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JPH11151077A - 栄養飲料及びその製造方法 - Google Patents

栄養飲料及びその製造方法

Info

Publication number
JPH11151077A
JPH11151077A JP9320868A JP32086897A JPH11151077A JP H11151077 A JPH11151077 A JP H11151077A JP 9320868 A JP9320868 A JP 9320868A JP 32086897 A JP32086897 A JP 32086897A JP H11151077 A JPH11151077 A JP H11151077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
germ
beverage
guar
nutritional beverage
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP9320868A
Other languages
English (en)
Inventor
Munetoshi Yamaji
宗利 山路
Ryoji Haneda
良治 羽田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Somar Corp
Original Assignee
Somar Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Somar Corp filed Critical Somar Corp
Priority to JP9320868A priority Critical patent/JPH11151077A/ja
Publication of JPH11151077A publication Critical patent/JPH11151077A/ja
Ceased legal-status Critical Current

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  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 未利用のまま廃棄されているグァー胚芽の有
効利用を目的とし、該胚芽から得られた栄養飲料を提供
する。 【解決手段】 グァーの種子から分離した胚芽を200
〜300℃で変色するまで焙煎したのち、5〜20倍重
量の熱水中で少なくとも1分間抽出して得た抽出物から
なる栄養飲料を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グァーの種子から
分離された胚芽を利用した栄養飲料、及びこのものを効
率よく製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】グァーガムはβ‐D‐マンノースとα‐
D‐ガラクトースからなる多糖類であって、天然糊料と
して食品分野で多用されている。例えば、増粘・安定剤
としてアイスクリーム、シャーベット、プリンなどに、
増粘・懸濁剤として果汁、ソース、ドレッシングなど
に、さらには結合・結着・保水剤としてインスタントラ
ーメン、ソーセージ、こんにゃく、パン、かまぼこなど
に用いられている。
【0003】このグァーガムは、マメ科の植物であるグ
ァー(Cymopsis tetragonolobu
s)の種子の胚乳部を乾燥、粉砕処理して製造されてい
るが、この過程において、種皮、胚芽などが副産物とし
て得られる。この副産物の中で、特に胚芽には、タンパ
ク質、脂肪、炭水化物などの栄養素が豊富に含まれてい
るが、その利用は家畜の飼料のみに限られ大部分は廃棄
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このよう
に、未利用のまま廃棄されているグァー胚芽を有効利用
することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、グァー胚
芽の有効利用について鋭意研究を重ねた結果、ある温度
で焙煎したグァー胚芽を熱水抽出して得られたものが、
栄養飲料として有用であることを見出し、この知見に基
づいて、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、焙煎したグァー胚芽
の熱水抽出物よりなる栄養飲料を提供するものである。
【0007】この栄養飲料は、本発明に従えば、グァー
の種子から胚芽部分を分離し、200〜300℃の温度
において変色するまで焙煎したのち、5〜20倍重量の
熱水中で少なくとも1分間、通常は1〜20分間煮沸し
て抽出することにより製造することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においては、原料としてグ
ァーの種子から分離された胚芽が用いられる。該グァー
の種子の起源については特に制限はなく、インド産、パ
キスタン産、アメリカ産など、いずれの産地のグァーか
ら得られた種子であってもよい。
【0009】本発明においては、まず、グァーの種子か
ら分離された胚芽を焙煎する。この焙煎は、次の工程で
抽出が効果的に行われ、かつ抽出物に良好な風味を付与
するために施される。この焙煎処理は、200〜300
℃の範囲の温度において、胚芽が変色するまで行われ
る。焙煎温度が200℃未満では焙煎が不十分であっ
て、次工程での熱水による抽出処理において、栄養素の
抽出が十分に行われず、しかも抽出物に良好な香味が付
与されないし、300℃を超えると栄養素が変質するお
それがある上、抽出物の香味がむしろ低下する。焙煎方
法については特に制限はなく、従来公知の方法、例えば
直接加熱式や熱風循環式など、いずれの方法も用いるこ
とができる。
【0010】次に、このようにして焙煎した胚芽を、そ
の5〜20倍重量の熱水中で少なくとも1分間、通常は
1〜20分間煮沸して抽出する。この抽出は、水から煮
出してもよいし、またあらかじめ80〜100℃に煮沸
させた熱水中に投入して、放置若しくは加熱沸騰させて
もよい。抽出処理時間が1分未満では十分な抽出が行わ
れないし、あまり長くなると香味が低下したり、ビタミ
ン類などの栄養素が分解するので好ましくない。この抽
出処理時間は、通常1〜20分間、好ましくは2〜5分
間である。また、この抽出処理に用いる熱水としては、
純水のみでなく、適当な栄養源を含む加工水を用いるこ
とができる。
【0011】このようにして抽出処理が終了したのち、
固形物を取り除くことにより、本発明の栄養飲料が得ら
れる。固形物を取り除く方法については特に制限はな
く、漉すことにより取り除いてもよいし、あるいは固形
物が沈降する場合は、デカンテーションにより取り除い
てもよい。
【0012】このようにして得られた本発明の栄養飲料
には、グァー胚芽中に含まれているタンパク質、脂肪、
炭水化物、ビタミン類、ミネラル類などの栄養素が豊富
に含有されており、そのまま、あるいは希釈又は濃縮
し、通常の緑茶、紅茶と同様に喫することができる。
【0013】本発明の栄養飲料は、それのみで良好な香
味を呈するが、所望により各種ビタミン類やミネラル
類、グラニュー糖、ブドウ糖、果糖、デキストリン、サ
イクロデキストリン、塩化ナトリウム、グルタミン酸ナ
トリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、アスコルビ
ン酸、柑橘果汁、オレンジフレーバー、グレープフルー
ツフレーバーなどの呈味料やフレーバー物質などを適宜
添加することもできる。
【0014】また、飲料の形態としては特に制限はな
く、例えば一般の栄養飲料の外、スポーツ飲料、果汁飲
料、乳酸菌飲料、炭酸飲料、アルコール入り飲料などと
して供することができる。さらに、本発明の栄養飲料
は、各種食品、例えばクッキー、ビスケット、パン、パ
スタ、ケーキなどの小麦粉を用いた食品、あるいは米飯
などの加工用としても好適である。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、これまで未利用のまま
放置されていたグァー胚芽を用い、低コストで、しかも
香味の良好な栄養飲料を容易に製造することができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明する。
【0017】実施例1 グァーの種子から分離した胚芽を水で洗浄したのち、水
分を切り乾燥させた。次いでこの乾燥胚芽をフライパン
上で200〜250℃程度にて変色するまで約4分間焙
煎した。次に、この焙煎した胚芽100gを、沸騰水5
00mlに加え、15分間沸騰させたのち、ステンレス
鋼製金網(30メッシュ)でろ過して、濃縮飲料を調製
した。この飲料を沸騰水で3倍に希釈し、5等分してカ
ップに注ぎ、冷蔵庫に入れて約5℃に冷却し、成人男子
5名、成人女子5名に飲ませ、味及び香りについて評価
してもらった。その結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】実施例2 実施例1で得た濃縮飲料についてその中の含有成分を分
析した。その結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】この表から分るように、本発明の飲料中に
は、タンパク質、糖質の栄養成分のほか、マグネシウ
ム、カルシウムのような無機質やサイアミン、リボフラ
ビンのようなビタミン類が含まれている。このことか
ら、本発明の栄養飲料は、栄養源として十分に役立つ組
成を有していることが分る。
【0022】参考例 常用飼料の50重量%をグァー胚芽に置き換えて与えた
ネズミ5匹をAグループとし、常用飼料のみを与えたネ
ズミ5匹をBグループとして28日間飼育したときの平
均体重変化を表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】この表より、グァー胚芽は、それ自体食用
として摂取しても、毒性はなく何ら健康障害を起すこと
もないことが分る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焙煎したグァー胚芽の熱水抽出物よりな
    る栄養飲料。
  2. 【請求項2】 グァーの種子から胚芽部分を分離し、2
    00〜300℃の温度において変色するまで焙煎したの
    ち、5〜20倍重量の熱水中で、少なくとも1分間抽出
    することを特徴とする栄養飲料の製造方法。
JP9320868A 1997-11-21 1997-11-21 栄養飲料及びその製造方法 Ceased JPH11151077A (ja)

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