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JPH1114484A - 圧力センサ及びその製造方法並びに差伝送器 - Google Patents

圧力センサ及びその製造方法並びに差伝送器

Info

Publication number
JPH1114484A
JPH1114484A JP17034297A JP17034297A JPH1114484A JP H1114484 A JPH1114484 A JP H1114484A JP 17034297 A JP17034297 A JP 17034297A JP 17034297 A JP17034297 A JP 17034297A JP H1114484 A JPH1114484 A JP H1114484A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential pressure
diaphragm
sensor
pressure
central region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17034297A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunori Shoji
康則 庄司
Seiichi Ukai
征一 鵜飼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP17034297A priority Critical patent/JPH1114484A/ja
Publication of JPH1114484A publication Critical patent/JPH1114484A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体圧力センサの圧力感度の複数化を図る。 【解決手段】差圧用ダイアフラム65上に、その中央領
域の外周に沿って剛体58を環状に形成し、p型拡散層
51b側にも、差圧用ダイアフラム65の中央領域の外
周に沿って突起57を環状に形成する。所定値以上の正
圧ΔPを印加すると、差圧用ダイアフラム65の中央領
域65aの外周が突起57と剛体58とによって拘束さ
れ、差圧用ダイアフラム65上の応力分布には、中央領
域56a内の外縁部付近と周辺領域56b内の外縁部付
近の双方に、それぞれ、引張応力のピークσ21が現
れる。そこで、差圧用ダイアフラム65上には、周辺領
域56b内の外縁部付近と中央領域56a内の外縁部付
近の双方に、それぞれ、ピエゾ抵抗を4本づつ配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイアフラム構造
のシリコンペレットに形成された拡散抵抗層のピエゾ抵
抗効果を利用する拡散型圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】ダイアフラム構造のシリコンペレットに
形成された拡散抵抗層のピエゾ抵抗効果を利用する拡散
型圧力センサの1つとして、特開平8−295085号
公報記載の差圧用の半導体圧力センサが知られている。
この半導体圧力センサ(以下、従来の圧力センサと呼ぶ)
には、非直線誤差の抑制を図るための構造上の2つの工
夫、即ち、(a)ダイアフラム上の中央領域へのボスの形
成、(b)の拡散層が形成されているリムを除く周辺領域
の薄肉化がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
圧力センサは、圧力感度が一定であるために、低圧から
高圧に到る広範な圧力レンジをカバーすることができな
いという欠点を有していた。
【0004】この欠点を解消するためには、互いに受圧
面積の異なる複数のダイアフラム、即ち、互いに圧力感
度の異なる複数の圧力センサをワンチップ上に搭載すれ
ばよいが、そのようにすることによって、今度は、チッ
プ大型化という新たな問題が発生することになる。
【0005】そこで、本発明は、複数の圧力感度を有す
る小型の圧力センサを提供することを目的とする。そし
て、本圧力センサを差圧伝送器の検出端として利用する
ことによって、差圧伝送器の測定圧力範囲の拡大を図ら
んとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、基板上に固定された差圧用ダイアフラム
に配置された複数の歪みゲージによって、前記差圧用ダ
イアフラムに印加された差圧に応じて変位した当該差圧
ダイアフラムの歪みを検出する差圧用センサであって、
前記基板は、当該基板側に前記差圧用ダイアフラムが所
定の変位量だけ変位した時点から前記差圧用ダイアフラ
ムの裏面の中央領域を囲む領域で当該差圧用ダイアフラ
ムを支持する支持端を有し、前記複数の歪みゲージの内
の一部の歪みゲージは、前記差圧用ダイアフラムの表面
の周辺領域の歪みを検出するように、当該周辺領域に配
置され、前記複数の歪みゲージの内の一部の歪みゲージ
は、前記差圧用ダイアフラムの表面の中央領域の歪みを
検出するように、当該中央領域に配置されていることを
特徴とする差圧用センサを提供する。
【0007】こうした構造によれば、差圧用ダイアフラ
ムに印加される差圧が所定値を超えると、差圧用ダイア
フラムの中央領域が単純支持されることになる。従っ
て、差圧用ダイアフラムに印加される差圧が所定値を超
えた場合、この差圧用ダイアフラム上の応力分布には、
その中央領域と周辺領域の双方に引張応力のピーク値σ
12が現れる(図4(b)参照)。このことは、差圧用
ダイアフラムの中央領域と周辺領域が、それぞれ、独立
のダイアフラムとして機能し得ることを意味する。より
具体的に説明すると、大きな方のピーク値σ1が現れる
周辺領域は、印加される差圧の変化に敏感な低圧用ダイ
アフラムとして機能し、小さい方のピーク値σ2が現れ
る中央領域は、印加される差圧の変化に鈍感な高圧用ダ
イアフラムとして機能する。
【0008】従って、差圧用ダイアフラムが一枚しか搭
載されていないにもかかわらず、複数の差圧用ダイアフ
ラムが搭載されている場合と同様に、圧力感度の複数化
を図ることが出来る。即ち、チップ大型化という不利益
を伴うことなく、低圧から高圧に到る広範な圧力レンジ
のカバーを可能とすることができる。
【0009】例えば、こうした差圧用センサを差圧伝送
器の検出端として実装することとすれば、差圧伝送器の
測定圧力範囲が拡大するのは明らかである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明に係る実施の一形態について説明する。
【0011】最初に、本実施の形態に係る半導体圧力セ
ンサの基本構造について説明する。
【0012】本半導体圧力センサは、SiONその他の
絶縁膜とn型シリコン単結晶膜との2層構造を有するダ
イアフラムに形成されたp型拡散抵抗層(以下、ピエゾ
抵抗と呼ぶ)のピエゾ抵抗効果を利用して、差圧と静圧
の双方を検出する拡散型圧力センサ、即ち、複合センサ
である。その基本構造は、図1に示すように、差圧に感
応する差圧用ダイアフラム65と静圧に感応する静圧用
ダイアフラム66とを有するセンサチップ100、圧力
導入口68を有するポスト59(通常、Fe−Ni合金
その他の金属製)、接着層60(通常、低融点ガラス、パ
イレックスガラスその他のガラス製)等から成る。
【0013】但し、本実施の形態では、必要上、差圧用
ダイアフラム65の表面上に拘束用部材58が形成され
ているため、差圧測定中に差圧用ダイアフラム65の変
形がポスト59の端面59aによって妨げられないよう
に、ポスト59の端面59aと拘束用部材58の先端と
の間には、μmオーダーの初期間隙Δt0が設けてあ
る。
【0014】尚、工業上の理由等から、そのような初期
間隙Δt0を設けるために十分な高さを有する接着層6
0の形成が困難であるような場合には、図2に示すよう
に、ポスト59の端面59a側に、その外縁に沿って、
適当な高さの凸部73を形成しておけばよい。
【0015】さて、センサチップ100は、図3に示す
ように、n型シリコン単結晶基板51a上にボロンその
他の不純物の拡散によってp型高濃度不純物拡散層51
b(p型拡散層51bと呼ぶ)を形成したものである。そ
して、このセンサチップ100の各コーナに位置する静
圧用ダイアフラム66a,66b,66c,66dは、p
型拡散層51b側に形成された空洞62内部の基準圧
と、自身の表面に印加された圧力との差(静圧)によって
変形する。また、このセンサチップ100の中央に位置
する差圧用ダイアフラム65は、p型拡散層51bに形
成された圧力導入口63から導入された圧力と、自身の
表面に印加された圧力との差(差圧)によって変形する。
但し、本実施の形態では、非直線誤差の抑制と圧力感度
の向上とを狙って、この差圧用ダイアフラム65の厚さ
を均一とはせずに、ピエゾ抵抗31a,31b,31c,
31dが形成されているリブ領域67aを除く周辺領域
67bだけを薄肉化してある。
【0016】ところで、差圧用ダイアフラム65の表面
上には、その中央領域の外周に沿って、絶縁層37を介
して、剛性を有する拘束用部材58が環状に形成してあ
る。尚、この拘束用部材58の形状に関する特別な制約
はない。従って、この拘束用部材58の形状として、図
3に示したような環状以外の形状(例えば、多角形等)を
採用しても一向に構わない。また、途中で分断されてい
ても構わない。
【0017】そして、p型拡散層51b側にも、同様
に、差圧用ダイアフラム65の中央領域65aの外周に
沿って環状に突起57が形成してある。但し、この突起
57の先端と差圧用ダイアフラム65の裏面との間に、
μmオーダーの初期間隙Δt1を設けることによって、
初期の無負荷状態において突起57の先端が差圧用ダイ
アフラム65の裏面に接触しないようにしておく必要が
ある。尚、この突起57の形状に関しても特別な制約は
ない。
【0018】従って、この差圧用ダイアフラム65の表
面に所定値以上の正圧ΔPが印加されると、図4(a)に
示すように、この差圧用ダイアフラム65の中央領域6
5aの外周の上下移動が突起57と拘束用部材58とに
よって完全に阻止される。力の釣合い条件に従って、こ
のときの差圧用ダイアフラム65の表面上における応力
分布には、図4(b)に示すように、その中央領域65a
内の外縁部付近と周辺領域65b内の外縁部付近の双方
に、以下に示す数式(1)(2)により与えられる引張応力
のピークσ21が現れる。
【0019】 σ1=3×(X2−Z2)×ΔP/(16×h2) ……(1) σ2=3×Y2×ΔP/(16×h2) ……(2) ここで、Xは、差圧用ダイアフラム65の外径であり、
Y及びZは、拘束用部材58の内径及び外径であり、h
は、差圧用ダイアフラム65の肉厚である。
【0020】そこで、差圧用ダイアフラム65の表面の
周辺領域65b内の外縁部付近に、4本のピエゾ抵抗3
1a,31c,32a,32cを、その長手方向が(10
0)結晶面上の結晶軸<110>方向A1に向かうように
配置してある。また、差圧用ダイアフラム65の表面の
中央領域65a内の外縁部付近には、4本のピエゾ抵抗
31b,31d,32b,32dを、その長手方向が(10
0)結晶面上の結晶軸<110>方向A2に向かうように
配置してある。そして、差圧用ダイアフラム65の周辺
領域65b内の外縁部付近に配置された4本のピエゾ抵
抗31a,31b,31c,31dによって、以下に示す
数式(3)により与えられる電圧V1を出力するホイート
ストンブリッジ40aを構成し、これとは別に、差圧用
ダイアフラム65の中央領域65a内の外縁部付近に配
置された4本のピエゾ抵抗32a,32b,32c,32
dによって、以下に示す数式(4)により与えられる電圧
2を出力するホイートストンブリッジ40bを構成し
てある(図5参照)。
【0021】 V1=(1/2)×π44×(1−ν)×σ1×V ……(3) V2=(1/2)×π44×(1−ν)×σ2×V ……(4) ここで、νは、差圧用ダイアフラム65のポワソン比で
あり、π44は、各ピエゾ抵抗31a,31b,31c,3
1d,32a,32b,32c,32dの剪断のピエゾ抵抗
係数である。
【0022】以上の数式(1)(2)(3)(4)より導出され
る数式(5)より、3つの形状パラメータX,Y,Zを調整
することによって、2つのホイートストンブリッジ40
a,40bの出力電圧比V1:V2を自在に変更することが
できることが判る。即ち、本半導体圧力センサは、差圧
用ダイアフラム65を1枚しか備えていないにも関わら
ず、図6に示すように、互いに異なる2つの圧力感度で
差圧を検出することができることが判る。
【0023】例えば、所定の圧力感度Sとその4倍の圧
力感度4×Sとによる差圧の同時検出を可能とするため
には、2つのホイートストンブリッジ40a,40bの
出力電圧比V1:V2が4:1になるように、3つの形状パ
ラメータ比X:Y:Zを5:2:3に設定すればよい。
【0024】 V1/V2=(X2−Z2)/Y2 ……(5) また、各静圧用ダイアフラム66a,66b,66c,6
6dの表面上にも、1本づつピエゾ抵抗33a,33b,
33c,33dをそれぞれ配置してある。但し、ピエゾ
抵抗33a,33cは、その長手方向が(100)結晶面
上の結晶軸<110>方向A1に向かうように配置して
あり、ピエゾ抵抗33b,33dは、その長手方向が(1
00)結晶面上の結晶軸<011>方向A2に向かうよう
に配置してある。そして、各静圧用ダイアフラム66
a,66b,66c,66dの表面上に配置されたピエゾ
抵抗33a,33b,33c,33dによって、静圧に応
じた電圧V3を出力するホイートストンブリッジ40c
を構成してある(図5参照)。
【0025】また、シリコンチップ100上にはピエゾ
抵抗34が更にもう1本、その長手方向が(100)結晶
面上の結晶軸<100>方向A3に向かうように、即
ち、周囲の温度変化にのみ感応するように配置されてい
るため、このピエゾ抵抗34(以下、温度センサ34と
呼ぶ)にも電源から励起電圧Vが供給されるようにして
おく(図5参照)。
【0026】尚、54a,54b,54c,54dは、各
静圧用ダイアフラム66a,66b,66c,66dを形
成する際に利用した不要な犠牲層(後述)をエッチングす
るために開けた貫通穴64を塞ぐ厚膜である。また、3
5,36は、ホイートストンブリッジ等を構成するため
に各ピエゾ抵抗から引き出した引出線であり、1,2,
3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,1
5,16は、これらの引出線35,36を相互に接続する
ためのコンタクトパッド(アルミニウム)である。そし
て、これらの引出線35,36の内、少なくとも、差圧
用ダイアフラム65の表面上、ピエゾ抵抗の近傍その他
の温度ヒステリシスによる影響が大きな領域に敷設され
る引出線35は、ボロンその他の不純物の拡散によって
形成されていることが望ましいが、接着層74の外側そ
の他の温度ヒステリシスによる影響が小さな領域に敷設
されてる引出線36は、アルミニウムその他の低抵抗の
導体によって形成されていても一向に差し支えない。
【0027】次に、図7により、本半導体圧力センサの
製造方法について説明する。
【0028】まず、(a)に示すように、n型シリコン単
結晶51aにボロンその他の不純物を高濃度に拡散させ
ることによって、その表面にp型拡散層51bを形成す
る。更に、このp型拡散層51bに部分的にリンその他
のイオンを注入することによって、その表面に5つのn
型高濃度不純物拡散層55a,55b、即ち、差圧用ダ
イアフラム65の下地となるべきn型高濃度不純物拡散
層55a(以下、第一犠牲層55aと呼ぶ)、及び、各静
圧用ダイアフラム66a,66b,66c,66d55b
の下地となるべきn型高濃度不純物拡散層55b(以
下、第二犠牲層55bと呼ぶ)を形成する。但し、前述
の圧力導入口63及び突起57(図1参照)を形成する関
係上、位置に応じて厚さが異なる第一犠牲層55aを形
成するための工夫、例えば、p型拡散層51bへのイオ
ン注入過程において加速器の加速電圧の切替等の工夫が
必要となる。
【0029】このようにして第一犠牲層55aと第二犠
牲層55bの形成が終了したら、その後、CVD法を用
いて、SiON、SiO2、SiN、Al23その他の
絶縁物を堆積させることによって、これら2つの拡散層
51b,55上に適当な厚さの絶縁膜52を形成する。
更に、この絶縁膜52上にn型シリコン単結晶基板を貼
り合わた後、グラインディングによって適当な厚さのn
型シリコン単結晶膜53に仕上げる。或るいは、n型シ
リコン単結晶のエピタキシャル成長、n型シリコン単結
晶の堆積等によって、絶縁膜52上にn型シリコン単結
晶膜53を形成するようにしても構わない。
【0030】その後、(b)に示すように、n型シリコン
単結晶膜53にボロンその他の不純物を高濃度に拡散さ
せることによって、このn型シリコン単結晶膜53の表
面上の所定の位置にピエゾ抵抗31a,31b,31c,
31d,32a,32b,32c,32d,33a,33b,
33c,33d,34を形成する。具体的には、静圧用ダ
イアフラム66a,66b,66c,66dとなるべき領
域のそれぞれにピエゾ抵抗33a,33b,33c,33
dを1本づつ形成する。また、差圧用ダイアフラム65
の中央領域65aとなるべき領域の外縁部付近と、周辺
領域65bとなるべき領域の外縁部付近とに、それぞ
れ、4つのピエゾ抵抗31a,31b,31c,31d,3
2a,32b,32c,32dを形成する。また、ダイア
フラムが形成されていないセンサチップ100上の肉厚
領域に、温度センサとなるべきピエゾ抵抗34を形成す
る。周囲の温度変化に対してのみゲージ抵抗値Rの変化
を示すようにするためである。
【0031】更に、図6に示した各ホイートストーンブ
リッジが形成されるように、温度ヒステリシスによる影
響が大きな領域には、n型シリコン単結晶膜53にボロ
ンその他の不純物を高濃度に拡散させることによって引
出線35を形成し、それ以外の領域には、アルミニウム
その他の低抵抗導体を蒸着させることによって引出線3
6を形成する。或るいは、ボロンその他の不純物の拡散
によって、全ての引出線を形成するようにしても構わな
い。
【0032】その後、(c)に示すように、ホトレジスト
を用いて、n型シリコン単結晶膜53の表面上にレジス
トパターン56を形成した後、このレジストパターン5
6をマスクとして、n型シリコン単結晶膜53と絶縁膜
52をエッチングする。これにより、静圧の検出精度に
悪影響を与えない箇所に、外部と第二犠牲層55bをつ
なぐ貫通穴64が形成される。そして、圧力導入口63
となるべき部位63aと貫通穴64とから、SiONや
p型拡散層よりもn型シリコン単結晶に対するエッチン
グ速度が速いエッチング液(例えば、ヒドラジン)を導入
することによって、第一犠牲層55aと第二犠牲層55
bとを完全に除去する。そして、不要なエッチング液を
回収すれば、前述の突起57と圧力導入口63とが完成
する。
【0033】その後、(d)に示すように、不要なレジス
トパターン56を洗浄によって除去した後、差圧用ダイ
アフラム65の中央領域65aとなるべき領域の外周に
沿って帯状にSiO2その他の絶縁層37を形成する。
そして、貫通穴64の内部に、アルミニウムその他の厚
膜54a,54b,54c,54dを詰め込むことによ
り、第二犠牲層55b除去後の空洞62を気密封止す
る。これによって、前述の静圧用ダイアフラム66a,
66b,66c,66dが完成する。また、これと同一工
程において、絶縁膜37の表面上にも厚膜58を形成す
ることによって、前述の拘束用部材58を完成させる。
より厚い拘束用部材58が必要である場合には、この拘
束用部材58だけを形成する工程を別途設けることが望
ましい。
【0034】その後、(e)に示すように、エッチングに
よって、差圧用ダイアフラム65の周辺領域65bとな
るべき領域を部分的に薄肉化するれば、前述の差圧用ダ
イアフラム65、即ち、リブ領域67aを除く周辺領域
67bだけが薄肉化された差圧用ダイアフラム65が完
成する。尚、このときのエッチングによって貫通穴さえ
空かなければ、図8(a)に示すように、n型シリコン単
結晶膜53の一部が完全に除去されてしまっても構わな
いし、図8(b)に示すように、絶縁膜52にまでエッチ
ングが及んでしまっていても一向に構わない。
【0035】以上の一連の処理から判るように、本実施
の形態に係る半導体圧力センサを製造するためには、既
に確立されたマイクロマシニング技術だけを活用すれば
十分である。
【0036】ところで、本半導体圧力センサにとって、
差圧用ダイアフラム65上の拘束用部材58は必須のも
のという訳ではない。例えば、図9に示すように、差圧
用ダイアフラム65上に拘束用部材58が形成されてい
なくても、差圧用ダイアフラム65の支持端となるべき
突起57さえp型拡散層51bに形成されていれば、差
圧用ダイアフラム65上における応力分布には、その中
央領域65aの外縁部付近と周辺領域65bの外縁部付
近の双方に引張応力のピークが現れるからである。但
し、このようにした場合には、差圧用ダイアフラム65
上に拘束用部材が形成されている場合ほどは急峻な応力
分布を得ることができないため、ある程度の圧力感度の
低下や非直線誤差の増加を来すのは止むを得ない。
【0037】また、差圧用ダイアフラム65上における
ピエゾ抵抗の配置には、幾通りかの代替案がある。
【0038】例えば、図10に示すように、差圧用ダイ
アフラム65の周辺領域56b内には、圧縮応力のピー
ク(図4中のσ3)が現れている内縁部付近に、2本のピ
エゾ抵抗31a,31cを、その長手方向が(100)結
晶面上の結晶軸<110>方向A1に向かうように配置
するようにし、2本の抵抗31b,31dを、その長手
方向が(100)結晶面上の結晶軸<011>方向A2
向かうように配置するようにしても構わない。
【0039】或るいは、図11に示すように、差圧用ダ
イアフラム65の周辺領域65b内には、圧縮応力のピ
ークσ3が現れている内縁部付近に、その長手方向が(1
00)結晶面上の結晶軸<110>方向A1に向かう2本
のピエゾ抵抗31b,31dを対称に配置して、引張応
力のピークσ1が現れている外縁部付近にも、その長手
方向が(100)結晶面上の結晶軸<110>方向A1
向かう2本のピエゾ抵抗31a,31cを対称に配置す
るようにしても構わない。
【0040】或るいは、図12に示すように、差圧用ダ
イアフラム65の周辺領域65b内には、圧縮応力のピ
ークσ3が現れている内縁部付近に、その長手方向が(1
00)結晶面上の他方の結晶軸<011>方向A2に向か
う2本のピエゾ抵抗31b,31dを対称に配置して、
引張応力のピークσ1が現れている外縁部付近にも、そ
の長手方向が(100)結晶面上の結晶軸<011>方向
2に向かう2本のピエゾ抵抗31a,31cを配置する
ようにしても構わない。
【0041】最後に、本半導体圧力センサの代表的な用
途を挙げておく。
【0042】本半導体圧力センサは、ダイアフラム型差
圧伝送器の検出端として使用することができる。そのた
めには、まず、図13に示すように、本半導体圧力セン
サをハーメチックシール容器75に組み込んでおく必要
がある。具体的には、溶接若しくは接着によって、ハー
メチックシール容器75の高圧側プロセス接続口120
に本半導体圧力センサのポスト59を固定した後、ハー
メチックシール容器75に設けられた出力端子76と本
半導体圧力センサのコンタクトパッドとの間をリードワ
イヤ77で接続しておく必要がある。
【0043】このようにした状態で、図14に示すよう
に、ダイアフラム型差圧伝送器のハウジング80の内部
に組み込む。但し、組込状態において、ダイアフラム型
差圧伝送器のハウジング80の高圧側プロセス接続口8
1bには、ハーメチックシール容器75の高圧側プロセ
ス接続口120に連結され、ダイアフラム型差圧伝送器
のハウジング80の低圧用プロセス接続口81aには、
本半導体圧力センサの圧力導入口63が連結されるよう
になっている。即ち、高圧側シールダイアフラム82b
に印加された圧力が、シリコーンオイルその他の封入液
83bによって、本半導体圧力センサの差圧用ダイアフ
ラム65と静圧用ダイアフラム66a,66b,66c,
66dの各表面に伝達され、高圧側シールダイアフラム
82aに印加された圧力が、シリコーンオイルその他の
封入液83aによって、本半導体圧力センサの差圧用ダ
イアフラム65の裏面に伝達されるようになっている。
【0044】そして、ハーメチックシール容器75の出
力端子76の出力電圧、即ち、ホイートストンブリッジ
40aの出力電圧V1、ホイートストンブリッジ40b
の出力電圧V2、ホイートストンブリッジ40cの出力
電圧V3、温度センサ34の出力電圧V4が、フレキシブ
ルプリント回路85上の配線パターンを通じて信号処理
部93へと入力されると、この信号処理部93では、ま
ず、マルチプレクサ86が、これら複数の入力電圧V1,
2,V3,V4を切り替えながら、プログラマブルゲイン
アンプ87へと入力する。そして、プログラマブルゲイ
ンアンプ87が増幅した各入力電圧V1,V2,V3,V
4は、A/D変換器88によってデジタル変換された
後、マイクロプロセッサ89へと入力される。
【0045】そして、マイクロプロセッサ89は、RO
M90に格納されている静圧補正用マップを参照して、
温度センサ34の出力電圧V4とホイートストンブリッ
ジ40cの出力電圧V3の双方に対応する静圧データD3
を算出する。そして、この静圧データをバッファメモリ
(不図示)に格納しておく。尚、ここでいう静圧補正用マ
ップとは、温度毎に、ホイートストンブリッジ40cの
実出力電圧V3と、これに温度補償を施した静圧データ
とを対応付けて格納させておいた補正処理用のマップの
ことである。
【0046】また、マイクロプロセッサ89は、ROM
90に格納されている差圧補正用マップを参照して、温
度センサ34の出力電圧V4とホイートストンブリッジ
40aの出力電圧V1の双方に対応する差圧データD1
算出すると共に、温度センサ34の出力電圧V4とホイ
ートストンブリッジ40bの出力電圧V2の双方に対応
する差圧データD2を算出する。尚、ここでいう差圧補
正用マップとは、温度毎に、ホイートストンブリッジ4
0a,40bの実出力電圧V1,V2と、これに温度補償を
施した差圧データとを対応付けて格納させておいた補正
処理用のマップのことである。
【0047】そして、マイクロプロセッサ89は、RO
M90に格納されているレンジ閾値データΔP1を参照
し、これら2つの差圧データD1,D2とレンジ閾値デー
タΔP1との大小関係に応じて、これら2つの差圧デー
タD1,D2の内から正規の差圧データを選択する。具体
的には、これら2つの差圧データD1,D2がレンジ閾値
データΔP1よりも大きい場合には、ホイートストンブ
リッジ40bの出力電圧V2から算出した差圧データD2
を選択し、これを正規の差圧データとしてバッファメモ
リ(不図示)に格納しておく。それ以外の場合には、ホイ
ートストンブリッジ40aの出力電圧V1から算出した
差圧データD1を選択し、これを正規の差圧データとし
てバッファメモリ(不図示)に格納しておく。つまり、Δ
1<ΔP<ΔP2の高圧レンジにおいては、直線性は良
好であるが圧力感度の低い出力電圧V2から差圧データ
を算出し、0≦ΔP≦ΔP1の低圧レンジにおいては、
直線性は劣るが圧力感度の高い出力電圧V1から差圧デ
ータを算出するのである。換言すれば、圧力レンジ毎に
圧力感度を自動的に切り替えるのである。
【0048】最終的に、マイクロプロセッサ89は、バ
ッファメモリ(不図示)に格納されている静圧データ及び
差圧データをD/A変換器91に入力する。そして、D
/A変換器91でデジタル変換された両データは、後段
のV/I変換器92により発信信号(アナログ信号、デ
ジタル信号、アナログとデジタル信号との重畳信号等)
に変換された後、発信部に向けて出力される。
【0049】このように、本半導体圧力センサを検出端
として採用し、更に、圧力レンジ毎に圧力感度が自動的
に切り換わるようにすれば、低圧レンジから高圧レンジ
に到る圧力測定に対応可能となる。即ち、ダイアフラム
型伝送器のレンジアビリティを向上させることができ
る。
【0050】尚、図1及び図2に示すように、拘束用部
材58の外径Zが圧力導入口68の内径Dよりも大きく
なるようにしておけば、この拘束用部材58によって差
圧用ダイアフラム65の過度の変形が阻止されるので、
過大圧(吸圧)導入時における差圧用ダイアフラム65の
破壊防止という新たな効果を達成することもできる。同
様に、この突起57が、過大圧(加圧)導入時における差
圧用ダイアフラム65の破壊防止に役立つということは
言うまでもない。従って、本半導体圧力センサを検出端
として採用すれば、過大圧導入時におけるダイアフラム
の破壊を防止をするために、わざわざ、発信信号のドリ
フトやヒステリシスの発生原因となるようなセンタダイ
アフラム等をダイアフラム型差圧伝送器のハウジングに
取り付ける必要がなくなる。即ち、本半導体圧力センサ
の採用は、ダイアフラム型差圧伝送器の製造工程の簡略
化対策、及び、ダイアフラム型差圧伝送器の発信信号の
安定化対策としても有用といえる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、複数の圧力感度を有す
る小型の半導体圧力センサ、即ち、低圧から高圧に到る
広範な圧力レンジをカバーする小型の半導体圧力センサ
を提供することができる。従って、例えば、本圧力セン
サを差圧伝送器の検出端として実装すれば、ダイアフラ
ム型差圧伝送器の測定圧力範囲の拡大を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る半導体圧力センサの
断面図の一例である。
【図2】本発明の実施の形態に係る半導体圧力センサの
断面図の一例である。
【図3】(a)は、本発明の実施の形態に係る半導体圧力
センサのセンサチップの上面図の一例であり、(b)は、
そのA−B−C−D−E断面図である。
【図4】(a)は、差圧用ダイアフラムの変形を概念的に
示した断面図であり、(b)は、その際の差圧用ダイアフ
ラム上における応力分布図である。
【図5】ピエゾ抵抗の結線図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る半導体圧力センサの
出力特性を示した図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る半導体圧力センサの
製造方法を説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る半導体圧力センサの
センサチップのA−B−C−D−E断面図の一例であ
る。
【図9】(a)は、本発明の実施の形態に係る半導体圧力
センサのセンサチップの上面図の一例であり、(b)は、
そのA−B−C−D−E断面図である。
【図10】(a)は、本発明の実施の形態に係る半導体圧
力センサのセンサチップの上面図の一例であり、(b)
は、そのA−B−C−D−E断面図である。
【図11】(a)は、本発明の実施の形態に係る半導体圧
力センサのセンサチップの上面図の一例であり、(b)
は、そのA−B−C−D−E断面図である。
【図12】(a)は、本発明の実施の形態に係る半導体圧
力センサのセンサチップの上面図の一例であり、(b)
は、そのA−B−C−D−E断面図である。
【図13】本発明の実施の形態に係るダイアフラム型伝
送器の検出端の断面図である。
【図14】本発明の実施の形態に係るダイアフラム型伝
送器の断面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16…コンタクト
パッド 31a,31b,31c,31d,32a,32b,32c,32d,33a,33b,33c,33d…
ピエゾ抵抗 34…温度センサ用ピエゾ抵抗 35,36…引出線 37…絶縁層 40a…ホイートストーンブリッジ 40b…ホイートストーンブリッジ 40c…ホイートストーンブリッジ 51a…n型シリコン単結晶基板 51b…p型拡散層 52…絶縁膜 53…n型シリコン単結晶膜 54a,54b,54c,54d…厚膜 55a,55b…n型拡散層 56…レジストパターン 57…突起部 58…拘束用部材 59…ポスト 60…接着層 62…基準圧の空洞 63…圧力導入口 65…相対圧ダイアフラム 65a…差圧用ダイアフラムの中央領域 65b…差圧用ダイアフラムの周辺領域 66a,66b,66c,66d…静圧用ダイアフラム 67…差圧用ダイアフラムのリブ領域 68…ポストの圧力導入口 75…ハーメチックシール容器 76…端子 77…リードワイヤ 80…ハウジング 81a…低圧側プロセス接続口 81b…高圧側プロセス接続口 82a…低圧側シールダイアフラム 82b…高圧側シールダイアフラム 83a,83b…封入液 85…フレキシブルプリント回路 86…マルチプレクサ 87…プログラマブルゲインアンプ 88…A/D変換器 89…マイクロプロセッサ 90…ROM 91…D/A変換器 92…V/I変換器 93…信号処理部 100…センサチップ 120…高圧側プロセス接続口

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に固定された差圧用ダイアフラムに
    配置された複数の歪みゲージによって、前記差圧用ダイ
    アフラムに印加された差圧に応じて変位した当該差圧ダ
    イアフラムの歪みを検出する差圧用センサであって、 前記基板は、当該基板側に前記差圧用ダイアフラムが所
    定の変位量だけ変位した時点から前記差圧用ダイアフラ
    ムの裏面の中央領域を囲む領域で当該差圧用ダイアフラ
    ムを支持する支持端を有し、 前記複数の歪みゲージの内の一部の歪みゲージは、前記
    差圧用ダイアフラムの表面の周辺領域の歪みを検出する
    ように、当該周辺領域に配置され、 前記複数の歪みゲージの内の一部の歪みゲージは、前記
    差圧用ダイアフラムの表面の中央領域の歪みを検出する
    ように、当該中央領域に配置されていることを特徴とす
    る差圧用センサ。
  2. 【請求項2】基板上に固定された差圧用ダイアフラムに
    配置された複数の歪みゲージによって、前記差圧用ダイ
    アフラムに印加された差圧に応じて変位した当該差圧ダ
    イアフラムの歪みを検出する差圧用センサであって、 前記基板は、当該基板側に前記差圧用ダイアフラムが所
    定の変位量だけ変位した時点から前記差圧用ダイアフラ
    ムの裏面の中央領域を囲む領域で当該差圧用ダイアフラ
    ムを支持する支持端を有し、 前記差圧用ダイアフラムの表面の周辺領域には、長手方
    向がダイアフラムの半径方向に平行である歪みゲージ
    と、長手方向がダイアフラムの接線方向に平行である歪
    みゲージとがそれぞれ2個づつ配置され、 前記差圧用ダイアフラムの表面の中央領域には、長手方
    向がダイアフラムの半径方向に平行である歪みゲージ
    と、長手方向がダイアフラムの接線方向に平行である歪
    みゲージとがそれぞれ2個づつ配置され、 前記差圧用ダイアフラムの表面の中央領域には配置され
    た4個の歪みゲージと、前記差圧用ダイアフラムの表面
    の周辺領域に配置された4個の歪みゲージは、それぞ
    れ、ホイートストーンブリッジを形成してていることを
    特徴とする差圧用センサ。
  3. 【請求項3】請求項2記載の差圧用センサであって、 前記差圧用ダイアフラムに前記差圧が印加されていない
    状態において、前記支持単と前記差圧用ダイアフラムと
    の間には所定の空隙が形成されていることを特徴とする
    差圧用センサ。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の差圧用センサであ
    って、 前記差圧用ダイアフラムの裏面の中央領域を囲む帯域領
    域で当該差圧用ダイアフラムを支持することを特徴とす
    る差圧用センサ。
  5. 【請求項5】請求項2、3及び4の内の何れか1項記載
    の差圧用センサであって、 前記差圧用ダイアフラムの表面の中央領域を囲む帯域領
    域には、前記差圧によって当該差圧用ダイアフラムを前
    記支持端に押し当てる拘束用部材が形成されていること
    を特徴とする差圧用センサ。
  6. 【請求項6】請求項2、3、3及び5の内の何れか1項
    記載の差圧用センサであって、 前記差圧用ダイアフラムは、前記歪みゲージが配置され
    た領域を除く周辺領域が前記歪みゲージが配置された領
    域よりも肉薄に形成されていることを特徴とする差圧用
    センサ。
  7. 【請求項7】差圧と静圧の双方を検出可能な複合センサ
    であって、 請求項2、3、4、5及び6の何れか1項記載の差圧用
    センサの基板上に、前記静圧の基準圧用空洞を有する静
    圧用ダイアフラムが固定され、 前記静圧用ダイアフラムの表面には4個の歪みゲージが
    配置され、当該4個の歪みゲージは、ホイートストーン
    ブリッジを形成していることを特徴とする複合センサ。
  8. 【請求項8】請求項7記載の複合センサであって、 更に、 当該複合センサの温度変化を検出する温度センサを備え
    ることを特徴とする複合センサ。
  9. 【請求項9】検端として請求項8記載の複合センサを備
    え、当該複合センサによって検出された差圧を遠隔地に
    伝送する差圧伝送器であって、 前記複合センサの温度毎に当該複合センサの各ホイート
    ストーンブリッジの出力信号値の補正値を記憶した第一
    記憶手段と、 前記複合センサの各ホイートストーンブリッジ毎に、前
    記記憶手段から前記温度センサの検出した温度に対応す
    る補正値をそれぞれ取り出し、当該補正値を用いて前記
    複合センサの各ホイートストーンブリッジの出力信号値
    をそれぞれ補正する補正手段と、 前記複合センサの差圧用ホイートストーンブリッジの補
    正後の出力信号値に応じて、前記複合センサの2つの差
    圧用ホイートストーンブリッジの内の何れか一方の差圧
    用ホイートストーンブリッジを選択する選択手段と、 前記差圧として、前記選択手段に選択された一方の差圧
    用ホイートストーンブリッジの補正後の出力信号値を伝
    送する伝送手段とを備えることを特徴とする差圧伝送
    器。
  10. 【請求項10】請求項9記載の差圧伝送器であって、 第一の圧力が印加される第一シールダイアフラムと、 前記第一シールダイアフラムに印加された圧力を前記複
    合センサの差圧用ダイアフラムの表面に伝達する封入液
    を蓄えた第一室と、 第二の圧力が印加される第二シールダイアフラムと、 前記第二シールダイアフラムに印加された圧力を前記複
    合センサの差圧用ダイアフラムの表面に伝達する封入液
    を蓄えた第二室とを備えることを特徴とする差圧伝送
    器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007081418A (ja) * 1997-07-18 2007-03-29 Kavlico Corp 融着及び電気的フィードスルー構造
JP2012504772A (ja) * 2008-10-06 2012-02-23 ローズマウント インコーポレイテッド プロセス伝送器及び熱型診断法
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