JPH11104810A - 金属ガラス製成型品及びその製法 - Google Patents
金属ガラス製成型品及びその製法Info
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- JPH11104810A JPH11104810A JP10197575A JP19757598A JPH11104810A JP H11104810 A JPH11104810 A JP H11104810A JP 10197575 A JP10197575 A JP 10197575A JP 19757598 A JP19757598 A JP 19757598A JP H11104810 A JPH11104810 A JP H11104810A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 強度特性に優れた金属ガラス製成型品、及
び、金属ガラス製成型品を容易に作製する製法を提供す
ることにある。 【解決手段】 相互に嵌合する嵌合部を有さない上型4
・下型5から成るプレス金型6の下型5に、金属材料を
設置する。高エネルギー熱源にてこの金属材料を溶解
し、得られた融点以上の溶融金属をプレス金型6にて押
圧して所定形状に変形する。変形と同時もしくは変形後
に溶融金属を臨界冷却速度以上で冷却して所定形状の金
属ガラス製成型品を作製する。
び、金属ガラス製成型品を容易に作製する製法を提供す
ることにある。 【解決手段】 相互に嵌合する嵌合部を有さない上型4
・下型5から成るプレス金型6の下型5に、金属材料を
設置する。高エネルギー熱源にてこの金属材料を溶解
し、得られた融点以上の溶融金属をプレス金型6にて押
圧して所定形状に変形する。変形と同時もしくは変形後
に溶融金属を臨界冷却速度以上で冷却して所定形状の金
属ガラス製成型品を作製する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属ガラス製成型
品及びその製法に関する。
品及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属ガラス(アモルファス合
金材)製成型品を製造するために金属材料を溶融し、液
体状態から急冷凝固させて急冷金属(合金)粉末を得、
得られた急冷金属粉末を結晶化温度以下で所定形状に固
化して真密度化する方法や、溶融金属や合金を急冷凝固
させて直接所定形状の金属ガラス製成型品を得る方法な
どが種々提案されている。
金材)製成型品を製造するために金属材料を溶融し、液
体状態から急冷凝固させて急冷金属(合金)粉末を得、
得られた急冷金属粉末を結晶化温度以下で所定形状に固
化して真密度化する方法や、溶融金属や合金を急冷凝固
させて直接所定形状の金属ガラス製成型品を得る方法な
どが種々提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の方法によって得られる金属ガラス製成型品は、小
さい質量のものがほとんどであり、例えば、ゴルフクラ
ブヘッドのフェイスに用いることができるほどのバルク
材を得ることは困難であった。そのため、急冷粉の固化
によってバルク状の金属ガラス製成型品を得る方法も試
みられているが、ゴルフクラブヘッドのフェイスに要求
される高強度や高靱性などの特性を十分備えたバルク材
が得られなかった。
従来の方法によって得られる金属ガラス製成型品は、小
さい質量のものがほとんどであり、例えば、ゴルフクラ
ブヘッドのフェイスに用いることができるほどのバルク
材を得ることは困難であった。そのため、急冷粉の固化
によってバルク状の金属ガラス製成型品を得る方法も試
みられているが、ゴルフクラブヘッドのフェイスに要求
される高強度や高靱性などの特性を十分備えたバルク材
が得られなかった。
【0004】また、図17(イ)に示すように、相互に嵌
合する嵌合部を有する上型aと下型bから成るプレス金
型───即ち、上型aと下型bとがパーティングライン
に対する垂直面g,gを夫々有するプレス金型───に
て、溶融金属cを押圧し急冷して所定形状の金属ガラス
製成型品を作製する方法(詳しくは、下型bに設置した
金属材料を高エネルギー熱源を用いて溶解し、得られた
溶融金属cをプレスして所定形状に成型する方法)につ
いて、本発明者は多大の試行錯誤を繰り返して実験を行
ってきた。しかしながら、上型aと下型bにて溶融金属
cを押圧すると、図17(ロ)と図18に示す如く、上型a
の垂直面gと下型bの垂直面gとの間(嵌合部の僅かな
隙間部d)に余分な溶融金属cが流入し、それによって
隙間部dに入った溶融金属cは急激に冷却されて固化し
たバリ部fとなり、このバリ部fが様々な悪影響を及ぼ
す原因となっていた。つまり、バリ部fによって上型a
及び下型bの垂直面g,gが傷付けられる───「かじ
り」を生じる───と共に、それによって嵌合部(隙間
部d)に溶融金属cが流れ込むと型が閉まらなくなるた
め、所定の形状や所定厚さ寸法hの製品e(金属ガラス
製成型品)を得ることができないことが判った。さら
に、型閉めが悪くなると、金型自体が磨滅して寿命が短
縮するという問題が生じることが判明した。
合する嵌合部を有する上型aと下型bから成るプレス金
型───即ち、上型aと下型bとがパーティングライン
に対する垂直面g,gを夫々有するプレス金型───に
て、溶融金属cを押圧し急冷して所定形状の金属ガラス
製成型品を作製する方法(詳しくは、下型bに設置した
金属材料を高エネルギー熱源を用いて溶解し、得られた
溶融金属cをプレスして所定形状に成型する方法)につ
いて、本発明者は多大の試行錯誤を繰り返して実験を行
ってきた。しかしながら、上型aと下型bにて溶融金属
cを押圧すると、図17(ロ)と図18に示す如く、上型a
の垂直面gと下型bの垂直面gとの間(嵌合部の僅かな
隙間部d)に余分な溶融金属cが流入し、それによって
隙間部dに入った溶融金属cは急激に冷却されて固化し
たバリ部fとなり、このバリ部fが様々な悪影響を及ぼ
す原因となっていた。つまり、バリ部fによって上型a
及び下型bの垂直面g,gが傷付けられる───「かじ
り」を生じる───と共に、それによって嵌合部(隙間
部d)に溶融金属cが流れ込むと型が閉まらなくなるた
め、所定の形状や所定厚さ寸法hの製品e(金属ガラス
製成型品)を得ることができないことが判った。さら
に、型閉めが悪くなると、金型自体が磨滅して寿命が短
縮するという問題が生じることが判明した。
【0005】そこで、本発明は、上述の問題点を解決
し、強度特性に優れた金属ガラス製成型品、及び、金属
ガラス製成型品を容易に作製する製法を提供することを
目的とする。
し、強度特性に優れた金属ガラス製成型品、及び、金属
ガラス製成型品を容易に作製する製法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る金属ガラス製成型品は、相互に嵌合
する嵌合部を有さない上型・下型から成るプレス金型の
上記下型に、金属材料を設置し、この金属材料を溶融可
能な高エネルギー熱源を用いて該金属材料を溶解し、得
られた融点以上の溶融金属を上記上型・下型にて押圧し
て所定形状に変形し、変形と同時もしくは変形後に上記
溶融金属を臨界冷却速度以上で冷却して上記所定形状に
作製されたものである。また、ゴルフクラブヘッドのフ
ェイス体として作製されたものである。
めに、本発明に係る金属ガラス製成型品は、相互に嵌合
する嵌合部を有さない上型・下型から成るプレス金型の
上記下型に、金属材料を設置し、この金属材料を溶融可
能な高エネルギー熱源を用いて該金属材料を溶解し、得
られた融点以上の溶融金属を上記上型・下型にて押圧し
て所定形状に変形し、変形と同時もしくは変形後に上記
溶融金属を臨界冷却速度以上で冷却して上記所定形状に
作製されたものである。また、ゴルフクラブヘッドのフ
ェイス体として作製されたものである。
【0007】また、本発明の金属ガラス製成型品の製法
は、相互に嵌合する嵌合部を有さない上型・下型から成
るプレス金型の上記下型に、金属材料を設置し、この金
属材料を溶融可能な高エネルギー熱源を用いて該金属材
料を溶解し、得られた融点以上の溶融金属を上記上型・
下型にて押圧して所定形状に変形し、変形と同時もしく
は変形後に上記溶融金属を臨界冷却速度以上で冷却して
上記所定形状に作製するものである。
は、相互に嵌合する嵌合部を有さない上型・下型から成
るプレス金型の上記下型に、金属材料を設置し、この金
属材料を溶融可能な高エネルギー熱源を用いて該金属材
料を溶解し、得られた融点以上の溶融金属を上記上型・
下型にて押圧して所定形状に変形し、変形と同時もしく
は変形後に上記溶融金属を臨界冷却速度以上で冷却して
上記所定形状に作製するものである。
【0008】また、下型がキャビティ部を有すると共
に、上型が平滑面である。また、下型は曲率半径が5in
ch以上の凹曲面乃至平面状のキャビティ部を有すると共
に、上型は曲率半径が5inch以上の凸曲面乃至平面を有
する平滑面である。
に、上型が平滑面である。また、下型は曲率半径が5in
ch以上の凹曲面乃至平面状のキャビティ部を有すると共
に、上型は曲率半径が5inch以上の凸曲面乃至平面を有
する平滑面である。
【0009】また、上型または下型のパーティング面に
沿った部位に、間隙寸法が0.1mm 〜3.0mm で、かつ、幅
寸法が4.0mm 〜20.0mmの空隙部を設けて、成型時の余分
な溶融金属を上記空隙部に逃がすようにしたものであ
る。また、ゴルフクラブヘッドのフェイス体として作製
するものである。
沿った部位に、間隙寸法が0.1mm 〜3.0mm で、かつ、幅
寸法が4.0mm 〜20.0mmの空隙部を設けて、成型時の余分
な溶融金属を上記空隙部に逃がすようにしたものであ
る。また、ゴルフクラブヘッドのフェイス体として作製
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
づき、本発明を詳説する。
【0011】図1は、本発明の金属ガラス製成型品を作
製する製造装置Fを示し、この製造装置Fにて作製され
た金属ガラス製成型品は、例えば、図7〜図10に示すよ
うなウッド型のゴルフクラブヘッド2のフェイス体1や
アイアン型のゴルフクラブヘッド2のフェイス体1とし
て用いられる。そして、本発明の金属ガラス製成型品
は、以下に述べる製造方法によって作製されたものであ
ることを特徴としている。
製する製造装置Fを示し、この製造装置Fにて作製され
た金属ガラス製成型品は、例えば、図7〜図10に示すよ
うなウッド型のゴルフクラブヘッド2のフェイス体1や
アイアン型のゴルフクラブヘッド2のフェイス体1とし
て用いられる。そして、本発明の金属ガラス製成型品
は、以下に述べる製造方法によって作製されたものであ
ることを特徴としている。
【0012】先ず、製造装置Fについて説明すると、図
1と図2に示すように、この製造装置Fは、上型4・下
型5から成るプレス金型6と、下型5のキャビティ部7
に設置した金属材料をアーク溶解するためのアーク電極
(タングステン電極)8と、プレス金型6の上型4・下
型5及びアーク電極8に冷水を循環供給する冷却水供給
装置9と、プレス金型6及びアーク電極8等を収納する
真空チャンバー10と、モータ13にて駆動されると共に下
型5を水平方向へ移動させる下型移動機構11と、モータ
14にて駆動されると共に上型4を上下方向に移動させる
上型移動機構12と、を備えている。
1と図2に示すように、この製造装置Fは、上型4・下
型5から成るプレス金型6と、下型5のキャビティ部7
に設置した金属材料をアーク溶解するためのアーク電極
(タングステン電極)8と、プレス金型6の上型4・下
型5及びアーク電極8に冷水を循環供給する冷却水供給
装置9と、プレス金型6及びアーク電極8等を収納する
真空チャンバー10と、モータ13にて駆動されると共に下
型5を水平方向へ移動させる下型移動機構11と、モータ
14にて駆動されると共に上型4を上下方向に移動させる
上型移動機構12と、を備えている。
【0013】なお、下型移動機構11は特に制限的でな
く、従来公知の並進機構や往復動機構等を用いることが
でき、例えば、ボールねじを用いたドライブスクリュー
とトラベリングナットやエアシリンダなどの空気圧機構
や油圧シリンダなどの油圧機構などを好適に用いること
ができる。また、上型移動機構12としても特に制限はな
く、従来公知のプレス金型機構であればよく、例えば油
圧機構、空気圧機構を用いることができる。さらに、冷
却水以外に他の冷却媒体(例えば冷媒ガス)を用いても
よい。
く、従来公知の並進機構や往復動機構等を用いることが
でき、例えば、ボールねじを用いたドライブスクリュー
とトラベリングナットやエアシリンダなどの空気圧機構
や油圧シリンダなどの油圧機構などを好適に用いること
ができる。また、上型移動機構12としても特に制限はな
く、従来公知のプレス金型機構であればよく、例えば油
圧機構、空気圧機構を用いることができる。さらに、冷
却水以外に他の冷却媒体(例えば冷媒ガス)を用いても
よい。
【0014】また、アーク電極8は、アーク電源15に接
続されると共に、下型5のキャビティ部7の深さに対し
僅かに傾斜させて配置され、ステッピングモータ16によ
ってX軸、Y軸及びZ軸方向に調整可能に構成されてい
る。さらに、下型5上の金属材料とアーク電極8との間
の間隔(Z軸方向)を一定に保つために金属材料の位置
を半導体レーザセンサ17によって測定し、ステッピング
モータ16によってアーク電極8の移動が自動制御される
ようにしてもよい。これは、アーク電極8と金属材料と
の間の間隙が一定でないと、アークが不安定になり、溶
融温度にばらつきが生じるからである。また、アーク電
極8のアーク発生部近傍に冷却用ガス(例えばArガ
ス)噴出口を設け、ガス供給源(ガスボンベ)18から冷
却用ガスを噴出させ、加熱後の急速冷却を促進してもよ
い。
続されると共に、下型5のキャビティ部7の深さに対し
僅かに傾斜させて配置され、ステッピングモータ16によ
ってX軸、Y軸及びZ軸方向に調整可能に構成されてい
る。さらに、下型5上の金属材料とアーク電極8との間
の間隔(Z軸方向)を一定に保つために金属材料の位置
を半導体レーザセンサ17によって測定し、ステッピング
モータ16によってアーク電極8の移動が自動制御される
ようにしてもよい。これは、アーク電極8と金属材料と
の間の間隙が一定でないと、アークが不安定になり、溶
融温度にばらつきが生じるからである。また、アーク電
極8のアーク発生部近傍に冷却用ガス(例えばArガ
ス)噴出口を設け、ガス供給源(ガスボンベ)18から冷
却用ガスを噴出させ、加熱後の急速冷却を促進してもよ
い。
【0015】真空チャンバー10は、SUS製水冷ジャケ
ット構造で、真空引きするために真空排気口によって油
拡散真空ポンプ(ディフュージョンポンプ)19及び油回
転真空ポンプ(ロータリポンプ)20が連結され、真空引
後、不活性ガスによる置換が可能なようにアルゴンガス
導入口によってガス供給源(ガスボンベ)21と連結され
る。また、冷却水供給装置9は循環戻り冷却水をクーラ
ントにより冷却した後に、再び冷却水として上型4、下
型5及びアーク電極8に供給する。
ット構造で、真空引きするために真空排気口によって油
拡散真空ポンプ(ディフュージョンポンプ)19及び油回
転真空ポンプ(ロータリポンプ)20が連結され、真空引
後、不活性ガスによる置換が可能なようにアルゴンガス
導入口によってガス供給源(ガスボンベ)21と連結され
る。また、冷却水供給装置9は循環戻り冷却水をクーラ
ントにより冷却した後に、再び冷却水として上型4、下
型5及びアーク電極8に供給する。
【0016】また、図2と図3に示すように、プレス金
型6は嵌合部を有さない形状である。具体的に説明する
と、上型4の下面は、平面のパーティング面22を有する
と共に凸曲面23を有する平滑面であり、凸曲面23の曲率
半径は5inch以上とされている。なお、凸曲面23の一部
もパーティング面とされている。
型6は嵌合部を有さない形状である。具体的に説明する
と、上型4の下面は、平面のパーティング面22を有する
と共に凸曲面23を有する平滑面であり、凸曲面23の曲率
半径は5inch以上とされている。なお、凸曲面23の一部
もパーティング面とされている。
【0017】下型5は、曲率半径が5inch〜 100inchの
凹曲面のキャビティ部7を有すると共に、上型4のパー
ティング面22と凸曲面23の一部とに重なり合う(平面部
24aと凹曲面部24bとから成る)パーティング面24を有
している。また、下型5のパーティング面24(凹曲面部
24b)に沿った部位には、(型閉め状態に於て)間隙寸
法Tが0.1mm 〜3.0mm で、かつ、幅寸法Wが4.0mm 〜2
0.0mmの空隙部25が設けられており、成型時の余分な溶
融金属をこの空隙部25に逃がすようにしている。なお、
プレス金型6はこの形状に限定されず、図11〜図14に示
す形状のものでもよいが、詳しくは後述する。
凹曲面のキャビティ部7を有すると共に、上型4のパー
ティング面22と凸曲面23の一部とに重なり合う(平面部
24aと凹曲面部24bとから成る)パーティング面24を有
している。また、下型5のパーティング面24(凹曲面部
24b)に沿った部位には、(型閉め状態に於て)間隙寸
法Tが0.1mm 〜3.0mm で、かつ、幅寸法Wが4.0mm 〜2
0.0mmの空隙部25が設けられており、成型時の余分な溶
融金属をこの空隙部25に逃がすようにしている。なお、
プレス金型6はこの形状に限定されず、図11〜図14に示
す形状のものでもよいが、詳しくは後述する。
【0018】しかして、金属ガラス製成型品の製造方法
を説明すると、図1と図4(イ)に示すように、先ず、
上型4の下方位置にセットされた下型5のキャビティ部
7に、金属材料26を設置する。なお、この金属材料26と
しては、Ln−Al−TM、Mg−Ln−TM、Zr−
Al−TM等の三元系合金、Zr−Al−Ni−Cu、
Zr−Ti−Al−Ni−Cu、Zr−Nb−Al−N
i−Cu等のZr系合金を始めとして4元系以上の多元
系合金を含めほとんどあらゆる元素の組み合わせから成
る合金について適用でき、高エネルギー熱源(図例では
アーク電極8及びアーク電源15)による急激な溶融がよ
り容易なように、合金を粉末状やペレット状にして用い
るのが好ましいが、急激な溶融が可能であれば線状や帯
状や棒状や塊状などの形状の金属材料を用いてもよい。
を説明すると、図1と図4(イ)に示すように、先ず、
上型4の下方位置にセットされた下型5のキャビティ部
7に、金属材料26を設置する。なお、この金属材料26と
しては、Ln−Al−TM、Mg−Ln−TM、Zr−
Al−TM等の三元系合金、Zr−Al−Ni−Cu、
Zr−Ti−Al−Ni−Cu、Zr−Nb−Al−N
i−Cu等のZr系合金を始めとして4元系以上の多元
系合金を含めほとんどあらゆる元素の組み合わせから成
る合金について適用でき、高エネルギー熱源(図例では
アーク電極8及びアーク電源15)による急激な溶融がよ
り容易なように、合金を粉末状やペレット状にして用い
るのが好ましいが、急激な溶融が可能であれば線状や帯
状や棒状や塊状などの形状の金属材料を用いてもよい。
【0019】一方、アーク電極8は、レーザセンサ17及
びステッピングモータ16によってアダプタ8aを介して
X軸、Y軸及びZ軸方向の位置調整がなされ、金属材料
26との間の間隔(Z軸方向)が所定値にセットされる。
びステッピングモータ16によってアダプタ8aを介して
X軸、Y軸及びZ軸方向の位置調整がなされ、金属材料
26との間の間隔(Z軸方向)が所定値にセットされる。
【0020】また、油拡散真空ポンプ19及び油回転真空
ポンプ20を用い、チャンバー10内を高真空、例えば5×
10-4Pa(液体窒素トラップ使用)にした後、Arガス
供給源21からArガスを供給してチャンバー10内をAr
ガスにて置換する。また、上型4、下型5及びアーク電
極8は、冷却水供給装置9から供給される冷却水によっ
て冷却されている。
ポンプ20を用い、チャンバー10内を高真空、例えば5×
10-4Pa(液体窒素トラップ使用)にした後、Arガス
供給源21からArガスを供給してチャンバー10内をAr
ガスにて置換する。また、上型4、下型5及びアーク電
極8は、冷却水供給装置9から供給される冷却水によっ
て冷却されている。
【0021】以上の準備が終了した後、図1及び図4
(イ)(ロ)に示す如く、モータ13にて下型移動機構11
を駆動して下型5を水平方向(矢印A方向)に移動さ
せ、アーク電極8の下方位置にて停止させる。そして、
アーク電源15をONにしてアーク電極8の先端から金属
材料26との間にプラズマアーク27を発生させ、金属材料
26を完全に溶解して溶融金属28を形成させる。
(イ)(ロ)に示す如く、モータ13にて下型移動機構11
を駆動して下型5を水平方向(矢印A方向)に移動さ
せ、アーク電極8の下方位置にて停止させる。そして、
アーク電源15をONにしてアーク電極8の先端から金属
材料26との間にプラズマアーク27を発生させ、金属材料
26を完全に溶解して溶融金属28を形成させる。
【0022】その後、図1と図4(ロ)(ハ)に示す如
く、アーク電源15をOFFにしてプラズマアーク27を消
す。そして、速やかに下型5を上型4の下方位置(矢印
B方向)に移動させると共に、モータ14及び上型移動機
構12にて上型4を下降(矢印C方向)させて、得られた
融点以上の溶融金属28を上型4・下型5にて押圧して所
定形状に変形する。変形と同時もしくは変形後に、冷却
されているプレス金型6にて溶融金属28を臨界冷却速度
以上で冷却し、それによって溶融金属28が急速に固化し
て所定形状の金属ガラス製の成型品3が作製される。
く、アーク電源15をOFFにしてプラズマアーク27を消
す。そして、速やかに下型5を上型4の下方位置(矢印
B方向)に移動させると共に、モータ14及び上型移動機
構12にて上型4を下降(矢印C方向)させて、得られた
融点以上の溶融金属28を上型4・下型5にて押圧して所
定形状に変形する。変形と同時もしくは変形後に、冷却
されているプレス金型6にて溶融金属28を臨界冷却速度
以上で冷却し、それによって溶融金属28が急速に固化し
て所定形状の金属ガラス製の成型品3が作製される。
【0023】しかして、図5に示すように、成型品3の
成型時に於て、余分な溶融金属は、下型5に設けられた
(上述の)空隙部25に流れ込み、そして冷却固化して成
型品3のバリ部29となる。つまり、プレス金型6は嵌合
部を有さず、かつ、余分な溶融金属を吸収するための空
隙部25が設けられたことにより、プレス金型6による加
圧中に溶融金属の流れが止められることがなくなり、そ
れによって型閉めが妨げられることがなくなって、所定
の厚みの成型品3を確実に得ることができるという相乗
効果が生まれる。また、バリ部29によって金型6が傷付
けられることがなく、金型6の長期間の使用が可能とな
る。
成型時に於て、余分な溶融金属は、下型5に設けられた
(上述の)空隙部25に流れ込み、そして冷却固化して成
型品3のバリ部29となる。つまり、プレス金型6は嵌合
部を有さず、かつ、余分な溶融金属を吸収するための空
隙部25が設けられたことにより、プレス金型6による加
圧中に溶融金属の流れが止められることがなくなり、そ
れによって型閉めが妨げられることがなくなって、所定
の厚みの成型品3を確実に得ることができるという相乗
効果が生まれる。また、バリ部29によって金型6が傷付
けられることがなく、金型6の長期間の使用が可能とな
る。
【0024】このように、上記製法にて作製された薄板
状の金属ガラス製の成型品3は、融点以上の溶融金属を
一気に所定形状に変形させ、かつ冷却したものであるた
め、均一に冷却凝固され、不均一凝固や不均一核生成に
よる結晶相が混在せず、しかも湯境などの欠陥のない高
強度、高靱性など強度特性に優れた金属ガラス製成型品
(アモルファス合金材)であるといえる。即ち、金属材
料を溶解後、得られた融点以上の溶融金属を、溶融金属
の融点以下の冷却界面どうしを連ね合わせることなく押
圧して成型できる。
状の金属ガラス製の成型品3は、融点以上の溶融金属を
一気に所定形状に変形させ、かつ冷却したものであるた
め、均一に冷却凝固され、不均一凝固や不均一核生成に
よる結晶相が混在せず、しかも湯境などの欠陥のない高
強度、高靱性など強度特性に優れた金属ガラス製成型品
(アモルファス合金材)であるといえる。即ち、金属材
料を溶解後、得られた融点以上の溶融金属を、溶融金属
の融点以下の冷却界面どうしを連ね合わせることなく押
圧して成型できる。
【0025】図6(イ)は、プレス金型6から型抜きさ
れた状態の上記成型品3であり、この成型品3は、本実
施の形態では、ゴルフクラブヘッドのフェイス体1の場
合を例示している。このフェイス体1は、その外周端縁
43にバリ部29を有しているため、同図(ロ)に示す如
く、このバリ部29を切削して製品としてのフェイス体1
に仕上げる。なお、1aは凸曲面状のフェイス面であ
る。
れた状態の上記成型品3であり、この成型品3は、本実
施の形態では、ゴルフクラブヘッドのフェイス体1の場
合を例示している。このフェイス体1は、その外周端縁
43にバリ部29を有しているため、同図(ロ)に示す如
く、このバリ部29を切削して製品としてのフェイス体1
に仕上げる。なお、1aは凸曲面状のフェイス面であ
る。
【0026】ところで、図3と図5で説明したように、
空隙部25の間隙寸法Tを0.1mm 〜3.0mm とし、幅寸法W
を4.0mm 〜20.0mmとすることによって、溶融金属を十分
に吸収できるスペースが確保されると共に、バリ部29の
切削加工が容易に行うことができる。なお、間隙寸法T
が0.1mm 未満であると溶融金属が空隙部25に流入し難
く、また、3.0mm を越えるとバリ部29が厚くなって切削
し難くなる。また、幅寸法Wが4.0mm 未満であると溶融
金属を十分に吸収し難く、20.0mmを越えると金型が大型
化してしまう。
空隙部25の間隙寸法Tを0.1mm 〜3.0mm とし、幅寸法W
を4.0mm 〜20.0mmとすることによって、溶融金属を十分
に吸収できるスペースが確保されると共に、バリ部29の
切削加工が容易に行うことができる。なお、間隙寸法T
が0.1mm 未満であると溶融金属が空隙部25に流入し難
く、また、3.0mm を越えるとバリ部29が厚くなって切削
し難くなる。また、幅寸法Wが4.0mm 未満であると溶融
金属を十分に吸収し難く、20.0mmを越えると金型が大型
化してしまう。
【0027】また、フェイス面1aを形成する下型5の
曲率半径が5inch〜 100inchとし、上型4の曲率半径が
5inch以上とすることにより、ウッド型クラブヘッドに
使用する場合、成型後の金属ガラス製のフェイス体1
は、バルジを調整するための後加工が不要である。下型
5の曲率半径が5inch未満であると、フェイス体1のバ
ルジを小さくするための切削・研磨等の後加工を要し、
100inchよりも大きいと、バルジをつけるための後加工
を要してしまう。
曲率半径が5inch〜 100inchとし、上型4の曲率半径が
5inch以上とすることにより、ウッド型クラブヘッドに
使用する場合、成型後の金属ガラス製のフェイス体1
は、バルジを調整するための後加工が不要である。下型
5の曲率半径が5inch未満であると、フェイス体1のバ
ルジを小さくするための切削・研磨等の後加工を要し、
100inchよりも大きいと、バルジをつけるための後加工
を要してしまう。
【0028】しかして、図7と図8は、金属ガラス製の
上記フェイス体1を用いて中空のウッド型(メタルヘッ
ド)ゴルフクラブヘッド2を作製した場合を示してい
る。具体的に説明すると、このヘッド2は、チタンやチ
タン合金やステンレス鋼等から成るへッド本体30と、ヘ
ッド本体30のフェイス面1a側に設けられた嵌合用凹部
31に嵌着された金属ガラス製のフェイス体1とから成
り、32はソール、33はサイド部、34はクラウン部、35は
ネック部である。なお、このフェイス体1はヘッド本体
30の嵌合用凹部31に嵌合され、接着剤や溶接やカシメや
(嵌合時の)圧入等にて固着されている。なお、図8で
は嵌合用凹部31の底面は全体につながっている場合を示
しているが、必ずしもその必要はなく、その中央部が中
抜き(貫通)状となっていても良い。
上記フェイス体1を用いて中空のウッド型(メタルヘッ
ド)ゴルフクラブヘッド2を作製した場合を示してい
る。具体的に説明すると、このヘッド2は、チタンやチ
タン合金やステンレス鋼等から成るへッド本体30と、ヘ
ッド本体30のフェイス面1a側に設けられた嵌合用凹部
31に嵌着された金属ガラス製のフェイス体1とから成
り、32はソール、33はサイド部、34はクラウン部、35は
ネック部である。なお、このフェイス体1はヘッド本体
30の嵌合用凹部31に嵌合され、接着剤や溶接やカシメや
(嵌合時の)圧入等にて固着されている。なお、図8で
は嵌合用凹部31の底面は全体につながっている場合を示
しているが、必ずしもその必要はなく、その中央部が中
抜き(貫通)状となっていても良い。
【0029】また、図9と図10は、金属ガラス製の上記
フェイス体1を用いて金属製のアイアン型ゴルフクラブ
ヘッド2を作製した場合を示している。このヘッド2
は、チタンやチタン合金やステンレス鋼等から成るへッ
ド本体36と、ヘッド本体36のフェイス面1a側に設けら
れた嵌合用凹部37に嵌着されたフェイス体1とから成
り、38はソール、39はバックフェイス、40はネック部で
ある。なお(上述と同様に)、フェイス体1はヘッド本
体36の嵌合用凹部37に嵌合され、接着剤や溶接やカシメ
や(嵌合時の)圧入等にて固着されている。なお、図10
では嵌合用凹部37の底面は全体につながっている場合を
示しているが、必ずしもその必要はなく、その中央部が
中抜き(貫通)状となっていても良い。
フェイス体1を用いて金属製のアイアン型ゴルフクラブ
ヘッド2を作製した場合を示している。このヘッド2
は、チタンやチタン合金やステンレス鋼等から成るへッ
ド本体36と、ヘッド本体36のフェイス面1a側に設けら
れた嵌合用凹部37に嵌着されたフェイス体1とから成
り、38はソール、39はバックフェイス、40はネック部で
ある。なお(上述と同様に)、フェイス体1はヘッド本
体36の嵌合用凹部37に嵌合され、接着剤や溶接やカシメ
や(嵌合時の)圧入等にて固着されている。なお、図10
では嵌合用凹部37の底面は全体につながっている場合を
示しているが、必ずしもその必要はなく、その中央部が
中抜き(貫通)状となっていても良い。
【0030】このようにして得られた金属ガラス製のフ
ェイス体1を有するクラブヘッド2を備えたゴルフクラ
ブは、特性にばらつきのなく、高強度、高靱性などの強
度特性にも優れ、歩留りがよく製造コストが低減され、
安定的に製造された金属ガラス製フェイスを用いている
ので、ゴルフボールとフェイスとの衝突においても安定
して再現性を維持でき、その結果、飛距離、方向性、衝
撃特性、強度、靱性などの優れた特性を発揮することが
できる。
ェイス体1を有するクラブヘッド2を備えたゴルフクラ
ブは、特性にばらつきのなく、高強度、高靱性などの強
度特性にも優れ、歩留りがよく製造コストが低減され、
安定的に製造された金属ガラス製フェイスを用いている
ので、ゴルフボールとフェイスとの衝突においても安定
して再現性を維持でき、その結果、飛距離、方向性、衝
撃特性、強度、靱性などの優れた特性を発揮することが
できる。
【0031】次に、上述したプレス金型6の他の形状の
ものについて説明する。図11に示すプレス金型6は、上
型4のパーティング面22と凸曲面23とが連続した平滑面
に形成されると共に、下型5のパーティング面24が凹曲
面状に形成されたものである。また、図12に示すプレス
金型6は、上型4の下面全面が連続した平面41に形成さ
れると共に、下型5のパーティング面24が平面状に形成
されたものである。
ものについて説明する。図11に示すプレス金型6は、上
型4のパーティング面22と凸曲面23とが連続した平滑面
に形成されると共に、下型5のパーティング面24が凹曲
面状に形成されたものである。また、図12に示すプレス
金型6は、上型4の下面全面が連続した平面41に形成さ
れると共に、下型5のパーティング面24が平面状に形成
されたものである。
【0032】また、図13に示すプレス金型6は、上型4
の下面全面が連続した平面41に形成されると共に、下型
5のパーティング面24が平面状に形成されかつ平面状の
(底面を有する)キャビティ部7を有している。この場
合、下型5のキャビティ部7には、溶融金属が上型4と
下型5の間で押圧される前に流れて(広がって)しまう
ことを防止するために、流止め凹部44を一部に設けるこ
とが好ましい。
の下面全面が連続した平面41に形成されると共に、下型
5のパーティング面24が平面状に形成されかつ平面状の
(底面を有する)キャビティ部7を有している。この場
合、下型5のキャビティ部7には、溶融金属が上型4と
下型5の間で押圧される前に流れて(広がって)しまう
ことを防止するために、流止め凹部44を一部に設けるこ
とが好ましい。
【0033】また、プレス金型6に設けられた空隙部25
の形状は、図14(イ)に示す(上述した)もの以外に、
同図(ロ)に示す如く、溝状の空隙部25であってもよ
い。なお、型閉め状態に於て、この溝状の空隙部25がキ
ャビティ部7に連通するよう隙間部25aが設けられる。
の形状は、図14(イ)に示す(上述した)もの以外に、
同図(ロ)に示す如く、溝状の空隙部25であってもよ
い。なお、型閉め状態に於て、この溝状の空隙部25がキ
ャビティ部7に連通するよう隙間部25aが設けられる。
【0034】また、図15に示す如く、空隙部25を上型4
に設けてもよい。具体的に説明すると、下型5のキャビ
ティ部7とパーティング面24とを連続した凹曲面(平滑
面)状に形成すると共に、上型4の下面に下方開口状の
凹部42を設け、そして上型4の凸曲面状のパーティング
面22に沿った部位に空隙部25を設けている。
に設けてもよい。具体的に説明すると、下型5のキャビ
ティ部7とパーティング面24とを連続した凹曲面(平滑
面)状に形成すると共に、上型4の下面に下方開口状の
凹部42を設け、そして上型4の凸曲面状のパーティング
面22に沿った部位に空隙部25を設けている。
【0035】また、図16に示すような形状に構成するも
良い。即ち、プレス金型6は、下型5が曲率半径が5in
ch以上の凹曲面のキャビティ部7を有すると共に、上型
4は曲率半径が5inch以上の凸曲面23を有し、さらに、
上型4の凸曲面23には、キャビティ部7よりも幅寸法の
大きい下方開口状の凹部42を設けている。そして、下型
5の凹曲面状のパーティング面24と上型4の凹部42の外
周縁とで空隙部25が形成されている。
良い。即ち、プレス金型6は、下型5が曲率半径が5in
ch以上の凹曲面のキャビティ部7を有すると共に、上型
4は曲率半径が5inch以上の凸曲面23を有し、さらに、
上型4の凸曲面23には、キャビティ部7よりも幅寸法の
大きい下方開口状の凹部42を設けている。そして、下型
5の凹曲面状のパーティング面24と上型4の凹部42の外
周縁とで空隙部25が形成されている。
【0036】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、例えば、金属ガラス製成型品の製法に於て、金属
ガラス製の成型品3(フェイス体1)が一度に製造され
る個数は1個以外にも複数個であってもよく、また、本
発明における所定形状とは、1個であっても、複数個連
なったものであっても、完全に完成された成型品3(フ
ェイス体1)のみならず、簡単な加工、例えばバリ取り
などの仕上げ加工を残した形状であってもよい。
れず、例えば、金属ガラス製成型品の製法に於て、金属
ガラス製の成型品3(フェイス体1)が一度に製造され
る個数は1個以外にも複数個であってもよく、また、本
発明における所定形状とは、1個であっても、複数個連
なったものであっても、完全に完成された成型品3(フ
ェイス体1)のみならず、簡単な加工、例えばバリ取り
などの仕上げ加工を残した形状であってもよい。
【0037】また、金属材料を溶解する高エネルギー熱
源としては、特に制限はなく、例えば、代表的なものと
して、高周波熱源、アーク熱源、プラズマ熱源、電子ビ
ーム、レーザービームなどを挙げることができる。ま
た、これらの熱源は、プレス金型6の下型5に対し、1
個であっても、複数個であってもよい。
源としては、特に制限はなく、例えば、代表的なものと
して、高周波熱源、アーク熱源、プラズマ熱源、電子ビ
ーム、レーザービームなどを挙げることができる。ま
た、これらの熱源は、プレス金型6の下型5に対し、1
個であっても、複数個であってもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
に記載する効果を奏する。
【0039】(請求項1によれば)本発明の金属ガラス
製成型品は、高強度、高靱性、高耐衝撃性等に優れ、か
つ、質量が比較的大きなバルク状であるため、機械的強
度を要する構造材料などに幅広く用いることができる。
製成型品は、高強度、高靱性、高耐衝撃性等に優れ、か
つ、質量が比較的大きなバルク状であるため、機械的強
度を要する構造材料などに幅広く用いることができる。
【0040】(請求項2によれば)高強度、高靱性、高
耐衝撃性等に優れたバルク状のフェイス体1を得ること
ができる。特に、ゴルフボールと衝突するフェイス面1
aに高い強度特性が備わるので、このフェイス体1を備
えたゴルフクラブヘッドを使用することによって、ゴル
フボールとフェイスとの衝突においても安定して再現性
を維持でき、その結果、飛距離、方向性、衝撃特性、強
度、靱性などの優れた特性を発揮することができると共
に、特性にばらつきがなく、均質な特性を発揮すること
ができる。
耐衝撃性等に優れたバルク状のフェイス体1を得ること
ができる。特に、ゴルフボールと衝突するフェイス面1
aに高い強度特性が備わるので、このフェイス体1を備
えたゴルフクラブヘッドを使用することによって、ゴル
フボールとフェイスとの衝突においても安定して再現性
を維持でき、その結果、飛距離、方向性、衝撃特性、強
度、靱性などの優れた特性を発揮することができると共
に、特性にばらつきがなく、均質な特性を発揮すること
ができる。
【0041】(請求項3によれば)融点以上の溶融金属
を一気に所定形状に変形させ、かつ急速に冷却固化して
金属ガラス製成型品を作製することができるので、均一
に冷却凝固され、不均一凝固や不均一核生成による結晶
相が混在せず、しかも湯境などの欠陥のない高強度、高
靱性など強度特性に優れた金属ガラス製成型品(アモル
ファス合金材)を得ることができる。また、一気に簡単
な工程で再現性よく金属ガラス製成型品を作製すること
ができる。
を一気に所定形状に変形させ、かつ急速に冷却固化して
金属ガラス製成型品を作製することができるので、均一
に冷却凝固され、不均一凝固や不均一核生成による結晶
相が混在せず、しかも湯境などの欠陥のない高強度、高
靱性など強度特性に優れた金属ガラス製成型品(アモル
ファス合金材)を得ることができる。また、一気に簡単
な工程で再現性よく金属ガラス製成型品を作製すること
ができる。
【0042】また、プレス金型6は嵌合部を有さないの
で、(従来のように)成型時に上型と下型との隙間部に
余分な溶融金属が流入して冷却固化し、それによって金
型を傷めたり、傷んだ隙間部に溶融金属が流入して
(「かじり」を防止できて)型閉めできなくなることが
ない。従って、所定形状及び所定厚みの金属ガラス製成
型品を得ることができると共に、金型の長期間の使用が
可能となる。
で、(従来のように)成型時に上型と下型との隙間部に
余分な溶融金属が流入して冷却固化し、それによって金
型を傷めたり、傷んだ隙間部に溶融金属が流入して
(「かじり」を防止できて)型閉めできなくなることが
ない。従って、所定形状及び所定厚みの金属ガラス製成
型品を得ることができると共に、金型の長期間の使用が
可能となる。
【0043】(請求項4又は5によれば)下型5のキャ
ビティ部7に設置した金属材料26を高エネルギー熱源に
て溶解する際、溶融金属28が流れ(広がり)難くなり、
高エネルギー熱源からの熱エネルギーを金属材料26に効
果的に当てることができる。
ビティ部7に設置した金属材料26を高エネルギー熱源に
て溶解する際、溶融金属28が流れ(広がり)難くなり、
高エネルギー熱源からの熱エネルギーを金属材料26に効
果的に当てることができる。
【0044】(請求項5によれば)表面が緩やかな曲面
状乃至平面状とされた金属ガラス製成型品を形成するこ
とができるので、金属ガラス製成型品を、例えばゴルフ
クラブヘッドのフェイス体1として作製すれば、フェイ
ス体1のバルジを調整するための研磨や切削等の後加工
が不要となる。
状乃至平面状とされた金属ガラス製成型品を形成するこ
とができるので、金属ガラス製成型品を、例えばゴルフ
クラブヘッドのフェイス体1として作製すれば、フェイ
ス体1のバルジを調整するための研磨や切削等の後加工
が不要となる。
【0045】(請求項6によれば)プレス金型6に予め
設けられた空隙部25によって、成型時に余分な溶融金属
を十分に吸収することができるので、型閉めが(妨げら
れることがなく)スムースとなり、所定の厚みの金属ガ
ラス製成型品を確実に得ることができる。また、バリ部
29を容易に切削することができる。
設けられた空隙部25によって、成型時に余分な溶融金属
を十分に吸収することができるので、型閉めが(妨げら
れることがなく)スムースとなり、所定の厚みの金属ガ
ラス製成型品を確実に得ることができる。また、バリ部
29を容易に切削することができる。
【0046】(請求項7によれば)高強度、高靱性、高
耐衝撃性等に優れたゴルフクラブヘッド2のフェイス体
1を、一気に簡単な工程で再現性よく作製して得ること
ができる。
耐衝撃性等に優れたゴルフクラブヘッド2のフェイス体
1を、一気に簡単な工程で再現性よく作製して得ること
ができる。
【図1】本発明の金属ガラス製成型品を作製する製造装
置の構成説明図である。
置の構成説明図である。
【図2】プレス金型を示す断面正面図である。
【図3】プレス金型を示す要部拡大断面図である。
【図4】製造装置による金属ガラス製成型品の製造工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図5】プレス金型の型閉め状態を示す要部拡大断面図
である。
である。
【図6】成型された本発明の金属ガラス製成型品を示す
断面図である。
断面図である。
【図7】ウッド型ゴルフクラブヘッドを示す正面図であ
る。
る。
【図8】ウッド型ゴルフクラブヘッドを示す断面側面図
である。
である。
【図9】アイアン型ゴルフクラブヘッドを示す正面図で
ある。
ある。
【図10】アイアン型ゴルフクラブヘッドを示す断面側面
図である。
図である。
【図11】プレス金型の他の形状を示す断面正面図であ
る。
る。
【図12】プレス金型の別の形状を示す断面正面図であ
る。
る。
【図13】プレス金型のさらに別の形状を示す断面正面図
である。
である。
【図14】空隙部の他の形状を示す要部拡大断面図であ
る。
る。
【図15】上型に空隙部を設けたプレス金型を示す断面正
面図である。
面図である。
【図16】上型に空隙部を設けたプレス金型の他の形状を
示す断面正面図である。
示す断面正面図である。
【図17】従来例を示す作用説明図である。
【図18】プレス金型の不完全な型閉め状態を示す要部拡
大断面図である。
大断面図である。
1 フェイス体 2 ゴルフクラブヘッド 4 上型 5 下型 6 プレス金型 7 キャビティ部 22 パーティング面 23 凸曲面 24 パーティング面 25 空隙部 26 金属材料 28 溶融金属 41 平面 T 間隙寸法 W 幅寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B21K 17/00 B21K 17/00 C22C 1/00 C22C 1/00 A (72)発明者 山口 哲男 兵庫県西宮市石在町3−4 (72)発明者 井上 明久 宮城県仙台市青葉区川内元支倉35番地 川 内住宅11−806
Claims (7)
- 【請求項1】 相互に嵌合する嵌合部を有さない上型4
・下型5から成るプレス金型6の上記下型5に、金属材
料26を設置し、この金属材料26を溶融可能な高エネルギ
ー熱源を用いて該金属材料26を溶解し、得られた融点以
上の溶融金属28を上記上型4・下型5にて押圧して所定
形状に変形し、変形と同時もしくは変形後に上記溶融金
属28を臨界冷却速度以上で冷却して上記所定形状に作製
されたことを特徴とする金属ガラス製成型品。 - 【請求項2】 ゴルフクラブヘッド2のフェイス体1と
して作製された請求項1記載の金属ガラス製成型品。 - 【請求項3】 相互に嵌合する嵌合部を有さない上型4
・下型5から成るプレス金型6の上記下型5に、金属材
料26を設置し、この金属材料26を溶融可能な高エネルギ
ー熱源を用いて該金属材料26を溶解し、得られた融点以
上の溶融金属28を上記上型4・下型5にて押圧して所定
形状に変形し、変形と同時もしくは変形後に上記溶融金
属28を臨界冷却速度以上で冷却して上記所定形状に作製
することを特徴とする金属ガラス製成型品の製法。 - 【請求項4】 下型5がキャビティ部7を有すると共
に、上型4が平滑面である請求項3記載の金属ガラス製
成型品の製法。 - 【請求項5】 下型5は曲率半径が5inch以上の凹曲面
乃至平面状のキャビティ部7を有すると共に、上型4は
曲率半径が5inch以上の凸曲面23乃至平面41を有する平
滑面である請求項3記載の金属ガラス製成型品の製法。 - 【請求項6】 上型4または下型5のパーティング面2
2,24に沿った部位に、間隙寸法Tが0.1mm 〜3.0mm
で、かつ、幅寸法Wが4.0mm 〜20.0mmの空隙部25を設け
て、成型時の余分な溶融金属28を上記空隙部25に逃がす
ようにした請求項3、4又は5記載の金属ガラス製成型
品の製法。 - 【請求項7】 ゴルフクラブヘッド2のフェイス体1と
して作製する請求項3、4、5又は6記載の金属ガラス
製成型品の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10197575A JPH11104810A (ja) | 1997-08-08 | 1998-07-13 | 金属ガラス製成型品及びその製法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22736097 | 1997-08-08 | ||
JP9-227360 | 1997-08-08 | ||
JP10197575A JPH11104810A (ja) | 1997-08-08 | 1998-07-13 | 金属ガラス製成型品及びその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11104810A true JPH11104810A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=26510440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10197575A Withdrawn JPH11104810A (ja) | 1997-08-08 | 1998-07-13 | 金属ガラス製成型品及びその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11104810A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014501619A (ja) * | 2010-10-13 | 2014-01-23 | カリフォルニア インスティチュート オブ テクノロジー | 急速コンデンサ放電鍛造による金属ガラスの形成 |
US8961716B2 (en) | 2008-03-21 | 2015-02-24 | California Institute Of Technology | Sheet forming of metallic glass by rapid capacitor discharge |
US9067258B2 (en) | 2008-03-21 | 2015-06-30 | California Institute Of Technology | Forming of metallic glass by rapid capacitor discharge forging |
US9297058B2 (en) | 2008-03-21 | 2016-03-29 | California Institute Of Technology | Injection molding of metallic glass by rapid capacitor discharge |
US9309580B2 (en) | 2008-03-21 | 2016-04-12 | California Institute Of Technology | Forming of metallic glass by rapid capacitor discharge |
US9393612B2 (en) | 2012-11-15 | 2016-07-19 | Glassimetal Technology, Inc. | Automated rapid discharge forming of metallic glasses |
US9845523B2 (en) | 2013-03-15 | 2017-12-19 | Glassimetal Technology, Inc. | Methods for shaping high aspect ratio articles from metallic glass alloys using rapid capacitive discharge and metallic glass feedstock for use in such methods |
US10022779B2 (en) | 2014-07-08 | 2018-07-17 | Glassimetal Technology, Inc. | Mechanically tuned rapid discharge forming of metallic glasses |
US10029304B2 (en) | 2014-06-18 | 2018-07-24 | Glassimetal Technology, Inc. | Rapid discharge heating and forming of metallic glasses using separate heating and forming feedstock chambers |
US10213822B2 (en) | 2013-10-03 | 2019-02-26 | Glassimetal Technology, Inc. | Feedstock barrels coated with insulating films for rapid discharge forming of metallic glasses |
US10273568B2 (en) | 2013-09-30 | 2019-04-30 | Glassimetal Technology, Inc. | Cellulosic and synthetic polymeric feedstock barrel for use in rapid discharge forming of metallic glasses |
US10632529B2 (en) | 2016-09-06 | 2020-04-28 | Glassimetal Technology, Inc. | Durable electrodes for rapid discharge heating and forming of metallic glasses |
US10682694B2 (en) | 2016-01-14 | 2020-06-16 | Glassimetal Technology, Inc. | Feedback-assisted rapid discharge heating and forming of metallic glasses |
-
1998
- 1998-07-13 JP JP10197575A patent/JPH11104810A/ja not_active Withdrawn
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