JPH11142646A - 反射偏光子、液晶装置及び電子機器 - Google Patents
反射偏光子、液晶装置及び電子機器Info
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- JPH11142646A JPH11142646A JP9306173A JP30617397A JPH11142646A JP H11142646 A JPH11142646 A JP H11142646A JP 9306173 A JP9306173 A JP 9306173A JP 30617397 A JP30617397 A JP 30617397A JP H11142646 A JPH11142646 A JP H11142646A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】斜め方向から入射した光に対しても高い偏光度
が得られる反射偏光子を提供する。 【解決手段】面内に屈折率異方性を有する第一の層と面
内に屈折率異方性を有しない第二の層を交互に多数積層
して構成されることを特徴とする反射偏光子であって、
前記各層の3つの主屈折率nx、ny、nzの内、膜厚
方向の屈折率nzと面内で延伸方向に直角な方向の屈折
率nyの比が、前記両層で互いに等しいことを特徴とす
る。
が得られる反射偏光子を提供する。 【解決手段】面内に屈折率異方性を有する第一の層と面
内に屈折率異方性を有しない第二の層を交互に多数積層
して構成されることを特徴とする反射偏光子であって、
前記各層の3つの主屈折率nx、ny、nzの内、膜厚
方向の屈折率nzと面内で延伸方向に直角な方向の屈折
率nyの比が、前記両層で互いに等しいことを特徴とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反射偏光子に関し、
さらにこの反射偏光子を用いた液晶装置に関し、さらに
この液晶装置を搭載した電子機器に関する。
さらにこの反射偏光子を用いた液晶装置に関し、さらに
この液晶装置を搭載した電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】PDA等の情報ツールや携帯電話、ウォ
ッチ等の携帯型電子機器用途には、消費電力が小さい反
射型液晶装置や半透過反射型液晶装置が適している。し
かしながら、従来の反射型液晶装置や半透過型液晶装置
には、表示が暗いという課題があった。また、主として
デスクトップで利用される透過型液晶装置にも、消費電
力が大きいという課題があった。
ッチ等の携帯型電子機器用途には、消費電力が小さい反
射型液晶装置や半透過反射型液晶装置が適している。し
かしながら、従来の反射型液晶装置や半透過型液晶装置
には、表示が暗いという課題があった。また、主として
デスクトップで利用される透過型液晶装置にも、消費電
力が大きいという課題があった。
【0003】このような課題を解決する一手段として、
複屈折性の誘電体多層膜を利用した反射偏光子を利用す
る方法が、特表平9−506985号公報等に開示され
ている。
複屈折性の誘電体多層膜を利用した反射偏光子を利用す
る方法が、特表平9−506985号公報等に開示され
ている。
【0004】この複屈折性の誘電体多層膜は、所定の直
線偏光成分を反射し、それ以外の偏光成分を透過する機
能を有する。このような反射偏光子を反射型液晶装置や
半透過反射型液晶装置に用いると、従来から利用されて
いる金属反射板と異なり所定の偏光成分の光を全反射す
る上、吸収型の偏光板のように光を吸収しないため、大
変に明るいという特徴を有する。またこのような反射偏
光子を透過型液晶装置に用いると、大部分の光を直線偏
光に変換し、バックライトの効率を高めるという効果が
ある。
線偏光成分を反射し、それ以外の偏光成分を透過する機
能を有する。このような反射偏光子を反射型液晶装置や
半透過反射型液晶装置に用いると、従来から利用されて
いる金属反射板と異なり所定の偏光成分の光を全反射す
る上、吸収型の偏光板のように光を吸収しないため、大
変に明るいという特徴を有する。またこのような反射偏
光子を透過型液晶装置に用いると、大部分の光を直線偏
光に変換し、バックライトの効率を高めるという効果が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来の複屈折性の誘電体多層膜を利用した反射偏光子
にも、偏光度が低いという課題があった。特に斜め方向
から入射した光に対して偏光度が低かった。従ってこれ
を用いた従来の液晶装置は、斜め方向から見たときにコ
ントラストが取れないといった課題があった。
た従来の複屈折性の誘電体多層膜を利用した反射偏光子
にも、偏光度が低いという課題があった。特に斜め方向
から入射した光に対して偏光度が低かった。従ってこれ
を用いた従来の液晶装置は、斜め方向から見たときにコ
ントラストが取れないといった課題があった。
【0006】そこで本発明は、斜め方向から入射した光
に対しても高い偏光度が得られる反射偏光子を提供する
ことを目的とする。また本発明は、視角が広く明るい液
晶装置、消費電力の小さい電子機器を提供することを目
的とする。
に対しても高い偏光度が得られる反射偏光子を提供する
ことを目的とする。また本発明は、視角が広く明るい液
晶装置、消費電力の小さい電子機器を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の反射偏光
子は、面内に屈折率異方性を有する第一の層と面内に屈
折率異方性を有しない第二の層を交互に多数積層して構
成されることを特徴とする反射偏光子であって、前記各
層の3つの主屈折率nx、ny、nzの内、膜厚方向の
屈折率nzと面内で延伸方向に直角な方向の屈折率ny
の比が、前記両層で互いに等しいことを特徴とする。面
内の主屈折率にはnxとnyが存在するが、この反射偏
光子は延伸により作成されるものであることから、主た
る延伸方向と平行な方向の屈折率をnx、直角な方向の
屈折率をnyと区別することにする。多くの物質は光学
的に正であるからnx>nyであるが、ポリスチレンの
ように光学的に負の物質ではnx<nyとなる。請求項
1は第一の層のnz/nyと第二の層のnz/nyが概
略等しいことを指す。このように構成したため、請求項
1記載の反射偏光子は、斜め方向から入射した光に対し
ても高い偏光度を確保することが出来る。
子は、面内に屈折率異方性を有する第一の層と面内に屈
折率異方性を有しない第二の層を交互に多数積層して構
成されることを特徴とする反射偏光子であって、前記各
層の3つの主屈折率nx、ny、nzの内、膜厚方向の
屈折率nzと面内で延伸方向に直角な方向の屈折率ny
の比が、前記両層で互いに等しいことを特徴とする。面
内の主屈折率にはnxとnyが存在するが、この反射偏
光子は延伸により作成されるものであることから、主た
る延伸方向と平行な方向の屈折率をnx、直角な方向の
屈折率をnyと区別することにする。多くの物質は光学
的に正であるからnx>nyであるが、ポリスチレンの
ように光学的に負の物質ではnx<nyとなる。請求項
1は第一の層のnz/nyと第二の層のnz/nyが概
略等しいことを指す。このように構成したため、請求項
1記載の反射偏光子は、斜め方向から入射した光に対し
ても高い偏光度を確保することが出来る。
【0008】請求項2記載の液晶装置は、少なくとも、
所定の直線偏光成分を吸収し残りの偏光成分を透過する
偏光板と、透明電極を備えた一対の基板間に液晶組成物
を挟んで成る液晶セルと、請求項1記載の反射偏光子
と、光吸収板とを備え、これらを前記の順に配置したこ
とを特徴とする。このように構成したため、請求項4記
載の液晶装置は、明るく斜め方向から見たときも高いコ
ントラストが取れる反射型、あるいは半透過反射型表示
を提供することが出来る。
所定の直線偏光成分を吸収し残りの偏光成分を透過する
偏光板と、透明電極を備えた一対の基板間に液晶組成物
を挟んで成る液晶セルと、請求項1記載の反射偏光子
と、光吸収板とを備え、これらを前記の順に配置したこ
とを特徴とする。このように構成したため、請求項4記
載の液晶装置は、明るく斜め方向から見たときも高いコ
ントラストが取れる反射型、あるいは半透過反射型表示
を提供することが出来る。
【0009】請求項3記載の液晶装置は、少なくとも、
所定の直線偏光成分を吸収し残りの偏光成分を透過する
偏光板と、透明電極を備えた一対の基板間に液晶組成物
を挟んで成る液晶セルと、請求項1記載の反射偏光子
と、バックライトとを備え、これらを前記の順に配置し
たことを特徴とする。このように構成したため、請求項
3記載の液晶装置は、明るい透過型表示を提供すること
が出来る。
所定の直線偏光成分を吸収し残りの偏光成分を透過する
偏光板と、透明電極を備えた一対の基板間に液晶組成物
を挟んで成る液晶セルと、請求項1記載の反射偏光子
と、バックライトとを備え、これらを前記の順に配置し
たことを特徴とする。このように構成したため、請求項
3記載の液晶装置は、明るい透過型表示を提供すること
が出来る。
【0010】請求項4記載の電子機器は、請求項2また
は請求項3記載の液晶装置を、表示部として備えたこと
を特徴とする。このように構成したため、請求項4記載
の電子機器は、消費電力が少なく、高品質な表示を得る
ことが出来る。
は請求項3記載の液晶装置を、表示部として備えたこと
を特徴とする。このように構成したため、請求項4記載
の電子機器は、消費電力が少なく、高品質な表示を得る
ことが出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
基づいて詳細に説明する。
【0012】(実施例1)図1は、本発明の請求項1記
載の発明に係る反射偏光子の構造の要部を示す図であ
る。反射偏光子は、基本的に複屈折性の誘電体多層膜で
あって、二種類の高分子層101と102を交互に積層
して成る。二種類の高分子は、一つは光弾性率が大きい
材料から、もう一つは光弾性率が小さい材料から選ばれ
るが、その際に両者の常光線の屈折率が概ね等しくなる
よう留意する。例えば、光弾性率の大きい材料としてP
EN(2,6−ポリエチレン・ナフタレート)を、小さ
い材料としてcoPEN(70−ナフタレート/30−
テレフタレート・コポリエステル)を選ぶ。両フィルム
を交互に積層し、図1の直交座標系103のx軸方向に
約5倍延伸したところ、x軸方向の屈折率がPEN層に
おいて約1.88、coPEN層において約1.64と
なった。またy軸方向の屈折率はPEN層でもcoPE
N層でも約1.64であった。この積層フィルムに法線
方向から光が入射すると、y軸方向に振動する光の成分
はそのままフィルムを透過する。これが透過軸である。
一方x軸方向に振動する光の成分は、PEN層とcoP
EN層が、ある一定の条件を満たす場合に限って、反射
される。これが反射軸である。その条件とは、PEN層
の光路長(屈折率と膜厚の積)と、coPEN層の光路
長(屈折率と膜厚の積)の和が光の波長の2分の1に等
しいことである。このようなPEN層とcoPEN層を
各々数十層以上、出来れば百層以上、厚みにして30μ
mほど積層させると、x軸方向に振動する光の成分のほ
ぼ全てを反射させることが出来る。
載の発明に係る反射偏光子の構造の要部を示す図であ
る。反射偏光子は、基本的に複屈折性の誘電体多層膜で
あって、二種類の高分子層101と102を交互に積層
して成る。二種類の高分子は、一つは光弾性率が大きい
材料から、もう一つは光弾性率が小さい材料から選ばれ
るが、その際に両者の常光線の屈折率が概ね等しくなる
よう留意する。例えば、光弾性率の大きい材料としてP
EN(2,6−ポリエチレン・ナフタレート)を、小さ
い材料としてcoPEN(70−ナフタレート/30−
テレフタレート・コポリエステル)を選ぶ。両フィルム
を交互に積層し、図1の直交座標系103のx軸方向に
約5倍延伸したところ、x軸方向の屈折率がPEN層に
おいて約1.88、coPEN層において約1.64と
なった。またy軸方向の屈折率はPEN層でもcoPE
N層でも約1.64であった。この積層フィルムに法線
方向から光が入射すると、y軸方向に振動する光の成分
はそのままフィルムを透過する。これが透過軸である。
一方x軸方向に振動する光の成分は、PEN層とcoP
EN層が、ある一定の条件を満たす場合に限って、反射
される。これが反射軸である。その条件とは、PEN層
の光路長(屈折率と膜厚の積)と、coPEN層の光路
長(屈折率と膜厚の積)の和が光の波長の2分の1に等
しいことである。このようなPEN層とcoPEN層を
各々数十層以上、出来れば百層以上、厚みにして30μ
mほど積層させると、x軸方向に振動する光の成分のほ
ぼ全てを反射させることが出来る。
【0013】このようにして作成された理想的な反射偏
光子は、設計された単一の波長の光でしか偏光能を生じ
ない。もちろん実際には、PEN層とcoPEN層の厚
みにばらつきが生じるため、ある程度の波長幅で偏光能
が生じるが、それでも数十nmの幅である。そこで、可
視光の広い波長領域にわたって偏光能を持たせるために
は、偏光反射波長範囲が異なる複数の反射偏光子を、軸
を揃えて積層する。このように構成した反射偏光子は、
可視光のほぼ全域にわたって90%以上の高い偏光度を
示した。
光子は、設計された単一の波長の光でしか偏光能を生じ
ない。もちろん実際には、PEN層とcoPEN層の厚
みにばらつきが生じるため、ある程度の波長幅で偏光能
が生じるが、それでも数十nmの幅である。そこで、可
視光の広い波長領域にわたって偏光能を持たせるために
は、偏光反射波長範囲が異なる複数の反射偏光子を、軸
を揃えて積層する。このように構成した反射偏光子は、
可視光のほぼ全域にわたって90%以上の高い偏光度を
示した。
【0014】以上は法線方向から反射偏光子に入射する
光の挙動に対する説明である。本願の主眼は斜め方向か
ら入射する光の挙動にある。図2は、本発明の反射偏光
子を構成する2種類の層101と102の屈折率特性を
示す図である。201は光弾性率が大きい材料を延伸し
た高分子層101の屈折率楕円体を、202は光弾性率
が小さい材料を延伸した高分子層102の屈折率楕円体
を示す。各々の楕円体の3つの主屈折率をnx、ny、
nzとする。但し、層の面(x−y平面231)内で主
たる延伸方向と平行な方向の屈折率211と221をn
x、層の面内で主たる延伸方向と直角な方向の屈折率2
12と222をny、膜厚方向の屈折率213と223
をnzとする。但し主たる延伸方向とは、先ほどの説明
では図1のx軸方向に相当し、二軸延伸した場合にはよ
り延伸率の大きい方向を指す。
光の挙動に対する説明である。本願の主眼は斜め方向か
ら入射する光の挙動にある。図2は、本発明の反射偏光
子を構成する2種類の層101と102の屈折率特性を
示す図である。201は光弾性率が大きい材料を延伸し
た高分子層101の屈折率楕円体を、202は光弾性率
が小さい材料を延伸した高分子層102の屈折率楕円体
を示す。各々の楕円体の3つの主屈折率をnx、ny、
nzとする。但し、層の面(x−y平面231)内で主
たる延伸方向と平行な方向の屈折率211と221をn
x、層の面内で主たる延伸方向と直角な方向の屈折率2
12と222をny、膜厚方向の屈折率213と223
をnzとする。但し主たる延伸方向とは、先ほどの説明
では図1のx軸方向に相当し、二軸延伸した場合にはよ
り延伸率の大きい方向を指す。
【0015】さて、実施例1の反射偏光子の各層の屈折
率を精密に測定した結果、層101については、nx=
1.874、ny=1.644、nz=1.621であ
った。また層102については、 nx=1.642、
ny=1.640、nz=1.616であり、ほとんど
等方的であった。但しこの測定は層101と層102を
別々に作成して同様に延伸したフィルムを測定した値で
ある。
率を精密に測定した結果、層101については、nx=
1.874、ny=1.644、nz=1.621であ
った。また層102については、 nx=1.642、
ny=1.640、nz=1.616であり、ほとんど
等方的であった。但しこの測定は層101と層102を
別々に作成して同様に延伸したフィルムを測定した値で
ある。
【0016】このように、層101は面内に屈折率異方
性(nx−ny=0.230)を有し、層102は面内
に屈折率異方性(nx−ny=0.002)をほとんど
有しない。しかも層101におけるnzとnyの比nz
/ny=0.9860は、層102におけるnzとny
の比nz/ny=0.9854とほぼ等しい。
性(nx−ny=0.230)を有し、層102は面内
に屈折率異方性(nx−ny=0.002)をほとんど
有しない。しかも層101におけるnzとnyの比nz
/ny=0.9860は、層102におけるnzとny
の比nz/ny=0.9854とほぼ等しい。
【0017】このように構成することによって、x−z
平面内で斜めから入射した光241に対しても、y−z
平面内で斜めから入射した光242に対しても、透過軸
であるy方向と平行に振動する光、あるいはy−z平面
内で振動する光の屈折率は、層101と層102とで変
わらない。即ちこの方向に振動する光は常に透過し、偏
光度を変化させない。逆に両者のnz/nyの値が異な
ると、特にy−z平面上で斜めから入射した光242の
一部が反射されることになり、偏光度が劣化する。
平面内で斜めから入射した光241に対しても、y−z
平面内で斜めから入射した光242に対しても、透過軸
であるy方向と平行に振動する光、あるいはy−z平面
内で振動する光の屈折率は、層101と層102とで変
わらない。即ちこの方向に振動する光は常に透過し、偏
光度を変化させない。逆に両者のnz/nyの値が異な
ると、特にy−z平面上で斜めから入射した光242の
一部が反射されることになり、偏光度が劣化する。
【0018】図3は、偏光度の入射光角度依存性を示す
図である。(a)がx−z平面内における入射光角度依
存性、(b)がy−z平面内における入射光角度依存性
である。301と311が実施例1の反射偏光子の特性
であるが、入射光角度に関係なく高い偏光度を維持して
いることがわかる。
図である。(a)がx−z平面内における入射光角度依
存性、(b)がy−z平面内における入射光角度依存性
である。301と311が実施例1の反射偏光子の特性
であるが、入射光角度に関係なく高い偏光度を維持して
いることがわかる。
【0019】比較のため、従来の2つの反射偏光子A,
Bの特性も併記した。
Bの特性も併記した。
【0020】反射偏光子Aは、層101についてnx=
1.877、ny=1.641、nz=1.533であ
り、層102についてnx=1.642、ny=1.6
40、nz=1.616である。層101におけるnz
とnyの比nz/ny=0.9242は、層102にお
けるnzとnyの比nz/ny=0.9854よりもか
なり小さい。図3の302と312が反射偏光子Aの特
性であるが、特にy−z平面に傾いた光に対する偏光度
が悪いことがわかる。
1.877、ny=1.641、nz=1.533であ
り、層102についてnx=1.642、ny=1.6
40、nz=1.616である。層101におけるnz
とnyの比nz/ny=0.9242は、層102にお
けるnzとnyの比nz/ny=0.9854よりもか
なり小さい。図3の302と312が反射偏光子Aの特
性であるが、特にy−z平面に傾いた光に対する偏光度
が悪いことがわかる。
【0021】反射偏光子Bは、層101についてnx=
1.805、ny=1.638、nz=1.785であ
り、層102についてnx=1.642、ny=1.6
40、nz=1.616である。層101におけるnz
とnyの比nz/ny=1.0897は、層102にお
けるnzとnyの比nz/ny=0.9854よりもか
なり大きい。図3の303と313が反射偏光子Bの特
性であるが、特にy−z平面に傾いた光に対する偏光度
が悪いことがわかる。このように斜め方向の偏光度が悪
い反射偏光子を液晶装置に用いると、斜め方向から見た
ときに十分なコントラストが取れなくなる。
1.805、ny=1.638、nz=1.785であ
り、層102についてnx=1.642、ny=1.6
40、nz=1.616である。層101におけるnz
とnyの比nz/ny=1.0897は、層102にお
けるnzとnyの比nz/ny=0.9854よりもか
なり大きい。図3の303と313が反射偏光子Bの特
性であるが、特にy−z平面に傾いた光に対する偏光度
が悪いことがわかる。このように斜め方向の偏光度が悪
い反射偏光子を液晶装置に用いると、斜め方向から見た
ときに十分なコントラストが取れなくなる。
【0022】(実施例2)図4は本発明の請求項2記載
の発明に係る液晶装置の構造の要部を示す図である。ま
ず構成を説明する。図4において、401は偏光板、4
02は位相差フィルム、403は上側ガラス基板、40
4は液晶層、405は下側ガラス基板、406は光散乱
体、407は反射偏光子、408は光吸収体、409は
ITOからなる走査電極、410はITOからなる信号
電極である。401と402、402と403、405
と406、406と407、407と408は、それぞ
れ互いに糊で接着している。また上下の基板間は広く離
して描いてあるが、これは図を明解にするためであっ
て、実際には数μmから十数μmの狭いギャップを保っ
て対向している。なお図示した構成要素以外にも、液晶
配向膜や絶縁膜、スペーサー・ボール、ドライバーI
C、駆動回路等の要素も不可欠であるが、これらは本発
明を説明する上で特に必要が無く、却って図を複雑にし
理解し難くする恐れがあるため、省略した。
の発明に係る液晶装置の構造の要部を示す図である。ま
ず構成を説明する。図4において、401は偏光板、4
02は位相差フィルム、403は上側ガラス基板、40
4は液晶層、405は下側ガラス基板、406は光散乱
体、407は反射偏光子、408は光吸収体、409は
ITOからなる走査電極、410はITOからなる信号
電極である。401と402、402と403、405
と406、406と407、407と408は、それぞ
れ互いに糊で接着している。また上下の基板間は広く離
して描いてあるが、これは図を明解にするためであっ
て、実際には数μmから十数μmの狭いギャップを保っ
て対向している。なお図示した構成要素以外にも、液晶
配向膜や絶縁膜、スペーサー・ボール、ドライバーI
C、駆動回路等の要素も不可欠であるが、これらは本発
明を説明する上で特に必要が無く、却って図を複雑にし
理解し難くする恐れがあるため、省略した。
【0023】次に各構成要素について順に説明する。偏
光板401は所定の直線偏光成分を吸収し、それ以外の
偏光成分を透過する機能を有している。これは現在最も
一般に利用されているタイプの偏光板であって、ヨウ素
等のハロゲン物質や二色性染料をポリ・ビニル・プチラ
ール等の高分子フィルムに吸着させて作製する。
光板401は所定の直線偏光成分を吸収し、それ以外の
偏光成分を透過する機能を有している。これは現在最も
一般に利用されているタイプの偏光板であって、ヨウ素
等のハロゲン物質や二色性染料をポリ・ビニル・プチラ
ール等の高分子フィルムに吸着させて作製する。
【0024】位相差フィルム402は、例えばポリ・カ
ーボネート樹脂の一軸延伸フィルムであって、STN型
液晶装置の表示の着色を補償するために利用される。T
N型液晶装置の場合には省略されることが多い。
ーボネート樹脂の一軸延伸フィルムであって、STN型
液晶装置の表示の着色を補償するために利用される。T
N型液晶装置の場合には省略されることが多い。
【0025】液晶層404は180度から270度ねじ
れたSTNネマチック液晶組成物から成る。表示容量が
小さい場合には90°ねじれたTN液晶組成物を用いて
も良い。ねじれ角は上下ガラス基板表面における配向処
理の方向と、液晶に添加するカイラル剤の分量で決定す
る。
れたSTNネマチック液晶組成物から成る。表示容量が
小さい場合には90°ねじれたTN液晶組成物を用いて
も良い。ねじれ角は上下ガラス基板表面における配向処
理の方向と、液晶に添加するカイラル剤の分量で決定す
る。
【0026】光散乱体406には、透明ビーズを分散し
たプラスチックフィルムが利用できる。接着剤中にビー
ズを混入して、直接液晶装置等に接着しても良い。また
特定の角度から入射した光のみを散乱する光制御板を利
用してもよい。このような光制御板は住友化学工業株式
会社からルミスティ(商品名)として発売されている。
なおここで言う光散乱とは、偏光を乱さない程度の弱い
散乱を指す。光散乱板は、鏡面に近い反射偏光子の反射
光を適度に拡散させる目的で配置する。
たプラスチックフィルムが利用できる。接着剤中にビー
ズを混入して、直接液晶装置等に接着しても良い。また
特定の角度から入射した光のみを散乱する光制御板を利
用してもよい。このような光制御板は住友化学工業株式
会社からルミスティ(商品名)として発売されている。
なおここで言う光散乱とは、偏光を乱さない程度の弱い
散乱を指す。光散乱板は、鏡面に近い反射偏光子の反射
光を適度に拡散させる目的で配置する。
【0027】反射偏光子407には、実施例1で説明し
たものを利用した。
たものを利用した。
【0028】光吸収板408には、黒色ビニールシート
や黒紙を接着するか、黒色塗料を直接塗布して利用す
る。なお、黒色以外にも比較的暗い色ならば、青色や茶
色、灰色など好みによって利用できる。この光吸収板は
不要な偏光を吸収する目的で配置するが、半透過反射型
液晶装置等で、この偏光を利用しようとする場合には、
半透明な光吸収板を利用すれば良い。
や黒紙を接着するか、黒色塗料を直接塗布して利用す
る。なお、黒色以外にも比較的暗い色ならば、青色や茶
色、灰色など好みによって利用できる。この光吸収板は
不要な偏光を吸収する目的で配置するが、半透過反射型
液晶装置等で、この偏光を利用しようとする場合には、
半透明な光吸収板を利用すれば良い。
【0029】このようにして作製した液晶装置は、通常
の偏光板を利用した液晶装置と比較して、30%以上明
るいという特徴を有している。その理由は二つある。一
つは金属アルミニウムの反射率が90%弱しかないのに
対し、本発明の反射偏光子は反射軸に平行な光のほぼ1
00%を反射するからである。もう一つの理由は、通常
の吸収型偏光板がヨウ素等のハロゲン物質や染料等の二
色性物質を利用しており、その二色比が必ずしも高くな
いために、およそ20%の光を無駄にしていることであ
る。
の偏光板を利用した液晶装置と比較して、30%以上明
るいという特徴を有している。その理由は二つある。一
つは金属アルミニウムの反射率が90%弱しかないのに
対し、本発明の反射偏光子は反射軸に平行な光のほぼ1
00%を反射するからである。もう一つの理由は、通常
の吸収型偏光板がヨウ素等のハロゲン物質や染料等の二
色性物質を利用しており、その二色比が必ずしも高くな
いために、およそ20%の光を無駄にしていることであ
る。
【0030】また、この液晶装置は斜め方向から見たと
きにも高いコントラストの表示が可能であり、極めて視
角が広いという特徴がある。
きにも高いコントラストの表示が可能であり、極めて視
角が広いという特徴がある。
【0031】(実施例3)図5は本発明の請求項3記載
の発明に係る液晶装置の構造の要部を示す図である。ま
ず構成を説明する。図5において、501は偏光板、5
02は対向基板、503は液晶組成物、504は素子基
板、505は偏光板、506は反射偏光子、507は光
散乱板、508はバックライトの導光板、509は光反
射板、510はバックライトの光源であり、対向基板5
02上にはカラーフィルタ511と、対向電極(走査
線)512を設け、素子基板504上には信号線51
3、画素電極514、MIM素子515を設けた。ここ
で501と502、504と505は、互いに離して描
いてあるが、これは図を明解にするためであって、実際
には糊で接着している。また対向基板502と素子基板
504の間も広く離して描いてあるが、これも同様の理
由からであって実際には数μmから十数μm程度のギャ
ップしかない。また、図5は液晶装置の一部を示してい
るため、3本の走査線511と3本の信号線512が交
差して出来る3×3のマトリクス、即ち9ドット分しか
図示していないが、実際にはさらに多くのドットを有す
る。
の発明に係る液晶装置の構造の要部を示す図である。ま
ず構成を説明する。図5において、501は偏光板、5
02は対向基板、503は液晶組成物、504は素子基
板、505は偏光板、506は反射偏光子、507は光
散乱板、508はバックライトの導光板、509は光反
射板、510はバックライトの光源であり、対向基板5
02上にはカラーフィルタ511と、対向電極(走査
線)512を設け、素子基板504上には信号線51
3、画素電極514、MIM素子515を設けた。ここ
で501と502、504と505は、互いに離して描
いてあるが、これは図を明解にするためであって、実際
には糊で接着している。また対向基板502と素子基板
504の間も広く離して描いてあるが、これも同様の理
由からであって実際には数μmから十数μm程度のギャ
ップしかない。また、図5は液晶装置の一部を示してい
るため、3本の走査線511と3本の信号線512が交
差して出来る3×3のマトリクス、即ち9ドット分しか
図示していないが、実際にはさらに多くのドットを有す
る。
【0032】対向電極512と画素電極514は透明な
ITOで形成した。信号線513は金属Taで形成し
た。MIM素子は絶縁膜Ta2O5を金属Taと金属C
rで挟んだ構造である。液晶組成物503は90度ねじ
れたネマチック液晶であり、上下の偏光板は互いに偏光
軸が直交している。これは一般的なノーマリホワイト型
TNモードの構成である。
ITOで形成した。信号線513は金属Taで形成し
た。MIM素子は絶縁膜Ta2O5を金属Taと金属C
rで挟んだ構造である。液晶組成物503は90度ねじ
れたネマチック液晶であり、上下の偏光板は互いに偏光
軸が直交している。これは一般的なノーマリホワイト型
TNモードの構成である。
【0033】またカラーフィルタ511は加法混色の三
原色である赤色(図中「R」で示した)と緑色(図中
「G」で示した)と青色(図中「B」で示した)の3色
から成り、モザイク状に配列した。偏光板501や反射
偏光子506は、実施例1と同様なものを用いた。
原色である赤色(図中「R」で示した)と緑色(図中
「G」で示した)と青色(図中「B」で示した)の3色
から成り、モザイク状に配列した。偏光板501や反射
偏光子506は、実施例1と同様なものを用いた。
【0034】なお、ここではMIMアクティブマトリク
ス方式の液晶装置を例として挙げたが、単純マトリクス
方式の液晶装置を採用しても、本発明の効果に変わりは
ない。その場合は、信号線を対向電極同様の短冊状IT
Oで形成して、MIM素子と画素電極を設けない。また
TNモードの代わりに、180度から270度ねじれた
液晶を用いたSTNモードを採用する。STNモードの
表示の着色を補償する目的で、位相差板を備えても良
い。
ス方式の液晶装置を例として挙げたが、単純マトリクス
方式の液晶装置を採用しても、本発明の効果に変わりは
ない。その場合は、信号線を対向電極同様の短冊状IT
Oで形成して、MIM素子と画素電極を設けない。また
TNモードの代わりに、180度から270度ねじれた
液晶を用いたSTNモードを採用する。STNモードの
表示の着色を補償する目的で、位相差板を備えても良
い。
【0035】バックライトの導光体508には透明性の
良いアクリル樹脂の平板を用い、その表面に白色塗料を
印刷した。導光体の背面には白色の光反射板509を配
置して後方に漏れる光を前方に戻し、前面にはエンボス
加工された光散乱板507を配置して照明の均一性を高
めた。
良いアクリル樹脂の平板を用い、その表面に白色塗料を
印刷した。導光体の背面には白色の光反射板509を配
置して後方に漏れる光を前方に戻し、前面にはエンボス
加工された光散乱板507を配置して照明の均一性を高
めた。
【0036】このようにして作製した液晶装置は、バッ
クライトから出射し、反射偏光子506によって反射さ
れた光が光散乱板507で散乱し、再び上方に戻るため
に、バックライトの効率が上昇する。また本発明の反射
偏光子を利用したおかげで、斜め方向から入射した光も
逃さず後方に反射し再利用されるため、より明るい表示
が出来るという特徴がある。
クライトから出射し、反射偏光子506によって反射さ
れた光が光散乱板507で散乱し、再び上方に戻るため
に、バックライトの効率が上昇する。また本発明の反射
偏光子を利用したおかげで、斜め方向から入射した光も
逃さず後方に反射し再利用されるため、より明るい表示
が出来るという特徴がある。
【0037】(実施例4)本発明の請求項4記載の電子
機器の例を3つ示す。
機器の例を3つ示す。
【0038】本発明の液晶装置は、様々な環境で用いら
れ、しかも低消費電力が必要とされる携帯機器に適して
いる。
れ、しかも低消費電力が必要とされる携帯機器に適して
いる。
【0039】図6(a)は携帯電話であり、本体601
の前面上方部に表示部602が設けられる。携帯電話
は、屋内屋外を問わずあらゆる環境で利用される。特に
自動車内で利用されることが多いが、夜間の車内は大変
暗い。従って携帯電話に利用される表示装置は、消費電
力が低い反射型表示をメインに、必要に応じて補助光を
利用した透過型表示ができる半透過反射型液晶装置が望
ましい。本発明の液晶装置は、反射型表示でも透過型表
示でも従来の液晶装置より明るく、コントラストが高
い。
の前面上方部に表示部602が設けられる。携帯電話
は、屋内屋外を問わずあらゆる環境で利用される。特に
自動車内で利用されることが多いが、夜間の車内は大変
暗い。従って携帯電話に利用される表示装置は、消費電
力が低い反射型表示をメインに、必要に応じて補助光を
利用した透過型表示ができる半透過反射型液晶装置が望
ましい。本発明の液晶装置は、反射型表示でも透過型表
示でも従来の液晶装置より明るく、コントラストが高
い。
【0040】図6(b)はウォッチであり、本体603
の中央に表示部604が設けられる。ウォッチ用途にお
ける重要な観点は、高級感である。本発明の液晶装置
は、明るいことはもちろん、光の波長による特性変化が
少ないために色づきも小さい。また視角による背景色の
変化も少ない。従って、従来の液晶装置と比較して、大
変に高級感ある表示が得られる。
の中央に表示部604が設けられる。ウォッチ用途にお
ける重要な観点は、高級感である。本発明の液晶装置
は、明るいことはもちろん、光の波長による特性変化が
少ないために色づきも小さい。また視角による背景色の
変化も少ない。従って、従来の液晶装置と比較して、大
変に高級感ある表示が得られる。
【0041】図6(c)は携帯情報機器であり、本体6
05の上側に表示部606、下側に入力部607が設け
られる。また表示部の前面にはタッチ・キーを設けるこ
とが多い。通常のタッチ・キーは表面反射が多いため、
表示が見づらい。従って、従来は携帯型と言えども透過
型液晶装置を利用することが多かった。ところが透過型
液晶装置は、常時光源を利用する消費電力が大きく、電
池寿命が短かかった。このような場合にも本発明の液晶
装置は、透過型はもちろん、反射型、半透過反射型でも
表示が明るく鮮やかであるため、携帯情報機器に利用す
ることが出来る。
05の上側に表示部606、下側に入力部607が設け
られる。また表示部の前面にはタッチ・キーを設けるこ
とが多い。通常のタッチ・キーは表面反射が多いため、
表示が見づらい。従って、従来は携帯型と言えども透過
型液晶装置を利用することが多かった。ところが透過型
液晶装置は、常時光源を利用する消費電力が大きく、電
池寿命が短かかった。このような場合にも本発明の液晶
装置は、透過型はもちろん、反射型、半透過反射型でも
表示が明るく鮮やかであるため、携帯情報機器に利用す
ることが出来る。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、斜
め方向から入射した光に対しても高い偏光度が得られる
反射偏光子を提供することが出来る。また本発明は、視
角が広く明るい液晶装置、消費電力の小さい電子機器を
提供することが出来る。
め方向から入射した光に対しても高い偏光度が得られる
反射偏光子を提供することが出来る。また本発明は、視
角が広く明るい液晶装置、消費電力の小さい電子機器を
提供することが出来る。
【図1】本発明の実施例1における反射偏光子の、構造
の要部を示す図である。
の要部を示す図である。
【図2】本発明の実施例1における反射偏光子を構成す
る2種類の層の屈折率特性を示す図である。
る2種類の層の屈折率特性を示す図である。
【図3】本発明の実施例1における反射偏光子の、偏光
度の入射角依存性を示す図である。
度の入射角依存性を示す図である。
【図4】本発明の実施例2における液晶装置の、構造の
要部を示す図である。
要部を示す図である。
【図5】本発明の実施例3における液晶装置の、構造の
要部を示す図である。
要部を示す図である。
【図6】本発明の実施例4における電子機器の、外観を
示す図である。(a)携帯電話、(b)ウォッチ、
(c)携帯情報機器。
示す図である。(a)携帯電話、(b)ウォッチ、
(c)携帯情報機器。
101 光弾性率が大きい材料を延伸した層 102 光弾性率が小さい材料を延伸した層 103 直交座標系、x軸方向が延伸方向 201 層101の屈折率楕円体 202 層102の屈折率楕円体 211 層101の面内で主たる延伸方向と平行な方向
の屈折率nx 212 層101の面内で主たる延伸方向と直角な方向
の屈折率ny 213 層101の膜厚方向の屈折率nz 221 層102の面内で主たる延伸方向と平行な方向
の屈折率nx 222 層102の面内で主たる延伸方向と直角な方向
の屈折率ny 223 層102の膜厚方向の屈折率nz 231 x−y平面(反射偏光子表面と平行な面) 232 x−z平面(反射偏光子の延伸方向と膜厚方向
を両方含む面) 233 y−z平面(反射偏光子の延伸方向と直角な方
向と膜厚方向を両方含む面) 241 x−z平面内で斜めから入射した光 242 y−z平面内で斜めから入射した光
の屈折率nx 212 層101の面内で主たる延伸方向と直角な方向
の屈折率ny 213 層101の膜厚方向の屈折率nz 221 層102の面内で主たる延伸方向と平行な方向
の屈折率nx 222 層102の面内で主たる延伸方向と直角な方向
の屈折率ny 223 層102の膜厚方向の屈折率nz 231 x−y平面(反射偏光子表面と平行な面) 232 x−z平面(反射偏光子の延伸方向と膜厚方向
を両方含む面) 233 y−z平面(反射偏光子の延伸方向と直角な方
向と膜厚方向を両方含む面) 241 x−z平面内で斜めから入射した光 242 y−z平面内で斜めから入射した光
Claims (4)
- 【請求項1】面内に屈折率異方性を有する第一の層と面
内に屈折率異方性を有しない第二の層を交互に多数積層
して構成されることを特徴とする反射偏光子であって、
前記各層の3つの主屈折率nx、ny、nzの内、膜厚
方向の屈折率nzと面内で延伸方向に直角な方向の屈折
率nyの比が、前記両層で互いに等しいことを特徴とす
る反射偏光子。 - 【請求項2】少なくとも、所定の直線偏光成分を吸収し
残りの偏光成分を透過する偏光板と、透明電極を備えた
一対の基板間に液晶組成物を挟んで成る液晶セルと、請
求項1記載の反射偏光子と、光吸収板とを備え、これら
を前記の順に配置したことを特徴とする液晶装置。 - 【請求項3】少なくとも、所定の直線偏光成分を吸収し
残りの偏光成分を透過する偏光板と、透明電極を備えた
一対の基板間に液晶組成物を挟んで成る液晶セルと、請
求項1記載の反射偏光子と、バックライトとを備え、こ
れらを前記の順に配置したことを特徴とする液晶装置。 - 【請求項4】請求項2または請求項3記載の液晶装置
を、表示部として備えたことを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9306173A JPH11142646A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 反射偏光子、液晶装置及び電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9306173A JPH11142646A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 反射偏光子、液晶装置及び電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11142646A true JPH11142646A (ja) | 1999-05-28 |
Family
ID=17953927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9306173A Withdrawn JPH11142646A (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 反射偏光子、液晶装置及び電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11142646A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000034821A1 (fr) * | 1998-12-09 | 2000-06-15 | Citizen Watch Co.,Ltd. | Affichage a cristaux liquides |
WO2006092878A1 (en) * | 2005-03-02 | 2006-09-08 | Nitto Denko Corporation | Liquid crystal display panel with improved image contrast |
KR20110002047A (ko) * | 2008-03-31 | 2011-01-06 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 | 최적화된 이득을 갖는 낮은 층 총수의 반사 편광기 |
JP2014506337A (ja) * | 2010-12-10 | 2014-03-13 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | グレアを低減するグレージング物品 |
-
1997
- 1997-11-07 JP JP9306173A patent/JPH11142646A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000034821A1 (fr) * | 1998-12-09 | 2000-06-15 | Citizen Watch Co.,Ltd. | Affichage a cristaux liquides |
US6577361B1 (en) | 1998-12-09 | 2003-06-10 | Citizen Watch Co., Ltd. | Liquid crystal display |
US7456915B2 (en) | 2004-03-26 | 2008-11-25 | Nitto Denko Corporation | Liquid crystal display panel with broadband interference polarizers |
US7911557B2 (en) | 2004-03-26 | 2011-03-22 | Nitto Denko Corporation | Liquid crystal display panel |
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