JPH11156457A - テーパ穴の成形方法および光学素子の製造方法 - Google Patents
テーパ穴の成形方法および光学素子の製造方法Info
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- JPH11156457A JPH11156457A JP9325650A JP32565097A JPH11156457A JP H11156457 A JPH11156457 A JP H11156457A JP 9325650 A JP9325650 A JP 9325650A JP 32565097 A JP32565097 A JP 32565097A JP H11156457 A JPH11156457 A JP H11156457A
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Landscapes
- Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、プレス加工により被加工物にテー
パ穴を形成するためのテーパ穴の成形方法および光学素
子の製造方法に関し、プレス加工のみにより高い精度の
テーパ穴を容易,確実に得ることを目的とする。 【解決手段】 テーパ部が形成されるテーパ穴成形用パ
ンチを用いて被加工物の一面から他面に向けてテーパ穴
を貫通形成するテーパ穴成形工程と、前記被加工物の他
面側に突出形成された膨出部を、面取用パンチを前記被
加工物の他面側から挿入押圧することにより押し潰して
前記被加工物の他面側に面取部を形成する面取部成形工
程とを有することを特徴とする。
パ穴を形成するためのテーパ穴の成形方法および光学素
子の製造方法に関し、プレス加工のみにより高い精度の
テーパ穴を容易,確実に得ることを目的とする。 【解決手段】 テーパ部が形成されるテーパ穴成形用パ
ンチを用いて被加工物の一面から他面に向けてテーパ穴
を貫通形成するテーパ穴成形工程と、前記被加工物の他
面側に突出形成された膨出部を、面取用パンチを前記被
加工物の他面側から挿入押圧することにより押し潰して
前記被加工物の他面側に面取部を形成する面取部成形工
程とを有することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス加工により
被加工物にテーパ穴を形成するためのテーパ穴の成形方
法および光学素子の製造方法に関する。
被加工物にテーパ穴を形成するためのテーパ穴の成形方
法および光学素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プレス加工により被加工物にテー
パ穴を形成するためのテーパ穴の成形方法として、例え
ば、特開平8−281346号公報に開示される方法が
知られている。このテーパ穴の成形方法では、図10の
(a)に示すように、パンチ1の先端に形成されるテー
パ部1aを、上型2と下型3との間に配置される板材4
の下面から突出することにより、(b)および(c)に
示すようなテーパ穴4aが形成される。
パ穴を形成するためのテーパ穴の成形方法として、例え
ば、特開平8−281346号公報に開示される方法が
知られている。このテーパ穴の成形方法では、図10の
(a)に示すように、パンチ1の先端に形成されるテー
パ部1aを、上型2と下型3との間に配置される板材4
の下面から突出することにより、(b)および(c)に
示すようなテーパ穴4aが形成される。
【0003】そして、テーパ部1aの押圧により板材4
の下面から突出した膨出部4bを、カッター5により切
削除去することにより、(d)に示すような所定のテー
パ穴4aが得られる。
の下面から突出した膨出部4bを、カッター5により切
削除去することにより、(d)に示すような所定のテー
パ穴4aが得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のテーパ穴の成形方法では、パンチ1のテーパ
部1aの押圧により板材4の下面から突出した膨出部4
bを、カッター5により切削除去しているため、プレス
加工工程の他に切削工程が必要になり、工程の複雑化に
より加工コストが増大するという問題があった。
うな従来のテーパ穴の成形方法では、パンチ1のテーパ
部1aの押圧により板材4の下面から突出した膨出部4
bを、カッター5により切削除去しているため、プレス
加工工程の他に切削工程が必要になり、工程の複雑化に
より加工コストが増大するという問題があった。
【0005】また、板材4の下面から突出した膨出部4
bを、カッター5により切削除去しているため、テーパ
穴4aの下面にバリが発生し、高い精度のテーパ穴4a
を得ることが困難になるという問題があった。本発明
は、かかる従来の問題を解決するためになされたもの
で、プレス加工のみにより高い精度のテーパ穴を容易,
確実に得ることができるテーパ穴の成形方法および光学
素子の製造方法を提供することを目的とする。
bを、カッター5により切削除去しているため、テーパ
穴4aの下面にバリが発生し、高い精度のテーパ穴4a
を得ることが困難になるという問題があった。本発明
は、かかる従来の問題を解決するためになされたもの
で、プレス加工のみにより高い精度のテーパ穴を容易,
確実に得ることができるテーパ穴の成形方法および光学
素子の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のテーパ穴の成
形方法は、テーパ部が形成されるテーパ穴成形用パンチ
を用いて被加工物の一面から他面に向けてテーパ穴を貫
通形成するテーパ穴成形工程と、前記被加工物の他面側
に突出形成された膨出部を、面取用パンチを前記被加工
物の他面側から挿入押圧することにより押し潰して前記
被加工物の他面側に面取部を形成する面取部成形工程と
を有することを特徴とする。
形方法は、テーパ部が形成されるテーパ穴成形用パンチ
を用いて被加工物の一面から他面に向けてテーパ穴を貫
通形成するテーパ穴成形工程と、前記被加工物の他面側
に突出形成された膨出部を、面取用パンチを前記被加工
物の他面側から挿入押圧することにより押し潰して前記
被加工物の他面側に面取部を形成する面取部成形工程と
を有することを特徴とする。
【0007】請求項2のテーパ穴の成形方法は、請求項
1記載のテーパ穴の成形方法において、前記テーパ穴成
形工程と前記面取部成形工程との間に、前記テーパ穴成
形工程により前記被加工物の他面側に突出形成された膨
出部を、打ち抜き用パンチを前記被加工物の一面から他
面に向けて貫通することにより除去する打ち抜き成形工
程を有することを特徴とする。
1記載のテーパ穴の成形方法において、前記テーパ穴成
形工程と前記面取部成形工程との間に、前記テーパ穴成
形工程により前記被加工物の他面側に突出形成された膨
出部を、打ち抜き用パンチを前記被加工物の一面から他
面に向けて貫通することにより除去する打ち抜き成形工
程を有することを特徴とする。
【0008】請求項3のテーパ穴の成形方法は、請求項
1または2記載のテーパ穴の成形方法において、前記テ
ーパ穴成形工程の前に、前記被加工物に予めテーパ穴用
の下穴を貫通形成することを特徴とする。請求項4の光
学素子の製造方法は、テーパ部を鏡面に磨かれたテーパ
穴成形用パンチを用いて被加工物の一面から他面に向け
て鏡面状のテーパ穴を貫通形成するテーパ穴成形工程
と、前記被加工物の他面側に突出形成された膨出部を、
面取用パンチを前記被加工物の他面側から挿入押圧する
ことにより押し潰して前記被加工物の他面側に面取部を
形成する面取部成形工程とを有することを特徴とする。
1または2記載のテーパ穴の成形方法において、前記テ
ーパ穴成形工程の前に、前記被加工物に予めテーパ穴用
の下穴を貫通形成することを特徴とする。請求項4の光
学素子の製造方法は、テーパ部を鏡面に磨かれたテーパ
穴成形用パンチを用いて被加工物の一面から他面に向け
て鏡面状のテーパ穴を貫通形成するテーパ穴成形工程
と、前記被加工物の他面側に突出形成された膨出部を、
面取用パンチを前記被加工物の他面側から挿入押圧する
ことにより押し潰して前記被加工物の他面側に面取部を
形成する面取部成形工程とを有することを特徴とする。
【0009】請求項5の光学素子の製造方法は、請求項
4記載の光学素子の製造方法において、前記テーパ穴成
形工程と前記面取部成形工程との間に、前記テーパ穴成
形工程により前記被加工物の他面側に突出形成された膨
出部を、打ち抜き用パンチを前記被加工物の一面から他
面に向けて貫通することにより除去する打ち抜き成形工
程を有することを特徴とする。
4記載の光学素子の製造方法において、前記テーパ穴成
形工程と前記面取部成形工程との間に、前記テーパ穴成
形工程により前記被加工物の他面側に突出形成された膨
出部を、打ち抜き用パンチを前記被加工物の一面から他
面に向けて貫通することにより除去する打ち抜き成形工
程を有することを特徴とする。
【0010】請求項6の光学素子の製造方法は、請求項
4または5記載の光学素子の製造方法において、前記テ
ーパ穴成形工程の前に、前記被加工物に予めテーパ穴用
の下穴を貫通形成することを特徴とする。請求項7の光
学素子の製造方法は、請求項4ないし6のいずれか1項
記載の光学素子の製造方法において、前記テーパ穴は、
半導体レーザからの励起光を固体レーザ結晶に導くため
の反射面であることを特徴とする。
4または5記載の光学素子の製造方法において、前記テ
ーパ穴成形工程の前に、前記被加工物に予めテーパ穴用
の下穴を貫通形成することを特徴とする。請求項7の光
学素子の製造方法は、請求項4ないし6のいずれか1項
記載の光学素子の製造方法において、前記テーパ穴は、
半導体レーザからの励起光を固体レーザ結晶に導くため
の反射面であることを特徴とする。
【0011】(作用)請求項1のテーパ穴の成形方法で
は、テーパ穴成形工程により、テーパ部が形成されるテ
ーパ穴成形用パンチを用いて被加工物の一面から他面に
向けてテーパ穴が貫通形成される。そして、面取部成形
工程により、被加工物の他面側に突出形成された膨出部
が、面取用パンチを被加工物の他面側から挿入押圧する
ことにより押し潰され被加工物の他面側に面取部が形成
される。
は、テーパ穴成形工程により、テーパ部が形成されるテ
ーパ穴成形用パンチを用いて被加工物の一面から他面に
向けてテーパ穴が貫通形成される。そして、面取部成形
工程により、被加工物の他面側に突出形成された膨出部
が、面取用パンチを被加工物の他面側から挿入押圧する
ことにより押し潰され被加工物の他面側に面取部が形成
される。
【0012】請求項2のテーパ穴の成形方法では、テー
パ穴成形工程により被加工物の他面側に突出形成された
膨出部が、打ち抜き成形工程により、打ち抜き用パンチ
を被加工物の一面から他面に向けて貫通することにより
除去され、残存する膨出部が僅少なものになる。請求項
3のテーパ穴の成形方法では、テーパ穴成形工程の前
に、被加工物に予めテーパ穴用の下穴が貫通形成され、
テーパ穴成形工程において、この下穴にテーパ穴成形用
パンチのテーパ部を貫通することによりテーパ穴が形成
される。
パ穴成形工程により被加工物の他面側に突出形成された
膨出部が、打ち抜き成形工程により、打ち抜き用パンチ
を被加工物の一面から他面に向けて貫通することにより
除去され、残存する膨出部が僅少なものになる。請求項
3のテーパ穴の成形方法では、テーパ穴成形工程の前
に、被加工物に予めテーパ穴用の下穴が貫通形成され、
テーパ穴成形工程において、この下穴にテーパ穴成形用
パンチのテーパ部を貫通することによりテーパ穴が形成
される。
【0013】請求項4の光学素子の製造方法では、テー
パ穴成形工程により、テーパ部を鏡面に磨かれたテーパ
穴成形用パンチを用いて被加工物の一面から他面に向け
て鏡面状のテーパ穴が貫通形成される。そして、面取部
成形工程により、被加工物の他面側に突出形成された膨
出部が、面取用パンチを被加工物の他面側から挿入押圧
することにより押し潰され被加工物の他面側に面取部が
形成される。
パ穴成形工程により、テーパ部を鏡面に磨かれたテーパ
穴成形用パンチを用いて被加工物の一面から他面に向け
て鏡面状のテーパ穴が貫通形成される。そして、面取部
成形工程により、被加工物の他面側に突出形成された膨
出部が、面取用パンチを被加工物の他面側から挿入押圧
することにより押し潰され被加工物の他面側に面取部が
形成される。
【0014】請求項5の光学素子の製造方法では、テー
パ穴成形工程により被加工物の他面側に突出形成された
膨出部が、打ち抜き成形工程により、打ち抜き用パンチ
を被加工物の一面から他面に向けて貫通することにより
除去され、残存する膨出部が僅少なものになる。請求項
6の光学素子の製造方法では、テーパ穴成形工程の前
に、被加工物に予めテーパ穴用の下穴が貫通形成され、
テーパ穴成形工程において、この下穴にテーパ穴成形用
パンチのテーパ部を貫通することによりテーパ穴が形成
される。
パ穴成形工程により被加工物の他面側に突出形成された
膨出部が、打ち抜き成形工程により、打ち抜き用パンチ
を被加工物の一面から他面に向けて貫通することにより
除去され、残存する膨出部が僅少なものになる。請求項
6の光学素子の製造方法では、テーパ穴成形工程の前
に、被加工物に予めテーパ穴用の下穴が貫通形成され、
テーパ穴成形工程において、この下穴にテーパ穴成形用
パンチのテーパ部を貫通することによりテーパ穴が形成
される。
【0015】請求項7の光学素子の製造方法では、テー
パ穴が、半導体レーザからの励起光を固体レーザ結晶に
導くための反射面とされる。
パ穴が、半導体レーザからの励起光を固体レーザ結晶に
導くための反射面とされる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のテーパ穴の成形方
法の一実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
法の一実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0017】この実施形態のテーパ穴の成形方法では、
図1に示すように、板状の被加工物11に、一面11a
から他面11bに向けて小径となるテーパ穴11cが形
成され、このテーパ穴11cの他面11b側に面取部1
1dが形成される。被加工物11は、例えば、鉄,真
鍮,銅等の板材とされる。そして、テーパ穴11cが、
非常に高い精度で鏡面状に形成されている。
図1に示すように、板状の被加工物11に、一面11a
から他面11bに向けて小径となるテーパ穴11cが形
成され、このテーパ穴11cの他面11b側に面取部1
1dが形成される。被加工物11は、例えば、鉄,真
鍮,銅等の板材とされる。そして、テーパ穴11cが、
非常に高い精度で鏡面状に形成されている。
【0018】すなわち、この実施形態では、先ず、図2
に示すように、被加工物11に、テーパ穴11c用の下
穴11eが貫通形成される。この下穴11eは、テーパ
穴11cの小径側の直径より多少小さめに形成され、例
えば、プレス加工により形成される。なお、テーパ穴1
1cが比較的鋭角状であり、塑性変形による余肉の量が
少ない場合には、下穴11eの形成を省略することがで
きる。
に示すように、被加工物11に、テーパ穴11c用の下
穴11eが貫通形成される。この下穴11eは、テーパ
穴11cの小径側の直径より多少小さめに形成され、例
えば、プレス加工により形成される。なお、テーパ穴1
1cが比較的鋭角状であり、塑性変形による余肉の量が
少ない場合には、下穴11eの形成を省略することがで
きる。
【0019】次に、テーパ穴成形工程が行われ、図3に
示すように、被加工物11にテーパ穴11cが形成され
る。このテーパ穴成形工程は、図4に示すように、テー
パ穴成形用パンチ13を用いて、被加工物11の一面1
1aから他面11bに向けてテーパ穴11cを貫通形成
することにより行われる。
示すように、被加工物11にテーパ穴11cが形成され
る。このテーパ穴成形工程は、図4に示すように、テー
パ穴成形用パンチ13を用いて、被加工物11の一面1
1aから他面11bに向けてテーパ穴11cを貫通形成
することにより行われる。
【0020】テーパ穴成形用パンチ13は、ハイスある
いは超硬金属からなり、その先端には、テーパ部13a
が形成されている。このテーパ部13aは、研削加工し
た後に、研磨加工され鏡面状態とされている。研磨加工
は、油性のダイヤモンドぺーストを使用して行われる。
いは超硬金属からなり、その先端には、テーパ部13a
が形成されている。このテーパ部13aは、研削加工し
た後に、研磨加工され鏡面状態とされている。研磨加工
は、油性のダイヤモンドぺーストを使用して行われる。
【0021】ダイヤモンドぺーストのダイヤモンド砥粒
の粒度は、始めメッシュ換算値#1200(粒度12〜
22μm)〜#1800(粒度8〜12μm)を使用
し、研削加工によるツールマークが殆ど無くなったとこ
ろで、メッシュ換算値#8000(粒度2〜4μm)〜
#14000(粒度0〜2μm)程度の粒度で仕上げ磨
きが行われる。
の粒度は、始めメッシュ換算値#1200(粒度12〜
22μm)〜#1800(粒度8〜12μm)を使用
し、研削加工によるツールマークが殆ど無くなったとこ
ろで、メッシュ換算値#8000(粒度2〜4μm)〜
#14000(粒度0〜2μm)程度の粒度で仕上げ磨
きが行われる。
【0022】このテーパ穴成形用パンチ13は、プレス
の上ダイセット15に固定されている。一方、プレスの
下ダイセット17には、下型19が固定され、この下型
19の上面に被加工物11が載置されている。
の上ダイセット15に固定されている。一方、プレスの
下ダイセット17には、下型19が固定され、この下型
19の上面に被加工物11が載置されている。
【0023】下型19には、被加工物11に形成される
下穴11eと同軸上に、テーパ穴成形用パンチ13のテ
ーパ部13aを逃がすための逃げ穴19aが形成されて
いる。また、下型19を覆ってストリッパー21が配置
されている。このストリッパー21により、テーパ穴1
1cを成形したテーパ穴成形用パンチ13が、被加工物
11から離れる時に、被加工物11がテーパ穴成形用パ
ンチ13と一緒に持ち上がることが防止される。
下穴11eと同軸上に、テーパ穴成形用パンチ13のテ
ーパ部13aを逃がすための逃げ穴19aが形成されて
いる。また、下型19を覆ってストリッパー21が配置
されている。このストリッパー21により、テーパ穴1
1cを成形したテーパ穴成形用パンチ13が、被加工物
11から離れる時に、被加工物11がテーパ穴成形用パ
ンチ13と一緒に持ち上がることが防止される。
【0024】また、被加工物11が傾き、テーパ穴成形
用パンチ13が損傷すること、あるいは、テーパ穴11
cの内面に傷が付くことが防止される。そして、図4に
示す状態から、上ダイセット15を下降することによ
り、テーパ穴成形用パンチ13のテーパ部13aが、被
加工物11の一面11aから他面11bに向けて貫通形
成され、テーパ穴11cが成形される。
用パンチ13が損傷すること、あるいは、テーパ穴11
cの内面に傷が付くことが防止される。そして、図4に
示す状態から、上ダイセット15を下降することによ
り、テーパ穴成形用パンチ13のテーパ部13aが、被
加工物11の一面11aから他面11bに向けて貫通形
成され、テーパ穴11cが成形される。
【0025】次に、この実施形態では、図3に示したよ
うに、テーパ穴成形工程により被加工物11の他面11
b側に突出形成された膨出部11fを殆ど除去するため
に打ち抜き成形工程が行われる。この打ち抜き成形工程
は、図5に示すように、テーパ穴11cの小径側の直径
より多少大きめの直径を有する打ち抜き用パンチ23
を、被加工物11の一面11aから他面11bに向けて
貫通することにより行われる。
うに、テーパ穴成形工程により被加工物11の他面11
b側に突出形成された膨出部11fを殆ど除去するため
に打ち抜き成形工程が行われる。この打ち抜き成形工程
は、図5に示すように、テーパ穴11cの小径側の直径
より多少大きめの直径を有する打ち抜き用パンチ23
を、被加工物11の一面11aから他面11bに向けて
貫通することにより行われる。
【0026】この打ち抜き成形工程の終了後には、図6
に示すように、打ち抜き用パンチ23により生じた返
り、およびテーパ穴成形工程により生じた膨出部11f
の残部により、被加工物11の他面11b側のテーパ穴
11cには、僅少な膨出部11hが形成されている。次
に、この実施形態では、被加工物11の他面11b側に
突出形成された膨出部11hを押し潰し、膨出部11h
を無くすために、面取部成形工程が行われる。
に示すように、打ち抜き用パンチ23により生じた返
り、およびテーパ穴成形工程により生じた膨出部11f
の残部により、被加工物11の他面11b側のテーパ穴
11cには、僅少な膨出部11hが形成されている。次
に、この実施形態では、被加工物11の他面11b側に
突出形成された膨出部11hを押し潰し、膨出部11h
を無くすために、面取部成形工程が行われる。
【0027】この面取部成形工程は、図7に示すよう
に、面取用パンチ25を被加工物11の他面11b側か
ら挿入押圧することにより行われる。すなわち、面取用
パンチ25の先端には、平坦部25aが形成され、この
平坦部25aから突出して突出部25bが形成されてい
る。また、突出部25bと平坦部25aとの間に面取用
テーパ部25cが形成されている。
に、面取用パンチ25を被加工物11の他面11b側か
ら挿入押圧することにより行われる。すなわち、面取用
パンチ25の先端には、平坦部25aが形成され、この
平坦部25aから突出して突出部25bが形成されてい
る。また、突出部25bと平坦部25aとの間に面取用
テーパ部25cが形成されている。
【0028】そして、被加工物11の他面11b側に突
出形成された膨出部11hを、平坦部25aおよび面取
用テーパ部25cにより押圧することにより、図1に示
した面取部11dが成形される。なお、この面取部11
dの大きさは、可能な限り小さくすることが望ましい。
上述したテーパ穴の成形方法では、テーパ穴成形工程に
より、被加工物11の一面11aから他面11bに向け
てテーパ穴11cを貫通形成した後、面取部成形工程に
より、被加工物11の他面11b側に突出形成された膨
出部11hを、面取用パンチ25を被加工物11の他面
11b側から挿入押圧することにより押し潰し被加工物
11の他面11b側に面取部11dを形成するようにし
たので、プレス加工のみにより高い精度のテーパ穴11
cを容易,確実に得ることができる。
出形成された膨出部11hを、平坦部25aおよび面取
用テーパ部25cにより押圧することにより、図1に示
した面取部11dが成形される。なお、この面取部11
dの大きさは、可能な限り小さくすることが望ましい。
上述したテーパ穴の成形方法では、テーパ穴成形工程に
より、被加工物11の一面11aから他面11bに向け
てテーパ穴11cを貫通形成した後、面取部成形工程に
より、被加工物11の他面11b側に突出形成された膨
出部11hを、面取用パンチ25を被加工物11の他面
11b側から挿入押圧することにより押し潰し被加工物
11の他面11b側に面取部11dを形成するようにし
たので、プレス加工のみにより高い精度のテーパ穴11
cを容易,確実に得ることができる。
【0029】また、テーパ穴成形工程により被加工物1
1の他面11b側に突出形成された膨出部11fの少な
くとも一部を、打ち抜き成形工程により、打ち抜き用パ
ンチ23を被加工物11の一面11aから他面11bに
向けて貫通することにより除去するようにしたので、面
取部成形工程の前において、被加工物11の他面11b
側に突出形成される膨出部11hの量を非常に少なくす
ることが可能になり、被加工物11の他面11b側に突
出形成される膨出部11hを、面取部成形工程により確
実に押し潰すことができる。
1の他面11b側に突出形成された膨出部11fの少な
くとも一部を、打ち抜き成形工程により、打ち抜き用パ
ンチ23を被加工物11の一面11aから他面11bに
向けて貫通することにより除去するようにしたので、面
取部成形工程の前において、被加工物11の他面11b
側に突出形成される膨出部11hの量を非常に少なくす
ることが可能になり、被加工物11の他面11b側に突
出形成される膨出部11hを、面取部成形工程により確
実に押し潰すことができる。
【0030】さらに、上述したテーパ穴の成形方法で
は、テーパ穴成形工程の前に、被加工物11に予めテー
パ穴11c用の下穴11eを貫通形成したので、テーパ
穴11c成形工程におけるテーパ穴11cの形成が容易
になり、テーパ穴11cの精度を高めることができる。
は、テーパ穴成形工程の前に、被加工物11に予めテー
パ穴11c用の下穴11eを貫通形成したので、テーパ
穴11c成形工程におけるテーパ穴11cの形成が容易
になり、テーパ穴11cの精度を高めることができる。
【0031】なお、本発明のテーパ穴成形方法は、この
実施形態だけに限られず、場合によっては、打ち抜きパ
ンチ23を用いて膨出部11fを打ち抜く工程を省くこ
とができる。例えば、被加工物11の板厚などを選択す
ることによっては、テーパ穴成形工程で突出形成される
膨出部11fの膨出量が少ないことがある。この場合に
は、打ち抜きパンチ23を用いて膨出部11fを打ち抜
くことを行わなくても良く、テーパ穴成形工程後に、膨
出部11fの打ち抜き成形工程を行わずに、面取部成形
工程を行っても良い。
実施形態だけに限られず、場合によっては、打ち抜きパ
ンチ23を用いて膨出部11fを打ち抜く工程を省くこ
とができる。例えば、被加工物11の板厚などを選択す
ることによっては、テーパ穴成形工程で突出形成される
膨出部11fの膨出量が少ないことがある。この場合に
は、打ち抜きパンチ23を用いて膨出部11fを打ち抜
くことを行わなくても良く、テーパ穴成形工程後に、膨
出部11fの打ち抜き成形工程を行わずに、面取部成形
工程を行っても良い。
【0032】図8は、本発明の光学素子の製造方法によ
り製造された光学素子27を示している。この光学素子
27は、例えば、鉄,真鍮,銅等の金属製の板材からな
る被加工物11にテーパ穴11cを形成して構成されて
いる。板材の肉厚Wは、例えば、0.5〜1.5mm程度
の肉厚とされている。
り製造された光学素子27を示している。この光学素子
27は、例えば、鉄,真鍮,銅等の金属製の板材からな
る被加工物11にテーパ穴11cを形成して構成されて
いる。板材の肉厚Wは、例えば、0.5〜1.5mm程度
の肉厚とされている。
【0033】また、テーパ穴11cの大径側の直径R1
は、例えば、0.7mmとされ、小径側の直径R2は、例
えば、0.5mmとされている。そして、直径R1,R2
の寸法較差が、±0.02mm以内とされている。また、
テーパ穴11cの小径側には、光学素子27としての性
能に影響のない程度の僅少な面取部11dが形成されて
いる。
は、例えば、0.7mmとされ、小径側の直径R2は、例
えば、0.5mmとされている。そして、直径R1,R2
の寸法較差が、±0.02mm以内とされている。また、
テーパ穴11cの小径側には、光学素子27としての性
能に影響のない程度の僅少な面取部11dが形成されて
いる。
【0034】この光学素子27は、上述したテーパ穴の
成形方法と同様の方法で製造されているため、光学素子
の製造方法の詳細な説明を省略する。この光学素子27
は、本出願人が、先に、特願平9−61832号として
出願したもので、図9に示すように、半導体レーザ29
からの励起光31を固体レーザ結晶33に効率的に導く
ために使用され、半導体レーザ29からの励起光31
が、テーパ穴11cで反射され固体レーザ結晶33に導
かれる。
成形方法と同様の方法で製造されているため、光学素子
の製造方法の詳細な説明を省略する。この光学素子27
は、本出願人が、先に、特願平9−61832号として
出願したもので、図9に示すように、半導体レーザ29
からの励起光31を固体レーザ結晶33に効率的に導く
ために使用され、半導体レーザ29からの励起光31
が、テーパ穴11cで反射され固体レーザ結晶33に導
かれる。
【0035】なお、実際には、励起光31の反射率を向
上するために、テーパ穴11cには金メッキが施される
が、金メッキは単に反射率を向上するためのものであ
り、金メッキを行う前に、テーパ穴11cの面粗度が、
例えば、Rmaxで0.1μm程度以内の鏡面状態にな
っていることが要求される。この実施形態の光学素子の
製造方法では、上述したテーパ穴の成形方法と同様に、
テーパ穴成形工程により、被加工物11の一面11aか
ら他面11bに向けてテーパ穴11cを貫通形成した
後、面取部成形工程により、被加工物11の他面11b
側に突出形成された膨出部11hを、面取用パンチ25
を被加工物11の他面11b側から挿入押圧することに
より押し潰し被加工物11の他面11b側に面取部11
dを形成するようにしたので、プレス加工のみにより高
い精度のテーパ穴11cを備えた光学素子27を容易,
確実に得ることができる。
上するために、テーパ穴11cには金メッキが施される
が、金メッキは単に反射率を向上するためのものであ
り、金メッキを行う前に、テーパ穴11cの面粗度が、
例えば、Rmaxで0.1μm程度以内の鏡面状態にな
っていることが要求される。この実施形態の光学素子の
製造方法では、上述したテーパ穴の成形方法と同様に、
テーパ穴成形工程により、被加工物11の一面11aか
ら他面11bに向けてテーパ穴11cを貫通形成した
後、面取部成形工程により、被加工物11の他面11b
側に突出形成された膨出部11hを、面取用パンチ25
を被加工物11の他面11b側から挿入押圧することに
より押し潰し被加工物11の他面11b側に面取部11
dを形成するようにしたので、プレス加工のみにより高
い精度のテーパ穴11cを備えた光学素子27を容易,
確実に得ることができる。
【0036】そして、テーパ穴成形工程において、テー
パ部13aを鏡面に磨かれたテーパ穴成形用パンチ13
を用いてテーパ穴11cを成形するようにしたので、精
度の高い鏡面状のテーパ穴11cを備えた光学素子27
を得ることができる。また、テーパ穴成形工程により被
加工物11の他面11b側に突出形成された膨出部11
fを、打ち抜き成形工程により、打ち抜き用パンチ23
を被加工物11の一面11aから他面11bに向けて貫
通することにより除去するようにしたので、面取部成形
工程の前において、被加工物11の他面11b側に突出
形成される膨出部11hの量を非常に少なくすることが
可能になり、被加工物11の他面11b側に突出形成さ
れる膨出部11hを、面取部成形工程により確実に押し
潰すことができ、テーパ穴11cの精度が高い光学素子
27を得ることができる。
パ部13aを鏡面に磨かれたテーパ穴成形用パンチ13
を用いてテーパ穴11cを成形するようにしたので、精
度の高い鏡面状のテーパ穴11cを備えた光学素子27
を得ることができる。また、テーパ穴成形工程により被
加工物11の他面11b側に突出形成された膨出部11
fを、打ち抜き成形工程により、打ち抜き用パンチ23
を被加工物11の一面11aから他面11bに向けて貫
通することにより除去するようにしたので、面取部成形
工程の前において、被加工物11の他面11b側に突出
形成される膨出部11hの量を非常に少なくすることが
可能になり、被加工物11の他面11b側に突出形成さ
れる膨出部11hを、面取部成形工程により確実に押し
潰すことができ、テーパ穴11cの精度が高い光学素子
27を得ることができる。
【0037】さらに、テーパ穴成形工程の前に、被加工
物11に予めテーパ穴11c用の下穴11eを貫通形成
したので、テーパ穴成形工程におけるテーパ穴11cの
形成が容易になり、テーパ穴11cの精度がより高い光
学素子27を得ることができる。また、半導体レーザ2
9からの励起光31を固体レーザ結晶33に導くための
反射面となるテーパ穴11cを備えた光学素子27を容
易,確実に得ることができる。
物11に予めテーパ穴11c用の下穴11eを貫通形成
したので、テーパ穴成形工程におけるテーパ穴11cの
形成が容易になり、テーパ穴11cの精度がより高い光
学素子27を得ることができる。また、半導体レーザ2
9からの励起光31を固体レーザ結晶33に導くための
反射面となるテーパ穴11cを備えた光学素子27を容
易,確実に得ることができる。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1のテーパ穴
の成形方法では、テーパ穴成形工程により、被加工物の
一面から他面に向けてテーパ穴を貫通形成した後、面取
部成形工程により、被加工物の他面側に突出形成された
膨出部を、面取用パンチを被加工物の他面側から挿入押
圧することにより押し潰し被加工物の他面側に面取部を
形成するようにしたので、プレス加工のみにより高い精
度のテーパ穴を容易,確実に得ることができる。
の成形方法では、テーパ穴成形工程により、被加工物の
一面から他面に向けてテーパ穴を貫通形成した後、面取
部成形工程により、被加工物の他面側に突出形成された
膨出部を、面取用パンチを被加工物の他面側から挿入押
圧することにより押し潰し被加工物の他面側に面取部を
形成するようにしたので、プレス加工のみにより高い精
度のテーパ穴を容易,確実に得ることができる。
【0039】請求項2のテーパ穴の成形方法では、テー
パ穴成形工程により被加工物の他面側に突出形成された
膨出部を、打ち抜き成形工程により、打ち抜き用パンチ
を被加工物の一面から他面に向けて貫通することにより
除去するようにしたので、面取部成形工程の前におい
て、被加工物の他面側に突出形成される膨出部の量を非
常に少なくすることが可能になり、被加工物の他面側に
突出形成される膨出部を、面取部成形工程により確実に
押し潰すことができる。
パ穴成形工程により被加工物の他面側に突出形成された
膨出部を、打ち抜き成形工程により、打ち抜き用パンチ
を被加工物の一面から他面に向けて貫通することにより
除去するようにしたので、面取部成形工程の前におい
て、被加工物の他面側に突出形成される膨出部の量を非
常に少なくすることが可能になり、被加工物の他面側に
突出形成される膨出部を、面取部成形工程により確実に
押し潰すことができる。
【0040】請求項3のテーパ穴の成形方法では、テー
パ穴成形工程の前に、被加工物に予めテーパ穴用の下穴
を貫通形成したので、テーパ穴成形工程におけるテーパ
穴の形成が容易になり、テーパ穴の精度を高めることが
できる。請求項4の光学素子の製造方法では、テーパ穴
成形工程により、被加工物の一面から他面に向けてテー
パ穴を貫通形成した後、面取部成形工程により、被加工
物の他面側に突出形成された膨出部を、面取用パンチを
被加工物の他面側から挿入押圧することにより押し潰し
被加工物の他面側に面取部を形成するようにしたので、
プレス加工のみにより高い精度のテーパ穴を備えた光学
素子を容易,確実に得ることができる。
パ穴成形工程の前に、被加工物に予めテーパ穴用の下穴
を貫通形成したので、テーパ穴成形工程におけるテーパ
穴の形成が容易になり、テーパ穴の精度を高めることが
できる。請求項4の光学素子の製造方法では、テーパ穴
成形工程により、被加工物の一面から他面に向けてテー
パ穴を貫通形成した後、面取部成形工程により、被加工
物の他面側に突出形成された膨出部を、面取用パンチを
被加工物の他面側から挿入押圧することにより押し潰し
被加工物の他面側に面取部を形成するようにしたので、
プレス加工のみにより高い精度のテーパ穴を備えた光学
素子を容易,確実に得ることができる。
【0041】そして、テーパ穴成形工程において、テー
パ部13aを鏡面に磨かれたテーパ穴成形用パンチを用
いてテーパ穴を成形するようにしたので、精度の高い鏡
面状のテーパ穴を備えた光学素子を得ることができる。
請求項5の光学素子の製造方法では、テーパ穴成形工程
により被加工物の他面側に突出形成された膨出部を、打
ち抜き成形工程により、打ち抜き用パンチを被加工物の
一面から他面に向けて貫通することにより除去するよう
にしたので、面取部成形工程の前において、被加工物の
他面側に突出形成される膨出部の量を非常に少なくする
ことが可能になり、被加工物の他面側に突出形成される
膨出部を、面取部成形工程により確実に押し潰すことが
でき、テーパ穴の精度が高い光学素子を得ることができ
る。
パ部13aを鏡面に磨かれたテーパ穴成形用パンチを用
いてテーパ穴を成形するようにしたので、精度の高い鏡
面状のテーパ穴を備えた光学素子を得ることができる。
請求項5の光学素子の製造方法では、テーパ穴成形工程
により被加工物の他面側に突出形成された膨出部を、打
ち抜き成形工程により、打ち抜き用パンチを被加工物の
一面から他面に向けて貫通することにより除去するよう
にしたので、面取部成形工程の前において、被加工物の
他面側に突出形成される膨出部の量を非常に少なくする
ことが可能になり、被加工物の他面側に突出形成される
膨出部を、面取部成形工程により確実に押し潰すことが
でき、テーパ穴の精度が高い光学素子を得ることができ
る。
【0042】請求項6の光学素子の製造方法では、テー
パ穴成形工程の前に、被加工物に予めテーパ穴用の下穴
を貫通形成したので、テーパ穴成形工程におけるテーパ
穴の形成が容易になり、テーパ穴の精度がより高い光学
素子を得ることができる。請求項7の光学素子の製造方
法では、半導体レーザからの励起光を固体レーザ結晶に
導くための反射面となるテーパ穴を備えた光学素子を容
易,確実に得ることができる。
パ穴成形工程の前に、被加工物に予めテーパ穴用の下穴
を貫通形成したので、テーパ穴成形工程におけるテーパ
穴の形成が容易になり、テーパ穴の精度がより高い光学
素子を得ることができる。請求項7の光学素子の製造方
法では、半導体レーザからの励起光を固体レーザ結晶に
導くための反射面となるテーパ穴を備えた光学素子を容
易,確実に得ることができる。
【図1】本発明のテーパ穴の成形方法の一実施形態によ
り成形されたテーパ穴を示す断面図である。
り成形されたテーパ穴を示す断面図である。
【図2】本発明のテーパ穴の成形方法の一実施形態によ
り成形された下穴を示す断面図である。
り成形された下穴を示す断面図である。
【図3】本発明のテーパ穴の成形方法の一実施形態のテ
ーパ穴成形工程後の被加工物の状態を示す断面図であ
る。
ーパ穴成形工程後の被加工物の状態を示す断面図であ
る。
【図4】本発明のテーパ穴の成形方法の一実施形態のテ
ーパ穴成形工程を示す断面図である。
ーパ穴成形工程を示す断面図である。
【図5】本発明のテーパ穴の成形方法の一実施形態の打
ち抜き成形工程を示す断面図である。
ち抜き成形工程を示す断面図である。
【図6】本発明のテーパ穴の成形方法の一実施形態の打
ち抜き成形工程後の被加工物の状態を示す断面図であ
る。
ち抜き成形工程後の被加工物の状態を示す断面図であ
る。
【図7】本発明のテーパ穴の成形方法の一実施形態の面
取部成形工程を示す断面図である。
取部成形工程を示す断面図である。
【図8】本発明の光学素子の製造方法の一実施形態によ
り製造された光学素子を示す断面図である。
り製造された光学素子を示す断面図である。
【図9】図8の光学素子の使用方法を示す断面図であ
る。
る。
【図10】従来のテーパ穴の成形方法を示す説明図であ
る。
る。
11 被加工物 11a 一面 11b 他面 11c テーパ穴 11d 面取部 11e 下穴 11f 膨出部 11h 膨出部 13 テーパ穴成形用パンチ 13a テーパ部 23 打ち抜き用パンチ 25 面取用パンチ 27 光学素子
Claims (7)
- 【請求項1】 テーパ部が形成されるテーパ穴成形用パ
ンチを用いて被加工物の一面から他面に向けてテーパ穴
を貫通形成するテーパ穴成形工程と、 前記被加工物の他面側に突出形成された膨出部を、面取
用パンチを前記被加工物の他面側から挿入押圧すること
により押し潰して前記被加工物の他面側に面取部を形成
する面取部成形工程と、 を有することを特徴とするテーパ穴の成形方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のテーパ穴の成形方法にお
いて、 前記テーパ穴成形工程と前記面取部成形工程との間に、
前記テーパ穴成形工程により前記被加工物の他面側に突
出形成された膨出部を、打ち抜き用パンチを前記被加工
物の一面から他面に向けて貫通することにより除去する
打ち抜き成形工程を有することを特徴とするテーパ穴の
成形方法。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のテーパ穴の成形
方法において、 前記テーパ穴成形工程の前に、前記被加工物に予めテー
パ穴用の下穴を貫通形成することを特徴とするテーパ穴
の成形方法。 - 【請求項4】 テーパ部を鏡面に磨かれたテーパ穴成形
用パンチを用いて被加工物の一面から他面に向けて鏡面
状のテーパ穴を貫通形成するテーパ穴成形工程と、 前記被加工物の他面側に突出形成された膨出部を、面取
用パンチを前記被加工物の他面側から挿入押圧すること
により押し潰して前記被加工物の他面側に面取部を形成
する面取部成形工程と、 を有することを特徴とする光学素子の製造方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の光学素子の製造方法にお
いて、 前記テーパ穴成形工程と前記面取部成形工程との間に、
前記テーパ穴成形工程により前記被加工物の他面側に突
出形成された膨出部を、打ち抜き用パンチを前記被加工
物の一面から他面に向けて貫通することにより除去する
打ち抜き成形工程を有することを特徴とする光学素子の
製造方法。 - 【請求項6】 請求項4または5記載の光学素子の製造
方法において、 前記テーパ穴成形工程の前に、前記被加工物に予めテー
パ穴用の下穴を貫通形成することを特徴とする光学素子
の製造方法。 - 【請求項7】 請求項4ないし6のいずれか1項記載の
光学素子の製造方法において、 前記テーパ穴は、半導体レーザからの励起光を固体レー
ザ結晶に導くための反射面であることを特徴とする光学
素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9325650A JPH11156457A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | テーパ穴の成形方法および光学素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9325650A JPH11156457A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | テーパ穴の成形方法および光学素子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11156457A true JPH11156457A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18179199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9325650A Pending JPH11156457A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | テーパ穴の成形方法および光学素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11156457A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102371300A (zh) * | 2011-10-26 | 2012-03-14 | 巨力索具股份有限公司 | 黑色金属锻件冲锥孔成型装备及成型工艺 |
JP6142296B1 (ja) * | 2016-07-27 | 2017-06-07 | 鹿児島県 | バリの発生を抑制して貫通孔を形成する方法 |
CN109433988A (zh) * | 2018-10-30 | 2019-03-08 | 西安建筑科技大学 | 一种锥形沉头孔连续冲锻成形工艺及模具 |
JP2019202363A (ja) * | 2018-05-22 | 2019-11-28 | 肇 倉橋 | パンチング板およびその製造法 |
CN115194013A (zh) * | 2022-06-21 | 2022-10-18 | 桑尼泰克(昆山)精密零部件有限公司 | 厚料沙拉成型方法 |
-
1997
- 1997-11-27 JP JP9325650A patent/JPH11156457A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102371300A (zh) * | 2011-10-26 | 2012-03-14 | 巨力索具股份有限公司 | 黑色金属锻件冲锥孔成型装备及成型工艺 |
JP6142296B1 (ja) * | 2016-07-27 | 2017-06-07 | 鹿児島県 | バリの発生を抑制して貫通孔を形成する方法 |
JP2018015774A (ja) * | 2016-07-27 | 2018-02-01 | 鹿児島県 | バリの発生を抑制して貫通孔を形成する方法 |
JP2019202363A (ja) * | 2018-05-22 | 2019-11-28 | 肇 倉橋 | パンチング板およびその製造法 |
CN109433988A (zh) * | 2018-10-30 | 2019-03-08 | 西安建筑科技大学 | 一种锥形沉头孔连续冲锻成形工艺及模具 |
CN109433988B (zh) * | 2018-10-30 | 2020-07-17 | 西安建筑科技大学 | 一种锥形沉头孔连续冲锻成形工艺及模具 |
CN115194013A (zh) * | 2022-06-21 | 2022-10-18 | 桑尼泰克(昆山)精密零部件有限公司 | 厚料沙拉成型方法 |
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