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JPH1112268A - α−トコフェロールの製造 - Google Patents

α−トコフェロールの製造

Info

Publication number
JPH1112268A
JPH1112268A JP10155849A JP15584998A JPH1112268A JP H1112268 A JPH1112268 A JP H1112268A JP 10155849 A JP10155849 A JP 10155849A JP 15584998 A JP15584998 A JP 15584998A JP H1112268 A JPH1112268 A JP H1112268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tocopherol
methanol
catalyst
oxide
reactor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10155849A
Other languages
English (en)
Inventor
Manfred Breuninger
マンフレート・ブロイニンガー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by F Hoffmann La Roche AG filed Critical F Hoffmann La Roche AG
Publication of JPH1112268A publication Critical patent/JPH1112268A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D311/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
    • C07D311/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D311/04Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring
    • C07D311/58Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4
    • C07D311/70Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4 with two hydrocarbon radicals attached in position 2 and elements other than carbon and hydrogen in position 6
    • C07D311/723,4-Dihydro derivatives having in position 2 at least one methyl radical and in position 6 one oxygen atom, e.g. tocopherols
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/54Improvements relating to the production of bulk chemicals using solvents, e.g. supercritical solvents or ionic liquids

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  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Catalysts (AREA)
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の方法よりも多くの面で経済的に優れ
た、非α−トコフェロール類をα−トコフェロールへ変
換する方法を提供する。 【解決手段】 触媒ペルメチル化による、非α−トコフ
ェロール類のα−トコフェロールへの変換方法であっ
て、メチル化剤として、近臨界又は超臨界の圧力及び温
度領域のメタノール、又はメタノールと同等な、水素と
一酸化炭素及び/若しくは二酸化炭素とからなる混合物
を使用し、そして触媒として、ハイドロタルク石類から
生成される、少なくとも酸化銅及び酸化マグネシウム、
並びに少なくとも1つの三価の金属の酸化物を含む混合
酸化物触媒を使用することを含む方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、近臨界又は超臨界
条件下のメタノール又は同等な気体混合物を使用し、そ
して特定の触媒を使用する、いわゆる「非α−トコフェ
ロール類」のα−トコフェロールへのペルメチル化方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】知られているように、天然の非α−トコ
フェロール類であるβ−、γ−及びδ−トコフェロール
は、α−トコフェロール(最も高いビタミンE活性を有
しており、このため生物学的に最も有用なトコフェロー
ルである)とは、分子のクロマン部分の5−及び/又は
7−位に1つ又は2つのメチル基を有さないことで異な
っている。したがって、このような非α−トコフェロー
ル類をα−トコフェロールに化学的に変換するニーズが
存在するが、ここで主な問題は、置換クロマニル基のベ
ンゼン環を効率的にそれぞれモノ−又はジメチル化する
ことにある。
【0003】天然と同一なα−トコフェロールの製造の
ための合成プロセスは、不経済であることが従来認めら
れているため、そして、トコフェロール類の天然(特に
植物)資源は、通常比較的低含量のα−トコフェロール
に加えて圧倒的に多量の非α−トコフェロール類を含有
する(このことが、このような天然物質(原材料)から
のα−トコフェロールの単離も不経済である理由であ
る)ため、本発明の目的は、適切な原材料中に存在する
か、又はこれらから得ることができる、非α−トコフェ
ロール類を、α−トコフェロールへ変換する方法を提供
することであり、この方法は、この目的の従来の方法よ
りも多くの異なる面で経済的に優れている。
【0004】本発明のこの目的と関連して、非α−トコ
フェロール類のα−トコフェロールへの幾つかの変換方
法は、技術水準から既に知られている。例えば、ヨーロ
ッパ特許公報(EP)176,690号(ヘンケル社
(Henkel Corporation))は、気/液相で、金属酸化物
触媒の存在下で、メチル化剤を使用して非α−トコフェ
ロール類をメチル化する方法を開示している;これは、
クロマン環の直接1段階メチル化であり、完全なトコフ
ェロールメチル化、即ち、ペルメチル化として考えるべ
きである。
【0005】この目的のために使用される触媒は、アル
キル化反応を誘導することができる任意の触媒を使用す
ることができるという意味で、EP 176,690号
では「機能的に」定義されている;典型的には、これ
は、金属原子が周期表のIIA、IIB、IIIA、IVA、IVB、V
B、VIB、VIIB及びVIII族から選択される、金属酸化物又
は幾つかの金属酸化物の混合物であってよい。Be、M
g、Ca、Ti、Zr、V、Mo、Cr、Mn、Tc、
Fe、Co、Ni、Zn、Cd、In、Sn、Si、A
l、La、Ce、Pr及びNdの酸化物は、好適な金属
酸化物であると示されている。このような触媒は、それ
自体(「ニート(neat)」)で又は不活性担体物質上で
使用することができ、任意の適切な方法で、その場で
(in situ)でも生成することができる。In situ生成法
の場合には、例えば、金属塩を反応器に導入し、次に反
応又は分解により対応する金属酸化物にする。メチル化
は、副生成物や未反応反応物の除去後に行うことができ
る。このような触媒の「外部」生成の一例では、無水水
酸化スズをシュウ酸水溶液中のバナジン酸アンモニウム
の溶液に加えて、同様に活性化型で加えられる部分重合
水酸化ケイ素の溶液で処理して、沈殿物を得る。これを
乾燥し、か焼して圧縮により成形する。EP176,6
90号の更に別の実施例では、固体二酸化チタンをバナ
ジン酸アンモニウムとシュウ酸との水性混合物に加え
て、この新しい混合物を加熱し、乾燥し、次にか焼して
圧縮により成形する。両方の場合に、酸化物の混合物が
得られるが、これらは結晶学的には混合酸化物とは呼べ
ない;これらはむしろ、それぞれ、酸化スズ/二酸化ケ
イ素又は二酸化チタン担体上の酸化バナジウムである。
EP 176,690号では、金属酸化物又は混合酸化
物触媒を生成することができる、可能性のある金属含有
物質として、ハイドロタルク石類又はハイドロタルク石
様金属ヒドロキシ炭酸塩に関する教示はなく、酸化銅を
含有する触媒にも言及していない(銅は周期表のIb族に
属する)。
【0006】更に、EP 176,690号では、約3
90〜約470℃の温度範囲が、特に好ましい温度範囲
として言及されており、周囲圧(常圧)が、最も好適な
圧力として言及されている。更には、過剰なメチル化剤
又は不活性担体ガス(例えば、窒素)の使用は予測して
いるが、(追加の)溶媒の使用は予測していない。
【0007】
【発明の実施の形態】今や驚くべきことに、ヘンケル社
(Henkel Corporation)のこの既知の方法が、触媒及び
他の反応条件を特定して選択することにより、決定的に
改善しうることが見い出された。本発明の目的は、メチ
ル化剤として、近臨界又は超臨界の圧力及び温度範囲の
メタノール、又はメタノールと同等な、水素と一酸化炭
素及び/若しくは二酸化炭素とからなる混合物を使用
し、そして触媒としてハイドロタルク石(hydrotalcit
e)類から生成される、少なくとも酸化銅及び酸化マグ
ネシウム、並びに少なくとも1つの三価の金属の酸化物
を含む混合酸化物触媒を使用することを特徴とする、メ
チル化剤を用いた少なくとも1つの非α−トコフェロー
ルの触媒ペルメチル化による、非α−トコフェロール類
のα−トコフェロールへの変換方法である。
【0008】上に示されるように、本発明の方法に使用
される抽出物は、原則として、少なくとも1つの非α−
トコフェロール(例えば、β−、γ−又はδ−トコフェ
ロール)を含有する原材料、又はこのような原材料から
生成若しくは獲得される、同様に少なくとも1つの非α
−トコフェロールを含有するトコフェロール混合物であ
ってよい。トコフェロール混合物は、長年知られてきた
方法により生成又は獲得される。知られているように、
例えば、ダイズ油、ナタネ油、綿実油、落花生油、コム
ギ胚芽油、トウモロコシ油、オオムギ油、ライムギ油、
アザミ油などのような、植物油及び植物脂肪は、トコフ
ェロール類(特に、α−及び非α−トコフェロール類)
の有用な天然資源であり、このような油、又は好ましく
は、トコフェロールの含量が高く、不要な他の成分(例
えば、ステロール類、遊離及びエステル化脂肪酸、ロウ
及びグリセリド)をあまり含有しない、その留出物、濃
縮物及び他の製品を、本発明の方法において抽出物とし
て使用することができる。しかし、ステロール類や他に
挙げられた成分の存在により、本発明の方法が著しく損
なわれることはない。アザミ油及びダイズ油は、特にト
コフェロール類、とりわけα−トコフェロール及び本発
明によりこれに変換すべき非α−トコフェロール類の有
用な供給源であることが認められている。α−トコフェ
ロールは、非α−トコフェロール類のα−トコフェロー
ルへの変換を妨害せず、それ自体本方法の生成物中に未
反応で残るため、当然ながら、特にα−トコフェロール
自体が抽出物中に存在するかどうかは問題ではない。
【0009】本発明の方法に使用する、近臨界又は超臨
界領域のメタノールは、加熱し、加圧したメタノール、
即ち、少なくとも約50bar(5MPa)の圧力及び少なく
とも約240℃の温度を有するメタノールである。この
最低温度の場合に、超臨界範囲は、約77.5bar
(7.75MPa)の圧力で開始する。当然ながら、これ
らの物理データもまた、全体として本発明の方法を行う
圧力と温度に同時に対応する(「近臨界又は超臨界条
件」下)。メタノールへの水約20体積%までの添加に
より、メチル化の選択性を上昇させることができるが、
その速度は遅くなる。
【0010】近臨界又は超臨界状態のメタノールの代替
として、本発明の方法では、メタノールと同等な、水素
と一酸化炭素との混合物、又は水素と二酸化炭素との同
等な混合物を使用することができる。最初に挙げた混合
物は、便利には元来メタノールの合成に適切な混合物で
ある。したがってこの混合物は、約2:1又はそれ以上
のモル比で水素と一酸化炭素を含有する;これは、メタ
ノールと同じ圧力と温度下で使用される。第2に挙げた
「同等な混合物」もまた、便利には元来メタノールの合
成に適切な混合物である。この場合に、水素:二酸化炭
素のモル比は、約3:1又はそれ以上であり、この混合
物もまた、メタノールと同じ圧力と温度下で使用され
る。このような「同等な混合物」からのメタノールの合
成に関しては、例えば、Catalysis Today, Vol. 11, N
o. 2, p.173-291,特にp.230-235 (1991)を参照のこと。
【0011】特に適切な同等な混合物は、一酸化炭素と
二酸化炭素の両方を含有し、そのため、上述のガス混合
物の両方の組合せと考えることのできる混合物である。
【0012】本発明に使用される混合酸化物触媒が生成
される、いわゆるハイドロタルク石類は、天然に発生
し、各場合に異なる金属(例えば、マグネシウムとアル
ミニウム、又はマグネシウムと鉄)の混合ヒドロキシ炭
酸塩である、既知の種類の同形鉱物である。「ハイドロ
タルク石」自体は、化学式:Mg6Al2(OH)1 6CO
3・4H2Oを有し、そしてショグレン石及びパイロオー
ライトのような、同様な構造を有する他の鉱物は、天然
に存在するか、又は合成される。後者の鉱物は、典型的
なハイドロタルク石様化合物である;本発明の範囲にお
いて、認識される一般式:〔M(II)1 - xM(III)
x(OH)2 (An - x / n)・mH2O(式中、M(I
I)及びM(III)は、それぞれ、二価及び三価の金属イ
オンを意味し、An -は、交換可能なアニオンを意味し、
そしてxは、0.1〜0.33を意味する)の、ハイド
ロタルク石及びハイドロタルク石様化合物は、全て略語
「ハイドロタルク石類」の下に理解されたい。ハイドロ
タルク石類、及び主に共沈によるその生成法、並びに一
部はそのまま又はか焼して混合金属酸化物にした後の、
触媒としてのこれらの用途に関する該当する文献は、特
に、Catalysis Today, Vol. 11, No. 2, p. 173-291 (1
991)、及びそこで引用されている文献であるAppl.Catal
ysis A: General 119, 241-252 (1994)及び同文献, 14
5, 141-153及び225-230 (1996)を参照のこと。
【0013】ハイドロタルク石類から生成され、本発明
に使用される、混合酸化物触媒は、少なくとも酸化銅及
び酸化マグネシウム(銅とマグネシウムは両方とも二価
の金属である)、並びに少なくとも1つの三価の金属の
酸化物〔本明細書では以降「金属(III)酸化物」と称
する〕を含有する。それぞれの金属(III)酸化物は、
好ましくは、アルミニウム及び鉄(III)の酸化物であ
る。しかし、他の二価及び/又は三価の金属の酸化物も
存在することができる。他の二価(II)及び三価(II
I)金属の例としては、ベリリウム(II)、カルシウム
(II)、バナジウム(III)、クロム(III)、マンガン
(II)、鉄(II)、コバルト(II)、ニッケル(II)、
亜鉛(II)、ガリウム(III)及びカドミウム(II)が
ある。好ましくは、混合酸化物触媒は、酸化銅及び酸化
マグネシウムに加えて、酸化アルミニウム及び酸化鉄
(III)のみを含有する。
【0014】ハイドロタルク石類から生成され、本発明
に使用される、混合酸化物触媒において、三価金属(又
は幾つかの金属(III)酸化物が存在する場合には、全
三価金属)に対する(全)二価金属の原子比は、好都合
には、約2:1〜約10:1、好ましくは約3:1〜約
4:1である。存在する二価金属(特に本質的には銅と
マグネシウム)の間の原子比に関して、マグネシウムに
対する銅の、又はマグネシウムと存在する他の二価金属
に対する銅の原子比は、好都合には、約5:95〜約6
0:40、好ましくは約25:75〜約50:50であ
る。好ましくは存在するアルミニウムと、同様に好まし
くは存在する鉄又は他の三価金属全体との間の原子比
〔Al:他の金属(III)〕は、好ましくは、約2:1
〜約1:2、特に約2:1である。
【0015】本質的に存在する酸化銅、酸化マグネシウ
ム及び金属(III)酸化物に加えて、本発明に使用され
る混合酸化物触媒には、特にリチウム、ナトリウム及び
/又はカリウムの酸化物が、好都合には混合酸化物触媒
の全重量の約2%まで、存在してもよい。これらのアル
カリ金属は、混合酸化物触媒の生成又は処理のためにア
ルカリ金属塩基が必要であり、そしてこれらを完全に洗
浄しきれないために、通常存在する。
【0016】原則として、本発明の方法は、非α−トコ
フェロール、幾つかの非α−トコフェロール類の混合物
又は少なくとも1つの非α−トコフェロールを含有する
原材料を、各場合に場合により不活性溶媒に溶解して、
近臨界又は超臨界条件(圧力と温度に関して)下の、メ
タノール又は更に詳細に上で説明した同等な混合物と共
に、混合酸化物触媒を充填した反応器(例えば、触媒を
充填した熱試験管)を通して処理することにより行われ
る。次に反応器から流出する粗生成物は、例えば、蒸留
により、メチル化を引き起こすガス(主として水素及び
一酸化炭素)から、更には過剰のメタノール及び使用さ
れた不活性溶媒の残りから、単に分離すればよい。メチ
ル化、及びガス、過剰のメタノール、溶媒などの分離
後、α−トコフェロールを多く含む生成物は、必要であ
れば、繰り返し本発明のプロセスに付して、意図する使
用目的にこれが必要ならば、各回α−トコフェロールを
更に多く含む生成物を得ることができる、即ち、必要な
程度のα−トコフェロールへの変換を達成することがで
きる。触媒プロセスの性質は、触媒との、非α−トコフ
ェロール又はこれを含有する混合物若しくは原材料との
接触時間を延長し、反応器内の触媒の量を増加させ、あ
るいは反応器内で使用される非α−トコフェロール、混
合物又は原材料の流速を低下させることにより変換の程
度を目的どおりとすることができるといったものであ
る。反応中、トコフェロール類の顕著な分解は通常起こ
らない。
【0017】上述の不活性溶媒として、好都合には、非
極性有機溶媒、好ましくは中程度の分子量のアルカン、
主としてC5 - 1 0−アルカン(例えば、ペンタン、ヘキサ
ン又はヘプタン)、若しくはその混合物(例えば、約4
0〜約120℃の間の沸点範囲の石油エーテル);環状
アルカン(例えば、シクロヘキサン);又は芳香族炭化
水素(例えば、トルエン)を考慮することができる。
【0018】メチル化すべき、非α−トコフェロール、
幾つかの非α−トコフェロール類の混合物又は少なくと
も1つの非α−トコフェロールを含有する原材料を、不
活性溶媒に溶解し、そしてそのため希釈する場合、非α
−トコフェロールの濃度、溶媒中の非α−トコフェロー
ル類又は非α−トコフェロール含量は、好都合には、約
10g/l〜約500g/l、好ましくは約100g/l〜約5
00g/lである。
【0019】非α−トコフェロール(類)に対するメチ
ル化剤として使用するメタノールの量は、一般に、非α
−トコフェロール(混合物)の(推定)メチル化可能位
置の少なくとも1当量、好都合には約10〜約1000
当量、好ましくは約25〜約250当量に対応する。
【0020】水素と一酸化炭素及び/又は二酸化炭素と
の等量混合物を、メタノールの代わりにメチル化剤とし
て使用する場合、一酸化炭素及び/又は二酸化炭素の量
は、同様に、非α−トコフェロール(混合物)の(推
定)メチル化可能位置の少なくとも1当量に対応する。
また、この場合に、量は、好都合には約10〜約100
0当量、好ましくは約25〜約250当量である。
【0021】場合により希釈された非α−トコフェロー
ル、非α−トコフェロール混合物又は少なくとも1つの
非α−トコフェロールを含有する原材料が、混合酸化物
触媒を通過する速度、及び更にメチル化剤の対応する流
速は、相互に、触媒の量に、触媒活性に、反応温度に、
そして反応圧に関して、メチル化が、変換量及び反応時
間に関して可能な限り効率的に進行するように、調整し
て相関させることができる。この場合、最適な接触時間
は、約1〜約100分の範囲である。
【0022】既に数回言及しているように、本発明の方
法は、メタノール又は同等なメチル化剤に関して近臨界
又は超臨界条件下で行う。臨界圧自体は、約77.5ba
r(約7.75MPa)であり、臨界反応温度は、約240
℃である。ペルメチル化は、好都合には、約50〜約1
20bar(約5〜約12MPa)の間の圧力、好ましくは約
70〜約90bar(約7〜約9MPa)、特に約80〜85
bar(8〜8.5MPa)の間の圧力で行う(約77.5ba
r未満の圧力、即ち、「近臨界範囲」では、更に迅速な
反応が起こるが、粗生成物に含まれる暗色の不純物が、
反応器から分離されずに、触媒の活性に悪影響を及ぼす
ことがある)。更に、非常に高い反応速度は、例えば、
約50bar(5MPa)で達成されるが、触媒の安定性は損
なわれる。約120bar(12MPa)を超える圧力では、
反応速度が低下し、高価な装置の使用が必要となるだけ
で、それを補う利点はない。
【0023】反応温度は、好都合には、約240〜約3
50℃の範囲、好ましくは約280〜約320℃の範囲
である。
【0024】本発明の方法の利点は、ペルメチル化すべ
き非α−トコフェロール類の光学活性中心のラセミ化が
認識可能なほどには起こらないことである。天然資源か
らのトコフェロール混合物を抽出物として使用する場
合、典型的には、少なくとも99.5%の光学純度を有
するRRR−α−トコフェロールが生成物として得られ
る。また、ペルメチル化中に、注目するに足る抽出物又
は生成物の他の分解も起こらない。
【0025】更なる利点は、触媒を多数回使用すること
ができ、そのため、例えば、メチル化が予想外に低い場
合に、得られた生成物を再度その触媒を使用して反応さ
せることができ、繰り返し使用する触媒の活性が顕著に
低下することがないという事実にある。この意味で、一
般に大量の非α−トコフェロール(類)を、触媒の顕著
な不活化を起こすことなく、1つの触媒でメチル化する
ことができる。
【0026】本方法及び処理の簡単さ、更には達成する
ことができる選択性の高さにより、本発明の方法は、α
−トコフェロールの大規模製造に特に適している。
【0027】
【実施例】本発明は、以下の実施例により例示される:
【0028】実施例1 本発明に使用する典型的な触媒の生成、及び典型的な反
応器(実験室規模) 生成: 硝酸アルミニウム8g(20mmol)、硝酸鉄(II
I)4g(10mmol)、硝酸銅(II)14g(60mmo
l)及び硝酸マグネシウム15g(60mmol)(全て水
和物として、即ち、それぞれ、硝酸塩・9H2O、・9
2O、・3H2O及び・6H2Oとして)を水240ml
に溶解した。生じた溶液を90℃で30分間撹拌して、
水240ml中の重炭酸ナトリウム30g(360mmol)
の溶液中に入れた。混合物を90℃で更に2時間撹拌し
た。沈殿物を濾過して、濾液が中性に反応するまで水で
洗浄した。このパルプ様沈殿物を約120℃で直接乾燥
したか、又はその前に手動シリンジを使用して直径約
1.5mmの「ロープ様押出物」に形成した。乾燥した触
媒前駆体(断片又は「ロープ様押出物」として)を25
0〜400℃で約4時間空気と接触させてか焼した。断
片は、乳鉢で粉砕したが、「ロープ様押出物」は、長さ
2〜5mmの細片に砕いた。こうして生成した触媒を反応
器に充填した。
【0029】反応器:反応器は、サーモスタットで制御
される油加熱ジャケットにより加熱された直立高圧管か
らなっていた。この管は、7.8mmの内径、25cmの加
熱部長さ及び約40cmの全長を有するものとした。
【0030】一方で閉じた3.2mmの外径を有する管を
反応器内に全長にわたって存在させて、全反応器の縦軸
の温度を測定することができる熱電対のためのハウジン
グとした。
【0031】フィルターで覆われた流出口は、反応器の
下部末端に配置した。フィルターと加熱ゾーンの開始位
置との間の空間は、海砂で充填した。触媒は、量とバル
ク密度により異なる触媒床深度を与えて、この上に入れ
た。触媒床の上の空間はからにした。
【0032】圧力モニター、ブレーカブルディスク(br
eakable disk)及び抽出物の流入口は、反応器の上部末
端に配置した。2つの高圧ポンプにより、メタノール及
び追加の溶媒(例えば、トルエン、ヘキサン又は追加の
メタノール)を反応器に供給した。1つの液体流(通常
大きな方)は、前もって加熱した。非α−トコフェロー
ルは抽出物として非加熱流に混合して、純粋な溶媒から
抽出物溶液まで調整できるようにした。
【0033】流出口は、反応器内の圧力を調整できる気
密バルブに連結した。ここから生成物溶液を受け器に導
いた。
【0034】実施例2 350℃でか焼し、なお約0.5%ナトリウムを含有す
る触媒粉末を、鉄(III)(10mmol)、アルミニウム
(20mmol)、マグネシウム(60mmol)及び銅(II)
(60mmol)の硝酸塩の溶液から調製した。この触媒
1.8g(3.5ml)を反応器に充填した。320℃
で、第1のポンプで前もって加熱したヘキサン1.25
ml/分、及び第2のポンプでメタノール0.625ml/分
を反応器中に注入した。圧力を100bar(10MPa)に
調整した。
【0035】次に、メタノールの代わりにRRR−γ−
トコフェロール1gを含有するメタノール溶液3mlを第
2のポンプで注入した。次いで、40分間で更にメタノ
ールを注入して、反応器から生成物を流し出した。全生
成物溶液を受け器に回収し、溶媒を留去して、ガスクロ
マトグラフィー(GC)により分析した。蒸発残渣は、
α−トコフェロール86.0 GC面積%及びγ−トコ
フェロール3.9 GC面積%を含有していた。更なる
検討により、抽出物の光学活性が保持され、2S−異性
体の多くとも1重量%が得られたことが判った。
【0036】上と同じ条件(温度、圧力及び流速)を使
用した同じ触媒のパッキングでの更に別の実験におい
て、RRR−δ−トコフェロール1gを含有するメタノ
ール溶液3mlを注入した。溶媒を留去した生成物溶液
は、α−トコフェロール53.85 GC面積%及びβ
/γ−トコフェロール21.94 GC面積%を含有し
ていた。
【0037】実施例3 350℃でか焼した「ロープ様押出物」は、鉄(III)
(10mmol)、アルミニウム(20mmol)、マグネシウ
ム(60mmol)及び銅(II)(60mmol)の硝酸塩の溶
液から触媒として生成した。
【0038】この触媒3.0g(6ml)を反応器に充填
した。300℃で、第1のポンプでヘキサン2.25ml
/分、及び第2のポンプで前もって加熱したメタノール
/水(9/1 v/v)0.75ml/分を反応器中に注入し
た。圧力を90bar(9MPa)に調整した。次に、RRR
−δ−トコフェロール1gを含有するヘキサン溶液9ml
をヘキサンの代わりに第1のポンプで注入した。次い
で、約60分間でヘキサンを再度注入して、反応器から
生成物を流し出した。全生成物溶液を受け器に回収し、
溶媒を留去してGCにより分析した。
【0039】蒸発残渣を再度ヘキサンで9mlにして、上
記のように、反応器を通過させて分析した。
【0040】こうしてトコフェロールを全部で11回反
応器を通過させた。個々のメチル化工程の分析結果は、
下記表1にまとめた。
【0041】
【表1】
【0042】実施例4 350℃でか焼した「ロープ様押出物」は、鉄(III)
(10mmol)、アルミニウム(20mmol)、マグネシウ
ム(90mmol)及び銅(II)(30mmol)の硝酸塩の溶
液から触媒として生成した。
【0043】この触媒3.0g(7ml)を反応器に充填
した。300℃で、第1のポンプでヘキサン3ml/分、
及び第2のポンプで前もって加熱したメタノール/水
(8/2 v/v)0.75ml/分を反応器中に注入した。
圧力を90bar(9MPa)に調整した。
【0044】次に、RRR−δ−トコフェロール1gを
含有するヘキサン溶液9mlをヘキサンの代わりに第1の
ポンプで注入した。次いで、60分間で更にヘキサンを
注入して、反応器から生成物を流し出した。全生成物溶
液を受け器に回収し、溶媒を留去してGCにより分析し
た。
【0045】蒸発残渣を再度ヘキサンで9mlにして、上
記のように、反応器を通過させて分析した。
【0046】こうしてトコフェロールを全部で6回反応
器を通過させた。個々のメチル化工程の分析結果は、下
記表2にまとめた。
【0047】
【表2】
【0048】実施例5 400℃でか焼した触媒粉末は、鉄(III)(10mmo
l)、アルミニウム(20mmol)、マグネシウム(60m
mol)及び銅(II)(60mmol)の硝酸塩の溶液から生
成した。
【0049】この触媒3.95g(9ml)を反応器に充
填した。320℃で、第1のポンプで前もって加熱した
ヘキサン9ml/分、及び第2のポンプでメタノール2.
8ml/分を反応器中に注入した。圧力を90bar(9MP
a)に調整した。
【0050】次に、わずか約半分がトコフェロール類か
らなる非α−トコフェロール濃縮物(抽出物)2.5g
を含有するメタノール溶液10mlをメタノールの代わり
に第2のポンプで注入した。次いで、約60分間で第2
のポンプで更にメタノールを注入して、反応器から生成
物を流し出した。回収した生成物溶液から溶媒を留去し
て、GCにより分析した(生成物1)。
【0051】第2の実験(上記と同様)において、上述
の非α−トコフェロール濃縮物(抽出物)1gを含有す
るメタノール溶液10mlをメタノールの代わりに第2の
ポンプで注入した。次いで、約60分間で第2のポンプ
で更にメタノールを注入して、反応器から生成物を流し
出した。回収した生成物溶液から溶媒を留去して、GC
により分析した(生成物2)。結果を下記表3にまとめ
た。
【0052】
【表3】
【0053】この触媒の別の実験では、前もって加熱し
たヘキサン5ml/分を320℃で第1のポンプで反応器
中に注入し、第2のポンプでメタノール2ml/分を注入
した。圧力を90bar(9MPa)に調整した。
【0054】次に、δ−トコフェロール1gを含有する
メタノール溶液100mlをメタノールの代わりに第2の
ポンプで注入した。生成物溶液を、6.5分毎(抽出物
溶液12.5mlに対応する)に別々に回収し、溶媒を留
去してGCにより分析した。結果は下記表4にまとめ
た:
【0055】
【表4】
【0056】実施例6 350℃でか焼した「ロープ様押出物」は、鉄(III)
(10mmol)、アルミニウム(20mmol)、マグネシウ
ム(60mmol)及び銅(II)(60mmol)の硝酸塩の溶
液から触媒として生成した。
【0057】この触媒3.0g(7ml)を反応器に充填
した。300℃で、第1のポンプでヘキサン1ml/分、
及び第2のポンプで前もって加熱したメタノール/水
(9/1 v/v)3ml/分を反応器中に注入した。圧力を
85bar(8.5MPa)に調整した。
【0058】次に、RRR−δ−トコフェロール(抽出
物)0.5gを含有するヘキサン溶液3mlをヘキサンの
代わりに第1のポンプで注入した。次いで、約60分間
で更にヘキサンを注入して、反応器から生成物を流し出
した。全生成物溶液を受け器に回収し、溶媒を留去して
GCにより分析した(面積%法)。
【0059】蒸発残渣を再度ヘキサンで3mlにして、上
記のように、反応器を通過させて分析した。
【0060】こうしてトコフェロールを全部で11回反
応器を通過させた。11回の分析用試料各5〜10mgを
反応混合物から取り出す必要があったため、最後の反応
器通過後、生成物0.4gがなお存在していた。個々の
メチル化工程の分析結果は、下記表5にまとめた:
【0061】
【表5】
【0062】この触媒の更に別の実験では、前もって加
熱したメタノール/トルエン混合物(4/1 v/v)2.
5ml/分を320℃で第1のポンプで反応器中に注入
し、第2のポンプでトルエン0.5ml/分を注入した。
圧力を85bar(8.5MPa)に調整した。
【0063】次に、非α−トコフェロール濃縮物7.0
89gを含有するトルエン溶液210mlをトルエンの代
わりに第2のポンプで注入した。この抽出物溶液を注入
後、約1時間で再度トルエンに置換して、生成物を反応
器から完全に流し出した。回収した生成物溶液から溶媒
を留去した。
【0064】抽出物及び生成物は、正確に秤量して分析
した。以下のまとめ(表6)により、事実上全てのトコ
フェロールが、いかなる顕著な分解を示すこともなく、
RRR−α−トコフェロールに変換したことを確認し
た。
【0065】
【表6】
【0066】上記触媒の更に別のパッキング3g(6m
l)を反応器に充填した。270℃で、トルエン1ml/分
を反応器中に第1のポンプで注入して、第2のポンプで
前もって加熱したメタノール2ml/分を注入した。圧力
を85bar(8.5MPa)に調整した。
【0067】次に、非α−トコフェロール濃縮物それぞ
れ0.5〜8g(表を参照のこと)をトルエン中に含有
する5つの溶液各30mlを、連続して、トルエンの代わ
りに第1のポンプで注入した。トコフェロール溶液の間
に更にトルエンを約30分間で注入して、反応器から生
成物を流し出した。個々のトコフェロール溶液を注入
後、生成物試料を取り出してGCにより分析した(面積
%法)。下記表7に記載した結果は、反応器への充填、
及びそのため滞留時間に依存した、α−トコフェロール
への明らかな変換を示した。
【0068】
【表7】
【0069】更に別のシリーズの実験において、トルエ
ン1ml/分を300℃で第1のポンプで反応器中に注入
し、前もって加熱したメタノール2ml/分を第2のポン
プで注入した。圧力を再度85bar(8.5MPa)に調整
した。
【0070】次に、非α−トコフェロール濃縮物それぞ
れ0.5〜8g(表を参照のこと)をトルエン中に含有
する更に5つの溶液各30mlを、トルエンの代わりに第
1のポンプで注入した。トコフェロール溶液の間に更に
トルエンを約30分間で注入して、反応器から生成物を
流し出した。個々のトコフェロール溶液を注入後、生成
物試料を取り出してGCにより分析した(面積%法)。
下記表8に記載した結果は、反応器への充填、及びその
ため滞留時間に依存した、α−トコフェロールへの明ら
かな変換を示している。また、このシリーズでは、上の
シリーズに比べて高温で(他は同等な条件で)、より大
量の変換が起こることが示された。
【0071】
【表8】
【0072】本発明の実施態様は、以下のとおりであ
る。 1. メチル化剤を用いた少なくとも1つの非α−トコ
フェロールの触媒ペルメチル化による、非α−トコフェ
ロール類のα−トコフェロールへの変換方法であって、
メチル化剤として、近臨界又は超臨界の圧力及び温度領
域のメタノール、又はメタノールと同等な、水素と一酸
化炭素及び/若しくは二酸化炭素とからなる混合物を使
用し、そして触媒として、ハイドロタルク石類から生成
される、少なくとも酸化銅及び酸化マグネシウム、並び
に少なくとも1つの三価の金属の酸化物を含む混合酸化
物触媒を使用することを含む方法。
【0073】2. 三価金属の酸化物として、酸化アル
ミニウム、酸化鉄(III)、酸化バナジウム、酸化クロ
ム、及び/又は酸化ガリウム、好ましくは酸化アルミニ
ウム及び/又は酸化鉄(III)を使用する、上記1の方
法。
【0074】3. 混合酸化物触媒において、全三価金
属に対する全二価金属の原子比が、約2:1〜約10:
1、好ましくは約3:1〜約4:1であり、マグネシウ
ムに対する銅の、又はマグネシウムと存在する他の二価
金属に対する銅の原子比が、約5:95〜約60:4
0、好ましくは約25:75〜約50:50である、上
記1又は2の方法。
【0075】4. 酸化アルミニウム、酸化鉄、及び場
合により他の三価金属の酸化物が混合酸化物触媒に存在
し、アルミニウムと鉄、又はアルミニウムと他の全三価
金属との間の原子比が、約2:1〜約1:2、特に約
2:1である、上記1〜3のいずれかの方法。
【0076】5. 場合により原材料中に存在する、α
−トコフェロールに変換する非α−トコフェロール類を
不活性溶媒(これは、中程度の分子量のアルカン、好ま
しくはC5 - 1 0アルカン(例えばペンタン、ヘキサン、又
はヘプタン)、C5 - 1 0アルカン混合物(例えば、約40
〜約120℃の間の沸点領域を有する石油エーテル);
環状アルカン(例えば、シクロヘキサン);又は芳香族
炭化水素(例えば、トルエン)である)に溶解する、上
記1〜4のいずれかの方法。
【0077】6. メチル化剤として使用する、メタノ
ールの、又はメタノールと同等な、水素と一酸化炭素及
び/若しくは二酸化炭素の混合物中の一酸化炭素及び/
若しくは二酸化炭素の、非α−トコフェロール類に対す
る量が、非α−トコフェロール(混合物)のメチル化可
能位置の約10〜約1000当量、好ましくは約25〜
約250当量に対応する、上記1〜5のいずれかの方
法。
【0078】7. ペルメチル化を、約50〜約120
bar(約5〜約12MPa)の間、好ましくは約70〜約9
0bar(約7〜約9MPa)の間、特に約80〜85bar
(約8〜8.5MPa)の圧力下、約240〜約350℃
の範囲、好ましくは約280〜約320℃の範囲の反応
温度で行う、上記1〜6のいずれかの方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチル化剤を用いた少なくとも1つの非
    α−トコフェロールの触媒ペルメチル化による、非α−
    トコフェロール類のα−トコフェロールへの変換方法で
    あって、メチル化剤として、近臨界又は超臨界の圧力及
    び温度領域のメタノール、又はメタノールと同等な、水
    素と一酸化炭素及び/若しくは二酸化炭素とからなる混
    合物を使用し、そして触媒として、ハイドロタルク石類
    から生成される、少なくとも酸化銅及び酸化マグネシウ
    ム、並びに少なくとも1つの三価の金属の酸化物を含む
    混合酸化物触媒を使用することを含む方法。
JP10155849A 1997-06-06 1998-06-04 α−トコフェロールの製造 Withdrawn JPH1112268A (ja)

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