JPH11140339A - 不可逆型示温材料 - Google Patents
不可逆型示温材料Info
- Publication number
- JPH11140339A JPH11140339A JP9310239A JP31023997A JPH11140339A JP H11140339 A JPH11140339 A JP H11140339A JP 9310239 A JP9310239 A JP 9310239A JP 31023997 A JP31023997 A JP 31023997A JP H11140339 A JPH11140339 A JP H11140339A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- color
- parts
- solution
- irreversible
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Duplication Or Marking (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 60℃前後で青色または赤色に発色し、例え
ば、缶入り飲料等の温度履歴の管理用として好適で、且
つ保存性に優れ、しかも安全性にも優れた不可逆型示温
材料を提供する。 【解決手段】 支持体上に、無色ないしは淡色の塩基性
染料と呈色剤および熱可融性物質を含有する層を設けた
不可逆型示温材料において、塩基性染料として3−(1
−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)−
3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
4−アザフタリドまたは3,3’−ビス(1−n−オク
チル−2−メチルインドール−3−イル)フタリドを用
い、かつ熱可融性物質として1,2−ジフェノキシエタ
ンおよび/またはシュウ酸ジベンジルエステルを含有せ
しめたことを特徴とする不可逆型示温材料。
ば、缶入り飲料等の温度履歴の管理用として好適で、且
つ保存性に優れ、しかも安全性にも優れた不可逆型示温
材料を提供する。 【解決手段】 支持体上に、無色ないしは淡色の塩基性
染料と呈色剤および熱可融性物質を含有する層を設けた
不可逆型示温材料において、塩基性染料として3−(1
−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)−
3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
4−アザフタリドまたは3,3’−ビス(1−n−オク
チル−2−メチルインドール−3−イル)フタリドを用
い、かつ熱可融性物質として1,2−ジフェノキシエタ
ンおよび/またはシュウ酸ジベンジルエステルを含有せ
しめたことを特徴とする不可逆型示温材料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、缶入り飲
料等の温度履歴を管理するために使用される不可逆型示
温材料に関するものである。
料等の温度履歴を管理するために使用される不可逆型示
温材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】缶入り飲料業界では、例えば、缶コーヒ
ーのキャンペーン用応募ラベルに使用し、消費者が温め
て飲んだかどうかのモニタリングをするため、あるい
は、熱により変質する缶入り飲料の場合、保管の状況が
適切であったか、消費者が誤って温めていないか等を知
るためのインジケーター用として、60℃前後で発色す
る温度管理用示温材料が強く求められている。
ーのキャンペーン用応募ラベルに使用し、消費者が温め
て飲んだかどうかのモニタリングをするため、あるい
は、熱により変質する缶入り飲料の場合、保管の状況が
適切であったか、消費者が誤って温めていないか等を知
るためのインジケーター用として、60℃前後で発色す
る温度管理用示温材料が強く求められている。
【0003】温度履歴を管理する不可逆型示温材料とし
ては、一般に、染料系タイプと無機系タイプが知られて
いる。染料系タイプは、無色ないしは淡色の塩基性染料
と呈色剤との反応を利用し、熱により両発色成分を接触
させて発色させるものであり、比較的安価で、さまざま
な色調が可能であり、かつ安全性にも優れているため、
無機系に比べると非常に有利である。しかし、従来提案
されている染料系タイプの不可逆型示温材料は、その発
色温度が80℃〜140℃程度であったため、缶入り飲
料用としては使用できなかった。
ては、一般に、染料系タイプと無機系タイプが知られて
いる。染料系タイプは、無色ないしは淡色の塩基性染料
と呈色剤との反応を利用し、熱により両発色成分を接触
させて発色させるものであり、比較的安価で、さまざま
な色調が可能であり、かつ安全性にも優れているため、
無機系に比べると非常に有利である。しかし、従来提案
されている染料系タイプの不可逆型示温材料は、その発
色温度が80℃〜140℃程度であったため、缶入り飲
料用としては使用できなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、60
℃前後で青色または赤色に発色し、例えば、缶入り飲料
等の温度履歴の管理用として好適で、且つ保存性に優
れ、しかも安全性にも優れた染料系の不可逆型示温材料
を提供することにある。
℃前後で青色または赤色に発色し、例えば、缶入り飲料
等の温度履歴の管理用として好適で、且つ保存性に優
れ、しかも安全性にも優れた染料系の不可逆型示温材料
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に、
無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤および熱可融性
物質を含有する層を設けた不可逆型示温材料において、
塩基性染料として3−(1−n−オクチル−2−メチル
インドール−3−イル)−3−(4−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−4−アザフタリドまたは3,
3’−ビス(1−n−オクチル−2−メチルインドール
−3−イル)フタリドを用い、かつ熱可融性物質として
1,2−ジフェノキシエタンおよび/またはシュウ酸ジ
ベンジルエステルを含有せしめたことを特徴とする不可
逆型示温材料に係る。
無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤および熱可融性
物質を含有する層を設けた不可逆型示温材料において、
塩基性染料として3−(1−n−オクチル−2−メチル
インドール−3−イル)−3−(4−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−4−アザフタリドまたは3,
3’−ビス(1−n−オクチル−2−メチルインドール
−3−イル)フタリドを用い、かつ熱可融性物質として
1,2−ジフェノキシエタンおよび/またはシュウ酸ジ
ベンジルエステルを含有せしめたことを特徴とする不可
逆型示温材料に係る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、塩基性染料としての3
−(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−4−アザフタリドまたは3,3’−ビス(1−n
−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリ
ドと、熱可融性物質としての1,2−ジフェノキシエタ
ンおよび/またはシュウ酸ジベンジルエステルを選択的
に組み合わせたところに特徴を有する。そして、このよ
うな組み合わせを採用することで、缶入り飲料等の温度
管理用として好適な品質、即ち、60℃前後の温度で鋭
敏に呈色反応を生じ、濃色で鮮明に発色し、しかも未発
色部および発色部の耐熱性,耐湿性,耐光性などの保存
性に優れ、そのうえ安全性にも優れた不可逆型示温材料
を得ているものである。
−(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−4−アザフタリドまたは3,3’−ビス(1−n
−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリ
ドと、熱可融性物質としての1,2−ジフェノキシエタ
ンおよび/またはシュウ酸ジベンジルエステルを選択的
に組み合わせたところに特徴を有する。そして、このよ
うな組み合わせを採用することで、缶入り飲料等の温度
管理用として好適な品質、即ち、60℃前後の温度で鋭
敏に呈色反応を生じ、濃色で鮮明に発色し、しかも未発
色部および発色部の耐熱性,耐湿性,耐光性などの保存
性に優れ、そのうえ安全性にも優れた不可逆型示温材料
を得ているものである。
【0007】本発明において、1,2−ジフェノキシエ
タンおよび/またはシュウ酸ジベンジルエステルの使用
量については、必ずしも限定するものではないが、塩基
性染料100重量部に対して50〜500重量部、好ま
しくは100〜300重量部の範囲で調節される。
タンおよび/またはシュウ酸ジベンジルエステルの使用
量については、必ずしも限定するものではないが、塩基
性染料100重量部に対して50〜500重量部、好ま
しくは100〜300重量部の範囲で調節される。
【0008】本発明は、前記の如く、特定の塩基性染料
と熱可融性物質を使用するものであるが、所望の効果を
損なわない限りにおいて、他の公知の塩基性染料や熱可
融性物質を併用することも可能である。
と熱可融性物質を使用するものであるが、所望の効果を
損なわない限りにおいて、他の公知の塩基性染料や熱可
融性物質を併用することも可能である。
【0009】本発明の示温材料で使用する呈色剤につい
ては各種公知のものが使用でき、例えば、4,4’−イ
ソプロピリデンジフェノール、4,4’−シクロヘキシ
リデンジフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−4−メチルペンタン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,4−ビ
ス〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エ
チル〕ベンゼン、1,3−ビス〔α−メチル−α−
(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’
−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−
イソプロポキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル
−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ
フェニル−4’−ベンジルオキシフェニルスルホン、
3,4−ジヒドロキシフェニル−4’−メチルフェニル
スルホン、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル、
N,N’−ジ−m−クロロフェニルチオ尿素、2,4−
ジヒドロキシ−N−(2’−メトキシフェニル)ベンズ
アミド、N−p−トリルスルホニル−N’−フェニルウ
レア、4,4’−ビス(p−トルエンスルホニルアミノ
カルボニルアミノ)ジフェニルメタン、4−〔2−(p
−メトキシフェノキシ)エトキシ〕サリチル酸の亜鉛
塩、4−〔3−(p−トリルスルホニル)プロポキシ〕
サリチル酸の亜鉛塩、5−〔p−(2−p−メトキシフ
ェノキシエトキシ)クミル〕サリチル酸の亜鉛塩、4−
オクチルオキシアセチルアミノサリチル酸の亜鉛塩等が
挙げられる。なお、必要に応じて2種以上の呈色剤を併
用することもできる。
ては各種公知のものが使用でき、例えば、4,4’−イ
ソプロピリデンジフェノール、4,4’−シクロヘキシ
リデンジフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−4−メチルペンタン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,4−ビ
ス〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エ
チル〕ベンゼン、1,3−ビス〔α−メチル−α−
(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’
−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−
イソプロポキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル
−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ
フェニル−4’−ベンジルオキシフェニルスルホン、
3,4−ジヒドロキシフェニル−4’−メチルフェニル
スルホン、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル、
N,N’−ジ−m−クロロフェニルチオ尿素、2,4−
ジヒドロキシ−N−(2’−メトキシフェニル)ベンズ
アミド、N−p−トリルスルホニル−N’−フェニルウ
レア、4,4’−ビス(p−トルエンスルホニルアミノ
カルボニルアミノ)ジフェニルメタン、4−〔2−(p
−メトキシフェノキシ)エトキシ〕サリチル酸の亜鉛
塩、4−〔3−(p−トリルスルホニル)プロポキシ〕
サリチル酸の亜鉛塩、5−〔p−(2−p−メトキシフ
ェノキシエトキシ)クミル〕サリチル酸の亜鉛塩、4−
オクチルオキシアセチルアミノサリチル酸の亜鉛塩等が
挙げられる。なお、必要に応じて2種以上の呈色剤を併
用することもできる。
【0010】これらの呈色剤のうちでも、融点100〜
200℃の化合物の使用が発色性および未発色部の保存
性の点で好ましく、特に融点120〜160℃の化合物
の使用が好ましい。
200℃の化合物の使用が発色性および未発色部の保存
性の点で好ましく、特に融点120〜160℃の化合物
の使用が好ましい。
【0011】これらの呈色剤の使用量は、使用する呈色
剤の種類に応じて適宜調節すべきものであるが、一般的
には塩基性染料100重量部に対して50〜500重量
部、好ましくは100〜300重量部程度の範囲で調節
される。
剤の種類に応じて適宜調節すべきものであるが、一般的
には塩基性染料100重量部に対して50〜500重量
部、好ましくは100〜300重量部程度の範囲で調節
される。
【0012】示温材料の発色層中には、さらに保存性を
向上させるために、各種公知の保存性改良剤を含有させ
ることも可能である。保存性改良剤としては、具体的に
は例えば下記の化合物が挙げられる。2,2’−メチレ
ンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、
2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビ
ス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シ
クロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェ
ニル)ブタン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−ト
リメチルベンゼン、1−〔α−メチル−α−(4−ヒド
ロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、テトラ
キス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリ
ジニル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレ
ート、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒ
ドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル
酸、4−ベンジルオキシフェニル−4’−(2−メチル
−2,3−エポキシプロピルオキシ)フェニルスルホ
ン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、ビス〔2−ヒドロキシ−3−
(2’H−ベンゾトリアゾール−2’−イル)−5−オ
クチルフェニル〕メタン、2,2’−メチレンビス
(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸のナトリ
ウム塩またはマグネシウム塩等。
向上させるために、各種公知の保存性改良剤を含有させ
ることも可能である。保存性改良剤としては、具体的に
は例えば下記の化合物が挙げられる。2,2’−メチレ
ンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、
2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビ
ス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シ
クロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェ
ニル)ブタン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−ト
リメチルベンゼン、1−〔α−メチル−α−(4−ヒド
ロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、テトラ
キス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリ
ジニル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレ
ート、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒ
ドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル
酸、4−ベンジルオキシフェニル−4’−(2−メチル
−2,3−エポキシプロピルオキシ)フェニルスルホ
ン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、ビス〔2−ヒドロキシ−3−
(2’H−ベンゾトリアゾール−2’−イル)−5−オ
クチルフェニル〕メタン、2,2’−メチレンビス
(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸のナトリ
ウム塩またはマグネシウム塩等。
【0013】これらを含む発色層用塗液は、一般に水を
分散媒体とし、ボールミル、アトライター、サンドミ
ル、コロイドミル等の攪拌・粉砕機により、塩基性染
料、呈色剤、熱可融性物質等を一緒にまたは別々に分散
したものを、混合攪拌することにより調製される。
分散媒体とし、ボールミル、アトライター、サンドミ
ル、コロイドミル等の攪拌・粉砕機により、塩基性染
料、呈色剤、熱可融性物質等を一緒にまたは別々に分散
したものを、混合攪拌することにより調製される。
【0014】かかる塗液中には、通常バインダーとして
デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース,メチルセル
ロース,カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘
導体、ゼラチン、カゼイン、アラビアガム、ポリビニル
アルコール、カルボキシル基変性ポリビニルアルコー
ル,スルホン基変性ポリビニルアルコール,アセトアセ
チル基変性ポリビニルアルコール,シリコン変性ポリビ
ニルアルコール等の各種変性ポリビニルアルコール、ス
チレン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・アクリ
ル酸共重合体塩、スチレン・ブタジエン共重合体エマル
ジョン等が、全固形分の2〜40重量%、好ましくは5
〜25重量%程度配合される。勿論、これらのバインダ
ー類を2種以上併用することもできる。
デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース,メチルセル
ロース,カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘
導体、ゼラチン、カゼイン、アラビアガム、ポリビニル
アルコール、カルボキシル基変性ポリビニルアルコー
ル,スルホン基変性ポリビニルアルコール,アセトアセ
チル基変性ポリビニルアルコール,シリコン変性ポリビ
ニルアルコール等の各種変性ポリビニルアルコール、ス
チレン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・アクリ
ル酸共重合体塩、スチレン・ブタジエン共重合体エマル
ジョン等が、全固形分の2〜40重量%、好ましくは5
〜25重量%程度配合される。勿論、これらのバインダ
ー類を2種以上併用することもできる。
【0015】さらに、塗液中には各種の助剤を添加する
ことができ、かかる助剤としては例えば、ジオクチルス
ルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステル・ナトリ
ウム塩、脂肪酸金属塩等の分散剤、その他消泡剤、蛍光
染料、酸化防止剤等が挙げられる。また、示温材料が記
録機器あるいは記録ヘッドとの接触によってスティッキ
ングを生じないよう塗液中にステアリン酸、ポリエチレ
ン、カルナバロウ、パラフィンワックス、ステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸カルシウム、エステルワックス等の
分散液もしくはエマルジョン等を添加することもでき
る。
ことができ、かかる助剤としては例えば、ジオクチルス
ルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステル・ナトリ
ウム塩、脂肪酸金属塩等の分散剤、その他消泡剤、蛍光
染料、酸化防止剤等が挙げられる。また、示温材料が記
録機器あるいは記録ヘッドとの接触によってスティッキ
ングを生じないよう塗液中にステアリン酸、ポリエチレ
ン、カルナバロウ、パラフィンワックス、ステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸カルシウム、エステルワックス等の
分散液もしくはエマルジョン等を添加することもでき
る。
【0016】加えて、カオリン、クレー、タルク、炭酸
カルシウム、焼成クレー、酸化チタン、珪藻土、微粒子
状無水シリカ、活性白土等の無機顔料あるいは尿素ホル
マリン樹脂フィラー等の有機顔料を添加することもでき
る。
カルシウム、焼成クレー、酸化チタン、珪藻土、微粒子
状無水シリカ、活性白土等の無機顔料あるいは尿素ホル
マリン樹脂フィラー等の有機顔料を添加することもでき
る。
【0017】支持体としては、紙(酸性紙、中性紙)、
プラスチックフィルム、合成紙、あるいはプラスチック
フィルムまたは合成紙をコート紙や上質紙と接着剤を介
して貼り合わせたもの、又は、紙にプラスチックをラミ
ネートしたもの等が使用される。かかるプラスチックフ
ィルムとしては、例えばポリエチレン、ポリエステル、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイ
ロン等のフィルムが挙げられる。また、合成紙として
は、例えばフィルム法あるいはファイバー法で製造され
る合成紙が使用されるが、フィルム法には合成樹脂と充
填剤および添加剤を溶融混練後、押出して成膜化する内
部紙化方式、顔料塗工層を設ける表面塗工方式、表面処
理方式等があり、ファイバー法合成紙には合成パルプ
紙、スパンボンド紙等がある。
プラスチックフィルム、合成紙、あるいはプラスチック
フィルムまたは合成紙をコート紙や上質紙と接着剤を介
して貼り合わせたもの、又は、紙にプラスチックをラミ
ネートしたもの等が使用される。かかるプラスチックフ
ィルムとしては、例えばポリエチレン、ポリエステル、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイ
ロン等のフィルムが挙げられる。また、合成紙として
は、例えばフィルム法あるいはファイバー法で製造され
る合成紙が使用されるが、フィルム法には合成樹脂と充
填剤および添加剤を溶融混練後、押出して成膜化する内
部紙化方式、顔料塗工層を設ける表面塗工方式、表面処
理方式等があり、ファイバー法合成紙には合成パルプ
紙、スパンボンド紙等がある。
【0018】発色層の形成方法については特に限定され
るものではなく、従来から周知慣用の技術に従って形成
することができ、例えばバーコーティング、エアーナイ
フコーティング、ロッドブレードコーティング、ピュア
ブレードコーティング、ショートドウェルコーティン
グ、カーテンコーティング等により塗液を支持体の全面
に塗布・乾燥して形成する方法、印刷方式により部分的
あるいは所望のパターンや文字等の形に発色層を形成す
る方法などが挙げられる。なお、支持体としてプラスチ
ックフィルムを使用する場合には、表面にコロナ放電、
電子線照射等の処理を施し、塗布効率を高めることもで
きる。また塗液の塗布量についても特に限定されるもの
ではないが、通常、2〜10g/m2 、好ましくは3〜
7g/m2の範囲で調節される。
るものではなく、従来から周知慣用の技術に従って形成
することができ、例えばバーコーティング、エアーナイ
フコーティング、ロッドブレードコーティング、ピュア
ブレードコーティング、ショートドウェルコーティン
グ、カーテンコーティング等により塗液を支持体の全面
に塗布・乾燥して形成する方法、印刷方式により部分的
あるいは所望のパターンや文字等の形に発色層を形成す
る方法などが挙げられる。なお、支持体としてプラスチ
ックフィルムを使用する場合には、表面にコロナ放電、
電子線照射等の処理を施し、塗布効率を高めることもで
きる。また塗液の塗布量についても特に限定されるもの
ではないが、通常、2〜10g/m2 、好ましくは3〜
7g/m2の範囲で調節される。
【0019】さらに発色層上に、接着剤、滑剤、顔料等
から構成される保護層を設けることで、より保存性や印
刷適性等を高めた示温材料を得ることができる。保護層
に使用される接着剤の具体例としては、例えば各種鹸化
度のポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリ
ビニルアルコール、カルボキシル基変性ポリビニルアル
コール、シリコン変性ポリビニルアルコール等のポリビ
ニルアルコール類、アクリル樹脂、ポリウレタン系樹脂
などが挙げられる。また、これらの接着剤は、保護層の
全固形量に対して10〜95重量%、好ましくは30〜
90重量%の範囲で調節するのが望ましい。なお、保護
層の塗布量としては、乾燥重量で0.5〜10g/
m2 、好ましくは1〜7g/m2 程度の範囲で調節され
る。
から構成される保護層を設けることで、より保存性や印
刷適性等を高めた示温材料を得ることができる。保護層
に使用される接着剤の具体例としては、例えば各種鹸化
度のポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリ
ビニルアルコール、カルボキシル基変性ポリビニルアル
コール、シリコン変性ポリビニルアルコール等のポリビ
ニルアルコール類、アクリル樹脂、ポリウレタン系樹脂
などが挙げられる。また、これらの接着剤は、保護層の
全固形量に対して10〜95重量%、好ましくは30〜
90重量%の範囲で調節するのが望ましい。なお、保護
層の塗布量としては、乾燥重量で0.5〜10g/
m2 、好ましくは1〜7g/m2 程度の範囲で調節され
る。
【0020】さらに保護層上に、高光沢を付与する等の
目的のために水溶性樹脂、水分散性樹脂、電子線硬化性
樹脂または紫外線硬化性樹脂を含む層を設けることも可
能であり、支持体の裏面に保護層を設けたり、支持体上
に下塗り層を設けることもできる。また、示温材料の支
持体裏面に粘着剤処理を施し、粘着ラベルに加工する
等、感熱記録体製造分野における各種の公知技術を応用
し、適宜付加し得るものである。
目的のために水溶性樹脂、水分散性樹脂、電子線硬化性
樹脂または紫外線硬化性樹脂を含む層を設けることも可
能であり、支持体の裏面に保護層を設けたり、支持体上
に下塗り層を設けることもできる。また、示温材料の支
持体裏面に粘着剤処理を施し、粘着ラベルに加工する
等、感熱記録体製造分野における各種の公知技術を応用
し、適宜付加し得るものである。
【0021】粘着ラベル加工する際の粘着剤層は、剥離
シートの剥離層上に形成後、支持体裏面に転移させる
か、または支持体の裏面側に直接塗布・乾燥して形成さ
れる。粘着剤層の塗布量は乾燥重量で3〜50g/
m2 、好ましくは5〜30g/m2程度である。
シートの剥離層上に形成後、支持体裏面に転移させる
か、または支持体の裏面側に直接塗布・乾燥して形成さ
れる。粘着剤層の塗布量は乾燥重量で3〜50g/
m2 、好ましくは5〜30g/m2程度である。
【0022】かかる粘着剤層には、各種公知のゴム系粘
着剤、単量体成分としてブチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートを含むアクリ
ル樹脂系粘着剤が主成分として含有される。ゴム系粘着
剤の具体例としては、例えば天然ゴム、イソプロピレン
ゴム、スチレン・ブタジエンブロック共重合体、スチレ
ン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、ブチルゴ
ム、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック
共重合体、ポリイソブチレン、ポリビニルイソブチルエ
ーテル、クロロプレンゴム、ニトリルゴム等が挙げられ
る。
着剤、単量体成分としてブチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートを含むアクリ
ル樹脂系粘着剤が主成分として含有される。ゴム系粘着
剤の具体例としては、例えば天然ゴム、イソプロピレン
ゴム、スチレン・ブタジエンブロック共重合体、スチレ
ン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、ブチルゴ
ム、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック
共重合体、ポリイソブチレン、ポリビニルイソブチルエ
ーテル、クロロプレンゴム、ニトリルゴム等が挙げられ
る。
【0023】更に、粘着剤層には、ロジン等の天然樹
脂、変性ロジン、ロジンおよび変性ロジンの誘導体、ポ
リテルペン系樹脂、テルペン変性体、脂肪族系炭化水素
樹脂、シクロペンタジエン系樹脂、芳香族石油系樹脂、
フェノール系樹脂、アルキル−フェノール−アセチレン
系樹脂、クロマン・インデン樹脂、ビニルトルエン・α
−メチルスチレン共重合体等の粘着付与剤、および老化
防止剤、安定剤、充填剤等を必要に応じて添加すること
ができる。これらの助剤は、必要に応じて2種以上を併
用することもできる。
脂、変性ロジン、ロジンおよび変性ロジンの誘導体、ポ
リテルペン系樹脂、テルペン変性体、脂肪族系炭化水素
樹脂、シクロペンタジエン系樹脂、芳香族石油系樹脂、
フェノール系樹脂、アルキル−フェノール−アセチレン
系樹脂、クロマン・インデン樹脂、ビニルトルエン・α
−メチルスチレン共重合体等の粘着付与剤、および老化
防止剤、安定剤、充填剤等を必要に応じて添加すること
ができる。これらの助剤は、必要に応じて2種以上を併
用することもできる。
【0024】本発明の不可逆型示温材料は、前記の如
く、60℃前後の温度で感度良く呈色反応を生じて濃色
に発色し、しかも未発色部および発色部の保存性に優
れ、そのうえ安全性の点でも優れており、缶入り飲料等
の温度管理用としてのみならず、幅広い用途に使用しう
るものである。
く、60℃前後の温度で感度良く呈色反応を生じて濃色
に発色し、しかも未発色部および発色部の保存性に優
れ、そのうえ安全性の点でも優れており、缶入り飲料等
の温度管理用としてのみならず、幅広い用途に使用しう
るものである。
【0025】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ重量部
および重量%を示す。
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ重量部
および重量%を示す。
【0026】実施例1 A液調製 3−(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3−
イル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェ
ニル)−4−アザフタリド10部、メチルセルロースの
5%水溶液5部、および水15部からなる組成物をサン
ドミルで平均粒径が1.0μmとなるまで粉砕した。
イル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェ
ニル)−4−アザフタリド10部、メチルセルロースの
5%水溶液5部、および水15部からなる組成物をサン
ドミルで平均粒径が1.0μmとなるまで粉砕した。
【0027】B液調製 シュウ酸ジベンジルエステル15部、メチルセルロース
の5%水溶液7部、および水28部からなる組成物をサ
ンドミルで平均粒径が1.5μmとなるまで粉砕した。
の5%水溶液7部、および水28部からなる組成物をサ
ンドミルで平均粒径が1.5μmとなるまで粉砕した。
【0028】C液調製 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスル
ホン20部、メチルセルロースの5%水溶液10部、お
よび水30部からなる組成物をサンドミルで平均粒径が
1.4μmとなるまで粉砕した。
ホン20部、メチルセルロースの5%水溶液10部、お
よび水30部からなる組成物をサンドミルで平均粒径が
1.4μmとなるまで粉砕した。
【0029】示温材料の調製 A液30部、B液50部、C液60部、10%ポリビニ
ルアルコール水溶液150部、および炭酸カルシウム1
0部を混合攪拌し、発色層用塗液を得た。得られた塗液
を厚さ80μmの合成紙〔商品名:ユポFPG#80,
王子油化社製〕上に乾燥重量が4g/m2 となるように
塗布・乾燥して青色に発色する示温材料を得た。
ルアルコール水溶液150部、および炭酸カルシウム1
0部を混合攪拌し、発色層用塗液を得た。得られた塗液
を厚さ80μmの合成紙〔商品名:ユポFPG#80,
王子油化社製〕上に乾燥重量が4g/m2 となるように
塗布・乾燥して青色に発色する示温材料を得た。
【0030】示温ラベルの調製 アクリル系粘着剤(商品名:アロセット8600,固形
分濃度45%,日本触媒社製)100部、架橋剤(商品
名:コロネートL−55E,日本触媒社製)0.25
部、およびトルエン125部を混合・攪拌して得られた
塗液を市販の剥離紙上にリバースロールコーターで乾燥
後の塗布量が15g/m2 となるように塗布乾燥した
後、上記で得た示温材料の裏面側と粘着剤層が接触する
ようにして貼り合わせて、青色に発色する示温ラベルを
得た。
分濃度45%,日本触媒社製)100部、架橋剤(商品
名:コロネートL−55E,日本触媒社製)0.25
部、およびトルエン125部を混合・攪拌して得られた
塗液を市販の剥離紙上にリバースロールコーターで乾燥
後の塗布量が15g/m2 となるように塗布乾燥した
後、上記で得た示温材料の裏面側と粘着剤層が接触する
ようにして貼り合わせて、青色に発色する示温ラベルを
得た。
【0031】実施例2 B液調製においてシュウ酸ジベンジルエステルの代わり
に1,2−ジフェノキシエタンを使用した以外は、実施
例1と同様にして青色に発色する示温ラベルを得た。
に1,2−ジフェノキシエタンを使用した以外は、実施
例1と同様にして青色に発色する示温ラベルを得た。
【0032】実施例3 C液調製において4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキ
シジフェニルスルホンの代わりにビス(3−アリル−4
−ヒドロキシフェニル)スルホンを用いた以外は、実施
例1と同様にして青色に発色する示温ラベルを得た。
シジフェニルスルホンの代わりにビス(3−アリル−4
−ヒドロキシフェニル)スルホンを用いた以外は、実施
例1と同様にして青色に発色する示温ラベルを得た。
【0033】実施例4 C液調製において4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキ
シジフェニルスルホンの代わりにビス(3−アリル−4
−ヒドロキシフェニル)スルホンを用いた以外は、実施
例2と同様にして青色に発色する示温ラベルを得た。
シジフェニルスルホンの代わりにビス(3−アリル−4
−ヒドロキシフェニル)スルホンを用いた以外は、実施
例2と同様にして青色に発色する示温ラベルを得た。
【0034】比較例1 A液調製において3−(1−n−オクチル−2−メチル
インドール−3−イル)−3−(4−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−4−アザフタリドの代わりに
3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリドを用いた以外は、実施例1と同様
にして青色に発色する示温ラベルを得た。
インドール−3−イル)−3−(4−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−4−アザフタリドの代わりに
3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリドを用いた以外は、実施例1と同様
にして青色に発色する示温ラベルを得た。
【0035】比較例2 B液調製においてシュウ酸ジベンジルエステルの代わり
に1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタンを用いた
以外は、実施例1と同様にして青色に発色する示温ラベ
ルを得た。
に1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタンを用いた
以外は、実施例1と同様にして青色に発色する示温ラベ
ルを得た。
【0036】比較例3 B液調製においてシュウ酸ジベンジルエステルの代わり
にフタル酸ジフェニルを用いた以外は、実施例1と同様
にして青色に発色する示温ラベルを得た。
にフタル酸ジフェニルを用いた以外は、実施例1と同様
にして青色に発色する示温ラベルを得た。
【0037】かくして得られた7種類の青色に発色する
示温ラベルについて、以下の評価を行い、得られた結果
を表1に示した。
示温ラベルについて、以下の評価を行い、得られた結果
を表1に示した。
【0038】〔発色性〕示温ラベルを60℃および80
℃の環境下でそれぞれ30分放置した後、室温に戻し、
発色層の発色濃度をマクベス濃度計〔RD−914型,
ブルーフィルター使用,マクベス社製〕にて測定した。
℃の環境下でそれぞれ30分放置した後、室温に戻し、
発色層の発色濃度をマクベス濃度計〔RD−914型,
ブルーフィルター使用,マクベス社製〕にて測定した。
【0039】〔保存性〕未処理の示温ラベルおよび上記
60℃で処理した示温ラベルを、40℃,90%RHの
環境下で24時間放置後(耐湿性)、50℃の環境下で
24時間放置後(耐熱性)、直射日光に5時間曝した後
(耐光性)のそれぞれについて、発色層の濃度をマクベ
ス濃度計にて測定した。
60℃で処理した示温ラベルを、40℃,90%RHの
環境下で24時間放置後(耐湿性)、50℃の環境下で
24時間放置後(耐熱性)、直射日光に5時間曝した後
(耐光性)のそれぞれについて、発色層の濃度をマクベ
ス濃度計にて測定した。
【0040】
【表1】
【0041】実施例5 D液調製 3,3’−ビス(1−n−オクチル−2−メチルインド
ール−3−イル)フタリド10部、メチルセルロースの
5%水溶液5部、および水15部からなる組成物をサン
ドミルで平均粒径が1.0μmとなるまで粉砕した。
ール−3−イル)フタリド10部、メチルセルロースの
5%水溶液5部、および水15部からなる組成物をサン
ドミルで平均粒径が1.0μmとなるまで粉砕した。
【0042】示温材料の調製 D液30部、B液50部、C液60部、10%ポリビニ
ルアルコール水溶液150部、および炭酸カルシウム1
0部を混合攪拌し、発色層用塗液を得た。得られた塗液
を厚さ80μmの合成紙〔商品名:ユポFPG#80,
王子油化社製〕上に乾燥重量が4g/m2 となるように
塗布・乾燥して赤色に発色する示温材料を得た。
ルアルコール水溶液150部、および炭酸カルシウム1
0部を混合攪拌し、発色層用塗液を得た。得られた塗液
を厚さ80μmの合成紙〔商品名:ユポFPG#80,
王子油化社製〕上に乾燥重量が4g/m2 となるように
塗布・乾燥して赤色に発色する示温材料を得た。
【0043】示温ラベルの調製 実施例1の示温ラベルの調製において、上記で得た示
温材料を使用した以外は、実施例1と同様にして赤色に
発色する示温ラベルを得た。
温材料を使用した以外は、実施例1と同様にして赤色に
発色する示温ラベルを得た。
【0044】実施例6 B液調製においてシュウ酸ジベンジルエステルの代わり
に1,2−ジフェノキシエタンを用いた以外は、実施例
5と同様にして赤色に発色する示温ラベルを得た。
に1,2−ジフェノキシエタンを用いた以外は、実施例
5と同様にして赤色に発色する示温ラベルを得た。
【0045】実施例7 C液調製において4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキ
シジフェニルスルホンの代わりにビス(3−アリル−4
−ヒドロキシフェニル)スルホンを用いた以外は、実施
例5と同様にして赤色に発色する示温ラベルを得た。
シジフェニルスルホンの代わりにビス(3−アリル−4
−ヒドロキシフェニル)スルホンを用いた以外は、実施
例5と同様にして赤色に発色する示温ラベルを得た。
【0046】実施例8 C液調製において4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキ
シジフェニルスルホンの代わりにビス(3−アリル−4
−ヒドロキシフェニル)スルホンを用いた以外は、実施
例6と同様にして赤色に発色する示温ラベルを得た。
シジフェニルスルホンの代わりにビス(3−アリル−4
−ヒドロキシフェニル)スルホンを用いた以外は、実施
例6と同様にして赤色に発色する示温ラベルを得た。
【0047】比較例4 A液調製において3,3’−ビス(1−n−オクチル−
2−メチルインドール−3−イル)フタリドの代わりに
3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオランを用いた以
外は、実施例5と同様にして赤色に発色する示温ラベル
を得た。
2−メチルインドール−3−イル)フタリドの代わりに
3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオランを用いた以
外は、実施例5と同様にして赤色に発色する示温ラベル
を得た。
【0048】比較例5 B液調製においてシュウ酸ジベンジルエステルの代わり
に1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタンを用いた
以外は、実施例5と同様にして赤色に発色する示温ラベ
ルを得た。
に1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタンを用いた
以外は、実施例5と同様にして赤色に発色する示温ラベ
ルを得た。
【0049】比較例6 B液調製においてシュウ酸ジベンジルエステルの代わり
にフタル酸ジフェニルを用いた以外は、実施例5と同様
にして赤色に発色する示温ラベルを得た。
にフタル酸ジフェニルを用いた以外は、実施例5と同様
にして赤色に発色する示温ラベルを得た。
【0050】かくして得られた7種類の赤色に発色する
示温ラベルについて、以下の評価を行い、得られた結果
を表2に示した。
示温ラベルについて、以下の評価を行い、得られた結果
を表2に示した。
【0051】〔発色性〕示温ラベルを60℃および80
℃の環境下でそれぞれ30分放置した後、室温に戻し、
記録層の発色濃度をマクベス濃度計〔RD−914型,
マゼンタフィルター使用,マクベス社製〕にて測定し
た。
℃の環境下でそれぞれ30分放置した後、室温に戻し、
記録層の発色濃度をマクベス濃度計〔RD−914型,
マゼンタフィルター使用,マクベス社製〕にて測定し
た。
【0052】〔保存性〕未処理の示温ラベルおよび上記
60℃で処理した示温ラベルを、40℃,90%RHの
環境下で24時間放置後(耐湿性)、50℃の環境下で
24時間放置後(耐熱性)、直射日光に5時間曝した後
(耐光性)のそれぞれについて、発色層の濃度をマクベ
ス濃度計にて測定した。
60℃で処理した示温ラベルを、40℃,90%RHの
環境下で24時間放置後(耐湿性)、50℃の環境下で
24時間放置後(耐熱性)、直射日光に5時間曝した後
(耐光性)のそれぞれについて、発色層の濃度をマクベ
ス濃度計にて測定した。
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】表1および2から明らかなように、本発
明の示温材料(示温ラベル)は、60℃で優れた発色性
を示し、しかも耐湿性、耐熱性、耐光性等の保存性にも
優れた示温材料(示温ラベル)であった。
明の示温材料(示温ラベル)は、60℃で優れた発色性
を示し、しかも耐湿性、耐熱性、耐光性等の保存性にも
優れた示温材料(示温ラベル)であった。
Claims (2)
- 【請求項1】支持体上に、無色ないしは淡色の塩基性染
料と呈色剤および熱可融性物質を含有する層を設けた不
可逆型示温材料において、塩基性染料として3−(1−
n−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)−3
−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4
−アザフタリドまたは3,3’−ビス(1−n−オクチ
ル−2−メチルインドール−3−イル)フタリドを用
い、かつ熱可融性物質として1,2−ジフェノキシエタ
ンおよび/またはシュウ酸ジベンジルエステルを含有せ
しめたことを特徴とする不可逆型示温材料。 - 【請求項2】支持体の裏面に粘着剤を主成分とする粘着
剤層を設けた請求項1記載の不可逆型示温材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9310239A JPH11140339A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 不可逆型示温材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9310239A JPH11140339A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 不可逆型示温材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11140339A true JPH11140339A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=18002862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9310239A Pending JPH11140339A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 不可逆型示温材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11140339A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007052306A (ja) * | 2005-08-19 | 2007-03-01 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 熱履歴表示用ラベル及び該ラベルを装着した容器 |
US8367324B2 (en) | 2003-11-17 | 2013-02-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for judging change in probe-bearing substrate, probe-bearing substrate and detecting apparatus |
KR20150032830A (ko) * | 2012-05-11 | 2015-03-30 | 템프타임 코포레이션 | 이중 기능 열 표시기 및 이의 제조 방법 |
US10545125B2 (en) | 2012-05-11 | 2020-01-28 | Temptime Corporation | Dual-function heat indicator and method of manufacture |
US11241902B1 (en) | 2020-09-17 | 2022-02-08 | Temptime Corporation | Environmental history monitor with positional displacement and security features |
US11951761B2 (en) | 2020-09-17 | 2024-04-09 | Temptime Corporation | Environmental history monitor with security features |
-
1997
- 1997-11-12 JP JP9310239A patent/JPH11140339A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8367324B2 (en) | 2003-11-17 | 2013-02-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for judging change in probe-bearing substrate, probe-bearing substrate and detecting apparatus |
JP2007052306A (ja) * | 2005-08-19 | 2007-03-01 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 熱履歴表示用ラベル及び該ラベルを装着した容器 |
KR20150032830A (ko) * | 2012-05-11 | 2015-03-30 | 템프타임 코포레이션 | 이중 기능 열 표시기 및 이의 제조 방법 |
JP2015520850A (ja) * | 2012-05-11 | 2015-07-23 | テンプタイム コーポレーション | デュアル機能ヒートインジケータ及び製造方法 |
US10514340B2 (en) | 2012-05-11 | 2019-12-24 | Temptime Corporation | Dual-function heat indicator and method of manufacture |
US10545125B2 (en) | 2012-05-11 | 2020-01-28 | Temptime Corporation | Dual-function heat indicator and method of manufacture |
US11131656B2 (en) | 2012-05-11 | 2021-09-28 | Temptime Corporation | Dual-function heat indicator and method of manufacture |
US11435293B2 (en) | 2012-05-11 | 2022-09-06 | Temptime Corporation | Dual-function heat indicator and method of manufacture |
US11241902B1 (en) | 2020-09-17 | 2022-02-08 | Temptime Corporation | Environmental history monitor with positional displacement and security features |
US11738587B2 (en) | 2020-09-17 | 2023-08-29 | Temptime Corporation | Environmental history monitor with positional displacement and security features |
US11951761B2 (en) | 2020-09-17 | 2024-04-09 | Temptime Corporation | Environmental history monitor with security features |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11140339A (ja) | 不可逆型示温材料 | |
KR100433823B1 (ko) | 감열기록재료 | |
JP3794537B2 (ja) | 2色発色感熱記録材料 | |
JP4191325B2 (ja) | 2色感熱記録媒体及びその製法 | |
JPH0939390A (ja) | 2色感熱記録材料 | |
JPH05193254A (ja) | 多色感熱記録体 | |
JP4191326B2 (ja) | 2色感熱記録媒体及びその製法 | |
JPH07290822A (ja) | 感熱記録体 | |
JP2002264509A (ja) | 感熱記録体 | |
JP2000079766A (ja) | 感熱記録材料 | |
JP2008080620A (ja) | 感熱記録材料 | |
JPH1035109A (ja) | 感熱記録体及びその使用方法 | |
JPH1111023A (ja) | 感熱記録材料 | |
JP2000141911A (ja) | 感熱記録材料 | |
JP2000343835A (ja) | 2色発色感熱記録材料 | |
JP2001113841A (ja) | 感熱記録材料 | |
JP2001158176A (ja) | 感熱記録材料 | |
JPH08216510A (ja) | 赤黒2色感熱記録型ラベル | |
JP2002127610A (ja) | 感熱記録材料 | |
JP2001121825A (ja) | 感熱記録材料 | |
JP2001287463A (ja) | 感熱記録材料 | |
JPH10157304A (ja) | 感熱記録材料 | |
JPH05116460A (ja) | 感熱記録体 | |
JP2002211139A (ja) | 感熱記録材料 | |
JP2002127607A (ja) | 感熱記録材料 |