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JPH11150572A - 直交信号復号装置 - Google Patents

直交信号復号装置

Info

Publication number
JPH11150572A
JPH11150572A JP9317134A JP31713497A JPH11150572A JP H11150572 A JPH11150572 A JP H11150572A JP 9317134 A JP9317134 A JP 9317134A JP 31713497 A JP31713497 A JP 31713497A JP H11150572 A JPH11150572 A JP H11150572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
bits
demodulated
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9317134A
Other languages
English (en)
Inventor
Ko Koyama
鋼 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9317134A priority Critical patent/JPH11150572A/ja
Publication of JPH11150572A publication Critical patent/JPH11150572A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない回路規模でかつ量子化精度が高い直交
信号復号装置を提供する。 【解決手段】 端子1に供給されるQ信号のビット
[7]とビット[6]について排他的論理和回路3で排
他的論理和を演算し、端子2に供給されるI信号のビッ
ト[7]とビット[6]について排他的論理和回路4で
排他的論理和を演算し、両演算結果について論理和回路
5で論理和を求め、セレクタ6,7の選択制御信号とす
る。セレクタ6はQ信号のビット[6:0]かビット
[7:1]、セレクタ7はI信号のビット[6:0]か
ビット[7:1]を選択し、ROM8にてセレクタ6の
出力信号とセレクタ7の出力信号より位相誤差ΔΘを8
ビットで量子化する。このように各々直交する2信号を
変換処理することにより、データ復号時の入力信号のビ
ット数を大幅に削減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばPSK変
調や多値QAM変調等によって変調されたデジタル変調
信号の復調回路のように、直交する2成分から信号を復
号する直交信号復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に信号レベルが2値で表されるデジ
タル信号データ(以下シンボルと称する)を伝送するた
めに用いられるデジタル変調方式として、PSK(Phas
e Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Mod
ulation )等の方式が知られている。これらのデジタル
変調方式を採用した変調装置(以下デジタル変調装置と
称する)では、所定の時間間隔でサンプリング及び量子
化されたシンボルを用いて、アナログの搬送波(キャリ
ア)の変調を行っている。
【0003】一方、上記デジタル変調方式の復調装置
(以下デジタル復調装置と称する)では、前述のように
して変調されたアナログ信号の振幅レベルを適正値に制
御した後、キャリア成分を除去し、所定のシンボルレベ
ルと比較して最も近いシンボルレベルを再生シンボル値
として判定するようにしている。
【0004】通常、キャリア成分を除去するために、直
交検波が行われる。この直交検波は、上記デジタル変調
装置のキャリア信号と同一の周波数を持ち、互いに位相
の90°異なる2つのキャリア信号を変調波に掛け合わ
すことにより行われる。直交検波された復調信号は、I
信号、Q信号に分けられる。
【0005】ここで、直交検波に用いるキャリア信号の
周波数は、通常、デジタル変調装置のキャリア信号の周
波数と完全には一致していないため、キャリア成分の除
去が不完全である。このため、デジタル復調装置には、
残留キャリア成分を除去するキャリア除去回路が用いら
れる。残留キャリア成分の除去は、PLL(Phase Lock
Loop )回路で再生された残留キャリア信号と変調信号
とを複素乗算することにより行われる。PLL回路は、
キャリア位相検出回路、ループフィルタで構成される。
キャリア位相検出回路は、入力される復調信号(I信
号、Q信号)よりキャリアの位相情報を検出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなデジタル復調装置には、キャリア位相検出回路の
ように、直交する2信号から特定のデータを復号する直
交信号復号回路が多用されるが、従来の直交信号復号装
置では、多値で量子化された2信号より復号を行うた
め、回路規模が大きくなるという問題があった。また、
回路規模を縮小しようとすると、量子化精度が荒くな
り、性能の劣化をもたらすという問題があった。この発
明は上記の問題を解決するべくなされたもので、少ない
回路規模でかつ量子化精度が高い直交信号復号装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係わる直交信号復号装置は、各々直交す
る2信号(I,Q)のいずれかが所定の振幅レベルを超
えていることを検出する判定手段と、前記判定手段が有
意の時、前記2信号を所定の値で除算を行う除算手段
と、前記除算手段の出力信号より所望のデータを復号す
る復号手段とを具備して構成するようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を説明する
に先立ち、図8を参照して、この発明が適用可能とする
QPSK変調におけるデジタル復調装置について説明す
る。図8に示すデジタル復調装置にあっては、入力端子
801にQPSK変調信号が供給される。このQPSK
復調信号はAGCアンプ802に供給される。このAG
Cアンプ802は、後述する振幅レベル検出回路815
より供給される振幅レベル誤差信号を用いて、QPSK
復調信号をゲイン調整するもので、その出力は直交検波
回路803に供給される。この直交検波回路803はA
GCアンプ802の出力信号を直交検波することでI信
号804及びQ信号805を復調する。
【0009】ここで得られたI信号804、Q信号80
5は、それぞれA/D変換器806、807でサンプリ
ング及び量子化され、キャリア除去回路808に供給さ
れる。このキャリア除去回路808は、後述のキャリア
再生回路809にて再生されるキャリアを用いて、A/
D変換器806、807の出力信号からキャリア成分を
除去するもので、そのキャリア除去出力はそれぞれロー
ルオフフィルタ回路810、811に供給される。
【0010】上記ロールオフフィルタ回路810、81
1は、それぞれキャリア除去回路808の出力信号に対
して帯域制限を行って復調I信号812、復調Q信号8
13を得る。これらの復調I信号812、復調Q信号8
13は、それぞれキャリア位相検出回路814、振幅レ
ベル検出回路815、シンボル判定回路816に供給さ
れる。
【0011】上記キャリア位相検出回路814は、復調
I信号812、復調Q信号813からキャリアの位相誤
差を検出するもので、その位相誤差検出結果はキャリア
再生回路809に供給される。また、上記振幅レベル検
出回路815は、復調I信号812、復調Q信号813
から信号の振幅レベル誤差を検出するもので、その振幅
レベル誤差検出結果は前述したようにAGCアンプ80
2に供給される。また、上記シンボル判定回路816
は、復調I信号812、復調Q信号813を予め設定し
たシンボルレベルと比較して、最も近いシンボルレベル
をシンボル判定値として出力する。
【0012】次に、図9を参照して、上記キャリア位相
検出回路814に用いられるキャリア位相誤差検出方
法、上記振幅レベル検出回路815に用いられる振幅レ
ベル検出方法の一例を説明する。
【0013】図9において、横軸、縦軸は、それぞれ復
調I信号812、復調Q信号813の信号レベルを表し
ている。図に示す円905は、復調装置で復調された復
調I信号812、復調Q信号813の軌跡を示してい
る。ここで、復調I信号812、復調Q信号813はそ
れぞれ8ビットで量子化されており、信号レベル−12
7から+127の値を取りうる。
【0014】いま、キャリア成分の除去、振幅レベルの
ゲイン調整が正常に行われ、かつ、雑音の無い理想的な
状態であったとすると、復調信号は、図中4つの黒丸9
01、902、903、904のいずれかの位置(以下
シンボル位置と称する)に存在する。これに対し、キャ
リア成分の除去が不完全であった場合には、復調信号は
シンボル位置を通る円905上を回転することになる。
しかし、現実には、伝送系の雑音により、例えば黒四角
906のように円905から離れた位置に復調信号が存
在する。この時、45°、135°、225°、315
°の斜線から、復調信号の角度がキャリア位相誤差ΔΘ
を表すことになる。すなわち、復調I信号812のレベ
ルをI、復調Q信号813のレベルをQとすると、
【0015】
【数1】 と表現することができる。したがって、上記式1を満足
する回路を実現すれば、前述のキャリア位相検出回路8
14を構成することができる。
【0016】また、原点から黒四角906に引いた直線
と円905の交点から、黒四角906までの距離が振幅
レベル誤差Δgを表す。すなわち、基準振幅レベルをg
ref(=32)とすると、
【0017】
【数2】 と表現することができる。したがって、上記式2を満足
する回路を実現すれば、前述の振幅レベル検出回路81
5を構成することができる。
【0018】上記キャリア位相検出回路814の回路構
成例として、例えばROMを用いたルックアップテーブ
ルを用いる構成が考えられる。すなわち、式1で表され
る入出力関係をROMのデータとしてルックアップテー
ブルを構成する。上記の例の場合、必要なROMの容量
は64k×8ビットとなる。
【0019】また、キャリア位相検出回路814の他の
回路構成例として、図10に示すような構成が考えられ
る。図10において、端子1001には、ロールオフフ
ィルタ回路811より復調Q信号813が供給される。
この復調Q信号813は、乗算器1003の一方の入力
端子に供給される。また、端子1002には、ロールオ
フフィルタ回路810より復調I信号812が供給され
る。この復調I信号812は、256×8ビットのRO
M1004に供給される。
【0020】このROM1004は、復調I信号812
のレベルの逆数1/Iを8ビットで量子化するもので、
その出力は乗算器1003の他方の入力端子に供給され
る。この乗算器1003は、復調Q信号813とROM
1004の出力信号との除算(Q/I)を計算し、8ビ
ットで量子化するもので、その出力はROM1005に
供給される。このROM1005は、乗算器1003の
出力信号の tan-1を8ビットで量子化するもので、その
出力は出力端子1006よりキャリア再生回路809に
供給される。
【0021】すなわち、図10に示すキャリア位相検出
回路では、必要なROMの容量が256×8ビット×2
個に削減される。また、振幅レベル検出回路815の回
路構成例として、例えばROMを用いたルックアップテ
ーブルを用いる構成が考えられる。すなわち、式2で表
される入出力関係をROMのデータとしてルックアップ
テーブルを構成する。上記の例の場合、必要なROMの
容量は64k×8ビットとなる。
【0022】また、振幅レベル検出回路815の他の回
路構成例として、図11に示すような構成が考えられ
る。図11において、端子1101には、ロールオフフ
ィルタ回路811より復調Q信号813が供給される。
この復調Q信号813は、256×8ビットのROM1
103に供給される。また、端子1102には、ロール
オフフィルタ回路810より復調I信号812が供給さ
れる。この復調I信号812は、256×8ビットのR
OM1104に供給される。
【0023】ROM1103は、復調Q信号813のレ
ベルの2乗を8ビットで量子化するもので、その出力は
加算器1105の一方の入力端子に供給される。また、
ROM1104は、復調I信号812のレベルの2乗を
8ビットで量子化するもので、その出力は加算器110
5の他方の入力端子に供給される。
【0024】この加算器1105は、ROM1103の
出力信号とROM1104の出力信号を加算し8ビット
で量子化するもので、その出力はROM1106に供給
される。このROM1106は、加算器1105の出力
信号の平方根を8ビットで量子化するもので、その出力
は出力端子1107よりAGCアンプ802に供給す
る。
【0025】すなわち、図11に示す振幅レベル検出回
路では、必要なROMの容量が256×8ビット×3個
に削減される。また、シンボル判定回路816において
も、以上説明したキャリア位相検出回路814、振幅レ
ベル検出回路815と同様、ROMを用いたルックアッ
プテーブルを用いる構成が考えられる。
【0026】しかし、以上説明したキャリア位相検出回
路、振幅レベル検出回路、シンボル判定回路では、いず
れも計算を行う際に途中結果を8ビットで量子化してい
るため、演算誤差を生じるという問題がある。特に、以
上説明した、キャリア位相検出回路、振幅レベル検出回
路、シンボル判定回路は、いずれも直交する2信号から
特定のデータを復号する直交信号復号回路であり、入力
信号のビット数が多いため、回路規模が大きくなる。ま
た、データ復号計算を多段のステップに分割し、計算の
途中結果のビット数を減らして回路規模を縮小しようと
すると、量子化精度が荒くなり、演算誤差が増大し、性
能の劣化をもたらす。
【0027】そこで、この発明では、少ない回路規模で
かつ量子化精度が高い直交信号復号装置を実現する。以
下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説
明する。
【0028】図1は、この発明の第1の実施の形態に係
わる直交信号復号装置の構成を示すものである。図1に
示す直交信号復号装置は、図8に示したQPSK復調装
置のキャリア位相検出回路に本発明を適用したものであ
る。
【0029】図1において、端子1には、図8のロール
オフフィルタ回路811より復調Q信号813が供給さ
れる。この復調Q信号813のビット[6:0]は、セ
レクタ6の一方の入力端子に供給される。また、復調Q
信号813のビット[7:1]は、セレクタ6の他方の
入力端子に供給される。また、復調Q信号813のビッ
ト[7]とビット[6]は、それぞれ排他的論理和回路
3の2つの入力端子に供給される。
【0030】一方、端子2には、図8のロールオフフィ
ルタ回路810より復調I信号812が供給される。こ
の復調I信号812のビット[6:0]は、セレクタ7
の一方の入力端子に供給される。また、復調I信号81
2のビット[7:1]は、セレクタ7の他方の入力端子
に供給される。また、復調I信号812のビット[7]
とビット[6]は、それぞれ排他的論理和回路4の2つ
の入力端子に供給される。上記排他的論理和回路3は2
つの入力信号の排他的論理和を演算するもので、その演
算結果は論理和回路5の一方の入力端子に供給される。
同様に、上記排他的論理和回路4は、2つの入力信号の
排他的論理和を演算するもので、その演算結果は論理和
回路5の他方の入力端子に供給される。
【0031】この論理和回路5は2つの入力信号の論理
和を演算するもので、その演算結果はセレクタ6の選択
端子及びセレクタ7の選択端子に供給する。セレクタ6
は、論理和回路5の状態が”0”の時、復調Q信号81
3のビット[6:0]を、論理和回路5の状態が”1”
の時、復調Q信号813のビット[7:1]を選択する
もので、その選択出力はROM8に供給される。また、
セレクタ7は、論理和回路5の状態が”0”の時、復調
I信号812のビット[6:0]を、論理和回路5の状
態が”1”の時、復調I信号812のビット[7:1]
を選択するもので、その選択出力はROM8に供給され
る。さらに、ROM8は、セレクタ6の出力信号とセレ
クタ7の出力信号より、式1に基づいた位相誤差ΔΘを
8ビットで量子化するもので、その量子化出力は出力端
子9より図8のキャリア再生回路809に供給される。
【0032】次に図2を参照して図1に示したQPSK
復調装置のキャリア位相検出回路の動作について説明す
る。但し、図2において、従来のキャリア位相検出方法
を示す図9と同一部分には同一符号を付して示し、ここ
では異なる部分を中心に述べる。
【0033】図2において、領域201はI信号の信号
レベル及びQ信号の信号レベルが−63から+63の間
にある領域を示す。また、領域202は領域201以外
の領域を示している。一方、I信号の信号レベル及びQ
信号の信号レベルが−63+63の間にある時、論理和
回路5の状態は”0”となり、それ以外の時、論理和回
路5の状態は”1”となる。すなわち、論理和回路5の
出力は、入力信号が領域201の中にあるか、領域20
2の中にあるかを判定している。
【0034】したがって、セレクタ6の出力は、復調信
号が領域201の中にある時は、復調Q信号を7ビット
で出力し、復調信号が領域202の中にある時は、復調
Q信号の1/2を7ビットで出力する。同様に、セレク
タ7の出力は、復調信号が領域201の中にある時は、
復調I信号を7ビットで出力し、復調信号が領域202
の中にある時は、復調I信号の1/2を7ビットで出力
する。
【0035】ところで、キャリア位相誤差は、角度情報
であり、振幅には依存しない。すなわち、I信号の振幅
レベルとQ信号の振幅レベルとに同一の係数を乗算して
も、キャリア位相誤差の値は変化しない。例えば、復調
信号が黒四角906の位置にある場合、セレクタ6及び
セレクタ7の出力信号は黒四角206に写像され、キャ
リア位相誤差の値は保存されている。このため、図1に
示すキャリア位相検出回路では、正確なキャリア位相検
出を行うことができる。この時、必要なROMの容量が
従来の64k×8ビットから16k×8ビットに削減さ
れる。
【0036】次に、図3及び図4を参照して、この発明
の第2の実施の形態について説明する。図3は、この発
明の第2の実施の形態に係わる直交信号復号装置の構成
を示すものであり、図1に示した直交信号復号装置と同
様に、図8に示したQPSK復調装置のキャリア位相検
出回路に本発明を適用したものである。
【0037】図3において、図8のロールオフフィルタ
回路811からの復調Q信号813が入力端子301
に、ロールオフフィルタ回路810からの復調I信号8
12が入力端子302に供給される。復調Q信号813
のビット[7:0]は、絶対値回路303で7ビットの
絶対値に変換され、復調Q信号813のビット[7]
は、排他的論理和回路310の一方の入力端子に供給さ
れる。また、復調I信号812のビット[7:0]は、
絶対値回路304で7ビットの絶対値に変換され、復調
I信号812のビット[7]は、排他的論理和回路31
0の他方の入力端子に供給される。上記排他的論理和回
路310は、2つの入力信号の排他的論理和を演算する
もので、その演算結果は極性反転回路311の制御入力
端子に供給される。
【0038】上記絶対値回路303の出力信号のビット
[6]は論理和回路305の一方の入力端子に供給さ
れ、絶対値回路303の出力信号のビット[5:0]は
セレクタ306の一方の入力端子に供給され、絶対値回
路303の出力信号のビット[6:1]はセレクタ30
6の他方の入力端子に供給される。上記絶対値回路30
4の出力信号のビット[6]は論理和回路305の他方
の入力端子に供給され、絶対値回路304の出力信号の
ビット[5:0]はセレクタ307の一方の入力端子に
供給され、絶対値回路304の出力信号のビット[6:
1]はセレクタ307の他方の入力端子に供給される。
【0039】上記論理和回路305は、2つの入力信号
の論理和を演算するもので、その演算結果はセレクタ3
06の選択端子及びセレクタ307の選択端子に供給さ
れる。セレクタ306は、論理和回路305の状態が”
0”の時、絶対値回路303の出力のビット[5:0]
を、論理和回路305の状態が”1”の時、絶対値回路
303の出力のビット[6:1]を選択するもので、そ
の選択出力はROM308に供給される。また、セレク
タ307は、論理和回路305の状態が”0”の時、絶
対値回路304の出力のビット[5:0]を、論理和回
路305の状態が”1”の時、絶対値回路304の出力
のビット[6:1]を選択するもので、その選択出力は
ROM308に供給される。
【0040】上記ROM308は、セレクタ306の出
力信号とセレクタ307の出力信号より、式1に基づい
た位相誤差ΔΘを8ビットで量子化するもので、その量
子化出力は極性反転回路311に供給される。この極性
反転回路311は、排他的論理和回路310の出力信号
が”0”の時、ROM308の出力信号をそのまま出力
し、排他的論理和回路310の出力信号が”1”の時、
ROM308の出力信号を極性反転して出力する。この
ROM308の出力信号は出力端子309より図8のキ
ャリア再生回路809に供給される。
【0041】次に、図4を参照して、図3に示したQP
SK復調装置のキャリア位相検出回路の動作について説
明する。但し、図4において、従来のキャリア位相検出
方法を示す図9と同一部分には同一符号を付して示し、
ここでは異なる部分を中心に述べる。
【0042】図4において、領域401はI信号の信号
レベル及びQ信号の信号レベルが0から+127の間に
ある領域を示す。また、領域402はI信号の信号レベ
ルが−127から−1、Q信号の信号レベルが0から+
127の間にある領域を示す。また、領域403はI信
号の信号レベル及びQ信号の信号レベルが−127から
−1の間にある領域を示す。また、領域404はI信号
の信号レベルが0から+127、Q信号の信号レベルが
−127から−1の間にある領域を示す。
【0043】I信号の信号レベル及びQ信号の信号レベ
ルが領域401もしくは領域403にある時、論理和回
路5の状態は”0”となり、それ以外の時、論理和回路
5の状態は”1”となる。すなわち、論理和回路5の出
力は、入力信号が領域401、領域403の中にある
か、領域402、領域404の中にあるかを判定してい
る。
【0044】一方、絶対値回路303及び絶対値回路3
04の出力信号は、I信号、Q信号ともに信号レベルが
0から+127の中にある。すなわち、領域402、領
域403、領域404の中にある信号が全て領域401
に写像される。以下の処理は、図1に示したこの発明の
第1の実施の形態に係わる直交信号復号装置と同様であ
り、ROM308の出力信号として領域401の領域の
キャリア位相誤差の値が出力される。
【0045】この時、図4から明らかなように、領域4
02及び領域404にあった信号は符号の極性が逆に写
像される。したがって、極性反転回路311において、
論理回路5の出力信号を用いて極性反転を行うことによ
り、領域401、領域402、領域403、領域404
の全てにおいて、正確なキャリア位相検出を行うことが
できる。この時、必要なROMの容量が従来の64k×
8ビットから4k×8ビットに削減される。
【0046】次に、図5及び図6を参照して、この発明
の第3の実施の形態について説明する。図5は、この発
明の第3の実施の形態に係わる直交信号復号装置の構成
を示すものであり、図1に示した直交信号復号装置と同
様、図8に示したQPSK復調装置のキャリア位相検出
回路に本発明を適用したものである。
【0047】図5において、図8のロールオフフィルタ
回路811からの復調Q信号813が入力端子501
に、ロールオフフィルタ回路810からの復調I信号8
12が入力端子502に入力される。復調Q信号813
のビット[7:0]は、絶対値回路503で7ビットの
絶対値に変換され、復調Q信号813のビット[7]
は、極性判定回路510に供給される。また、復調I信
号812のビット[7:0]は、絶対値回路504で7
ビットの絶対値に変換され、復調I信号812のビット
[7]は、極性判定回路510に供給される。
【0048】上記絶対値回路503の出力信号は、比較
回路512、変換判定回路513、変換回路506及び
変換回路507に供給される。また、絶対値回路504
の出力信号は、比較回路512、変換判定回路513、
変換回路506及び変換回路507に供給される。
【0049】上記比較回路512は、絶対値回路503
の出力信号の信号レベル(I)と絶対値回路504の出
力信号の信号レベル(Q)を比較し、Q>Iの時”1”
を、それ以外の時”0”を出力するもので、その比較結
果は極性判定回路510及び変換判定回路513に供給
される。極性判定回路510は、復調Q信号813のビ
ット[7]、復調I信号812のビット[7]、比較回
路512の出力信号より、極性反転する領域を示す信号
を生成するもので、その判定出力は極性反転回路511
の制御入力端子に供給される。
【0050】変換判定回路513は、比較回路512の
出力信号、絶対値回路503の出力信号、及び、絶対値
回路504の出力信号より、信号を変換する領域を示す
信号を生成するもので、その判定出力は変換回路506
及び変換回路507に供給される。変換回路506は、
変換判定回路513の出力信号に応じて、絶対値回路5
03の出力信号のビット[4:0]、絶対値回路504
の出力信号のビット[4:0]、絶対値回路503の出
力信号のビット[5:1]もしくは、絶対値回路504
の出力信号のビット[5:1]をROM508に供給す
る。また、変換回路507は、変換判定回路513の出
力信号に応じて、絶対値回路504の出力信号のビット
[5:0]、絶対値回路503の出力信号のビット
[5:0]、絶対値回路504の出力信号のビット
[6:1]、絶対値回路503の出力信号のビット
[6:1]もしくは、これらの信号のビット[5]を”
0”した信号をROM508に供給する。
【0051】ROM508は、変換回路506の出力信
号と変換回路507の出力信号より、式1に基づいた位
相誤差ΔΘを8ビットで量子化するもので、その量子化
出力は極性反転回路511に供給される。この極性反転
回路511は、極性判定回路510の出力信号が”0”
の時、ROM508の出力信号をそのまま出力し、極性
判定回路510の出力信号が”1”の時、ROM508
の出力を極性反転して出力するもので、その出力信号は
出力端子509より図8のキャリア再生回路809に供
給される。
【0052】次に、図6、図7を参照して図5に示した
QPSK復調装置のキャリア位相検出回路の動作につい
て説明する。図6は、図4に示した領域401の部分を
取り出した図である。すなわち、絶対値回路503の出
力信号と絶対値回路504の出力信号とを表している。
但し、図2を用いて説明したように、振幅レベル64以
上の領域、すなわち、領域202は領域201に写像さ
れるため、信号は振幅レベル63以下の領域にのみ存在
しているとする。
【0053】図6において、領域601は、復調Q信号
の信号レベル(以下Qと称する)が、復調I信号の信号
レベル(以下Iと称する)より大きい領域を示す。同様
に、領域602は、IがQ以上の領域を示す。復調信号
が領域601に存在する時、すなわち、Q>Iのとき、
復調Q信号と復調I信号とを入れ替えることにより、領
域601は領域602に写像される。
【0054】図7は、領域601を領域602に写像し
た状態を示す。図7において、領域701は、絶対値回
路503の出力信号のビット[6]及び絶対値回路50
4の出力信号のビット[6]がともに”1”の領域を表
す。復調信号が領域701に存在する時、復調Q信号と
復調I信号とを入れ替え、ビット[6]を”0”にする
ことにより、領域701は領域702に写像される。し
たがって、以上述べた処理を行うことにより、復調信号
は点線で囲まれた領域703、すなわち、I信号の振幅
が0から+63、Q信号の振幅が0から+31の領域に
写像される。
【0055】以下の処理は、図3に示したこの発明の第
2の実施の形態に係わる直交信号復号装置と同様であ
り、極性反転回路511の出力信号として、正確なキャ
リア位相検出を行うことができる。この時、必要なRO
Mの容量が従来の64k×8ビットから2k×8ビット
に削減される。
【0056】ところで、上記第1、第2及び第3の実施
の形態では、キャリア位相検出回路に本発明を適用した
場合を説明したが、振幅レベル検出回路、シンボル判定
回路に適用することもできる。
【0057】そこで、図1及び図2を参照して、この発
明の第1の実施形態を振幅レベル検出回路に適用した場
合を説明する。振幅レベル検出回路に適用した場合、R
OM8の出力信号を、1ビットだけビットシフトとする
回路が必要となる。すなわち、図2において、領域20
2に存在する復調信号は、領域201に写像するため、
1/2の係数がかけられる。このため、ROM8の出力
を2倍、すなわち1ビットシフトして領域202に戻
す。これ以外の構成は、全てキャリア位相検出の場合と
同様であり、振幅レベル検出回路を構成することができ
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、各
々直交する2信号を、ビットシフト、絶対値化、変換処
理することにより、データを復号する復号手段の入力信
号のビット数が大幅に削減されている。したがって、こ
の発明によれば、少ない回路規模で、かつ、量子化精度
が高い直交信号復号装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる直交信号復号装置の第1の
実施の形態の構成を示す回路ブロック図である。
【図2】 図1に示した直交信号復号装置の動作を示す
ための平面図である。
【図3】 この発明に係わる直交信号復号装置の第2の
実施の形態の構成を示す回路ブロック図である。
【図4】 図3に示した直交信号復号装置の動作を示す
ための平面図である。
【図5】 この発明に係わる直交信号復号装置の第3の
実施の形態の構成を示す回路ブロック図である。
【図6】 図5に示した直交信号復号装置の動作を示す
ための平面図である。
【図7】 図5に示した直交信号復号装置の動作を示す
ための平面図である。
【図8】 本発明に係わる直交信号復号装置の応用例を
示す回路ブロック図である。
【図9】 キャリア位相検出方法を説明する平面図であ
る。
【図10】 従来の直交信号復号装置の第1の実施の形
態の形態を示す回路ブロック図である。
【図11】 従来の直交信号復号装置の第2の実施の形
態の形態を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1…入力端子、2…入力端子、3…排他的論理和回路、
4…排他的論理和回路、5…論理和回路、6…セレク
タ、7…セレクタ、8…ROM、9…出力端子。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々直交する2信号(I,Q)のいずれか
    が所定の振幅レベルを超えていることを検出する第1の
    判定手段と、 前記第1の判定手段が有意の時、前記2信号を所定の値
    で除算を行う除算手段と、 前記除算手段の出力信号より所望のデータを復号する第
    1の復号手段とを具備したことを特徴とする直交信号復
    号装置。
  2. 【請求項2】前記除算手段は0ビットからnビットのビ
    ットシフトを行う第1のシフト回路より構成されること
    を特徴とする請求項1に記載の直交信号復号装置。
  3. 【請求項3】前記第1の復号手段は、信号の振幅レベル
    を検出する振幅レベル検出回路と、nビットから0ビッ
    トのビットシフトを行う第2のシフト回路より構成され
    ることを特徴とする請求項1に記載の直交信号復号装
    置。
  4. 【請求項4】さらに、前記直交する2信号(I,Q)の
    絶対値をそれぞれ計算する第1及び第2の絶対値手段を
    備え、 前記第1の判定手段及び前記除算手段の入力信号とし
    て、前記第1及び第2の絶対値手段の出力信号を用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の直交信号復号装置。
  5. 【請求項5】各々直交する2信号(I,Q)の大小を判
    定する第2の判定手段と、 前記直交する2信号(I,Q)がともに所定の振幅レベ
    ルを超えていることを検出する第3の判定手段と、 前記第2の判定手段もしくは前記第3の判定手段が有為
    の時、前記2信号を変換する変換手段と、 前記変換手段の出力信号より所望のデータを復号する第
    2の復号手段とを具備したことを特徴とする直交信号復
    号装置。
  6. 【請求項6】前記変換手段は前記2信号を入れ替え、か
    つ、一方の信号のビット数を1ビット削除し、他方の信
    号の1ビットを0に強制変換するように構成されること
    を特徴とする請求項7に記載の直交信号復号装置。
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