JPH11224604A - 蛍光表示装置およびその製造方法 - Google Patents
蛍光表示装置およびその製造方法Info
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- JPH11224604A JPH11224604A JP2310998A JP2310998A JPH11224604A JP H11224604 A JPH11224604 A JP H11224604A JP 2310998 A JP2310998 A JP 2310998A JP 2310998 A JP2310998 A JP 2310998A JP H11224604 A JPH11224604 A JP H11224604A
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Landscapes
- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 形成した蛍光体層が剥がれ難くなるようにす
る。 【解決手段】 フィルター104a上に、その透明電極
配線層108aを介して蛍光体層104bが形成され、
その上にメタルバック(裏面反射層)104cが形成さ
れている。そして、この構成は、蛍光体層104bの母
体である蛍光体ペーストパターン204を、ITOペー
ストパターン208上に形成し、その後で同時に焼成す
ることで形成する。
る。 【解決手段】 フィルター104a上に、その透明電極
配線層108aを介して蛍光体層104bが形成され、
その上にメタルバック(裏面反射層)104cが形成さ
れている。そして、この構成は、蛍光体層104bの母
体である蛍光体ペーストパターン204を、ITOペー
ストパターン208上に形成し、その後で同時に焼成す
ることで形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子線の衝撃に
よる蛍光体の発光を利用した蛍光表示装置およびその製
造方法に関する。
よる蛍光体の発光を利用した蛍光表示装置およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光表示装置は、少なくとも一方が透明
な真空容器の中で、電子放出部から放出される電子を、
蛍光体に衝突させてその蛍光体を発光させ、その発光光
を利用する電子管である。この蛍光表示装置は、通常で
は、電子の働きを制御するためのグリッドを備えた3極
管構造のものが最も多く用いられている。そして、従来
では、電子放出部にフィラメントと呼ばれる陰極を用
い、ここより放出される熱電子を蛍光体に衝突発光させ
ていた。このような蛍光表示装置の中で、大画面ディス
プレイ装置の画素を構成する画像管がある。
な真空容器の中で、電子放出部から放出される電子を、
蛍光体に衝突させてその蛍光体を発光させ、その発光光
を利用する電子管である。この蛍光表示装置は、通常で
は、電子の働きを制御するためのグリッドを備えた3極
管構造のものが最も多く用いられている。そして、従来
では、電子放出部にフィラメントと呼ばれる陰極を用
い、ここより放出される熱電子を蛍光体に衝突発光させ
ていた。このような蛍光表示装置の中で、大画面ディス
プレイ装置の画素を構成する画像管がある。
【0003】図5は従来の画像管の基本構成を示すもの
で、カラー表示が可能な大画面ディスプレイに用いられ
るものである。この画像管の構成に関して、その概略を
説明すると、まず、前面パネル101と背面パネル10
2および4つの側板103とにより、内部が気密封止さ
れた真空容器1が形成されている。その前面パネル10
1の内面には、三色R,G,Bの各々の発光部104,
105,106が単位画素としてマトリックス状に配置
されている(図5(b))。
で、カラー表示が可能な大画面ディスプレイに用いられ
るものである。この画像管の構成に関して、その概略を
説明すると、まず、前面パネル101と背面パネル10
2および4つの側板103とにより、内部が気密封止さ
れた真空容器1が形成されている。その前面パネル10
1の内面には、三色R,G,Bの各々の発光部104,
105,106が単位画素としてマトリックス状に配置
されている(図5(b))。
【0004】それら発光部104,105,106は、
例えば、赤に発光する発光部104は、主に赤色の光を
透過するフィルター104aと、電子線の衝撃により発
光する蛍光体層104bと、アルミニウムからなるメタ
ルバック(裏面反射層)104cとから構成されてい
る。また同様に、発光部105は、主に緑色の光を透過
するフィルター105aと、電子線の衝撃により発光す
る蛍光体層105bと、メタルバック105cとから構
成されている。そして、発光部106は、主に青色の光
を透過するフィルター106aと、電子線の衝撃により
発光する蛍光体層106bと、メタルバック106cと
から構成されている。また、この発光部104〜106
の形成領域においては、画素となる各発光部を分離する
ためのブラック層107が形成され、また、各蛍光体層
に接触して各蛍光体層に電位を与えるための電極配線1
08が形成されている。
例えば、赤に発光する発光部104は、主に赤色の光を
透過するフィルター104aと、電子線の衝撃により発
光する蛍光体層104bと、アルミニウムからなるメタ
ルバック(裏面反射層)104cとから構成されてい
る。また同様に、発光部105は、主に緑色の光を透過
するフィルター105aと、電子線の衝撃により発光す
る蛍光体層105bと、メタルバック105cとから構
成されている。そして、発光部106は、主に青色の光
を透過するフィルター106aと、電子線の衝撃により
発光する蛍光体層106bと、メタルバック106cと
から構成されている。また、この発光部104〜106
の形成領域においては、画素となる各発光部を分離する
ためのブラック層107が形成され、また、各蛍光体層
に接触して各蛍光体層に電位を与えるための電極配線1
08が形成されている。
【0005】一方、背面パネル102上には、各発光部
に対応して電子放出部110が形成されている。この電
子放出部110は、背面電極110aとフィラメント1
10bとグリッド電極110cとから構成されている。
また、フィラメント110cは、背面電極110a上に
所定間隔を開けて固定され、直径7〜20μmのタング
ステンの細線に、電子放出物質を塗布して形成してい
る。その電子放出物質としては、一般に、酸化バリウム
・酸化カルシウム・酸化ストロンチウムのいわゆる三元
酸化物から構成されている。また、それらを覆うよう
に、メッシュ部110dを有するグリッド電極110c
が形成されている。
に対応して電子放出部110が形成されている。この電
子放出部110は、背面電極110aとフィラメント1
10bとグリッド電極110cとから構成されている。
また、フィラメント110cは、背面電極110a上に
所定間隔を開けて固定され、直径7〜20μmのタング
ステンの細線に、電子放出物質を塗布して形成してい
る。その電子放出物質としては、一般に、酸化バリウム
・酸化カルシウム・酸化ストロンチウムのいわゆる三元
酸化物から構成されている。また、それらを覆うよう
に、メッシュ部110dを有するグリッド電極110c
が形成されている。
【0006】ここで、各背面電極110aは、フィラメ
ント110bの電位に対して負および0Vまたは数Vの
正電位を付与することにより、それらのフィラメント1
10bから放出される電子ビームを制御している。そし
て、発光部104〜106と電子放出部110との間に
配置するように、電子加速電極120が形成されてい
る。この電子加速電極120には、図示していないが、
外部より外部端子を介して高電圧が印加されるようにな
っていて、電子放出部110から放出された電子を加速
して、蛍光体層104b〜106bに衝突させるように
している。
ント110bの電位に対して負および0Vまたは数Vの
正電位を付与することにより、それらのフィラメント1
10bから放出される電子ビームを制御している。そし
て、発光部104〜106と電子放出部110との間に
配置するように、電子加速電極120が形成されてい
る。この電子加速電極120には、図示していないが、
外部より外部端子を介して高電圧が印加されるようにな
っていて、電子放出部110から放出された電子を加速
して、蛍光体層104b〜106bに衝突させるように
している。
【0007】ここで、一例としてRの発光部104部分
の製造に関して簡単に説明する。まず、図6(a)に示
すように、前面パネル101上に主に赤色の光を透過す
るフィルター104aを形成する。ついで、図6(b)
に示すようにブラック層107を形成し、図6(c)に
示すように黒鉛ペーストを用いたスクリーン印刷などに
より電極配線108を形成し、図6(d)に示すよう
に、蛍光体層104bを形成する。
の製造に関して簡単に説明する。まず、図6(a)に示
すように、前面パネル101上に主に赤色の光を透過す
るフィルター104aを形成する。ついで、図6(b)
に示すようにブラック層107を形成し、図6(c)に
示すように黒鉛ペーストを用いたスクリーン印刷などに
より電極配線108を形成し、図6(d)に示すよう
に、蛍光体層104bを形成する。
【0008】そして、蛍光体層104b表面を含むほぼ
全域にラッカー塗膜を形成するなどによるフィルミング
処理をした後、蒸着もしくはスパッタ法によりアルミニ
ウム膜を形成し、これらを焼成してラッカー膜を分解蒸
発させることで、図6(e)に示すように、メタルバッ
ク104cを形成するようにしている。一方で、図5
(a)に示したように、背面パネル102に電子放出部
110を形成し、そして、側板103,電子加速電極1
20および他の電極などの部品を組み立て、真空容器を
構成した後、真空排気するなどのことにより画像管が完
成する。
全域にラッカー塗膜を形成するなどによるフィルミング
処理をした後、蒸着もしくはスパッタ法によりアルミニ
ウム膜を形成し、これらを焼成してラッカー膜を分解蒸
発させることで、図6(e)に示すように、メタルバッ
ク104cを形成するようにしている。一方で、図5
(a)に示したように、背面パネル102に電子放出部
110を形成し、そして、側板103,電子加速電極1
20および他の電極などの部品を組み立て、真空容器を
構成した後、真空排気するなどのことにより画像管が完
成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の画像管においては、蛍光体層がフィルタから剥
がれやすいという問題があった。これは、蛍光体層とフ
ィルタとの接着性が非常に低いからである。まず、蛍光
体層の形成においては、蛍光体ペーストをスクリーン印
刷などにより所定のパターンに形成した後、これを乾燥
して焼成することで、蛍光体ペースト中のビークルを分
解・蒸発させ、所定の領域に蛍光体層を形成するように
している。しかし、この焼成の時に蛍光体層が部分的に
剥がれてしまうことがある。
た従来の画像管においては、蛍光体層がフィルタから剥
がれやすいという問題があった。これは、蛍光体層とフ
ィルタとの接着性が非常に低いからである。まず、蛍光
体層の形成においては、蛍光体ペーストをスクリーン印
刷などにより所定のパターンに形成した後、これを乾燥
して焼成することで、蛍光体ペースト中のビークルを分
解・蒸発させ、所定の領域に蛍光体層を形成するように
している。しかし、この焼成の時に蛍光体層が部分的に
剥がれてしまうことがある。
【0010】また、蛍光体層を形成した後、この表面に
アルミニウムなどによるメタルバックを形成している
が、これは、蛍光体層の発光光を反射する裏面反射膜と
して、また蛍光体層への電圧印加のために形成するもの
である。したがって、メタルバックの蛍光体層側の面
は、なるべく鏡面状態とした方がよい。このため、前述
したように、メタルバックを形成する前処理として、蛍
光体層表面にラッカー塗膜を形成してある程度平滑な表
面状態を形成しておくようにしている。ここで、このラ
ッカー塗膜はなるべく薄く形成するため、蛍光体層表面
にまず水の層を形成し、この上にラッカー塗膜を塗布す
るようにしている。しかしながら、その水の層を形成す
る段階においても、蛍光体層が部分的に剥がれてしまう
ことがある。
アルミニウムなどによるメタルバックを形成している
が、これは、蛍光体層の発光光を反射する裏面反射膜と
して、また蛍光体層への電圧印加のために形成するもの
である。したがって、メタルバックの蛍光体層側の面
は、なるべく鏡面状態とした方がよい。このため、前述
したように、メタルバックを形成する前処理として、蛍
光体層表面にラッカー塗膜を形成してある程度平滑な表
面状態を形成しておくようにしている。ここで、このラ
ッカー塗膜はなるべく薄く形成するため、蛍光体層表面
にまず水の層を形成し、この上にラッカー塗膜を塗布す
るようにしている。しかしながら、その水の層を形成す
る段階においても、蛍光体層が部分的に剥がれてしまう
ことがある。
【0011】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、形成した蛍光体層が剥が
れ難くなるようにすることを目的とする。
るためになされたものであり、形成した蛍光体層が剥が
れ難くなるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の蛍光表示装置
は、少なくとも一部が透光性を有する表示面を有して内
部が真空排気された外囲器と、その表示面の内側に形成
された光学フィルターと、その光学フィルター上に形成
された導電性を有する透明な中間層と、光学フィルター
上に中間層を介して形成された所定の電位が印加される
蛍光体層と、蛍光体層表面に形成された金属膜からなる
裏面反射層と、外囲器内部に配置されて蛍光体層に対し
て電子を放出する電子放出部と、蛍光体層と電子放出部
との間に配置されて電子放出部より放出された電子を加
速するための電子加速電極とから構成されるようにし
た。したがって、この蛍光表示装置では、蛍光体層が光
学フィルターと直接には接触せずに形成されている。ま
た、この発明の蛍光表示装置の製造方法は、表示面上の
所定位置に光学フィルターを形成し、光学フィルター上
に焼成すると透明になり導電性を有する材料からなる第
1の層を形成し、第1の層上に焼成すると蛍光体層とな
る第2の層を形成する。その後、第1の層および第2の
層を同時に焼成して光学フィルター上に第1の層よりな
る中間層を介して蛍光体層を形成する。そして、蛍光体
層表面に金属膜からなる裏面反射層を形成するようにし
た。この結果、蛍光体層は、光学フィルターに中間層を
介して接着固定される。
は、少なくとも一部が透光性を有する表示面を有して内
部が真空排気された外囲器と、その表示面の内側に形成
された光学フィルターと、その光学フィルター上に形成
された導電性を有する透明な中間層と、光学フィルター
上に中間層を介して形成された所定の電位が印加される
蛍光体層と、蛍光体層表面に形成された金属膜からなる
裏面反射層と、外囲器内部に配置されて蛍光体層に対し
て電子を放出する電子放出部と、蛍光体層と電子放出部
との間に配置されて電子放出部より放出された電子を加
速するための電子加速電極とから構成されるようにし
た。したがって、この蛍光表示装置では、蛍光体層が光
学フィルターと直接には接触せずに形成されている。ま
た、この発明の蛍光表示装置の製造方法は、表示面上の
所定位置に光学フィルターを形成し、光学フィルター上
に焼成すると透明になり導電性を有する材料からなる第
1の層を形成し、第1の層上に焼成すると蛍光体層とな
る第2の層を形成する。その後、第1の層および第2の
層を同時に焼成して光学フィルター上に第1の層よりな
る中間層を介して蛍光体層を形成する。そして、蛍光体
層表面に金属膜からなる裏面反射層を形成するようにし
た。この結果、蛍光体層は、光学フィルターに中間層を
介して接着固定される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図を
参照して説明する。 実施の形態1 始めに、この発明の第1の実施の形態について説明す
る。図1は、この実施の形態1における蛍光表示装置
(画像管)の、特に発光部104部分の構成を示す断面
図である。図1に示すように、この画像管においては、
前面パネル(表示面)101上(真空容器内側)には、
画素となる各発光部を分離するための絶縁性を有するブ
ラック層107に区画された領域に、例えば、主に赤色
の光を透過するフィルター(光学フィルター)104a
が形成されている。
参照して説明する。 実施の形態1 始めに、この発明の第1の実施の形態について説明す
る。図1は、この実施の形態1における蛍光表示装置
(画像管)の、特に発光部104部分の構成を示す断面
図である。図1に示すように、この画像管においては、
前面パネル(表示面)101上(真空容器内側)には、
画素となる各発光部を分離するための絶縁性を有するブ
ラック層107に区画された領域に、例えば、主に赤色
の光を透過するフィルター(光学フィルター)104a
が形成されている。
【0014】ここで、この実施の形態1では、そのフィ
ルター104a上全面およびブラック層107一部にか
けて、透明電極配線層108aが形成されているように
した。この透明電極配線層108aは、導電性を有する
透明な材料であるIn2 O3:Sn(ITO)から構成
すればよい。そして、フィルター104a上に、その透
明電極配線層108aを介して蛍光体層104bが形成
され、その上にメタルバック(裏面反射層)104cが
形成されているようにした。なお、蛍光体層104bに
は、透明電極配線層108aにより電位が与えられる構
成となる。
ルター104a上全面およびブラック層107一部にか
けて、透明電極配線層108aが形成されているように
した。この透明電極配線層108aは、導電性を有する
透明な材料であるIn2 O3:Sn(ITO)から構成
すればよい。そして、フィルター104a上に、その透
明電極配線層108aを介して蛍光体層104bが形成
され、その上にメタルバック(裏面反射層)104cが
形成されているようにした。なお、蛍光体層104bに
は、透明電極配線層108aにより電位が与えられる構
成となる。
【0015】また、図5に示したように、前面パネル1
01には他にも同様の構成で発光部105,106が形
成されている。また、図5と同様に、真空容器を構成す
る背面パネルがあり、その上には各発光部に対応して電
子放出部が形成され、発光部と電子放出部との間に配置
するように電子加速電極が形成されている。なお、透明
電極配線層108aは、ブラック層107上の全域にか
けて形成されていてもよく、すべての発光部(蛍光体
層)に共通な電位が与えられる状態となっていてもよ
い。このように、フィルター104a上に、直接ではな
く、透明電極配線層108aを介して蛍光体層104b
を形成するようにした。この結果、この実施の形態1に
よれば、蛍光体層104bは、フィルター104a表面
に比較してより高い接着性を有する透明電極配線層10
8a上に形成されるので、蛍光体層104bの剥がれが
抑制されるものとなる。
01には他にも同様の構成で発光部105,106が形
成されている。また、図5と同様に、真空容器を構成す
る背面パネルがあり、その上には各発光部に対応して電
子放出部が形成され、発光部と電子放出部との間に配置
するように電子加速電極が形成されている。なお、透明
電極配線層108aは、ブラック層107上の全域にか
けて形成されていてもよく、すべての発光部(蛍光体
層)に共通な電位が与えられる状態となっていてもよ
い。このように、フィルター104a上に、直接ではな
く、透明電極配線層108aを介して蛍光体層104b
を形成するようにした。この結果、この実施の形態1に
よれば、蛍光体層104bは、フィルター104a表面
に比較してより高い接着性を有する透明電極配線層10
8a上に形成されるので、蛍光体層104bの剥がれが
抑制されるものとなる。
【0016】以下、その発光部104部分の製造に関し
て説明する。まず、図2(a)に示すように、前面パネ
ル101上に主に赤色の光を透過するフィルター104
aを形成する。このフィルター104aを構成する材料
としては、例えば、弁柄(Fe2O3)からなる顔料を用
いる。そして、その顔料を分散したペーストを、スクリ
ーン印刷法により所定のパターンに印刷し、これを乾燥
・焼成することで、フィルター104aが形成できる。
て説明する。まず、図2(a)に示すように、前面パネ
ル101上に主に赤色の光を透過するフィルター104
aを形成する。このフィルター104aを構成する材料
としては、例えば、弁柄(Fe2O3)からなる顔料を用
いる。そして、その顔料を分散したペーストを、スクリ
ーン印刷法により所定のパターンに印刷し、これを乾燥
・焼成することで、フィルター104aが形成できる。
【0017】ここで、スクリーン印刷法は、機能性材料
の粉体をビークル(vehicle)と呼ばれる液体と混合し
て分散させて流動性を与えた「ペースト」を、メッシュ
スクリーンマスクを通して基板上に所定のパターンに印
刷する技術である。そして、この後、例えば、焼成する
ことなどによりビークルを分解・揮散させ、ペースト中
に分散している機能性材料すなわち顔料の粉体を、印刷
したパターン形成部に固着する。なお、ビークルは、通
常では、有機高分子を有機溶剤に溶解したものなどの、
粘性のある液体である。だいたい、大気中で400〜4
50℃で加熱することにより除去できるものを用いる。
代表的なビークルとしては、エチルセルロースをテルピ
ネオールに溶かしたものが用いられている。
の粉体をビークル(vehicle)と呼ばれる液体と混合し
て分散させて流動性を与えた「ペースト」を、メッシュ
スクリーンマスクを通して基板上に所定のパターンに印
刷する技術である。そして、この後、例えば、焼成する
ことなどによりビークルを分解・揮散させ、ペースト中
に分散している機能性材料すなわち顔料の粉体を、印刷
したパターン形成部に固着する。なお、ビークルは、通
常では、有機高分子を有機溶剤に溶解したものなどの、
粘性のある液体である。だいたい、大気中で400〜4
50℃で加熱することにより除去できるものを用いる。
代表的なビークルとしては、エチルセルロースをテルピ
ネオールに溶かしたものが用いられている。
【0018】ついで、図2(b)に示すようにブラック
層107を形成する。このブラック層107は、黒色絶
縁ペーストを、スクリーン印刷法により所定の位置に印
刷し、これを乾燥・焼成することで形成する。黒色絶縁
ペーストとしては、鉛硼硅酸ガラスの粉末と、耐熱性顔
料などの黒色無機材料粉末およびビークルとなどからな
るペーストを用いればよい。また、焼成条件は560〜
600℃程度である。
層107を形成する。このブラック層107は、黒色絶
縁ペーストを、スクリーン印刷法により所定の位置に印
刷し、これを乾燥・焼成することで形成する。黒色絶縁
ペーストとしては、鉛硼硅酸ガラスの粉末と、耐熱性顔
料などの黒色無機材料粉末およびビークルとなどからな
るペーストを用いればよい。また、焼成条件は560〜
600℃程度である。
【0019】ついで、図2(c)に示すように、ITO
ペーストパターン208を形成する。このITOペース
トパターン208の形成は、まずITOペーストをスク
リーン印刷法により所定の位置に印刷し、これを乾燥す
る。このITOペーストとしては、例えば、In(C7
H15COO)3などの有機In化合物とSn(C7H15C
OO)3などの有機Sn化合物の溶剤混合液に、ビーク
ルを混ぜて増粘したものを用いればよい。なお、ITO
ペーストパターン208は、空気中350℃程度で焼成
することで、有機化合物が分解して透明なITOとな
る。
ペーストパターン208を形成する。このITOペース
トパターン208の形成は、まずITOペーストをスク
リーン印刷法により所定の位置に印刷し、これを乾燥す
る。このITOペーストとしては、例えば、In(C7
H15COO)3などの有機In化合物とSn(C7H15C
OO)3などの有機Sn化合物の溶剤混合液に、ビーク
ルを混ぜて増粘したものを用いればよい。なお、ITO
ペーストパターン208は、空気中350℃程度で焼成
することで、有機化合物が分解して透明なITOとな
る。
【0020】次に、図2(d)に示すように、ITOペ
ーストパターン208上に、蛍光体ペーストパターン2
04を形成する。この蛍光体ペーストパターン204
は、蛍光体ペーストを、スクリーン印刷法により所定の
位置に印刷し、これを乾燥することで形成する。そし
て、ITOペーストパターン208および蛍光体ペース
トパターン204を同時に400℃程度で焼成すること
で、図2(e)に示すように、透明な透明電極配線層1
08a上に、蛍光体層104bが形成された状態とな
る。
ーストパターン208上に、蛍光体ペーストパターン2
04を形成する。この蛍光体ペーストパターン204
は、蛍光体ペーストを、スクリーン印刷法により所定の
位置に印刷し、これを乾燥することで形成する。そし
て、ITOペーストパターン208および蛍光体ペース
トパターン204を同時に400℃程度で焼成すること
で、図2(e)に示すように、透明な透明電極配線層1
08a上に、蛍光体層104bが形成された状態とな
る。
【0021】ここで、蛍光体ペーストパターン204を
形成するための蛍光体ペーストとしては、発光の妨げと
ならないように、通常では、固着用の無機バインダーが
使用されていない。したがって、蛍光体粉末とビークル
とからその蛍光体ペーストは構成されている。このた
め、前述したように、焼成したときやその後などビーグ
ルが無くなった状態では、蛍光体層が剥がれやすいもの
となってしまう。しかしながら、この実施の形態1で
は、前述したように、まず、蛍光体層104bの母体で
ある蛍光体ペーストパターン204を、ITOペースト
パターン208上に形成するようにした。そして、その
後で焼成するようにしたので、蛍光体層104bが、よ
り強い接着力を有した状態で透明電極配線層108a表
面に形成された状態が得られる。
形成するための蛍光体ペーストとしては、発光の妨げと
ならないように、通常では、固着用の無機バインダーが
使用されていない。したがって、蛍光体粉末とビークル
とからその蛍光体ペーストは構成されている。このた
め、前述したように、焼成したときやその後などビーグ
ルが無くなった状態では、蛍光体層が剥がれやすいもの
となってしまう。しかしながら、この実施の形態1で
は、前述したように、まず、蛍光体層104bの母体で
ある蛍光体ペーストパターン204を、ITOペースト
パターン208上に形成するようにした。そして、その
後で焼成するようにしたので、蛍光体層104bが、よ
り強い接着力を有した状態で透明電極配線層108a表
面に形成された状態が得られる。
【0022】この後、蛍光体層104b表面を含むほぼ
全域にラッカー塗膜を形成するなどによるフィルミング
処理をした後、蒸着もしくはスパッタ法によりアルミニ
ウム膜を形成し、これらを焼成してラッカー膜を分解蒸
発させることで、図2(f)に示すように、メタルバッ
ク104cを形成する。一方で、図5(a)に示した背
面パネル102に電子放出部110を形成し、そして、
側板103,電子加速電極120および他の電極などの
部品を組み立て、真空容器を構成した後、真空排気する
などのことにより、図5に示した画像管とほぼ同様に、
この実施の形態1における画像管が完成する。
全域にラッカー塗膜を形成するなどによるフィルミング
処理をした後、蒸着もしくはスパッタ法によりアルミニ
ウム膜を形成し、これらを焼成してラッカー膜を分解蒸
発させることで、図2(f)に示すように、メタルバッ
ク104cを形成する。一方で、図5(a)に示した背
面パネル102に電子放出部110を形成し、そして、
側板103,電子加速電極120および他の電極などの
部品を組み立て、真空容器を構成した後、真空排気する
などのことにより、図5に示した画像管とほぼ同様に、
この実施の形態1における画像管が完成する。
【0023】以上示したように、この実施の形態1によ
れば、蛍光体層104bは、より高い接着性を有する透
明電極配線層108a上に形成するようにしたので、蛍
光体層104b形成後における蛍光体層104bの剥が
れが抑制されるものとなる。また、その蛍光体層104
bの形成において、まず、蛍光体層104bの母体であ
る蛍光体ペーストパターン204を、ITOペーストパ
ターン208上に形成し、その後で同時に焼成するよう
にした。この結果、蛍光体層104bは透明電極配線層
108a上により強固に接着するようになるので、蛍光
体層104b形成後における蛍光体層104bの剥がれ
がよりよく抑制されるものとなる。
れば、蛍光体層104bは、より高い接着性を有する透
明電極配線層108a上に形成するようにしたので、蛍
光体層104b形成後における蛍光体層104bの剥が
れが抑制されるものとなる。また、その蛍光体層104
bの形成において、まず、蛍光体層104bの母体であ
る蛍光体ペーストパターン204を、ITOペーストパ
ターン208上に形成し、その後で同時に焼成するよう
にした。この結果、蛍光体層104bは透明電極配線層
108a上により強固に接着するようになるので、蛍光
体層104b形成後における蛍光体層104bの剥がれ
がよりよく抑制されるものとなる。
【0024】また、従来では、図5にも示したように、
電極配線108により各蛍光体層に電位を印加するよう
にしていた。これに対してこの実施の形態1において
は、透明電極配線層108aにより各蛍光体層に電位を
印加するようにしている。すなわち、この実施の形態1
では、剥がれ防止と電位の印加とを透明電極配線層10
8aのみで行うようにしているので、従来の構成に比較
して工数を増加させることがない。
電極配線108により各蛍光体層に電位を印加するよう
にしていた。これに対してこの実施の形態1において
は、透明電極配線層108aにより各蛍光体層に電位を
印加するようにしている。すなわち、この実施の形態1
では、剥がれ防止と電位の印加とを透明電極配線層10
8aのみで行うようにしているので、従来の構成に比較
して工数を増加させることがない。
【0025】ところで、上述では、透明電極配線層10
8aをフィルターと蛍光体層との間に配置するようにし
たが、これに限るものではない。次に示すように構成し
てもよい。すなわち、例えば、図3に示すように、ま
ず、発光部104において、前面パネル101上のブラ
ック層107に区画された領域にフィルター104aを
配置し、この上に、導電性を有する透明な材料であるI
TO膜308を介して蛍光体層104bを配置する。そ
して、少なくとも蛍光体層104b側面には接触するよ
うに従来と同様に電極配線108を形成し、その上にメ
タルバック104cを形成するようにしてもよい。
8aをフィルターと蛍光体層との間に配置するようにし
たが、これに限るものではない。次に示すように構成し
てもよい。すなわち、例えば、図3に示すように、ま
ず、発光部104において、前面パネル101上のブラ
ック層107に区画された領域にフィルター104aを
配置し、この上に、導電性を有する透明な材料であるI
TO膜308を介して蛍光体層104bを配置する。そ
して、少なくとも蛍光体層104b側面には接触するよ
うに従来と同様に電極配線108を形成し、その上にメ
タルバック104cを形成するようにしてもよい。
【0026】実施の形態2 次に、この発明の第2の実施の形態について説明する。
図4は、この実施の形態2における蛍光表示装置(画像
管)の発光部の構成を示す断面図である。図4に示すよ
うに、この画像管においては、前面パネル101上の所
定の領域に、主に赤色の光を透過するフィルター104
aが形成されている。そして、この実施の形態3では、
そのフィルター104aを覆うように、例えばSiO2
などからなる透明な材料で保護膜408を備えるように
した。なお、この保護膜408は、例えば、前面パネル
101全域に形成するようにしてもよい。
図4は、この実施の形態2における蛍光表示装置(画像
管)の発光部の構成を示す断面図である。図4に示すよ
うに、この画像管においては、前面パネル101上の所
定の領域に、主に赤色の光を透過するフィルター104
aが形成されている。そして、この実施の形態3では、
そのフィルター104aを覆うように、例えばSiO2
などからなる透明な材料で保護膜408を備えるように
した。なお、この保護膜408は、例えば、前面パネル
101全域に形成するようにしてもよい。
【0027】また、その上に、画素となる各発光部を分
離するためのブラック層107が形成されている。そし
て、前述した実施の形態1と同様に、フィルター104
a上部の保護膜408上およびブラック層107一部に
かけて、透明電極配線層108aが形成されているよう
にした。そして、フィルター104a上に、保護膜40
8および透明電極配線層108aを介して蛍光体層10
4bが形成されているようにした。なお、蛍光体層10
4aを覆うように、メタルバック(裏面反射雄)104
cが形成されているようにした。この結果、この実施の
形態2によれば、前述した実施の形態1と同様に、蛍光
体層104bは、直接フィルター104a上に形成せ
ず、保護膜408および透明電極配線層108aを介し
て形成するようにしたので、剥がれ難くなる。
離するためのブラック層107が形成されている。そし
て、前述した実施の形態1と同様に、フィルター104
a上部の保護膜408上およびブラック層107一部に
かけて、透明電極配線層108aが形成されているよう
にした。そして、フィルター104a上に、保護膜40
8および透明電極配線層108aを介して蛍光体層10
4bが形成されているようにした。なお、蛍光体層10
4aを覆うように、メタルバック(裏面反射雄)104
cが形成されているようにした。この結果、この実施の
形態2によれば、前述した実施の形態1と同様に、蛍光
体層104bは、直接フィルター104a上に形成せ
ず、保護膜408および透明電極配線層108aを介し
て形成するようにしたので、剥がれ難くなる。
【0028】ところで、上記実施の形態1,2において
は、発光部104(図5)を例にとり説明したが、これ
に限るものではなく、他の発光部105,106におい
ても同様に適用できるものである。なお、発光部104
においては、主に赤色の光を透過するフィルター104
aを用いているため、いかに説明するように、上述した
実施の形態1,2により黒化不良を防止できるという効
果も有している。
は、発光部104(図5)を例にとり説明したが、これ
に限るものではなく、他の発光部105,106におい
ても同様に適用できるものである。なお、発光部104
においては、主に赤色の光を透過するフィルター104
aを用いているため、いかに説明するように、上述した
実施の形態1,2により黒化不良を防止できるという効
果も有している。
【0029】前述したように、赤色の光を透過するフィ
ルターとして弁柄(Fe2O3)を用いている場合、他の
部品の組み立てや真空容器形成などにおける還元性雰囲
気における高温の処理で、Fe2O3が還元されてFe3
O4となり黒化してしまうことがある。しかしながら、
例えば、図1に示すように、透明電極配線層108aが
形成されていれば、フィルター104aが還元性雰囲気
に触れることが抑制されるので、黒化不良が抑制でき
る。この黒化不良の抑制に関しては、上記実施の形態2
の構成が特に有効である。
ルターとして弁柄(Fe2O3)を用いている場合、他の
部品の組み立てや真空容器形成などにおける還元性雰囲
気における高温の処理で、Fe2O3が還元されてFe3
O4となり黒化してしまうことがある。しかしながら、
例えば、図1に示すように、透明電極配線層108aが
形成されていれば、フィルター104aが還元性雰囲気
に触れることが抑制されるので、黒化不良が抑制でき
る。この黒化不良の抑制に関しては、上記実施の形態2
の構成が特に有効である。
【0030】なお、上記実施の形態では、透明電極配線
層108aに、導電性を有する透明な材料としてIn2
O3 :Sn(ITO)を用いるようにしたが、これに限
るものではない。導電性を有する透明な材料として、S
nO2 :Sb膜を用いるようにしてもよい。このSnO
2 :Sb膜は、例えば、SnCl2 を加熱した基板上に
スプレーすることなどで形成でき、ネサ(NESA)膜
ともいわれている。また、他にも、Cd2SnO4膜や、
ZnO膜を用いるようにしてもよい。
層108aに、導電性を有する透明な材料としてIn2
O3 :Sn(ITO)を用いるようにしたが、これに限
るものではない。導電性を有する透明な材料として、S
nO2 :Sb膜を用いるようにしてもよい。このSnO
2 :Sb膜は、例えば、SnCl2 を加熱した基板上に
スプレーすることなどで形成でき、ネサ(NESA)膜
ともいわれている。また、他にも、Cd2SnO4膜や、
ZnO膜を用いるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、少
なくとも一部が透光性を有する表示面を有して内部が真
空排気された外囲器と、その表示面の内側に形成された
光学フィルターと、その光学フィルター上に形成された
導電性を有する透明な中間層と、光学フィルター上に中
間層を介して形成された所定の電位が印加される蛍光体
層と、蛍光体層表面に形成された金属膜からなる裏面反
射層と、外囲器内部に配置されて蛍光体層に対して電子
を放出する電子放出部と、蛍光体層と電子放出部との間
に配置されて電子放出部より放出された電子を加速する
ための電子加速電極とから構成されるようにした。した
がって、この蛍光表示装置では、蛍光体層が光学フィル
ターと直接には接触せずに形成されている。このため、
形成した蛍光体層が剥がれ難くなるという効果を有す
る。また、この発明の蛍光表示装置の製造方法は、表示
面の上の所定位置に光学フィルターを形成し、光学フィ
ルター上に焼成すると透明になり導電性を有する材料か
らなる第1の層を形成し、第1の層上に焼成すると蛍光
体層となる第2の層を形成する。その後、第1の層およ
び第2の層を同時に焼成して光学フィルター上に第1の
層よりなる中間層を介して蛍光体層を形成する。そし
て、蛍光体層表面に金属膜からなる裏面反射層を形成す
るようにした。この結果、蛍光体層は、光学フィルター
に中間層を介して接着固定される。したがって、この発
明によれば、形成した蛍光体層がより剥がれ難くなると
いう効果を有する。
なくとも一部が透光性を有する表示面を有して内部が真
空排気された外囲器と、その表示面の内側に形成された
光学フィルターと、その光学フィルター上に形成された
導電性を有する透明な中間層と、光学フィルター上に中
間層を介して形成された所定の電位が印加される蛍光体
層と、蛍光体層表面に形成された金属膜からなる裏面反
射層と、外囲器内部に配置されて蛍光体層に対して電子
を放出する電子放出部と、蛍光体層と電子放出部との間
に配置されて電子放出部より放出された電子を加速する
ための電子加速電極とから構成されるようにした。した
がって、この蛍光表示装置では、蛍光体層が光学フィル
ターと直接には接触せずに形成されている。このため、
形成した蛍光体層が剥がれ難くなるという効果を有す
る。また、この発明の蛍光表示装置の製造方法は、表示
面の上の所定位置に光学フィルターを形成し、光学フィ
ルター上に焼成すると透明になり導電性を有する材料か
らなる第1の層を形成し、第1の層上に焼成すると蛍光
体層となる第2の層を形成する。その後、第1の層およ
び第2の層を同時に焼成して光学フィルター上に第1の
層よりなる中間層を介して蛍光体層を形成する。そし
て、蛍光体層表面に金属膜からなる裏面反射層を形成す
るようにした。この結果、蛍光体層は、光学フィルター
に中間層を介して接着固定される。したがって、この発
明によれば、形成した蛍光体層がより剥がれ難くなると
いう効果を有する。
【図1】 この実施の形態1における蛍光表示装置(画
像管)の、特に発光部の構成を示す断面図である。
像管)の、特に発光部の構成を示す断面図である。
【図2】 発光部104部分の製造に関して説明するた
めの断面図である。
めの断面図である。
【図3】 実施の形態1における他の構成例である蛍光
表示装置(画像管)の発光部の構成を示す断面図であ
る。
表示装置(画像管)の発光部の構成を示す断面図であ
る。
【図4】 実施の形態2における蛍光表示装置(画像
管)の発光部の構成を示す断面図である。
管)の発光部の構成を示す断面図である。
【図5】 従来の画像管の基本構成を示す断面構成図で
ある。
ある。
【図6】 従来の図5に示した画像管におけるRの発光
部104部分の製造方法を説明するための断面図であ
る。
部104部分の製造方法を説明するための断面図であ
る。
101…前面パネル(表示面)、104…発光部、10
4a…フィルター、104b…蛍光体層、104c…メ
タルバック(裏面反射層)、107…ブラック層、10
8a…ITO電極配線層。
4a…フィルター、104b…蛍光体層、104c…メ
タルバック(裏面反射層)、107…ブラック層、10
8a…ITO電極配線層。
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも一部が透光性を有する表示面
を有して内部が真空排気された外囲器と、 前記表示面の内側に形成された光学フィルターと、 前記光学フィルター上に形成された導電性を有する透明
な中間層と、 前記光学フィルター上に前記中間層を介して形成された
所定の電位が印加される蛍光体層と、 前記蛍光体層表面に形成された金属膜からなる裏面反射
層と、 前記外囲器内部に配置されて前記蛍光体層に対して電子
を放出する電子放出部と、 前記蛍光体層と前記電子放出部との間に配置されて前記
電子放出部より放出された電子を加速するための電子加
速電極とから構成されたことを特徴とする蛍光表示装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載の蛍光表示装置において、 絶縁物から構成された透明な保護膜が前記中間層下に前
記光学フィルターを覆うように形成されたことを特徴と
する蛍光表示装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の蛍光表示装置に
おいて、 前記蛍光体層は前記中間層を介して所定の電位が印加さ
れることを特徴とする蛍光表示装置。 - 【請求項4】 少なくとも一部が透光性を有する表示面
を有して内部が真空排気された外囲器の中で、裏面反射
層を備えて前記表示面に形成されて所定の電位が印加さ
れた蛍光体層に、電子放出部から放出される電子を電子
加速電極で加速して衝突させて前記蛍光体層を発光させ
る蛍光表示装置の製造方法において、 前記表示面の上の所定位置に光学フィルターを形成する
第1の工程と、 前記光学フィルター上に焼成すると透明になり導電性を
有する材料からなる第1の層を形成する第2の工程と、 前記第1の層上に焼成すると前記蛍光体層となる第2の
層を形成する第3の工程と、 前記第1の層および第2の層を同時に焼成し、前記光学
フィルター上に前記第1の層よりなる中間層を介して前
記蛍光体層を形成する第4の工程と、 前記蛍光体層表面に金属膜からなる裏面反射層を形成す
る第5の工程とを備えたことを特徴とする蛍光表示装置
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2310998A JPH11224604A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 蛍光表示装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2310998A JPH11224604A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 蛍光表示装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11224604A true JPH11224604A (ja) | 1999-08-17 |
Family
ID=12101314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2310998A Pending JPH11224604A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 蛍光表示装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11224604A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100693767B1 (ko) * | 1999-11-29 | 2007-03-12 | 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 | El 디스플레이 장치 및 전자 기기 |
-
1998
- 1998-02-04 JP JP2310998A patent/JPH11224604A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100693767B1 (ko) * | 1999-11-29 | 2007-03-12 | 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 | El 디스플레이 장치 및 전자 기기 |
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