JPH11211713A - 電子レンジの食品加熱時間テストに使用される模擬食品とテスト方法 - Google Patents
電子レンジの食品加熱時間テストに使用される模擬食品とテスト方法Info
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- JPH11211713A JPH11211713A JP2518798A JP2518798A JPH11211713A JP H11211713 A JPH11211713 A JP H11211713A JP 2518798 A JP2518798 A JP 2518798A JP 2518798 A JP2518798 A JP 2518798A JP H11211713 A JPH11211713 A JP H11211713A
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- Japan
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- heat
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 自動販売機に内蔵される電子レンジの必要な
加熱時間を設定する際に、かなり多数の食品が必要であ
り、一時、極めて不経済であり効果的な対策が要望され
ていた。 【解決手段】 試験のために使用する実際の食品の代わ
りに実際の当該食品と同一時間加熱された場合に設定さ
れた温度だけ上昇し、しかも試験のため反復して加熱さ
れる模擬食品10を使用することとした。この模擬食品
10は、目的とする食品の寸法と加熱時間に応じて寸法
が決定され、内部に所定の水分を含んだ耐熱性スポンジ
13と、その表面を被覆する耐熱性ビニール袋12と、
その表面を被覆する耐水性の外装箱11とから成る。
加熱時間を設定する際に、かなり多数の食品が必要であ
り、一時、極めて不経済であり効果的な対策が要望され
ていた。 【解決手段】 試験のために使用する実際の食品の代わ
りに実際の当該食品と同一時間加熱された場合に設定さ
れた温度だけ上昇し、しかも試験のため反復して加熱さ
れる模擬食品10を使用することとした。この模擬食品
10は、目的とする食品の寸法と加熱時間に応じて寸法
が決定され、内部に所定の水分を含んだ耐熱性スポンジ
13と、その表面を被覆する耐熱性ビニール袋12と、
その表面を被覆する耐水性の外装箱11とから成る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジの加熱
条件、特に個々の電子レンジの特定食品に対する最適の
加熱時間をテストするための模擬食品に関し、より具体
的には、電子レンジを内蔵した食品自動販売機で被加熱
食品を加熱する場合、加熱が過度になって食品自体の風
味が低下しさらに電子レンジを損傷したり、加熱が不足
なために被加熱食品が供食に適さなくなるのを防止する
ため、実際の食品を使用して試験するのに代えて、テス
トの目的に反復使用可能な模擬食品と、この模擬食品を
使用した加熱時間のテスト方法に関する。
条件、特に個々の電子レンジの特定食品に対する最適の
加熱時間をテストするための模擬食品に関し、より具体
的には、電子レンジを内蔵した食品自動販売機で被加熱
食品を加熱する場合、加熱が過度になって食品自体の風
味が低下しさらに電子レンジを損傷したり、加熱が不足
なために被加熱食品が供食に適さなくなるのを防止する
ため、実際の食品を使用して試験するのに代えて、テス
トの目的に反復使用可能な模擬食品と、この模擬食品を
使用した加熱時間のテスト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】食品自動販売機には、冷凍食品用、氷温
食品用、冷蔵食品用の3種類があり、目下のところ大部
分は、これらがそれぞれ別個に製作され配置されてい
る。収納された調理済み冷凍食品または調理済み氷温食
品を販売する場合、商品選択スイッチが押されると、指
定された商品が自動販売機に内蔵された電子レンジに送
られ、再加熱によりまたは解凍と再加熱を兼ねた加熱に
より当該食品が最上の食味を発揮し得る供食温度まで加
熱されて購入者に提供される。街頭、食料品店などに設
置されている食品自動販売機に内蔵されている電子レン
ジは、家庭用、列車用、航空機用なども含め、通常24
50MHz程度のマイクロ波電波が、マグネトロン発信
器から導波管により、バッチ式のレンジの加熱室に導か
れ被加熱食品が加熱される。マイクロ波加熱は誘電加熱
の一部であって、周波数が300MHz〜300GHz
のマイクロ波を用いるものを称している。誘電加熱は、
交番電界中に置かれた誘電性被加熱物に生じる誘電体損
により加熱され、誘電特性は水の含有量、温度および使
用周波数などによって変化する。マイクロ波加熱を含め
た広い意味の誘電加熱には、電気的にも熱的にも絶縁物
である被加熱体の内部を均一に加熱することができ、電
界の強さ、または使用周波数を増加することにより単位
体積当たり入力を大きくでき、加熱時間も短縮すること
ができる。さらにマイクロ波加熱では、金属製の加熱室
の内壁やスターラによって電波が乱反射を反復して被加
熱物に加えられるので、形状が不規則で水分を含有する
食品などの被加熱物でも均一に加熱できる。このような
点から、自動販売機に収容され比較的に小形で不規則形
状の食品を加熱するため、自動販売機に内蔵される電子
レンジとしては、マイクロ波加熱が多用される。容量が
1.15〜1.35KVAの場合、特定の冷凍食品、例え
ば冷飯1人前の再加熱に約60秒のように所要時間が特
定できる。
食品用、冷蔵食品用の3種類があり、目下のところ大部
分は、これらがそれぞれ別個に製作され配置されてい
る。収納された調理済み冷凍食品または調理済み氷温食
品を販売する場合、商品選択スイッチが押されると、指
定された商品が自動販売機に内蔵された電子レンジに送
られ、再加熱によりまたは解凍と再加熱を兼ねた加熱に
より当該食品が最上の食味を発揮し得る供食温度まで加
熱されて購入者に提供される。街頭、食料品店などに設
置されている食品自動販売機に内蔵されている電子レン
ジは、家庭用、列車用、航空機用なども含め、通常24
50MHz程度のマイクロ波電波が、マグネトロン発信
器から導波管により、バッチ式のレンジの加熱室に導か
れ被加熱食品が加熱される。マイクロ波加熱は誘電加熱
の一部であって、周波数が300MHz〜300GHz
のマイクロ波を用いるものを称している。誘電加熱は、
交番電界中に置かれた誘電性被加熱物に生じる誘電体損
により加熱され、誘電特性は水の含有量、温度および使
用周波数などによって変化する。マイクロ波加熱を含め
た広い意味の誘電加熱には、電気的にも熱的にも絶縁物
である被加熱体の内部を均一に加熱することができ、電
界の強さ、または使用周波数を増加することにより単位
体積当たり入力を大きくでき、加熱時間も短縮すること
ができる。さらにマイクロ波加熱では、金属製の加熱室
の内壁やスターラによって電波が乱反射を反復して被加
熱物に加えられるので、形状が不規則で水分を含有する
食品などの被加熱物でも均一に加熱できる。このような
点から、自動販売機に収容され比較的に小形で不規則形
状の食品を加熱するため、自動販売機に内蔵される電子
レンジとしては、マイクロ波加熱が多用される。容量が
1.15〜1.35KVAの場合、特定の冷凍食品、例え
ば冷飯1人前の再加熱に約60秒のように所要時間が特
定できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電子レンジの生産工場
では、それぞれのレンジごとの製作誤差などを検査する
ため、それぞれ収納食品に対する最適加熱時間をテスト
して出荷していた。この設定時間以上加熱を続けると電
子レンジを損傷し、設定時間以下では加熱不足で所定の
食味が得られない。これらの最適加熱時間を設定するた
め、自動販売機や電子レンジの生産工場では、正規のル
ートで実際に販売する特定の食品を使用し、当該食品の
食味を提供するのに最適な時間を決定するための試験を
行っていたが、試験にはかなり多数の食品が必要であ
り、試験のために使用する冷凍食品を保管する冷凍庫や
冷蔵庫を必要とし、また試験に使用した加熱済み食品は
再使用ができないので廃棄しなければならず不経済であ
り、これらの加熱済み食品を一時的に貯蔵するための容
器と場所、廃棄するための手数や費用を必要とし極めて
不経済であり、効果的な対策が要望されていた。
では、それぞれのレンジごとの製作誤差などを検査する
ため、それぞれ収納食品に対する最適加熱時間をテスト
して出荷していた。この設定時間以上加熱を続けると電
子レンジを損傷し、設定時間以下では加熱不足で所定の
食味が得られない。これらの最適加熱時間を設定するた
め、自動販売機や電子レンジの生産工場では、正規のル
ートで実際に販売する特定の食品を使用し、当該食品の
食味を提供するのに最適な時間を決定するための試験を
行っていたが、試験にはかなり多数の食品が必要であ
り、試験のために使用する冷凍食品を保管する冷凍庫や
冷蔵庫を必要とし、また試験に使用した加熱済み食品は
再使用ができないので廃棄しなければならず不経済であ
り、これらの加熱済み食品を一時的に貯蔵するための容
器と場所、廃棄するための手数や費用を必要とし極めて
不経済であり、効果的な対策が要望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、最適加熱時間
のテストに使用していた実際の食品に代えて、実験によ
り当該食品と同一加熱時間を必要とする模擬食品を予め
作成しておく。これらのテスト用の模擬食品は、食品の
種類と寸法に応じて水または水と同等の液体を耐熱性の
スポンジに含ませて耐熱性のビニール袋に収容し、さら
に耐水性の紙の箱状の容器を外装箱として収容する。こ
れらのテスト用の模擬食品は、食品の種類、寸法などに
応じ、当該食品をどれだけの時間(秒または分単位)加
熱した場合に最高の食味が得られるかを、実験により確
認し、この時間加熱した場合にテスト用の模擬食品の温
度が何度上昇したかを測定すればよい。以後はテスト用
の模擬食品を一定温度、例えば20℃に保持した恆温槽
に保管しておいて、必要に応じて電子レンジ内に装入
し、実験により当該食品が最適温度、例えば90℃まで
加熱されると測定されている所定の時間、例えば80秒
加熱して、この場合に複数個の模擬食品の平均実測温度
が56℃であれば、次の電子レンジの加熱時間の検定に
は、模擬食品を装入して80秒加熱して実測温度が56
℃まで上昇していれば、実際の食品は80秒の加熱で9
0℃まで加熱されたと判断できる。
のテストに使用していた実際の食品に代えて、実験によ
り当該食品と同一加熱時間を必要とする模擬食品を予め
作成しておく。これらのテスト用の模擬食品は、食品の
種類と寸法に応じて水または水と同等の液体を耐熱性の
スポンジに含ませて耐熱性のビニール袋に収容し、さら
に耐水性の紙の箱状の容器を外装箱として収容する。こ
れらのテスト用の模擬食品は、食品の種類、寸法などに
応じ、当該食品をどれだけの時間(秒または分単位)加
熱した場合に最高の食味が得られるかを、実験により確
認し、この時間加熱した場合にテスト用の模擬食品の温
度が何度上昇したかを測定すればよい。以後はテスト用
の模擬食品を一定温度、例えば20℃に保持した恆温槽
に保管しておいて、必要に応じて電子レンジ内に装入
し、実験により当該食品が最適温度、例えば90℃まで
加熱されると測定されている所定の時間、例えば80秒
加熱して、この場合に複数個の模擬食品の平均実測温度
が56℃であれば、次の電子レンジの加熱時間の検定に
は、模擬食品を装入して80秒加熱して実測温度が56
℃まで上昇していれば、実際の食品は80秒の加熱で9
0℃まで加熱されたと判断できる。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態を示
す斜視図であって、符号10は模擬食品であり、11は
耐水性の食品用の紙製の外装箱で正六面体または直方体
にしておけば体積を設定したりチェックするのに便利で
ある。12は耐熱性ビニールシート製の袋で、13はそ
の内部に収容されている耐熱性のスポンジで、所定量の
水または水と同等の液体を含ませてある。このような、
模擬食品を体積と水分含有率を可条件として組み合わせ
て10〜30種など複数種準備し、多量の水蒸気の発生
と温度測定の誤差を避けるため、例えば、恆温槽の保持
温度を20℃にした場合は加熱による温度上昇の範囲を
40℃から85℃として、当該食品の体積と水分含有
率、好適加熱温度に応じて、模擬食品の体積、内部の耐
熱性スポンジの水分含有率、使用温度を設定できる。図
2は、実際の食品と本発明の模擬食品を収容して加熱す
る自動販売機のバッチ型電子レンジの模式側断面図であ
って、符号20は電子レンジを示し、21はマグネトロ
ン発信器、22は導波管、23はスターラ、24は本体
下板を兼ねた扉、25は被加熱物である。36は食品搬
送用のシュートである。図3は、図2に示した電子レン
ジを内蔵した自動販売機の側断面図であって、符号30
は自動販売機全体を、符号33は冷凍食品を保存する冷
凍庫、34は冷凍庫33から被加熱物としての冷凍食品
を電子レンジ20に落下させる通路、36は電子レンジ
20により所定の温度に温められた食品を取出口37ま
で落下させるシュートである。
す斜視図であって、符号10は模擬食品であり、11は
耐水性の食品用の紙製の外装箱で正六面体または直方体
にしておけば体積を設定したりチェックするのに便利で
ある。12は耐熱性ビニールシート製の袋で、13はそ
の内部に収容されている耐熱性のスポンジで、所定量の
水または水と同等の液体を含ませてある。このような、
模擬食品を体積と水分含有率を可条件として組み合わせ
て10〜30種など複数種準備し、多量の水蒸気の発生
と温度測定の誤差を避けるため、例えば、恆温槽の保持
温度を20℃にした場合は加熱による温度上昇の範囲を
40℃から85℃として、当該食品の体積と水分含有
率、好適加熱温度に応じて、模擬食品の体積、内部の耐
熱性スポンジの水分含有率、使用温度を設定できる。図
2は、実際の食品と本発明の模擬食品を収容して加熱す
る自動販売機のバッチ型電子レンジの模式側断面図であ
って、符号20は電子レンジを示し、21はマグネトロ
ン発信器、22は導波管、23はスターラ、24は本体
下板を兼ねた扉、25は被加熱物である。36は食品搬
送用のシュートである。図3は、図2に示した電子レン
ジを内蔵した自動販売機の側断面図であって、符号30
は自動販売機全体を、符号33は冷凍食品を保存する冷
凍庫、34は冷凍庫33から被加熱物としての冷凍食品
を電子レンジ20に落下させる通路、36は電子レンジ
20により所定の温度に温められた食品を取出口37ま
で落下させるシュートである。
【0006】実施例:以下のデータは、模擬食品を60
秒間加熱した時の温度を、図4のポイントA、B、Cの
3点の温度測定箇所で計測したものである。 測定結果: サンプル ポイントA ポイントB ポイントC No.1 87.1℃ 92.3℃ 83.5℃ No.2 88.8℃ 95.1℃ 84.8℃ No.3 85.2℃ 87.9℃ 84.0℃ No.4 89.6℃ 90.5℃ 85.7℃ No.5 90.5℃ 94.7℃ 89.8℃ 平均 88.2℃ 92.1℃ 85.6℃ この加熱直後の模擬食品の温度を実測した結果、平均温
度は85℃で誤差範囲は0.4℃であった。そこで、同
じ電子レンジで、同じ周波数で120秒加熱した場合の
模擬食品の温度が85℃、つまり20℃から85℃まで
65℃だけ上昇していれば、この模擬食品の温度上昇6
5℃は、実際の食品の冷凍温度から供食最適温度までの
温度上昇を示すことが実証できるので、それ以降の電子
レンジの加熱時間を検定するには、この模擬食品を使用
して実施することが可能になった。ただし、その後の工
場での検査の場合と、自動販売機や電子レンジが販売さ
れた後は、定期的並びに随時に実際の食品と模擬食品を
使用して確認実験を行い、模擬食品の多数回の使用によ
る変質の有無や電子レンジの使用に伴う加熱能力の変動
の有無などをチェックする必要がある。以上の説明で
は、自動販売機に内蔵された電子レンジにより、冷凍食
品を加熱する場合を主として述べたが、それ以外の電子
レンジによる氷温食品、冷蔵食品を最適温度まで加熱す
る場合にも適用できることは勿論である。
秒間加熱した時の温度を、図4のポイントA、B、Cの
3点の温度測定箇所で計測したものである。 測定結果: サンプル ポイントA ポイントB ポイントC No.1 87.1℃ 92.3℃ 83.5℃ No.2 88.8℃ 95.1℃ 84.8℃ No.3 85.2℃ 87.9℃ 84.0℃ No.4 89.6℃ 90.5℃ 85.7℃ No.5 90.5℃ 94.7℃ 89.8℃ 平均 88.2℃ 92.1℃ 85.6℃ この加熱直後の模擬食品の温度を実測した結果、平均温
度は85℃で誤差範囲は0.4℃であった。そこで、同
じ電子レンジで、同じ周波数で120秒加熱した場合の
模擬食品の温度が85℃、つまり20℃から85℃まで
65℃だけ上昇していれば、この模擬食品の温度上昇6
5℃は、実際の食品の冷凍温度から供食最適温度までの
温度上昇を示すことが実証できるので、それ以降の電子
レンジの加熱時間を検定するには、この模擬食品を使用
して実施することが可能になった。ただし、その後の工
場での検査の場合と、自動販売機や電子レンジが販売さ
れた後は、定期的並びに随時に実際の食品と模擬食品を
使用して確認実験を行い、模擬食品の多数回の使用によ
る変質の有無や電子レンジの使用に伴う加熱能力の変動
の有無などをチェックする必要がある。以上の説明で
は、自動販売機に内蔵された電子レンジにより、冷凍食
品を加熱する場合を主として述べたが、それ以外の電子
レンジによる氷温食品、冷蔵食品を最適温度まで加熱す
る場合にも適用できることは勿論である。
【0007】
【発明の効果】自動販売機、またはその他のバッチ式の
小形電子レンジの加熱能力を検定する場合、冷凍食品な
どの現品を使用するのに代えて、同一加熱時間における
模擬食品の温度上昇により判定することができ、しかも
この模擬食品は耐熱性スポンジに所定量の水を含ませ耐
熱性ビニールで被覆し、さらに耐水性の紙で外装した変
質の懸念が極めて低い物品であるので反復使用ができ
る。試験に供する食品と試験に供した後の食品の保管、
さらに試験に供した後の食品の廃棄などの手間を省略で
きるなどの経済的損失を低減する効果が大である。
小形電子レンジの加熱能力を検定する場合、冷凍食品な
どの現品を使用するのに代えて、同一加熱時間における
模擬食品の温度上昇により判定することができ、しかも
この模擬食品は耐熱性スポンジに所定量の水を含ませ耐
熱性ビニールで被覆し、さらに耐水性の紙で外装した変
質の懸念が極めて低い物品であるので反復使用ができ
る。試験に供する食品と試験に供した後の食品の保管、
さらに試験に供した後の食品の廃棄などの手間を省略で
きるなどの経済的損失を低減する効果が大である。
【図1】本発明の実施の形態を示す模擬食品の斜視図で
ある。
ある。
【図2】自動販売機のバッチ型電子レンジの模擬側断面
図である。
図である。
【図3】図2に示した電子レンジを内蔵した自動販売機
の側断面図である。
の側断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の温度測定箇所を示す斜視
図である。
図である。
10:模擬食品 11:外装箱 12:ビニール袋 13:スポンジ 20:電子レンジ
Claims (5)
- 【請求項1】 水または物性が水にほぼ同一の流体の設
定された分量を含ませた耐熱性スポンジと、この耐熱性
スポンジを内部に収容して密封する耐熱性ビニールシー
ト製の袋と、この耐熱性ビニール袋の外面を被覆する耐
水性紙製の外装箱とを含んで成り、加熱すべき食品を最
適食味温度まで加熱するのに必要な時間に応じて、容積
と前記耐熱性スポンジに含ませる前記分量が設定され、
食品自体に代わって反復使用可能な電子レンジの食品加
熱時間テストに使用される模擬食品。 - 【請求項2】 前記模擬食品の耐熱性スポンジに含ませ
る流体が水のみである請求項1記載の模擬食品。 - 【請求項3】 前記模擬食品が冷凍食品を再加熱する電
子レンジの食品加熱時間テストに使用される請求項1ま
たは2記載の模擬食品。 - 【請求項4】 前記模擬食品が冷凍食品を再加熱する自
動販売機の電子レンジの食品加熱時間テスト用として使
用される請求項1乃至3のいずれかに記載の模擬食品。 - 【請求項5】 請求項1記載の模擬食品を使用して当該
電子レンジによる当該食品の最適加熱時間を検査する方
法として、所定の温度に保持されている前記模擬食品を
当該電子レンジ内に装入し、当該食品の実製品を使用し
て設定された最適加熱時間だけ加熱し、この加熱により
上昇した模擬食品の温度を測定して、この温度に上昇さ
れていれば当該冷凍食品も最適加熱時間にされていると
判定することを特徴とする電子レンジの食品加熱時間の
テスト方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2518798A JPH11211713A (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 電子レンジの食品加熱時間テストに使用される模擬食品とテスト方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2518798A JPH11211713A (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 電子レンジの食品加熱時間テストに使用される模擬食品とテスト方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11211713A true JPH11211713A (ja) | 1999-08-06 |
Family
ID=12158982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2518798A Pending JPH11211713A (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 電子レンジの食品加熱時間テストに使用される模擬食品とテスト方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11211713A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019021511A1 (ja) * | 2017-07-26 | 2019-01-31 | 株式会社日阪製作所 | 加熱処理評価用の模擬検体および模擬検体を用いた加熱処理評価方法 |
-
1998
- 1998-01-23 JP JP2518798A patent/JPH11211713A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019021511A1 (ja) * | 2017-07-26 | 2019-01-31 | 株式会社日阪製作所 | 加熱処理評価用の模擬検体および模擬検体を用いた加熱処理評価方法 |
JP2019027832A (ja) * | 2017-07-26 | 2019-02-21 | 株式会社日阪製作所 | 加熱処理評価用の模擬検体および模擬検体を用いた加熱処理評価方法 |
CN110945352A (zh) * | 2017-07-26 | 2020-03-31 | 株式会社日阪制作所 | 加热处理评价用的模拟被检测物及使用模拟被检测物的加热处理评价方法 |
US20210096091A1 (en) * | 2017-07-26 | 2021-04-01 | Hisaka Works, Ltd. | Simulation Model Sample for Evaluation of Heat Treatment, and Method for Evaluating Heat Treatment Using Simulation Model Sample |
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