JPH11180236A - 自動車の車体上部におけるエネルギ吸収材の取付構造 - Google Patents
自動車の車体上部におけるエネルギ吸収材の取付構造Info
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- JPH11180236A JPH11180236A JP9366000A JP36600097A JPH11180236A JP H11180236 A JPH11180236 A JP H11180236A JP 9366000 A JP9366000 A JP 9366000A JP 36600097 A JP36600097 A JP 36600097A JP H11180236 A JPH11180236 A JP H11180236A
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Landscapes
- Seal Device For Vehicle (AREA)
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 格子状のエネルギ吸収材が構造部材に対して
滑ってしまうのを防止し、エネルギ吸収材の十分な変形
を確保できる、自動車の車体上部におけるエネルギ吸収
材の取付構造を提供すること。 【解決手段】 エネルギ吸収材(22)は、構造部材
(14)に沿って実質的に長手方向へ伸びる少なくとも
1つの縦リブ(32)と、縦リブと一体に形成され、縦
リブと交差する方向へ伸びる複数の横リブ(34)と、
エネルギ吸収材を構造部材に固定するための取付座(3
6)と、ウエザストリップ(20)が取り付けられるフ
ランジ接合部(28)と接するように形成され、ウエザ
ストリップの挾持部(18)によって挾まれる保持座
(38)とを有する。
滑ってしまうのを防止し、エネルギ吸収材の十分な変形
を確保できる、自動車の車体上部におけるエネルギ吸収
材の取付構造を提供すること。 【解決手段】 エネルギ吸収材(22)は、構造部材
(14)に沿って実質的に長手方向へ伸びる少なくとも
1つの縦リブ(32)と、縦リブと一体に形成され、縦
リブと交差する方向へ伸びる複数の横リブ(34)と、
エネルギ吸収材を構造部材に固定するための取付座(3
6)と、ウエザストリップ(20)が取り付けられるフ
ランジ接合部(28)と接するように形成され、ウエザ
ストリップの挾持部(18)によって挾まれる保持座
(38)とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車体上部
におけるエネルギ吸収材の取付構造に関し、特に、長手
方向へ伸びているピラー、ルーフサイドレールその他の
構造部材と、この構造部材から車室内方へ間隔をおいて
配置される内装材と、前記間隔内に配置されるエネルギ
吸収材とを備える自動車の車体上部において前記エネル
ギ吸収材を取り付ける構造に関する。
におけるエネルギ吸収材の取付構造に関し、特に、長手
方向へ伸びているピラー、ルーフサイドレールその他の
構造部材と、この構造部材から車室内方へ間隔をおいて
配置される内装材と、前記間隔内に配置されるエネルギ
吸収材とを備える自動車の車体上部において前記エネル
ギ吸収材を取り付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】構造部材と内装材との間の間隔内にエネ
ルギ吸収材を配置し、このエネルギ吸収材を変形させる
ことにより衝撃エネルギを吸収する構造が種々提案さ
れ、かつ、実用されている。そのうちの1つとして、エ
ネルギ吸収材を縦リブと横リブとからなる格子状の樹脂
製としたものがある。この格子状のエネルギ吸収材によ
れば、縦リブ及び横リブの厚み、数量、ピッチ、縦リブ
と横リブとの連結部の形状などを選定することによって
所望のエネルギ吸収特性を比較的容易に得ることができ
る、とされている。
ルギ吸収材を配置し、このエネルギ吸収材を変形させる
ことにより衝撃エネルギを吸収する構造が種々提案さ
れ、かつ、実用されている。そのうちの1つとして、エ
ネルギ吸収材を縦リブと横リブとからなる格子状の樹脂
製としたものがある。この格子状のエネルギ吸収材によ
れば、縦リブ及び横リブの厚み、数量、ピッチ、縦リブ
と横リブとの連結部の形状などを選定することによって
所望のエネルギ吸収特性を比較的容易に得ることができ
る、とされている。
【0003】ところで、エネルギ吸収材を内方に配置さ
せた構造部材は一般に高い剛性を備えるが、この剛性
は、インナパネルとアウタパネルとによる閉じ断面構造
と、大きな断面係数又は断面二次モーメントを得るため
のインナパネル及びアウタパネルの断面形状とによって
与えられている。各パネルの断面形状はパネルのプレス
成形で作られ、そのプレス成形と同時にエネルギ吸収材
を固定するための穴をインナパネルに打ち抜いている。
その結果、エネルギ吸収材を固定するための穴の位置が
プレス型の抜き方向の制約を受けることから、限られて
いる。
せた構造部材は一般に高い剛性を備えるが、この剛性
は、インナパネルとアウタパネルとによる閉じ断面構造
と、大きな断面係数又は断面二次モーメントを得るため
のインナパネル及びアウタパネルの断面形状とによって
与えられている。各パネルの断面形状はパネルのプレス
成形で作られ、そのプレス成形と同時にエネルギ吸収材
を固定するための穴をインナパネルに打ち抜いている。
その結果、エネルギ吸収材を固定するための穴の位置が
プレス型の抜き方向の制約を受けることから、限られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】プレス成形工程を増や
すことによって、又は穴開け工程を加えることによって
前述の問題は解消されるが、このようにすると、さらに
1工程必要となり、作業性に影響が及ぼされる。そこ
で、限られた位置にある穴を利用してエネルギ吸収材を
取り付けているが、特に格子状のエネルギ吸収材の場
合、エネルギ吸収材とインナパネルとの接触面が少ない
ため、エネルギ吸収材の摩擦抵抗が小さく、エネルギ吸
収材の取付位置から離れた部位に衝撃荷重が加わると
き、エネルギ吸収材が構造部材のインナパネルに対して
滑ってしまい、エネルギ吸収材の十分な変形が得られな
い事態が起こりうる。
すことによって、又は穴開け工程を加えることによって
前述の問題は解消されるが、このようにすると、さらに
1工程必要となり、作業性に影響が及ぼされる。そこ
で、限られた位置にある穴を利用してエネルギ吸収材を
取り付けているが、特に格子状のエネルギ吸収材の場
合、エネルギ吸収材とインナパネルとの接触面が少ない
ため、エネルギ吸収材の摩擦抵抗が小さく、エネルギ吸
収材の取付位置から離れた部位に衝撃荷重が加わると
き、エネルギ吸収材が構造部材のインナパネルに対して
滑ってしまい、エネルギ吸収材の十分な変形が得られな
い事態が起こりうる。
【0005】前記に鑑み別途提案されたエネルギ吸収構
造(特願平9-19678 号)では、エネルギ吸収材と対面す
る内装材の外側面から突起を突出し、この突起を格子状
エネルギ吸収材の空間に差し込み、エネルギ吸収材を拘
束している。しかし、この拘束によっても、エネルギ吸
収材と構造部材のインナパネルとの接触面は変わらない
ため、エネルギ吸収材の摩擦抵抗は依然として小さい。
造(特願平9-19678 号)では、エネルギ吸収材と対面す
る内装材の外側面から突起を突出し、この突起を格子状
エネルギ吸収材の空間に差し込み、エネルギ吸収材を拘
束している。しかし、この拘束によっても、エネルギ吸
収材と構造部材のインナパネルとの接触面は変わらない
ため、エネルギ吸収材の摩擦抵抗は依然として小さい。
【0006】本発明は、格子状のエネルギ吸収材が構造
部材に対して滑ってしまうのを防止し、エネルギ吸収材
の十分な変形を確保できる、自動車の車体上部における
エネルギ吸収材の取付構造を提供する。
部材に対して滑ってしまうのを防止し、エネルギ吸収材
の十分な変形を確保できる、自動車の車体上部における
エネルギ吸収材の取付構造を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、インナパネル
及びアウタパネルそれぞれの2つのフランジを接合して
閉じ断面構造に形成され、長手方向へ伸びている構造部
材と、この構造部材の前記インナパネルから車室内方へ
間隔をおいて配置される内装材と、前記構造部材の2つ
のフランジ接合部の少なくとも一方に取り付けられるウ
エザストリップであってフランジ接合部を挾む挾持部を
有するウエザストリップと、前記間隔内に配置される樹
脂製のエネルギ吸収材とを備える自動車の車体上部にお
いて前記エネルギ吸収材を取り付ける構造である。前記
エネルギ吸収材は、前記構造部材に沿って実質的に長手
方向へ伸びる少なくとも1つの縦リブと、この縦リブと
一体に形成され、前記縦リブと交差する方向へ伸びる複
数の横リブと、前記エネルギ吸収材を前記構造部材に固
定するための取付座と、前記ウエザストリップが取り付
けられる前記フランジ接合部と接するように形成され、
前記ウエザストリップの挾持部によって挟まれる保持座
とを有する。
及びアウタパネルそれぞれの2つのフランジを接合して
閉じ断面構造に形成され、長手方向へ伸びている構造部
材と、この構造部材の前記インナパネルから車室内方へ
間隔をおいて配置される内装材と、前記構造部材の2つ
のフランジ接合部の少なくとも一方に取り付けられるウ
エザストリップであってフランジ接合部を挾む挾持部を
有するウエザストリップと、前記間隔内に配置される樹
脂製のエネルギ吸収材とを備える自動車の車体上部にお
いて前記エネルギ吸収材を取り付ける構造である。前記
エネルギ吸収材は、前記構造部材に沿って実質的に長手
方向へ伸びる少なくとも1つの縦リブと、この縦リブと
一体に形成され、前記縦リブと交差する方向へ伸びる複
数の横リブと、前記エネルギ吸収材を前記構造部材に固
定するための取付座と、前記ウエザストリップが取り付
けられる前記フランジ接合部と接するように形成され、
前記ウエザストリップの挾持部によって挟まれる保持座
とを有する。
【0008】
【作用及び効果】エネルギ吸収材は取付座を貫通するタ
ッピングねじ、クリップその他の取付具によって構造部
材に取り付けられ、さらに、保持座をウエザストリップ
の挾持部によって挾まれた状態で構造部材に取り付けら
れる。
ッピングねじ、クリップその他の取付具によって構造部
材に取り付けられ、さらに、保持座をウエザストリップ
の挾持部によって挾まれた状態で構造部材に取り付けら
れる。
【0009】エネルギ吸収材は、取付座及び保持座によ
るいわば2箇所固定により構造部材に取り付けられてい
るため、その取付が堅固である。その結果、取付座から
離れた部位に衝撃荷重が加わったとき、構造部材のイン
ナパネルに対して滑ることがなく、十分に変形して衝撃
エネルギを吸収する。また、エネルギ吸収材自体が保持
座を有することと、この保持座が本来設けられるウエザ
ストリップの挾持部によって挾まれて取り付けられるこ
とから、部品増となるものではない。
るいわば2箇所固定により構造部材に取り付けられてい
るため、その取付が堅固である。その結果、取付座から
離れた部位に衝撃荷重が加わったとき、構造部材のイン
ナパネルに対して滑ることがなく、十分に変形して衝撃
エネルギを吸収する。また、エネルギ吸収材自体が保持
座を有することと、この保持座が本来設けられるウエザ
ストリップの挾持部によって挾まれて取り付けられるこ
とから、部品増となるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】エネルギ吸収材の取付構造は、断
面状態を示す図1と、エネルギ吸収材の斜視状態を示す
図2とを参照すると、インナパネル10及びアウタパネ
ル12それぞれの2つのフランジ11Aと13A、 11
Bと13Bを接合して閉じ断面構造に形成され、長手方
向へ伸びている構造部材14と、構造部材14のインナ
パネル10から車室内方へ間隔Dをおいて配置される内
装材16と、構造部材14の2つのフランジ接合部の少
なくとも一方に取り付けられるウエザストリップであっ
てフランジ接合部を挾む挾持部18を有するウエザスト
リップ20と、間隔D内に配置される樹脂製のエネルギ
吸収材22とを備える自動車の車体上部においてエネル
ギ吸収材22を取り付けるものである。
面状態を示す図1と、エネルギ吸収材の斜視状態を示す
図2とを参照すると、インナパネル10及びアウタパネ
ル12それぞれの2つのフランジ11Aと13A、 11
Bと13Bを接合して閉じ断面構造に形成され、長手方
向へ伸びている構造部材14と、構造部材14のインナ
パネル10から車室内方へ間隔Dをおいて配置される内
装材16と、構造部材14の2つのフランジ接合部の少
なくとも一方に取り付けられるウエザストリップであっ
てフランジ接合部を挾む挾持部18を有するウエザスト
リップ20と、間隔D内に配置される樹脂製のエネルギ
吸収材22とを備える自動車の車体上部においてエネル
ギ吸収材22を取り付けるものである。
【0011】図示の実施例では、構造部材14はフロン
トピラーであり、上下の長手方向へ伸びている。すなわ
ち、図1の閉じ断面構造が上下方向へ連なっている。補
強パネル24がインナパネル10とアウタパネル12と
の間に配置され、そのフランジをインナパネル10及び
アウタパネル12のフランジと重ね合わせて接合されて
いる。
トピラーであり、上下の長手方向へ伸びている。すなわ
ち、図1の閉じ断面構造が上下方向へ連なっている。補
強パネル24がインナパネル10とアウタパネル12と
の間に配置され、そのフランジをインナパネル10及び
アウタパネル12のフランジと重ね合わせて接合されて
いる。
【0012】内装材16は硬質樹脂製のピラーガーニッ
シュであり、インナパネル10から車室内方へ間隔Dを
おいて位置している。間隔Dの大きさは随所で異なって
いるが、大体10ないし30mmの範囲に定めることがで
きる。
シュであり、インナパネル10から車室内方へ間隔Dを
おいて位置している。間隔Dの大きさは随所で異なって
いるが、大体10ないし30mmの範囲に定めることがで
きる。
【0013】ウエザストリップ20は、挾持部18とシ
ール部19とを有するゴム製のものである。図示の実施
例では構造部材14がフロントピラーであることから、
構造部材14の2つのフランジ接合部26,28のう
ち、前方のフランジ接合部26にはウインドシールドガ
ラスが配置される。これに対し、後方のフランジ接合部
28にはドアがくるため、ウエザストリップ20は後方
のフランジ接合部28に取り付けられ、ドアの密封機能
を果たす。ウエザストリップ20の挾持部18は、鋼板
製の断面がU字状をしたインサート30を有し、このイ
ンサート30の内側を覆っているゴム性リップの弾性に
よってフランジ接合部28を挾持し、フランジ接合部2
8に取り付けられる。本発明はウエザストリップの挾持
部18の弾性を利用する。
ール部19とを有するゴム製のものである。図示の実施
例では構造部材14がフロントピラーであることから、
構造部材14の2つのフランジ接合部26,28のう
ち、前方のフランジ接合部26にはウインドシールドガ
ラスが配置される。これに対し、後方のフランジ接合部
28にはドアがくるため、ウエザストリップ20は後方
のフランジ接合部28に取り付けられ、ドアの密封機能
を果たす。ウエザストリップ20の挾持部18は、鋼板
製の断面がU字状をしたインサート30を有し、このイ
ンサート30の内側を覆っているゴム性リップの弾性に
よってフランジ接合部28を挾持し、フランジ接合部2
8に取り付けられる。本発明はウエザストリップの挾持
部18の弾性を利用する。
【0014】エネルギ吸収材22は、構造部材14に沿
って実質的に長手方向へ伸びる少なくとも1つの縦リブ
32と、この縦リブ32と一体に形成され、縦リブ32
と交差する方向へ伸びる複数の横リブ34と、エネルギ
吸収材22を構造部材14に固定するための取付座36
と、ウエザストリップ20が取り付けられるフランジ接
合部28と接するように形成され、ウエザストリップの
挾持部18によって挾まれる保持座38とを有する。
って実質的に長手方向へ伸びる少なくとも1つの縦リブ
32と、この縦リブ32と一体に形成され、縦リブ32
と交差する方向へ伸びる複数の横リブ34と、エネルギ
吸収材22を構造部材14に固定するための取付座36
と、ウエザストリップ20が取り付けられるフランジ接
合部28と接するように形成され、ウエザストリップの
挾持部18によって挾まれる保持座38とを有する。
【0015】図示の実施例では、エネルギ吸収材22は
内装材16とは別個に硬質樹脂で成形されたもので、2
条の縦リブ32が設けられている。縦リブ32と横リブ
34とは、数量の多い方つまり横リブが縦リブに対して
せん断したり、座屈したりするように形成することが好
ましく、例えば、横リブ34を縦リブ32に対して直交
させて貫通した空間が画定されるように格子状に配列さ
れる。
内装材16とは別個に硬質樹脂で成形されたもので、2
条の縦リブ32が設けられている。縦リブ32と横リブ
34とは、数量の多い方つまり横リブが縦リブに対して
せん断したり、座屈したりするように形成することが好
ましく、例えば、横リブ34を縦リブ32に対して直交
させて貫通した空間が画定されるように格子状に配列さ
れる。
【0016】これに対して、取付座36及び保持座38
は、貫通を妨げるようにふた状ないし底状に形成されて
いる。すなわち、インナパネル10側で縦リブ32及び
横リブ34と交差する方向へ伸び、インナパネル10に
対面している。取付座36は、縦リブ32及び横リブ3
4によって画定される1つの空間に存在する大きさで十
分であるが、保持座38は、いくつかの空間を横切るよ
うに取付座36より大きく形成され、さらに、インナパ
ネル10の形状と実質的に一致するように折り曲げられ
ている。フランジ接合部28に沿っている保持座38の
側部39には、面取りをしてある。これによって、ウエ
ザストリップ20の挾持部18がフランジ接合部28共
ども保持座38を挾む際、挾みやすさを確保できる。
は、貫通を妨げるようにふた状ないし底状に形成されて
いる。すなわち、インナパネル10側で縦リブ32及び
横リブ34と交差する方向へ伸び、インナパネル10に
対面している。取付座36は、縦リブ32及び横リブ3
4によって画定される1つの空間に存在する大きさで十
分であるが、保持座38は、いくつかの空間を横切るよ
うに取付座36より大きく形成され、さらに、インナパ
ネル10の形状と実質的に一致するように折り曲げられ
ている。フランジ接合部28に沿っている保持座38の
側部39には、面取りをしてある。これによって、ウエ
ザストリップ20の挾持部18がフランジ接合部28共
ども保持座38を挾む際、挾みやすさを確保できる。
【0017】縦リブ32及び横リブ34は、1ないし3
mmの厚みに形成することができる。これに対して、取付
座36の厚みtは5mm程度であり、保持座38は中間の
厚みである。これは、次の理由による。取付座36はタ
ッピングねじのような固定具40によってインナパネル
10に取り付けられ、固定される。この取付状態で所定
以上の荷重が加わったとき、固定具40の近傍に応力集
中が起こり、取付座36が破断することがあるが、この
破断が縦リブ32や横リブ34の変形前に起こると、意
図した量のエネルギを吸収できなくなってしまう。取付
座36の厚みを大きくすることによって、取付座36の
破断を防ぎ、所定のエネルギ吸収を図ることができる。
一方、保持座38は、A方向の荷重42が内装材16を
経てエネルギ吸収材22に加わったとき、荷重42から
引っ張り力を受けて変形するのを防止するのに必要な厚
みである。これによって、エネルギ吸収材22がインナ
パネル10に対して滑ってしまうのを防ぎ、縦リブ32
及び横リブ34の変形を確実に生じさせる。そのために
は、図2に仮想線で示すように、保持座38の折れ曲が
り部に複数の補強リブ44を立てることもできる。
mmの厚みに形成することができる。これに対して、取付
座36の厚みtは5mm程度であり、保持座38は中間の
厚みである。これは、次の理由による。取付座36はタ
ッピングねじのような固定具40によってインナパネル
10に取り付けられ、固定される。この取付状態で所定
以上の荷重が加わったとき、固定具40の近傍に応力集
中が起こり、取付座36が破断することがあるが、この
破断が縦リブ32や横リブ34の変形前に起こると、意
図した量のエネルギを吸収できなくなってしまう。取付
座36の厚みを大きくすることによって、取付座36の
破断を防ぎ、所定のエネルギ吸収を図ることができる。
一方、保持座38は、A方向の荷重42が内装材16を
経てエネルギ吸収材22に加わったとき、荷重42から
引っ張り力を受けて変形するのを防止するのに必要な厚
みである。これによって、エネルギ吸収材22がインナ
パネル10に対して滑ってしまうのを防ぎ、縦リブ32
及び横リブ34の変形を確実に生じさせる。そのために
は、図2に仮想線で示すように、保持座38の折れ曲が
り部に複数の補強リブ44を立てることもできる。
【0018】エネルギ吸収材22は、固定具40を取付
座36に貫通させ、インナパネル10の対応する穴に差
し込んだグロメット46によって固定具40を固定し、
インナパネル10に取り付けられる。その後、ウエザス
トリップ20の挾持部18でフランジ接合部28と保持
座38とを挟んでインナパネル10に取り付けられる。
座36に貫通させ、インナパネル10の対応する穴に差
し込んだグロメット46によって固定具40を固定し、
インナパネル10に取り付けられる。その後、ウエザス
トリップ20の挾持部18でフランジ接合部28と保持
座38とを挟んでインナパネル10に取り付けられる。
【0019】前記実施例では、エネルギ吸収材22は内
装材16とは別個に成形されている。したがって、エネ
ルギ吸収材22の縦リブ32や横リブ34の形状、向き
などは内装材16と関係なく独立的に選定できることか
ら、エネルギ吸収材22の設計の自由度を高めることが
できる。この場合、内装材16は、直接インナパネル1
0に取り付けるか、又はエネルギ吸収材22に取り付け
る。
装材16とは別個に成形されている。したがって、エネ
ルギ吸収材22の縦リブ32や横リブ34の形状、向き
などは内装材16と関係なく独立的に選定できることか
ら、エネルギ吸収材22の設計の自由度を高めることが
できる。この場合、内装材16は、直接インナパネル1
0に取り付けるか、又はエネルギ吸収材22に取り付け
る。
【0020】図3に示した実施例では、構造部材54
は、インナパネル50及びアウタパネル52それぞれの
2つのフランジを接合して閉じ断面構造に形成され、長
手方向へ伸びているセンタピラーである。ピラーガーニ
ッシュ56がインナパネル50から車室内方へ間隔Dを
おいて配置され、構造部材54の2つのフランジ接合部
58,60のそれぞれにウエザストリップ62が取り付
けられている。ウエザストリップ62は各フランジ接合
部58,60を挾む挾持部64と、シール部65とを一
体に有する。
は、インナパネル50及びアウタパネル52それぞれの
2つのフランジを接合して閉じ断面構造に形成され、長
手方向へ伸びているセンタピラーである。ピラーガーニ
ッシュ56がインナパネル50から車室内方へ間隔Dを
おいて配置され、構造部材54の2つのフランジ接合部
58,60のそれぞれにウエザストリップ62が取り付
けられている。ウエザストリップ62は各フランジ接合
部58,60を挾む挾持部64と、シール部65とを一
体に有する。
【0021】樹脂製のエネルギ吸収材66が間隔D内に
配置されている。エネルギ吸収材66は、構造部材54
に沿って実質的に長手方向へ伸びている4つの縦リブ6
8と、これら縦リブ68と一体に形成され、縦リブ68
と交差する方向へ伸びる複数の横リブ70と、エネルギ
吸収材66を構造部材54に固定するための取付座72
と、ウエザストリップ62が取り付けられるフランジ接
合部58,60と接するように形成され、ウエザストリ
ップ62の挾持部64によって挟まれる2つの保持座7
4とを有する。すなわち、この実施例では、構造部材5
4がセンタピラーであるため、2つの保持座74が設け
られ、前方の保持座74が前方のフランジ接合部58と
接し、後方の保持座74が後方のフランジ接合部60と
接しており、各保持座74はフランジ接合部共どもウエ
ザストリップ62の挾持部64によって挾まれ、構造部
材54に取り付けられている。
配置されている。エネルギ吸収材66は、構造部材54
に沿って実質的に長手方向へ伸びている4つの縦リブ6
8と、これら縦リブ68と一体に形成され、縦リブ68
と交差する方向へ伸びる複数の横リブ70と、エネルギ
吸収材66を構造部材54に固定するための取付座72
と、ウエザストリップ62が取り付けられるフランジ接
合部58,60と接するように形成され、ウエザストリ
ップ62の挾持部64によって挟まれる2つの保持座7
4とを有する。すなわち、この実施例では、構造部材5
4がセンタピラーであるため、2つの保持座74が設け
られ、前方の保持座74が前方のフランジ接合部58と
接し、後方の保持座74が後方のフランジ接合部60と
接しており、各保持座74はフランジ接合部共どもウエ
ザストリップ62の挾持部64によって挾まれ、構造部
材54に取り付けられている。
【0022】前記実施例では、構造部材はピラーであ
り、フロントピラーの場合には1つの保持座がエネルギ
吸収材に設けられ、センタピラーの場合には2つの保持
座がエネルギ吸収材に設けられている。構造部材がリヤ
ピラーの場合、又はルーフサイドレールの場合、1つの
保持座をエネルギ吸収材に設けることができる。
り、フロントピラーの場合には1つの保持座がエネルギ
吸収材に設けられ、センタピラーの場合には2つの保持
座がエネルギ吸収材に設けられている。構造部材がリヤ
ピラーの場合、又はルーフサイドレールの場合、1つの
保持座をエネルギ吸収材に設けることができる。
【図1】本発明に係る自動車の車体上部におけるエネル
ギ吸収材の取付構造の実施例を示す、水平面で切断した
断面図である。
ギ吸収材の取付構造の実施例を示す、水平面で切断した
断面図である。
【図2】エネルギ吸収材の斜視図であり、説明の便宜の
ため保持座にはクロスハッチを入れて示してある。
ため保持座にはクロスハッチを入れて示してある。
【図3】本発明に係る自動車の車体上部におけるエネル
ギ吸収材の取付構造の別の実施例を示す、水平面で切断
した断面図である。
ギ吸収材の取付構造の別の実施例を示す、水平面で切断
した断面図である。
10,50 インナパネル 12,52 アウタパネル 14,54 構造部材 16,56 内装材 18,64 挾持部 20,62 ウエザストリップ 22,66 エネルギ吸収材 32,68 縦リブ 34,70 横リブ 36,72 取付座 38,74 保持座
Claims (1)
- 【請求項1】 インナパネル及びアウタパネルそれぞれ
の2つのフランジを接合して閉じ断面構造に形成され、
長手方向へ伸びている構造部材と、この構造部材の前記
インナパネルから車室内方へ間隔をおいて配置される内
装材と、前記構造部材の2つのフランジ接合部の少なく
とも一方に取り付けられるウエザストリップであってフ
ランジ接合部を挾む挾持部を有するウエザストリップ
と、前記間隔内に配置される樹脂製のエネルギ吸収材と
を備える自動車の車体上部において前記エネルギ吸収材
を取り付ける構造であって、 前記エネルギ吸収材は、前記構造部材に沿って実質的に
長手方向へ伸びる少なくとも1つの縦リブと、この縦リ
ブと一体に形成され、前記縦リブと交差する方向へ伸び
る複数の横リブと、前記エネルギ吸収材を前記構造部材
に固定するための取付座と、前記ウエザストリップが取
り付けられる前記フランジ接合部と接するように形成さ
れ、前記ウエザストリップの挾持部によって挾まれる保
持座とを有する、自動車の車体上部におけるエネルギ吸
収材の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9366000A JPH11180236A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 自動車の車体上部におけるエネルギ吸収材の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9366000A JPH11180236A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 自動車の車体上部におけるエネルギ吸収材の取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11180236A true JPH11180236A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18485664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9366000A Pending JPH11180236A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 自動車の車体上部におけるエネルギ吸収材の取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11180236A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2373486B (en) * | 2001-03-20 | 2004-07-07 | Bayerische Motoren Werke Ag | A roof side rail of a motor vehicle bodywork |
JP2005343181A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Kasai Kogyo Co Ltd | ピラーガーニッシュの縁取り構造 |
US7448672B2 (en) | 2006-06-20 | 2008-11-11 | Kojima Press Industry Co., Ltd. | Shock absorbing structure for vehicle |
JP2010264971A (ja) * | 2009-04-14 | 2010-11-25 | Toyota Boshoku Corp | 側突用樹脂衝撃吸収体の取付構造 |
JP2014024497A (ja) * | 2012-07-30 | 2014-02-06 | Suzuki Motor Corp | 車両のルーフ構造 |
CN107082089A (zh) * | 2016-02-15 | 2017-08-22 | 铃木株式会社 | 车顶侧结构 |
WO2018220695A1 (ja) * | 2017-05-30 | 2018-12-06 | 河西工業株式会社 | 車両用内装部材 |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP9366000A patent/JPH11180236A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018220695A1 (ja) * | 2017-05-30 | 2018-12-06 | 河西工業株式会社 | 車両用内装部材 |
JPWO2018220695A1 (ja) * | 2017-05-30 | 2019-07-18 | 河西工業株式会社 | 車両用内装部材 |
CN110785326A (zh) * | 2017-05-30 | 2020-02-11 | 河西工业株式会社 | 车辆用内饰部件 |
US10875473B2 (en) | 2017-05-30 | 2020-12-29 | Kasai Kogyo Co, Ltd. | Vehicle interior member |
CN110785326B (zh) * | 2017-05-30 | 2022-10-04 | 河西工业株式会社 | 车辆用内饰部件 |
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