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JPH11109452A - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JPH11109452A
JPH11109452A JP9264197A JP26419797A JPH11109452A JP H11109452 A JPH11109452 A JP H11109452A JP 9264197 A JP9264197 A JP 9264197A JP 26419797 A JP26419797 A JP 26419797A JP H11109452 A JPH11109452 A JP H11109452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera
output
battery
strobe
light emission
Prior art date
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Granted
Application number
JP9264197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3814383B2 (ja
Inventor
Kazunari Kitani
一成 木谷
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP26419797A priority Critical patent/JP3814383B2/ja
Publication of JPH11109452A publication Critical patent/JPH11109452A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3814383B2 publication Critical patent/JP3814383B2/ja
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変動に対する電池の特性の変化を防止
し、電池自身の発熱を促し、電池の活性化をすすめて、
低温下での電池の特性を向上させる。 【解決手段】 カメラの制御を行うCPU1と、カメラ
の周囲温度を測定する周囲温度測定手段5と、CPU1
の制御に応じて発光を行うストロボ手段3と、被写体輝
度を測定する測光手段4と、撮影フィルムの感度情報を
検出するフィルム情報検出手段6と、測光手段4の出
力、フィルム情報検出手段6の出力、撮影光学系の固有
データ等に応じてストロボの発光と非発光とを決定する
自動発光設定手段とを有するカメラにおいて、前記周囲
温度測定手段5の出力に応じて前記自動発光設定手段の
発光基準レベルを変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボ装置を備
えたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラの小型化が進むにつれて対
応する電池も小型化している。電池の小型化に伴い、電
池容量の減少、内部抵抗の増大、特に温度低下時の出力
特性の悪化が生じている。そのため小型の電池を使用し
た場合にはフィルムの給送本数が大幅に減少してしまう
という傾向がある。
【0003】小型の電池だとそれだけ価格が安いかとい
うと容量に比例しているわけではないため、利用者にと
っては、カメラの小型化の代償とはいえ、非常にコスト
高で不満なものであった。
【0004】特に低温特性の悪化により、外気温が低い
ところでは、極めてわずかの本数を撮影するとすぐにバ
ッテリーチェックにより、カメラの動作を禁止してしま
う。この電池を常温に戻すと使用することが可能となる
場合もある。
【0005】このような問題を解決するために、例えば
実開昭58−131567号公報あるいは特公平8−1
6764号公報等に開示されているように、バッテリチ
ェック電圧に温度依存性を付与する手法が公開されてい
る。すなわち電池の低温特性の悪化により低温下では電
池の容量を使いきれないでいる。
【0006】そのため常温下であれば使用できる電池
も、低温下では新品電池に交換しなくてはならない等と
いう問題が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電池の
小型化が進むにつれて、低温下での電池の特性が、しば
らく電池を使用しないで放置した後と、例えばストロボ
の充電動作を行った直後とでは大きく異なるという減少
が見受けられるようになった。
【0008】これは一度大きな負荷電流を供給すると、
電池自身の発熱により電池自身の温度が上昇し活性化が
進み、電池の特性が良くなることと、一方で、電池その
ものが低温の状態では、内部抵抗が大きくなり負荷電流
を供給した場合の電池電圧の低下がさらに大きくなるた
めである。
【0009】すなわち電池の内部抵抗の増加に伴い、低
温下での特性が、電池自身の直前の負荷供給履歴により
大きく変化している。
【0010】実際に低温下で連続的に撮影を行う場合に
は、ストロボを発光させない場合に比べ、よりエネルギ
ーを消費するはずの、ストロボを多く発光させた方が撮
影可能な枚数が多くなるという現象が生じる場合があ
る。
【0011】このような特性の変化は、従来のバッテリ
チェック電圧に温度依存性を持たせただけでは、対応で
きないほど大きいものであり、この差によって電池の容
量を有効に使いきれない場合が発生している。
【0012】本出願に係る第1の発明の目的は、温度変
化に対する電池の特性の変化を極力防ぐことができるカ
メラを提供しようとするものである。
【0013】本出願に係る第2の発明の目的は、電池自
身の発熱を促し、電池の活性化をすすめて、低温下での
電池の特性を向上させることができるカメラを提供しよ
うとするものである。
【0014】本出願に係る第3の発明の目的は、カメラ
の各種の機能に応じたストロボ発光動作が容易且つ的確
に得られるカメラを提供しようとするものである。
【0015】本出願に係る第4の発明の目的は、電池自
身が発熱する時間を延長させ、低温下での電池の活性化
をすすめる期間を長くして、撮影時の電池の特性をより
よい状態に維持するカメラを提供使用とするものであ
る。
【0016】本出願に係る第5の発明の目的は、カメラ
の回路を簡略化するとともに電池自身が発熱する時間を
延長させ、低温下での電池の活性化をすすめる期間を長
くして、撮影時の電池の特性をよりよい状態に維持する
ことができるカメラを提供しようとするものである。
【0017】本出願に係る第6の発明の目的は、電池自
身が発熱する時間を延長させ、低温下での電池の活性化
をすすめる期間を長くし、またこの期間をより細かく制
御して、撮影時の電池の特性をよりよい状態に維持する
ことができるカメラを提供しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
の目的を実現するカメラの構成は、カメラの周囲温度を
測定する周囲温度測定手段と、入力情報に基づいてスト
ロボの発光を制御する自動発光設定手段とを有し、該自
動発光設定手段は前記周囲温度測定手段の出力に応じて
ストロボの発光と非発光とを決定する発光基準レベルを
変化させるようにしたものである。
【0019】この構成によれば、周囲温度測定手段の出
力に応じて、自動発光設定手段の発光基準レベルを変化
させることにより、温度変動に対する電池の特性の変化
を極力防ぐようにすることができる。
【0020】本出願に係る第2の発明の目的を実現する
カメラの構成は、上記した構成において、前記自動発光
設定手段は、周囲温度が低い場合に発光基準レベルを高
くして、ストロボ発光動作の可能性を高くするように設
定したものである。
【0021】この構成によれば、自動発光設定手段は、
周囲温度が低い場合に、自動発光レベルをあげて、より
ストロボが発光しやすいように設定することにより、電
源電池自身の発熱を促し、電源電池の活性化をすすめ
て、低温下での電源電池の特性を向上させることができ
る。
【0022】本出願に係る第3の発明の目的を実現する
カメラの構成は、上記の各構成において、カメラの制御
を行う制御手段と、該制御手段の制御に応じて発光を行
うストロボ手段と、被写体輝度を測定する測光手段と、
撮影フィルムの感度情報を検出するフィルム情報検出手
段とを有し、前記自動発光設定手段は、測光手段の出
力、フィルム情報検出手段の出力、撮影光学系の固有デ
ータ等に応じてストロボの発光と非発光とを決定するよ
うにしたものである。
【0023】この構成によれば、カメラの各種の機能に
応じたストロボ発光動作が容易且つ的確に得られる。
【0024】本出願に係る第4の発明の目的を実現する
カメラの構成は、カメラの周囲温度を測定する周囲温度
測定手段と、ストロボの充電動作開始後、充電電圧が所
定の値に達するまでの時間を変えることができるストロ
ボ充電時間可変手段と、ストロボの充電動作モードを切
り替えるストロボ充電動作モード設定手段とを有し、前
記周囲温度測定手段の出力と、前記ストロボ充電動作モ
ード設定手段の出力に応じて前記ストロボ充電時間可変
手段の動作を切り替えるようにしたものである。
【0025】この構成によれば、周囲温度測定手段の出
力と、前記ストロボ充電モード設定手段の出力に応じ
て、前記ストロボ充電時間可変手段の動作を切り替える
ことにより、電池自身が発熱する時間を延長させ、低温
下での電池の活性化をすすめる期間を長くすることがで
き、撮影時の電池の特性をよりよい状態に維持すること
ができる。
【0026】本出願に係る第5の発明の目的を実現する
カメラの構成は、上記した第4の構成において、ストロ
ボ充電時間可変手段は、カメラの制御を行う制御手段と
したものである。
【0027】この構成によれば、ストロボ充電時間可変
手段は、カメラの制御を行う制御手段としてのCPUそ
のものであることにより、カメラの回路を簡略化するこ
とができると共に、電池自身が発熱する時間を延長さ
せ、低温下での電池の活性化をすすめる期間が長くする
ことができ、撮影時の電池の特性をよりよい状態に維持
することができる。
【0028】本出願に係る第6の発明の目的を実現する
カメラの構成は、上記した第4の構成において、ストロ
ボ充電時間可変手段は、電源電池の電圧に比例する出力
と、前記制御手段からの制御に応じて出力電圧を変える
ことが可能な基準電圧設定手段と、前記電池電圧に比例
する出力と、前記基準電圧設定手段の出力とを比較する
比較手段と、前記比較手段の出力、制御手段からの充電
命令に応じてストロボの充電動作を行う充電手段とによ
り構成されるようにしたものである。
【0029】この構成によれば、電池自身が発熱する時
間を延長させることができ、低温下での電池の活性化を
すすめる期間を長くし、またこの期間をより細かく制御
することにより、撮影時の電池の特性をよりよい状態に
維持することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1および図2は第1の実施の形
態を示す。
【0031】図1は本実施の形態のカメラのブロック図
を示し、1はカメラ全体の制御を行うA/D変換器内蔵
のCPU、2はカメラの電池電圧を検出する電池電圧検
出回路、3はCPU1の制御に応じてストロボの充電、
発光を行うストロボ回路、4は撮影する被写体の輝度を
測定する測光回路、5はカメラの周囲温度を測定するた
めの温度検出回路である。
【0032】6は使用するフィルムの感度、撮影枚数等
を検出するためのフィルム情報検出回路、7は撮影する
被写体までの距離を測定するための測距回路、8は装填
されたフィルムを駆動し、AL、巻き上げ、巻き戻し等
の制御を行うためのフィルム制御回路、9は撮影レンズ
を駆動し、焦点距離、焦点調節を行うためのレンズ制御
回路、10はシャッター等を駆動し、フィルムに所定量
の露光を与え撮影を行うための露光制御回路である。
【0033】このカメラは、フィルムが装填されると、
フィルム情報検出回路6で検出したフィルムの情報を不
図示のEEPROMに記憶する。さらに不図示のメイン
スイッチがオンされると、カメラは撮影待機状態とな
る。ここで不図示の第1のレリーズスイッチが押された
ことを検出すると、カメラは電池電圧検出手段2にて、
電池電圧が以降のカメラの動作を行うに十分な容量があ
るかどうかを判断する。ここで、電池が十分にあると判
断された場合には、測光回路にて被写体の輝度を測定す
る。
【0034】次に温度検出回路5にて周囲温度を測定
し、次に測距回路7にて被写体までの距離を測定する。
【0035】以上の処理を終えたところで、前記第2の
レリーズスイッチを押されたことを検出すると、測距回
路7で得られた情報をもとに、温度検出結果に応じた補
正を加えた被写体までの距離情報に応じて、レンズ制御
回路9にて、焦点調節用レンズを駆動し、測光回路4に
て得られた被写体輝度情報と、フィルム固有の感度情報
に応じて露光制御回路10を動作させ、適切なシャッタ
ー駆動を行う。
【0036】その際、不図示のストロボモード設定スイ
ッチ等により特定のストロボの発光モードが選択されて
いる場合には、それに応じてストロボ装置3を動作させ
る。フィルムの露光動作が完了すると、フィルム制御回
路8により、フィルムの巻き上げ、あるいはその撮影が
フィルムの最終コマであった場合には巻き戻し動作を実
行し、次の操作を待つことになる。
【0037】ストロボモードが一般的なオートモード
(自動発光モード)では、被写体輝度とフィルム感度に
よって得られるEV値が所定値以下となる場合、ストロ
ボを発光させる。また、ストロボを発光させるためにメ
インコンデンサ(不図示)に対する充電は、大量の電池
エネルギーをDC/DCコンバータにより高圧に変換し
て行われ、充電時にDC/DCコンバータに電池から供
給される電流は数Aに達する。この電流が電池自身の内
部抵抗を流れることで電池自身が発熱するという現象も
起きる。
【0038】本実施の形態では、このストロボを自動的
に発光させるEV値を温度に応じて変える、すなわち温
度が常温に比べて低くなった場合に限り発光輝度を高く
し、ストロボの充電、発光という動作を実行する可能性
を高くするものである。そうすることで、低温時に限
り、電池自身が発熱する可能性を高めるものである。
【0039】図2に示すフローチャートにより本実施の
形態の動作を以下に説明する。
【0040】図1のブロック図に示すカメラにおいて、
不図示の第1のレリーズスイッチ(以下スイッチSW1
とする)が操作されると(ステップ101)、CPUは
所定の負荷電流を通電した状態で電池電圧をA/D変換
し電池電圧を測定する(ステップ102)。
【0041】ステップ103では、ここで得られた電池
電圧の測定結果が以降のカメラ動作を行うに十分な容量
があるか否かを事前に記憶している所定値と比較する。
【0042】ここで電池電圧が不十分と判断されると、
CPUは不図示の表示手段にその旨の警告表示を行い、
以降の動作を禁止し(ステップ104)、次の操作が行
われるのを待つ(ステップ120)。
【0043】一方、電池電圧が十分にあると判断される
と、次にステップ105にて測光回路4の出力電圧をA
/D変換し、被写体輝度を測定する。次にステップ10
6にて温度検出回路5の出力をA/D変換し、周囲温度
を測定し、ステップ7に進む。
【0044】ステップ107では、測距回路7を駆動
し、被写体までの距離を測定する。
【0045】次に、ステップ108では、前記第2のレ
リーズスイッチ(以下スイッチSW2とする)が押され
ているか否かを判断する。実際には、スイッチSW1,
スイッチSW2を一気に押されたりすることがあり、そ
のような場合にはこのようなフローでは対応できない
が、ここではこのように簡略化して説明を進める。
【0046】ここでスイッチSW2がオンされていない
場合には、スイッチSW2がオンされるか、スイッチS
W1がオフされるのを待つ(ステップ109)。
【0047】スイッチSW2のオンを検出すると撮影シ
ーケンスに入るが、その前にステップ110の周囲温度
状況を判断する。
【0048】ステップ110では、先に測定した周囲温
度が常温に比べて低いか高いかを判断する。ここでは、
仮に周囲温度が摂氏0度以上であるか否かの判定を行
い、摂氏0度以上であればステップ112に進み、摂氏
0度以下であればステップ111に進む。
【0049】すなわち、ステップ110において、周囲
温度が高温であると判断された場合には、先に測定した
被写体輝度および事前にフィルム情報検出手段にて得ら
れ記憶しているフィルム感度より得られる被写体のEV
値の比較基準値をEV5とする(ステップ112)。
【0050】一方、ステップ110にて低温と判断した
場合には、先に測定した被写体輝度および事前にフィル
ム情報検出手段にて得られ記憶しているフィルム感度よ
り得られる被写体のEV値の比較値基準をEV10とす
る(ステップ111)。
【0051】次にステップ113にて、先に測定した被
写体輝度および事前にフィルム情報検出手段にて得られ
記憶しているフィルム感度より得られる被写体のEV値
が先に設定した比較基準値より大きいか小さいかを判断
する。
【0052】ここで、被写体のEV値が比較基準値より
も小さい場合には、ストロボを発光させるために、ST
ONという名称のフラグを1にセットする(ステップ1
14)。
【0053】この場合には時間がかかる充電動作を直ち
に行う(ステップ116)。
【0054】一方、被写体のEV値が比較基準値よりも
大きい場合には、ストロボは発光しないものとするため
に、フラグSTONを0にセットし(ステップ11
5)、ストロボの充電は行わないで、ステップ117へ
進む。
【0055】ステップ117にて先に得られた被写体距
離に対して、周囲温度に応じた補正をかけた位置へと焦
点調節用レンズを移動するようにレンズ制御回路9を駆
動する。
【0056】次にステップ118では、ストロボ発光の
有無、および先に得られた被写体のEV値に適切なシャ
ッターの開き時間になるように、露光制御回路10によ
る制御が行われ、シャッターを駆動する。その際、先の
フラグSTONの値に応じて、適切なタイミングでスト
ロボの発光を行う。
【0057】露光制御が完了すると、ステップ119に
てフィルムの給送制御を行い、一こま巻き上げ、あるい
は撮影したコマが最終コマの場合が巻き戻し動作を行
う。
【0058】以上の動作が終了すると、次のスイッチ操
作を待つ状態(ステップ120)へと移行する。
【0059】すなわち、本実施の形態において、低温下
にあっては、EV値が比較基準値であるEV10以下で
あればストロボを発光させ、低温下でなければEV値が
比較基準値であるEV5以下であればストロボを発光さ
せる。つまり、低温下ではより積極的にストロボを発光
させ、充電動作を行わせる。こうして、電池から大きな
負荷電流を供給することにより、電池自身を発熱させる
機会を増やす。
【0060】一度発熱すると電池自身の活性化が進み、
次の動作を行う場合にバッテリーチェックを行った場合
に電池電圧が低下しにくくなるため、直前に充電動作を
行わない場合に比べてバッテリーチェックで容量不足と
判定されにくくなり、ある程度連続的に撮影する場合、
すなわち、電池温度が周囲温度に比べて高い状態を保ち
続ける位の間隔で撮影を行う場合には、撮影可能な枚数
が大幅に増加する効果がある。また、バッテリーチェッ
クの信頼性自体にも何ら影響を与えることもない。
【0061】(第2の実施の形態)図3は第2の実施の
形態を示す。
【0062】本実施の形態におけるカメラの構成は図1
と同様であるが、本実施の形態特有のストロボ装置の詳
細な構成を図3に示す。
【0063】図3において、31はCPU(図1のCP
U1に相当)からの充電信号、32はCPUへ所定量の
充電が完了したことを伝える充電完了信号、33はCP
Uからの発光信号、34は電池電圧を比較するための基
準電圧を設定するCPUからの基準電圧設定信号、35
は電池電圧検出回路から出力される電池電圧に比例する
電池電圧信号である。
【0064】36は充電信号の応じてストロボ用コンデ
ンサ42に高電圧を充電し、ストロボ用コンデンサ42
が所定の電圧にまで充電されると充電完了信号32を出
力するDC/DCコンバータ、37は発光信号33に応
じて放電管38へストロボ用コンデンサ42の電荷を放
出させるためのトリガー回路、39は基準電圧設定信号
34に応じてその出力電圧を切り替える基準電圧設定回
路、40は電池電圧信号と基準電圧設定回路の出力を比
較するコンパレータ、41は2入力ANDゲートであ
る。
【0065】図3において、まず基準電圧設定回路39
の動作について説明する。
【0066】CPUより出力される基準電圧設定信号3
4が“1”にセットされていると、基準電圧設定回路3
9は第1の出力電圧、例えば1.0Vを出力するものと
する。一方、基準電圧設定信号34が“0”にセットさ
れると、基準電圧設定回路39は第2の出力電圧、例え
ば1.5Vを出力する。
【0067】基準電圧設定信号34に“1”がセットさ
れて、出力が1.0Vのときに、CPUより充電信号3
1が出力された場合を考える。なお、電池電圧信号35
は本実施の形態では、電池電圧が直接出力しているもの
と想定する。
【0068】コンパレータ40は電池電圧そのものと、
基準電圧設定回路39の出力とを比較する。
【0069】電池電圧が基準電圧設定回路39出力の
1.0Vよりも高い値の時には、出力“1”を出力す
る。すると2入力ANDゲート41の入力はいずれも
“1”となり、出力“1”を出力する。DC/DCコン
バータ36はその制御入力に“1”を入力されるので充
電動作を開始する。
【0070】DC/DCコンバータ36が動作を開始す
ると、電池からDC/DCコンバータ36へ数Aの電流
が流れ込む。このため、電池の出力電圧は自身の内部抵
抗により、流れる電流に応じて低下することになる。
【0071】電池電圧が極端に低下すると、CPUをは
じめとする制御回路の動作に問題が生じるので、コンパ
レータ40の出力により電池電圧が基準電圧設定回路3
9の出力よりも低下した場合には充電動作を停止させる
という方法をとる。
【0072】すなわち、電池電圧が低下し、基準電圧設
定回路39の出力よりも低下した場合には、コンパレー
タ40の出力が“0”になる。すると2入力ANDゲー
ト41の入力の一方が“0”となるので、出力も“0”
となり、DC/DCコンバータ36はその動作を停止さ
れる。すると、電池からの大電流の供給が停止されるの
で、電池電圧は回復し、コンパレータ40の出力は再度
“1”となり、DC/DCコンバータ36は充電動作を
再開するという動作を繰り返す。
【0073】これを繰り返すうちに、ストロボ用コンデ
ンサ42は所定の電圧に充電され、DC/DCコンバー
タ36は充電完了信号32を“1”にセットする。CP
Uはこの充電完了信号が“1”にセットされたことを確
認して、充電信号31を“0”にセットし、発光信号3
3が“1”にセットされるのを待つ。
【0074】以上の動作の状態を図4のタイミングチャ
ートに示す。
【0075】コンパレータ40はヒステリシスを有して
はいないが、回路系の応答遅れにより、コンパレータ4
0の出力に応じた間欠的な充電状態を継続する。
【0076】次に基準電圧設定信号34が“0”になる
と先に説明したように基準電圧設定回路39の出力は
1.5Vとなる。
【0077】この場合にはDC/DCコンバータ36に
流れ込む電流がより制限を受けることになるので、コン
デンサが所定の電圧に達するのに、基準電圧が1.0V
の場合に比べて、より多くの時間が必要となる。この様
子を図5に示す。
【0078】第1の実施の形態で説明したように、スイ
ッチSW1,スイッチSW2といったレリーズスイッチ
が操作された場合に、ストロボ発光が必要とされる場合
にはただちにストロボを充電するが、このほかにも、カ
メラの動作上いろいろな場合にストロボの充電動作を行
っている。
【0079】一般的にレリーズ操作を行った後にストロ
ボの充電動作に入ると、そこから充電完了までの暫くの
間シャッター動作が実行できないため、レリーズタイム
ラグが生じる。そこでこれを避けるために、レリーズス
イッチが操作される以前に、極力ストロボの充電を行っ
ておき、レリーズ操作が行われてからストロボの充電に
要する時間を極力減少させようとする、所謂予備充電動
作が行われている。
【0080】例えば、メインスイッチがオンされた直
後、ストロボ発光した後のフィルム巻き上げ動作完了後
などに一度ストロボの充電を完了させる方法などが行わ
れている。
【0081】本実施の形態では、レリーズスイッチが押
された場合のストロボの充電動作では、比較基準電圧の
出力電圧を下げて、高速な充電動作を行い、操作性を向
上させるとともに、それ以外の予備充電時には比較基準
電圧の出力電圧を高く設定して、時間をかけて充電動作
を行うことにより、電池から負荷を供給する時間を長く
して電池が発熱する時間を長くし、電池が活性化してい
る時間を長く保持するものである。
【0082】図6は上記した予備充電時の動作のフロー
チャートを示す。
【0083】ステップ201にて予備充電のシーケンス
に入る。まずステップ202にて、周囲温度を測定す
る。次にステップ203にて周囲温度が低温かどうか判
断する。例えば本実施の形態では周囲温度が0℃以上か
否かの判断を行う。
【0084】周囲温度が0℃以上であれば、ステップ2
04にて基準電圧設定信号を“1”にセットし、出力を
1.0Vとし、通常と同様の充電動作を行う。一方周囲
温度が0℃未満である場合には、基準電圧設定信号を
“0”にセットし、基準電圧設定回路39の出力を高
く、例えば1.5Vに設定する。こうすることで、DC
/DCコンバータ36へ供給される電流を制限する。
【0085】次にステップ206にて、充電信号を
“1”にセットし、DC/DCコンバータ36の動作を
開始させる。
【0086】次にステップ207にて、ストロボ用コン
デンサの充電電圧が所定値に達したか否か、すなわち充
電動作が完了し、初期値は“0”である充電完了信号が
“1”になったか否かの判断を行う。この充電完了信号
が変化するのを待つ間に、ステップ208にて他の操作
スイッチが操作されていないかどうか確認する。
【0087】いずれかの操作スイッチが操作された場合
にはステップ211にて充電信号を“0”にセットしス
トロボの充電動作を停止させ、それぞれの操作スイッチ
に応じた動作を行う(ステップ213)。
【0088】また、ストロボの充電動作開始後、所定時
間経過しても充電動作を完了できない場合には(ステッ
プ209)、安全のため充電信号を“0”にセットし、
DC/DCコンバータ36の動作を停止させ、充電動作
を停止させると共に、ステップ214にて、不図示の表
示手段に警告表示を行い、次の操作を待つ。
【0089】一方、ステップ207にて充電完了信号が
“1”になったことを確認すると、ステップ210にて
充電信号を“0”にセットし、ストロボの充電動作を停
止させ、次の操作を待つ。
【0090】以上の予備充電動作において、第1の実施
の形態のようにスイッチSW1,スイッチSW2といっ
たレリーズスイッチの操作がなされた場合のルーチン中
で、ストロボの充電動作を行う場合には、周囲温度によ
らず、操作性を損なわないように、基準電圧設定信号を
“1”にセットし、基準電圧を下げたうえで、充電動作
を行うことはいうまでもない。
【0091】本実施の形態では、周囲温度が低い場合に
限り、電池電圧を比較する基準電圧を変化させ、この比
較結果に応じて、ストロボの充電動作を間欠的に制御す
ることで、ストロボの充電時間を変化させているが、こ
のような比較回路を設けなくても、例えば低温下での予
備充電時にはストロボの充電動作を、CPUが所定時間
ごとに充電開始、停止を繰り返し、間欠的に制御するこ
とで、本実施の形態と同様の効果が得られることは言う
までもない。
【0092】また、本実施の形態では、比較基準電圧の
切り替えを2段階で切り替えているが、より細かく切り
替えたり、あるいはD/Aコンバータ出力等を用いるこ
とで、周囲温度等に応じてきめ細かく制御することが可
能となる。
【0093】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、周囲温度
測定手段の出力に応じて、自動発光設定手段の発光基準
レベルを変化させることにより、温度変動に対する電池
の特性の変化を極力防ぐようにすることができる。
【0094】請求項2に係る発明によれば、自動発光設
定手段は、周囲温度が低い場合に、自動発光レベルをあ
げて、よりストロボが発光しやすいように設定すること
により、電池自身の発熱を促し、電池の活性化をすすめ
て、低温下での電池の特性を向上させることができる。
【0095】請求項3に係る発明によれば、カメラの各
種の機能に応じたストロボ発光動作が容易且つ的確に得
られる。
【0096】請求項4に係る発明によれば、周囲温度測
定手段の出力と、前記ストロボ充電モード設定手段の出
力に応じて、前記ストロボ充電時間可変手段の動作を切
り替えることにより、電池自身が発熱する時間を延長さ
せ、低温下での電池の活性化をすすめる期間を長くする
ことができ、撮影時の電池の特性をよりよい状態に維持
することができる。
【0097】請求項5に係る発明によれば、ストロボ充
電時間可変手段は、カメラの制御を行う制御手段である
CPUそのものであることにより、カメラの回路を簡略
化することができると共に、電池自身が発熱する時間を
延長させ、低温下での電池の活性化をすすめる期間を長
くすることができ、撮影時の電池の特性をよりよい状態
に維持することができる。
【0098】請求項6に係る発明によれば、電池自身が
発熱する時間を延長させることができ、低温下での電池
の活性化をすすめる期間を長くし、またこの期間をより
細かく制御することにより、撮影時の電池の特性をより
よい状態に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるフローチャ
ート。
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるストロボ回
路の詳細ブロック図。
【図4】本発明の第2の実施の形態における各部の動作
を示すタイミングチャート。
【図5】本発明の第2の実施の形態における各部の動作
を示すタイミングチャート。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるフローチャ
ート。
【符号の説明】
1…CPU 2…電池電圧検出回
路 3…ストロボ回路 4…測光回路 5…温度検出回路 6…フィルム情報検
出回路 7…測距回路 8…フィルム制御回
路 9…レンズ制御回路 10…露光制御回路 31…充電信号 32…充電完了信号 33…発光信号 34…基準電圧設定
信号 25…電池電圧信号 36…DC/DCコ
ンバータ 37…トリガー回路 39…基準電圧設定
回路 40…コンパレータ 41…2入力AND
ゲート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの周囲温度を測定する周囲温度測
    定手段と、入力情報に基づいてストロボの発光を制御す
    る自動発光設定手段とを有し、該自動発光設定手段は前
    記周囲温度測定手段の出力に応じてストロボの発光と非
    発光とを決定する発光基準レベルを変化させることを特
    徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、自動発光設定手段
    は、周囲温度が低い場合に発光基準レベルを高くして、
    ストロボ発光動作の可能性を高くするように設定するこ
    とを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、カメラの制
    御を行う制御手段と、該制御手段の制御に応じて発光を
    行うストロボ手段と、被写体輝度を測定する測光手段
    と、撮影フィルムの感度情報を検出するフィルム情報検
    出手段とを有し、前記自動発光設定手段は、測光手段の
    出力、フィルム情報検出手段の出力、撮影光学系の固有
    データ等に応じてストロボの発光と非発光とを決定する
    ことを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 カメラの周囲温度を測定する周囲温度測
    定手段と、ストロボの充電動作開始後、充電電圧が所定
    の値に達するまでの時間を変えることができるストロボ
    充電時間可変手段と、ストロボの充電動作モードを切り
    替えるストロボ充電動作モード設定手段とを有し、前記
    周囲温度測定手段の出力と、前記ストロボ充電動作モー
    ド設定手段の出力に応じて前記ストロボ充電時間可変手
    段の動作を切り替えることを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項4において、ストロボ充電時間可
    変手段は、カメラ全体の制御を行う制御手段であること
    を特徴とするカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項4において、ストロボ充電時間可
    変手段は、電源電池の電圧に比例する出力と、前記制御
    手段からの制御に応じて出力電圧を変えることが可能な
    基準電圧設定手段と、前記電池電圧に比例する出力と、
    前記基準電圧設定手段の出力とを比較する比較手段と、
    前記比較手段の出力と前記制御手段からの充電命令に応
    じてストロボの充電動作を行う充電手段とにより構成さ
    れることを特徴とするカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000350370A (ja) * 1999-06-04 2000-12-15 Nec Mobile Energy Kk 電池パック電源装置
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