
【0032】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセスネットワ−クの構成方法であって、Nx
8kb/sSTM通信パスで送受するSTM通信デ−タ
がパソコンデ−タやFAXデ−タ等8kb/sの整数倍
と異なるデ−タ速度の場合、エンド・ツ・エンド(En
d to End)のNx8kb/sSTM通信パスか
ら該通信デ−タを抽出する手段として、通信パス単位に
FAP(STM通信パス挿入FAS)、BAP(STM
通信パス挿入BAS)を挿入することを特徴とするマル
チメディアアクセスネットワ−クの構成方法である。
【0033】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセスネットワ−クの構成方法であって、メデ
ィア変換・振分装置とマルチメディア接続装置間の制御
手順とマルチメディア接続装置間のEnd to En
d通信手順として、ITU標準規定のISDN制御手順
はそのまま標準手順を使用し、マルチメディアアクセス
ネットワ−ク固有の制御手順にはISDNのユーザ・ユ
ーザ情報通信プロトコルを使用することを特徴とするマ
ルチメディアアクセスネットワ−クの構成方法である。
【0034】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセスネットワ−クの構成方法であって、音声
・PB信号を符号化音声に変換し、ファクシミリ信号や
デジタルモデム信号を符号化ベ−スバンド信号に変換
し、Dchの伝達能力を「非制限ディジタル情報+標準
H.221とH.242」として通信するSTM通信信
号において、ITU−T Q.931に規定されるDc
hの低位レイヤ整合性の情報転送能力を音声、情報転送
速度を64kb/s、ユ−ザ情報レイヤ1を非標準速
度、ユ−ザ速度をSTM通信パス速度(Nx8kb/
s)と規定し、高位レイヤ整合性のコ−ディング標準を
標準、特性識別を電話/G2/G3ファクスと規定し、
ITU−T Q.931に規定されるDchの低位レイ
ヤ整合性や高位レイヤ整合性の情報要素をユーザ・ユー
ザ情報要素パケットにカプセル化し、マルチメディア接
続装置相互間でEnd to Endの通信を行うこと
を特徴とするマルチメディアアクセスネットワ−クの構
成方法である。
【0035】本発明の他の特徴は、上記記載のメディア
変換・振分装置の構成方法であって、マルチメディアア
クセス回線収容端末の発呼時の通信相手番号や着呼時の
発呼者番号を、メディア変換・振分装置にて解読して相
手通信網、端末の属性に対応した音声の符号化アルゴリ
ズムを選択することを特徴とするメディア変換・振分装
置の構成方法である。
【0036】本発明の他の特徴は、上記記載のメディア
変換・振分装置の構成方法であって、マルチメディアア
クセス回線収容ファクシミリ端末の通信開始時のITU
−T標準T.30規定のFIF(ファクシミリインフォ
メーションフィールド)信号情報を常に蓄積更新するこ
とを特徴とするメディア変換・振分装置の構成方法であ
る。
【0037】本発明の他の特徴は、上記記載のメディア
変換・振分装置の構成方法であって、通信相手端末がマ
ルチメディアアクセス回線収容端末の場合にNx8kb
/sSTM通信デ−タを64kb/sベアラ速度デ−タ
へ変換する際、Nx8kb/sSTM通信デ−タにフレ
−ム同期信号を挿入した8kb/sのサブチャネルを付
加して64kb/sベアラ速度デ−タへ変換し、通信相
手マルチメディアアクセス回線収容メディア変換・振分
装置にて相手フレ−ム同期信号との絶対遅延時間を算出
し、FAP付STM通信デ−タ通信時、絶対遅延時間を
マルチメディア接続装置へ連絡することを特徴とするメ
ディア変換・振分装置の構成方法である。
【0038】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセス回線の構成方法であって、既設定のST
M通信パスが存在せず、ITU−T Q.931に規定
されるDch伝達能力の情報転送能力(オクテット3)
が非制限デジタル信号指定で情報転送速度(オクテット
4)が回線交換モ−ドの2x64kb/sの通信要求が
ある場合や既設定STM通信パスが唯一の64kb/s
の非制限デジタル信号指定の時に、さらに64kb/s
の非制限デジタル信号の追加要求があった場合、前記F
AS,BASのフレ−ム構成を解除し、2x64kb/
sの通信パスを確保し、該通信モ−ドが終了した時点に
再度FAS,BASのフレ−ム構成を再構成することを
特徴とするマルチメディアアクセス回線の構成方法であ
る。
【0039】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセスネットワ−クの構成方法であって、アク
セス回線をISDN MxBRI及びNxPRIで構成
するマルチメディアアクセス回線において、PRIも2
4xBの通信路とみなし、アクセス回線を構成する全て
のBチャネルを相互に同期化し、Bチャネル単位に8ビ
ットx80列を基本単位フレームを構成し、MxBRI
及びNxPRIの全Bチャネルのうち第1Bチャネルは
フレーム単位に、フレーム同期確立に使用する8ビット
のフレーム同期信号(FAS)と8ビットのビットレー
ト割当信号(BAS)を持ち、第0フレームと第1フレ
ームで一つの制御単位(サブマルチフレーム)を構成
し、STM通信パスのダイナミックチャネルアサインや
IPNet接続パスの帯域自動割付け、パスの切替等の
制御をおこなうことを特徴とするマルチメディアアクセ
スネットワ−クの構成方法である。
【0040】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセスネットワ−クの構成方法であって、アク
セス回線をISDN MxBRI及びNxPRIで構成
するマルチメディアアクセス回線において、PRIも2
4xBの通信路とみなし、アクセス回線を構成する全て
のBチャネルを相互に同期化し、Bチャネル単位に8ビ
ットx80列を基本単位フレームを構成し、MxBRI
及びNxPRIの全Bチャネルのうち特定の複数のBチ
ャネルはフレーム単位に、フレーム同期確立に使用する
8ビットのフレーム同期信号(FAS)と8ビットのビ
ットレート割当信号(BAS)を持ち、第0フレームと
第1フレームで一つの制御単位(サブマルチフレーム)
を構成し、或る回線のFAS同期が同期外れを起こした
時、他のBチャネルに同期を保持したチャネルが一つで
も存在すればこれを基準にSTM通信パスのダイナミッ
クチャネルアサインやIPNet接続パスの帯域自動割
付け、パスの切替等の制御をおこなうことを特徴とする
マルチメディアアクセスネットワ−クの構成方法であ
る。
【0041】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセスネットワ−クの構成方法であって、加入
者宅内に設置するマルチメディア接続装置に専用線宅内
装置接続インタフェ−スを追加し、電話局内設置メディ
ア変換・振分装置に専用線局内装置インタフェ−スを追
加し、マルチメディアアクセス回線の帯域自動割付けに
際し、最優先で専用線接続パス用固定帯域を確保し、残
りの帯域をベストエフォ−ト型専用線(IPNet接続
パス等)より優先的にSTM通信パスへ割振り、先述の
残り帯域から該複数STM通信パスの全通信帯域とマル
チメディアアクセス回線の制御に必要な帯域を差引いた
残りの帯域を自動的にベストエフォ−ト型専用線(IP
Net接続パス等)に割振る機能を特徴とするマルチメ
ディアアクセスネットワ−クの構成方法である。
【0042】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセスネットワ−クの構成方法であって、専用
線宅内機器収容インタフェ−スとIPNet接続インタ
フェ−スとPBX等のISDNや加入電話の局線インタ
フェ−スを持つATM CLAD(ATMセル多重・分
離)とISDNアクセス回線接続インタフェ−スと複数
のBチャネルを同期化し一本のデジタル通信路を形成し
する機能を持つ宅内設置マルチメディア接続装置と、専
用線局内機器収容インタフェ−スとIPル−タ接続イン
タフェ−スと加入者交換機接続インタフェ−スを持つA
TM CLADとISDNアクセス回線接続インタフェ
−スと複数のBチャネルを同期化し一本のデジタル通信
路を形成しする機能を持つ電話局内設置メディア変換・
振分装置との間でISDNアクセス回線を介してATM
信号を送受するとともに、電話のための呼制御信号はS
TM信号のDチャネルを使用し、伝達能力を非制限デジ
タルや制限デジタルモードで使用することを特徴とする
マルチメディアアクセス回線の構成方法である。
【0043】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセスネットワ−クの構成方法であって、IS
DNで構成したアクセス回線の代わりにアナログ電話回
線の両端にデ−タモデム又はxDSLを設置して「モデ
ム+アナログ電話回線+モデム」、「xDSL+アナロ
グ回線回線+ xDSL」でデジタル回線を構成したも
のや、デジタル専用線を使用したデジタル化アクセス回
線において、制御パス(Dチャネル相当)を常時固定的
に設定し、残りの回線容量を通信チャネルとして使用
し、回線の容量に即したフレ−ム周期を定め、FAS、
BASを構成し、ISDN回線で構成したアクセス回線
と同じ制御をすることを特徴とするマルチメディアアク
セス回線の構成方法である。
【0044】本発明の他の特徴は、上記記載のメディア
変換・振分装置の構成方法であって、回線V1インター
フェース、回線V3インターフェース、送信データ多重
化ユニット、送信クロスコネクトユニット、サブチャネ
ルデータ合成ユニットユニット、Bチャネル相互同期ユ
ニット、専用線送信制御ユニット、IPデータ送信制御
ユニット、STM信号送信メディア変換処理ユニット、
Dチャネル送信信号制御ユニット、専用線インタフェー
ス、IPルータインタフェース、V3インターフェー
ス、受信データ分離ユニット、受信クロスコネクトユニ
ット、サブチャネル受信信号制御ユニット、制御MPU
(マイクロプロセッシングユニット)、主制御CPU、
加入者データファイルで構成することを特徴とするメデ
ィア変換・振分装置の構成方法である。
【0045】本発明の他の特徴は、上記記載のマルチメ
ディアアクセス回線の構成方法であって、回線多重・分
離ユニット、Dチャネル信号合成分離ユニット、バッフ
ァメモリ、ルータインターフェース、専用線インターフ
ェース、不揮発性」書替可能メモリ、DSP、MPU、
宅内機器多重・分離ユニットで構成することを特徴とす
るマルチメディア接続装置の構成方法である。
【0046】本発明の具体的な構成方法を、例示的に述
べると次の通りである。すなわち、本発明は、加入者宅
内にマルチメディア接続装置を設置し、ギャランティ型
公衆網の通話音声を標準で8kb/sの符号化音声に変
換し、ファクシミリやパソコンのモデム信号を復号しベ
ースバンド信号に変換した後、通信相手のマルチメディ
ア接続装置との間にNx8kb/s単位のSTM通信パ
スを設定し、これらの8kb/sの符号化音声や、ファ
クシミリ、パソコンのベースバンド信号をエンドエンド
で通信するため、通信データをNx8kb/s単位で通
信する機能と、アクセス回線の通信容量から優先的に割
振ったギャランティ型公衆網のSTM通信パスの全容量
を差引いた残りの容量をベストエフォート型IPNet
のアクセスパスに自動的に割振り、公衆網の加入者交換
機の直前に設置するメディア変換・振分装置により加入
者交換機を経由することなくIPNetのIPルータへ
自動的にルーティングする機能とを備えたマルチメディ
アアクセスネットワ−クの構成方法である。
【0047】上述した、本発明に係わる具体的な構成方
法によるマルチメディアアクセスネットワ−クの作用を
説明する。アクセス回線は加入電話、ISDN、専用線
何れも使用可能であるが、説明を簡単にするため、IS
DNのBRIの場合で説明する。マルチメディア接続装
置とISDN回線とメディア変換・振分装置で構成する
マルチメディアアクセス回線は、ギャランティ型公衆網
の呼が存在しない時、制御信号帯域の1.6kb/sを
除く全回線容量126.4kb/sを加入者交換機の直
前で加入者交換機を経由することなしに自動的にIPN
etへ接続する。利用者は常時IPNetのアクセス回
線として126.4kb/sの帯域を使用できる。
【0048】利用者がギャランティ型公衆網へ電話発呼
すると、通話相手端末がマルチメディアアクセス回線収
容端末の場合は、エンド ツ− エンドに8kb/s単
位のSTM通信パスを設定し、8kb/sの符号化音声
で通話が可能となる。ただし、公衆網通過の際は、マル
チメディアアクセス回線の公衆網インタフェ−スに設置
されるメディア変換・振分装置間で、8kb/sの符号
化音声のまま64kb/sのベアラ速度に変換し通信す
る場合と、8kb/sの符号化音声のまま8kb/s単
位のSTM通信する場合がある。この時、IPNetの
アクセス回線容量は、自動的に118.4kb/s(=
128kb/s−(1.6+8)kb/s)となる。し
たがって、利用者は電話で会話しながら、同時に、11
8.4kb/sの速度でインタネットへ接続できる。
【0049】次に、電話で通話中のマルチメディア接続
装置に加入電話網経由で14.4kb/sのファクシミ
リが着信すると、FAX信号はメディア変換・振分装置
で符号化ベースバンド信号に復調されると同時に、マル
チメディア接続装置とメディア変換・振分装置の間で新
たに2x8kb/s単位のSTM通信パスが設定され、
マルチメディア接続装置に接続されたFAXとの間で通
信が開始される。この時、IPNetのアクセス回線容
量は、自動的に102.4kb/sとなる。したがっ
て、利用者は電話で会話しながら、FAXを受信し、同
時に、102.4kb/sの速度でインタネットへ接続
できる。電話が終了するとIPNetのアクセス回線容
量は、自動的に110.4kb/sとなる。
【0050】以下、本発明に係わるマルチメディアアク
セスネットワ−クの構成方法を、いくつかの実施の形態
により、具体的に説明する。
【0051】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態に係わるマルチメディアアクセスネットワ−クの構成
を示すものである。
【0052】図1では、代表的に、a1加入者宅101
0、a2加入者宅1020、a3加入者宅1030、a
4加入者宅1040の4つの種類の異なる加入者宅が示
されている。
【0053】このうち、a2加入者宅1020及びa4
加入者宅1040は、電話局舎1020を介して、加入
電話・ISDN網1120の加入者交換機1121に接
続されている。
【0054】一方、a1加入者宅1010及びa3加入
者宅1030は、電話局舎1020を介して、加入電話
・ISDN網1120加入者交換機1121及びIPN
et1100のIPルータ1101の双方に接続される
ようになっている。
【0055】a1加入者宅1010には、パソコン等の
IP(Internet Protocol)端末10
11、ファクシミリ端末1012及び電話1013が設
置され、a3加入者宅1030には、ルータ1031に
収容されたIP端末1033、1034、私設交換機P
BX(Private Branch Exchang
e)あるいはキーテレホンKEYTEL(Keytel
ephone)1032に収容されている電話103
5、1036が設置されている。
【0056】a2加入者宅1020には、ファクシミリ
端末1021が、また、a4加入者宅1040には、電
話1041が設置されている。
【0057】図1のシステムの特徴は、a1加入者宅1
010の端末群1011,1012および10132
が、マルチメディア接続装置1071と、加入電話回線
やISDN回線1本からなるアクセス回線1072と、
メディア変換・振分装置1073との3要素で構成され
るマルチメディアアクセス回線1070を介して、加入
電話・ISDN網1120加入者交換機1121及びI
PNet1100のIPルータ1101の双方に接続さ
れるようになっている点である。
【0058】同様に、a3加入者宅の端末群1033,
1034、1035及び1036は、ルータ1031、
PBX/KEY TEL1032を通して、マルチメデ
ィア接続装置1081と、ISDN複数本、xDSL
(ADSL、HDSL等)、専用線等を使用するアクセ
ス回線1082と、メディア変換・振分装置1073と
の3要素で構成されるマルチメディアアクセス回線10
80を介して、加入電話・ISDN網1120加入者交
換機1121及びIPNet1100のIPルータ11
01の双方に接続されるようになっている。
【0059】上記IPルータ1101とIPNet中継
網1102とで、IPNet1100を構成し、IPN
et1100にはインタ−ネット網1103が接続され
る。
【0060】加入者線交換機1121と加入電話・IS
DN中継網1122とで、既設の公衆網(加入電話・I
SDN網)1120を構成する 以下、図1の実施の形態に係わるマルチメディアアクセ
スネットワ−ク構成の動作の概要を説明する。
【0061】アクセス回線は先述のように、加入電話、
ISDN、xDSL(ADSL、HDSL等)、専用線
何れも使用可能であるが、説明を簡単にするため、12
8.0kb/sの帯域容量のISDNのBRIの場合で
説明する。
【0062】マルチメディア接続装置1071と、アク
セス回線(ISDN BRI)1072と、メディア変
換・振分装置1073とで構成するマルチメディアアク
セス回線1070は、ギャランティ型公衆網(加入電話
・ISDN網)1120の呼が存在しない時、後に詳述
する制御信号(FAS、BAS)1.6kb/sを除く
全回線容量126.4kb/s(=128.0kb/s
−1.6kb/s)を、加入者交換機1121の直前で
加入者交換機1121を経由することなしに、自動的に
IPNet1100へ接続する。これにより、利用者は
常時IPNet1100の接続回線として126.4k
b/sの帯域を使用できる。
【0063】利用者がギャランティ型公衆網1120へ
電話発呼すると、通話相手端末がマルチメディアアクセ
ス回線1070、1080に収容されている端末の場合
には、エンド ツ− エンド(End to End)
に、8kb/s単位のSTM通信パスを設定し、8kb/
sの符号化音声(ITU−T G.729 CS−AC
ELP等)で通話が可能となる。
【0064】ただし、公衆網1120を通して通信する
際は、マルチメディアアクセス回線1070、1080
の公衆網1120インタフェ−スに設置されるメディア
変換・振分装置1073間で、8kb/sの符号化音声
のまま、64kb/sのベアラ速度に変換し通信する場
合と、8kb/sの符号化音声のまま8kb/s単位のS
TM通信する場合とがある。この時、IPNet110
0への接続容量は、自動的に118.4kb/s(=1
28kb/s−(1.6+8)kb/s)となる。したが
って、利用者は電話で会話しながら、同時に、118.
4kb/sの速度でIPNet1100を経由してイン
タネット1103へ接続できる。
【0065】次に、電話1013で通話中のマルチメデ
ィア接続装置1071に、加入電話網1120を経由し
て、14.4kb/sのファクシミリ1021からのF
AX信号が着信する場合について説明する。上記FAX
信号は、マルチメディアアクセス回線1070のメディ
ア変換・振分装置1073において符号化ベースバンド
信号に復調されるとともに、マルチメディア接続装置1
071とメディア変換・振分装置1073との間で新た
に2x8kb/s単位のSTM通信パスが設定され、マ
ルチメディア接続装置1071に接続されたFAX10
21との間で通信が開始される。この時、IPNet1
100の接続容量は、自動的に102.4kb/s(=
118.4kb/s−2x8kb/s)となる。したがっ
て、a1加入者宅1010の利用者は、電話1013で
会話しながら、FAX1012で、FAX1021から
のFAX信号を受信し、さらに、同時に、IP端末10
11を、102.4kb/sの速度で、IPNet11
00を経由してインタネット網1103へ接続して通信
を享受できる。電話1013での電話が終了すると、I
PNet1100への接続回線容量は、自動的に11
0.4kb/sとなる。
【0066】次に、ギャランティ型公衆網(加入電話・
ISDN網)1120接続容量とIPNet1100の
接続容量を固定的に設定した場合について説明する。こ
の場合は、IPNet1100の接続容量を自動的に設
定するための手順とフレームフォーマットが不要とな
り、先述の制御データ1.6kb/sが削除でき、より
一層、低価格で簡易なマルチメディアアクセスネットワ
−クを構成できる。
【0067】ギャランティ型公衆網1120接続容量
を、Nx8kb/sに設定すると、ITU−T標準I.
430に規定されるフレームのバイナリ構成B1チャネ
ルの第1ビットから順にNビットを割振り、残りのB
1、B2チャネルビットによるIPNet1100の接
続容量は(128−N)kb/sとなる。例えば、ギャ
ランティ型公衆網1120接続容量を、上記においてN
=2、すなわち、16kb/s(2x8kb/s)と設定
すると、IPNet1100の接続容量は固定的に11
2kb/sとなる。
【0068】この場合、符号化音声を8kb/sとする
と、音声通信パスは2回線となり、これ以上の発、着呼
はビジーとなる。もし、14.4kb/sのファクシミ
リが着信した場合、これ以外のギャランティー型網から
/への発、着呼は全てビジーとなる。
【0069】次に、マルチメディア接続装置1071
と、ISDN BRIのアクセス回線1072と、メデ
ィア変換・振分装置1073とで構成するマルチメディ
アアクセス回線1070の機能について、詳しく説明す
る。
【0070】図2及び図3は、ISDN BRIのマル
チメディアアクセス回線1070のフレーム構成を示
す。
【0071】ISDN BRIは、ITU−T勧告
I.411、I.430に準拠する通信手順である。I
SDN BRIのB1チャネル2100とB2チャネル
2200を相互に同期させ、共通の統一した一つのチャ
ネルとして使用し、16ビット(=B1チャネル8ビッ
ト(2101〜2108)+B2チャネル8ビット(2
201〜2208))x80列(2301〜2380)
を単位フレームとする。
【0072】単位フレ−ムは、8kb/sサブチャネル
16個(サブチャネル#1 2501〜サブチャネル#
16 2516)より構成される。そしてこのフレーム
単位に、サブチャネル#8 2508の列先頭部に、8
ビットのフレーム同期信号(FAS)2601と、この
FAS信号に続く、8ビットのビットレート割当信号
(BAS)2602を持つ。
【0073】図3(a)に示すように、2つの単位フレ
ーム、すなわち、第0フレーム3100と、第1フレー
ム3200とで、サブマルチフレームと呼ぶ、一つの制
御単位を構成する。このサブマルチフレ−ムの最後で、
STM通信パスやIPNet接続パスの切替等の制御を
おこない、1ビットx80列単位(8kb/s)のサブ
チャネルを基本単位として、N本を組み合わせてNx8
kb/sのSTM通信パスを合成し、STM通信パスが
1パスしか存在しない場合、(16−N)のサブチャネ
ル全てをIPNet接続パスヘ割振る。
【0074】フレーム同期信号(FAS)2601の同
期引込みは、図3(b)に示すように、第0フレーム3
100の列ビット番号3300の第2ビット3302〜
第8ビット3308と、第1フレーム3200の列ビッ
ト番号3300の第2ビット3302とで構成するフレ
ーム同期ワード3400で行い、引込み動作はITU−
T勧告 H.221とH.242規定に準拠する。ただ
し、マルチフレーム構成は必須としない。
【0075】また、図3(b)において、第1フレ−ム
3200の列ビット番号3300の第5ビット3305
〜第8ビット3308は、4ビット巡回冗長性検出(C
RC4)手順に使用するCRC符号3500である。詳
細手順と4ビットの意味はITU−T勧告 H.221
規定に準拠する。
【0076】さらに、図3(a)における、BAS符号
の偶数フレ−ム3101、奇数フレ−ム3201のビッ
ト配置とその意味は、二重誤り訂正符号を実現するため
ITU−T勧告 H.221規定に準拠する。ただし、
偶数フレ−ム3101の(b0、b1、b2・・・b
7)の意味は、上記H.221規定とは異なり、図4に
規定するものである。
【0077】例えば、新しい音声用8kb/sのSTM
パスを設定するともに、IPNet接続パス帯域を8k
b/sを削減する場合は、図4に示すように、(b4、
b5)は(0,1)で、かつ、(b6、b7)は(0,
1)であるから、偶数フレ−ム3101のBAS符号
(b0、b1、b2、b3、b4、b5、b6、b7)
を(0、0、0、0、0、1、0、1)とセットする。
これにより、サブマルチフレ−ムの終了時にパスの再設
定操作が実施される。
【0078】なお、音声のサブチャネル(2501〜2
516)の指定、CS−ACELP等の音声符号化アル
ゴリズムの指定等は、後程詳述するDchのユ−ザ・ユ
−ザ情報要素を使用してメディア変換・振分装置107
3とマルチメディア接続装置1071の間で送受され
る。
【0079】ここで、STM通信パスに指定されていな
いサブチャネルを自動的にIPNet接続パスに割り振
ることにより、STM通信パスを、IPNet接続パス
に対して優先的に確保でき、メディア変換・振分装置1
073にてIPNet接続デ−タを自動的に加入者交換
機1121を迂回してIPNet1100へ接続するメ
カニズムを構築できることを説明する。
【0080】本発明によるマルチメディアアクセスネッ
トワ−クの通信形式を、図表としてまとめて図5に示
す。図5の図表を上部から順次説明する。
【0081】まず、マルチメディアアクセス回線収容の
アナログ通信端末において、Nx8kb/sのSTM通
信パスで送受する端末信号のうち、アナログ電話機10
11その他からの音声・PB信号は、DSP(Digi
tal Signal Processor)を使用し
て符号化音声に変換し、また、FAX装置1012等か
らのファクシミリ信号やデジタルモデム信号は、DSP
を使用して復号化して符号化ベ−スバンド信号に変換
し、ITU−T Q.931に規定されるDch伝達能
力(Bearer capability)の「非制限
ディジタル情報+標準H.221とH.242」モ−ド
で通信する。上記以外のアナログ端末信号は、G.71
1−μ則又は−A則に変換し、Dch伝達能力情報要素
の情報転送能力の3.1kHzオ−ディオ又は音声モ−
ドで通信する。
【0082】次に、図5の最下部に示す、ISDN端末
の信号は、64kb/sのデジタル信号に変換し、Dc
h伝達能力を非制限ディジタル情報、制限ディジタル情
報、ト−ン/アナウンスを伴う非制限ディジタル情報、
ビデオモ−ド等に設定して通信する。
【0083】以上により、本発明によれば、既存のIS
DN通信機能に何等制限を加えることなくマルチメディ
アアクセスネットワ−クを構成できることが分かる。
【0084】さらに、マルチメディアアクセス回線収容
端末が発呼する度に、メディア変換・振分装置1073
にてDch伝達能力を蓄積更新し、当該端末の発・着呼
時、上記蓄積情報を読み出し、蓄積情報に従って、ST
M通信パスの容量設定、及び、音声符号化モードの設定
を行う。
【0085】マルチメディアアクセス回線収容の通信端
末において、Nx8kb/sのSTM通信パスで送受す
る端末信号のレイヤ3 パラメ−タを図6に示す。
【0086】図6上部の中央の表に示すように、低位レ
イヤ整合性のユ−ザ情報レイヤ1を非標準速度とし、新
たにSTM通信速度に対応したユ−ザ速度を規定する。
図6の下表では、8kb/sから8kb/sステップ
で、40kb/sまでを示しているが、実際には、12
8kb/sまで8kb/sステップで定義する。これによ
り、被呼端末側(着呼側)において、発呼側で設定した
STM通信パスの帯域を知ることができ、着呼側マルチ
メディアアクセス回線において、着呼時に必要な帯域の
STM通信パスを予め確保できる。
【0087】図6上部の右表に示すように、高位レイヤ
整合性の特性識別に電話、ファックスの区別を入れて、
被呼端末側(着呼側)で発呼側端末が電話、ファック
ス、デ−タモデモ(特性識別の項がブランク)の何れか
を識別することができるようにする。これにより、通話
中に、低位レイヤ整合性、高位レイヤ整合性を、エンド
・ツ・エンド(End toEnd)に送受し、後述の
BAP(Nx8kb/sのSTM通信パス単位に設定す
るBAS符号)により切替同期を取ることで、8kb/
sのサブチャネル単位で自由にパス容量を変更すること
が可能となる。
【0088】次に、Dch伝達能力を、「非制限ディジ
タル情報+標準H.221とH.242」で通信するア
ナログ電話端末1030やFAX端末1012を収容す
るマルチメディアアクセス回線1070、1080のメ
ディア変換・振分装置1073が、通信相手端末を収容
する通信網の相違により異なる動作を行うことを説明す
る。
【0089】図7は、相手端末が、マルチメディアアク
セス回線1080に収容されている場合の動作を示す。
電話端末1013が発呼すると、マルチメディア接続装
置1071は、それを検出し、Dch信号のレイヤ3の
伝達能力を「非制限ディジタル情報+標準H.221と
H.242」にセットし、発呼電文とともに、ISDN
網1120を経由してトランスペアレントに相手端末1
036に送付する。
【0090】相手のマルチメディア接続装置1081と
の間で、8kb/sのSTM通信パスが確立すると、マ
ルチメディア接続装置1071において、電話音声を、
8kb/sCS−ACELPの符号化音声に変換してメ
ディア変換・振分装置1073へ送出する。メディア変
換・振分装置1073では、相手マルチメディアアクセ
ス回線1080とのDchでの会話を通して、相手端末
1036がマルチメディアアクセス回線収容端末である
ことを検出する。
【0091】メディア変換・振分装置1073は、8k
b/sのSTM通信パスに、48kb/sのダミ−デ−タ
を付加して、64kb/sベアラ(Bearer)速度
デ−タへ変換し、ISDN網1120へ送出する。相手
のマルチメディアアクセス回線1080のメディア変換
・振分装置1073では、ISDN網1120から送出
された64kb/sベアラ速度デ−タから48kb/sの
ダミ−デ−タを削除して、8kb/sのSTM通信パス
を再生する。こうして8kb/sCS−ACELPの符
号化音声は一度もアナログ音声に復調されることなくマ
ルチメディア接続装置1071からマルチメディア接続
装置1081へ送達される。
【0092】符号化音声は、マルチメディア接続装置1
081において、接続相手のPBX/KEYTEL10
32がアナログ電話網インタフェ−スならばアナログ音
声へ、ISDNインタフェ−スならば−μ則又は−A則
のPCM信号ヘ変換された後、送出される。
【0093】次に、図8は、通信相手端末が加入電話網
やISDN網に収容されている場合の動作を示す。
【0094】まず、相手端末が加入電話網収容のアナロ
グ端末の場合について説明する。
【0095】端末1012、1013が発呼すると、マ
ルチメディア接続装置1071はそれを検出し、Dch
信号のレイヤ3の伝達能力を「非制限ディジタル情報+
標準H.221とH.242」8001にセットし、発
呼電文とともに、メディア変換・振分装置1073経由
で公衆網1120に送出する。
【0096】電文がISDN網を経由して加入電話網に
到着すると、公衆網(加入電話網)1120は、Dch
電文をチェックする。いまの場合、電文は、非制限デジ
タル8001であるから、ISDN網収容端末相手の発
呼と判断し、「相手ル−ト無し」8003の旨をメディ
ア変換・振分装置1073へ返送する。
【0097】メディア変換・振分装置1073は、この
電文により、相手端末1021、1041が加入電話網
収容端末であると判断し、Dchの伝達能力を、「非制
限ディジタル情報+標準H.221とH.242」80
01から、「音声又は3.1kHzオ−ディオ+G.7
11−μ則又は−A則」8004ヘ変換し、STM通信
デ−タは8kb/sの符号化音声8002を、G.71
1−μ則又は−A則PCM信号の64kb/s音声80
05ヘ変換し、又はクシミリ信号やデジタルモデム信号
の場合は、符号化ベ−スバンド信号をデジタルモデム信
号の64kb/s音声8005ヘ変換して、再送出す
る。この信号は、公衆網(加入電話網)1120の出口
(加入者交換機1121)でアナログ音声(アナログモ
デム信号)8006に変換されて端末1021、104
1に送出される。
【0098】次に、相手端末がISDN網収容のアナロ
グ端末の場合について説明する。
【0099】端末1012、1013が発呼すると、マ
ルチメディア接続装置1071はそれを検出し、Dch
信号のレイヤ3の伝達能力を、「非制限ディジタル情報
+標準H.221とH.242」8001にセットし、
発呼電文とともに、メディア変換・振分装置1073経
由で公衆網(ISDN網)1120に送出する。
【0100】電文がISDN網を経由してアナログ端末
に到着すると、アナログ端末は、Dch電文をチェック
する。いまは、非制限デジタル8001であるため、自
端末宛では無いと判断して、「属性不一致」8010の
旨を、公衆網(ISDN)1120を経由して、マルチ
メディアアクセス回線1070収容のメディア変換・振
分装置1073へ返送する。
【0101】メディア変換・振分装置1073は、この
電文により、相手端末1021、1041がアナログ端
末であると判断して、Dchの伝達能力を、「非制限デ
ィジタル情報+標準H.221とH.242」8001
から「音声又は3.1kHzオ−ディオ+G.711−
μ則又は−A則」8004ヘ変換し、STM通信デ−タ
は、8kb/sの符号化音声8002をG.711−μ
則又は−A則PCM信号の64kb/s音声8005ヘ
変換し、ファクシミリ信号やデジタルモデム信号の場合
は、符号化ベ−スバンド信号をデジタルモデム信号の6
4kb/s音声8005ヘ変換して再送出する。
【0102】着呼の場合、上記と逆のプロセスで実施す
ることができる。
【0103】次に、メディア変換・振分装置1073が
加入者交換機1121との間でSTM通信信号を送受す
る際、通信相手端末がマルチメディアアクセス回線10
70、1080収容端末の場合、Nx8kb/sSTM
通信デ−タを、そのまま送受する。以下この点について
説明する。
【0104】現在、公衆網1120の加入者交換機11
21や中継網1122は64kb/sを基本に交換・中
継するシステムとなっている。ここで、図1における加
入者交換機1121の64kb/s(スイッチを8ビッ
ト単位に構成)スイッチから8kb/s(スイッチを1
ビット単位に構成)のスイッチに交換する。中継網11
22の中継交換機も8kb/s(スイッチを1ビット単
位に構成)スイッチに交換し、中継伝送路も8kb/s
単位に構成する。
【0105】これにより、何等新技術を導入することな
く公衆網1120を8kb/s単位のシステムに変更で
き、メディア変換・振分装置1073と加入者交換機1
121との間をNx8kb/sSTM通信デ−タのまま
送受することが可能となる。
【0106】次に、公衆網1120を8kb/s単位の
システムに変更する手段を備えた実施の形態について、
図9により説明する。図9は、図1の加入電話・ISD
N網1120を、ATM(Asynchronous
Transfer Mode)網9001に置き換えた
実施の形態を示すものである。
【0107】ATM網9001は、ATMセル多重・分
離装置であるCLAD9002と、ATMエッジ交換機
9003と、ATM中継伝送路及びATMバックボ−ン
交換機からなるATM中継網9004とで構成される。
【0108】ここで、通常のATMセルは53バイトで
構成するので、8kb/sの音声デ−タは遅延時間が大
きくなり実用に耐えない。そこで、1997年に、IT
U−Tは、ATM Layered Cell方式(5
3バイト以下のショ−トセルを53バイトの標準セルに
多重化する方式)のAAL−CUを標準化した。
【0109】図9の実施の形態は、この方式を採用した
CLAD9002と、ATMエッジ交換機9003を導
入したATM網9001との組み合わせにより、、8k
b/sの音声デ−タを遅延の劣化を小さくし、Nx8k
b/sのSTM通信デ−タをそのまま通信できるATM
網を構成したものである。
【0110】Nx8kb/sSTM通信パスで送受する
STM通信デ−タのデータ速度が、パソコンデ−タやF
AXデ−タ等のように、8kb/sの整数倍と異なるデ
−タ速度の場合に、Nx8kb/sSTM通信パスか
ら、当該通信デ−タを誤り無く抽出する手段として、通
信パス単位に、ITU−T H.221規定のFAS,
BASを挿入する。この時のデ−タフォ−マット例を図
10に示す。転送デ−タのデ−タ速度は0.1kb/s
単位に規定可能である。
【0111】ITU−TH.221規定のFAS、BA
SをNx8kb/sSTM通信パスに使用する時、マル
チメディアアクセス回線のフレ−ム構成のFAS、BA
Sと使用用語上の混乱を避ける目的で、本発明の説明で
はFASをFAP、BASをBAPと規定する。FA
P、BAPの動作は図2、図3で説明したFAS、BA
Sの動作と同一である。ただし、図4で規定した偶数B
ASの意味とBAPの規定は異なる。
【0112】図10の中央部の「パスフォ−マット」に
おいて、転送デ−タの無い部分は、マルチメディアアク
セス回線区間では、IPNet接続デ−タで自動的に埋
め尽くされる。
【0113】図10の、「パス容量」の欄において、N
x8kb/sSTM通信パスで、N>1の場合、第1番
目のサブチャネルにのみFAP、BAPを挿入する。
【0114】この時のBAPの制御コマンド例を図11
に示す。このBAPコマンドの制御により、次のサブマル
チフレームのパス容量の規定と、切替制御を行う。
【0115】メディア変換・振分装置とマルチメディア
接続装置間の制御手順と、マルチメディア接続装置間の
End to End通信手順として、ITU標準規定
のISDN制御手順はそのまま標準手順を使用し、マル
チメディアアクセスネットワ−ク固有の制御手順にはI
SDNのユーザ・ユーザ情報通信プロトコルを使用す
る。
【0116】この結果、ISDNサ−ビス機能は一切制
限することなくマルチメディアアクセスネットワ−クを
導入でき、お互いのサ−ビス機能を独自に拡張可能なネ
ットワ−クを構成できる。
【0117】音声・PB信号を符号化音声に変換し、フ
ァクシミリ信号やデジタルモデム信号を符号化ベ−スバ
ンド信号に変換し、Dchの伝達能力を「非制限ディジ
タル情報+標準H.221とH.242」として通信す
るSTM通信信号のITU−T Q.931に規定され
るDchの低位レイヤ整合性の情報転送能力を、音声、
情報転送速度を64kb/s、ユ−ザ情報レイヤ1を非
標準速度、ユ−ザ速度をSTM通信パス速度(Nx8k
b/s)と規定し、高位レイヤ整合性のコ−ディング標
準を標準と規定し、特性識別を電話/G2/G3ファク
スと規定し、End to Endで通信する場合、途
中の通信網で低位レイヤ整合性や高位レイヤ整合性の情
報要素の通過を許さない場合が存在する。
【0118】この場合、ITU−T Q.931に規定
されるDchの低位レイヤ整合性や高位レイヤ整合性の
情報要素をユーザ・ユーザ情報要素パケットにカプセル
化して通信すれば、マルチメディアアクセス回線収容端
末相互間でEnd to Endの通信を実現すること
が可能となる。
【0119】通話品質をEnd to EndでITU
−T評価基準MOS3以上に保つため、相手通信網や端
末の属性に対応して、符号化アルゴリズムを選択する必
要がある。
【0120】図12は、マルチメディアアクセス回線収
容端末の発呼時の通信相手番号や着呼時の発呼者番号
を、メディア変換・振分装置にて解読して、相手通信網
や端末の属性に対応したメディア変換・振分装置に接続
されたマルチメディアアクセス回線に適用する音声の符
号化アルゴリズム内容を示す。
【0121】図12の最下欄において、「国際電話」は
相手端末の属性が不明なため、どんな属性の端末であっ
ても、音声品質劣化の少ない32kb/s AD−PC
Mを選択する。「国際電話」の識別は国番号により行
う。{携帯電話}については、日本国内の場合、平成1
1年(1999年)より、電話番号が11桁化されるの
で、「携帯電話」の場合は090−XXX−YYYY
Y、また、PHS(登録商標)の場合は070−XXX
−YYYYYに統一されるため、先頭3桁の番号で完全
に識別可能となる。「携帯電話」の場合は、符号化アル
ゴリズムの関係より音声品質確保のために、32kb/
s AD−PCMの選択が必須となる。将来、携帯電話
のネットワークが8kb/sや符号化音声通信に移行し
た時には、携帯電話網と公衆網とのゲートウエイ交換機
の携帯電話網側にメディア変換・振分装置を設置し、マ
ルチメディア接続装置に携帯電話採用の音声符号化アル
ゴリズムをインストールし、携帯電話端末とマルチメデ
ィアアクセス回線収容端末との間で携帯電話採用の音声
符号化アルゴリズムのまま、End To Endの通
信を実現可能とする。
【0122】さらに、図12の最下欄において、企業通
信端末(PBXの宅内側収容端末)の場合、企業ネット
ワークの中で高圧縮符号化音声を使用する場合が多い。
このため、高圧縮符号化音声伝送路を通過してきた音声
端末が公衆網と通信する場合は、PBXの特別な回線や
ダイヤルイン番号を付与して、ISDNの端末属性を発
呼時に常に蓄積する等の手段により、メディア変換・振
分装置に、この回線の端末属性を蓄積し、この回線で
発、着呼する音声は他の符号化方式と組合わせても劣化
の少ない32kb/s AD−PCMを採用する。
【0123】次に、図13により、FIF(ファクシミ
リインフォメーションフィールド)信号情報について説
明する。
【0124】マルチメディアアクセス回線に収容された
ファクシミリ端末の発、着呼時や通話途中の通信開始時
のSTM通信パス容量を決定する必要がある。このた
め、自回線に収容されているファクシミリ端末が、図1
3に示すような内容を持つ、通信開始時に送信するIT
U−T標準T.30規定のFIF(ファクシミリインフ
ォメーションフィールド)信号情報を、常にメディア変
換・振分装置に蓄積更新しておく。
【0125】ファクシミリ通信の開始を検出したメディ
ア変換・振分装置は、自回線に収容されたファクシミリ
端末の通信速度や属性を、蓄積FIF信号より読み出し
て、接続マルチメディアアクセス回線のマルチメディア
接続装置に対してパス設定情報を送出する。
【0126】もし、通信相手がマルチメディアアクセス
回線に収容された端末の場合、相手のメディア変換・振
分装置に対して、FAX属性通知電文を送出する。相手
メディア変換・振分装置はこの電文を解読して接続マル
チメディアアクセス回線のFAX通信用STM通信パス
容量を決定し、パスを設定する。
【0127】この後、FAX端末相互のネゴシエーショ
ンの結果、先に設定したSTM通信パスより小さい通信
容量に決定した場合、これが判明した時点で、FAX端
末間の通信を保持したままSTM通信パス容量の再設定
を行う。
【0128】次に、音声で通話の途中FAX通信に切替
える際、通信相手がマルチメディアアクセス回線収容端
末の場合、音声は8kb/sアンフレ−ムのSTM通信
パスのためFAXデ−タを通すために即座にサブフレ−
ムを構成する必要がある。この時FAP信号1410の
フレ−ミング引込み時間を“0”にする方法を図14に
示す。
【0129】図14(a)において、音声通話中、送信
側マルチメディア接続装置1071と受信側マルチメデ
ィア接続装置1071の間には、8kb/sの音声パス
1403が設定される。この際、送信側メディア変換・
振分装置1073と受信側メディア変換・振分装置10
73との間には、ISDN網1120を介して64kb
/sの通信パスが設定される。
【0130】この時、送信側メディア変換・振分装置1
073は、音声パス1403に56kb/sのダミ−デ
−タを付加する代わりに、FAP1401、BAP14
02のフレ−ム構造を持つ8kb/s帯域の符号化ダミ
−パス1404と、48kb/sのダミ−デ−タ140
5とを付加する。
【0131】受信側メディア変換・振分装置1073
は、図14(b)に示すように、受信した符号化ダミ−
パス1404のFAP1401と自分のFAS2601
の時間関係からISDN網1120通過で起こる絶対遅
延時間T1406を正確に検出できる。受信側メディア
変換振分装置1073は、この遅延時間T1406をD
チャネルを通して受信側マルチメディア接続装置107
1へ通知する。
【0132】受信側マルチメディア接続装置1071は
この情報を蓄積しておき、音声からファックス通信モ−
ドヘ切替わる際等のオンラインで通信モ−ドが切替わり
情報をDチャネル情報で検出すると、蓄積情報を読みだ
し、FAS2601を基準にしてT時間後よりFAP1
401検出手順を開始する。これにより、受信側マルチ
メディア接続装置1071は即座にFAPフレ−ムを検
出できる。
【0133】これまで説明してきた内容を、図15のネ
ットワ−ク構成に従い、双方の加入者ともマルチメディ
アアクセス回線に収容された端末の場合について、通信
開始時の手順を図16により、通話中に音声からFAX
へ切替える場合のパス帯域切替えの手順を図17によ
り、説明する。
【0134】図15に示すネットワ−ク構成において、
a1加入者宅1010とa5加入者宅1510とをマル
チメディアアクセス回線1070と,ISDN網112
0とを介して通信する場合について説明する。もちろ
ん、a1加入者宅1010のパソコン1011と、a5
加入者宅1510のパソコン1512とは、マルチメデ
ィアアクセス回線1070を介してISDN網1120
を経由することなく、IPNet1100に常時接続さ
れている。
【0135】まず、図16の通信開始手順により、a1
加入者宅1010の電話端末1013から発呼して、a
5加入者宅1510の電話端末1514に着呼して、通
信が始まるまでの手順について説明する。
【0136】図16において、端末1013が発呼16
01すると、a1加入者宅1010のマルチメディア接
続装置1071がそれを検出し、ユ−ザ・ユ−ザ情報要
素に相手先電話番号、発呼端末の種別等の情報を挿入し
て、Dチャネル経由でパス設定要求電文1602として
メディア変換・振分装置1073へ送出する。メディア
変換・振分装置1073では、受信電文の内容を分析し
た後、音声符号化アルゴリズム(8kb/s CS−A
CELP)、音声を送るべきパスの容量(1サブチャネ
ル)、パスを構成するサブチャネルアドレスBnm(図
2、図14参照)等の情報をパス設定電文1603とし
て、Dチャネル経由でマルチメディア接続装置1071
へ送出する。
【0137】マルチメディア接続装置1071は、受信
電文内容を分析した後、DSP(デジタル シグナル
プロッセサ)のCS−ACELP用イニシャライズ等音
声通信に必要な準備を完了する。その後、パス設定了解
電文1604を、Dチャネル経由で、メディア変換・振
分装置1073へ送出する。電文を受信したメディア変
換・振分装置1073は既に確立済みのITU標準準拠
H.221インチャネル制御信号BAS2602(図
2、図3参照)に必要なコマンド(図4参照)を挿入
し、マルチメディア接続装置1071と同期をとり、8
kb/sの帯域の音声用STM通信パスの設定と、IP
Net接続パスから8kb/sのサブチャネルを1本削
除するパス設定1605との設定手順を実行する。この
手順は、ITU標準H.221とH.242に準拠す
る。これで送信側パス設定処理の全てが完了する。
【0138】パス設定手順が完了すると、送信側のマル
チメディア接続装置1071は標準のISDN発呼手順
に移行する。
【0139】送信側マルチメディア接続装置1071
は、Q931の伝達能力、低位レイヤ整合性、高位レイ
ヤ整合性に、図5、図6で規定したパラメ−タを挿入し
た後、呼設定メッセ−ジ電文1606として、Dチャネ
ル経由で送出する。
【0140】呼設定メッセ−ジ電文1606は、ISD
N網中ではアドレス信号電文1607に変換され、転送
される。アドレス信号電文1607は、受信側加入者交
換機1121において、再び呼設定メッセ−ジ電文16
06に再編集され、受信側メディア変換・振分装置10
73に向けて送出される。
【0141】受信側メディア変換・振分装置1073
は、受信した電文を受信側マルチメディア接続装置10
71に転送するとともに電文の分析を実行する。その
後、受信側メディア変換・振分装置1073は、音声符
号化アルゴリズム(8kb/sCS−ACELP)、音
声を送るべきパスの容量(1サブチャネル)、サブチャ
ネルアドレス等の情報をパス設定電文1603として、
Dチャネル経由で受信側マルチメディア接続装置107
1へ送出する。受信側マルチメディア接続装置1071
は、受信電文内容を分析した後、DSP(デジタル シ
グナル プロッセサ)のCS−ACELP用イニシャラ
イズ等音声通信に必要な準備を完了する。その後、パス
設定了解電文1604をDチャネル経由受信側メディア
変換・振分装置1073へ送出する。
【0142】電文を受信した受信側メディア変換・振分
装置1073は既に確立済みのBAS2602に必要な
コマンドを挿入し、受信側マルチメディア接続装置10
71と同期をとり、8kb/sの帯域の音声用STM通
信パスの設定とIPNet接続パスから8kb/sのサ
ブチャネルを1本削除するパス設定1605処理を実行
する。この手順はITU標準H.221とH.242に
準拠する。これで受信側パス設定処理の全てが完了す
る。
【0143】パス設定手順が完了すると、受信側のマル
チメディア接続装置1071は標準のISDN発呼手順
に移行する。
【0144】受信側マルチメディア接続装置1071
は、呼出しメッセ−ジ1620を、受信側加入者交換機
1121へ送出するとともに、受信側電話端末1514
ヘ向けて呼出し音1621を送出する。呼出しメッセ−
ジ電文1620はISDN網中では呼出し信号電文16
22に変換され転送される。呼出し信号電文1622
は、送信側加入者交換機1121において再び呼出しメ
ッセ−ジ電文1620に再編集され、送信側メディア変
換・振分装置1073に向けて送出される。送信側メデ
ィア変換・振分装置1073は、受信した電文を送信側
マルチメディア接続装置1071に転送する。
【0145】受信側電話端末1514がオフフック16
30されると、受信側マルチメディア接続装置1071
はこれを検出し、応答メッセ−ジ電文1631に変換
し、受信側メディア変換・振分装置1073経由受信側
加入者交換機1121に送出する。
【0146】応答メッセ−ジ電文1631は、ISDN
網中では応答信号電文1632に変換されて転送され
る。応答信号電文1632は、送信側加入者交換機11
21において再び応答メッセ−ジ電文1631に再編集
され、送信側メディア変換・振分装置1073に向け送
出される。送信側メディア変換・振分装置1073は、
受信した電文を送信側マルチメディア接続装置1071
に転送するとともに、受信側メディア変換・振分装置1
073との間に、64kb/sの通信パスを開く。これ
とともに、図14で説明したように8kb/sの音声パ
ス1403、符号化ダミ−パス1404、ダミ−デ−タ
1405の送出を開始する。
【0147】応答メッセ−ジ電文1631を受信した送
信側マルチメディア接続装置1071は、通信パス開設
手順が成功裏に完了したと理解して、音声用STM通信
パスに8kb/sの符号化音声信号の送出を開始する。
これにより、送信側電話端末1013と受信側電話端末
1514とは、完全に通信状態1640(図7参照)に
移行する。
【0148】次に、通信中、音声から送信FAX33.
6kb/s、受信FAX14.4kb/sへのFAX通信
モ−ドの切替手順について、図17に則して説明する。
【0149】図15のa1加入者宅内1010の電話端
末1013と、a5加入者宅内1510の電話端末15
14との間で音声通信の状態1640にあり、FAX発
信側マルチメディア接続装置1701と、FAX受信側
マルチメディア接続装置1704との間には、8kb/
sの音声パス1403が開設され、FAX送信側メディ
ア変換・振分装置1702とFAX受信側メディア変換
・振分装置1703との間には、8kb/sの符号化ダ
ミ−パス1404が開設されている。この時、通信モ−
ドを、FAX通信に切替える必要が生じると、通信モ−
ド1710を、音声通信からFAX通信へ切替える。F
AXの通信開始手順はITU標準T.30に準拠する。
【0150】受信側のFAX1513が回線に接続され
ると、1.8〜2.5秒後にト−ナル信号1714を
2.4〜4.0秒送信する。この間に、マルチメディア
アクセスネットワ−クは音声通信からFAX通信へモ−
ド切替を完了する必要がある。
【0151】ト−ナル信号1714は、FAX受信側マ
ルチメディア接続装置1704において、8kb/s
CS−ACELPの符号化音声に符号化され、FAX受
信側マルチメディア接続装置1704からFAX送信側
マルチメディア接続装置1701まで音声パスを使用し
て送信される。この間、FAX送信側・受信側メディア
変換・振分装置1702、1703は、符号化音声をモ
ニタし続け、2100Hzの信号が、2.2秒以上連続
した時点1712で、FAX通信モ−ド1716、17
18と判断し、FAX通信モ−ドへの切替手順に移行す
る。
【0152】FAX送信側メディア変換・振分装置17
02は、図13の説明部分で詳述した手順に従い、自回
線収容の送信FAXのFAX属性通知(G3、33.6
kb/s他)1720(図13参照)を、ISDNユ−
ザ・ユ−ザ情報要素通信プロトコルを使用して、Dチャ
ネル経由で受信側メディア変換・振分装置1703へ送
出する。
【0153】FAX受信側メディア変換・振分装置17
03は、FAX送信側メディア変換・振分装置1702
と同じ手順に従い、自回線収容の受信FAXのFAX属
性通知(G3、14.4kb/s他)1721を、FA
X送信側メディア変換・振分装置1702へ送信する。
この情報により、双方のメディア変換・振分装置170
2,1703は、14.4kb/sの通信パス確保のた
め、自分のマルチメディアアクセス回線に対して、既存
の8kb/sの音声パス1403に加えて、FAP、B
AP付フレ−ムフォ−マットの8kb/sパスを追加
し、かつ、IPNet接続パスから8kb/sのサブチ
ャネル1本を削除するパス切替作業に着手する。
【0154】この手順は、先述のパス設定情報160
3、パス設定了解1604、インチャネル制御によるパ
ス設定1605の組合わせで完了する。この時のパスの
状態は、従来の音声パス1403がそのまま符号化ト−
ナル信号を通信する音声サブチャネル1751と、マル
チメディアアクセス回線の中に形成されるFAP、BA
P付フレ−ムフォ−マットを持つ符号化デ−タサブチャ
ネル1752と、送・受信側メディア変換・振分装置の
間で形成される符号化ダミ−パスチャネル1404との
組合わせとなる。
【0155】パス設定が完了すると、FAX送信側マル
チメディア接続装置1701から、送信側メディア変換
・振分装置1702、FAX受信側メディア変換・振分
装置1703を経由して、FAX受信側マルチメディア
接続装置1704へ、また、FAX受信側マルチメディ
ア接続装置1704から、FAX受信側メディア変換・
振分装置1703、送信側メディア変換・振分装置17
02を経由して、FAX送信側マルチメディア接続装置
1701へ、それぞれ、マルチメディアアクセス回線パ
ス切替完了通知1722、1723を、Dチャネルを使
用して送出する。
【0156】この電文1722、1723を受信したメ
ディア変換・振分装置1702、1703は、符号化ダ
ミ−パス1404を削除し、符号化デ−タサブチャネル
1752を送出する。この符号化デ−タサブチャネル1
752を受信したマルチメディア接続装置1701、1
704は、図14で説明した手順を使用し、即座にフレ
−ム引込みを完了するとともに、引込み時間を利用して
音声コ−デックからFAXモデムへDSPのモ−ドを切
替え、ト−ナル信号の送受信は完了する(STM通信パ
ス切替1724)。
【0157】この手順完了により、音声通信からFAX
通信へのモ−ド切替は完了し、マルチメディアアクセス
ネットワ−クはITU標準T.30FAX通信手順に移
行する。この時のFAX STM通信パスの状態は、3
00b/s又は2、400b/sのバイナリ−符号信号
を通信する符号化デ−タサブチャネル1752と旧音声
サブチャネルのダミ−サブチャネル1753から構成さ
れる。
【0158】FAX受信端末1513から送信される3
00b/s又は2400b/sのバイナリ−符号モデム
信号は、FAX受信側マルチメディア接続装置1704
で復調され、復調デジタルベ−スバンド信号の形で符号
化デ−タサブチャネル1752に挿入される。この時の
信号フォ−マットは、図10に詳細に示した通りであ
る。この信号はFAX送信側マルチメディア接続装置1
701まで転送され、再びモデムで変調されてFAX送
信端末1012へ送達される。
【0159】これらの信号は、ITU標準T.30に規
定されているNSF1740、CSI1741、DIS
1742である。この信号の送受が完了すると、FAX
送信端末1012よりDCS1743が送信される。
【0160】次に、FAX送信端末1012から、1
4.4kb/sのトレ−ニング信号1744がFAXモ
デム信号1732で送出される。このトレ−ニング信号
1744は、FAX送信側マルチメディア接続装置17
01で復調され、14.4kb/sの復調デジタルベ−
スバンド信号の形で16kb/sの符号化デ−タパス1
754に挿入される。この時の信号フォ−マットは図1
0に示す通りである。この信号は、FAX受信側マルチ
メディア接続装置1704まで転送され、再びモデムで
変調1733されてFAX受信端末1513へ送達され
る。以降のFAX原稿は、1ペ−ジ単位1745でこの
手順を繰返し、FAX通信を完了する。
【0161】以上は、ISDN BRI回線1本でマル
チメディアアクセス回線を構成する場合であるが、次
に、2B回線を全使用するISDN端末の場合(例、
H.320TV会議端末)や1Bで通信中もう1B回線
増設が必要になった時の処置を説明する。
【0162】既設定のSTM通信パスが存在せず、IT
U−T Q.931に規定されるDch伝達能力の情報
転送能力(オクテット3)が非制限デジタル信号指定で
情報転送速度(オクテット4)が回線交換モ−ドの2x
64kb/sの通信要求がある場合や既設定STM通信
パスが唯一の64kb/sの非制限デジタル信号指定の
時に、さらに64kb/sの非制限デジタル信号の追加
要求があった場合、ISDN端末が発呼の時、ISDN
端末収容のマルチメディア接続装置1071がそれを検
出し、ユ−ザ・ユ−ザ情報要素に必要な情報を挿入して
Dチャネル経由メディア変換・振分装置1073へ送出
する。
【0163】メディア変換・振分装置1073では、受
信電文内容を分析した後、既設定FAS,BASのフレ
−ム構成を解除し、2x64kb/sの通信パスを確保
する。この処理により、2B使用のISDN端末の通信
パスが確保される。この通信モ−ドが終了した時点で再
度FAS,BASのフレ−ムを再構成すればマルチメデ
ィアアクセス回線を再生できる。
【0164】2B使用のISDN端末の着呼の場合は、
メディア変換・振分装置1073で、着呼状態(ITU
標準 Q931規定の伝達能力やパスの設定状態等)を
分析した後、既設定FAS,BASのフレ−ム構成を解
除し、2x64kb/sの通信パスを確保する。この処
理により、2B使用のISDN端末の通信パスが確保さ
れる。この通信モ−ドが終了した時点に、再度、FA
S、BASのフレ−ムを再構成すればマルチメディアア
クセス回線を再生できる。
【0165】以上、ISDN BRI 1本のマルチメ
ディアアクセス回線について説明してきたが、次に、I
SDN複数本で構成するマルチメディアアクセス回線を
使用するネットワ−クについて、図18及び図19で説
明する。
【0166】ISDN複数本で構成するマルチメディア
アクセス回線の構成を、図18(a)に示す。
【0167】ISDN複数本で構成するマルチメディア
アクセス回線1080は、メディア変換・切替装置10
73と、複数のISDN回線を収容するマルチメディア
接続装置1081と、ISDN PRI n本(180
1〜1802)及びBRIm本(1803〜1804)
からなるアクセス回線とで構成し、「マルチメディアア
クセス回線2」と呼ぶ。ここで、PRIは24xBの通
信路とみなし、BRIも2xBの通信路とみなす。この
時のBチャンネルの構成を図18(b)に示す。
【0168】図18(b)において、アクセス回線を構
成する全てのBチャネルを、FAS(3101、320
1)で形成するフレ−ム(3100、3200)を基準
に、Bチャネル単位に8ビットx80列の基本単位フレ
ームを形成し、同期動作するようメディア変換・切替装
置1073にて制御し、相互に同期化する。
【0169】この結果、ISDN PRI n本とBR
I m本で構成するマルチメディアアクセス回線210
80は、1本の(2xm+24n)B高速・広帯域デジ
タル回線を形成する。
【0170】nxPRI及びmxPRIの全Bチャネル
(1810〜1813)のうち、第1Bチャネル181
0はフレーム単位に、FAS(3101、3201)、
BAS(3102、3202)を持ち、第0フレーム3
100と第1フレーム3200とで、一つの制御単位
(サブマルチフレーム)1820を構成し、STM通信
パスのダイナミックチャネルアサインやIPNet接続
パスの帯域自動割付け、パスの切替等の制御をおこな
う。この時のFAS(3101、3201)、BAS
(3102、3202)の動作やSTM通信パスのダイ
ナミックチャネルアサインや、IPNet接続パスの帯
域自動割付け、さらには、パスの切替等の制御は、図
2、図3、図4で説明した内容と同等であるので詳しい
説明は省略する。
【0171】次に、複数のBチャネルがFAS、BAS
を持つ場合について、図19によって説明する。
【0172】複数のフレ−ム構成は種々考えられるが、
ここではPRI単位に取った場合について説明する。
【0173】マルチメディアアクセス回線1080を、
PRI n回線(1910〜1912)で構成する場
合、図18と同様に、その全てのBチャンネルは原則と
して相互同期状態にする。
【0174】各PRIには、それぞれ第1BチャネルB
1 1920〜第24BチャネルB24 1943の2
4個のBチャネルが存在する。この第1Bチャネル19
20に、FAS(3101、3201)、BAS(31
02、3202)を持つフレ−ムを形成し、第0フレ−
ム3100と第1フレ−ム3200とでサブマルチフレ
−ム1810を形成する。基本的動作はPRI単位で図
2、図3、図4で説明した内容と同等である。
【0175】もし、あるPRIで障害が発生し、フレ−
ム同期を消失した場合、残余のPRIでフレ−ム同期を
保持した回線が存在する時、メディア変換・切替装置1
073の制御下で、残存フレ−ムの中より一つを選別し
てフレ−ム同期を消失したPRIのフレ−ム同期として
使用し、当該PRIのフレ−ム同期が回復した時は自動
的に元のフレ−ム同期に切戻す。
【0176】こうすることにより、非常に信頼度の高い
「マルチメディアアクセス回線2」1080を構成する
ことが可能となる。
【0177】ISDN複数本で構成するマルチメディア
アクセス回線を使用するネットワ−クには、ISDN、
IPNet接続サ−ビス以外にも、新しい専用線サ−ビ
スを付加することができる。この新しいサ−ビスを加え
たネットワ−ク構成の実施の形態を図20に示す。
【0178】図20(a)は、そのシステム構成を示
す。図20(a)のシステムは、基本的には、図1に準
拠しているが、図1のシステムに対して、a1加入者宅
1010に設置する専用線宅内機器20001と、これ
を収容するインタフェ−スを追加したマルチメディア接
続装置20002と、電話局舎1020に設置する専用
線局内装置20004と、これに接続するインタフェ−
スを追加したメディア変換・振分装置20003と、電
話局舎1020に設置する専用線局内装置20004相
互間を結んで専用線ネットワ−クを構成する専用線中継
網20005と、a3加入者宅1030に設置する専用
線宅内機器20007と、これを収容するインタフェ−
スを追加したマルチメディア接続装置20006とを追
加したものである。
【0179】これにより、ISDN、IPNet接続サ
−ビスに代表されるベストエフォ−ト型専用線(ISD
Nのトラヒック状況により、時々刻々サ−ビス帯域が変
化する専用線)、ギャランティ型専用線(サ−ビス帯域
をギャランティされた専用線)の3種類のサ−ビスをマ
ルチメディアアクセス回線一本で同時に提供することが
可能となる。
【0180】この時の帯域構成を図20(b)に示す。
すなわち、マルチメディアアクセス回線の全帯域NxB
チャネル 20020の帯域配分は、メディア変換・振
分装置20003の制御の下で、8kb/sの整数倍
に、専用線に必要な専用線パス帯域20021が、「固
定」で、最優先に確保され、残りの帯域から、ISDN
用STM通信パス帯域20023が優先的に、ダイナミ
ック(可変)にアサインされ、さらにその残りの帯域
が、自動的にベストエフォ−ト型専用線帯域20022
(IPNet接続等)に割付けられる。したがって、ベ
ストエフォ−ト型専用線(IPNet接続等)の帯域2
0022は、「可変」であり、ISDNトラヒック状況
により時々刻々帯域が変化することになる。
【0181】次に、ISDN複数本で構成するマルチメ
ディアアクセス回線を基本とした、ATMマルチメディ
アアクセス回線の構成方法を図21に示す。図21のシ
ステムの構成は、図18(a)の構成のマルチメディア
接続装置1081を、ATMマルチメディア接続装置2
1001に、また、メディア変換・振分装置1073
を、ATMメディア変換・振分装置21021に、それ
ぞれ置換した構成となる。図21では、説明を簡単にす
る目的でアクセス回線を、ISDN PRI(2101
0〜21011)で構成した場合で示す。
【0182】さらに、図21のATMマルチメディア接
続装置21001及びATMメディア変換・振分装置2
1021の同期・多重分離・パス制御部分21003及
び21023の機能は、図18(a)のマルチメディア
接続装置1081の専用線宅内機器20007、ル−タ
1031、PBX1032とのインタフェ−スを、CL
ADインタフェ−スに置換し、メディア変換・振分装置
1073の専用線局内装置20004、IPル−タ11
01、加入者交換機1121とのインタフェ−スを、C
LADインタフェ−スに置換したものである。CLAD
インタフェ−スは、CLAD21002,21022か
ら入力されるATMセルを、順次、ISDN PRI回
線1〜N(21010〜21011)に配信する機能
と、ISDN PRI回線1〜N(21010〜210
11)から入力されるデジタルデ−タをATMセルの連
続デ−タに編集してCLAD21002,21022へ
出力する機能とを持つ。
【0183】ATMマルチメディア接続装置21001
及びATMメディア変換・振分装置21021のCLA
D部分21002及び21022は、専用線宅内機器2
0007、ル−タ1031及びPBX1032並びに専
用線局内装置20004、IPル−タ1101及び加入
者交換機1121から入力して来るデ−タを、専用線パ
スデ−タ、ISDN用STM通信パスデ−タ、ベストエ
フォ−ト型専用線(IPNet接続等)パスデ−タの順
で、優先順位を決めて、ATMセル化する機能と、同期
・多重分離・パス制御部分21003,21023から
入力して来るATMセルデ−タをデコ−ドし、専用線宅
内機器20007、ル−タ1031及びPBX1032
並びに専用線局内装置20004、IPル−タ1101
及び加入者交換機1121に適したメディア形態に変換
した後出力する機能とを持つ。
【0184】ただし、専用線ネットワ−クがATM通信
をサ−ビスする場合は、専用線局内装置20004と、
ATMメディア変換・振分装置21021のCLAD部
分21022との間は、ATMセルデ−タのまま送受さ
れる。
【0185】ATM通信の場合、アクセス回線を通過す
るデ−タは、ATMセルデ−タのみであることと、QO
S(デ−タの優先処理)制御は、ATMマルチメディア
接続装置21001及びATMメディア変換・振分装置
21021のCLAD部分21002及び21022の
相互で制御するため、ATMマルチメディア接続装置2
1001とATMメディア変換・振分装置21021と
の間でのダイナミックチャネルアサインや帯域自動割付
け機能は使用しない。
【0186】PBX1032と加入者交換機1121と
のDチャネル通信21030は、固定的に設定されたS
TM通信パスを使用してITU標準のDチャネル通信手
順を使って実施する。この時、Dチャネルの伝達能力
は、非制限デジタル又は制限デジタルモードを使用す
る。
【0187】ここまでは、アクセス回線としてISDN
回線を使用する場合について述べてきたが、次に、アク
セス回線として、ISDN回線の代わりに、アナログ電
話回線やデジタル専用線を使用して構成することができ
る。これについて、図22、図23を用いて説明する。
【0188】図22(a)に示すように、ISDN回線
1120を使用したアクセス回線1072は、加入者宅
内に設置するDSU(宅内回線終端装置)22001
と、ISDN回線1120と、電話局舎に設置するOC
U(局内回線終端装置)22002とで構成される。
【0189】これと全く同様な構成で、図22(b)又
は図22(c)に示すように、アナログ電話回線220
11の両端に、データモデム22010又はxDSL2
2020、22022を設置することにより、それぞ
れ、「デム22020+アナログ電話回線22011+
モデム22010」又は「DSL22020+アナログ
電話回線22011+局設置xDSL22022」の構
成により、アナログ電話回線22011をデジタル回線
化できる。
【0190】さらに、図22(d)に示すように、デジ
タル専用線22031を使用し、(DSU22030+
デジタル専用線22031+専用線局内回線終端装置2
2032)で構成することも可能である。
【0191】これらデジタル化アクセス回線において、
ISDN回線を使用したアクセス回線と同等の機能を実
現するための構成を図23に示す。
【0192】図22で述べた、回線終端装置類2200
1、22002、22010、22020、2202
2、22030、22032と、マルチメディア接続装
置1071、1081と、メディア変換・振り分け装置
1073とのインタフェースは、原則として、図23
(a)に示すように、ビットシリアルなデータストリー
ム1本で十分である。
【0193】また、フレーム同期、ビット同期等は、図
23(b)に示すFAS3101、BAS3102が全
て行なう。次に、この動作について説明する。
【0194】FAS、BASの基本動作は、図2、図
3、図4で説明した内容と同一である。FAS、BAS
で構成するフレームは、FAS3101、BAS310
2、Dチャネル相当23010のデータを収容するサブ
チャネル1(S1)23001と、通信データを収容す
るサブチャネル2(S2)23002〜サブチャネルn
(Sn)23003とからなり、最大80タイムスロッ
ト又は最大10msのkタイムスロット23004で構
成する。なお、図2、図3と同様に、第0フレーム31
00と第1フレーム3200でサブマルチフレーム18
20を構成する。
【0195】Dチャネル相当23010の制御パスを常
時固定的に設定し、残りの回線容量を通信チャネルとし
て使用し、回線の容量に則したフレーム周期を定め、F
AS3101、BAS3102を構成し、ISDN回線
1120と同じ制御をするアナログ電話回線2201
1、xDSL22020、22022、デジタル専用線
22031を使用するマルチメディアアクセス回線10
70、1080を構成することができる。
【0196】回線速度が、nxk/10msと異なる場
合は、通信データの構成は(n−1)xkの構成を保持
しながら、Dチャネルのタイムスロットの数を調整す
る。ADSLのように、上がり信号と下がり信号が異な
る場合は非対称のフレーム構造を取ることも可能であ
る。
【0197】図24及び図25は、本発明の重要な特徴
の一つである、メディア変換・振分装置の構成を示す。
【0198】メディア変換・振分装置1073は、図2
4に示す、共通部分と送信部分で構成するメディア変換
・振分装置(送信部)24001と、図25に示す、メ
ディア変換・振分装置(受信部)25001とから構成
される。
【0199】図24において、メディア変換・振分装置
(送信部)24001は、回線V1インタフェース24
010、回線V3インタフェース24011、送信デー
タ多重化ユニット24023、送信クロスコネクトユニ
ット24030、サブチャネルデータ合成ユニット24
035、Bチャネル相互同期ユニット24020、専用
線送信制御ユニット24040、IPデータ送信制御ユ
ニット24045、STM信号送信メディア変換処理ユ
ニット24051、Dチャネル送信信号制御ユニット2
4060、制御MPU(マイクロプロセッシングユニッ
ト)24024、24031、24036、主制御CP
U(中央処理装置)24070、加入者データファイル
24071、専用線インタフェース24043、IPル
ータインタフェース24050、及び、V3インタフェ
ース24064で構成される。
【0200】一方、メディア変換・振分装置(受信部)
25001は、受信データ分離ユニット25010、受
信クロスコネクトユニット25020、サブチャネルデ
ータ分離ユニット25030、専用線受信制御2504
0、IPデータ受信制御ユニット25050、STM信
号受信メディア変換処理ユニット25060、及び、D
チャネル受信信号制御ユニット25070で構成され
る。
【0201】次に、各部の動作を説明する。
【0202】専用線局内装置20004(図21)から
のデータを、専用線インタフェース24043(図2
4)において、装置内に適する信号形式に変換した後、
I種類の専用線を収納する場合、専用線送信制御ユニッ
ト24040のi個のサブチャネルデータ分配サブユニ
ット24041、24042が、主制御CPU 240
70の制御の下で、8kb/sのサブチャネル単位に分
解し、送信クロスコネクトユニット24030へ向けて
出力する。
【0203】IPルータ1101(図21)からのデー
タを、IPルータインタフェース24050(図24)
において装置内に適する信号形式に変換した後、h種類
のIPデータポートを収納する場合は、IPデータ送信
制御ユニット24045のh個のIPデータ送信制御サ
ブユニット24046…24049が、主制御CPU2
4070の制御の下で、データバッファ及び制御部分2
4048にデータを一旦蓄積し、IPNet接続パス速
度に変換出力したり、フロー制御した後、サブチャネル
データ分配部分24070で、8kb/sのサブチャネ
ル単位にデータを分解し、サブチャネルデータ合成ユニ
ット24035へ出力する。
【0204】アクセス回線と加入者交換機とのインタフ
ェースはITU標準Q.513に規定されており、一般
にはVシリーズと呼ばれ、V1からV5の5種類存在す
る。本発明は、5種類のインタフェース全てに適用可能
であるが、説明を簡単化するためV3(PRI)インタ
フェースについてのみ説明する。
【0205】加入者交換機1121とのV3インタフェ
ース24064は、STM信号(標準ではv(デジタル
音声)やd(回線交換データ)と規定)と、Dチャネル
信号(標準ではs(加入者線信号)と規定)とがあり、
これをV3インタフェース24064で分離、合成す
る。
【0206】加入者交換機1121からの入力信号は、
V3インタフェース24064で分離して、STM信号
送信メディア変換処理ユニット24051とDチャネル
送信信号制御ユニット24060に入力される。
【0207】Dチャネル送信信号制御ユニット2406
0が、(k−Jp)個のDチャネル送信信号制御サブユ
ニット24061…24063のうち、主制御CPU2
4070経由で制御・処理が必要なユニットに情報を伝
達するとともに、サブチャネルデータ分配部分2404
7で、8kb/sのサブチャネル単位にDチャネルデー
タを分解し、送信クロスコネクトユニット24030へ
出力する。
【0208】STM信号送信メディア変換処理ユニット
24051が、Jp個の回線を収容する場合、Jp個の
STM信号受信メディア変換処理サブユニット2405
2…24054が、主制御CPU24070の制御の
下、Dチャネル処理部分24062と主制御CPU24
070で解読した内容にそって送信DSP24053
で、図5で詳細に説明したようなメディア変換と、図1
0詳細に説明したような、FAP及びBAP付加の処理
を行い、その結果のデータを、サブチャネルデータ分配
部分24047において8kb/sのサブチャネル単位
に分解し、サブチャネルデータ合成ユニット24035
へ出力する。
【0209】次に、Dチャネル送信信号制御ユニット2
4060とSTM信号送信メディア変換処理ユニット2
4051の連携動作について説明する。
【0210】マルチメディアアクセス回線1070、1
080収容の端末に着呼があると、Dチャネル処理部分
24062で着呼電文の発呼先電話番号が、携帯電話
か、国際電話か、着呼先の電話番号と主制御CPU24
070収容加入者データファイル24071のデータを
参照し、高圧縮符号化音声方式採用中継伝送路通過企業
通信端末かを判断し音声符号化方式と伝送帯域の0次判
断を実施する(詳細は図12の説明参照)。次に、Dチ
ャネルの伝達能力、低位レイヤ整合性、高位レイヤ整合
性より、最終符号化方式(8kb/sCS−ACEL
P、32kb/sADPCM、64kb/sPCM、64
kb/sデジタル信号)と伝送帯域とを決定して、主制
御CPU24070経由で、送信DSP24053に伝
達する。この動作の詳細は、図5、図6の説明を参照さ
れたい。この時、送信端末がFAXの場合、主制御CP
U24070収容加入者データファイル24071のデ
ータを参照し、FAXの属性を確認し、伝送帯域を決定
する。
【0211】送信DSP24053では、着呼が、IS
DNや加入電話網1120からの場合、主制御CPU2
4070の制御のもと、符号化方式と伝送帯域に即した
符号化を実施するとともに、Bチャネル相互同期ユニッ
ト24020出力のフレームクロック24021とビッ
トクロック24022に同期したFAP、BAPの挿入
処理を行う。その詳細については、図10、図11の説
明を参照されたい。
【0212】発呼端末が、マルチメディアアクセス回線
1070、1080に収容された端末の場合は、符号化
ダミーパス1404やSTM通信パスデータ1403を
無処理で、送信データ多重化ユニット24023へ転送
する。また、着呼が加入電話網からの場合、送信DSP
24053が、8kb/sCS−ACELPモードに移
行した後、FAXのピー音を検出した時は、その旨、主
制御CPU24070へ連絡する。主制御CPU240
70は、加入者データファイル24071から着呼FA
Xの属性(詳細は図13参照)を読み出し、通信パス帯
域を決定し、送信DSP24053へ連絡する。以後の
処理の詳細は図17に示した通りである。
【0213】サブチャンネルデータ合成ユニット240
35は、主制御CPU24070の制御の下、制御MP
U324036の制御により、STM信号送信メディア
変換処理ユニット24051及びIPデータ送信制御ユ
ニット24045の出力データを、サブチャネル単位及
びビット単位で挿入し、サブチャネル単位のビット列を
完成して送信データ多重化ユニット24023へ出力す
る。
【0214】サブチャネル単位の合成は、ダイナミック
チャネルアサインで確保されたサブチャネルにSTM信
号送信メディア変換処理ユニット24051出力データ
を挿入し、残余のサブチャネルにIPデータ送信制御ユ
ニット24045の出力データを挿入する(帯域自動割
付け)。
【0215】一方、ビット単位の合成は、FAP、BA
P付パスのSTM信号送信メディア変換処理ユニット2
4051の出力データの残余のビット位置に、IPデー
タ送信制御ユニット24045の出力データを挿入する
処理を行う。詳細については、図10を参照されたい。
【0216】送信クロスコネクトユニット24030
は、主制御CPU24070の制御の下で、制御MPU
224031の制御により、専用線送信制御ユニット2
4040出力の専用線パスデータ、サブチャンネル合成
ユニット24035出力のSTM信号パスデータ、及
び、IPNet接続パスデータを所定のアクセス回線に
接続するため、20ms単位に、8kb/s単位のサブ
チャネルを高速切替して送信データ多重化ユニット24
023に接続する機能を持つ。
【0217】Bチャネル相互同期ユニット24020
は、Bチャネル相互同期のためのフレームクロック信号
24021とビット信号24022とを合成し、Bチャ
ネル相互同期信号を必要とするユニットに分配をする機
能を持つ。フレームクロック信号は、図2の2101、
ビット信号は図2の2301から2380で示す信号で
ある。
【0218】送信データ多重化ユニット24023は、
主制御CPU24070の制御下、制御MPU1240
24の制御により、収容するマルチメディア接続装置1
071、1081対応にマルチメディアアクセス回線1
070、1080を構成する機能(詳細図16、図17
の説明参照)と、最高の優先度で固定的に専用線のため
の通信パスを確保する。
【0219】端末に発呼、着呼があると、残りの通信帯
域の内8kb/sのサブチャネルの整数倍で、かつ、2
0ms単位(サブマルチフレーム単位)でSTM通信パ
スをダイナミックにチャネルアサインする機能と、ST
M通信パスの残余の帯域をIPNet接続パスに自動的
に割振る帯域自動割付け機能とを持ち(詳細については
図20の説明参照)、Bチャネル相互同期ユニット24
020からの信号により、単一や複数のFAS、BAS
を持つフレームを合成し、フレーム同期外れのリカバリ
ーを処理機能と、アクセス回線1072、1082へデ
ータを出力する機能とを持つ。詳細については、図2、
図3、図18、図19の説明を参照されたい。
【0220】また、送信データ多重化ユニット2402
3は、BRI回線1本でマルチメディアアクセス回線1
070を構成するシステムにおいて、2Bを使用してサ
ービスを実施する要求がDチャネル処理部分で検出さ
れ、主制御CPU24070経由で、制御MPU124
024に伝達された時、制御MPU124024の制御
で該当回線のフレームフォーマットを再構成する機能を
持つ。
【0221】さらに、送信データ多重化ユニット240
23は、符号化ダミーパス1404に基き、絶対遅延時
間T1406を算出し、制御MPU124024→主制
御CPU24070→Dチャネル送信信号制御ユニット
24060経由で、収容マルチメディア接続装置107
1、1081へ通知するとともに符号化ダミーパス14
04を削除する。
【0222】回線V1インタフェース24010は、B
RI回線を終端する局内回線終端装置24002と、送
信データ多重化ユニット24023及び受信データ分離
ユニット25020(図25)との間に位置し、入力B
RI信号を、Bチャネル信号BI1…BI2mと、Dチ
ャネル信号DI1〜Dimに分離して、受信データ分離
ユニット25010と、送信データ多重化ユニット24
023からのBチャネル信号BO1〜BO2mと、Dチ
ャネル信号DO1〜Domとを合成して、局内回線終端
装置24002に出力する機能を持つ。
【0223】回線V3インタフェース24011は、P
RI回線を終端する局内回線終端装置24002と送信
データ多重化ユニット24023と受信データ分離ユニ
ット25010との間に位置し、入力PRI信号をBチ
ャネル信号BI31〜BI324nに分離して受信デー
タ分離ユニット25010に出力する機能と送信データ
多重化ユニット24023からのBチャネル信号BO3
1−BO324nを合成して局内回線終端装置2400
2に出力する機能を持つ。
【0224】受信データ分離ユニット25010は、主
制御CPU24070の制御の下で、制御MPU124
024の制御により、収容するマルチメディア接続装置
1071、1081に対応してマルチメディアアクセス
回線1070、1080を構成する機能(詳細図2、図
3、図16、図17の説明参照)と、受信したDチャネ
ルデータとBチャネルデータを受信クロスコネクトユニ
ット25020に出力する機能とを有する。
【0225】また、MPU124034は、受信データ
分離ユニット25010で検出したFAS、BASに含
むコマンド、回線状況データを、主制御CPU2407
0に転送する(詳細図2、図3、図4の説明参照)。
【0226】受信クロスコネクトユニット25020
(図25)は、主制御CPU24070の制御の下で、
制御MPU224031の制御により、受信したBチャ
ネルデータ及びDチャネルデータを、サブチャネル単位
に、専用線受信制御ユニット25040、サブチャネル
データ分離ユニット25030やDチャネル受信信号制
御ユニット25070に出力する。
【0227】サブチャネルデータ分離ユニット2503
0は、主制御CPU24070の制御の下、制御MPU
324036の制御により、サブチャネルデータから、
サブチャネル単位やビット単位に、STM信号受信メデ
ィア変換処理ユニット25060及びIPデータ受信制
御ユニット25050へ送出するデータを分離し、各ユ
ニットへ送出する。
【0228】専用線受信制御ユニット25040は、主
制御CPU24070の制御の下で、受信クロスコネク
トユニット25020からのサブチャネル単位のデータ
を、サブチャネル合成サブユニット25041、250
42単位で、専用線パスデータに合成し、専用線インタ
フェース24043へ出力する。
【0229】IPデータ受信制御ユニット25050
は、主制御CPU24070の制御の下で、IPデータ
受信制御サブユニット25051、25054単位に、
サブチャネル合成部分でサブチャネルデータ分離ユニッ
ト25030からのデータを、IPNet接続パスデー
タに合成し、データバッファ及び制御部分25053で
データを一旦蓄積し、IPNet接続パス速度からIP
ルータ入力速度に変換したり、フロー制御を行った後、
IPルータインタフェース24050へ出力する。
【0230】STM信号受信メディア変換処理ユニット
25060は、主制御CPU24070の制御の下で、
受信メディア変換処理サブユニット25061、250
63単位に、サブチャネルデータ合成部分25052
で、サブチャネルデータ分離ユニット25030からの
データをSTM通信パスデータに合成し、受信DSP部
分25062へ出力する。
【0231】受信DSP25062では、Dチャネル処
理部分24062で分析したデータを、主制御CPU2
4070経由で受信し、相手端末がマルチメディアアク
セス回線1070、1080収容の場合、符号音声パス
に、符号化ダミーパス1404とダミーデータ1405
を付加して64kb/sのデータを合成して、V3イン
タフェース24064へ出力する(詳細は、図14の説
明参照)。
【0232】相手端末がISDN、加入電話網1120
に収容の端末の場合、受信DSP25062は、符号化
音声を、64kb/sのμ則又はA則のPCM信号に変
換し、FAXベースバンドデジタル信号を、64kb/
sデジタル化モデム信号へ変換し、ISDNの64kb
/sデジタル信号ならば、そのままV3インタフェース
24064へ出力する。
【0233】Dチャネル受信信号制御ユニット2507
0は、主制御CPU24070の制御の下で、Dチャネ
ル受信信号制御サブユニット25071、25073単
位に、サブチャネルデータ合成部分25052で、受信
クロスコネクトユニット25020からのデータをDチ
ャネルデータに合成し、Dチャネル処理部分24062
へ出力する。
【0234】Dチャネル処理部分24062では、受信
データを解読し、主制御CPU24070へ転送すると
ともに、加入者交換機1121に必要なデータは、V3
インタフェース24064へ送出する。
【0235】次に、本発明のもう一方の重要な特徴の一
つである、マルチメディア接続装置の構成を図26に示
す。
【0236】図26は、マルチメディア接続装置200
06を示すが、マルチメディア接続装置1070〜マル
チメディア接続装置20002の機能は全て、図26の
マルチメディア接続装置20006に含まれるので本装
置で代表して説明する。
【0237】マルチメディア接続装置20006は、回
線多重・分離ユニット26010、Dチャネル信号合成
分離ユニット26060、バッファメモリ26021、
ルータインタフェース26020、専用線インタフェー
ス26030、不揮発性書替可能メモリ26041、D
SP26042、MPU26050、及び、宅内機器多
重・分離ユニット26040で構成される。
【0238】マルチメディア接続装置420006とD
SU(宅内回線終端装置)22001とはITU標準
I.310規定のT点インタフェースで接続する。
【0239】回線多重・分離ユニット26010はT点
信号よりPLL(フェーズロックループ)回路技術を用
いて64kb/sのシステムクロックを抽出する。この
クロックを基本に送信フレームクロック(SF)と送信
ビットクロック(SCLK)を作成する。これを基本と
して送信FAS、BAS、サブマルチフレームを構成す
る。
【0240】また、DSU22001から入力してくる
受信信号より、FAS、BASを検出して、受信フレー
ムクロック(RF)と受信ビットクロック(RCLK)
を作成する。このSF、RFは、図2の2101、FC
LK,RCLKは2301から2380に相当する。こ
の送信、受信フレームクロックを総称して、F2608
0と呼び、送信、受信ビットクロックをCLK2608
1と呼ぶ。なお、送信、受信FAS、BAS、サブマル
チフレームの動作は、図2、図3、図4,図16、図1
7、図18、図19、図20の説明の該当箇所を参照さ
れたい。F26080,CLK26081クロックはマ
ルチメディア接続装置420006の必要な箇所にすべ
て分配される。
【0241】IPNet接続機器1033、1034
は、ルータ1031経由で、マルチメディア接続装置2
0006に接続される。ルータ1031とルータインタ
フェース26020との間のインタフェースは、イーサ
ネット(登録商標)、ATM、デジタル専用線、IEE
E1394、USBインタフェース等各種考えられる。
ルータインタフェース26020ではこれらインタフェ
ース条件をマルチメディア接続装置20006内の最適
インタフェース信号に変換する。
【0242】バッファメモリ26021は、主制御装置
MPU26050の制御の下で、ルータバッファメモリ
データ速度とIPNet接続パスデータ速度との速度整
合及びフロー制御を実施する。回線多重・分離ユニット
26010のバッファメモリインタフェース部分では、
主制御装置MPU26050の制御の下で、メディア変
換・振分装置1073のサブチャネルデータ合成ユニッ
ト24035とサブチャネルデータ分離ユニット250
30の機能を持つ回路が形成されている。
【0243】データ送信時には、DSP26042(デ
ジタルシグナルプロセッサ)との間でSTM通信パスデ
ータの送受を繰返しながらSTMパスデータの残余タイ
ムスロットへIPNet接続パスデータを挿入し、サブ
チャネルデータを完成し、回線に送出する。
【0244】データ受信時には、この逆のプロセスで、
STMパスデータとIPNet接続パスデータを分離
し、DSPとバッファメモリへデータを送出する。
【0245】専用線宅内機器20007と専用線インタ
フェース26030の間のインタフェースは、高速デジ
タル専用線インタフェースで接続される。専用線インタ
フェース26030は、このインタフェース条件をマル
チメディア接続装置20006内の最適インタフェース
信号に変換する。回線多重・分離ユニット26010の
専用線インタフェース26030とのインタフェース部
分では、メディア変換・振分装置1073の専用線送信
制御ユニット24040と専用線受信制御ユニット25
040の機能を持つ回路が形成され、主制御装置MPU
26050の制御の下で、メディア変換・振分装置10
73の専用線送信、受信制御ユニットと全く同じ動作が
繰り返される。
【0246】宅内機器多重・分離ユニット26040と
PBX1032との間のインタフェースは、アナログ電
話、ISDN BRI、PRI等が考えられる。何れ
も、PRIインタフェースの機能に含まれるため、ここ
ではPRIインタフェースを代表例に取り、説明する。
【0247】PBX1032に収容される端末の種類
は、a.音声電話、b.FAX、c.アナログ電話特殊
端末(図5上記以外アナログ端末)、d.ISDN端
末、e.高圧縮符号化音声方式採用中継伝送路通過端末
に大別される。これらの端末は、aからeグループ単位
又は個別に電話番号が異なっている。
【0248】これらの端末の電話番号と端末属性(伝達
能力、低位レイヤ整合性、高位レイヤ整合性)は、発呼
の都度、メディア変換・振分装置1073の主制御CP
U24070収容加入者データファイル24071に蓄
積更新される。
【0249】端末がPBX1032経由で発呼すると、
Dチャネル、宅内機器多重・分離ユニット26040経
由で、Dチャネル信号合成分離ユニット26060にお
いて内容が分析され、Dチャネル経由でメディア変換・
振分装置1073の主制御CPU24070において、
収容加入者データファイル24071の内容と電話番号
と端末属性(伝達能力、低位レイヤ整合性、高位レイヤ
整合性)から、発呼モードが決定される。
【0250】このデータは、再び、Dチャネル経由マル
チメディア接続装置20006のDチャネル信号合成分
離ユニット26060に転送される。これにより、この
端末の発呼モードが決定され、MPU26050の制御
の下で、発呼プロセスが進行する。これは主に、Dチャ
ネル信号合成分離ユニット26060と回線多重・分離
ユニット26010のFAS、BAS制御機能との連携
動作となる。詳細プロセスは、図5、図6、図7、図
8、図12、図16の説明を参照されたい。
【0251】通話パスが確立すると、宅内機器多重・分
離ユニット26040は、MPU26050の制御下
で、発呼端末の通信パスを所定のDSP26042へ接
続する。DSP26042は、MPU26050に指定
された符号化モードにしたがって、STM通信パスデー
タを符号化する。
【0252】DSP26042の制御プログラムは、不
揮発性書替可能メモリ26041に蓄積する。これによ
り、システムやサービスを拡張する場合に、更新プログ
ラムをメディア変換・振分装置1073からダウンロー
ドし、FAS、BASの20ms単位の切替タイミング
制御を利用して、システム全体を一斉に切替えることが
できる。
【0253】ここで、本発明によるマルチメディアアク
セスネットワークの創設費用と回収費用をいくつかのケ
ースについて算出した結果を例示する。
【0254】算出の前提は次の通りである。
【0255】[前提] 創設費用:75k¥/BRI(ISDN回線 1本ハー
ド、ソフト、工事費、金利) 費用回収期間:60ヶ月 システム運用費用:費用回収費の20% IPNet接続月額回収費用/BRI=[創設費用/6
0]×(1.20)=1.5k¥/月・BRI IPNet接続月額回収費用/(1B)=0.75k¥
/月 上記前提の下に、料金・性能を比較した結果を以下に説
明する。
【0256】図27は、小規模のオフィスSmall
Office用のシステの例、図28は、大企業のシス
テムの例を示す。
【0257】図27(a)は、従業員15〜50名程度
の企業で、IPNetへ、128kb/sのOCN専用
線、電話局線15回線、FAX 1回線で収容されたシ
ステムモデルである。このシステムに本発明を適応する
と、図27(b)に示すように、ISDN BRI2回
線のみで構成できる。
【0258】この時のアクセス回線料金は、図27のア
クセス回線料金比較の表に示すように、従来の×××シ
ステムの約2.5分の1となり、非常に安価である。
【0259】図28は、企業の大規模事業所モデルで、
従来技術では、1.5Mb/s専用線、IPNet接続
は1.5Mb/sのOCN専用線、電話局線95回線の
システムである。このシステムに本発明を適用すると、
図28(b)に示すように、ISDN PRI 3回線
のみで構成できる。
【0260】この時のアクセス回線料金は、図28のア
クセス回線料金比較の表に示すように従来の×××シス
テムの約2.3分の1となり、非常に安価である。
【0261】図29は、家庭向けのサービスモデルシス
テムの例であり、本発明によるマルチメディアアクセス
ネットワークの料金は、現在提供されているサービスの
半分以下であり、性能も、電話・FAX同時通話で、1
00kb/s以上のインタネット接続が可能で、他のサ
ービスシステムを凌駕している。
【0262】図30に、マルチメディアアクセスネット
ワークの適応領域を示す。従来のISDNの適応領域は
せいぜい2Mb/sまでであったが、本発明では、Bチ
ャネルを相互同期化することにより、約10倍に適応領
域を拡大できる。
【0263】このため、現在、×××がアクセス回線の
光化のため、開発リソースを全投入している×××××
××、×××××××システムに十分対抗できるシステ
ムを従来技術の範囲内で安価に、簡単に構築可能であ
る。
【0264】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、ISDN回線やアナログ電話回線、xDSL回線、
デジタル専用線に、Dチャネル相当の制御パスを導入
し、ISDN回線と同等の機能を付加した回線を使用
し、Bチャネル相互を同期化、ダイナミック チャネル
アサイン、帯域自動割付け、符号化音声(8〜32k
b/s)とFAXベースバンドデジタル信号伝送、ST
M通信パス、IPNet接続パス(ベストエフォート型
専用線)、専用線の分離入出力ポート等の機能を具備す
るマルチメディア接続装置を宅内に設置し、かつ、メデ
ィア変換・振分装置を局内に設置することにより、安価
で高速・高速広帯域なマルチメディアアクセスネットワ
ークを構成できる効果がある。
【0265】また、本発明によれば、エンドエンドの電
話通信の低料金化を実現でき、インターネット・イント
ラネットのバーストトラヒィックや保留時間の長いトラ
ヒィックにも強い公衆網を提供し、低料金で高速なベス
トエフォート型IPNetのアクセス手段とギャランテ
ィ型STM公衆網への複数の通話を同時に可能とする手
段を提供するアクセス回線を実現するマルチメディアア
クセスネットワ−クの通信網を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチメディアアクセスネットワ
ークの構成方法の第1の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図2】マルチメディアアクセス回線用ISDN BR
Iのフレーム構成を示す図である。
【図3】サブマルチフレームの構成(a)及び同期引き
込み(b)を示す図である。
【図4】偶数フレームのBAS(ビットレート割当信
号)規定を示す図である。
【図5】マルチメディアアクセスネットワークの通信形
式をまとめて示す図表である。
【図6】Nx8kb/sのSTM通信パスで送受する端
末信号のレイヤ3 パラメータを示す図である。
【図7】相手端末がマルチメディアアクセス回線に収容
されている場合の動作を示す図である。
【図8】相手端末が、マルチメディアアクセス回線に収
容されていないで、加入電話網に収容されている場合の
動作(a)及びISDN網に収容されている場合の動作
(b)を示す図である。
【図9】本発明に係るマルチメディアアクセスネットワ
ークの構成方法の第2の実施の形態を示す図である。
【図10】8kb/sの整数倍と異なる展望データに対
する、符号化データのSTM通信パスデータのフォーマ
ットを示す図である。
【図11】BAS(ビットレート割当信号)規定コマン
ド例を示す図である。
【図12】音声符号化アルゴリズムを示す図表である。
【図13】FIF(ファクシミリインフォメーションフ
ィールド)規定コマンドを示す図である。
【図14】FAP信号の同期引込みに関するネットワー
ク構成(a)及びフレーム構成(b)を示す図である。
【図15】本発明に係るマルチメディアアクセスネット
ワークの構成方法の第3の実施の形態を示す図である。
【図16】第3の実施の形態における通信開始手順を示
す図である。
【図17】第3の実施の形態における、通信中の音声か
らFAXモードへの切替手順を示す図である。
【図18】ISDN複数本で構成するマルチメディアア
クセス回線(単一フレーム構成)の回線構成(a)及び
Bチャンネル構成(b)を示す図である。
【図19】ISDN複数本で構成するマルチメディアア
クセス回線(複数フレーム構成)のサブマルチフレーム
の説明図である。
【図20】専用線サービスを付加した、本発明に係るマ
ルチメディアアクセスネットワークの構成方法の第4の
実施の形態のシステム構成(a)及び帯域構成(b)を
示す図である。
【図21】本発明に係るマルチメディアアクセスネット
ワークの構成方法の第5の実施の形態としてISDNを
使用したATMマルチメディアアクセス回線の構成を示
す図である。
【図22】アクセス回線として、ISDN回線を用いた
場合(a)、モデム+アナログ電話回線を用いた場合
(b)、xDSL+アナログ電話回線を用いた場合
(c)、及び、DSU+デジタル回線を用いた場合
(d)のマルチメディアアクセス回線の構成を示す図で
ある。
【図23】図22におけるインタフェース信号形式
(a)及びフレーム構成(b)を示す図である。
【図24】メディア変換・振分装置(送信部)の構成を
示す図である。
【図25】メディア変換・振分装置(受信部)の構成を
示す図である。
【図26】マルチメディア接続装置4の構成を示す図で
ある。
【図27】小企業モデルサービスシステムの説明図であ
る。
【図28】大企業比較モデルサービスシステムの説明図
である。
【図29】家庭用モデルサービスシステムの説明図であ
る。
【図30】マルチメディアアクセスネットワークの適応
領域の拡大を説明するための図である。
【符号の説明】
1010…加入者宅a1、1020…加入者宅a2、1
030…加入者宅a3、1040…加入者宅a4、10
11、1033、1034…IP端末、1012、10
21…ファクシミリ端末、1013、1035、103
6、1041…電話、1032…PBX/KEYTE
L、1070…マルチメディアアクセス回線1071…
マルチメディア接続装置1、1072…アクセス回線、
1073…メディア変換・振分装置、1080…マルチ
メディアアクセス回線1081…マルチメディア接続装
置2、1082…アクセス回線、1100…IP(In
ternet Protocol)Net、1101…
IPルータ、1102…IPNet中継網、1103…
インターネット網、1120…ギャランティ型公衆網
(加入電話・ISDN網)、1121…加入者線交換
機、1122…加入電話・ISDN中継網、1130…
INネットワーク、1131…共通線信号網、1132
…SCP DB、2100…ISDN BRIのB1チ
ャネル、2200…ISDN BRIのB2チャネル、
2601…フレーム同期信号(FAS)、2602…ビ
ットレート割当信号(BAS)、20001、2000
7…専用線宅内機器、20002…マルチメディア接続
装置3、20003…マルチメディア変換・振分装置
2、20004…専用線局内装置、20005…専用線
中継網、20006…マルチメディア接続装置4。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 11/04 H04Q 11/04 Z

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】IP(Internet Protoco
    l)通信用のIPNetと、アナログ端末やISDN端
    末相互のSTM(Synchronous Trans
    fer Mode)通信を行う公衆網(加入電話・IS
    DN網)と、複数のSTM通信データ及びIPNet接
    続データを同時に通信端末と加入者交換機との間で送受
    するマルチメディアアクセス回線とで構成する通信網で
    あって、マルチメディアアクセス回線を通して送受する
    データのうち、上記STM通信データを加入者交換機と
    接続し、上記IPNet接続データを直接、上記IP
    Netへ接続することを特徴とするマルチメディアアク
    セスネットワークの構成方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のマルチメディアアクセスネ
    ットワークの通信システムであって、加入者宅内に設置
    し、前記通信端末を接続するマルチメディア接続装置
    と、加入者交換機に隣接設置してIPNet接続データ
    を直接、IPNetへルーティングし、かつ、STM通
    信データを加入者交換機へ接続する機能を持つメディア
    変換・振分装置と、これらマルチメディア接続装置とメ
    ディア変換・振分装置とを接続するアクセス回線とでマ
    ルチメディアアクセス回線を構成し、このマルチメディ
    アアクセス回線は、前記IPNet接続データを送受す
    るIPNet接続パスより優先的に、STM通信データ
    を送受するSTM通信パスを、ダイナミック チャネル
    アレイにより、設定し、マルチメディアアクセス回線
    全帯域から上記STM通信パスの通信帯域とマルチメデ
    ィアアクセス回線の制御に必要な帯域とを差引いた残り
    の帯域を、自動的に上記IPNet接続パスに割振る、
    帯域自動割付け機能を有することを特徴とするマルチメ
    ディアアクセスネットワークの構成方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載のマルチメディ
    アアクセスネットワークの構成方法であって、マルチメ
    ディアアクセス回線に収容された端末相互間で通信する
    際、マルチメディア接続装置相互間を、Nx8kb/s
    の帯域容量のSTM通信パスで接続し、エンド・ツ・エ
    ンド(End to End)の通信を実現することを
    特徴とするマルチメディアアクセスネットワークの構成
    方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載のマルチメディアアクセスネ
    ットワークの構成方法であって、加入者宅内に設置し前
    記通信端末を接続するマルチメディア接続装置と、加入
    者交換機に隣接設置してIPNet接続データを直接、
    IPNetへルーティングし、STM通信データを加入
    者交換機へ接続する機能を持つメディア変換・振分装置
    と、これらマルチメディア接続装置とメディア変換・振
    分装置とを接続するアクセス回線とでマルチメディアア
    クセス回線を構成し、固定的に帯域を割振られた複数の
    STM通信パスと固定的に帯域を割振られたIPNet
    接続パスとで構成することを特徴とするマルチメディア
    アクセス回線の構成方法。
  5. 【請求項5】請求項1又は請求項2又は請求項3記載の
    マルチメディアアクセスネットワークの構成方法であっ
    て、アクセス回線をISDN BRIで構成するマルチ
    メディアアクセス回線において、ISDN BRIのB
    1チャネルとB2チャネルを相互同期して共通の統一し
    た一つのチャネルとして使用し、16ビット(B1チャ
    ネル8ビット+B2チャネル8ビット)x80列を単位
    フレームとし、フレーム単位に、フレーム同期確立に使
    用する8ビットのフレーム同期信号(FAS)とSTM
    通信パスやIPNet接続パスの設定制御や1ビットx
    80列単位(8kb/s)のサブチャネル16個の任意
    の組合わせを制御してSTM通信パスやIPNet接続
    パスを生成・削除する8ビットのビットレート割当信号
    (BAS)を持ち、第0フレームと第1フレームで一つ
    の制御単位(サブマルチフレーム)を構成し、Nx8k
    b/s単位のSTM通信パスやIPNet接続パスの生
    成・削除、パスの切替等の自動制御、FAS/BASデ
    ータのエラー検出、コレクティング等をおこなうことを
    特徴とするマルチメディアアクセス回線の構成方法。
  6. 【請求項6】請求項1又は請求項2又は請求項3記載の
    マルチメディアアクセスネットワークの構成方法であっ
    て、Nx8kb/sSTM通信パスで送受する端末信号
    のうち、音声・PB(アナログ電話機)信号は符号化音
    声に変換し、ファクシミリ信号やデジタルモデム信号は
    復号化して符号化ベースバンド信号に変換し、ITU−
    T Q.931に規定されるDch伝達能力(ベアラ能
    力 Bearer capability)の「非制限
    ディジタル情報+標準H.221とH.242」モード
    で通信し、その他のアナログ端末信号はG.711−μ
    則又は−A則に変換しDch伝達能力の情報転送能力の
    3.1kHzオーディオ又は音声モードで通信し、IS
    DN端末信号はDch伝達能力を非制限ディジタル情
    報、制限ディジタル情報、トーン/アナウンスを伴う非
    制限ディジタル情報、ビデオモード等に設定して通信
    し、マルチメディアアクセス回線収容端末が発呼する
    度、メディア変換・振分装置にてDch伝達能力を蓄積
    更新し、該端末の発・着呼時に読み出し、STM通信パ
    ス容量設定、音声符号化モード設定制御することを特徴
    とするマルチメディアアクセスネットワークの構成方
    法。
  7. 【請求項7】請求項6記載のマルチメディアアクセスネ
    ットワークの構成方法であって、音声・PB信号を符号
    化音声に変換し、ファクシミリ信号やデジタルモデム信
    号を符号化ベースバンド信号に変換し、Dchの伝達能
    力を「非制限ディジタル情報+標準H.221とH.2
    42」として通信するSTM通信信号において、ITU
    −T Q.931に規定されるDchの低位レイヤ整合
    性の情報転送能力を音声、情報転送速度を64kb/
    s、ユーザ情報レイヤ1を非標準速度、ユーザ速度をS
    TM通信パス速度(Nx8kb/s)と規定し、高位レ
    イヤ整合性のコーディング標準を標準、特性識別を電話
    /G2/G3ファクスと規定して通信することを特徴と
    するマルチメディアアクセスネットワークの構成方法。
  8. 【請求項8】請求項7記載のマルチメディアアクセス回
    線の構成方法であって、メディア変換・振分装置が加入
    者交換機との間でSTM通信信号を送受する際、前記ア
    ナログ端末のうち、Dch伝達能力を「非制限ディジタ
    ル情報+標準H.221とH.242」で通信する信号
    のうち、通信相手端末がマルチメディアアクセス回線収
    容端末の場合、Dch信号はトランスペアレントに送受
    し、Nx8kb/sSTM通信データを、64kb/s
    ベアラ速度データへ又は64kb/sベアラ速度データ
    から相互変換し、通信相手端末が加入電話網収容端末や
    ISDN収容アナログ端末の場合、Dch伝達能力を、
    「非制限ディジタル情報+標準H.221とH.24
    2」と「音声又は3.1kHzオーディオ+G.711
    −μ則又は−A則」との間で相互変換し、TM通信デー
    タは符号化音声をG.711−μ則又は−A則PCM信
    号との間で相互変換し、ファクシミリ信号やデジタルモ
    デム信号の場合、符号化ベースバンド信号とモデム信号
    との間で相互変換し、前記その他のアナログ端末信号と
    ISDN端末信号は、Dch信号とSTM通信データと
    を加入者交換機との間でトランスペアレントに送受する
    ことを特徴とするメディア変換・振分装置の構成方法。
  9. 【請求項9】請求項7記載のマルチメディアアクセスネ
    ットワークの構成方法であって、メディア変換・振分装
    置が加入者交換機との間でSTM通信信号を送受する
    際、通信相手端末がマルチメディアアクセス回線収容端
    末の場合、Dch信号はトランスペアレントに送受し、
    Nx8kb/sSTM通信データをそのまま送受するこ
    とを特徴とする公衆網の構成方法。
  10. 【請求項10】請求項7記載のマルチメディアアクセス
    ネットワークの構成方法であって、Nx8kb/sST
    M通信パスで送受するSTM通信データがパソコンデー
    タやFAXデータ等8kb/sの整数倍と異なるデータ
    速度の場合、エンド・ツ・エンド(End to En
    d)のNx8kb/sSTM通信パスから該通信データ
    を抽出する手段として、通信パス単位にFAP(STM
    通信パス挿入FAS),BAP(STM通信パス挿入B
    AS)を挿入することを特徴とするマルチメディアアク
    セスネットワークの構成方法。
  11. 【請求項11】請求項1又は請求項2又は請求項3記載
    のマルチメディアアクセスネットワークの構成方法であ
    って、メディア変換・振分装置とマルチメディア接続装
    置間の制御手順とマルチメディア接続装置間のEnd
    to End通信手順として、ITU標準規定のISD
    N制御手順はそのまま標準手順を使用し、マルチメディ
    アクセスネットワーク固有の制御手順にはISDNのユ
    ーザ・ユーザ情報通信プロトコルを使用することを特徴
    とするマルチメディアアクセスネットワークの構成方
    法。
  12. 【請求項12】請求項6記載のマルチメディアアクセス
    ネットワークの構成方法であって、音声・PB信号を符
    号化音声に変換し、ファクシミリ信号やデジタルモデム
    信号を符号化ベースバンド信号に変換し、Dchの伝達
    能力を「非制限ディジタル情報+標準H.221とH.
    242」として通信するSTM通信信号において、IT
    U−T Q.931に規定されるDchの低位レイヤ整
    合性の情報転送能力を音声、情報転送速度を64kb/
    s、ユーザ情報レイヤ1を非標準速度、ユーザ速度をS
    TM通信パス速度(Nx8kb/s)と規定し、高位レ
    イヤ整合性のコーディング標準を標準、特性識別を電話
    /G2/G3ファクスと規定し、ITU−T Q.93
    1に規定されるDchの低位レイヤ整合性や高位レイヤ
    整合性の情報要素をユーザ・ユーザ情報要素パケットに
    カプセル化し、マルチメディア接続装置相互間でEnd
    to Endの通信を行うことを特徴とするマルチメ
    ディアアクセスネットワークの構成方法。
  13. 【請求項13】請求項8記載のメディア変換・振分装置
    の構成方法であって、マルチメディアアクセス回線収容
    端末の発呼時の通信相手番号や着呼時の発呼者番号を、
    メディア変換・振分装置にて解読して相手通信網、端末
    の属性に対応した音声の符号化アルゴリズムを選択する
    ことを特徴とするメディア変換・振分装置の構成方法。
  14. 【請求項14】請求項8記載のメディア変換・振分装置
    の構成方法であって、マルチメディアアクセス回線収容
    ファクシミリ端末の通信開始時のITU−T標準T.3
    0規定のFIF(ファクシミリインフォメーションフィ
    ールド)信号情報を常に蓄積更新することを特徴とする
    メディア変換・振分装置の構成方法。
  15. 【請求項15】請求項8記載のメディア変換・振分装置
    の構成方法であって、通信相手端末がマルチメディアア
    クセス回線収容端末の場合にNx8kb/sSTM通信
    データを64kb/sベアラ速度データへ変換する際、
    Nx8kb/sSTM通信データにフレーム同期信号を
    挿入した8kb/sのサブチャネルを付加して64kb
    /sベアラ速度データへ変換し、通信相手マルチメディ
    アアクセス回線収容メディア変換・振分装置にて相手フ
    レーム同期信号との絶対遅延時間を算出し、FAP付S
    TM通信データ通信時、絶対遅延時間をマルチメディア
    接続装置へ連絡することを特徴とするメディア変換・振
    分装置の構成方法。
  16. 【請求項16】請求項5記載のマルチメディアアクセス
    回線の構成方法であって、既設定のSTM通信パスが存
    在せず、ITU−T Q.931に規定されるDch伝
    達能力の情報転送能力(オクテット3)が非制限デジタ
    ル信号指定で情報転送速度(オクテット4)が回線交換
    モードの2x64kb/sの通信要求がある場合や既設
    定STM通信パスが唯一の64kb/sの非制限デジタ
    ル信号指定の時に、さらに64k/sの非制限デジタル
    信号の追加要求があった場合、前記FAS,BASのフ
    レーム構成を解除し、2x64kb/sの通信パスを確
    保し、該通信モードが終了した時点に再度FAS,BA
    Sのフレーム構成を再構成することを特徴とするマルメ
    ディアアクセス回線の構成方法。
  17. 【請求項17】請求項1又は請求項2又は請求項3記載
    のマルチメディアアクセスネットワークの構成方法であ
    って、アクセス回線をISDN MxBRI及びNxP
    RIで構成するマルチメディアアクセス回線において、
    PRIも24xBの通信路とみなし、アクセス回線を構
    成する全てのBチャネルを相互に同期化し、Bチャネル
    単位に8ビットx80列を基本単位フレームを構成し、
    MxBRI及びNxPRIの全Bチャネルのうち第1B
    チャネルはフレーム単位に、フレーム同期確立に使用す
    る8ビットのフレーム同期信号(FAS)と8ビットの
    ビットレート割当信号(BAS)を持ち、第0フレーム
    と第1フレームで一つの制御単位(サブマルチフレー
    ム)を構成し、STM通信パスのダイナミックチャネル
    アサインやIPNet接続パスの帯域自動割付け、パス
    の切替等の制御をおこなうことを特徴とするマルチメデ
    ィアアクセスネットワークの構成方法。
  18. 【請求項18】請求項1又は請求項2又は請求項3記載
    のマルチメディアアクセスネットワーク構成法であっ
    て、アクセス回線をISDN MxBRI及びNxPR
    Iで構成するマルチメディアアクセス回線において、P
    RIも24xBの通信路とみなし、アクセス回線を構成
    する全てのBチャネルを相互に同期化し、Bチャネル単
    位に8ビットx80列を基本単位フレームを構成し、M
    xBRI及びNxPRIの全Bチャネルのうち特定の複
    数のBチャネルはフレーム単位に、フレーム同期確立に
    使用する8ビットのフレーム同期信号(FAS)と8ビ
    ットのビットレート割当信号(BAS)を持ち、第0フ
    レームと第1フレームで一つの制御単位(サブマルチフ
    レーム)を構成し、或る回線のFAS同期が同期外れを
    起こした時、他のBチャネルに同期を保持したチャネル
    が一つでも存在すればこれを基準にSTM通信パスのダ
    イナミックチャネルアサインやIPNet接続パスの帯
    域自動割付け、パスの切替等の制御をおこなうことを特
    徴とするマルチメディアアクセスネットワークの構成方
    法。
  19. 【請求項19】請求項17又は請求項18記載のマルチ
    メディアアクセスネットワークの構成方法であって、加
    入者宅内に設置するマルチメディア接続装置に専用線宅
    内装置接続インタフェースを追加し、電話局内設置メデ
    ィア変換・振分装置に専用線局内装置インタフェースを
    追加し、マルチメディアアクセス回線の帯域自動割付け
    に際し、最優先で専用線接続パス用固定帯域を確保し、
    残りの帯域をベストエフォート型専用線(IPNet接
    続パス等)より優先的にSTM通信パスへ割振り、先述
    の残り帯域から該複数STM通信パスの全通信帯域とマ
    ルチメディアアクセス回線の制御に必要な帯域を差引い
    た残りの帯域を自動的にベストエフォート型専用線(I
    PNet接続パス等)に割振る機能を特徴とするマルチ
    メディアアクセスネットワークの構成方法。
  20. 【請求項20】請求項17又は請求項18又は請求項1
    9記載のマルチメディアアクセスネットワークの構成方
    法であって、専用線宅内機器収容インタフェースとIP
    Net接続インタフェースとPBX等のISDNや加入
    電話の局線インタフェースを持つATM CLAD(A
    TMセル多重・分離)とISDNアクセス回線接続イン
    タフェースと複数のBチャネルを同期化し一本のデジタ
    ル通信路を形成しする機能を持つ宅内設置マルチメディ
    ア接続装置と、専用線局内機器収容インタフェースとI
    Pルータ接続インタフェースと加入者交換機接続インタ
    フェースを持つATM CLADとISDNアクセス回
    線接続インタフェースと複数のBチャネルを同期化し一
    本のデジタル通信路を形成する機能を持つ電話局内設置
    メディア変換・振分装置との間でISDNアクセス回線
    を介してATM信号を送受するとともに、電話のための
    呼制御信号はSTM信号のDチャネルを使用し、伝達能
    力を非制限デジタルや制限デジタルモードで使用するこ
    とを特徴とするマルチメディアアクセス回線の構成方
    法。
  21. 【請求項21】請求項5又は請求項17又は請求項18
    又は請求項19記載のマルチメディアアクセスネットワ
    ークの構成方法であって、ISDNで構成したアクセス
    回線の代わりにアナログ電話回線の両端にデータモデム
    又はxDSLを設置して「モデム+アナログ電話回線+
    モデム」、「xDSL+アナログ回線回線+xDSL」
    でデジタル回線を構成したものや、デジタル専用線を使
    用したデジタル化アクセス回線において、制御パス(D
    チャネル相当)を常時固定的に設定し、残りの回線容量
    を通信チャネルとして使用し、回線の容量に即したフレ
    ーム周期を定め、FAS、BASを構成し、ISDN回
    線で構成したアクセス回線と同じ制御をすることを特徴
    とするマルチメディアアクセス回線の構成方法。
  22. 【請求項22】請求項5、請求項6、請求項8、請求項
    13、請求項14、請求項15、請求項16、請求項1
    7、請求項18、又は、請求項19のいずれかに記載の
    メディア変換・振分装置の構成方法であって、回線V1
    インターフェース、回線V3インターフェース、送信デ
    ータ多重化ユニット、送信クロスコネクトユニット、サ
    ブチャネルデータ合成ユニットユニット、Bチャネル相
    互同期ユニット、専用線送信制御ユニット、IPデータ
    送信制御ユニット、STM信号送信メディア変換処理ユ
    ニット、Dチャネル送信信号制御ユニット、専用線イン
    タフェース、IPルータインタフェース、V3インター
    フェース、受信データ分離ユニット、受信クロスコネク
    トユニット、サブチャネル受信信号制御ユニット、制御
    MPU(マイクロプロセッシングユニット)、主制御C
    PU、加入者データファイルで構成することを特徴とす
    るメディア変換・振分装置の構成方法。
  23. 【請求項23】請求項2、請求項3、請求項5、請求項
    6、請求項7、請求項13、請求項14、請求項15、
    請求項16、請求項17、請求項18、又は、請求項1
    9いずれかに記載のマルチメディアアクセス回線の構成
    方法であって、回線多重・分離ユニット、Dチャネル信
    号合成分離ユニット、バッファメモリ、ルータインター
    フェース、専用線インターフェース、不揮発性」書替可
    能メモリ、DSP、MPU、宅内機器多重・分離ユニッ
    トで構成することを特徴とするマルチメディア接続装置
    の構成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003060726A (ja) * 2001-08-10 2003-02-28 Hitachi Communication Technologies Ltd バルク通信端末アダプタ
JP4704625B2 (ja) * 2001-08-10 2011-06-15 株式会社日立製作所 バルク通信端末アダプタ

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