JPH1093649A - 乗算回路において位相誤差を補正する回路および方法 - Google Patents
乗算回路において位相誤差を補正する回路および方法Info
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- JPH1093649A JPH1093649A JP9088742A JP8874297A JPH1093649A JP H1093649 A JPH1093649 A JP H1093649A JP 9088742 A JP9088742 A JP 9088742A JP 8874297 A JP8874297 A JP 8874297A JP H1093649 A JPH1093649 A JP H1093649A
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03L—AUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
- H03L7/00—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
- H03L7/06—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
- H03L7/08—Details of the phase-locked loop
- H03L7/085—Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
- H03L7/087—Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal using at least two phase detectors or a frequency and phase detector in the loop
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- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06G—ANALOGUE COMPUTERS
- G06G7/00—Devices in which the computing operation is performed by varying electric or magnetic quantities
- G06G7/12—Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers
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- H—ELECTRICITY
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 乗算回路(41)の出力端子(48)におけ
る位相誤差を低減する回路および方法を提供する。 【解決手段】 位相誤差は、非対称的な信号経路を有す
る第1および第2入力信号を乗算回路(41)で乗算す
る場合に発生する。第2乗算回路(42)が同相信号お
よび直交信号を乗算し、第1乗算回路(41)が生成し
た位相誤差と逆極性の位相誤差を含む出力信号を、出力
端子(49)に生成する。出力端子(48,49)にお
ける信号を加算回路(43)で加算し、位相誤差が相殺
された第3出力信号を生成する。
る位相誤差を低減する回路および方法を提供する。 【解決手段】 位相誤差は、非対称的な信号経路を有す
る第1および第2入力信号を乗算回路(41)で乗算す
る場合に発生する。第2乗算回路(42)が同相信号お
よび直交信号を乗算し、第1乗算回路(41)が生成し
た位相誤差と逆極性の位相誤差を含む出力信号を、出力
端子(49)に生成する。出力端子(48,49)にお
ける信号を加算回路(43)で加算し、位相誤差が相殺
された第3出力信号を生成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に変調およ
び復調回路に関し、更に特定すれば、変調および復調回
路における直交信号の位相誤差の低減に関するものであ
る。
び復調回路に関し、更に特定すれば、変調および復調回
路における直交信号の位相誤差の低減に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】直交信号は、無線通信システムにおい
て、無線周波数キャリア信号上の情報信号の変調および
復調を行うために送信機および受信機に一般的に用いら
れている。これらは、衛星受信機、セルラおよび有線電
話システム、地上位置測定システム、ならびにケーブル
・テレビジョンのセット・トップ・ボックス(set-top b
ox) のような様々な用途に使用されている。これらの用
途では、500メガヘルツないし3ギガヘルツの間のキ
ャリア周波数で動作が行われる。
て、無線周波数キャリア信号上の情報信号の変調および
復調を行うために送信機および受信機に一般的に用いら
れている。これらは、衛星受信機、セルラおよび有線電
話システム、地上位置測定システム、ならびにケーブル
・テレビジョンのセット・トップ・ボックス(set-top b
ox) のような様々な用途に使用されている。これらの用
途では、500メガヘルツないし3ギガヘルツの間のキ
ャリア周波数で動作が行われる。
【0003】2つの信号が同一周波数を有するが位相が
90度離れているとき、これらの信号は互いに直交す
る。正確な変調または復調には、同相信号と直交信号と
を必要とし、直交信号は一定の振幅を有し、それ自体と
同相信号間の位相ずれをできるだけ小さくしなければな
らない。しかしながら、周波数が高くなるに連れて、回
路の寄生(parasitics)および信号伝搬遅延により、十分
な精度を得るのが困難となり、そのために位相誤差が発
生し、同相信号および直交信号間の振幅に変動が生じ、
その結果変調回路または復調回路の性能低下を招くこと
になる。
90度離れているとき、これらの信号は互いに直交す
る。正確な変調または復調には、同相信号と直交信号と
を必要とし、直交信号は一定の振幅を有し、それ自体と
同相信号間の位相ずれをできるだけ小さくしなければな
らない。しかしながら、周波数が高くなるに連れて、回
路の寄生(parasitics)および信号伝搬遅延により、十分
な精度を得るのが困難となり、そのために位相誤差が発
生し、同相信号および直交信号間の振幅に変動が生じ、
その結果変調回路または復調回路の性能低下を招くこと
になる。
【0004】同相信号即ち基準信号から直交信号を発生
するいくつかの方法が考案されている。例えば、ある方
法は、相補型抵抗−コンデンサおよびコンデンサ−抵抗
位相シフト・ネットワークを用いて、基準信号から直交
信号を発生する。しかしながら、この方法は、同相信号
の周波数の変化によって大きく変動する直交信号を生成
するので、ある範囲の周波数にわたって動作しなければ
ならないシステムには適当ではない。
するいくつかの方法が考案されている。例えば、ある方
法は、相補型抵抗−コンデンサおよびコンデンサ−抵抗
位相シフト・ネットワークを用いて、基準信号から直交
信号を発生する。しかしながら、この方法は、同相信号
の周波数の変化によって大きく変動する直交信号を生成
するので、ある範囲の周波数にわたって動作しなければ
ならないシステムには適当ではない。
【0005】直交信号を発生する他の方法に、同相信号
および直交信号の周波数の2倍の周波数を有する入力信
号を使用するものがある。デジタル2分割分周器が、こ
の入力信号から同相信号を発生する。直交信号の発生
は、入力信号と同相信号とを論理的に比較することによ
って行う。この方法は、回路が同相信号の2倍の周波数
で動作することを必要とするので、高周波数には不適当
である。他の欠点は、結果的に得られる直交信号のデュ
ーティ・サイクルが50パーセントではないので、直交
信号が50パーセントのデューティ・サイクルを有する
には、これを再生するための追加の回路が必要となるこ
とである。
および直交信号の周波数の2倍の周波数を有する入力信
号を使用するものがある。デジタル2分割分周器が、こ
の入力信号から同相信号を発生する。直交信号の発生
は、入力信号と同相信号とを論理的に比較することによ
って行う。この方法は、回路が同相信号の2倍の周波数
で動作することを必要とするので、高周波数には不適当
である。他の欠点は、結果的に得られる直交信号のデュ
ーティ・サイクルが50パーセントではないので、直交
信号が50パーセントのデューティ・サイクルを有する
には、これを再生するための追加の回路が必要となるこ
とである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】同相信号即ち基準信号
から直交信号を生成する際の位相誤差を減らし、高周波
数において動作する変調器および復調器の精度を高める
装置および方法が必要とされている。また、かかる方法
が、追加回路を必要とせずに、ある範囲の周波数にわた
って50パーセントのデューティ比と一定の振幅とを有
する直交信号を発生することができれば、これも利点と
なろう。
から直交信号を生成する際の位相誤差を減らし、高周波
数において動作する変調器および復調器の精度を高める
装置および方法が必要とされている。また、かかる方法
が、追加回路を必要とせずに、ある範囲の周波数にわた
って50パーセントのデューティ比と一定の振幅とを有
する直交信号を発生することができれば、これも利点と
なろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、乗算回路の出
力端子における位相誤差を低減する回路および方法を提
供する。位相誤差は、非対称的な信号経路を有する第1
および第2入力信号を乗算回路で乗算する場合に発生す
る。第2乗算回路が同相信号および直交信号を乗算し、
第1乗算回路が生成した位相誤差と逆極性の位相誤差を
含む出力信号を、出力端子に生成する。第1および第2
乗算回路の出力端子における信号を加算回路で加算し、
位相誤差が相殺された第3出力信号を生成する。
力端子における位相誤差を低減する回路および方法を提
供する。位相誤差は、非対称的な信号経路を有する第1
および第2入力信号を乗算回路で乗算する場合に発生す
る。第2乗算回路が同相信号および直交信号を乗算し、
第1乗算回路が生成した位相誤差と逆極性の位相誤差を
含む出力信号を、出力端子に生成する。第1および第2
乗算回路の出力端子における信号を加算回路で加算し、
位相誤差が相殺された第3出力信号を生成する。
【0008】
【発明の実施の形態】直交信号は、送信機および受信機
において、無線通信システムにおける無線周波数キャリ
ア信号の変調および復調に一般的に使用されている。直
交信号とは、互いに位相が90度ずれている信号のこと
である。無線通信では、変調器および復調器は、500
メガヘルツないし3ギガヘルツの間の周波数範囲にわた
って動作しなければならない。
において、無線通信システムにおける無線周波数キャリ
ア信号の変調および復調に一般的に使用されている。直
交信号とは、互いに位相が90度ずれている信号のこと
である。無線通信では、変調器および復調器は、500
メガヘルツないし3ギガヘルツの間の周波数範囲にわた
って動作しなければならない。
【0009】無線通信用送信機または受信機において正
確な変調または復調を行うには、間隔ができるだけ90
度に近く、ある周波数範囲にわたって一定の振幅を有す
る、同相信号と直交信号とを必要とする。しかしなが
ら、回路の寄生および信号伝搬遅延に関連する位相誤差
のために、高周波数において正確な直交信号を発生する
ことは難しい。同相信号および直交信号間の位相誤差な
らびに振幅の変動は、変調および復調回路の性能の低下
を招くことになる。
確な変調または復調を行うには、間隔ができるだけ90
度に近く、ある周波数範囲にわたって一定の振幅を有す
る、同相信号と直交信号とを必要とする。しかしなが
ら、回路の寄生および信号伝搬遅延に関連する位相誤差
のために、高周波数において正確な直交信号を発生する
ことは難しい。同相信号および直交信号間の位相誤差な
らびに振幅の変動は、変調および復調回路の性能の低下
を招くことになる。
【0010】基準信号から直交信号を発生する受動的な
方法(passive method)に、抵抗−コンデンサ・ネットワ
ークを使用し、基準信号の位相をずらして直交信号を発
生するというものがある。しかしながら、この方法で
は、周波数が変動すると、直交信号に激しい振幅の変動
が発生する。他の方法に、所望の動作周波数の2倍の入
力信号を使用して、基準信号および直交信号を発生する
ものがある。2分割分周器および一連の論理ゲートによ
って、所望の周波数の基準信号および直交信号を生成す
る。この方法の欠点は、キャリア信号の2倍の周波数を
有する入力信号を必要とするので、低い周波数に限定さ
れることである。例えば、直交信号が3ギガヘルツの無
線通信用途においては、入力信号は6ギガヘルツでなけ
ればならない。更に別の欠点は、この方法によって発生
された直交信号は、50パーセントのデューティ・サイ
クルを有していないので、この50パーセントのデュー
ティ・サイクルを発生するために、追加の回路を必要と
することである。
方法(passive method)に、抵抗−コンデンサ・ネットワ
ークを使用し、基準信号の位相をずらして直交信号を発
生するというものがある。しかしながら、この方法で
は、周波数が変動すると、直交信号に激しい振幅の変動
が発生する。他の方法に、所望の動作周波数の2倍の入
力信号を使用して、基準信号および直交信号を発生する
ものがある。2分割分周器および一連の論理ゲートによ
って、所望の周波数の基準信号および直交信号を生成す
る。この方法の欠点は、キャリア信号の2倍の周波数を
有する入力信号を必要とするので、低い周波数に限定さ
れることである。例えば、直交信号が3ギガヘルツの無
線通信用途においては、入力信号は6ギガヘルツでなけ
ればならない。更に別の欠点は、この方法によって発生
された直交信号は、50パーセントのデューティ・サイ
クルを有していないので、この50パーセントのデュー
ティ・サイクルを発生するために、追加の回路を必要と
することである。
【0011】直交信号もフィードバック・ループを用い
て発生する。例えば、位相ロック・ループを用いること
によって、ある周波数範囲にわたって、同相信号および
直交信号の位相および周波数双方の同期を維持する。図
1は、従来技術にしたがって実施された従来の位相ロッ
ク・ループのブロック図である。この位相ロック・ルー
プは、位相検出回路12,ループ・フィルタ回路14お
よび電圧制御発振回路(VCO)16で構成されてい
る。VCO16は、端子15に制御入力を有し、端子1
1に出力を有する。出力は、制御入力に印加される信号
に応答して位相が調節される直交信号VQUADを生成
する。最近の位相ロック・ループは、一般的に、半導体
ダイ上に集積され、一定の振幅と50パーセントのデュ
ーティ・サイクルとを有する直交信号を生成する。これ
らは、直交信号を生成するために、キャリア周波数の2
倍の周波数で動作させる必要がない。
て発生する。例えば、位相ロック・ループを用いること
によって、ある周波数範囲にわたって、同相信号および
直交信号の位相および周波数双方の同期を維持する。図
1は、従来技術にしたがって実施された従来の位相ロッ
ク・ループのブロック図である。この位相ロック・ルー
プは、位相検出回路12,ループ・フィルタ回路14お
よび電圧制御発振回路(VCO)16で構成されてい
る。VCO16は、端子15に制御入力を有し、端子1
1に出力を有する。出力は、制御入力に印加される信号
に応答して位相が調節される直交信号VQUADを生成
する。最近の位相ロック・ループは、一般的に、半導体
ダイ上に集積され、一定の振幅と50パーセントのデュ
ーティ・サイクルとを有する直交信号を生成する。これ
らは、直交信号を生成するために、キャリア周波数の2
倍の周波数で動作させる必要がない。
【0012】位相検出回路12は、同相信号即ち基準信
号VINおよび直交信号VQAUD間の相対位相を比較
し、VINおよびVQUAD間の位相差に対応する出力
信号VPHASEを端子13に生成する。位相検出回路
12は、典型的に、乗算回路として実施され、同相信号
と直交信号とを乗算して出力信号VPHASEを生成す
る。
号VINおよび直交信号VQAUD間の相対位相を比較
し、VINおよびVQUAD間の位相差に対応する出力
信号VPHASEを端子13に生成する。位相検出回路
12は、典型的に、乗算回路として実施され、同相信号
と直交信号とを乗算して出力信号VPHASEを生成す
る。
【0013】VPHASEの帯域は、帯域制限出力信号
VCONTROLを生成する、ループ・フィルタ回路1
4によって制限される。出力信号VCONTROLは補
正信号であり、VCO16の端子15の制御入力にフィ
ードバックされ、出力信号VQUADの位相を調節す
る。VCONTROLは、VINとVQUADが直交状
態にあるとき、ゼロ補正を与える。VQUADの位相が
VINに対して直交からずれる場合、VCONTROL
によって与えられる負フィードバックによってその位相
が調節され、再びVINと同期状態となる。ループ・フ
ィルタ回路14は、同相信号VINを復調するためにも
用いられる。
VCONTROLを生成する、ループ・フィルタ回路1
4によって制限される。出力信号VCONTROLは補
正信号であり、VCO16の端子15の制御入力にフィ
ードバックされ、出力信号VQUADの位相を調節す
る。VCONTROLは、VINとVQUADが直交状
態にあるとき、ゼロ補正を与える。VQUADの位相が
VINに対して直交からずれる場合、VCONTROL
によって与えられる負フィードバックによってその位相
が調節され、再びVINと同期状態となる。ループ・フ
ィルタ回路14は、同相信号VINを復調するためにも
用いられる。
【0014】位相ロック・ループにおけるキャリア信号
の精度の高い変調または復調は、位相検出回路12にお
いて位相に関係する誤差を最少に抑えることにかかって
いる。このような誤差源の1つは、位相検出回路12を
通過する同相信号および直交信号の各信号経路の非対称
性であり、これが2つの信号の非対称的な伝搬、即ち、
信号遅延の原因となる。非対称的な信号遅延の結果、V
QUADが直交からずれて、位相ロック・ループの最大
動作周波数を制限することになる。例えば、基準信号の
周波数が1ギガヘルツの場合、わずか10ピコ秒の時間
ずれが、VQUADにおいて3.6度の位相誤差とな
る。直交における誤差を1°未満とすることが、通常は
必要とされる。
の精度の高い変調または復調は、位相検出回路12にお
いて位相に関係する誤差を最少に抑えることにかかって
いる。このような誤差源の1つは、位相検出回路12を
通過する同相信号および直交信号の各信号経路の非対称
性であり、これが2つの信号の非対称的な伝搬、即ち、
信号遅延の原因となる。非対称的な信号遅延の結果、V
QUADが直交からずれて、位相ロック・ループの最大
動作周波数を制限することになる。例えば、基準信号の
周波数が1ギガヘルツの場合、わずか10ピコ秒の時間
ずれが、VQUADにおいて3.6度の位相誤差とな
る。直交における誤差を1°未満とすることが、通常は
必要とされる。
【0015】図2は、従来技術によって実施された典型
的な位相検出回路200の構成図である。位相検出回路
200は、ギルバート乗算回路(Gilbert multiplier ci
rcuit)200、即ち、二重バランス乗算器(doubly bala
nced multiplier)として構成されており、容易に半導体
ダイに集積される。尚、他の位相検出回路も、かかる回
路の当業者には想起され、あるいは既知であり、本発明
の適用可能性は、図2に示す位相検出回路200という
特定の実施例に限定されるものではないことは理解され
よう。
的な位相検出回路200の構成図である。位相検出回路
200は、ギルバート乗算回路(Gilbert multiplier ci
rcuit)200、即ち、二重バランス乗算器(doubly bala
nced multiplier)として構成されており、容易に半導体
ダイに集積される。尚、他の位相検出回路も、かかる回
路の当業者には想起され、あるいは既知であり、本発明
の適用可能性は、図2に示す位相検出回路200という
特定の実施例に限定されるものではないことは理解され
よう。
【0016】トランジスタ201,202が第1差動増
幅器250を形成し、端子221からトランジスタ20
1のベースに印加される差動入力信号VINに応答し
て、電流源I1からの電流を、第2および第3差動増幅
器252,253の各共通エミッタ端子に送出する(ste
er) 。第2および第3差動増幅器252,253は、二
重バランス型差動増幅器251の対を構成する。端子2
22からトランジスタ202のベースにバイアス電圧V
B2を印加する。あるいは、入力信号VINをトランジ
スタ202のベースに印加し、バイアス電圧VB2をト
ランジスタ201のベ−スに接続する。更に別の代替例
として、入力信号VINを、端子221,222間に印
加する差動信号とすることもでき、この場合、バイアス
電圧VB2は用いない。
幅器250を形成し、端子221からトランジスタ20
1のベースに印加される差動入力信号VINに応答し
て、電流源I1からの電流を、第2および第3差動増幅
器252,253の各共通エミッタ端子に送出する(ste
er) 。第2および第3差動増幅器252,253は、二
重バランス型差動増幅器251の対を構成する。端子2
22からトランジスタ202のベースにバイアス電圧V
B2を印加する。あるいは、入力信号VINをトランジ
スタ202のベースに印加し、バイアス電圧VB2をト
ランジスタ201のベ−スに接続する。更に別の代替例
として、入力信号VINを、端子221,222間に印
加する差動信号とすることもでき、この場合、バイアス
電圧VB2は用いない。
【0017】第2および第3差動増幅器252,253
は、端子223からトランジスタ203,206のベー
スに印加される入力信号VQUADに応答して、出力端
子225,226に電流を方向付ける。端子224か
ら、トランジスタ204,205のベースにバイアス電
圧VB1を印加する。あるいは、入力信号VQUADを
端子224に接続し、バイアス電圧VB1を端子223
に接続する。更に別の代替例として、入力信号VQUA
Dを差動入力信号とすることもでき、この場合入力信号
VQUADを端子223,224間に印加し、VB1は
用いない。
は、端子223からトランジスタ203,206のベー
スに印加される入力信号VQUADに応答して、出力端
子225,226に電流を方向付ける。端子224か
ら、トランジスタ204,205のベースにバイアス電
圧VB1を印加する。あるいは、入力信号VQUADを
端子224に接続し、バイアス電圧VB1を端子223
に接続する。更に別の代替例として、入力信号VQUA
Dを差動入力信号とすることもでき、この場合入力信号
VQUADを端子223,224間に印加し、VB1は
用いない。
【0018】出力信号VPHASEは出力電流であり、
端子225または端子226のいずれかから、シングル
・エンド出力信号として取り出される。出力信号VPH
ASEは、端子225から取り出されるときは一方の極
性を有し、端子226から取り出されるときは他方の極
性を有する。あるいは、出力信号VPHASEを、端子
225,226から取り出される差動出力電流とするこ
とも可能である。VINおよびVQUAD間の所与の位
相関係について、VPHASEの大きさは電流源I1の
大きさに対応するので、電流源I1を用いて位相検出回
路200の利得を設定する。
端子225または端子226のいずれかから、シングル
・エンド出力信号として取り出される。出力信号VPH
ASEは、端子225から取り出されるときは一方の極
性を有し、端子226から取り出されるときは他方の極
性を有する。あるいは、出力信号VPHASEを、端子
225,226から取り出される差動出力電流とするこ
とも可能である。VINおよびVQUAD間の所与の位
相関係について、VPHASEの大きさは電流源I1の
大きさに対応するので、電流源I1を用いて位相検出回
路200の利得を設定する。
【0019】出力信号VPHASEは、2つの入力信号
VIN,VQUADを乗算することによって発生する。
入力信号VIN,VQUADが同一周波数を有するが位
相が異なる場合、出力信号VPHASEはこの位相差に
対応する。入力信号VIN,VQUADが直交状態にあ
るとき、出力信号VPHASEは0の大きさを有する。
VIN,VQUADを乗算することによって発生する。
入力信号VIN,VQUADが同一周波数を有するが位
相が異なる場合、出力信号VPHASEはこの位相差に
対応する。入力信号VIN,VQUADが直交状態にあ
るとき、出力信号VPHASEは0の大きさを有する。
【0020】各入力に対称性があると、VINおよびV
QUADがいずれかの極性のシングル・エンド入力とし
て接続されているか、あるいはいずれかの極性の差動出
力として接続されているかには拘わらず、位相検出回路
200の動作は等しくなる。同様に、出力端子225,
226に対称性があると、出力信号VPHASEがいず
れかの極性のシングル・エンド出力として取られるか、
あるいはいずれかの極性の差動出力として取られるかに
は拘わらず、動作は等しくなる。
QUADがいずれかの極性のシングル・エンド入力とし
て接続されているか、あるいはいずれかの極性の差動出
力として接続されているかには拘わらず、位相検出回路
200の動作は等しくなる。同様に、出力端子225,
226に対称性があると、出力信号VPHASEがいず
れかの極性のシングル・エンド出力として取られるか、
あるいはいずれかの極性の差動出力として取られるかに
は拘わらず、動作は等しくなる。
【0021】対照的に、位相検出回路200は各入力間
に固有の非対称性があり、どの入力がそれぞれVINま
たはVQUAD信号を受信するかによって、その動作が
変化する。図3は、従来技術によるギルバート乗算回路
300の簡略ブロック図であり、入力信号VIN,VQ
UADの各信号経路間にある固有の非対称性を示す。入
力信号VQUADは、出力信号VPHASEに変化を起
こす前に、二重バランス型差動増幅器351の対を通過
する。これに対して、入力信号VINは、出力信号VP
HASEに変化を起こす前に、差動増幅器350および
二重バランス型差動増幅器351の対を通過する。VI
N,VQUADは非対称的な信号経路を有するので、こ
れらはギルバート乗算回路300を通過する際に、異な
る伝搬遅延を有することになる。この差の結果、出力信
号VPHASEには位相誤差信号が含まれることにな
る。
に固有の非対称性があり、どの入力がそれぞれVINま
たはVQUAD信号を受信するかによって、その動作が
変化する。図3は、従来技術によるギルバート乗算回路
300の簡略ブロック図であり、入力信号VIN,VQ
UADの各信号経路間にある固有の非対称性を示す。入
力信号VQUADは、出力信号VPHASEに変化を起
こす前に、二重バランス型差動増幅器351の対を通過
する。これに対して、入力信号VINは、出力信号VP
HASEに変化を起こす前に、差動増幅器350および
二重バランス型差動増幅器351の対を通過する。VI
N,VQUADは非対称的な信号経路を有するので、こ
れらはギルバート乗算回路300を通過する際に、異な
る伝搬遅延を有することになる。この差の結果、出力信
号VPHASEには位相誤差信号が含まれることにな
る。
【0022】VINの周波数が非常に低く、位相誤差信
号がVINの周期に関して少量の時間に対応するに過ぎ
ない場合、位相誤差信号は通常無視される。しかしなが
ら、より高い周波数において非対称信号経路遅延が、V
INの周期に比較して大量の時間を含む場合、非対称性
が大きな対応する位相誤差の一因となり、500メガヘ
ルツより高い高周波数におけるギルバート乗算回路30
0の使用可能性が制限される。先に述べたように、信号
経路における10ピコ秒の非対称性によって、信号VI
N,VQUADの相対位相において、3.6°に対応す
る誤差がVPHASEに生じる。VPHASEにおける
誤差の結果生じるシステム性能の低下は、周波数が高い
程悪化する。
号がVINの周期に関して少量の時間に対応するに過ぎ
ない場合、位相誤差信号は通常無視される。しかしなが
ら、より高い周波数において非対称信号経路遅延が、V
INの周期に比較して大量の時間を含む場合、非対称性
が大きな対応する位相誤差の一因となり、500メガヘ
ルツより高い高周波数におけるギルバート乗算回路30
0の使用可能性が制限される。先に述べたように、信号
経路における10ピコ秒の非対称性によって、信号VI
N,VQUADの相対位相において、3.6°に対応す
る誤差がVPHASEに生じる。VPHASEにおける
誤差の結果生じるシステム性能の低下は、周波数が高い
程悪化する。
【0023】図4は、本発明によって構成された位相検
出回路40のブロック図である。位相検出回路40は、
容易に半導体ダイ上に集積される。第1乗算回路41
は、それぞれ入力端子44,45に印加される入力信号
VIN,VQUADに応答して、出力端子48に出力信
号VPHASE1を生成する。第1信号遅延は入力信号
VINが第1入力44から出力48まで伝搬する時間で
あり、第2信号遅延は入力信号VQUADが第2入力4
5から出力48まで伝搬する時間である。非対称信号経
路遅延は、第1および第2信号遅延間の時間差に等し
い。したがって、数1に示すように、出力信号VPHA
SE1は、VINおよびVQUAD間の位相差に対応す
る位相信号VPHと、非対称信号経路遅延に対応する位
相誤差信号VERRとから成る。
出回路40のブロック図である。位相検出回路40は、
容易に半導体ダイ上に集積される。第1乗算回路41
は、それぞれ入力端子44,45に印加される入力信号
VIN,VQUADに応答して、出力端子48に出力信
号VPHASE1を生成する。第1信号遅延は入力信号
VINが第1入力44から出力48まで伝搬する時間で
あり、第2信号遅延は入力信号VQUADが第2入力4
5から出力48まで伝搬する時間である。非対称信号経
路遅延は、第1および第2信号遅延間の時間差に等し
い。したがって、数1に示すように、出力信号VPHA
SE1は、VINおよびVQUAD間の位相差に対応す
る位相信号VPHと、非対称信号経路遅延に対応する位
相誤差信号VERRとから成る。
【0024】
【数1】 VPHASE1=VPH+VERR (1) 第2乗算回路42は、第1乗算回路41と同一の利得お
よび信号遅延特性を有する。かかる回路の当業者は、出
力端子49ならびに第1および第2入力端子46,47
がそれぞれ第1乗算回路41の出力端子48ならびに第
1および第2入力端子44,45に対応するように、第
2乗算回路42を構成可能であることは理解されよう。
第1入力端子46は入力信号VQUADに接続され、出
力端子49までに第1信号遅延を有する。第2入力端子
47は入力信号VINに接続され、出力端子49までに
第2信号遅延を有する。したがって、出力信号VPHA
SE2は、数2に示すように、VINおよびVQUAD
間の位相差に対応する位相信号VPHと、非対称信号経
路に対応するが極性が逆の位相誤差信号−VERRとか
ら成る。
よび信号遅延特性を有する。かかる回路の当業者は、出
力端子49ならびに第1および第2入力端子46,47
がそれぞれ第1乗算回路41の出力端子48ならびに第
1および第2入力端子44,45に対応するように、第
2乗算回路42を構成可能であることは理解されよう。
第1入力端子46は入力信号VQUADに接続され、出
力端子49までに第1信号遅延を有する。第2入力端子
47は入力信号VINに接続され、出力端子49までに
第2信号遅延を有する。したがって、出力信号VPHA
SE2は、数2に示すように、VINおよびVQUAD
間の位相差に対応する位相信号VPHと、非対称信号経
路に対応するが極性が逆の位相誤差信号−VERRとか
ら成る。
【0025】
【数2】 VPHASE2=VPH−VERR (2) 入力信号VINは、第1乗算回路41を通る場合の第1
信号遅延と、第2乗算回路42を通る場合の第2信号遅
延とを有し、一方入力信号VQUADは、第1乗算回路
41を通る場合の第2信号遅延と第2乗算回路42を通
る場合の第1信号遅延とを有するので、第2乗算回路4
2によって生成される位相誤差信号−VERRは、第1
乗算回路41によって生成される位相誤差信号VERR
と極性が逆となる。
信号遅延と、第2乗算回路42を通る場合の第2信号遅
延とを有し、一方入力信号VQUADは、第1乗算回路
41を通る場合の第2信号遅延と第2乗算回路42を通
る場合の第1信号遅延とを有するので、第2乗算回路4
2によって生成される位相誤差信号−VERRは、第1
乗算回路41によって生成される位相誤差信号VERR
と極性が逆となる。
【0026】出力端子48,49上の出力信号VPHA
SE1,VPHASE2は、それぞれ、加算回路43の
第1および第2入力に接続され、加算出力信号VPHA
SEを生成する。これは、出力信号VPHASE1,V
PHASE2の和である。第1および第2乗算回路4
1,42がギルバート乗算回路である場合、信号VPH
ASE1,VPHASE2は電流信号であり、その和
は、それらの各出力端子48,49を互いに接続するこ
とによって生成されるので、和VPHASEは共通端子
において生成される。信号VPH,VERRおよび加算
出力信号VPHASE間の関係を数3に示す。
SE1,VPHASE2は、それぞれ、加算回路43の
第1および第2入力に接続され、加算出力信号VPHA
SEを生成する。これは、出力信号VPHASE1,V
PHASE2の和である。第1および第2乗算回路4
1,42がギルバート乗算回路である場合、信号VPH
ASE1,VPHASE2は電流信号であり、その和
は、それらの各出力端子48,49を互いに接続するこ
とによって生成されるので、和VPHASEは共通端子
において生成される。信号VPH,VERRおよび加算
出力信号VPHASE間の関係を数3に示す。
【0027】
【数3】 VPHASE=(VPH+VERR)+(VPH−VERR)=2VPH (3) この式から、位相誤差信号VERRは、これと等しく位
相が逆の誤差信号(−VERR)に加算することによっ
て相殺されることがわかる。しかしながら、位相信号V
PHに含まれる位相情報は、加算出力信号VPHASE
に保持される。図5は、本発明にしたがって実施された
位相ロック・ループ回路の構成図である。位相検出回路
507は、第1乗算回路504,第2乗算回路506お
よび加算回路503で構成されている。端子501の第
1入力がキャリア信号VINに接続され、端子502の
第2入力が直交信号VQUADに接続され、端子530
の出力が出力信号VPHASEを生成する。
相が逆の誤差信号(−VERR)に加算することによっ
て相殺されることがわかる。しかしながら、位相信号V
PHに含まれる位相情報は、加算出力信号VPHASE
に保持される。図5は、本発明にしたがって実施された
位相ロック・ループ回路の構成図である。位相検出回路
507は、第1乗算回路504,第2乗算回路506お
よび加算回路503で構成されている。端子501の第
1入力がキャリア信号VINに接続され、端子502の
第2入力が直交信号VQUADに接続され、端子530
の出力が出力信号VPHASEを生成する。
【0028】第1乗算回路504は、端子501に接続
され同相信号VINを受信する第1入力と、端子502
に接続され直交信号VQUADを受信する第2入力と、
出力信号VPHASE1を生成する端子525とを有す
る。第1乗算回路504は、各端子501,502から
端子525まで、非対称的な信号経路を有する。したが
って、出力信号VPHASE1は、位相誤差即ちVIN
とVQUADとの乗算に対応する位相信号VPHと、非
対称信号経路遅延に対応する非対称信号経路誤差信号V
ERRとから成る。
され同相信号VINを受信する第1入力と、端子502
に接続され直交信号VQUADを受信する第2入力と、
出力信号VPHASE1を生成する端子525とを有す
る。第1乗算回路504は、各端子501,502から
端子525まで、非対称的な信号経路を有する。したが
って、出力信号VPHASE1は、位相誤差即ちVIN
とVQUADとの乗算に対応する位相信号VPHと、非
対称信号経路遅延に対応する非対称信号経路誤差信号V
ERRとから成る。
【0029】第2乗算回路506は、端子502に接続
された第1入力と、端子501に接続された第2入力
と、出力信号VPHASE2を生成する端子526とを
有する。第2乗算回路506は、各々各端子502,5
01から端子526の出力まで、非対称的な信号経路を
有する。第2乗算回路506の非対称信号経路遅延は、
第1乗算回路504の非対称信号経路遅延に等しい。出
力信号VPHASE2は、位相信号VPHと非対称信号
経路誤差信号−VERRとから成り、−VERRはVE
RRと大きさが等しく、極性が逆である。
された第1入力と、端子501に接続された第2入力
と、出力信号VPHASE2を生成する端子526とを
有する。第2乗算回路506は、各々各端子502,5
01から端子526の出力まで、非対称的な信号経路を
有する。第2乗算回路506の非対称信号経路遅延は、
第1乗算回路504の非対称信号経路遅延に等しい。出
力信号VPHASE2は、位相信号VPHと非対称信号
経路誤差信号−VERRとから成り、−VERRはVE
RRと大きさが等しく、極性が逆である。
【0030】加算回路503は、端子525に接続され
第1乗算回路504から出力信号VPHASE1を受信
する第1入力と、端子526に接続され第2乗算回路5
06から出力信号VPHASE2を受信する第2入力と
を有する。加算回路503は、端子530に出力信号V
PHASEを生成する。これは、出力信号VPHASE
1,VPHASE2の和に等しい。したがって、出力信
号VPHASEは、同相信号VINおよび直交信号VQ
UAD間の位相関係に対応するが、非対称信号経路誤差
は除去されている。
第1乗算回路504から出力信号VPHASE1を受信
する第1入力と、端子526に接続され第2乗算回路5
06から出力信号VPHASE2を受信する第2入力と
を有する。加算回路503は、端子530に出力信号V
PHASEを生成する。これは、出力信号VPHASE
1,VPHASE2の和に等しい。したがって、出力信
号VPHASEは、同相信号VINおよび直交信号VQ
UAD間の位相関係に対応するが、非対称信号経路誤差
は除去されている。
【0031】ループ・フィルタ508は、出力信号VP
HASEの帯域を制限する。ループ・フィルタ508
は、出力信号VPHASEを受信する端子530に入力
を有し、制御信号VCONTROLを生成する端子50
5に出力を有する。制御信号VCONTROLは、VP
HASEに対応するが、帯域がより制限されている。ル
ープ・フィルタ508は、同相信号VINを復調するた
めにも使用される。
HASEの帯域を制限する。ループ・フィルタ508
は、出力信号VPHASEを受信する端子530に入力
を有し、制御信号VCONTROLを生成する端子50
5に出力を有する。制御信号VCONTROLは、VP
HASEに対応するが、帯域がより制限されている。ル
ープ・フィルタ508は、同相信号VINを復調するた
めにも使用される。
【0032】電圧制御発振回路509は、ループ・フィ
ルタ508から制御信号VCONTROLを受信する端
子505に入力を有する。これは、端子502において
直交信号VQUADを生成する。VQUADの位相関係
は、ループ・フィルタ508からの制御信号VCONT
ROLに応答して変化する。直交信号VQUADの位相
が、同相信号VINの位相に対して90°の位相外れか
らずれると、電圧制御発振回路509は、制御信号VC
ONTROLによって供給される負フィードバックに応
答して、VQUADの位相を調節する。位相ロック・ル
ープに本発明を組み込むことによって、VINおよびV
QUADが位相検出回路504を通過する際の非対称信
号経路に起因するVQUADの位相誤差を除去する。
ルタ508から制御信号VCONTROLを受信する端
子505に入力を有する。これは、端子502において
直交信号VQUADを生成する。VQUADの位相関係
は、ループ・フィルタ508からの制御信号VCONT
ROLに応答して変化する。直交信号VQUADの位相
が、同相信号VINの位相に対して90°の位相外れか
らずれると、電圧制御発振回路509は、制御信号VC
ONTROLによって供給される負フィードバックに応
答して、VQUADの位相を調節する。位相ロック・ル
ープに本発明を組み込むことによって、VINおよびV
QUADが位相検出回路504を通過する際の非対称信
号経路に起因するVQUADの位相誤差を除去する。
【0033】以上の説明から、2つの信号を乗算すると
きの非対称信号経路誤差を低減する方法について述べた
ことが認められよう。これら2つの信号を乗算し、非対
称信号経路誤差に対応する成分を有する第1出力信号を
生成する。2つの信号を再度乗算し、等しいが逆の非対
称信号経路誤差を有する第2出力信号を生成する。第1
および第2出力信号を加算し、非対称信号経路誤差が相
殺された第3出力信号を生成する。
きの非対称信号経路誤差を低減する方法について述べた
ことが認められよう。これら2つの信号を乗算し、非対
称信号経路誤差に対応する成分を有する第1出力信号を
生成する。2つの信号を再度乗算し、等しいが逆の非対
称信号経路誤差を有する第2出力信号を生成する。第1
および第2出力信号を加算し、非対称信号経路誤差が相
殺された第3出力信号を生成する。
【0034】以上、本発明の具体的な実施例について示
しかつ記載したが、更に別の変更や改良も当業者には想
起されよう。したがって、本発明はここに示した特定の
形態には限定されないことが理解され、本発明の精神お
よび範囲から逸脱しない全ての変更は、特許請求の範囲
に含まれることを意図するものである。
しかつ記載したが、更に別の変更や改良も当業者には想
起されよう。したがって、本発明はここに示した特定の
形態には限定されないことが理解され、本発明の精神お
よび範囲から逸脱しない全ての変更は、特許請求の範囲
に含まれることを意図するものである。
【図1】典型的な従来技術の位相ロック・ループのブロ
ック図。
ック図。
【図2】典型的な従来技術の位相検出回路の構成図。
【図3】従来技術のギルバート位相検出回路の構成図。
【図4】本発明による位相検出回路の簡略ブロック図。
【図5】本発明による位相ロック・ループのブロック
図。
図。
12 位相検出回路 14 ループ・フィルタ回路 16 電圧制御発振回路 40 位相検出回路 41 第1乗算回路 42 第2乗算回路 200 位相検出回路 201,202 トランジスタ 252,253 差動増幅器 251 二重バランス型差動増幅器 300 ギルバート乗算回路 350 差動増幅器 351 二重バランス型差動増幅器 503 加算回路 504 第1乗算回路 506 第2乗算回路 507 位相検出回路 508 ループ・フィルタ 509 電圧制御発振回路 I1 電流源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェフリー・シー・ダレック アメリカ合衆国アリゾナ州チャンドラー、 サウス・カレン・ドライブ561
Claims (3)
- 【請求項1】第1信号(VIN)を第2信号(VQUA
D)と乗算する際に非対称信号経路誤差を低減する方法
であって:前記第1(VIN)および第2(VQUA
D)信号を乗算して、第1出力信号(VPHASE1)
を生成する段階であって、非対称信号経路誤差を有する
前記第1出力信号(VPHASE1)を生成する段階;
前記第1(VIN)および第2(VQUAD)信号を乗
算して第2出力信号(VPHASE2)を生成する段階
であって、非対称信号経路誤差を有するが極性が逆であ
る前記第2出力信号(VPHASE2)を生成する段
階;および前記第1(VPHASE1)および第2(V
PHASE2)出力信号を加算し、前記非対称信号経路
誤差を相殺し、前記第1および第2信号(VIN,VQ
UAD)の乗算に対応する第3出力信号(VPHAS
E)を生成する段階;から成ることを特徴とする方法。 - 【請求項2】乗算回路(41)の出力(48)における
非対称信号経路誤差を低減する回路であって、前記乗算
回路(41)は、それぞれ、第1および第2入力信号
(VIN,VQUAD)を受信する第1および第2入力
(44,45)を有し:それぞれ前記第2および第1入
力信号(VQUAD,VIN)を受信する第1および第
2入力(46,47)と、出力(49)とを有する第2
乗算回路(42)であって、前記第1および第2入力信
号(VIN,VQUAD)を乗算するが、前記出力に、
逆極性を有する前記非対称信号経路誤差を生成する前記
第2乗算回路(42);および前記乗算回路(41)の
出力(48)に結合された第1入力と、前記第2乗算回
路(42)の出力(49)に結合された第2入力と、出
力とを有する加算回路(43)であって、前記第1およ
び第2入力信号(VIN,VQUAD)の乗算に対応
し、前記非対称信号経路誤差が相殺された出力信号(V
PHASE)を前記出力に与える前記加算回路(4
3);から成ることを特徴とする回路。 - 【請求項3】同相信号(VIN)から直交信号(VQU
AD)を生成する直交発生回路(500)であって:前
記同相信号(VIN)を受信する第1入力(501)
と、前記直交信号(VQUAD)を受信する第2入力
(502)と、出力(525)とを有する第1乗算回路
(504)であって、非対称信号経路誤差を有する出力
信号(VPHASE1)を前記出力に生成する前記第1
乗算回路(504);前記直交信号(VQUAD)を受
信する第1入力と、前記同相信号(VIN)を受信する
第2入力と、出力(526)とを有する第2乗算回路
(506)であって、前記非対称信号経路誤差を有する
が逆極性の出力信号(VPHASE2)を前記出力(5
26)に生成する前記第2乗算回路(506);前記第
1および第2乗算回路からそれぞれ出力信号を受信する
第1および第2入力と、出力(530)とを有する加算
回路(503)であって、前記同相および直交信号(V
IN,VQUAD)の乗算に対応し、前記非対称信号経
路誤差が相殺された加算出力信号(VPHASE)を前
記出力(530)に生成する前記加算回路(503);
および前記加算出力信号を受信する入力と、前記直交信
号(VQUAD)を生成する出力とを有する電圧制御発
振回路(509);から成ることを特徴とする直交発生
回路(500)。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/622,536 US5659263A (en) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | Circuit and method for correcting phase error in a multiplier circuit |
US622536 | 1996-03-25 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1093649A true JPH1093649A (ja) | 1998-04-10 |
Family
ID=24494554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9088742A Pending JPH1093649A (ja) | 1996-03-25 | 1997-03-24 | 乗算回路において位相誤差を補正する回路および方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5659263A (ja) |
EP (1) | EP0798849A1 (ja) |
JP (1) | JPH1093649A (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09145756A (ja) * | 1995-11-21 | 1997-06-06 | Advantest Corp | 直交検波器の振幅誤差補正方法及び直交検波器 |
US6348830B1 (en) * | 2000-05-08 | 2002-02-19 | The Regents Of The University Of Michigan | Subharmonic double-balanced mixer |
US6779126B1 (en) * | 2000-08-31 | 2004-08-17 | Micron Technology, Inc. | Phase detector for all-digital phase locked and delay locked loops |
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