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JPH11117599A - 昇降折戸装置 - Google Patents

昇降折戸装置

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Publication number
JPH11117599A
JPH11117599A JP9299612A JP29961297A JPH11117599A JP H11117599 A JPH11117599 A JP H11117599A JP 9299612 A JP9299612 A JP 9299612A JP 29961297 A JP29961297 A JP 29961297A JP H11117599 A JPH11117599 A JP H11117599A
Authority
JP
Japan
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door
horizontal
opening
folding door
state
Prior art date
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Granted
Application number
JP9299612A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3300977B2 (ja
Inventor
Tatsuya Hayakawa
達也 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sugatsune Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Sugatsune Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sugatsune Kogyo Co Ltd filed Critical Sugatsune Kogyo Co Ltd
Priority to JP29961297A priority Critical patent/JP3300977B2/ja
Publication of JPH11117599A publication Critical patent/JPH11117599A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3300977B2 publication Critical patent/JP3300977B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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  • Extensible Doors And Revolving Doors (AREA)
  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)
  • Combinations Of Kitchen Furniture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 横引きの折戸でなく、昇降操作で折戸取付体
の横向開口部を開閉自在とした昇降折戸装置で、簡潔な
構成で円滑に昇降折戸の開扉操作を可能とし、かつ開扉
状態を所定位置まで進行させるだけで、当該開扉状態を
自己保持可能とする。 【解決手段】 折戸取付体1の上部に上扉2の上端部2
aを枢着し、その下端部2bに下扉4の上端部4aを横
向枢支具5で連枢垂下した昇降折戸6により、横向開口
部1aを閉扉する。折戸取付体1に内設の取付基体7に
設けた横向回転軸8にて、回動アーム9を上下方向へ回
動自在とし、その自由端部9cを、下扉4の下部内側4
dに折戸開閉用横向ピン10により連枢する。昇降折戸
6を昇動操作でV字状に折曲させて上向きに開動し、横
向回動軸と折戸開閉用横向ピン10と横向枢支具5とを
仮想直線Bの如く一直線上に配装させた思案状態を設定
する。この思案状態から昇降折戸6を昇動することで、
開扉状態の自己保持を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吊戸棚などのキッ
チンユニットにおける前面開口部とか、建物の出入開口
部などにあって、当該開口部を垂下状態とした昇降折戸
で閉扉状態とし、この昇降折戸を昇動操作することで、
開扉状態とすることができると共に、開扉状態の昇降折
戸を降動操作することで、当該開口部を閉扉することの
できる昇降折戸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の昇降折戸装置として提案
されているものは、図9に示されている通り次のような
構成を具備している。すなわち、折戸取付体aには、そ
の横向開口部bにおける上部に、上下方向へ回動自在な
るよう上扉c1の上端部をヒンジd1により枢着すると
共に、当該上扉c1の下端部には、下扉c2の上端部を
横向枢支具d2により連装することで、昇降折戸eが形
成されており、この昇降折戸eの垂下状態において、横
向開口部bを閉扉できるよう構成されている。
【0003】ここで、当該従来例によるときは、下扉c
2の下部にあって、その左右両側にはスライドピンfを
突設し、これを折戸取付体aの横向開口部b寄りにあっ
て、左右の側壁に縦設したスライドレールgに係嵌また
は被嵌させるようにして、昇降折戸eの仮想線で示す如
き開扉動作を昇降動自在となるよう案内する構成となっ
ている。
【0004】上記の昇降折戸eを人手により昇動して行
けば、当該昇降折戸eはV字状に折曲して上動して行
き、これにより横向開口部bを、次第に大きく開成して
行くことができるが、当該開成状態は保持されなければ
ならない。このため、前記のスライドレールを昇動する
スライドピンfに連結の滑車ベルトhには、バランスウ
エイトiを連結垂下して、当該滑車ベルトhを滑車jに
掛回することで、実線で示された開扉状態にある昇降折
戸eが、バランスウエイトiと平衡状態となることで、
当該開扉状態が保持されるようにしている。
【0005】また、昇降折戸eの開扉と閉扉を自動的に
行うようにすることも既知であり、このため前記のスラ
イドピンfを駆動モータkにより稼動する伝動機構によ
って、所望高さまで開扉したり閉扉するとか、また下扉
c2と上扉c1との間に各種のシリンダー装置mを連枢
し、当該シリンダー装置mの伸縮作動により、昇降折戸
eを自動的に開閉動させるようにすることも知られてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り従来の昇降
折戸装置にあっては、従前の横向きに開閉操作する折戸
と同じように、スライドピンfをスライドレールgによ
り拘束して、昇降折戸eを開閉しようとするものである
から、操作時にスライドレールgに対しスライドピンf
が摺動して開閉操作が円滑に行い難くなるだけでなく、
騒音を発することにもなり、またスライドレールgやス
ライドピンfを夫々折戸取付体aや下扉c2の左右両側
に設けなければならず、従って、それだけ制作費が嵩
み、かつ耐久性についても満足すべき結果が得られ難い
ことになる。
【0007】さらに、当該従来装置によるときは、昇降
折戸を開扉状態まで昇動したならば、当該開扉状態を保
持して、横向開口部bの開成下における物の出し入れや
人の通行が安心して自由に行い得るようにしなければな
らない。そこで、この目的を達成するため従来例では、
バランスウエートiとこれに付帯した各種の機構を配設
しておかねばならず、従って製作費や故障の発生そして
耐久性の点で充分な成果をあげることができない。もち
ろん手動でなく各種の動力源を用いるようにすれば、開
扉状態の保持が比較的簡易に実現できるが、この場合に
は当然製作費が格段に違ってくると共に、手動操作の要
求には対処できないことになる。
【0008】本発明は上記従来技術の欠陥を根底から解
消しようとするもので、請求項1にあっては従来例のよ
うにスライドレールやスライドピンを全く採用せずに、
折戸取付体に内設の取付基体に設けられた横向回転軸に
より、上下方向へ回動する回動アームを用意し、その自
由端部を昇降折戸の下扉における下部内側に、折戸開閉
用横向ピンにより枢支するのである。そして、昇降折戸
の昇動操作により、垂下状態で横向開口部を閉扉してい
る昇降折戸が、上記回動アームの回動により折り畳み状
態で開扉されて行くようにし、このことによってスライ
ドレール等を付設することによる前記従来例の欠陥を解
消しようとするのが、第1の目的である。
【0009】そして、さらに当該請求項1では上記閉扉
操作の途上において、取付基体における横向回転軸と、
前記の折戸開閉用横向ピンと、昇降折戸における上扉と
下扉との横向枢支具とが仮想直線上に配装されることと
なる思案状態を設定することで、当該思案状態から昇降
折戸を、さらに開扉させるようにしさえすれば、当該状
態にて操作の手を解除しても、この開扉状態が、全く労
することなく、他の力を必要とせずに自己保持自在なる
よう構成し、従来のバランスウエートや駆動モータまた
はシリンダー装置といった機構の付加を不要とし、製作
費の大幅な削減と耐久性の向上とを図るのが第2の目的
である。
【0010】次に請求項2では、上記請求項1の構成に
加えて、前記した回動アームの横向回転軸に、ダンパー
機構の回転軸を連結させ、これによりダンパー機構の粘
性流体による制動力により、昇降折戸の閉扉動に対し抵
抗を付与するようにし、もって、閉扉時の昇降折戸の回
動降下を緩徐に行い得るようにすることで、下扉から操
作の手を離しても、閉扉時に昇降折戸に衝撃を与えない
ようにしている。
【0011】さらに、請求項3の場合には、請求項1の
構成に緩衝体を適切に配装付加することで、昇降折戸の
開扉操作が可成りの力で行われた際にあっても、下扉と
回動アームとが不本意に大きな衝撃力をもって衝当し、
これにより昇降折戸装置の各種構成部品に過大な力が付
与されて損傷を受けるといった問題を解消しようとして
いる。
【0012】請求項4にあっては、請求項1の如く回転
アームが、取付基体にあって横向回転軸により、回動自
在なるよう設けられているというだけでなく、当該取付
基体には、圧縮スプリングによる弾力が伝達されるスプ
リング保持走行体の動きを、これに軸ピンにて枢着のリ
ンクアームを介し、上記回動アームの回動基部に対し
て、連枢軸ピンにより伝達するようにし、当該構成によ
って、昇降折戸の閉扉時にあっては、回動アームを介し
て下扉に対する閉扉力を付与可能として、昇降折戸の閉
成状態を、他の磁力や係止手段を用いることなく保持で
きるようにしている。
【0013】そして当該請求項4では、上記取付基体に
付設した構成により、昇降折戸の開扉操作途上にあっ
て、前記の圧縮スプリングに基づく復原力により、下扉
に対して回動アームを介しての開扉力を付与することで
当該開扉操作が楽に行い得るようにし、しかも、当該開
扉力は、前記のように昇降折戸の開成度合が終期に近接
するに従って低減するよう構成することで、過大な開扉
力による支障の発生を抑制するようにしている。
【0014】請求項5では、上記請求項4の構成に、前
記請求項2と同じくダンパー機構の回転軸を、回動アー
ムの横向回転軸に連結することで、昇降折戸の閉扉によ
る降動に際し、これを緩徐に行い得るようにしており、
さらに請求項6によるときは、同上請求項4の構成に、
前説の請求項3と同様にして緩衝体を装設するように
し、これにより開扉に際して、昇降折戸に付加される衝
撃を緩和することで、故障の発生を阻止して耐久性をも
確保しようとしている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため請求項1によるときは、折戸取付体には、
その横向開口部における上部に、上下方向へ開動自在な
るよう上扉の上端部を枢着すると共に、当該上扉の下端
部には、下扉の上端部を横向枢支具にて連枢して垂下状
態に連装することにより昇降折戸を形成し、当該昇降折
戸によって上記の横向開口部を閉扉状態とすると共に、
折戸取付体に内設した取付基体には、その横向回転軸に
より上下方向に回動自在なるよう回動アームを設けて、
その自由端部を前記下扉の下部内側に、折戸開閉用横向
ピンにより連枢し、昇降折戸の昇動操作によって、前記
横向枢支具を折戸取付体から離反方向へ回動させること
で、V字状の折曲状態とした下扉と上扉とを上向きに開
動して、前記横向開口部を開成自在となし、当該開成途
上の終側にあって、前記した取付基体の横向回転軸と、
折戸開閉用横向ピンと横向枢支具とが、一直線上に配装
される思案状態を設定するようにして、当該思案状態か
ら、さらに当該昇降折戸の昇動操作を続行することによ
り、その開扉状態が自己保持自在となるようにしたこと
を特徴とする昇降折戸装置を提供しようとしている。
【0016】次に請求項2にあっては、上記請求項1に
対して、回動アームの取付基体に設けられた横向回転軸
には、昇降折戸の閉成方向へ粘性流体による制動力をも
ったダンパー機構の回転軸が連結されてなる構成を付加
している。
【0017】さらに、請求項3では、同じく上記請求項
1に対して、閉扉における自己保持状態下にあって、下
扉の下部内側と前記回動アームの自由端部内側との衝当
時に、当該両部間に挟当自在な緩衝体が装設されてなる
構成を付加している。
【0018】請求項4にあっては折戸取付体には、その
横向開口部における上部に、上下方向へ開動自在なるよ
う上扉の上端部を枢着すると共に、当該上扉の下端部に
は、下扉の上端部を横向枢支具にて連枢して垂下状態に
連装することにより昇降折戸を形成し、当該昇降折戸に
よって上記の横向開口部を閉扉状態とすると共に、折戸
取付体に内設した取付基体には、横向動自在にして圧縮
スプリングにより、上記横向開口部へ向け付勢状態で収
納されたスプリング保持走行体と、このスプリング保持
走行体に、軸ピンにより回動自在なるよう枢着されてい
るリンクアームと、前記取付基体における横向開口部寄
りに、横向回転軸にて上下方向へ回動自在でありかつ、
当該横向回転軸の周辺にあって、連枢軸ピンにより上記
リンクアームの他端側が枢着されている回動基部および
当該回動基部から延出されたアーム部とからなる回動ア
ームを設けて、その自由端部を前記下扉の下部内側に、
折戸開閉用横ピンにより連枢し、昇降折戸の前掲閉扉状
態においては、押縮状態にある圧縮スプリングによるス
プリング保持走行体の押動力が、リンクアームを介して
軸ピンと横向回転軸を結ぶ軸心横向線よりも、軸ピンと
横向回転軸との間にあって、稍上方に配装された連枢軸
ピンに伝達され、これに下扉に対する閉扉方向の閉動力
を回転アームに付与し、昇降折戸の昇動操作によって、
前記横向枢支具を折戸取付体から離反方向へ回動させる
ことで、V字状の折曲状態とした下扉と上扉とを上向き
に開動して、前記横向開口部を開成自在となし、かつ、
当該開成に際しては、上記の連枢軸ピンが軸心横向線よ
りも下方へ回動変移して、下扉を開成方向へ回動助勢す
るよう前記の圧縮スプリングが増長され、当該開成途上
の終側にあって、前記した取付基体の横向回転軸と、折
戸開閉用横向ピンと横向枢支具とが、一直線上に配装さ
れる思案状態を設定するようにして、当該思案状態か
ら、さらに当該昇降折戸の昇動操作を続行することによ
り、その開扉状態が自己保持自在となるようにし、かつ
前記の連枢軸ピンが、さらに横向回転軸よりも横向開口
部側まで回動することで、より伸長した圧縮スプリング
による助勢によって、下扉に対する開扉方向への回動力
が回動アームに付与されるようにしたことを特徴とする
昇降折戸装置を提供しようとしている。
【0019】次に請求項5では、上記の請求項4に対し
て、回動アームの取付基体に設けられた横向回転軸に
は、昇降折戸の閉成方向へ粘性流体による制動力をもっ
たダンパー機構の回転軸が連結されてなる構成が付加さ
れ、請求項6の場合には同じく請求項4に対して、閉扉
状態における自己保持状態下にあって、下扉の下部内側
と前記回動アームの自由端部内側との衝当時に、当該両
部間に挟当自在な緩衝体が装設されてなる構成を付加し
ている。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に係る昇降折戸
装置につき、図1ないし図4の実施態様により以下詳記
すると、先ず図2の閉扉状態を参照して、吊戸棚などに
よる折戸取付体1には、その横向開口部1aにおける上
部にあって、上下方向へ回動自在なるよう上扉2の上端
部2aが、枢着具3により従前のものと同様に枢着され
ている。ここで、上記の枢着具3としては、単なる一軸
蝶番3Aを用いたり、図2の如くスライドヒンジ2B等
を適宜採択すれば、この場合にはヒンジ本体3aを、折
戸取付体1の天板1bにおける裏面に取着し、これと一
対のリンク3bにより連枢されたカップ3cを、上扉2
の上部内面に取着するようにしてある。
【0021】ここで、図示例では上扉2が折戸取付体1
に対して、横向開口部1aに外付けとしてあるが、もち
ろん当該横向開口部1aに内嵌状態とした内付けの構成
としてもよい。
【0022】さらに、これまた従来例と同じく、上扉2
の下端部2bには、下扉4の上端部4aを、一軸蝶番な
どによる横向枢着具5によって連枢することで垂下状態
に連装し、これにより形成された昇降折戸6によって、
前記した横向開口部1aを閉扉状態とする。ここで図中
2cは、上扉2の下部外面2dに設けた上扉取手を、そ
して4bは、下扉4の下部外面4cに設けた下扉取手を
夫々示している。
【0023】図示例では昇降折戸6が、前記のように外
付けであるため、垂下状態とすることで閉扉が保持され
るが、もちろん、図示しないマグネットキャッチとか、
適宜の係止具によって昇降折戸6の閉扉状態を確実に保
持できるようにすることが望ましい。また、内付けの昇
降折戸6であれば、これが折戸取付体1内へ不本意に押
入されてしまわないように、当該折戸取付体1内にあっ
て、適宜押入阻止用のストッパーないしマグネットキャ
ッチなどを設けるようにしてもよい。
【0024】本発明では、前記従来例の如くスライドレ
ールやスライドピンを設けることなく、折戸取付体1内
に取付基体7を取着し、これと直交状に突設した横向回
転軸8には、上下方向へアーム9が回動自在となるよう
に、その回動基部9aが軸着される。さらに当該回動基
部9aから突出したアーム部9bの自由端部9cが、前
記した下扉4の下部内側4dにあって、折戸開閉用横向
ピン10により連枢されている。
【0025】すなわち、図示例では上記の回動基部9a
が、折戸取付体1の横向開口部1aを形成している左右
の側壁内面1cにあって、ビス7aによって固定されて
おり、このことにより、当該側壁内面1cと直交状に回
転自在なるよう突設された横向回転軸8には、くの字状
に曲成された回動アーム9の回転基部9aが軸着される
ようにしている。そして昇降折戸6の閉扉状態にあって
は、回動アーム9のアーム部9bが下向きに曲折垂下さ
れ、前記した自由端部9cが、下扉4の下部内面4dに
取着した座金4eに対して、前記した横向回転軸8と平
衡状態の折戸開閉用横向ピン10により連枢されてい
る。ここで図中11は折戸取付体1の収納棚を示してお
り、回動アーム9のアーム部9bにおける垂下部分の外
側端縁9dは、図示例の場合、折戸取付体1の横向開口
部1aにおける側壁端面1dと略合致するように配装さ
れている。
【0026】ここで図2における下扉取手4bとか下扉
4の下端部、あるいは上扉取手2cなどを手動操作し
て、昇降折戸6の昇動操作を行うようにすれば、前記の
横向枢支具5が折戸取付体1から離反方向へ回動するこ
とで、下扉4と上扉2とはV字状の折曲状態となりなが
ら、当該昇降折戸6は上向に回動することで開成して行
き、このことにより横向開口部1aは、次第にその開成
度合を増して行くことになり、遂に図3の如き開扉途上
状態に達する。
【0027】すなわち、上記の昇動操作により回動アー
ム9は、横向回転軸8を中心として回動し、折戸開閉用
横向ピン10は図1の仮想円弧線Aの如く上動して行く
ことで、昇降折戸6は、折戸開閉用横向ピン10と横向
枢支具5および枢着具3を枢支頂点とする三角形の変形
によって開扉して行くのであり、上扉2と扉4とのなす
横向枢支具5を頂点とする折成角度αが、次第に小さく
なることで、開扉状態が次第に進行する。
【0028】このようにして、昇降折戸6の開成途上に
おける終側に達すると、図3によって明示される通り前
記した取付基体7の横向回転軸8と、折戸開閉用横向ピ
ン10そして横向枢支具5とが、仮想直線Bに示した一
直線上に配装されるようにして思案状態を設定するので
ある。そこで、このような思案状態から、さらに開扉操
作を続行して昇降折戸6を昇動すると、ここまで上動し
た昇降折戸6は、その開扉状態を自己保持することとな
り、従って昇降折戸6の上動を停止しても、最早当該昇
降折戸6は下降してしまうことなく、当該開扉位置で停
止し、この位置に自己保持される。
【0029】上記のようにして、図3に示す思案状態で
の折成角度αがα1であるとすれば、図4に示した自己
保持状態における折成角度αがα2となり、この際α2
<α1である。そこで、この自己保持状態から、昇降折
戸6を閉扉状態となるよう操作しようとするときは、前
記の下扉取手4bなどを用いて、前記の仮想円弧線Aの
方向へ引き下すようにすればよく、このことで、もちろ
ん閉扉することができるが、図1に示す如く図4と同じ
開扉の自己保持状態から、下扉4を一旦押し上げること
で、昇降折戸6を前記の思案状態となし、この状態か
ら、前記の仮想円弧線A方向へ下扉4を下降させるよう
にしてもよい。ここで、もちろん図1は、図3の思案状
態と、図4の開扉した自己保持状態との相対関係を理解
し易くするため示された縦断側面説明図である。
【0030】次に請求項2に係る昇降折戸装置につき説
示すると、ここでは、上記請求項1の構成に粘性流体を
用いた既知のダンパー機構12を付加するようにしてい
る。すなわち、前記した回動アーム9の取付基体7に軸
装された横向回転軸8には、昇降折戸6が閉扉状態とな
る際の閉成方向への降下時に、当該回動アーム9の回動
降下に対し制動力が付加されるように、上記ダンパー機
構12の図示されていない回転軸が連結されているので
ある。この回転軸と横向回転軸8との連結機構について
は図5ないし図8についての説示に際し、回転軸12a
として詳記されることになる。
【0031】従って、請求項2の構成にあっては請求項
1の作動について以下の如き付加的な相違が生ずる。前
記の如く昇降折戸6が開扉状態を自己保持している状態
から、当該自己保持を解除してやると、請求項1では昇
降折戸6を、その下扉取手4bなどを利用して支持しな
がら、図1の閉扉状態にしなければならないのに対し、
ダンパー機構12の制動力を適切に選定することで、人
手を加えることなく、昇降折戸6は上記の制動力を受け
ながら緩徐に閉動降下し、衝撃なしに閉扉状態とするこ
とができ、もちろん、この際にも折戸開閉用横向ピン1
0は、前記仮想円弧線Aの軌道を緩やかに回動降下して
行くことになるから、従来例の如きスライドピンやスラ
イドレールなしに、所定の軌道を辿ることになる。
【0032】次に請求項3につき説示すると、ここでは
請求項1の構成に対し、前掲図面に開示の如く昇降折戸
6の開扉状態が自己保持される状態にて、下扉4の下部
内側4dと前記回動アーム9の自由端部内側9eとの衝
当時にあって、当該両部間に挟当自在な緩衝体Bfを設
けるようにしている。図示例では、ゴムとか布材また
は、ばねなどによる緩衝体Bfを下扉4の下部内側4d
に装着するようにしてあるが、自由端部内側9eに設置
してもよい。従って、請求項3によるときは昇降折戸6
の閉扉操作に際し、仮想直線Bより上方に向けて昇降折
戸6が過度な押し上げ力を受けるようなことがあって
も、座金4eや折戸開閉用横向ピン10、そして横向枢
支具5とか枢着具3などに大きな衝撃を与え、これらを
損傷する心配が実質的に解消される。
【0033】以下の説示は、図5ないし図8に開示の実
施態様による請求項4ないし請求項6の昇降折戸装置に
関するものである。請求項4の構成も、図5に示されて
いる通り以下の点で請求項1と同じであり、折戸取付体
1には、横向開口部1aの上部に、上下方向へ回動自在
なるよう上扉2の上端部2aを枢着具3で枢支、この上
扉2の下端部2bには、下扉4の上端部4aを横向枢着
具5により連枢して垂下状態とし、これにより形成され
た昇降折戸6により、横向開口部1aが閉扉されてい
る。
【0034】次に、折戸取付体1に内設した前記の取付
基体7には、請求項1ないし請求項3の場合と違って以
下の如き諸部材が装設されている。すなわち、図5によ
って理解される通り取付基体7には、横向開口部1aに
対し前後方向へ横向動自在なスプリング保持走行体13
が、圧縮スプリング14によって横向開口部1a側へ向
け付勢状態にて収納されている。そして、上記スプリン
グ保持走行体13の横向開口部1a側には、前掲横向回
転軸8と平行な軸ピン15aにより、リンクアーム15
の一端側が枢着されている。すなわち、図5によって理
解される通り取付基体7には、横向開口部1aに対し前
後方向へ横向自在なスプリング保持走行体13が、圧縮
スプリング14によって横向開口部1a側へ向け付勢状
態にて収納されている。そして 、上記スプリング保持
走行体13の横向開口部1a側には、前掲横向回転軸8
と平行な軸ピン15aにより、リンクアーム15の一端
側が枢着されている。
【0035】さらに、上記リンクアーム15の他端側
は、前掲取付基体7における横向開口部1a寄りに、横
向回転軸8によって上下方向へ回動自在であり、かつ横
向回転軸8の周辺にあって回動アーム9の回動基部9a
に対して、連枢軸ピン15bにより枢着されている。そ
して、その余の構成は、前記の通りこの回動アーム9の
自由端部9cを、下扉4の下部内側4dに、折戸開閉用
横向ピン10により連枢するようにしてある。ここで図
5にあって13aは圧縮スプリング14用のスプリング
押止杆を示している。
【0036】上記取付基体7に付帯した構成につき、こ
れをさらに図6に開示された具体的構成によって説示す
ると以下の通りである。ここに例示の取付基体7は、折
戸取付体1の側壁内面1cに取着される補強カバープレ
ート7Aと、これに内嵌される取着本体7Bとにより構
成されている。同上図2にあって7bは前記ビス7aの
ため補強カバープレート7Aに穿設の取着孔、7cは補
強カバープレート7Aの端板部7dに穿設の通孔であ
る。さらに7eは取着本体7Bの端末板部7fに刻設し
た取着螺孔を示し、補強カバープレート7Aに取着本体
7Bを内嵌した状態で、図示しないビスを通孔7cから
取着螺孔7eに螺合締着することで、取付基体7が一体
に構成されることになる。
【0037】さらに、図6にあって7gは補強カバープ
レート7Aにおける上記した端板部7dの両側端から、
取着背板7hに沿って立設された側板部、7iは取着本
体7Bの上記した端末板部7fの両側端から、本体表板
7jに沿って立設された内側板部を示し、かくて取着本
体7Bには、前記のスプリング保持走行体13を横向動
自在なるよう内嵌した収納箇所7kが画成されている。
【0038】また、上記の側板部7gに設けた一対の貫
通孔7mと、内側板部7iに穿設した内側貫通孔7nに
は、一本のスプリング押止杆13aが貫通固定され、こ
れに前記した圧縮スプリング14の左端が押当するよう
になっている。次に、前記スプリング保持走行体13に
つき詳記すると、図6の実施態様にあっては、前壁13
bと背壁13c、そして左右の側壁13dとにより左端
開口の箱状に形成され、一対の上記側壁13dと、これ
に併設された区画壁13eによって、スプリング挿通孔
13fが、図6では3箇形成され、これに収納された3
本の圧縮スプリング14は、前記の如くその左端部がス
プリング押止杆13aに当接されると共に、その右端部
はスプリング保持走行体13の側壁13dに縦向跨設さ
れた受圧杆13gを押圧する。
【0039】従って、このスプリング保持走行体13
は、収納空所7k内にあって、その側壁13dが、取付
基体7の内側板部7iにおける内壁面に対し摺動するこ
とにより、圧縮スプリング14を圧縮することになる折
戸取付体1の奥方側と、当該圧縮スプリング14が増長
状態となる横向開口部1a側へ横向動自在となってい
る。
【0040】本発明では、さらに前記の如くスプリング
保持走行体13に対して、軸ピン15aによって回動自
在なるようリンクアーム15の左端部が枢着されてお
り、そして取付基体7の右部には、横向回転軸8により
回転自在であり当該横向回転軸8の周辺にあって、図6
に明示の如く連枢軸ピン15bによってリンクアーム1
5の右端部が、回動アーム9における回動基部9aに連
枢されている。そして、この回動基部9aから延出され
た回動アーム9のアーム部9bにおける自由端部9c
が、前説の如く下扉4に対し折戸開閉用横向ピン10に
より枢着されることになる。
【0041】ここで、上記リンクアーム15を軸ピン1
5aによりスプリング保持走行体13に対し枢着するた
め、図6の場合は当該スプリング保持走行体13の右端
幅中央部にあって、単なる通孔を穿設するのでなく、横
長溝13hが前壁13bと背壁13cとにあって、右端
開口の状態で穿設されており、この縦長溝13hに軸ピ
ン15aが横向動自在なるよう係嵌されている。また、
回動アーム9の折り返しにより形成された間隙9fに、
リンクアーム15の右端部が挿入された状態にて、連枢
軸ピン15bにより回動基部9aに枢着されている。
【0042】さらに、前記した回動アーム9と横向回転
軸8との関係につき詳記すると、回動アーム9の回動が
横向回転軸8に伝達されるように、図6では横向回転軸
8に形成の係止突部8aが、回動基部9aにあって穿設
した軸孔9gの係止凹部9hに係嵌するよう構成されて
いる。
【0043】前記した請求項2に関し、既にダンパー機
構12について略説したが、後説の請求項5に係るダン
パー機構12と共に、図6に示す如きものを使用するこ
とができる。すなわち、上説の横向回転軸8は、取付基
体7の右端部に設けられているダンパー機構12におけ
る回転軸12aと同軸に連結され、従って図示例にあっ
ては、後に詳記されるように回動アーム9が回動するこ
とにより、ダンパー機構12内の図示されていない粘性
流体に基づく制動力により、昇降折戸6の閉成方向に対
する緩衝作用を発揮し得ることになる。
【0044】図6に示されたダンパー機構12自体は、
従前のものと同じであり、同図にあって12bは取着本
体7Bの右部に設けられたダンパー軸承部、12cは回
動軸12aに係嵌されて回動自在な可動ディスク、12
dは可動ディスク12cに隣接されて、可動が阻止され
ている固定ディスク、12e、12fはOリングを示
し、12gはダンパー機構12の蓋体であって、図示さ
れていない止螺子により、補強カバープレート7Aの止
孔7pを介して固定される。
【0045】従って、請求項4によるときは請求項1に
おいて説示したと同様の開扉および閉扉操作を行い得る
ことになるが、当該請求項4の場合には、昇降折戸6の
図5に示す如き閉扉状態にあって、押縮状態にある前記
の圧縮スプリング14によるスプリング保持走行体13
に対する押動力が、リンクアーム15を介して軸ピン1
5aと横向回転軸8を結ぶ軸心横向線Lよりも、当該軸
ピン15aと横向回転軸8との間にあって、稍上方に配
装されるようにしてある連枢軸ピン15bに伝達される
こととなる。
【0046】この結果、上記圧縮スプリング14の復原
力によって回動アーム9の回動基部9aが、図5の矢印
R1方向へ回動されることになるから、昇降折戸6の垂
下状態にある下扉4は、回動アーム9、折戸開閉用横向
ピン10、座金4eを介して、折戸取付体1の側壁端面
1dに牽引当接され、閉扉状態は、別途マグネットキャ
ッチや係止具を用いることなしに保持されることにな
る。
【0047】次に、上記閉扉状態における下扉4を前同
様にして開扉操作により開成させれば、図7により理解
される通り、請求項1の場合と同じく、折戸取付体1か
ら昇降折戸6が離反方向へ回動して、横向枢着具5によ
りV字状に折曲しながら上向きに開動して行くが、この
際連枢軸ピン15bが、前記の軸心横向線よりも下方へ
回動変移して行き、この結果矢印R2方向に回動基部9
aが回転力を受けるので、下扉4は開成方向へ回動助勢
されるよう圧縮スプリング14が増長されて行くことに
なり、従って、昇降折戸6の開扉操作を軽い力で行うこ
とができる。
【0048】そして、請求項1と同様にして昇降折戸6
は開成途上の終期にあって、取付基体7の横向回転体8
と、折戸開閉用横向ピン10と横向枢支具5とが、仮想
直線Bの如き一直線上に配装される思案状態となり、こ
れを通過する昇動操作により、当該開扉状態が自己保持
自在となる。ここで請求項4では前記の連枢軸ピン15
bが、さらに横向回動軸8よりも横向開口部1a側まで
回動するに至り、さらに伸長の圧縮スプリング14によ
り、回動基部9aへの回動力が、図8の矢印R3の如く
下扉4に対する開扉方向へ作用し、回転アームは適度の
助勢を受けて、自己保持領域に進入後も、楽な操作での
押し上げ挙動が保証される。
【0049】上記のようにして開扉状態が自己保持され
ている昇降折戸6を閉扉使用とする場合の操作は、請求
項1と実質的に同じであり、ただ閉扉の途上にあって、
圧縮スプリング14が閉扉の終期に進入するまでは、昇
降折戸6の回動降下を抑制することから、当該閉扉操作
も比較的行い易いことになり、もちろん閉扉が終期の段
階に達すれば、下扉4は前説の如く圧縮スプリング14
の蓄勢力によって、閉扉力を受け閉成状態を保持し得る
ことになる。
【0050】請求項5にあっては、前説の請求項1と請
求項2との関係と同じく、請求項4の構成に前記のダン
パー機構12が付加されており、従って閉扉時にあって
は思案状態を脱した後であれば、特に手動操作を加える
ことなく、昇降折戸6は自然に緩徐な動きにより閉扉動
作を完了し得ることになる。
【0051】また請求項6の場合は、これまた前記の請
求項1と請求項3との関係と同じく、請求項4の構成に
前記した自己保持状態下にあって、下扉4の下部内側4
dと回動アーム9の自由端部内側9eとの衝当時に、両
部間に挟当自在な緩衝体Bfが装設されており、これに
より、前記請求項3につき説示したと同じく、昇降折戸
6の取付け用各種部品等に、衝撃による損傷の生じない
ようにしている。
【0052】
【発明の効果】本発明は以上のようにして構成されてい
るから、請求項1によるときは、従来の昇降折戸にあっ
て不可欠と考えられていたスライドレールとスライドピ
ンなどによる昇降折戸の開閉動作に係る規制機構を削除
して、その全体構成を大幅に簡略化することができる。
【0053】そして、折戸取付体に内設の取付基体に、
回動アームを横向回転軸により枢着すると共に、当該回
動アームの自由端部を下扉に折戸開閉用横向ピンにより
枢着するだけで、昇降折戸の開扉と閉扉動を円滑に行い
得るようになる。さらに開扉途上にあって、仮想直線と
して示される思案状態を形成することで、これよりも、
さらに開扉させさえすれば、当該開扉状態を全く労せず
に自己保持できるようにして、全く付加的構成を要する
ことなしに、開扉操作の手を解放するだけで、昇降折戸
の開成をそのまま保有させることができる。この結果、
従来の如くバランスウエートの配設構成、その他動力機
構の付設を要しない昇降折戸装置の提案が、安価にして
簡潔構成で、耐久性に富んだものとして提供することが
できる。
【0054】次に請求項2にあっては、請求項1にダン
パー機構を適切に付加したので、閉扉操作に際し昇降折
戸を支えなくとも、緩やかな閉動を確保でき、操作性を
より改善でき、また請求項3では、請求項1の構成にあ
って、適所に緩衝体を配設したことから、可成り粗暴な
開扉操作を行うようなことがあっても、効果的に緩衝作
用を働かせることができ、操作性や耐久性の点で良好な
結果が加算されることになる。
【0055】次に請求項4の場合には、前掲請求項1に
おける取付基体に横向回転軸だけでなく、圧縮スプリン
グ、スプリング保持走行体、リンクアームそして軸ピ
ン、連枢軸ピンを用いて回動アームの回動基部に対し、
適切に圧縮スプリングの復原力を付勢するようにし、か
くして、昇降折戸の自動閉扉を可能にすると共に、開扉
操作を軽快に行い得るようにし、かつ閉扉操作に際して
の昇降折戸を支える力をも軽減すると共に、開扉状態に
あっての圧縮スプリングによる開成助勢力を低減させる
ことにより、不本意に大きな開扉力を付与してしまうと
いったことがないようにしてある。
【0056】請求項5と請求項6は、上記請求項4に対
して夫々前掲請求項2、請求項3の場合と同様にダンパ
ー機構、緩衝体を付加することにより、閉扉時における
昇降折戸の緩徐な回動降下と、開扉時における昇降折戸
装置の破損防止を保証することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1、請求項2そして請求項3に
係る昇降折戸装置の縦断側面説明図である。
【図2】同上昇降折戸装置の閉扉状態を示す縦断側面図
である。
【図3】同上昇降折戸装置の開扉途上における思案状態
を示した縦断側面図である。
【図4】同上昇降折戸装置の開扉自己保持状態を示す縦
断側面図である。
【図5】本発明の請求項4ないし請求項6に係る昇降折
戸装置の閉扉状態を示す縦断側面図である。
【図6】同上昇降折戸装置の一実施態様を示した分解斜
視図である。
【図7】同上昇降折戸装置の開扉途上における思案状態
を示した縦断側面図である。
【図8】同上昇降折戸装置の開扉自己保持状態を示す縦
断側面図である。
【図9】従来の昇降折戸装置に係る作動状態を示した縦
断側面略示説明図である。
【符号の説明】
1 折戸取付体 1a 横向開口部 2 上扉 2a 上端部 2b 下端部 3 枢着具 4 下扉 4a 上端部 4d 下部内側 5 横向枢支具 6 昇降折戸 7 取付基部 8 横向回転軸 9 回動アーム 9a 回動基部 9b アーム部 9c 自由端部 10 折戸開閉用横向ピン 12 ダンパー機構 12a 回転軸 13 スプリング押止杆 14 圧縮スプリング 15 リンクアーム 15a 軸ピン 15b 連枢軸ピン B 仮想直線 Bf 緩衝体 L 軸心横向線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折戸取付体には、その横向開口部におけ
    る上部に、上下方向へ開動自在なるよう上扉の上端部を
    枢着すると共に、当該上扉の下端部には、下扉の上端部
    を横向枢支具にて連枢して垂下状態に連装することによ
    り昇降折戸を形成し、当該昇降折戸によって上記の横向
    開口部を閉扉状態とすると共に、折戸取付体に内設した
    取付基体には、その横向回転軸により上下方向に回動自
    在なるよう回動アームを設けて、その自由端部を前記下
    扉の下部内側に、折戸開閉用横向ピンにより連枢し、昇
    降折戸の昇動操作によって、前記横向枢支具を折戸取付
    体から離反方向へ回動させることで、V字状の折曲状態
    とした下扉と上扉とを上向きに開動して、前記横向開口
    部を開成自在となし、当該開成途上の終側にあって、前
    記した取付基体の横向回転軸と、折戸開閉用横向ピンと
    横向枢支具とが、一直線上に配装される思案状態を設定
    するようにして、当該思案状態から、さらに当該昇降折
    戸の昇動操作を続行することにより、その開扉状態が自
    己保持自在となるようにしたことを特徴とする昇降折戸
    装置。
  2. 【請求項2】 折戸取付体には、その横向開口部におけ
    る上部に、上下方向へ開動自在なるよう上扉の上端部を
    枢着すると共に、当該上扉の下端部には、下扉の上端部
    を横向枢支具にて連枢して垂下状態に連装することによ
    り昇降折戸を形成し、当該昇降折戸によって上記の横向
    開口部を閉扉状態とすると共に、折戸取付体に内設した
    取付基体には、その横向回転軸により上下方向に回動自
    在なるよう回動アームを設けて、その自由端部を前記下
    扉の下部内側に、折戸開閉用横向ピンにより連枢し、昇
    降折戸の昇動操作によって、前記横向枢支具を折戸取付
    体から離反方向へ回動させることで、V字状の折曲状態
    とした下扉と上扉とを上向きに開動して、前記横向開口
    部を開成自在となし、当該開成途上の終側にあって、前
    記した取付基体の横向回転軸と、折戸開閉用横向ピンと
    横向枢支具とが、一直線上に配装される思案状態を設定
    するようにして、当該思案状態から、さらに当該昇降折
    戸の昇動操作を続行することにより、その開扉状態が自
    己保持自在となるようにし、前記回動アームの取付基体
    に設けられた横向回転軸には、昇降折戸の閉成方向へ粘
    性流体による制動力をもったダンパー機構の回転軸が連
    結されていることを特徴とする昇降折戸装置。
  3. 【請求項3】 折戸取付体には、その横向開口部におけ
    る上部に、上下方向へ開動自在なるよう上扉の上端部を
    枢着すると共に、当該上扉の下端部には、下扉の上端部
    を横向枢支具にて連枢して垂下状態に連装することによ
    り昇降折戸を形成し、当該昇降折戸によって上記の横向
    開口部を閉扉状態とすると共に、折戸取付体に内設した
    取付基体には、その横向回転軸により上下方向に回動自
    在なるよう回動アームを設けて、その自由端部を前記下
    扉の下部内側に、折戸開閉用横向ピンにより連枢し、昇
    降折戸の昇動操作によって、前記横向枢支具を折戸取付
    体から離反方向へ回動させることで、V字状の折曲状態
    とした下扉と上扉とを上向きに開動して、前記横向開口
    部を開成自在となし、当該開成途上の終側にあって、前
    記した取付基体の横向回転軸と、折戸開閉用横向ピンと
    横向枢支具とが、一直線上に配装される思案状態を設定
    するようにして、当該思案状態から、さらに当該昇降折
    戸の昇動操作を続行することにより、その開扉状態が自
    己保持自在となるようにし、当該自己保持状態下にあっ
    て、下扉の下部内側と前記回動アームの自由端部内側と
    の衝当時に、当該両部間に挟当自在な緩衝体が装設され
    ていることを特徴とする昇降折戸装置。
  4. 【請求項4】 折戸取付体には、その横向開口部におけ
    る上部に、上下方向へ開動自在なるよう上扉の上端部を
    枢着すると共に、当該上扉の下端部には、下扉の上端部
    を横向枢支具にて連枢して垂下状態に連装することによ
    り昇降折戸を形成し、当該昇降折戸によって上記の横向
    開口部を閉扉状態とすると共に、折戸取付体に内設した
    取付基体には、横向動自在にして圧縮スプリングによ
    り、上記横向開口部へ向け付勢状態で収納されたスプリ
    ング保持走行体と、このスプリング保持走行体に、軸ピ
    ンにより回動自在なるよう枢着されているリンクアーム
    と、前記取付基体における横向開口部寄りに、横向回転
    軸にて上下方向へ回動自在でありかつ、当該横向回転軸
    の周辺にあって、連枢軸ピンにより上記リンクアームの
    他端側が枢着されている回動基部および当該回動基部か
    ら延出されたアーム部とからなる回動アームを設けて、
    その自由端部を前記下扉の下部内側に、折戸開閉用横ピ
    ンにより連枢し、昇降折戸の前掲閉扉状態においては、
    押縮状態にある圧縮スプリングによるスプリング保持走
    行体の押動力が、リンクアームを介して軸ピンと横向回
    転軸を結ぶ軸心横向線よりも、軸ピンと横向回転軸との
    間にあって、稍上方に配装された連枢軸ピンに伝達さ
    れ、これに下扉に対する閉扉方向の閉動力を回転アーム
    に付与し、昇降折戸の昇動操作によって、前記横向枢支
    具を折戸取付体から離反方向へ回動させることで、V字
    状の折曲状態とした下扉と上扉とを上向きに開動して、
    前記横向開口部を開成自在となし、かつ、当該開成に際
    しては、上記の連枢軸ピンが軸心横向線よりも下方へ回
    動変移して、下扉を開成方向へ回動助勢するよう前記の
    圧縮スプリングが増長され、当該開成途上の終側にあっ
    て、前記した取付基体の横向回転軸と、折戸開閉用横向
    ピンと横向枢支具とが、一直線上に配装される思案状態
    を設定するようにして、当該思案状態から、さらに当該
    昇降折戸の昇動操作を続行することにより、その開扉状
    態が自己保持自在となるようにし、かつ前記の連枢軸ピ
    ンが、さらに横向回転軸よりも横向開口部側まで回動す
    ることで、より伸長した圧縮スプリングによる助勢によ
    って、下扉に対する開扉方向への回動力が回動アームに
    付与されるようにしたことを特徴とする昇降折戸装置。
  5. 【請求項5】 折戸取付体には、その横向開口部におけ
    る上部に、上下方向へ開動自在なるよう上扉の上端部を
    枢着すると共に、当該上扉の下端部には、下扉の上端部
    を横向枢支具にて連枢して垂下状態に連装することによ
    り昇降折戸を形成し、当該昇降折戸によって上記の横向
    開口部を閉扉状態とすると共に、折戸取付体に内設した
    取付基体には、横向動自在にして圧縮スプリングによ
    り、上記横向開口部へ向け付勢状態で収納されたスプリ
    ング保持走行体と、このスプリング保持走行体に、軸ピ
    ンにより回動自在なるよう枢着されているリンクアーム
    と、前記取付基体における横向開口部寄りに、横向回転
    軸にて上下方向へ回動自在でありかつ、当該横向回転軸
    の周辺にあって、連枢軸ピンにより上記リンクアームの
    他端側が枢着されている回動基部および当該回動基部か
    ら延出されたアーム部とからなる回動アームを設けて、
    その自由端部を前記下扉の下部内側に、折戸開閉用横ピ
    ンにより連枢し、昇降折戸の前掲閉扉状態においては、
    押縮状態にある圧縮スプリングによるスプリング保持走
    行体の押動力が、リンクアームを介して軸ピンと横向回
    転軸を結ぶ軸心横向線よりも、軸ピンと横向回転軸との
    間にあって、稍上方に配装された連枢軸ピンに伝達さ
    れ、これに下扉に対する閉扉方向の閉動力を回転アーム
    に付与し、昇降折戸の昇動操作によって、前記横向枢支
    具を折戸取付体から離反方向へ回動させることで、V字
    状の折曲状態とした下扉と上扉とを上向きに開動して、
    前記横向開口部を開成自在となし、かつ、当該開成に際
    しては、上記の連枢軸ピンが軸心横向線よりも下方へ回
    動変移して、下扉を開成方向へ回動助勢するよう前記の
    圧縮スプリングが増長され、当該開成途上の終側にあっ
    て、前記した取付基体の横向回転軸と、折戸開閉用横向
    ピンと横向枢支具とが、一直線上に配装される思案状態
    を設定するようにして、当該思案状態から、さらに当該
    昇降折戸の昇動操作を続行することにより、その開扉状
    態が自己保持自在となるようにし、かつ前記の連枢軸ピ
    ンが、さらに横向回転軸よりも横向開口部側まで回動す
    ることで、より伸長した圧縮スプリングによる助勢によ
    って、下扉に対する開扉方向への回動力が回動アームに
    付与されるようにし、前記回動アームの取付基体に設け
    られた横向回転軸には、昇降折戸の閉成方向へ粘性流体
    による制動力をもったダンパー機構の回転軸が連結され
    ていることを特徴とする昇降折戸装置。
  6. 【請求項6】 折戸取付体には、その横向開口部におけ
    る上部に、上下方向へ開動自在なるよう上扉の上端部を
    枢着すると共に、当該上扉の下端部には、下扉の上端部
    を横向枢支具にて連枢して垂下状態に連装することによ
    り昇降折戸を形成し、当該昇降折戸によって上記の横向
    開口部を閉扉状態とすると共に、折戸取付体に内設した
    取付基体には、横向動自在にして圧縮スプリングによ
    り、上記横向開口部へ向け付勢状態で収納されたスプリ
    ング保持走行体と、このスプリング保持走行体に、軸ピ
    ンにより回動自在なるよう枢着されているリンクアーム
    と、前記取付基体における横向開口部寄りに、横向回転
    軸にて上下方向へ回動自在でありかつ、当該横向回転軸
    の周辺にあって、連枢軸ピンにより上記リンクアームの
    他端側が枢着されている回動基部および当該回動基部か
    ら延出されたアーム部とからなる回動アームを設けて、
    その自由端部を前記下扉の下部内側に、折戸開閉用横ピ
    ンにより連枢し、昇降折戸の前掲閉扉状態においては、
    押縮状態にある圧縮スプリングによるスプリング保持走
    行体の押動力が、リンクアームを介して軸ピンと横向回
    転軸を結ぶ軸心横向線よりも、軸ピンと横向回転軸との
    間にあって、稍上方に配装された連枢軸ピンに伝達さ
    れ、これに下扉に対する閉扉方向の閉動力を回転アーム
    に付与し、昇降折戸の昇動操作によって、前記横向枢支
    具を折戸取付体から離反方向へ回動させることで、V字
    状の折曲状態とした下扉と上扉とを上向きに開動して、
    前記横向開口部を開成自在となし、かつ、当該開成に際
    しては、上記の連枢軸ピンが軸心横向線よりも下方へ回
    動変移して、下扉を開成方向へ回動助勢するよう前記の
    圧縮スプリングが増長され、当該開成途上の終側にあっ
    て、前記した取付基体の横向回転軸と、折戸開閉用横向
    ピンと横向枢支具とが、一直線上に配装される思案状態
    を設定するようにして、当該思案状態から、さらに当該
    昇降折戸の昇動操作を続行することにより、その開扉状
    態が自己保持自在となるようにし、かつ前記の連枢軸ピ
    ンが、さらに横向回転軸よりも横向開口部側まで回動す
    ることで、より伸長した圧縮スプリングによる助勢によ
    って、下扉に対する開扉方向への回動力が回動アームに
    付与されるようにし、当該自己保持状態下にあって、下
    扉の下部内側と前記回動アームの自由端部内側との衝当
    時に、当該両部間に挟当自在な緩衝体が装設されている
    ことを特徴とする昇降折戸装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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