JPH11215667A - ワイヤハーネス用クランプ - Google Patents
ワイヤハーネス用クランプInfo
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- JPH11215667A JPH11215667A JP10009058A JP905898A JPH11215667A JP H11215667 A JPH11215667 A JP H11215667A JP 10009058 A JP10009058 A JP 10009058A JP 905898 A JP905898 A JP 905898A JP H11215667 A JPH11215667 A JP H11215667A
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- Japan
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- engaging
- wire harness
- clamp
- engagement
- clip
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- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 claims description 4
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 claims description 4
- 230000006698 induction Effects 0.000 abstract description 2
- 238000004064 recycling Methods 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Supports For Pipes And Cables (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両の解体時にワイヤハーネスの取り外しを
容易にするクランプを提供する。 【解決手段】 クランプ11を固定部12とクリップ部
13の別体構造とし、クリップ部13の基部に嵌合孔1
5を設けると共に、これに係合する係合突起14を固定
部12に突設し、上記係合突起14の基端部には先端方
へ至るに従い拡大する係合部14bを形成し、上記嵌合
孔15の入口部には上記係合部15bに対応して内方へ
至るに従い拡径する係合口縁部15bを形成してアンダ
ーカット状の嵌合構造とし、上記係合部14bと係合口
縁部15bとの接触面部は、固定部12を引き離す方向
の引っ張り力が作用したとき、係合口縁部15bが広げ
られて固定部12を外す方向の力が作用する誘導傾斜面
16となっている。
容易にするクランプを提供する。 【解決手段】 クランプ11を固定部12とクリップ部
13の別体構造とし、クリップ部13の基部に嵌合孔1
5を設けると共に、これに係合する係合突起14を固定
部12に突設し、上記係合突起14の基端部には先端方
へ至るに従い拡大する係合部14bを形成し、上記嵌合
孔15の入口部には上記係合部15bに対応して内方へ
至るに従い拡径する係合口縁部15bを形成してアンダ
ーカット状の嵌合構造とし、上記係合部14bと係合口
縁部15bとの接触面部は、固定部12を引き離す方向
の引っ張り力が作用したとき、係合口縁部15bが広げ
られて固定部12を外す方向の力が作用する誘導傾斜面
16となっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤハーネス用ク
ランプに関し、詳しくは、自動車の解体時にクランプを
分断してワイヤハーネスを車体から容易に取り外し可能
とするものである。
ランプに関し、詳しくは、自動車の解体時にクランプを
分断してワイヤハーネスを車体から容易に取り外し可能
とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のパネルにワイヤハーネス
を固定するためのクランプ1は、図7に示すように、ワ
イヤハーネスの外周に取り付けられる固定部2と、車体
パネルの取付孔に差し込み係止されるクリップ部3を合
成樹脂にて一体的に形成したものであった。
を固定するためのクランプ1は、図7に示すように、ワ
イヤハーネスの外周に取り付けられる固定部2と、車体
パネルの取付孔に差し込み係止されるクリップ部3を合
成樹脂にて一体的に形成したものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近時、自動車部品にお
いても材料の分別廃棄やリサイクルの必要性が高まって
おり、上記クランプについても、ワイヤハーネスを確実
にボデーに固定できるだけでなく、必要に応じて、ボデ
ーから容易に取り外してリサイクルできるようにするこ
とが要望されている。しかしながら、上記した一般的な
クランプ1では、固定部2とクリップ部3が一体的に構
成されると共に、クリップ部3は取付孔に一端係合する
と容易に抜けない構造となっているため、解体時のワイ
ヤハーネスの取り外し作業を困難なものとしていた。
いても材料の分別廃棄やリサイクルの必要性が高まって
おり、上記クランプについても、ワイヤハーネスを確実
にボデーに固定できるだけでなく、必要に応じて、ボデ
ーから容易に取り外してリサイクルできるようにするこ
とが要望されている。しかしながら、上記した一般的な
クランプ1では、固定部2とクリップ部3が一体的に構
成されると共に、クリップ部3は取付孔に一端係合する
と容易に抜けない構造となっているため、解体時のワイ
ヤハーネスの取り外し作業を困難なものとしていた。
【0004】一方、ワイヤハーネス用クランプで、上記
固定部とクリップ部が別体の部材からなり、これらを結
合するようにしたものとして、実開昭63−14011
号公報、特開平9−140032号公報に記載のものが
見受けられる。しかしながら、これらはいずれも固定部
とクリップ部とを一旦結合した後は、一体型と同様に両
者を容易に分離できない構造となっており、解体時の取
り外し容易性を考慮したものではなかった。
固定部とクリップ部が別体の部材からなり、これらを結
合するようにしたものとして、実開昭63−14011
号公報、特開平9−140032号公報に記載のものが
見受けられる。しかしながら、これらはいずれも固定部
とクリップ部とを一旦結合した後は、一体型と同様に両
者を容易に分離できない構造となっており、解体時の取
り外し容易性を考慮したものではなかった。
【0005】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、解体時にはクランプの固定部とクリップ部とを、
一定の引っ張り力が作用すると容易に分離可能な構造と
することで、ボデーからのワイヤハーネスの取り外し作
業性を向上させることを課題としている。
ので、解体時にはクランプの固定部とクリップ部とを、
一定の引っ張り力が作用すると容易に分離可能な構造と
することで、ボデーからのワイヤハーネスの取り外し作
業性を向上させることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1で、合成樹脂製よりなり、ワイ
ヤハーネスに取り付けられる固定部と、該固定部と別体
であって車体パネルの取付孔に差し込み係止されるクリ
ップ部とを備え、上記クリップ部の基部に嵌合孔を設け
ると共に、該嵌合孔に着脱可能に係合する係合突起を上
記固定部に突設し、上記係合突起の基端部には先端方へ
至るに従い拡大する係合部を形成すると共に、上記嵌合
孔の入口部には上記係合部に対応して内方へ至るに従い
拡径する係合口縁部を形成し、該係合口縁部と係合部で
アンダーカット状の嵌合構造とし、一方、上記係合部と
係合口縁部との接触面部は、クリップ部に対し固定部を
引き離す方向の引っ張り力が作用したとき、係合口縁部
が広げられる方向の力を作用させる誘導傾斜面となって
いることを特徴とするワイヤハーネス用クランプを提供
している。
め、本発明は、請求項1で、合成樹脂製よりなり、ワイ
ヤハーネスに取り付けられる固定部と、該固定部と別体
であって車体パネルの取付孔に差し込み係止されるクリ
ップ部とを備え、上記クリップ部の基部に嵌合孔を設け
ると共に、該嵌合孔に着脱可能に係合する係合突起を上
記固定部に突設し、上記係合突起の基端部には先端方へ
至るに従い拡大する係合部を形成すると共に、上記嵌合
孔の入口部には上記係合部に対応して内方へ至るに従い
拡径する係合口縁部を形成し、該係合口縁部と係合部で
アンダーカット状の嵌合構造とし、一方、上記係合部と
係合口縁部との接触面部は、クリップ部に対し固定部を
引き離す方向の引っ張り力が作用したとき、係合口縁部
が広げられる方向の力を作用させる誘導傾斜面となって
いることを特徴とするワイヤハーネス用クランプを提供
している。
【0007】上記構成によれば、クリップ部の嵌合孔に
固定部の係合突起を係合して一体化することができ、そ
の際、係合突起の係合部と嵌合孔の係合口縁部にてアン
ダーカット状の嵌合構造となるため、その一体化構造を
安定的に維持でき、ワイヤハーネスの固定具としての機
能を十分に発揮することができる。一方、ワイヤハーネ
スの解体時には、上記係合部と係合口縁部との接触面が
誘導傾斜面となっているため、クリップ部から固定部を
引き離す方向に引っ張ることで、誘導傾斜面の作用によ
り係合口縁部が弾性変形して広がり、固定部を外すこと
が可能となる。このため、ワイヤハーネスを固定部と共
にボデーから容易に取り外すことができ、リサイクルの
ための解体作業推進に貢献することができる。
固定部の係合突起を係合して一体化することができ、そ
の際、係合突起の係合部と嵌合孔の係合口縁部にてアン
ダーカット状の嵌合構造となるため、その一体化構造を
安定的に維持でき、ワイヤハーネスの固定具としての機
能を十分に発揮することができる。一方、ワイヤハーネ
スの解体時には、上記係合部と係合口縁部との接触面が
誘導傾斜面となっているため、クリップ部から固定部を
引き離す方向に引っ張ることで、誘導傾斜面の作用によ
り係合口縁部が弾性変形して広がり、固定部を外すこと
が可能となる。このため、ワイヤハーネスを固定部と共
にボデーから容易に取り外すことができ、リサイクルの
ための解体作業推進に貢献することができる。
【0008】上記係合部および係合口縁部は、角形の外
形をなしている(請求項2)。これにより、ワイヤハー
ネス用クランプが固定部とクリップ部との嵌合構造とな
っているにも拘わらず、固定部とクリップ部との間の回
動が防止され、ワイヤハーネスの取付方向にずれを生じ
ることなく固定具としての確実な機能を奏することがで
きる。
形をなしている(請求項2)。これにより、ワイヤハー
ネス用クランプが固定部とクリップ部との嵌合構造とな
っているにも拘わらず、固定部とクリップ部との間の回
動が防止され、ワイヤハーネスの取付方向にずれを生じ
ることなく固定具としての確実な機能を奏することがで
きる。
【0009】上記係合突起には上記係合部から先端方へ
至るに従い縮小して、上記嵌合孔の係合口縁部の入口部
の口径より小径となる導入部が形成されている(請求項
3)。このようにすれば、クリップ部に対し、固定部を
嵌合操作する際、導入部の案内により係合口縁部が順次
拡径されるため、アンダーカット構造となる嵌合部との
嵌合操作性を向上することができる。
至るに従い縮小して、上記嵌合孔の係合口縁部の入口部
の口径より小径となる導入部が形成されている(請求項
3)。このようにすれば、クリップ部に対し、固定部を
嵌合操作する際、導入部の案内により係合口縁部が順次
拡径されるため、アンダーカット構造となる嵌合部との
嵌合操作性を向上することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1乃至図3は、本発明のワイヤハ
ーネス用クランプの実施形態を示し、クランプ11は合
成樹脂製よりなり、ワイヤハーネスW/Hの外周に取り
付けられる固定部12と、該固定部12とは別体の部材
であって車体パネルPの取付孔Hに差し込み固定される
クリップ部13とからなっている。
参照して説明する。図1乃至図3は、本発明のワイヤハ
ーネス用クランプの実施形態を示し、クランプ11は合
成樹脂製よりなり、ワイヤハーネスW/Hの外周に取り
付けられる固定部12と、該固定部12とは別体の部材
であって車体パネルPの取付孔Hに差し込み固定される
クリップ部13とからなっている。
【0011】上記固定部12の基端部12aにはバンド
12bを一体的に延出すると共に、該バンド12bを受
け入れて抜け止め状態に係止する係止部12cを形成
し、ワイヤハーネスW/Hの外周にバンド12bにて締
め付け固定できるようにしている。なお、固定部12
は、バンド12bの他に、図4に示すように、ワイヤハ
ーネスW/Hの外周にテープ巻き固定される板状の固定
板12dとしてもよい。
12bを一体的に延出すると共に、該バンド12bを受
け入れて抜け止め状態に係止する係止部12cを形成
し、ワイヤハーネスW/Hの外周にバンド12bにて締
め付け固定できるようにしている。なお、固定部12
は、バンド12bの他に、図4に示すように、ワイヤハ
ーネスW/Hの外周にテープ巻き固定される板状の固定
板12dとしてもよい。
【0012】上記基端部12aにおいて、バンド12b
の延出方向と反対側には、クリップ部13と嵌合させる
ために、角形の外形を有する係合突起14を突設してい
る。該係合突起14の基部には、先端方へ至るに従い傾
斜状に拡大する係合部14bを形成すると共に、該係合
部14bに継続して先端方へ至るに従い傾斜状に縮小す
る導入部14cを形成している。即ち、係合突起14
は、角錐台状の係合部14bと導入部14cとの接合形
状をなし、両者の境界部が最も張り出した大径部分とな
っている。なお上記導入部14cの先端部は、後述する
嵌合孔15の入り口部15aの口径より小径に設定して
いる。
の延出方向と反対側には、クリップ部13と嵌合させる
ために、角形の外形を有する係合突起14を突設してい
る。該係合突起14の基部には、先端方へ至るに従い傾
斜状に拡大する係合部14bを形成すると共に、該係合
部14bに継続して先端方へ至るに従い傾斜状に縮小す
る導入部14cを形成している。即ち、係合突起14
は、角錐台状の係合部14bと導入部14cとの接合形
状をなし、両者の境界部が最も張り出した大径部分とな
っている。なお上記導入部14cの先端部は、後述する
嵌合孔15の入り口部15aの口径より小径に設定して
いる。
【0013】上記クリップ部13は、円柱状の基部13
aの一端部より外方へ突出した軸部13bと、該軸部1
3bの先端より両側に突出させた係止羽根13cとを備
え、該係止羽根13cを車体パネルPの取付孔Hに差し
込み係止するようにしている。また、基部13aの係止
羽根13c側の端面には、係止羽根13c方向へ向かっ
て椀状に突出し、車体パネルPに弾性的に当接する受け
部13dを形成している。
aの一端部より外方へ突出した軸部13bと、該軸部1
3bの先端より両側に突出させた係止羽根13cとを備
え、該係止羽根13cを車体パネルPの取付孔Hに差し
込み係止するようにしている。また、基部13aの係止
羽根13c側の端面には、係止羽根13c方向へ向かっ
て椀状に突出し、車体パネルPに弾性的に当接する受け
部13dを形成している。
【0014】上記基部13aにおいて係止羽根13cの
突出方向とは反対側面には、上記固定部12の係合突起
14を着脱可能に係合する嵌合孔15を形成している。
該嵌合孔15の入り口部15aには、係合突起14の係
合部14bの形状に対応して内方へ至るに従い拡径する
係合口縁部15bを形成し、該係合口縁部15bと係合
部14bでアンダーカット状の嵌合構造を構成してい
る。また、係合口縁部15bから継続する嵌合孔15の
深部は、係合突起14の導入部14cの外形に対応する
受け孔部15cとなっている。
突出方向とは反対側面には、上記固定部12の係合突起
14を着脱可能に係合する嵌合孔15を形成している。
該嵌合孔15の入り口部15aには、係合突起14の係
合部14bの形状に対応して内方へ至るに従い拡径する
係合口縁部15bを形成し、該係合口縁部15bと係合
部14bでアンダーカット状の嵌合構造を構成してい
る。また、係合口縁部15bから継続する嵌合孔15の
深部は、係合突起14の導入部14cの外形に対応する
受け孔部15cとなっている。
【0015】上記嵌合構造において、係合部14bと係
合口縁部15bとの接触面部は、クリップ部13から固
定部12を引き離す際に、その離脱操作を助長するため
の誘導傾斜面16としている。即ち、固定部12にクリ
ップ部13から引き離す方向の瞬発的な所要の引っ張り
力が作用したとき、図6に示すように、上記誘導傾斜面
16の作用により係合口縁部15bが弾性的に押し広げ
られて、固定部12が外れ易くなるようになっている。
この誘導傾斜面16の傾斜領域は、クランプ11がワイ
ヤハーネスW/Hを固定維持するに必要十分な保持力
と、ワイヤハーネスW/Hの解体時においてクリップ部
13から固定部12引き離すために必要な引っ張り力と
の関係で傾斜角度および幅が設定される。
合口縁部15bとの接触面部は、クリップ部13から固
定部12を引き離す際に、その離脱操作を助長するため
の誘導傾斜面16としている。即ち、固定部12にクリ
ップ部13から引き離す方向の瞬発的な所要の引っ張り
力が作用したとき、図6に示すように、上記誘導傾斜面
16の作用により係合口縁部15bが弾性的に押し広げ
られて、固定部12が外れ易くなるようになっている。
この誘導傾斜面16の傾斜領域は、クランプ11がワイ
ヤハーネスW/Hを固定維持するに必要十分な保持力
と、ワイヤハーネスW/Hの解体時においてクリップ部
13から固定部12引き離すために必要な引っ張り力と
の関係で傾斜角度および幅が設定される。
【0016】上記クランプ11は、図2に示すように、
固定部12とクリップ部13が別体で分割されているた
め、使用時には、固定部12の係合突起14を、クリッ
プ部13の係合孔15に強制嵌入することで係合一体化
する。嵌入操作に際しては、係合突起14先端の導入部
14cが、これより大径の嵌合孔15の入り口部15a
から順次挿入される。導入部14cと係合部14bとの
境界部分では、上記入り口部15aより大径であるた
め、導入部14cの傾斜面により入り口部15aが順次
弾性的に押し広げられ、遂には係合口縁部15bに係合
部14bがアンダーカット状態で係合し、安定的に係合
状態が維持される。この状態で、図5に示すように、通
常のクランプと同様に、固定部12のバンド12bでワ
イヤハーネスW/Hの外周に固定すると共に、クリップ
部13を車体パネルPの取付孔Hに差し込み係止するこ
とで、ワイヤハーネスW/Hを車体パネルPに取り付け
る。
固定部12とクリップ部13が別体で分割されているた
め、使用時には、固定部12の係合突起14を、クリッ
プ部13の係合孔15に強制嵌入することで係合一体化
する。嵌入操作に際しては、係合突起14先端の導入部
14cが、これより大径の嵌合孔15の入り口部15a
から順次挿入される。導入部14cと係合部14bとの
境界部分では、上記入り口部15aより大径であるた
め、導入部14cの傾斜面により入り口部15aが順次
弾性的に押し広げられ、遂には係合口縁部15bに係合
部14bがアンダーカット状態で係合し、安定的に係合
状態が維持される。この状態で、図5に示すように、通
常のクランプと同様に、固定部12のバンド12bでワ
イヤハーネスW/Hの外周に固定すると共に、クリップ
部13を車体パネルPの取付孔Hに差し込み係止するこ
とで、ワイヤハーネスW/Hを車体パネルPに取り付け
る。
【0017】一方、車両の解体時において、ワイヤハー
ネスW/Hを車体パネルPから取り外すには、クランプ
11にて取り付けられた部分のワイヤハーネスW/Hを
瞬発的に引っ張ることで、固定部12と共にワイヤハー
ネスW/Hがクリップ部13から引き離される。その
際、固定部12に瞬発的な引っ張り力が作用すると、図
6に示すように、係合突起14の係合部14bと嵌合孔
15の係合口縁部15bとの接触面である誘導傾斜面1
6の作用により、引っ張り力が係合口縁部15bを弾性
的に拡径する方向の力として作用するため、固定部12
がクリップ部13から容易に引き離されることとなる。
このようにしてワイヤハーネスW/Hは、固定部12と
共に車体パネルPから外されることで、リサイクルに供
される。
ネスW/Hを車体パネルPから取り外すには、クランプ
11にて取り付けられた部分のワイヤハーネスW/Hを
瞬発的に引っ張ることで、固定部12と共にワイヤハー
ネスW/Hがクリップ部13から引き離される。その
際、固定部12に瞬発的な引っ張り力が作用すると、図
6に示すように、係合突起14の係合部14bと嵌合孔
15の係合口縁部15bとの接触面である誘導傾斜面1
6の作用により、引っ張り力が係合口縁部15bを弾性
的に拡径する方向の力として作用するため、固定部12
がクリップ部13から容易に引き離されることとなる。
このようにしてワイヤハーネスW/Hは、固定部12と
共に車体パネルPから外されることで、リサイクルに供
される。
【0018】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、車両解体時にワイヤハーネスに瞬発的な引き
離し方向の引っ張り力を作用させることで、クランプの
固定部と共にワイヤハーネスを車体パネルから容易に取
り外すことができる。よって、自動車部品の材料の分別
廃棄やリサイクルに貢献することができる。
によれば、車両解体時にワイヤハーネスに瞬発的な引き
離し方向の引っ張り力を作用させることで、クランプの
固定部と共にワイヤハーネスを車体パネルから容易に取
り外すことができる。よって、自動車部品の材料の分別
廃棄やリサイクルに貢献することができる。
【図1】 本発明の実施形態のワイヤハーネス用クラン
プを示す斜視図である。
プを示す斜視図である。
【図2】 図1のクランプの分解斜視図である。
【図3】 要部の拡大斜視図である。
【図4】 固定部の他の実施形態を示す図である。
【図5】 クランプによるワイヤハーネスの取付状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図6】 クランプの固定部の取り外し状態を示す図で
ある。
ある。
【図7】 従来のクランプを示す斜視図である。
11 クランプ 12 固定部 12a 基端部 13 クリップ部 13a 基部 14 係合突起 14b 係合部 14c 導入部 15 嵌合孔 15a 入り口部 15b 係合口縁部 16 誘導傾斜面
Claims (3)
- 【請求項1】 合成樹脂製よりなり、ワイヤハーネスに
取り付けられる固定部と、該固定部と別体であって車体
パネルの取付孔に差し込み係止されるクリップ部とを備
え、 上記クリップ部の基部に嵌合孔を設けると共に、該嵌合
孔に着脱可能に係合する係合突起を上記固定部に突設
し、 上記係合突起の基端部には先端方へ至るに従い拡大する
係合部を形成すると共に、上記嵌合孔の入口部には上記
係合部に対応して内方へ至るに従い拡径する係合口縁部
を形成し、該係合口縁部と係合部でアンダーカット状の
嵌合構造とし、 一方、上記係合部と係合口縁部との接触面部は、クリッ
プ部に対し固定部を引き離す方向の引っ張り力が作用し
たとき、係合口縁部が広げられる方向の力を作用させる
誘導傾斜面となっていることを特徴とするワイヤハーネ
ス用クランプ。 - 【請求項2】 上記係合部および係合口縁部は、角形の
外形をなしている請求項1に記載のワイヤハーネス用ク
ランプ。 - 【請求項3】 上記係合突起には上記係合部から先端方
へ至るに従い縮小して、上記嵌合孔の係合口縁部の入口
部の口径より小径となる導入部が形成されている上記請
求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用クラン
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10009058A JPH11215667A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | ワイヤハーネス用クランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10009058A JPH11215667A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | ワイヤハーネス用クランプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11215667A true JPH11215667A (ja) | 1999-08-06 |
Family
ID=11710029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10009058A Withdrawn JPH11215667A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | ワイヤハーネス用クランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11215667A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003120862A (ja) * | 2001-10-17 | 2003-04-23 | Nifco Inc | クランプ |
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