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JPH11130381A - 油圧ウィンチの制御方法および同装置 - Google Patents

油圧ウィンチの制御方法および同装置

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Publication number
JPH11130381A
JPH11130381A JP29278397A JP29278397A JPH11130381A JP H11130381 A JPH11130381 A JP H11130381A JP 29278397 A JP29278397 A JP 29278397A JP 29278397 A JP29278397 A JP 29278397A JP H11130381 A JPH11130381 A JP H11130381A
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JP
Japan
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hydraulic
brake
winch
pump
winch drum
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JP29278397A
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Satoru Torii
悟 鳥居
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本来のフリーフォール機能を確保しながら、
フリーフォール速度を規制する。 【解決手段】 ウィンチドラム1にブレーキ用油圧ポン
プ24をワンウェイクラッチ23を介して連結し、フリ
ーフォール運転時に、ウィンチドラム1によってブレー
キ用油圧ポンプ24を駆動し、同ポンプ24の吐出油を
油圧ブレーキ12のシリンダ11に加えてウィンチドラ
ム1にブレーキ力を作用させることにより、フリーフォ
ール速度を規制するようにした。また、ポンプ吐出油を
冷却管路27を通してブレーキ発熱部に供給することに
より、ブレーキ発熱部を冷却するようにした油圧ウィン
チの制御方法および同装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧モータによって
ウィンチドラムを駆動する油圧ウィンチの制御方法およ
び同装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図5に示している。
【0003】同図において、1はウィンチドラム、2は
このウィンチドラム1の駆動源としての油圧モータ(以
下、ウィンチモータという)で、このウィンチモータ2
の出力軸2aとウィンチドラム1との間に動力伝達を行
う遊星歯車機構3が設けられている。
【0004】4はこの遊星歯車機構3のサンギヤ、5は
プラネタリギヤ、6はウィンチドラム1の内周に設けら
れたリングギヤ、7はプラネタリギヤ5を支持するキャ
リア、8はキャリア軸で、このキャリア軸8の軸端に多
板クラッチ9が設けられ、この多板クラッチ9と、同ク
ラッチ9に対して圧接・離間するピストン10と、この
ピストン10を駆動するシリンダ11とにより、ウィン
チドラム1をモータ出力軸2aに対して連結・分離し、
かつ、同ドラム1の回転を制動する油圧ブレーキ12が
構成されている。
【0005】13はピストン10を多板クラッチ9に圧
接する方向に押すバネである。
【0006】シリンダ11の伸長側油室11aに接続さ
れた伸長側管路14は、ブレーキペダル15によって操
作されるブレーキ弁(減圧弁)16の二次側に接続され
ている。
【0007】また、シリンダ11の縮小側油室11bに
接続された縮小側管路17は切換手段としての電磁切換
弁18を介して油圧源19およびタンクTに接続されて
いる。
【0008】電磁切換弁18は、通常運転時には図左側
の通常運転位置aにあり、この状態でシリンダ縮小側油
室11bがタンクTに連通する。
【0009】一方、ウィンチドラム1を負荷(吊荷)に
よって巻下回転させるフリーフォール運転時にはスイッ
チ20がオン操作され、これによって電磁切換弁18が
図右側のフリーフォール運転位置bに切換わる。この状
態では、シリンダ縮小側油室11bは油圧源19に接続
される。
【0010】この装置は次のように作用する。
【0011】(イ)通常巻上・巻下運転時 このときには、電磁切換弁18が図の通常運転位置aに
あり、シリンダ縮小側油室11bには圧力は立たない。
【0012】また、このときブレーキペダル15は操作
されないため、ブレーキ弁16に二次圧は発生せず、シ
リンダ伸長側油室11aにも圧力は立たない。
【0013】従って、バネ13の力によりピストン10
がクラッチ9に押し付けられてクラッチ9が固定部に固
定されるため、キャリア軸8が回転不能に固定される。
【0014】この状態では、遊星歯車機構3のブラネタ
リギヤ5は自転回転のみを行い、ウィンチモータ2の回
転力が遊星歯車機構3により減速されてウィンチドラム
1に伝えられ、通常の動力巻上・巻下運転が行われる。
【0015】また、ウィンチモータ2の回転が停止する
と、遊星歯車機構3によってウィンチドラム1が回転不
能に固定される。
【0016】(ロ)フリーフォール運転時 このときには、ウィンチモータ2が停止した状態で、ス
イッチ20が操作されて電磁切換弁18がフリーフォー
ル運転位置bに切換えられ、シリンダ縮小側油室11b
に圧力が加えられる。
【0017】これにより、シリンダ11が縮小作動して
ピストン10がクラッチ13から離間し、キャリア軸8
がフリーとなる(油圧ブレーキ12が解除される)た
め、ウィンチドラム1が負荷に応じた速度で巻下方向に
自由回転する。
【0018】このとき、ブレーキペダル15が操作され
てブレーキ弁16に二次圧が発生すると、シリンダ伸長
側油室11aが加圧されてピストン10がクラッチ9に
押し付けられ、上記した動力巻上・巻下運転時と同じ状
態(クラッチオン状態)となる。
【0019】これにより、ブレーキペダル15の操作量
に応じたブレーキ力がウィンチドラム1に作用し、フリ
ーフォール速度がオペレータによって調整される。
【0020】一方、このフリーフォール運転時の吊荷降
下速度は動力巻下時時と比較してかなり速く、上記のよ
うに油圧ブレーキ12によるブレーキ力を加えながら速
度調整するため、同ブレーキ12におけるピストン10
とクラッチ9の摩擦部分(以下、ブレーキ発熱部とい
う)が発熱する。
【0021】そこで、図示しないエンジンによって駆動
される油圧ポンプ21の吐出油を上記ブレーキ発熱部に
送り、冷却するようにしている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術によると、フリーフォール運転時にオペレータによる
速度調整操作が必要で、しかもこの操作は慎重に行わな
ければならないため、オペレータの操作負担が大きいも
のとなっていた。
【0023】また、オペレータのブレーキ操作ミスによ
って、吊荷がオペレータの意思に反して無規制に自由落
下するおそれがあった。
【0024】そこで、この点の対策として、特開平8−
12280号公報に示されているように、ウィンチドラ
ム1にブレーキ用油圧ポンプを連結するとともに、同ポ
ンプにリリーフ弁を接続して油圧負荷回路を構成し、フ
リーフォール運転時にウィンチドラムで同ポンプを回転
駆動することにより、上記油圧負荷回路によりウィンチ
ドラムに回転抵抗を与えてフリーフォール速度を規制す
る技術が提案された。
【0025】しかし、この公知技術によると、大負荷に
対しても十分な負荷抵抗を得るために大型のポンプが必
要となるとともに、リリーフ弁の設定圧も比較的高くと
る必要がある。
【0026】このため、空フック時を含めて小負荷時に
ウィンチドラム1が巻下回転しない(フリーフォールが
できない)事態が生じる。
【0027】このため、この公知技術は現実には実施不
可能とされていた。
【0028】そこで本発明は、本来のフリーフォール機
能を確保しながら、フリーフォール速度を規制すること
ができる油圧ウィンチの制御方法および同装置を提供す
るものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明(制御方
法)は、油圧モータによって回転駆動されるウィンチド
ラムに油圧ブレーキが設けられ、かつ、運転モードを、
上記油圧モータによってウィンチドラムを回転させる通
常巻上・巻下運転と、負荷によってウィンチドラムを巻
下回転させるフリーフォール運転との間で切換える切換
手段を備えた油圧ウィンチにおいて、上記ウィンチドラ
ムによって回転駆動されるブレーキ用油圧ポンプを設
け、上記フリーフォール運転時に、上記ブレーキ用油圧
ポンプからの圧油を上記油圧ブレーキの駆動部にブレー
キ作動方向に加えることにより、ウィンチドラムの最高
回転速度を制限するものである。
【0030】請求項2の発明は、請求項1の方法におい
て、ブレーキ用油圧ポンプからの圧油を、油圧ブレーキ
の駆動部と並行して油圧ブレーキの発熱部に冷却油とし
て供給するものである。
【0031】請求項3の発明(制御装置)は、油圧モー
タによって回転駆動されるウィンチドラムに油圧ブレー
キが設けられ、かつ、運転モードを、上記油圧モータに
よってウィンチドラムを回転させる通常巻上・巻下運転
と、負荷によってウィンチドラムを巻下回転させるフリ
ーフォール運転との間で切換える切換手段を備えた油圧
ウィンチにおいて、ブレーキ用油圧ポンプが、少なくも
上記フリーフォール運転時に上記ウィンチドラムによっ
て回転駆動される状態で設けられ、このブレーキ用油圧
ポンプの吐出管路に発生する油圧が上記油圧ブレーキに
ブレーキ作動方向に加えられるように、同ポンプの吐出
管路に圧力発生手段が設けられるとともに同管路が上記
油圧ブレーキの駆動部に接続されたものである。
【0032】請求項4の発明は、請求項3の構成におい
て、圧力発生手段として、設定圧が可変となる弁が用い
られたものである。
【0033】請求項5の発明は、請求項3または4の構
成において、ブレーキ用油圧ポンプの吐出油を、油圧ブ
レーキの駆動部と並行して油圧ブレーキの発熱部に冷却
油として供給し得るように、ポンプ吐出管路と油圧ブレ
ーキの発熱部との間に冷却管路が接続されたものであ
る。
【0034】請求項6の発明は、請求項5の構成におい
て、ブレーキ用油圧ポンプとして、正逆いずれの方向の
回転によっても油を吐出する両方向吐出型のポンプが用
いられ、ウィンチドラムの巻上・巻下両回転時に上記ブ
レーキ用油圧ポンプの吐出油が油圧ブレーキの発熱部に
供給されるように構成されたものである。
【0035】請求項7の発明は、請求項5または6の構
成において、ウィンチドラムの回転停止時にも油圧ブレ
ーキの発熱部に冷却油を供給し得るように、ブレーキ用
油圧ポンプに対して並列に冷却用油圧ポンプが設けられ
たものである。
【0036】上記構成によると、フリーフォール運転時
に、ウィンチドラムによって駆動されるブレーキ用油圧
ポンプの吐出油が油圧ブレーキの駆動部に加えられてウ
ィンチドラムにブレーキ力が作用する。
【0037】これにより、ウィンチドラムの回転速度
(フリーフォール速度)が規制される。このため、フリ
ーフォール運転の安全が確保されるとともに、オペレー
タの操作負担が軽減される。
【0038】しかも、ドラム回転速度に比例してポンプ
吐出油量が変化し、ポンプ吐出管路圧(ブレーキ力)が
変化するため、負荷の大小にかかわらず本来のフリーフ
ォール機能が確実に保持され、小負荷時にフリーフォー
ルができなくなるおそれがない。
【0039】また、請求項2の方法および請求項5の構
成によると、ブレーキ用油圧ポンプの吐出油を油圧ブレ
ーキと並行してブレーキ発熱部に冷却油として供給する
ため、冷却専用ポンプが不要となる。
【0040】加えて、上記のようにドラム回転速度に比
例してポンプ吐出油量が変化し、ドラム回転数が高くて
発熱量が多くなるに従って冷却油量も多くなる。このた
め、冷却効率がさらに高められる。
【0041】また、図5に示す従来技術では、エンジン
のローアイドルでも十分な冷却油量を確保するために冷
却用ポンプ21に大容量のものを使用する必要があった
のに対し、上記のようにドラム回転速度、つまり発熱量
に見合った冷却油量が確保されるため、ポンプ容量を小
さくすることができる。
【0042】一方、請求項4の構成によると、ブレーキ
用油圧ポンプの吐出管路圧(ブレーキ力)が可変のた
め、吊荷重量や作業内容、オペレータの好み等に応じた
ブレーキ作用を選択することができる。
【0043】また、請求項6の構成によると、ブレーキ
用油圧ポンプとして油圧モータ形式の両方向吐出型ポン
プを用いているため、フリーフォール時に限らず巻上時
にもブレーキ発熱部に冷却油が供給される。このため、
フリーフォール時に高温化したブレーキ発熱部を巻上時
にも冷却できることで、冷却性能が高められる。
【0044】さらに、請求項7の構成によると、ウィン
チドラムの回転停止時にも冷却作用が行われるため、ブ
レーキ発熱の激しいウィンチに好適なものとなる。この
場合、冷却用油圧ポンプは、従来技術の冷却用油圧ポン
プよりも小容量ですむ。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図によって説
明する。
【0046】第1実施形態(図1参照) この実施形態において、図5に示す従来技術と同一部分
には同一符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0047】ウィンチドラム1のフランジ外周にリング
ギヤ21が設けられ、このリングギヤ21に噛合して回
転する平歯車22の出力軸にワンウェイクラッチ23を
介してブレーキ用油圧ポンプ(以下、ブレーキポンプと
いう)24の回転軸が連結されている。
【0048】これにより、ウィンチドラム1の巻下回転
時(フリーフォール時および動力巻下時)に、同ドラム
1によってブレーキポンプ24が回転駆動されるように
なっている。
【0049】ブレーキポンプ24の吐出管路25は、シ
リンダ11の伸長側管路14に分岐接続され、この分岐
接続部分にシャトル弁26が設けられている。
【0050】また、ポンプ吐出管路25には冷却管路2
7が分岐接続され、この冷却管路27の先端が油圧ブレ
ーキ12の発熱部に接続されている。
【0051】冷却管路27には圧力発生手段としての固
定絞り28が設けられ、この固定絞り28の入り口側に
発生する圧力がポンプ吐出管路25の圧力、すなわち油
圧ブレーキ12の圧力となる。
【0052】この装置の作用を説明する。
【0053】フリーフォール運転時には、前記したよう
にスイッチ20の操作によって電磁切換弁18がフリー
フォール位置bに切換えられ、シリンダ11の縮小側油
室11bが加圧されてピストン10が多板クラッチ9か
ら離れる。
【0054】これにより油圧ブレーキ12がオフとな
り、この状態で吊荷重量によりウィンチドラム1が巻下
回転してフリーフォール運転が行われる。
【0055】このフリーフォール運転中、ウィンチドラ
ム1によりブレーキポンプ24が駆動されてその吐出油
がシャトル弁26経由でシリンダ10の伸長側油室11
aに供給され、この伸長側油室11aの圧力が縮小側油
室11bの圧力よりも高くなったときに、ピストン10
が多板クラッチ9に押し付けられる。
【0056】これにより、キャリア軸8が制動され、ウ
ィンチドラム1に、固定絞り28の開口面積によって決
まるブレーキ力が作用する。
【0057】こうして、ウィンチドラム1の回転速度、
すなわちフリーフォール速度が一定値以下に規制される
ことにより、吊荷が無規制で自由落下するおそれがなく
なり、フリーフォール運転時の安全が確保される。
【0058】このフリーフォール運転中、オペレータが
ブレーキペダル15を操作すれば、その操作量に応じた
圧力がシリンダ伸長側油室11aに加えられるため、上
記規制速度内で速度を調整することができる。
【0059】一方、ブレーキポンプ24の吐出油は、シ
リンダ11と並行して、冷却管路27を通ってブレーキ
発熱部に冷却油として供給される。これにより、フリー
フォール運転中、ブレーキ発熱部が冷却されてブレーキ
性能が維持される。
【0060】この場合、ブレーキポンプ24の回転速度
はウィンチドラム1の回転速度に比例し、ドラム回転数
が高くて発熱量が多くなるに従って冷却油量も多くなる
ため、冷却効率が良いものとなる。
【0061】また、発熱量に見合った冷却油量が確保さ
れるため、ブレーキポンプ24の容量が小さくてすむ。
【0062】なお、ブレーキポンプ24は動力巻下時に
も駆動されるが、このとき電磁切換弁18は通常運転位
置aにセットされてシリンダ11の縮小側油室11bに
は圧力は立たず、元々、ピストン10がバネ13の力に
よって多板クラッチ9に押し付けられた状態にあるた
め、このうえブレーキポンプ24から油が供給されても
作用に変化はない。
【0063】また、巻上時には、ブレーキポンプ24は
ワンウェイクラッチ23の作用によってウィンチドラム
1から切り離されるため、油吐出作用は行われない。
【0064】ところで、固定絞り28に代えて可変絞り
を用いてもよい。こうすれば、吊荷重量や作業内容、オ
ペレータの好み等に応じて規制速度を可変とすることが
できる。
【0065】また、この可変絞りに代えて、オペレータ
によって操作される切換弁を用い、この切換弁のストロ
ーク調整によって規制速度を任意に設定できるようにし
てもよい。
【0066】第2実施形態(図2参照) 以下の実施形態では第1実施形態との相違点のみを説明
する。
【0067】第2実施形態では、ウィンチドラム1によ
って駆動されるブレーキポンプ24として、図示のよう
に正逆いずれの方向の回転によっても油を吐出する油圧
モータ形式の両方向吐出型ポンプが用いられている。
【0068】この場合、ワンウェイクラッチ23は省略
され、ブレーキポンプ24は平歯車22に直接連結され
る。
【0069】また、ブレーキポンプ24の両側に吐出管
路25a,25bが設けられ、この両側吐出管路25
a,25bが、四個のチェック弁が組み合わされたチェ
ック弁ブロック29を介してシャトル弁26またはタン
クTに接続される。
【0070】この構成によると、ブレーキポンプ24
が、ウィンチドラム1の巻下回転時に限らず巻上回転時
にも駆動されてポンプ吐出油がブレーキ発熱部に供給さ
れるため、フリーフォール時に高温化したブレーキ発熱
部を巻上時にも冷却できることで、冷却性能が高められ
る。
【0071】なお、巻上時には、電磁切換弁18が通常
運転位置aにあり、元々、ピストン10が多板クラッチ
9に押し付けられているため、ブレーキポンプ24の吐
出油がさらに供給されても作用に影響はない。
【0072】第3実施形態(図3参照) この実施形態では、ブレーキポンプ24とは別に、図示
しないエンジンによって駆動される冷却用ポンプ30が
設けられ、この冷却用ポンプ30の吐出管路31が冷却
管路27に分岐接続されている。
【0073】32は同ポンプ30の吐出油の流れ方向を
ブレーキ発熱部側に規制するチェック弁である。
【0074】この構成によると、冷却ポンプ30の吐出
油が、ウィンチドラム1の回転時にはブレーキポンプ2
4の吐出油と合流してブレーキ発熱部に供給され、ドラ
ム回転停止時には単独でブレーキ発熱部に供給される。
【0075】すなわち、ドラム停止時にも冷却油がブレ
ーキ発熱部に供給されて冷却作用が行われるため、ブレ
ーキ発熱の激しいウィンチに好適なものとなる。
【0076】この場合、冷却用ポンプ30は、従来技術
の冷却用油圧ポンプよりも小容量ですむ。
【0077】第4実施形態(図4参照) 第1〜第3各実施形態では、ブレーキペダル15の操作
によって減圧弁(ブレーキ弁)16の二次圧をシリンダ
11に供給する構成をとったが、第4実施形態のように
ブレーキペダル15の操作によってマスターシリンダ3
3からの静油圧をシリンダ11に送り込む周知の構成を
とってもよい。34はマスターシリンダ33のリザーバ
である。
【0078】この構成によっても他の実施形態と基本的
に同様の作用効果を得ることができる。
【0079】また、各実施形態を通じて、図4に示すよ
うにブレーキポンプ24の吐出管路25にその最高圧を
規制する安全弁としてのリリーフ弁35を接続してもよ
い。
【0080】ところで、上記各実施形態では、遊星歯車
機構3のキャリア軸8を固定・解放することによって動
力伝達・遮断作用と、フリーフォール時のブレーキ作用
とを得る構成をとったが、本発明は、他の周知構成とし
て、クラッチとブレーキが互いに独立して設けられ、別
々に制御される構成をとる場合にも適用することができ
る。
【0081】また、上記各実施形態において、ブレーキ
ポンプ24と平歯車22との間にクラッチを設け、フリ
ーフォール時に、所望に応じてこのクラッチによりブレ
ーキポンプ24をウィンチドラム1から分離させて速度
規制作用を持たない完全フリーフォール運転を行い得る
ように構成してもよい。
【0082】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、フリ
ーフォール運転時に、ウィンチドラムによってブレーキ
用油圧ポンプを駆動し、同ポンプの吐出油を油圧ブレー
キの駆動部に加えてウィンチドラムにブレーキ力を作用
させることにより、フリーフォール速度を規制するよう
にしたから、本来のフリーフォール機能を確保しながら
フリーフォール速度を規制して作業の安全を図ることが
できる。
【0083】また、請求項2,5の発明によると、ブレ
ーキ用油圧ポンプの吐出油を油圧ブレーキと並行してブ
レーキ発熱部に冷却油として供給するため、冷却専用ポ
ンプが不要となる。
【0084】加えて、上記のようにドラム回転速度に比
例してポンプ吐出油量が変化し、ドラム回転数が高くて
発熱量が多くなるに従って冷却油量も多くなる。このた
め、冷却効率がさらに高められる。
【0085】また、ドラム回転速度、つまりブレーキ発
熱部に発生する発熱量に見合った冷却油量が確保される
ため、ポンプ容量を小さくすることができる。
【0086】一方、請求項4の発明によると、ブレーキ
用油圧ポンプの吐出管路圧(ブレーキ力)が可変のた
め、吊荷重量や作業内容、オペレータの好み等に応じた
ブレーキ作用を選択することができる。
【0087】また、請求項6の発明によると、ブレーキ
用油圧ポンプとして油圧モータ形式の両方向吐出型ポン
プを用いているため、フリーフォール時に限らず巻上時
にもブレーキ発熱部に冷却油が供給される。このため、
フリーフォール時に高温化したブレーキ発熱部を巻上時
にも冷却できることで、冷却性能が高められる。
【0088】さらに、請求項7の発明によると、ウィン
チドラムの回転停止時にも冷却作用が行われるため、ブ
レーキ発熱の激しいウィンチに好適なものとなる。この
場合、冷却用油圧ポンプは、従来技術の冷却用油圧ポン
プよりも小容量ですむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す油圧回路図であ
る。
【図2】本発明の第2実施形態を示す油圧回路図であ
る。
【図3】本発明の第3実施形態を示す油圧回路図であ
る。
【図4】本発明の第4実施形態を示す油圧回路図であ
る。
【図5】従来技術を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 ウィンチドラム 2 同ドラム駆動用油圧モータ 12 油圧ブレーキ 9 油圧ブレーキを構成する多板クラッチ 10 同ピストン 11 同シリンダ 13 同バネ 18 切換手段を構成する電磁切換弁 20 同スイッチ 24 ブレーキ用油圧ポンプ 21,22 同ポンプとウィンチドラムとを連結する歯
車 23 同ワンウェイクラッチ 25 ブレーキ用油圧ポンプの吐出管路 27 冷却管路 28 圧力発生手段としての固定絞り 30 冷却用油圧ポンプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧モータによって回転駆動されるウィ
    ンチドラムに油圧ブレーキが設けられ、かつ、運転モー
    ドを、上記油圧モータによってウィンチドラムを回転さ
    せる通常巻上・巻下運転と、負荷によってウィンチドラ
    ムを巻下回転させるフリーフォール運転との間で切換え
    る切換手段を備えた油圧ウィンチにおいて、上記ウィン
    チドラムによって回転駆動されるブレーキ用油圧ポンプ
    を設け、上記フリーフォール運転時に、上記ブレーキ用
    油圧ポンプからの圧油を上記油圧ブレーキの駆動部にブ
    レーキ作動方向に加えることにより、ウィンチドラムの
    最高回転速度を制限することを特徴とする油圧ウィンチ
    の制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油圧ウィンチの制御方法
    において、ブレーキ用油圧ポンプからの圧油を、油圧ブ
    レーキの駆動部と並行して油圧ブレーキの発熱部に冷却
    油として供給することを特徴とする油圧ウィンチの制御
    方法。
  3. 【請求項3】 油圧モータによって回転駆動されるウィ
    ンチドラムに油圧ブレーキが設けられ、かつ、運転モー
    ドを、上記油圧モータによってウィンチドラムを回転さ
    せる通常巻上・巻下運転と、負荷によってウィンチドラ
    ムを巻下回転させるフリーフォール運転との間で切換え
    る切換手段を備えた油圧ウィンチにおいて、ブレーキ用
    油圧ポンプが、少なくも上記フリーフォール運転時に上
    記ウィンチドラムによって回転駆動される状態で設けら
    れ、このブレーキ用油圧ポンプの吐出管路に発生する油
    圧が上記油圧ブレーキにブレーキ作動方向に加えられる
    ように、同ポンプの吐出管路に圧力発生手段が設けられ
    るとともに同管路が上記油圧ブレーキの駆動部に接続さ
    れたことを特徴とする油圧ウィンチの制御装置。
  4. 【請求項4】 圧力発生手段として、設定圧が可変とな
    る弁が用いられたことを特徴とする請求項3記載の油圧
    ウィンチの制御装置。
  5. 【請求項5】 ブレーキ用油圧ポンプの吐出油を、油圧
    ブレーキの駆動部と並行して油圧ブレーキの発熱部に冷
    却油として供給し得るように、ポンプ吐出管路と油圧ブ
    レーキの発熱部との間に冷却管路が接続されたことを特
    徴とする請求項3または4記載の油圧ウィンチの制御装
    置。
  6. 【請求項6】 ブレーキ用油圧ポンプとして、正逆いず
    れの方向の回転によっても油を吐出する両方向吐出型の
    ポンプが用いられ、ウィンチドラムの巻上・巻下両回転
    時に上記ブレーキ用油圧ポンプの吐出油が油圧ブレーキ
    の発熱部に供給されるように構成されたことを特徴とす
    る請求項5記載の油圧ウィンチの制御装置。
  7. 【請求項7】 ウィンチドラムの回転停止時にも油圧ブ
    レーキの発熱部に冷却油を供給し得るように、ブレーキ
    用油圧ポンプに対して並列に冷却用油圧ポンプが設けら
    れたことを特徴とする請求項5または6記載の油圧ウィ
    ンチの制御装置。
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JP2010013202A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Ihi Construction Machinery Ltd 巻上装置
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