JPH11207831A - 更生タイヤ用ベルト材料とその製造方法 - Google Patents
更生タイヤ用ベルト材料とその製造方法Info
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- JPH11207831A JPH11207831A JP10015411A JP1541198A JPH11207831A JP H11207831 A JPH11207831 A JP H11207831A JP 10015411 A JP10015411 A JP 10015411A JP 1541198 A JP1541198 A JP 1541198A JP H11207831 A JPH11207831 A JP H11207831A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 サンダーバフ処理作業及びバフ粉の除去作業
を不要にして更生タイヤの生産性を高めると共に、バフ
粉による環境悪化を起こさないようにする更生タイヤ用
ベルト材料及びその製造方法の提供。 【解決手段】 本発明の更生タイヤ用ベルト材料は、帯
状ベルト材料本体1の台タイヤMおよびトレッドに対す
る接着表面に、微細な凹凸の成形粗面5を形成し、この
成形粗面5に保護シート2が剥離可能に一体に接着され
てなる。また、本発明の製造方法は、帯状ベルト材料本
体1の金型成形面に、微細な凹凸の成形粗面4を有する
保護シート2を配置するか又は表面に微細な凹凸面を有
するプレートを交換自在に取り付け、コード11を埋設
した未加硫ゴムを該金型に充填して成形することからな
る。
を不要にして更生タイヤの生産性を高めると共に、バフ
粉による環境悪化を起こさないようにする更生タイヤ用
ベルト材料及びその製造方法の提供。 【解決手段】 本発明の更生タイヤ用ベルト材料は、帯
状ベルト材料本体1の台タイヤMおよびトレッドに対す
る接着表面に、微細な凹凸の成形粗面5を形成し、この
成形粗面5に保護シート2が剥離可能に一体に接着され
てなる。また、本発明の製造方法は、帯状ベルト材料本
体1の金型成形面に、微細な凹凸の成形粗面4を有する
保護シート2を配置するか又は表面に微細な凹凸面を有
するプレートを交換自在に取り付け、コード11を埋設
した未加硫ゴムを該金型に充填して成形することからな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、更生タイヤ用ベル
ト材料とその製造方法に関し、さらに詳しくは更生タイ
ヤの生産性を向上する更生タイヤ用ベルト材料とその製
造方法に関する。
ト材料とその製造方法に関し、さらに詳しくは更生タイ
ヤの生産性を向上する更生タイヤ用ベルト材料とその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤでは、ベルト層が損傷し
たときに、損傷程度に応じてベルト層の一部又は全部を
剥ぎ取って台タイヤとし、この台タイヤに新たにベルト
層を貼り付け、その上に新たにトレッドを貼り付けて更
生タイヤとして再使用するようにしている。
たときに、損傷程度に応じてベルト層の一部又は全部を
剥ぎ取って台タイヤとし、この台タイヤに新たにベルト
層を貼り付け、その上に新たにトレッドを貼り付けて更
生タイヤとして再使用するようにしている。
【0003】台タイヤは、例えば、図4および図5に示
されるように形成される。図4では、最も外側の第4ベ
ルト層m4 をトレッドTと共に剥ぎ取って、カーカス層
nと共にその外側の第1ベルト層m1 、その外側の第2
ベルト層m2 、およびその外側の第3ベルト層m3 とで
台タイヤMを構成している。図5では、第1ベルト層m
1 、第2ベルト層m2 、第3ベルト層m3 、および第4
ベルト層m4 の全てのベルト層をトレッドTと共に剥ぎ
取って、カーカス層nだけで台タイヤMを構成してい
る。
されるように形成される。図4では、最も外側の第4ベ
ルト層m4 をトレッドTと共に剥ぎ取って、カーカス層
nと共にその外側の第1ベルト層m1 、その外側の第2
ベルト層m2 、およびその外側の第3ベルト層m3 とで
台タイヤMを構成している。図5では、第1ベルト層m
1 、第2ベルト層m2 、第3ベルト層m3 、および第4
ベルト層m4 の全てのベルト層をトレッドTと共に剥ぎ
取って、カーカス層nだけで台タイヤMを構成してい
る。
【0004】従来、これらの台タイヤに貼り付けるベル
ト層としては、コードを未加硫ゴムに埋設し、これを加
硫してなる帯状ベルト材料が用いられている。この帯状
ベルト材料は、台タイヤとの接着をよくするために、そ
の表面にサンダーバフ処理を施すと共に、バフ粉を完全
に取り除き、さらにそのバフ面を新鮮に保つために保護
用セメントを塗布し、ポリエチレンシート等のライナー
シートを貼った状態にして、更生タイヤ加工メーカーへ
出荷される。
ト層としては、コードを未加硫ゴムに埋設し、これを加
硫してなる帯状ベルト材料が用いられている。この帯状
ベルト材料は、台タイヤとの接着をよくするために、そ
の表面にサンダーバフ処理を施すと共に、バフ粉を完全
に取り除き、さらにそのバフ面を新鮮に保つために保護
用セメントを塗布し、ポリエチレンシート等のライナー
シートを貼った状態にして、更生タイヤ加工メーカーへ
出荷される。
【0005】しかし、上記サンダーバフ処理や、その後
に行なう保護用セメントの塗布とライナーシートの貼り
付け作業は手間と時間がかかり、またサンダーバフ処理
によって発生したバフ粉は作業環境を悪化させるという
問題があった。
に行なう保護用セメントの塗布とライナーシートの貼り
付け作業は手間と時間がかかり、またサンダーバフ処理
によって発生したバフ粉は作業環境を悪化させるという
問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、サン
ダーバフ処理作業及びバフ粉の除去作業を不要にして更
生タイヤの生産性を高めると共に、バフ粉による環境悪
化を起こさないようにする更生タイヤ用ベルト材料及び
その製造方法を提供することにある。
ダーバフ処理作業及びバフ粉の除去作業を不要にして更
生タイヤの生産性を高めると共に、バフ粉による環境悪
化を起こさないようにする更生タイヤ用ベルト材料及び
その製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の更生タイヤ用ベ
ルト材料は、コードをゴムに埋設してなる帯状ベルト材
料本体の台タイヤおよびトレッドに対する接着表面に、
微細な凹凸の成形粗面を形成し、該成形粗面に保護シー
トが剥離可能に一体に接着されてなることを特徴とす
る。
ルト材料は、コードをゴムに埋設してなる帯状ベルト材
料本体の台タイヤおよびトレッドに対する接着表面に、
微細な凹凸の成形粗面を形成し、該成形粗面に保護シー
トが剥離可能に一体に接着されてなることを特徴とす
る。
【0008】また、本発明の更生タイヤ用ベルト材料の
製造方法は、帯状ベルト材料本体の金型成形面に、微細
な凹凸の成形粗面を有する保護シートを配置するか又は
表面に微細な凹凸面を有するプレートを交換自在に取り
付け、コードを埋設した未加硫ゴムを該金型に充填して
成形することを特徴とする。このように帯状ベルト材料
本体の表面に微細な凹凸の成形粗面を形成するために、
サンダーバフ処理作業及びバフ粉の除去作業が不要とな
る。
製造方法は、帯状ベルト材料本体の金型成形面に、微細
な凹凸の成形粗面を有する保護シートを配置するか又は
表面に微細な凹凸面を有するプレートを交換自在に取り
付け、コードを埋設した未加硫ゴムを該金型に充填して
成形することを特徴とする。このように帯状ベルト材料
本体の表面に微細な凹凸の成形粗面を形成するために、
サンダーバフ処理作業及びバフ粉の除去作業が不要とな
る。
【0009】上記のように本発明のベルト材料は、帯状
ベルト材料本体の台タイヤおよびトレッドに対する接着
表面に設ける微細な凹凸をバフ面に替えて、本体の加硫
成形時に同時に出来る成形粗面にしたので、サンダーバ
フ作業やバフ粉の除去作業を行う必要がなくなる。ま
た、その成形粗面を保護シートに設けた成形粗面から転
写するように帯状ベルト材料本体の加硫成形と同時に一
体に成形した場合には、バフ面保護用セメントの塗布や
ライナーシートの貼着作業を不要にすることができる。
ベルト材料本体の台タイヤおよびトレッドに対する接着
表面に設ける微細な凹凸をバフ面に替えて、本体の加硫
成形時に同時に出来る成形粗面にしたので、サンダーバ
フ作業やバフ粉の除去作業を行う必要がなくなる。ま
た、その成形粗面を保護シートに設けた成形粗面から転
写するように帯状ベルト材料本体の加硫成形と同時に一
体に成形した場合には、バフ面保護用セメントの塗布や
ライナーシートの貼着作業を不要にすることができる。
【0010】さらに、本発明のベルト材料の製造方法で
は、金型成形面に、微細な凹凸を有するプレートを交換
自在に取り付けることにより、帯状ベルト材料側に成形
粗面を形成するようにしているので、プレートの凹凸部
の摩耗に対してはプレートを交換するのみで凹凸を更新
することができ、生産性の向上ならびに金型コストの低
減に寄与することができる。
は、金型成形面に、微細な凹凸を有するプレートを交換
自在に取り付けることにより、帯状ベルト材料側に成形
粗面を形成するようにしているので、プレートの凹凸部
の摩耗に対してはプレートを交換するのみで凹凸を更新
することができ、生産性の向上ならびに金型コストの低
減に寄与することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施形態にもとづ
いて本発明を具体的に説明する。図1(a)、(b)は
本発明の更生タイヤ用ベルト材料の一例を示すものであ
る。ベルト材料10は、コード11をゴム12に埋設し
てなる帯状ベルト材料本体1と保護シート2とから構成
されている。このベルト材料10は、その断面がほぼ長
方形状をした板状のものである。
いて本発明を具体的に説明する。図1(a)、(b)は
本発明の更生タイヤ用ベルト材料の一例を示すものであ
る。ベルト材料10は、コード11をゴム12に埋設し
てなる帯状ベルト材料本体1と保護シート2とから構成
されている。このベルト材料10は、その断面がほぼ長
方形状をした板状のものである。
【0012】コード11は、タイヤのベルト層に通常用
いられるものでよく、例えば、ナイロン繊維コード、ポ
リエステル繊維コード、芳香族ポリアミド繊維コードな
どの有機繊維コード、又はスチールコードである。ゴム
12としては、天然ゴム、ポリブタジエンゴム、スチレ
ン−ブタジエン共重合体ゴムなどのゴムに硫黄などの配
合剤を適宜配合してなるゴム組成物を用いればよい。
いられるものでよく、例えば、ナイロン繊維コード、ポ
リエステル繊維コード、芳香族ポリアミド繊維コードな
どの有機繊維コード、又はスチールコードである。ゴム
12としては、天然ゴム、ポリブタジエンゴム、スチレ
ン−ブタジエン共重合体ゴムなどのゴムに硫黄などの配
合剤を適宜配合してなるゴム組成物を用いればよい。
【0013】保護シート2は、帯状ベルト材料本体1の
台タイヤおよびトレッドに対する接着表面に、換言すれ
ば帯状ベルト材料本体1の上下両面に、剥離可能に一体
に接着されている。保護シート2の帯状ベルト材料本体
1への貼り合わせ面には、微細な凹凸からなる成形粗面
4が形成されている。したがって、図1(b)に示すよ
うに保護シート2をベルト材料10から剥離すると、帯
状ベルト材料本体1の下面には保護シート2の成形粗面
4から転写された微細な凹凸の成形粗面5が現れるよう
になっている。
台タイヤおよびトレッドに対する接着表面に、換言すれ
ば帯状ベルト材料本体1の上下両面に、剥離可能に一体
に接着されている。保護シート2の帯状ベルト材料本体
1への貼り合わせ面には、微細な凹凸からなる成形粗面
4が形成されている。したがって、図1(b)に示すよ
うに保護シート2をベルト材料10から剥離すると、帯
状ベルト材料本体1の下面には保護シート2の成形粗面
4から転写された微細な凹凸の成形粗面5が現れるよう
になっている。
【0014】図2は図1(b)に示した帯状トレッド本
体1の貼り合わせ面に形成された成形粗面5のA部を拡
大して示すものである。帯状トレッド本体1の下面に現
れる成形粗面5としては、例えば、平面に多数の凹部6
が設けられた形状とすれば良く、この凹部6は、その深
さXが1.0±0.4mm、ピッチYが1.0±0.5
mm、幅Zが0.4±0.2mmのように形成すれば良
い。
体1の貼り合わせ面に形成された成形粗面5のA部を拡
大して示すものである。帯状トレッド本体1の下面に現
れる成形粗面5としては、例えば、平面に多数の凹部6
が設けられた形状とすれば良く、この凹部6は、その深
さXが1.0±0.4mm、ピッチYが1.0±0.5
mm、幅Zが0.4±0.2mmのように形成すれば良
い。
【0015】保護シート2は、軟化点が加硫温度下に軟
化変形することのない温度を有する耐熱性材料からな
り、好ましくは200℃以上の耐熱性を有するシートが
使用される。具体的には樹脂シートが使用され、特にポ
リエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。この保
護シート2の表面には、前述のように凹凸の成形粗面4
が設けられている。このような保護シート2としては、
例えば、図3に示すように、その厚さWが1.5±0.
5mmとすることが好ましく、また、成形粗面4は、高
さXが1.0±0.4mm、太さZが0.4±0.2m
m、ピッチYが1.0±0.5mmの突起部7によって
形成することが好ましい。
化変形することのない温度を有する耐熱性材料からな
り、好ましくは200℃以上の耐熱性を有するシートが
使用される。具体的には樹脂シートが使用され、特にポ
リエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。この保
護シート2の表面には、前述のように凹凸の成形粗面4
が設けられている。このような保護シート2としては、
例えば、図3に示すように、その厚さWが1.5±0.
5mmとすることが好ましく、また、成形粗面4は、高
さXが1.0±0.4mm、太さZが0.4±0.2m
m、ピッチYが1.0±0.5mmの突起部7によって
形成することが好ましい。
【0016】ベルト材料10の製造に際しては、まず、
加硫成型用金型の成形面に、微細な凹凸からなる成形粗
面4が形成された保護シート2を配置し(非成形粗面4
側を金型の成形面に付ける)、ついで、コードを埋設し
た未加硫ゴムをこの金型に充填して保護シート2と共に
加熱して加硫することにより一体に成形すればよい。こ
れによって、保護シート2の成形粗面4により帯状ベル
ト材料本体1側に成形粗面が付型されてベルト材料10
が得られる。
加硫成型用金型の成形面に、微細な凹凸からなる成形粗
面4が形成された保護シート2を配置し(非成形粗面4
側を金型の成形面に付ける)、ついで、コードを埋設し
た未加硫ゴムをこの金型に充填して保護シート2と共に
加熱して加硫することにより一体に成形すればよい。こ
れによって、保護シート2の成形粗面4により帯状ベル
ト材料本体1側に成形粗面が付型されてベルト材料10
が得られる。
【0017】このようにして製造されたベルト材料10
は、図1(a)に示したように、保護シート2が帯状ベ
ルト材料本体1の上下両面に貼り合わされたままの状態
である。従って、台タイヤに貼り付けるまで、この保護
シート2が貼り合わされたままの状態で保管しておけ
ば、この保護シート2によって台タイヤへのベルト材料
10の接着面を新鮮な状態に保持することができる。
は、図1(a)に示したように、保護シート2が帯状ベ
ルト材料本体1の上下両面に貼り合わされたままの状態
である。従って、台タイヤに貼り付けるまで、この保護
シート2が貼り合わされたままの状態で保管しておけ
ば、この保護シート2によって台タイヤへのベルト材料
10の接着面を新鮮な状態に保持することができる。
【0018】保護シート2は、ベルト材料10を台タイ
ヤに貼り付ける直前に剥がせば良く、保護シート2を剥
がした後の帯状ベルト材料本体1の接着表面には前述し
たような成形粗面5が現れるので、帯状ベルト材料本体
1の台タイヤへの接着表面に対して、従来のようにサン
ダーバフ加工をする必要がなく、帯状ベルト材料本体1
の台タイヤへの接着表面にそのまま接着用セメントを塗
布すればよい。
ヤに貼り付ける直前に剥がせば良く、保護シート2を剥
がした後の帯状ベルト材料本体1の接着表面には前述し
たような成形粗面5が現れるので、帯状ベルト材料本体
1の台タイヤへの接着表面に対して、従来のようにサン
ダーバフ加工をする必要がなく、帯状ベルト材料本体1
の台タイヤへの接着表面にそのまま接着用セメントを塗
布すればよい。
【0019】また、保護シート2は、加硫温度下に軟化
変形しない耐熱性シートであって反復使用に耐える耐久
性をも有するので、ベルト材料10から剥がした後も再
度利用が可能であるため、ベルト材料10の製造コスト
を大幅に下げることができる。一方、保護シート2を金
型の成形面に配置する代わりに、表面に微細な凹凸面を
有するプレートを金型の成形面に交換自在に取り付ける
ことによってもベルト材料を製造することができる。こ
の製造においては、金型から取り出されたベルト材料に
は保護シートが取り付けられていないため(帯状ベルト
材料本体1の状態にある)、その表面をポリエチレンシ
ートなどの保護シートで被覆する。
変形しない耐熱性シートであって反復使用に耐える耐久
性をも有するので、ベルト材料10から剥がした後も再
度利用が可能であるため、ベルト材料10の製造コスト
を大幅に下げることができる。一方、保護シート2を金
型の成形面に配置する代わりに、表面に微細な凹凸面を
有するプレートを金型の成形面に交換自在に取り付ける
ことによってもベルト材料を製造することができる。こ
の製造においては、金型から取り出されたベルト材料に
は保護シートが取り付けられていないため(帯状ベルト
材料本体1の状態にある)、その表面をポリエチレンシ
ートなどの保護シートで被覆する。
【0020】このようにしてなるベルト材料を用いて更
生タイヤを製造するには、まず、ベルト材料から保護シ
ートを除去し、ついでこのベルト材料を台タイヤに取り
付け、その上にトレッドを配置することによればよい。
生タイヤを製造するには、まず、ベルト材料から保護シ
ートを除去し、ついでこのベルト材料を台タイヤに取り
付け、その上にトレッドを配置することによればよい。
【0021】
【実施例】実施例1 図1(a)の形態のベルト材料10と、従来のバフ加工
を施したベルト材料とから、それぞれ更生タイヤを製造
した時の接着力、生産性等を評価し、その結果を表1に
示した。評価結果は、従来のベルト材料を100とする
指数で示した。
を施したベルト材料とから、それぞれ更生タイヤを製造
した時の接着力、生産性等を評価し、その結果を表1に
示した。評価結果は、従来のベルト材料を100とする
指数で示した。
【0022】
【表1】
【0023】表1の結果から、本発明のベルト材料を使
用した更生タイヤは、加硫時間が少し長く、保護シート
の単価が少し高いが、この保護シートを再利用するため
コストが大幅に低下することが判る。本発明のベルト材
料は、総合的には従来品に比べて約20%の工数の削減
効果がある。
用した更生タイヤは、加硫時間が少し長く、保護シート
の単価が少し高いが、この保護シートを再利用するため
コストが大幅に低下することが判る。本発明のベルト材
料は、総合的には従来品に比べて約20%の工数の削減
効果がある。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のベルト材
料によれば、帯状ベルト材料本体の台タイヤおよびトレ
ッドに対する接着面に設ける微細な凹凸をバフ面に替え
て、本体の加硫成形時に同時に出来る成形粗面にしたの
で、サンダーバフ作業やバフ粉の除去作業を行う必要が
なくなる。また、その成形粗面を保護シートに設けた成
形粗面から転写するようにベルト材料の加硫成形と同時
に一体に成形した場合には、バフ面保護用セメントの塗
布やライナーシートの貼着作業を不要にすることができ
る。
料によれば、帯状ベルト材料本体の台タイヤおよびトレ
ッドに対する接着面に設ける微細な凹凸をバフ面に替え
て、本体の加硫成形時に同時に出来る成形粗面にしたの
で、サンダーバフ作業やバフ粉の除去作業を行う必要が
なくなる。また、その成形粗面を保護シートに設けた成
形粗面から転写するようにベルト材料の加硫成形と同時
に一体に成形した場合には、バフ面保護用セメントの塗
布やライナーシートの貼着作業を不要にすることができ
る。
【0025】さらに、金型成形面に、表面に微細な凹凸
を有するプレートを交換自在に取り付けることにより、
帯状ベルト材料本体側に成形粗面を形成するようにして
いるので、プレートの凹凸部の摩耗に対してプレートを
交換するのみで凹凸を更新することができ、生産性の向
上ならびに金型コストの低減に寄与することができる。
を有するプレートを交換自在に取り付けることにより、
帯状ベルト材料本体側に成形粗面を形成するようにして
いるので、プレートの凹凸部の摩耗に対してプレートを
交換するのみで凹凸を更新することができ、生産性の向
上ならびに金型コストの低減に寄与することができる。
【図1】(a)は本発明のベルト材料の一例を示す斜視
図、(b)は(a)のベルト材料の縱断面分解図であ
る。
図、(b)は(a)のベルト材料の縱断面分解図であ
る。
【図2】図1(b)のA部の拡大図である。
【図3】本発明のベルト材料に使用される保護シートの
部分断面拡大説明図である。
部分断面拡大説明図である。
【図4】台タイヤの一例を示す断面説明図である。
【図5】台タイヤの他例を示す断面説明図である。
1 帯状ベルト材料本体 2 保護シート 4
成形粗面 5 成形粗面 6 凹部 7 突起部 11 コ
ード 12 ゴム
成形粗面 5 成形粗面 6 凹部 7 突起部 11 コ
ード 12 ゴム
Claims (5)
- 【請求項1】 コードをゴムに埋設してなる帯状ベルト
材料本体の台タイヤおよびトレッドに対する接着表面
に、微細な凹凸の成形粗面を形成し、該成形粗面に保護
シートが剥離可能に一体に接着されてなる更生タイヤ用
ベルト材料。 - 【請求項2】 前記保護シートが樹脂シートである請求
項1記載の更生タイヤ用ベルト材料。 - 【請求項3】 前記保護シートの前記帯状ベルト材料本
体に対する接着側表面に微細な凹凸の成形粗面を形成
し、該保護シートの成形粗面により前記帯状トレッド本
体側の成形粗面が付型されてなる請求項1又は2記載の
更生タイヤ用ベルト材料。 - 【請求項4】 帯状ベルト材料本体の金型成形面に、微
細な凹凸の成形粗面を有する保護シートを配置し、コー
ドを埋設した未加硫ゴムを該金型に充填して前記保護シ
ートと一体に成形する更生タイヤ用ベルト材料の製造方
法。 - 【請求項5】 帯状ベルト材料本体の金型成形面に、表
面に微細な凹凸面を有するプレートを交換自在に取り付
け、コードを埋設した未加硫ゴムを該金型に充填して成
形する更生タイヤ用ベルト材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10015411A JPH11207831A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 更生タイヤ用ベルト材料とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10015411A JPH11207831A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 更生タイヤ用ベルト材料とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11207831A true JPH11207831A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11888011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10015411A Pending JPH11207831A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 更生タイヤ用ベルト材料とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11207831A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009035135A (ja) * | 2007-08-01 | 2009-02-19 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
JP2012224026A (ja) * | 2011-04-21 | 2012-11-15 | Bridgestone Corp | 更生タイヤの製造方法及び当該製造方法に適したタイヤ |
-
1998
- 1998-01-28 JP JP10015411A patent/JPH11207831A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009035135A (ja) * | 2007-08-01 | 2009-02-19 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
US8673096B2 (en) | 2007-08-01 | 2014-03-18 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Method of fabricating pneumatic tire |
JP2012224026A (ja) * | 2011-04-21 | 2012-11-15 | Bridgestone Corp | 更生タイヤの製造方法及び当該製造方法に適したタイヤ |
US9327465B2 (en) | 2011-04-21 | 2016-05-03 | Bridgestone Corporation | Retreaded tire manufacturing method and tires suited therefor |
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