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JPH11192880A - 後部昇降装置の引き出し機構 - Google Patents

後部昇降装置の引き出し機構

Info

Publication number
JPH11192880A
JPH11192880A JP36886797A JP36886797A JPH11192880A JP H11192880 A JPH11192880 A JP H11192880A JP 36886797 A JP36886797 A JP 36886797A JP 36886797 A JP36886797 A JP 36886797A JP H11192880 A JPH11192880 A JP H11192880A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
cylinder
lifting device
rear lifting
bearing cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP36886797A
Other languages
English (en)
Inventor
Jens Herman Jensen
ジェンス ハーマン ジェンセン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEITTOGEMAIYAA JAPAN KK
Original Assignee
TEITTOGEMAIYAA JAPAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TEITTOGEMAIYAA JAPAN KK filed Critical TEITTOGEMAIYAA JAPAN KK
Priority to JP36886797A priority Critical patent/JPH11192880A/ja
Publication of JPH11192880A publication Critical patent/JPH11192880A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベアリング同士の圧着を発生させることな
く、単一の動力伝達装置で動作させることができる後部
昇降装置の引き出し機構を提供する。 【解決手段】 後部昇降装置の引き出し方向に平行に延
在するガイド21,22とを備え、両ガイドがそれぞ
れ、ベアリングブッシュ3で互いにガイドされるベアリ
ングシリンダー1とベアリングピン2とを有し、該ベア
リングシリンダー及び該ベアリングブッシュがベアリン
グ表面5−10を有するとともに動力伝達装置でお互い
に対して変位する後部昇降装置の引き出し機構であっ
て、上記第一のベアリングシリンダーが二つの非平行方
向に延伸する法線を有する2つのベアリング表面5を備
え、上記第二のベアリングシリンダーが二つの異なる方
向に延伸する法線を有する2つのベアリング表面を備
え、該二つの異なる方向が、該第一のベアリングシリン
ダーのベアリング表面の法線が延伸している方向とも異
なることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック等の車両
の後部昇降装置の引き出し機構に係り、詳しくは、使用
しないときにトラック等の車両のプラットフォームの下
に収納するように設計された後部昇降装置の引き出し機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トラックのプラットフォームの下
から後部昇降装置を引き出し/引込ませるために各種の
機構が知られている。これらの機構はいずれも、シリン
ダーブッシュを介してベアリングシリンダー内を摺動す
るベアリングピンを備えた少なくとも2つのガイドを有
するという共通の特徴と有している。また、これらの従
来の機構のうち、ある機構は機械式の動力伝達装置を備
え、ある機構は油圧式の動力伝達装置を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来公知の機構は、上記ガイドのベアリング表面同士の圧
着の発生、すなわちガイドのベアリング同士を連結させ
てしまうような偏ったガイド動作の発生を防止するため
に、上記機械式のガイドをきわめて正確に操縦する必要
があるという欠点を有していた。したがって、上記ベア
リング間の圧着を防止するように上記ガイドの運動を調
節するために、少なくとも2つの平行な動力伝達装置を
必ず備えている必要があった。このように少なくとも2
つの動力伝達装置を備えているので、該伝動装置が所望
の調節を果たすことができるようにきわめて正確な相互
の操縦がさらに要求される。
【0004】また、上記引き出し機構に対する動力伝達
装置の基準がまさにトラックであるので、上記動力伝達
装置の包括的な操縦のために、トラックのシャーシに上
記引き出し機構を固定するための複雑な方法を適用する
ことも必要であった。
【0005】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その第1の目的は、ベアリング間の圧着を発生
させることなく、単一の動力伝達装置で動作させること
ができる後部昇降装置の引き出し機構を提供することで
ある。
【0006】また、その第2の目的は、一つの引き出し
機構を複数の車両で利用できる後部昇降装置の引き出し
機構を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、後部昇降装置の引き出し方向に平行に延
在する少なくとも一つの第一の機械式のガイド(21)
と少なくとも一つの第二の機械式のガイド(22)とを
備え、両ガイドがそれぞれ、ベアリングブッシュ(3)
で互いにガイドされる第一及び第二のベアリングシリン
ダー(1)と第一及び第二のベアリングピン(2)とを
有し、該ベアリングシリンダー及び該ベアリングブッシ
ュがベアリング表面(5−10)を有するとともに動力
伝達装置でお互いに対して変位する後部昇降装置の引き
出し機構であって、上記第一のベアリングシリンダーが
二つの非平行方向に延伸する法線を有する少なくとも2
つのベアリング表面(5)を備え、上記第二のベアリン
グシリンダーが二つの異なる方向に延伸する法線を有す
る少なくとも2つのベアリング表面を備え、該二つの異
なる方向が、該第一のベアリングシリンダーのベアリン
グ表面の法線が延伸している方向とも異なることを特徴
とするものである。本発明に係る後部昇降装置の引き出
し機構においては、上記両ガイドがそれぞれ上記所定方
向の法線を有するベアリング表面を備えていることによ
り、偏ったガイド動作が生じた場合にもベアリング表面
同士が圧着しないようになり、その結果、単一の動力伝
達装置しか必要とせず、複数個の動力伝達装置の相互の
操縦が不要になる。
【0008】なお、本発明に係る引き出し機構は以下の
ように構成することができる。以下の構成は、特にトラ
ックのプラットフォームの下に取り付けられた後部昇降
装置の引き出し機構に適用する場合に好ましい。
【0009】本発明に係る引き出し機構は、上記第一の
ベアリングシリンダーが、互いに斜めに傾いた4つの方
向の法線を有するベアリング表面からなる八角形の内側
輪郭(4)の横断面を備え、上記第二のベアリングシリ
ンダーも、互いに相対する二つの平行な方向に向けられ
た法線を有するベアリング表面(6)からなる八角形の
内側輪郭(4)の横断面を備えるように構成することが
できる。
【0010】この引き出し機構は、第一及び第二のベア
リングシリンダーと、第一及び第二のガイドピンと、該
ベアリングシリンダーと該ガイドピンとの間に設けられ
該ベアリングシリンダー内のベアリング表面に接触する
ベアリングブッシュとを用いてそれぞれ構成された二つ
のガイドで構成されている。本引き出し機構のベアリン
グシリンダーは、水平面と鉛直面に対して斜めに傾いた
法線を有する4つの第一の表面と、それぞれ対になって
いる鉛直面および水平面からなる4つの第二の表面を備
えた八角形の横断面を有している。
【0011】上記第一のベアリングシリンダーにおいて
ベアリング表面を形成するのは、主として4つの斜めの
表面であり、上記第二のベアリングシリンダーにおいて
ベアリング表面を形成するのは、主として鉛直方向の法
線を備えた二つの水平ベアリング表面である。このよう
に本構成例において、水平方向の法線を有する二つの鉛
直面は、第一と第二のいずれのベアリングシリンダーに
おいてもベアリング表面としての機能を有していない。
【0012】上記斜めのベアリング表面を備えた第一の
ベアリングシリンダーは、主としてトラックのプラット
フォームの下で後部昇降装置の前後方向の引き出し/押
戻しをガイドするためのものであり、二次的には、後部
昇降装置の重量を支えるものである。案内は後部昇降装
置がまっすぐに出入りすることを保証するものである。
一方、鉛直方向の法線を有する水平ベアリング表面を備
えた第二のベアリングシリンダーは、主として後部昇降
装置の重量を支え、二次的に後部昇降装置をガイドする
ためのものである。
【0013】上述のように、上記第一のベアリングシリ
ンダーの斜めのベアリング表面は、斜めに傾いて水平方
向および鉛直方向に成分を有した法線を備えている。一
方、上記第二のベアリングシリンダーの水平ベアリング
表面は鉛直成分だけを有する法線を備えている。したが
って、第一と第二のベアリングシリンダーのベアリング
表面の間に万一圧着が生じた場合でも、それは結果的に
第一のベアリングシリンダーのベアリング表面の鉛直成
分と第二のベアリングシリンダーのベアリング表面に垂
直な法線との間にだけ発生することになる。
【0014】ここで、上記第一のベアリングシリンダー
の各ベアリング表面(5)の面積は上記第二のベアリン
グシリンダーのベアリング表面(6)よりも小さくする
ことが好ましい。このように構成することにより、ある
負荷での鉛直方向の動力成分が、第一のベアリングシリ
ンダーの斜めのベアリング表面よりも第二のベアリング
シリンダーの水平ベアリング表面ではるかに強くなる。
したがって、ガイド時に、動力成分の影響として重要な
のは上記水平ベアリング表面上の動力成分になる。結果
として、第一及び第二のベアリングシリンダーにおける
ベアリング表面の間の圧着のおそれは、皆無ではないに
しろ、きわめて小さくなる。
【0015】上記第二のベアリングシリンダーには水平
方向の法線を備えたベアリング表面は存在しないのだか
ら、第一のベアリングシリンダーの斜めのベアリング表
面の水平成分と第二のベアリングシリンダーのベアリン
グ表面の間に水平方向の圧着が生じる可能性はない。
【0016】また、上記圧着を防止するために、上記ベ
アリングブッシュの材料としてはニトラロン(登録商
標)を用いることが好ましい。
【0017】また、鉛直方向の所定の動力成分において
二つのベアリングシリンダーのベアリング表面の間に圧
着が発生するおそれは非常に小さいが、皆無ではないの
で、動力伝達装置は第二のシリンダーよりも第一のシリ
ンダーに近い位置で、すなわち二つのベアリングシリン
ダーの中点に対して非対称に、後部昇降装置を操作可能
に取り付けるのが好ましい。このような動力伝達装置の
配置によって、わずかに残っていた圧着のおそれは完全
に除かれる。例えば、上記引き出し機構の動力伝達装置
は、単一の油圧シリンダー(25)と、第一及び第二の
ガイド(21,22)の間に位置づけられ少なくとも二
本の接続ロッド(15)の間に固定された横断面(2
3)に取り付けられた単一のピストンとを用いて構成
し、上記油圧シリンダーと上記ピストンを、第二のガイ
ド(22)よりも第一のガイド(21)に近い位置に働
く動力効果によって上記後部昇降装置を変位させる。
【0018】上記ベアリングシリンダーは取り付け部材
によってトラックのシャーシに取り付けられ、ベアリン
グピンは後部昇降装置に接続される。後部昇降装置への
接続は、ベアリングシリンダー内の溝を通って外に、ベ
アリングシリンダー内を延伸し、後部昇降装置に固定さ
れているベアリングピンから延伸している接続部(1
5)によって与えられる。
【0019】また、上記ベアリングシリンダー(1)が
該シリンダーに沿って延在するスロット(16)を備
え、ブレード(18)が該スロットの縁部分(17)に
固定され、少なくとも、ブレードの外側縁部分(19)
が互いに接触する位置まで該スロットの中心に向かって
延伸するように構成してもよい。この構成の場合は、ス
ロット(溝)の縁部分に沿って取付けられたブレード
が、スロット(溝)の相対する縁部分の一方の側から溝
の中心に向かって延伸し、該ブレードの外側縁部分が少
なくとも該溝の中心で互いに接触し、ブレードが交互に
重なって該溝のための遮蔽を形成しているので、上記ベ
アリングシリンダー、ベアリングピンおよびベアリング
ブッシュ内に泥や異物が進入するのを防止することがで
きる。
【0020】また、上記接続部は、スロット(溝)を通
って接続部が延伸する位置でそれらのブレードを局部的
に分離することによって、ブレード間を通ってベアリン
グピンから外側方向に延伸するように構成してもよい。
例えば、ベアリングピン(2)が第一と第二の端
(2’,2")を有し、ベアリングブッシュ(3)がい
ずれかのベアリングピン端でベアリングシリンダー
(1)内のベアリングピンを支え、接続部としての接続
ロッド(15)がベアリングピンの第一の端と第二の端
の間でベアリングピンから延伸するように構成してもよ
い。
【0021】また、上記ベアリングシリンダーをトラッ
クのシャーシに取り付ける取り付け部として、該シリン
ダーに沿って延在するU字形部(あり溝継手)であっ
て、該U字形部のUのアーム部(12,13)がほぼ水
平方向に向けられ且つ該U字形部のUの内側の輪郭(1
4)があり溝形状のU字形部を、該ベアリングシリンダ
ーに設け、該U字形部に対応するように形成された、あ
り溝形状の外側輪郭を有する対応部分をトラックのシャ
ーシに固定して設けるように構成してもよい。あり溝の
形を有する外側輪郭を備えた対応する対応部分はトラッ
クのシャーシに固定されている。この構成により、引き
出し機構は、長手方向に摺動させるだけで、トラックの
シャーシに固定された上記対応部分の上をベアリングシ
リンダーに沿って延在するU字形部を摺動させてトラッ
クのシャーシに固定することができる。また、上記取付
け部があり溝の形の横断面のために、本引き出し機構は
トラックのシャーシから容易に取り外すこともできる。
【0022】また、本引き出し機構で引き出したり押し
戻したりする後部昇降装置は、折り畳み可能に構成して
もよい。例えば、後部昇降装置を、第一の部分(33)
と第二の部分(34)と蝶番要素(35)とから構成し
てもよい。
【0023】このように後部昇降装置を折り畳み可能に
構成した場合、上記従来の引き出し機構では、通常折り
畳まれた状態にある後部昇降装置をトラックのプラット
フォームの下から引き出した後、容易に展開することが
できないという不具合があった。そこで、上記後部昇降
装置の第一の部分と第二の部分との間に第一のバネ部材
(40)及び第二のバネ部材(41)が延在するように
構成するのが好ましい。これらの第一及び第二のバネ部
材は対になって作用し合うことになる。また、上記バネ
部材(40,41)としてバネワイヤーを用い、後部昇
降装置の展開と折り畳みの間にねじれによる弾性力を加
えるように設計された直線部分(43)を設けることが
好ましい。
【0024】上記第一のバネ部材は、後部昇降装置の第
一の部分及び第二の部分が折り畳まれているときにねじ
れた状態にある。そして、後部昇降装置の展開の間に該
第一のバネ部材がねじれ状態から非ねじれ状態に変化す
るため、使用者が使用の前に後部昇降装置を展開するの
を補助する。後部昇降装置が完全に展開した後、第一の
バネ部材は非ねじれ状態になる。一方、上記第二のバネ
部材は、後部昇降装置が折り畳まれたときに非ねじれ状
態になる。そして、後部昇降装置が展開されるときに非
ねじれ状態からねじれ状態に変化し、後部昇降装置が完
全に展開した後、第二のバネ部材はねじれ状態になる。
そして、後部昇降装置を折り畳む間に上記第二のバネ部
材がねじれ状態から非ねじれ状態に変化するため、該第
二のバネ部材は、使用者が使用の後に後部昇降装置を折
り畳むのを補助する。このように上記バネ部材を設ける
ことにより、引き出した後の後部昇降装置を容易に展開
することができるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態について説明する。図1は本実施形態に係
る引き出し機構を構成する第一及び第二の機械式のガイ
ドの断面図である。各ガイドは、ベアリングシリンダー
1とベアリングピン2とベアリングブッシュ3とから成
る。
【0026】ベアリングピン2とベアリングブッシュ3
は、図の平面に垂直な長手方向にベアリングシリンダー
1内を前後に摺動自在に設計されている。ベアリングシ
リンダー1は重量を減らすためにアルミニウムで製造さ
れ、八角形横断面の内側輪郭4を有する。横断面は4つ
の斜めの表面5と、二つの水平表面6と二つの鉛直表面
7とから成る。ベアリングブッシュ3はニトラロン(登
録商標)で製作され、ベアリングシリンダー1の八角形
横断面の内側輪郭4に対応する八角形の横断面を有す
る。ベアリングブッシュの横断面も4つの斜めの表面8
と、二つの水平表面9と二つの鉛直表面10を有する。
【0027】ベアリングシリンダー1の上部は、Uのア
ーム部12,13が水平方向に向けられたベアリングシ
リンダーの長手方向に延在しているU字形部11を備え
ている。U字形部11の内側輪郭14はトラックのシャ
ーシに容易に迅速に取り付けられるように、あり溝とし
て設計されている(図4参照)。ベアリングピン2はベ
アリングブッシュ3内に取り付けられ、ベアリングシリ
ンダー1内に備えられたスロット16を通ってベアリン
グピン2から外に延伸している接続部15を備えてい
る。接続部15は後部昇降装置(不図示)とベアリング
ピン2とを接続するためのものである。
【0028】ベアリングブッシュ3と表面5−10に泥
や異物が進入するのを防止するために、スロット16に
はその二つの縁部分17に沿ってブレード18が取り付
けられている。ブレード18は、ブレードの外側縁19
が互いに接触して、交互に重なり合う位置まで互いに向
かって延伸して、スロット16の遮蔽部を形成する。図
示した状態では、接続部15がスロット16を通って外
には延伸しているので、各ブレード18は接続部15の
ために相互に接触する位置から変位し、ブレード同士で
接触する代わりに接触面20のいずれかの側と接触す
る。そして、スロット16は、ベアリングブッシュ3と
表面5−10に泥や異物が進入するのを防止するために
遮蔽されることになる。
【0029】ベアリングシリンダー1の内側輪郭4に沿
った表面5,6,7およびベアリングブッシュ3のそれぞ
れの表面8,9,10は、後部昇降装置の重量から発生す
る負荷とトラックのプラットフォームの下の後部昇降装
置の引き出し/押戻しの間に発生する力を受けるための
ものである。本発明による引き出し機構は少なくとも二
つのガイドを備えているが(図4参照)、これら二つの
ガイドの中に取付けられるベアリングブッシュ3は全く
似てはいない。したがって、二つのガイドのいずれにも
異なる品質のベアリングが適用される。
【0030】第一のガイド21(図3および図4参照)
は、ベアリングシリンダー1およびベアリングブッシュ
3の斜めの表面5,8に沿ってベアリングシリンダー1
の内側輪郭4と接触するような手段を有するベアリング
ブッシュ3を備えている。一方、第二のガイド22(図
3および図4参照)は、ベアリングシリンダー1とベア
リングブッシュ3の水平表面6,9に沿ってベアリング
シリンダー3の内側輪郭4と接触するような手段を有す
るベアリングブッシュ3を備えている。以下、第一およ
び第二のガイドにおいて、ベアリングブッシュ3とベア
リングシリンダー1の内側輪郭4がそれに沿って互いに
接触する表面を「ベアリング表面」という。
【0031】第一のガイド21はベアリング表面5,8
が、それぞれ、鉛直成分と水平成分とを備えた斜めの法
線を有するので、鉛直方向の力および水平方向の力の両
方の力を吸収することができる。しかしながら、第二の
ガイド22は、ベアリング表面6,9が鉛直成分しかな
い法線を有するので、鉛直方向の力しか吸収できない。
このように、それぞれベアリングブッシュ3をガイドす
る第一及び第二のガイドの両方の鉛直表面7,10は、
何の役割も果たしていない。後部昇降装置により大きな
荷重がかかると、第一のガイド21の水平表面6,9も
ベアリング表面を形成するが、それはブッシュ3の表面
9がベアリングシリンダー1の表面6と接触するように
弾性的に下降するからである。
【0032】トラックのプラットフォームの下の後部昇
降装置の収納と引出し/押戻しに関連して第一及び第二
のガイドの間に発生するかもしれない力は、このように
して第一のガイド21内の斜めのベアリング表面5,8
の鉛直表面の間の鉛直方向の力と、第二のガイド22の
中の水平ベアリング表面6,9に対して垂直でしかあり
得ない力とに制限される。これが当てはまるのは、ベア
リング表面の面方向の力がベアリング表面に垂直な力に
比べて無視できると仮定したときである。
【0033】図2は本引き出し機構のガイドを側方から
見た断面図である。先に述べたごとく、ガイドはベアリ
ングシリンダー1とベアリングピン2とベアリングブッ
シュ3とから成り、接続部15はスロット16を通って
外側にベアリングピン2から延伸している。ブレード1
8は縁部分17に沿って延在し、接続部15で折れて、
該接続部15の側面20に沿ってその周りに伸張する。
ベアリングブッシュ3はその第一の端2'と第二の端2"
内のベアリングピン1を担持している。ベアリングシリ
ンダー1の内側の輪郭4は鉛直表面7と二つの斜めの表
面5で図示されている。(以下、余白)
【0034】図3は本引き出し機構のガイドを上方から
見た断面図である。本引き出し機構はベアリングシリン
ダー1とベアリングピン2とベアリングブッシュ3とを
備えた二つのガイド21,22から成る。ベアリングシ
リンダー1は、水平表面5と二つの斜めの表面8とスロ
ット16とによって図示されている。連結部材23はス
ロット16を通って外にベアリングピン2から延伸して
いる接続部15(図示されていない)の間に延在してい
る。油圧シリンダー25を用いる動力伝達装置のための
ピストン24は、二つのガイド21,22の間の連結部
材23に取り付けられている。
【0035】上記ピストン24の取り付けは、ピストン
24の外側端の孔26を連結部材23に固定された二つ
の耳状部材28の間に取り付けることによって行われ
る。ピン29はピストン24内の孔26と耳状部材28
の両方を通って延伸している。動力伝達装置27は二つ
のガイド21と22の間の中点に対して非対称に配置さ
れている。この配置により、一方のガイドと他方のガイ
ドとの間に発生することのある力は除去される。
【0036】図4は一方の端から見た引き出し機構の断
面図である。本引き出し機構は、特に二つの長手方向の
U字形部30を有するトラックのシャーシに取り付けら
れている。本引き出し機構は、ベアリングシリンダー1
の上面に延長した、あり溝形状の内側輪郭14を有する
U字形部11によって、トラックのシャーシに取り付け
られている。U字形部11に対応するように形成された
レール部材31は適切な固定手段32でトラックのシャ
ーシに固定されている。このように、本引き出し機構
は、トラックのシャーシに固定されたレール部材31上
をベアリングシリンダー1に沿って摺動させることによ
り、トラックのシャーシに取り付けることができる。
【0037】図5は後部昇降装置がトラックのプラット
フォームの下に格納される後部昇降装置のための引き出
し機構と組み合わせてもっとも頻繁に使用される、折り
畳み型の後部昇降装置を示している。この図5には、折
り畳まれた状態にある後部昇降装置が示されている。本
後部昇降装置は、第一の部分33と第二の部分34とか
ら成り、それらは相互に蝶番要素35によって連結され
ている。第一のシャフト36および第二のシャフト37
は、後部昇降装置の第一及び第二の部分33,34の縁
部38,39に沿って、蝶番要素35を通って延伸して
いる。第一及び第二のバネ部材40,41は、蝶番要素
35と、第一及び第二の部分33,34との間に延在し
ている。バネ部材40,41はバネワイヤーで製造さ
れ、バネ部材の弾性作用はワイヤーをねじることによっ
て発生する。
【0038】図6(a)及び(b)は上記第一のバネ部
材40の正面図及び側面図であり、図7(a)及び
(b)は上記第二のバネ部材41の正面図及び側面図で
ある。バネ部材40は第一の屈曲部42と直線部43と
第二の屈曲部44とを有している。このバネ部材40の
ねじれは、直線部43に弾性力を発生させる。第一のバ
ネ部材40は図6に示すように曲げられて形成され、そ
の結果、後部昇降装置が折り畳まれたときに(図5参
照)ねじれ状態になり、後部昇降装置が展開したときに
非ねじれ状態になる。このようにして第一のバネ部材4
0は使用者が後部昇降装置を展開するのを容易にする。
一方、第二のバネ部材41は図7に示すように曲げられ
て形成され、その結果、後部昇降装置が畳まれたときに
非ねじれ状態になり、後部昇降装置が展開したときにね
じれ状態になる。このようにして第二のバネ部材41は
使用者が後部昇降装置を折り畳むのを容易にする。
【0039】なお、本実施形態の説明に用いた図面にお
いては、後部昇降装置と接続部15との接続は図示され
ていないが、後部昇降装置はガイドより低い位置にある
接続部15に取り付けられている。もし、後部昇降装置
がトラックのプラットフォームの下に押し戻す前に折り
畳まれるようなタイプのものであれば、後部昇降装置は
折り畳まれた状態で二つのガイドの間に配置される。こ
の折り畳まれた後部昇降装置を二つのガイドの間に配置
する構成については、従来公知の構成を採用することも
できる。
【0040】また、本発明に係る引き出し機構は各種の
後部昇降装置に適用でき、例えば油圧式の昇降駆動装置
で駆動される後部昇降装置にも適用できる。
【0041】また、本発明に係る引き出し機構は、本実
施形態で図面により示した構成に限定されるものではな
く、に特定の実施態様を示した。しかしながら、この実
施態様は発明を一切制限するものではなく、単に一つの
可能な実施態様として考えられるものとする。例えば、
ベアリングシリンダー、ベアリングピンとベアリングブ
ッシュは図示されたもの以外の断面形状をとることがで
き、また同様に、これらの部品は示されたもの以外の材
料で製造することができる。また、動力伝達装置の位置
は図示されたものと異なっていてもよく、この動力伝達
装置は油圧シリンダー以外のもの、例えば歯車機構で構
成されてものであってもよい。さらに、本引き出し機構
のガイドのトラックへの取り付けも図示された好適方法
以外の方法を採用してもよい。またさらに、上記バネ部
材、その取付け位置、及びその曲げ方は上記実施形態の
例に限定されるものではなく、他の形状、材料、取付け
位置、及び曲げ方であったもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ベアリング同
士の圧着を発生させることなく、単一の動力伝達装置で
動作させることができるという効果がある。
【0043】請求項2の発明によれば、引き出し機構を
車両本体から取り外すことができるので、一つの引き出
し機構を複数の車両で利用できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る引き出し機構の第一及
び第二のベアリングシリンダーの断面図。
【図2】同引き出し機構を側方から見た断面図。
【図3】同引き出し機構を上方から見た断面図。
【図4】同引き出し機構の一方の端側から見た断面図。
【図5】同引き出し機構を適用可能な折り畳み型の後部
昇降装置の斜視図。
【図6】(a)及び(b)はそれぞれ、同後部昇降装置
に使用する第一のバネ部材の正面図及び側面図。
【図7】(a)及び(b)はそれぞれ、同後部昇降装置
に使用する第二のバネ部材の正面図及び側面図。
【符号の説明】
1 ベアリングシリンダー 2 ベアリングピン 3 ベアリングブッシュ 4 内側輪郭 5〜7 ベアリングシリンダーの内側の表面 8〜10 ベアリングブッシュの外側の表面 11 U字形部 12,13 アーム部 14 あり溝形状の内側輪郭 15 接続部 16 スロット 17 スロットの縁部分 18 ブレード 19 ブレードの外側縁 20 接続部の接触面 21 第一のガイド 22 第二のガイド 23 連結部材 24 ピストン 25 油圧シリンダー 26 孔 27 動力伝達装置 28 耳状部材 29 ピン 30 U字形部 31 レール部材 32 固定手段 33 後部昇降装置の第一の部分 34 後部昇降装置の第二の部分 35 蝶番要素 36 第一のシャフト 37 第二のシャフト 38 第一の部分の縁部 39 第二の部分の縁部 40,41 バネ部材 42,44 バネ部材の屈曲部 43 バネ部材の直前部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後部昇降装置の引き出し方向に平行に延在
    する少なくとも一つの第一の機械式のガイド(21)と
    少なくとも一つの第二の機械式のガイド(22)とを備
    え、両ガイドがそれぞれ、ベアリングブッシュ(3)で
    互いにガイドされる第一及び第二のベアリングシリンダ
    ー(1)と第一及び第二のベアリングピン(2)とを有
    し、該ベアリングシリンダー及び該ベアリングブッシュ
    がベアリング表面(5−10)を有するとともに動力伝
    達装置でお互いに対して変位する後部昇降装置の引き出
    し機構であって、 上記第一のベアリングシリンダーが二つの非平行方向に
    延伸する法線を有する少なくとも2つのベアリング表面
    (5)を備え、上記第二のベアリングシリンダーが二つ
    の異なる方向に延伸する法線を有する少なくとも2つの
    ベアリング表面を備え、該二つの異なる方向が、該第一
    のベアリングシリンダーのベアリング表面の法線が延伸
    している方向とも異なることを特徴とする後部昇降装置
    の引き出し機構。
  2. 【請求項2】後部昇降装置を車両後部から引き出すため
    の引き出し機構であって、車両本体から取り外し可能に
    構成したことを特徴とする後部昇降装置の引き出し機
    構。
JP36886797A 1997-12-26 1997-12-26 後部昇降装置の引き出し機構 Withdrawn JPH11192880A (ja)

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