[go: up one dir, main page]

JPH11151707A - 繊維マット及び繊維板並びにこれらの製造法 - Google Patents

繊維マット及び繊維板並びにこれらの製造法

Info

Publication number
JPH11151707A
JPH11151707A JP9321558A JP32155897A JPH11151707A JP H11151707 A JPH11151707 A JP H11151707A JP 9321558 A JP9321558 A JP 9321558A JP 32155897 A JP32155897 A JP 32155897A JP H11151707 A JPH11151707 A JP H11151707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
fiber mat
fibers
fiberboard
mat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9321558A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Iwamoto
和成 岩本
Kenji Kurimoto
健二 栗本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP9321558A priority Critical patent/JPH11151707A/ja
Publication of JPH11151707A publication Critical patent/JPH11151707A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 目付が均一なヤシ繊維マットを得ることで、
強度が高く、透湿性が良好で、しかも密度が均一な繊維
板を提供する。 【解決手段】 ホッパー5から投入したヤシ繊維をコン
ベア4上で平面的に広げてアッパーコンデンサー6に搬
送し、アッパーコンデンサー6により吸引してその多孔
基板からなるベルトコンベア表面にヤシ繊維を吸着させ
て均一な目付の層状に圧縮し、圧縮したヤシ繊維を、更
にロアーコンデンサー7に送り、ロアーコンデンサー7
により吸引してその多孔基板からなるベルトコンベア表
面に吸着させて更に圧縮し、続いて圧縮ロール8を介し
排出コンベア9に送り、層状に圧縮されたヤシ繊維をニ
ードルパンチ装置10により絡み合わせ、繊密にするこ
とで目付が均一なヤシ繊維マットを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外壁下地材、床
材、床下地材、畳材、屋根下地材、天井材、住宅内装材
及び内装下地材、建築用断熱材、胴縁材、遮音材、吸音
材、緩衝材、衝撃吸収材、コンクリート型枠材、積載用
パレット、自動車等の車両内装材及び内装下地材、家具
材等として使用することができる木質系繊維板に類似の
繊維板と、この繊維板の原料となる繊維マット、並びに
それらの製造法に関し、特に目付が均一な繊維マット、
及びこの繊維マットから製造される、透湿性と強度に優
れ、密度が均一な繊維板、並びにそれらの製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通気工法の木造家屋では、一般的に壁中
にグラスウール等の繊維系の断熱層が設けられ、更に、
室内の水蒸気を屋外へ逃して結露を防止するために、外
壁と断熱層との間に通気層を形成することにより、断熱
層を透過した室内の水蒸気が通気層を通って軒下から屋
外へ拡散するようにしている。その場合、通常は、この
断熱層と通気層を区画し、かつ、断熱層を保持するため
に、断熱層と通気層との間防風層がに設けられている。
この防風層は、断熱層を保持する機能を有するだけでな
く、断熱層を透過した水蒸気を通気層へスムーズに透過
させ得るものであることが必要であり、従って、強度と
透湿性に優れているものが要求される。
【0003】この防風層として、従来、例えば、ポリエ
チレン製の不織布が使われてきたが、この強度が不足し
ているため、断熱層がグラスウール等からなる場合に
は、断熱層の膨張力に押されてこの不織布が膨出変形
し、通気層を狭め、時には塞いでしまうという欠点があ
る。このことは、特に寒冷地においてグラスウ−ル等を
多量に詰め込んだときに起こり易い〔建築工事標準仕様
書・同解説JASS24断熱工事(日本建築学会編)参
照〕。そこで、木質繊維板のなかでも比較的密度が小さ
く、しかも通気性を有する軟質繊維板の一種であるシー
ジングボードを断熱層の外側に当て、その端辺を柱、間
柱、梁、桁、又はブレース(胴縁、筋違等の補強材)等
の構造材に固定することにより、ある程度の強度を有し
た防風層を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のシー
ジングボードは、断熱層の膨張力に耐え得ても、それ自
体が構造用面材として機能するほどの強度は有していな
い。従って、シージングボード周辺の構造部分の強度
は、専らシージングボード以外の上記構造部材に頼るし
かなかった。
【0005】又、特開平8−336816号公報には、
防風層として、ヤシ繊維からなる繊維マットに硬化性樹
脂を付着させ、これを熱圧縮成形した、強度と透湿性を
兼ね備えた繊維板が開示されている。しかし、ヤシ繊維
は、長さが5〜30cmと長いため、均一な目付のヤシ
繊維からなるマットを連続的に製造するのは困難であっ
た。そのため、ヤシ繊維からなる繊維マットから得られ
る繊維板についても密度は必ずしも均一ではなかった。
【0006】本発明は、上記の問題を解決しようとする
ものであり、その目的は、目付が均一なヤシ繊維からな
る繊維マット、及びこの繊維マットから製造される、強
度が高く、透湿性が良好であり、しかも密度が均一な繊
維板、並びに前記のような繊維マット及び繊維板の製造
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの課
題を解決するために鋭意検討を行った結果、ヤシ繊維を
平面的に広げ、吸引により圧縮した後、ニードルパンチ
により絡み合わせることにより、目付が均一な繊維マッ
トが得られることを見いだし、本発明を完成するに到っ
た。
【0008】即ち、本発明は、以下の通りである。 〔1〕下記の(a)〜(c)の工程からなる繊維マット
の製造法。 (a)ヤシ繊維を平面的に広げる工程。 (b)平面的に広げたヤシ繊維を多孔基板の背面側から
吸引するにより該基板表面に吸着させて圧縮する工程。 (c)平面的に広げ圧縮したヤシ繊維をニードルパンチ
により絡み合わせる工程。 〔2〕ヤシ繊維がアブラヤシから解繊された繊維である
上記〔1〕記載の繊維マットの製造法。 〔3〕上記〔1〕又は〔2〕に記載の製造法により得ら
れた繊維マットに硬化性樹脂を付着させ、必要により乾
燥したのち、該繊維マットの1枚又は複数枚を重ねて圧
縮成形する繊維板の製造法。 〔4〕上記〔1〕又は〔2〕に記載の製造法により得ら
れた繊維マットに硬化性樹脂を付着させ、必要により乾
燥したのち、該繊維マットの1枚又は複数枚と、硬化性
樹脂を付着させた編織物又は不織布等のシート状物の1
枚又は複数枚とを積層して、圧縮成形する繊維板の製造
法。 〔5〕上記〔1〕又は〔2〕に記載の方法により製造さ
れてなり、平均目付が1.2〜2.5kg/m2 であ
り、目付分布が標準偏差で0.03〜0.15kg/m
2 である繊維マット。 〔6〕上記〔3〕又は〔4〕に記載の方法により製造さ
れてなり、曲げ強さが3〜50N/mm2 である繊維
板。 〔7〕透湿係数が0.1〜10μg/(m2 ・s・P
a)である上記(6)に記載の繊維板。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1は本発明に係る繊維マット1の斜視図を示
す。繊維マット1は、ヤシ繊維を3次元編組織状に絡み
合わせてなるものである。図2は本発明に係る繊維板2
を示す斜視図である。繊維板2は、ヤシ繊維を主成分と
する繊維マット1に、硬化性樹脂を付着させて圧縮成形
してなるものである。
【0010】本発明で用いるヤシ繊維とは、ココヤシ、
アブラヤシ、サゴヤシ、ナツメヤシ、オウギヤシ、ニッ
パヤシ、サトウヤシ、クジャクヤシ、シュロ、トウジュ
ロ、クロツグ等のヤシ科の植物から採取される繊維状樹
皮、葉柄基部繊維、中果皮繊維等の繊維をいい、これに
はアブラヤシの空果房を解繊して得られる繊維が含まれ
る。又、2種以上のヤシ繊維を混合したものも含まれ
る。
【0011】又、上記ヤシ繊維に加えて、他の繊維を配
合してもよく、例えば、麻繊維、竹繊維等の植物性天然
繊維をヤシ繊維に混合して使用できる。この場合、ヤシ
繊維の直径が約100〜600μmであるのに対し、例
えば麻繊維は直径が5〜30μm、竹繊維の直径が10
〜200μmと細いため、麻繊維、竹繊維等の植物性天
然繊維がヤシ繊維の交差部分に絡まり、ヤシ繊維同士の
結合強度が高まる。これらの繊維は、ヤシ繊維100重
量部に対し、好ましくは5〜30重量部使用される。
【0012】ヤシ繊維としてはアブラヤシのヤシ繊維を
使用することが好ましい。このアブラヤシのヤシ繊維
は、アブラヤシの空果房を解繊して得られるものであ
る。アブラヤシのヤシ繊維は他の種類のヤシ繊維に比し
て解繊等に要する労力が少なく、そのために製造に要す
るエネルギーが節減でき、コスト安となる。例えば、コ
コヤシでは、ヤシ殻を軟化させるために長期間水中に浸
漬し、その後に機械的に繊維状に解繊するために長期間
多大のエネルギーを必要とする。これに対してアブラヤ
シでは、もともと繊維状のままで集合体となっている空
果房を解繊するから、水中浸漬の必要はなく、解繊のた
めに要するエネルギーも非常に少なくて済む。又、アブ
ラヤシのヤシ繊維はココヤシのヤシ繊維に比して発塵性
が少なく、その取扱いにおいて作業環境の悪化が避けら
れ好ましい。更に、アブラヤシの果実からアブラヤシ油
を搾取するが、この果実を採取した後に残る空果房には
現在のところ特定の用途がなく、通常は廃棄される運命
にあるので、低コストで入手できる。
【0013】又、ヤシ繊維の中でも、アブラヤシのヤシ
繊維は直径が約100〜600μmと太いので、これを
用いて繊維マット1にすると、繊維充填密度にもよる
が、繊維間に、例えば、100μm〜5mm程度、好ま
しくは、200μm〜3mm程度の大きさの隙間が形成
される。従って、アブラヤシのヤシ繊維から得た繊維マ
ット1の透湿性は極めて良いものとなる。
【0014】更に、アブラヤシのヤシ繊維は、その単体
の剛性度が高く、又、その直径が上述のように太く、長
さも約5〜30cmと長く屈曲しており、繊維同士の絡
まりも大きいので、アブラヤシのヤシ繊維から得た繊維
マット1から製造される繊維板2は釘を打ち付けた場合
の保持力に優れる。
【0015】このようなヤシ繊維を主成分とする繊維マ
ット1内には、硬化した硬化性樹脂が含まれて、繊維板
2となっている。この硬化した硬化性樹脂は、繊維マッ
ト1中のヤシ繊維どうしの接着剤、及び繊維マット1の
バインダーの役割を果たすものである。このような構成
により、繊維板2の強度が良好なものとなる。このよう
な繊維板2は、一般的に、繊維マット1に硬化性樹脂を
付着させてこれを硬化させて得るが、大抵の場合、硬化
性樹脂は水溶液又は水分散液の状態で使用される。
【0016】本発明で使用する硬化性樹脂の例として
は、熱硬化型樹脂及び反応硬化型樹脂(常温硬化型樹
脂)が挙げられる。まず熱硬化型樹脂としては、フェノ
ール樹脂、アミノ樹脂、及びジアリルフタレート樹脂
(DAP樹脂)等がある。フェノール樹脂には、ノボラ
ック樹脂(酸触媒、フェノール過剰)、レゾール樹脂
(塩基性触媒、ホルムアルデヒド過剰)、フェノール−
メラミン共重合樹脂、フェノール−ユリア共重合樹脂、
フェノール−メラミン−ユリア共重合樹脂、アルキルフ
ェノール変成フェノール樹脂、ゴム変成フェノール樹脂
等の変成フェノール樹脂があり、アミノ樹脂にはユリア
樹脂(尿素樹脂)、メラミン樹脂、ユリア−メラミン共
重合樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、及びアセトグアナミ
ン樹脂がある。次に、反応硬化型樹脂(常温硬化型樹
脂)としては、フラン樹脂、アルキッド樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、変性
(変成)シリコーン樹脂、及びシリコーン樹脂等があ
る。これらの硬化性樹脂の中では、熱硬化型樹脂が、硬
化時間、生産性の観点から好ましく、更にその中でもフ
ェノール樹脂、アミノ樹脂が良好である。
【0017】繊維マット1の集東剤又はバインダーとし
ては、上記のような硬化性樹脂が、寸法精度、耐久性、
強度等の点から好ましい。しかしながら、物性上少し劣
りはするが、バインダー効果を持つアクリル系、スチレ
ン系等の熱可塑型樹脂(特に水性分散液)及び天然ゴム
ラテックスあるいはSBR等の合成ゴムラテックスも一
部使用することができ、本発明の硬化性樹脂とは、これ
らを含めた概念である。
【0018】本発明の繊維板2において上記硬化性樹脂
は、繊維マット1中の繊維同士の接着剤及び繊維マット
1のバインダーの役割を果たすと同時に、編織物又は不
織布等のシート状物のバインダー、編織物又は不織布等
のシート状物と繊維マット1との接着剤、更には繊維板
2全体のバインダーとして働く。
【0019】尚、本発明で用いる上記硬化性樹脂には、
必要に応じて可塑剤、充填剤、補強材、垂れ防止剤、着
色剤、老化防止剤、接着促進剤、硬化触媒、物性調整剤
等を配合しても良い。尚、接着付与剤として、コンニャ
ク、小麦粉、デンプン等を添加することもできる。
【0020】上記のような硬化性樹脂を繊維マットやこ
れに積層する編織物又は不織布等のシート状物に付着さ
せる方法には特に限定はない。ヤシ繊維の繊維マットに
は繊維間に大きな隙間が形成されるので、噴霧又は浸漬
により樹脂を供給すると、樹脂が上記隙間を介して全繊
維に一様に付着し、繊維板の強度分布が狭くなる。
【0021】本発明の繊維マット1は、例えば以下の方
法により製造される。まず、ヤシ繊維を平面的に広げ
る。次に、この平面的に広げたヤシ繊維を、均一な目付
の層状とするために、上方から吸引し、第1の多孔基
板、例えばメッシュ状基板の表面に吸着させて圧縮す
る。この時の吸引力を調整することにより多孔基板表面
に吸着、圧縮される繊維量を調整する。更に、前記第1
多孔基板表面に吸着、圧縮されたヤシ繊維を水平方向に
移動させた後、その下方に設けた同じくメッシュ状基板
(第2の多孔基板)上に落とす。そして、前記第2多孔
基板の下方から吸引し、該多孔基板の表面にヤシ繊維を
吸着させて再び圧縮する。この吸引により繊維は層状に
積み重なるから、ヤシ繊維が倒立するのを防ぐことがで
きる。ヤシ繊維が倒立すると繊維が水平方向に隙間が開
き、目付むらの原因となるので好ましくない。次に、前
記のように平面的に広げ、多孔基板表面に吸着、圧縮し
たヤシ繊維をニードルパンチにより絡み合わせ繊密にす
る。尚、前記多孔基板としては、上記に挙げたメッシュ
状基板の他、合成繊維、植物繊維、鉱物繊維からなる編
織物又は不織布基板等の通気性を有する基板を用いるこ
とができる。また、金属からなるメッシュ状、スリット
状の基板を用いることができる。
【0022】本発明の繊維マットの製造には、例えば、
図3に示される装置を用いることができる。この装置
は、供給コンベア4の上流側の上方にホッパー5を設
け、供給コンベア4の下流側の上方に吸引式のアッパー
コンデンサー6を設け、更にその下流側の下方に吸引式
のロアーコンデンサー7と、これに対向する圧縮ロール
8とを設け、圧縮ロール8の更に下流側に排出コンベア
9を設け、更に、排出コンベア9の下流側にニードルパ
ンチ装置10を設置したものである。前記アッパーコン
デンサー6およびロアーコンデンサー7の具体的構造と
しては、多孔基板からなるベルトコンベアとその背面に
ある空気吸い込み装置から構成される。
【0023】繊維マット1の製造は、先ず、ホッパー5
から投入されたヤシ繊維を供給コンベア4上で平面的に
広げてアッパーコンデンサー6に搬送する。次に、供給
されたヤシ繊維をアッパーコンデンサー6により吸引し
てその多孔基板からなるベルトコンベア表面に吸着させ
ることで均一な目付の層状に圧縮する。この圧縮したヤ
シ繊維を、更にロアーコンデンサー7に送り、該ロアー
コンデンサー7により吸引してその多孔基板からなるベ
ルトコンベア表面に吸着させることで更に圧縮する。続
いて、圧縮ロール8を介し、排出コンベア9に送り、層
状に圧縮されたヤシ繊維をニードルパンチ装置10によ
り、絡み合わせ、繊密にする。
【0024】尚、この繊維マット1の厚みは、熱圧縮成
形を行うに際し、通常5mm〜20mm程度にしておく
と使い易いが、勿論これに限定されることなく、用途に
応じて任意に設定すればよく、又、複数枚重ねて使用し
てもよい。
【0025】又、繊維マット1の目付は、これを用いて
製造する繊維板の厚さや密度にもよるが、1.2〜2.
5kg/m2 が好ましく、より好ましくは1.4〜2.
2kg/m2 、特に好ましくは1.6〜2.0kg/m
2 である。繊維マット1の目付が1.2kg未満では繊
維マット1の形状保持性が不十分となり好ましくない。
又、目付が2.5kg/m2 を超える繊維マット1は、
後工程の繊維板2の製造時に硬化性樹脂を繊維マット1
の内部まで付着させるのが困難となるので好ましくな
い。製造する繊維板2の厚さ、密度から、目付が2.5
kg/m2 を超える繊維マット1が必要な場合は、繊維
マット1を複数枚重ねて用いればよい。
【0026】繊維マット1の目付分布は、例えば、標準
偏差で0.03〜0.15kg/m 2 とするのが好まし
く、より好ましくは0.03〜0.1kg/m2 であ
る。
【0027】次に、本発明の繊維板2の製造には、例え
ば、図4に示される装置を用いることができる。この装
置は、コンベア11の上方と下方にスプレーガン12、
12を設置し、スプレーガン12、12の下流側に乾燥
装置13を設置し、更に乾燥装置13の下流側に切断装
置4を設置したものである。繊維板2の製造は、スプレ
ーガン12に硬化性樹脂を加圧供給しておき、コンベア
11の上流側から繊維マット1を送り、スプレーガン1
2、12から繊維マット1の両面に硬化性樹脂を噴射供
給する。次に、必要に応じて乾燥装置13により、例え
ば、60℃〜120℃で乾燥した後、切断装置14によ
り必要とする長さに切削する。そして、切断した繊維マ
ット1を1枚又は複数枚重ねたのち、多段熱プレス等に
よりバッチ式で繰り返し成形して繊維板2とする。上記
の繊維マット1を切断した後、多段熱プレスにより成形
する代わりに、繊維マット1をベルトプレス、加熱圧縮
ローラ等により、圧縮成形して繊維板2を連続成形した
後、必要な長さに切断してもよい。
【0028】本発明の繊維板2の厚さは、繊維板2に要
求される強度、透湿性に応じて適宜選択されるが、好ま
しくは3mm〜25mm、より好ましくは9〜20mm
である。この厚さが3mm未満の場合、強度が不足する
ことがあり、逆に25mmを超える場合、加熱圧縮成形
が困難となり、好ましくない。
【0029】又、繊維板2の密度は、繊維板2に要求さ
れる強度、透湿性に応じて適宜選択されるが、好ましく
は0.2〜1.5g/cm3 、より好ましくは0.3〜
1.0g/cm3 、特に好ましくは、0.35〜0.7
g/cm3 である。繊維板1の密度が0.2g/cm3
未満では、例えば曲げ強度が3N/mm2 未満となって
JIS−A−5905の繊維板のなかのシージングボー
ドとしての品質を満足しなくなり、逆に1.5g/cm
3 を超える場合、通気性が不足し、又、成形時の圧縮力
の増大により繊維板2が圧縮破壊する可能性が大きくな
るために加熱圧縮によって得るのが困難となり易く、
又、繊維板2が重くなり過ぎて持ち運び等の取扱い性が
悪くなるので、好ましくない。
【0030】又、繊維板2の目付は、厚さや密度により
設定されるが、例えば、繊維板2の厚さが9mmの場
合、密度が0.3g/cm3 で目付2.7kg/m2
なり、密度が0.6g/cm3 では目付5.4kg/m
2 となる。
【0031】この繊維板2は強度が優れたものであり、
その曲げ強度は、3〜50N/mm 2 、好ましくは10
〜40N/mm2 、更に好ましくは、15〜30N/m
2という性能を有するものである。尚、本発明におい
て、曲げ強度とは、JIS−A−5905の測定方法に
準じて測定されるものである。
【0032】又、本発明の繊維板2は、強度に加えて透
湿性も兼ね備えたものであり、その透湿係数は、好まし
くは0.1〜10μg/(m2 ・s・Pa)、特に好ま
しくは0.2〜8μg/(m2 ・s・Pa)、更に好ま
しくは0.5〜5μg/(m 2 ・s・Pa)という性能
を有するものである。尚、本発明における、透湿係数と
は、JIS−Z−0208の測定方法に準じて測定され
るものである。
【0033】本発明においては、上述したような、ヤシ
繊維を平面的に広げ、多孔基板表面に吸引、吸着するこ
とにより圧縮した後、ニードルパンチにより絡み合わせ
る製造方法に加えて、繊維マットに付着させる硬化性樹
脂の量、繊維マットに使用される繊維の太さ、熱圧縮成
形時の圧縮率等を選択して、得られる繊維板2の密度、
換言すれば繊維間の隙間の大きさをコントロールするこ
とにより、強度と透湿性とが両立した繊維板を得ること
ができる。具体的には、主成分であるヤシ繊維の太さを
100〜600μm程度、使用する硬化性樹脂を、繊維
マットを構成する繊維100重量部に対して5〜100
重量部、熱圧縮成形時の圧縮率を1/10〜1/2とし
て、繊維の密度を約0.2〜1.5g/cm3 にコント
ロールすることにより、繊維板2の隙間を好ましくは1
〜100μm程度、より好ましくは5〜50μm程度と
することができ、上記範囲の曲げ強度及び透湿係数を有
し、通気性を有するが雨を通さず、かつ強度にも優れた
繊維板2を製造することができる。従って、この繊維板
2によれば、施工状況に応じて最適な防風層を形成する
ことができる。
【0034】本発明においては、繊維板2に更に強度を
付与するために、編織物又は不織布等のシート状物に硬
化性樹脂を付着させ、これを硬化性樹脂を付着させた繊
維マット1と積層し、熱圧縮成形してもよい。
【0035】更に、繊維マット1の作成時に、ニードル
パンチする前に、ヤシ繊維の上、下又は上下に編織物又
は不織布等のシート状物を配置しておき、これをニード
ルパンチ等による処理をして、繊維マット1と編織物又
は不織布等のシート状物を積層してもよい。
【0036】本発明で使用する編織物又は不織布等のシ
ート状物としては、植物繊維等の天然繊維、合成繊維、
あるいは合成繊維と天然繊維との混合繊維からなるもの
を用いることができる。天然繊維としては、綿や麻、
絹、竹、サトウキビ繊維、ヘチマ繊維、パイナップル繊
維、バナナ繊維、コウリャン繊維、稲わらより得られる
繊維、木質繊維、獣毛等が例示される。また、合成繊維
としては、ポリエステル繊維、脂肪族又は芳香族ポリア
ミド繊維、アラミド繊維、アクリル繊維、ポリエチレン
繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィン繊維、ビ
ニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリウレタン繊
維、ビニロン、レーヨン、キュプラ、アセテート等の繊
維が例示される。また、ガラス繊維、炭素繊維、石綿繊
維等の無機繊維からなる編織物や不織布も使用できる。
【0037】これら天然繊維、合成繊維、及び必要に応
じて天然繊維を含む合成繊維は、単独でも2種以上を混
合したものでもよい。
【0038】この編織物又は不織布等のシート状物の目
付は、10〜1500g/m2 が強度と透湿性、成形性
等の観点から好ましい。更に好ましくは、10〜600
g/m2 、より好ましくは10〜350g/m2 であ
る。
【0039】上記シート状物としての編織物の好ましい
具体例としては、図5に示すように、麻繊維を撚った麻
糸を縦横に編んでなるクロス3が例示される。ここで、
麻にはジュート、アマ、ケナフ、及びアンバリアサ等の
じん皮繊維をとるものと、マニラアサ、サイザルアサ、
ニュージランドアサ、及びモーリシアスアサ等の組織繊
維をとるものとが含まれる。麻繊維とは、これらの麻を
解繊して得られる繊維をいう。編織物には、ジュートで
形成したクロスであるジュートクロスを含む。
【0040】このジュートクロス3は、引張強さ及び引
張弾性率の高い麻繊維等を編んでいるので、それ自体が
優れた引張強さ及び引張弾性率を示す。このジュートク
ロス3の織組織の例としては、平織、綾織、朱子織、ナ
ナコ織(正則、不規則を含む)等から選ぶのが好まし
く、この中でも平織、綾織が特に好ましい。編組織とし
ては平編み、ゴム編み等から選ばれる。ここに用いる糸
の例としては、入手の容易さ等から、ジュート番手7.
5〜40より選ぶのが好ましい。又、目付は100〜1
200g/m2 程度が好ましく、更に100〜1000
g/m2 が好ましく、最も好ましくは100〜600g
/m2 である。目付が100g/m2 未満では、例えば
吸水時の長さ方向の寸法変化が0.5%を超え、JIS
−A−5905の繊維板中のシージングボードの品質を
満足しなくなり、又、1200g/m2 を超えても寸法
安定性の増大、補強効果の増大等が得られないにも拘ら
ずコストが高くなるので、好ましくない。
【0041】一方、不織布の場合は、上記の麻等の編織
物に比較すると強度は劣るが、編織物よりも硬化性樹脂
をより多く保持し得ることから、熱圧縮成形後の繊維板
2に強度を付与できる。この不織布を構成する繊維は特
に限定しないが、繊維マット1との結合力を考慮すれば
天然繊維が好ましく、それにナイロン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエステル等の合成繊維を必要に
より混合しても良い。又、天然性からなる不織布には、
麻繊維から乾式でウェッブをつくり、天然ゴムのラテッ
クス等の接着剤で固め、乾燥仕上げして形成する不織布
及び湿式抄造法により形成した薄物の不織布、更に木質
繊維を解繊し、湿式抄造法により形成される紙も含まれ
る。
【0042】不織布の中では、加熱圧縮成形の際に加熱
温度で熱溶融し、ヤシ繊維マットと接着しうる熱溶融性
繊維からなる不織布が接着性、成形性の観点から好適に
使用できる。この点で、特に、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリエステルよりなる不織布が最も好ましい。
この不織布における繊維長、製法等に限定はない。即
ち、単繊維よりなるものでもよく、長繊維よりなるもの
でもよい。また、製造方法も、湿式法、乾式法、スパン
ボンド法、フラッシュ紡糸法、メルトブロー法、スパン
レース法等、一般的な方法で製造された不織布をいずれ
も用いることができる。
【0043】これらの編織物及び不織布等のシート状物
は通気性を有し、透湿性に優れるものである。又、単一
の繊維板において、編織物及び不織布等のシート状物を
2種以上組み合わせて用いても良い。
【0044】又、繊維マット1に積層するシート状物の
量は、繊維板2の用途に応じて必要とされる寸法安定
性、強度等の物性によりその目付と積層数を組み合わせ
て選定できるが、ヤシ繊維100重量部に対し、5〜5
0重量部が好ましく、更に5〜30重量部が好ましく、
最も好ましくは10〜25重量部である。シート状物の
量が5重量部未満では、例えば吸水時の長さ方向の寸法
変化が0.5%を超え、又、50重量部を超えるとその
コストが高くなるので好ましくない。
【0045】編織物又は不織布等のシート状物を繊維マ
ット1の表面、特に両表面に配置した繊維板2では、い
わゆるサンドイッチ構造(本体構造の上下を本体構造よ
りも強度又は剛性の高い素材で強化する構造)となり、
繊維板2の曲げ強さ及び曲げ弾性率が高くなる。一方、
編織物又は不織布等のシート状物を繊維マット1の内部
に配置したときには、繊維板2の引張強さ及び引張弾性
率、せん断強さ及びせん断弾性率、並びに平面内圧縮強
度(平面応力状態で圧縮力を受けたときの強さ)及び平
面内圧縮弾性率(平面応力状態で圧縮力を受けたときの
弾性率)が高くなる。
【0046】更に、シート状物を麻クロス等の麻繊維で
形成したときには、吸水、吸湿時の寸法変化が小さいの
で、繊維マット1の表面又は内部に配置したときには繊
維板2の吸水、吸湿時の寸法変化、及び強度低下が小さ
くなり、好ましい。
【0047】このように、繊維マット1の表面に編織物
又は不織布等のシート状物を積層したり、繊維マット1
の内部に編織物又は不織布等のシート状物を配置したり
することにより、繊維板2の強度を更に良好なものとす
ることができる。又、繊維マット1の少なくとも片方の
表面に編織物又は不織布等のシート状物を積層すること
により、繊維板2の表面性を変えることができ、仕上げ
が不要となったり、更に仕上げ材を表面に貼る際の仕上
げ材の保持性を向上させたりすることができる。又、編
織物又は不織布等のシート状物を麻繊維等のような透湿
性に富む材料で作製すれば、繊維マット1の優れた透湿
性を損なうことなく繊維板2全体として高い透湿性を得
ることができる。従って、このような繊維板2を用いて
防風層を形成すれば、高い透湿性により水蒸気を通気層
へスムーズに透過させることができると共に、更に高い
強度により断熱層を安定して保持でき、この繊維板2に
よって防風層周辺の構造部分を補強することができる。
【0048】又、繊維マット1、編織物又は不織布等の
シート状物がいずれも植物性天然繊維であるときには、
人工繊維等よりも表面の凸凹が大きいので、人工繊維に
比して繊維同士の絡み合い強度が大きいと共に、いわゆ
るアンカー効果(接着剤が材料の表面の空隙に侵入し固
化して釘又はくさびのように作用すること)によって、
硬化性樹脂の硬化による繊維同士の結合の向上という利
点を有している。
【0049】更に、編織物又は不織布等のシート状物の
耐水性をより向上させる必要がある場合には、編織物又
は不織布等のシート状物の表面にワックス、シリコーン
等の撥水剤を塗布するようにしてもよい。更に、難燃
剤、着色剤、防菌剤、防腐剤、防蟻剤等を必要により塗
布しても良い。
【0050】又、以上の実施形態では、ほぼ一定厚さの
繊維板2についてのみ説明したが、熱圧縮成形時に種々
形状の型により所望の形状に成形して成形体としてもよ
い。その場合には最終形状が異なるのみであって、上記
実施形態の繊維板に関する記載事項はそのまま適用でき
るものであり、同様の作用及び効果を得ることができ
る。
【0051】本発明の繊維板の用途としては、壁中に形
成される防風層に限定されるものではなく、強度、透湿
性、生産性が優れるので、例えば、外壁下地材、床材、
床下地材、畳材、屋根下地材、天井材、住宅内装材及び
内装下地材、建築用断熱材、胴縁材、遮音材、吸音材、
緩衝材、衝撃吸収材、コンクリート型枠材、積載用パレ
ット、自動車等の車両内装材及び内装下地材、家具材等
としても使用することができる。
【0052】
【実施例】次に、本発明の実施例を比較例とともに説明
するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0053】〔測定方法〕 1.繊維マットの平均目付と目付の標準偏差 1m×4mの繊維マットを25cm角に切断し、切断し
た繊維マットの重量を測定し、重量と寸法から目付けを
算出し、その平均目付と標準偏差を求める。 2.繊維板の平均密度と密度の標準偏差 1m×2mの繊維板を25cm角に切断した後、切断し
た繊維板の重量と寸法(厚み、長さ、幅)を測定して、
その重量と寸法から密度を算出し、その平均密度と標準
偏差を求める。 3.繊維板の曲げ強さ JIS−A−5905の測定法に準じて測定する。 4.透湿係数 JIS−Z−0208の防湿包装材料の透湿度試験方法
に準じて測定する。
【0054】〔実施例1〕アブラヤシ繊維を、図3に示
すような装置を用いて、2.2m幅の供給コンベア4上
で平面的に広げてアッパーコンデンサー6に搬送し、供
給されたアブラヤシ繊維をアッパーコンデンサー6によ
り吸引してその表面に吸着させて圧縮した後、ロアーコ
ンデンサー7に送り、ロアーコンテンサー7により吸引
してその表面に吸着させて更に圧縮した。続いて、前記
平面的に圧縮されたアブラヤシ繊維をニードルパンチ装
置10により絡み合わせて、2.2m幅×4mの繊維マ
ットを得た。得られた繊維マットの両側を10cmずつ
切り落とし、又、幅方向の中央で切断して、1m×4m
の繊維マット2枚を得た。得られた繊維マット1枚につ
いて、平均目付と標準偏差を調べた結果、平均目付は
1.85kg/m2 で、目付の標準偏差は0.06kg
/m2 であった。得られた繊維マットの他の1枚に、ユ
リア樹脂を固形分換算で繊維マット100重量部に対し
15重量部付着させた。次に、このユリア樹脂を付着さ
せた繊維マットを長手方向の中央で切断し、2層に重ね
た後、170℃−8分の条件で熱圧縮成形し、厚さ9m
mの繊維板を得た。得られた繊維板の平均密度は0.5
0g/cm3 、密度の標準偏差は0.015g/cm3
であった。
【0055】〔比較例1〕アブラヤシ繊維を2.2m幅
の供給コンベア上で平面的に広げ、この平面的に広げた
アブラヤシ繊維をニードルパンチ装置により絡み合わせ
て、2.2m幅×4mの繊維マットを得た。得られた繊
維マットの両側を10cmずつ切り落とし、又、幅方向
の中央で切削して、1m×4mの繊維マット2枚を得
た。得られた繊維マット1枚について、平均目付と標準
偏差を調べた結果、平均目付は1.81kg/m2 で、
目付の標準偏差は0.17kg/m2 であった。得られ
た繊維マットの他の1枚に、ユリア樹脂を固形分換算で
繊維マット100重量部に対し15重量部付着させた。
次に、ユリア樹脂を付着させた繊維マットを長手方向の
中央で切断し、2層に重ねた後、170℃−8分の条件
で熱圧縮成形し、厚さ9mmの繊維板を得た。得られた
繊維板の平均密度は0.49g/cm3 、密度の標準偏
差は、0.039g/cm3 であった。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明の繊維マットの製
造法によれば、目付が均一な繊維マットが提供できる。
又、本発明の繊維板の製造法によれば、強度が高く、且
つ通気性が良好であり、しかも密度が均一な、防風層に
通した繊維板を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の繊維マットの実施形態を示す模式的
斜視図である。
【図2】 本発明に係る繊維板の実施形態を示す模式的
斜視図である。
【図3】 本発明に係る繊維マットを製造する装置の1
例を示す説明図である。
【図4】 本発明に係る繊維板を製造する装置の1例を
示す説明図である。
【図5】 繊維マットに積層される編織物の一例を示す
要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 繊維マット、 2 繊維板、 3 クロス、 4 供給コンベア、 5 ホツパ、 6 アッパーコンデンサー、 7 ロアーコンデンサー、 8 圧縮ロール、 9 排出コンベア、 10 ニードルパンチ装置、 11 コンベア 12 スプレーガン、 13 乾燥装置、 14 切断装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(a)〜(c)の工程からなる繊
    維マットの製造法。(a)ヤシ繊維を平面的に広げる工
    程。 (b)平面的に広げたヤシ繊維を多孔基板の背面側から
    吸引することにより該基板表面に吸着させて圧縮する工
    程。 (c)平面的に広げ圧縮したヤシ繊維をニードルパンチ
    により絡み合わせる工程。
  2. 【請求項2】 ヤシ繊維がアブラヤシから解繊された繊
    維である請求項1記載の繊維マットの製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の製造法により得ら
    れた繊維マットに硬化性樹脂を付着させ、必要により乾
    燥したのち、該繊維マットの1枚又は複数枚を重ねて圧
    縮成形する繊維板の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の製造法により得ら
    れた繊維マットに硬化性樹脂を付着させ、必要により乾
    燥したのち、該繊維マットの1枚又は複数枚と、硬化性
    樹脂を付着させた編織物又は不織布等のシート状物の1
    枚又は複数枚とを積層し、圧縮成形する繊維板の製造
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の方法により製造
    されてなり、平均目付が1.2〜2.5kg/m2 であ
    り、目付分布が標準偏差で0.03〜0.15kg/m
    2 である繊維マット。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4に記載の方法により製造
    されてなり、曲げ強さが3〜50N/mm2 である繊維
    板。
  7. 【請求項7】 透湿係数が0.1〜10μg/(m2
    s・Pa)である請求項6記載の繊維板。
JP9321558A 1997-11-21 1997-11-21 繊維マット及び繊維板並びにこれらの製造法 Pending JPH11151707A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9321558A JPH11151707A (ja) 1997-11-21 1997-11-21 繊維マット及び繊維板並びにこれらの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9321558A JPH11151707A (ja) 1997-11-21 1997-11-21 繊維マット及び繊維板並びにこれらの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11151707A true JPH11151707A (ja) 1999-06-08

Family

ID=18133916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9321558A Pending JPH11151707A (ja) 1997-11-21 1997-11-21 繊維マット及び繊維板並びにこれらの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11151707A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000059697A1 (en) * 1999-04-01 2000-10-12 Handay Sendayung A method for producing sheet or board of fibers of oil palm stem
WO2002072316A1 (fr) * 2001-03-14 2002-09-19 Teruhisa Yoshioka Element support de piece
JP2009007741A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Panasonic Electric Works Co Ltd 調湿ボード
JP2009143160A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Panasonic Electric Works Co Ltd 調湿パネル
JP2009144452A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Panasonic Electric Works Co Ltd 調湿パネル
JP6430676B1 (ja) * 2018-03-30 2018-11-28 日本無機株式会社 放射性廃液処理用カートリッジ
EP3362235A4 (en) * 2015-10-16 2019-01-23 Ultracell Insulation, LLC CELLULOSE-BASED INSULATION AND METHOD FOR THE MANUFACTURE THEREOF

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000059697A1 (en) * 1999-04-01 2000-10-12 Handay Sendayung A method for producing sheet or board of fibers of oil palm stem
WO2002072316A1 (fr) * 2001-03-14 2002-09-19 Teruhisa Yoshioka Element support de piece
JP2009007741A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Panasonic Electric Works Co Ltd 調湿ボード
JP2009143160A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Panasonic Electric Works Co Ltd 調湿パネル
JP2009144452A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Panasonic Electric Works Co Ltd 調湿パネル
EP3362235A4 (en) * 2015-10-16 2019-01-23 Ultracell Insulation, LLC CELLULOSE-BASED INSULATION AND METHOD FOR THE MANUFACTURE THEREOF
US12116776B2 (en) 2015-10-16 2024-10-15 Cleanfiber Inc. Cellulose-based insulation and methods of making the same
JP6430676B1 (ja) * 2018-03-30 2018-11-28 日本無機株式会社 放射性廃液処理用カートリッジ
JP2019178962A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 日本無機株式会社 放射性廃液処理用カートリッジ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR890000877B1 (ko) 경화성 결합제를 함유한 섬유보강판의 제조 방법
JP4996474B2 (ja) 改良された構造、吸音および熱特性を有する不織布
US20110086214A1 (en) Building products constructed from thermoplastic polymer mat impregnated wtih cementitious material
WO1996032251A1 (fr) Article stratifie ou moule et procede pour le fabriquer
US9394690B2 (en) System for forming floor underlayment
MX2007007966A (es) Estera de polimero/hebras cortadas de uso en humedo (wucs) para el uso en aplicaciones automotrices.
JP3631994B2 (ja) 長繊維強化熱可塑性樹脂シートおよび該シートにより補強された複合成形体
US3334006A (en) Bonded pile article and process for the production thereof
JP2008512592A (ja) 床構造物に防水を提供する方法およびそれによって形成される床構造物
JPH11151707A (ja) 繊維マット及び繊維板並びにこれらの製造法
JPH1016123A (ja) 板状体又は成形体及びその製法
JPH11333813A (ja) 板状体又は成形体及びその製法
RU2383668C2 (ru) Ламинированные изделия и способы их изготовления
JPH10235665A (ja) 板状体又は成形体及びその製法
JPH10235768A (ja) 繊維板及びその製法
JPH11256717A (ja) 建築用パネル
JPH10296707A (ja) 板状体又は成形体及びその製造法
JPH11151706A (ja) 繊維成形体及びその製造法
JPH10138352A (ja) 板状体又は成形体及びその製造法
JPH1119907A (ja) 繊維板およびその製造方法
JPH11151705A (ja) 繊維板及びその製造法
JPH10138353A (ja) 板状体又は成形体及びその製造法
JPH11226919A (ja) ヤシ繊維板及びその製造法
JP2000006115A (ja) 板状体又は成形体及びその製法
JPH11254568A (ja) 繊維板及びその製造法