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JPH11227670A - 補助動力式車両 - Google Patents

補助動力式車両

Info

Publication number
JPH11227670A
JPH11227670A JP10033006A JP3300698A JPH11227670A JP H11227670 A JPH11227670 A JP H11227670A JP 10033006 A JP10033006 A JP 10033006A JP 3300698 A JP3300698 A JP 3300698A JP H11227670 A JPH11227670 A JP H11227670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
auxiliary power
power
speed
human
auxiliary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10033006A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Takahashi
宏行 高橋
Hironori Matsui
太憲 松井
Yukie Fukuhara
幸英 福原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP10033006A priority Critical patent/JPH11227670A/ja
Publication of JPH11227670A publication Critical patent/JPH11227670A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M6/00Rider propulsion of wheeled vehicles with additional source of power, e.g. combustion engine or electric motor
    • B62M6/40Rider propelled cycles with auxiliary electric motor
    • B62M6/45Control or actuating devices therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストの人力検出手段を用いながら良好な
走行フィーリングの補助動力式車両を提供する。 【解決手段】 人力駆動系と補助動力駆動系を並列に有
し、人力駆動系に加えられる人力及び該人力に応じた補
助動力により車輪を駆動するようにした補助動力式車両
において、上記人力駆動系に加えられる人力の有無を検
出する人力検出手段としての人力検出スイッチ28と、
車両の走行速度を検出する走行速度検出手段としての回
転速度センサ29と、上記人力検出手段により人力供給
の開始が検出された時に補助動力の供給を開始するとと
もに、該補助動力の大きさを予め設定された所定の変化
率で時間経過とともに変化させる補助動力制御手段とし
てのコントローラ22とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人力駆動系に加えられ
た人力と補助動力駆動系からの補助動力により車輪を駆
動するようにした自転車, 車椅子等の補助動力式車両に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人力駆動系に加えられる人力に応
じた電流をバッテリから電動モータに供給し、該電動モ
ータの駆動力(補助動力)と上記人力との合力を車輪に
伝達するようにした電動補助自転車あるいは電動車椅子
等の電動補助車両が実用化されている。
【0003】上記電動補助自転車として、例えば特開平
6−122389号公報に記載されているように、人力
の大きさを検出する人力センサ部と、補助動力を供給す
る動力補助部と、人力検出部で検出した駆動力の大きさ
が設定値を超えたときに補助動力の供給を行い、設定値
以下のときは補助動力の供給を停止する制御部とを備え
たものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電動補助自
転車では、人力の大きさが設定値以上か否かを検出する
だけで良いから、人力検出手段が簡単な構造で済むとい
う利点があるものの、人力が設定値以上となった時に一
定の大きさの補助動力を供給するだけであることから、
走行状況によっては十分な補助動力特性が得られず、走
行フィーリングが悪いという問題がある。
【0005】なお、従来から、人力検出手段として人力
の大きさ自体を検出し、該人力の大きさに比例した補助
動力を供給するものも提案されているが、この場合は人
力検出手段がコスト高であるといった問題がある。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、低コストの人力検出手段を用いながら良好
な走行フィーリングの補助動力式車両を提供することを
課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、人力
駆動系と補助動力駆動系を並列に有し、人力駆動系に加
えられる人力及び該人力に応じた補助動力により車輪を
駆動するようにした補助動力式車両において、上記人力
駆動系に加えられる人力の有無を検出する人力検出手段
と、車両の走行速度を検出する走行速度検出手段と、上
記人力検出手段により人力供給の開始が検出された時に
補助動力の供給を開始するとともに、該補助動力の大き
さを予め設定された所定の変化率で時間経過とともに変
化させる補助動力制御手段とを備えたことを特徴として
いる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、上
記補助動力制御手段は、上記補助動力の最大値を上記走
行速度検出手段により検出された走行速度に応じて変化
させることを特徴としている。
【0009】請求項3の発明は、請求項2において、上
記補助動力制御手段は、高速走行時の上記補助動力の最
大値を低速走行時の上記補助動力の最大値より大きくす
ることを特徴としている。
【0010】請求項4の発明は、請求項2又は3におい
て、上記補助動力制御手段は、発進・極低速走行時の補
助動力の最大値を低速走行時の最大値より大きくするこ
とを特徴としている。
【0011】請求項5の発明は、請求項1ないし4の何
れかにおいて、上記補助動力制御手段は、上記補助動力
が0から最大値に達するまでの所要時間を上記走行速度
検出手段により検出された走行速度に応じて変化させる
ことを特徴としている。
【0012】請求項6の発明は、請求項5において、上
記補助動力制御手段は、高速走行時の上記補助動力の最
大値に達するまでの所要時間を低速走行時の所要時間よ
り短くすることを特徴としている。
【0013】請求項7の発明は、請求項1ないし6の何
れかにおいて、上記補助動力制御手段は、人力供給が停
止した後も補助動力を残存させるとともに、補助動力の
残存時間を上記走行速度検出手段により検出された走行
速度に応じて変化させることを特徴としている。
【0014】請求項8の発明は、請求項7において、上
記補助動力制御手段は、人力供給が停止した後も補助動
力を残存させるとともに、高速走行時の補助動力の残存
時間を低速走行時の残存時間より長くすることを特徴と
している。
【0015】ここで本発明における走行速度検出手段と
は、後輪等の回転数から直接車両速度を求めるもの、及
び補助動力発生用電動モータの回転速度あるいは人力駆
動系の回転速度等から車両速度を演算するもの等、方法
の如何を問わず車両速度を求めるものを含む。
【0016】
【発明の作用効果】請求項1の発明に係る補助動力式車
両によれば、人力の有無を検出するとともに車両の走行
速度を検出し、人力供給の開始が検出された時に補助動
力の供給を開始するとともに、該補助動力の大きさを予
め設定された所定の変化率で時間経過とともに変化させ
るようにしたので、上記変化率の設定如何により上記人
力自体を検出して該人力に比例した補助動力を供給する
ようにしたものと同等の走行フィーリングを得ることが
可能であり、上記従来の一定の補助動力を供給するもの
と比べて走行フィーリングを大幅に向上することができ
る。
【0017】また、所定のしきい値に基づいて人力の有
無を検出するようにしたので、人力の大きさ自体を検出
するものに比べて人力検出手段のコストを大幅に低減で
き、また信頼性を向上することができる。
【0018】請求項2の発明によれば、上記補助動力の
最大値を上記走行速度検出手段により検出された走行速
度に応じて変化させるようにしたので、車速に応じた適
切な大きさの補助動力を供給することができ、走行フィ
ーリングをより向上することができる。
【0019】具体的には例えば請求項3の発明に示すよ
うに、高速走行時の上記補助動力の最大値を低速走行時
の上記補助動力の最大値より大きくしたので、走行速度
の増加に伴って増加する走行抵抗を補助動力の最大値の
増加により補うことができ、また請求項4の発明に示す
ように、発進・極低速走行時の補助動力の最大値を発進
後の低速走行時より大きくするようにしたので、発進時
の乗り手の負担を軽減することができるとともに、低速
走行時の補助動力の大きさを抑えることで不必要なバッ
テリの消耗を抑制できる。
【0020】請求項5の発明によれば、補助動力が0か
ら最大値に達するまでの所要時間を走行速度に応じて変
化させるようにしたので、具体的には例えば請求項6の
発明に示すように、高速走行時の補助動力の最大値に達
するまでの所要時間を低速走行時より短くするようにし
たので、車速に応じた適切な補助動力を供給することが
できる。
【0021】請求項7の発明によれば、人力供給が停止
した後も補助動力を残存させ、この補助動力の残存時間
を走行速度に応じて変化させるようにしたので、間欠的
に人力を入力しながら連続的な駆動が得られ、乗り手の
負担を軽減することができる。
【0022】請求項8の発明によれば、人力供給が停止
した後も補助動力を残存させ、高速走行時の補助動力の
残存時間を低速走行時より長くするようにしたので、走
行速度に応じた最適の補助動力を供給することができ、
走行速度が速くなっても乗り手の駆動ピッチが速くなる
のを抑制でき、走行フィーリングを向上することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。図1ないし図10は本発明の一
実施形態による電動補助自転車を説明するための図であ
り、図1は上記電動補助自転車の側面図、図2は上記自
転車の補助動力供給装置のブロック構成図、図3は上記
補助動力供給装置の動作を説明するためのフローチャー
ト図、図4〜図7は上記補助動力供給装置の動作を説明
するためのタイムチャート図、図8〜図10は上記補助
動力供給装置の動作を説明するための特性図である。
【0024】図において、1は本発明の補助動力式車両
としての電動補助自転車であり、これの車体フレーム2
はヘッドパイプ3と、該ヘッドパイプ3から車体後方斜
め下方に延びるダウンチューブ4と、該ダウンチューブ
4の後端から上方に略起立して延びるシートチューブ5
と、上記ダウンチューブ4の後端から後方に略水平に延
びる左, 右一対のチェーンステー6と、該両チェーンス
テー6の後端部と上記シートチューブ5の上端部とを結
合する左, 右一対のシートステー7と、上記ヘッドパイ
プ3から水平に延びる水平チューブ11とを備えてい
る。
【0025】上記ヘッドパイプ3にはフロントフォーク
8が左右に回動可能に枢支されている。該フロントフォ
ーク8の下端には前輪9が軸支されており、上端には操
向ハンドル10が固着されている。また上記シートチュ
ーブ5の上端にはサドル12が装着されている。さらに
上記チェーンステー6の後端には後輪(車輪)13が軸
支されている。
【0026】上記車体フレーム2の下端部には、ペダル
16bに入力されクランクアーム16aを介してクラン
ク軸16に加わるペダル踏力(人力)と、内蔵する電動
モータ17からの補助動力との合力を出力するパワーユ
ニット15が搭載されている。このパワーユニット15
からの出力はチェーン30を介して上記後輪13に伝達
される。
【0027】このように本実施形態の電動補助自転車1
は人力駆動系と補助動力駆動系とを並列に備えており、
メインスイッチをオンした場合は人力と補助動力との合
力で走行でき、メインスイッチをオフした場合あるいは
バッテリが過放電してしまったような場合は人力駆動系
のみで走行できるようになっている。
【0028】上記パワーユニット15は、上述の電動モ
ータ17と、該電動モータ17の回転を減速する減速機
と、上記電動モータ17からの補助動力を可変制御する
補助動力制御手段として機能するコントローラ22とを
内蔵している。
【0029】また上記電動モータ17等の電源となるバ
ッテリ21は上記シートチューブ5の後面に沿うよう
に、かつ左,右のシートステー7,7に挟まれるように
配設されている。このバッテリ21は、直方体状のケー
ス内に多数の単電池を収納した構成のものである。
【0030】また、上記パワーユニット15内には、人
力検出スイッチ(人力検出手段)28が取り付けられて
いる。この人力検出スイッチ28は、上記ペダル16b
にペダル踏力(人力)が入力されたか否か、つまり人力
供給の有無を検出するためのもので、上記ペダル踏力が
所定値aを超えたときオンし、これより小さい所定値b
を下回ったときオフする。
【0031】また、図2に示すように、上記コントロー
ラ22は、I/F51を介して入力された人力検出スイ
ッチ28からの人力供給の有無信号と、回転速度センサ
29からのモータ回転速度信号とが入力されるMPU5
0を備えている。このMPU50は、上記各入力信号及
び内蔵するマップデータに基づいて走行速度を推定し、
補助動力の大きさ, 残存時間等を演算し、該演算結果に
応じた電流をバッテリ21から電動モータ17に供給す
るための制御信号をモータドライバ66に出力する。
【0032】なお、モータの回転速度センサ29の信号
から走行速度を推定する代わりに、人力駆動系の回転速
度を検出し、該回転速度から走行速度を推定してもよい
し、また車速センサ18により車輪の回転から直接走行
速度を判定してもよい。これら回転速度センサ29や車
速センサ18は走行速度検出手段を構成している。
【0033】ここで上記モータ17からの補助動力の最
大値,残存時間等は、上記コントローラ22により走行
速度に応じて制御される。具体的には、補助動力の最大
値は、図9の車両速度V−補助動力最大値Pmax特性
図を用いて制御され、残存時間は、図8の車両速度V−
残存時間tf特性図に基づいて制御される。なお、図8
〜図10に示す発進・極低速,低速,中速,高速の速度
区分は説明の便宜上のものであり、必ずしもこれらの速
度区分に限定されるものではない。
【0034】上記MPU50は、上記人力検出スイッチ
28のオンにより人力供給の開始が検出されると、補助
動力の供給を開始するとともに、該補助動力の大きさ
を、走行速度に応じて予め設定された所定の変化率で時
間経過とともに変化する補助動力特性曲線に基づいて制
御する。
【0035】具体的には、検出された車両速度Vに応じ
たペダル踏み込み時間tp,立ち上がり時間trを図8
に示す内蔵マップデータ(特性線C,D)から求めると
ともに、車両速度Vに応じた最大補助動力Pmaxを図
9に示す内蔵マップデータ(特性線A)から求め、これ
らのデータtp,tr,Pmaxを内蔵する補助動力計
算式に代入することにより図4に示す補助動力特性曲線
Eを求め、該特性曲線Eに沿った補助動力をモータ17
から出力させるための制御信号をモータドライバ66に
出力する。
【0036】上記最大補助動力Pmaxは、図9の特性
線Aに示すように、車両速度V(Km/h)が0<V≦
5の発進・極低速走行時には徐々に小さくなるように、
また5<V≦10の低速走行時には略横ばいで若干上昇
するように、また、10<V≦15の中速走行時以降は
車両速度の増加とともに大きくなるよう制御される。な
お、特性線Aは本実施形態ではなめらかな連続線である
場合を示したが、これは必ずしも連続している必要はな
く、上記各速度域でステップ的に変化するものであって
も良い。
【0037】また上記ペダル踏み込み時間tp及び立ち
上がり時間trは、図8の特性線C,Dに示すように、
発進・極低速走行時に最長で、低速走行時から中速,高
速と車両速度が速くなるほど短くなるように設定されて
いる。なお、上記ペダル踏み込み時間tpは車両速度に
応じて推定された時間であり、上記立ち上がり時間tr
はペダル踏み込み時間tpと所定の関連性をもって設定
されている。
【0038】実際のペダル踏み込み時間tp′が上記マ
ップデータから求めたペダル踏み込み時間tpに一致し
た場合には、上記補助動力曲線Eは図4に示すように、
人力供給開始(人力検出スイッチのオン)から供給停止
(人力検出スイッチのオフ)の全期間に渡る特性とな
る。
【0039】また、実際のペダル踏み込み時間tp′が
上記マップデータから求めたペダル踏み込み時間tpよ
り長くなった場合には、上記補助動力曲線Eは図5に示
すようになり、人力供給の継続中に補助動力の供給が終
了する。
【0040】一方、実際のペダル踏み込み時間tp′が
上記マップデータから求めたペダル踏み込み時間tpよ
り短かった場合には、図6の補助動力曲線Eから判るよ
うに、補助動力がPoの時点で人力検出スイッチ28が
オフすることとなり、ここで直ちに補助動力の供給を停
止すると、走行フィーリングが低下する。
【0041】そこで本実施形態では、図6に特性曲線
E′で示すように、人力供給が停止した後も残存時間t
fの間は補助動力を残存させるようにしている。ここで
上記残存時間tfは、図10の特性線Bに示すように、
発進・極低速走行時は0となるように制御され、また低
速走行時以降は車速に比例して直線的に長くなるように
制御される。なお、上記特性線Bは必ずしも比例直線で
ある必要はなく、特性線B′で示すように各速度域でス
テップ的に変化するものであっても良い。
【0042】なお、上記tp′<tpの場合だけでなく
tp′=tpの場合にも、補助動力が図6の特性となる
ようにtrの値を設定することも可能である。このよう
にした場合には、走行中に補助動力が残存する割合が多
くなり、より乗り手の負担を軽減することができる。
【0043】また、図7に示すように、上記補助動力の
Pmax以降の大きさを直線的に減少させるとともに、
tr以降の補助動力供給時間tsを車速が大きいほどt
s1, ts2,ts3と長くなるように制御しても良
い。
【0044】次に、図3に基づいて、本実施形態による
電動補助自転車1における補助動力供給制御動作を説明
する。まず、上記回転速度センサ29あるいは車速セン
サ18からの信号に基づいて現在の走行速度の判定が行
なわれる(ステップS1)。
【0045】次に、人力検出スイッチ28のオンオフが
判断され(ステップS2)、該人力検出スイッチ28が
オンである場合には、前回のこの処理における人力検出
スイッチのオンオフが判断され(ステップS3)、前回
がオンでなかったのであれば、つまり現時点で人力供給
が開始された場合には、上記検出された車速に基づい
て、上記特性線A,C,Dから最大補助動力Pmax,
ペダル踏み込み時間tp,立ち上がり時間trが算出さ
れ(ステップS4〜S6)、補助動力の計算式P(t)
=f(Pmax,tr)が設定され(ステップS7)、
この計算式により算出された補助動力(図4,5,6の
特性線E参照)が上記モータ17より供給される(ステ
ップS8)。
【0046】また、上記ステップS3において前回の処
理における人力検出スイッチ28がオンであった場合に
は、つまり人力の供給状態が継続している場合には、前
回の処理で設定された補助動力計算式P(t)=f(P
max, tr)から補助動力が求められ(ステップS1
3)、この補助動力が上記モータ17より供給される
(ステップS8)。
【0047】上記ステップS2において人力検出スイッ
チ28がオンでない場合で、かつ前回の処理において人
力検出スイッチがオンであった場合、つまり現時点で人
力供給が停止された場合には、前回の処理で設定された
補助動力P(t)が初期値Po として採用される(ステ
ップS9,10)。なお、図4, 5に示すように、t
p′≧tpの場合は上記初期値Po =0となる。
【0048】そして上記ステップS1で検出された車速
と図10の特性線Bとから、現在の走行速度における補
助動力の残存時間tfが算出され(ステップS11)、
さらに補助動力計算式P(t)=g(Po, tf)が設
定され(ステップS12)、この計算式により算出され
た補助動力(図6の特性線E′)が上記モータ17より
供給される(ステップS8)。なお、図4,5に示すよ
うにPo =0の場合はP(t)=0として算出される。
【0049】また、上記ステップS9において、前回の
処理において人力検出スイッチ28がオンでなかった場
合、つまり人力供給の停止が継続している場合には、前
回の処理に用いられた計算式P(t)=g(P0, t
f)から補助動力が計算されて(ステップS14)、こ
のP(t)が上記モータ17より供給される。
【0050】なお、計算式P(t)は電源投入直後には
P(t)=0と設定されており、電源投入後初めて人力
検出スイッチがオンするまでの間は補助動力は供給され
ない。また、上述の制御処理は、乗り手が漕ぐペダルの
回転周期に比べて十分短い周期で繰り返し行なわれる。
【0051】このように本実施形態の電動補助自転車で
は、人力供給の開始が検出された時に補助動力の供給を
開始するとともに、該補助動力の大きさを予め設定され
た所定の変化率で時間経過とともに変化させるようにし
たので、上記変化率の設定如何により上記人力自体を検
出して該人力に比例した補助動力を供給するようにした
ものと同等の走行フィーリングを得ることが可能であ
り、上記従来の一定の補助動力を供給するものと比べて
走行フィーリングを向上することができる。
【0052】また、所定のしきい値に基づいて人力の有
無を検出するようにしたので、人力の大きさ自体を検出
するものに比べて人力検出手段のコストを大幅に低減で
き、また信頼性を向上することができる。
【0053】また上記補助動力の最大値Pmaxを上記
車速Vに応じて変化させるようにしたので、具体的には
例えば、高速走行時の上記補助動力の最大値Pmaxを
低速走行時の上記補助動力の最大値Pmaxより大きく
したので、走行速度の増加に伴って増加する走行抵抗を
補助動力の最大値の増加により補うことができる。
【0054】また、発進・極低速走行時の補助動力の最
大値Pmaxを発進後の低速走行時より大きくするよう
にしたので、発進時の乗り手の負担を軽減することがで
きるとともに、低速走行時の補助動力の大きさを抑える
ことで不必要なバッテリの消耗を抑制できる。
【0055】さらにまた補助動力が0から最大値Pma
xに達するまでの所要時間trを走行速度Vに応じて変
化させるようにしたので、具体的には例えば、高速走行
時の補助動力の最大値に達するまでの所要時間を低速走
行時より短くするようにしたので、車速に応じた適切な
補助動力を供給することができる。
【0056】また人力供給が停止した後も補助動力を残
存させ、この補助動力の残存時間を走行速度に応じて変
化させるようにしたので、具体的には例えば、図6に示
すように、実際のペダル踏み込み時間tp′が図8のマ
ップデータからの踏み込み時間tpより短い場合は、人
力供給が停止した後も補助動力を残存させるようにした
ので、補助動力が直ちに0になることはなく、走行フィ
ーリングの低下を防止することができる。この場合に、
上記補助動力の残存時間を、図10のマップデータに示
すように、高速走行時は低速走行時より長くしたので、
走行速度に応じた最適の補助動力を供給することがで
き、走行速度が速くなっても乗り手の駆動ピッチが速く
なるのを抑制でき、走行フィーリングをより一層向上す
ることができる。
【0057】また、図4に示すtp′=tpの場合にお
いても、補助動力が最大となるまでの所要時間trの設
定を変えること等により、人力供給が停止した後も補助
動力を残存させることができ、このようにした場合は、
人力を間欠的に入力しながら連続的な駆動が得られ、乗
り手の負担を軽減できるとともに、走行フィーリングを
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による補助動力式車両とし
ての電動補助自転車の側面図である。
【図2】上記自転車の補助動力供給装置のブロック構成
図である。
【図3】上記補助動力供給装置の動作を説明するための
フローチャート図である。
【図4】上記補助動力供給装置の動作を説明するための
タイムチャート図である。
【図5】上記補助動力供給装置の動作を説明するための
タイムチャート図である。
【図6】上記補助動力供給装置の動作を説明するための
タイムチャート図である。
【図7】上記補助動力供給装置の動作を説明するための
タイムチャート図である。
【図8】上記補助動力供給装置の車両速度とペダル踏み
込み時間,立ち上がり時間との関係を示す特性図であ
る。
【図9】上記補助動力供給装置の車両速度と補助動力最
大値との関係を示す特性図である。
【図10】上記補助動力供給装置の車両速度と残存時間
との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 補助動力式車両 13 後輪(車輪) 18 車速センサ(走行速度検出手段) 22 コントローラ(補助動力制御手段) 28 人力検出スイッチ(人力検出手段) 29 回転速度センサ(走行速度検出手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力駆動系と補助動力駆動系を並列に有
    し、人力駆動系に加えられる人力及び該人力に応じた補
    助動力により車輪を駆動するようにした補助動力式車両
    において、上記人力駆動系に加えられる人力の有無を検
    出する人力検出手段と、車両の走行速度を検出する走行
    速度検出手段と、上記人力検出手段により人力供給の開
    始が検出された時に補助動力の供給を開始するととも
    に、該補助動力の大きさを予め設定された所定の変化率
    で時間経過とともに変化させる補助動力制御手段とを備
    えたことを特徴とする補助動力式車両。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記補助動力制御手
    段は、上記補助動力の最大値を上記走行速度検出手段に
    より検出された走行速度に応じて変化させることを特徴
    とする補助動力式車両。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記補助動力制御手
    段は、高速走行時の上記補助動力の最大値を低速走行時
    の上記補助動力の最大値より大きくすることを特徴とす
    る補助動力式車両。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、上記補助動力
    制御手段は、発進・極低速走行時の補助動力の最大値を
    低速走行時の最大値より大きくすることを特徴とする補
    助動力式車両。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の何れかにおいて、上
    記補助動力制御手段は、上記補助動力が0から最大値に
    達するまでの所要時間を上記走行速度検出手段により検
    出された走行速度に応じて変化させることを特徴とする
    補助動力式車両。
  6. 【請求項6】 請求項5において、上記補助動力制御手
    段は、高速走行時の上記補助動力の最大値に達するまで
    の所要時間を低速走行時の所要時間より短くすることを
    特徴とする補助動力式車両。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6の何れかにおいて、上
    記補助動力制御手段は、人力供給が停止した後も補助動
    力を残存させるとともに、補助動力の残存時間を上記走
    行速度検出手段により検出された走行速度に応じて変化
    させることを特徴とする補助動力式車両。
  8. 【請求項8】 請求項7において、上記補助動力制御手
    段は、人力供給が停止した後も補助動力を残存させると
    ともに、高速走行時の補助動力の残存時間を低速走行時
    の残存時間より長くすることを特徴とする補助動力式車
    両。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10243751B4 (de) * 2001-09-27 2006-04-27 Honda Giken Kogyo K.K. Motorunterstütztes Fahrad
JP2016107966A (ja) * 2015-07-24 2016-06-20 株式会社シマノ 自転車用制御装置

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