JPH11141126A - 逆打ち工法における打ち継ぎ部の処理方法 - Google Patents
逆打ち工法における打ち継ぎ部の処理方法Info
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- JPH11141126A JPH11141126A JP9320445A JP32044597A JPH11141126A JP H11141126 A JPH11141126 A JP H11141126A JP 9320445 A JP9320445 A JP 9320445A JP 32044597 A JP32044597 A JP 32044597A JP H11141126 A JPH11141126 A JP H11141126A
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- 238000003672 processing method Methods 0.000 title description 3
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Landscapes
- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 逆打ち工法において、先打ちコンクリート壁
の下端と立上りコンクリート壁の上端との打ち継ぎ部の
処理を簡略化すること。 【解決手段】 1階の床6と先打ちコンクリート壁8が
構築されたならば、床6を支保工として床6の下方の根
切りが行われ、地下1階の床と立上がりコンクリート壁
12が作られる。立上がりコンクリート壁12は、山留
め壁4と型枠20の間の空間に鉄筋18を配筋した後、
この空間にコンクリートが打設されることで形成され
る。これにより先打ちコンクリート壁8の下端と立上り
コンクリート壁12の上端との間に隙間Sが生じる。次
に、隙間Sを清掃し、隙間Sに吹き付け機22を用いて
そのノズル2202から含水率の小さいコンクリートを
吹き付け、隙間Sを充填する。そして、コンクリートの
表面を定規で均し、コテで押え仕上げを行なう。
の下端と立上りコンクリート壁の上端との打ち継ぎ部の
処理を簡略化すること。 【解決手段】 1階の床6と先打ちコンクリート壁8が
構築されたならば、床6を支保工として床6の下方の根
切りが行われ、地下1階の床と立上がりコンクリート壁
12が作られる。立上がりコンクリート壁12は、山留
め壁4と型枠20の間の空間に鉄筋18を配筋した後、
この空間にコンクリートが打設されることで形成され
る。これにより先打ちコンクリート壁8の下端と立上り
コンクリート壁12の上端との間に隙間Sが生じる。次
に、隙間Sを清掃し、隙間Sに吹き付け機22を用いて
そのノズル2202から含水率の小さいコンクリートを
吹き付け、隙間Sを充填する。そして、コンクリートの
表面を定規で均し、コテで押え仕上げを行なう。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床を構築した後、こ
の床を支保工として地下の根切りを行なって地下の躯体
を構築していく逆打ち工法における打ち継ぎ部の処理方
法に関する。
の床を支保工として地下の根切りを行なって地下の躯体
を構築していく逆打ち工法における打ち継ぎ部の処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一階床を構築した後、この床を支保工と
して地下の根切りを行なって地下階の躯体を構築してい
く逆打ち工法では、床の下方で地下の根切りの後に形成
される立上りコンクリート壁は、型枠内においてその上
方からコンクリートを打設するので、先打ちコンクリー
ト壁(床の構築と共に床の周囲に形成されるコンクリー
ト壁)の下端と、立上りコンクリート壁の上端との間に
は10cm〜20cm程度の隙間が生じる。一方、建物
が完成された後は、コンクリート壁は地上階の重量を受
け、また、地下階及び地上階の建物を支える基本的な躯
体要素の一つとして機能する。そのため、先打ちコンク
リート壁の下端と、立上りコンクリート壁の上端との打
ち継ぎ部は、双方が確実に連結され一体化されている必
要があり、逆打ち工法においてコンクリート壁の打ち継
ぎ部の処理は極めて重要となる。
して地下の根切りを行なって地下階の躯体を構築してい
く逆打ち工法では、床の下方で地下の根切りの後に形成
される立上りコンクリート壁は、型枠内においてその上
方からコンクリートを打設するので、先打ちコンクリー
ト壁(床の構築と共に床の周囲に形成されるコンクリー
ト壁)の下端と、立上りコンクリート壁の上端との間に
は10cm〜20cm程度の隙間が生じる。一方、建物
が完成された後は、コンクリート壁は地上階の重量を受
け、また、地下階及び地上階の建物を支える基本的な躯
体要素の一つとして機能する。そのため、先打ちコンク
リート壁の下端と、立上りコンクリート壁の上端との打
ち継ぎ部は、双方が確実に連結され一体化されている必
要があり、逆打ち工法においてコンクリート壁の打ち継
ぎ部の処理は極めて重要となる。
【0003】このコンクリート壁の打ち継ぎ部の処理
は、従来、次のように行われている。まず、先打ちコン
クリート壁の下端の表面と、立上りコンクリート壁の上
端の表面との間にわたり型枠板を取り付け、先打ちコン
クリート壁の下端と立上りコンクリート壁の上端との隙
間を塞ぐ。なお、この型枠板の下端には注入口が設けら
れ、上端には空気抜き孔が設けられている。次に、前記
空気抜き孔から空気を排出しつつ注入口から前記隙間に
無収縮モルタルを注入し、所定の充填圧力をかけて無収
縮モルタルで隙間を充填する。
は、従来、次のように行われている。まず、先打ちコン
クリート壁の下端の表面と、立上りコンクリート壁の上
端の表面との間にわたり型枠板を取り付け、先打ちコン
クリート壁の下端と立上りコンクリート壁の上端との隙
間を塞ぐ。なお、この型枠板の下端には注入口が設けら
れ、上端には空気抜き孔が設けられている。次に、前記
空気抜き孔から空気を排出しつつ注入口から前記隙間に
無収縮モルタルを注入し、所定の充填圧力をかけて無収
縮モルタルで隙間を充填する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の処理方法では、隙間に無収縮モルタルを充填
するために、型枠板の取り付け、取り外し作業を要し、
それらの作業が面倒であるという不具合があった。ま
た、無収縮モルタルの充填時の圧力管理が難しいという
不具合があった。すなわち、充填圧力が大きすぎると、
型枠が変形する(はらむ)。また、充填圧力が小さいと
無収縮モルタルが十分にいきわたらず、無収縮モルタル
と先打ちコンクリート壁との間に隙間が生じる。更に、
従来の処理方法では、無収縮モルタルの充填時に空気を
巻き込み、無収縮モルタルと先打ちコンクリ−ト壁との
間に気泡が生じるという不具合もあった。本発明は前記
事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、
先打ちコンクリート壁の下端と立上りコンクリート壁の
上端との打ち継ぎ部の処理を簡略化でき、しかも、双方
のコンクリート壁を確実に一体化できる逆打ち工法にお
ける打ち継ぎ部の処理方法を提供することにある。
うな従来の処理方法では、隙間に無収縮モルタルを充填
するために、型枠板の取り付け、取り外し作業を要し、
それらの作業が面倒であるという不具合があった。ま
た、無収縮モルタルの充填時の圧力管理が難しいという
不具合があった。すなわち、充填圧力が大きすぎると、
型枠が変形する(はらむ)。また、充填圧力が小さいと
無収縮モルタルが十分にいきわたらず、無収縮モルタル
と先打ちコンクリート壁との間に隙間が生じる。更に、
従来の処理方法では、無収縮モルタルの充填時に空気を
巻き込み、無収縮モルタルと先打ちコンクリ−ト壁との
間に気泡が生じるという不具合もあった。本発明は前記
事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、
先打ちコンクリート壁の下端と立上りコンクリート壁の
上端との打ち継ぎ部の処理を簡略化でき、しかも、双方
のコンクリート壁を確実に一体化できる逆打ち工法にお
ける打ち継ぎ部の処理方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、床を構築した後、この床を支保工として地下
の根切りを行ない地下の躯体を構築していく逆打ち工法
において、床の構築と共に床の周囲に形成される先打ち
コンクリート壁の下端と、床の下方で地下の根切りの後
に形成される立上がりコンクリート壁の上端との間の隙
間に、含水率の小さいコンクリートを吹き付けて充填
し、この吹き付けられたコンクリートの表面をコテで仕
上げるようにしたことを特徴とする。また、本発明は、
前記吹き付けるコンクリートの骨材として粒径が1〜2
mm程度のものが用いられることを特徴とする。
本発明は、床を構築した後、この床を支保工として地下
の根切りを行ない地下の躯体を構築していく逆打ち工法
において、床の構築と共に床の周囲に形成される先打ち
コンクリート壁の下端と、床の下方で地下の根切りの後
に形成される立上がりコンクリート壁の上端との間の隙
間に、含水率の小さいコンクリートを吹き付けて充填
し、この吹き付けられたコンクリートの表面をコテで仕
上げるようにしたことを特徴とする。また、本発明は、
前記吹き付けるコンクリートの骨材として粒径が1〜2
mm程度のものが用いられることを特徴とする。
【0006】本発明によれば、先打ちコンクリート壁の
下端と、立上りコンクリート壁の上端との間の隙間に含
水率の小さいコンクリートを吹き付けるという簡単な作
業で、双方のコンクリート壁を効率良く連結し一体化す
ることができる。また、含水率の小さいコンクリートを
隙間に充填するので、表面だれや、ブリージング、コン
クリートの沈降も生じない。また、含水率の小さいコン
クリートは気泡を巻き込むこともなく、コンクリート壁
の強度上も有利となる。
下端と、立上りコンクリート壁の上端との間の隙間に含
水率の小さいコンクリートを吹き付けるという簡単な作
業で、双方のコンクリート壁を効率良く連結し一体化す
ることができる。また、含水率の小さいコンクリートを
隙間に充填するので、表面だれや、ブリージング、コン
クリートの沈降も生じない。また、含水率の小さいコン
クリートは気泡を巻き込むこともなく、コンクリート壁
の強度上も有利となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は先打ちコンクリート壁の下
端と立上がりコンクリート壁の上端との間の隙間にコン
クリートを吹き付ける状態の説明図、図2は隙間がコン
クリートにより充填されコテにより表面が仕上げられた
状態の説明図を示す。2は地中、4はH形鋼からなる山
留め壁であり、逆打ち工法では、まず、山留め壁4の内
側で1階の床6とその周囲から下方へ突出する壁8を施
工する。1階の壁8、すなわち先打ちコンクリート壁8
を施工するに際しては、山留め壁4に対向しセパレータ
ー16を介して型枠が配置され、山留め壁4と型枠の間
の空間に鉄筋18を配筋した後、コンクリートが打設さ
れることで形成される。
を参照して説明する。図1は先打ちコンクリート壁の下
端と立上がりコンクリート壁の上端との間の隙間にコン
クリートを吹き付ける状態の説明図、図2は隙間がコン
クリートにより充填されコテにより表面が仕上げられた
状態の説明図を示す。2は地中、4はH形鋼からなる山
留め壁であり、逆打ち工法では、まず、山留め壁4の内
側で1階の床6とその周囲から下方へ突出する壁8を施
工する。1階の壁8、すなわち先打ちコンクリート壁8
を施工するに際しては、山留め壁4に対向しセパレータ
ー16を介して型枠が配置され、山留め壁4と型枠の間
の空間に鉄筋18を配筋した後、コンクリートが打設さ
れることで形成される。
【0008】1階の床6と先打ちコンクリート壁8が構
築されたならば、床6を支保工として床6の下方の根切
りが行われ、次に、地下1階の床と壁12が作られる。
壁12、すなわち立上がりコンクリート壁12は、山留
め壁4に対向しセパレーター16を介して型枠20が配
置され、山留め壁4と型枠20の間の空間に鉄筋18を
配筋した後、この空間に上方からコンクリートが打設さ
れることで形成される。これにより先打ちコンクリート
壁8の下端と、立上りコンクリート壁12の上端との間
には10cm〜20cm程度の隙間Sが生じる。
築されたならば、床6を支保工として床6の下方の根切
りが行われ、次に、地下1階の床と壁12が作られる。
壁12、すなわち立上がりコンクリート壁12は、山留
め壁4に対向しセパレーター16を介して型枠20が配
置され、山留め壁4と型枠20の間の空間に鉄筋18を
配筋した後、この空間に上方からコンクリートが打設さ
れることで形成される。これにより先打ちコンクリート
壁8の下端と、立上りコンクリート壁12の上端との間
には10cm〜20cm程度の隙間Sが生じる。
【0009】そして、本実施の形態では、まず前記隙間
Sを清掃し、次に、前記隙間Sに吹き付け機22を用い
てそのノズル2202からコンクリートを吹き付け、隙
間Sを充填する。隙間Sをコンクリートで充填したなら
ば、コンクリートの表面を定規で均し、コテで押え仕上
げを行ない、コンクリートが硬化した後、図2に示すよ
うに、先打ちコンクリート壁8の下端と、立上りコンク
リート壁12の上端との間の隙間Sは吹き付けコンクリ
ートにより連結され一体化される。なお、図2において
符号24は、隙間Sに充填されその表面が仕上げられた
コンクリートを示す。
Sを清掃し、次に、前記隙間Sに吹き付け機22を用い
てそのノズル2202からコンクリートを吹き付け、隙
間Sを充填する。隙間Sをコンクリートで充填したなら
ば、コンクリートの表面を定規で均し、コテで押え仕上
げを行ない、コンクリートが硬化した後、図2に示すよ
うに、先打ちコンクリート壁8の下端と、立上りコンク
リート壁12の上端との間の隙間Sは吹き付けコンクリ
ートにより連結され一体化される。なお、図2において
符号24は、隙間Sに充填されその表面が仕上げられた
コンクリートを示す。
【0010】この場合、使用するコンクリートとしては
含水率の小さいものを用い、表面だれや、ブリージン
グ、コンクリートの沈降が発生しないようにする。ま
た、使用する骨材は、コンクリート壁の強度、コンクリ
ート硬化時の収縮、隙間Sへの充填性を考慮した場合、
約1mm程度のふるいを通過できず、約5mm程度のふ
るいを通過できる大きさのものが好ましく、本実施の形
態では、粒径が1〜2mm程度の骨材が用いられてい
る。
含水率の小さいものを用い、表面だれや、ブリージン
グ、コンクリートの沈降が発生しないようにする。ま
た、使用する骨材は、コンクリート壁の強度、コンクリ
ート硬化時の収縮、隙間Sへの充填性を考慮した場合、
約1mm程度のふるいを通過できず、約5mm程度のふ
るいを通過できる大きさのものが好ましく、本実施の形
態では、粒径が1〜2mm程度の骨材が用いられてい
る。
【0011】このような本実施の形態によれば、先打ち
コンクリート壁8の下端と、立上りコンクリート壁12
の上端との間の隙間Sにコンクリートを吹き付けるとい
う簡単な作業で双方のコンクリート壁8,12を効率良
く連結し一体化することができ、隙間Sに無収縮モルタ
ルを充填するために従来行われていた型枠板の取り付
け、取り外し作業を省略し、作業を簡略化して施工コス
トを低減する上で有利となる。また、含水率の小さいコ
ンクリートを隙間Sに吹き付けて充填するので、表面だ
れや、ブリージング、コンクリートの沈降も生ぜず、従
って、従来のように隙間Sに充填したモルタルの圧力管
理も要せず、施工コストを削減する上でより一層有利と
なる。また、含水率の小さいコンクリートは流動体と固
体の中間の半流動体であり、この半流動体を吹き付ける
ため気泡を巻き込むこともなく、従来のように流動体を
充填する工法とは異なって先打ちコンクリート8の下部
に気泡が生ぜす、コンクリート壁の強度上も有利とな
る。
コンクリート壁8の下端と、立上りコンクリート壁12
の上端との間の隙間Sにコンクリートを吹き付けるとい
う簡単な作業で双方のコンクリート壁8,12を効率良
く連結し一体化することができ、隙間Sに無収縮モルタ
ルを充填するために従来行われていた型枠板の取り付
け、取り外し作業を省略し、作業を簡略化して施工コス
トを低減する上で有利となる。また、含水率の小さいコ
ンクリートを隙間Sに吹き付けて充填するので、表面だ
れや、ブリージング、コンクリートの沈降も生ぜず、従
って、従来のように隙間Sに充填したモルタルの圧力管
理も要せず、施工コストを削減する上でより一層有利と
なる。また、含水率の小さいコンクリートは流動体と固
体の中間の半流動体であり、この半流動体を吹き付ける
ため気泡を巻き込むこともなく、従来のように流動体を
充填する工法とは異なって先打ちコンクリート8の下部
に気泡が生ぜす、コンクリート壁の強度上も有利とな
る。
【0012】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
床を構築した後、この床を支保工として地下の根切りを
行ない地下の躯体を構築していく逆打ち工法において、
床の構築と共に床の周囲に形成される先打ちコンクリー
ト壁の下端と、床の下方で地下の根切りの後に形成され
る立上がりコンクリート壁の上端との間の隙間に、含水
率の小さいコンクリートを吹き付けて充填し、この吹き
付けられたコンクリートの表面をコテで仕上げるように
した。そのため先打ちコンクリート壁の下端と、立上り
コンクリート壁の上端との間の隙間に含水率の小さいコ
ンクリートを吹き付けるという簡単な作業で双方のコン
クリート壁を効率良く連結し一体化することができ、ま
た、含水率の小さいコンクリートを隙間に充填するの
で、表面だれや、ブリージング、コンクリートの沈降も
生ぜず、気泡を巻き込むこともない。従って、逆打ち工
法における打ち継ぎ部の処理を簡略化でき、しかも、双
方のコンクリート壁を確実に一体化することが可能とな
る。
床を構築した後、この床を支保工として地下の根切りを
行ない地下の躯体を構築していく逆打ち工法において、
床の構築と共に床の周囲に形成される先打ちコンクリー
ト壁の下端と、床の下方で地下の根切りの後に形成され
る立上がりコンクリート壁の上端との間の隙間に、含水
率の小さいコンクリートを吹き付けて充填し、この吹き
付けられたコンクリートの表面をコテで仕上げるように
した。そのため先打ちコンクリート壁の下端と、立上り
コンクリート壁の上端との間の隙間に含水率の小さいコ
ンクリートを吹き付けるという簡単な作業で双方のコン
クリート壁を効率良く連結し一体化することができ、ま
た、含水率の小さいコンクリートを隙間に充填するの
で、表面だれや、ブリージング、コンクリートの沈降も
生ぜず、気泡を巻き込むこともない。従って、逆打ち工
法における打ち継ぎ部の処理を簡略化でき、しかも、双
方のコンクリート壁を確実に一体化することが可能とな
る。
【図1】先打ちコンクリート壁の下端と立上がりコンク
リート壁の上端との間の隙間にコンクリートを吹き付け
る状態の説明図である。
リート壁の上端との間の隙間にコンクリートを吹き付け
る状態の説明図である。
【図2】隙間がコンクリートにより充填されコテにより
表面が仕上げられた状態の説明図である。
表面が仕上げられた状態の説明図である。
2 地中 4 山留め壁 6 床 8 先打ちコンクリート壁 12 立上がりコンクリート壁 S 隙間
Claims (2)
- 【請求項1】 床を構築した後、この床を支保工として
地下の根切りを行ない地下の躯体を構築していく逆打ち
工法において、 床の構築と共に床の周囲に形成される先打ちコンクリー
ト壁の下端と、床の下方で地下の根切りの後に形成され
る立上がりコンクリート壁の上端との間の隙間に、含水
率の小さいコンクリートを吹き付けて充填し、この吹き
付けられたコンクリートの表面をコテで仕上げるように
した、 ことを特徴とする逆打ち工法における打ち継ぎ部の処理
方法。 - 【請求項2】 前記吹き付けるコンクリートの骨材とし
て粒径が1〜2mm程度のものが用いられる請求項1記
載の逆打ち工法における打ち継ぎ部の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9320445A JPH11141126A (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | 逆打ち工法における打ち継ぎ部の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9320445A JPH11141126A (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | 逆打ち工法における打ち継ぎ部の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11141126A true JPH11141126A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=18121538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9320445A Pending JPH11141126A (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | 逆打ち工法における打ち継ぎ部の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11141126A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014224457A (ja) * | 2014-09-11 | 2014-12-04 | 大成建設株式会社 | 地下構造物および地下構造物の構築方法 |
CN105862873A (zh) * | 2016-04-13 | 2016-08-17 | 北京建工四建工程建设有限公司 | 深基坑狭窄空间地下防水及外墙结构施工方法 |
JP2021092109A (ja) * | 2019-12-12 | 2021-06-17 | 株式会社大林組 | コンクリート躯体の構築方法及び地中構造物 |
-
1997
- 1997-11-05 JP JP9320445A patent/JPH11141126A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014224457A (ja) * | 2014-09-11 | 2014-12-04 | 大成建設株式会社 | 地下構造物および地下構造物の構築方法 |
CN105862873A (zh) * | 2016-04-13 | 2016-08-17 | 北京建工四建工程建设有限公司 | 深基坑狭窄空间地下防水及外墙结构施工方法 |
JP2021092109A (ja) * | 2019-12-12 | 2021-06-17 | 株式会社大林組 | コンクリート躯体の構築方法及び地中構造物 |
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