JPH11182603A - 偏心防振装置 - Google Patents
偏心防振装置Info
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- JPH11182603A JPH11182603A JP35086997A JP35086997A JPH11182603A JP H11182603 A JPH11182603 A JP H11182603A JP 35086997 A JP35086997 A JP 35086997A JP 35086997 A JP35086997 A JP 35086997A JP H11182603 A JPH11182603 A JP H11182603A
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- 230000013011 mating Effects 0.000 claims abstract description 10
- 239000000725 suspension Substances 0.000 claims description 10
- 239000002184 metal Substances 0.000 abstract description 23
- 238000004073 vulcanization Methods 0.000 abstract description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 5
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 5
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 description 1
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F1/00—Springs
- F16F1/36—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
- F16F1/38—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers with a sleeve of elastic material between a rigid outer sleeve and a rigid inner sleeve or pin, i.e. bushing-type
- F16F1/387—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers with a sleeve of elastic material between a rigid outer sleeve and a rigid inner sleeve or pin, i.e. bushing-type comprising means for modifying the rigidity in particular directions
-
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Springs (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 偏心防振装置の外筒金具の相手部材への均一
な圧入を安価に行う。 【解決手段】 内筒金具10の軸方向一端には円環形状
の金属板であるフランジ部材11が同軸的に固定されて
いる。内筒金具の軸方向の中間位置には、径方向外方に
距離を隔てると共に軸方向に平行に配置された円筒形の
外筒金具20が設けられている。外筒金具は、軸線位置
が内筒金具の軸線位置に対してわずかに偏心しており、
フランジ部材に対して所定距離を隔てて対向して配設さ
れる。内筒金具と外筒金具の間には、ゴム弾性体13が
加硫成形により配設されており、両者間を弾性的に連結
している。フランジ部材の外筒金具との対向面には、偏
心方向に対して直角方向の両外周近傍領域に、一対のゴ
ム弾性体製の円弧帯状の板状凸部17が突出して設けら
れている。フランジ部材への押圧力が板状凸部を介して
外筒金具に均等に伝達され、外筒金具がアーム部材の取
付孔に均等に圧入される。
な圧入を安価に行う。 【解決手段】 内筒金具10の軸方向一端には円環形状
の金属板であるフランジ部材11が同軸的に固定されて
いる。内筒金具の軸方向の中間位置には、径方向外方に
距離を隔てると共に軸方向に平行に配置された円筒形の
外筒金具20が設けられている。外筒金具は、軸線位置
が内筒金具の軸線位置に対してわずかに偏心しており、
フランジ部材に対して所定距離を隔てて対向して配設さ
れる。内筒金具と外筒金具の間には、ゴム弾性体13が
加硫成形により配設されており、両者間を弾性的に連結
している。フランジ部材の外筒金具との対向面には、偏
心方向に対して直角方向の両外周近傍領域に、一対のゴ
ム弾性体製の円弧帯状の板状凸部17が突出して設けら
れている。フランジ部材への押圧力が板状凸部を介して
外筒金具に均等に伝達され、外筒金具がアーム部材の取
付孔に均等に圧入される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の車体とサス
ペンションとの間に介装される偏心防振装置に関する。
ペンションとの間に介装される偏心防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
この種の偏心防振装置は、例えば図8に示すように、円
筒形の内筒金具1の軸方向一端に一体に取り付けられた
円環形状のフランジ部材2と、内筒金具の径方向外方に
距離を隔てると共に軸方向に平行に配置された外筒金具
3と、内筒金具1の外周面に配設されて、内筒金具1と
外筒金具3間とを弾性的に連結する略筒状のゴム弾性体
4とを備えている。外筒金具3は、内径がフランジ部材
2の外径よりわずかに小さくかつ軸線断面位置L2 がフ
ランジ部材2の中心すなわち内筒金具1の軸線断面位置
L1 に対してわずかに偏心し、フランジ部材2に対して
所定距離を隔てて対向している。この偏心防振装置は、
内筒金具1と外筒金具3の間にゴム弾性体4を加硫接着
し、外筒金具3に絞り加工を加えた後、外筒金具3を、
車体側(またはサスペンション側)に固定される相手部
材(図示しない)の取付孔に圧入し、フランジ部材2を
サスペンション側(または車体側)に取り付けて使用さ
れる。
この種の偏心防振装置は、例えば図8に示すように、円
筒形の内筒金具1の軸方向一端に一体に取り付けられた
円環形状のフランジ部材2と、内筒金具の径方向外方に
距離を隔てると共に軸方向に平行に配置された外筒金具
3と、内筒金具1の外周面に配設されて、内筒金具1と
外筒金具3間とを弾性的に連結する略筒状のゴム弾性体
4とを備えている。外筒金具3は、内径がフランジ部材
2の外径よりわずかに小さくかつ軸線断面位置L2 がフ
ランジ部材2の中心すなわち内筒金具1の軸線断面位置
L1 に対してわずかに偏心し、フランジ部材2に対して
所定距離を隔てて対向している。この偏心防振装置は、
内筒金具1と外筒金具3の間にゴム弾性体4を加硫接着
し、外筒金具3に絞り加工を加えた後、外筒金具3を、
車体側(またはサスペンション側)に固定される相手部
材(図示しない)の取付孔に圧入し、フランジ部材2を
サスペンション側(または車体側)に取り付けて使用さ
れる。
【0003】上記偏心防振装置の場合、外筒金具3の相
手部材への圧入は、フランジ部材2を押し治具によって
押すことにより外筒金具3に接触させ、フランジ部材2
に加えられた押圧力を外筒金具3に伝達することにより
行われる。しかし、フランジ部材2が外筒金具3に対し
て偏心しているため、圧入の際にフランジ部材2の一部
が外筒金具3からわずかに外れ、外筒金具3のフランジ
部材2から外れた部分には均等な押圧力が加わらなくな
る。そのため、外筒金具3の相手部材への圧入が均等に
行われず、外筒金具3と内筒金具1とが斜めになった状
態で圧入されたり、またゴム弾性体4を傷つけてしまう
おそれがある。
手部材への圧入は、フランジ部材2を押し治具によって
押すことにより外筒金具3に接触させ、フランジ部材2
に加えられた押圧力を外筒金具3に伝達することにより
行われる。しかし、フランジ部材2が外筒金具3に対し
て偏心しているため、圧入の際にフランジ部材2の一部
が外筒金具3からわずかに外れ、外筒金具3のフランジ
部材2から外れた部分には均等な押圧力が加わらなくな
る。そのため、外筒金具3の相手部材への圧入が均等に
行われず、外筒金具3と内筒金具1とが斜めになった状
態で圧入されたり、またゴム弾性体4を傷つけてしまう
おそれがある。
【0004】このような外筒金具3への押圧力の不均一
を防止するため、図9に示すように、フランジ部材2の
外周の複数箇所に切り欠き2aを設けると共に、押し治
具の形状を変更することにより、外筒金具3の圧入時
に、フランジ部材2を押すと共に、外筒金具3も同時に
押すようにして、均一な圧入が行われている。しかし、
この偏心防振装置の場合、フランジ部材2に切り欠き加
工を施さなければならず、部品コストが高価になると共
に、押し治具も複雑な形状にしなければならず、押し治
具のコストも高価になるという問題がある。本発明は、
上記した問題を解決しようとするもので、外筒金具の相
手部材への圧入を均一にかつ安価に行うことができる偏
心防振装置を提供することを目的とする。
を防止するため、図9に示すように、フランジ部材2の
外周の複数箇所に切り欠き2aを設けると共に、押し治
具の形状を変更することにより、外筒金具3の圧入時
に、フランジ部材2を押すと共に、外筒金具3も同時に
押すようにして、均一な圧入が行われている。しかし、
この偏心防振装置の場合、フランジ部材2に切り欠き加
工を施さなければならず、部品コストが高価になると共
に、押し治具も複雑な形状にしなければならず、押し治
具のコストも高価になるという問題がある。本発明は、
上記した問題を解決しようとするもので、外筒金具の相
手部材への圧入を均一にかつ安価に行うことができる偏
心防振装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するために、上記請求項1に係る発明の構成上の
特徴は、筒形の内筒金具と、内筒金具の軸方向一端に一
体に取り付けられて内筒金具の径方向内方及び外方に延
びる円環形状であって車両の車体側及びサスペンション
側のいずれか一方に固定されるフランジ部材と、内筒金
具の径方向外方に距離を隔てると共に軸方向に平行に配
置された筒状体であって、内径がフランジ部材の外径よ
りわずかに小さくかつ軸線位置がフランジ部材の中心に
対してわずかに偏心して配設され、フランジ部材に対し
て所定距離を隔てて対向し、車体側及びサスペンション
側の他方に固定される相手部材の取付孔に圧入される外
筒金具と、内筒金具の外周面に配設されて、内筒金具と
外筒金具間とを弾性的に連結する略筒状のゴム弾性体と
を備えた偏心防振装置において、フランジ部材の外筒金
具との対向面にて、偏心方向に対して直角方向の両外周
近傍領域に、一対のゴム弾性体製の板状凸部を設けたこ
とにある。
を達成するために、上記請求項1に係る発明の構成上の
特徴は、筒形の内筒金具と、内筒金具の軸方向一端に一
体に取り付けられて内筒金具の径方向内方及び外方に延
びる円環形状であって車両の車体側及びサスペンション
側のいずれか一方に固定されるフランジ部材と、内筒金
具の径方向外方に距離を隔てると共に軸方向に平行に配
置された筒状体であって、内径がフランジ部材の外径よ
りわずかに小さくかつ軸線位置がフランジ部材の中心に
対してわずかに偏心して配設され、フランジ部材に対し
て所定距離を隔てて対向し、車体側及びサスペンション
側の他方に固定される相手部材の取付孔に圧入される外
筒金具と、内筒金具の外周面に配設されて、内筒金具と
外筒金具間とを弾性的に連結する略筒状のゴム弾性体と
を備えた偏心防振装置において、フランジ部材の外筒金
具との対向面にて、偏心方向に対して直角方向の両外周
近傍領域に、一対のゴム弾性体製の板状凸部を設けたこ
とにある。
【0006】上記のように構成した請求項1に係る発明
においては、フランジ部材を押して外筒金具を相手部材
の取付孔に圧入する際に、フランジ部材が直接外筒金具
に当たることなく、フランジ部材の偏心していない側の
両外周近傍領域に設けたゴム弾性体製の板状凸部のみが
外筒金具に対して均等に当たる。これにより、フランジ
部材に加えられた押圧力が板状凸部を介して外筒金具に
均等に伝達され、外筒金具は相手部材に均等に圧入され
る。
においては、フランジ部材を押して外筒金具を相手部材
の取付孔に圧入する際に、フランジ部材が直接外筒金具
に当たることなく、フランジ部材の偏心していない側の
両外周近傍領域に設けたゴム弾性体製の板状凸部のみが
外筒金具に対して均等に当たる。これにより、フランジ
部材に加えられた押圧力が板状凸部を介して外筒金具に
均等に伝達され、外筒金具は相手部材に均等に圧入され
る。
【0007】その結果、請求項1の発明によれば、外筒
金具に対して偏心したフランジ部材を従来の押し治具を
用いて押すことにより、外筒金具の相手部材への圧入を
均一に行うことができる。また、フランジ部材へのゴム
弾性体製の板状凸部の形成については、上記ゴム弾性体
の形成時に同時に行うことができるので、板状凸部の形
成によるコストの上昇をもたらすことはない。
金具に対して偏心したフランジ部材を従来の押し治具を
用いて押すことにより、外筒金具の相手部材への圧入を
均一に行うことができる。また、フランジ部材へのゴム
弾性体製の板状凸部の形成については、上記ゴム弾性体
の形成時に同時に行うことができるので、板状凸部の形
成によるコストの上昇をもたらすことはない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明すると、図1〜図3は、同実施形態である
自動車の車体とサスペンション間に介装される偏心防振
装置を正面図、平面図及び底面図により示したものであ
る。偏心防振装置は、円筒形の内筒金具10を設けてお
り、内筒金具10の軸方向一端には円環形状の金属板で
あるフランジ部材11が同軸的に溶接により固定されて
いる。フランジ部材11は、図4に示すように、中心孔
11aの内径が内筒金具10の内径よりわずかに小さ
く、外径が内筒金具10の外径より大きくなっており、
径方向の対向する両側外周部分に径方向に直角にわずか
に切り欠かれた一対の切り欠き部11bを設けている。
切り欠き部11bは、後述する外筒金具20に対するフ
ランジ部材11bの偏心方向を示す印となっている。フ
ランジ部材11は、外筒金具20の軸線方向の移動に対
するストッパとしての作用も有している。
を用いて説明すると、図1〜図3は、同実施形態である
自動車の車体とサスペンション間に介装される偏心防振
装置を正面図、平面図及び底面図により示したものであ
る。偏心防振装置は、円筒形の内筒金具10を設けてお
り、内筒金具10の軸方向一端には円環形状の金属板で
あるフランジ部材11が同軸的に溶接により固定されて
いる。フランジ部材11は、図4に示すように、中心孔
11aの内径が内筒金具10の内径よりわずかに小さ
く、外径が内筒金具10の外径より大きくなっており、
径方向の対向する両側外周部分に径方向に直角にわずか
に切り欠かれた一対の切り欠き部11bを設けている。
切り欠き部11bは、後述する外筒金具20に対するフ
ランジ部材11bの偏心方向を示す印となっている。フ
ランジ部材11は、外筒金具20の軸線方向の移動に対
するストッパとしての作用も有している。
【0009】内筒金具10の軸方向の中間位置には、径
方向外方に距離を隔てると共に軸方向に平行に配置され
た円筒形の外筒金具20が設けられている。外筒金具2
0は、内径が前記フランジ部材11の外径よりわずかに
小さくかつ軸線位置Gがフランジ部材11の中心すなわ
ち内筒金具10の軸線位置Nに対してわずかに偏心して
おり、フランジ部材11に対して所定距離を隔てて対向
して配設されている。外筒金具20のフランジ部材11
と対向する端部には、外方に向けて鍔状に延びたフラン
ジ部21が形成されている。なお、図1〜図7に示す実
線L1 は、上記偏心方向に対して直交する内筒金具10
の軸線断面位置を示し、点線L2 は、偏心方向に対して
直交する外筒金具20の軸線断面位置を示す。
方向外方に距離を隔てると共に軸方向に平行に配置され
た円筒形の外筒金具20が設けられている。外筒金具2
0は、内径が前記フランジ部材11の外径よりわずかに
小さくかつ軸線位置Gがフランジ部材11の中心すなわ
ち内筒金具10の軸線位置Nに対してわずかに偏心して
おり、フランジ部材11に対して所定距離を隔てて対向
して配設されている。外筒金具20のフランジ部材11
と対向する端部には、外方に向けて鍔状に延びたフラン
ジ部21が形成されている。なお、図1〜図7に示す実
線L1 は、上記偏心方向に対して直交する内筒金具10
の軸線断面位置を示し、点線L2 は、偏心方向に対して
直交する外筒金具20の軸線断面位置を示す。
【0010】内筒金具10と外筒金具20の間には、略
筒状のゴム弾性体13が加硫成形により配設されてお
り、両者間を弾性的に連結している。また、ゴム弾性体
13のフランジ部21の軸線方向反対端側には、軸方向
にへこんだ環状のスグリ14が形成されている。スグリ
14部分で内筒金具10の外周面に設けたゴム弾性体1
3の薄肉部分は、外筒金具20の外側まで延びた薄肉の
ゴム弾性体15になっている。また、外筒金具20のフ
ランジ部21とフランジ部材11間にもゴム弾性体13
に連続して筒状のゴム弾性体16が設けられている。ゴ
ム弾性体16は、軸方向中間部がへこんだ環状凹部16
aになっており、フランジ部材11の外周近傍領域との
接触部分が薄肉部16bになっている。また、薄肉部1
6b外周の偏心方向の一方側には、突起部16cが設け
られている。
筒状のゴム弾性体13が加硫成形により配設されてお
り、両者間を弾性的に連結している。また、ゴム弾性体
13のフランジ部21の軸線方向反対端側には、軸方向
にへこんだ環状のスグリ14が形成されている。スグリ
14部分で内筒金具10の外周面に設けたゴム弾性体1
3の薄肉部分は、外筒金具20の外側まで延びた薄肉の
ゴム弾性体15になっている。また、外筒金具20のフ
ランジ部21とフランジ部材11間にもゴム弾性体13
に連続して筒状のゴム弾性体16が設けられている。ゴ
ム弾性体16は、軸方向中間部がへこんだ環状凹部16
aになっており、フランジ部材11の外周近傍領域との
接触部分が薄肉部16bになっている。また、薄肉部1
6b外周の偏心方向の一方側には、突起部16cが設け
られている。
【0011】そして、フランジ部材11の外筒金具20
との対向面には、図1、図6に示すように、偏心方向に
対して直角方向の両外周近傍領域に、一対のゴム弾性体
製の円弧帯状の板状凸部17が、対向面から突出して設
けられ、その軸方向肉厚がゴム弾性体16の薄肉部16
bより略2倍程度の厚みに形成されている。この板状凸
部17も、他のゴム弾性体13,15,16と一体で加
硫成形により形成される。
との対向面には、図1、図6に示すように、偏心方向に
対して直角方向の両外周近傍領域に、一対のゴム弾性体
製の円弧帯状の板状凸部17が、対向面から突出して設
けられ、その軸方向肉厚がゴム弾性体16の薄肉部16
bより略2倍程度の厚みに形成されている。この板状凸
部17も、他のゴム弾性体13,15,16と一体で加
硫成形により形成される。
【0012】上記のように構成した偏心防振装置は、図
7に示すように、外筒金具20を車体側に取り付けられ
るアーム部材30の取付孔31に圧入することにより挿
着される。この偏心防振装置の取付孔31への圧入は、
フランジ部材11を図示しない押し治具によって押すこ
とによって行われる。この圧入作業において、ゴム弾性
体16が収縮するが、これによりフランジ部材11の外
周が直接外筒金具20に当たることなく、フランジ部材
11の偏心していない側の両外周近傍領域に設けたゴム
弾性体製の板状凸部17のみが外筒金具20に対して均
等に当たる。そのため、フランジ部材11に加えられた
の押圧力が、板状凸部17を介して外筒金具20に均等
に伝達され、外筒金具20はアーム部材30の取付孔3
1に均等に圧入される。
7に示すように、外筒金具20を車体側に取り付けられ
るアーム部材30の取付孔31に圧入することにより挿
着される。この偏心防振装置の取付孔31への圧入は、
フランジ部材11を図示しない押し治具によって押すこ
とによって行われる。この圧入作業において、ゴム弾性
体16が収縮するが、これによりフランジ部材11の外
周が直接外筒金具20に当たることなく、フランジ部材
11の偏心していない側の両外周近傍領域に設けたゴム
弾性体製の板状凸部17のみが外筒金具20に対して均
等に当たる。そのため、フランジ部材11に加えられた
の押圧力が、板状凸部17を介して外筒金具20に均等
に伝達され、外筒金具20はアーム部材30の取付孔3
1に均等に圧入される。
【0013】その後、アーム部材30に挿着された偏心
防振装置の内筒金具10の他端には、アーム部材30の
外径と略同一外径で、内径が内筒金具10の内径と同一
内径のフランジ部材32が固着される。一方、偏心防振
装置は、サスペンション側から突出した図示しないボル
トにフランジ部材11の中心孔11a、内筒金具10の
内側孔及びフランジ部材32の孔を挿入し、図示しない
ナットを締め付けることによりサスペンション側に固定
される。なお、偏心防振装置の取付については、上記と
は逆に、アーム部材がサスペンション側に、内筒金具側
が車体側に取り付けられる場合もある。
防振装置の内筒金具10の他端には、アーム部材30の
外径と略同一外径で、内径が内筒金具10の内径と同一
内径のフランジ部材32が固着される。一方、偏心防振
装置は、サスペンション側から突出した図示しないボル
トにフランジ部材11の中心孔11a、内筒金具10の
内側孔及びフランジ部材32の孔を挿入し、図示しない
ナットを締め付けることによりサスペンション側に固定
される。なお、偏心防振装置の取付については、上記と
は逆に、アーム部材がサスペンション側に、内筒金具側
が車体側に取り付けられる場合もある。
【0014】以上に説明したように、本実施形態におい
ては、偏心防振装置のフランジ部材11を従来の押し治
具を用いて押すことにより、外筒金具20をアーム部材
30に均一に圧入することができ、外筒金具20と内筒
金具10とが斜めになった状態での圧入や、またゴム弾
性体部分を傷つけてしまうことを防止できる。また、板
状凸部17の形成については、ゴム弾性体13,15,
16の形成時に同時に行うことができるので、そのため
のコストの上昇をもたらすことはない。
ては、偏心防振装置のフランジ部材11を従来の押し治
具を用いて押すことにより、外筒金具20をアーム部材
30に均一に圧入することができ、外筒金具20と内筒
金具10とが斜めになった状態での圧入や、またゴム弾
性体部分を傷つけてしまうことを防止できる。また、板
状凸部17の形成については、ゴム弾性体13,15,
16の形成時に同時に行うことができるので、そのため
のコストの上昇をもたらすことはない。
【0015】なお、上記実施形態においては、外筒金具
に対して、フランジ部材11及び内筒金具10が共に偏
心しているが、これに代えて、フランジ部材11のみが
外筒金具20に対して偏心していてもよい。
に対して、フランジ部材11及び内筒金具10が共に偏
心しているが、これに代えて、フランジ部材11のみが
外筒金具20に対して偏心していてもよい。
【図1】本発明の一実施形態である偏心防振装置を概略
的に示す正面図である。
的に示す正面図である。
【図2】同偏心防振装置の平面図である。
【図3】同偏心防振装置の底面図である。
【図4】図2に示すIV−IV線方向の断面図である。
【図5】図2に示すV−V線方向の断面図である。
【図6】図1に示すVI−VI線方向の断面図である。
【図7】偏心防振装置のアーム部材への挿着状態を示す
断面図である。
断面図である。
【図8】従来例の偏心防振装置を示す正面図である。
【図9】他の従来例である偏心防振装置を示す平面図及
びIX−IX線方向の断面図である。
びIX−IX線方向の断面図である。
10…内筒金具、11…フランジ部材、11a…中心
孔、11b…切り欠き部、13…ゴム弾性体、15…ゴ
ム弾性体、16…ゴム弾性体、16a…環状凹部、16
b…薄肉部、17…板状凸部、20…外筒金具、21…
フランジ部、30…アーム部材、31…取付孔、32…
フランジ部材。
孔、11b…切り欠き部、13…ゴム弾性体、15…ゴ
ム弾性体、16…ゴム弾性体、16a…環状凹部、16
b…薄肉部、17…板状凸部、20…外筒金具、21…
フランジ部、30…アーム部材、31…取付孔、32…
フランジ部材。
Claims (1)
- 【請求項1】 筒形の内筒金具と、 該内筒金具の軸方向一端に一体に取り付けられて該内筒
金具の径方向内方及び外方に延びる円環形状であって車
両の車体側及びサスペンション側のいずれか一方に固定
されるフランジ部材と、 前記内筒金具の径方向外方に距離を隔てると共に軸方向
に平行に配置された筒状体であって、内径が前記フラン
ジ部材の外径よりわずかに小さくかつ軸線位置が該フラ
ンジ部材の中心に対してわずかに偏心して配設され、該
フランジ部材に対して所定距離を隔てて対向し、前記車
体側及びサスペンション側の他方に固定される相手部材
の取付孔に圧入される外筒金具と、 前記内筒金具と外筒金具の間に配設されて、該内筒金具
と外筒金具間とを弾性的に連結する略筒状のゴム弾性体
とを備えた偏心防振装置において、 前記フランジ部材の前記外筒金具との対向面側にて、前
記偏心方向に対して直角方向の両外周近傍領域に、一対
のゴム弾性体製の板状凸部を設けたことを特徴とする偏
心防振装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35086997A JPH11182603A (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 偏心防振装置 |
GB9827839A GB2332728A (en) | 1997-12-19 | 1998-12-17 | Eccentric vibration isolator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35086997A JPH11182603A (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 偏心防振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11182603A true JPH11182603A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18413448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35086997A Pending JPH11182603A (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 偏心防振装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11182603A (ja) |
GB (1) | GB2332728A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011106626A (ja) * | 2009-11-19 | 2011-06-02 | Honda Motor Co Ltd | 車両のサブフレーム取り付け用弾性部の製造方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2812241A1 (fr) | 2000-07-28 | 2002-02-01 | Michelin & Cie | Articulation elastique a raideur radiale variable |
DE102008004553A1 (de) | 2008-01-15 | 2009-07-23 | Carl Freudenberg Kg | Buchse mit Anschlägen |
CN103363016B (zh) * | 2013-07-31 | 2015-07-15 | 广州电力机车有限公司 | 一种矿用自卸车动力总成隔振器 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB533960A (en) * | 1938-09-01 | 1941-02-25 | Zd Y Ringhoffer Tatra As | Improvements in resilient members for the attachment of various components of motor vehicles |
JPS57200741A (en) * | 1981-06-03 | 1982-12-09 | Nissan Motor Co Ltd | Power unit mount body of car |
JPH0747975B2 (ja) * | 1989-12-19 | 1995-05-24 | 東海ゴム工業株式会社 | ダンパー付筒型マウント装置 |
US5655758A (en) * | 1995-03-28 | 1997-08-12 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Bushing for vehicle suspension |
-
1997
- 1997-12-19 JP JP35086997A patent/JPH11182603A/ja active Pending
-
1998
- 1998-12-17 GB GB9827839A patent/GB2332728A/en not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011106626A (ja) * | 2009-11-19 | 2011-06-02 | Honda Motor Co Ltd | 車両のサブフレーム取り付け用弾性部の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB9827839D0 (en) | 1999-02-10 |
GB2332728A (en) | 1999-06-30 |
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