JPH11130553A - 炭素/炭素複合材料 - Google Patents
炭素/炭素複合材料Info
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- JPH11130553A JPH11130553A JP9291916A JP29191697A JPH11130553A JP H11130553 A JPH11130553 A JP H11130553A JP 9291916 A JP9291916 A JP 9291916A JP 29191697 A JP29191697 A JP 29191697A JP H11130553 A JPH11130553 A JP H11130553A
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- Japan
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- carbon
- composite material
- carbon fiber
- pitch
- thermal expansion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面に金属やセラミック層を配する際の特性
に優れた軽量な炭素/炭素複合材料を提供する。 【解決手段】 アモルファス構造を有する炭素繊維を表
層に用いた炭素/炭素複合材料を製造する。
に優れた軽量な炭素/炭素複合材料を提供する。 【解決手段】 アモルファス構造を有する炭素繊維を表
層に用いた炭素/炭素複合材料を製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は炭素/炭素複合材料
に関し、さらに詳細には25℃において高い熱膨張係
数、低い熱伝導率、低い密度からなる炭素繊維を構成要
素とした炭素/炭素複合材料に関するものである。これ
ら複合材料の用途としては航空宇宙用の構造部材、ロケ
ットノズル、核融合炉の隔壁などが挙げられる。
に関し、さらに詳細には25℃において高い熱膨張係
数、低い熱伝導率、低い密度からなる炭素繊維を構成要
素とした炭素/炭素複合材料に関するものである。これ
ら複合材料の用途としては航空宇宙用の構造部材、ロケ
ットノズル、核融合炉の隔壁などが挙げられる。
【0002】
【従来の技術】炭素/炭素複合材料は軽量で高温におけ
る優れた機械的特性および熱的特性から、航空宇宙機器
部品、ブレーキ、炉材等への利用が期待されている。し
かしながら、炭素/炭素複合材料のみを単体で使用する
ことは少なく、耐酸化性を付与するための表面へのセラ
ミックスあるいは金属膜のコーティング処理、あるいは
部材の取り付けのために炭素/炭素複合材料以外の金属
あるいはセラミックスとの接合処理が行われている。従
来の炭素/炭素複合材料は金属やセラミックスに比べて
熱膨張係数が小さく、これら金属やセラミックスで被覆
した炭素/炭素複合材料あるいは金属やセラミックスと
接合した炭素/炭素複合材料は熱履歴を受けることによ
り材質の異なる界面から剥離を生じるという問題点があ
った。この問題を解決するために、炭素/炭素複合材料
の表面を化学反応によって改質させるコンバージョン処
理法が行われている。しかしながら、この方法は反応の
制御が困難であり、しかも製造工程が複雑となり製造コ
ストが高いという問題があった。
る優れた機械的特性および熱的特性から、航空宇宙機器
部品、ブレーキ、炉材等への利用が期待されている。し
かしながら、炭素/炭素複合材料のみを単体で使用する
ことは少なく、耐酸化性を付与するための表面へのセラ
ミックスあるいは金属膜のコーティング処理、あるいは
部材の取り付けのために炭素/炭素複合材料以外の金属
あるいはセラミックスとの接合処理が行われている。従
来の炭素/炭素複合材料は金属やセラミックスに比べて
熱膨張係数が小さく、これら金属やセラミックスで被覆
した炭素/炭素複合材料あるいは金属やセラミックスと
接合した炭素/炭素複合材料は熱履歴を受けることによ
り材質の異なる界面から剥離を生じるという問題点があ
った。この問題を解決するために、炭素/炭素複合材料
の表面を化学反応によって改質させるコンバージョン処
理法が行われている。しかしながら、この方法は反応の
制御が困難であり、しかも製造工程が複雑となり製造コ
ストが高いという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記し
た従来技術の問題点を解決することにあり、特に軽量
で、金属やセラミックスのコーティングないし接合を容
易にする炭素/炭素複合材料を提供することにある。
た従来技術の問題点を解決することにあり、特に軽量
で、金属やセラミックスのコーティングないし接合を容
易にする炭素/炭素複合材料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は25℃における
熱伝導率が1〜25W/m・Kおよび/または25℃に
おける熱膨張係数が−0.8×10-6〜5×10-6/K
である炭素繊維と炭素質マトリックスからなる炭素/炭
素複合材料に関する。さらに本発明は25℃における熱
膨張係数が−0.2×10-6〜5×10-6/Kの炭素繊
維と炭素質マトリックスからなる炭素/炭素複合材料に
関する。さらに本発明は熱膨張係数が−0.2×10-6
/Kより小さい炭素繊維と複合化されていることを特徴
とする上記炭素/炭素複合材料に関する。
熱伝導率が1〜25W/m・Kおよび/または25℃に
おける熱膨張係数が−0.8×10-6〜5×10-6/K
である炭素繊維と炭素質マトリックスからなる炭素/炭
素複合材料に関する。さらに本発明は25℃における熱
膨張係数が−0.2×10-6〜5×10-6/Kの炭素繊
維と炭素質マトリックスからなる炭素/炭素複合材料に
関する。さらに本発明は熱膨張係数が−0.2×10-6
/Kより小さい炭素繊維と複合化されていることを特徴
とする上記炭素/炭素複合材料に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳述する。本発明で
用いる炭素繊維はアモルファス構造を有する炭素繊維で
あり、25℃における熱伝導率が1〜25W/m・Kで
あるか、25℃における熱膨張係数が−0.8×10-6
〜5×10-6/Kであるかのいずれかまたは両者を満足
する炭素繊維として定義され、通常等方性ピッチから製
造される。本発明で用いる炭素繊維の25℃における熱
膨張係数は−0.8×10-6/K以上、好ましくは−5
×10-6/K以上、より好ましくは−0.2×10-6/
K以上、さらにより好ましくは0/K以上、最も好まし
くは0.5×10-6/K以上であり、かつ5×10-6W
/m・K以下の値を有している。該炭素繊維の熱伝導率
は通常1〜25W/m・Kであり、好ましくは1〜20
W/m・K、より好ましくは1〜10W/m・Kであ
る。該炭素繊維の密度は通常1.4×103 〜2.1×
103 kg/m3 であり、好ましくは1.4×103 〜
2.05×103 kg/m3 であり、より好ましくは
1.4×103 〜1.9×103 kg/m3 、最も好ま
しくは1.4×103〜1.7×103 kg/m3 であ
る。該炭素繊維の引張弾性率は通常10〜200GP
a、好ましくは3〜160GPaの低弾性率である。
用いる炭素繊維はアモルファス構造を有する炭素繊維で
あり、25℃における熱伝導率が1〜25W/m・Kで
あるか、25℃における熱膨張係数が−0.8×10-6
〜5×10-6/Kであるかのいずれかまたは両者を満足
する炭素繊維として定義され、通常等方性ピッチから製
造される。本発明で用いる炭素繊維の25℃における熱
膨張係数は−0.8×10-6/K以上、好ましくは−5
×10-6/K以上、より好ましくは−0.2×10-6/
K以上、さらにより好ましくは0/K以上、最も好まし
くは0.5×10-6/K以上であり、かつ5×10-6W
/m・K以下の値を有している。該炭素繊維の熱伝導率
は通常1〜25W/m・Kであり、好ましくは1〜20
W/m・K、より好ましくは1〜10W/m・Kであ
る。該炭素繊維の密度は通常1.4×103 〜2.1×
103 kg/m3 であり、好ましくは1.4×103 〜
2.05×103 kg/m3 であり、より好ましくは
1.4×103 〜1.9×103 kg/m3 、最も好ま
しくは1.4×103〜1.7×103 kg/m3 であ
る。該炭素繊維の引張弾性率は通常10〜200GP
a、好ましくは3〜160GPaの低弾性率である。
【0006】本発明の炭素繊維は複合化後の熱処理工程
において、その熱的特性が著しく変化しないことを特徴
とする。すなわち、炭素繊維の内部構造がアモルファス
構造を有しており、その後の炭素/炭素複合材料製造工
程における炭化処理等の熱処理において、結晶化が著し
く促進しないような温度で熱処理することが好ましい。
において、その熱的特性が著しく変化しないことを特徴
とする。すなわち、炭素繊維の内部構造がアモルファス
構造を有しており、その後の炭素/炭素複合材料製造工
程における炭化処理等の熱処理において、結晶化が著し
く促進しないような温度で熱処理することが好ましい。
【0007】具体的な熱処理温度としては通常500〜
2500℃、好ましくは900〜2200℃の範囲で焼
成することができる。本発明の炭素繊維は一方向材、二
次元織物、三次元織物、フェルト、マット、網目状不織
布として使用することができ、炭素質マトリックスを含
浸あるいは沈積させて焼成し、炭素一次成形体とするこ
とができる。なお本発明の炭素繊維を一方向材、二次元
織物として利用する場合は炭素質マトリックスを含浸し
てプリプレグとすることができ、これを2枚以上積層し
て焼成し、炭素一次成形体とすることもできる。
2500℃、好ましくは900〜2200℃の範囲で焼
成することができる。本発明の炭素繊維は一方向材、二
次元織物、三次元織物、フェルト、マット、網目状不織
布として使用することができ、炭素質マトリックスを含
浸あるいは沈積させて焼成し、炭素一次成形体とするこ
とができる。なお本発明の炭素繊維を一方向材、二次元
織物として利用する場合は炭素質マトリックスを含浸し
てプリプレグとすることができ、これを2枚以上積層し
て焼成し、炭素一次成形体とすることもできる。
【0008】該炭素繊維は複合材の要求される機械的特
性によっては本発明の規定に包含される他の炭素繊維ま
たは他のピッチ系もしくはPAN系炭素繊維との複合化
を行うこともできる。この場合、上記した炭素繊維とピ
ッチ系炭素繊維あるいは/およびポリアクリロニトリル
系(以下PAN系という)炭素繊維を使用した一方向材
あるいは二次元織物によるプリプレグを組み合わせて複
合化することができる。さらには三次元織物、フェル
ト、マット、網目状不織布の一部に当該炭素繊維を使用
して複合化を行うこともできる。
性によっては本発明の規定に包含される他の炭素繊維ま
たは他のピッチ系もしくはPAN系炭素繊維との複合化
を行うこともできる。この場合、上記した炭素繊維とピ
ッチ系炭素繊維あるいは/およびポリアクリロニトリル
系(以下PAN系という)炭素繊維を使用した一方向材
あるいは二次元織物によるプリプレグを組み合わせて複
合化することができる。さらには三次元織物、フェル
ト、マット、網目状不織布の一部に当該炭素繊維を使用
して複合化を行うこともできる。
【0009】本発明と組み合わせる炭素繊維として熱膨
張率が−0.2×106 /K未満のピッチ系炭素繊維あ
るいは/および熱膨張率が−0.2×106 /K未満の
PAN系炭素繊維、好ましくは−0.1×106 /K以
上−0.2×106 /K未満のPAN系炭素繊維あるい
は/および−2×106 /K以上−0.8×106 /K
未満のピッチ系炭素繊維を使用することができる。組み
合わせ方法はそれぞれの炭素繊維を混繊、混紡してもよ
くそれぞれの繊維束を組み合わせて混繊してもよく、そ
れぞれの炭素繊維からなる織物あるいは一方向材を交互
に積層してもよい。
張率が−0.2×106 /K未満のピッチ系炭素繊維あ
るいは/および熱膨張率が−0.2×106 /K未満の
PAN系炭素繊維、好ましくは−0.1×106 /K以
上−0.2×106 /K未満のPAN系炭素繊維あるい
は/および−2×106 /K以上−0.8×106 /K
未満のピッチ系炭素繊維を使用することができる。組み
合わせ方法はそれぞれの炭素繊維を混繊、混紡してもよ
くそれぞれの繊維束を組み合わせて混繊してもよく、そ
れぞれの炭素繊維からなる織物あるいは一方向材を交互
に積層してもよい。
【0010】炭素質マトリックスとしては熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂が使用でき、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、フラン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ピッチ
などを原料として使用することができ、これらを通常加
圧下あるいは常圧下で500〜2500℃、好ましくは
900〜2200℃で熱処理して得ることができる。ま
た本発明の炭素質マトックスにはCVI(ケミカル・ヴ
ェイパー・インフィルトレイション)法、CVD(ケミ
カル・ヴェイパー・デポジション)法などによる熱分解
炭素も含まれる。この場合の熱分解ガスとしてはC1 〜
C6 の炭化水素、具体的にはメタン、プロパン、ベンゼ
ン、天然瓦斯などが用いられる。CVI法の場合の条件
は温度900〜1500℃、圧力0.1〜50Torr
であり、CVD法の場合の条件は温度1200〜200
0℃、圧力5〜760Torrである。
脂、熱硬化性樹脂が使用でき、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、フラン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ピッチ
などを原料として使用することができ、これらを通常加
圧下あるいは常圧下で500〜2500℃、好ましくは
900〜2200℃で熱処理して得ることができる。ま
た本発明の炭素質マトックスにはCVI(ケミカル・ヴ
ェイパー・インフィルトレイション)法、CVD(ケミ
カル・ヴェイパー・デポジション)法などによる熱分解
炭素も含まれる。この場合の熱分解ガスとしてはC1 〜
C6 の炭化水素、具体的にはメタン、プロパン、ベンゼ
ン、天然瓦斯などが用いられる。CVI法の場合の条件
は温度900〜1500℃、圧力0.1〜50Torr
であり、CVD法の場合の条件は温度1200〜200
0℃、圧力5〜760Torrである。
【0011】焼成に際しては常圧だけでなく必要に応じ
て熱間静水圧などの等方圧加圧、一軸加圧などを行うこ
とができる。該加圧範囲はゲージ圧で通常10〜10
0,000kPa、好ましくは50050,000kP
aの範囲で行うことができる。炭素1次成形体の繊維体
積含有率Vfは20〜80vol%、好ましくは25〜
70vol%、嵩密度は下限が800kg/m3 を越
え、好ましくは1000kg/m3 を越え、最も好まし
くは1400kg/m3 を越えており、上限は2000
kg/m3 以下である。ここでVfあるいは嵩密度が上
記範囲に満たない場合、炭素1次成形体および最終成形
体である炭素/炭素複合材の厚み方向の熱伝導率、曲げ
強度、引張強度等の機械物性が低いため好ましくない。
また、形状保持性も低下するため好ましくない。上記範
囲を越えた場合には炭素/炭素複合材にクラックあるい
は変形が生じ脆性破壊を起こしやすく好ましくない。
て熱間静水圧などの等方圧加圧、一軸加圧などを行うこ
とができる。該加圧範囲はゲージ圧で通常10〜10
0,000kPa、好ましくは50050,000kP
aの範囲で行うことができる。炭素1次成形体の繊維体
積含有率Vfは20〜80vol%、好ましくは25〜
70vol%、嵩密度は下限が800kg/m3 を越
え、好ましくは1000kg/m3 を越え、最も好まし
くは1400kg/m3 を越えており、上限は2000
kg/m3 以下である。ここでVfあるいは嵩密度が上
記範囲に満たない場合、炭素1次成形体および最終成形
体である炭素/炭素複合材の厚み方向の熱伝導率、曲げ
強度、引張強度等の機械物性が低いため好ましくない。
また、形状保持性も低下するため好ましくない。上記範
囲を越えた場合には炭素/炭素複合材にクラックあるい
は変形が生じ脆性破壊を起こしやすく好ましくない。
【0012】このようにして得られる炭素一次成形体は
必要に応じて目的の嵩密度になるまで緻密化処理を繰り
返すことができる。緻密化の方法は、炭素質マトリック
スを生成する方法であれば特に限定されず、公知の方法
を用いることができ、緻密化の回数は通常1〜10回程
度である。特に化学気相蒸着による炭素質マトリックス
を沈積し緻密化する方法およびピッチおよび/またはフ
ェノール樹脂、フラン樹脂等を含浸・焼成し緻密化する
方法あるいはこれらの組み合わせた方法が好ましく用い
られる。
必要に応じて目的の嵩密度になるまで緻密化処理を繰り
返すことができる。緻密化の方法は、炭素質マトリック
スを生成する方法であれば特に限定されず、公知の方法
を用いることができ、緻密化の回数は通常1〜10回程
度である。特に化学気相蒸着による炭素質マトリックス
を沈積し緻密化する方法およびピッチおよび/またはフ
ェノール樹脂、フラン樹脂等を含浸・焼成し緻密化する
方法あるいはこれらの組み合わせた方法が好ましく用い
られる。
【0013】本発明では、上記の方法によって製造され
た炭素/炭素複合材に金属あるいは/およびセラミック
スからなる耐火部材あるいはこれらの前駆体を被覆、沈
積、反応、接合、固着、融着、接着、注入、浸透するこ
とあるいはこれらを炭素質マトリックス原料にあらかじ
め混合、分散、反応するにより、航空宇宙分野あるいは
他の産業用途に適用可能な部材を得ることができる。こ
れら耐火部材あるいは前駆体の形態は固体、気体、液
体、粉体などいかなる形態でもよい。
た炭素/炭素複合材に金属あるいは/およびセラミック
スからなる耐火部材あるいはこれらの前駆体を被覆、沈
積、反応、接合、固着、融着、接着、注入、浸透するこ
とあるいはこれらを炭素質マトリックス原料にあらかじ
め混合、分散、反応するにより、航空宇宙分野あるいは
他の産業用途に適用可能な部材を得ることができる。こ
れら耐火部材あるいは前駆体の形態は固体、気体、液
体、粉体などいかなる形態でもよい。
【0014】該金属としては金属単体、合金などが挙げ
られ、銅、アルミニウム、イリジウム、ニオブ、チタ
ン、タングステン、モリブデン、レニウム、ハフニウ
ム、タンタルまたはジルコニウムなどが用いられる。該
セラミックスとしては酸化物、炭化物、窒化物、ほう化
物およびこれらの混合物などが挙げられ、二酸化珪素、
アルミナ、ムライト、炭化珪素、炭化ホウ素、窒化珪
素、窒化ホウ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化
ハフニウム、炭化ニオブ、炭化タングステン、ほう化チ
タン、ストロンチウムジルコネイトなどが用いられる。
られ、銅、アルミニウム、イリジウム、ニオブ、チタ
ン、タングステン、モリブデン、レニウム、ハフニウ
ム、タンタルまたはジルコニウムなどが用いられる。該
セラミックスとしては酸化物、炭化物、窒化物、ほう化
物およびこれらの混合物などが挙げられ、二酸化珪素、
アルミナ、ムライト、炭化珪素、炭化ホウ素、窒化珪
素、窒化ホウ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化
ハフニウム、炭化ニオブ、炭化タングステン、ほう化チ
タン、ストロンチウムジルコネイトなどが用いられる。
【0015】炭素/炭素複合材と耐火部材との被覆ある
い接合方法はどの様な方法でも採用することができ、セ
ラミックスの場合には通常CVR(ケミカル・ベイパー
・リアクション)法、CVI法、CVD法、プラズマ溶
射法、ゾル−ゲル法、反応焼結法などによる方法が一般
的に用いられている。CVR法、CVD法およびCVI
法の原料ガスとしてはハロゲン化物、水素化物、有機金
属化合物やこれらと炭化水素ガス、水素、不活性ガスと
の混合物が使用される。具体的には炭化珪素の皮膜を形
成する場合は四塩化珪素、CH3 SiCl3 が用いられ
る。CVR法の場合の条件は温度1000〜1500
℃、圧力0.1〜760Torrであり、CVI法の場
合の条件は温度900〜1500℃、圧力0.1〜50
Torrであり、CVD法の場合の条件は温度1200
〜2000℃、圧力5〜760Torrである。
い接合方法はどの様な方法でも採用することができ、セ
ラミックスの場合には通常CVR(ケミカル・ベイパー
・リアクション)法、CVI法、CVD法、プラズマ溶
射法、ゾル−ゲル法、反応焼結法などによる方法が一般
的に用いられている。CVR法、CVD法およびCVI
法の原料ガスとしてはハロゲン化物、水素化物、有機金
属化合物やこれらと炭化水素ガス、水素、不活性ガスと
の混合物が使用される。具体的には炭化珪素の皮膜を形
成する場合は四塩化珪素、CH3 SiCl3 が用いられ
る。CVR法の場合の条件は温度1000〜1500
℃、圧力0.1〜760Torrであり、CVI法の場
合の条件は温度900〜1500℃、圧力0.1〜50
Torrであり、CVD法の場合の条件は温度1200
〜2000℃、圧力5〜760Torrである。
【0016】炭素/炭素複合材料においては、金属やセ
ラミックスのコーティングないし接合面即ち通常少なく
とも表層面に本発明の規定を満足する炭素繊維であるア
モルファス構造を有する炭素繊維を用いるべきである。
本発明の炭素繊維を用いた炭素/炭素複合材を用いるこ
とにより、軽量で複合材と耐火部材あるい接合部材との
界面で熱履歴による剥離が少なくなり炭素/炭素複合材
料の耐熱性、耐久性を向上することができる。
ラミックスのコーティングないし接合面即ち通常少なく
とも表層面に本発明の規定を満足する炭素繊維であるア
モルファス構造を有する炭素繊維を用いるべきである。
本発明の炭素繊維を用いた炭素/炭素複合材を用いるこ
とにより、軽量で複合材と耐火部材あるい接合部材との
界面で熱履歴による剥離が少なくなり炭素/炭素複合材
料の耐熱性、耐久性を向上することができる。
【0017】
【実施例】以下に本発明について実施例で具体的に説明
するが本発明はこれによって制限されるものではない。実施例1 熱伝導率4.7W/m・K、引張弾性率50GPa、熱
膨張係数3.7×10 -6/K、密度1.65×103 k
g/m3 のアモルファス構造を有する低弾性率炭素繊維
にレゾールタイプのフェノール樹脂を含浸して、一方向
のプリプレグとした。該プリプレグを0°/90°に1
6枚積層し、成形型に設置し、160℃で熱硬化し、さ
らに常圧1000℃にて炭化焼成することにより、炭素
一次成形体を得た。該炭素一次成形体にピッチを含浸
し、熱間静水圧100MPa、1000℃にて炭化焼成
緻密化を行った。このピッチ含浸および熱間静水圧によ
る炭化緻密化工程を所定の嵩密度に達するまで数回繰り
返し、さらに2000℃にて焼成することにより、炭素
/炭素複合材料を得た。得られた炭素/炭素複合材料の
Vfは55vol%、嵩密度は1.60×103 kg/
m3 、さらに熱膨張係数は3.8×10-6/Kであっ
た。得られた炭素/炭素複合材料の表面に圧力5Tor
r、原料ガスとしてCH3SiCl3 とH2 ガスの混合
ガス(H2 / CH3 SiCl3 =10)、温度135
0℃の条件で熱CVDにより、5時間SiCを沈積し、
被覆した。SiCと炭素/炭素複合材料の剥離はなく密
着性も良好であり、SiC膜中にはクラックは発生しな
かった。得られた供試体の耐酸化性および熱衝撃特性を
調べるために、1500℃にて保持した大気炉中へ投入
し10分間保持後、エアガンにて急冷した。この試験を
20回繰り返し行った後も供試体のSiC膜の剥離は発
生せず、その時の重量損失は0.1wt%であった。
するが本発明はこれによって制限されるものではない。実施例1 熱伝導率4.7W/m・K、引張弾性率50GPa、熱
膨張係数3.7×10 -6/K、密度1.65×103 k
g/m3 のアモルファス構造を有する低弾性率炭素繊維
にレゾールタイプのフェノール樹脂を含浸して、一方向
のプリプレグとした。該プリプレグを0°/90°に1
6枚積層し、成形型に設置し、160℃で熱硬化し、さ
らに常圧1000℃にて炭化焼成することにより、炭素
一次成形体を得た。該炭素一次成形体にピッチを含浸
し、熱間静水圧100MPa、1000℃にて炭化焼成
緻密化を行った。このピッチ含浸および熱間静水圧によ
る炭化緻密化工程を所定の嵩密度に達するまで数回繰り
返し、さらに2000℃にて焼成することにより、炭素
/炭素複合材料を得た。得られた炭素/炭素複合材料の
Vfは55vol%、嵩密度は1.60×103 kg/
m3 、さらに熱膨張係数は3.8×10-6/Kであっ
た。得られた炭素/炭素複合材料の表面に圧力5Tor
r、原料ガスとしてCH3SiCl3 とH2 ガスの混合
ガス(H2 / CH3 SiCl3 =10)、温度135
0℃の条件で熱CVDにより、5時間SiCを沈積し、
被覆した。SiCと炭素/炭素複合材料の剥離はなく密
着性も良好であり、SiC膜中にはクラックは発生しな
かった。得られた供試体の耐酸化性および熱衝撃特性を
調べるために、1500℃にて保持した大気炉中へ投入
し10分間保持後、エアガンにて急冷した。この試験を
20回繰り返し行った後も供試体のSiC膜の剥離は発
生せず、その時の重量損失は0.1wt%であった。
【0018】実施例2 熱伝導率4.7W/m・K、引張弾性率50GPa、熱
膨張係数3.7×10 -6/K、密度1.65×103 k
g/m3 のアモルファス構造を有する低弾性率炭素繊維
にレゾールタイプのフェノール樹脂を含浸して、一方向
のプリプレグとした。同様に熱伝導率20W/m・K、
引張弾性率150GPa、熱膨張係数−0.8×10-6
/K、密度1.85×103 kg/m3 のピッチ系の低
弾性率炭素繊維にレゾールタイプのフェノール樹脂を含
浸して、一方向のプリプレグとした。該ピッチ系炭素繊
維を用いたプリプレグを0°/90°に12枚積層し、
さらに表層部に上下2枚ずつアモルファス炭素繊維を用
いたプリプレグを0°/90°積層し、複合材を得た。
この複合材を160℃で熱硬化し、さらに常圧1000
℃にて炭化焼成することにより、炭素一次成形体を得
た。該炭素一次成形体にピッチを含浸し、熱間静水圧1
00MPa、1000℃にて炭化焼成緻密化を行った。
このピッチ含浸および熱間静水圧による炭化緻密化工程
を所定の嵩密度に達するまで数回繰り返し、さらに20
00℃にて焼成することにより、炭素/炭素複合材料を
得た。得られた炭素/炭素複合材料のVfは55vol
%、嵩密度は1.90×103 kg/m3 であった。得
られた炭素/炭素複合材料の表面に圧力5Torr、原
料ガスとしてCH3SiCl3 とH2 ガスの混合ガス
(H2 / CH3 SiCl3 =10)、温度1350℃
の条件で熱CVDにより、5時間SiCを沈積し、被覆
した。SiCと炭素/炭素複合材料の剥離は発生しなか
ったが、SiC膜中には幅3μmほどのクラックが発生
していた。得られた供試体の耐酸化性および熱衝撃特性
を調べるために、1500℃にて保持した大気炉中へ投
入し10分間保持後、エアガンにて急冷した。試験10
回目にて、SiCの剥離が発生し、その時の重量損失は
2.4wt%であった。
膨張係数3.7×10 -6/K、密度1.65×103 k
g/m3 のアモルファス構造を有する低弾性率炭素繊維
にレゾールタイプのフェノール樹脂を含浸して、一方向
のプリプレグとした。同様に熱伝導率20W/m・K、
引張弾性率150GPa、熱膨張係数−0.8×10-6
/K、密度1.85×103 kg/m3 のピッチ系の低
弾性率炭素繊維にレゾールタイプのフェノール樹脂を含
浸して、一方向のプリプレグとした。該ピッチ系炭素繊
維を用いたプリプレグを0°/90°に12枚積層し、
さらに表層部に上下2枚ずつアモルファス炭素繊維を用
いたプリプレグを0°/90°積層し、複合材を得た。
この複合材を160℃で熱硬化し、さらに常圧1000
℃にて炭化焼成することにより、炭素一次成形体を得
た。該炭素一次成形体にピッチを含浸し、熱間静水圧1
00MPa、1000℃にて炭化焼成緻密化を行った。
このピッチ含浸および熱間静水圧による炭化緻密化工程
を所定の嵩密度に達するまで数回繰り返し、さらに20
00℃にて焼成することにより、炭素/炭素複合材料を
得た。得られた炭素/炭素複合材料のVfは55vol
%、嵩密度は1.90×103 kg/m3 であった。得
られた炭素/炭素複合材料の表面に圧力5Torr、原
料ガスとしてCH3SiCl3 とH2 ガスの混合ガス
(H2 / CH3 SiCl3 =10)、温度1350℃
の条件で熱CVDにより、5時間SiCを沈積し、被覆
した。SiCと炭素/炭素複合材料の剥離は発生しなか
ったが、SiC膜中には幅3μmほどのクラックが発生
していた。得られた供試体の耐酸化性および熱衝撃特性
を調べるために、1500℃にて保持した大気炉中へ投
入し10分間保持後、エアガンにて急冷した。試験10
回目にて、SiCの剥離が発生し、その時の重量損失は
2.4wt%であった。
【0019】実施例3 熱伝導率4.7W/m・K、引張弾性率50GPa、熱
膨張係数3.7×10 -6/K、密度1.65×103 k
g/m3 のアモルファス構造を有する低弾性率炭素繊維
にレゾールタイプのフェノール樹脂を含浸して、一方向
のプリプレグとした。同様に熱伝導率20W/m・K、
引張弾性率150GPa、熱膨張係数−0.8×10-6
/K、密度1.85×103 kg/m3 のピッチ系の低
弾性率炭素繊維にレゾールタイプのフェノール樹脂を含
浸して、一方向のプリプレグとした。該ピッチ系炭素繊
維を用いたプリプレグを0°/90°に12枚積層し、
さらに表層部に上下2枚ずつアモルファス炭素繊維を用
いたプリプレグを0°/90°積層し、複合材を得た。
この複合材を160℃で熱硬化し、さらに常圧1000
℃にて炭化焼成することにより、炭素一次成形体を得
た。該炭素一次成形体にピッチを含浸し、熱間静水圧1
00MPa、1000℃にて炭化焼成緻密化を行った。
このピッチ含浸および熱間静水圧による炭化緻密化工程
を所定の嵩密度に達するまで数回繰り返し、さらに20
00℃にて焼成することにより、炭素/炭素複合材料を
得た。得られた炭素/炭素複合材料のVfは55vol
%、嵩密度は1.90×103 kg/m3 であった。得
られた炭素/炭素複合材料を反応容器中で1400℃に
加熱し、SiCl4とH2 の混合ガス(H2 / SiC
l4 =0.25)を導入しながら、常圧において60分
間保持した。さらに、この表面に圧力5Torr、原料
ガスとしてCH3 SiCl3 とH2 ガスの混合ガス(H
2 / CH3 SiCl3 =10)、温度1350℃の条
件で熱CVDにより、5時間SiCを沈積し、被覆し
た。SiCと炭素/炭素複合材料の剥離はなく密着性も
良好であり、SiC膜中にはクラックは発生しなかっ
た。得られた供試体の耐酸化性および熱衝撃特性を調べ
るために、1500℃にて保持した大気炉中へ投入し1
0分間保持後、エアガンにて急冷した。この試験を20
回繰り返し行った後も供試体のSiC膜の剥離は発生せ
ず、その時の重量損失は0.5wt%であった。
膨張係数3.7×10 -6/K、密度1.65×103 k
g/m3 のアモルファス構造を有する低弾性率炭素繊維
にレゾールタイプのフェノール樹脂を含浸して、一方向
のプリプレグとした。同様に熱伝導率20W/m・K、
引張弾性率150GPa、熱膨張係数−0.8×10-6
/K、密度1.85×103 kg/m3 のピッチ系の低
弾性率炭素繊維にレゾールタイプのフェノール樹脂を含
浸して、一方向のプリプレグとした。該ピッチ系炭素繊
維を用いたプリプレグを0°/90°に12枚積層し、
さらに表層部に上下2枚ずつアモルファス炭素繊維を用
いたプリプレグを0°/90°積層し、複合材を得た。
この複合材を160℃で熱硬化し、さらに常圧1000
℃にて炭化焼成することにより、炭素一次成形体を得
た。該炭素一次成形体にピッチを含浸し、熱間静水圧1
00MPa、1000℃にて炭化焼成緻密化を行った。
このピッチ含浸および熱間静水圧による炭化緻密化工程
を所定の嵩密度に達するまで数回繰り返し、さらに20
00℃にて焼成することにより、炭素/炭素複合材料を
得た。得られた炭素/炭素複合材料のVfは55vol
%、嵩密度は1.90×103 kg/m3 であった。得
られた炭素/炭素複合材料を反応容器中で1400℃に
加熱し、SiCl4とH2 の混合ガス(H2 / SiC
l4 =0.25)を導入しながら、常圧において60分
間保持した。さらに、この表面に圧力5Torr、原料
ガスとしてCH3 SiCl3 とH2 ガスの混合ガス(H
2 / CH3 SiCl3 =10)、温度1350℃の条
件で熱CVDにより、5時間SiCを沈積し、被覆し
た。SiCと炭素/炭素複合材料の剥離はなく密着性も
良好であり、SiC膜中にはクラックは発生しなかっ
た。得られた供試体の耐酸化性および熱衝撃特性を調べ
るために、1500℃にて保持した大気炉中へ投入し1
0分間保持後、エアガンにて急冷した。この試験を20
回繰り返し行った後も供試体のSiC膜の剥離は発生せ
ず、その時の重量損失は0.5wt%であった。
【0020】実施例4 熱伝導率4.7W/m・K、引張弾性率50GPa、熱
膨張係数3.7×10 -6/K、密度1.65×103 k
g/m3 のアモルファス構造を有する低弾性率炭素繊維
織物にレゾールタイプのフェノール樹脂を含浸して、プ
リプレグとした。同様に熱伝導率50W/m・K、引張
弾性率350GPa、熱膨張係数−1.2×10-6/
K、密度2.1×103 kg/m3 のピッチ系の炭素繊
維織物に、レゾールタイプのフェノール樹脂を含浸し
て、プリプレグとした。該ピッチ系炭素繊維織物を用い
たプリプレグを0°/90°に12枚積層し、さらに表
層部に上下2枚ずつアモルファス炭素繊維織物を用いた
プリプレグを0°/90°積層し、複合材を得た。この
複合材を160℃で熱硬化し、さらに常圧1000℃に
て炭化焼成することにより、炭素一次成形体を得た。該
炭素一次成形体にピッチを含浸し、熱間静水圧100M
Pa、1000℃にて炭化焼成緻密化を行った。このピ
ッチ含浸および熱間静水圧による炭化緻密化工程を所定
の嵩密度に達するまで数回繰り返し、さらに2000℃
にて焼成することにより、炭素/炭素複合材料を得た。
得られた炭素/炭素複合材料のVfは55vol%、嵩
密度は1.98×103 kg/m3 であった。得られた
炭素/炭素複合材料を反応容器中で1400℃に加熱
し、SiCl4とH2 の混合ガス(H2 / SiCl4
=0.25)を導入しながら、常圧において60分間保
持した。さらに、この表面に圧力5Torr、原料ガス
としてCH3 SiCl3 とH2 ガスの混合ガス(H2 /
CH3 SiCl3 =10)、温度1350℃の条件で
熱CVDにより、5時間SiCを沈積し、被覆した。S
iCと炭素/炭素複合材料の剥離はなく密着性も良好で
あり、SiC膜中にはクラックは発生しなかった。得ら
れた供試体の耐酸化性および熱衝撃特性を調べるため
に、1500℃にて保持した大気炉中へ投入し10分間
保持後、エアガンにて急冷した。この試験を20回繰り
返し行った後も供試体のSiC膜の剥離は発生せず、そ
の時の重量損失は0.8wt%であった。
膨張係数3.7×10 -6/K、密度1.65×103 k
g/m3 のアモルファス構造を有する低弾性率炭素繊維
織物にレゾールタイプのフェノール樹脂を含浸して、プ
リプレグとした。同様に熱伝導率50W/m・K、引張
弾性率350GPa、熱膨張係数−1.2×10-6/
K、密度2.1×103 kg/m3 のピッチ系の炭素繊
維織物に、レゾールタイプのフェノール樹脂を含浸し
て、プリプレグとした。該ピッチ系炭素繊維織物を用い
たプリプレグを0°/90°に12枚積層し、さらに表
層部に上下2枚ずつアモルファス炭素繊維織物を用いた
プリプレグを0°/90°積層し、複合材を得た。この
複合材を160℃で熱硬化し、さらに常圧1000℃に
て炭化焼成することにより、炭素一次成形体を得た。該
炭素一次成形体にピッチを含浸し、熱間静水圧100M
Pa、1000℃にて炭化焼成緻密化を行った。このピ
ッチ含浸および熱間静水圧による炭化緻密化工程を所定
の嵩密度に達するまで数回繰り返し、さらに2000℃
にて焼成することにより、炭素/炭素複合材料を得た。
得られた炭素/炭素複合材料のVfは55vol%、嵩
密度は1.98×103 kg/m3 であった。得られた
炭素/炭素複合材料を反応容器中で1400℃に加熱
し、SiCl4とH2 の混合ガス(H2 / SiCl4
=0.25)を導入しながら、常圧において60分間保
持した。さらに、この表面に圧力5Torr、原料ガス
としてCH3 SiCl3 とH2 ガスの混合ガス(H2 /
CH3 SiCl3 =10)、温度1350℃の条件で
熱CVDにより、5時間SiCを沈積し、被覆した。S
iCと炭素/炭素複合材料の剥離はなく密着性も良好で
あり、SiC膜中にはクラックは発生しなかった。得ら
れた供試体の耐酸化性および熱衝撃特性を調べるため
に、1500℃にて保持した大気炉中へ投入し10分間
保持後、エアガンにて急冷した。この試験を20回繰り
返し行った後も供試体のSiC膜の剥離は発生せず、そ
の時の重量損失は0.8wt%であった。
【0021】実施例5 熱伝導率4.7W/m・K、引張弾性率50GPa、熱
膨張係数3.7×10 -6/K、密度1.65×103 k
g/m3 のアモルファス構造を有する低弾性率炭素繊維
織物にレゾールタイプのフェノール樹脂を含浸して、プ
リプレグとした。同様に熱伝導率50W/m・K、引張
弾性率350GPa、熱膨張係数−1.2×10-6/
K、密度2.10×103 kg/m3 のピッチ系の低弾
性炭素繊維織物に、レゾールタイプのフェノール樹脂を
含浸して、プリプレグとした。さらに同様に熱伝導率1
80W/m・K、引張弾性率690GPa、熱膨張係数
−1.4×10-6/K、密度2.12×103 kg/m
3 のピッチ系の高弾性率炭素繊維織物に、レゾールタイ
プのフェノール樹脂を含浸して、プリプレグとした。該
ピッチ系高弾性炭素繊維織物を用いたプリプレグを0°
/90°に8枚積層し、その上下にピッチ系の低弾性炭
素繊維織物を用いたプリプレグを0°/90°に2枚積
層、さらに表層部に上下2枚ずつアモルファス炭素繊維
織物を用いたプリプレグを0°/90°に2枚ずつ積層
し、複合材を得た。この複合材を160℃で熱硬化し、
さらに常圧1000℃にて炭化焼成することにより、炭
素一次成形体を得た。該炭素一次成形体にピッチを含浸
し、熱間静水圧100MPa、1000℃にて炭化焼成
緻密化を行った。このピッチ含浸および熱間静水圧によ
る炭化緻密化工程を所定の嵩密度に達するまで数回繰り
返し、さらに2000℃にて焼成することにより、炭素
/炭素複合材料を得た。得られた炭素/炭素複合材料の
Vfは55vol%、嵩密度は2.00×103 kg/
m3 であった。得られた炭素/炭素複合材料を反応容器
中で1400℃に加熱し、SiCl4とH2 の混合ガス
(H2 / SiCl4 =0.25)を導入しながら、常
圧において60分間保持した。さらに、この表面に圧力
5Torr、原料ガスとしてCH3 SiCl3 とH2 ガ
スの混合ガス(H2 / CH3 SiCl3 =10)、温
度1350℃の条件で熱CVDにより、5時間SiCを
沈積し、被覆した。SiCと炭素/炭素複合材料の剥離
はなく密着性も良好であり、SiC膜中にはクラックは
発生しなかった。得られた供試体の耐酸化性および熱衝
撃特性を調べるために、1500℃にて保持した大気炉
中へ投入し10分間保持後、エアガンにて急冷した。こ
の試験を20回繰り返し行った後も供試体のSiC膜の
剥離は発生せず、その時の重量損失は0.9wt%であ
った。
膨張係数3.7×10 -6/K、密度1.65×103 k
g/m3 のアモルファス構造を有する低弾性率炭素繊維
織物にレゾールタイプのフェノール樹脂を含浸して、プ
リプレグとした。同様に熱伝導率50W/m・K、引張
弾性率350GPa、熱膨張係数−1.2×10-6/
K、密度2.10×103 kg/m3 のピッチ系の低弾
性炭素繊維織物に、レゾールタイプのフェノール樹脂を
含浸して、プリプレグとした。さらに同様に熱伝導率1
80W/m・K、引張弾性率690GPa、熱膨張係数
−1.4×10-6/K、密度2.12×103 kg/m
3 のピッチ系の高弾性率炭素繊維織物に、レゾールタイ
プのフェノール樹脂を含浸して、プリプレグとした。該
ピッチ系高弾性炭素繊維織物を用いたプリプレグを0°
/90°に8枚積層し、その上下にピッチ系の低弾性炭
素繊維織物を用いたプリプレグを0°/90°に2枚積
層、さらに表層部に上下2枚ずつアモルファス炭素繊維
織物を用いたプリプレグを0°/90°に2枚ずつ積層
し、複合材を得た。この複合材を160℃で熱硬化し、
さらに常圧1000℃にて炭化焼成することにより、炭
素一次成形体を得た。該炭素一次成形体にピッチを含浸
し、熱間静水圧100MPa、1000℃にて炭化焼成
緻密化を行った。このピッチ含浸および熱間静水圧によ
る炭化緻密化工程を所定の嵩密度に達するまで数回繰り
返し、さらに2000℃にて焼成することにより、炭素
/炭素複合材料を得た。得られた炭素/炭素複合材料の
Vfは55vol%、嵩密度は2.00×103 kg/
m3 であった。得られた炭素/炭素複合材料を反応容器
中で1400℃に加熱し、SiCl4とH2 の混合ガス
(H2 / SiCl4 =0.25)を導入しながら、常
圧において60分間保持した。さらに、この表面に圧力
5Torr、原料ガスとしてCH3 SiCl3 とH2 ガ
スの混合ガス(H2 / CH3 SiCl3 =10)、温
度1350℃の条件で熱CVDにより、5時間SiCを
沈積し、被覆した。SiCと炭素/炭素複合材料の剥離
はなく密着性も良好であり、SiC膜中にはクラックは
発生しなかった。得られた供試体の耐酸化性および熱衝
撃特性を調べるために、1500℃にて保持した大気炉
中へ投入し10分間保持後、エアガンにて急冷した。こ
の試験を20回繰り返し行った後も供試体のSiC膜の
剥離は発生せず、その時の重量損失は0.9wt%であ
った。
【0022】比較例1 熱伝導率20W/m・K、引張弾性率150GPa、熱
膨張係数−1.0×10-6/K、密度1.85×103
kg/m3 のピッチ系の低弾性率炭素繊維にレゾールタ
イプのフェノール樹脂を含浸して、一方向のプリプレグ
とした。該プリプレグを0°/90°に16枚積層し、
成形型に設置し、160℃で熱硬化し、さらに常圧10
00℃にて炭化焼成することにより、炭素一次成形体を
得た。該炭素一次成形体にピッチを含浸し、熱間静水圧
100MPa、1000℃にて炭化焼成緻密化を行っ
た。このピッチ含浸および熱間静水圧による炭化緻密化
工程を所定の嵩密度に達するまで数回繰り返し、さらに
2000℃にて焼成することにより、炭素/炭素複合材
料を得た。得られた炭素/炭素複合材料のVfは55v
ol%、嵩密度は1.95×103 kg/m3 、さらに
熱膨張係数−0.7×10-6/Kであった。得られた炭
素/炭素複合材料の表面に圧力5Torr、原料ガスと
してCH3SiCl3 とH2 ガスの混合ガス(H2 /
CH3 SiCl3 =10)、温度1350℃の条件で熱
CVDにより、5時間SiCを沈積し、被覆した。Si
Cと炭素/炭素複合材料の剥離は発生しなかったが、S
iC膜中には幅10μmほどのクラックが多数発生して
いた。得られた供試体の耐酸化性および熱衝撃特性を調
べるために、1500℃にて保持した大気炉中へ投入し
10分間保持後、エアガンにて急冷した。試験2回目に
て、SiCの剥離が発生し、その時の重量損失は5.1
wt%であった。
膨張係数−1.0×10-6/K、密度1.85×103
kg/m3 のピッチ系の低弾性率炭素繊維にレゾールタ
イプのフェノール樹脂を含浸して、一方向のプリプレグ
とした。該プリプレグを0°/90°に16枚積層し、
成形型に設置し、160℃で熱硬化し、さらに常圧10
00℃にて炭化焼成することにより、炭素一次成形体を
得た。該炭素一次成形体にピッチを含浸し、熱間静水圧
100MPa、1000℃にて炭化焼成緻密化を行っ
た。このピッチ含浸および熱間静水圧による炭化緻密化
工程を所定の嵩密度に達するまで数回繰り返し、さらに
2000℃にて焼成することにより、炭素/炭素複合材
料を得た。得られた炭素/炭素複合材料のVfは55v
ol%、嵩密度は1.95×103 kg/m3 、さらに
熱膨張係数−0.7×10-6/Kであった。得られた炭
素/炭素複合材料の表面に圧力5Torr、原料ガスと
してCH3SiCl3 とH2 ガスの混合ガス(H2 /
CH3 SiCl3 =10)、温度1350℃の条件で熱
CVDにより、5時間SiCを沈積し、被覆した。Si
Cと炭素/炭素複合材料の剥離は発生しなかったが、S
iC膜中には幅10μmほどのクラックが多数発生して
いた。得られた供試体の耐酸化性および熱衝撃特性を調
べるために、1500℃にて保持した大気炉中へ投入し
10分間保持後、エアガンにて急冷した。試験2回目に
て、SiCの剥離が発生し、その時の重量損失は5.1
wt%であった。
【0023】比較例2 熱伝導率20W/m・K、引張弾性率150GPa、熱
膨張係数−1.0×10-6/K、密度1.85×103
kg/m3 のピッチ系の低弾性率炭素繊維にレゾールタ
イプのフェノール樹脂を含浸して、一方向のプリプレグ
とした。該プリプレグを0°/90°に16枚積層し、
成形型に設置し、160℃で熱硬化し、さらに常圧10
00℃にて炭化焼成することにより、炭素一次成形体を
得た。該炭素一次成形体にピッチを含浸し、熱間静水圧
100MPa、1000℃にて炭化焼成緻密化を行っ
た。このピッチ含浸および熱間静水圧による炭化緻密化
工程を所定の嵩密度に達するまで数回繰り返し、さらに
2000℃にて焼成することにより、炭素/炭素複合材
料を得た。得られた炭素/炭素複合材料のVfは55v
ol%、嵩密度は1.90×103 kg/m3 であっ
た。得られた炭素/炭素複合材料を反応容器中で140
0℃に加熱し、SiCl4とH2 の混合ガス(H2 /
SiCl4 =0.25)を導入しながら、常圧において
60分間保持した。さらに、この表面に圧力5Tor
r、原料ガスとしてCH3 SiCl3 とH2 ガスの混合
ガス(H2 / CH3 SiCl3 =10)、温度135
0℃の条件で熱CVDにより、5時間SiCを沈積し、
被覆した。SiCと炭素/炭素複合材料の剥離は発生し
なかったが、SiC膜中には幅5μmほどのクラックが
多数発生していた。得られた供試体の耐酸化性および熱
衝撃特性を調べるために、1500℃にて保持した大気
炉中へ投入し10分間保持後、エアガンにて急冷した。
試験5回目にて、SiCの剥離が発生し、その時の重量
損失は3.1wt%であった。
膨張係数−1.0×10-6/K、密度1.85×103
kg/m3 のピッチ系の低弾性率炭素繊維にレゾールタ
イプのフェノール樹脂を含浸して、一方向のプリプレグ
とした。該プリプレグを0°/90°に16枚積層し、
成形型に設置し、160℃で熱硬化し、さらに常圧10
00℃にて炭化焼成することにより、炭素一次成形体を
得た。該炭素一次成形体にピッチを含浸し、熱間静水圧
100MPa、1000℃にて炭化焼成緻密化を行っ
た。このピッチ含浸および熱間静水圧による炭化緻密化
工程を所定の嵩密度に達するまで数回繰り返し、さらに
2000℃にて焼成することにより、炭素/炭素複合材
料を得た。得られた炭素/炭素複合材料のVfは55v
ol%、嵩密度は1.90×103 kg/m3 であっ
た。得られた炭素/炭素複合材料を反応容器中で140
0℃に加熱し、SiCl4とH2 の混合ガス(H2 /
SiCl4 =0.25)を導入しながら、常圧において
60分間保持した。さらに、この表面に圧力5Tor
r、原料ガスとしてCH3 SiCl3 とH2 ガスの混合
ガス(H2 / CH3 SiCl3 =10)、温度135
0℃の条件で熱CVDにより、5時間SiCを沈積し、
被覆した。SiCと炭素/炭素複合材料の剥離は発生し
なかったが、SiC膜中には幅5μmほどのクラックが
多数発生していた。得られた供試体の耐酸化性および熱
衝撃特性を調べるために、1500℃にて保持した大気
炉中へ投入し10分間保持後、エアガンにて急冷した。
試験5回目にて、SiCの剥離が発生し、その時の重量
損失は3.1wt%であった。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により25
℃において高い熱膨張率係数、低い熱伝導率、低い密度
からなる炭素繊維を構成要素とした炭素/炭素複合材料
を得ることができた。本発明の規定を満足するアモルフ
ァス炭素繊維を用いた炭素/炭素複合材、または表層部
分にこの炭素繊維、コア部に他の通常の炭素繊維を組み
合わせられた炭素/炭素複合材においては、アモルファ
ス炭素繊維が通常の低弾性炭素繊維と異なり、炭素/炭
素複合材の製造時の熱処理工程においても、繊維の構造
が保たれる。すなわち、アモルファス炭素繊維の持つS
iC膜に類似した熱膨張係数が高温焼成時においても変
化なく保たれることにより、炭素/炭素複合材上へのS
iC膜等のコーティングを容易に、かつ優れた耐久性を
有するものとする。特に、表層部をアモルファス炭素繊
維およびコア部を焼成後に高い剛性を発現する炭素繊維
とを組み合わせたハイブリッド材は複合材自体の高い強
度特性と表層でのSiC等の熱膨張係数に近い特性を有
する特徴を併せ持つ。さらに、このハイブリッド材にた
とえばSiCl4 とH2 の混合ガスを用いて、表層部を
SiC化させる処理を組み合わせることによって、航空
宇宙用の部材等へも対応可能な耐熱高強度部材を製造す
ることができる。
℃において高い熱膨張率係数、低い熱伝導率、低い密度
からなる炭素繊維を構成要素とした炭素/炭素複合材料
を得ることができた。本発明の規定を満足するアモルフ
ァス炭素繊維を用いた炭素/炭素複合材、または表層部
分にこの炭素繊維、コア部に他の通常の炭素繊維を組み
合わせられた炭素/炭素複合材においては、アモルファ
ス炭素繊維が通常の低弾性炭素繊維と異なり、炭素/炭
素複合材の製造時の熱処理工程においても、繊維の構造
が保たれる。すなわち、アモルファス炭素繊維の持つS
iC膜に類似した熱膨張係数が高温焼成時においても変
化なく保たれることにより、炭素/炭素複合材上へのS
iC膜等のコーティングを容易に、かつ優れた耐久性を
有するものとする。特に、表層部をアモルファス炭素繊
維およびコア部を焼成後に高い剛性を発現する炭素繊維
とを組み合わせたハイブリッド材は複合材自体の高い強
度特性と表層でのSiC等の熱膨張係数に近い特性を有
する特徴を併せ持つ。さらに、このハイブリッド材にた
とえばSiCl4 とH2 の混合ガスを用いて、表層部を
SiC化させる処理を組み合わせることによって、航空
宇宙用の部材等へも対応可能な耐熱高強度部材を製造す
ることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 1〜25W/m・Kの25℃における熱
伝導率および/または−0.8×10-6〜5×10-6/
Kの25℃における熱膨張係数を有する炭素繊維および
炭素質マトリックスからなることを特徴とする炭素/炭
素複合材料。 - 【請求項2】 炭素繊維の25℃における熱膨張係数が
−0.2×10-6〜5×10-6/Kである請求項1記載
の炭素/炭素複合材料。 - 【請求項3】 25℃における熱膨張係数が−0.2×
10-6より小さい炭素繊維とが複合化されたことを特徴
とする請求項2記載の炭素/炭素複合材料。 - 【請求項4】 1.4×103 〜1.9×103 kg/
m3 の密度を有する炭素繊維および炭素質マトリックス
からなることを特徴とする炭素/炭素複合材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9291916A JPH11130553A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 炭素/炭素複合材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9291916A JPH11130553A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 炭素/炭素複合材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11130553A true JPH11130553A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=17775126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9291916A Pending JPH11130553A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 炭素/炭素複合材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11130553A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011168415A (ja) * | 2010-02-16 | 2011-09-01 | Mitsubishi Plastics Inc | 炭素繊維強化炭化ケイ素複合材及びその製造方法 |
US8308089B2 (en) | 2010-02-19 | 2012-11-13 | Agency For Defense Development | Method for preparing impregnating pitch for carbon-carbon composite |
CN106316437A (zh) * | 2015-06-26 | 2017-01-11 | 上海航天设备制造总厂 | 一种卫星高导热碳/碳复合材料蜂窝制备方法 |
CN116334508A (zh) * | 2023-05-31 | 2023-06-27 | 中南大学 | 一种金属高熵陶瓷改性c/c复合材料及其制备方法 |
-
1997
- 1997-10-24 JP JP9291916A patent/JPH11130553A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011168415A (ja) * | 2010-02-16 | 2011-09-01 | Mitsubishi Plastics Inc | 炭素繊維強化炭化ケイ素複合材及びその製造方法 |
US8308089B2 (en) | 2010-02-19 | 2012-11-13 | Agency For Defense Development | Method for preparing impregnating pitch for carbon-carbon composite |
CN106316437A (zh) * | 2015-06-26 | 2017-01-11 | 上海航天设备制造总厂 | 一种卫星高导热碳/碳复合材料蜂窝制备方法 |
CN116334508A (zh) * | 2023-05-31 | 2023-06-27 | 中南大学 | 一种金属高熵陶瓷改性c/c复合材料及其制备方法 |
CN116334508B (zh) * | 2023-05-31 | 2023-08-11 | 中南大学 | 一种金属高熵陶瓷改性c/c复合材料及其制备方法 |
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