JPH11195531A - チップ部品、チップネットワーク部品 - Google Patents
チップ部品、チップネットワーク部品Info
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- JPH11195531A JPH11195531A JP9369241A JP36924197A JPH11195531A JP H11195531 A JPH11195531 A JP H11195531A JP 9369241 A JP9369241 A JP 9369241A JP 36924197 A JP36924197 A JP 36924197A JP H11195531 A JPH11195531 A JP H11195531A
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Links
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Landscapes
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Filters And Equalizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子部品の絶縁基板の表面積をできるだけ有
効に利用して容量アップを図るとともに、製造が簡易と
なるチップ部品と、そのチップ部品を多連化したチップ
ネットワーク部品とを提供することを目的とする。 【解決手段】 絶縁基板12と、その両端部L、R側の
表面F上に設けた上面電極部21、24、25と、その
裏面B上に設けた下面電極部29、30、31と、図示
しない側面電極部と、図示しない中間電極と、図示しな
い上層電極と、絶縁基板12内部に表面Fから裏面Bへ
貫通する2つのスルーホールに形成された内部スルーホ
ール電極60l、60rと、絶縁基板12の表面F上に
配設される平面コイル52a、54aと、その裏面B側
に配設される図示しない下層電極部、誘電体72と、図
示しない保護層とからチップ部品A3を構成する。
効に利用して容量アップを図るとともに、製造が簡易と
なるチップ部品と、そのチップ部品を多連化したチップ
ネットワーク部品とを提供することを目的とする。 【解決手段】 絶縁基板12と、その両端部L、R側の
表面F上に設けた上面電極部21、24、25と、その
裏面B上に設けた下面電極部29、30、31と、図示
しない側面電極部と、図示しない中間電極と、図示しな
い上層電極と、絶縁基板12内部に表面Fから裏面Bへ
貫通する2つのスルーホールに形成された内部スルーホ
ール電極60l、60rと、絶縁基板12の表面F上に
配設される平面コイル52a、54aと、その裏面B側
に配設される図示しない下層電極部、誘電体72と、図
示しない保護層とからチップ部品A3を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ部品、チッ
プネットワーク部品に関するものである。
プネットワーク部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ノイズ対策用電子部品とし
て、L単体のみのもの、例えば、図9に示すようなチッ
プインダクタC1、C単体のみのものや、L単体、C単
体、R単体のそれぞれを必要な数量だけ組み合わせた回
路が一般的に使用されてきた。また、複合部品といわ
れ、例えば、図10(a)、(b)に示す複合チップ部
品C2のような1つの基板の一面にCとRとを直列に形
成したものが存在している。
て、L単体のみのもの、例えば、図9に示すようなチッ
プインダクタC1、C単体のみのものや、L単体、C単
体、R単体のそれぞれを必要な数量だけ組み合わせた回
路が一般的に使用されてきた。また、複合部品といわ
れ、例えば、図10(a)、(b)に示す複合チップ部
品C2のような1つの基板の一面にCとRとを直列に形
成したものが存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の単体の
みの電子部品では、例えば、図9に示すチップインダク
タC1の場合においては、保護層92の下側であって、
電子部品の基板11の表面Fのみに、絶縁層110を使
用し渦巻状の平面コイル50を形成するため、より大き
なインダクタンスを得ようとすると、そのインダクタン
スは平面コイル50の電子部品の基板11の表面F上に
おける占有面積に比例することから、電子部品の基板1
1自体のサイズを大きくせざるを得ない。従って、電子
部品の小型化の趨勢に対応することは困難となる。ま
た、上記各単体の電子部品を必要な数量だけ組み合わせ
て形成したノイズ対策用回路では、電子部品ごとに配線
基板に接続するためのランドが必要となって、実装密度
を向上させることが困難であり、また、その実装コスト
がより多く必要となる。
みの電子部品では、例えば、図9に示すチップインダク
タC1の場合においては、保護層92の下側であって、
電子部品の基板11の表面Fのみに、絶縁層110を使
用し渦巻状の平面コイル50を形成するため、より大き
なインダクタンスを得ようとすると、そのインダクタン
スは平面コイル50の電子部品の基板11の表面F上に
おける占有面積に比例することから、電子部品の基板1
1自体のサイズを大きくせざるを得ない。従って、電子
部品の小型化の趨勢に対応することは困難となる。ま
た、上記各単体の電子部品を必要な数量だけ組み合わせ
て形成したノイズ対策用回路では、電子部品ごとに配線
基板に接続するためのランドが必要となって、実装密度
を向上させることが困難であり、また、その実装コスト
がより多く必要となる。
【0004】さらに、図10(a)、(b)に示す複合
チップ部品C2では、基板13の表面F側であって、保
護層94の下側において、基板13の長手方向の両端部
に設けられる一対の外部電極部100l、100rにお
ける上面電極部102、104と基板13の略中央部に
設けられる下層電極部106間を、誘電体78と抵抗体
82とを直列に接続させて形成するため、特に、誘電体
78の容量をより大きくしようとすると、複合チップ部
品C2の基板13自体のサイズを大きくせざるを得なく
なる。しかし、実装する面積が制限されている場合は、
複合チップ部品C2の基板13のサイズをその制限され
た面積より大きくすることができないので、誘電体78
を形成可能の面積もどうしても制限を受けることとな
り、従って、その容量も限定されることになる。そこ
で、本発明は、電子部品の絶縁基板の表面積をできるだ
け有効に利用して容量アップを図るとともに、製造が簡
易となるチップ部品と、そのチップ部品を多連化したチ
ップネットワーク部品とを提供することを目的とする。
チップ部品C2では、基板13の表面F側であって、保
護層94の下側において、基板13の長手方向の両端部
に設けられる一対の外部電極部100l、100rにお
ける上面電極部102、104と基板13の略中央部に
設けられる下層電極部106間を、誘電体78と抵抗体
82とを直列に接続させて形成するため、特に、誘電体
78の容量をより大きくしようとすると、複合チップ部
品C2の基板13自体のサイズを大きくせざるを得なく
なる。しかし、実装する面積が制限されている場合は、
複合チップ部品C2の基板13のサイズをその制限され
た面積より大きくすることができないので、誘電体78
を形成可能の面積もどうしても制限を受けることとな
り、従って、その容量も限定されることになる。そこ
で、本発明は、電子部品の絶縁基板の表面積をできるだ
け有効に利用して容量アップを図るとともに、製造が簡
易となるチップ部品と、そのチップ部品を多連化したチ
ップネットワーク部品とを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、チッ
プ部品であって、絶縁基板に設けられた外部電極と、該
絶縁基板の一方の面に設けられた1又は複数の電子素子
と、該絶縁基板の他方の面に設けられた1又は複数の電
子素子と、該絶縁基板の表面と裏面間を貫通したスルー
ホールに設けられたスルーホール電極と、を有し、上記
絶縁基板の表面に設けられた少なくとも1つの電子素子
と、上記絶縁基板の裏面に設けられた少なくとも1つの
電子素子とが該スルーホール電極により接続されている
ことを特徴とするものである。
決するために創作されたものであって、第1には、チッ
プ部品であって、絶縁基板に設けられた外部電極と、該
絶縁基板の一方の面に設けられた1又は複数の電子素子
と、該絶縁基板の他方の面に設けられた1又は複数の電
子素子と、該絶縁基板の表面と裏面間を貫通したスルー
ホールに設けられたスルーホール電極と、を有し、上記
絶縁基板の表面に設けられた少なくとも1つの電子素子
と、上記絶縁基板の裏面に設けられた少なくとも1つの
電子素子とが該スルーホール電極により接続されている
ことを特徴とするものである。
【0006】本構成のチップ部品では、1又は複数の電
子素子を絶縁基板の両面に設けることにより、電子素子
の絶縁基板上の占有面積を絶縁基板の片面のみに電子素
子を設けた従来のチップ部品よりも大きくすることがで
きるので、発生する効果を大きくすることができる。ま
た、電子素子の絶縁基板上の占有面積を絶縁基板の片面
のみに電子素子を設けた従来のチップ部品と同等とする
場合は、チップ部品そのもののサイズを小さくすること
ができる。
子素子を絶縁基板の両面に設けることにより、電子素子
の絶縁基板上の占有面積を絶縁基板の片面のみに電子素
子を設けた従来のチップ部品よりも大きくすることがで
きるので、発生する効果を大きくすることができる。ま
た、電子素子の絶縁基板上の占有面積を絶縁基板の片面
のみに電子素子を設けた従来のチップ部品と同等とする
場合は、チップ部品そのもののサイズを小さくすること
ができる。
【0007】また、第2には、第1の構成のチップ部品
であって、上記各電子素子が、インダクタ部、コンデン
サ部、抵抗部のうちのいずれかにより構成されているこ
とを特徴とするものである。本構成のチップ部品では、
特に、ノイズ対策用回路を1つの部品で構成することが
でき、実装の際の電子部品搭載基板自体の占有面積を小
さくすることができるとともに、実装コストを低減させ
ることができる。
であって、上記各電子素子が、インダクタ部、コンデン
サ部、抵抗部のうちのいずれかにより構成されているこ
とを特徴とするものである。本構成のチップ部品では、
特に、ノイズ対策用回路を1つの部品で構成することが
でき、実装の際の電子部品搭載基板自体の占有面積を小
さくすることができるとともに、実装コストを低減させ
ることができる。
【0008】また、第3には、第1又は第2の構成のチ
ップ部品であって、上記絶縁基板の一方の面には、電子
素子が1つ設けられるとともに、上記絶縁基板の他方の
面には、電子素子が1つ設けられていることを特徴とす
るものである。本構成のチップ部品では、1つの電子素
子をそれぞれ絶縁基板の両面に設けることにより、電子
素子の絶縁基板上の占有面積を絶縁基板の片面のみに電
子素子を設けた従来のチップ部品よりも大きくすること
ができるので、発生する効果も大きくすることができ
る。また、電子素子の絶縁基板上の占有面積を絶縁基板
の片面のみに電子素子を設けた従来のチップ部品と同等
とする場合は、チップ部品そのもののサイズを小さくす
ることができる。
ップ部品であって、上記絶縁基板の一方の面には、電子
素子が1つ設けられるとともに、上記絶縁基板の他方の
面には、電子素子が1つ設けられていることを特徴とす
るものである。本構成のチップ部品では、1つの電子素
子をそれぞれ絶縁基板の両面に設けることにより、電子
素子の絶縁基板上の占有面積を絶縁基板の片面のみに電
子素子を設けた従来のチップ部品よりも大きくすること
ができるので、発生する効果も大きくすることができ
る。また、電子素子の絶縁基板上の占有面積を絶縁基板
の片面のみに電子素子を設けた従来のチップ部品と同等
とする場合は、チップ部品そのもののサイズを小さくす
ることができる。
【0009】また、第4には、第1又は第2の構成のチ
ップ部品であって、上記絶縁基板の一方の面には、電子
素子が1つ設けられるとともに、上記絶縁基板の他方の
面には、電子素子が2つ設けられていることを特徴とす
るものである。本構成のチップ部品では、1つの電子素
子を絶縁基板の一方の面に、2つの電子素子を絶縁基板
の他方の面にそれぞれ設けることにより、電子素子の絶
縁基板上の占有面積を、絶縁基板の片面のみに電子素子
を設けた従来のチップ部品よりも大きくすることができ
るので、発生する効果を大きくすることができる。ま
た、電子素子の絶縁基板上の占有面積を絶縁基板の片面
のみに電子素子を設けた従来のチップ部品と同等とする
場合は、チップ部品そのもののサイズを小さくすること
ができる。
ップ部品であって、上記絶縁基板の一方の面には、電子
素子が1つ設けられるとともに、上記絶縁基板の他方の
面には、電子素子が2つ設けられていることを特徴とす
るものである。本構成のチップ部品では、1つの電子素
子を絶縁基板の一方の面に、2つの電子素子を絶縁基板
の他方の面にそれぞれ設けることにより、電子素子の絶
縁基板上の占有面積を、絶縁基板の片面のみに電子素子
を設けた従来のチップ部品よりも大きくすることができ
るので、発生する効果を大きくすることができる。ま
た、電子素子の絶縁基板上の占有面積を絶縁基板の片面
のみに電子素子を設けた従来のチップ部品と同等とする
場合は、チップ部品そのもののサイズを小さくすること
ができる。
【0010】また、第5には、第1又は第2又は第3又
は第4の構成のチップ部品であって、上記スルーホール
が複数設けられていることを特徴とするものである。本
構成のチップ部品では、特に、スルーホールを複数設け
られているので、例えば、絶縁基板内部にスルーホール
を2つ設け、2つの内部スルーホール電極を形成し、か
つ、絶縁基板の一方の面には2つの同種類の電子素子
を、他方の面にはその一方の面の電子素子とは異種類の
1つの電子素子を設ける場合において、2つの電子素子
のそれぞれが絶縁基板の一方の面で内部スルーホール電
極のそれぞれ及び外部電極に接続するように対称的に配
設し、かつ、1つの電子素子が絶縁基板の他方の面で2
つの内部スルーホール電極及び外部電極に接続するよう
に配設することにより、左右の方向性のないチップ部品
とすることができる。従って、特性検査やテーピングの
際にチップ部品の左右の方向性をそろえる必要がなく高
速処理を行うことが可能となる。また、ハンダ付け不良
等でチップ部品を付け替える際にも左右の方向を間違え
ることがない。
は第4の構成のチップ部品であって、上記スルーホール
が複数設けられていることを特徴とするものである。本
構成のチップ部品では、特に、スルーホールを複数設け
られているので、例えば、絶縁基板内部にスルーホール
を2つ設け、2つの内部スルーホール電極を形成し、か
つ、絶縁基板の一方の面には2つの同種類の電子素子
を、他方の面にはその一方の面の電子素子とは異種類の
1つの電子素子を設ける場合において、2つの電子素子
のそれぞれが絶縁基板の一方の面で内部スルーホール電
極のそれぞれ及び外部電極に接続するように対称的に配
設し、かつ、1つの電子素子が絶縁基板の他方の面で2
つの内部スルーホール電極及び外部電極に接続するよう
に配設することにより、左右の方向性のないチップ部品
とすることができる。従って、特性検査やテーピングの
際にチップ部品の左右の方向性をそろえる必要がなく高
速処理を行うことが可能となる。また、ハンダ付け不良
等でチップ部品を付け替える際にも左右の方向を間違え
ることがない。
【0011】また、第6には、第1又は第2又は第3又
は第4又は第5の構成のチップ部品であって、上記外部
電極が上記絶縁基板の両端面に一対設けられていること
を特徴とするものである。
は第4又は第5の構成のチップ部品であって、上記外部
電極が上記絶縁基板の両端面に一対設けられていること
を特徴とするものである。
【0012】また、第7には、第1又は第2又は第3又
は第4又は第5の構成のチップ部品であって、上記外部
電極が、上記絶縁基板の一方の端面に設けられる1つの
外部電極と、他方の端面に設けられる2つの外部電極と
を有することを特徴とするものである。本構成のチップ
部品では、特に、絶縁基板の一方の端面に1つの外部電
極を、その他方の端面に2つの外部電極を設けるので、
機能による極性が認識しやすい。
は第4又は第5の構成のチップ部品であって、上記外部
電極が、上記絶縁基板の一方の端面に設けられる1つの
外部電極と、他方の端面に設けられる2つの外部電極と
を有することを特徴とするものである。本構成のチップ
部品では、特に、絶縁基板の一方の端面に1つの外部電
極を、その他方の端面に2つの外部電極を設けるので、
機能による極性が認識しやすい。
【0013】また、第8には、第1又は第2又は第3又
は第4又は第5の構成のチップ部品であって、上記外部
電極が、上記絶縁基板の一方の端面に設けられる2つの
外部電極と、他方の端面に設けられる2つの外部電極と
を有することを特徴とするものである。
は第4又は第5の構成のチップ部品であって、上記外部
電極が、上記絶縁基板の一方の端面に設けられる2つの
外部電極と、他方の端面に設けられる2つの外部電極と
を有することを特徴とするものである。
【0014】また、第9には、第1又は第2又は第3又
は第4又は第5又は第6又は第7又は第8の構成のチッ
プ部品であって、上記電子素子が、スクリーン印刷手段
により設けられていることを特徴とするものである。本
構成のチップ部品では、特に、電子素子を形成するのに
専用機械を使用しないでスクリーン印刷手段のみで形成
されるので、チップ部品の製造が簡易となり、製造コス
トを引き下げることができる。
は第4又は第5又は第6又は第7又は第8の構成のチッ
プ部品であって、上記電子素子が、スクリーン印刷手段
により設けられていることを特徴とするものである。本
構成のチップ部品では、特に、電子素子を形成するのに
専用機械を使用しないでスクリーン印刷手段のみで形成
されるので、チップ部品の製造が簡易となり、製造コス
トを引き下げることができる。
【0015】さらに、第10には、チップネットワーク
部品であって、第1又は第2又は第3又は第4又は第5
又は第6又は第7又は第8又は第9の構成のチップ部品
を多連化したことを特徴とするものである。本構成のチ
ップネットワーク部品では、上記第1又は第2又は第3
又は第4又は第5又は第6又は第7又は第8又は第9の
構成のチップ部品を多連化することにより、複数のノイ
ズ対策用回路を1つの部品で構成することができ、さら
に、実装の際の電子部品搭載基板自体の占有面積を小さ
くすることができるとともに、実装コストを低減するこ
とができる。
部品であって、第1又は第2又は第3又は第4又は第5
又は第6又は第7又は第8又は第9の構成のチップ部品
を多連化したことを特徴とするものである。本構成のチ
ップネットワーク部品では、上記第1又は第2又は第3
又は第4又は第5又は第6又は第7又は第8又は第9の
構成のチップ部品を多連化することにより、複数のノイ
ズ対策用回路を1つの部品で構成することができ、さら
に、実装の際の電子部品搭載基板自体の占有面積を小さ
くすることができるとともに、実装コストを低減するこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての一具
体例を図面を利用して説明する。まず、第1具体例を図
1(a)、(b)、(c)を利用して説明する。本第1
具体例の製造過程における絶縁基板原板Gからの分割前
の1個のチップ部品A1には、図1(a)、(b)に示
すように、絶縁基板10と、上面電極部20、21と、
下面電極部22、23と、平面コイル50a、50b
と、内部スルーホール電極60とが設けられている。こ
こで、上記絶縁基板原板Gは、主にアルミナで構成され
ており、分割スリットSが形成され、その絶縁基板原板
Gをこの分割スリットSに沿って分割して形成する場合
の1個の絶縁基板10は、略直方体形状であって、平面
視すると略長方形状を呈している。
体例を図面を利用して説明する。まず、第1具体例を図
1(a)、(b)、(c)を利用して説明する。本第1
具体例の製造過程における絶縁基板原板Gからの分割前
の1個のチップ部品A1には、図1(a)、(b)に示
すように、絶縁基板10と、上面電極部20、21と、
下面電極部22、23と、平面コイル50a、50b
と、内部スルーホール電極60とが設けられている。こ
こで、上記絶縁基板原板Gは、主にアルミナで構成され
ており、分割スリットSが形成され、その絶縁基板原板
Gをこの分割スリットSに沿って分割して形成する場合
の1個の絶縁基板10は、略直方体形状であって、平面
視すると略長方形状を呈している。
【0017】上記上面電極部20、21及び上記下面電
極部22、23は、銀等の導電ペーストを絶縁基板10
の端部L、R側のそれぞれに略同一形状、略同一膜厚で
スクリーン印刷し焼成したものであって、絶縁基板10
の表面F上に略長方形状に形成されるのが上面電極部2
0、21であり、その裏面B上に略長方形状に形成され
るのが下面電極部22、23である。なお、完成した1
個のチップ部品においては、上記上面電極部20、21
と、上記下面電極部22、23と、この上面電極部20
と下面電極部22、上面電極部21と下面電極部23を
それぞれ連結するべく形成される一対の側面電極部と、
この一対の側面電極部上を覆って形成されるニッケルメ
ッキ層からなる一対の中間電極と、この一対の中間電極
上に覆って形成されるハンダメッキ層からなる一対の上
層電極とから一対の外部電極部が構成される。
極部22、23は、銀等の導電ペーストを絶縁基板10
の端部L、R側のそれぞれに略同一形状、略同一膜厚で
スクリーン印刷し焼成したものであって、絶縁基板10
の表面F上に略長方形状に形成されるのが上面電極部2
0、21であり、その裏面B上に略長方形状に形成され
るのが下面電極部22、23である。なお、完成した1
個のチップ部品においては、上記上面電極部20、21
と、上記下面電極部22、23と、この上面電極部20
と下面電極部22、上面電極部21と下面電極部23を
それぞれ連結するべく形成される一対の側面電極部と、
この一対の側面電極部上を覆って形成されるニッケルメ
ッキ層からなる一対の中間電極と、この一対の中間電極
上に覆って形成されるハンダメッキ層からなる一対の上
層電極とから一対の外部電極部が構成される。
【0018】上記平面コイル50a、50bはそれぞ
れ、絶縁基板10の表面F上又は裏面B上に、導電ペー
ストを渦巻状にスクリーン印刷し焼成したものである。
平面コイル50aの一端は上面電極部20と、その他端
は後記する内部スルーホール電極60と接続し、平面コ
イル50bの一端は下面電極部23と、その他端は後記
する内部スルーホール電極60と接続している。すなわ
ち、平面コイル50aで上面電極部20と後記する内部
スルーホール電極60間を、平面コイル50bで下面電
極部23と後記する内部スルーホール電極60間をそれ
ぞれ接続して、2つのインダクタ部を形成している。
れ、絶縁基板10の表面F上又は裏面B上に、導電ペー
ストを渦巻状にスクリーン印刷し焼成したものである。
平面コイル50aの一端は上面電極部20と、その他端
は後記する内部スルーホール電極60と接続し、平面コ
イル50bの一端は下面電極部23と、その他端は後記
する内部スルーホール電極60と接続している。すなわ
ち、平面コイル50aで上面電極部20と後記する内部
スルーホール電極60間を、平面コイル50bで下面電
極部23と後記する内部スルーホール電極60間をそれ
ぞれ接続して、2つのインダクタ部を形成している。
【0019】上記内部スルーホール電極60は、絶縁基
板10の略中央部であって、その表面F側から裏面B側
までを、孔口が略円形状を呈して貫通しているスルーホ
ール内に、銀等の導電ペーストを埋設し焼成したもので
ある。
板10の略中央部であって、その表面F側から裏面B側
までを、孔口が略円形状を呈して貫通しているスルーホ
ール内に、銀等の導電ペーストを埋設し焼成したもので
ある。
【0020】このチップ部品A1の完成品における電子
素子の接続関係は、図1(c)の等価回路図に示され、
T1、T4は端子、K1、K2はコイルを示す。端子T
1は上面電極部20に、端子T4は下面電極部23にそ
れぞれ相当し、コイルK1は平面コイル50aに、コイ
ルK2は平面コイル50bにそれぞれ相当するものであ
る。
素子の接続関係は、図1(c)の等価回路図に示され、
T1、T4は端子、K1、K2はコイルを示す。端子T
1は上面電極部20に、端子T4は下面電極部23にそ
れぞれ相当し、コイルK1は平面コイル50aに、コイ
ルK2は平面コイル50bにそれぞれ相当するものであ
る。
【0021】なお、チップ部品A1の完成品において
は、上述した側面電極部、中間電極、上層電極が形成さ
れているほか、保護層がホウ硅酸鉛ガラス系等のガラス
ペーストを、絶縁基板10の表面F側においては、平面
コイル50a全体を覆うようにスクリーン印刷し焼成し
て形成され、絶縁基板10の裏面B側においては、平面
コイル50b全体を覆うようにスクリーン印刷し焼成し
て形成される。
は、上述した側面電極部、中間電極、上層電極が形成さ
れているほか、保護層がホウ硅酸鉛ガラス系等のガラス
ペーストを、絶縁基板10の表面F側においては、平面
コイル50a全体を覆うようにスクリーン印刷し焼成し
て形成され、絶縁基板10の裏面B側においては、平面
コイル50b全体を覆うようにスクリーン印刷し焼成し
て形成される。
【0022】上記構成のチップ部品A1の完成品によれ
ば、絶縁基板10に、平面コイル50a、50bがスク
リーン印刷により設けられるので、すなわち、電子素子
を形成するための専用機械を使用しないでスクリーン印
刷手段のみにより製造できるので、その製造が簡易とな
り、かつ、製造コストを低減させることが可能となる。
絶縁基板10の表面F側の平面コイル50aと内部スル
ーホール電極60を介しその裏面B側の平面コイル50
bとを連接することができるので、従来の片面のみに1
つのインダクタ部を設けたチップ部品に比し、インダク
タンスを大きくすることができ、また、従来の片面のみ
に設けた1つのインダクタ部が発生させるインダクタン
スと同じインダクタンスを得るのであれば、チップ部品
全体のサイズを小型化することが可能となる。
ば、絶縁基板10に、平面コイル50a、50bがスク
リーン印刷により設けられるので、すなわち、電子素子
を形成するための専用機械を使用しないでスクリーン印
刷手段のみにより製造できるので、その製造が簡易とな
り、かつ、製造コストを低減させることが可能となる。
絶縁基板10の表面F側の平面コイル50aと内部スル
ーホール電極60を介しその裏面B側の平面コイル50
bとを連接することができるので、従来の片面のみに1
つのインダクタ部を設けたチップ部品に比し、インダク
タンスを大きくすることができ、また、従来の片面のみ
に設けた1つのインダクタ部が発生させるインダクタン
スと同じインダクタンスを得るのであれば、チップ部品
全体のサイズを小型化することが可能となる。
【0023】次に、第2具体例を図2(a)、(b)、
(c)を利用して説明する。本第2具体例は、上記第1
具体例と異なり、絶縁基板の表面側に1つのインダクタ
部を、その裏面側に1つのコンデンサ部をそれぞれ形成
したものである。なお、本第2具体例のチップ部品A2
には、本来、外部電極部が形成される。この外部電極部
は、上面電極部と、下面電極部と、側面電極部と、中間
電極と、上層電極とから構成されている。すなわち、絶
縁基板12の両端部L、R側において、その表面F側に
は、まず、上面電極部21、24、25が、その裏面B
側には下面電極部26、27、28がそれぞれ形成され
る。次に、各上面電極部と各下面電極部間を連結するべ
く各側面電極部が形成される。次に、各側面電極部上に
ニッケルメッキ層からなる各中間電極が形成され、さら
に、各中間電極上にハンダメッキ層からなる各上層電極
が形成される。また、このチップ部品A2に搭載される
電子素子は、実際保護層により覆われて形成される。し
かし、各電極部と各電子素子との接続関係を明確にする
ため、図2(a)、(b)においては、各側面電極部、
各中間電極、各上層電極及び保護層の図示を省略してい
る。また、以下に説明する他の具体例においても、各チ
ップ部品A3、A4、A5又はチップネットワーク部品
B1を示す平面図及び底面図につき、同様の理由により
上記の図示を省略している。
(c)を利用して説明する。本第2具体例は、上記第1
具体例と異なり、絶縁基板の表面側に1つのインダクタ
部を、その裏面側に1つのコンデンサ部をそれぞれ形成
したものである。なお、本第2具体例のチップ部品A2
には、本来、外部電極部が形成される。この外部電極部
は、上面電極部と、下面電極部と、側面電極部と、中間
電極と、上層電極とから構成されている。すなわち、絶
縁基板12の両端部L、R側において、その表面F側に
は、まず、上面電極部21、24、25が、その裏面B
側には下面電極部26、27、28がそれぞれ形成され
る。次に、各上面電極部と各下面電極部間を連結するべ
く各側面電極部が形成される。次に、各側面電極部上に
ニッケルメッキ層からなる各中間電極が形成され、さら
に、各中間電極上にハンダメッキ層からなる各上層電極
が形成される。また、このチップ部品A2に搭載される
電子素子は、実際保護層により覆われて形成される。し
かし、各電極部と各電子素子との接続関係を明確にする
ため、図2(a)、(b)においては、各側面電極部、
各中間電極、各上層電極及び保護層の図示を省略してい
る。また、以下に説明する他の具体例においても、各チ
ップ部品A3、A4、A5又はチップネットワーク部品
B1を示す平面図及び底面図につき、同様の理由により
上記の図示を省略している。
【0024】本第2具体例のチップ部品A2には、図2
(a)、(b)に示すように、絶縁基板12と、外部ス
ルーホール62と、上記外部電極部における上面電極部
21、24、25及び下面電極部26、27、28と、
平面コイル50aと、内部スルーホール電極60と、誘
電体70とが設けられている。ここで、上記絶縁基板1
2は、主にアルミナで構成された略直方体形状であっ
て、側面視するとその端部L側の略中央部分で、平面視
すると略半円形状を呈する外部スルーホール62が1個
配設されている。
(a)、(b)に示すように、絶縁基板12と、外部ス
ルーホール62と、上記外部電極部における上面電極部
21、24、25及び下面電極部26、27、28と、
平面コイル50aと、内部スルーホール電極60と、誘
電体70とが設けられている。ここで、上記絶縁基板1
2は、主にアルミナで構成された略直方体形状であっ
て、側面視するとその端部L側の略中央部分で、平面視
すると略半円形状を呈する外部スルーホール62が1個
配設されている。
【0025】上記上面電極部21、24、25はとも
に、銀等の導電ペーストをスクリーン印刷し焼成したも
のであり、図2(a)に示すように、絶縁基板12の端
部L側の表面F側において、平面視すると外部スルーホ
ール62を挟んで左側に矩形状に設けられるのが上面電
極部24であり、右側に矩形状に設けられるのが上面電
極部25であり、絶縁基板12の端部R側の表面F側に
おいて、上記第1具体例と同様、略長方形状に設けられ
るのが上面電極部21である。
に、銀等の導電ペーストをスクリーン印刷し焼成したも
のであり、図2(a)に示すように、絶縁基板12の端
部L側の表面F側において、平面視すると外部スルーホ
ール62を挟んで左側に矩形状に設けられるのが上面電
極部24であり、右側に矩形状に設けられるのが上面電
極部25であり、絶縁基板12の端部R側の表面F側に
おいて、上記第1具体例と同様、略長方形状に設けられ
るのが上面電極部21である。
【0026】上記下面電極部26、27、28は、上記
上面電極部と同様、銀等の導電ペーストをスクリーン印
刷し焼成したものであり、図2(b)に示すように、絶
縁基板12の端部L側の裏面B側において、平面視する
と外部スルーホール62を挟んで左側に略クランク形状
(図2(b)においては、露出している部分は略L字状
であり、これ以外の他の部分は後記する誘電体70によ
り完全に覆われている)に設けられるのが下面電極部2
6であり、右側に矩形状に設けられるのが下面電極部2
7であり、絶縁基板12の端部R側の裏面B側におい
て、略凸字状に設けられるのが下面電極部28である。
なお、下面電極部26は、内部スルーホール電極60を
覆ってこれに接続し、かつ、後記する誘電体70がこの
下面電極部26の一部領域上に重合している。下面電極
部28は、後記する誘電体70の一部領域を覆ってこれ
に接続している。
上面電極部と同様、銀等の導電ペーストをスクリーン印
刷し焼成したものであり、図2(b)に示すように、絶
縁基板12の端部L側の裏面B側において、平面視する
と外部スルーホール62を挟んで左側に略クランク形状
(図2(b)においては、露出している部分は略L字状
であり、これ以外の他の部分は後記する誘電体70によ
り完全に覆われている)に設けられるのが下面電極部2
6であり、右側に矩形状に設けられるのが下面電極部2
7であり、絶縁基板12の端部R側の裏面B側におい
て、略凸字状に設けられるのが下面電極部28である。
なお、下面電極部26は、内部スルーホール電極60を
覆ってこれに接続し、かつ、後記する誘電体70がこの
下面電極部26の一部領域上に重合している。下面電極
部28は、後記する誘電体70の一部領域を覆ってこれ
に接続している。
【0027】上記平面コイル50aは、上記第1具体例
と同様に、絶縁基板12の表面F側において、銀等の導
電ペーストを渦巻状にスクリーン印刷し焼成したもので
あって、その一端は上面電極部24と、他端は内部スル
ーホール電極60と接続している。すなわち、上面電極
部24と内部スルーホール電極60間を接続して、1つ
のインダクタ部を形成している。上記内部スルーホール
電極60は、上記第1具体例と全く同一であるので、こ
こでの説明は省略する。
と同様に、絶縁基板12の表面F側において、銀等の導
電ペーストを渦巻状にスクリーン印刷し焼成したもので
あって、その一端は上面電極部24と、他端は内部スル
ーホール電極60と接続している。すなわち、上面電極
部24と内部スルーホール電極60間を接続して、1つ
のインダクタ部を形成している。上記内部スルーホール
電極60は、上記第1具体例と全く同一であるので、こ
こでの説明は省略する。
【0028】上記誘電体70は、図2(b)に示すよう
に、誘電体ペーストを矩形状にスクリーン印刷し焼成し
たものであって、上述したように、下面電極部26の一
部領域上に重合し、かつ、この誘電体70上に下面電極
部28の一部領域が重合している。すなわち、誘電体7
0が下面電極部26と下面電極部28間に配設され、こ
れらと接続して、1つのコンデンサ部を形成している。
に、誘電体ペーストを矩形状にスクリーン印刷し焼成し
たものであって、上述したように、下面電極部26の一
部領域上に重合し、かつ、この誘電体70上に下面電極
部28の一部領域が重合している。すなわち、誘電体7
0が下面電極部26と下面電極部28間に配設され、こ
れらと接続して、1つのコンデンサ部を形成している。
【0029】このチップ部品A2における電子素子の接
続関係は、図2(c)の等価回路図に示され、T5、T
8、T10は端子を、K1はコイルを、E1はコンデン
サを示す。端子T5は上面電極部24に、端子T8は下
面電極部26に、端子T10は下面電極部28にそれぞ
れ相当し、コイルK1は平面コイル50aに相当し、コ
ンデンサE1は下面電極部26と誘電体70と下面電極
部28とに相当するものである。
続関係は、図2(c)の等価回路図に示され、T5、T
8、T10は端子を、K1はコイルを、E1はコンデン
サを示す。端子T5は上面電極部24に、端子T8は下
面電極部26に、端子T10は下面電極部28にそれぞ
れ相当し、コイルK1は平面コイル50aに相当し、コ
ンデンサE1は下面電極部26と誘電体70と下面電極
部28とに相当するものである。
【0030】なお、保護層は、図示されていないが、ホ
ウ硅酸鉛ガラス系等のガラスペーストを、絶縁基板12
の表面F側においては、平面コイル50a全体を覆うよ
うにスクリーン印刷し焼成して形成され、絶縁基板12
の裏面B側においては、少なくとも下面電極部26、2
8の一部領域と下面電極部28から露出した誘電体70
とを覆うようにスクリーン印刷し焼成して形成される。
ウ硅酸鉛ガラス系等のガラスペーストを、絶縁基板12
の表面F側においては、平面コイル50a全体を覆うよ
うにスクリーン印刷し焼成して形成され、絶縁基板12
の裏面B側においては、少なくとも下面電極部26、2
8の一部領域と下面電極部28から露出した誘電体70
とを覆うようにスクリーン印刷し焼成して形成される。
【0031】上記構成のチップ部品A2によれば、絶縁
基板12に、平面コイル50aと誘電体70とがスクリ
ーン印刷により設けられるので、すなわち、各電子素子
を形成するための専用機械を使用しないでスクリーン印
刷手段のみにより製造できるので、その製造が簡易とな
り、かつ、製造コストを低減させることが可能となる。
絶縁基板12において、その表面F側には平面コイル5
0aを含む1つのインダクタ部が、その裏面B側には誘
電体70を含む1つのコンデンサ部が設けられているの
で、ノイズ対策用回路を1つの部品で構成することがで
き、実装の際の電子部品搭載基板自体の占有面積を小さ
くすることができるとともに、実装コストを低減させる
ことができる。絶縁基板12の端部L側においては2つ
の外部電極部を、その端部R側においては1つの外部電
極部を設けたので、機能による極性が認識しやすい。絶
縁基板12の表裏両面F、B側にそれぞれ形成する保護
層表面の色彩を変えることにより、例えば、黒と白のよ
うにすることにより、チップ部品A2の表裏の判別が容
易となる。
基板12に、平面コイル50aと誘電体70とがスクリ
ーン印刷により設けられるので、すなわち、各電子素子
を形成するための専用機械を使用しないでスクリーン印
刷手段のみにより製造できるので、その製造が簡易とな
り、かつ、製造コストを低減させることが可能となる。
絶縁基板12において、その表面F側には平面コイル5
0aを含む1つのインダクタ部が、その裏面B側には誘
電体70を含む1つのコンデンサ部が設けられているの
で、ノイズ対策用回路を1つの部品で構成することがで
き、実装の際の電子部品搭載基板自体の占有面積を小さ
くすることができるとともに、実装コストを低減させる
ことができる。絶縁基板12の端部L側においては2つ
の外部電極部を、その端部R側においては1つの外部電
極部を設けたので、機能による極性が認識しやすい。絶
縁基板12の表裏両面F、B側にそれぞれ形成する保護
層表面の色彩を変えることにより、例えば、黒と白のよ
うにすることにより、チップ部品A2の表裏の判別が容
易となる。
【0032】次に、第3具体例を図3(a)、(b)、
(c)から図5を利用して説明する。本第3具体例は、
上記第1又は第2具体例と異なり、絶縁基板の表面側に
2つのインダクタ部を、その裏面側に1つのコンデンサ
部をそれぞれ形成したものである。本第3具体例のチッ
プ部品A3には、図4及び図5に示すように、絶縁基板
12と、外部スルーホール62と、外部電極部35、3
6、37と、平面コイル52a、54aと、内部スルー
ホール電極60l、60rと、下層電極部64と、誘電
体72と、保護層90a、90bとが設けられている。
ここで、上記絶縁基板12は、上記第2具体例と全く同
一であるので、ここでの説明は省略する。
(c)から図5を利用して説明する。本第3具体例は、
上記第1又は第2具体例と異なり、絶縁基板の表面側に
2つのインダクタ部を、その裏面側に1つのコンデンサ
部をそれぞれ形成したものである。本第3具体例のチッ
プ部品A3には、図4及び図5に示すように、絶縁基板
12と、外部スルーホール62と、外部電極部35、3
6、37と、平面コイル52a、54aと、内部スルー
ホール電極60l、60rと、下層電極部64と、誘電
体72と、保護層90a、90bとが設けられている。
ここで、上記絶縁基板12は、上記第2具体例と全く同
一であるので、ここでの説明は省略する。
【0033】上記外部電極部35、36、37はとも
に、銀等の導電ペーストをスクリーン印刷し焼成したも
のであって、この各外部電極部は、上面電極部と、下面
電極部と、側面電極部と、中間電極と、上層電極とから
構成されている。すなわち、図4に示すように、絶縁基
板12の端部L側において、側面視すると外部スルーホ
ール62を挟んで左側に設けられるのが外部電極部35
であり、右側に設けられるのが外部電極部36であり、
絶縁基板12の端部R側に設けられるのが外部電極部3
7である。各外部電極部は、上面電極部21、24、2
5と、下面電極部29、30、31と、上面電極部24
と下面電極部29、上面電極部25と下面電極部30及
び上面電極部21と下面電極部31をそれぞれ連結する
ように形成される各側面電極部32と、各側面電極部3
2のそれぞれに重合して形成されるニッケルメッキ層か
らなる各中間電極33と、各中間電極33のそれぞれに
重合して形成されるハンダメッキ層からなる各上層電極
34とから構成されている。
に、銀等の導電ペーストをスクリーン印刷し焼成したも
のであって、この各外部電極部は、上面電極部と、下面
電極部と、側面電極部と、中間電極と、上層電極とから
構成されている。すなわち、図4に示すように、絶縁基
板12の端部L側において、側面視すると外部スルーホ
ール62を挟んで左側に設けられるのが外部電極部35
であり、右側に設けられるのが外部電極部36であり、
絶縁基板12の端部R側に設けられるのが外部電極部3
7である。各外部電極部は、上面電極部21、24、2
5と、下面電極部29、30、31と、上面電極部24
と下面電極部29、上面電極部25と下面電極部30及
び上面電極部21と下面電極部31をそれぞれ連結する
ように形成される各側面電極部32と、各側面電極部3
2のそれぞれに重合して形成されるニッケルメッキ層か
らなる各中間電極33と、各中間電極33のそれぞれに
重合して形成されるハンダメッキ層からなる各上層電極
34とから構成されている。
【0034】図3(a)、(b)に示すように、上記上
面電極部24、25及び上記下面電極部29、30はと
もに、矩形状を呈し、略同一面積で形成され、上記上面
電極部21は、上記第1具体例と同様、略長方形状に形
成されている。上記下面電極部31は、図3(b)に示
すように、略凸字状に、絶縁基板12の端部Rからその
一部領域が後記する誘電体72上に重合して形成されて
いる。
面電極部24、25及び上記下面電極部29、30はと
もに、矩形状を呈し、略同一面積で形成され、上記上面
電極部21は、上記第1具体例と同様、略長方形状に形
成されている。上記下面電極部31は、図3(b)に示
すように、略凸字状に、絶縁基板12の端部Rからその
一部領域が後記する誘電体72上に重合して形成されて
いる。
【0035】上記平面コイル52a、54aはともに、
絶縁基板12の表面F側において、銀等の導電ペースト
を渦巻状にスクリーン印刷して焼成したものである。平
面コイル52aの一端は上面電極部24と、その他端は
後記する内部スルーホール電極60lと接続している。
すなわち、上面電極部24と内部スルーホール電極60
l間を接続して、1つのインダクタ部を形成している。
平面コイル54aの一端は上面電極部25と、その他端
は後記する内部スルーホール電極60rと接続してい
る。すなわち、上面電極部25と後記する内部スルーホ
ール電極60r間を接続して、1つのインダクタ部を形
成している。
絶縁基板12の表面F側において、銀等の導電ペースト
を渦巻状にスクリーン印刷して焼成したものである。平
面コイル52aの一端は上面電極部24と、その他端は
後記する内部スルーホール電極60lと接続している。
すなわち、上面電極部24と内部スルーホール電極60
l間を接続して、1つのインダクタ部を形成している。
平面コイル54aの一端は上面電極部25と、その他端
は後記する内部スルーホール電極60rと接続してい
る。すなわち、上面電極部25と後記する内部スルーホ
ール電極60r間を接続して、1つのインダクタ部を形
成している。
【0036】上記内部スルーホール電極60l、60r
はともに、その構造は上記第1具体例と同一であるが、
絶縁基板12の長手方向において、所定の間隔を開けて
設けられ、端部L側に近い方が内部スルーホール電極6
0lであり、端部R側に近い方が内部スルーホール電極
60rである。上記下層電極部64は、銀等の導電ペー
ストを略長方形状にスクリーン印刷し焼成したものであ
って、図5に示すように、内部スルーホール電極60
l、60rの両方を覆ってこれらと接続し、絶縁基板1
2の裏面B側の略中央部に配設されている。
はともに、その構造は上記第1具体例と同一であるが、
絶縁基板12の長手方向において、所定の間隔を開けて
設けられ、端部L側に近い方が内部スルーホール電極6
0lであり、端部R側に近い方が内部スルーホール電極
60rである。上記下層電極部64は、銀等の導電ペー
ストを略長方形状にスクリーン印刷し焼成したものであ
って、図5に示すように、内部スルーホール電極60
l、60rの両方を覆ってこれらと接続し、絶縁基板1
2の裏面B側の略中央部に配設されている。
【0037】上記誘電体72は、図3(b)に示すよう
に、誘電体ペーストを略長方形状に、下層電極部64よ
りひとまわり大きな面積でスクリーン印刷し焼成したも
のであって、下層電極部64全体を覆って重合し、下面
電極部31の一部領域がこの誘電体72上に重合されて
いる。すなわち、誘電体72が下層電極部64と下面電
極部31間に配設され、これらと接続して、1つのコン
デンサ部を形成している。
に、誘電体ペーストを略長方形状に、下層電極部64よ
りひとまわり大きな面積でスクリーン印刷し焼成したも
のであって、下層電極部64全体を覆って重合し、下面
電極部31の一部領域がこの誘電体72上に重合されて
いる。すなわち、誘電体72が下層電極部64と下面電
極部31間に配設され、これらと接続して、1つのコン
デンサ部を形成している。
【0038】このチップ部品A3における電子素子の接
続関係は、図3(c)の等価回路図に示され、T5、T
6、T13は端子を、K3、K4はコイルを、E2はコ
ンデンサを示す。端子T5は上面電極部24に、端子T
6は上面電極部25に、端子T13は下面電極部31に
それぞれ相当し、コイルK3は平面コイル52aに、コ
イルK4は平面コイル54aにそれぞれ相当し、コンデ
ンサE2は下層電極部64と誘電体72と下面電極部3
1とに相当するものである。
続関係は、図3(c)の等価回路図に示され、T5、T
6、T13は端子を、K3、K4はコイルを、E2はコ
ンデンサを示す。端子T5は上面電極部24に、端子T
6は上面電極部25に、端子T13は下面電極部31に
それぞれ相当し、コイルK3は平面コイル52aに、コ
イルK4は平面コイル54aにそれぞれ相当し、コンデ
ンサE2は下層電極部64と誘電体72と下面電極部3
1とに相当するものである。
【0039】上記保護層90a、90bはともに、ホウ
硅酸鉛ガラス系等のガラスペーストをスクリーン印刷し
焼成したものである。図5に示すように、保護層90a
は、絶縁基板12の表面F側において、平面コイル52
a、54a全体を覆うように形成され、保護層90b
は、絶縁基板12の裏面B側において、少なくとも下面
電極部31の一部領域と下面電極部31から露出した誘
電体72とを覆うように形成されている。
硅酸鉛ガラス系等のガラスペーストをスクリーン印刷し
焼成したものである。図5に示すように、保護層90a
は、絶縁基板12の表面F側において、平面コイル52
a、54a全体を覆うように形成され、保護層90b
は、絶縁基板12の裏面B側において、少なくとも下面
電極部31の一部領域と下面電極部31から露出した誘
電体72とを覆うように形成されている。
【0040】上記構成のチップ部品A3によれば、絶縁
基板12に、平面コイル52a、54aと誘電体72と
がスクリーン印刷により設けられるので、すなわち、各
電子素子を形成するための専用機械を使用しないでスク
リーン印刷手段のみにより製造できるので、その製造が
簡易となり、かつ、製造コストを低減させることが可能
となる。絶縁基板12において、その表面F側には平面
コイル52a、54aをそれぞれ含む2つのインダクタ
部が、その裏面B側には誘電体72を含む1つのコンデ
ンサ部が設けられているので、ノイズ対策用回路を1つ
の部品で構成することができ、実装の際の電子部品搭載
基板自体の占有面積を小さくすることができるととも
に、実装コストを低減させることができる。上記第2具
体例のチップ部品A2に比較して大きな容量を得ること
ができる。絶縁基板12の端部L側においては2つの外
部電極部35、36を、絶縁基板12の端部R側におい
ては1つの外部電極部37を設けたので、機能による極
性が認識しやすい。絶縁基板12の表裏両面F、B側に
それぞれ形成する保護層90a、90bの表面の色彩を
変えることにより、例えば、黒と白のようにすることに
より、チップ部品A3の表裏の判別が容易となる。
基板12に、平面コイル52a、54aと誘電体72と
がスクリーン印刷により設けられるので、すなわち、各
電子素子を形成するための専用機械を使用しないでスク
リーン印刷手段のみにより製造できるので、その製造が
簡易となり、かつ、製造コストを低減させることが可能
となる。絶縁基板12において、その表面F側には平面
コイル52a、54aをそれぞれ含む2つのインダクタ
部が、その裏面B側には誘電体72を含む1つのコンデ
ンサ部が設けられているので、ノイズ対策用回路を1つ
の部品で構成することができ、実装の際の電子部品搭載
基板自体の占有面積を小さくすることができるととも
に、実装コストを低減させることができる。上記第2具
体例のチップ部品A2に比較して大きな容量を得ること
ができる。絶縁基板12の端部L側においては2つの外
部電極部35、36を、絶縁基板12の端部R側におい
ては1つの外部電極部37を設けたので、機能による極
性が認識しやすい。絶縁基板12の表裏両面F、B側に
それぞれ形成する保護層90a、90bの表面の色彩を
変えることにより、例えば、黒と白のようにすることに
より、チップ部品A3の表裏の判別が容易となる。
【0041】次に、第4具体例を図6(a)、(b)、
(c)を利用して説明する。本第4具体例は、上記第1
又は第2又は第3具体例と異なり、絶縁基板の表面側に
1つのコンデンサ部を、その裏面側に1つの抵抗部をそ
れぞれ形成したものである。本第4具体例のチップ部品
A4には、図6(a)、(b)に示すように、絶縁基板
12と、外部スルーホール62と、外部電極部における
上面電極部21、38、39及び下面電極部23、2
9、30と、内部スルーホール電極60と、誘電体74
と、絶縁基板12の裏面B側の下層電極部68と、抵抗
体80とが設けられている。ここで、上記絶縁基板12
は、上記第2具体例と全く同一であるので、ここでの説
明は省略する。
(c)を利用して説明する。本第4具体例は、上記第1
又は第2又は第3具体例と異なり、絶縁基板の表面側に
1つのコンデンサ部を、その裏面側に1つの抵抗部をそ
れぞれ形成したものである。本第4具体例のチップ部品
A4には、図6(a)、(b)に示すように、絶縁基板
12と、外部スルーホール62と、外部電極部における
上面電極部21、38、39及び下面電極部23、2
9、30と、内部スルーホール電極60と、誘電体74
と、絶縁基板12の裏面B側の下層電極部68と、抵抗
体80とが設けられている。ここで、上記絶縁基板12
は、上記第2具体例と全く同一であるので、ここでの説
明は省略する。
【0042】上記外部電極部は、上記第2具体例と同様
に、銀等の導電ペーストをスクリーン印刷し焼成したも
のであって、上面電極部と、下面電極部と、側面電極部
と、中間電極と、上層電極とから構成されている。図6
(a)に示すように、上記上面電極部21、38、39
については、絶縁基板12の端部L側の表面F側におい
て、平面視すると外部スルーホール62を挟んで左側
に、略L字状を呈して露出している部分及びその露出し
ている部分の幅狭となっている部分の先端とつながって
略長方形状を呈して内部スルーホール電極60を覆い後
記する誘電体74により完全に覆われている部分が上面
電極部38であり、右側に、略L字状を呈する部分及び
その略L字状を呈する部分の先端とつながって後記する
誘電体74の面積よりひとまわり小さい面積の略長方形
状を呈してその誘電体74上に重合されている部分が上
面電極部39であり、絶縁基板12の端部R側の表面F
側において、上記第1具体例と同様、略長方形状に形成
されるのが上面電極部21である。また、図6(b)に
示すように、上記下面電極部23、29、30について
は、絶縁基板12の端部L側の裏面B側において、上記
第3具体例と同様、矩形状の下面電極部29、30が形
成され、絶縁基板12の端部R側の裏面B側において、
上記第1具体例と同様、略長方形状の下面電極部23が
形成されている。なお、上面電極部38の略長方形状を
呈する部分と上面電極部39の略長方形状を呈する部分
とは略同一面積を有し、かつ、絶縁基板12の表面F上
の略中央部に配設されるものである。上記内部スルーホ
ール電極60は、上記第1具体例と全く同一であるの
で、ここでの説明は省略する。
に、銀等の導電ペーストをスクリーン印刷し焼成したも
のであって、上面電極部と、下面電極部と、側面電極部
と、中間電極と、上層電極とから構成されている。図6
(a)に示すように、上記上面電極部21、38、39
については、絶縁基板12の端部L側の表面F側におい
て、平面視すると外部スルーホール62を挟んで左側
に、略L字状を呈して露出している部分及びその露出し
ている部分の幅狭となっている部分の先端とつながって
略長方形状を呈して内部スルーホール電極60を覆い後
記する誘電体74により完全に覆われている部分が上面
電極部38であり、右側に、略L字状を呈する部分及び
その略L字状を呈する部分の先端とつながって後記する
誘電体74の面積よりひとまわり小さい面積の略長方形
状を呈してその誘電体74上に重合されている部分が上
面電極部39であり、絶縁基板12の端部R側の表面F
側において、上記第1具体例と同様、略長方形状に形成
されるのが上面電極部21である。また、図6(b)に
示すように、上記下面電極部23、29、30について
は、絶縁基板12の端部L側の裏面B側において、上記
第3具体例と同様、矩形状の下面電極部29、30が形
成され、絶縁基板12の端部R側の裏面B側において、
上記第1具体例と同様、略長方形状の下面電極部23が
形成されている。なお、上面電極部38の略長方形状を
呈する部分と上面電極部39の略長方形状を呈する部分
とは略同一面積を有し、かつ、絶縁基板12の表面F上
の略中央部に配設されるものである。上記内部スルーホ
ール電極60は、上記第1具体例と全く同一であるの
で、ここでの説明は省略する。
【0043】上記誘電体74は、図6(a)に示すよう
に、誘電体ペーストを略長方形状に、上面電極部38の
略長方形状を呈する部分の面積よりひとまわり大きな面
積でスクリーン印刷し焼成したものであって、その上面
電極部38の略長方形状を呈する部分(図示せず)全体
を覆って重合し(図5参照)、かつ、上面電極部39の
略長方形状を呈する部分がこの誘電体74上に重合され
ている。すなわち、誘電体74が上面電極部38と上面
電極部39間に配設され、これらと接続して、1つのコ
ンデンサ部を形成している。上記絶縁基板12の表面B
側に設けられる下層電極部68は、銀等の導電ペースト
を略長方形状で、配設される下面電極部23の長手方向
と平行状に、内部スルーホール電極60を覆って配設さ
れ、スクリーン印刷して焼成したものである。なお、こ
の下層電極部68の一端部は、後記する抵抗体80の一
端部と接続している。
に、誘電体ペーストを略長方形状に、上面電極部38の
略長方形状を呈する部分の面積よりひとまわり大きな面
積でスクリーン印刷し焼成したものであって、その上面
電極部38の略長方形状を呈する部分(図示せず)全体
を覆って重合し(図5参照)、かつ、上面電極部39の
略長方形状を呈する部分がこの誘電体74上に重合され
ている。すなわち、誘電体74が上面電極部38と上面
電極部39間に配設され、これらと接続して、1つのコ
ンデンサ部を形成している。上記絶縁基板12の表面B
側に設けられる下層電極部68は、銀等の導電ペースト
を略長方形状で、配設される下面電極部23の長手方向
と平行状に、内部スルーホール電極60を覆って配設さ
れ、スクリーン印刷して焼成したものである。なお、こ
の下層電極部68の一端部は、後記する抵抗体80の一
端部と接続している。
【0044】上記抵抗体80は、図6(b)に示すよう
に、絶縁基板12の裏面B側において、抵抗ペーストを
矩形状にスクリーン印刷し焼成したものであって、その
一端部は下層電極部68の一端部に、他端部は下面電極
部23の一端部に重合して形成されている。すなわち、
抵抗体80で下層電極部68と下面電極部23間を接続
して、1つの抵抗部を形成している。
に、絶縁基板12の裏面B側において、抵抗ペーストを
矩形状にスクリーン印刷し焼成したものであって、その
一端部は下層電極部68の一端部に、他端部は下面電極
部23の一端部に重合して形成されている。すなわち、
抵抗体80で下層電極部68と下面電極部23間を接続
して、1つの抵抗部を形成している。
【0045】このチップ部品A4における電子素子の接
続関係は、図6(c)の等価回路図に示され、T4、T
14、T15は端子を、Wは抵抗器を、E3はコンデン
サを示す。端子T14は上面電極部38に、端子T15
は上面電極部39に、端子T4は下面電極部23にそれ
ぞれ相当し、コンデンサE3は上面電極部38と誘電体
74と上面電極部39とに相当し、抵抗器Wは抵抗体8
0に相当するものである。
続関係は、図6(c)の等価回路図に示され、T4、T
14、T15は端子を、Wは抵抗器を、E3はコンデン
サを示す。端子T14は上面電極部38に、端子T15
は上面電極部39に、端子T4は下面電極部23にそれ
ぞれ相当し、コンデンサE3は上面電極部38と誘電体
74と上面電極部39とに相当し、抵抗器Wは抵抗体8
0に相当するものである。
【0046】なお、保護層は、図示されていないが、ホ
ウ硅酸鉛ガラス系等のガラスペーストを、絶縁基板12
の表面F側においては、少なくとも上面電極部39の一
部領域と上面電極部39から露出した誘電体74とを覆
うようにスクリーン印刷し焼成して形成され、絶縁基板
12の裏面B側においては、少なくとも下面電極部23
の一部領域と抵抗体80全体と少なくとも下層電極部6
8の一部領域とを覆うようにスクリーン印刷し焼成して
形成される。また、誘電体74全体に覆われている上面
電極部38の一部領域もこの保護層に覆われることにな
る。
ウ硅酸鉛ガラス系等のガラスペーストを、絶縁基板12
の表面F側においては、少なくとも上面電極部39の一
部領域と上面電極部39から露出した誘電体74とを覆
うようにスクリーン印刷し焼成して形成され、絶縁基板
12の裏面B側においては、少なくとも下面電極部23
の一部領域と抵抗体80全体と少なくとも下層電極部6
8の一部領域とを覆うようにスクリーン印刷し焼成して
形成される。また、誘電体74全体に覆われている上面
電極部38の一部領域もこの保護層に覆われることにな
る。
【0047】上記構成のチップ部品A4によれば、絶縁
基板12に、誘電体74と抵抗体80とがスクリーン印
刷により設けられるので、すなわち、各電子素子を形成
するための専用機械を使用しないでスクリーン印刷手段
のみにより製造できるので、その製造が簡易となり、か
つ、製造コストを低減することが可能となる。絶縁基板
12において、その表面F側には誘電体74を含む1つ
のコンデンサ部が、その裏面B側には抵抗体80を含む
1つの抵抗部が設けられているので、ノイズ対策用回路
を1つの部品で構成することができ、実装の際の電子部
品搭載基板自体の占有面積を小さくすることができると
ともに、実装コストを低減させることができる。絶縁基
板12の端部L側においては2つの外部電極部を、その
端部R側においては1つの外部電極部を設けたので、機
能による極性が認識しやすい。絶縁基板12の表裏両面
F、B側にそれぞれ形成する保護層の表面の色彩を変え
ることにより、例えば、黒と白のようにすることによ
り、チップ部品A4の表裏の判別が容易となる。
基板12に、誘電体74と抵抗体80とがスクリーン印
刷により設けられるので、すなわち、各電子素子を形成
するための専用機械を使用しないでスクリーン印刷手段
のみにより製造できるので、その製造が簡易となり、か
つ、製造コストを低減することが可能となる。絶縁基板
12において、その表面F側には誘電体74を含む1つ
のコンデンサ部が、その裏面B側には抵抗体80を含む
1つの抵抗部が設けられているので、ノイズ対策用回路
を1つの部品で構成することができ、実装の際の電子部
品搭載基板自体の占有面積を小さくすることができると
ともに、実装コストを低減させることができる。絶縁基
板12の端部L側においては2つの外部電極部を、その
端部R側においては1つの外部電極部を設けたので、機
能による極性が認識しやすい。絶縁基板12の表裏両面
F、B側にそれぞれ形成する保護層の表面の色彩を変え
ることにより、例えば、黒と白のようにすることによ
り、チップ部品A4の表裏の判別が容易となる。
【0048】次に、第5具体例を図7(a)、(b)、
(c)を利用して説明する。本第5具体例は、上記第1
又は第2又は第4具体例と異なり、上記第3具体例と同
様、絶縁基板の表面側に2つのインダクタ部を、その裏
面側に1つのコンデンサ部をそれぞれ形成したものであ
るが、絶縁基板の形状、インダクタ部の配設状態、コン
デンサ部における誘電体と各上面電極部との接続状態が
相違するものである。本第5具体例のチップ部品A5に
は、図7(a)、(b)に示すように、絶縁基板14
と、外部スルーホール62、63と、外部電極部におけ
る上面電極部24、25、40、41及び下面電極部3
0、42、43と、平面コイル56a、58aと、内部
スルーホール電極60l、60rと、下層電極部(図示
せず)と、誘電体76とが設けられている。ここで、上
記絶縁基板14は、主にアルミナで構成された略直方体
形状であって、側面視すると端部L、R側の略中央部分
のそれぞれに、平面視すると略半円形状を呈する外部ス
ルーホール62、63が1個ずつ配設されている。
(c)を利用して説明する。本第5具体例は、上記第1
又は第2又は第4具体例と異なり、上記第3具体例と同
様、絶縁基板の表面側に2つのインダクタ部を、その裏
面側に1つのコンデンサ部をそれぞれ形成したものであ
るが、絶縁基板の形状、インダクタ部の配設状態、コン
デンサ部における誘電体と各上面電極部との接続状態が
相違するものである。本第5具体例のチップ部品A5に
は、図7(a)、(b)に示すように、絶縁基板14
と、外部スルーホール62、63と、外部電極部におけ
る上面電極部24、25、40、41及び下面電極部3
0、42、43と、平面コイル56a、58aと、内部
スルーホール電極60l、60rと、下層電極部(図示
せず)と、誘電体76とが設けられている。ここで、上
記絶縁基板14は、主にアルミナで構成された略直方体
形状であって、側面視すると端部L、R側の略中央部分
のそれぞれに、平面視すると略半円形状を呈する外部ス
ルーホール62、63が1個ずつ配設されている。
【0049】上記外部電極部は、上記第2具体例と同様
に、銀等の導電ペーストをスクリーン印刷し焼成したも
のであって、上面電極部と、下面電極部と、側面電極部
と、中間電極と、上層電極とから構成されている。図7
(a)に示すように、上面電極部24、25、40、4
1については、絶縁基板14の端部L側の表面F側にお
いて、上記第3具体例と同様、平面視すると外部スルー
ホール62を挟んで左側に矩形状に設けられるのが上面
電極部24であり、右側に矩形状に設けられるのが上面
電極部25であり、絶縁基板14の端部R側の表面F側
において、平面視すると外部スルーホール63を挟んで
右側に矩形状に設けられるのが上面電極部40であり、
左側に矩形状に設けられるのが上面電極部41である。
また、図7(b)に示すように、下面電極部30、4
2、43については、絶縁基板14の端部L側の裏面B
側において、平面視すると外部スルーホール62を挟ん
で左側から対角線状に配設され、両端部L、R側の略L
字状を呈する2つの部分及びその略L字状を呈する2つ
の部分とつながって中央部分に位置し、後記する誘電体
76の面積よりひとまわり小さい面積の略長方形状を呈
しその誘電体76上に重合されている部分が下面電極部
42であり、上記第4具体例と同様、右側に矩形状に設
けられるのが下面電極部30であり、絶縁基板14の端
部R側の裏面B側において、平面視すると外部スルーホ
ール63を挟んで右側に矩形状に設けられるのが下面電
極部43である。なお、上面電極部24、25、40、
41、下面電極部30、43は略同一面積であり、下面
電極部42の両端側に設けられている略L字状を呈する
2つの部分はともに、略同一面積で形成されている。
に、銀等の導電ペーストをスクリーン印刷し焼成したも
のであって、上面電極部と、下面電極部と、側面電極部
と、中間電極と、上層電極とから構成されている。図7
(a)に示すように、上面電極部24、25、40、4
1については、絶縁基板14の端部L側の表面F側にお
いて、上記第3具体例と同様、平面視すると外部スルー
ホール62を挟んで左側に矩形状に設けられるのが上面
電極部24であり、右側に矩形状に設けられるのが上面
電極部25であり、絶縁基板14の端部R側の表面F側
において、平面視すると外部スルーホール63を挟んで
右側に矩形状に設けられるのが上面電極部40であり、
左側に矩形状に設けられるのが上面電極部41である。
また、図7(b)に示すように、下面電極部30、4
2、43については、絶縁基板14の端部L側の裏面B
側において、平面視すると外部スルーホール62を挟ん
で左側から対角線状に配設され、両端部L、R側の略L
字状を呈する2つの部分及びその略L字状を呈する2つ
の部分とつながって中央部分に位置し、後記する誘電体
76の面積よりひとまわり小さい面積の略長方形状を呈
しその誘電体76上に重合されている部分が下面電極部
42であり、上記第4具体例と同様、右側に矩形状に設
けられるのが下面電極部30であり、絶縁基板14の端
部R側の裏面B側において、平面視すると外部スルーホ
ール63を挟んで右側に矩形状に設けられるのが下面電
極部43である。なお、上面電極部24、25、40、
41、下面電極部30、43は略同一面積であり、下面
電極部42の両端側に設けられている略L字状を呈する
2つの部分はともに、略同一面積で形成されている。
【0050】上記平面コイル56a、58aはともに、
絶縁基板14の表面F側において、銀等の導電ペースト
を同一形状の渦巻状にスクリーン印刷して焼成したもの
である。平面コイル56aの一端は上面電極部24と、
その他端は内部スルーホール電極60lと接続してい
る。すなわち、上面電極部24と内部スルーホール電極
60l間を接続して、1つのインダクタ部を形成してい
る。平面コイル58aの一端を上面電極部41と、その
他端は内部スルーホール電極60rと接続している。す
なわち、上面電極部41と内部スルーホール電極60r
間を接続して、1つのインダクタ部を形成している。上
記内部スルーホール電極60l、60rはともに、上記
第3具体例と全く同一であるので、ここでの説明は省略
する。
絶縁基板14の表面F側において、銀等の導電ペースト
を同一形状の渦巻状にスクリーン印刷して焼成したもの
である。平面コイル56aの一端は上面電極部24と、
その他端は内部スルーホール電極60lと接続してい
る。すなわち、上面電極部24と内部スルーホール電極
60l間を接続して、1つのインダクタ部を形成してい
る。平面コイル58aの一端を上面電極部41と、その
他端は内部スルーホール電極60rと接続している。す
なわち、上面電極部41と内部スルーホール電極60r
間を接続して、1つのインダクタ部を形成している。上
記内部スルーホール電極60l、60rはともに、上記
第3具体例と全く同一であるので、ここでの説明は省略
する。
【0051】後記する誘電体76全体に覆われて図示さ
れていない上記下層電極部は、銀等の導電ペーストを略
長方形状に、上記下面電極部42の略長方形状を呈する
部分と略同一面積でスクリーン印刷し焼成したものであ
る。下層電極部(図示せず)は、2つの内部スルーホー
ル電極60l、60rを覆って重合し、これらと接続し
て、絶縁基板14の裏面B上の略中央部に配設されてい
る。上記誘電体76は、図7(b)に示すように、誘電
体ペーストを略長方形状に、下面電極部42の略長方形
状を呈する部分の面積よりひとまわり大きな面積でスク
リーン印刷し焼成したものであって、下層電極部(図示
せず)全体を覆って重合し(図5参照)、かつ、下面電
極部42の略長方形状を呈する部分がこの誘電体76上
に重合されている。すなわち、誘電体76が下層電極部
(図示せず)と下面電極部42間に配設され、これらと
接続して、1つのコンデンサ部を形成している。
れていない上記下層電極部は、銀等の導電ペーストを略
長方形状に、上記下面電極部42の略長方形状を呈する
部分と略同一面積でスクリーン印刷し焼成したものであ
る。下層電極部(図示せず)は、2つの内部スルーホー
ル電極60l、60rを覆って重合し、これらと接続し
て、絶縁基板14の裏面B上の略中央部に配設されてい
る。上記誘電体76は、図7(b)に示すように、誘電
体ペーストを略長方形状に、下面電極部42の略長方形
状を呈する部分の面積よりひとまわり大きな面積でスク
リーン印刷し焼成したものであって、下層電極部(図示
せず)全体を覆って重合し(図5参照)、かつ、下面電
極部42の略長方形状を呈する部分がこの誘電体76上
に重合されている。すなわち、誘電体76が下層電極部
(図示せず)と下面電極部42間に配設され、これらと
接続して、1つのコンデンサ部を形成している。
【0052】このチップ部品A5における電子素子の接
続関係は、図7(c)の等価回路図に示され、T5、T
17、T18、T20は端子を、K5、K6はコイル
を、E4はコンデンサを示す。端子T5は上面電極部2
4に、端子T17は上面電極部41に、端子T18、端
子T20は下面電極部42にそれぞれ相当し、コイルK
5は平面コイル56aに、コイルK6は平面コイル58
aにそれぞれ相当し、コンデンサE4は下面電極部42
と誘電体76と下層電極部(図示せず)とに相当するも
のである。
続関係は、図7(c)の等価回路図に示され、T5、T
17、T18、T20は端子を、K5、K6はコイル
を、E4はコンデンサを示す。端子T5は上面電極部2
4に、端子T17は上面電極部41に、端子T18、端
子T20は下面電極部42にそれぞれ相当し、コイルK
5は平面コイル56aに、コイルK6は平面コイル58
aにそれぞれ相当し、コンデンサE4は下面電極部42
と誘電体76と下層電極部(図示せず)とに相当するも
のである。
【0053】なお、保護層は、図示されていないが、ホ
ウ硅酸鉛ガラス系等のガラスペーストをスクリーン印刷
し焼成したものである。絶縁基板14の表面F側におい
ては、平面コイル56a、58a全体を覆うように形成
され、絶縁基板14の裏面B側においては、少なくとも
下面電極部42の一部領域と下面電極部42から露出し
た誘電体76とを覆うように形成される。
ウ硅酸鉛ガラス系等のガラスペーストをスクリーン印刷
し焼成したものである。絶縁基板14の表面F側におい
ては、平面コイル56a、58a全体を覆うように形成
され、絶縁基板14の裏面B側においては、少なくとも
下面電極部42の一部領域と下面電極部42から露出し
た誘電体76とを覆うように形成される。
【0054】上記構成のチップ部品A5によれば、絶縁
基板14に、平面コイル56a、58aと誘電体76と
がスクリーン印刷により設けられるので、すなわち、各
電子素子を形成するための専用機械を使用しないでスク
リーン印刷手段のみにより製造できるので、その製造が
簡易となり、かつ、製造コストを低減することが可能と
なる。絶縁基板14において、その表面F側には平面コ
イル56a、58aをそれぞれ含む2つのインダクタ部
が、その裏面B側には誘電体76を含む1つのコンデン
サ部が設けられているので、ノイズ対策用回路を1つの
部品で構成することができ、実装の際の電子部品搭載基
板自体の占有面積を小さくすることができるとともに、
実装コストを低減させることができる。上記第2具体例
のチップ部品A2に比較して大きな容量を得ることがで
きる。2つのインダクタ部をそれぞれ絶縁基板14の表
面F上で対称的に配設し、かつ、1つのコンデンサ部に
おいて下面電極部42の全体形状を対称的な形態で配設
することにより、左右の方向性のないチップ部品とする
ことができる。従って、特性検査やテーピングの際にチ
ップ部品の左右の方向性をそろえる必要がなく高速処理
を行うことが可能となる。手作業でチップ部品を付け替
える際にも左右の方向を間違えることがない。絶縁基板
14の表裏両面F、B側にそれぞれ形成する保護層の表
面の色彩を変えることにより、例えば、黒と白のように
することにより、チップ部品A5の表裏の判別が容易と
なる。
基板14に、平面コイル56a、58aと誘電体76と
がスクリーン印刷により設けられるので、すなわち、各
電子素子を形成するための専用機械を使用しないでスク
リーン印刷手段のみにより製造できるので、その製造が
簡易となり、かつ、製造コストを低減することが可能と
なる。絶縁基板14において、その表面F側には平面コ
イル56a、58aをそれぞれ含む2つのインダクタ部
が、その裏面B側には誘電体76を含む1つのコンデン
サ部が設けられているので、ノイズ対策用回路を1つの
部品で構成することができ、実装の際の電子部品搭載基
板自体の占有面積を小さくすることができるとともに、
実装コストを低減させることができる。上記第2具体例
のチップ部品A2に比較して大きな容量を得ることがで
きる。2つのインダクタ部をそれぞれ絶縁基板14の表
面F上で対称的に配設し、かつ、1つのコンデンサ部に
おいて下面電極部42の全体形状を対称的な形態で配設
することにより、左右の方向性のないチップ部品とする
ことができる。従って、特性検査やテーピングの際にチ
ップ部品の左右の方向性をそろえる必要がなく高速処理
を行うことが可能となる。手作業でチップ部品を付け替
える際にも左右の方向を間違えることがない。絶縁基板
14の表裏両面F、B側にそれぞれ形成する保護層の表
面の色彩を変えることにより、例えば、黒と白のように
することにより、チップ部品A5の表裏の判別が容易と
なる。
【0055】なお、本具体例では、絶縁基板14の表面
F側において、平面コイル56aは上面電極部24と、
平面コイル58aは上面電極部41とそれぞれ接続し対
称的に配設され、かつ、その裏面B側において、下面電
極部42の全体形状を対称的形態で形成しているが、絶
縁基板の表裏面側とも各電子素子が対称的に配設されて
いれば、本具体例には限定されない。
F側において、平面コイル56aは上面電極部24と、
平面コイル58aは上面電極部41とそれぞれ接続し対
称的に配設され、かつ、その裏面B側において、下面電
極部42の全体形状を対称的形態で形成しているが、絶
縁基板の表裏面側とも各電子素子が対称的に配設されて
いれば、本具体例には限定されない。
【0056】次に、第6具体例を図8(a)、(b)、
(c)を利用して説明する。本第6具体例は、上記第1
又は第2又は第3又は第4又は第5具体例のチップ部品
と異なり、チップネットワーク部品であり、シート状絶
縁基板の表面側に8つのインダクタ部を、その裏面側に
4つのコンデンサ部をそれぞれ形成したものである。本
第6具体例のチップネットワーク部品B1には、図8
(a)、(b)に示すように、シート状絶縁基板16
と、外部スルーホール65、67と、スルーホール電極
部におけるスルーホール上面電極部45、46、47及
びスルーホール下面電極部48、49と、平面コイル5
2a、54aと、内部スルーホール電極60u、60d
と、下層電極部(図示せず)と、誘電体72とが設けら
れている。ここで、上記シート状絶縁基板16は、主に
アルミナで構成された略直方体形状であって、側面視す
ると端部D側に所定の間隔を開けて、平面視すると略半
円形状を呈する外部スルーホール67が8個配設され、
また、側面視すると端部U側に所定の間隔を開けて、平
面視すると略半円形状を呈する外部スルーホール65が
4個配設されている。
(c)を利用して説明する。本第6具体例は、上記第1
又は第2又は第3又は第4又は第5具体例のチップ部品
と異なり、チップネットワーク部品であり、シート状絶
縁基板の表面側に8つのインダクタ部を、その裏面側に
4つのコンデンサ部をそれぞれ形成したものである。本
第6具体例のチップネットワーク部品B1には、図8
(a)、(b)に示すように、シート状絶縁基板16
と、外部スルーホール65、67と、スルーホール電極
部におけるスルーホール上面電極部45、46、47及
びスルーホール下面電極部48、49と、平面コイル5
2a、54aと、内部スルーホール電極60u、60d
と、下層電極部(図示せず)と、誘電体72とが設けら
れている。ここで、上記シート状絶縁基板16は、主に
アルミナで構成された略直方体形状であって、側面視す
ると端部D側に所定の間隔を開けて、平面視すると略半
円形状を呈する外部スルーホール67が8個配設され、
また、側面視すると端部U側に所定の間隔を開けて、平
面視すると略半円形状を呈する外部スルーホール65が
4個配設されている。
【0057】上記スルーホール電極部は、銀等の導電ペ
ーストをスクリーン印刷し焼成したものであって、スル
ーホール上面電極部と、スルーホール下面電極部と、ス
ルーホール側面電極部と、スルーホール中間電極と、ス
ルーホール上層電極とから構成されている。図8(a)
に示すように、上記スルーホール上面電極部45、4
6、47については、シート状絶縁基板16の端部U側
の表面F側において、平面視すると4個の外部スルーホ
ール65の位置のそれぞれに略凹字状に略同一面積で設
けられるのがスルーホール上面電極部45であり、シー
ト状絶縁基板16の端部D側の表面F側において、平面
視すると8個の外部スルーホール67の位置のそれぞれ
に略凹字状に略同一面積で交互に設けられるのがスルー
ホール上面電極部46、47である。また、図8(b)
に示すように、上記スルーホール下面電極部48、49
については、シート状絶縁基板16の端部U側の裏面B
側において、平面視すると4個の外部スルーホール65
のそれぞれを略中央部分に配して帯状に略同一面積で設
けられるのがスルーホール下面電極部48であり、シー
ト状絶縁基板16の端部D側の裏面B側において、平面
視すると8個の外部スルーホール67の位置のそれぞれ
に略凹字状に略同一面積で設けられるのがスルーホール
下面電極部49である。なお、各スルーホール下面電極
部48は、後記する各誘電体72上に重合して形成され
ている。スルーホール側面電極部、スルーホール中間電
極、スルーホール上層電極のそれぞれの構成は、上記第
2具体例における側面電極部、中間電極、上層電極のそ
れぞれの構成と同様であり、各電極部と各電子素子との
接続関係を明確にするため、図8(a)、(b)におい
て図示を省略している。
ーストをスクリーン印刷し焼成したものであって、スル
ーホール上面電極部と、スルーホール下面電極部と、ス
ルーホール側面電極部と、スルーホール中間電極と、ス
ルーホール上層電極とから構成されている。図8(a)
に示すように、上記スルーホール上面電極部45、4
6、47については、シート状絶縁基板16の端部U側
の表面F側において、平面視すると4個の外部スルーホ
ール65の位置のそれぞれに略凹字状に略同一面積で設
けられるのがスルーホール上面電極部45であり、シー
ト状絶縁基板16の端部D側の表面F側において、平面
視すると8個の外部スルーホール67の位置のそれぞれ
に略凹字状に略同一面積で交互に設けられるのがスルー
ホール上面電極部46、47である。また、図8(b)
に示すように、上記スルーホール下面電極部48、49
については、シート状絶縁基板16の端部U側の裏面B
側において、平面視すると4個の外部スルーホール65
のそれぞれを略中央部分に配して帯状に略同一面積で設
けられるのがスルーホール下面電極部48であり、シー
ト状絶縁基板16の端部D側の裏面B側において、平面
視すると8個の外部スルーホール67の位置のそれぞれ
に略凹字状に略同一面積で設けられるのがスルーホール
下面電極部49である。なお、各スルーホール下面電極
部48は、後記する各誘電体72上に重合して形成され
ている。スルーホール側面電極部、スルーホール中間電
極、スルーホール上層電極のそれぞれの構成は、上記第
2具体例における側面電極部、中間電極、上層電極のそ
れぞれの構成と同様であり、各電極部と各電子素子との
接続関係を明確にするため、図8(a)、(b)におい
て図示を省略している。
【0058】上記各4個の平面コイル52a、54aは
ともに、シート状絶縁基板16の表面F上に銀等の導電
ペーストを渦巻状にスクリーン印刷して焼成したもので
ある。各平面コイル52aの一端は各スルーホール上面
電極部46と、その他端は後記する各内部スルーホール
電極60dと接続している。すなわち、スルーホール上
面電極部46のそれぞれと後記する内部スルーホール電
極60dのそれぞれとの間を接続して、4つのインダク
タ部を形成している。各平面コイル54aの一端は各ス
ルーホール上面電極部47と、その他端は後記する各内
部スルーホール電極60uと接続している。すなわち、
スルーホール上面電極部47のそれぞれと後記する内部
スルーホール電極60uのそれぞれとの間を接続して、
4つのインダクタ部を形成している。
ともに、シート状絶縁基板16の表面F上に銀等の導電
ペーストを渦巻状にスクリーン印刷して焼成したもので
ある。各平面コイル52aの一端は各スルーホール上面
電極部46と、その他端は後記する各内部スルーホール
電極60dと接続している。すなわち、スルーホール上
面電極部46のそれぞれと後記する内部スルーホール電
極60dのそれぞれとの間を接続して、4つのインダク
タ部を形成している。各平面コイル54aの一端は各ス
ルーホール上面電極部47と、その他端は後記する各内
部スルーホール電極60uと接続している。すなわち、
スルーホール上面電極部47のそれぞれと後記する内部
スルーホール電極60uのそれぞれとの間を接続して、
4つのインダクタ部を形成している。
【0059】上記各4個の内部スルーホール電極60
u、60dはともに、その構造は上記第1具体例と全く
同一であるが、シート状絶縁基板16の幅方向に所定の
間隔を開けて設けられ、端部U側に近い方が各内部スル
ーホール電極60uであり、端部D側に近い方が各内部
スルーホール電極60dである。また、シート状絶縁基
板16の長手方向において、各内部スルーホール電極6
0u間、各内部スルーホール電極60d間も所定の間隔
が開けられている。上記4個の下層電極部はともに、後
記する誘電体72に覆われて図示されていないが、銀等
の導電ペーストを略長方形状に略同一面積でスクリーン
印刷し焼成したものであり、それぞれが内部スルーホー
ル電極60u、60dを一組として覆って、これらと接
続し、シート状絶縁基板16の裏面B上の略中央部に配
設される。
u、60dはともに、その構造は上記第1具体例と全く
同一であるが、シート状絶縁基板16の幅方向に所定の
間隔を開けて設けられ、端部U側に近い方が各内部スル
ーホール電極60uであり、端部D側に近い方が各内部
スルーホール電極60dである。また、シート状絶縁基
板16の長手方向において、各内部スルーホール電極6
0u間、各内部スルーホール電極60d間も所定の間隔
が開けられている。上記4個の下層電極部はともに、後
記する誘電体72に覆われて図示されていないが、銀等
の導電ペーストを略長方形状に略同一面積でスクリーン
印刷し焼成したものであり、それぞれが内部スルーホー
ル電極60u、60dを一組として覆って、これらと接
続し、シート状絶縁基板16の裏面B上の略中央部に配
設される。
【0060】上記4個の誘電体72はともに、図8
(b)に示すように、誘電体ペーストを略長方形状にス
クリーン印刷し焼成したものであって、それぞれが下層
電極部(図示せず)全体を覆うことができる面積で重合
し(図5参照)、かつ、この各誘電体72上に各スルー
ホール下面電極部48の一部領域が重合している。すな
わち、各誘電体72が各下層電極部(図示せず)と各ス
ルーホール下面電極部48間に配設され、これらとそれ
ぞれ接続し、4つのコンデンサ部を形成している。
(b)に示すように、誘電体ペーストを略長方形状にス
クリーン印刷し焼成したものであって、それぞれが下層
電極部(図示せず)全体を覆うことができる面積で重合
し(図5参照)、かつ、この各誘電体72上に各スルー
ホール下面電極部48の一部領域が重合している。すな
わち、各誘電体72が各下層電極部(図示せず)と各ス
ルーホール下面電極部48間に配設され、これらとそれ
ぞれ接続し、4つのコンデンサ部を形成している。
【0061】このチップネットワーク部品B1における
電子素子の接続関係は、図8(c)の等価回路図に示さ
れ、T21、T22、T23は端子を、K3、K4はコ
イルを、E5はコンデンサを示す。4個の端子T21は
4個の上面電極部46に、4個の端子T22は4個の上
面電極部47に、4個の端子T23は4個の下面電極部
48にそれぞれ相当し、4個のコイルK3は4個の平面
コイル52aに、4個のコイルK4は4個の平面コイル
54aに相当し、4個のコンデンサE5は4個の下面電
極部48と4個の誘電体72と4個の下層電極部(図示
せず)とに相当するものである。
電子素子の接続関係は、図8(c)の等価回路図に示さ
れ、T21、T22、T23は端子を、K3、K4はコ
イルを、E5はコンデンサを示す。4個の端子T21は
4個の上面電極部46に、4個の端子T22は4個の上
面電極部47に、4個の端子T23は4個の下面電極部
48にそれぞれ相当し、4個のコイルK3は4個の平面
コイル52aに、4個のコイルK4は4個の平面コイル
54aに相当し、4個のコンデンサE5は4個の下面電
極部48と4個の誘電体72と4個の下層電極部(図示
せず)とに相当するものである。
【0062】なお、保護層は、図示されていないが、ホ
ウ硅酸鉛ガラス系等のガラスペーストをスクリーン印刷
し焼成したものである。シート状絶縁基板16の表面F
側においては、各4個の平面コイル52a、54a全体
を覆うように形成され、シート状絶縁基板16の裏面B
側においては、少なくとも4個のスルーホール下面電極
部48それぞれの一部領域と4個のスルーホール下面電
極部48から露出した4個の誘電体72とを覆うように
形成される。
ウ硅酸鉛ガラス系等のガラスペーストをスクリーン印刷
し焼成したものである。シート状絶縁基板16の表面F
側においては、各4個の平面コイル52a、54a全体
を覆うように形成され、シート状絶縁基板16の裏面B
側においては、少なくとも4個のスルーホール下面電極
部48それぞれの一部領域と4個のスルーホール下面電
極部48から露出した4個の誘電体72とを覆うように
形成される。
【0063】上記構成のチップネットワーク部品B1に
よれば、シート状絶縁基板16に、各平面コイル52
a、54aと各誘電体72とがスクリーン印刷により設
けられるので、すなわち、各電子素子を形成するための
専用機械を使用しないでスクリーン印刷手段のみにより
製造できるので、その製造が簡易となり、かつ、製造コ
ストを低減することが可能となる。シート状絶縁基板1
6において、その表面F側には各4個の平面コイル52
a、54aをそれぞれ含む8つのインダクタ部が、その
裏面B側には誘電体72を含む4つのコンデンサ部が設
けられているので、複数のノイズ対策用回路を1つの部
品で構成することができ、実装の際の電子部品搭載基板
における占有面積を小さくすることができるとともに、
実装コストを低減させることができる。
よれば、シート状絶縁基板16に、各平面コイル52
a、54aと各誘電体72とがスクリーン印刷により設
けられるので、すなわち、各電子素子を形成するための
専用機械を使用しないでスクリーン印刷手段のみにより
製造できるので、その製造が簡易となり、かつ、製造コ
ストを低減することが可能となる。シート状絶縁基板1
6において、その表面F側には各4個の平面コイル52
a、54aをそれぞれ含む8つのインダクタ部が、その
裏面B側には誘電体72を含む4つのコンデンサ部が設
けられているので、複数のノイズ対策用回路を1つの部
品で構成することができ、実装の際の電子部品搭載基板
における占有面積を小さくすることができるとともに、
実装コストを低減させることができる。
【0064】なお、上記各具体例では、保護層がホウ硅
酸鉛ガラス系等のガラスペーストを、スクリーン印刷し
焼成したものとしているが、エポキシ、フェノール、シ
リコン系等の樹脂絶縁ペーストをスクリーン印刷し硬化
させたものでもよい。また、上記第1から第5具体例で
は、外部電極部の構造を凸電極形状としたが、外部スル
ホールを利用した凹電極形状や平面状の端面に選択的に
側面電極部を形成するようにしてもよい。さらに、上記
第6具体例では、シート状絶縁基板16の表面F側に8
つのインダクタ部を、その裏面B側に4つのコンデンサ
部を設けているが、その配設される電子素子の種類及び
数量は、上記第6具体例に限定されず、任意でよい。例
えば、シート状絶縁基板16の表面F側に4つの抵抗部
を、その裏面B側に8つのインダクタ部を配設するよう
にしてもよい。
酸鉛ガラス系等のガラスペーストを、スクリーン印刷し
焼成したものとしているが、エポキシ、フェノール、シ
リコン系等の樹脂絶縁ペーストをスクリーン印刷し硬化
させたものでもよい。また、上記第1から第5具体例で
は、外部電極部の構造を凸電極形状としたが、外部スル
ホールを利用した凹電極形状や平面状の端面に選択的に
側面電極部を形成するようにしてもよい。さらに、上記
第6具体例では、シート状絶縁基板16の表面F側に8
つのインダクタ部を、その裏面B側に4つのコンデンサ
部を設けているが、その配設される電子素子の種類及び
数量は、上記第6具体例に限定されず、任意でよい。例
えば、シート状絶縁基板16の表面F側に4つの抵抗部
を、その裏面B側に8つのインダクタ部を配設するよう
にしてもよい。
【0065】
【発明の効果】本発明に基づく請求項1に記載のチップ
部品によれば、1又は複数の電子素子を絶縁基板の両面
に設けることにより、電子素子の絶縁基板上の占有面積
を絶縁基板の片面のみに電子素子を設けた従来のチップ
部品よりも大きくすることができるので、発生する効果
を大きくすることができる。また、電子素子の絶縁基板
上の占有面積を絶縁基板の片面のみに電子素子を設けた
従来のチップ部品と同等とする場合は、チップ部品その
もののサイズを小さくすることができる。また、請求項
2に記載のチップ部品によれば、特に、ノイズ対策用回
路を1つの部品で構成することができ、実装の際の電子
部品搭載基板自体の占有面積を小さくすることができる
とともに、実装コストを低減させることができる。
部品によれば、1又は複数の電子素子を絶縁基板の両面
に設けることにより、電子素子の絶縁基板上の占有面積
を絶縁基板の片面のみに電子素子を設けた従来のチップ
部品よりも大きくすることができるので、発生する効果
を大きくすることができる。また、電子素子の絶縁基板
上の占有面積を絶縁基板の片面のみに電子素子を設けた
従来のチップ部品と同等とする場合は、チップ部品その
もののサイズを小さくすることができる。また、請求項
2に記載のチップ部品によれば、特に、ノイズ対策用回
路を1つの部品で構成することができ、実装の際の電子
部品搭載基板自体の占有面積を小さくすることができる
とともに、実装コストを低減させることができる。
【0066】また、請求項3に記載のチップ部品によれ
ば、1つの電子素子をそれぞれ絶縁基板の両面に設ける
ことにより、電子素子の絶縁基板上の占有面積を絶縁基
板の片面のみに電子素子を設けた従来のチップ部品より
も大きくすることができるので、発生する効果を大きく
することができる。また、電子素子の絶縁基板上の占有
面積を絶縁基板の片面のみに電子素子を設けた従来のチ
ップ部品と同等とする場合は、チップ部品そのもののサ
イズを小さくすることができる。また、請求項4に記載
のチップ部品によれば、1つの電子素子を絶縁基板の一
方の面に、2つの電子素子を絶縁基板の他方の面にそれ
ぞれ設けることにより、電子素子の絶縁基板上の占有面
積を、絶縁基板の片面のみに電子素子を設けた従来のチ
ップ部品よりも大きくすることができるので、発生する
効果を大きくすることができる。また、電子素子の絶縁
基板上の占有面積を絶縁基板の片面のみに電子素子を設
けた従来のチップ部品と同等とする場合は、チップ部品
そのもののサイズを小さくすることができる。
ば、1つの電子素子をそれぞれ絶縁基板の両面に設ける
ことにより、電子素子の絶縁基板上の占有面積を絶縁基
板の片面のみに電子素子を設けた従来のチップ部品より
も大きくすることができるので、発生する効果を大きく
することができる。また、電子素子の絶縁基板上の占有
面積を絶縁基板の片面のみに電子素子を設けた従来のチ
ップ部品と同等とする場合は、チップ部品そのもののサ
イズを小さくすることができる。また、請求項4に記載
のチップ部品によれば、1つの電子素子を絶縁基板の一
方の面に、2つの電子素子を絶縁基板の他方の面にそれ
ぞれ設けることにより、電子素子の絶縁基板上の占有面
積を、絶縁基板の片面のみに電子素子を設けた従来のチ
ップ部品よりも大きくすることができるので、発生する
効果を大きくすることができる。また、電子素子の絶縁
基板上の占有面積を絶縁基板の片面のみに電子素子を設
けた従来のチップ部品と同等とする場合は、チップ部品
そのもののサイズを小さくすることができる。
【0067】また、請求項5に記載のチップ部品によれ
ば、特に、スルーホールを複数設けられているので、例
えば、絶縁基板内部にスルーホールを2つ設け、2つの
内部スルーホール電極を形成し、かつ、絶縁基板の一方
の面には2つの同種類の電子素子を、他方の面にはその
一方の面の電子素子とは異種類の1つの電子素子を設け
る場合において、2つの電子素子のそれぞれが絶縁基板
の一方の面で内部スルーホール電極のそれぞれ及び外部
電極に接続するように対称的に配設し、かつ、1つの電
子素子が絶縁基板の他方の面で2つの内部スルーホール
電極及び外部電極に接続するように配設することによ
り、左右の方向性のないチップ部品とすることができ
る。従って、特性検査やテーピングの際にチップ部品の
左右の方向性をそろえる必要がなく高速処理を行うこと
が可能となる。また、ハンダ付け不良等でチップ部品を
付け替える際にも左右の方向を間違えることがない。
ば、特に、スルーホールを複数設けられているので、例
えば、絶縁基板内部にスルーホールを2つ設け、2つの
内部スルーホール電極を形成し、かつ、絶縁基板の一方
の面には2つの同種類の電子素子を、他方の面にはその
一方の面の電子素子とは異種類の1つの電子素子を設け
る場合において、2つの電子素子のそれぞれが絶縁基板
の一方の面で内部スルーホール電極のそれぞれ及び外部
電極に接続するように対称的に配設し、かつ、1つの電
子素子が絶縁基板の他方の面で2つの内部スルーホール
電極及び外部電極に接続するように配設することによ
り、左右の方向性のないチップ部品とすることができ
る。従って、特性検査やテーピングの際にチップ部品の
左右の方向性をそろえる必要がなく高速処理を行うこと
が可能となる。また、ハンダ付け不良等でチップ部品を
付け替える際にも左右の方向を間違えることがない。
【0068】また、請求項7に記載のチップ部品によれ
ば、特に、絶縁基板の一方の端面に1つの外部電極を、
その他方の端面に2つの外部電極を設けるので、機能に
よる極性が認識しやすい。また、請求項9に記載のチッ
プ部品によれば、特に、電子素子を形成するのに専用機
械を使用しないでスクリーン印刷手段のみで形成される
ので、チップ部品の製造が簡易となり、製造コストを引
き下げることができる。さらに、請求項10に記載のチ
ップネットワーク部品によれば、上記請求項1又は請求
項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項
6又は請求項7又は請求項8又は請求項9に記載のチッ
プ部品を多連化することにより、複数のノイズ対策用回
路を1つの部品で構成することができ、さらに、実装の
際の電子部品搭載基板自体の占有面積を小さくすること
ができるとともに、実装コストを低減することができ
る。
ば、特に、絶縁基板の一方の端面に1つの外部電極を、
その他方の端面に2つの外部電極を設けるので、機能に
よる極性が認識しやすい。また、請求項9に記載のチッ
プ部品によれば、特に、電子素子を形成するのに専用機
械を使用しないでスクリーン印刷手段のみで形成される
ので、チップ部品の製造が簡易となり、製造コストを引
き下げることができる。さらに、請求項10に記載のチ
ップネットワーク部品によれば、上記請求項1又は請求
項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項
6又は請求項7又は請求項8又は請求項9に記載のチッ
プ部品を多連化することにより、複数のノイズ対策用回
路を1つの部品で構成することができ、さらに、実装の
際の電子部品搭載基板自体の占有面積を小さくすること
ができるとともに、実装コストを低減することができ
る。
【図1】本発明に基づく第1具体例の製造過程における
チップ部品を示し、(a)は絶縁基板原板の表面側から
見た斜視図であり、(b)は絶縁基板原板の裏面側から
見た斜視図であり、(c)はこのチップ部品が完成した
場合の等価回路図である。
チップ部品を示し、(a)は絶縁基板原板の表面側から
見た斜視図であり、(b)は絶縁基板原板の裏面側から
見た斜視図であり、(c)はこのチップ部品が完成した
場合の等価回路図である。
【図2】本発明に基づく第2具体例のチップ部品を示
し、(a)は平面図であり、(b)は底面図であり、
(c)は等価回路図である。
し、(a)は平面図であり、(b)は底面図であり、
(c)は等価回路図である。
【図3】本発明に基づく第3具体例のチップ部品を示
し、(a)は平面図であり、(b)は底面図であり、
(c)は等価回路図である。
し、(a)は平面図であり、(b)は底面図であり、
(c)は等価回路図である。
【図4】本発明に基づく第3具体例のチップ部品を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図5】図4のP−P線断面図である。
【図6】本発明に基づく第4具体例のチップ部品を示
し、(a)は平面図であり、(b)は底面図であり、
(c)は等価回路図である。
し、(a)は平面図であり、(b)は底面図であり、
(c)は等価回路図である。
【図7】本発明に基づく第5具体例のチップ部品を示
し、(a)は平面図であり、(b)は底面図であり、
(c)は等価回路図である。
し、(a)は平面図であり、(b)は底面図であり、
(c)は等価回路図である。
【図8】本発明に基づく第6具体例のチップネットワー
ク部品を示し、(a)は平面図であり、(b)は底面図
であり、(c)は等価回路図である。
ク部品を示し、(a)は平面図であり、(b)は底面図
であり、(c)は等価回路図である。
【図9】従来のチップインダクタを示す平面図である。
【図10】従来の複合チップ部品を示し、(a)は平面
図であり、(b)は(a)のQ−Q線断面図である。
図であり、(b)は(a)のQ−Q線断面図である。
10、12、14 絶縁基板 16 シート状絶縁基板 20、21、24、25、38、39、40、41 上
面電極部 22、23、26、27、28、29、30、31、4
2、43 下面電極部 32 側面電極部 33 中間電極 34 上層電極 35、36、37 外部電極部 45、46、47 スルーホール上面電極部 48、49 スルーホール下面電極部 50a、50b、52a、54a、56a、58a 平
面コイル 60、60d、60l、60r、60u 内部スルーホ
ール電極 64、68 下層電極部 70、72、74、76 誘電体 80 抵抗体 A1、A2、A3、A4、A5 チップ部品 B 絶縁基板の裏面 B1 チップネットワーク部品 D、U シート状絶縁基板の端部 F 絶縁基板の表面 L、R 絶縁基板の端部
面電極部 22、23、26、27、28、29、30、31、4
2、43 下面電極部 32 側面電極部 33 中間電極 34 上層電極 35、36、37 外部電極部 45、46、47 スルーホール上面電極部 48、49 スルーホール下面電極部 50a、50b、52a、54a、56a、58a 平
面コイル 60、60d、60l、60r、60u 内部スルーホ
ール電極 64、68 下層電極部 70、72、74、76 誘電体 80 抵抗体 A1、A2、A3、A4、A5 チップ部品 B 絶縁基板の裏面 B1 チップネットワーク部品 D、U シート状絶縁基板の端部 F 絶縁基板の表面 L、R 絶縁基板の端部
Claims (10)
- 【請求項1】 チップ部品であって、 絶縁基板に設けられた外部電極と、 該絶縁基板の一方の面に設けられた1又は複数の電子素
子と、 該絶縁基板の他方の面に設けられた1又は複数の電子素
子と、 該絶縁基板の表面と裏面間を貫通したスルーホールに設
けられたスルーホール電極と、を有し、 上記絶縁基板の表面に設けられた少なくとも1つの電子
素子と、上記絶縁基板の裏面に設けられた少なくとも1
つの電子素子とが該スルーホール電極により接続されて
いることを特徴とするチップ部品。 - 【請求項2】 上記各電子素子が、インダクタ部、コン
デンサ部、抵抗部のうちのいずれかにより構成されてい
ることを特徴とする請求項1に記載のチップ部品。 - 【請求項3】 上記絶縁基板の一方の面には、電子素子
が1つ設けられるとともに、上記絶縁基板の他方の面に
は、電子素子が1つ設けられていることを特徴とする請
求項1又は2に記載のチップ部品。 - 【請求項4】 上記絶縁基板の一方の面には、電子素子
が1つ設けられるとともに、上記絶縁基板の他方の面に
は、電子素子が2つ設けられていることを特徴とする請
求項1又は2に記載のチップ部品。 - 【請求項5】 上記スルーホールが複数設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の
チップ部品。 - 【請求項6】 上記外部電極が上記絶縁基板の両端面に
一対設けられていることを特徴とする請求項1又は2又
は3又は4又は5に記載のチップ部品。 - 【請求項7】 上記外部電極が、上記絶縁基板の一方の
端面に設けられる1つの外部電極と、他方の端面に設け
られる2つの外部電極とを有することを特徴とする請求
項1又は2又は3又は4又は5に記載のチップ部品。 - 【請求項8】 上記外部電極が、上記絶縁基板の一方の
端面に設けられる2つの外部電極と、他方の端面に設け
られる2つの外部電極とを有することを特徴とする請求
項1又は2又は3又は4又は5に記載のチップ部品。 - 【請求項9】 上記電子素子が、スクリーン印刷手段に
より設けられていることを特徴とする請求項1又は2又
は3又は4又は5又は6又は7又は8に記載のチップ部
品。 - 【請求項10】 上記請求項1又は2又は3又は4又は
5又は6又は7又は8又は9に記載のチップ部品を多連
化したことを特徴とするチップネットワーク部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9369241A JPH11195531A (ja) | 1997-12-29 | 1997-12-29 | チップ部品、チップネットワーク部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9369241A JPH11195531A (ja) | 1997-12-29 | 1997-12-29 | チップ部品、チップネットワーク部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11195531A true JPH11195531A (ja) | 1999-07-21 |
Family
ID=18493934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9369241A Pending JPH11195531A (ja) | 1997-12-29 | 1997-12-29 | チップ部品、チップネットワーク部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11195531A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002141228A (ja) * | 2000-11-06 | 2002-05-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 高周波トランス |
JP2003243253A (ja) * | 2002-02-15 | 2003-08-29 | Rohm Co Ltd | 複合ネットワーク電子部品 |
WO2007102461A1 (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Lcフィルタおよびそれを用いた電子装置 |
WO2017057422A1 (ja) * | 2015-10-02 | 2017-04-06 | 株式会社村田製作所 | 薄膜型lc部品およびその実装構造 |
JP2017084961A (ja) * | 2015-10-28 | 2017-05-18 | 株式会社村田製作所 | 集積回路素子の実装構造 |
JP2017199774A (ja) * | 2016-04-27 | 2017-11-02 | 株式会社村田製作所 | 多層基板 |
KR20180057831A (ko) * | 2016-11-23 | 2018-05-31 | 삼성전기주식회사 | 저항 소자 |
-
1997
- 1997-12-29 JP JP9369241A patent/JPH11195531A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2017057422A1 (ja) * | 2015-10-02 | 2018-04-19 | 株式会社村田製作所 | 薄膜型lc部品およびその実装構造 |
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US10332660B2 (en) | 2016-11-23 | 2019-06-25 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Resistor element |
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