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JPH11185357A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

Info

Publication number
JPH11185357A
JPH11185357A JP9356832A JP35683297A JPH11185357A JP H11185357 A JPH11185357 A JP H11185357A JP 9356832 A JP9356832 A JP 9356832A JP 35683297 A JP35683297 A JP 35683297A JP H11185357 A JPH11185357 A JP H11185357A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cartridge
picker
optical disk
magazine
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9356832A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihisa Tanaka
稔久 田中
Hiroshi Arai
浩 新井
Ikufumi Honda
郁文 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemi Con Corp
Nikon Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemi Con Corp, Nikon Corp filed Critical Nippon Chemi Con Corp
Priority to JP9356832A priority Critical patent/JPH11185357A/ja
Publication of JPH11185357A publication Critical patent/JPH11185357A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送機構の部品点数の削減と簡素化およびコ
スト低減を図るとともに、信頼性を向上させる。 【解決手段】 カートリッジの搬送機構25をピッカー
30と、このピッカー30を案内する案内部材31で構
成する。ピッカー30は、爪部材36を備え、水平駆動
用モータ32によって移動される。案内部材31は、案
内軸56に沿って垂直駆動用モータ33により昇降され
る。また、案内部材31は、2つの案内軌道45,46
を有し、これらの軌道によって爪部材36を開閉させ
る。案内軌道45はレール42と仕切壁53によって形
成された溝からなり、レール42の外側面が爪部材36
のローラ48の軌道面を形成する。案内軌道46は仕切
壁53と外壁55によって形成された溝からなり、仕切
壁53の外側面が爪部材36のローラ48の軌道面を形
成する。両案内軌道45,46の連通部Rには、爪部材
36の軌道を切り替える軌道チェンジレバー47が設け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気ディスクま
たは光ディスク等の情報記録媒体を用いた光ディスク装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスクを用いた光ディスク装
置としては、通称スタンドアロン型と呼ばれるものと、
ミュージックボックス型と呼ばれるものとの2種類があ
る。前者は、1台の光ディスクドライブ(以下、ドライ
ブという)を備え、このドライブに光ディスクを内蔵し
た光デイスクカートリッジ(以下、カートリッジとい
う)を装着し、コンピュータメモリーとしてホストコン
ピュータと接続するようにしたものである。一方、後者
は、主として大容量のメモリを必要とする場合に用いら
れるもので、複数のドライブを備えるとともに、複数の
光ディスクを同時に収納しており、必要な光ディスクを
自動的に取り出して指定されたドライブに装着すること
により情報の記録、再生または消去を行うようにしたも
のである。
【0003】また、最近では、複数の光ディスクに多く
の情報を高転送で記憶し、さらに複数のディスクをセッ
トで持ち運びできるようにした装置も提案されている
(特願平8−249984号)。
【0004】図16に従来のミュージックボックス型光
ディスク装置におけるカートリッジの搬送機構を示す。
この搬送機構1は、カートリッジ2を挟持する2つの開
閉自在な爪部材4を備えたピッカー3と、このピッカー
3を進退移動させる水平駆動用モータ5およびねじ棒6
と、ピッカー3を反転させる反転駆動用モータ7と、ピ
ッカー3を昇降自在に案内する案内軸8aと駆動用スク
リュー8bと、このスクリュー8bを回転してピッカー
3を昇降させる垂直駆動用モータ9と、カートリッジ2
の有無を検出するセンサ10等を備えている。駆動用ス
クリュー8bの下端には、モータ9の回転が伝達される
伝達歯車11が固定されている。なお、12はピッカー
3の取付板である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の光ディ
スク装置における搬送機構1においては、爪部材4の開
閉をソレノイドとセンサを用いて行なっているため、部
品点数が増加し、機構自体が複雑化するとともに、高価
で大型になるという問題があった。
【0006】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、搬送機
構の部品点数の削減と簡素化およびコスト低減を図ると
ともに、信頼性を向上させるようにした光ディスク装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、光ディスクを内蔵した複数の光ディスクカ
ートリッジを装填可能な光ディスクドライブと、前記光
ディスクカートリッジを収納するマガジンが装填される
マガジン装填部と、このマガジン装填部に装填される前
記マガジン内の光ディスクカートリッジを前記光ディス
クドライブへ搬送する搬送機構とを備え、前記搬送機構
を、前記マガジン内の光ディスクカートリッジを挟持す
る爪部材を有するピッカーと、このピッカーを移動させ
る駆動装置と、前記ピッカーの移動時における前記爪部
材を開閉する2つの案内軌道を有する案内部材とで構成
したことを特徴とする。本発明においては、案内部材に
設けた2つの案内軌道によって爪部材を開閉することに
より光ディスクカートリッジの挟持状態を解除するよう
にしているので、爪部材を開閉するための駆動源を必要
とせず、搬送機構の構成を簡素化できる。
【0008】また、本発明は、光ディスクカートリッジ
の有無を検出する検出手段を搬送機構に設けたことを特
徴とする。本発明においては、光ディスクカートリッジ
の有無を確実に検出することができる。
【0009】また、本発明は、検出手段による検知信号
に基づき、ピッカーによる光ディスクカートリッジの挿
抜動作が正常に行われなかったときには再度挿抜動作を
行わせるように構成したことを特徴とする。本発明にお
いては、挿抜動作が正常に行われなかったとき、再度挿
抜動作を行うので、位置ずれなどを起こした光ディスク
カートリッジを誤って光ディスクドライブへ搬送するこ
とがない。
【0010】さらに、本発明は、ピッカーの水平方向の
位置を検知するセンサと、案内部材の垂直方向の位置を
検知するセンサとを備え、前記ピッカーの水平方向の位
置情報をピッカーの駆動装置に加えられるパルス数から
得るとともに、前記案内部材の垂直方向の位置情報を案
内部材の駆動装置に加えられるパルス数から得て、各々
の駆動装置のパルスカウントの初期値を前記各センサの
出力に対応して設定したことを特徴とする。本発明にお
いては、ピッカーと案内部材を高い位置精度で制御する
ことができるので、カートリッジの挿抜、光ディスクド
ライブへの装着が確実で、信頼性を向上させる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る光
ディスク装置の一実施の形態を示す斜視図、図2は同装
置の断面図、図3はカートリッジの搬送機構の分解斜視
図、図4は同搬送機構の平面図、図5は案内部材の断面
図である。これらの図において、光ディスク装置20
は、箱型の筐体21を備えている。この筐体21の内部
には、筐体21の前面に開放しマガジン22が装填され
るマガジン装填部23と、このマガジン装填部23の下
方に位置して積層配置された複数のドライブ24と、前
記マガジン装填部23内に装填されたマガジン22内の
各カートリッジ2を前記ドライブ24へ搬送する搬送機
構25等が配設され、さらに前記マガジン装填部23の
上方には電源および回路部26が設けられている。ま
た、前記マガジン装填部23は、前記マガジン22が設
置される引出し自在なトレー27を備えている。
【0012】ここで、本実施の形態においては、6枚の
カートリッジ2を収納するマガジン22と、6つのドラ
イブ24を備え、一度に6枚のカートリッジ2が装填可
能である。マガジン22を図2に示すようにマガジン装
填部23内にトレー27によって装填すると、検出手段
がマガジン22の装填を検知し、正常に装填された場
合、搬送機構25が全てのカートリッジ2をマガジン2
2から順次抜き出して各ドライブ24へ搬送した後、光
ディスクヘの情報の記録、再生、消去が可能となる。一
方、正常に装填されていない場合は、不適と判断して再
度装填のやり直しを行わせる。マガジン22の装填は、
手動に限らず自動装填であってもよい。次に、前記搬送
機構25の構成等を図3〜図5に基づいて詳細に説明す
る。
【0013】図3〜図5において、前記搬送機構25
は、ベース板43と天板51間に介在されカートリッジ
2の図4において矢印で示す挿抜方向(水平方向)に進
退移動自在なピッカー30と、このピッカー30を案内
する長さの異なる2個の案内部材31と、前記ピッカー
30を進退移動させる水平駆動用モータ32等からなる
カートリッジ搬送部25Aと、このカートリッジ搬送部
25Aを昇降させる垂直駆動用モータ33等を備えてい
る。
【0014】前記ピッカー30は、平面視コ字状に形成
された爪取付部材35と、この爪取付部材35の各角部
に対向するように設けられカートリッジ2を挟持する2
つの爪部材36と、爪取付部材35に対してカートリッ
ジ2の挿抜方向に移動可能に取付けられた遮光板37お
よび複数個のコロ38等で構成されている。爪部材36
は、平面視L字状を呈し、基端部が前記爪取付部材35
の上面に突設したピン39によって軸支されることによ
り水平面内において回動自在である。そして、その先端
部にはカートリッジ2の側面に設けられているクリッパ
ースロットと呼ばれる凹部40に係合する爪36aを一
体に有し、かつトーションばね41によって閉方向、す
なわち爪36aが凹部40に係合する方向に付勢されて
いる。
【0015】前記遮光板37は、後述する2つのセンサ
61,62をそれぞれ作動させる2つの検出片37a,
37bとから一体に形成されており、図示していないば
ねによって前方に付勢されている。したがって、ピッカ
ー30が前進移動してカートリッジ2に押し付けられる
と後方に移動する。前記コロ38は、前記爪取付部材3
5の両側部35a,35aに立設した側板35b,35
cにそれぞれ2つずつ設けられ、前記案内部材31の上
面に設けたレール42上を転動する。
【0016】前記案内部材31は、長さが異なる以外は
略対称に形成されているので、同一の符号を付して一緒
に説明する。案内部材31は、前記ピッカー30の移動
方向に長く延在するように形成され、ベース板43上に
所定の間隔を保って平行に成るように取付けられてい
る。案内部材31の上面側には、前記レール42と、こ
のレール42に沿って長く延在しカートリッジ2の下面
側縁部を移動自在に支承する支承部44が設けられてい
る。この支承部44はレール42の内側に設けられてい
る。一方、レール42の外側には高さの異なる2つの
壁、すなわち仕切壁53と外壁55がレール42と平行
に突設されている。レール43と仕切壁45の間の溝お
よび仕切壁53と外壁55の間の溝は、それぞれ案内軌
道54,46を形成し、レール43の外側面と仕切壁5
3の外側面が後述するローラ48の軌道面45a,46
aをそれぞれ形成している。なお、レール42と仕切壁
53は、図5に示すように略同一高さで、外壁55より
低く設定されている。
【0017】前記2つの案内軌道45,46は、前記ピ
ッカー30がマガジン22内のカートリッジ2を抜き出
すときと、カートリッジ2をマガジン22に返却または
ドライブ24内に装着するときに前記爪部材36を開閉
するために用いられるものである。すなわち、カートリ
ッジ2をマガジン22から抜き出すときに内側の案内軌
道45の軌道面45aが爪部材36の屈曲部に設けたロ
ーラ48を案内して爪部材36をカートリッジ2の凹部
40に係合させ、カートリッジ2をマガジン22に返却
またはドライブ24内に装着するときには外側の案内軌
道46の軌道面46aが前記ローラ48を案内し、爪部
材36を開いた状態に保持する。2つの案内軌道45,
46の後端部は互いに連通し、この連通部Rに爪部材3
6が通る軌道を変更するための軌道チェンジレバー47
が設けられている。
【0018】また、内側の案内軌道45の軌道面45a
の前端部には、外側に傾斜した傾斜部50と、これに続
く直線部50aが設けられている。一方、仕切壁53の
前端部には、前記直線部50aに対応して凹部51が形
成されている。前記傾斜部50はカートリッジ2を挟持
する直前において爪部材36を開かせるために設けら
れ、凹部51はそのときに前記ローラ48を逃がすため
のものである。前記爪部材36は、前記レール42の上
面に沿って往復移動し、そのとき前記ローラ48がレー
ル42の外側面、すなわち軌道面45a、または仕切壁
53の外側面、すなわち軌道面46aに沿って転動す
る。なお、案内軌道45、46は一往復毎に爪部材36
の軌道を切り替える。この爪部材36の軌道変更につい
てはさらに詳細に後述する。前記天板51は前記外壁5
5の上面に固定されることにより前記ピッカー30およ
び案内部材31を覆っている。
【0019】前記軌道チェンジレバー47は、前記案内
軌道45,46の連通部Rに後端側が水平方向に回動自
在に軸支されて配設され、前端側に平面視三角形の凸部
47aを一体に有している。そして、トーションばね5
2によって内側方向(図4において矢印B方向)の復帰
習性が付与されることにより通常ストッパ54(図8参
照)に圧接し規制されている。軌道チェンジレバー47
の高さは、前記レール42と仕切壁53の高さより低
く、凸部47aの高さが前記レール42と仕切壁53の
高さと略等しい、これは、爪部材36の軌道を切り替え
るとき、前記ローラ48を凸部47aの側面に当接させ
るためである。
【0020】前記ベース板43は、筐体21内に垂直に
立設された2本の案内軸56,56にスライド軸受5
7,57を介して上下動自在に保持されている。ベース
板43には、前記2つの案内部材31と、前記ピッカー
30を進退移動させる前記水平駆動用モータ32および
その回転伝達機構60と、ピッカー30の水平方向の原
点位置を検出する光電式のセンサ61と、カートリッジ
2の有無を検出するセンサ62と、ベース板43自体の
垂直方向の原点位置を検出する光電式のセンサ63等が
設けられている。水平駆動用モータ32としては、ステ
ッピングモータが用いられる。回転伝達機構60として
は、前後2つのプーリ65,65間に張設された歯付き
ベルト66が用いられ、このベルト66に前記ピッカー
30の爪取付部材35が取付板67を介して固定されて
いる。したがって、水平駆動用モータ32を駆動してベ
ルト66を走行させると、ピッカー30は案内部材31
の上面に沿って前進または後退する。
【0021】前記ベース板43の後方には、取付板70
が垂直に立設されており、この取付板70には前記カー
トリッジ搬送部25Aを昇降させる前記垂直駆動用モー
タ33とその回転伝達機構72が取付けられている。垂
直駆動用モータ33としては、ステッピングモータが用
いられる。回転伝達機構72は、前記水平駆動用モータ
32の回転伝達機構60と同様に2つのプーリ73,7
3と、これらのプーリ間に張設された歯付きベルト74
が用いられ、このベルト74に固定したプレート75に
前記ベース板43上に設けたブラケット76が固定され
ている。したがって、垂直駆動用モータ33を駆動して
ベルト74を走行させると、カートリッジ搬送部25A
は2本の案内軸56に沿って昇降する。
【0022】前記2つのプーリ73,73のうち、下方
のプーリ73は前記垂直駆動用モータ33の出力軸に固
定され、上方側のプーリ73にはブレーキユニット77
が設けられている。このブレーキユニット77は、案内
部材31の位置精度を確保するために用いられるもの
で、通電時においてはベルト74に対して全く作用せ
ず、無通電時にベルト74を制動することにより案内部
材31等の自重による下降を阻止する。また、装置への
電源供給が無い場合においても案内部材31が遊動しな
いように機能させている。
【0023】図2および図3において、さらに前記ベー
ス板43の下方には、反力発生機構28が設けられてい
る。この反力発生機構28は、3本の連結ピン81によ
って一連にかつ屈曲自在に連結された4つの連結部材8
3〜86と、中間部の連結部材84,85を互いに開脚
する方向に付勢するねじりコイルばね87とで構成さ
れ、前記カートリッジ搬送部25Aの重量と釣り合いを
保つ反力を発生させることにより、カートリッジ搬送部
25Aを任意の高さ位置に安定に保持する。上端の連結
部材83は前記ベース板43の下面に固定され、下端の
連結部材86は筐体内部のフレーム88に固定されてい
る。なお、反力発生機構28は屈曲したとき、ドライブ
24に当接しない位置に設けられている。
【0024】次に、上記構成からなる搬送機構25の動
作を図3、図4〜図15に基づいて説明する。装置の電
源を投入し、マガジン22がマガジン装填部23に装填
されると、検出手段がマガジン22を検出し、その検出
信号を制御部(CPU)に送る。CPUはマガジン22
が正常に装填されていると判断すると、搬送機構25の
搬送制御回路に駆動信号を送る。これにより、先ず水平
駆動用モータ32が駆動してピッカー30を水平位置原
点センサー61に向かって移動させる。水平位置原点セ
ンサー61を遮光板37の検出片37aが横切った瞬間
をトリガとして水平駆動用モータ32のパルスカウンタ
に所定のカウント値をセットする。その後、案内部材3
1を垂直位置原点センサー63に向かって移動させる。
垂直位置原点センサー63が筐体21内に設けた垂直遮
光板90のエッジを横切った瞬間をトリガとして垂直駆
動用モータ33のパルスカウンタに所定のカウント値を
セットする。以後水平、垂直方向の移動位置はパルスの
カウントによって制御される。
【0025】次に、マガジン22内のカートリッジ2を
搬送機構25によって取り出す動作を図4〜図13を用
いて説明する。図4はピッカー30が水平原点位置にあ
る状態を示す。この状態において、爪部材36は案内軌
道45,46の連通部Rに位置し、ローラ48が内側の
案内軌道45内にあってトーションばね41の力により
レール42の外側面、すなわち軌道面45a(図5)に
押し付けられている。したがって、ピッカ一30を前進
移動させるとローラ48は案内軌道45内を軌道面45
aに沿ってカートリッジ2に向かって前進する。一定距
離前進すると、ローラ48が図6に示すように軌道面4
5aの傾斜部50に乗り上げるため、爪部材36はトー
ションばね41に抗して開き、爪36aがカートリッジ
2の側面に当接する(図7)。さらに前進してローラ4
8が直線部50aに移行すると、爪36aは図8に示す
ようにカートリッジ2の凹部40に落ち込み、カートリ
ッジ2を2つの爪部材36で挟持する。この際のピッカ
ー30の前進距離は、水平駆動用モータ32に加えられ
るパルス数によって高精度に制御される。カートリッジ
2は爪部材36によって挟持されると、ピッカー30と
一体の動きをすることになる。この時、遮光板37はカ
ートリッジ2によって押圧されるため、付勢手段に抗し
て後方へ移動する。ピッカー30を所定距離前進させて
爪部材36がカートリッジ2を挟持した後、水平駆動用
モータ32を逆転させてピッカ一30を後退させる。ピ
ッカー30が後退すると、爪部材36のローラ48は案
内軌道45に沿って移動し、ピッカー30が略水平原点
位置近くまで後退すると、図9に示すように軌道チェン
ジレバー47の凸部47aに当接してこれを押圧する。
そのため、軌道チェンジレバー47はトーションばね5
2に抗して外側に回動し、ローラ48の通過を許容す
る。そして、ローラ48が凸部47aを通過すると、図
10に示すようにトーションばね52の復帰力により元
の状態に復帰する。
【0026】このようにしてピッカー30が水平原点位
置まで後退すると、遮光板37がカートリッジ2によっ
て押された分だけ後退するため、検出片37bがカート
リッジ有無センサー62にかかってその光を遮断し、こ
れによってカートリッジ2の有無が間接的に検出され
る。爪部材36がカートリッジ2を挟持していない場合
は、遮光板37が後方に移動しないため、センサ62は
検出片37bの存在を検出することができず、その信号
に基づきCPUが力一トリッジ2が無いと判断し、ピッ
カー30に再度カートリッジ2を取りに行くリトライ動
作を行わせる。
【0027】カートリッジ2をマガジン22から正常に
抜き出したと判断すれば、図10の状態を保ったままピ
ッカー30を案内部材31とともに後述するフローチャ
ートにしたがって下降させた後、前進させて挟持してい
るカートリッジ2をドライブへ装着する。このようにし
て全てのカートリッジ2が所定時間内に各ドライブ24
に順次装着されると、ドライブ24は順次レディとな
る。全てのカートリッジ2の装着が終了し、正常に装着
されたことが確認されると、光ディスクへの情報の記
録、再生、消去が可能な状態となる。なお、ピッカー3
0の垂直移動は、垂直駆動用モータ33によって案内部
材31を垂直方向に移動させることで行う。垂直方向の
位置制御は垂直駆動用モータ33に加えるパルス数によ
って行う。
【0028】ピッカー30を案内部材31とともに垂直
移動させた後、ピッカー30を前進させると、爪部材3
6は、図11に示すようにローラ48が軌道チェンジレ
バー47の凸部47aに後方から突き当たることにより
トーションばね41に抗して外側へ開く。そのため、爪
36aがカートリッジ2の凹部40から外れ、カートリ
ッジ2の挟持状態を解除する。さらに前進するとローラ
48は凸部47aの外側を通って外側の案内軌道46に
入り、軌道面46aに沿って移動する。このため、カー
トリッジ2は爪部材36から解放された状態でピッカー
30と一体に前進する。ピッカー30が一定距離前進
(図12)してローラ48が図13に示すように案内軌
道46の前端位置まで移動すると、カートリッジ2は所
定のドライブ24に装着またはマガジン22の指定の入
り口から収納される。しかる後、ピッカー30を後退さ
せると、ピッカー30上のカートリッジ2は爪部材36
によって係止されていないので、ドライブまたはマガジ
ン内にそのまま残る。爪部材36は案内軌道45,46
の連通部Rの位置まで戻ると、ローラ48が軌道チェン
ジレバー47の凸部47aを通過するので、トーション
ばね41の力により内側に回動してローラ48を案内軌
道45内に位置させ、図4に示す状態に再び戻る。
【0029】遮光板37は、カートリッジ2が正常にド
ライブ24あるいはマガジン22に挿入されると、カー
トリッジ2から解放されて元の位置に戻るため、カート
リッジ有無センサー62は遮光板37の検出片37bを
検出することができず、その信号によりCPUはカート
リッジ2が無いと判定する。カートリッジ2が正常に挿
入されないときは、再度カートリッジ2の挿入動作を行
わせる。
【0030】図14にカートリッジロードのフローチャ
ートを示す。先ず、ステップ100によりピッカー30
をマガジン22へ移動させると、爪部材36がマガジン
22内のカートリッジ2を挟持して取り出す(ステップ
101)。取り出されたカートリッジ2は上記したセン
サー62によって検出され(ステップ102)、ある場
合はピッカー30が指定ドライブ24へ移動し(ステッ
プ103)、カートリッジ2を装着する(ステップ10
4)。ステップ105によりドライブ24がカートリッ
ジ2を受け取ったか否かを検知し、正常に受け取った場
合は、カートリッジ2の装着動作を終了し、受け取らな
い場合はステップ106によりリトライを行い、所定回
数のリトライを行ってもカートリッジ2が装着されない
と判断すると、CPUはエラー信号の送信によってエラ
ーとして処理し(ステップ107)、カートリッジロー
ドを終了させる。
【0031】上記ステップ102において、カートリッ
ジ2が検出されない場合は、ステップ108によりリト
ライを行い、リトライが成功すれば上記ステップ103
に戻る。一方、所定回数のリトライを行ってもカートリ
ッジ2を取り出すことができないと判断すると、CPU
はエラー信号の送信によってエラーとして処理し(ステ
ップ109)、カートリッジロードを終了する。
【0032】図15にカートリッジイジェクトのフロー
チャートを示す。ステップ130において、CPUから
の指令に基づいてピッカー30を指定ドライブ24へ移
動させる。次に、CPUがドライブ24にカートリッジ
2の排出指令を行うと、ドライブ24はカートリッジ2
を排出し(ステップ131)、これをピッカー30が受
取る(ステップ132)。排出しない場合は、再度トラ
イさせる。ピッカー30がカートリッジ2を受け取った
か否かを判定し(ステップ133)、受け取ったと判定
したときは、ステップ134によってピッカー30をマ
ガジン22の指定入り口へ移動させ、カートリッジ2を
マガジン22へ収納し(ステップ135)、カートリッ
ジイジェクトを終了する。一方、カートリッジ1を受け
取っていないときは、CPUからの指令によりリトライ
を行い(ステップ136)、リトライが成功すれば上記
ステップ134に戻る。所定回数のリトライを行っても
カートリッジ1を受け取ることができないと判断する
と、CPUはエラー信号の送信によってエラーとして処
理し(ステップ137)、カートリッジイジェクトを終
了する。
【0033】本発明においては、2つの案内軌道45,
46とピッカー30の移動によって爪部材36を開閉す
るようにしているので、爪部材36を開閉するための駆
動源を設ける必要がなく、部品点数の削減、装置の簡素
化およびコスト低減を図ることができる。また、ピッカ
ー30と案内部材31を移動させるための駆動モータと
して、それぞれステッピングモータを用い、その各々に
加えられるパルス数からピッカー30と案内部材31の
位置情報を得るようにしているので、高精度に位置制御
することができ、装置の信頼性を向上させることができ
る。
【0034】なお、上記した実施の形態においては、カ
ートリッジ2を反転させるための駆動モータを備えてい
ないので、反転させて記録、再生、消去を行う場合は、
一旦カートリッジ2をマガジン22とともにマガジン装
填部23から装置の外部へ排出し、カートリッジ2をマ
ガジン22から取り出して反転させた後再度マガジン2
2に収納し、再びこのマガジン22をマガジン装填部2
3に装填すればよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る光ディ
スク装置によれば、2つの案内軌道とピッカーの移動に
よって爪部材を開閉するように構成したので、爪部材の
駆動源が不要で、部品点数の削減および搬送機構の簡素
化、コスト低減を可能にし、小型で信頼性の高い搬送機
構を備えた光ディスク装置を提供することができる。
【0036】また、本発明は、ピッカーの水平方向の位
置情報をピッカーの駆動装置に加えられるパルス数から
得るとともに、案内部材の垂直方向の位置情報を案内部
材の駆動装置に加えられるパルス数から得て、各々の駆
動装置のパルスカウントの初期値を前記ピッカーの水平
方向の位置を検出するセンサと、案内部材の垂直方向の
位置を検出するセンサの出力に対応して設定するように
したので、高精度な位置制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す光ディスク装置
の斜視図である。
【図2】 同装置の断面図である。
【図3】 搬送機構の分解斜視図である。
【図4】 搬送機構の平面図である。
【図5】 案内部材の断面図である。
【図6】 搬送機構の動作を説明するための図である。
【図7】 搬送機構の動作を説明するための図である。
【図8】 搬送機構の動作を説明するための図である。
【図9】 搬送機構の動作を説明するための図である。
【図10】 搬送機構の動作を説明するための図であ
る。
【図11】 搬送機構の動作を説明するための図であ
る。
【図12】 搬送機構の動作を説明するための図であ
る。
【図13】 搬送機構の動作を説明するための図であ
る。
【図14】 カートリッジロードのフローチャートであ
る。
【図15】 カートリッジイジェクトのフローチャート
である。
【図16】 従来の搬送機構の斜視図である。
【符号の説明】
2…ディスクカートリッジ、22…マガジン、23…マ
ガジン装填部、24…光ディスクドライブ、25…搬送
機構、25A…カートリッジ搬送部、30…ピッカー、
31…案内部材、32…水平駆動用モータ、33…垂直
駆動用モータ、36…爪部材、37…遮光板、43…ベ
ース板、45,46…案内軌道、45a,46a…軌道
面、47…軌道チェンジレバー、61…水平位置原点セ
ンサー、62…カートリッジ有無センサー、63…垂直
位置原点センサー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 郁文 東京都青梅市東青梅1丁目167番地の1 日本ケミコン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクを内蔵した複数の光ディスク
    カートリッジを装填可能な光ディスクドライブと、 前記光ディスクカートリッジを収納するマガジンが装填
    されるマガジン装填部と、 このマガジン装填部に装填される前記マガジン内の光デ
    ィスクカートリッジを前記光ディスクドライブへ搬送す
    る搬送機構と、を備え、 前記搬送機構を、前記マガジン内の光ディスクカートリ
    ッジを挟持する爪部材を有するピッカーと、このピッカ
    ーを移動させる駆動装置と、前記ピッカーの移動時にお
    ける前記爪部材を開閉する2つの案内軌道を有する案内
    部材とで構成したことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ディスク装置におい
    て、 カートリッジの有無を検出する検出手段を搬送機構に設
    けたことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光ディスク装置におい
    て、 検出手段による検知信号に基づき、ピッカーによる光デ
    ィスクカートリッジの挿抜動作が正常に行われなかった
    ときには再度挿抜動作を行わせるように構成したことを
    特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の光ディスク
    装置において、 ピッカーの水平方向の位置を検知するセンサと、案内部
    材の垂直方向の位置を検知するセンサとを備え、前記ピ
    ッカーの水平方向の位置情報をピッカーの駆動装置に加
    えられるパルス数から得るとともに、前記案内部材の垂
    直方向の位置情報を案内部材の駆動装置に加えられるパ
    ルス数から得て、各々の駆動装置のパルスカウントの初
    期値を前記各センサの出力に対応して設定したことを特
    徴とする光ディスク装置。
JP9356832A 1997-12-25 1997-12-25 光ディスク装置 Pending JPH11185357A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011076653A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Nec Personal Products Co Ltd カートリッジ搬送装置、ライブラリ装置、およびライブラリシステム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011076653A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Nec Personal Products Co Ltd カートリッジ搬送装置、ライブラリ装置、およびライブラリシステム

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