JPH11216552A - 連続鋳造における電磁メニスカス制御装置及びその制御方法 - Google Patents
連続鋳造における電磁メニスカス制御装置及びその制御方法Info
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- JPH11216552A JPH11216552A JP10325759A JP32575998A JPH11216552A JP H11216552 A JPH11216552 A JP H11216552A JP 10325759 A JP10325759 A JP 10325759A JP 32575998 A JP32575998 A JP 32575998A JP H11216552 A JPH11216552 A JP H11216552A
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- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D11/00—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
- B22D11/10—Supplying or treating molten metal
- B22D11/11—Treating the molten metal
- B22D11/114—Treating the molten metal by using agitating or vibrating means
- B22D11/115—Treating the molten metal by using agitating or vibrating means by using magnetic fields
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- B22D11/00—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
- B22D11/06—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
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- B22D11/16—Controlling or regulating processes or operations
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Coating With Molten Metal (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶融金属のプールの頂面が相互に対面するロ
ールに接触する位置で形成されるメニスカスを磁気的に
制御するための装置および方法を提供すること。 【解決手段】ストリップ鋳造装置46は、相互に対面す
る表面57、60を有し、反対方向に回転する一組のロ
ール49、52を有する。これらロールの間には、頂面
73を有する溶融金属のプール65を保有するために縦
方向に伸びた空間が形成されている。メニスカス75
は、溶融金属のプール65の頂面が相互に対面するロー
ル表面57、60の各々に接触する位置に形成される。
メニスカス75を電磁的に制御するための各種の手段が
提案される。一実施例において、メニスカス75を制御
するための電磁力は、時変電流の流れる導電性コイル8
2によって生成する。別の実施例において、コイルによ
って生成する電磁力に影響を与えるために、コイルには
磁性部材が備えられる。
ールに接触する位置で形成されるメニスカスを磁気的に
制御するための装置および方法を提供すること。 【解決手段】ストリップ鋳造装置46は、相互に対面す
る表面57、60を有し、反対方向に回転する一組のロ
ール49、52を有する。これらロールの間には、頂面
73を有する溶融金属のプール65を保有するために縦
方向に伸びた空間が形成されている。メニスカス75
は、溶融金属のプール65の頂面が相互に対面するロー
ル表面57、60の各々に接触する位置に形成される。
メニスカス75を電磁的に制御するための各種の手段が
提案される。一実施例において、メニスカス75を制御
するための電磁力は、時変電流の流れる導電性コイル8
2によって生成する。別の実施例において、コイルによ
って生成する電磁力に影響を与えるために、コイルには
磁性部材が備えられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属を電磁的
に制御するための方法および装置に関し、特に2個の連
続ストリップ鋳造ロールの間の溶融金属のプールの頂面
を電磁的に制御するための方法および装置に関する。
に制御するための方法および装置に関し、特に2個の連
続ストリップ鋳造ロールの間の溶融金属のプールの頂面
を電磁的に制御するための方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明が適用される操業形態の一例は、
溶融金属を連続的に直接ストリップ(例えば、鋼帯)に
鋳造するためのプロセスである。そのような装置の典型
的なものは、水平方向に一定間隔をおいて配置された1
対のロールからなり、各ロールはそれぞれ水平方向の回
転軸のまわりに反対方向に回転するよう構成されてい
る。2個のロールは典型的には鋼または銅からなる。2
個のロールは水平方向に配置されて、溶融金属を受け入
れるために垂直方向に伸びる間隙を有している。2個の
ロールによって形成される間隙は、正確には下方に向か
ってテーパ状である。プールの側壁は機械的手段または
電磁的手段によって封じ込められている。
溶融金属を連続的に直接ストリップ(例えば、鋼帯)に
鋳造するためのプロセスである。そのような装置の典型
的なものは、水平方向に一定間隔をおいて配置された1
対のロールからなり、各ロールはそれぞれ水平方向の回
転軸のまわりに反対方向に回転するよう構成されてい
る。2個のロールは典型的には鋼または銅からなる。2
個のロールは水平方向に配置されて、溶融金属を受け入
れるために垂直方向に伸びる間隙を有している。2個の
ロールによって形成される間隙は、正確には下方に向か
ってテーパ状である。プールの側壁は機械的手段または
電磁的手段によって封じ込められている。
【0003】間隙内の溶融金属は頂面を有するプールを
形成する。典型的には、溶融金属は、プールの頂面下方
に出口を有する浸漬ノズルによってプールに供給され
る。ロールは冷却されており、そのロールによって、プ
ール内の溶融金属が上記間隙を通って下降するとき、溶
融金属は冷却される。
形成する。典型的には、溶融金属は、プールの頂面下方
に出口を有する浸漬ノズルによってプールに供給され
る。ロールは冷却されており、そのロールによって、プ
ール内の溶融金属が上記間隙を通って下降するとき、溶
融金属は冷却される。
【0004】メニスカスは、溶融金属のプールの頂面が
ロール表面に接触する位置(メニスカス位置)に形成さ
れる。メニスカスにおいて、プールは下方に向かってテ
ーパ状になっており、ロール表面に谷間を形成する。メ
ニスカスは、メニスカスとロール表面との間に形成され
る角度βによって特徴付けられる。従来の鋳造装置でみ
られるようにメニスカス角度(β)が比較的大きいと
き、ストリップの表面特性は劣化する。
ロール表面に接触する位置(メニスカス位置)に形成さ
れる。メニスカスにおいて、プールは下方に向かってテ
ーパ状になっており、ロール表面に谷間を形成する。メ
ニスカスは、メニスカスとロール表面との間に形成され
る角度βによって特徴付けられる。従来の鋳造装置でみ
られるようにメニスカス角度(β)が比較的大きいと
き、ストリップの表面特性は劣化する。
【0005】ストリップの表面特性の劣化に加えて、従
来の装置で鋳造されたストリップの厚さは一様でない。
溶融金属の波がプール内のノズルの出口近くに形成さ
れ、ノズルから放射状に広がる。波がロールの表面に達
すると、ロールに接触する波の部分は凝固する。波頭は
波の谷の部分よりも高い位置にあるロール表面まで達す
る。波頭はロール表面の比較的高い位置に達するので、
波頭の溶融金属は谷部の溶融金属よりも冷却と凝固の時
間が長くなる。その結果、谷部がロールに接触するとき
に形成されるストリップの厚みよりも波頭部分がロール
に接触するときに形成されるストリップの厚みの方が厚
くなる。このように、波が起きることによってストリッ
プの厚さが一様でなくなる。ストリップの厚さが一様で
なくなれば、波の振幅を増すことになる。
来の装置で鋳造されたストリップの厚さは一様でない。
溶融金属の波がプール内のノズルの出口近くに形成さ
れ、ノズルから放射状に広がる。波がロールの表面に達
すると、ロールに接触する波の部分は凝固する。波頭は
波の谷の部分よりも高い位置にあるロール表面まで達す
る。波頭はロール表面の比較的高い位置に達するので、
波頭の溶融金属は谷部の溶融金属よりも冷却と凝固の時
間が長くなる。その結果、谷部がロールに接触するとき
に形成されるストリップの厚みよりも波頭部分がロール
に接触するときに形成されるストリップの厚みの方が厚
くなる。このように、波が起きることによってストリッ
プの厚さが一様でなくなる。ストリップの厚さが一様で
なくなれば、波の振幅を増すことになる。
【0006】波頭の溶融金属は谷部の溶融金属よりも冷
却の時間が長いために、波頭の溶融金属は谷部の溶融金
属よりも低温になる。波頭と谷部の溶融金属の温度が等
しくなければ、ストリップに応力が発生し、ストリップ
の縦方向に沿って亀裂を形成することがある。
却の時間が長いために、波頭の溶融金属は谷部の溶融金
属よりも低温になる。波頭と谷部の溶融金属の温度が等
しくなければ、ストリップに応力が発生し、ストリップ
の縦方向に沿って亀裂を形成することがある。
【0007】溶融金属のプールの側壁を水平方向の磁界
からなる電磁界によって封じ込めれば、プールの頂面に
おける付加的な波が、水平封じ込め磁界と、プールの側
壁にその封じ込め磁界が誘導する垂直方向のうず電流と
の相互作用によって形成される。うず電流によってプー
ルが攪拌され、溶融金属の側壁に滝効果(すなわち、側
壁に沿った溶融金属の垂直方向の流れ)が生じる。
からなる電磁界によって封じ込めれば、プールの頂面に
おける付加的な波が、水平封じ込め磁界と、プールの側
壁にその封じ込め磁界が誘導する垂直方向のうず電流と
の相互作用によって形成される。うず電流によってプー
ルが攪拌され、溶融金属の側壁に滝効果(すなわち、側
壁に沿った溶融金属の垂直方向の流れ)が生じる。
【0008】メニスカスの角度(β)を減少し、波を減
衰するために、従来の鋳造装置は表面ボードを使用して
いる。表面ボードは、ロールの凸状湾曲面を補完するよ
うに凹状湾曲面を有しており、ロールに隣接して配置さ
れている。表面ボードとロールの間に位置する溶融金属
は、表面ボードがない場合よりも小さいメニスカス角度
(β)を有している。また、表面ボードは、溶融金属の
波を機械的にロールに接触しないようにする障壁を備え
ることによって波を減衰する。しかしながら、表面ボー
ドは消耗品であり、僅かな熱にしか耐えられないので、
表面ボードを使用する装置で鋼帯を製造するとき、相当
なコスト上昇を招くことになる。
衰するために、従来の鋳造装置は表面ボードを使用して
いる。表面ボードは、ロールの凸状湾曲面を補完するよ
うに凹状湾曲面を有しており、ロールに隣接して配置さ
れている。表面ボードとロールの間に位置する溶融金属
は、表面ボードがない場合よりも小さいメニスカス角度
(β)を有している。また、表面ボードは、溶融金属の
波を機械的にロールに接触しないようにする障壁を備え
ることによって波を減衰する。しかしながら、表面ボー
ドは消耗品であり、僅かな熱にしか耐えられないので、
表面ボードを使用する装置で鋼帯を製造するとき、相当
なコスト上昇を招くことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の技術の
有するこのような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、ストリップを鋳造するときに起きる上
記問題を処理するためのストリップ鋳造装置および鋳造
方法に関するものである。特に、本発明の目的は、溶融
金属のプールの頂面が相互に対面するロールに接触する
位置で形成されるメニスカスを磁気的に制御するための
装置および方法を提供することにある。
有するこのような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、ストリップを鋳造するときに起きる上
記問題を処理するためのストリップ鋳造装置および鋳造
方法に関するものである。特に、本発明の目的は、溶融
金属のプールの頂面が相互に対面するロールに接触する
位置で形成されるメニスカスを磁気的に制御するための
装置および方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、以下に説明する一つまたは二つ以上の機能
を果たす電磁界を形成することを特徴としている。その
ような機能の一つは、メニスカス位置に隣接する波の振
幅を減少することである。他の機能は、波とメニスカス
位置に隣接するロール表面との間に障壁を形成すること
である。さらに他の機能は、メニスカス角度を制御する
ことである。
に本発明は、以下に説明する一つまたは二つ以上の機能
を果たす電磁界を形成することを特徴としている。その
ような機能の一つは、メニスカス位置に隣接する波の振
幅を減少することである。他の機能は、波とメニスカス
位置に隣接するロール表面との間に障壁を形成すること
である。さらに他の機能は、メニスカス角度を制御する
ことである。
【0011】メニスカスを制御するための構造はメニス
カス位置に隣接しており、メニスカス位置のロールの外
側にあり、メニスカスを制御するためにメニスカス位置
に隣接するプールの頂面に作用する電磁界を生成する。
メニスカスを制御するための構造は、導電性コイルを有
しており、そのコイルをとおって時変電流が流れ、電磁
界が形成される。
カス位置に隣接しており、メニスカス位置のロールの外
側にあり、メニスカスを制御するためにメニスカス位置
に隣接するプールの頂面に作用する電磁界を生成する。
メニスカスを制御するための構造は、導電性コイルを有
しており、そのコイルをとおって時変電流が流れ、電磁
界が形成される。
【0012】また、磁界に影響を与える磁性部材の干渉
を受けることなく、上記した一つまたは二つ以上の機能
を電磁界が果たすことができるように、メニスカス位置
に充分近接して電磁界を生成しうるように、上記導電性
コイルはメニスカス位置に隣接したコイル部分を有して
いる。さらに、磁性部材がない場合における電流よりも
少ない電流で上記した一つまたは二つ以上の機能を電磁
界が果たすことができるような電磁界を形成するため
に、高透磁率の磁性部材を使用することができる。機械
的な側壁制御手段を有する場合、表面の波を制御するた
めの構造は、溶融金属のプールの側壁の頂面に沿って伸
びている。
を受けることなく、上記した一つまたは二つ以上の機能
を電磁界が果たすことができるように、メニスカス位置
に充分近接して電磁界を生成しうるように、上記導電性
コイルはメニスカス位置に隣接したコイル部分を有して
いる。さらに、磁性部材がない場合における電流よりも
少ない電流で上記した一つまたは二つ以上の機能を電磁
界が果たすことができるような電磁界を形成するため
に、高透磁率の磁性部材を使用することができる。機械
的な側壁制御手段を有する場合、表面の波を制御するた
めの構造は、溶融金属のプールの側壁の頂面に沿って伸
びている。
【0013】他の特徴と利点は特許請求の範囲と詳細な
説明に記載されているとおりであり、添付図面に基づく
詳細な説明から当業者には明らかである。
説明に記載されているとおりであり、添付図面に基づく
詳細な説明から当業者には明らかである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜3において、40は、連続
ストリップ鋳造装置46で形成されるメニスカスを電磁
的に制御するための本発明の電磁メニスカス制御装置で
ある。連続ストリップ鋳造装置46は、反対方向に回転
する第一ロール49と第二ロール52を有する一般的な
ストリップ鋳造装置である。第一ロール49と第二ロー
ル52は、それぞれ相互に対面する表面57と60を有
しており、これらの表面によって溶融金属のプール65
を保有するための空間62が定められる。溶融金属をプ
ール65に供給するためのノズル70(図3)がロール
49と52の間に配置されている。溶融金属のプール6
5は頂面73を有しており、メニスカス75はプールの
頂面73がロールの表面57と60に接する位置である
メニスカス位置79に隣接して形成される。
ストリップ鋳造装置46で形成されるメニスカスを電磁
的に制御するための本発明の電磁メニスカス制御装置で
ある。連続ストリップ鋳造装置46は、反対方向に回転
する第一ロール49と第二ロール52を有する一般的な
ストリップ鋳造装置である。第一ロール49と第二ロー
ル52は、それぞれ相互に対面する表面57と60を有
しており、これらの表面によって溶融金属のプール65
を保有するための空間62が定められる。溶融金属をプ
ール65に供給するためのノズル70(図3)がロール
49と52の間に配置されている。溶融金属のプール6
5は頂面73を有しており、メニスカス75はプールの
頂面73がロールの表面57と60に接する位置である
メニスカス位置79に隣接して形成される。
【0015】装置40は、メニスカス75を制御するた
めにプールの頂面73に作用する電磁界を生成するため
にメニスカス位置79に隣接する設備76を有してい
る。図1に示すように、設備76は、導電性コイル82
と、電磁界を生成するためにコイル82に時変電流を流
せるようにコイル82に電気的に接続された装置85を
有している。より詳細に後記するように、導電性コイル
82はコイル82を冷却するために、内部を水が流通す
る銅製の管である。装置85は、図1と図2に概略が示
されており、一般的な電源または適正な量の電流を流す
ことのできる電源を有している。コイル82は、アルミ
ニウムを垂直方向に鋳造する間、電磁封じ込めのために
使用されるループに類似したものである。そのようなル
ープは、米国特許4982796または4905756
に記載されており、参考のために本明細書にも引用され
ている。
めにプールの頂面73に作用する電磁界を生成するため
にメニスカス位置79に隣接する設備76を有してい
る。図1に示すように、設備76は、導電性コイル82
と、電磁界を生成するためにコイル82に時変電流を流
せるようにコイル82に電気的に接続された装置85を
有している。より詳細に後記するように、導電性コイル
82はコイル82を冷却するために、内部を水が流通す
る銅製の管である。装置85は、図1と図2に概略が示
されており、一般的な電源または適正な量の電流を流す
ことのできる電源を有している。コイル82は、アルミ
ニウムを垂直方向に鋳造する間、電磁封じ込めのために
使用されるループに類似したものである。そのようなル
ープは、米国特許4982796または4905756
に記載されており、参考のために本明細書にも引用され
ている。
【0016】メニスカス75の制御の原理は電磁反発力
である。コイル82を流れる電流は、コイルの周りに電
磁界を作る。磁界は図3(a)と図4(a)の等価磁力
線86で表されている。磁束の経路は87で示されてい
る。磁界の強さはコイル82を流れる電流を増すことに
よって増加する。
である。コイル82を流れる電流は、コイルの周りに電
磁界を作る。磁界は図3(a)と図4(a)の等価磁力
線86で表されている。磁束の経路は87で示されてい
る。磁界の強さはコイル82を流れる電流を増すことに
よって増加する。
【0017】図4(b)に示すように、特定の位置にお
ける電磁反発力または磁気圧Fは、その位置における磁
界の強さBと、その磁界によってその位置の金属に誘導
されるうず電流ie との積に比例する。図4(b)で表
されている位置は図4(a)で89として示されてい
る。メニスカス位置79における電磁反発力Fは、メニ
スカス位置79における磁界の強さBと、メニスカス位
置79における磁界によってメニスカス75に誘導され
るうず電流ie との積に比例する。うず電流ieは磁界
によって生成するために、電磁反発力Fは、磁界の強さ
Bの自乗に比例する。磁気圧Fは、μを溶融金属の透磁
率とした場合、B2/(2μ) で表される。透磁率に関
しては、より詳細に後記する。特定の位置における磁気
圧Fは、その位置における等価磁力線の接線に垂直であ
って、図4(b)に示すうず電流に垂直である方向に溶
融金属を押し上げる。
ける電磁反発力または磁気圧Fは、その位置における磁
界の強さBと、その磁界によってその位置の金属に誘導
されるうず電流ie との積に比例する。図4(b)で表
されている位置は図4(a)で89として示されてい
る。メニスカス位置79における電磁反発力Fは、メニ
スカス位置79における磁界の強さBと、メニスカス位
置79における磁界によってメニスカス75に誘導され
るうず電流ie との積に比例する。うず電流ieは磁界
によって生成するために、電磁反発力Fは、磁界の強さ
Bの自乗に比例する。磁気圧Fは、μを溶融金属の透磁
率とした場合、B2/(2μ) で表される。透磁率に関
しては、より詳細に後記する。特定の位置における磁気
圧Fは、その位置における等価磁力線の接線に垂直であ
って、図4(b)に示すうず電流に垂直である方向に溶
融金属を押し上げる。
【0018】磁界の強さは、溶融金属のプール65と、
電磁界を生成するコイル82との距離に逆比例する関係
にある。このように、溶融金属のプール65とコイル8
2との間の距離が2倍になれば、プール65における磁
界の強さBは、以前の強さの半分になり、磁気圧Fは、
以前の大きさの1/4になる(F∝B2)。
電磁界を生成するコイル82との距離に逆比例する関係
にある。このように、溶融金属のプール65とコイル8
2との間の距離が2倍になれば、プール65における磁
界の強さBは、以前の強さの半分になり、磁気圧Fは、
以前の大きさの1/4になる(F∝B2)。
【0019】プールの頂面73は、ノズル70(図3
(a))から出る溶融金属によって形成される波88
(図4(a)、図5、図6)を有している。波88は、
通常メニスカス位置79に向かって移動する。図6に明
らかなように、波88は、波頭91と谷94が連続した
ものであり、溶融金属はロールの表面に接する(図6に
おいてロール49の表面57)。波頭91の溶融金属は
谷94の溶融金属よりもロール表面57に長く接するた
めに、波頭91の溶融金属は谷94の溶融金属よりも凝
固時間が長くなる。このように、凝固時間は一様でない
ために、ストリップの幅方向におけるストリップの厚さ
は一様でなくなる。さらに、波88の振幅が大きくなる
ほど、ストリップの表面が均一でないためにストリップ
の厚さのばらつきは大きくなる。また、波頭91の溶融
金属は谷94の溶融金属よりもロール表面57に長く接
するために、波頭91の溶融金属は谷94の溶融金属よ
りも冷却時間が長くなる。それゆえ、波頭91の溶融金
属は谷94の溶融金属よりも低温になる。波頭91と谷
94における温度差によってストリップに応力が発生
し、ストリップの縦軸方向にわたり亀裂を生じることが
ある。
(a))から出る溶融金属によって形成される波88
(図4(a)、図5、図6)を有している。波88は、
通常メニスカス位置79に向かって移動する。図6に明
らかなように、波88は、波頭91と谷94が連続した
ものであり、溶融金属はロールの表面に接する(図6に
おいてロール49の表面57)。波頭91の溶融金属は
谷94の溶融金属よりもロール表面57に長く接するた
めに、波頭91の溶融金属は谷94の溶融金属よりも凝
固時間が長くなる。このように、凝固時間は一様でない
ために、ストリップの幅方向におけるストリップの厚さ
は一様でなくなる。さらに、波88の振幅が大きくなる
ほど、ストリップの表面が均一でないためにストリップ
の厚さのばらつきは大きくなる。また、波頭91の溶融
金属は谷94の溶融金属よりもロール表面57に長く接
するために、波頭91の溶融金属は谷94の溶融金属よ
りも冷却時間が長くなる。それゆえ、波頭91の溶融金
属は谷94の溶融金属よりも低温になる。波頭91と谷
94における温度差によってストリップに応力が発生
し、ストリップの縦軸方向にわたり亀裂を生じることが
ある。
【0020】ストリップの表面品質と厚さの均一性を改
善するために、コイル82(図6には示さず)が、メニ
スカス75に隣接する波88の振幅を減少する電磁界を
生成するために使用される。図4(a)は、コイル82
による電磁界によって波88が減衰する様子を示してい
る。一方、図5は、コイル82または波を減衰する他の
電磁力源を有しない鋳造装置における減衰されない波8
8を示している。
善するために、コイル82(図6には示さず)が、メニ
スカス75に隣接する波88の振幅を減少する電磁界を
生成するために使用される。図4(a)は、コイル82
による電磁界によって波88が減衰する様子を示してい
る。一方、図5は、コイル82または波を減衰する他の
電磁力源を有しない鋳造装置における減衰されない波8
8を示している。
【0021】図7と図8に示すように、メニスカス位置
79におけるプールの頂面73とメニスカス位置79に
隣接するロール表面57は、メニスカス角度の(β)を
定める。コイル82は、メニスカス角度βを制御する電
磁界を生成する。メニスカス角度βを減少すれば、スト
リップの表面品質を改善することができる。図7は、コ
イル82による磁界によって生まれる磁気圧のためにメ
ニスカス角度βが比較的小さくなる場合を示す。一方、
図8において、メニスカス角度βは、コイル82または
角度βを減少する他の電磁力源がないために比較的大き
くなる。
79におけるプールの頂面73とメニスカス位置79に
隣接するロール表面57は、メニスカス角度の(β)を
定める。コイル82は、メニスカス角度βを制御する電
磁界を生成する。メニスカス角度βを減少すれば、スト
リップの表面品質を改善することができる。図7は、コ
イル82による磁界によって生まれる磁気圧のためにメ
ニスカス角度βが比較的小さくなる場合を示す。一方、
図8において、メニスカス角度βは、コイル82または
角度βを減少する他の電磁力源がないために比較的大き
くなる。
【0022】波88によって起こされるストリップ表面
の不均一性を解決する他の手段は障壁を形成することで
ある。コイル82は、波88とロール表面57、60と
の間に障壁を形成するために電磁界を生成するべく使用
される。図4(a)に示すように、コイル82によって
生成される電磁界は、波88とロール表面との間に介装
され、波88がロール表面(図4(a)における57)
に到達するのを防止する。
の不均一性を解決する他の手段は障壁を形成することで
ある。コイル82は、波88とロール表面57、60と
の間に障壁を形成するために電磁界を生成するべく使用
される。図4(a)に示すように、コイル82によって
生成される電磁界は、波88とロール表面との間に介装
され、波88がロール表面(図4(a)における57)
に到達するのを防止する。
【0023】図1と図3(a)に示すように、コイル8
2は、メニスカス位置79に充分に近接した電磁界を生
成するために、メニスカス位置79に隣接するコイル部
分97を有している。その結果、電磁界に上記した機能
のいずれか、すなわち、溶融金属の波88を減衰するこ
と、メニスカス角度βを制御すること、または波88と
ロール表面57、60との間に障壁を形成することを可
能ならしめる。 コイル82は、銅のような導電性材料
からなる。コイル82の断面は、図3(a)に示すよう
に環状であるが、矩形、正方形、三角形、楕円形または
電気を流すために他の適切な形状を採用することができ
る。図示するコイル82は、コイル内に冷却水を循環で
きるようにするために中空である。冷却水は、コイル8
2に電流が流れると、それによって生成する磁界の周波
数のために生まれる熱量が多すぎて空冷では不充分であ
る場合に必要である。
2は、メニスカス位置79に充分に近接した電磁界を生
成するために、メニスカス位置79に隣接するコイル部
分97を有している。その結果、電磁界に上記した機能
のいずれか、すなわち、溶融金属の波88を減衰するこ
と、メニスカス角度βを制御すること、または波88と
ロール表面57、60との間に障壁を形成することを可
能ならしめる。 コイル82は、銅のような導電性材料
からなる。コイル82の断面は、図3(a)に示すよう
に環状であるが、矩形、正方形、三角形、楕円形または
電気を流すために他の適切な形状を採用することができ
る。図示するコイル82は、コイル内に冷却水を循環で
きるようにするために中空である。冷却水は、コイル8
2に電流が流れると、それによって生成する磁界の周波
数のために生まれる熱量が多すぎて空冷では不充分であ
る場合に必要である。
【0024】一般に、溶融金属の表面73において少な
くとも約100ガウスの磁界の強さがあれば、メニスカ
ス75を制御するに充分である。コイル82とメニスカ
ス75との距離が、約0.25〜1インチ(6.5〜2
5.4mm)であり、電流が約200〜1000アンペア
であれば、メニスカス75に対する好ましい制御をする
には充分な磁界の強さが得られる。もちろん、メニスカ
ス75からの距離は、コイル82を流れる電流の大きさ
に応じてその効果が変わる。メニスカス75が電磁界の
影響を受けないとき、ロール表面(例えば、ロール表面
57)から最も遠いメニスカス75の一部は、ロール表
面から約4〜12mm離れた位置にある。メニスカス75
が、ロール表面から約4〜12mm離れているために、メ
ニスカス75を制御するためには、ロール表面に非常に
近接するように強い磁界が向いていなければならない。
電磁界の影響を受けないとき、メニスカス75がロール
表面から離れている最大距離は、ロール49、52の回
転速度や他の変数によって変わる。
くとも約100ガウスの磁界の強さがあれば、メニスカ
ス75を制御するに充分である。コイル82とメニスカ
ス75との距離が、約0.25〜1インチ(6.5〜2
5.4mm)であり、電流が約200〜1000アンペア
であれば、メニスカス75に対する好ましい制御をする
には充分な磁界の強さが得られる。もちろん、メニスカ
ス75からの距離は、コイル82を流れる電流の大きさ
に応じてその効果が変わる。メニスカス75が電磁界の
影響を受けないとき、ロール表面(例えば、ロール表面
57)から最も遠いメニスカス75の一部は、ロール表
面から約4〜12mm離れた位置にある。メニスカス75
が、ロール表面から約4〜12mm離れているために、メ
ニスカス75を制御するためには、ロール表面に非常に
近接するように強い磁界が向いていなければならない。
電磁界の影響を受けないとき、メニスカス75がロール
表面から離れている最大距離は、ロール49、52の回
転速度や他の変数によって変わる。
【0025】漏れ磁束は図において98(図3(a)や
以下の図面において)として示されており、メニスカス
や波の減衰の制御に有効でない磁束である。
以下の図面において)として示されており、メニスカス
や波の減衰の制御に有効でない磁束である。
【0026】コイル82が溶融金属のプール65の頂面
73に近いとき、溶融金属はコイル82上に飛散するこ
とがある。コイル82を保護するために、コイル82
は、図3(b)に示すように、セラミックのようなスプ
ラッシュガード100または他の非導電性材料で被覆さ
れている。コイル82と溶融金属の頂面73との距離
が、スプラッシュガード100を被覆するために増加し
なければならないのであれば、メニスカス位置79にお
いて特定の磁界の強さを得るために必要な電流は、増加
する必要がある。
73に近いとき、溶融金属はコイル82上に飛散するこ
とがある。コイル82を保護するために、コイル82
は、図3(b)に示すように、セラミックのようなスプ
ラッシュガード100または他の非導電性材料で被覆さ
れている。コイル82と溶融金属の頂面73との距離
が、スプラッシュガード100を被覆するために増加し
なければならないのであれば、メニスカス位置79にお
いて特定の磁界の強さを得るために必要な電流は、増加
する必要がある。
【0027】ロールとプールは透磁率μを有している。
μは、磁力線を集中するための材料の機能の尺度であ
り、磁束の磁気伝導性に類似するものである。ロールと
プールは、また抵抗率ρを有している。交流磁界は、時
変電流の周波数に等しい周波数fを有している。交流磁
界が抵抗率ρと透磁率μを有する導電性材料の表面に付
加されるとき、その材料における磁界とうず電流の密度
は弱められ、磁界とうず電流が材料を貫通するとき位相
がずれる。その磁束が、表面における磁界の強さの0.
367に弱められる材料の表面からの距離δは、以下の
式によって定義される表皮厚さ(δ)と呼ばれる。
μは、磁力線を集中するための材料の機能の尺度であ
り、磁束の磁気伝導性に類似するものである。ロールと
プールは、また抵抗率ρを有している。交流磁界は、時
変電流の周波数に等しい周波数fを有している。交流磁
界が抵抗率ρと透磁率μを有する導電性材料の表面に付
加されるとき、その材料における磁界とうず電流の密度
は弱められ、磁界とうず電流が材料を貫通するとき位相
がずれる。その磁束が、表面における磁界の強さの0.
367に弱められる材料の表面からの距離δは、以下の
式によって定義される表皮厚さ(δ)と呼ばれる。
【0028】δ=(ρ/μπf)1/2 材料内で指数関数的に減衰する磁束は、材料の表皮厚さ
δ内に封じ込められる想像上の一様な電磁界に等価であ
る。融点における鋼において、ρは約140マイクロΩ
・cmである。水冷銅製ロールにおいて、ρは約1.73
マイクロΩ・cmである。溶融金属(Fe)と室温の銅
(Cu)に対する異なる周波数(f)における表皮厚さ
(δ)は表1に示すとおりである。
δ内に封じ込められる想像上の一様な電磁界に等価であ
る。融点における鋼において、ρは約140マイクロΩ
・cmである。水冷銅製ロールにおいて、ρは約1.73
マイクロΩ・cmである。溶融金属(Fe)と室温の銅
(Cu)に対する異なる周波数(f)における表皮厚さ
(δ)は表1に示すとおりである。
【0029】
【表1】
【0030】鋼の融点は、約700℃であるキュリー温
度より充分に高く、低炭素鋼を鋳造するときでさえ、溶
融金属は非磁性となる。キュリー温度は、鋼が磁性を失
う温度として定義される。
度より充分に高く、低炭素鋼を鋳造するときでさえ、溶
融金属は非磁性となる。キュリー温度は、鋼が磁性を失
う温度として定義される。
【0031】表皮厚さが薄くなれば、溶融金属の電磁的
かき交ぜまたは電磁的攪拌は弱くなり、メニスカス75
の制御は良くなる。高周波磁界は低周波磁界より浅いと
ころにしか達しない。10000ヘルツの周波数におい
て、かき交ぜはプールの頂面73をほとんど波立たせる
ことはない。300ヘルツになると、かき交ぜは激しく
なり、しばしば我慢できないほど表面を波立たせる。
かき交ぜまたは電磁的攪拌は弱くなり、メニスカス75
の制御は良くなる。高周波磁界は低周波磁界より浅いと
ころにしか達しない。10000ヘルツの周波数におい
て、かき交ぜはプールの頂面73をほとんど波立たせる
ことはない。300ヘルツになると、かき交ぜは激しく
なり、しばしば我慢できないほど表面を波立たせる。
【0032】高周波数の不利な点は、うず電流によって
熱が生成することである。溶融金属のプールにおける単
位面積当たりの動力消費(P/A)は、 P/A=ρ・(B/μ)2/(2δ) となる。任意の磁束密度(B)における動力消費は表皮
厚さ(δ)に反比例する。表皮厚さ(δ)は周波数
(f)の平方根に反比例するため、動力の消費は周波数
(f)に比例する。
熱が生成することである。溶融金属のプールにおける単
位面積当たりの動力消費(P/A)は、 P/A=ρ・(B/μ)2/(2δ) となる。任意の磁束密度(B)における動力消費は表皮
厚さ(δ)に反比例する。表皮厚さ(δ)は周波数
(f)の平方根に反比例するため、動力の消費は周波数
(f)に比例する。
【0033】以下の表2は、100ガウスの表面の磁界
強度(B)における、溶融金属(鋼)と室温の銅製ロー
ルに対するうず電流による動力消費が示されている。
強度(B)における、溶融金属(鋼)と室温の銅製ロー
ルに対するうず電流による動力消費が示されている。
【0034】
【表2】
【0035】特に、表2に示す比較的低い磁界の強さ
(100ガウス)において、かき交ぜを減少するため
に、3kHz以上の高周波数で電磁メニスカス制御設備
76を操作することは有利である。コイル82が100
ガウスの磁界を生成するとき、表2に示すように、これ
らの周波数における銅ロールの表面57、60の熱は無
視できる。
(100ガウス)において、かき交ぜを減少するため
に、3kHz以上の高周波数で電磁メニスカス制御設備
76を操作することは有利である。コイル82が100
ガウスの磁界を生成するとき、表2に示すように、これ
らの周波数における銅ロールの表面57、60の熱は無
視できる。
【0036】典型的には、ロール49と52は、ロール
表面57、60におけるストリップの凝固を容易にする
ようにロールの内部には水が循環して、冷却されてい
る。一般的に、ストリップの鋳造におけるロール49、
52の冷却は、溶融金属のプール65がロール49、5
2の熱源であるためのに必要である。そして、ストリッ
プの連続鋳造において、ロール49、52を冷却するこ
とは好ましい。
表面57、60におけるストリップの凝固を容易にする
ようにロールの内部には水が循環して、冷却されてい
る。一般的に、ストリップの鋳造におけるロール49、
52の冷却は、溶融金属のプール65がロール49、5
2の熱源であるためのに必要である。そして、ストリッ
プの連続鋳造において、ロール49、52を冷却するこ
とは好ましい。
【0037】ロール49、52を冷却するための一般的
な冷却構造は、熱源としてのコイル82によって磁界に
さらされるロール49、52を冷却するに充分なもので
ある。コイル82が使用されるとき、ロール表面57、
60に過度の熱が発生すれば、コイル82はロール表面
における磁界の強さを減少するために、ロール表面5
7、60から比較的遠くに離れるように配置される。し
かし、実質的に100ガウス以上の強さを有する磁界
は、ロールの表面57、60を加熱する。
な冷却構造は、熱源としてのコイル82によって磁界に
さらされるロール49、52を冷却するに充分なもので
ある。コイル82が使用されるとき、ロール表面57、
60に過度の熱が発生すれば、コイル82はロール表面
における磁界の強さを減少するために、ロール表面5
7、60から比較的遠くに離れるように配置される。し
かし、実質的に100ガウス以上の強さを有する磁界
は、ロールの表面57、60を加熱する。
【0038】コイル82によるロール表面57、60の
加熱位置は、メニスカス位置79が好ましい。というの
は、そのような加熱によって、ストリップの表面の均一
性を増すからである。ロール表面57、60が加熱され
ると、溶融金属の波頭91(図6)の凝固が遅れる。そ
の結果、波頭91の凝固時間と谷94(図6)の凝固時
間との間の差異が減少する。以下のいずれか一つ以上の
方法を、ロール表面57、60の加熱量を増加するため
に採用することができる:ロール表面57と60の比較
的近くにコイル82を配置すること、コイル82を流れ
る電流を増すこと、磁界の周波数を増すこと。
加熱位置は、メニスカス位置79が好ましい。というの
は、そのような加熱によって、ストリップの表面の均一
性を増すからである。ロール表面57、60が加熱され
ると、溶融金属の波頭91(図6)の凝固が遅れる。そ
の結果、波頭91の凝固時間と谷94(図6)の凝固時
間との間の差異が減少する。以下のいずれか一つ以上の
方法を、ロール表面57、60の加熱量を増加するため
に採用することができる:ロール表面57と60の比較
的近くにコイル82を配置すること、コイル82を流れ
る電流を増すこと、磁界の周波数を増すこと。
【0039】上記したように、ロール49、52は、典
型的には銅または鋼からなる。ロール表面57、60の
加熱量を増加する別の方法は、銅または鋼より熱伝導率
が低いか、電気伝導率が低いか、透磁率が高い材料でロ
ール49、52を製造することである。例えば、銅製の
ロールは、ニッケルまたはニッケル基合金で被覆するこ
とができる。同じ磁界にさらされると、銅または鋼より
熱伝導率が低く、銅より電気伝導率が低く、銅または鋼
より透磁率が高いニッケル被覆は、銅または鋼製のロー
ルの表面よりロール表面温度が高くなる。
型的には銅または鋼からなる。ロール表面57、60の
加熱量を増加する別の方法は、銅または鋼より熱伝導率
が低いか、電気伝導率が低いか、透磁率が高い材料でロ
ール49、52を製造することである。例えば、銅製の
ロールは、ニッケルまたはニッケル基合金で被覆するこ
とができる。同じ磁界にさらされると、銅または鋼より
熱伝導率が低く、銅より電気伝導率が低く、銅または鋼
より透磁率が高いニッケル被覆は、銅または鋼製のロー
ルの表面よりロール表面温度が高くなる。
【0040】図9〜11(b)に示す別の実施例におい
て、コイル82は、第一および第二のコイル部分10
3、106よりなり、それぞれ互いに電気的に接続され
てメニスカス位置79に隣接している。図9〜11
(b)に示すように、第二コイル部分106は、実質的
に第一コイル部分103に平行に配置されている。第二
コイル部分106は、第一コイル部分103に対して反
対方向に配置することもできる。図から明らかなよう
に、コイル82は図9において中実であるように示され
ており、図11(a)と11(b)においては中空であ
る。
て、コイル82は、第一および第二のコイル部分10
3、106よりなり、それぞれ互いに電気的に接続され
てメニスカス位置79に隣接している。図9〜11
(b)に示すように、第二コイル部分106は、実質的
に第一コイル部分103に平行に配置されている。第二
コイル部分106は、第一コイル部分103に対して反
対方向に配置することもできる。図から明らかなよう
に、コイル82は図9において中実であるように示され
ており、図11(a)と11(b)においては中空であ
る。
【0041】磁界は、図11(b)において、等価磁力
線109として示されている。図11(b)および第
一、第二コイル部分を有する後続する図面において、電
流の方向は一つのコイル部分の中心に「X」として示さ
れており、他のコイル部分の中心に「点」として示され
ている。「X」記号は、当該図面の紙面に向かって電流
が流れていくことを示し、「点」記号は当該図面の紙面
から電流が外に向かって流れていくことを示している。
コイル部分の周りにおける磁界の方向は、そのコイル部
分を流れる電流の方向に、いわゆる右手の法則を適用す
ることによって決定することができる。
線109として示されている。図11(b)および第
一、第二コイル部分を有する後続する図面において、電
流の方向は一つのコイル部分の中心に「X」として示さ
れており、他のコイル部分の中心に「点」として示され
ている。「X」記号は、当該図面の紙面に向かって電流
が流れていくことを示し、「点」記号は当該図面の紙面
から電流が外に向かって流れていくことを示している。
コイル部分の周りにおける磁界の方向は、そのコイル部
分を流れる電流の方向に、いわゆる右手の法則を適用す
ることによって決定することができる。
【0042】図11(b)において、等価磁力線109
として示される磁界と、第一コイル部分103と第二コ
イル部分106との間隙111に関して、第一コイル部
分103と第二コイル部分106によって生成する磁界
は同一方向に走る。このように、第一コイル部分103
と第二コイル部分106との間隙において、それぞれの
コイル部分によって生成する磁界は互いに補強する。
として示される磁界と、第一コイル部分103と第二コ
イル部分106との間隙111に関して、第一コイル部
分103と第二コイル部分106によって生成する磁界
は同一方向に走る。このように、第一コイル部分103
と第二コイル部分106との間隙において、それぞれの
コイル部分によって生成する磁界は互いに補強する。
【0043】図1〜4(a)におけるコイルは幅広ルー
プ状コイルと呼ばれる。というのは、図1〜4(a)に
おいてコイル82によって囲まれる面積は比較的大き
く、プール65の頂面73の幅方向におよぶからであ
る。対照的に、図9〜12におけるコイル82は、2つ
の狭幅ループ110(図10(a)、10(b))を形
成し、各ループ110は比較的狭い面積を囲んでいる。
幅広ループ状コイルはプールの全頂面にうず電流を生成
しやすく、狭幅ループの場合に比べて高いインダクタン
スを有するようになる。また、狭幅ループの場合は、幅
広ループの場合よりも必要な電圧や電流は低くなる。
プ状コイルと呼ばれる。というのは、図1〜4(a)に
おいてコイル82によって囲まれる面積は比較的大き
く、プール65の頂面73の幅方向におよぶからであ
る。対照的に、図9〜12におけるコイル82は、2つ
の狭幅ループ110(図10(a)、10(b))を形
成し、各ループ110は比較的狭い面積を囲んでいる。
幅広ループ状コイルはプールの全頂面にうず電流を生成
しやすく、狭幅ループの場合に比べて高いインダクタン
スを有するようになる。また、狭幅ループの場合は、幅
広ループの場合よりも必要な電圧や電流は低くなる。
【0044】図9〜12において、コイル部分103と
106との間隙(間隙111)は、図2の幅広ループ状
コイル82によって囲まれる間隙112よりずっと小さ
い。図3(幅広ループ)の磁力線と図11(b)、図1
2の(狭幅ループ)の磁力線を比較すると、図9〜12
の狭幅ループの場合、磁力線は非常に小さな空間に集中
しているのが分かる。また、うず電流損とうず電流のか
き交ぜは狭い空間に限定される。
106との間隙(間隙111)は、図2の幅広ループ状
コイル82によって囲まれる間隙112よりずっと小さ
い。図3(幅広ループ)の磁力線と図11(b)、図1
2の(狭幅ループ)の磁力線を比較すると、図9〜12
の狭幅ループの場合、磁力線は非常に小さな空間に集中
しているのが分かる。また、うず電流損とうず電流のか
き交ぜは狭い空間に限定される。
【0045】電流ループのインダクタンスLは、コンダ
クタによって囲まれる面積に概略比例する。それゆえ、
図9〜12の狭幅ループのインダクタンスは、図1〜3
の幅広ループのインダクタンスよりずっと小さい。
クタによって囲まれる面積に概略比例する。それゆえ、
図9〜12の狭幅ループのインダクタンスは、図1〜3
の幅広ループのインダクタンスよりずっと小さい。
【0046】システムの抵抗における電力ロスは、コイ
ルコンダクタにおける損失とうず電流が溶融金属表面の
表皮厚さ内を流れるときの溶融金属内のうず電流損に等
価である。コイルコンダクタ内の損失は、I2R に等し
く、Iはコイルを流れる電流であり、Rはコイルの抵抗
である。うず電流損は、(Ie)2Reに 等しく、Ieは
溶融金属内を流れるうず電流であり、Reは溶融金属の
抵抗である。図4の実施例(幅広ループ)と図11、1
2の実施例(狭幅ループ)を使ってメニスカスを制御す
るために同一電流が必要であるとした場合、必要な電力
は概略回路のインダクタンスLに比例する。狭幅ループ
の実施例(図9〜12)のインダクタンスLは幅広ルー
プの実施例(図1〜3)のインダクタンスよりずっと小
さいので、図9〜12の実施例に必要な電力は図1〜3
の実施例のそれよりずっと小さい。
ルコンダクタにおける損失とうず電流が溶融金属表面の
表皮厚さ内を流れるときの溶融金属内のうず電流損に等
価である。コイルコンダクタ内の損失は、I2R に等し
く、Iはコイルを流れる電流であり、Rはコイルの抵抗
である。うず電流損は、(Ie)2Reに 等しく、Ieは
溶融金属内を流れるうず電流であり、Reは溶融金属の
抵抗である。図4の実施例(幅広ループ)と図11、1
2の実施例(狭幅ループ)を使ってメニスカスを制御す
るために同一電流が必要であるとした場合、必要な電力
は概略回路のインダクタンスLに比例する。狭幅ループ
の実施例(図9〜12)のインダクタンスLは幅広ルー
プの実施例(図1〜3)のインダクタンスよりずっと小
さいので、図9〜12の実施例に必要な電力は図1〜3
の実施例のそれよりずっと小さい。
【0047】特に、第一および第二のコイル部分10
3、106を有する図9〜12の実施例は、メニスカス
位置79に特定の強さの磁界を生成するための第二コイ
ル部分を有しない図1〜4(a)の実施例によって必要
とされる電圧・電流値の約1/3以下しか必要としな
い。
3、106を有する図9〜12の実施例は、メニスカス
位置79に特定の強さの磁界を生成するための第二コイ
ル部分を有しない図1〜4(a)の実施例によって必要
とされる電圧・電流値の約1/3以下しか必要としな
い。
【0048】図9〜12の実施例において、両コイル部
分103と106を二分する平面118(図11(b)
と12)は、図11(b)と図12に示すように、メニ
スカス位置79に達する電磁力とメニスカス75から離
れたプールの頂面73に作用する電磁力の両方に影響を
与える。
分103と106を二分する平面118(図11(b)
と12)は、図11(b)と図12に示すように、メニ
スカス位置79に達する電磁力とメニスカス75から離
れたプールの頂面73に作用する電磁力の両方に影響を
与える。
【0049】例えば、図12に示すように、第二コイル
部分106は、プールの頂面73に対して、第一コイル
部分103と実質的に同じ高さに位置している。より効
果的にメニスカスの制御を行うためには、コイル部分1
03、106は、電磁界の磁力線の中のいくらかがメニ
スカス位置79に向かうような位置と方向を有するべき
である。そして、これは、図9〜11の実施例と図12
の実施例によって達成される。
部分106は、プールの頂面73に対して、第一コイル
部分103と実質的に同じ高さに位置している。より効
果的にメニスカスの制御を行うためには、コイル部分1
03、106は、電磁界の磁力線の中のいくらかがメニ
スカス位置79に向かうような位置と方向を有するべき
である。そして、これは、図9〜11の実施例と図12
の実施例によって達成される。
【0050】第一コイル部分103と第二コイル部分1
06の各々は、図3について説明したとように、保護層
またはスプラッシュガード100で被覆することができ
る。その代わりに、単一のスプラッシュガードで両コイ
ル部分を覆うこともできる。図13の装置は幅広の1個
のループ状装置である。図13の装置40と対応する図
14(a)で示す実施例は、一対の磁性部材121を有
している。各磁性部材は少なくともコイル82の一部と
結合されて、ロール表面57、60に隣接して配置され
ている(図14(a)にはロール表面57のみが示され
ている)。図13において、各磁性部材121は、逆U
字状のヨークとアームによって表される。図14(a)
に示すように、各磁性部材121は、一対のアーム12
7に連結されるヨーク124を有している。アーム12
7の一方または両方は、ヨーク124に対して実質的に
垂直である。
06の各々は、図3について説明したとように、保護層
またはスプラッシュガード100で被覆することができ
る。その代わりに、単一のスプラッシュガードで両コイ
ル部分を覆うこともできる。図13の装置は幅広の1個
のループ状装置である。図13の装置40と対応する図
14(a)で示す実施例は、一対の磁性部材121を有
している。各磁性部材は少なくともコイル82の一部と
結合されて、ロール表面57、60に隣接して配置され
ている(図14(a)にはロール表面57のみが示され
ている)。図13において、各磁性部材121は、逆U
字状のヨークとアームによって表される。図14(a)
に示すように、各磁性部材121は、一対のアーム12
7に連結されるヨーク124を有している。アーム12
7の一方または両方は、ヨーク124に対して実質的に
垂直である。
【0051】各アーム127は、外端128の磁極部分
で終わる。コイル82の一部は、磁性部材121の一対
のアームの間に受け入れられる。図14(a)に示すよ
うに、磁性部材121は、ロール表面57に隣接してテ
ーパ部分126を有しており、ロール表面57に磁極部
分128が隣接するのが容易になる。磁力線は図14
(a)および磁性部材を有する後続する図面において、
125として示されている。
で終わる。コイル82の一部は、磁性部材121の一対
のアームの間に受け入れられる。図14(a)に示すよ
うに、磁性部材121は、ロール表面57に隣接してテ
ーパ部分126を有しており、ロール表面57に磁極部
分128が隣接するのが容易になる。磁力線は図14
(a)および磁性部材を有する後続する図面において、
125として示されている。
【0052】磁性部材121は、約1000ヘルツ以上
の可聴周波数で作用する磁性部材で一般的に使用される
強磁性鋼の積層体で形成することもできる。その代わり
に、磁性部材121は、強磁性鋼のテープ巻で形成する
こともできる。磁性部材121は、フェライトのような
比較的高い透磁率の適切な強磁性部材で構成することも
できる。コイル82と磁性部材121との間隙は熱伝導
性の電気絶縁材料120で満たすことができる。材料1
20は、コンダクタ82を電気的に絶縁するだけでな
く、水冷コンダクタ82に磁性部材121内のうず電流
損によって生成する熱を伝達することによって水冷コン
ダクタ82を吸熱器にすることもできる。その代わり
に、磁性部材121とコイル82との間の短絡を避ける
ために磁性部材121とコイル82との間に空気の層を
設けることもできる。そのような空気の層を設けるため
に、磁性部材121とコイル82との間に空間を保持す
るように適切な構造(図示せず)を採用することもでき
る。
の可聴周波数で作用する磁性部材で一般的に使用される
強磁性鋼の積層体で形成することもできる。その代わり
に、磁性部材121は、強磁性鋼のテープ巻で形成する
こともできる。磁性部材121は、フェライトのような
比較的高い透磁率の適切な強磁性部材で構成することも
できる。コイル82と磁性部材121との間隙は熱伝導
性の電気絶縁材料120で満たすことができる。材料1
20は、コンダクタ82を電気的に絶縁するだけでな
く、水冷コンダクタ82に磁性部材121内のうず電流
損によって生成する熱を伝達することによって水冷コン
ダクタ82を吸熱器にすることもできる。その代わり
に、磁性部材121とコイル82との間の短絡を避ける
ために磁性部材121とコイル82との間に空気の層を
設けることもできる。そのような空気の層を設けるため
に、磁性部材121とコイル82との間に空間を保持す
るように適切な構造(図示せず)を採用することもでき
る。
【0053】図3(b)のスプラッシュガード100に
類似する耐火スプラッシュガードは、磁性部材121と
コイル82を囲むことができる。
類似する耐火スプラッシュガードは、磁性部材121と
コイル82を囲むことができる。
【0054】磁性部材121の形状とコンダクタ82の
形状は、コイル82によって生成する磁界の形状を決定
する。このように、図14(a)とは別の形状の磁性部
材121を使用することは好ましい。例えば、磁性部材
121は、図14(a)の断面よりは大きいか、または
小さいコイル82の周囲に設けることができる。磁性部
材121とコイル82は、メニスカス位置79の近くの
磁界を最適化するような形状にし、そのような位置に設
けることができる。
形状は、コイル82によって生成する磁界の形状を決定
する。このように、図14(a)とは別の形状の磁性部
材121を使用することは好ましい。例えば、磁性部材
121は、図14(a)の断面よりは大きいか、または
小さいコイル82の周囲に設けることができる。磁性部
材121とコイル82は、メニスカス位置79の近くの
磁界を最適化するような形状にし、そのような位置に設
けることができる。
【0055】図14(b)に示す実施例は、磁性部材1
21Aを有することを除いて図4(a)の実施例に類似
している。磁性部材121Aは、その断面がU字状では
なくむしろ半円形であることを除いて磁性部材121に
類似している。また、コイル82の断面は図14(b)
においては実質的に円形であり、一方、図14(a)に
いては、コイル82の断面は実質的に矩形である。
21Aを有することを除いて図4(a)の実施例に類似
している。磁性部材121Aは、その断面がU字状では
なくむしろ半円形であることを除いて磁性部材121に
類似している。また、コイル82の断面は図14(b)
においては実質的に円形であり、一方、図14(a)に
いては、コイル82の断面は実質的に矩形である。
【0056】磁性部材121は、空気の1000倍以上
の比透磁率μr を有する磁束経路を提供する。磁性部材
121を通る磁束を大きくするために必要な電流は、磁
束経路129に沿った磁束を大きくするために必要な電
流に比べて無視できる(図14(a)、(b))。それ
ゆえ、メニスカス位置79の近くに100ガウスの磁束
密度を生成させるためには、磁束経路129に100ガ
ウスの磁束密度を生成するような電流がコイル82内に
流れることが必要である。図1〜4の幅広ループの装置
と比較すると、磁束経路87(図4(a))は、図14
(a)および14(b)の磁束経路129よりずっと長
い。コイル82を流れる励磁電流Iは、lを磁束経路の
長さであるとすれば、I=B・l/μになる。このよう
に必要な電流は、磁束経路の長さlに比例する。図4
(a)、14(a)および14(b)を比較すると、磁
束経路129は磁束経路87の半分よりも短いことが分
かる。図1〜4の幅広ループ状コンダクタ82に磁性部
材121と121Aを加えることによって(図14
(a)(b))、必要な電流は半分以下に節減され、必
要な電力(P=I2R) は1/4以下に節減される。ま
た、図3の装置のコイル82内の電流によるうず電流損
と表面73のかき交ぜは、図13に示す装置のコイル8
2内の電流によるうず電流損と表面73のかき交ぜの4
倍以上である。
の比透磁率μr を有する磁束経路を提供する。磁性部材
121を通る磁束を大きくするために必要な電流は、磁
束経路129に沿った磁束を大きくするために必要な電
流に比べて無視できる(図14(a)、(b))。それ
ゆえ、メニスカス位置79の近くに100ガウスの磁束
密度を生成させるためには、磁束経路129に100ガ
ウスの磁束密度を生成するような電流がコイル82内に
流れることが必要である。図1〜4の幅広ループの装置
と比較すると、磁束経路87(図4(a))は、図14
(a)および14(b)の磁束経路129よりずっと長
い。コイル82を流れる励磁電流Iは、lを磁束経路の
長さであるとすれば、I=B・l/μになる。このよう
に必要な電流は、磁束経路の長さlに比例する。図4
(a)、14(a)および14(b)を比較すると、磁
束経路129は磁束経路87の半分よりも短いことが分
かる。図1〜4の幅広ループ状コンダクタ82に磁性部
材121と121Aを加えることによって(図14
(a)(b))、必要な電流は半分以下に節減され、必
要な電力(P=I2R) は1/4以下に節減される。ま
た、図3の装置のコイル82内の電流によるうず電流損
と表面73のかき交ぜは、図13に示す装置のコイル8
2内の電流によるうず電流損と表面73のかき交ぜの4
倍以上である。
【0057】磁性部材は、空気に比べて磁界内を電流が
流れやすい、高透磁率の領域を提供する。実際、磁性部
材121は、比較的低い透磁率の空気に代わるものであ
る。磁力線は、ヨーク124、アーム127の一方およ
びアーム127の他方を流れる。図14(a)(b)の
実施例の磁界は、磁界内の経路(磁束経路129)の一
部に空気を有するけれども、磁性部材121は経路12
9を短縮し、それゆえ、特定の電流に対するメニスカス
位置79における磁界の強さを増す。
流れやすい、高透磁率の領域を提供する。実際、磁性部
材121は、比較的低い透磁率の空気に代わるものであ
る。磁力線は、ヨーク124、アーム127の一方およ
びアーム127の他方を流れる。図14(a)(b)の
実施例の磁界は、磁界内の経路(磁束経路129)の一
部に空気を有するけれども、磁性部材121は経路12
9を短縮し、それゆえ、特定の電流に対するメニスカス
位置79における磁界の強さを増す。
【0058】磁性部材121は、コイル82とメニスカ
ス位置79との間に磁性部材121の一部が存在しない
ような形状であり、そのような箇所に配置される。もし
磁性部材121の一部がコイル82とメニスカス位置7
9との間に存在すれば、磁力線は実質的に磁性部材12
1内にのみ流れるようになり、メニスカス位置79まで
達する磁力線は殆どない。上記したように、空気に比べ
て磁性部材121は高透磁率であるから、磁性部材12
1内を磁力線は流れやすい。このように、図14(a)
(b)のアーム127の両端部128は互いに離れてお
り、磁性部材121は、コイル82とメニスカス位置7
9との間に磁性部材121の一部が存在しないような形
状であり、そのような箇所に配置される。コイル82を
発して、アーム127の両端部128の間に流れる磁力
線を生み出すこれらの実施例の配置において、磁性部材
121の一部がメニスカス位置79とコイル82との間
に存在する場合よりもメニスカス位置79に向けて磁力
線が集中する。また、これらの実施例の配置は、磁性部
材121がない場合よりもメニスカス位置79に集中す
る電磁界を生み出す。
ス位置79との間に磁性部材121の一部が存在しない
ような形状であり、そのような箇所に配置される。もし
磁性部材121の一部がコイル82とメニスカス位置7
9との間に存在すれば、磁力線は実質的に磁性部材12
1内にのみ流れるようになり、メニスカス位置79まで
達する磁力線は殆どない。上記したように、空気に比べ
て磁性部材121は高透磁率であるから、磁性部材12
1内を磁力線は流れやすい。このように、図14(a)
(b)のアーム127の両端部128は互いに離れてお
り、磁性部材121は、コイル82とメニスカス位置7
9との間に磁性部材121の一部が存在しないような形
状であり、そのような箇所に配置される。コイル82を
発して、アーム127の両端部128の間に流れる磁力
線を生み出すこれらの実施例の配置において、磁性部材
121の一部がメニスカス位置79とコイル82との間
に存在する場合よりもメニスカス位置79に向けて磁力
線が集中する。また、これらの実施例の配置は、磁性部
材121がない場合よりもメニスカス位置79に集中す
る電磁界を生み出す。
【0059】上記したように、メニスカス75の近くに
磁界を形成しかつ磁界の強さを強くするように、コイル
またはコイル部分に磁性部材が結合されるすべての実施
例において磁性部材は、磁性部材の一部がコイルまたは
コイル部分とメニスカス位置79との間に存在せず且つ
波の振幅やメニスカスの角度を制御しようとする磁界の
能力が阻害されないような形状であり、そのような箇所
に配置される。
磁界を形成しかつ磁界の強さを強くするように、コイル
またはコイル部分に磁性部材が結合されるすべての実施
例において磁性部材は、磁性部材の一部がコイルまたは
コイル部分とメニスカス位置79との間に存在せず且つ
波の振幅やメニスカスの角度を制御しようとする磁界の
能力が阻害されないような形状であり、そのような箇所
に配置される。
【0060】磁性部材121は、上記したような機能
(すなわち、溶融金属の波88を減衰すること、メニス
カスの角度βを制御すること、または波88とロール表
面57、60との間に障壁を形成すること)のいずれか
を磁界が果たせるような方向に磁界を向けるためのアー
ム127のような構造を有している。
(すなわち、溶融金属の波88を減衰すること、メニス
カスの角度βを制御すること、または波88とロール表
面57、60との間に障壁を形成すること)のいずれか
を磁界が果たせるような方向に磁界を向けるためのアー
ム127のような構造を有している。
【0061】図14(a)(b)の実施例において、ア
ーム127の両端部128の間の磁束経路129は磁界
の強さが最大の領域である。図14(a)に明らかなよ
うに、磁性部材121の一方のアーム127はメニスカ
ス75上に位置しており、他方のアーム127はロール
表面57から離れた位置にある。磁性部材121をその
ように配置することによって、最強の磁界はメニスカス
75を効率的に制御するためにメニスカス75に隣接す
るプール65上部に位置する。
ーム127の両端部128の間の磁束経路129は磁界
の強さが最大の領域である。図14(a)に明らかなよ
うに、磁性部材121の一方のアーム127はメニスカ
ス75上に位置しており、他方のアーム127はロール
表面57から離れた位置にある。磁性部材121をその
ように配置することによって、最強の磁界はメニスカス
75を効率的に制御するためにメニスカス75に隣接す
るプール65上部に位置する。
【0062】磁性部材121は、ロール表面57、60
やプールの頂面73に関して、反対方向に配置すること
もできる。例えば、磁性部材121は、上記プール頂面
73上より、メニスカス位置79に隣接するロール表面
57、60の上部に配置することもできる。さらに、磁
性部材121は、両アーム127がメニスカス位置79
を指すように、傾斜させることもできる。メニスカス7
5を制御する場合の磁性部材121の各種の方向の効果
は、部分的に、図14(a)(b)に示すように、磁性
部材121とコンダクタ82の断面形状に依存する。
やプールの頂面73に関して、反対方向に配置すること
もできる。例えば、磁性部材121は、上記プール頂面
73上より、メニスカス位置79に隣接するロール表面
57、60の上部に配置することもできる。さらに、磁
性部材121は、両アーム127がメニスカス位置79
を指すように、傾斜させることもできる。メニスカス7
5を制御する場合の磁性部材121の各種の方向の効果
は、部分的に、図14(a)(b)に示すように、磁性
部材121とコンダクタ82の断面形状に依存する。
【0063】プールの頂面73の特定の位置において特
定の磁界強さを得るために必要な電流は、磁性部材12
1の形状が変われば、変わる。メニスカス位置79に隣
接した位置において特定の磁界強さを得るために図13
と図14(a)(b)の実施例で必要とされる電圧と電
流は、メニスカス位置79に隣接する位置において上記
磁界強さと同じ磁界強さを得るために図1〜4(a)の
実施例で必要とされる電圧と電流の約50%以下であ
る。図13と図14(a)(b)の実施例の効率は、図
1〜4(a)の実施例の磁束経路87(図4(a))よ
り短い磁束経路(磁束経路129)を磁性部材121が
生成することによって得られる。
定の磁界強さを得るために必要な電流は、磁性部材12
1の形状が変われば、変わる。メニスカス位置79に隣
接した位置において特定の磁界強さを得るために図13
と図14(a)(b)の実施例で必要とされる電圧と電
流は、メニスカス位置79に隣接する位置において上記
磁界強さと同じ磁界強さを得るために図1〜4(a)の
実施例で必要とされる電圧と電流の約50%以下であ
る。図13と図14(a)(b)の実施例の効率は、図
1〜4(a)の実施例の磁束経路87(図4(a))よ
り短い磁束経路(磁束経路129)を磁性部材121が
生成することによって得られる。
【0064】図15に示すように、装置40は、133
で連結されたアーム131と132を有するL字状磁性
部材130を有している。アーム131と132は、そ
れぞれ磁極134aと134bで終わっている。アーム
131と132は分岐しており、実質的に直角である。
この実施例は、図14(a)(b)の場合よりもロール
49を加熱する。というのは、図14(a)(b)の場
合よりもこの実施例の方が磁束がロール表面57を貫く
距離が長くなるからである。メニスカス位置79に隣接
する位置に特定の磁界強さを得るために図15の実施例
で必要とされる電圧と電流は、メニスカス位置79に隣
接する位置に上記磁界強さと同じ磁界強さを得るために
図14(a)(b)の実施例で必要とされる電圧および
電流とほぼ同じである。
で連結されたアーム131と132を有するL字状磁性
部材130を有している。アーム131と132は、そ
れぞれ磁極134aと134bで終わっている。アーム
131と132は分岐しており、実質的に直角である。
この実施例は、図14(a)(b)の場合よりもロール
49を加熱する。というのは、図14(a)(b)の場
合よりもこの実施例の方が磁束がロール表面57を貫く
距離が長くなるからである。メニスカス位置79に隣接
する位置に特定の磁界強さを得るために図15の実施例
で必要とされる電圧と電流は、メニスカス位置79に隣
接する位置に上記磁界強さと同じ磁界強さを得るために
図14(a)(b)の実施例で必要とされる電圧および
電流とほぼ同じである。
【0065】図16(a)の装置は、図9〜12の幅狭
ループの実施例に類似している。しかし、必要な電流を
半分以下にし、漏れ磁束を減少するために磁性部材13
5が付加されている。
ループの実施例に類似している。しかし、必要な電流を
半分以下にし、漏れ磁束を減少するために磁性部材13
5が付加されている。
【0066】図16(b)は図16(a)の配置を利用
した実施例であり、磁性部材135と縦長の第一および
第二コイル部分137、139を有している。第二コイ
ル部分139は、図16(b)に示すように、メニスカ
ス位置79に隣接する第一コイル部分137に対して実
質的に平行である。アーム140と141は、それぞれ
磁極部分142、143で終わっている。磁性部材13
5上のヨーク144は、第一および第二側面147、1
50を有している。ヨーク144の第一側面147とア
ーム140、141は第一コイル部分137を受ける溝
151を定める。第二コイル部分139は溝151の外
側のヨーク144の第二側面150に隣接している。
した実施例であり、磁性部材135と縦長の第一および
第二コイル部分137、139を有している。第二コイ
ル部分139は、図16(b)に示すように、メニスカ
ス位置79に隣接する第一コイル部分137に対して実
質的に平行である。アーム140と141は、それぞれ
磁極部分142、143で終わっている。磁性部材13
5上のヨーク144は、第一および第二側面147、1
50を有している。ヨーク144の第一側面147とア
ーム140、141は第一コイル部分137を受ける溝
151を定める。第二コイル部分139は溝151の外
側のヨーク144の第二側面150に隣接している。
【0067】図16(a)の装置は、基本的に図10
(a)(b)の狭幅ループと同じであるが、磁性部材を
備えている。図16(a)の装置は、図10(a)
(b)の装置より必要な電流は低い。さらに、図16
(b)に示す実施例において、磁界の形状は磁極14
2、143とコンダクタ82の形状によって定まる。
(a)(b)の狭幅ループと同じであるが、磁性部材を
備えている。図16(a)の装置は、図10(a)
(b)の装置より必要な電流は低い。さらに、図16
(b)に示す実施例において、磁界の形状は磁極14
2、143とコンダクタ82の形状によって定まる。
【0068】図16(b)に示す実施例において、アー
ム140はメニスカス位置79に隣接する位置の上部に
あり、アーム141はプールの頂面73上にあるが、ア
ーム140に比してメニスカス位置79から離れた位置
にある。磁界の封じこめは、この実施例の領域152内
の磁極142と143の間において達成される。磁性部
材135が図16(b)に示す位置にあるとき、比較的
強い磁界がメニスカス75に隣接する位置に付加され
る。
ム140はメニスカス位置79に隣接する位置の上部に
あり、アーム141はプールの頂面73上にあるが、ア
ーム140に比してメニスカス位置79から離れた位置
にある。磁界の封じこめは、この実施例の領域152内
の磁極142と143の間において達成される。磁性部
材135が図16(b)に示す位置にあるとき、比較的
強い磁界がメニスカス75に隣接する位置に付加され
る。
【0069】磁性部材135は、ロール49に関して反
対側に配置することもできる。例えば、磁性部材135
は、プールの頂面73よりむしろメニスカス位置79に
隣接するロー表面57、60上に配置することもでき
る。さらに、磁性部材135は、アーム140、141
がメニスカス位置79を指すように傾斜させることもで
きる。メニスカス75を制御する場合の磁性部材121
の各種の方向の効果は、部分的に、磁性部材135の断
面形状と第一コイル部分137の形状に依存する。
対側に配置することもできる。例えば、磁性部材135
は、プールの頂面73よりむしろメニスカス位置79に
隣接するロー表面57、60上に配置することもでき
る。さらに、磁性部材135は、アーム140、141
がメニスカス位置79を指すように傾斜させることもで
きる。メニスカス75を制御する場合の磁性部材121
の各種の方向の効果は、部分的に、磁性部材135の断
面形状と第一コイル部分137の形状に依存する。
【0070】メニスカス位置79に隣接する位置に特定
の強さの磁界を生成するために、図16(a)の装置と
図16(b)の実施例で必要とされる電圧と電流は、メ
ニスカス位置79に隣接する位置に上記磁界強さと同じ
強さの磁界を生するために、図9〜12の実施例で必要
とされる電圧と電流の約半分であり、図1〜3の実施例
で必要とされる電圧と電流の約15%である。これは、
図16(b)の実施例は磁性部材を有する狭幅ループの
配置であり、それによって図9〜12の実施例の磁束経
路よりも短い磁束経路を領域152に生成するからであ
る。
の強さの磁界を生成するために、図16(a)の装置と
図16(b)の実施例で必要とされる電圧と電流は、メ
ニスカス位置79に隣接する位置に上記磁界強さと同じ
強さの磁界を生するために、図9〜12の実施例で必要
とされる電圧と電流の約半分であり、図1〜3の実施例
で必要とされる電圧と電流の約15%である。これは、
図16(b)の実施例は磁性部材を有する狭幅ループの
配置であり、それによって図9〜12の実施例の磁束経
路よりも短い磁束経路を領域152に生成するからであ
る。
【0071】第二コイル部分139は、ヨーク144の
第二側面150に隣接する位置とは別の位置で磁性部材
135に対して配置することもできる。例えば、図16
(b)の実施例に類似する実施例として、第二コイル部
分139は、アーム140または141のいずれか一方
の外側面153に隣接させることもできる。
第二側面150に隣接する位置とは別の位置で磁性部材
135に対して配置することもできる。例えば、図16
(b)の実施例に類似する実施例として、第二コイル部
分139は、アーム140または141のいずれか一方
の外側面153に隣接させることもできる。
【0072】図17に示すように、装置40は、アーム
157と159を有するL字状磁性部材155を有して
いる。磁性部材155は、テープ巻鉄心部分からなって
いる。アーム157と159は分岐しており、実質的に
直角方向に位置している。コイル部分137は、アーム
157と159の間に受け入れられる。アーム157と
159は、それぞれ磁極部分で終わっており、磁性部材
155がプール65に最も近い第一コイル部分137の
側面160に隣接するアームを有しないように配置され
る。
157と159を有するL字状磁性部材155を有して
いる。磁性部材155は、テープ巻鉄心部分からなって
いる。アーム157と159は分岐しており、実質的に
直角方向に位置している。コイル部分137は、アーム
157と159の間に受け入れられる。アーム157と
159は、それぞれ磁極部分で終わっており、磁性部材
155がプール65に最も近い第一コイル部分137の
側面160に隣接するアームを有しないように配置され
る。
【0073】多少の漏れ磁束98が、図17に示すコイ
ル部分139に見られる。図17の配置は、図16
(b)の実施例の場合よりもロール49を加熱する。と
いうのは、図17の配置においては、図16(b)の実
施例の場合よりもロール表面57内を貫通する磁束の距
離が長くなるからである。メニスカス位置79に隣接す
る位置で特定の強さの磁界を生成するために図17の実
施例で必要とされる電圧と電流は、メニスカス位置79
に隣接する位置で上記磁界強さと同じ強さの磁界を生成
するために図16(a)の装置と16(b)の実施例で
必要とされる電圧および電流とほとんど同じである。
ル部分139に見られる。図17の配置は、図16
(b)の実施例の場合よりもロール49を加熱する。と
いうのは、図17の配置においては、図16(b)の実
施例の場合よりもロール表面57内を貫通する磁束の距
離が長くなるからである。メニスカス位置79に隣接す
る位置で特定の強さの磁界を生成するために図17の実
施例で必要とされる電圧と電流は、メニスカス位置79
に隣接する位置で上記磁界強さと同じ強さの磁界を生成
するために図16(a)の装置と16(b)の実施例で
必要とされる電圧および電流とほとんど同じである。
【0074】L字状磁性部材を有する本発明の別の実施
例が図18(a)(b)と図19に示されている。この
実施例は、磁性部材167と水冷の縦長コイル部分16
1、164を有している。磁性部材167は、図18
(b)に示すような薄いL字状積層体を集めたものであ
る。磁性部材167は、それぞれが磁極部分173、1
76で終わるアーム168と169を有している。アー
ム168と169は、図18(a)と図19に示すよう
に、分岐しており、実質的に直角である。銅製のうず電
流遮蔽170が磁性部材167の外側面に配置されてお
り、熱伝導性の絶縁材料171が磁性部材167と遮蔽
170の間に介装されている。遮蔽170がない場合、
コイル部分161の周りに過度の漏れ磁束が生成する。
例が図18(a)(b)と図19に示されている。この
実施例は、磁性部材167と水冷の縦長コイル部分16
1、164を有している。磁性部材167は、図18
(b)に示すような薄いL字状積層体を集めたものであ
る。磁性部材167は、それぞれが磁極部分173、1
76で終わるアーム168と169を有している。アー
ム168と169は、図18(a)と図19に示すよう
に、分岐しており、実質的に直角である。銅製のうず電
流遮蔽170が磁性部材167の外側面に配置されてお
り、熱伝導性の絶縁材料171が磁性部材167と遮蔽
170の間に介装されている。遮蔽170がない場合、
コイル部分161の周りに過度の漏れ磁束が生成する。
【0075】図18(a)において、銅製のコイル部分
161は、外側の遮蔽170にろう付けされて、遮蔽を
吸熱器にしている。コイル部分164は、メニスカス位
置79に極めて近い側面172を有する実質的に三角形
の断面である。コイル部分164は、メニスカス75の
近くに磁界を形成する。電気絶縁性で熱伝導性の材料1
77が、磁性部材167とコイル部分164との間に配
置されており、コイル部分164は磁性部材167の吸
熱器として作用する。磁極部分173は、図18(a)
に示すように、テーパ状であり、ロール表面57上の位
置178においてロール表面57の接線方向の平面に対
して実質的に平行な平面を定める。位置178は磁極部
分173に最も近い表面57上の位置である。
161は、外側の遮蔽170にろう付けされて、遮蔽を
吸熱器にしている。コイル部分164は、メニスカス位
置79に極めて近い側面172を有する実質的に三角形
の断面である。コイル部分164は、メニスカス75の
近くに磁界を形成する。電気絶縁性で熱伝導性の材料1
77が、磁性部材167とコイル部分164との間に配
置されており、コイル部分164は磁性部材167の吸
熱器として作用する。磁極部分173は、図18(a)
に示すように、テーパ状であり、ロール表面57上の位
置178においてロール表面57の接線方向の平面に対
して実質的に平行な平面を定める。位置178は磁極部
分173に最も近い表面57上の位置である。
【0076】図19は、磁性部材167を使用する他の
実施例を示す。遮蔽170は、各コイル部分161と1
64にろう付けされている。遮蔽170と磁性部材16
7の磁極173、176の形状は、磁束の分布を決定す
る。図19に示すように、磁極173と176は、磁束
を形成するようにテーパ状に形成されている。また、コ
イル部分161、164は、図19に示すように、実質
的に矩形断面である。その代わりに、図18(a)のコ
イル部分のように、図19のコイル部分161は、実質
的に円形断面としすることもでき、図19のコイル部分
164を実質的に三角形断面とすることもできる。
実施例を示す。遮蔽170は、各コイル部分161と1
64にろう付けされている。遮蔽170と磁性部材16
7の磁極173、176の形状は、磁束の分布を決定す
る。図19に示すように、磁極173と176は、磁束
を形成するようにテーパ状に形成されている。また、コ
イル部分161、164は、図19に示すように、実質
的に矩形断面である。その代わりに、図18(a)のコ
イル部分のように、図19のコイル部分161は、実質
的に円形断面としすることもでき、図19のコイル部分
164を実質的に三角形断面とすることもできる。
【0077】メニスカス位置79に隣接する位置で特定
の強さの磁界を形成するために、図18と図19の実施
例で必要とされる電圧と電流は、メニスカス位置79に
隣接する位置で上記磁界強さと同じ強さの磁界を形成す
るために、図16(a)の装置と図16(b)の実施例
で必要とされる電圧および電流とほぼ同じである。
の強さの磁界を形成するために、図18と図19の実施
例で必要とされる電圧と電流は、メニスカス位置79に
隣接する位置で上記磁界強さと同じ強さの磁界を形成す
るために、図16(a)の装置と図16(b)の実施例
で必要とされる電圧および電流とほぼ同じである。
【0078】図20の装置において、コンダクタ82
は、磁性部材186を有する2つの狭幅ループを有して
いる。下記に示すように、磁性部材186はM字状(図
21の186A)またはT字状(図22の186B)と
することもできる。
は、磁性部材186を有する2つの狭幅ループを有して
いる。下記に示すように、磁性部材186はM字状(図
21の186A)またはT字状(図22の186B)と
することもできる。
【0079】図21に示す実施例は、第一および第二コ
イル部分180、183を有している。第二コイル部分
183は、メニスカス位置79に隣接して配置されてお
り、第一コイル部分180は第二コイル部分の横に並ん
で、第二コイル部分との間に間隙が設けられいる。第二
コイル部分183は、図21に示すように、第一コイル
部分180に実質的に平行に配置されている。磁性部材
186Aは積層体であり、ヨーク189と、外側第一ア
ーム192と、内側第二アーム195と、外側第三アー
ム198を有している。各アームはヨーク189から伸
びており、磁極部分199で終わっている。アーム19
2、198の磁極部分199は、図21に示すように、
テーパ状である。少なくとも第二コイル部分183の一
部は、第一アーム192、第二アーム195およびヨー
ク189との間で定められる溝内に受け入れられる。少
なくとも第一コイル部分180の一部は、第二アーム1
95、第三アーム198およびヨーク189との間で定
められる溝内に受け入れられる。
イル部分180、183を有している。第二コイル部分
183は、メニスカス位置79に隣接して配置されてお
り、第一コイル部分180は第二コイル部分の横に並ん
で、第二コイル部分との間に間隙が設けられいる。第二
コイル部分183は、図21に示すように、第一コイル
部分180に実質的に平行に配置されている。磁性部材
186Aは積層体であり、ヨーク189と、外側第一ア
ーム192と、内側第二アーム195と、外側第三アー
ム198を有している。各アームはヨーク189から伸
びており、磁極部分199で終わっている。アーム19
2、198の磁極部分199は、図21に示すように、
テーパ状である。少なくとも第二コイル部分183の一
部は、第一アーム192、第二アーム195およびヨー
ク189との間で定められる溝内に受け入れられる。少
なくとも第一コイル部分180の一部は、第二アーム1
95、第三アーム198およびヨーク189との間で定
められる溝内に受け入れられる。
【0080】熱伝導性で電気絶縁性の材料171が短絡
を防ぐために、コイル部分180、183と磁性部材1
86Aとの間に配置される。材料171は、磁性部材1
86A内のうず電流損によって生成する熱をコイル部分
180、183に伝達することによって、水冷コンダク
タ82を吸熱器にする。
を防ぐために、コイル部分180、183と磁性部材1
86Aとの間に配置される。材料171は、磁性部材1
86A内のうず電流損によって生成する熱をコイル部分
180、183に伝達することによって、水冷コンダク
タ82を吸熱器にする。
【0081】磁性部材186Aは、上記制御機能(溶融
金属の波88を減衰すること、メニスカス角度βを制御
することおよび波88とロール表面57、60との間に
障壁を形成すること)のいずれかを電磁界が実行しうる
ように電磁界の方向を向けるために、アーム192、1
95および磁極部分199のような構造を有している。
コイル部分183によって生成される磁界は、メニスカ
ス75の形状を制御する。コイル部分180によって生
成される磁界は、溶融金属の波を減衰する。磁性材料1
86Aのアーム192、195、198とコイル部分1
80、183の形状は、メニスカス制御を最適化し、溶
融金属の波を減衰するように、磁界の方向を向けるよう
に変えることもできる。メニスカス位置79に隣接する
位置で特定の強さの磁界を形成するために、図21の実
施例で必要とされる電圧と電流は、メニスカス位置79
に隣接する位置で上記磁界強さと同じ強さの磁界を形成
するために、図16(a)の装置や図16(b)の実施
例で必要とされる電圧および電流とほぼ同じである。
金属の波88を減衰すること、メニスカス角度βを制御
することおよび波88とロール表面57、60との間に
障壁を形成すること)のいずれかを電磁界が実行しうる
ように電磁界の方向を向けるために、アーム192、1
95および磁極部分199のような構造を有している。
コイル部分183によって生成される磁界は、メニスカ
ス75の形状を制御する。コイル部分180によって生
成される磁界は、溶融金属の波を減衰する。磁性材料1
86Aのアーム192、195、198とコイル部分1
80、183の形状は、メニスカス制御を最適化し、溶
融金属の波を減衰するように、磁界の方向を向けるよう
に変えることもできる。メニスカス位置79に隣接する
位置で特定の強さの磁界を形成するために、図21の実
施例で必要とされる電圧と電流は、メニスカス位置79
に隣接する位置で上記磁界強さと同じ強さの磁界を形成
するために、図16(a)の装置や図16(b)の実施
例で必要とされる電圧および電流とほぼ同じである。
【0082】図22(a)の実施例は、分岐アーム20
3と205の間に中心アーム201を有するT字状磁性
部材186Bを使用している。アーム203と205
は、実質的に同一平面上にある。アーム201は、アー
ム203と205に対して実質的に直角である。アーム
201、203および205は、それぞれ磁極部分20
7で終わっている。アーム203と205の磁極部分2
07はテーパ状である。少なくともコイル部分183の
一部は、アーム201、203に隣接している。コイル
部分183およびアーム203と201の磁極部分20
7は、メニスカス75を制御するために磁界を形成す
る。コイル部分180およびアーム205と201の磁
極部分207は、溶融金属の波を減衰するために磁界を
形成する。
3と205の間に中心アーム201を有するT字状磁性
部材186Bを使用している。アーム203と205
は、実質的に同一平面上にある。アーム201は、アー
ム203と205に対して実質的に直角である。アーム
201、203および205は、それぞれ磁極部分20
7で終わっている。アーム203と205の磁極部分2
07はテーパ状である。少なくともコイル部分183の
一部は、アーム201、203に隣接している。コイル
部分183およびアーム203と201の磁極部分20
7は、メニスカス75を制御するために磁界を形成す
る。コイル部分180およびアーム205と201の磁
極部分207は、溶融金属の波を減衰するために磁界を
形成する。
【0083】磁性部材186Bは、積層体からなる。図
22(a)に示す経路内を磁力線が流れるように、積層
体は図22(b)の突き合わせ接続に示すように配置さ
れる。特に、アーム203の積層体によって定められる
平面は、実質的にアーム205の積層体によって定めら
れる平面に平行である。アーム201の積層体によって
定められる平面は、アーム203、205の積層体によ
って定められる平面に直角である。その代わりに、アー
ム201、203、205は、テープ巻鉄心から切り出
して、それらを組み合わせることもできる。
22(a)に示す経路内を磁力線が流れるように、積層
体は図22(b)の突き合わせ接続に示すように配置さ
れる。特に、アーム203の積層体によって定められる
平面は、実質的にアーム205の積層体によって定めら
れる平面に平行である。アーム201の積層体によって
定められる平面は、アーム203、205の積層体によ
って定められる平面に直角である。その代わりに、アー
ム201、203、205は、テープ巻鉄心から切り出
して、それらを組み合わせることもできる。
【0084】コイル部分183は、実質的に断面が三角
形である。熱伝導性で電気絶縁性の材料171が、短絡
を防ぐために、コイル部分180、183と磁性部材1
86Bとの間に配置される。材料171は、磁性部材1
86B内のうず電流損によって生成する熱を水冷コンダ
クタ82に伝達することによって、水冷コンダクタ82
を吸熱器にする。中心アーム201と各アーム203、
205との間に電気絶縁性で熱伝導性の材料を配置する
ことは重要である。
形である。熱伝導性で電気絶縁性の材料171が、短絡
を防ぐために、コイル部分180、183と磁性部材1
86Bとの間に配置される。材料171は、磁性部材1
86B内のうず電流損によって生成する熱を水冷コンダ
クタ82に伝達することによって、水冷コンダクタ82
を吸熱器にする。中心アーム201と各アーム203、
205との間に電気絶縁性で熱伝導性の材料を配置する
ことは重要である。
【0085】磁性部材186Bは、上記制御機能(溶融
金属の波88を減衰すること、メニスカス角度βを制御
することおよび波88とロール表面57、60との間に
障壁を形成すること)のいずれかを電磁界が実行しうる
ように電磁界の方向を向けるために、アーム201、2
03、205および磁極部分207のような構造を有し
ている。コイル部分183によって形成される磁界は、
メニスカス75の形状を制御する。コイル部分180に
よって形成される磁界は、溶融金属の波を減衰する。ア
ーム201、203205と磁性部材186Bの磁極部
分207とコイル部分180、183の形状は、溶融金
属の波を制御し且つ減衰するように磁界の方向を向ける
ように変えることもできる。メニスカス位置79に隣接
する位置で特定の強さの磁界を生成するために図22
(a)(b)の実施例で必要とされる電圧と電流は、メ
ニスカス位置79に隣接する位置で上記磁界強さと同じ
強さの磁界を生成するために図16(a)の装置および
図16(b)の実施例で必要とされる電圧と電流にほぼ
等しい。
金属の波88を減衰すること、メニスカス角度βを制御
することおよび波88とロール表面57、60との間に
障壁を形成すること)のいずれかを電磁界が実行しうる
ように電磁界の方向を向けるために、アーム201、2
03、205および磁極部分207のような構造を有し
ている。コイル部分183によって形成される磁界は、
メニスカス75の形状を制御する。コイル部分180に
よって形成される磁界は、溶融金属の波を減衰する。ア
ーム201、203205と磁性部材186Bの磁極部
分207とコイル部分180、183の形状は、溶融金
属の波を制御し且つ減衰するように磁界の方向を向ける
ように変えることもできる。メニスカス位置79に隣接
する位置で特定の強さの磁界を生成するために図22
(a)(b)の実施例で必要とされる電圧と電流は、メ
ニスカス位置79に隣接する位置で上記磁界強さと同じ
強さの磁界を生成するために図16(a)の装置および
図16(b)の実施例で必要とされる電圧と電流にほぼ
等しい。
【0086】縦長第一コイル部分221と縦長第二コイ
ル部分224を有する装置が図23に示されている。そ
の実施例は図24に示されている。この実施例は、第一
コイル部分221に結合された第一磁性部材227と、
第二コイル部分224に結合された第二磁性部材230
を有している。図24において、第一磁性部材227
は、ヨーク233とそれから伸びたアーム236、23
9を有している。アーム236、239は、それぞれ磁
極部分250、252で終わっている。少なくとも第一
コイル部分221の一部は、ヨーク233とアーム23
6、239によって定められる溝に受け入れられる。第
二磁性部材230は、ヨーク242とそれから伸びたア
ーム245、248を有している。アーム245、24
8は、それぞれ磁極部分254、256で終わってい
る。磁極部分250、256は図24に示すようにテー
パ状である。少なくとも第二コイル部分224の一部
は、ヨーク242とアーム245、248によって定め
られる溝に受け入れられる。第一磁性部材227のアー
ム239は、第二磁性部材230のアーム245に隣接
している。
ル部分224を有する装置が図23に示されている。そ
の実施例は図24に示されている。この実施例は、第一
コイル部分221に結合された第一磁性部材227と、
第二コイル部分224に結合された第二磁性部材230
を有している。図24において、第一磁性部材227
は、ヨーク233とそれから伸びたアーム236、23
9を有している。アーム236、239は、それぞれ磁
極部分250、252で終わっている。少なくとも第一
コイル部分221の一部は、ヨーク233とアーム23
6、239によって定められる溝に受け入れられる。第
二磁性部材230は、ヨーク242とそれから伸びたア
ーム245、248を有している。アーム245、24
8は、それぞれ磁極部分254、256で終わってい
る。磁極部分250、256は図24に示すようにテー
パ状である。少なくとも第二コイル部分224の一部
は、ヨーク242とアーム245、248によって定め
られる溝に受け入れられる。第一磁性部材227のアー
ム239は、第二磁性部材230のアーム245に隣接
している。
【0087】第二磁性部材は、上記制御機能(溶融金属
の波88を減衰すること、メニスカス角度βを制御する
ことおよび波88とロール表面57、60との間に障壁
を形成すること)の一つ以上を電磁界が実行しうるよう
に電磁界の方向を向けるために、第一磁性部材227と
共働する磁極部分254、256のような構造を有して
いる。
の波88を減衰すること、メニスカス角度βを制御する
ことおよび波88とロール表面57、60との間に障壁
を形成すること)の一つ以上を電磁界が実行しうるよう
に電磁界の方向を向けるために、第一磁性部材227と
共働する磁極部分254、256のような構造を有して
いる。
【0088】磁性部材227と230の位置は独立して
調節され、磁性部材230によってメニスカス75の近
くに磁界を形成し、磁性部材227によって溶融金属の
波を減衰するための磁界を形成する。磁性部材227、
230は、強磁性鋼のテープ巻または積層体からなるも
のである。熱伝導性の電気絶縁体171がコイル部分2
21、224と磁性部材227、230との間に配置さ
れている。熱伝導性の電気絶縁体171は、コイル部分
221、224を、磁性部材227、230内のうず電
流損によって生成される熱をそれぞれコイル部分22
1、224に伝達することによって、コイル部分22
1、224を吸熱器として機能させる。
調節され、磁性部材230によってメニスカス75の近
くに磁界を形成し、磁性部材227によって溶融金属の
波を減衰するための磁界を形成する。磁性部材227、
230は、強磁性鋼のテープ巻または積層体からなるも
のである。熱伝導性の電気絶縁体171がコイル部分2
21、224と磁性部材227、230との間に配置さ
れている。熱伝導性の電気絶縁体171は、コイル部分
221、224を、磁性部材227、230内のうず電
流損によって生成される熱をそれぞれコイル部分22
1、224に伝達することによって、コイル部分22
1、224を吸熱器として機能させる。
【0089】図25の実施例は、第一L字状磁性部材2
90Aと第二L字状磁性部材293を有している。磁性
部材290Aは、接続点302で連結されたアーム29
6と299を有している。アーム296と299は、そ
れぞれ磁極部分305、308で終わっている。アーム
296と299は分岐しており、互いに実質的に直角で
ある。磁極部分305と308はテーパ状である。コイ
ル部分221は、磁性部材290Aのアーム296と2
99の間に受け入れられており、メニスカス75から遠
い側面310が丸い形状をしている。磁極部分305、
308およびコイル部分221は、プール65の頂面7
3の波を減衰するために磁界を形成する。
90Aと第二L字状磁性部材293を有している。磁性
部材290Aは、接続点302で連結されたアーム29
6と299を有している。アーム296と299は、そ
れぞれ磁極部分305、308で終わっている。アーム
296と299は分岐しており、互いに実質的に直角で
ある。磁極部分305と308はテーパ状である。コイ
ル部分221は、磁性部材290Aのアーム296と2
99の間に受け入れられており、メニスカス75から遠
い側面310が丸い形状をしている。磁極部分305、
308およびコイル部分221は、プール65の頂面7
3の波を減衰するために磁界を形成する。
【0090】第二磁性部材293は、接続点318で連
結されたアーム311と315を有している。アーム3
11と315は、それぞれ磁極部分321、324で終
わっている。アーム311と315は分岐しており、互
いに実質的に直角である。アーム311は磁極部分32
1に最も近いロール表面57上の位置327におけるロ
ール表面(図25の57)に接している平面に対して直
角である。アーム315は、位置327を含むロール表
面(図25の57)に接している平面に対して平行であ
る。磁極部分321は、位置327を含む接平面に対し
て平行な表面を定める。磁極321と324およびコイ
ル部分224はメニスカス75を制御する磁界を形成す
る。
結されたアーム311と315を有している。アーム3
11と315は、それぞれ磁極部分321、324で終
わっている。アーム311と315は分岐しており、互
いに実質的に直角である。アーム311は磁極部分32
1に最も近いロール表面57上の位置327におけるロ
ール表面(図25の57)に接している平面に対して直
角である。アーム315は、位置327を含むロール表
面(図25の57)に接している平面に対して平行であ
る。磁極部分321は、位置327を含む接平面に対し
て平行な表面を定める。磁極321と324およびコイ
ル部分224はメニスカス75を制御する磁界を形成す
る。
【0091】図26は、磁性部材290Aに類似する磁
性部材290Bを有する、図25の実施例の変形例であ
るが、非テーパ状磁極部分308Aを有している。実質
的に円形断面を有するコイル部分221Aは、磁性部材
290Bのアーム296、299の間に配置されてい
る。コイル部分224は、実質的に矩形断面を有してお
り、図25と図26に示すように、矩形の長辺は隣接す
るロール表面(図25と図26のロール表面57)に面
している。磁極部分305と308Aおよびコイル部分
221Aは、プール65の頂面73上の波を減衰するた
めに磁界を形成する。
性部材290Bを有する、図25の実施例の変形例であ
るが、非テーパ状磁極部分308Aを有している。実質
的に円形断面を有するコイル部分221Aは、磁性部材
290Bのアーム296、299の間に配置されてい
る。コイル部分224は、実質的に矩形断面を有してお
り、図25と図26に示すように、矩形の長辺は隣接す
るロール表面(図25と図26のロール表面57)に面
している。磁極部分305と308Aおよびコイル部分
221Aは、プール65の頂面73上の波を減衰するた
めに磁界を形成する。
【0092】図23〜26に示すように、第二コイル部
分224は、メニスカス位置79に隣接する第一コイル
部分221に対して実質的に平行である。
分224は、メニスカス位置79に隣接する第一コイル
部分221に対して実質的に平行である。
【0093】メニスカス位置79に隣接する位置で特定
の強さの磁界を形成するために、図23の装置と図24
〜26の対応する実施例によって必要とされる電圧と電
流は、メニスカス位置79に隣接する位置で上記磁界強
さと同じ強さの磁界を形成するために、図16(a)の
装置と図16(b)の実施例によって必要とされる電圧
および電流とほぼ同じである。
の強さの磁界を形成するために、図23の装置と図24
〜26の対応する実施例によって必要とされる電圧と電
流は、メニスカス位置79に隣接する位置で上記磁界強
さと同じ強さの磁界を形成するために、図16(a)の
装置と図16(b)の実施例によって必要とされる電圧
および電流とほぼ同じである。
【0094】縦長第一コイル部分331と縦長第二コイ
ル部分334を有する装置が図27に示されている。こ
の装置は、両コイル部分に隣接する単一の磁性部材33
7を有している。図28〜30は、図27の装置とは異
なる実施例を示す。
ル部分334を有する装置が図27に示されている。こ
の装置は、両コイル部分に隣接する単一の磁性部材33
7を有している。図28〜30は、図27の装置とは異
なる実施例を示す。
【0095】図28において、磁性部材337Aは、ヨ
ーク340とアーム343、346を有している。各ア
ーム343、346は磁極部分350で終わっている。
アーム346は、隣接するロール表面(図28の57)
に対して最も近く、位置353を含み、ロール表面に接
している平面に対して直角である。位置353は、アー
ム346に最も近いロール表面57の一部である。アー
ム346の磁極部分350は、位置353を含み、ロー
ル表面57に接している平面に対して実質的に平行であ
る表面356を定める。ヨーク340およびアーム34
0、346は、コイル部分331、334の少なくとも
一部を受け入れる溝を定める。コイル部分334とアー
ム346の磁極部分350は、メニスカス75の形状を
制御する磁界を生成する。コイル部分331とアーム3
43の磁極部分350は、溶融金属の波を減衰する磁界
を形成する。図28に明らかなように、コイル部分33
1、334は、実質的に円形断面を有している。
ーク340とアーム343、346を有している。各ア
ーム343、346は磁極部分350で終わっている。
アーム346は、隣接するロール表面(図28の57)
に対して最も近く、位置353を含み、ロール表面に接
している平面に対して直角である。位置353は、アー
ム346に最も近いロール表面57の一部である。アー
ム346の磁極部分350は、位置353を含み、ロー
ル表面57に接している平面に対して実質的に平行であ
る表面356を定める。ヨーク340およびアーム34
0、346は、コイル部分331、334の少なくとも
一部を受け入れる溝を定める。コイル部分334とアー
ム346の磁極部分350は、メニスカス75の形状を
制御する磁界を生成する。コイル部分331とアーム3
43の磁極部分350は、溶融金属の波を減衰する磁界
を形成する。図28に明らかなように、コイル部分33
1、334は、実質的に円形断面を有している。
【0096】図29において、磁性部材337Bは、ヨ
ーク370を有しており、ヨーク370は、ロール表面
57に最も近い第一磁極部分373とロール表面57か
ら離れた第二磁極部分376を有している。磁極部分3
73は、図29に示すように、磁極部分373が表面3
77を定めるようにテーパ状である。表面377は、ロ
ール表面57上の位置380を含み、ロール表面57に
接する平面に対して実質的に平行である。位置380
は、磁極部分373に最も近いロール表面57の部分で
ある。磁極部分376は、図29に示すように、テーパ
状にすることができる。コイル部分334と磁極部分3
73は、メニスカス75の形状を制御する磁界を形成す
る。コイル部分331と磁極部分376は、溶融金属の
波を減衰する磁界を形成する。コイル部分331、33
4は、図29に示すように、実質的に三角形断面であ
る。
ーク370を有しており、ヨーク370は、ロール表面
57に最も近い第一磁極部分373とロール表面57か
ら離れた第二磁極部分376を有している。磁極部分3
73は、図29に示すように、磁極部分373が表面3
77を定めるようにテーパ状である。表面377は、ロ
ール表面57上の位置380を含み、ロール表面57に
接する平面に対して実質的に平行である。位置380
は、磁極部分373に最も近いロール表面57の部分で
ある。磁極部分376は、図29に示すように、テーパ
状にすることができる。コイル部分334と磁極部分3
73は、メニスカス75の形状を制御する磁界を形成す
る。コイル部分331と磁極部分376は、溶融金属の
波を減衰する磁界を形成する。コイル部分331、33
4は、図29に示すように、実質的に三角形断面であ
る。
【0097】図30において、磁性部材337Cは、第
一アーム403と第二アーム406をつなぐヨーク39
0を有している。 第一アーム403は、ロール表面
(図30の57)から離れており、磁極部分408で終
わっている。第二アーム406は、隣接するロール表面
(図30の57)に最も近く、磁極部分409で終わっ
ている。磁極部分409はテーパ状であり、磁極部分4
09は表面412を定める。表面412は、隣接するロ
ール表面の領域415を含み、ロール表面に接している
平面に対して実質的に平行である。 領域415は、磁
極部分409に最も近い隣接するロール表面の領域であ
る。磁極部分408は、テーパ状である。コイル部分3
31と334はアーム403と406の間に受け入れら
れており、矩形断面である。コイル部分334と磁極部
分409は、メニスカス75の形状を制御する磁界を生
成する。コイル部分331と磁極部分408は、溶融金
属の波を減衰する磁界を生成する。
一アーム403と第二アーム406をつなぐヨーク39
0を有している。 第一アーム403は、ロール表面
(図30の57)から離れており、磁極部分408で終
わっている。第二アーム406は、隣接するロール表面
(図30の57)に最も近く、磁極部分409で終わっ
ている。磁極部分409はテーパ状であり、磁極部分4
09は表面412を定める。表面412は、隣接するロ
ール表面の領域415を含み、ロール表面に接している
平面に対して実質的に平行である。 領域415は、磁
極部分409に最も近い隣接するロール表面の領域であ
る。磁極部分408は、テーパ状である。コイル部分3
31と334はアーム403と406の間に受け入れら
れており、矩形断面である。コイル部分334と磁極部
分409は、メニスカス75の形状を制御する磁界を生
成する。コイル部分331と磁極部分408は、溶融金
属の波を減衰する磁界を生成する。
【0098】磁性部材337A〜337Cは、磁束を封
じ込め、必要な電流を減少する。漏れ磁束98を有する
図11(a)(b)および図12の実施例に対して、こ
れらの実施例では漏れ磁束はない。
じ込め、必要な電流を減少する。漏れ磁束98を有する
図11(a)(b)および図12の実施例に対して、こ
れらの実施例では漏れ磁束はない。
【0099】磁性部材130(図15)、135(図1
6)、155(図17)、167(図18と図19)、
186(図20〜22(b))、227と220(図2
3と図24)、290A、290Bおよび293(図2
5と図26)、337(図27〜30)は、可聴周波数
で機能する磁性部材で一般的に使用されている強磁性鋼
の積層体で形成されている。その代わりに、磁性部材1
30、135、155、186B、227、230、2
90A、290Bおよび293は、強磁性鋼のテープ巻
で形成することもできる。さらに、磁性部材は、フェラ
イトのような比較的高い透磁率を有する適切な強磁性鋼
で形成することもできる。
6)、155(図17)、167(図18と図19)、
186(図20〜22(b))、227と220(図2
3と図24)、290A、290Bおよび293(図2
5と図26)、337(図27〜30)は、可聴周波数
で機能する磁性部材で一般的に使用されている強磁性鋼
の積層体で形成されている。その代わりに、磁性部材1
30、135、155、186B、227、230、2
90A、290Bおよび293は、強磁性鋼のテープ巻
で形成することもできる。さらに、磁性部材は、フェラ
イトのような比較的高い透磁率を有する適切な強磁性鋼
で形成することもできる。
【0100】コイル82と磁性部材との間の間隙は、動
作中におけるコイルと磁性部材との間の短絡を防ぐため
に、熱伝導性で電気絶縁性の材料を充填することもでき
る。そのような材料は、コイル82に対して電気絶縁性
を示すだけでなく、隣接する磁性部材内のうず電流損に
よって生成する熱を水冷コイル82に伝達することによ
って水冷コイル82を吸熱器にする。その代わりに、磁
性部材とコイル82との間の短絡を防ぐために、コイル
82と隣接する磁性部材との間に空気の間隙を形成する
こともできる。そのような空気の層を備えるためのコイ
ル82と隣接する磁性部材との間に空気を保持するため
に適切な構造(図示せず)を使用することができる。こ
の場合は、吸熱器として機能しない。
作中におけるコイルと磁性部材との間の短絡を防ぐため
に、熱伝導性で電気絶縁性の材料を充填することもでき
る。そのような材料は、コイル82に対して電気絶縁性
を示すだけでなく、隣接する磁性部材内のうず電流損に
よって生成する熱を水冷コイル82に伝達することによ
って水冷コイル82を吸熱器にする。その代わりに、磁
性部材とコイル82との間の短絡を防ぐために、コイル
82と隣接する磁性部材との間に空気の間隙を形成する
こともできる。そのような空気の層を備えるためのコイ
ル82と隣接する磁性部材との間に空気を保持するため
に適切な構造(図示せず)を使用することができる。こ
の場合は、吸熱器として機能しない。
【0101】図3(b)のスプラッシュガード100に
類似する耐火スプラッシュガード(図示せず)は、磁性
部材とコイル82を囲んでいる。そのようなスプラッシ
ュガードは、図3の装置に関して説明したスプラッシュ
ガード100によって果たされる機能に類似する機能を
果たす。スプラッシュガードは、各磁性部材とコイル部
分の外形に沿ったものである。
類似する耐火スプラッシュガード(図示せず)は、磁性
部材とコイル82を囲んでいる。そのようなスプラッシ
ュガードは、図3の装置に関して説明したスプラッシュ
ガード100によって果たされる機能に類似する機能を
果たす。スプラッシュガードは、各磁性部材とコイル部
分の外形に沿ったものである。
【0102】図24〜26の実施例のような第一コイル
部分と第二コイル部分および第一磁性部材と第二磁性部
材とを有する実施例において、第一スプラッシュガード
(図示せず)が第一コイル部分と第一磁性部材を囲むよ
うにすることもでき、第二スプラッシュガード(図示せ
ず)が第二コイル部分と第二磁性部材を囲むようにする
こともできる。その代わりに、第一コイル部分と第二コ
イル部分および第一磁性部材と第二磁性部材とを有する
そのような実施例において、スプラッシュガードがすべ
てのコイル部分と各磁性部材を囲むようにすることもで
きる。
部分と第二コイル部分および第一磁性部材と第二磁性部
材とを有する実施例において、第一スプラッシュガード
(図示せず)が第一コイル部分と第一磁性部材を囲むよ
うにすることもでき、第二スプラッシュガード(図示せ
ず)が第二コイル部分と第二磁性部材を囲むようにする
こともできる。その代わりに、第一コイル部分と第二コ
イル部分および第一磁性部材と第二磁性部材とを有する
そのような実施例において、スプラッシュガードがすべ
てのコイル部分と各磁性部材を囲むようにすることもで
きる。
【0103】コイル82は上記実施例においては中空体
として説明したが、装置40のコンダクタは水冷のため
に中空にする必要はない。例えば、図31に示すよう
に、装置40は、プールの頂面73に面する凸状側面を
備えた曲面状断面を有する、中実で導電性の狭幅プレー
ト450からなる幅広ループ状コイルを有してもよい。
導電性管453を隣接するロール表面(図31のロール
表面57)から遠い導電性プレート450の側面456
に取りつけることもできる。この実施例において、冷却
水は、プレート450から熱を除去するように管453
内を循環する。管453よりむしろプレート450は、
電力源(図示せず)に接続される。図31の実施例は、
460において磁界を生成する。
として説明したが、装置40のコンダクタは水冷のため
に中空にする必要はない。例えば、図31に示すよう
に、装置40は、プールの頂面73に面する凸状側面を
備えた曲面状断面を有する、中実で導電性の狭幅プレー
ト450からなる幅広ループ状コイルを有してもよい。
導電性管453を隣接するロール表面(図31のロール
表面57)から遠い導電性プレート450の側面456
に取りつけることもできる。この実施例において、冷却
水は、プレート450から熱を除去するように管453
内を循環する。管453よりむしろプレート450は、
電力源(図示せず)に接続される。図31の実施例は、
460において磁界を生成する。
【0104】以上の詳細な説明は、本発明を理解するた
めにのみ必要であり、何等の限定も加えるべきでなく、
修正・変形は当業者にとって明らかである。
めにのみ必要であり、何等の限定も加えるべきでなく、
修正・変形は当業者にとって明らかである。
【0105】
【発明の効果】本発明は上記のとおり構成されているの
で、連続鋳造されるストリップの表面特性が良好で、ス
トリップの厚さが均一である、低コストの電磁メニスカ
ス制御装置及びその制御方法を提供することができる。
で、連続鋳造されるストリップの表面特性が良好で、ス
トリップの厚さが均一である、低コストの電磁メニスカ
ス制御装置及びその制御方法を提供することができる。
【図1】本発明の装置の一実施例を使用するストリップ
鋳造装置の破断斜視図である。
鋳造装置の破断斜視図である。
【図2】図1の装置の概略回路図である。
【図3】図3(a)は図1の鋳造装置の一部断面を示す
側面図であり、図3(b)は図3(a)のコイルに類似
したコイルの断面図であり、スプラッシュガードを有し
ている。
側面図であり、図3(b)は図3(a)のコイルに類似
したコイルの断面図であり、スプラッシュガードを有し
ている。
【図4】図4(a)は一部断面を示す、図1の鋳造装置
の一部の拡大破断側面図であり、溶融金属の波は電磁力
の影響を受ける。図4(b)は図4(a)の電磁界の電
磁反発力の方向を示す概略図である。
の一部の拡大破断側面図であり、溶融金属の波は電磁力
の影響を受ける。図4(b)は図4(a)の電磁界の電
磁反発力の方向を示す概略図である。
【図5】電磁力の影響を受けない溶融金属の波を示す鋳
造装置の一部の拡大破断側面図である。
造装置の一部の拡大破断側面図である。
【図6】図3(a)の6−6矢視破断断面図であり、一
部は除去されている。
部は除去されている。
【図7】一部断面を示す、図1の鋳造装置の一部の拡大
破断側面図であり、メニスカスは電磁力の影響を受け
る。
破断側面図であり、メニスカスは電磁力の影響を受け
る。
【図8】電磁力の影響を受けないメニスカスを示す鋳造
装置の一部の拡大破断側面図である。
装置の一部の拡大破断側面図である。
【図9】一部断面を示す、本発明の装置の別の実施例を
使用するストリップ鋳造装置の破断斜視図である。
使用するストリップ鋳造装置の破断斜視図である。
【図10】図10(a)、(b)は図9の装置の概略回
路図である。
路図である。
【図11】図11(a)は、一部断面を示す、電磁界が
ない場合の図9の鋳造装置の破断側面図であり、図11
(b)は、一部断面を示す、図9の鋳造装置の破断側面
図であり、同時に磁界が示されている。
ない場合の図9の鋳造装置の破断側面図であり、図11
(b)は、一部断面を示す、図9の鋳造装置の破断側面
図であり、同時に磁界が示されている。
【図12】一部断面を示す、本発明の装置のさらに別の
実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側面図であ
り、同時に磁界が示されている。
実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側面図であ
り、同時に磁界が示されている。
【図13】磁性部材を有する本発明の装置の概略構成図
である。
である。
【図14】図14(a)は一部断面を示す、図13の装
置の一実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側面
図であり、図14(b)は一部断面を示す、図13の装
置の別の実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側
面図である。
置の一実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側面
図であり、図14(b)は一部断面を示す、図13の装
置の別の実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側
面図である。
【図15】一部断面を示す、図13の装置のさらに別の
実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側面図であ
る。
実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側面図であ
る。
【図16】図16(a)は図10(b)に類似する概略
回路図であり、磁性部材を有している。図16(b)は
一部断面を示す、図16(a)の装置の一実施例を使用
するストリップ鋳造装置の破断側面図である。
回路図であり、磁性部材を有している。図16(b)は
一部断面を示す、図16(a)の装置の一実施例を使用
するストリップ鋳造装置の破断側面図である。
【図17】一部断面を示す、図16(a)の装置の別の
実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側面図であ
る。
実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側面図であ
る。
【図18】図18(a)は一部断面を示す、図16
(a)の装置のさらに別の実施例を使用するストリップ
鋳造装置の破断側面図であり、図18(b)は図18
(a)の18Bー18B矢視断面図である。
(a)の装置のさらに別の実施例を使用するストリップ
鋳造装置の破断側面図であり、図18(b)は図18
(a)の18Bー18B矢視断面図である。
【図19】一部断面を示す、図16(a)の装置のさら
に別の実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側面
図である。
に別の実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側面
図である。
【図20】磁性部材を有する本発明の装置の別の実施例
の概略回路図である。
の概略回路図である。
【図21】一部断面を示す、図20の装置の一実施例を
使用するストリップ鋳造装置の破断側面図である。
使用するストリップ鋳造装置の破断側面図である。
【図22】図22(a)は一部断面を示す、図20の装
置の別の実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側
面図であり、図22(b)は図22(a)の磁性部材の
分解組立図である。
置の別の実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側
面図であり、図22(b)は図22(a)の磁性部材の
分解組立図である。
【図23】磁性部材を有する本発明の装置のさらに別の
実施例の概略回路図である。
実施例の概略回路図である。
【図24】一部断面を示す、図23の装置の一実施例を
使用するストリップ鋳造装置の破断側面図である。
使用するストリップ鋳造装置の破断側面図である。
【図25】一部断面を示す、図23の装置の別の実施例
を使用するストリップ鋳造装置の破断側面図である。
を使用するストリップ鋳造装置の破断側面図である。
【図26】一部断面を示す、図23の装置のさらに別の
実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側面図であ
る。
実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側面図であ
る。
【図27】磁性部材を有する本発明の装置のさらに別の
実施例の概略回路図である。
実施例の概略回路図である。
【図28】一部断面を示す、図27の装置の一実施例を
使用するストリップ鋳造装置の破断側面図である。
使用するストリップ鋳造装置の破断側面図である。
【図29】一部断面を示す、図27の装置の別の実施例
を使用するストリップ鋳造装置の破断側面図である。
を使用するストリップ鋳造装置の破断側面図である。
【図30】一部断面を示す、図27の装置のさらに別の
実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側面図であ
る。
実施例を使用するストリップ鋳造装置の破断側面図であ
る。
【図31】一部断面を示す、電磁界を生成するためにプ
レートを使用る本発明の装置の一実施例を使用するスト
リップ鋳造装置の破断側面図である。
レートを使用る本発明の装置の一実施例を使用するスト
リップ鋳造装置の破断側面図である。
40…電磁メニスカス制御装置 46…連続ストリップ鋳造装置 49…第一ロール 52…第二ロール 57、60…ロール表面 65…プール 70…ノズル 73…プールの頂面 75…メニスカス 79…メニスカス位置 82…コイル 88…波 97…コイル部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ワルター エフ. プラエグ アメリカ合衆国 60440−1924 イリノイ ボーリングブルック レイクビュー サ ークル 340 (72)発明者 ジョゼフ ジー. ラッチフォード アメリカ合衆国 46410 イリノイ メリ ルヴィレ ウェスト 57ス プレイス 2256 (72)発明者 ヨウ シン ワン アメリカ合衆国 60565 イリノイ ネイ パーヴィレ フォックス リバー レーン 2752
Claims (66)
- 【請求項1】 頂面を有する溶融金属のプールを保有す
るための空間を定める相互に対面する表面を有する一対
の反対方向に回転するロールを含む連続ストリップ鋳造
装置において、上記プール頂面が相互に対面するロール
表面に接触する各位置においてメニスカスが形成され、
上記メニスカスの各々を磁気的に制御する装置であっ
て、該装置は、上記位置に隣接し、その位置のロールの
外側に制御手段を有し、 上記制御手段は、その位置におけるメニスカスを制御す
るために、その位置に隣接する上記プールの頂面に作用
する電磁界を生成するための手段を有する連続鋳造にお
ける電磁メニスカス制御装置。 - 【請求項2】 上記連続ストリップ鋳造装置が溶融金属
を上記プールに供給するノズルを有し、上記プール頂面
は上記ノズルからの溶融金属によって形成される波を有
し、上記波が通常上記位置の各々に向かって移動し、上
記制御手段がメニスカスに隣接する波の振幅を減少させ
る電磁界を生成するための手段を有する請求項1記載の
装置。 - 【請求項3】 上記プール頂面とロール表面が上記位置
で上記メニスカスの角度を定め、上記制御手段が上記メ
ニスカスの角度を制御する電磁界を生成するための手段
を有する請求項1記載の装置。 - 【請求項4】 上記連続ストリップ鋳造装置が溶融金属
を上記プールに供給するノズルを有し、上記プール頂面
は上記ノズルからの溶融金属によって形成される波を有
し、上記波が通常上記位置の各々に向かって移動し、上
記制御手段が上記波と上記位置に隣接するロール表面と
の間に障壁を形成するために、電磁界を生成するための
手段を有する請求項1記載の装置。 - 【請求項5】 上記制御手段が導電性コイルを有し、 上記装置が電磁界を生成するためにコイル内に時変電流
を流すための手段を有する請求項1、2、3または4記
載の装置 - 【請求項6】 上記コイルが幅広ループ状コイルを含む
請求項5記載の装置。 - 【請求項7】 上記制御手段が上記幅広ループ状コイル
に結合した磁性部材を有し、 上記磁性部材が、磁性部材がない場合における電流より
も少ない電流で請求項1から4のいずれかに記載の機能
を電磁界が果たせるように、上記電磁界を形成するため
の手段を有する請求項6記載の装置。 - 【請求項8】 上記幅広ループ状コイルが上記メニスカ
ス位置に隣接するコイル部分を有し、 上記コイル部分の断面が上記電磁界を形成するために磁
性部材と協同する手段を有する請求項7記載の装置。 - 【請求項9】 上記磁性部材が強磁性鋼の積層体または
強磁性鋼もしくはフェライトのテープ巻からなる請求項
7記載の装置。 - 【請求項10】 上記コイルが上記位置に隣接するコイ
ル部分を含み、上記磁界に影響を与える磁性部材を介装
しない場合においても、請求項1から4のいずれか1以
上に記載の機能を電磁界が果たせるように、上記位置に
充分近接させて電磁界を生成するための手段を有する請
求項5記載の装置。 - 【請求項11】 上記コイルが幅広ループ状コイルであ
って、 上記コイル断面が上記電磁界が上記機能を果たせるよう
に上記電磁界を形成するための手段を有する請求項10
記載の装置。 - 【請求項12】 上記コイルが、上記電磁界が上記機能
の少なくとも2つは果たせるような手段を有する請求項
10記載の装置。 - 【請求項13】 上記コイルが幅狭ループ状コイルを含
む請求項5記載の装置。 - 【請求項14】 上記制御手段が上記幅狭ループ状コイ
ルと結合した磁性部材を有し、 上記磁性部材が、磁性部材がない場合における電流より
も少ない電流で請求項1から4のいずれかに記載の機能
を電磁界が果たせるように、上記電磁界を形成するため
の手段を有する請求項13記載の装置。 - 【請求項15】 上記磁性部材が、磁性部材がない場合
における電流よりもより少ない電流で上記機能の少なく
とも2つを電磁界が果たせるように、上記電磁界を形成
するための手段を有する請求項14記載の装置。 - 【請求項16】 上記幅狭ループ状コイルが、上記メニ
スカス位置に横づけされた第一コイル部分と、第一コイ
ル部分と電気的に接続されて第一コイル部分との間に間
隙を介して第一コイル部分に横づけされた第二コイル部
分を有し、 上記第一コイル部分の断面は、電磁界が(a)上記メニ
スカスを制御するか、(b)メニスカスの角度を制御す
るか、または(a)と(b)の両方を実行するように電
磁界を形成するために、磁性部材と協同する手段を有す
る請求項14記載の装置。 - 【請求項17】 上記第二コイルの断面は、電磁界が
(c)上記メニスカスに隣接する波の振幅を減少する
か、(d)上記波とメニスカス位置に隣接するロール表
面との間に障壁を形成するか、または(c)と(d)の
両方を実行するように電磁界を形成するために、磁性部
材と協同する手段を有する請求項16記載の装置。 - 【請求項18】 上記磁性部材が強磁性鋼の積層体また
は強磁性鋼もしくはフェライトのテープ巻からなる請求
項14記載の装置。 - 【請求項19】 上記幅狭ループ状コイルが上記メニス
カスに横づけされた第一コイル部分と、 上記第一コイル部分との間に間隙を介して第一コイル部
分に横づけされた第二コイル部分と、 第一コイル部分と第二コイル部分を電気的に接続する手
段を有する請求項13記載の装置。 - 【請求項20】 上記第一コイル部分と第二コイル部分
が上記プール頂面から実質的に等距離にある請求項19
記載の装置。 - 【請求項21】 上記第一コイル部分は、電磁界が上記
位置に隣接するプール頂面に作用して(a)上記メニス
カスを制御するか、(b)上記メニスカスの角度を制御
するか、または(a)と(b)の両方を実行するよう
に、電磁界を生成するための手段を有し、 上記第二コイル部分は、電磁界が(c)上記メニスカス
位置に隣接する波の振幅を減少するか、(d)上記波と
メニスカス位置に隣接するのロール表面との間に障壁を
形成するか、または(c)と(d)の両方を実行するよ
うに、電磁界を生成するための手段を有する請求項19
記載の装置。 - 【請求項22】 上記第一コイル部分の断面は、電磁界
が(a)上記メニスカスを制御するか、または(b)上
記メニスカスの角度を制御するか、または(a)と
(b)の両方を実行するように電磁界を形成するための
手段を有する請求項21記載の装置。 - 【請求項23】 上記第二コイル部分の断面は、電磁界
が(c)上記波の振幅を減少するか、(d)上記波と上
記位置に隣接するロール表面との間に障壁を形成する
か、または(c)と(d)の両方を実行するように電磁
界を形成するための手段を有する請求項22記載の装
置。 - 【請求項24】 上記幅狭ループ状コイルが上記位置に
隣接する縦長第一コイル部分と、 上記第一コイル部分と電気的に接続された縦長第二コイ
ル部分と、 上記第一コイル部分および第二コイル部分が実質的に三
角形断面を有する請求項14記載の装置。 - 【請求項25】 上記制御手段が、上記位置に隣接し、
アームの各々が磁極部分で終わる一対のアームを有する
第一磁性部材を有し、 上記コイルの一部は上記一対のアームの間に位置してお
り、 上記第一磁性部材は、磁性部材がない場合における電流
よりも少ない電流で請求項1から4のいずれかに記載の
機能を電磁界が果たせるように、電磁界を形成するため
の手段を有する請求項5記載の装置。 - 【請求項26】 上記コイルが、上記位置に隣接する第
一コイル部分と電気的に上記第一コイル部分と接続され
た第二コイル部分を含む幅狭ループ状コイルを有し、 上記第一磁性部材がヨークを有し、 上記ヨークと上記一対のアームが第一コイル部分および
第二コイル部分の少なくとも一部を受ける溝を定める請
求項25記載の装置。 - 【請求項27】 上記第一磁性部材が、磁性部材がない
場合における電流よりも少ない電流で上記機能の少なく
とも2つを電磁界が果たせるように、電磁界を形成する
ための手段を有する請求項25記載の装置。 - 【請求項28】 上記第一磁性部材が縦長部分を有し、 第一磁性部材の上記縦長部分が半円形断面を有し、 上記一対のアームで受けられる上記コイル部分が縦長部
分を有し、 上記コイル部分の縦長部分が円形断面を有する請求項2
5記載の装置。 - 【請求項29】 第一磁性部材が上記一対のアームに結
合したヨークを有し、 上記アームの各々は上記ヨークと実質的に直角をなし、 上記一対のアームの間に配された上記コイル部分が縦長
部分を有し、 上記コイル部分の縦長部分が矩形断面を有する請求項2
5記載の装置。 - 【請求項30】 上記第一磁性部材のアーム部が連結部
から分岐したものであり、 上記一対のアーム間に配された上記コイル部分が縦長部
分を有し、 上記縦長部分が矩形断面または三角形断面を有する請求
項25記載の装置。 - 【請求項31】 上記コイルが、上記位置に隣接する縦
長第一コイル部分および第一コイル部分に電気的に接続
された縦長第二コイル部分を含む狭幅ループ状コイルを
有し、 上記第一コイル部分は上記第一磁性部材上で上記一対の
アームの間に受け入れられるコイル部であり、 上記第一磁性部材は第一と第二の向かい合った端がある
ヨークを有し、 上記ヨークの第一端と上記一対のアームが上記第一コイ
ル部分を受け入れる溝を定め、 上記第二コイル部分が上記溝の外側の上記ヨークの第二
端に隣接している請求項25記載の装置。 - 【請求項32】 上記コイルが上記位置に隣接する縦長
第一コイル部分および第一コイル部分に電気的に接続さ
れた縦長第二コイル部分を含む幅狭ループ状コイルを有
し、 上記第一磁性部材の上記アームが連結部から実質的に分
岐しており、 上記第一コイル部分は上記第一磁性部材上の一対のアー
ムの間に受け入れられるコイル部である請求項25記載
の装置。 - 【請求項33】 上記第一コイル部分は実質的に三角形
断面または矩形断面を有し、 上記第二コイル部材は実質的に円形断面または三角形を
有する請求項32記載の装置。 - 【請求項34】 上記一対のアームの一方が相互に対面
するロール表面に近接し、 上記一方のアームの他方が近接した相互に対面するロー
ル表面から遠くにあり、 上記第一コイル部分が実質的に三角形断面を有すると
き、相互に対面するロール表面に近接する上記アームの
上記磁極部分がテーパ状である請求項33記載の装置。 - 【請求項35】 上記コイルが幅狭ループ状コイルを有
し、 上記制御手段が上記幅狭ループ状コイルと結合した第一
および第二磁性部材を有し、 上記磁性部材が、磁性部材がない場合における電流より
も少ない電流で請求項1から4のいずれかに記載の機能
を電磁界が果たせるように、電磁界を形成するための手
段を有する請求項5記載の装置。 - 【請求項36】 上記磁性部材が、磁性部材がない場合
における電流よりも少ない電流で上記機能の少なくとも
2つを電磁界が果たせるように、電磁界を形成するため
の手段を有する請求項35記載の装置。 - 【請求項37】 上記幅狭ループ状コイルが、上記位置
に隣接して上記メニスカスに横づけされた縦長第一コイ
ル部分および第一コイル部材との間に間隙を介して第一
コイル部分に横づけされた縦長第二コイル部分を有し、 上記コイルが上記第一コイル部分と第二コイル部分を電
気的に接続する手段を有し、 上記第一磁性部材は上記メニスカス位置に隣接し、上記
第二磁性部材は上記第一磁性部材と離れて配され、 上記第一磁性部材は、第一磁性部材がない場合における
電流よりも少ない電流で、電磁界が上記位置に隣接する
プールの頂面に作用して(a)上記メニスカスを制御す
るか、(b)上記メニスカスの角度を制御するか、また
は(a)と(b)の両方を実行するように、上記電磁界
を形成するための手段を有し、 上記第一コイル部分の断面が上記電磁界を形成するため
に上記第一磁性部材と協同する手段を有する請求項35
記載の装置。 - 【請求項38】 上記第二磁性部材は、第二磁性部材が
ない場合よりも少ない電流で、電磁界が(c)上記メニ
スカスに隣接する波の振幅を減少するか、(d)上記波
と上記メニスカスに隣接するロール表面との間に障壁を
形成するか、または(c)と(d)の両方を実行するよ
うに、上記電磁界を形成するための手段を有し、 上記第二コイル部分の断面が上記電磁界を形成するため
に上記第一磁性部材と協同する手段を有する請求項37
記載の装置。 - 【請求項39】 上記幅狭ループ状コイルが、上記位置
に隣接してメニスカスに横づけされた縦長第一コイル部
分と、第一コイル部分との間に間隙を介して第一コイル
部分に横づけされた縦長第二コイル部分と、 上記コイルが上記第一コイル部分と上記第二コイル部分
を電気的に接続する手段を有し、 上記第一磁性部材が上記位置に隣接し且つ各アームの端
部が磁極部分で終わる一対のアームを有し、 上記第一コイル部分の少なくとも一部が上記第一磁性部
材上の上記一対のアームの間に受入れられ、 上記第二磁性部材が上記第一磁性部材に隣接し、 上記第二磁性部材が、各アームの端部が磁極部分で終わ
る一対のアームを有し、 上記第二コイル部分の少なくとも一部は上記第二磁性部
材の一対のアームの間に受け入れられる請求項35記載
の装置。 - 【請求項40】 上記磁性部材の各々のアームが連結部
から分岐しており、 上記第一コイル部分は矩形断面を有し且つ矩形の長辺が
隣接するロール表面に面しており、 上記第二コイル部分が環状または円形の断面を有する請
求項39記載の装置。 - 【請求項41】 上記第一磁性部材は、第一磁性部材が
ない場合における電流よりも少ない電流で、上記位置に
隣接するプールの頂面に作用する電磁界が(a)上記メ
ニスカスを制御するか、(b)上記メニスカスの角度を
制御するか、または(a)と(b)の両方を実行するよ
うに、上記電磁界を形成するための手段を有し、 上記第二磁性部材は、第二磁性部材がない場合における
電流よりも少ない電流で、電磁界が(c)上記メニスカ
スに隣接する波の振幅を減少するか、(c)上記波と上
記メニスカス位置に隣接するロール表面との間に障壁を
形成するか、また(c)と(d)の両方を実行すよう
に、上記電磁界を形成するための手段を有する請求項3
9記載の装置。 - 【請求項42】 上記制御手段が、上記位置に隣接し且
つ各アームが磁極部分で終わる一対のアームを有する磁
性部材を有し、 上記コイルが互いに電気的に接続されて間隔を置いて配
された第一および第二コイル部分を有する幅狭ループ状
コイルを有し、 上記磁性部材の上記アームの一つが上記第一および第二
コイル部分によって受け入れられ、 上記磁性部材は、磁性部材がない場合における電流より
も少ない電流で請求項1から4のいずれかに記載の機能
を電磁界が果たせるように、電磁界を形成するための手
段を有する請求項5記載の装置。 - 【請求項43】 上記制御手段が、上記位置に隣接し且
つヨーク、第一アーム、第二アームおよび第三アームを
含む磁性部材を有し、各アームがヨークから伸び、各ア
ームは磁極部分で終わっており、 上記第二アームは第一アームと第三アームとの間に配さ
れ、 上記コイルは、互いに電気的に接続され且つ間隔を置い
て配されている第一および第二コイル部分を含む狭幅ル
ープ状コイルを有し、 上記第一コイル部分の少なくとも一部が上記第一アーム
と第二アームとの間に位置しており、 上記第二コイル部分の少なくとも一部が上記第二アーム
と第三アームとの間に位置しており、 上記磁性部材は、磁性部材がない場合における電流より
も少ない電流で請求項1から4のいずれかに記載の機能
を電磁界が果たせるように、上記電磁界を形成するため
の手段を有する請求項5記載の装置。 - 【請求項44】 上記制御手段が、上記位置に隣接し且
つ第一アーム、第二アームおよび第三アームを含む磁性
部材を有し、各アームは磁極部分で終わっており、 上記第一アームは実質的に第三アームと共通平面になっ
ており、 上記第二アームは実質的に第一および第三アームの各々
と直角であり、 上記コイルが互いに間隔を置いて電気的に接続された縦
長第一および第二コイル部分を含む狭幅ループ状コイル
を有し、 上記第一コイルの少なくとも一部が上記第一および第二
アームに隣接しており、 上記第二コイルの少なくとも一部が上記第二および第三
アームに隣接しており、 上記磁性部材は、磁性部材がない場合における電流より
も少ない電流で請求項1から4のいずれかに記載の機能
を電磁界が果たせるように、上記電磁界を形成するため
の手段を有する請求項5記載の装置。 - 【請求項45】 上記第一コイル部分が三角形断面を有
しており、 上記第二コイル部分が矩形断面を有している請求項44
記載の装置。 - 【請求項46】 上記制御手段が、プール頂面に面する
凸状部を備えた湾曲した断面を有する導電性プレートか
ら形成された幅広ループ状コイルを有し、 上記装置が電磁界を生成するために上記プレートに時変
電流を流すための手段を有する請求項1、2、3または
4記載の装置。 - 【請求項47】 頂面を有する溶融金属のプールを保有
するための空間を定める相互に対面して反対方向に回転
する一対のロールを有する連続ストリップ鋳造装置にお
いて形成されるメニスカスを電磁的に制御するための方
法であって、上記メニスカスは上記プールの頂面が相互
に対面するロール表面に接触する各位置において形成さ
れ、 上記方法は、上記各位置に隣接し且つその位置のロール
の外側に電磁界を生成するための手段を有し、 上記メニスカスを制御するためにその位置に隣接するプ
ールの頂面に作用する電磁界を生成するために上記生成
手段を使用することからなる連続鋳造における電磁メニ
スカス制御方法。 - 【請求項48】 溶融金属をプールに供給するためのノ
ズルを備え、上記ノズルからの溶融金属によって上記プ
ール頂面に波を形成し、上記波は通常上記位置に向かっ
て移動し、上記メニスカスに隣接する波の振幅を減少す
るために上記電磁界を使用する請求項47記載の方法。 - 【請求項49】 上記位置におけるプール頂面とロール
表面が上記メニスカスの角度を定め、上記メニスカスの
角度を制御するために電磁界を使用する請求項47記載
の方法。 - 【請求項50】 上記プール内に溶融金属を供給するた
めのノズルを備え、上記ノズルからの溶融金属によって
上記プールの頂面に波を形成し、上記波は通常上記位置
に向かって移動し、上記波とロール表面との間に障壁を
形成するために電磁界を使用する請求項47記載の方
法。 - 【請求項51】 電磁界を生成するために導電性コイル
を使用し、上記電磁界を生成するために上記コイルに時
変電流を流す請求項47、48、49または50記載の
方法。 - 【請求項52】 上記コイルが幅広ループ状コイルであ
る請求項51記載の方法。 - 【請求項53】 磁性部材に幅広ループ状コイルを結合
し、上記磁性部材がない場合における電流よりも少ない
電流で請求項47から50のいずれかに記載の機能を電
磁界が果たせるように、上記電磁界を形成するために上
記磁性部材を使用する請求項52記載の方法。 - 【請求項54】 磁性部材がない場合における電流より
も少ない電流で上記機能の中の少なくとも2つを電磁界
が果たせるように、上記電磁界を形成するために上記磁
性部材を使用する請求項53記載の方法。 - 【請求項55】 上記コイルの一部を上記位置に隣接さ
せ、磁界に影響するような磁性部材を介装しない場合
に、請求項47から50のいずれか一つ以上に記載の機
能を電磁界が果たせるように、上記位置に充分に近接す
るように上記電磁界を生成する請求項51記載の方法。 - 【請求項56】 電磁界を生成する工程が、上記機能の
少なくとも2つを電磁界が果たせるように、上記位置に
充分に近接するように上記電磁界を生成することからな
る請求項55記載の方法。 - 【請求項57】 上記コイルが狭幅ループ状コイルであ
る請求項51記載の方法。 - 【請求項58】 磁性部材に上記狭幅ループ状コイルを
備え、磁性部材がない場合におけるよりも少ない電流で
請求項47から50のいずれかに記載の機能を電磁界が
果たせるように、上記電磁界を形成するために上記磁性
部材を使用する請求項57記載の方法。 - 【請求項59】 磁性部材がない場合における電流より
も少ない電流で上記機能の中の少なくとも2つを電磁界
が果たせるように、電磁界を形成するために上記磁性部
材を使用する請求項58記載の方法。 - 【請求項60】 狭幅ループ状コイルに、上記メニスカ
スに横づけされた第一コイル部分と、第一コイル部分と
の間に間隙を介して第一コイル部分に横づけされた第二
コイル部分を備えた請求項57記載の方法。 - 【請求項61】 上記位置に隣接するプール頂面に作用
する電磁界が(a)上記メニスカスを制御するか、
(b)上記メニスカスの角度を制御するか、または
(a)と(b)の両方を実行するように、上記電磁界を
生成するために第一コイル部分を使用し、 電磁界が(c)上記メニスカスに隣接する波の振幅を減
少するか、(d)上記波とロール表面との間に障壁を形
成するか、または(c)と(d)の両方を実行するよう
に、上記電磁界を生成するために第二コイル部分を使用
する請求項60記載の方法。 - 【請求項62】 電磁界が(a)上記メニスカスを制御
するか、(b)上記メニスカスの角度を制御するか、ま
たは(a)と(b)の両方を実行するような断面形状を
第一コイル部分に備えた請求項61記載の方法。 - 【請求項63】 電磁界が(c)上記メニスカスに隣接
する波の振幅を減少するか、(d)上記波とロール表面
との間に障壁を形成するか、または(c)と(d)の両
方を実行するような断面形状を第二コイル部分に備えた
請求項62記載の方法。 - 【請求項64】 上記コイルに狭幅ループ状コイルを備
え、第一および第二磁性部材に上記狭幅ループ状コイル
を結合し、磁性部材がない場合における電流よりも少な
い電流で請求項47から50のいずれかに記載の機能を
電磁界が果たせるように、上記電磁界を形成するために
上記磁性部材を使用する請求項51載の方法。 - 【請求項65】 磁性部材がない場合における電流より
も少ない電流で上記機能の少なくとも2つを電磁界が果
たせるように、上記電磁界を形成するために上記第一お
よび第二磁性部材を使用する請求項64記載の方法。 - 【請求項66】 上記メニスカスに横づけされた第一コ
イル部分と、第一コイル部分との間に間隙を介して第一
コイル部分に横づけされた第二コイル部分を上記狭幅ル
ープ状コイルに備え、 上記位置に隣接するプール頂面に作用する電磁界は
(a)上記メニスカスを制御するか、(b)上記メニス
カスの角度を制御するか、または(a)と(b)の両方
を実行するように、上記電磁界を生成するために上記第
一コイル部分を使用し、 第一磁性部材がない場合における電流よりも少ない電流
で、上記位置に隣接するプールの頂面に作用する電磁界
が(a)上記メニスカスを制御するか、(b)上記メニ
スカスの角度を制御するか、または(a)と(b)の両
方を実行するように、上記電磁界を形成するために上記
第一磁性部材を使用し、 電磁界が(c)上記メニスカスに隣接する波の振幅を減
少するか、(d)上記波とロール表面との間に障壁を形
成するか、または(c)と(d)の両方を実行するよう
に、上記電磁界を生成するために上記第二コイル部分を
使用し、 第二磁性部材がない場合における電流よりも少ない電流
で、電磁界が(c)上記メニスカスに隣接する波の振幅
を減少するか、(d)上記波とロール表面との間に障壁
を形成するか、または(c)と(d)の両方を実行する
ように、上記電磁界を形成するために上記第二磁性部材
を使用する請求項64記載の方法。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
JP10325759A Pending JPH11216552A (ja) | 1997-11-18 | 1998-11-17 | 連続鋳造における電磁メニスカス制御装置及びその制御方法 |
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