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JPH11188302A - 乾燥炉 - Google Patents

乾燥炉

Info

Publication number
JPH11188302A
JPH11188302A JP35900197A JP35900197A JPH11188302A JP H11188302 A JPH11188302 A JP H11188302A JP 35900197 A JP35900197 A JP 35900197A JP 35900197 A JP35900197 A JP 35900197A JP H11188302 A JPH11188302 A JP H11188302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
furnace
slit
dust
cleaning liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35900197A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Shakubo
浩 二 舎久保
Yasushige Hane
根 靖 栄 羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Trinity Industrial Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Trinity Industrial Corp filed Critical Trinity Industrial Corp
Priority to JP35900197A priority Critical patent/JPH11188302A/ja
Publication of JPH11188302A publication Critical patent/JPH11188302A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 炉内に堆積する塵埃を除去して塗装品質を向
上させると共に、乾燥炉の清掃作業に要する手間を軽減
する。 【解決手段】 炉外床下に敷設されたコンベアレール
(6) 上を走行するベース(7) と、ワーク(W) を載置する
架台(4) が、所要高さの支柱(8) を介して上下に分離し
て形成され、前記支柱(8) を乾燥炉(1) の床壁(3F)に形
成したスリット(9)から炉内に挿通してワーク(W) を炉
内で移動させて乾燥させる。そして、床面(3f)を清掃す
る際は、床面(3f)に洗浄液を流せば、洗浄液は傾斜面に
形成された床面(3f)をスリット(9) に向かって流下し、
床面(3f)に堆積した塵埃を洗い流しながら塵埃回収溝(1
6)に流れ込み、外部に排出される。したがって、床面(3
f)に落ちる塵埃が塗装不良を起こす程度の大きさに成長
する前に、洗浄液を流すだけで簡単に塵埃を除去するこ
とができ、塗装品質を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークをコンベア
で搬送しながら乾燥させるトンネル型の乾燥炉に関し、
特に塗膜を乾燥させる塗装用乾燥炉に用いて好適なもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車ボディなどの塗装ラインにおいて
は、コンベアの台車に被塗物となる自動車ボディを載せ
て搬送しながら塗装を行い、塗装終了後、被塗物を台車
ごと高温の乾燥炉に搬入して塗膜の焼付乾燥を行ってい
る。このように、台車ごと乾燥炉に搬入すれば、途中で
被塗物を載せ換える手間もなく、被塗物を搬送しながら
連続的に塗装し、乾燥させることができる。
【0003】 この場合に、被塗物を搬送するコンベア
の台車は、炉外から炉内に入り、再び炉外へ出ていくよ
うに走行し、乾燥炉の運転中は、室温の台車が次々と搬
入されて炉内の熱を奪い、その熱を炉外に持ち出すの
で、その分、熱効率が低くなり、ランニングコストが嵩
む。また、炉外を走行している間に台車に付着した塵埃
が炉内に持ち込まれ易いだけでなく、台車のローラや駆
動機構などの機械的可動部分が炉内に配設されているの
で炉内で塵埃が発生し易い。
【0004】 このため、本出願人は、ワークを搬送す
るコンベアの機械的可動部分を炉外に配した乾燥炉を提
案した(特開平8−155372号公報参照)。このコ
ンベアは、ワークを載置する架台と、コンベアレール上
を走行するベースを、所要高さの支柱を介して上下に分
離して形成し、炉外床下にコンベアレールを敷設すると
共に、前記支柱を乾燥炉の床壁に形成したスリットから
炉内に貫装して前記架台に載置したワークを炉内で移動
できるようにしたものである。このようにすれば、炉内
にコンベアの機械的可動部分がないため、熱効率にも優
れ、また、機械的可動部分により塵埃が持ち込まれたり
発生することもない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このよう
に、コンベアの機械的可動部分を炉外に配しても、乾燥
炉はその両端にワークを出し入れする出入口が形成され
ているため、ワークが出入口を通過するときなどに外気
と共に外気に含まれる微小な塵埃が炉内に持ち込まれ
る。また、乾燥炉内に吹き出される熱風はフィルタなど
の浄化装置を通過しているので清浄であるが、それでも
浄化装置で除去できなかった極めて小さな塵埃が炉内に
持ち込まれる。
【0006】 そして、これらの塵埃は、極めて微小で
あるので、直接塗膜に付着しても塗膜に悪影響を与える
ことはないが、炉内に舞い上がったり床面に降り落ちた
りを繰り返している間に、塵埃が核となって炉内空気に
含まれる有機溶剤成分がその表面に凝集し、これらが互
いにくっついて粗大化し、次第に、塗膜に悪影響を与え
る程度の大きさに成長してしまう。
【0007】 特に最近では、炉内の前段側に設置され
る輻射加熱ゾーン(暗赤ゾーン)でも、その後段に設置
される対流加熱ゾーンでも、乾燥しにくいワークの下面
に向かって熱風を勢い良く吹き付ける熱風吹出ノズルを
設けたものがあり、このタイプの乾燥炉で乾燥させた場
合、通常の乾燥炉では舞い上がることのない大きな塵埃
まで舞い上がり、これが塗膜面に付着して塗装不良を起
こすという問題があった。
【0008】 このため、塗装不良を生じさせないよう
にするには、頻繁に炉内の清掃作業を行わなければなら
なかった。そして、この清掃作業は、例えば乾燥炉の運
転を停止した後に、細かい霧状の水またはアルカリ水を
噴霧して、床面を湿らせたのち、これを作業者がモップ
や雑巾で拭き取るという極めて原始的な作業を行ってお
り、非常に手間がかかり面倒であった。
【0009】 そこで本発明は、炉内で塵埃が塗装不良
を起こす程度の大きさまで成長することを阻止すること
ができ、したがって、塵埃が塗膜に付着することに起因
する塗装不良を生ずることがなく、塗装品質の向上を図
ると共に、乾燥炉の清掃作業に要する手間と面倒を軽減
することを技術的課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、ワークを搬送するコンベアがトンネル型
の炉本体に沿って配設され、前記コンベアは、ワークを
載置する架台が、炉本体の床下に敷設されたコンベアレ
ールを走行するベースに所要高さの支柱を介して取り付
けられると共に、当該支柱がその搬送方向に沿って炉本
体の床壁に形成されたスリットから炉本体に貫通されて
前記架台に載置したワークを炉内で移動させるようにな
された乾燥炉において、炉本体は、その床面が左右両側
から前記スリットに向かう下り勾配の傾斜面に形成さ
れ、当該スリットを形成する床壁の開口部左右両端縁に
は、床面に落ちた塵埃を床面を伝って流れ落ちる洗浄液
と共に回収する塵埃回収溝が並行に配設されたことを特
徴とする。
【0011】 本発明によれば、例えば乾燥炉の運転を
停止した状態で、乾燥炉の床面に水やアルカリ水の洗浄
液を流せば、洗浄液は、左右両側から中央部のスリット
に向かう下り勾配の傾斜面に形成された床面を伝ってス
リットへ向かって流れて行く。そして、スリットを形成
する床壁の左右両端縁には、塵埃回収溝が配設されてい
るので、流れてきた洗浄液がスリットから炉外に流れ出
ることはなく、塵埃回収溝に流れ込む。したがって、乾
燥炉の床面に塵埃が堆積された凝集粗大化する前に、床
面に洗浄液を流すだけで、床面に溜まった塵埃が洗浄液
と共に塵埃回収溝内に流し込まれ、清掃作業は簡単に終
了する。
【0012】 このとき、炉本体の左右側壁に沿って、
床面に洗浄液を流す洗浄液供給設備を設けておけば、当
該洗浄液供給設備から洗浄液を流出させるだけで足り、
作業者がホースなどで洗浄液を床面に流す作業も不要に
なる。また、洗浄液は塵埃回収溝に回収されるので、ス
リットの下に配設されている駆動チェーンなどのコンベ
アの機械的可動部分が水浸しになることもない。
【0013】 さらに、塵埃回収溝は、その上面開口部
の床面側の開口端縁を床面の高さ以下に形成し、スリッ
ト側の開口端縁を床面高さより高く形成すれば、洗浄液
が床面を勢い良く流れてくることがあっても、スリット
側の開口端縁がその流れを堰き止めるので、確実に塵埃
回収溝内に流し込むことができる。さらにまた、炉本体
の左右側壁の床面の近傍に配設した熱風吹出ノズルから
床面に沿ってその左右両側から前記スリットに向かう空
気流を形成し、塵埃回収溝に接続された排出管から排気
すれば、乾燥炉の運転をしながら、床面に落ちた塵埃
を、随時、塵埃回収溝に落とし込むことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る乾燥
炉の一例を示す正面図、図2は塵埃回収溝を示す正面
図、図3及び図4は塵埃回収溝の他の例を示す正面図及
び平面図である。なお、説明の便宜上、図1において中
心線を境に右側が輻射熱によりワークを乾燥する輻射加
熱ゾーン、左側が対流熱によりワークを乾燥する対流加
熱ゾーンを示す。
【0015】 本例の乾燥炉1は、自動車ボディなどの
ワークWをコンベア2で搬送しながら乾燥させるトンネ
ル型に形成され、その前段に輻射加熱ゾーン1Aが形成
されると共に、その後段に対流加熱ゾーン1Bが形成さ
れている。そして、炉内を加熱するために、輻射加熱ゾ
ーン1Aの左右両側には、220〜230℃前後の加熱
空気を循環させて輻射熱を放射する熱風循環ダクト10
が配設され、対流加熱ゾーン1Bの左右両側には、18
0℃前後の加熱空気を吹き出す熱風吹出ダクト11が配
設されている。
【0016】 コンベア2は、ワークWを載置する架台
4が、炉本体3に沿ってその床下に形成されたコンベア
ピット5に敷設されたコンベアレール6上を駆動チェー
ンCなどにより走行駆動されるベース7に、所要高さの
支柱8を介して取り付けられ、支柱8がその搬送方向に
沿って床壁3Fに形成されたスリット9から炉内に貫通
された状態で走行するように成されている。したがっ
て、架台4にワークWを載せてコンベア2を走行させる
と、ベース7は炉外のコンベアピット5内を走行し、架
台4に載置されたワークWは炉内を搬送される。なお、
コンベアピット5はコンベアレール6及びその駆動チェ
ーンCなどを配設するために炉本体3の床下に形成した
溝状の空間であって、図1に示すように、乾燥炉1の床
壁3Fを設置面Gより高い位置に構築する場合に床壁3
Fと設置面Gの間に形成する場合に限らず、乾燥炉1の
床壁3Fを設置面Gと同じ高さに構築する場合に設置面
Gを掘って形成するものであってもよい。
【0017】 炉本体3は、その天井壁3U,左右側壁
3L,3R,床壁3Fが断熱構造に形成され、床面3f
は、左右両側からスリット9に向かう下り勾配の傾斜面
に形成されている。そして、左右側壁3L,3Rの床面
3f近傍には、ワークWの下面を乾燥させるために床面
3fに沿って左右両側から中央のスリット9に向かう空
気流を形成する熱風吹出ノズル12が、炉本体3の長手
方向に沿って各ダクト10,11に所定間隔で開口形成
されると共に、床面3fに水やアルカリ水その他の洗浄
液を流下させる洗浄液供給管(洗浄液供給設備)13が
配設されている。なお、洗浄液供給管13は、床面3f
に洗浄液を流下させるものに限らず、必要に応じて左右
側壁面に向けて洗浄液を噴霧するように設けてもよい。
【0018】 なお、熱風吹出ノズル12の正面には、
ディフューザ14が配設されて、当該ノズル12とディ
フューザ14とでエゼクタ15が形成され、ノズル12
から吹き出された熱風がディフューザ14ののど部を通
過するときに周囲の空気を吸い込んで、ノズル12から
吹き出される風量以上の風量で空気を噴射するようにな
されている。
【0019】 また、スリット9を形成する床壁3Fの
開口部左右両端縁には、床面3fに溜まった塵埃を当該
床面3fを伝って流れ落ちる洗浄液や空気流と共に回収
する塵埃回収溝16が並行に配設されている。この塵埃
回収溝16の上面開口部17は、床面3f側の開口端縁
17fが床面3fの高さと等しいか、または、それより
低く形成されると共に、スリット9側の開口端縁17s
が床面3fの高さより高く形成されて堰を成している。
【0020】 塵埃回収溝16には、前記洗浄液供給管
13から床面3fに沿って流下される洗浄液や空気流と
共に塵埃を吸入して排出する排出管18が接続され、当
該排出管18は、洗浄液を吸引排出する排液管19と、
空気を吸引する排気管20に分岐されている。そして、
排液管19には、洗浄液供給管13に送給される洗浄液
の流量と同程度の吸入量で当該塵埃回収溝16に流入し
た洗浄液を吸入する吸引ポンプ21と、未使用時に当該
排液管19を閉鎖するバルブ22が介装されている。ま
た、排気管20には、床面3fの傾斜に沿って流れる空
気流と共に塵埃を吸引する排気ファン23と、未使用時
に当該排気管23を閉鎖するダンパ24と、フィルタ2
5が介装されている。
【0021】 以上が本発明の一例構成であって、次に
その作用を説明する。まず、輻射加熱ゾーン1Aの熱風
循環ダクト10及び対流加熱ゾーン1Bの熱風吹出ダク
ト11に熱風を供給して乾燥炉1を立ち上げ、次いで、
コンベア2を起動させてワークWを搬送すると、ワーク
Wは輻射加熱ゾーン1Aを通過するときは主として熱風
循環ダクト10の輻射熱により、また、対流加熱ゾーン
1Bを通過するときは炉内に吹き出される熱風により加
熱されて乾燥される。
【0022】 また、これと同時に、各ゾーン1A,1
Bの左右側壁3L,3Rに配設された熱風吹出ノズル1
2から熱風が吹き出されて、床面3fに沿って左右両側
から中央のスリット9に向かう空気流が形成され、ワー
クWの下面が乾燥される。このとき、乾燥炉1の出入口
から流入する外気や、乾燥炉1内に吹き出される熱風に
含まれる微小な塵埃が炉内で舞っている間に、その表面
に炉内空気に含まれる有機溶剤成分が凝集し、これらが
互いにくっついて粗大化する。そして、自重により炉内
の床面3fに落ちると、熱風吹出ノズル12により形成
された空気流によりスリット9に向かって吹き動かされ
る。ここで、排気管20に介装された排気ファン23を
稼動させておけば、塵埃は下り勾配の傾斜面に形成され
た床面3fをスリット9に向かってスムースに移動して
塵埃回収溝16に吸い込まれ、排出管18及びこれに連
通する排気管20を通って外部に排出される。したがっ
て、炉内空気が清浄に維持されるので、塗装不良が減少
して、さらに、塗装品質を向上させることができる。ま
た、炉内の汚れも減少するので、頻繁に清掃作業を行う
必要がない。特に、従来2〜3週間に1回程度の割合で
行われていた乾燥炉1内の点検時には、天井面,左右側
壁面及び床面3fの全体清掃を行う必要がなくなり、ダ
クトなど部分清掃で足り、さらに、全体清掃は2〜3カ
月に1回程度行えば十分であるので、清掃作業に要する
労力を大幅に低減することができる。
【0023】 そして、2〜3カ月に1回の全体清掃を
行う場合は、乾燥炉1の運転を停止した状態で、洗浄液
供給管13から洗浄液を流出させると共に、排液管19
に介装されている吸引ポンプ20を前記洗浄液の供給量
と同程度の排水能力で運転する。床面3fは左右両側か
らスリット9に向かう下り勾配の傾斜面で形成されてい
るので、洗浄液は床面3fを流下して床面3f上に堆積
した塵埃を押し流しながらスリット9の手前で塵埃回収
溝16に流れ込み、床面3fに溜まった塵埃は炉内で舞
い上がることなく洗浄液と共に排出管18及び排液管1
9を介して排出される。このように、2〜3カ月に一回
程度行われる全体清掃の作業においても、床面3fは洗
浄液を流下させるだけで堆積した塵埃を清掃除去するこ
とができるので、左右側壁,天井面及びダクト類のみを
清掃すれば足り、その労力が著しく軽減される。
【0024】 なお、このとき、洗浄液はスリット9に
流入する前に塵埃回収溝16に流れ込むので、飛沫がス
リット9から外部へ飛散する程度で、洗浄液が大量に溢
れ出ることはない。また、本例のように、塵埃回収溝1
6のスリット9側の開口端縁17sを床面3fより高い
堰に形成すれは、床面3fを流下する洗浄液の流量を多
くしてスリット9に向かって勢い良く流れ込むときで
も、塵埃回収溝16の開口端縁17sに確実に堰き止め
られるので、決してスリット9からその下方に配設され
ているコンベア2に溢れ落ちることはない。このよう
に、本例では、洗浄液を流すだけで塵埃を除去すること
ができ、しかもコンベア2を濡らすこともない。
【0025】 図3及び図4は塵埃回収溝16の他の例
の正面図及び平面図を示し、本例では、スリット9を隔
てて対向する塵埃回収溝16の開口端縁17sに、開閉
可能な一対のフラップ30R,30Lが蝶番31,31
を介して取り付けられている。そして、フラップ30
R,30Lは、図3に示すように、先端32が当接され
て閉じた状態で正面から見て山形に突き合わされてい
る。また、各フラップ30R,30Lの間に支柱8が進
入する進入側端縁33R,33Lは、図4に示すように
その上面から見て、根元34側から先端32側へ向かっ
て支柱8の進行方向に傾斜して形成されている。したが
って、フラップ30R,30Lが閉じているときに、支
柱8が進入してくると、支柱8が進入側端縁33R,3
3Lを左右に押し広げながら移動するので、各フラップ
30R,30Lは自動的に開かれる。そして、支柱8が
通過し終わると、各フラップ30R,30Lはその自重
により、もしくは、バネ(図示せず)の弾性により自動
的に閉じる。なお、フラップ30R,30Lをゴム板や
樹脂板などで形成し、その根元側を塵埃回収溝16の開
口端縁17sに固定してもよい。この場合は、支柱8の
通過に伴い、各フラップ30R,30Lが撓んで押し開
かれ、また、支柱8が通過し終わると、各フラップ30
R,30Lはその弾性により自動的に閉じる。
【0026】 このように本例では、支柱8が通過しな
ければ、フラップ30R,30Lが開かず、スリット9
の隙間が閉じられているので、洗浄液や空気流により塵
埃回収溝16に落とし込まれる塵埃が、スリット9を通
過してその下に配設された駆動チェーンCなどのコンベ
ア2の機械的可動部分に降りかかることがなく、また、
外気の進入や、炉内空気の漏洩を極力抑えることがで
き、したがって、炉内の熱効率が低下することもない。
【0027】 なお、上述の説明では、炉内に洗浄液供
給管13を配し、洗浄液を自動的に床面3fに流下させ
る場合について説明したが、もちろん、ノズルを先端に
つけた洗浄液ホースなどを用いて作業者が散水すること
により、洗浄液を床面3fに流下させるようにしてもよ
い。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、床
面に落ちた塵埃を洗浄液と共に塵埃回収溝内に流し込む
ことができるので、床面の清掃作業に要する労力を著し
く軽減することができ、しかも、乾燥炉の床面に落ちる
塵埃が塗装不良を生ずる程度の大きさに成長する前に、
その床面を清掃することにより塵埃を簡単に炉外に排出
できるので、塵埃が塗膜に付着することに起因する塗装
不良を生ずることがなく、塗装品質を向上させることが
できるという大変優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る乾燥炉の一例を示す正面図。
【図2】 塵埃回収溝を示す正面図。
【図3】 塵埃回収溝の他の例を示す正面図。
【図4】 その平面図。
【符号の説明】
1・・・・・乾燥炉 W・・・・・ワーク 2・・・・・コンベア 3・・・・・炉本体 3F・・・・床壁 3f・・・・床面 4・・・・・架台 6・・・・・コンベアレール 7・・・・・ベース 8・・・・・支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F26B 15/16 F26B 15/16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク(W)を搬送するコンベア(2)
    がトンネル型の炉本体(3)に沿って配設され、前記コ
    ンベア(2)は、ワーク(W)を載置する架台(4)
    が、炉本体(3)の床下に敷設されたコンベアレール
    (6)を走行するベース(7)に所要高さの支柱(8)
    を介して取り付けられると共に、当該支柱(8)がその
    搬送方向に沿って炉本体(3)の床壁(3F)に形成され
    たスリット(9)から炉本体(3)に貫通されて前記架
    台(4)に載置したワーク(W)を炉内で移動させるよ
    うになされた乾燥炉において、炉本体(3)は、その床
    面(3f)が左右両側から前記スリット(9)に向かう下
    り勾配の傾斜面に形成され、当該スリット(9)を形成
    する床壁(3F)の開口部左右両端縁には、床面(3f)に
    落ちた塵埃を床面(3f)を伝って流れ落ちる洗浄液と共
    に回収する塵埃回収溝(16)が並行に配設されたことを
    特徴とする乾燥炉。
  2. 【請求項2】 塵埃回収溝(16)の上面開口部(17)
    は、床面(3f)側の開口端縁(17f) が床面 (3f) の高さ
    以下に形成されると共に、スリット(9)側の開口端縁
    (17s) が床面 (3f) の高さより高く形成された請求項1
    記載の乾燥炉。
  3. 【請求項3】 炉本体(3)の左右側壁(3L,3R)に沿
    って、床面(3f)に洗浄液を流す洗浄液供給設備 (13)
    が配設されてなる請求項1又は2記載の乾燥炉。
  4. 【請求項4】 炉本体(3)の左右側壁(3L,3R)に
    は、床面(3f)の近傍に、床面(3f)に沿ってその左右
    両側から前記スリット(9)に向かう空気流を形成する
    熱風吹出ノズル(12)が配設され、前記塵埃回収溝 (1
    6) には、当該溝(16)内に溜まった塵埃を外部へ排出
    する排出管 (18) が接続されてなる請求項1乃至3記載
    の乾燥炉。
JP35900197A 1997-12-26 1997-12-26 乾燥炉 Pending JPH11188302A (ja)

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JP35900197A JPH11188302A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 乾燥炉

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JP35900197A JPH11188302A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 乾燥炉

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ID=18462231

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JP35900197A Pending JPH11188302A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 乾燥炉

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JP (1) JPH11188302A (ja)

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