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JPH11137590A - 液体吸収性パッドおよびそれを用いた股部を有する衣類 - Google Patents

液体吸収性パッドおよびそれを用いた股部を有する衣類

Info

Publication number
JPH11137590A
JPH11137590A JP9331075A JP33107597A JPH11137590A JP H11137590 A JPH11137590 A JP H11137590A JP 9331075 A JP9331075 A JP 9331075A JP 33107597 A JP33107597 A JP 33107597A JP H11137590 A JPH11137590 A JP H11137590A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
absorbing
absorbent pad
pad according
pad
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9331075A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichiro Shimizu
洋一郎 清水
Etsuko Shimazu
悦子 嶋津
Keiko Nakaya
恵光 仲谷
Chiyoushirou Sakoguchi
長四郎 硲口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EDO BELL KK
Wacoal Corp
Original Assignee
EDO BELL KK
Wacoal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EDO BELL KK, Wacoal Corp filed Critical EDO BELL KK
Priority to JP9331075A priority Critical patent/JPH11137590A/ja
Publication of JPH11137590A publication Critical patent/JPH11137590A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 装着時に身体の肌側となる側に、身体の
肌側となる側より液体を吸収し、身体の外側となる側へ
該液体を放出する機能を有する液体吸収放出体を設け、
装着時に身体の外側となる側に防水体を設け、該液体吸
収放出体と該防水体との間に、表面を多数の区画に区分
するよう液体吸収性ポリマー層を設けた液体吸収貯蔵体
を設けてなることを特徴とする液体吸収性パッド、およ
びそれを用いた股部を有する衣類。 【効果】 本発明の液体吸収性パッドは、厚みが薄いに
も関わらず確実に尿、経血、おりもの等の液体を吸収し
て、液体の漏れが少なく、肌ざわりも良い。また、装着
時に身体にフィットし易く、確実に尿を吸収でき、運動
時、座位、立位時にもよれたり、すれたりしにくくて、
装着感が良く、また体表面に不必要な圧迫や擦過も生じ
ない。従って、高度以下の失禁者にとって有効である。
しかも、洗濯、乾燥等により吸収した液体を除去して繰
り返し使用が可能であり、尿吸収力も低下せず、ランニ
ングコスト、環境保全の点からも優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高度以下の尿失禁
者用あるいは生理時の経血および/またはおりもの吸収
用の液体吸収性パッド、及びそれを用いた股部を有する
衣類、特に液体吸収部を有するショーツ、ガードル、ボ
ディスーツ、レオタード等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】尿失禁者には、高齢化等により排泄行為
が十分に行えない高度以上の尿失禁者と、日常生活には
何等支障がなく健康な状態であるが、咳、くしゃみ、運
動等により少量の尿が漏れ出る中程度以下の尿失禁者と
がある。尿失禁の程度は、「国際尿禁制学会」における
『尿失禁定量測定(pad test)』によれば、 [微小]2.0g以下 [軽度]2.1〜5.0g [中等度]5.1〜10.0g [高度]10.1〜50.0g [極めて高度]50.1g以上 に分けられる。
【0003】中等度以下の尿失禁者は、女性に多く、年
齢層も若年から中年を含む幅広い範囲にわたっている
が、一般に広く認知されていなかったことから、高度以
上の尿失禁者のような適切な対策のためのものが商品化
されておらず、下着を頻繁に替える、生理用等の使い捨
てパッドを着用する、高度以上の尿失禁者のための液体
吸収部を有するショーツを代用する等の方法が用いられ
ていた。
【0004】一般に10.1g/hr以上の高度以上の
尿失禁者のための液体吸収部を有するショーツまたはパ
ッドは、ショーツのクロッチ部またはパッドの外側を防
水布、着用時の体表面側を吸水性の布等で構成して尿の
吸収・漏れ防止をはかったものであるが、単位面積あた
りの液体吸収量が小さい素材が使用されているため、ク
ロッチ部即ち液体吸収部は、図8に示すように後部が広
く尾骨部域から臀部の突出部下部におよぶ全体的に扇形
の形状に形成し、長さ・幅とも人体の股間部の生殖溝部
域に比べて大きい。従って、着用時に股間部において
は、人体に密着しにくいため尿が漏れ易く、また座位時
に座骨結節部域や臀部の突出部下部に液体吸収部が密着
し、尿吸収後のぬれや冷たさ、違和感等の不快感を感じ
させたり、体表面に不必要な圧迫や擦過が生じ、不快感
ひいては色素沈着等を引き起こしたりする。
【0005】また、前記のような大型の液体吸収部をシ
ョーツのクロッチ部として構成した場合、大きいばかり
でなく、吸水布や防水布を何層か積層したため、柔軟性
にも劣る。従って、外観が人体にフィットしたものにな
らず、運動時にごわごわとした違和感を感じたり、ま
た、女性の場合は、着用時外観に響くことや、形状が特
異であることから購入時や洗濯時、旅行の携帯時等に他
人に見られたくないということもあって、使用に抵抗感
があった。特に、日常生活には何等支障がない中等度以
下の尿失禁者は、失禁の程度が小さく、大きな液体吸収
量を必要としないため、上述のような問題による影響が
より大きい。
【0006】生理用等の使い捨てパッドは、液体の吸収
性や人体の生殖溝部域への密着性に関しては優れている
ものもあるが、最大の難点として繰り返し利用できない
という問題がある。即ち、上記のような特性に優れてい
るものほど価格が高く(生理用ナプキンで35〜40円
/枚、おりもの専用シートで5〜10円/枚)、日常的
に使用するとコストが非常に高くなる。また、使用済み
のパッドはゴミとして廃棄するしかないが、ポリマーを
内蔵して液体吸収性の良いものほど処分が難しく、近年
の環境保全およびリサイクルの傾向に反するという問題
もある。
【0007】さらに使用上の問題もある。生理用等の使
い捨てパッドは、ポリマーの吸収体を内蔵し比較的吸収
量の多いものと、おりもの専用等のポリマーの吸収体を
内蔵しないものがある。ポリマーの吸収体を内蔵するも
のは、比較的吸収量が多く、人体の生殖溝部域に密着し
易い形状のものもあるが、皮膚に刺激を与えやすい素材
が用いられており、かぶれたり、肌ざわりが不自然で、
また通気性が少ないためむれやすく、不快感がある。お
りもの専用等のポリマーの吸収体を内蔵しないものは吸
収量がほとんどなく、軽度の失禁においても濡れ戻り感
が生じる。
【0008】さらに、通気性の不足や形状変化等によ
り、尿を吸収していなくても数時間毎に交換する必要が
あることから、交換のための予備のパッドによるランニ
ングコストのアップがある。しかも、交換用のパッドを
頻繁に購入することに対し羞恥感を感じることもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、厚みが薄
く、小さいにも関わらず確実に尿、経血、おりもの等の
液体を吸収して、肌ざわり、外観等の装着感が良く、洗
濯等により繰り返し使用が可能で尿吸収力も低下せず、
さらに低コストで購入し易い、液体吸収性パッドおよび
それを用いた股部を有する衣類、特に高度以下の尿失禁
者を対象とした液体吸収性パッドおよびそれを用いた股
部を有する衣類を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、装着時に身体
の肌側となる側に、身体の肌側となる側より液体を吸収
し、身体の外側となる側へ該液体を放出する機能を有す
る液体吸収放出体を設け、装着時に身体の外側となる側
に防水体を設け、該液体吸収放出体と該防水体との間
に、表面を多数の区画に区分するよう液体吸収性ポリマ
ー層を設けた液体吸収貯蔵体を設けてなることを特徴と
する液体吸収性パッド、およびそれを用いた股部を有す
る衣類を提供するものである。
【0011】なお、本発明において股部を有する衣類と
しては例えばショーツ、ガードル、ボディスーツ、レオ
タード等が挙げられる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に図面を用いて、本発明をさ
らに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。図1、2に本発明の液体吸収性パッドの例を
示す。
【0013】図1は本発明の液体吸収性パッドの構成の
一実施例を示す断面図である。本発明の液体吸収性パッ
ドは、装着時に身体の肌側となる側に液体吸収放出体1
を設け、装着時に身体の外側となる側に防水体2を設
け、該液体吸収放出体1と該防水体2との間に、表面を
多数の区画に区分するよう液体吸収性ポリマー層3を設
けた液体吸収貯蔵体4を、該液体吸収性ポリマー層3
が、上記液体吸収放出体1側となるように設けて形成さ
れる。
【0014】図2(a)は、本発明の実施例の一つであ
る液体吸収性パッドの平面図、図2(b)は、(a)に
おける液体吸収放出体を除去した液体吸収貯蔵体の表面
の部分拡大図である。本発明の液体吸収性パッドは、液
体吸収性ポリマー層3を設けて液体吸収貯蔵体4の表面
を多数の区画に区分することで、液体吸収放出体により
透過されてきた液体を、液体吸収貯蔵体4の表面に液体
吸収性ポリマー層3に沿って素早く拡散し、吸収、保持
することが可能になる。
【0015】本発明において、液体吸収性ポリマー層
は、液体吸収貯蔵体の表面に設ければ良く、液体吸収放
出体側に設けても、防水体側に設けても、あるいはその
両方であっても良い。
【0016】液体吸収性ポリマー層が液体吸収貯蔵体の
表面を区分する形状は、上記作用を有するのであれば特
に限定はされないが、好ましくは多数の亀甲状の区画が
形成されるのが良い。多数の亀甲状の区画とすることに
より、図3に示すように、亀甲状模様のaの方向(液体
吸収性パッドの長辺方向)への液体拡散速度が、bの方
向(液体吸収性パッドの短辺方向)に比べて大きくな
り、迅速でスムーズな吸収が可能になる。上記亀甲状の
区画の形状は、上記のようにaの方向への液体拡散速度
が大きくなるよう、六角形の角方向がaの方向(液体吸
収性パッドの長辺方向)に一致するのであれば良く、六
角形に類似した他の形状であってもよい。
【0017】また、該液体吸収性ポリマー層が液体吸収
貯蔵体の表面を区分する大きさおよび該液体吸収性ポリ
マー層の厚さも、上記作用を阻害せず、充分な液体吸収
性を発現することが可能であれば特に限定されない。
【0018】本発明において、液体吸収貯蔵体とは、
尿、経血、おりもの等の液体吸収性、液体拡散性、液体
保持性を有するものを意味し、シート状の形状を有す
る。液体吸収貯蔵体を形成する素材としては、上記作用
を有すれば特に限定されず、例えば、綿、吸水アクリ
ル、吸水ポリエステル、キュプラ、レーヨン等の織物、
ニット、不織布等が挙げられる。
【0019】本発明の液体吸収性ポリマー層を形成する
素材としては、通常一般の生理用パッドや使い捨ておむ
つに用いられる液体吸収性ポリマーを使用することがで
き、例えばビニルアルコール−アクリル酸塩共重合体、
アクリル酸ソーダ重合体等の吸水性ポリマーが挙げられ
る。該液体吸収性ポリマー層は、液体吸収貯蔵体の表面
を多数の区画に区分するように形成することができれ
ば、その形成方法は特に限定されない。例えば、液体吸
収性ポリマーをアクリル樹脂やウレタン樹脂のエマルジ
ョン等に分散した後、シルクスクリーン等の方法を用い
て液体吸収貯蔵体の表面上にプリントする、あるいは所
定のパターンのフィルムやシート状に形成した後、液体
吸収貯蔵体の表面上に積層するなどの方法が挙げられ
る。
【0020】本発明において、液体吸収性ポリマー層は
抗菌性および/または防臭性を有するのが好ましい。抗
菌性および/または防臭性の付与方法としては、特に限
定されず、液体状あるいは粉末状のセラミック系消臭剤
等( 大和化学工業(株)製:アモルデン、またはセラ
モンド、住友大阪セメント(株)製 :パウダーセラミ
ック等)を、液体吸収性ポリマーの分散時に配合する等
の方法が挙げられる。
【0021】本発明において、液体吸収量は基本的に液
体吸収貯蔵体の厚みによって決められ、該厚みは所望の
液体吸収量に応じて、適宜設定することができるが、該
厚みを前記の「国際尿禁制学会」における『尿失禁定量
測定(pad test)』による[高度]50gを基
準として100cm2あたり200g程度の液体を吸収
できるようにするのが好ましい。
【0022】本発明において、液体吸収放出体とは、身
体の肌側となる側より液体を吸収し、身体の外側となる
側へ該液体を放出し、液体の身体の肌側への逆流を防ぐ
液体吸収放出機能を有するものを意味し、シート状の形
状を有する。液体吸収放出体を構成する素材としては、
上記機能を有すれば特に限定はされないが、例えばポリ
エステルを主体とするメッシュ状の布地が挙げられる。
市販品としては、(株)クラレ製のウォーターマジック
等が挙げられる。
【0023】また、本発明において、液体吸収放出体
は、好ましくは抗菌性および/または防臭性を有するの
が良い。抗菌性および/または防臭性の付与方法として
は、特に限定されず、液体吸収放出体を構成する素材そ
のものに付与する方法、あるいはシート状に形成した
後、抗菌性および/または防臭性を発現させる物質を付
着させる方法が用いられる。抗菌性および/または防臭
性を液体吸収放出体を構成する素材そのものに付与する
方法としては、光触媒・化学中和反応による抗菌性ある
いは防臭性を発現するセラミックス系等の消臭剤を、混
在あるいは塗布させた繊維等を用いる方法が挙げられ
る。このような、作用を有する繊維として、市販品の
(株)クラレ製のシャインアップ等が挙げられる。液体
吸収放出性と抗菌性および/または防臭性を兼ね備える
ためには、上記ポリエステルのような液体吸収放出性繊
維と、抗菌性および/または防臭性を付与させた繊維と
を混織させたものを用いれば良い。抗菌性および/また
は防臭性を付与させた繊維は、抗菌性および/または防
臭性を有し、混織後に液体吸収放出性を阻害しなけれ
ば、その素材および混織割合は特に限定されず、液体吸
収放出性と抗菌性および/または防臭性の兼ね合い、混
織後の強度等に応じて適宜選択すれば良い。好ましく
は、液体吸収放出性繊維と、抗菌性および/または防臭
性を付与させた繊維との比が30%程度であるのが良
い。
【0024】また、シート状に形成した後、抗菌性およ
び/または防臭性を発現させる物質を付着させる方法と
しては、通常一般の方法を用いることができ、例えば、
液体セラミック系消臭剤( 例えば、大和化学工業
(株)製:セラモンド等)等を液体吸収放出体の両面ま
たは片面に塗布する方法が挙げられる。
【0025】液体吸収放出体への抗菌性および/または
防臭性の付与方法としてより好ましくは、液体吸収放出
性繊維と、抗菌性および/または防臭性を付与させた繊
維とを混織させて液体吸収放出体を形成し、さらに抗菌
性および/または防臭性を発現させる物質を付着させる
のが良い。
【0026】さらに、本発明において、液体吸収放出体
はその作用を補助するための物質を含有または付着させ
ていてもよい。例えば、液体吸収性補助剤として、シリ
コン( 例えば、三洋化成工業(株)製:サンシリコン
M84等)を表面に塗布しても良い。
【0027】本発明において、防水体とは、液体を透過
しない防水性を有するものを意味し、シート状の形状を
有する。防水体を構成する素材としては、防水性を有す
れば特に限定はされず、ナイロンからなる布地等が挙げ
られる。また、防水体は、装着時のむれなどを防ぐため
に透湿性を有していてもよく、このような素材として、
ポリエステルからなる布地にポリウレタンフィルムをラ
ミネートしたもの、ポリウレタンフィルム等が挙げられ
る。
【0028】本発明において、液体吸収放出体および防
水体の厚さは、各々の作用が充分に発現される程度であ
れば特に限定されない。
【0029】本発明の液体吸収性パッドの形成方法は、
前記構成を有し、また本発明の作用を阻害しなければ特
に限定されず、例えば、所定の形状に成形した、液体吸
収放出体、液体吸収性ポリマー層−液体吸収貯蔵体、防
水体を順次重ね、周囲を固着することにより形成され
る。固着方法は、縫合、熱融着等が挙げられるが、周囲
からの液体の漏れを防止するため、熱融着するのが好ま
しい。熱融着の方法は通常一般の方法を用いることがで
き、接着剤等を使用してもよい。また、前部および/ま
たは側部および/または後部の周囲を上記防水体でくる
む、あるいは別の防水体でパイピングしても良い。
【0030】本発明の液体吸収性パッドの平面形状およ
びサイズは、特に限定されないが、好ましくは、装着時
に身体の生殖溝部域にほぼ相当する形状及びサイズであ
るのが良い。さらに好ましくは、長さが人体の股間部の
恥骨結節部域上端付近から、肛門から尾骨部域の間の地
点付近までの長さに相当し、幅が両大陰唇外側の窪み間
の幅とほぼ同一である程度が良い。
【0031】形状としては、略長方形、後部が暫時幅の
狭くなる舟形形状である略五角形等が挙げられる。略長
方形の場合の前部及び後部、略五角形の場合の前部は円
弧状に丸みを帯びていてもよく、略五角形の場合の後部
は鋭角でも、略台形状でも、曲線上でも良い。また、い
ずれも側部は、股間部の大腿部付け根の形状に合わせて
多少湾曲していても良い。本発明の液体吸収性パッドは
、生殖溝部域の形状に合わせてプレス等により立体的
な形状としてもよい。図4に、本発明の液体吸収性パッ
ドの平面形状の例を示す。また、本発明の液体吸収性パ
ッドは、液体が拡散して吸収されるため厚みが薄くで
き、濡れ戻り感も少ないため、後部尾骨域から臀部の突
出部に広がるような形状としても、尿吸収後のぬれや冷
たさ、違和感等の不快感は感じにくい。
【0032】サイズとしては、標準的な女性用の場合、
長さは19〜21cm程度であるのが好ましく、幅は
5.5〜6.5cm程度であるのが好ましい。略五角形
である場合は、幅5.5〜6.5cm、長さ14〜17
cmの略長方形に底辺5.5〜6.5cm、高さ4〜5
cmの略二等辺三角形を連結し、略二等辺三角形部分が
着用時に肛門三角に相当する部分を覆う程度であるのが
好ましい。このような形状及びサイズとすることによっ
て、装着時に身体の生殖域部にフィットさせやすくな
り、外観的にも目立たなくなる。
【0033】本発明の液体吸収性パッドは、上記の形状
の他に、股部を有する衣類のクロッチ部に固定するため
の張り出し部等を有していても良い。
【0034】本発明の液体吸収性パッドは、図5に示す
ように、股部を有する衣類の装着時に生殖溝部域に相対
する位置(クロッチ部)に固着または脱着可能に取りつ
ける、あるいは着用時に股部を有する衣類のクロッチ部
に設置することによって使用できる。
【0035】クロッチ部へ固着または脱着可能に取りつ
ける方法は一般的に用いられる方法を用いれば良く、固
着方法としては縫合等が挙げられ、脱着可能な取りつけ
方法としては、両面テープ、マジックテープ、留め具等
の方法を用いれば良い。本発明の液体吸収性パッドを、
股部を有する衣類のクロッチ部に固着または脱着可能に
取り付ける場合は、液体吸収部の周囲全体を固定するよ
う取りつけても良いし、前部のみを固定し、中間部以降
を遊離させても、あるいは前後を固定し、中間部を遊離
させても良く、また、張り出し部によって中間部を固定
し、前後を遊離させても良い。さらに、股部を有する衣
類のクロッチ部に液体透過性の素材で形成されたポケッ
トを形成し、本発明の液体吸収性パッドを収容して着脱
可能にしても良い。ポケットに収容する形態とする場合
でも、生殖溝部域は歩行、立位、座位等の変化による動
きが少ない部分であるため、液体吸収部がずれたり変形
したりしにくい。
【0036】また、図6に示すように、股部を有する衣
類のクロッチ部を、本発明の液体吸収性パッドで形成し
ても良い。
【0037】本発明の液体吸収性パッドを用いた股部を
有する衣類は、液体吸収性パッドの取り付けが可能であ
れば、液体吸収性パッド以外の部分の形状、素材は一般
的な股部を有する衣類と同様のもので良い。好ましく
は、装着時の外観が一般的な股部を有する衣類と同様に
見えるのが良い。液体吸収性パッドの密着性を高めるた
めには、縦横に伸縮性のある素材を用いて、装着時に人
体にフィットするよう形成されるのが好ましく、素材と
しては例えば、フライス、ベア天竺、ツーウェイトリコ
ット等が挙げられる。図7に本発明の液体吸収性パッド
を有するショーツの一実施例の外観の斜視図を示す。
【0038】本発明の液体吸収性パッドは、特に尿失禁
者用として有効であるが、生理時の経血吸収用あるいは
おりもの吸収用として用いても良い。一般に、生理時の
一回の交換までの経血吸収量は平均して5g以下であり
(思春期学、vol.8 No.4 P458右欄)、
好適である。
【0039】
【発明の効果】本発明の液体吸収性パッドは、上述の構
成であるので、厚みが薄いにも関わらず確実に尿、経
血、おりもの等の液体を吸収して、液体の漏れが少な
く、肌ざわりも良い。また、厚みが薄く、身体の生殖域
とほぼ同等のサイズにすることができるので、装着時に
身体にフィットし易く、確実に尿を吸収でき、運動時、
座位、立位時にもよれたり、すれたりしにくくて、装着
感が良く、また体表面に不必要な圧迫や擦過も生じな
い。さらに身体の生殖域とほぼ同等のサイズにした場合
は後部が臀部の突出部下部に接触しないため、運動時、
座位あるいは立位時に尿吸収後のぬれや冷たさ、違和感
等の不快感を感じることがない。身体の生殖域より広い
サイズにした場合にも、厚みを薄くでき、液体が素早く
拡散吸収され、濡れ戻り感も少ないため、上記のような
不快感を感じにくい。従って、高度以下の失禁者にとっ
て有効である。
【0040】また、本発明の液体吸収性パッドは、特に
厚みが薄いので、外観からはその存在が分かりにくく、
着用時外観に響かず、購入時や洗濯時、さらには外出
時、スポーツ時、および旅行の携帯時等に他人の目を気
にせずにすむという利点もある。
【0041】しかも、洗濯、乾燥等により吸収した液体
を除去して繰り返し使用が可能であり、尿吸収力も低下
せず、従来の生理用等の使い捨てパッドのような液体吸
収部の廃棄がないためランニングコストが小さく、かつ
廃棄によるゴミ発生がないため近年の環境保全の流れに
も合致している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体吸収性パッドの一実施例を示す断
面図である。
【図2】(a)は、本発明の実施例の一つである液体吸
収性パッドの平面図、(b)は、(a)における液体吸
収放出体を除去した液体吸収貯蔵体の表面の部分拡大図
である。
【図3】液体吸収性ポリマー層による液体拡散の方向を
説明する図である。
【図4】本発明の液体吸収性パッドの平面形状の例を示
す図である。
【図5】本発明の液体吸収性パッドを、股部を有する衣
類のクロッチ部へ取り付ける方法の例を示す図である。
【図6】本発明の液体吸収性パッドでクロッチ部を形成
した股部を有する衣類のクロッチ部の例を示す図であ
る。
【図7】本発明の液体吸収性パッドを取り付けたショー
ツの外観を示す斜視図である。
【図8】従来の液体吸収部を有するショーツ等の液体吸
収部形状を説明する人体下部方向から見た図である。
【符号の説明】
1 液体吸収放出体 2 防水体 3 液体吸収性ポリマー層 4 液体吸収貯蔵体 5 本発明の液体吸収性パッド 6 クロッチ部 7 前身頃 8 後身頃 9 ポケット 10 クロッチ部(本発明の液体吸収性パッド) 11 従来の液体吸収部 12 生殖部或 a 液体吸収性パッドの長辺方向 b 液体吸収性パッドの短辺方向 A恥骨結節部或 B 尿道口 C 膣口 D肛門 E 座骨結節部或 F 尾骨部或
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲谷 恵光 奈良県大和郡山市藤原町475番地 株式会 社エド・ベル内 (72)発明者 硲口 長四郎 和歌山県和歌山市西高松1丁目15番47号

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着時に身体の肌側となる側に、身体の
    肌側となる側より液体を吸収し、身体の外側となる側へ
    該液体を放出する機能を有する液体吸収放出体を設け、
    装着時に身体の外側となる側に防水体を設け、該液体吸
    収放出体と該防水体との間に、表面を多数の区画に区分
    するよう液体吸収性ポリマー層を設けた液体吸収貯蔵体
    を設けてなることを特徴とする液体吸収性パッド。
  2. 【請求項2】 液体吸収貯蔵体を、液体吸収放出体と防
    水体との間に、液体吸収性ポリマー層が上記液体吸収放
    出体側となるように設けてなることを特徴とする請求項
    1記載の液体吸収性パッド。
  3. 【請求項3】 液体吸収貯蔵体を、液体吸収放出体と防
    水体との間に、液体吸収性ポリマー層が上記防水体側と
    なるように設けてなることを特徴とする請求項1記載の
    液体吸収性パッド。
  4. 【請求項4】 液体吸収性ポリマー層により、液体吸収
    貯蔵体の表面を多数の亀甲状の区画に区分したことを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液体吸
    収性パッド。
  5. 【請求項5】 液体吸収性ポリマー層が抗菌性および/
    または防臭性を有することを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれか一項に記載の液体吸収性パッド。
  6. 【請求項6】 液体吸収放出体が抗菌性および/または
    防臭性を有することを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れか一項に記載の液体吸収性パッド。
  7. 【請求項7】 液体吸収貯蔵体が不織布からなることを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の液体
    吸収性パッド。
  8. 【請求項8】熱融着、接着、別の防水体を用いたパイピ
    ングの内から選ばれた少なくとも1種の固着方法によ
    り、周囲を固着してなることを特徴とする請求項1乃至
    7のいずれか一項に記載の液体吸収性パッド。
  9. 【請求項9】 高度以下の尿失禁者用であることを特徴
    とする請求項1乃至8いずれか一項に記載の液体吸収性
    パッド。
  10. 【請求項10】 生理時の経血および/またはおりもの
    吸収用であることを特徴とする請求項1乃至8いずれか
    一項に記載の液体吸収性パッド。
  11. 【請求項11】 液体吸収量が200g以下であること
    を特徴とする請求項1乃至10いずれか一項に記載の液
    体吸収性パッド。
  12. 【請求項12】 洗濯、乾燥により吸収した液体を除去
    し、繰り返し使用が可能であることを特徴とする請求項
    1乃至11のいずれか一項に記載の液体吸収性パッド。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれか一項に記
    載の液体吸収性パッドの周囲の全て、あるいは一部を固
    着あるいは、脱着可能にとりつけて形成されることを特
    徴とする股部を有する衣類。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至12のいずれか一項に記
    載の液体吸収性パッドをクロッチ部とすることを特徴と
    する股部を有する衣類。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至12のいずれか一項に記
    載の液体吸収性パッドを収容するポケットをクロッチ部
    に設け、使用時に該液体吸収性パッドを収容することを
    特徴とする股部を有する衣類。
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