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JPH11238900A - 集光型太陽光発電装置 - Google Patents

集光型太陽光発電装置

Info

Publication number
JPH11238900A
JPH11238900A JP10038549A JP3854998A JPH11238900A JP H11238900 A JPH11238900 A JP H11238900A JP 10038549 A JP10038549 A JP 10038549A JP 3854998 A JP3854998 A JP 3854998A JP H11238900 A JPH11238900 A JP H11238900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoelectric conversion
conversion device
power generation
space
light receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10038549A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuyoshi Uematsu
強志 上松
Mitsunori Ketsusako
光紀 蕨迫
Yoshiaki Yazawa
義昭 矢澤
Shinichi Muramatsu
信一 村松
Ken Tsutsui
謙 筒井
Hiroyuki Otsuka
寛之 大塚
Yoshinori Miyamura
芳徳 宮村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP10038549A priority Critical patent/JPH11238900A/ja
Publication of JPH11238900A publication Critical patent/JPH11238900A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/52PV systems with concentrators

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  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 集光型太陽光発電装置においては入射光によ
る集光型太陽光発電装置内の発熱による光電変換装置の
温度上昇により出力電力の低下を低減もしくは防止す
る。 【解決手段】 受光面1と反射面2とで囲まれた空間内
に少なくとも装置の一部が位置するように設置された光
電変換装置3と、前記空間を充填している媒体を有する
集光型太陽光発電装置において、前記光電変換装置3の
前記空間内に位置する部分のすべての点から前記受光面
までの最短距離7が、前記媒体の熱伝導率をk(W/m・
℃)とした場合にk×20÷600÷2(m)以下とな
る構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集光型太陽光発電装
置及び集光型太陽光発電モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】受光面と反射面とで囲まれた空間内に少
なくとも装置の一部が位置するように設置された光電変
換装置と、前記空間を充填している媒体を有する集光型
太陽光発電装置は、例えば、特表平6-511602号
公報に記載されている。また、「13TH EUROPEAN PHOTOV
OLTAIC SOLAR ENERGY CONFERENCE、23-27 OCTOBER 199
5、NICE FRANCE、pp.1483〜1486、表題 “PROTOTYPE PHO
TOVOLTAIC ROOF TILES”」の文献に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、入
射光による集光型太陽光発電装置内の発熱による光電変
換装置の温度上昇についての検討を行っていない。太陽
光発電装置は通常は屋外に設置され、最大で1kW/m2
の太陽光線が入射する。この光は主に光電変換装置に吸
収されるため、太陽光線のエネルギーのうち光電変換に
よって外部に電力として取り出されるエネルギーを差し
引いた分のほとんどが光電変換装置内で熱に変わる。こ
のため、集光型太陽光発電装置内に設置された光電変換
装置の温度が上昇し出力電力の低下などを招くという問
題があった。
【0004】本発明の目的は、集光型太陽光発電装置に
おいて、光電変換装置の温度上昇による出力電力の低下
を低減もしくは防止することが可能な技術を提供するこ
とにある。
【0005】本願の前記ならびにその他の目的及び新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。
【0007】(1)受光面と反射面とで囲まれた空間内
に少なくとも装置の一部が位置するように設置された光
電変換装置と、前記空間を充填している媒体を有する集
光型太陽光発電装置において、前記光電変換装置の前記
空間内に位置する部分のすべての点から前記受光面まで
の最短距離を、前記媒体の熱伝導率をk(W/m・℃)と
した場合にk×20÷600÷2(m)以下としたもの
である。
【0008】(2)集光型太陽光発電装置において、前
記光電変換装置の前記空間内に位置する部分のすべての
点から前記反射面までの最短距離を、前記媒体の熱伝導
率をk(W/m・℃)とした場合にk×20÷600÷2
(m)以下としたものである。
【0009】(3)集光型太陽光発電装置において、前
記光電変換装置の前記空間内に位置する部分のすべての
点から前記受光面又は反射面までの最短距離を、前記媒
体の熱伝導率をk(W/m・℃)とした場合にk×10÷
600÷2(m)以下としたものである。
【0010】(4)集光型太陽光発電装置において、前
記光電変換装置の前記空間内に位置する部分のすべての
点から前記受光面及び反射面までの最短距離を、前記媒
体の熱伝導率をk(W/m・℃)とした場合にそれぞれk
×20÷600(m)以下とするものである。
【0011】(5)集光型太陽光発電装置において、前
記光電変換装置の前記空間内に位置する部分のすべての
点から前記受光面及び反射面までの最短距離を、前記媒
体の熱伝導率をk(W/m・℃)とした場合にk×10÷
600(m)以下としたものである。
【0012】(6)集光型太陽光発電装置において、前
記光電変換装置の前記空間内に位置する表面上のすべて
の点から前記反射面までの最短距離を、前記光電変換装
置の電流が流れる部分のシート抵抗をρ、動作電圧を
V、電流密度をJとして、(0.1×16×V)/(J×
ρ)の平方根以下としたものである。
【0013】(7)集光型太陽光発電装置において、前
記光電変換装置の前記空間内に位置する表面上のすべて
の点から前記反射面までの最短距離を、前記光電変換装
置の電流が流れる部分のシート抵抗をρ、動作電圧を
V、電流密度をJとして、(0.05×16×V)/(J
×ρ)の平方根以下としたものである。
【0014】(8)前記(1)乃至(7)のうちいずれ
か1つの集光型太陽光発電装置を複数個モジュール化し
たものである。
【0015】(9)前記(8)の集光型太陽光発電モジ
ュールにおいて、前記反射鏡に充填された前記媒体は前
記複数個の集光型太陽光発電装置間で連続している。
【0016】前述の手段によれば、集光型太陽光発電装
置の寸法を集光型太陽光発電装置内に設置された光電変
換装置と受光面との位置関係、及び光電変換装置と反射
面との位置関係が適正になるように設定するので、光電
変換装置の温度上昇を所定の範囲に制御することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態及び具体
的な実施例について図面を用いて詳細に説明する。
【0018】本実施形態を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する場合がある。
【0019】図1〜図6は本発明の実施形態に係る集光
型太陽光発電装置の概要構成を示す模式図であり、1は
受光面、2は反射面、3は光電変換装置、4は入射光、
5はカバーガラス裏面、10は第1の媒体である。
【0020】本実施形態に係る集光型太陽光発電装置
は、図1及び図2に示すような3次元回転体構造を持つ
反射面2と板状の光電変換装置3を組み合わせた構造、
図3及び図4に示すような3次元回転体構造を持つ反射
面2と塊状の光電変換装置3を組み合わせた構造、図5
及び図6に示すような傾斜反射面やシリンドリカルな反
射面2と板状の光電変換装置3を組み合わせた構造等の
種々の形状をした構造のものがある。
【0021】前記図1に示すようなコーン型の回転体反
射面2と三角形の板状の光電変換装置3を持つ集光型太
陽光発電装置、及び図5に示すようなプリズムの斜面の
平面(同図(c))やこの面に設けられた溝面(同図
(d))に反射面を持ち、長方形の板状の光電変換装置
2を持つ集光型太陽光発電装置においてはその断面が図
7(a)のようになる。
【0022】また、図1及び図5に示すような集光型太
陽光発電装置の受光面が、例えば、外側へ飛び出した円
レンズ又はシリンドリカルレンズの場合は、その断面が
図7(b)のようになる。これらの形状を持つ集光型太
陽光発電装置においては、受光面1、反射面2、媒体1
0からなる集光装置内に設置された光電変換装置3で発
生した熱を受光面側の自然対流や強制対流による冷却風
11や冷却水等により冷却する。また、反射面側でも同
様に冷却風16や冷却水等により冷却することができ
る。この場合、媒体10の熱伝導率が小さいと光電変換
装置3で発生した熱が受光面1又は反射面2に到達する
ための熱抵抗が大きく、受光面1及び反射面2の温度と
光電変換装置3との温度差が大きくなる。
【0023】受光面1側からのみ冷却する場合、前記温
度差による光電変換装置3の温度上昇を∂T、媒体10
の熱伝導率をk、光電変換装置3の前記空間内に位置す
る部分のすべての点から受光面1までの最短距離7のな
かの最も大きいものをLfとすると、集光型太陽光発電
装置の断面形状によって若干の増減はあるものの図1〜
6に示す構造体に三角形に近い断面構造をもつ場合につ
いてシミュレーションを行った結果、集光倍率が2から
10倍程度では、∂Tはほぼ
【0024】
【数1】 ∂T=(2×Lf×Q)/k となり、Lfについて書き換えると、
【0025】
【数2】 Lf=k×∂T/(2×Q) となった。ここで、Qは受光面1に入射する光線の単位
面積当たりの強度である。
【0026】太陽光線の強度は南中時の法線面では最大
で約1000W/m2である。しかし、このような値が得
られることは年間で数日しかなく、通常は晴天日でも8
00W/m2程度である。また、この太陽光線の約20%
は、光電変換装置3で電気エネルギーに変換して外部に
取り出される。さらに、入射光の一部は集光型太陽光発
電装置で捕獲されずに装置外に逃げてしまう。このた
め、光電変換装置3で発生する熱量は、晴天日の南中時
で受光面1の単位面積あたり600W/m2程度となる。
【0027】半導体材料からなる光電変換装置を用いた
場合、この温度が同じであれば、集光型太陽光発電装置
の出力電圧は非集光型にくらべて高くなる。この割り合
いは、図8に示すように、非追尾集光型太陽光発電装置
で最も効率の良い4倍集光で約40mVである。この集
光した光の照射による光電変換装置3の温度上昇により
逆に出力電力が低下する。この割り合いは、図9に示す
ように、約2mV/℃であり、20℃の温度上昇で出力
電圧が約40mV低下する。
【0028】したがって、集光により上昇する出力電圧
40mVを有効に利用するためには、温度上昇での出力
電圧降下を極力抑制する必要がある。例えば、温度上昇
による電圧降下が集光での電圧上昇(40mV)と同じ
かそれよりも小さくするためには、光電変換装置の温度
上昇は20℃以下とする必要がある。
【0029】前記媒体10の熱伝導率をk(W/m・℃)
とした場合に前記の長さLfは、
【0030】
【数3】 Lf≦k×20/(2×600)(m) となる。例えば、媒体10がガラスからなる場合はkは
約0.9(W/m・℃)であるので、
【0031】
【数4】 Lf≦0.9×20/(2×600)=0.015(m) となる。媒体10がアクリルからなる場合はkは約0.
2(W/m・℃)であるので、
【0032】
【数5】 Lf≦0.2×20/(2×600)=0.0033(m) となる。
【0033】また、反射面側2からのみ冷却する場合、
光電変換装置3の前記空間内に位置する部分のすべての
点から反射面2までの最短距離8のなかで最も長いもの
をLrとすると、集光型太陽光発電装置の断面形状によ
って若干の増減はあるものの図1〜図6に示す構造体に
三角形に近い断面構造をもつ場合についてシミュレーシ
ョンを行った結果、集光倍率が2から10倍程度では、
∂Tはほぼ
【0034】
【数6】 ∂T=(2×Lr×Q)/k となった。Lrについて書き換えると、
【0035】
【数7】 Lr=k×∂T/(2×Q) となる。よって、例えば、光電変換装置3の温度上昇を
20℃以下にするためには、前記媒体10の熱伝導率を
k(W/m・℃)とした場合にLrは、
【0036】
【数8】 Lr≦k×20/(2×600)(m) となる。例えば、媒体10がガラスからなる場合はkは
約0.9(W/m・℃)であるので、
【0037】
【数9】 Lr≦0.9×20/(2×600)=0.015(m) となる。媒体10がアクリルからなる場合はkは約0.
2(W/m・℃)であるので、
【0038】
【数10】 Lr≦0.2×20/(2×600)=0.0033(m) となる。
【0039】図7では反射面2の外側が外気にさらされ
ている構造について示しているが、図10に示すように
反射面2の外側に外壁17がある構造においてもLr
少なくとも前記の条件を満たす必要がある。
【0040】また、受光面1側及び反射面2側の両方か
ら冷却する場合、前記Lf及びLrは、
【0041】
【数11】 Lf=k∂T/Q
【0042】
【数12】 Lr=k∂T/Q となり、光電変換装置3の温度上昇∂Tが同じであれ
ば、Lf及びLrは片面側からのみ冷却する場合にくらべ
て2倍大きくなる。例えば、媒体10がガラスからなる
場合はkは約0.9(W/m・℃)であるので、
【0043】
【数13】 Lf≦0.9×20/600=0.03(m) となる。媒体10がアクリルからなる場合はkは約0.
2(W/m・℃)であるので、
【0044】
【数14】 Lf≦0.2×20/600=0.0067(m) となる。
【0045】また、温度上昇による電圧降下分が集光で
の電圧上昇分約40mVより小さくすることにより、集
光による電圧上昇効果を維持するためには、例えば、電
圧降下分を20mVとすると、光電変換装置3の温度上
昇は10℃以下とする必要がある。この場合には受光面
1側からのみ冷却する場合には前記長さLfは、
【0046】
【数15】 Lf≦k×10/(2×600)(m) となる。例えば、媒体10がガラスからなる場合はkは
約0.9(W/m・℃)であるので、
【0047】
【数16】 Lf≦0.9×10/(2×600)=0.0075(m) となる。媒体10がアクリルからなる場合はkは約0.
2(W/m・℃)であるので、
【0048】
【数17】 Lf≦0.2×10/(2×600)=0.0017(m) となる。反射面2側からのみ冷却する場合も同様に、
【0049】
【数18】 Lr≦k×10/(2×600)(m) となる。例えば、媒体10がガラスからなる場合はkは
約0.9(W/m・℃)であるので、
【0050】
【数19】 Lr≦0.9×10/(2×600)=0.0075(m) となる。媒体10がアクリルからなる場合はkは約0.
2(W/m・℃)であるので、
【0051】
【数20】 Lr≦0.2×10/(2×600)=0.0017(m) となる。
【0052】また、受光面1側及び反射面2側の両方か
ら冷却する場合、前記Lf及びLrは、
【0053】
【数21】 Lf=k×10/Q
【0054】
【数22】 Lr=k×10/Q となる。例えば、媒体10がガラスからなる場合はkは
約0.9(W/m・℃)であるので、
【0055】
【数23】 Lf≦0.9×10/600=0.015
(m) となる。媒体10がアクリルからなる場合はkは約0.
2(W/m・℃)であるので、
【0056】
【数24】 Lf≦0.2×10/600=0.0033(m) となる。
【0057】集光型太陽光発電装置又はこれを複数個モ
ジュール化した集光型太陽光発電モジュールを太陽光下
に暴露し冷却風で冷却する場合、夏にはモジュール表面
温度が80℃近くまで上昇する。この場合、集光型太陽
光発電装置内に設置された光電変換装置温度が上昇し1
00℃近くまで温度が上昇すると、光電変換素子を集光
装置に接着している接着剤やラミネート材、さらには配
線材の劣化が加速されてしまう。この点からも受光面1
及び反射面2の温度と光電変換装置3との温度差を20
℃以下に望ましくは10℃以下に抑えることが重要であ
る。
【0058】これまでの説明では、受光面1及び反射面
2の温度を一定の値として説明したが、集光型太陽光発
電装置の構造や冷却の方法により実際には受光面1や反
射面2に温度分布が発生する場合がある。この場合でも
前記説明での「受光面1の温度」を「受光面1の平均温
度」、「反射面2の温度」を「反射面2の平均温度」と
置き換えればよい。
【0059】図2に示すような円弧の回転体形状を持つ
反射面2と受光面1より内側に設置された板状の光電変
換装置を持つ集光型太陽光発電装置や、図5に示す構造
の上にカバーガラスを設けた構造を持つ集光型太陽光発
電装置においては、その断面が図10(a)のようにな
る。この受光面が例えば外側へ飛び出した円レンズ又は
シリンドリカルレンズの場合はその断面が図10(b)
のようになる。この場合も前記と同様に受光面1及び反
射面2と光電変換素子との位置関係を保つ必要がある。
【0060】すなわち、受光面1側からのみ冷却する場
合は、媒体10の熱伝導率をk(W/m・℃)とした場合
に前記の長さLfをk×10/(2×600)(m)以下に
する必要がある。また、反射面2側からのみ冷却する場
合は、前記の長さLrをk×10/(2×600)(m)以
下にする必要がある。受光面1側及び反射面2側の両方
から冷却する場合、前記Lf及びLrはk×10/600
以下でよい。
【0061】また、少なくとも温度上昇による電圧降下
分が集光での電圧上昇分約40mVを超えて出力が低下
するのをさけるためには、受光面1側からのみ冷却する
場合には、前記Lfをk×20/(2×600)(m)以下
に、反射面2側からのみ冷却する場合には、前記Lr
k×20/(2×600)(m)以下にする必要がある。
【0062】また、受光面1側及び反射面2側の両方か
ら冷却する場合は、前記Lf及びLrはk×20/600
以下でよい。この説明においては、媒体10の熱伝導率
をk(W/m・℃)としたが、図10のように第2の媒体9
と第1の媒体10からなる場合のように熱伝導率の異な
る複数の媒体を持つ場合は、前記説明における熱伝導率
kとしてそれぞれの媒体の熱伝導率をそれぞれの媒体の
容積割り合いで平均化した値を用いて前記計算値を算出
すればよい。例えば、第1の媒体10の容積が0.01
(m3)で熱伝導率が1.0(W/m・℃)、第2の媒体9の容
積が0.002(m3)で熱伝導率が0.2(W/m・℃)であ
れば、平均の熱伝達率はk=(0.01×1.0+0.00
2×0.2)/(0.01+0.002)=0.87(W/m・℃)
となる。
【0063】図6に示すような斜面及び円筒の一部を反
射面2に持ち、受光面1に平行に設置された板状の光電
変換装置3を持ち、その上にカバーガラスを設けた構造
を持つ集光型太陽光発電装置においては、その断面が図
11(a)のようになる。この受光面1が例えば外側へ
飛び出したシリンドリカルレンズの場合はその断面が図
11(b)のようになる。この場合も前記と同様に受光
面1及び反射面2と光電変換装置3との位置関係を保つ
必要がある。
【0064】すなわち、受光面1側からのみ冷却する場
合は、媒体10および媒体9の平均の熱伝導率をk(W
/m・℃)とした場合に、前記の長さLfをk×10/(2
×600)(m)以下にする必要がある。また、反射面側
からのみ冷却する場合は、前記の長さLrをk×10/
(2×600)(m)以下にする必要がある。受光面1側
及び反射面2側の両方から冷却する場合、前記Lf及び
rはk×10/600以下でよい。
【0065】また、少なくとも温度上昇による電圧降下
分が集光での電圧上昇分約40mVを超えて出力が低下
するのをさけるためには、受光面側からのみ冷却する場
合には前記Lfをk×20/(2×600)(m)以下に、反
射面からのみ冷却する場合には前記Lrをk×20/(2
×600)(m)以下にする必要がある。また、受光面1
側及び反射面2側の両方から冷却する場合は、前記Lf
及びLrはk×20/600以下でよい。図7では反射面
2の外側が外気にさらされている構造について示してい
るが、図12に示すように反射面2の外側に外壁17が
ある構造においてもLrは少なくとも上記の条件を満た
す必要がある。
【0066】図3及び図4に示すような回転体構造の反
射面2を持ち、球状や直方体状の塊状の光電変換装置を
持つ集光型太陽光発電装置においては、その断面が図1
3や図14のようになる。この場合も前記と同様に受光
面1及び反射面2と光電変換装置3との位置関係を保つ
必要がある。
【0067】すなわち、受光面1側からのみ冷却する場
合は、媒体10の熱伝導率をk(W/m・℃)とした場合
に少なくとも温度上昇による電圧降下分が集光での電圧
上昇分約40mVを超えて出力が低下するのをさけるた
めには、受光面1側からのみ冷却する場合には前記Lf
をk×20/(2×600)(m)以下に、反射面2からの
み冷却する場合には前記Lrをk×20/(2×600)
(m)以下にする必要がある。また、受光面1側及び反射
面2側の両方から冷却する場合は、前記Lf及びLrはk
×20/600以下でよい。また、電圧降下を20mV
とすると温度上昇を10℃以下とする必要がある。この
場合は前記の長さLfをk×10/(2×600)(m)以下
にする必要がある。また、反射面2側からのみ冷却する
場合は、前記の長さLrをk×10/(2×600)(m)以
下にする必要がある。受光面1側及び反射面2側の両方
から冷却する場合、前記Lf及びLrはk×10/600
以下でよい。
【0068】図1及び図2に示す構造においては、光電
変換装置3を含む断面がそれぞれ図15及び図16のよ
うになる。また、図5に示す構造においては、光電変換
装置を含む断面が図17(b)のようになる。これらの
場合、電極を光電変換装置3の表面の反射面2の外部に
位置する部分13に設けることによりシャドーイングロ
スを低減することができる。
【0069】この場合は、電極が光電変換装置3の外周
部にのみ形成されるため光電変換装置3で発生した電流
は、電極に到達するために光電変換装置3内を流れる必
要がある。この場合の電気抵抗による電力損は、光電変
換装置3のサイズが大きくなるにつれて増大する。よっ
て、前記損失を低減するためには光電変換装置3のサイ
ズを一定の値以下に制限する必要がある。
【0070】一般に光電変換装置3の設計においては、
前記損失を光電変換装置3による発電量の10%以下に
することにより光電変換効率を高くすることができる。
このためには前記光電変換装置3の、前記空間内に位置
し、前記電流が流れる部分のすべての点から前記反射面
2までの最短距離12を、前記光電変換装置3の電流が
流れる部分のシート抵抗をρ(Ω/□)、動作電圧を
V、電流密度をJ(A/m2)として、(0.1×16×
V)/(J×ρ)の平方根以下とする必要がある。また、望
ましくは前記損失を光電変換装置3による発電量の5%
以下にすることが重要であり、このためには前記最短距
離12を(0.05×16×V)/(J×ρ)の平方根以下と
する必要がある。
【0071】ここで、電流密度Jとは光電変換装置3
の、前記空間内に位置し、前記電流が流れる部分の任意
の面への投影面積の最大のもので発生電流を割った値で
ある。また、シート抵抗とは、上記投影面積が最大とな
る投影面に沿って測定した前記空間内に位置する部分の
平均のシート抵抗である。
【0072】例えば、図17に示す構造を持ち、光電変
換装置3が比抵抗1Ω・cm、厚みが0.0004
(m)、のp型シリコン半導体基板で形成されており、
基板の片側の表面にシート抵抗100Ω/□のn型拡散
層を形成し、pn接合を利用して光電変換を行う場合を
考える。集光装置の集光倍率が4倍の場合は光電変換装
置3には約1200A/m2の電流が流れる。また、電圧
はシリコン基板を用いた場合は約0.6Vである。この場
合は光電変換装置3のp型基板のシート抵抗は25Ω/
□である、光電変換装置3内で発生した電流はn型層及
びp型層を流れて電極へ達する。したがって、前記反射
面までの最短距離12を、(0.1×16×0.6)/(12
00×(100+25))=6.4×10~6(=6.4/10
6)の平方根以下、すなわち、0.0025(m)以下に、
望ましくは(0.05×16×0.6)/(1200×(10
0+25))=3.2×10~6の平方根以下、すなわち、
0.0018(m)以下とする必要がある。また、前記n
型拡散層を基板の両側の表面に形成した場合は、それぞ
れのn型拡散層を流れる電流密度が半減する。よって、
前記反射面2までの最短距離12を、(0.1×16×
0.6)/(1200×(100/4+100/4+25))=
1.1×10~5の平方根以下、すなわち、0.0033
(m)以下に、望ましくは(0.05×16×0.6)/(12
00×(100/4+100/4+25))=5.3×10~6
の平方根以下、すなわち0.0023(m)以下とする必
要がある。このように、複数の部分を電流が通る場合は
前記の式においてそれらの部分のシート抵抗の総和を前
記基板のシート抵抗とする必要がある。また、前記複数
の部分のそれぞれを流れる電流密度が1/nとなる場合
は、この部分のシート抵抗をn2で割ったものをその部
分のシート抵抗と置き換える必要がある。
【0073】図3及び図4においては光電変換装置3が
塊状である。この場合はその断面が図18(b)のように
なる。このような構造においても光電変換装置3の電流
が流れる部分のシート抵抗をρ、動作電圧をV、電流密
度をJとして、(0.1×16×V)/(J×ρ)の平方根以
下とする必要がある。電流が流れる部分が半導体上に形
成された拡散層である場合はその部分のシート抵抗は通
常の定義の通りであるが、塊状の半導体などの場合は電
極を含む断面のなかで最も断面積が大きく、且つ対称性
が最も高い面に投影した面に沿った平均のシート抵抗を
前記電流が流れる部分のシート抵抗とすることによりこ
れまでの説明と同様の式を用いて前記反射面までの最短
距離12を求めることができる。
【0074】(実施例1)図19は本発明の前記実施形
態を用いた実施例1の集光型太陽光発電装置の概略構成
を示す模式図であり、(a)は曲線の回転体反射面2を持
つ集光型太陽光発電装置の全体斜視図、(a’)は直線の
回転体反射面2を持つ集光型太陽光発電装置の鳥瞰図、
(b)は(a)に示す丸印Bで囲んだ領域の構成拡大図、
(c)は(a)に示す丸印Cで囲んだ領域の構成拡大図で
ある。図20は図19(a)の集光型太陽光発電装置を
用いた集光型太陽光発電モジュールの概略構成を示す図
であり、(a)は全体平面図、(b)は(a)図に示すA−
A’線で切った断面図、(c)は(a)図に示すB−B’
線で切った断面図である。
【0075】本実施例1の集光型太陽光発電装置におい
ては、図19(a)に示す集光型太陽光発電装置を用い
た。反射面2は銀薄膜を真空蒸着法により形成して約9
5%の反射率を持つ鏡面とした。光電変換装置3には板
状のp型、比抵抗0.5Ω・cm、厚み400μmのシリコ
ン半導体基板を用い、その一方の面にシート抵抗100
Ω/□のn型拡散層を形成した。図19(b)及び同図
(c)に示すように、この光電変換装置3の前記n型拡散
層のある側の反射面2の外側の表面に第1の電極14を
形成した。また、この反対側に第2の電極15を形成し
た。受光面1と反射面2で囲まれた部分には媒体として
ガラスを充填した。
【0076】受光面1側及び反射面2側の両方から冷却
することを考慮すると、前記Lf及びLrはk×∂T/Q
以下とする必要がある。ガラスの熱伝導率kは約0.9
(W/m・℃)である。よって、∂Tを10℃とするとLf
及びLrは0.9×10/600=0.015(m)以下とす
る必要がある。
【0077】また、抵抗損を低く押さえるために、前記
光電変換装置3の前記空間内に位置する表面上のすべで
の点から前記反射面2までの最短距離を、前記光電変換
装置3の基板のシート抵抗をρ、動作電圧をV、電流密
度をJとして、(0.1×16×V)/(J×ρ)の平方根以
下とする。この例では、p基板及びn拡散層を電流が流
れる。集光倍率を4倍に設計すると、電圧V=0.6
(V)、電流密度J=1200A/m2なので、前記最短
距離の最大値は(0.1×16×0.6)/(1200×(1
00+12.5))=7.1×10~6の平方根以下、すなわ
ち、0.0027(m)以下にする。したがって、カバー
ガラスの厚み3mmを考慮して、基板の幅を5mm、高
さを2.5mm、反射面2の高さ24を5mmとした。
これにより、受光面1の温度と光電変換装置3の温度差
を約6℃以下に、反射面2の温度と光電変換装置3の温
度差を約4℃以下に抑えることができた。また、抵抗損
による電力損失を約9%に抑えることができた。
【0078】この集光型太陽光発電装置を6角形に切り
出し、図20(a)に示すように、多数個を接触させて配
置し、(b)及び(c)に示すように、その上面にカバーガ
ラス18を設置して集光型太陽光発電モジュールを形成
した。外周部には、アルミ製のフレーム23を設けた。
断面は大小の回転体の断面が並んいる。主な集光型太陽
光発電装置には第1の配線21及び第2の配線22を接
続し、それぞれ直列または並列に結線した。また、図1
9(a’)に示す集光型太陽光発電装置を用いた場合も
同様にモジュールを作製することにより同様の効果を得
ることができた。
【0079】(実施例2)図21は本発明の前記他の実
施形態を用いた実施例2の集光型太陽光発電装置の概略
構成を示す模式図であり、(a)は全体斜視図、(b)は
(a)に示す丸印Bで囲んだ領域の構成拡大図、(c)は
(a)に示す丸印Cで囲んだ領域の構成拡大図である。
図22は図21の集光型太陽光発電装置を用いた集光型
太陽光発電モジュールの概略構成を示す図であり、(a)
は曲線の回転体反射面2を持つ集光型太陽光発電装置の
全体斜視図、(a’)直線の回転体反射面2を持つ集光型
太陽光発電装置の全体斜視図、(b)は全体平面図、(c)
は(b)に示すA−A’線で切った断面図、(d)は
(b)に示すB−B’線で切った断面図である。
【0080】まず、集光型太陽光発電装置としては図2
1に示す構造のものを用いた。反射面2は銀薄膜を真空
蒸着法により形成して約95%の反射率を持つ鏡面とし
た。光電変換装置3には球状のp型、比抵抗0.5Ω・
cmのシリコン半導体を用い、その表面の反射面2の内
側部分及びこのこの外側の一部にシート抵抗100Ω/
□のn型拡散層を形成した。この光電変換装置3の前記
n型拡散層の前記反射鏡の外側にある部分の表面に第1
の電極19を形成した。
【0081】また、底部のp型基板が露出した部分に第
2の電極20を形成した。受光面1と反射面2で囲まれ
た部分には媒体としてガラスを充填した。受光面1側及
び反射面2側の両方から冷却することを考慮すると、前
記Lf及びLrはk×∂T/Q以下とする必要がある。ガラ
スの熱伝導率kは約0.9(W/m・℃)である。したがっ
て、少なくとも温度上昇による電圧降下分が集光での電
圧上昇分約40mVを超えて出力が低下するのをさけるた
めには、∂Tを20℃とする必要がある。よって、Lf
及びLrは0.9×20/600=0.03(m)以下とする
必要がある。
【0082】また、抵抗損を低く押さえるために前記光
電変換装置3の前記空間内に位置する表面上のすべての
点から前記反射面までの最短距離を、前記光電変換装置
3の基板のシート抵抗をρ、動作電圧をV、電流密度を
Jとして、(0.1×16×V)/(J×ρ)の平方根以下と
する必要がある。この例では、p基板及びn拡散層を電
流が流れる。受光部の面積に対する球状光電変換装置の
反射面2内の部分の面積の割り合いを2倍に、すなわ
ち、集光倍率2倍に設計すると、電圧V=0.6(V)、
電流密度J=600A/m2なので、前記最短距離の最
大値は(0.1×16×0.6)/(600×100)=1.6
×10~5の平方根以下、すなわち、0.004(m)以下
にする必要がある。よって、カバーガラスの厚み3mm
を考慮して、球状光電変換装置の半径を3.5mm、反
射面2の高さ24を6mmとした。これにより、受光面
1の温度と光電変換装置3の温度差を約9℃以下に、反
射面2の温度と光電変換装置3の温度差を約7℃以下に
抑えることができた。また、抵抗損による電力損失を約
8%に抑えることができた。
【0083】この集光型太陽光発電装置を6角形に切り
出し、図22(b)に示すように、多数の6角形の集光型
太陽光発電装置を接触させて配置し、同図(c)及び(d)
に示すように、その上面にカバーガラス18を設置して
集光型太陽光発電モジュールを形成した。外周部には、
アルミニウム製のフレーム23を設けた。このように断
面は大小の回転体の断面が並んでいる。主な集光型太陽
光発電装置には第1の配線21及び第2の配線22を接
続し、それぞれ直列または並列に結線した。
【0084】また図22(a’)に示す集光型太陽光発
電装置を用いた場合も同様にモジュールを作製すること
により同様の効果を得ることができる。
【0085】(実施例3)図23は本発明の前記他の実
施形態を用いた実施例3の集光型太陽光発電モジュール
の概略構成を示す図であり、図23において、(b)はそ
の全体平面図、(c)は(b)に示すA−A’線で切った
断面図である。
【0086】本実施例3の集光型太陽光発電モジュール
は、図23(a)に示す構造の集光型太陽光発電装置を
用いた。この集光型太陽光発電装置の反射面2にはV溝
を形成し、この表面に銀薄膜を真空蒸着法により形成し
て約95%の反射率を持つ鏡面とした。光電変換装置3
には板状のp型、比抵抗0.5Ω・cm、厚み400μmの
シリコン半導体基板を用い、その表面の反射鏡2の内側
部分及びこの外側の一部にシート抵抗100Ω/□のn
型拡散層を形成した。この光電変換装置3の前記n型拡
散層の前記反射面2の外側にある部分の表面に第1のバ
スバー電極19を形成し、内側にはフィンガー電極を形
成した。また、底部のp型基板が露出した部分に第2の
電極20を形成した。
【0087】受光面1と反射面2で囲まれた部分には媒
体としてガラスを充填した。受光面1側及び反射面2側
の両方から冷却することを考慮すると、前記Lf及びLr
はk×∂T/Q以下とする必要がある。ガラスの熱伝導
率kは約0.9(W/m・℃)である。よって、∂Tを10
℃とすると、Lf及びLrは0.9×10/600=0.0
15(m)以下とする必要がある。
【0088】また、抵抗損を低く押さえるために、前記
光電変換装置3の前記空間内に位置する表面上のすべて
の点から前記反射面2までの最短距離を、前記光電変換
装置3の基板のシート抵抗をρ、動作電圧をV、電流密
度をJとして、(0.1×16×V)/(J×ρ)の平方根以
下とする。この例では、p基板及びn拡散層を電流が流
れる。しかし、n拡散層表面にはフィンガーを設けたた
めこの部分の電力損失は考慮する必要がなく基板での抵
抗損のみ考慮すればよい。したがって、集光倍率を4倍
に設計すると、電圧V=0.6(V)、電流密度J=12
00A/m2なので、前記反射面までの最短距離の最大
値を(0.1×16×V)/(1200×12.5)=6.4×
10~5の平方根以下、すなわち、0.008(m)以下に
する必要がある。よって、光電変換装置の高さを7.5
mm、反射面2の高さ24を7.5mmとした。これに
より、受光面1の温度と光電変換装置3の温度差を約6
℃以下に、反射面2の温度と光電変換装置3の温度差を
約6℃以下に抑えることができた。また、抵抗損による
電力損失を約9%に抑えることができた。
【0089】前記集光型太陽光発電装置の多数個を、図
23(b)に示すように、それぞれ接触させて配置した形
状の集光型太陽光発電モジュールを形成した。この実施
例3では、図23(b)に示すように、個々の集光型太
陽光発電装置を単に配置するのではなく、すべての集光
型太陽光発電装置の媒体10がつながった構造を一体整
形することにより個々の集光型太陽光発電装置を配置す
る手間をなくした。外周部には、アルミ製のフレーム2
3を設けた。集光型太陽光発電装置には第1の配線21
及び第2の配線22を接続し、それぞれ直列又は並列に
結線した。
【0090】以上、本発明者がなされた発明について、
実施形態及び実施例に基づいて具体的に説明したが、本
発明は前記実施形態及び実施例に限定されるものではな
く、その要旨を変更しない範囲において種々変更し得る
ことは勿論である。
【0091】
【発明の効果】以上の説明からわかるように、本発明に
よれば、集光型太陽光発電装置及び集光型太陽光発電モ
ジュールにおける光電変換装置の温度上昇及び抵抗損に
よる出力低下の低減もしくは防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の集光型太陽光発電装
置の概略構成を示す模式図である。
【図2】本発明に係る他の実施形態の集光型太陽光発電
装置の概略構成を示す模式図である。
【図3】本発明に係る他の実施形態の集光型太陽光発電
装置の概略構成を示す模式図である。
【図4】本発明に係る他の実施形態の集光型太陽光発電
装置の概略構成を示す模式図である。
【図5】本発明に係る他の実施形態の他の集光型太陽光
発電装置の概略構成を示す模式図である。
【図6】本発明に係る他の実施形態の他の集光型太陽光
発電装置の概略構成を示す模式図である。
【図7】本発明に係る一実施形態の集光型太陽光発電装
置の作用を説明するための図である。
【図8】本発明に係る他の実施形態の集光型太陽光発電
装置の作用を説明するための図である。
【図9】本発明に係る他の実施形態の集光型太陽光発電
装置の作用を説明するための図である。
【図10】本発明に係る他の実施形態の集光型太陽光発
電装置の作用を説明するための図である。
【図11】本発明に係る他の実施形態の集光型太陽光発
電装置の作用を説明するための図である。
【図12】本発明に係る他の実施形態の集光型太陽光発
電装置の作用を説明するための図である。
【図13】本発明に係る他の実施形態の集光型太陽光発
電装置の作用を説明するための図である。
【図14】本発明に係る他の実施形態の集光型太陽光発
電装置の作用を説明するための図である。
【図15】本発明に係る他の実施形態の集光型太陽光発
電装置の作用を説明するための図である。
【図16】本発明に係る他の実施形態の集光型太陽光発
電装置の作用を説明するための図である。
【図17】本発明に係る他の実施形態の集光型太陽光発
電装置の作用を説明するための図である。
【図18】本発明に係る他の実施形態の集光型太陽光発
電装置の作用を説明するための図である。
【図19】本発明の前記一実施形態による実施例1の集
光型太陽光発電装置の概略構成を示す模式図である。
【図20】図19の集光型太陽光発電装置を用いた集光
型太陽光発電モジュールの概略構成を示す図である。
【図21】本発明の前記他の実施形態による実施例2の
集光型太陽光発電装置の概略構成を示す模式図である。
【図22】図21の集光型太陽光発電装置を用いた集光
型太陽光発電モジュールの概略構成を示す図である。
【図23】本発明の前記他の実施形態による実施例3の
集光型太陽光発電装置を用いた集光型太陽光発電モジュ
ールの概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1…受光面、2…反射面、3…光電変換装置、4…入射
光、5…カバーガラス裏面、7…集光装置内に位置する
光電変換装置のすべての点から受光面までの最短距離、
8,12…集光装置内に位置する光電変換装置のすべて
の点から反射面までの最短距離、9…第2の媒体、10
…第1の媒体、11…受光面側冷却風、13…光電変換
装置表面で反射面外部に位置する部分、14,19…第
1の電極、15,20…第2の電極、16…反射面側冷
却風、17…反射面外壁、18…カバーガラス、21…
第1の配線、22…第2の配線、23…フレーム、24
…反射面の高さ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項10】 請求項1乃至のうちいずれか1項に
記載の集光型太陽光発電装置の複数個をモジュール化し
たことを特徴とする集光型太陽光発電モジュール。
【請求項11】 請求項10に記載の集光型太陽光発電
モジュールにおいて、前記媒体が前記複数個の集光型太
陽光発電装置間で連続している構造を有することを特徴
とする集光型太陽光発電モジュール。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】(6)集光型太陽光発電装置において、前
記光電変換装置は、当該装置の外周部上に形成され、か
つ、前記反射面の外部に位置する電極を有しており、
記空間内に位置する前記光電変換装置の表面上のすべて
の点から前記光電変換装置内を前記電極に向かって流れ
る電流の経路の最短距離を、前記光電変換装置の電流が
流れる部分のシート抵抗をρ、動作電圧をV、電流密度
をJとして、(0.1×16×V)/(J×ρ)の平方根
以下としたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】(7)前記(6)の集光型太陽光発電装置
において、前記最短距離が、前記光電変換装置の電流が
流れる部分のシート抵抗をρ、動作電圧をV、電流密度
をJとして、(0.05×16×V)/(J×ρ)の平方
根以下としたものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】(8)前記(1)乃至(7)うちいずれか
1つの集光型太陽光発電装置において、前記光電変換装
置の形状は、板状、直方体状、及び球状かなる群の中か
ら選ばれた一つである。また、前記(1)乃至(7)う
ちいずれか1つの集光型太陽光発電装置において、前記
光電変換装置の形状は板状であり、その表面及び裏面と
前記反射面の間に前記媒体が存在してなる。前記(1)
乃至(8)のうちいずれか1つの集光型太陽光発電装置
を複数個モジュール化したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 信一 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 筒井 謙 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 大塚 寛之 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 宮村 芳徳 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光面と反射面とで囲まれた空間内に少
    なくとも装置の一部が位置するように設置された光電変
    換装置と、前記空間を充填している媒体を有する集光型
    太陽光発電装置において、前記光電変換装置の前記空間
    内に位置する部分のすべての点から前記受光面までの最
    短距離が、前記媒体の熱伝導率をk(W/m・℃)とした
    場合にk×20÷600÷2(m)以下となる構造を有
    することを特徴とする集光型太陽光発電装置。
  2. 【請求項2】 受光面と反射面とで囲まれた空間内に少
    なくとも装置の一部が位置するように設置された光電変
    換装置と、前記空間を充填している媒体を有する集光型
    太陽光発電装置において、前記光電変換装置の前記空間
    内に位置する部分のすべての点から前記反射面までの最
    短距離が、前記媒体の熱伝導率をk(W/m・℃)とした
    場合にk×20÷600÷2(m)以下となる構造を有
    することを特徴とする集光型太陽光発電装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の集光型太陽光発
    電装置において、前記光電変換装置の前記空間内に位置
    する部分のすべての点から前記受光面又は反射面までの
    最短距離が、前記媒体の熱伝導率をk(W/m・℃)とし
    た場合にk×10÷600÷2(m)以下となる構造を
    有することを特徴とする集光型太陽光発電装置。
  4. 【請求項4】 受光面と反射面とで囲まれた空間内に少
    なくとも装置の一部が位置するように設置された光電変
    換装置と、前記空間を充填している媒体を有する集光型
    太陽光発電装置において、前記光電変換装置の前記空間
    内に位置する部分のすべての点から前記受光面及び反射
    面までの最短距離が、前記媒体の熱伝導率をk(W/m・
    ℃)とした場合にそれぞれk×20÷600(m)以下
    となる構造を有することを特徴とする集光型太陽光発電
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の集光型太陽光発電装置
    において、前記光電変換装置の前記空間内に位置する部
    分のすべての点から前記受光面及び反射面までの最短距
    離が、前記媒体の熱伝導率をk(W/m・℃)とした場合
    にk×10÷600(m)以下となる構造を有すること
    を特徴とする集光型太陽光発電装置。
  6. 【請求項6】 受光面と反射面とで囲まれた空間内に少
    なくともその一部が位置するように設置された光電変換
    装置と、前記空間を充填している媒体を有する集光型太
    陽光発電装置において、前記光電変換装置の前記空間内
    に位置する表面上のすべての点から前記反射面までの最
    短距離が、前記光電変換装置の電流が流れる部分のシー
    ト抵抗をρ、動作電圧をV、電流密度をJとして、
    (0.1×16×V)/(J×ρ)の平方根以下となる構
    造を有することを特徴とする集光型太陽光発電装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の集光型太陽光発電装置
    において、前記光電変換装置の前記空間内に位置する表
    面上のすべての点から前記反射面までの最短距離が、前
    記光電変換装置の電流が流れる部分のシート抵抗をρ、
    動作電圧をV、電流密度をJとして、(0.05×16
    ×V)/(J×ρ)の平方根以下となる構造を有するこ
    とを特徴とする集光型太陽光発電装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のうちいずれか1項に記
    載の集光型太陽光発電装置の複数個をモジュール化した
    ことを特徴とする集光型太陽光発電モジュール。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の集光型太陽光発電モジ
    ュールにおいて、前記反射鏡に充填された前記媒体が前
    記複数個の集光型太陽光発電装置間で連続している構造
    を有することを特徴とする集光型太陽光発電モジュー
    ル。
JP10038549A 1998-02-20 1998-02-20 集光型太陽光発電装置 Pending JPH11238900A (ja)

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JP10038549A JPH11238900A (ja) 1998-02-20 1998-02-20 集光型太陽光発電装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7326946B2 (en) 2004-06-11 2008-02-05 Eudyna Devices Inc. Optical module having a reflector element and method of manufacturing the same
EP3266703A1 (fr) * 2016-07-08 2018-01-10 Thales Ballon dirigeable equipe d'un generateur solaire compact a concentration locale utilisant des lignes de cellules solaires bifaciales

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