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JPH11192993A - 船艙用防水装置 - Google Patents

船艙用防水装置

Info

Publication number
JPH11192993A
JPH11192993A JP36251897A JP36251897A JPH11192993A JP H11192993 A JPH11192993 A JP H11192993A JP 36251897 A JP36251897 A JP 36251897A JP 36251897 A JP36251897 A JP 36251897A JP H11192993 A JPH11192993 A JP H11192993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traveling
hold
waterproof sheet
waterproof
beams
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36251897A
Other languages
English (en)
Inventor
Teru Kano
輝 鹿野
Takashi Harada
孝 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OKURA SENPAKU KOGYO KK
Original Assignee
OKURA SENPAKU KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OKURA SENPAKU KOGYO KK filed Critical OKURA SENPAKU KOGYO KK
Priority to JP36251897A priority Critical patent/JPH11192993A/ja
Publication of JPH11192993A publication Critical patent/JPH11192993A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 船艙を開放しているとき、閉鎖しているとき
を問わず常に線材が弛んで防水シートが弛むことがな
く、防水機能を保つ船艙用防水装置を提供する。 【解決手段】 船艙開放時に格納される防水シートを有
した船艙用防水装置であって、船艙の両側に走行ガイド
を設け、該走行ガイドに沿って走行する複数の走行部材
を設け、複数のビームを夫々その端部を走行部材に連結
して両側の走行ガイド内に架装し、各ビーム上に防水シ
ートを取り付けて構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船艙内に海水や雨
水などの侵入を防ぐことを目的とする船艙用防水装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】船艙開口部に防水シートを開閉可能に張
設する船艙用防水装置は公知である。この船艙用防水装
置は、図24乃至図27で示すように、船艙101内の
船巾方向に複数のワイヤーやロープ等の線材120を緊
張させて張設し、この線材120の上に防水シート13
0を載せて船艙開口部を閉じるようにしていた。この防
水シート130を開閉自在とするために、船艙101の
上甲板102の内側の船艙の側壁に走行ガイド111を
設け、この走行ガイド111に沿って走行する走行部材
110を設け、この走行部材110に線材120の端を
連結していた。図25及び図27で示すように走行部材
110は走行ガイド111に形成した走行スリット11
2に沿って移動する支持ブロック118とこの支持ブロ
ック118に軸支119した一対の走行車輪117,1
17によって構成され、垂直面をなす走行ガイド111
の外側を走行車輪117が水平方向に転動するようにし
ていた。走行部材110は船艙101の閉鎖時において
走行方向に対して一定間隔になるように設けられてい
る。一定間隔毎に配置した走行部材110にワイヤーや
ロープ等の線材120の両端をシャックル125並びに
ターンバックル等の組合せ構成を介して連結し、線材1
20を緊張して張設し、複数の線材120を平行させて
走行することにより防水シートを開閉するようにしてあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従前公知の防水装置で
は、ワイヤーやロープ等の線材120を緊張張設し、そ
の上に防水シート130を載せる構成としていたため、
線材120及び防水シート130に弛みが生じるという
問題点があった。しかも、この防水シート130の弛み
は、船艙101内の貨物Aに弛んだ防水シート130が
接触する恐れがあり好ましくない。そこでこの弛みを極
力少なくするため、上記ターンバックル等によって線材
120を強く緊張するため、関連部品の強度アップ及び
操作ウインチの力量アップを余儀なくされる問題点が生
ずる。まして、船艙101を開放する場合、図26及び
図27で示すように、防水シート130は折り込まれて
移動されるとともに、防水シート130は船艙101内
で折り込まれるので、格納する際に防水シート130が
貨物Aに触れる可能性が高く好ましくない。
【0004】本発明は、上記の問題点や課題を解決する
ために、船艙を開放しているとき、閉鎖しているときを
問わず常に線材が弛んで防水シートが弛むことがなく、
防水機能を保つ船艙用防水装置を提供することを目的と
する。さらに、船艙内で防水シートを折り込むことな
く、防水シートを格納することができる新規な船艙用防
水装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明船艙用防水装置は、船艙開放時に格納され
る防水シートを有した船艙用防水装置であって、船艙の
両側に走行ガイドを設け、該走行ガイドに沿って走行す
る複数の走行部材を設け、複数のビームを夫々その端部
を走行部材に連結して両側の走行ガイド間に架装し、各
ビーム上に防水シートを取り付けて構成していることを
特徴とする。
【0006】また、上記複数のビームを夫々その端部を
走行部材に懸垂するようにピン連結し、各ビーム上に防
水シートを取り付けて構成している。さらに、近隣する
上記ビームの下部に該ビームに対して斜行するようにワ
イヤーやロープ等の線材を張設しているとよい。
【0007】また、相隣れる一対のビームに、一対のリ
ンクの基端側を枢支し、これら一対のリンクの先端をコ
ロを介して連結し、この連結したコロが船艙内に設けた
ガイドに案内されて走行するようにし、船艙内ではビー
ムどうしが一定距離を保ち、該格納位置でビームどうし
の距離が縮まって、それに伴って、上記防水シートが折
り込まれて格納されるように構成しているとよい。
【0008】さらに、上記一対のリンクの基端側をビー
ムの端近傍の下部に枢支して該リンクを水平に位置付
け、一対のリンクの先端を連結したコロが船艙の側板に
従って走行することにより、上記格納位置に上記防水シ
ートが格納されるように構成しているとよい。又は、上
記一対のリンクの基端側をビームの端に枢支して該リン
クを下向きに位置付け一対のリンクの先端を連結したコ
ロが上記側板に設けられたガイドに従って走行すること
により、上記格納庫に上記防水シートが格納されるよう
に構成しているとよい。
【0009】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。図1は本発明船艙用防水装
置を装備した船体の正面断面図である。図中符号1は船
艙であり、防水装置は船艙1の上甲板2と略同一平面、
正確には僅かに下の面に設けられている。防水装置は複
数の走行部材10、この走行部材を案内する走行ガイド
11、複数のビーム20及び防水シート30から構成さ
れている。走行部材10はビーム20を支持し、防水装
置を開閉させるもので、船艙1の側板4の上部であって
上甲板2の底面両縁に取り付けられている走行ガイド1
1に案内される。また、ビーム20は防水シート30の
重みに耐えて弛みを防ぐことができるパイプ状のものが
好ましいが、H型鋼、C型鋼であってもよい。また、防
水シート30は従前と同様なものでもよい。又は、水分
を吸着するとともに水分を固めることが可能である公知
の吸水シートを防水シート30の一部上に付属させても
よい。
【0010】図2は本発明船艙用防水装置の一実施例を
示した構成主要部の正面断面図である。図1同様図中符
号10が防水装置を開閉させる走行部材であり、走行ガ
イド11に沿って走行するように走行ガイド上に載置し
てある。走行ガイド11は板材で、船艙の両側板4に直
交するように配置固設しており、走行部材10を案内す
る。図中20がビームでその両端に軸受部材5を介して
車軸6を突設し、この車軸6に走行車輪7を軸支してあ
る。上記複数の走行部材10はこの走行車輪7によって
構成してある。これにより、ビーム20を走行部材10
を介して両側の走行ガイド間に架装することができる。
軸受部材5の中間及び走行ガイド11の下側には走行部
材10を走行するためのロープ13を連結してある。
【0011】上記のようにして一対の走行部材10間に
連結したビーム20を複数個平行に配置し、これら複数
のビーム20の上に防水シート25を載せて取り付けて
ある。なお、本実施例ではビーム20上にネジ22を設
けて、防水シート30の両端部に形成したハトメ31を
ネジ22を貫通させてネジ止めしてある。
【0012】図3は図2とは別の実施例を示した構成主
要部の正面断面図である。同じく図中符号10が走行部
材であり、走行ガイド11に沿って走行するようにして
ある。走行ガイド11は板材で、船艙コーミング3の下
端に直交するように固設しており、走行ガイド11上を
走行する走行部材10を案内する。また、ビーム20の
両端には上向きの突設部8を設けており、この突設部8
の内側に軸受部材5を設け、この軸受部材5に車軸6を
突設し、この車軸6に走行車輪7を軸支してある。これ
により、ビーム20を走行部材10によって走行ガイド
間に架装してある。突設部8の外側及び側板4の内側に
は走行部材10を走行するためのロープ13を連結して
ある。
【0013】図4は本発明船艙用防水装置の一実施例を
示した構成主要部の正面断面図である。また、図5は図
4とは別の実施例を示した構成主要部の正面断面図であ
り、図6はその側面図である。10は防水装置を開閉さ
せる走行部材であり、走行ガイド11に沿って走行す
る。走行ガイド11は上甲板2の底面であって船艙1の
両側板4の上部に配置固設されている。走行ガイド11
は板材で、船艙コーミング3の下部と側板4と上甲板2
とにC型材16を介在して固設してある。走行ガイド1
1には走行方向に沿って走行スリット12が形成されて
おり、走行部材10を案内する。複数の走行部材10は
走行ガイド11上を走行する一対の走行車輪17,17
と、走行スリット12を貫通し、両側に走行車輪17,
17を軸19によって軸支する支持ブロック18とから
構成している。支持ブロック18の上側及び走行ガイド
11の下側には走行部材10を走行するためのロープ1
3を連結してあり、下側には連結棒26を螺子止め固設
してある。
【0014】ビーム20の両端には一対の軸受ブラケッ
ト21,21が突設され、その間に、連結棒26の下端
を軸ピン28によってピン連結してある。このピン連結
によって、ビーム20を走行部材10に懸垂するように
連結することができる。そして、このように走行部材1
0とビーム20をピン連結することによって、船体の揺
れに基づく船体の変形を吸収することができる。
【0015】なお、図4の実施例ではビーム20上にネ
ジ22を設けて、防水シート30の両端部に形成したハ
トメ31をネジ22を貫通させてネジ止めすればよい。
図5の実施例は、図4の実施例と略同様であるが、シー
ト30の取付位置が相違しており、この実施例では、ハ
トメ31に連結棒26を貫通させて固定し、防水シート
の広さを広くし、防水域を広くしたものである。
【0016】図7は図4乃至図6図示の実施例とは別の
実施例を示した構成主要部の正面断面図である。この実
施例では走行ガイド41をH型鋼材により構成し、この
H型鋼材を図示する通りに、上甲板2の底面に溶接固着
してある。一方走行部材40にC型鋼片48を使用し、
その両自由端に軸49を固着し、この軸49に走行車輪
47を軸支して構成してある。そしてこの走行車輪4
7,47をH型鋼材からなる走行ガイド上に載置し、走
行するようにしてある。さらにこのC型鋼片48に、連
結棒26を溶接固着してある。そしてビーム20の両端
を走行部材40にピン連結28させてある。
【0017】図8は、上記実施例とは別の実施例を示し
た構成主要部の正面断面図である。この実施例では連結
棒26を上下に長い棒にしてあり、その上下両端に夫々
車輪51,52を軸支連結させており、連結棒26の中
間位置でビーム20をピン連結してある。上方の車輪5
1は上甲板2の船艙コーミング3の上縁をレールとして
走行するようにしてある。また、下方の車輪52は横向
きになっており、船艙コーミング3の内側側面を走行路
として走行する。
【0018】図9乃至図11は防水装置の下側にワイヤ
ーやロープ等の線材36がビーム20に対して斜行する
ように張設している実施例を示した図であり、図9は防
水シート30を閉鎖した状態の平面図であり、図10は
その側面図である。また、図11は防水シート30の一
部を開放した際の側面図である。図9及び図10で示す
ように一つのビーム20においてワイヤーやロープ等の
線材36を掛け止めるための線材掛止部23を複数設け
ており、線材36をあるビーム20に設けた線材掛止部
23から他のビームに設けた線材掛止部23へビーム2
0に対して斜行するように取り付けることにより、線材
36を張設することができる。このように線材36を張
設することにより、防水シート30を折り畳んでも、防
水シート30の折り畳み中間位置で線材36によって支
えられることになる。このことによって貨物に防水シー
ト30が触れることを少しでも少なくすることができ
る。この線材36の張設は、相隣れるビーム20,20
間が好ましいが、ビーム20の1つ置きに張設してもよ
い。
【0019】図12に示す本実施例は本発明防水装置を
コーミングトップの下面又は上甲板の下面のいずれにも
装備した状態を示すもので、図示実施例では、船艙コー
ミング3の上部位置と、上甲板2の位置とに装備したも
のである。本発明防水装置の装備位置は、この実施例に
限られることなく、中甲板位置でもよいし、3重でもよ
い。
【0020】図13乃至図17に本発明防水装置に格納
装置を設けた一実施例を示してある。図13乃至図15
はその構成主要部の正面断面図で、図13は図2の実施
例に、図14は図3の実施例に、図15は図4の実施例
にそれぞれ格納装置を設けたものである。また、図1
6、図17はこれら実施例の平面図である。格納装置は
隣れる一対のビーム20,20間に設けられる。この格
納装置は一対の水平なリンク61,62と、この水平な
一対のリンク61,62の先端を連結するコロ63によ
って構成される。一対のリンク61,62の基端側は、
それぞれ相隣れるビームの端に近い下部に枢支される。
例えば図16に示すように、一方のリンク61の基端側
をビーム20Bの下部に枢支61Aし、他方のリンク6
2の基端側を隣れるビーム20Aの下部に枢支62Aし
てあり、夫々のリンク61,62の先端にコロ63をピ
ン64によって軸支し、リンク61,62の先端を連結
してある。そして上記コロ63を船艙側板4に当接して
あり、このコロ63が側板4に当接して走行することに
よって、以下で示すように船艙内で防水シート30を折
り込むことなく格納することができる。
【0021】図16は上記実施例において本発明防水装
置のビームが船艙内に有る場合、また、図17は上記実
施例における防水装置のビームが格納位置に格納される
場合における夫々の格納装置を示した平面図である。上
記ビームが船艙内に有る場合は、図16で示すようにリ
ンク61,62とビーム20A,20Bとの枢支61
A,62A部から側板4Aまでの距離が、リンク61,
62の長さより短くしているため、コロ63を側板4A
に当接して走行しても、ビーム20A,20B間は一定
の間隔が保たれる。それに対して、防水装置のビームが
図23で示すように船艙1の前後に設けた格納位置6,
6に格納されていく場合、格納位置の側板4B,4B間
は船艙の側板4A,4A間より幅広く構成している。即
ち、格納位置の先端へ進むほど、リンク61,62とビ
ーム20A,20Bとの枢支61A,62A部から側板
4Aまでの距離と、リンク61,62の長さとの差がな
くなっていく。このことによって、ビーム20A,20
B間は狭まっていき、防水装置を格納位置に収納する際
に防水シート30が折り込まれていく。即ち、船艙を開
放しても、ビームが船艙内にある場合にはビーム20
A,20B間は一定間隔を保つため、防水シート30は
折り込まれることはない。それに対して、ビームが格納
位置に格納されていくことにより、ビーム20A,20
Bの間隔が狭まり、これにより防水シート30は折り込
まれていく、よって、船艙内に有する貨物には防水シー
ト30が触れることはなく、防水シート30を格納する
ことができる。
【0022】図18乃至図22は図13乃至図17の実
施例とは別の防水装置に格納装置を設けた実施例を示し
た主要部を示した図である。その中で、図18乃至図2
0はその正面断面図であり、図18は図2の実施例に、
図19は図3の実施例に、図20は図4の実施例にそれ
ぞれ格納装置を設けたものである。また、図21はその
平面図及び図22はその側面図である。上記実施例と同
様に格納装置は隣れる一対のビーム間に設けられ、一対
の下向きのリンク71,72と、この一対のリンク7
1,72の先端を連結するコロ73によって構成され
る。一対のリンク71,72の基端側をビーム20Aの
端に枢支75し、他方のリンク72Bの基端側をビーム
20Bの端に枢支75してあり、夫々のリンクの先端に
コロ73をピン74によって軸支し、連結してある。そ
して船艙の側板4に該コロ73を案内するガイド76を
設け、このガイド76を船艙内で水平とし格納位置で下
向きに傾斜させてある。そしてこのコロ73がガイド7
6に従って走行することによって、以下で示すように船
艙内で防水シート30を折り込むことなく格納すること
ができる。
【0023】図21は上記実施例における本発明防水装
置のビームが船艙1内に有る場合を示した平面図であ
り、また、図22は上記実施例における防水装置が格納
位置に格納される様子を示した側面図である。本発明防
水装置が船艙内に有る場合は、ビーム20A,20Bの
側端からガイド76までの距離が、リンク71,72
A,72Bの長さより短いため、コロ73をガイド76
に従って走行させても、ビーム20A,20B間に一定
の間隔を保つことができる。それに対して、防水装置が
図23で示すように船艙1の前後に設けた格納位置6,
6に格納されていく場合、図22で示すように格納位置
のガイド76は下向きに下がっていくように形成されて
いるので、格納位置の先端へ進むほど、コロ76は下が
っていき、ビーム20の側端からガイド76までの距離
と、リンク71,72の長さとの差がなくなっていく。
これによって、ビーム20間は狭まっていき、防水装置
を格納位置に収納する際に防水シート30は折り込まれ
ていく。即ち、船艙を開放しても、防水装置が船艙内に
ある場合にはビーム20間は一定間隔を保つため、防水
シート30は折り込まれることはない。それに対して、
防水装置が格納位置に格納されていくことにより、ビー
ム20の間隔が狭まり、これにより防水シート30は折
り込まれていく。よって、船艙内に有する貨物には防水
シート30が触れることはなく、防水シート30を格納
することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明船艙用防水装置は、船艙の両側に
走行ガイドを設け、該走行ガイドに沿って走行する複数
の走行部材を設け、複数のビームを夫々その端部を走行
部材に連結して両側の走行ガイド間に架装し、各ビーム
上に防水シートを取り付けて構成していることから、防
水シートの重みによる弛みを防止することができる。さ
らに、上記複数のビームを夫々その端部を走行部材に懸
垂するようにピン連結することにより、船体の横揺れな
どにより船体及び防水装置に変形が生じても、この変形
を吸収することができ、船体及び防水装置が破損する恐
れがないという効果を有する。
【0025】また、近隣するビームどうしの下端にビー
ムに対して斜行するようにワイヤーやロープ等の線材を
張りめぐらしていることから、防水シートを折り込む際
に、線材が防水シートの垂れ下がりを妨げるので、防水
シートは下まで下がらない。よって、船艙を開放して
も、貨物に防水シートが触れる恐れを少なくすることが
できるという効果を有する。
【0026】また、相隣れる一対のビームに、一対のリ
ンクの基端側を枢支し、これら一対のリンクの先端をコ
ロを介して連結し、この連結したコロが船艙内に設けた
ガイドに案内されて走行するようにし、船艙内ではビー
ムどうしが一定距離を保ち、該格納位置ではビームどう
しの距離が縮まってそれに伴って、上記防水シートが折
り込まれて格納されるように構成しているから、船艙内
で防水シートが折り込まれることなく、防水シートを格
納することができるので、大量の貨物を積載することが
でき、大変作業性がよいという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明船艙用防水装置を装備した船体の正面断
面図である。
【図2】本発明船艙用防水装置の一実施例を示した構成
主要部の正面断面図である。
【図3】図1図示実施例とは別の実施例を示した構成主
要部の正面断面図である。
【図4】図1及び図2図示実施例とは別の実施例を示し
た構成主要部の正面断面図である。
【図5】図4図示実施例とは別の実施例を示した構成主
要部の正面断面図である。
【図6】図5図示実施例の側面図である。
【図7】上記実施例とは別の実施例を示した構成主要部
の正面断面図である。
【図8】上記実施例とは別の実施例を示した構成主要部
の正面断面図である。
【図9】線材が張りめぐらされている実施例の防水シー
トを閉鎖した状態を示した底面図である。
【図10】図9図示実施例の側面図である。
【図11】図9図示実施例の防水シートを一部開放した
状態を示した側面図である。
【図12】2つの防水装置を取り付けた実施例を示した
構成主要部の正面断面図である。
【図13】図2の実施例に格納装置を設けた実施例を示
した構成主要部の正面断面図である。
【図14】図3の実施例に格納装置を設けた実施例を示
した構成主要部の正面断面図である。
【図15】図4の実施例に格納装置を設けた実施例を示
した構成主要部の正面断面図である。
【図16】図13乃至図15図示の実施例における防水
装置が船艙内に有る場合における格納装置を示した平面
図である。
【図17】図13乃至図15図示の実施例における防水
装置が格納位置に格納される場合における格納装置を示
した平面図である。
【図18】図2の実施例に図13とは別の格納装置を設
けた実施例を示した構成主要部の正面断面図である。
【図19】図3の実施例に図13とは別の格納装置を設
けた実施例を示した構成主要部の正面断面図である。
【図20】図4の実施例に図13とは別の格納装置を設
けた実施例を示した構成主要部の正面断面図である。
【図21】図18乃至図20図示の実施例における防水
装置が船艙内に有る場合における格納装置を示した平面
図である。
【図22】図18乃至図20図示の実施例における防水
装置が格納位置に格納される様子を示した側面図であ
る。
【図23】格納装置を有する防水装置が設けられた船体
全体の断面側面図である。
【図24】従来の船艙用防水装置を装備した船体の正面
断面図である。
【図25】従来の船艙用防水装置を示した構成主要部の
正面断面図である。
【図26】図25図示の防水装置の防水シートを折り込
んだ際の様子を示した船体の正面断面図である。
【図27】図26図示の場合の船艙用防水装置を示した
構成主要部の正面断面図である。
【符号の説明】
1 船艙 2 上甲板 3 船艙コーミング 4 側板 5 軸受部材 6 車軸 7 走行車輪 8 突設部 10 走行部材 11 走行ガイド 12 走行スリット 17,17 走行車輪 18 支持ブロック 20 ビーム 21 軸受ブラケット 23 線材掛止部 26 連結棒 30 防水シート 31 ハトメ 36 線材 40 走行部材 41 走行ガイド 46 走行部材 47,47 走行車輪 48 C型鋼片 51,52 車輪 61,62 リンク 61A,62A 枢支 63 コロ 71,72A,72B リンク 73 コロ 74 ピン 75 枢支 76 ガイド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船艙開放時に格納される防水シートを有
    した船艙用防水装置であって、船艙の両側に走行ガイド
    を設け、該走行ガイドに沿って走行する複数の走行部材
    を設け、複数のビームを夫々その端部を走行部材に連結
    して両側の走行ガイド間に架装し、各ビーム上に防水シ
    ートを取り付けて構成していることを特徴とする船艙用
    防水装置。
  2. 【請求項2】 上記複数のビームを夫々その端部を走行
    部材に懸垂するようにピン連結し、各ビーム上に防水シ
    ートを取り付けて構成している請求項1記載の船艙用防
    水装置。
  3. 【請求項3】 近隣する上記ビームの下部に該ビームに
    対して斜行するようにワイヤーやロープ等の線材を張設
    している請求項1又は2記載の船艙用防水装置。
  4. 【請求項4】 相隣れる一対のビームに、一対のリンク
    の基端側を枢支し、これら一対のリンクの先端をコロを
    介して連結し、この連結したコロが船艙内に設けたガイ
    ドに案内されて走行するようにし、船艙内ではビームど
    うしが一定距離を保ち、該格納位置でビームどうしの距
    離が縮まって、それに伴って、上記防水シートが折り込
    まれて格納されるように構成している請求項1又は2記
    載の船艙用防水装置。
  5. 【請求項5】 上記一対のリンクの基端側をビームの端
    近傍の下部に枢支して該リンクを水平に位置付け、一対
    のリンクの先端を連結したコロが船艙の側板に従って走
    行することにより、上記格納位置に上記防水シートが格
    納されるように構成している請求項4記載の船艙用防水
    装置。
  6. 【請求項6】 上記一対のリンクの基端側をビームの端
    に枢支して該リンクを下向きに位置付け、一対のリンク
    の先端を連結したコロが上記側板に設けられたガイドに
    従って走行することにより、上記格納位置に上記防水シ
    ートが格納されるように構成している請求項4記載の船
    艙用防水装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013180116A1 (ja) * 2012-05-30 2013-12-05 常石造船株式会社 ハッチカバー
JP2019023031A (ja) * 2017-07-24 2019-02-14 株式会社新来島どっく ハッチカバー用親子型フラッシュタイプセメントホール及びグレンホール部材及びこれを使用するハッチカバー用セメントホール及びグレンホール構造

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