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JPH11163826A - データを符号化する方法 - Google Patents

データを符号化する方法

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Publication number
JPH11163826A
JPH11163826A JP10248262A JP24826298A JPH11163826A JP H11163826 A JPH11163826 A JP H11163826A JP 10248262 A JP10248262 A JP 10248262A JP 24826298 A JP24826298 A JP 24826298A JP H11163826 A JPH11163826 A JP H11163826A
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coset
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Application number
JP10248262A
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Kenneth Graham Paterson
ケネス・グラハム・ペーターソン
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HP Inc
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Hewlett Packard Co
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Publication date
Priority claimed from GBGB9719210.8A external-priority patent/GB9719210D0/en
Application filed by Hewlett Packard Co filed Critical Hewlett Packard Co
Publication of JPH11163826A publication Critical patent/JPH11163826A/ja
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/004Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using forward error control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2614Peak power aspects
    • H04L27/2615Reduction thereof using coding
    • H04L27/2617Reduction thereof using coding using block codes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transmitters (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチキャリア周波数分割多重化方式でデ
ータを伝送するとき、ピーク対平均値包絡線電力比に関
する大規模な計算を必要とすることなく、所定の値より
小さいPMEPRを与えるコードワードを生成する。 【解決手段】符号化直交周波数分割多重化(COFDM)
システムで、nビットのデータワードが、2mシンボル(m
≧3)のコードワードとして符号化されるとき、コードワ
ードは、COFDMチャンネルで伝送するとき所望の低
いピーク対平均値包絡線電力比(PMEPR)特性を満たすよ
うに生成される。所望のPMEPRのを満たすコセット標本
が、特定の生成マトリクスの線形サブコードから導かれ
るコセットの組から選択される。選択されたコセット標
本に従って、伝送されるコードワードを生成する。この
ようなコードワードは、所望のPMEPRを達成し、指定さ
れるエラー制御特性を提供し、有用な転送レートでデー
タを伝送すること可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データを符号化
する方法および装置、並びにそのような方法および装置
を取り入れた通信システムに関連する。この発明は特
に、符号化直交周波数分割多重化方式(COFDM)のよ
うなマルチキャリア(複数搬送波)周波数分割多重化方式
を使用してデータを伝送する方法、装置およびシステム
に関連する。
【0002】
【従来の技術】高性能のコンピュータに基づく装置およ
び機器の一層の普及により、有線および無線技法の両方
に基づく高速かつ高容量の通信の必要性がますます高ま
っている。この必要性の増加に対処する1つの方法は、
一層高いシンボル・レートで動作する通信システムを設
計することである。しかしシンボル・レートの増加は、
典型的に、シンボル間間隔の対応する低減を伴い、これ
は、一層大きいシンボル間干渉(ISI)および受信される
シンボル内の重大なエラーを引き起こすことがある。有
線リンクの場合、シンボル間干渉は、例えば通信リンク
の異なった部分間で不完全につながれたインタフェース
における信号反射から生じることがある。無線リンクの
場合、シンボル間干渉の大きな原因は、信号が伝わる空
間内の(建物のような)物体からの信号反射を含む多重経
路(マルチパス)伝搬である。リンクを使用する移動ユニ
ットの移動は、移動ユニットに到達する複数の伝搬経路
の連続的かつ複雑な変化を引き起こすので、特に移動無
線通信は、この原因によるシンボル間干渉の影響を受け
やすい。
【0003】通信システム容量を増加させ、シンボル間
干渉を抑えるために積極的に研究開発されている技法
は、COFDM操作のようなマルチキャリア(または多
重トーン)周波数分割多重化操作である。COFDMシ
ステムでは、同時に複数のシンボルが伝送され、それぞ
れのシンボルは、近接した間隔のそれぞれの周波数をも
つマルチキャリア信号の個々の変調を(例えば位相シフ
トキーイングによって)制御する。それぞれのキャリア
によってシンボルが伝送されるレートと適切な関係をも
つようにキャリア周波数間隔を選ぶことによって、個々
のキャリアを、(キャリアが互いに直交すると仮定され
るところで)それに近接するキャリアからの干渉なく復
調することができるように保証することができる。デー
タ・シンボル(1つのデータワード)の1群を符号化する
ために、1シンボル期間(1つのコードワード)に個々の
キャリアによって同時に伝送されるシンボルの1組が選
択される。そのシンボルの組は、冗長性を含む(すなわ
ちコードワードはデータワードより多くのシンボルをも
つ)。この冗長性は、受信の際、受信されるシンボル内
のエラーの検出のため、および必要であればそれらのエ
ラーの訂正のために使用される。
【0004】複数シンボルの並列の伝送は、直列システ
ムを使用して連続的に個々のシンボルを伝送する場合に
必要とされるより低いシンボル・レートで所望のデータ
・レートを達成することができるので、COFDMシス
テムは、シンボル間干渉の影響をある程度抑制する。低
いシンボル・レートは、それぞれのシンボルの長い持続
時間およびシンボル遷移間の長い期間を意味し、従って
シンボル間干渉の影響を低減させる。冗長性の包含によ
って与えられるエラー検出および訂正能力は、信号のフ
ェージングおよび他の原因のために受信されたシンボル
内に生じるエラーを検出し、訂正することを可能にし、
データ腐敗に対する抵抗力を高める。
【0005】しかし、実際の伝送信号が得られる複素数
値信号の典型的なピーク対平均値包絡線電力比(PMEPR)
から生じる制限のため、現在のCOFDMシステムは、
特定の伝送信号の電力について最大限の潜在的利益を得
ることの困難さに直面している。この伝送される信号は
実質的に、近接した間隔の周波数にある、それぞれのシ
ンボル遷移で変化する個々の位相をもついくつかの信号
の合計であるので、信号全体は、低レベルであるが変化
する振幅のかなり長い間隔によって区分される過渡的な
目立ったピークを示す傾向がある。伝送装置は、クリッ
ピングまたは他の歪みのないピークを再生するように調
整されなければならないので、ピーク間の間隔の相当長
い時間の間、装置は、その最大能力よりも相当低い信号
レベルで動作する。その結果、装置の地理的(geographi
cal)レンジは、その公称電力定格について期待されるよ
り非常に低い。あるいは、所望のレンジを含み、非効率
的に操作される一層高性能の装置を用意しなければなら
ない。
【0006】この問題は、基本的に、起こりうるデータ
ワードを符号化するコードワードの慎重な選択によって
軽減することができることが知られている(例えばA.E.J
ones、T.A.WilkinsonおよびS.K.Bartonによる「Block c
oding scheme for reductionof peak to mean envelope
power ratio of multicarrier transmission scheme
s」(Electronics Letters,1994年12月8日,vol.30,no.2
5,pp.2098-2099)に示されている)。しかし、コードワー
ドを選択してPMEPRを低減させるとき、コードが良好な
エラー訂正特性をもつように保証することも重要であ
る。また高スループット通信システムの実現は、長いコ
ードワードおよび迅速な符号化および復号化プロシージ
ャの使用を含むことが望まれる。一般に複数の長いコー
ドワード(例えば約16シンボル以上)の場合のように、チ
ェックされようとする有効なコードワードの数が多い場
合、単純なルック・アップ・テーブルの使用は、容易に
実現されるが、特に復号する間のコンパクトな(および
低電力、安価な)回路を使用した迅速な処理には向かな
い。従って符号化および復号化操作は、例えばデータワ
ードまたはコードワードシンボルについて組合わせ論理
を実施して一方から他方に変換し、または少なくとも使
用される任意のルックアップ・テーブルのサイズを強制
する解析的プロシージャに関して規定することができる
ことが好ましい。
【0007】別の困難さは、一般的なシステム内で使用
するコードを規定するために選択が行われる、起こりう
るコードワードの純粋な(sheer)量によって提示され
る。コードワード内のシンボル数が増加するに従って、
可能なコードワードの数は、たとえ2進シンボルの場合
であっても急速に増加する。可能な3個(3進)または4
個(4進)の値をもつシンボルについて、利用可能なコー
ドの数は、非常に短いコードワードについても非常に大
きくなり、それゆえ実現可能な全てのコードワードの単
純な包括的なサーチは、単にPMEPRを最小限にするため
の現実的な時間内に実現できない。特にPMEPR、エラー
検出または訂正に関連する好ましい基準、並びに符号化
および復号化の容易さを同時に満たし、所望のサイズを
もつコードワード組が、実際に存在するかどうか分から
ないとき、エラー訂正および実現要求を満たそうとする
試みは、そのようなサーチの困難さを増大するだけであ
る。多数の異なるデータワード(すなわち比較的多くの
シンボルを含むデータワード)を符号化し、許容できる
高さのデータ転送レートを達成することができるよう
に、選ばれるコード内に利用可能な多数のコードワード
をもつことが望まれるとき、この難しさはさらに悪化す
る。
【0008】ある種のコードは、いくつかの望ましい特
性をもつことができることが知られている。B.M.Popovi
cによる「Synthesis of Power Efficient Multitone Si
gnals with Flat Amplitude Spectrum」(IEEE Transact
ions on Communications,vol.39,no.7,1991年7月,pp.10
31-1033)は、任意の2進または多相の相補シーケンスを
使用して、実数値信号の波高要素が(複素数値信号の3dB
より低いまたはそれに等しいPMEPRに対応する)6dBVより
低いまたはそれに等しいような多重トーン信号を構築す
ることができることを示している。これらのシーケンス
の例は、2進Golay相補シーケンス対(M.J.E.Golayによ
る「Complementary series」(IRE Transactions on Inf
ormation Theory,vol.IT-7,1961年4月,pp.82-87)の場合
のように記述されている。しかしPopovicの文献は、多
重経路のフェージングの測定および多重トーンの妨害(j
amming)のような状況に注意が向けられており、その中
で、要求される信号を生成するとき、1つのコードワー
ドを連続的に使用することができる。従ってPopovic
は、どのように複数のそのようなシーケンスを識別し、
情報を運ぶ実際のコードの中のPMEPRについて6dBVの制
限を達成することができるか指示していない。また、実
際の具体化に適したコードに関する上述の要求について
何も述べられていない。実際にPopovicは、「最小のピ
ーク-ピーク振幅をもつ多重トーン信号の構築は、今も
なお解析的な解決方法がない従来からの問題である。」
と述べている。
【0009】Golay相補シーケンス対およびそれらを使
用して規定されるコードは、いわゆるGolayコードとは
異なるものであり、混同してはならないことに注意すべ
きである。Golay相補シーケンス対およびGolayコード
は、同じ研究者によってそれぞれ別個に規定されてお
り、従って両方とも彼の名前が引用されている。
【0010】符号化および復号化するための方法および
装置は、国際特許出願第PCT/GB 97/02 464号明細書に記
述されており、その中で、可能なコードワードの潜在的
に非常に大きなサーチ空間にもかかわらず、異なるコー
ドワードの相当数が、実際に識別可能であり、それら
は、PMEPRについて予測可能な低い制限を与え、特定さ
れるエラー検出および訂正特性を有し、高速な回路内で
実現することができる。その中で記述される、関連する
PMEPRに従ってコードワードのコセット(剰余類、coset)
を順番に並べるための技法のいくつかは、計算の相当な
量を含むことがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、そ
れぞれのコセットについてピーク包絡線電力の大規模な
計算を必要とせずに、多くとも所定の閾値であるPMEPR
をもたらすコードワードの多数のコセットの識別を可能
にすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の上記目的は次
の方法によって解決される。
【0013】符号化直交周波数分割多重化(COFDM)
方式のようなマルチキャリア周波数分割多重化方式を使
用してデータを伝送するため、データワードを、実現可
能な異なるq個の値(qは1より大きい偶数)をそれぞれが
もつ2mシンボル(m≧3)のコードワードとして符号化する
方法であって、上記データワードは、該データワードの
値および、
【0014】
【数3】
【0015】の生成マトリクスをもつコードの線形サブ
コードの1つまたは複数のコセット組から完全なコセッ
トの形で選択されるコードワードに従って符号化され、
上記選択されるコードワードは、上記伝送のピーク対平
均値包絡線電力比が、任意の固定の整数p(1≦p≦m-2)に
ついて所定の閾値2P+1より大きくならないように選択さ
れ、上式で、zは、0から2m-1までの整数値であり、y
は、mから0までの整数値であり、xは、(m+1)ビットの2
進数として表される要素のビットに関する乗算を示し、
除算の結果は、1ディジットとして表され、上記コセッ
ト組の中のコセットのすべてのコセット標本は、
【0016】
【数4】
【0017】の形、または上式から項X1ないしXmの添え
字の置換によって得られる形であり、上式で、X1ないし
Xmは、上記生成マトリクスの中の最初のm行の行ラベル
であり、項vp,m-p(Xm-p*Xm)は、Xm-pおよびXmのような
行をシンボルに関して乗算し、その結果とvp,m-pのよう
なそれぞれの係数をシンボルに関してモジューロq乗算
することによって得られる1ワードを示し、+を○で囲
んだ記号は、上記ワードのシンボルに関するモジューロ
q加算を示し、係数vi,j(1≦i≦pおよび1≦j≦m-p)およ
び係数wi,j(1≦i<j≦p)は、0からq-1までの範囲から選
択される整数値である、データを符号化する方法。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明に従って、符号化直交周
波数分割多重化方式(COFDM)を使用してデータを伝
送する通信システムの中でデータを符号化する方法およ
び装置を、添付の図面を参照して説明する。
【0019】図1ないし図3は、都市環境における移動通
信の背景にある多重経路伝搬の問題を概略で示してい
る。基地局10は、例えばマイクロ波波長の無線によっ
て、移動電話機12のような移動通信装置と通信する。基
地局10と電話機12の間の見通し信号経路14があり、建物
および他の構造物の形の(マイクロ波信号に関する)複数
の反射体の存在のため、さらに複数の反射信号経路16も
ある。これらの経路は典型的に長さが異なるので、それ
らの宛先への到達時に異なる伝播遅延を含む。例えば移
動電話機12で受信される信号全体は、異なる経路を通っ
て電話機に到達する多様な信号の合計である。
【0020】伝送される信号は、(例えば位相シフトキ
ーイングによって)搬送波(carrier wave)を変調するシ
ンボルの連続を含むと考えることができる。図2に示さ
れるように、異なる伝播遅延をもつ複数の経路を通る信
号の結果として、1つのシンボルについて受信される合
成信号18は、そのシンボルについて伝送される信号20の
正確な複製でなくなる。具体的に言えば、受信される合
成信号は、一般に伝送された信号より持続時間が長く、
伝送された信号の正確な複製が終了する点の後に、重要
な振幅をもつ裾部分をもつ。この裾部分が、シンボル期
間の重要な部分に及ぶ場合、図3に示されるように、時
刻Tで終了するはずのパルスについて、裾部分は、上に
重なり、後に続くシンボルの受信を妨害する。その結
果、後に続くシンボルは、不正確に受信されることがあ
り、すなわちそのシンボルについて受信器内で検出され
る値は、他のノイズ原因がなくても、伝送された値を正
確に表すことができない。この種の信号劣化は、シンボ
ル間干渉(ISI)として知られている。
【0021】シンボル間干渉の影響は、図4aに示される
ように伝送されるシンボルの持続時間を引き延ばすこと
によって軽減することができ、受信されるそれぞれのシ
ンボルは、複数の経路の伝搬遅延から生じる裾部分を越
える。後に続くシンボル・レートの低減の影響を抑える
ため、それぞれがマルチキャリアの1つ1つを変調する
複数のシンボルを同時に伝送することが提案されてい
る。従って図4aないし図4hに示されるように、8つのキ
ャリアが使用される場合、それぞれのキャリア上のシン
ボル期間は、(図3に示されるような)1つのキャリアの
場合に必要とされる期間の8倍であるが、同じ全体のシ
ンボル・レートを維持する。複数のキャリア間の周波数
間隔が、シンボル期間の逆数の整数倍である場合、他の
キャリアからの干渉なく、キャリアのそれぞれを変調す
る個々のシンボル・ストリームを回復することが可能で
ある。この技法は、直交周波数分割多重化方式(OFD
M)として知られている。
【0022】複数のキャリアの使用に加えて、ブロック
符号化の使用により追加のエラー検出および訂正能力を
提供することも提案されている。図5に示されるよう
に、データ・シンボル(この例では2進シンボル)の直列
ストリームは、概念的に、各々が5つのシンボルを含む
連続する群またはワードに分割される。5つのシンボル
の1群は、対応する8ビットのコードワードを出力する
5ビット-8ビット(5B/8B)符号器30に入力される。この
コードワードは、間隔がΔf離れた8つの連続する周波
数でキャリア信号を生成する8つの発振器34のバンクを
制御する8位相シフトコントローラ32のバンクに加えら
れる。コードワードの個々のビットは、それぞれの位相
シフトコントローラに、正または負のいずれかの位相シ
フトΔφを生成させ、個々の発振器によって生成される
キャリア信号を、そのビットの現在値に依存して変調す
る。
【0023】複数の発振器34の変調された出力は、加算
機36で結合され、伝送される信号を生成する。実際に、
発振器34および加算機36の機能は、破線の枠38で示され
るように、逆高速フーリエ変換(IFFT)を実現する1つの
デジタル信号プロセッサに統合されることが好都合であ
る。図6に概略で示されるように、伝送されようとする
データは、ブロック40で受信され、直列-並列変換器42
で並列形式に変換される。並列データは、上述したよう
に符号器30で符号化され、符号化されたデータは、変調
器32/IFFT38でマルチキャリア信号の生成を制御する。
このマルチキャリア信号は、D/A変換器44でアナログ
形式に変換され、送信器46によって増幅され、伝送され
る。
【0024】受信は、本質的にこのプロセスの逆であ
る。すなわち信号は、受信器48によって受信され、増幅
され、A-D変換器50によってデジタル形式に変換され
る。デジタル信号は、高速フーリエ変換(FFT)を実現す
るデジタル信号プロセッサを含む復調器52に供給され、
復調器52は、合成マルチキャリア信号の中の成分信号を
分離し、復調する。復調されたデータは復号器54に渡さ
れ、復号器54は、符号器30によって行われた符号化の逆
を行い、典型的にはエラー検出および訂正機能も実施す
る。その後、並列-直列変換器56が、ブロック58で出力
される直列形式にデータを変換する。
【0025】符号器30によって実現されるコードの選択
は、送信器46の効率的な操作に重要な意味をもつ。マル
チキャリア信号は、等しい振幅および等間隔の周波数を
もついくつかの正弦波の合計を含む。その結果、合成信
号の最大絶対値は、成分正弦波の相対的な位相に非常に
影響されやすい。これらの相対的な位相は、次のシンボ
ル期間に伝送されようとするコードワードの値に従っ
て、位相シフトコントローラ32によってそれぞれのシン
ボル期間の終わりに変更される。相対的な位相の特定の
組および現在のコードワードの値に依存して、伝送され
る信号の振幅は、図7に示されるように、低レベルであ
るが変化する値の間隔と共に、時々はっきりと目立った
ピークをもつ。従って、伝送される信号のピーク対平均
値包絡線電力比は比較的高い。
【0026】そのような信号が歪みなしで伝送されよう
とする場合、送信器46は、線形増幅器を使用して、比較
的非効率な方法でそれを操作しなければならず、そのダ
イナミックレンジの大部分は、伝送された信号の振幅が
まれにそのピーク値に達するときを除いて使用されな
い。
【0027】伝送するデータを符号化するために実際に
使用されるコードワードの組の適当な選択によって、こ
の問題を軽減することが提示されている。PMEPRの極端
な値を生成するコードワードの使用を避けるためのブロ
ック符号化の使用は、T.A.WilkinsonおよびA.E.Jonesの
「Minimisation of the peak to mean envelope power
ratio of multicarrier transmission schemes by bloc
k coding」(1995 IEEE45th Vehicular Technology Conf
erence,1995年7月,pp.825-829)で示唆されている。この
提示は、PMEPRの低減が可能であることを示すが、符号
化および復号化の効率的な実現を可能にし、復調される
信号内のエラーを検出し、訂正する望ましい能力を提供
するコードワードの1組を選択することの困難さも示し
ている。この問題に対処する方法が記述されているが、
実際的な解決方法は提示されていない。この方法に対す
る修正が、同じ著者の「Combined coding for error co
ntrol and increased robustness to system nonlinear
ities in OFDM」(1996 IEEE 46th Vehicular Technolog
y Conference,1996年4月,pp.904-908)に開示されてい
る。この修正の中で、線形ブロック・コードは、エラー
訂正および検出の望ましい特性を与えるように選ばれ
る。具体的には、コード内の線形性および冗長性を利用
して、PMEPRを低減させるが同等のエラー検出および訂
正特性をもつ新しい値に、コード値を体系的に変形させ
ることを提示している。4B/7B、4B/8Bおよび11B/15Bコ
ードについていくつかの例が示されており、その中で、
必要とされる変形は、可能な全てのコードワード値を、
それぞれのコードワードに従って変調されるマルチキャ
リア信号のPMEPRの順に並べることを含むプロシージャ
によって識別される。このような包括的なサーチ方法
は、(例えば15ビットのオーダーの)比較的短いコードワ
ードについては実現可能であるが、調べられようとする
コードワードの数は、コードワード長と共に急速に増大
する。従って32ビットのコードワードの場合、40億を超
えるコードワードが並べられなければならない可能性が
あり、これは、どうみても極端な時間がかかり、実際上
非常に高価になりうる。この要求によって現れる障害
は、調べられる組の中にコードワードの適当な部分組が
実際に存在する保証がないことにより増大することがあ
る。
【0028】Popovicは、上で参照した文献の中で、1
つの2進または多相の相補シーケンスの使用を提示して
いる。しかし上述した1996年発表の文献は、そのような
シーケンスが、それらのエラー訂正/検出能力に関連し
て簡単には適用できないことを示している。
【0029】上で参照した特許出願明細書は、多くの異
なるコードワードを含む組を識別する方法を記述してお
り、それらのコードワードは全て、エラー訂正および検
出特性に関連する所望の基準、それらコードワードに従
って変調されるマルチキャリア信号の最大PMEPR、並び
に実際の(例えば組合わせ論理の使用を含む)符号器およ
び復号器の実現の容易さおよび効率を満たす。
【0030】上で参照した特許出願明細書に記述される
ように、コードワードの1組は、「生成マトリクス」か
ら導かれる「基本」コードを、複数の「コセット標本(c
osetrepresentatives)」と結合することによって構築さ
れる。例えば16ビット(2進)のコードワードの場合、生
成マトリクスは次のように与えられる。
【0031】
【数5】 (0000 0000 1111 1111) (X1) (0000 1111 0000 1111) (X2) (0011 0011 0011 0011) (X3) (0101 0101 0101 0101) (X4) (1111 1111 1111 1111) (X')
【0032】16ビットの基本コードは、この生成マトリ
クスの行の32の線形結合の全てを含み、以下の形で表さ
れる。
【0033】
【数6】
【0034】上式で、行係数a1,a2,a3,a4およびa'のそ
れぞれは、0または1の値をとる。この基本コードは、線
形である。すなわち、そのコードワードの任意の2つに
ついて、ビットに関する(bitwise)排他的論理和演算(モ
ジューロ2の加算)の結果は、コード内の別のコードワ
ードである。
【0035】対応するジェネレータ・アレイは、16ビッ
トの生成マトリクスを、行X1,X2,X3およびX4の可能な全
ての対のビットに関する乗算によって得られる以下の追
加の行(この場合6つ)と結合することによって生成され
る。
【0036】
【数7】 (0000 0000 0000 1111) (X1*X2) (0000 0000 0011 0011) (X1*X3) (0000 0000 0101 0101) (X1*X4) (0000 0011 0000 0011) (X2*X3) (0000 0101 0000 0101) (X2*X4) (0001 0001 0001 0001) (X3*X4)
【0037】これら追加の行から特定の方法で構築され
る12の特定のコセット標本(例えば0001 0010 0001 110
1)はそれぞれ、ビットに関する排他的論理和演算によっ
て、16ビットの基本コード内の全てのコードワードと結
合され、基本コードのコセットの1組を構成する、最終
的な所望のコードワードの組を生成する。
【0038】それらのコードワードは、行X1,X2,X3,X4
およびX'を含む生成マトリクスをもつ線形サブコード
(コード全体でもよい)のコセットの1組を構成する。こ
の種の基本コードの使用は、所望のエラー検出および訂
正特性を提供する。線形サブコードの選択は、例えば組
合わせ論理を使用して、それぞれのコセットの中の符号
化および復号化を簡潔に実現することができることを保
証する。一般にコセットは、基本コードから実現可能な
コードワードの空間全体のそれぞれの部分への体系的な
移行または変換であると考えることができる。線形サブ
コードのコセットの使用は、PMEPRの特に高い値をもた
らす望ましくない(全てゼロおよび全て1のような)コー
ドワードの回避を可能にするが、ある程度基本コードの
エラー制御特性も維持することができる。基本コードの
それぞれのコセットは、ほぼ同じような関連するPMEPR
をもつコードワードを含む傾向があるので、そのような
コセットの1組からのコードワードの選択は、PMEPRの
良好な制御を与える。コセット標本が、以前に参照した
特許出願明細書に記述される形をとる特定のケースで、
PMEPRは、3dBを越えないことが分かる。最小ハミング(H
amming)距離(すなわち、2mの2進シンボルを含む有効な
コードワードを、他の有効なコードワードに変形するた
めに、例えば干渉によって値が変更されるシンボルの最
小数)は、2m-2である。
【0039】より一般的に言えば、特定のコードワード
長2mに関する生成マトリクスは、以下のように与えられ
る。
【0040】
【数8】
【0041】上式で、zは、0から2m-1までの整数値であ
り、yは、mから0までの整数値であり、xは、共に(m+1)
ビットの2進数として表される2つの要素((2・z+1)およ
び2y)のビットに関する乗算(ビットに関する論理積)を
示し、除算の結果は、1ディジットで表される。このマ
トリクスの第1のライン(y=m)は、行X1を与え、第2の
ライン(y=m-1)は、行X2を与え、最後から2番目のライ
ン(y=1)は、行Xmを与え、最後のライン(y=0)は、行X'を
与える。
【0042】従って、例えば64ビット(m=6)のコードワ
ード長の場合、第2の行X2(y=m-1=5)上の第1のシンボ
ル(z=0)は、((2・0+1)x2m-1)/2m-1、すなわち(1x32)/32
である。ビットに関する乗算に含まれる要素を(m+1)ビ
ットの2進数として表現すると、(0000001x0100000)/32
になり、これは、(0000000)/32すなわち(1ディジット
として表すと)0をもたらす。
【0043】第2の行の第2のシンボル(z=1)は、((2・1
+1)x2m-1)/2m-1、すなわち(3x32)/32であり、(0000011
x0100000)/32すなわち再び0を与える。この行の16番目
のシンボル(z=15)は、((2・15+1)x2m-1)/2m-1、つまり(3
1x32)/32であり、(0011111x0100000)/32すなわち0をも
たらす。
【0044】17番目のシンボル(z=16)は、((2・16+1)x2
m-1)/2m-1、すなわち(33x32)/32である。これは、(0100
001x0100000)/32、すなわち(0100000)/32または1をもた
らす。同じ結果が、18番目から32番目のシンボルについ
て得られる。
【0045】33番目のシンボル(z=32)のについて、マト
リクスは、((2・32+1)x2m-1)/2m-1、つまり(65x32)/32を
与え、これは、(1000001x0100000)/32すなわち0を与え
る。0の結果が、同様に次の15シンボルについて得られ
る。
【0046】49番目のシンボル(z=48)は、式((2・48+1)x
2m-1)/2m-1、すなわち(97x32)/32によって与えられ、(1
100001x0100000)/32すなわち1を与え、最後の15シンボ
ルについても同様の結果である。従って第2の行全体
は、(0000 0000 0000 0000 1111 1111 1111 1111 0000
0000 0000 0000 1111 1111 1111 1111)である。
【0047】第3の行X3(y=m-2=4)の場合、第1のシン
ボルは、((2・0+1)x2m-2)/2m-2、すなわち(1x16)16であ
り、(0000001x0010000)/16すなわち0を与える。同じ結
果が、次の7つのシンボルについて生成される。9番目
のシンボルに場合、式は、((2・8+1)x2m-2)/2m-2すなわ
ち(17x16)/16であり、これは、(0010001x0010000)/16す
なわち1をもたらし、10番目から16番目のシンボルにつ
いても同様である。その後シンボルは、行の残りについ
て、0が8個のブロックと1が8個のブロックを交互に置く
ことを続ける。(0000 0000 1111 1111 0000 0000 1111
1111 0000 0000 1111 1111 0000 0000 1111 1111)。64
ビットのコードワードのための生成マトリクスの他の行
も、同様の方法で導かれる。
【0048】2mビットの基本コードは、生成マトリクス
の行の全ての線形結合を含み、以下の形で示される。
【0049】
【数9】
【0050】上式で、行係数a1,a2,a3,...amおよびa'の
それぞれは、0または1の値をとる。対応するジェネレー
タ・アレイは、2mビット・生成マトリクスを、行X1,X2,
X3,...Xmの可能な全ての対のビットに関する乗算によっ
て得られる追加の行と結合することによって生成され
る。これら追加の行から特定の方法で導かれる特定のコ
セット標本はそれぞれ、ビットに関する排他的論理和演
算によって2mビットの基本コード内の全てのコードワー
ドと結合されて、基本コードのコセットの1組を構成す
る、必要とされるコードワードを生成する。
【0051】この技法は、シンボル値の一層高い任意の
位数qの場合の符号化にも適用することができる。qは、
例えば4進(quarternary)(q=4)、6進(hexary)(q=6)、
8進(octary)(q=8)および一層高い位数のような2の整
数倍である。そのような場合も、上述と同じ生成マトリ
クスが使用され、例えば8個のシンボル(m=3の場合2m=8)
を含むコードワードの場合は次のように与えられる。
【0052】
【数10】 (0000 1111) (X1) (0011 0011) (X2) (0101 0101) (X3) (1111 1111) (X')
【0053】8シンボル4進基本コード(可能な4個のシ
ンボル値)は、この生成マトリクスの行の256の線形結合
の全てを含み、以下の形で与えられる。
【0054】
【数11】
【0055】上式で、+を○で囲んだ記号は、シンボル
に関する(symbol-wise)モジューロq(4進の場合はモジ
ューロ4)加算を示し、行係数a1,a2,a3およびa'はそれ
ぞれ、0ないしq-1(4進の場合、0ないし3)の全ての整数
値をとる。この基本コードは線形である。すなわち、そ
のコードワードの任意の2つについて、シンボルに関す
るモジューロ4加算の結果は、コード内の別のコードワ
ードである。対応するジェネレータ・アレイは、生成マ
トリクスを追加の行と結合することによって生成され
る。これら追加の行は、行X1、X2およびX3の可能な全て
の対のシンボルに関するモジューロ4乗算によって得ら
れ、すなわちX1*X2、X1*X3およびX2*X3である。従っ
て、8シンボル4進の符号化の場合、追加の行は以下の
ように与えられる。
【0056】
【数12】 (0000 0011) (X1*X2) (0000 0101) (X1*X3) (0001 0001) (X2*X3)
【0057】同様に、2mシンボル4進基本コードは、生
成マトリクスの行の全ての線形結合を含み、以下の形で
与えられる
【0058】
【数13】
【0059】上式で、行係数a1,a2,a3,...amおよびa'
は、0、1、2または3の値をとる。対応するジェネレータ
・アレイは、2mシンボルの生成マトリクスを、行X1,X2,
X3,...Xmの可能な全ての対のシンボルに関するモジュー
ロ4乗算によって得られる追加の行と結合することによ
って生成される。これらの追加の行から特定の方法で導
かれる特定のコセット標本は、シンボルに関するモジュ
ーロ4乗算によって、2mシンボル基本コード内の全ての
コードワードとそれぞれ結合され、必要とされるコード
ワードを生成する。
【0060】シンボル値の数がqである場合、基本コー
ドは、生成マトリクスの行の線形結合の全てを含み、以
下の形で与えられる。
【0061】
【数14】
【0062】上式で、行係数a1,a2,a3,...amおよびa'は
それぞれ、0、1、...q-1の値をとり、+を○で囲んだ記
号は、シンボルに関するモジューロq加算を示す。この
基本コードは線形であり、すなわちそのコードワードの
任意の2つについて、シンボルに関するモジューロq加
算の結果は、コード内の別のコードワードである。対応
するジェネレータ・アレイは、2mシンボルの生成マトリ
クスを、行X1,X2,X3,...Xmの可能な全ての対のシンボル
に関するモジューロq乗算によって得られる追加の行と
結合することによって生成される。これら追加の行から
特定の方法で導かれる特定のコセット標本はそれぞれ、
シンボルに関するモジューロq加算によって、2mシンボ
ル基本コード内の全てのコードワードと結合され、必要
とされるコードワードを生成する。
【0063】4進、8進および一層高い位数のコードの
エラー検出およびエラー訂正特性を述べるとき、最小ハ
ミング距離だけでは、コードワードに影響を及ぼしうる
エラーの範囲を十分に表さない。これは、1シンボル内
のエラーが、q/2の隣接するシンボル値までの遷移(tran
sition)を伴うことがあるからである(値q-1と0は隣り合
う考えられる)。実際の影響は、それぞれが隣のシンボ
ル値への1つの遷移のみを含む異なるシンボル中の2つ
またはそれ以上のエラーと同じくらいまたはそれ以上に
深刻である。例えば、1つの8進シンボルの値6から値1
までの変化(3つ隣の値への遷移)は、1つは6から7ま
で、もう1つは7から0まで(両方とも隣の値への遷移)と
いう2つの8進シンボルの変化よりも深刻でありうる。
従って、追加の有用な測定は、有効なコードワードをあ
る他の有効なコードワードに変形するために必要とされ
るシンボル値遷移の最小数として定義される最小リー(L
ee)距離である。2進の場合、ハミング距離およびリー
距離は、同一である。
【0064】上で参照した特許出願明細書に記述される
ようなCOFDM信号を符号化するおよび復号化する方
法および装置は、エラー検出および訂正特性、低いPMEP
R、実現の利便性並びに有用なデータ転送レートの非常
に有利な組み合わせを提供する。その中に記述されるよ
うに、ある状況において、これらの異なる特性の間のト
レードオフを変更するように、コードワードの選択を修
正することが望ましい。
【0065】例えば、PMEPRの高い最大値を許容する代
わりに、データ転送レートを高めるように、コードワー
ドの利用可能な数を増やすことが望ましい。例えば、基
本コードの追加のコセットを構築し、コセット内のコー
ドワードの使用に起因する最大ピーク包絡線電力(PEP)
を導き出すことが可能である。これは、コセットが、そ
れぞれのコセットに関する最大ピーク包絡線電力を昇順
に並べられること可能にし、それによって、ある所望の
閾値を越えるPMEPRを与えることなくコードワードの望
ましい数を提供するように、コセットを選択することが
できる。しかし、上で参照した特許出願明細書に記述さ
れたように、それぞれのコセットに関する最大ピーク包
絡線電力によって並べられるコセット標本のリストを構
築することにより、データ転送レートとPMEPRの間の起
こりうるトレードオフを識別することは、特に大規模な
計算を必要とする長いコードワードおよび/または一層
高い位数のコードの場合に不利である。
【0066】(この技法は、組の中のコセットについてP
MEPRによる順位付けを与えないが、)この発明は、それ
ぞれのコセット上の最大ピーク包絡線電力を計算するこ
となく、基本コードと結合されて、多くとも既知の値で
あるPMEPRに関連するコードワードを生成することがで
きるコセット標本の1組を識別する。便宜上、この発明
は、以下で2進、4進および8進コード(それぞれq=2、
4および8)に関して記述されるが、実現可能なシンボル
の数qが偶数である任意のコードに適用することができ
る。
【0067】最初に、この技法を以下のジェネレータ・
アレイをもつ長さ16(m=4)の2進コードのケースで説明
する。
【0068】
【数15】 (0000 0000 1111 1111) (X1) (0000 1111 0000 1111) (X2) (0011 0011 0011 0011) (X3) (0101 0101 0101 0101) (X4) (1111 1111 1111 1111) (X') (0000 0000 0000 1111) (X1*X2) (0000 0000 0011 0011) (X1*X3) (0000 0000 0101 0101) (X1*X4) (0000 0011 0000 0011) (X2*X3) (0000 0101 0000 0101) (X2*X4) (0001 0001 0001 0001) (X3*X4)
【0069】コセット標本の組を生成する第1のステッ
プとして、各々が以下の形である8つ(2m-1)の式の最初
の組が構築される。
【0070】
【数16】
【0071】上式で、v1、v2およびv3は、0または1の値
をもつ係数であり、+を○で囲んだ記号(以下イメージ
表示によらない箇所ではワープロの制約により、◎で表
記する)は、ビットに関するモジューロ2加算を示す。
従って、最初の組は、以下の通りである。
【0072】
【数17】
【0073】この最初の組は、それぞれの式の中の行識
別子X1,X2,X3およびX4の添え字の可能な全ての置換を利
用することによって拡張される。従って、例えばπ(1)=
2,π(2)=3,π(3)=4,π(4)=1によって規定される置換π
を、式(X1*X2)◎(X2*X3)の中の行識別子の添え字に当て
はめると、式(X2*X3)◎(X3*X4)が得られる。
【0074】最終的な組は、拡張された組の中の異なる
式を識別することによって生成される。この目的のた
め、同じ添え字の対であるが逆の順序である(X1*X2とX2
*X1のような)項は、同一であると考えられ、式の中のそ
のような項の順序付けは、無視される。例えば、π'(1)
=4,π'(2)=3,π'(3)=2,π'(4)=1によって規定される置
換πを同じ式(X1*X2)◎(X2*X3)に適用すると、式(X4*
X3)◎(X3*X2)が得られるが、これは、(X2*X3)◎(X3*X4)
と異なるとは考えられない。
【0075】必要とされるコセット標本の組を規定する
全部で49の式の最終的な組は、表1に与えられており、
これは、対応するコセット標本を生成するためにモジュ
ーロ2加算される、コードのジェネレータ・アレイのそ
れぞれの追加の行に対する乗数を構成する6個の係数に
関して示される。従って、例えば表題「12」の下の1
は、コセット標本の中に包含するために、追加の行(X1*
X2)が1で乗算されることを示し、0は、それが0で乗
算されることを示す(すなわち有利に省かれる)。
【0076】
【表1】
【0077】これらのコセット標本の任意のものを基本
コードと結合することによってコードワードが得られる
コードは、以下の特性をもつ。 −コードの最小ハミング距離は、4(2m-2)である。 −これらのコードワードに従って変調されるマルチキャ
リア信号は、わずか6dBのPMEPRをもつ。 −そのようなコードのためのハミング距離に基づく復号
器は、解析的手法を使用して演算することができ、例え
ば組合わせ論理を少なくとも一部で使用して実現するこ
とができる。 −許容できるデータ転送レートを達成できるようにする
利用可能なコードワードがある。
【0078】図8は、10ビットのデータワードを、この
発明に従って選択される16ビットのコードワードとして
符号化するための10B/16B符号器100を示している。この
符号器は、(行係数a1,a2,a3,a4およびa'として処理され
る)入力データワードの最下位の5ビットに、16ビット
の生成マトリクス行X4,X3,X2,X1およびX'のそれぞれを
乗じる5つの2進乗算器102ないし110を含む。入力デー
タワードの最上位5ビットは、選択器112に供給され、
選択器112は、それらの5ビットの結合された値に従っ
て、可能な32のコセット標本値の1つを選択する。図8
に示される例で、表1に挙げられる可能な49個のコセッ
ト標本のうちの最初の32個が、選択器112で使用するた
めに(任意に)選ばれている。従って、例えば第1のコセ
ット標本は、追加の行(X1*X2)と(X2*X3)のモジューロ2
加算すなわち(0000 0000 0000 1111)◎(0000 0011 0000
0011)=(0000 0011 0000 1100)を含み、5ビット選択器
の入力値00000に任意に割り当てられる。入力値11111に
任意に割り当てられる選択器112内の最後のコセット標
本は、追加の行(X1*X3),(X1*X4),(X2*X4)および(X3*X4)
のモジューロ2加算、すなわち(0000 0000 0011 0011)
◎(0000 0000 0101 0101)◎(0000 0101 0000 0101)◎(0
001 0001 0001 0001)=(0001 0100 0111 0010)を含む。
【0079】5つの2進乗算器102ないし110および選択
器112の出力は、ビットに関する排他的論理和回路114に
よって結合され、16ビットのコードワードを生成する。
【0080】このコードワードは、受信後、多様な方法
で復号することができる。例えばそれは、長さ16、RM
(2,4)、2次のReed-Mullerコードの中のコードワードと
して処理され、そのようなコードワードのための既知の
手法を使用して復号されることができる。あるいは、J.
H.ConwayおよびN.J.A.Sloaneによる「Soft decoding te
chniques for codes and lattices, including the Gol
ay code and the Leechlattice」(IEEE Trans.Inform.T
heory,1986年,vol.IT-32,no.1,pp.41-50)に記述される
「Supercode」復号方法を使用してもよい。上で参照し
た特許出願明細書の中に、その他の復号器が記述されて
いる。
【0081】m≧3である長さ2mビットの2進コードの一
般的なケースで、2m-1の式の最初の組は、以下の形で構
築される。
【0082】
【数18】
【0083】上式で、v1,v2,...vm-1は、0または1の値
をもつ係数であり、添え字の置換および異なる式の識別
が、先に述べたように実施され、(例えば図8に示すもの
と同様の符号器の選択器内にコセット標本のいくつかま
たは全部を取り入れるとにより、)符号化するときに使
用することができるコセット標本の1組を規定する。多
様なコードワード長について(パラメータmに関して)、
このプロシージャによって識別されるコセットの数およ
びコードワードの総数は、以下の通りである。
【0084】
【表2】
【0085】32またはそれ以上のビットのワード長(m≧
5)に適用できるこの手法の修正は、異ならない式を見つ
けて捨てるために式の拡張された組を調べる必要なく、
これらのコセットの大きい部分組を識別することを可能
にする。言い換えると、この修正される手法は、本質的
に異なる式の拡張された組を生成するように保証するこ
とができる。このために、 −係数v1,v2,...vm-1の値の組合わせは、形式v1v2v3...
vm-2vm-1の2進ワードが、少なくとも4のハミング重み
をもつような組合わせに制限される。 −項X1ないしXmの添え字の置換は、添え字m-1が置換さ
れる値より小さい値に添え字1が置換される(すなわちπ
(1)<π(m-1))という条件を満足する。
【0086】上記で与えられた形であるが、係数の組合
わせのこの制限された組をもつ式の最初の組の構築、お
よびそれぞれの式の中の行識別子の添え字の置換の制限
された組の利用は、直接的に、必要とされるコセット標
本の部分組を規定する異なる式の最終的な組を与える。
基本コードを、この部分組の中の任意のコセット標本と
結合することによって生成されるコードワードは、多く
とも6dBのPMEPRしかもたない。以下の数のコセット標本
が、このプロシージャによって識別される。
【0087】
【数19】
【0088】具体的には、m≧8のとき、少なくともm!・2
m-3のコセット標本が、このプロシージャによって識別
される。
【0089】64ビットまたはそれ以上ののワード長(m≧
6)について適用できる代替の修正によって、再び異なら
ない式を見つけて捨てるために式の拡張された組を調べ
る必要なく、また置換πについての制約もなく、コセッ
トの一層小さい部分組を識別することができる。このた
めに、係数v1,v2...vm-1の値の組合わせは、v1v2v3...v
m-2vm-1の形の2進ワードが次の2つの特性をもつよう
な組合わせに制限される。特性の1つは、それぞれのワ
ードv1v2v3...vm-2vm-1が、少なくとも4のハミング重
みをもつことであり、もう1つは、以下の通りである。
【0090】
【数20】
【0091】上記で与えられる形であるが、この制限さ
れた係数の組合わせの組をもつ式から最初の組を構築
し、それぞれの式の中の行識別子の添え字の可能な全て
の置換を利用することによって、必要とされるコセット
標本の部分組を規定する異なる式の最終的な組を直接に
与える。基本コードをこの部分組の中の任意のコセット
標本と結合することによって生成されるコードワード
は、多くとも6dBのPMEPRしかもらさない。m≧7のとき、
少なくともm!・2m-4のコセット標本が、このプロシージ
ャによって識別される。
【0092】同様の手法を使用して、4進コセット、お
よび既知の最大PMEPRをもたらす一層高い位数のコード
ワードを識別することができる。m≧3で長さ2mの4進コ
ードについて、2m-1個の式の最初の組は、以下の形から
構築される。
【0093】
【数21】
【0094】上式で、v1,v2,...vm-1は、0または1の値
をもつ係数であり、+を○で囲んだ記号は、シンボルに
関するモジューロ4加算を示す。この最初の組は、それ
ぞれの式の中の行識別子X1,X2,X3,...Xmの添え字の可能
な全ての置換を利用することによって拡張される。必要
とされるコセット標本の組を規定する式の最終的な組
は、2進のケースで上述したように、拡張される組の中
の異なる式を識別することによって生成される。コセッ
ト標本のこの組の要素は、図8に示されるような符号器
の選択器の中で使用することができるが、4進の値を用
いた操作のために修正される。従って、コセット標本
は、0または2の可能な値をもつシンボルを含む。それぞ
れの生成マトリクス行X1,X2,X3...XmおよびX'に、(例え
ば入力2進ワードのそれぞれのビット対の値を表す)4
進の値を乗じる。乗算器によって与えられる積は、シン
ボルに関するモジューロ4加算によって、コセット標本
と結合される。
【0095】これらコセット標本の任意のものを4進基
本コードと結合することによってコードワードが得られ
る4進コードは、以下の特性をもつ。 −コードの最小ハミング距離は2m-2であり、その最小リ
ー距離は2m-1である。 −これらのコードワードに従って変調されるマルチキャ
リア信号は、わずか6dBのPMEPRをもつ。 −そのようなコードのために使用する復号器は、解析的
手法を使用して演算することができ、例えば組合わせ論
理を少なくとも一部に使用して実現することができる。 −許容できるデータ転送レートが達成されるようにする
ために利用可能なコードワードがある。
【0096】多様なコードワード長について(パラメー
タmに関して)、このプロシージャによって識別されるコ
セットの数および4進コードワードの総数は、以下の通
りである。
【0097】
【表3】
【0098】2進のケースのように、32またはそれ以上
のシンボルのワード長(m≧5)の場合、異ならない式を見
つけて捨てるために式の拡張された組を調べる必要な
く、これらのコセットの大きい部分組を識別することが
できる。これは、2進のケースで上述したのと同様に、
係数v1,v2,...vm-1の値および添え字の置換の組合わせ
を制限することによって達成される。以下に示される数
のコセット標本が、このプロシージャによって識別され
る。
【0099】
【数22】
【0100】具体的には、m≧8のとき、少なくともm!・2
m-3のコセット標本が、このプロシージャによって識別
される。4進基本コードを、部分組の中の任意のコセッ
ト標本と結合することによって生成されるコードワード
は、多くとも6dBのPMEPRしかもたらさない。
【0101】64またはそれより多いシンボルのワード長
(m≧6)の場合、再び異なる式を見つけて捨てるために式
の拡張された組を調べる必要なく、置換πについての制
約もなく、コセットの一層小さい部分組を識別すること
ができる。これは、v1v2v3...vm-2vm-1の形の2進ワー
ドが、係数v1,v2,...vm-1の値の組合わせを、上述した
2進のケースの代替の修正について指定された2つの特
性をもつような組合わせに制限することによって達成さ
れる。m≧7の場合、少なくともm!・2m-4の異なるコセッ
ト標本が、このプロシージャによって識別され、4進基
本コードを部分組の中の任意のコセット標本と結合する
ことによって生成されるコードワードは、多くとも6dB
のPMEPRしか与えない。
【0102】m≧3の場合の長さ2mの4進コードワードに
ついて、更なる修正が可能である。その修正は、係数
v1,v2,...vm-1に4つの値0,1,2または3のいずれかの値
をもたせ、(それぞれの係数の前の2の乗数を用いずに)
最初の組の中の式の形を次のように修正することによっ
て実現される。
【0103】
【数23】
【0104】この最初の組は、それぞれの式の中の行識
別子X1,X2,X3,...Xmの添え字の可能な全ての置換を利用
することによって拡張される。必要とされるコセット標
本の組を規定する式の最終的な組は、2進のケースで上
述したように、拡張された組の中の異なる式を識別する
ことによって生成される。多様なコードワード長につい
て(パラメータmに関する)、この修正を用いて得られる
コセットの数および4進コードワードの総数は、次の通
りである。
【0105】
【表4】
【0106】この場合、一層多くのコセットが利用可能
であり、従って一層高いデータ転送レートのための潜在
能力があることが分かる。4進基本コードを、この修正
されたプロシージャによって識別される任意のコセット
標本と結合することによって生成されるコードワード
は、多くとも6dBのPMEPRしかもたらさない。しかし、こ
の修正の場合の最小リー距離は、2m-2に低減される。
【0107】追加の修正は、行識別子の添え字を置換し
た後に異なることが保証される式の拡張された組を生成
する。追加の修正は、以下によって実現される。 −係数v1,v2,...vm-1の値について、それらの少なくと
も2つが0および2以外の値をもつように制限する。 −項X1からXmまでの添え字の置換について、添え字m-1
が置換される値よりも小さい値に添え字1が置換される
という条件(すなわちπ(1)<π(m-1))を満足するように
制限する。
【0108】m≧3の場合、少なくともm!・22m-5の異なる
コセット標本が、この方法を用いて得られる。
【0109】代替の修正は、係数v1およびvm-1の値をそ
れぞれ1および3に固定し、他の係数を0ないし3の任意の
値にすることにより、行識別子の添え字を置換πについ
て制約なく置換した後に異なることが保証される式の一
層小さい拡張された組を生成する。m≧3の場合、少なく
ともm!・22m-6の異なるコセット標本が、この方法を用い
て得られる。
【0110】m≧3の長さ2mの8進コードの場合、4m-1
式の最初の組は、以下の形式から構築される。
【0111】
【数24】
【0112】上式で、v1,v2...vm-1は、0、1、2または3
の値をもつ係数であり、+を○で囲んだ記号は、シンボ
ルに関するモジューロ8加算を示す。この最初の組は、
それぞれの式の中の行識別子X1,X2,X3,...Xmの添え字の
可能な全ての置換を適用することによって拡張される。
必要とされるコセット標本の組を規定する、式の最終的
な組は、2進のケースで上述したように、拡張された組
の中の異なる式を識別することによって生成される。コ
セット標本のこの組の要素は、図8に示されるような符
号器の選択器内で使用されるが、8進の値を使って演算
するために修正することができる。従ってコセット標本
は、0、2、4または6の可能な値をもつシンボルを含む。
それぞれの生成マトリクス行X1,X2,X3...XmおよびX'
に、(例えば入力2進ワードのビットの個々のトリプレ
ットの値を表す)8進の値を乗ずる。乗算器によって与
えられる積は、シンボルに関するモジューロ8加算によ
って、選択されたコセット標本と結合される。
【0113】これらコセット標本を基本コードと結合す
ることによって得られる8進コードワードは、以下の特
性をもつ。 −コードの最小ハミング距離は2m-2であり、その最小リ
ー距離は2m-1である。 −これらコードワードに従って変調されるマルチキャリ
ア信号は、わずか6dBのPMEPRしかもたない。 −そのようなコードの使用に供される復号器は、解析的
手法を使用して演算することができ、例えば、組合わせ
論理を少なくとも一部に使用して実現することができ
る。 −許容できるデータ転送レートの達成を可能にする利用
可能なコードワードがある。一般に、m≧3のとき、この
プロシージャは、少なくともm!・22m-5の異なるコセット
標本を識別する。
【0114】多様なコードワード長について(パラメー
タmに関する)、コセットの数および8進コードワードの
総数は、以下の通りである。
【0115】
【表5】
【0116】修正は、以下の制限によって、行識別子の
添え字を置換した後に異なることが保証される式の拡張
された組を生成する。 −係数v1,v2,...vm-1の値の少なくとも2つが、0および
2以外の値をもつように、それら係数の値を制限する。 −添え字m-1が置換される値よりも小さい値に添え字1が
置換されるという条件(すなわちπ(1)<π(m-1))を満足
するように、項X1ないしXmの添え字の置換を制限する。
【0117】m≧3の場合、少なくともm!・22m-5の異なる
コセット標本が、この方法を用いて得られる。
【0118】代替の修正は、係数v1およびvm-1の値をそ
れぞれ1および3に固定し、他の係数に0から3までの任意
の値をもたせることによって、行識別子の添え字を置換
πの制約なく置換した後に異なることが保証される式の
拡張された一層小さい組を生成する。m≧3の場合、少な
くともm!・22m-6の異なるコセット標本が、この方法を用
いて得られる。
【0119】m≧3で長さ2mの8進コードワードについ
て、別の修正は、係数v1,v2,...vm-1に0ないし7の8つ
の値の任意の値をもたせ、最初の組の中の式の形を以下
のように(すなわちそれぞれの係数の前に2の乗数を用
いずに)修正することによって実現することができる。
【0120】
【数25】
【0121】この最初の組は、それぞれの式の中の行識
別子X1,X2,X3,...Xmの添え字の可能な全ての置換を適用
することによって拡張される。必要とされるコセット標
本の組を規定する式の最終的な組は、2進のケースで上
述したように、拡張された組の中の異なる式を識別する
ことによって生成される。多様なコードワード長につい
て(パラメータmに関して)、この修正によって得られる
コセットの数および8進コードワードの総数は、以下の
通りである。
【0122】
【表6】
【0123】この場合一層多くのコセットが利用可能で
あり、それゆえ一層高いデータ転送レートの潜在能力が
あることが分かる。8進基本コードを、この修正された
プロシージャによって識別される任意のコセット標本と
結合することによって生成されるコードワードは、多く
とも6dBのPMEPRしかもたらさない。しかし、この修正に
よる最小リー距離は、2m-2に低減される。
【0124】追加の修正は、以下の制限によって、行識
別子の添え字を置換した後に異なることが保証される式
の拡張された組を生成する。 −係数v1,v2,...vm-1の値の少なくとも2つが、0および4
以外の値をもつように、それら係数の値を制限する。 −添え字m-1が置換される値よりも小さい値に添え字1が
置換されるという条件(すなわちπ(1)<π(m-1))を満た
すように、項X1ないしXmの添え字の置換を制限する。
【0125】m≧3の場合、少なくとも18・m!・8m-3の異な
るコセット標本が、この方法によって得られる。
【0126】代替の修正は、係数v1およびvm-1の値を、
以下の値の順序対の任意の1つになるように選ぶことに
より、行識別子の添え字を置換πの制約なく置換した後
に異なることが保証される式の拡張された組を生成す
る。v1の値が、最初に与えらている。
【0127】
【数26】1,2; 1,3; 1,5; 1,6; 1,7; 2,3; 2,5; 2,6;
2,7; 3,5; 3,6; 3,7; 5,6; 5,7; 6,7
【0128】他の係数は、0から7までの任意の値をもつ
ことができる。m≧3の場合、少なくとも15・m!・8m-3の異
なるコセット標本が、この方法によって得られる。
【0129】わずか6dBのPMEPRしかもたらさないコード
ワードを規定するコセットを識別するためのこれらの技
法は、qが偶数である一層高い位数のコードに拡張する
ことができる。最初の組の中の式が以下の形をもつ場
合、コードの最小リー距離は2m-2であり、qの任意の偶
数の値が使用可能である。
【0130】
【数27】
【0131】上式で、v1,v2...vm-1は、0ないしq-1の値
をもつ係数であり、+を○で囲んだ記号は、シンボルに
関するモジューロq加算を示す。式が以下の形をもつ場
合、コードの最小リー距離は、2m-1に増大されるが、4
で割り切れるqの値のみが、使用可能である。
【0132】
【数28】 上式で、v1,v2...vm-1は、0から(q/2)-1までの値をもつ
係数である。
【0133】より一般的に、コセット標本の大きい組
は、m≧3のとき、それぞれのシンボルが実現可能なqの
値をもつ2m個のシンボルを含むコードについて識別する
ことができ、そのコードに関するPMEPRは、1≦p≦m-2で
ある任意の固定の整数pについて多くとも2P+1であるこ
とが保証される。このために、係数のp組は次のように
規定される。
【0134】
【数29】 (v1,1,v1,2,...v1,m-p) (v2,1,v2,2,...v2,m-p) ... (vp,1,vp,2,...vp,m-p)
【0135】上式で、それぞれの係数は、0からq-1まで
の整数値でありうる。1≦i<j≦pのときの更なるp(p-1)
/2の係数wi,jは、それぞれのwi,jが、0からq-1までの整
数値をもつことができるところで規定される。係数vi,j
およびwi,jの最初の選択について、式は、以下の形から
構築される。
【0136】
【数30】
【0137】上式で、+を○で囲んだ記号は、シンボル
に関するモジューロq加算を示す。この形の更なる式
は、係数vi,jおよびwi,jの選択の残りの可能な組み合わ
せについて構築され、qP(m-P)+P(P-1)/2の式の最初の組
を得る。この最初の組は、それぞれの式の中の行識別子
X1,X2,X3,...Xmの添え字の可能な全ての置換を適用する
ことによって拡張される。必要とされるコセット標本の
組を規定する最終的な組は、2進のケースについて上述
したように、拡張される組の中の異なる式を識別するこ
とによって生成される。位数qの基本コードを、このプ
ロシージャによって識別される任意のコセット標本と結
合することによって生成されるコードワードの組は、2
m-2の最小リー距離および2m-2の最小ハミング距離も
つ。q≧4であって、qが4で割り切れる場合、更なる修
正が実現可能であり、その中で、係数vi,jおよびw
i,jは、上で指定された範囲の偶数の値をもつように制
限される。この場合一層小さいコセットが識別される
が、結果として生ずるコードは、2m-1の最小リー距離を
もつ。
【0138】p≦m-4の場合の別の修正は、以下の制限に
よって、行識別子の添え字を置換した後に異なることが
保証される式の拡張された組を生成する。 −次式のように、およびそれぞれのワードvi,1vi,2...v
i,m-p-1vi,m-pが少なくとも4のハミング重みをもつよ
うに、係数vi,jの値を制限する。
【0139】
【数31】
【0140】−係数wi,j(1≦i<j≦p)が値q/2をもつよ
うに制限する。 −添え字m-pが置換される値よりも小さい値に添え字1が
置換される(すなわちπ(1)<π(m-p))という条件を満足
するように、項X1ないしXmの添え字の置換を制限する。
【0141】q≧4で、qが4で割り切れる場合、さらに
係数vi,jおよびwi,jを、上で指定される範囲内の偶数の
値をもつように制限することもできる。この場合、一層
少ないコセットが識別されるが、結果として生ずるコー
ドは、2m-1の最小リー距離をもつ。
【0142】4進コードの上記の説明は、0、1、2およ
び3の可能な値をもつ4進シンボルについて記述され
た。例えば直交位相シフトキーイング(QPSK)変調による
実際の伝送の場合、これらの値は、位相シフトの4つの
異なる値に対応する。1つの可能性は、0°、90°、180
°および270°(i=√-1であるところで、それぞれ複素ベ
クトル1,i,-1および-iに等しい)の位相シフトである。
しかし、位相シフトが、例えば45°、135°,225°およ
び315°(それぞれ複素ベクトル(1+i)/√2,(-1+i)/√2,
(-1-i)/√2および(1-i)/√2に等しい)である他の変形も
可能である。この原則は、一層多くのシンボル値(q>4,
任意の偶数)をもつコードにも適用され、実際に他のア
プリケーションの中で、シンボル値は、任意のq個の識
別可能な信号変調によって表すことができる。それらの
振幅は、等しい必要はなく、位相シフトキーイングの場
合、隣り合う対の間の位相の違いは、全て等しい必要は
ない。
【0143】上で定められたコードの中のコードワード
は、受信された信号を用いて回路操作のタイミングの同
期化を確立するための有用な特性も有する。従って、上
述したようなこれらのコードを復号するための回路を使
用して、受信されたデータの中の同期化シーケンスを識
別することもでき、それによって回路の実現の経済性を
提供する。またこれらのコードは、COFDM以外の手
法による通信について有利な特性をもつことも考えられ
る。従って、例えばそれらは、コード分割多重アクセス
(CDMA)方法のためまたはアナログ通信経路上のデジタル
・データのモデム伝送のためのコードとして使用するこ
とができる、本発明は例として次の実施態様を含む。 (1)符号化直交周波数分割多重化(COFDM)方式の
ようなマルチキャリア周波数分割多重化方式を使用して
データを伝送するために、データワードを、それぞれが
実現可能なq個の異なる値(qは1より大きい偶数)を有す
る2mシンボル(m≧3)のコードワードとして符号化する方
法であって、上記データワードは、上記伝送のピーク対
平均値包絡線電力比が、任意の固定の整数p(1≦p≦m-2)
について所定の閾値2P+1より大きくならないように、そ
れらの値および、
【0144】
【数32】
【0145】の生成マトリクスをもつコードの線形サブ
コードのコセットの1つまたは複数の組から完全なコセ
ットの単位で選択されるコードワードに従って符号化さ
れ、上式で、zは、0ないし2m-1の整数値であり、yは、m
ないし0の整数値であり、xは、(m+1)ビット2進数とし
て表される要素のビットに関する乗算を示し、除算の結
果は、1ディジットとして表され、上記コセット組の中
のコセットの全てのコセット標本は、
【0146】
【数33】
【0147】の形、または上式から項X1ないしXmの添え
字の置換によって導かれる形であり、上式で、X1ないし
Xmは、上記生成マトリクスの中の最初のm行の行ラベル
であり、形式vp,m-p(Xm-p*Xm)の項は、Xm-pおよびXm
ような行のシンボルに関する乗算の後、そのワードとv
p,m-pのようなそれぞれの係数をシンボルに関してモジ
ューロq乗算することによって導かれる1ワードを示
し、+を○で囲んだ記号は、ワードのシンボルに関する
モジューロq加算を示し、係数vi,j(1≦i≦pおよび1≦j
≦m-p)および係数wi,j(1≦i<j≦p)は、0からq-1までの
範囲から選択された整数値である方法。
【0148】(2)mは、少なくとも4である、上記(1)
に記載の方法。
【0149】(3)上記qは、4で割り切れ、上記係数v
i,j(1≦i≦pおよび1≦j≦m-p)および上記係数wi,j(1≦i
<j≦p)は、偶数であるように選択される、上記(1)また
は(2)に記載の方法。
【0150】(4)p=1であり、上記コセットの組の中
のコセットのすべてのコセット標本は、
【0151】
【数34】 の形である、上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の方
法。
【0152】(5)q=2である、上記(4)に記載の方法。
【0153】(6)p=1であり、上記コセットの組の中
のコセットのすべてのコセット標本は、
【0154】
【数35】 の形であり、上式で、v1=v1,1/2,v2=v1,2,...,vm-1=v
1,m-1/2は、0ないし(q/2)-1の範囲の値をもつ、上記(3)
に記載の方法。
【0155】(7)q=4である、上記(6)に記載の方法。
【0156】(8)m≧5であり、係数v1,v2,...vm-1
値の組合わせは、形式v1v2...vm-2vm-1の2進ワードの
それぞれが、少なくとも4のハミング重みをもつという
特性を有するような組合わせに制限され、項X1ないしXm
の添え字の上記置換は、添え字m-1が置換される値より
も小さい値に添え字1が置換されるという条件を満足す
る、上記(5)または(7)に記載の方法。
【0157】(9)m≧6であり、係数v1,v2,...vm-1
値の組合わせは、形式v1v2...vm-2vm-1の2進ワード
が、2つの特性すなわち、それぞれのワードv1v2...v
m-2vm-1は、少なくとも4のハミング重みをもち、
【0158】
【数36】 であるような組合わせに制限される、上記(5)または(7)
に記載の方法。
【0159】(10)q≧4であり、係数v1,v2,...vm-1
の値の組合わせは、上記係数の少なくとも2つが0およ
びq/2以外の値をもつような組合わせに制限され、項X1
ないしXmの添え字の上記置換は、添え字m-1が置換され
る値よりも小さい値に添え字1が置換されるという条件
を満たす、上記(4)に記載の方法。
【0160】(11)q≧4であり、係数v1,v2...vm-1
値の組合わせは、係数v1およびvm-1のどちらも、0また
はq/2の値をもたないような組合わせに制限され、係数v
1は、常に係数vm-1より小さくなるように選ばれる、上
記(4)に記載の方法。
【0161】(12)q≧8であり、係数v1,v2...vm-1
値の組合わせは、上記係数の少なくとも2つが0およびq
/4以外の値をもつような組合わせに制限され、項X1ない
しXmの添え字の上記置換は、添え字m-1が置換される値
よりも小さい値に添え字1が置換されるという条件を満
たす、上記(6)に記載の方法。
【0162】(13)q≧8であり、係数v1,v2,...vm-1
の値の組合わせは、係数v1およびvm-1のどちらも0また
はq/4の値をもたないような組合わせに制限され、係数v
1は、常に係数vm-1より小さくなるように選ばれる、上
記(6)に記載の方法。
【0163】(14)p≦m-4であり、
【0164】
【数37】
【0165】が成り立ち、それぞれのワードv
i,1vi,2...vi,m-p-1vi,m-pは、少なくとも4のハミング
重みをもち、1≦i<j≦pである係数wi,jは、値q/2をも
ち、項X1ないしXmの添え字の上記置換は、添え字m-pが
置換される値よりも小さい値に添え字1が置換されると
いう条件を満たす、上記(1)、(2)または(3)のいずれか
に記載の方法。
【0166】
【発明の効果】本発明によると、マルチキャリア周波数
分割多重化方式でデータを伝送するために、PMEPRに関
する大規模な計算を必要とすることなく、所定の閾値よ
り小さいPMEPRを与えるコードワードを生成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基地局と移動通信装置の間の多重経路伝搬を示
す図。
【図2】1つのシンボルの伝搬について多重経路伝搬の
影響を示す概略図。
【図3】多重経路伝搬から生じるシンボル間干渉を示す
概略図。
【図4】マルチキャリア周波数分割多重化の使用によ
る、シンボル間干渉の低減を示す概略図。
【図5】COFDMシステム内で使用するための符号器
および変調器を示す図。
【図6】図5の符号器および変調器を取り入れたCOF
DMシステムのブロック概略図。
【図7】PMEPRの制限をもたない、COFDM信号波形
の一般的な形を示す図。
【図8】10ビットのデータワードを16ビットのコードワ
ードとして符号化するための符号器を示す図。
【符号の説明】
30 符号器 32 変調器 38 IFFT 42 直列-並列変換器 44 デジタル-アナログ変換器 50 アナログ-デジタル変換器 52 復調器/FFT 54 復号器 56 並列-直列変換器 102,104,106,108,110 乗算器 112 選択器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】符号化直交周波数分割多重化(COFDM)
    方式のようなマルチキャリア周波数分割多重化方式を使
    用してデータを伝送するため、データワードを、実現可
    能な異なるq個の値(qは1より大きい偶数)をそれぞれが
    もつ2mシンボル(m≧3)のコードワードとして符号化する
    方法であって、上記データワードは、該データワードの
    値および、 【数1】 の生成マトリクスをもつコードの線形サブコードの1つ
    または複数のコセット組から完全なコセットの形で選択
    されるコードワードに従って符号化され、上記選択され
    るコードワードは、上記伝送のピーク対平均値包絡線電
    力比が、任意の固定の整数p(1≦p≦m-2)について所定の
    閾値2P+1より大きくならないように選択され、上式で、
    zは、0から2m-1までの整数値であり、yは、mから0まで
    の整数値であり、xは、(m+1)ビットの2進数として表さ
    れる要素のビットに関する乗算を示し、除算の結果は、
    1ディジットとして表され、 上記コセット組の中のコセットのすべてのコセット標本
    は、 【数2】 形、または上式から項X1ないしXmの添え字の置換によっ
    て得られる形であり、上式で、X1ないしXmは、上記生成
    マトリクスの中の最初のm行の行ラベルであり、項v
    p,m-p(Xm-p*Xm)は、Xm-pおよびXmのような行をシンボル
    に関して乗算し、その結果とvp,m-pのようなそれぞれの
    係数をシンボルに関してモジューロq乗算することによ
    って得られる1ワードを示し、+を○で囲んだ記号は、
    上記ワードのシンボルに関するモジューロq加算を示
    し、係数vi,j(1≦i≦pおよび1≦j≦m-p)および係数wi,j
    (1≦i<j≦p)は、0からq-1までの範囲から選択される整
    数値である、データを符号化する方法。
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