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JPH11189739A - 水性顔料インキ組成物 - Google Patents

水性顔料インキ組成物

Info

Publication number
JPH11189739A
JPH11189739A JP842798A JP842798A JPH11189739A JP H11189739 A JPH11189739 A JP H11189739A JP 842798 A JP842798 A JP 842798A JP 842798 A JP842798 A JP 842798A JP H11189739 A JPH11189739 A JP H11189739A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment
aqueous
ink composition
ink
organic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP842798A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Nagasawa
俊之 長澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orient Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Orient Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Orient Chemical Industries Ltd filed Critical Orient Chemical Industries Ltd
Priority to JP842798A priority Critical patent/JPH11189739A/ja
Publication of JPH11189739A publication Critical patent/JPH11189739A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録に用いた場合に吐出安定
性及び吐出応答性に優れ、そしてヘッドのオリフィスで
目詰まりを起さず印字が行え、充分な印字濃度を示すイ
ンキであり、筆記具用水性インキにした場合も、細いペ
ン先からスムーズに筆記でき、更に耐水性、耐光性が良
好で、印字濃度が高く、筆記ムラのない鮮明で良好な色
相の記録画像が得られる水性顔料インキ組成物を提供す
ること。 【解決手段】 少なくとも水性液媒体と着色顔料とを含
有する水性顔料インキ組成物において、該着色顔料が、
有彩色を示す有機顔料を次亜ハロゲン酸及び/またはそ
の塩を用いて湿式酸化したものである水性顔料インキ組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は着色顔料を含有する
水性顔料インキ組成物組成物に関し、特に着色顔料とし
て酸化処理を施した有彩色を示す有機顔料を含有する水
性顔料インキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来筆記具やインクジェットプリンター
用の記録液において、着色剤として、染料を含有する水
性インキが主に用いられてきた。特に、黒色以外の有彩
色インキにおいては、筆記具やインクジェットプリンタ
ー等では相変わらず染料中心で使用されている。有彩色
染料は、色相は鮮明で有り、高画質の印字を得られる
が、記録画像の耐光性や耐水性が十分でない。近年に至
り、記録画像に対する堅牢性の要望が強まり、顔料を用
いた水性顔料インキ組成物が注目されている。
【0003】一般に顔料は親水性を示さないため、単独
では水に分散し難い。そのため分散剤の存在下で、各種
分散機を使用し、水性媒体中に顔料を分散安定化させて
いる。しかし前記のインキは顔料の分散安定性が十分で
ないため、汎用的な筆記具に用いることはできても、精
度の高い経時安定性を要求される筆記具やインクジェッ
ト記録用インキとしては充分満足しうるものではない。
【0004】このような有彩色を示す顔料を用いた水性
顔料インキ組成物の試みとしては、顔料(有彩色顔
料)、バインダー及び液媒体に、球状樹脂粒子を含んだ
拭き消し性筆記具用インキ組成物(特開昭63−145
383号公報);顔料、分散剤及び水性媒体よりなる非
吸収性の被筆記材用の水性顔料インキ組成物(特開平5
−51550号公報);水と粒子径が5μm以下の有機
顔料と水溶性結合樹脂とを含有させたインクジェット用
インキ(特開平7−310038号公報);水、顔料、
アルカリ可溶型樹脂分散剤及び界面活性剤を含有させた
水系顔料分散液及びその製造方法(特開平8−7378
7号公報);水、顔料、カルボキシル基を有する高分子
分散剤、アルカリ金属の水酸化物及び1つ以上水酸基を
有するアルコールアミンとを含んであるインクジェット
用インキ組成物(特開平8−253719号公報)等が
例示される。
【0005】一般に、インクジェット記録ヘッドの微細
な先端から安定に液滴を発生させたり、水性ボールペン
の細いペン先でスムーズに筆記するためには、インクジ
ェット記録ヘッドのオリフィスやボールペンチップにお
ける乾燥による固化や有機顔料の凝集や沈降等を防止す
ることが必要である。
【0006】しかしながら、上述の水性顔料インキ組成
物のように分散剤を使用する場合には、分散剤を形成す
る樹脂がオリフィス等に付着した後再溶解されないで、
目詰まり及び液滴の不吐出等が生じ得る。また、分散剤
を含む水性顔料インキ組成物は粘調なので、長時間にわ
たる連続吐出及び高速印字を行う際にノズル先端までの
経路で抵抗をおこし、吐出が不安定になりスムーズな記
録が困難となる。更に、水性顔料インキ組成物では、吐
出安定性を確保するために顔料濃度を充分高めることが
できず、水性染料インキに比べて印字濃度が不十分であ
るという欠点を有する。
【0007】本発明は上記従来の問題を解決するもので
あり、その目的とするところは、インクジェット記録に
用いた場合に吐出安定性及び吐出応答性に優れ、そして
ヘッドのオリフィスで目詰まりを起さず印字が行え、充
分な印字濃度を示すインキであり、筆記具用水性インキ
にした場合も、細いペン先からスムーズに筆記でき、更
に耐水性、耐光性が良好で、印字濃度が高く、筆記ムラ
のない鮮明で良好な色相の記録画像が得られる水性顔料
インキ組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも水
性液媒体と着色顔料とを含有する水性顔料インキ組成物
において、該着色顔料が、有彩色を示す有機顔料を次亜
ハロゲン酸及び/またはその塩を用いて湿式酸化したも
のである水性顔料インキ組成物を提供するものであり、
そのことによって上記目的が達成される。
【0009】すなわち、本発明の水性液媒体と有彩色を
示す有機顔料とを含有する水性顔料インキ組成物におい
ては、酸化処理された有彩色を示す有機顔料は、(a)有
彩色を示す有機顔料を水中に微分散する工程と、(b)酸
化剤(例えば、次亜ハロゲン酸及び/またはその塩)を
用いて酸化する工程と、(c)前記工程(a)及び(b)の
後、精製及び濃縮し、顔料濃度10〜30重量%の水分
散体を得る工程とを包含する方法により製造するもので
ある。
【0010】上記工程(a)及び(b)の後、有彩色を示す
有機顔料粒子の表面に形成された(又は付与された)酸
性基の一部を塩基性化合物で中和する工程とを更に包含
する方法により製造してもよい。
【0011】本発明の発明者は、次亜ハロゲン酸及び/
またはその塩を用いて酸化された有彩色を示す有機顔料
はカルボキシル基や水酸基が増加することにより、顔料
個体表面に表面活性水素を有する基を付与された有機顔
料の分散性(一部溶解性)が向上し、水性顔料インキ組
成物を調製することにより、インキの粘度が適度調整さ
れ、吐出安定性及び吐出応答性に優れ、長期保存時の経
時安定性が良好で、目詰まりが生じないことを見い出
し、本発明の水性インキ組成物を完成した。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に用いる着色顔料は高い表
面活性水素含有量を示し、活性水素を有する水酸基やカ
ルボキシル基を顔料粒子の表面(部)に多く有するた
め、顔料自体の親水性が飛躍的に向上している(表面活
性水素とは酸化処理により有彩色を示す有機顔料粒子の
表面に付与した置換基末端の水素原子を意味する。)。
また、上記着色顔料は酸化処理前の有彩色を示す有機顔
料に比較して明らかに、カルボキシル基や水酸基等の酸
素含有官能基が増加することにより、酸素含有量は増加
している。
【0013】更に、本発明の着色顔料は酸化処理を施す
ことにより、カルボキシル基や水酸基等水溶性基が増加
し、表面はあたかも酸性染料のごとき化学的性質をもつ
ことによって水分散性が良好になり、その上、内部は酸
化処理前の有彩色を示す有機顔料の特性を残していて、
耐光性や耐熱性が従来の有彩色を示す有機顔料と同等の
特性である。
【0014】本発明の酸化しうる有彩色を示す有機顔料
は、イエロー、オレンジ、レッド、ブラウン、グリー
ン、ブルー、バイオレット等の有彩色を示し、有機顔料
の構造には特に限定がなく、例えば、フタロシアニン系
顔料、アゾ系顔料、ナフトールアゾ系顔料、アゾレーキ
系顔料、アゾメチン系顔料、アントラキノン系顔料、キ
ナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、ジケトピロロ
ピロール系顔料、アントラピリジン系顔料、アンサンス
ロン系顔料、イソインドリノン系顔料、インダンスロン
系顔料、フラバンスロン系顔料、ペリノン系顔料、ペリ
レン系顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、キ
ノフタロン顔料、キノリン系顔料、ベンズイミダゾロン
系顔料、トリフェニールメタン系顔料等の有機顔料が使
用する事が出来る。好ましくフタロシアニン系顔料、ア
ゾ系顔料、ペリレン系顔料、キナクリドン系顔料、ジケ
トピロロピロール系顔料が挙げられる。
【0015】本発明の酸化しうる有彩色を示す有機顔料
を各色別に下記に例示する。
【0016】(1)黄色系有機顔料では、不溶性型アゾ
系有機顔料として、ハンザエロー類としてはC.I.P
igment Yellow 1、同2、同3、同4、
同5、同6、同10、同65等;ベンジジンエロー類と
してはC.I.Pigment Yellow 12、
同13、同14、同15、同17等が挙げられる。
【0017】イソインドリノン系有機顔料としては、
C.I.Pigment Yellow109、同11
0、同137等が挙げられる。
【0018】ベンズイミダゾロン系有機顔料としては、
C.I.Pigment Yellow120、同15
4等が挙げられる。
【0019】アントラキノン系有機顔料としては、C.
I.Pigment Yellow23、同24、同9
9、同123、同147等が挙げられる。
【0020】縮合アゾ系有機顔料としては、C.I.P
igment Yellow93、同95、同128等
が挙げられる。
【0021】不溶性型アゾメチン系有機顔料としては、
C.I.Pigment Yellow101、同12
9等が挙げられる。キノフタロン系有機顔料としては、
C.I.Pigment Yellow138等が挙げ
られる。
【0022】キノリン系有機顔料としては、C.I.P
igment Yellow140等が挙げられる。
【0023】(2)橙色系有機顔料では、不溶性型アゾ
系有機顔料としては、C.I.Pigment Ora
nge1、同2、同3、同5、同6、同13、同14、
同15、同16、同17、同18、同19、同22、同
24、同32、同33、同34、同36、同38、同4
4、同46、同50、同54、同55、同56、同5
7、同58、同62、同63等が挙げられる。アントラ
キノン系有機顔料としては、C.I.Pigment
Orange40、同43等が挙げられる。キナクリド
ン系有機顔料としては、C.I.Pigment Or
ange47等が挙げられる。
【0024】イソインドリノン系有機顔料としては、
C.I.Pigment Orange42、同61等
が挙げられる。
【0025】ベンズイミダゾロン系有機顔料としては、
C.I.Pigment Orange60等が挙げら
れる。
【0026】(3)赤色系有機顔料では、不溶性型アゾ
系有機顔料としては、C.I.Pigment Red
2、同3、同4、同5、同6、同7、同8、同9、同1
0、同11、同12、同13、同14、同15、同1
6、同17、同18、同19、同21、同22、同2
3、同30、同31、同32、同37、同38、同3
9、同112、同114、同146、同150、同17
0、同176、同185、同187、同208等が挙げ
られる。
【0027】アントラキノン系有機顔料としては、C.
I.Pigment Red83、同84、同85、同
89等が挙げられる。
【0028】ペリレン系有機顔料としては、C.I.P
igment Red123、同149、同178、同
179、同190等が挙げられる。
【0029】キナクリドン系有機顔料としては、C.
I.Pigment Red122、同192、同19
4、同195、同202等が挙げられる。
【0030】不溶性型アゾメチン系有機顔料としては、
C.I.Pigment Red205等が挙げられ
る。
【0031】(4)紫色系有機顔料では、不溶性型アゾ
系有機顔料としては、C.I.Pigment Vio
let8、同17、同25、同32、同41、同50等
が挙げられる。
【0032】キナクリドン系有機顔料としては、C.
I.Pigment Violet19、同30等が挙
げられる。
【0033】ジオキサジン系有機顔料としては、C.
I.Pigment Violet23、同34、同3
5、同37、同42等が挙げられる。
【0034】トリフェニルメタン系有機顔料としては、
C.I.Pigment Violet3、同4、同2
8等が挙げられる。
【0035】アントラキノン系有機顔料としては、C.
I.Pigment Violet5、同6、同7、同
8、同12、同26、同31、同33等が挙げられる。
【0036】ペリレン系有機顔料としては、C.I.P
igment Violet45等が挙げられる。
【0037】(5)青色系有機顔料では、不溶性型アゾ
系有機顔料としては、C.I.Pigment Bl
ue25、同26、同27、同32、同41、同50等
が挙げられる。
【0038】フタロシアニン系有機顔料としては、C.
I.Pigment Blue15、同16、同17、
同68、同70等が挙げられる。
【0039】インダンスレン系有機顔料としては、C.
I.Pigment Blue60、同64、C.I.
Vat Blue4、同6等が挙げられる。
【0040】トリアリルメタン系有機顔料としては、
C.I.Pigment Blue12、同18、同1
9、同28、同53、同56、同57、同67等が挙げ
られる。
【0041】トリフェニルメタン系有機顔料としては、
C.I.Pigment Blue1、同2、同3、同
9、同10、同11、同14、同24、同59、同6
1、同62等が挙げられる。
【0042】アントラキノン系有機顔料としては、C.
I.Pigment Blue21、同22、同52、
同64、同65等が挙げられる。
【0043】(6)緑色系有機顔料では、フタロシアニ
ン系有機顔料としては、C.I.Pigment Gr
een7、同13、同25、同36、同37等が挙げら
れる。
【0044】アントラキノン系有機顔料としては、C.
I.Pigment Green47等が挙げられる。
【0045】トリフェニルメタン系有機顔料としては、
C.I.Pigment Green1、同2、同4、
同49等が挙げられる。
【0046】(7)茶色系有機顔料では、不溶性型アゾ
系有機顔料としては、C.I.Pigment Br
own1、同2、同3、同5、同23、同25、同3
2、同36等が挙げられる。
【0047】ペリレン系有機顔料としては、C.I.P
igment Brown26等が挙げられる。
【0048】アントラキノン系有機顔料としては、C.
I.Pigment Brown28、同30等が挙げ
られる。
【0049】本発明では次亜ハロゲン酸塩またはその塩
を用いて有彩色を示す有機顔料を湿式酸化を行うことに
より、一般の酸化方法(例えば空気接触による酸化法、
窒素酸化物、オゾンとの反応による気相酸化法、炭酸ガ
ス等酸化物を用いた低温プラズマ酸化法、硝酸、過マン
ガン酸カリウム、重クロム酸カリウム、過酸化水素、オ
ゾン水溶液等の酸化剤を用いる液相酸化法等の酸化方
法)より、多くのカルボキシル基又は水酸基を増加さ
せ、もっとも効果的に高い表面活性水素含有量を付与で
きる。次亜ハロゲン酸塩としては具体的には次亜塩素酸
ナトリウムや次亜塩素酸カリウムが挙げられ、次亜塩素
酸ナトリウムが反応性の点から特に好ましい。
【0050】有彩色を示す有機顔料の酸化は、一般に、
前述の有機顔料の重量に対して有効ハロゲン濃度で10
〜30%の次亜ハロゲン酸塩(例えば次亜塩素酸ナトリ
ウム)とを適量の水中に仕込み、3時間以上、好ましく
は約5〜15時間、室温で反応しうるが、酸化時間及び
酸化度を考慮して、適宜反応温度を調節できる。一般
に、有彩色を示す有機顔料の重量を基準にして、次亜ハ
ロゲン酸塩の量は100%換算で5〜300重量%であ
る。
【0051】酸化前の原料に用いる有彩色を示す有機顔
料は、微細に分散、すなわち、微分散された状態で酸化
処理されることが好ましい。すなわち酸化処理の前にミ
ル媒体及び粉砕装置を用いて微分散する。または次亜ハ
ロゲン酸塩等の水溶液中で酸化処理と共に撹拌もしくは
粉砕することにより微分散を行っても良い。
【0052】微分散は、有機顔料の粒子が平均粒径30
0nm以下、好ましくは150nm以下、100nm以
下、更に好ましくは一次粒子となるまで行う。顔料の微
分散は一般に縦型サンドミル、横型サンドミル、ボール
ミル、ロールミル、その他、どの様な分散機でもよく、
顔料の状態や酸化工程を考慮して使用すればよい。
【0053】次いで生成物を濾過し、副生塩をイオン交
換水で洗浄することにより除去する。更に必要に応じ
て、逆浸透膜や限外瀘過膜のような微細な孔径を有する
分離膜を用いて脱塩精製してもよい。塩酸等の鉱酸で酸
性化した後、適量のアンモニア水等の塩基性化合物で中
和して、再度精製後、濃縮しても良い。逆浸透膜や限外
瀘過膜のような、微細な孔径を有する分離膜を用いて精
製及び濃縮する。得られた顔料分散液をそのまま水性顔
料インキ組成物として用いうるが、その際には、有機顔
料の濃度を1〜20重量%とするのが好ましい。
【0054】濃縮された顔料分散液を更に乾燥して粉末
状顔料としてよく、または、更に濃縮して顔料濃度50
重量%程度の顔料ペーストとしてもよい。その後これら
を水性媒体に分散して適当な濃度に調節することによっ
て本発明の水性顔料インキ組成物が得られる。顔料また
は顔料組成物を水溶性樹脂の分散液または溶液に分散さ
せるには、ディゾルバー、ハイスピードミキサー、ホモ
ミキサー、サンドミル、アトライター等の分散機を使用
することが好ましい。
【0055】本発明の水性顔料インキ組成物は十分に脱
塩精製されているため筆記具及びインクジェットプリン
ター等の腐食は生じない。更に、有機顔料の表面のカル
ボキシル基の大半もしくは一部が、酸化剤として用いる
次亜ハロゲン酸塩由来のアルカリ金属塩となっているの
で、特にpHを調節する必要はない。しかしながら、本
発明の水性顔料インキ組成物に長期間にわたる良好な分
散安定性を付与するためには通常の水性染料インキと同
様に、微酸性〜アルカリ性(pH8〜10)にpHを調節
するのが好ましい。または、膜処理前または、処理中に
塩酸等の酸により液pHを酸性に調整して膜処理を終わ
らすことによりカルボン酸にしておき、インキ化の際に
アンモニアやアミンでpHや安定性を調整することも可
能である。
【0056】本発明の水性顔料インキ組成物組成物に使
用し得る塩基性化合物としては、アンモニア水、炭素数
1〜3のアルキル基で置換された水溶性脂肪族アミン
(例えば、メチルアミン、トリメチルアミン、ジエチル
アミン、プロピルアミン);炭素数1〜3のアルカノー
ル基で置換されたアルカノールアミン(例えば、エタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン);炭素数1〜3のアルキル基及び炭素数1〜3のア
ルカノール基で置換されたアルキルアルカノールアミ
ン;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び水酸化リチ
ウムのようなアルカリ金属の水酸化物、塩基性溶剤等が
挙げられる。その他4級アンモニウムを添加する事も出
来る。
【0057】本発明の有彩色を示す有機顔料は、一般に
は水性顔料インキ組成物全量に対して、0.1〜50重
量%、好ましくは1〜30重量%の範囲で含有されるこ
とが望ましい。顔料の含有量が1重量%未満では印字ま
たは筆記濃度が不十分となり、30重量%を越えると顔
料が凝集し易くなり長期保存中に沈澱が発生したり、吐
出安定性が悪くなるからである。
【0058】本発明の水性顔料インキ組成物における顔
料の平均粒径は300nm以下、特に150nm以下、
更に100nm以下であることが好ましい。顔料の平均
粒径が300nmを上回ると顔料の沈降が起こり易くな
るからである。
【0059】本発明の水性インキ組成物で用いる水性液
媒体は水を主成分とするが、水と相溶性のある有機溶媒
も含みうる。(水、水混和性有機溶媒またはこれらの混
合物を本明細書では、水性液媒体と称する。)好適に用
いうる水と相溶性を有する有機溶剤としては、アルコー
ル類、多価アルコール類、セロソルブ類、カルビトール
類等が挙げられる。
【0060】水混和性有機溶媒としては、例えばメチル
アルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
sec−ブチルアルコール及びイソブチルアルコールの
ような炭素数1〜4のアルキルアルコール;アセトン及
びジアセトンアルコールのようなケトンまたはケトンア
ルコール;テトラヒドロフラン(THF)及びジオキサン
のようなエーテル;エチレングリコール、プロピレング
リコール、ジエチレングリコール及びトリエチレングリ
コールのようなアルキレングリコール;ポリエチレング
リコール及びポリプロピレングリコールのようなポリア
ルキレングリコール;エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル及びトリエチレ
ングリコールモノエチルエーテルのような多価アルコー
ルの低級アルキルエーテル;ポリエチレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテートのような低級アルキルエー
テルアセテート;グリセリン;及び2−メチルピロリド
ン及びN−メチル−2−ピロリドンのようなピロリドン
等が挙げられる。これらの有機溶媒の使用量は特に限定
されないが、一般には3〜50重量%の範囲である。
【0061】更に、本発明の水性顔料インキ組成物に
は、本発明の所期の目的を達成し、その効果を奏し得る
範囲内において、添加剤として水性インキに用いられる
公知の素材を必要に応じて、適宜選択して適量使用する
こともできる。このような添加剤としては、例えば分散
剤(界面活性剤)、沈降防止助剤、表面張力調整剤、湿
潤剤、粘度調整剤、pH調整剤、遅乾燥性付与剤、防腐
剤、防黴剤、消泡剤等を挙げることができる。
【0062】上記分散剤としては、アニオン系、カチオ
ン系、ノニオン系及び両性系の何れの分散剤も使用し得
る。
【0063】具体的にはアニオン系分散剤としては、脂
肪塩酸、アルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールス
ルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアル
キルスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アル
キルジアリールエーテルジスルホン酸塩、アルキルリン
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポ
リオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、ナ
フタレンスルホン酸フォルマリン縮合物、ポリオキシエ
チレンアルキルリン酸エステル塩、グリセロールボレイ
ト脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセロール脂
肪酸エステル等を例示できる。
【0064】ノニオン系分散剤としては、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
アリールエーテル、ポリオキシエチレンオキシプロピレ
ンブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、フッ素系、シリコン
系等の非イオン性活性剤が例示できる。
【0065】カチオン系分散剤としては、アルキルアミ
ン塩、第4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム
塩、アルキルイミダゾリニウム塩等を例示できる。
【0066】両イオン系分散剤としては、アルキルベタ
イン、アルキルアミンオキサイド、ホスファジルコリン
等が例示できる。
【0067】本発明の水性顔料インキ組成物には印字物
または筆記文字に光沢等を与えるため、またはインキに
適度な定着性を与えるために、必要に応じて水溶性樹脂
(例えば、ビニルピロリドンの低縮合物、水溶性アルキ
ッド樹脂または水溶性アクリル樹脂)、アルコール可溶
性樹脂(例えば、フェノール樹脂、アクリル樹脂、スチ
レン−マレイン酸樹脂またはケトン樹脂)を添加するこ
ともできる。
【0068】印字画像の耐水性を考慮すると、上記の樹
脂がアンモニウム塩となっていることが好ましい。水溶
性またはアルコール可溶性樹脂は、水性顔料インキ組成
物の吐出安定性等の観点より重量比で、有機顔料の1〜
1/10以下とするのが好ましい。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、着色剤として一般に市
販されている有機顔料は親油性が強く水に分散する場
合、分散樹脂や分散剤を必要とする。それに比べて酸化
した有機顔料は、水分散性に優れた有機顔料が提供され
る。この有機顔料では表面の極性基(例えば、フェノー
ル性水酸基やカルボキシル基)の量が増加しており、同
時に表面がイオン的に活性化されている。従って、本発
明の記録液は、特に顔料分散樹脂や界面活性剤等を加え
なくても、或いは機械的な分散処理をしなくても長期間
の分散安定性に優れ、有機顔料がインキ貯蔵部で沈降す
ることはない。
【0070】また、本発明の水性顔料インキ組成物は、
インクジェット方式による記録用インキや水性ボールペ
ン等の筆記用インキとして使用した場合も、記録・筆記
特性が良好で高速度印字ができ、また、速記した場合も
文字がかすれることはない。
【0071】更に、紙面に記録された文字や図形の堅牢
性(耐光性や耐水性)に優れ、再度水に浸漬しても顔料が
流れ出すことはなく耐水性があり、日光に暴露しても染
料インキのように変退色するこがなく耐光性にすぐれ
る。本発明に用いる有機顔料は水性インキ中に高濃度で
含有させうるので、印字物の濃度に優れ、水溶性染料と
同等もしくはそれ以上の光学濃度を提供できる。
【0072】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は勿論これらに限定されるものではな
い。なお、以下の記述においては、「重量部」を「部」
と略す。
【0073】実施例1 顔料分散液の調製 市販の有機赤色顔料シンカシャレッドB RTー790
D(C.I.Pigment Violet 19:CI
BAーGEIGY社製の商品名)300gを水1000
mlに良く混合した後、横型サンドミルで5時間分散し
た。この分散液に次亜塩素酸ソーダ(有効塩素濃度12
%)450gを滴下して、50〜60℃で15時間撹拌
した。得られたスラリーを濾紙No.2(東洋アドバンテ
ィック社製)で濾過し、顔料粒子が洩れるまで水洗し
た。この顔料ウエットケーキを水3000mlに再分散
し、逆浸透膜を用いて濾液の電導度が70μSまで脱塩
した。更に、アンモニア水でpH=9.5に調節した顔
料分散液を、顔料濃度10重量%に濃縮した。得られた
顔料分散液は安定な分散性を示した。
【0074】実施例2 水性顔料インキ組成物の調製 実施例1で得られた顔料分散液50gに、エタノール5
gと2−メチルピロリドン5gを加え、更に水を加えて
全量を100gとすることにより水性顔料インキ組成物
を得た。このインキの粘度は2cps/25℃以下であ
り、顔料の平均粒径は150nmであった。なお、平均
粒径は、レーザー光拡散方式粒度分布測定機(大塚電子
社製、商品名:LPA3000/3100)を用いて測
定した。
【0075】次に、上記のインキをインクジェット記録
装置(商品名:HG5130 エプソン社製)にセット
し印字したところ、インキの吐出は安定しており、速や
かに印字され、印字物は、乾燥後水に浸漬しても顔料が
流れることはなく、耐水性は良好であった。また、用い
たノズルは一般的な水性染料インキ用であるがインキが
固化することなく、数時間後の印字テストにおいても吐
出不良はなかった。また、このインキを50℃で1ヵ月
保存しても沈降物は発生せず、平均粒径、粘度も変ら
ず、再度印字テストをしてもインキの吐出は安定してお
り、スムーズに印字できた。マクベス濃度計TR−92
7(コルモーゲン社製)でベタ印字部の光学濃度を測定し
たところ1.34であり、十分に満足できるものであっ
た。
【0076】比較例1 (a)顔料分散液の調製 市販の有機赤色顔料シンカシャレッドB RTー790
D(C.I.Pigment Violet 19:C
IBAーGEIGY社製の商品名)300gを水100
0mlに良く混合した後、横型サンドミルで5時間分散
した。
【0077】(b)水性顔料インキ組成物の調製 (a)で得られた分散液25gに、エタノール5gと2
−メチルピロリドン5gを加え、更に水を加えて全量を
100gとすることにより水性顔料インキ組成物を得
た。このインキの粘度は15cps/25℃以下であ
り、顔料の平均粒径は270nmであった。
【0078】実施例3 顔料分散液の調製 市販の青色顔料シアニンブルーBNRS(C.I.Pi
gment Blue15:東洋インキ社製の商品名)
300gを水1000mlに良く混合した後、横型サン
ドミルで2時間分散した。この分散液に次亜塩素酸ソー
ダ(有効塩素濃度12%)1000gを滴下して、10
〜20℃で12時間撹拌した。得られたスラリーを東洋
濾紙No.2で濾過し、顔料粒子が洩れるまで水洗し
た。この顔料ウエットケーキを水3000mlに再分散
し、逆浸透膜を用いて濾液の電導度が70μSまで脱塩
した。更に、この顔料分散液を顔料濃度10重量%に濃
縮した。得られた顔料分散液は安定な分散性を示した。
【0079】実施例4 水性顔料インキ組成物の調製 実施例3で得られた顔料分散液50gに、エタノール5
gと2−メチルピロリドン5gを加え、更に水を加えて
全量を100gにすることによって水性顔料インキ組成
物を得た。このインキの粘度は1.8cps/25℃以
下であり、平均粒径は100nmであった。次に、この
インキを実施例2と同様にインキジェット記録装置にセ
ットし印字したところ、インキの吐出は安定で速やかに
印字され、印字物は、乾燥後水に浸漬しても顔料が流れ
ることはなく、耐水性は良好であった。また、用いたノ
ズルは、一般的な水性染料インキ用であるが、インキが
固化することなく、数時間後の印字テストにおいても吐
出不良はなかった。また、このインキを50℃で1ヵ月
保存しても沈降物は発生せず、平均粒径、粘度も変ら
ず、再度印字テストをしてもインキの吐出は安定してお
り、スムーズに印字できた。
【0080】比較例2 (a)顔料濃厚分散液の調製 市販の青色顔料シアニンブルーBNRS(C.I.Pi
gment Blue15:東洋インキ社製の商品名)
300gを水1000mlに良く混合した後、横型サン
ドミルで2時間分散した。
【0081】(b)水性顔料インキ組成物の調製 (a)で得られた顔料分散液25gにエタノール5gと
2−メチルピロリドン5gを加え、水で全量100gと
して水性顔料インキ組成物を得た。粘度10cps/2
5℃で分散安定性は良好であった。このインキをインク
ジェット記録装置にセットし印字したところ、インキは
全く吐出しなかった。
【0082】比較例3 (a)顔料濃厚分散液の調製 市販の青色顔料シアニンブルーBNRS(C.I.Pi
gment Blue15:東洋インキ社製の商品名)
300gとジョンクリル62(スチレンアクリル樹脂水
溶液:ジョンソンポリマー社製の商品名)300gと水
1000mlに良く混合した後、横型サンドミルで10
時間分散した。平均粒径は100nmであった。
【0083】(b)水性顔料インキ組成物の調製 (a)で得られた顔料分散液20gにエタノール5g、
2−メチルピロリドン5g及び水70gを加え水性顔料
インキ組成物を得た。このインキをインキジェット記録
装置にセットして印字したところ、最初はわずか印字出
来たが、次第に濃度が薄くなりついには印字できなくな
った。
【0084】実施例5 水性顔料インキ組成物の調製 次亜塩素酸ナトリウムを用いて湿式酸化された酸化カー
ボンブラック20%水溶液30gと実施例3で得られた
顔料分散液10gに、エタノール5g、2−メチルピロ
リドン5g及びトリエタノールアミン1gを加え、更に
水を加えて全量を100部にすることによって水性顔料
インキ組成物を得た。このインキの粘度は2.0cps
/25℃以下であり、平均粒径は60nmであった。
【0085】次に、このインキを実施例1と同様にイン
キジェット記録装置にセットし印字したところ、インキ
の吐出は安定で速やかに印字され、印字物は、青味黒の
鮮やかな色をしており、乾燥後水に浸漬しても顔料が流
れることはなく、耐水性は良好であった。また、用いた
ノズルは、一般的な水性染料インキ用であるが、インキ
が固化することなく、数時間後の印字テストにおいても
吐出不良はなかった。また、このインキを50℃で1ヵ
月保存しても沈降物は発生せず、平均粒径、粘度も変ら
ず、再度印字テストをしてもインキの吐出は安定してお
り、スムーズに印字できた。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも水性液媒体と着色顔料とを含
    有する水性顔料インキ組成物において、該着色顔料が、
    有彩色を示す有機顔料を次亜ハロゲン酸及び/またはそ
    の塩を用いて湿式酸化したものである水性顔料インキ組
    成物。
  2. 【請求項2】 前記着色顔料の表面部に形成された(又
    は付与された)酸性基の少なくとも一部がアンモニウム
    塩、アミン塩、またはアルカリ金属塩となっている請求
    項1記載の水性顔料インキ組成物。
  3. 【請求項3】 前記着色顔料の平均粒径が300nm以
    下である請求項1記載の水性顔料インキ組成物。
  4. 【請求項4】 前記有彩色を示す有機顔料が、アゾ系有
    機顔料、ペリレン系有機顔料、キナクリドン系有機顔
    料、フタロシアニン系有機顔料、及びジケトピロロピロ
    ール系顔料からなる群から選択されるものである請求項
    1記載の水性顔料インキ組成物。
  5. 【請求項5】 前記着色顔料の含有量が水性顔料インキ
    組成物全量に対して、0.1〜50重量%である請求項
    1記載の水性顔料インキ組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか記載の水性顔料
    インキ組成物を含むインクジェット記録用水性顔料イン
    キ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか記載の水性顔料
    インキ組成物を含む筆記具用水性顔料インキ。
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