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JPH11172286A - 容器入り漂白剤組成物 - Google Patents

容器入り漂白剤組成物

Info

Publication number
JPH11172286A
JPH11172286A JP34132897A JP34132897A JPH11172286A JP H11172286 A JPH11172286 A JP H11172286A JP 34132897 A JP34132897 A JP 34132897A JP 34132897 A JP34132897 A JP 34132897A JP H11172286 A JPH11172286 A JP H11172286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
bleaching
bleaching composition
plastic container
sodium percarbonate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34132897A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Ogura
信之 小倉
Yukiyoshi Yamaguchi
進可 山口
Kazuyoshi Ozaki
和義 尾崎
Masakazu Furukawa
昌和 古川
Muneo Aoyanagi
宗郎 青柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP34132897A priority Critical patent/JPH11172286A/ja
Publication of JPH11172286A publication Critical patent/JPH11172286A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間の貯蔵時にも、内容物がケーキングを
生じることがない容器入り漂白剤組成物を得る。 【解決手段】 線状低密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン、無延伸ポリプロピレン、延伸ナイロン、延伸ポ
リプロピレン及びポリエチレンテレフタレートから選ば
れる1種以上からなり、通気孔を有する厚さが20〜5
00μmのプラスチック容器内に、過炭酸ナトリウム、
炭酸ナトリウムを含有する漂白剤組成物が充填されてお
り、所定条件下の貯蔵における過炭酸ナトリウムの分解
速度定数が0.4×10-8〜4×10-8sec-1の範囲で
ある容器入り漂白剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い漂白力を有し
ており、貯蔵中にケーキングを引き起こすことのない容
器入り漂白剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】漂白剤
は塩素系と酸素系に分けられるが、塩素系漂白剤は使用
できる繊維に制限があり、さらには色柄ものには使用で
きないことや特有の刺激臭を有していることから、これ
らの欠点のない酸素系漂白剤が最近著しく普及してい
る。この酸素系漂白剤としては、過炭酸ナトリウム、過
ほう酸ナトリウムが粉末漂白剤として使用されており、
過酸化水素が液体漂白剤として使用されている。
【0003】粉末漂白剤の漂白活性種として使用される
過炭酸ナトリウムは、貯蔵中に分解して酸素ガスを発生
する。このため粉末漂白剤の容器としては、通常、厚手
の強固な構造のものが採用されている。しかし、省資源
化やゴミの減量化の要請から、より薄いプラスチック製
の小袋に詰めた詰替用の粉末漂白剤が求められている。
【0004】このような詰め替え用のプラスチック製の
袋状の包装容器としては、特表平3−505322号公
報、実開平3−123847号公報に開示されているも
のがある。しかし、これらの容器を使用すると、発生す
る酸素ガスにより、貯蔵中に容器が著しく膨れたり、破
裂したりするという問題がある。この問題を解決するた
め、容器に通気孔を開けて発生する酸素ガスを外気に逃
がすようにしたものが提供されている。しかし、このよ
うな通気孔を設けた容器は、今度は通気孔から侵入する
湿気により内容物がケーキングを起こし、商品価値を低
下させるという新たな問題を生じている。
【0005】そこで、本発明は、高い漂白力を維持した
まま、ケーキングを起こすことなく長期間貯蔵すること
ができる容器入り漂白剤組成物を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため研究の結果、過炭酸ナトリウムの分解に
よる酸素の発生量を適正に保持することにより、通気孔
からの水蒸気の侵入を防止でき、それにより漂白力を低
下させることなくケーキングを防止できることを見出
し、本発明を完成したものである。
【0007】即ち本発明は、通気孔を有するプラスチッ
ク容器内に、過炭酸ナトリウム及び炭酸ナトリウムを含
有する漂白剤組成物が充填されている容器入り漂白剤組
成物において、前記プラスチック容器が、線状低密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレ
ン、延伸ナイロン、延伸ポリプロピレン及びポリエチレ
ンテレフタレートから選ばれる1種以上からなり、かつ
厚さが5〜300μmのものであり、容量0.5リット
ルで、直径0.3mmの通気孔を有する前記プラスチック
容器内に、前記漂白剤組成物400gを充填し、温度4
0℃、相対湿度80%の条件で2週間貯蔵したときの過
炭酸ナトリウムの分解速度定数が0.4×10-8〜4×
10-8sec-1の範囲であることを特徴とする容器入り漂
白剤組成物を提供するものである。
【0008】なお、本発明において、「過炭酸ナトリウ
ムの分解速度定数」は、上記条件により貯蔵したときの
過炭酸ナトリウムの残存率から、下記式により求めたも
のである。 ln[X/100]=−kT (式中、Xは過炭酸ナトリウム中のH22の残存率
(%)を示し、kは過炭酸ナトリウムの分解定数(sec
-1)を示し、Tは貯蔵期間(sec)を示す)
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の容器入り漂白剤組成物に
おいては、漂白剤組成物に含有されている過炭酸ナトリ
ウムの分解速度定数は、0.4×10-8〜4×10-8se
c-1の範囲であり、好ましくは0.8×10-8〜3×1
-8sec-1の範囲である。分解速度定数をこの範囲に保
つことにより、過炭酸ナトリウムの分解による酸素ガス
の発生量を適正に維持できる。これにより、通気孔から
の酸素ガスの放出量を、容器に過度の圧力が加わらない
程度で、かつ通気孔からの水蒸気の侵入を防止できる程
度に維持できる。このため、容器の膨れ等の変形を引き
起こすことなく、ケーキングを防止できる。
【0010】このような所定の分解速度定数を有する過
炭酸ナトリウムは、使用する過炭酸ナトリウムの平均粒
径や粒径分布を調節したり、適当な分解速度調節剤、例
えば、pKcaが3<pKca<6である金属封鎖剤を添加
したりすることにより得ることができる。このpKca
3<pKca<6の金属封鎖剤としては、クエン酸(pK
ca=3.2)、ポリアクリル酸ナトリウム(MW=800
0,pKca=3.2)、アクリル酸−マレイン酸コポリ
マー(70/30,MW=50000,pKca=5.
0)、ポリα−ヒドロキシアクリル酸ナトリウム(MW
=70000,pKca=5.3)、イミノジコハク酸(p
ca=4.0)、ジグリコール酸(pKca=3.1)、ビ
ルダーU(日本触媒製CX−SK110,pKca=5.
5)等を挙げることができるほか、アクリル酸、ヒドロ
キシアクリル酸、メタクリル酸又はマレイン酸等のホモ
ポリマー又はコポリマー等を挙げることができる。これ
らの中でも、アクリル酸、ヒドロキシアクリル酸、メタ
クリル酸又はマレイン酸等のホモポリマー又はコポリマ
ーが好ましい。なお、pKcaは、カルシウムイオン電極
を用い、金属封鎖剤0.1重量%溶液、pH10、25
℃、0.1M−NH4Cl−NH4OH緩衝液を用いて測
定したものである。漂白剤組成物に添加する金属封鎖剤
の量は、過炭酸ナトリウムの分解速度定数を所定範囲に
保持するため、好ましくは0.01〜3重量%であり、
特に好ましくは0.05〜2重量%であり、さらに好ま
しくは0.1〜2重量%である。
【0011】本発明で用いるプラスチック容器は、1層
又は2層以上からなり、通気孔を有しているものであ
る。
【0012】このプラスチック容器を形成する材料とし
ては、過炭酸ナトリウムの分解速度定数を所定範囲に保
持するため、線状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチ
レン、無延伸ポリプロピレン、延伸ナイロン、延伸ポリ
プロピレン及びポリエチレンテレフタレートを用いる。
【0013】プラスチック容器が2層以上からなるもの
である場合、すべてを同一のプラスチックで形成するこ
ともできるし、各層ごとに異なるプラスチックで形成す
ることもできる。また、一つの層を2種以上のプラスチ
ックで形成することもできる。なお、2層以上の構造に
する場合には、例えば、容器の内側には線状低密度ポリ
エチレンを使用し、最外層には機械的強度のあるプラス
チック、例えば延伸ナイロン、延伸ポリプロピレン等を
使用することができる。
【0014】プラスチック容器の厚さは、過炭酸ナトリ
ウムの分解速度定数を所定範囲に保持するため、5〜3
00μmであり、好ましくは10〜250μmであり、特
に好ましくは30〜200μmである。なお、このプラ
スチック容器の厚さは、使用するプラスチックの種類に
応じて、前記範囲内で適宜設定する。
【0015】プラスチック容器に設ける通気孔は、逆さ
まにしても内容物がこぼれないものであれば、その形状
や大きさ等は特に限定されない。この通気孔としては、
好ましくは直径0.1〜5mm、特に好ましくは直径0.
1〜1mmの円形の通気孔、好ましくは幅0.1〜5mm、
特に好ましくは幅1〜3mmの線状の通気孔が好適であ
る。
【0016】プラスチック容器には、バリアー層、耐ピ
ンホール層、引き裂き誘導層等を設けることもできる。
また、光透過率を低下させるため、プラスチック製容器
を多層構造のフィルムから形成した場合、その層間にア
ルミ箔層、着色層を挟み込むことができる。
【0017】プラスチック容器を構成するプラスチック
フィルムは、公知の方法で容易に製造することができ
る。例えば積層フィルムの製造方法としては、ドライラ
ミネート法、Tダイ法、共押し出しラミネート法、イン
フレーション法、タンデムラミネート法等を挙げること
ができる。プラスチック製包装容器の形態は限定されな
いが、所望の大きさのプラスチックフィルムの周囲をヒ
ートシールして所望の容量の袋(小袋)状とした容器を
用いることが好適である。
【0018】このようなプラスチック容器に充填する漂
白剤組成物は、過炭酸ナトリウム及び炭酸ナトリウムを
含有しており、さらに金属封鎖剤及び必要に応じて他の
成分を配合したものである。
【0019】過炭酸ナトリウムは、漂白活性種となる成
分である。漂白剤組成物における過炭酸ナトリウムの含
有量は、貯蔵中における容器の膨れを防止し、十分な漂
白効果を得るためには、好ましくは1〜99重量%であ
り、特に好ましくは1〜90重量%であり、さらに好ま
しくは20〜90重量%である。
【0020】炭酸ナトリウムは、アルカリ剤として作用
する成分である。漂白剤組成物における炭酸ナトリウム
の含有量は、十分なケーキング防止効果を得るために
は、好ましくは1〜80重量%であり、特に好ましくは
1〜50重量%であり、さらに好ましくは10〜50重
量%である。
【0021】漂白剤組成物には、さらに一般に漂白剤に
用いられている非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性
剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤を配合するこ
とができる。
【0022】非イオン界面活性剤としては、デービス氏
の方法により求めたHLBが4.5〜10の次の一般式
(III)): R−(OC24n−OH (III) 〔式中、Rは炭素数6〜18のアルキル基もしくはアル
ケニル基又は炭素数1〜12のアルキル基で置換されて
いてもよいアリール基を示し、nはデービス氏の方法で
求めたHLBが4.5〜12になるように選ばれる数を
示す。〕で表されるものを挙げることができる。このよ
うな一般式(III)で表される非イオン界面活性剤の例
としては、 C10H21(OC2H4)n-OH n=6〜18、HLB=6.13〜10.09 C12H25(OC2H4)n-OH n=4〜25、HLB=4.52〜11.45 C14H29(OC2H4)n-OH n=10〜25、HLB=5.55〜10.50 C16H33(OC2H4)n-OH n=12〜30、HLB=5.26〜11.20 C18H37(OC2H4)n-OH n=15〜35、HLB=5.30〜11.9 等を挙げることができる。
【0023】陰イオン界面活性剤としては、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩類、アルキル又はアルケニルエーテ
ル硫酸塩類、アルキル又はアルケニル硫酸塩類、オレフ
ィンスルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、飽和又
は不飽和脂肪酸塩類、アルキル又はアルケニルエーテル
カルボン酸塩類、α−スルフォ脂肪酸塩類、α−スルフ
ォ脂肪酸エステル類等を挙げることができ、これらの中
でもC10〜C18のアルキルベンゼンスルホン酸塩類、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩類又は脂肪族
アルコール硫酸エステル塩類が好ましい。
【0024】陽イオン界面活性剤としては、第4級アン
モニウム塩類等を挙げることができ、両性界面活性剤と
しては、アミンオキシド、スルフォベタイン、カルボベ
タイン等を挙げることができる。
【0025】これらの界面活性剤の配合量は、十分な洗
浄力を付与するため、好ましくは0.1〜50重量%で
あり、特に好ましくは0.5〜30重量%、さらに好ま
しくは0.5〜20重量%である。
【0026】漂白剤組成物には、さらに下記一般式
(I)又は(II)で表される漂白活性化剤を配合するこ
とができる。
【0027】
【化2】
【0028】[Mは、水素原子、アルカリ金属原子又は
アルカリ土類金属原子を示し、R1及びR2は、炭素数7
〜18のアルキル基もしくはアルケニル基又は炭素数1
〜12のアルキル基で置換されていてもよいアリール基
を示す。] 上記一般式(I)又は(II)で表される漂白活性化剤の
中でも、特にドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、デカノイルオキシ安息香酸、オクタノイルオ
キシ安息香酸、ノナノイルオキシ安息香酸、3,5,5 −ト
リメチルヘキサノイルオキシ安息香酸が好ましい。
【0029】漂白剤組成物における漂白活性化剤の配合
量は、沈澱が生じたり粘度が上昇すること等を防止し、
充分な漂白洗浄力を付与するためには、好ましくは0.
01〜20重量%であり、特に好ましくは0.1〜10
重量%であり、さらに好ましくは0.5〜10重量%で
ある。
【0030】本発明で用いる漂白剤組成物には、必要に
応じてさらに下記の各成分を配合することができる。
【0031】(1)アルカリ剤 アルカリ剤としては、デンス灰や軽灰と総称されている
炭酸ナトリウムのほか、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム等のアルカリ金属炭酸塩、JIS 1号、2号、3
号等の非晶質のアルカリ金属珪酸塩を挙げることができ
る。これらの無機性のアルカリ剤は、洗剤乾燥時におけ
る粒子の骨格形成成分として効果的であり、比較的硬
く、流動性に優れた洗剤を得ることができる。
【0032】(2)酸剤 洗濯液のpHが高くなり過ぎることを防止するため、酸
剤を配合することができる。酸剤としては、(c)成分
と同じものを使用できるほか、乳酸、コハク酸、リンゴ
酸、グルコン酸等のポリカルボン酸を使用することがで
きる。
【0033】(3)増量剤〔中性塩〕 増量剤〔中性塩〕として、一般的に芒硝と呼ばれている
硫酸ナトリウムを配合することができる。硫酸ナトリウ
ムは無機性のアルカリ剤と同様に乾燥後の洗剤粒子の骨
格形成に効果的である。その他の好ましい中性塩として
は、塩化ナトリウム、塩化カリウムを挙げることができ
る。
【0034】(4)その他のポリマー類 高密度化する場合におけるバインダーや粉末物性剤とし
て、さらには疎水性微粒子に対する再汚染防止効果を付
与するため、平均分子量が200〜200,000のポ
リエチレングリコール、ポリビニルアルコール等を配合
することができる。また、色移り防止効果を付与するた
め、ポリビニルピロリドンを配合することができる。
【0035】(5)酵素 酵素(本来的に酵素作用を洗浄工程中になす酵素であ
る)としては、酵素の反応性から分類すると、ハイドロ
ラーゼ類、オキシドレダクターゼ類、リアーゼ類、トラ
ンスフェラーゼ類及びイソメラーゼ類を挙げることがで
きるが、本発明にはいずれも適用できる。特に好ましい
のはプロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、ヌクレア
ーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ及びペクチナーゼであ
る。プロテアーゼの具体例としては、ペプシン、トリプ
シン、キモトリプシン、コラーゲナーゼ、ケラチナー
ゼ、エラスターゼ、スプチリシン、BPN、パパイン、
プロメリン、カルボキシペプチターゼA及びB、アミノ
ペプチターゼ、アスパーギロペプチターゼA及びBであ
り、市販品として、サビナーゼ、アルカラーゼ(ノボイ
ンダストリー社)、API21(昭和電工(株))、マク
サカル(ギストプロケイデス社)、特開平5−2549
2号公報記載のプロテアーゼK−14もしくはK−16等を
挙げることができる。エステラーゼの具体例としては、
ガストリックリパーゼ、バンクレアチックリパーゼ、植
物リパーゼ類、ホスホリパーゼ類、コリンエステラーゼ
類及びホスホターゼ類等を挙げることができる。リパー
ゼの具体例としては、リポラーゼ(ノボインダストリー
社)、リポサム(昭和電工(株))等の市販のリパーゼ
等を挙げることができる。また、セルラーゼとしては市
販品のセルザイム(ノボインダストリー社)、特開昭6
3−264699号公報の請求項4記載のセルラーゼ等
を挙げることができ、アミラーゼとしては市販のターマ
ミル(ノボインダストリー社)等を挙げることができ
る。酵素は別途安定な粒子として造粒したものを、洗剤
生地(粒子)にドライブレンドした状態で使用する。
【0036】(6)酵素安定剤 酵素安定剤として、水道水中の塩素を除去するため、亜
硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウムのような還元
剤、カルシウム塩、マグネシウム塩、ポリオール、ホウ
素化合物等を配合することができる。なお、亜硫酸ナト
リウムは酸化防止剤としての作用も果たすことができ
る。
【0037】(7)青味付剤 特公昭49−8005号公報、特公昭49−26286
号公報、特公昭53−45808号公報に記載の青味付
剤を配合することができる。
【0038】(8)ケーキング防止剤 ケーキング防止剤として、パラトルエンスルホン酸塩、
キシレンスルホン酸塩、酢酸塩、スルホコハク酸塩、タ
ルク、微粉末シリカ、粘土、酸化マグネシウム等を配合
することができる。
【0039】(9)酸化防止剤として、tert-ブチルヒ
ドロキシトルエン、4,4'-ブチリデンビス−(6-tert-ブ
チル-3-メチルフェノール)、2,2'-ブチリデンビス-(6
-tert-ブチル-4-メチルフェノール)、モノスチレン化
クレゾール、ジスチレン化クレゾール、モノスチレン化
フェノール、ジスチレン化フェノール、1,1'-ビス-(4-
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等を配合すること
ができる。
【0040】(10)蛍光染料 蛍光染料として、4,4'−ビス-(2-スルホスチリル)−
ビフェニル塩、4,4'−ビス-(4-クロロ-3-スルホスチリ
ル)−ビフェニル塩、2-(スチリルフェニル)ナフトチ
アゾール誘導体、4,4'−ビス(トリアゾール-2-イル)
スチルベン誘導体、ビス(トリアジニルアミノ)スチル
ベンジルスルホン酸誘導体、ホワイテックスSA(住友
化学社製)、チノパールCBS(チバガイギー社製)等
を配合することができる。これらの蛍光染料は、組成物
中に0〜2重量%配合することができる。
【0041】(11)香料 香料としては、従来洗剤に配合されている香料、例えば
特開昭63−101496号公報記載の香料、ジメチル
ベンジルカルビニルアセテート、トリシクロ[5.2.1.0
2,6]−デセ-3-エン-8-イルアセテート、トリシクロ[5.
2.1.02,6]−デセ-3-エン-8-イソプロピオネート、3-ア
ミル-4-アセトキシテトラヒドロピラン、4-tert-ブチル
シクロヘキシルアセテート、2-tert-ブチルシクロヘキ
シルアセテート、p−tert−ブチル−α−メチルヒドロ
シンナミックアルデヒド、4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペ
ンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルボキシアルデヒド、
α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、α−アミルシン
ナミックアルデヒド、α,α’−ジメチル-p-エチルヒ
ドロシンナミックアルデヒド等を挙げることができる。
もちろんその他の洗剤成分による劣化のないように、配
合する各香料成分の種類及び場合により配合比率や配合
量を考慮する。
【0042】(12)消泡剤 消泡剤としては、従来より知られている例えばシリコー
ン/シリカ系のものを挙げることができ、この消泡剤
は、次に説明する特開平3−186307号公報4頁左
下欄に記載の方法を用いて製造した消泡剤造粒物として
もよい。まず、日澱化学株式会社製マルトデキストリン
(酵素変成デキストリン)100gに消泡成分としてダ
ウコーニング社製シリコーン(コンパウンド型、PSア
ンチフォーム)を20g添加し混合し、均質混合物を得
る。次に、得られた均質混合物50%、ポリエチレング
リコール(PEG-6000,融点58℃)25%及び中性無水
芒硝25%を70〜80℃で混合後、不二パウダル株式
会社製押出し造粒機(型式EXKS-1)により造粒し、造粒
物を得る。
【0043】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0044】製造例1(プラスチック製の容器1の製
造) 厚さ20μmの延伸ナイロンと、厚さ130μmの線状低
密度ポリエチレンを重ね合わせて長方形としたものを2
組用意し、それぞれ厚さ130μmの線状低密度ポリエ
チレンが内側になるように重ね合わせ、その3辺をヒー
トシールした。その後、開封口付近の隅に直径が0.3
mmの通気孔をあけ、容積1000mlの小袋状プラスチッ
ク容器1を得た。
【0045】製造例2(プラスチック製の容器2の製
造) 2組の厚さ20μmの延伸ポリプロピレンと厚さ100
μmの線状低密度ポリプロピレンとを、厚さ100μmの
線状低密度ポリプロピレンが内側になるように重ね合わ
せて長方形としたものを用い、製造例1と同様にして容
積1000mlの小袋状プラスチック容器2を得た。
【0046】製造例3(プラスチック製の容器3の製
造) 2組の厚さ50μmの延伸ナイロンと厚さ270μmの延
伸ポリプロピレンとを、厚さ250μmの延伸ポリプロ
ピレンが内側になるように重ね合わせて長方形としたも
のを用い、製造例1と同様にして容積1000mlの小袋
状プラスチック容器3を得た。
【0047】製造例4(プラスチック製の容器4の製
造) 2組の厚さ30μmの延伸ナイロンと厚さ300μmの線
状低密度ポリエチレンとを、厚さ300μmの線状低密
度ポリエチレンが内側になるように重ね合わせて長方形
としたものを用い、製造例1と同様にして容積1000
mlの小袋状プラスチック容器4を得た。
【0048】実施例1〜6及び実施例1〜4 過炭酸ナトリウム(日本パーオキサイド製)、a−1〜
a−4の金属封鎖剤、b−1〜b−2の界面活性剤、c
−1〜c−3の漂白活性化剤、炭酸ナトリウム、を混合
し、漂白剤組成物を得た。
【0049】a−1:BASF社製ソカランCP−5
(アクリル酸−マレイン酸コポリマー,MW=5000
0,pKca=5.2) a−2:花王株式会社製オリゴマーD(ポリアクリル酸
ナトリウム,MW=8000,pKca=3.2) a−3:モンサント社製ディクエスト2016(ホスホ
ン酸系キレート剤,pKca=7.1) a−4:ニトリロトリ酢酸(アルドリッチ社製,pKca
=6.6) b−1:花王株式会社製エマルゲン109P b−2:花王株式会社製ペレックスF25
【0050】
【化3】
【0051】次に、各漂白剤組成物800gを表1に示
す容器に充填し、容器入り漂白剤組成物を得た。これら
の容器入り漂白剤組成物を、温度40℃、相対湿度80
%の条件で6ヶ月間貯蔵した場合の状態を目視により観
察し、下記の基準で評価した。結果を表1に示す。 5:ほとんど変化が認められない 4:やや小さな固まりが見られるが、容器を振ることで
容易に粉砕できる 3:親指大の固まりがみられるが、容器を振ることでり
容易に粉砕できる 2:容器全体が固まっているが、手で容易に粉砕できる 1:容器全体が固まっており、手では粉砕できない。
【0052】また、容器入り漂白剤組成物を6ヶ月貯蔵
後の有効酸素濃度を測定し、試験開始前におけるそれら
の濃度から有効酸素の残存率を求めた。有効酸素濃度
は、JIS K3362(5・9項)により求めた。結
果を表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】表1から明らかなとおり、過酷な条件下で
の貯蔵試験にもかかわらず、本発明の容器入り漂白剤組
成物は、ケーキングがまったくないか殆ど見られず、通
常の流通時における貯蔵条件では十分に実用に耐えるも
のであることが確認された。また、有効酸素残存率が高
く、実用上十分な漂白性能を保持していることが確認さ
れた。これに対して、比較例1、3は、分解速度定数が
小さいため、ケーキングが著しかった。また、比較例
2、4は、分解速度定数が高すぎるため、漂白性能(有
効酸素残存率)の低下が大きかった。比較例2、4のケ
ーキングが、比較例1、2に比べて少ないが実施例に比
べて大きいのは、長期間経過後には分解速度定数が低下
したためであると推定される。
【0055】
【発明の効果】本発明の容器入り漂白剤組成物は、プラ
スチック容器の通気孔の大きさを従来と同等に設定した
場合でも、長期間の貯蔵時においてケーキングが発生す
ることがない。よって、ケーキングは勿論、容器の膨れ
等の変形もないので、製造者及び販売者における商品の
貯蔵管理が容易となり、管理にともなう負担が軽減され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 昌和 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 青柳 宗郎 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気孔を有するプラスチック容器内に、
    過炭酸ナトリウム及び炭酸ナトリウムを含有する漂白剤
    組成物が充填されている容器入り漂白剤組成物におい
    て、 前記プラスチック容器が、線状低密度ポリエチレン、低
    密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、延伸ナイロ
    ン、延伸ポリプロピレン及びポリエチレンテレフタレー
    トから選ばれる1種以上からなり、かつ厚さが5〜30
    0μmのものであり、容量0.5リットルで、直径0.
    3mmの通気孔を有する前記プラスチック容器内に、前記
    漂白剤組成物400gを充填し、温度40℃、相対湿度
    80%の条件で2週間貯蔵したときの過炭酸ナトリウム
    の分解速度定数が0.4×10-8〜4×10-8sec-1
    範囲であることを特徴とする容器入り漂白剤組成物。
  2. 【請求項2】 さらに漂白剤組成物の成分としてpKca
    が3<pKca<6である金属封鎖剤を0.01〜3重量
    %含有する請求項1記載の容器入り漂白剤組成物。
  3. 【請求項3】 さらに漂白剤組成物の成分として界面活
    性剤を含有する請求項1記載の容器入り漂白剤組成物。
  4. 【請求項4】 さらに漂白剤組成物の成分として、下記
    一般式(I)又は(II): 【化1】 [Mは、水素原子、アルカリ金属原子又はアルカリ土類
    金属原子を示し、R1及びR2は、炭素数7〜18のアル
    キル基もしくはアルケニル基又は炭素数1〜12のアル
    キル基で置換されていてもよいアリール基を示す。]で
    表される漂白活性化剤を含有する請求項1記載の容器入
    り漂白剤組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005239893A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Kao Corp 容器入り漂白洗浄剤組成物
JP2008163077A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Kao Corp 洗浄剤組成物
EP2361604A1 (en) * 2010-02-19 2011-08-31 Hoyu Co., Ltd. Powder hair dye composition based on sodium percarbonate and package therefor

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