JPH1088465A - 液体アンモニアによる糸の加工処理装置 - Google Patents
液体アンモニアによる糸の加工処理装置Info
- Publication number
- JPH1088465A JPH1088465A JP24033696A JP24033696A JPH1088465A JP H1088465 A JPH1088465 A JP H1088465A JP 24033696 A JP24033696 A JP 24033696A JP 24033696 A JP24033696 A JP 24033696A JP H1088465 A JPH1088465 A JP H1088465A
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- JP
- Japan
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- ammonia
- liquid
- processing tank
- tank
- cheese
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- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボビンに巻回保持されているチーズを、バッ
チ式の処理槽内で液体アンモニアによる反応処理を行な
うようにして特に単糸のアルカリ処理を可能ならしめる
こと及び処理槽内で発生するアンモニアガスの処理槽外
漏出を阻止して、資源の節約と経済性を高めること。 【解決手段】 密閉することができる処理槽1の内部
に、処理すべき長尺糸を巻回保持する1乃至複数個のチ
ーズ2を串通し状態で支持しかつ処理槽1の外部から供
給される液体アンモニアを、チーズ2の内周側からその
外周側に向けて噴射する多数の通液孔4を形成してなる
チーズ支持筒3を設け、さらに上記処理槽1には、上記
チーズ支持筒3に設けられている通液孔4を経て液体ア
ンモニアを循環せしめる液体アンモニア循環路と、処理
槽内で発生したアンモニアガスを処理槽外部で回収する
回収路を備えたアンモニア回収装置13を具備せしめ
た。
チ式の処理槽内で液体アンモニアによる反応処理を行な
うようにして特に単糸のアルカリ処理を可能ならしめる
こと及び処理槽内で発生するアンモニアガスの処理槽外
漏出を阻止して、資源の節約と経済性を高めること。 【解決手段】 密閉することができる処理槽1の内部
に、処理すべき長尺糸を巻回保持する1乃至複数個のチ
ーズ2を串通し状態で支持しかつ処理槽1の外部から供
給される液体アンモニアを、チーズ2の内周側からその
外周側に向けて噴射する多数の通液孔4を形成してなる
チーズ支持筒3を設け、さらに上記処理槽1には、上記
チーズ支持筒3に設けられている通液孔4を経て液体ア
ンモニアを循環せしめる液体アンモニア循環路と、処理
槽内で発生したアンモニアガスを処理槽外部で回収する
回収路を備えたアンモニア回収装置13を具備せしめ
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体アンモニアを
使用してボビンに巻回されている長尺の綿糸又は合成繊
維糸等の糸を例えばシルケット加工するに適した液体ア
ンモニアによる糸の加工処理装置に関するものである。
使用してボビンに巻回されている長尺の綿糸又は合成繊
維糸等の糸を例えばシルケット加工するに適した液体ア
ンモニアによる糸の加工処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体アンモニアを使用して、工業的に生
産する長尺の布帛又は糸のシルケット加工、膨じゅん加
工あるいはそれらの品質改善加工を連続的に行なう従来
技術については、例えば特開平8−60525号公報及
び実公昭52−57279号公報等によって公知であ
る。
産する長尺の布帛又は糸のシルケット加工、膨じゅん加
工あるいはそれらの品質改善加工を連続的に行なう従来
技術については、例えば特開平8−60525号公報及
び実公昭52−57279号公報等によって公知であ
る。
【0003】例えば特開平8−60525号公報で示さ
れている布帛の加工処理装置は、液体アンモニアが常時
入れられているアンモニア液槽を内装している缶体を有
し、加工すべき布長を、上記缶体内でアンモニア液を含
浸せしめた後、缶体内における湿熱による反応で所望の
処理加工を連続的に行なうものであり、また実公昭52
−57279号公報で示されている糸の加工装置は、ア
ンモニア液が入れられているアンモニア処理槽と、温湯
が入れられている温洗槽と、乾燥室とを並設し、加工す
べき糸を上記アンモニア処理槽、温洗槽、乾燥室の順で
通過させることで、所望の加工処理を連続的に行なうも
のである。
れている布帛の加工処理装置は、液体アンモニアが常時
入れられているアンモニア液槽を内装している缶体を有
し、加工すべき布長を、上記缶体内でアンモニア液を含
浸せしめた後、缶体内における湿熱による反応で所望の
処理加工を連続的に行なうものであり、また実公昭52
−57279号公報で示されている糸の加工装置は、ア
ンモニア液が入れられているアンモニア処理槽と、温湯
が入れられている温洗槽と、乾燥室とを並設し、加工す
べき糸を上記アンモニア処理槽、温洗槽、乾燥室の順で
通過させることで、所望の加工処理を連続的に行なうも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記いずれ
の加工処理装置においても、加工すべき布帛又は糸を連
続的に通過せしめる缶体又はアンモニア処理槽が必要で
あり、その缶体又はアンモニア処理槽には、布帛又は糸
を連続通過せしめるための導入出口を設けている。従っ
て、上記缶体又はアンモニア処理槽内での布帛又は糸の
アンモニア処理時においては、該缶体又はアンモニア処
理槽内で発生するアンモニアガスが上記の導入出口を経
て外部へ漏出されやすく、これが原因で大気公害を起し
やすいものであった。
の加工処理装置においても、加工すべき布帛又は糸を連
続的に通過せしめる缶体又はアンモニア処理槽が必要で
あり、その缶体又はアンモニア処理槽には、布帛又は糸
を連続通過せしめるための導入出口を設けている。従っ
て、上記缶体又はアンモニア処理槽内での布帛又は糸の
アンモニア処理時においては、該缶体又はアンモニア処
理槽内で発生するアンモニアガスが上記の導入出口を経
て外部へ漏出されやすく、これが原因で大気公害を起し
やすいものであった。
【0005】特に上記した前者の布帛の連続処理装置に
あっては、その布帛の導入出口が仮に気密構造になって
いたとしても、その導出口から引き出される布帛によっ
て、缶体内で布帛に付与(含まれる)されているアンモ
ニアガスが布帛と共に缶体外部へ引き出され、その結
果、作業現場において悪臭が生じて、その現場の大気汚
染を招くといった不具合が生じる。
あっては、その布帛の導入出口が仮に気密構造になって
いたとしても、その導出口から引き出される布帛によっ
て、缶体内で布帛に付与(含まれる)されているアンモ
ニアガスが布帛と共に缶体外部へ引き出され、その結
果、作業現場において悪臭が生じて、その現場の大気汚
染を招くといった不具合が生じる。
【0006】また上記した後者の糸用加工装置にあって
は、処理される糸に、加工装置内部を通過する間で極度
のテンションが作用するために、そのテンションによっ
て糸を構成している繊維の撚りが戻されやすく、その結
果処理すべき糸が単糸である場合は特に糸切れが生じや
すくなり、これが原因で糸の連続処理加工が困難とな
り、また時にはその処理加工を継続させることが不可能
となる等の危険性があった。
は、処理される糸に、加工装置内部を通過する間で極度
のテンションが作用するために、そのテンションによっ
て糸を構成している繊維の撚りが戻されやすく、その結
果処理すべき糸が単糸である場合は特に糸切れが生じや
すくなり、これが原因で糸の連続処理加工が困難とな
り、また時にはその処理加工を継続させることが不可能
となる等の危険性があった。
【0007】本発明は糸を液体アンモニアを使用して処
理する糸の加工処理装置であって、特にボビンに巻回保
持されているチーズを、バッチ式の処理槽内で液体アン
モニアによる反応処理を行なうようにして特に単糸の液
体アンモニア処理を可能ならしめることを第1の目的と
している。
理する糸の加工処理装置であって、特にボビンに巻回保
持されているチーズを、バッチ式の処理槽内で液体アン
モニアによる反応処理を行なうようにして特に単糸の液
体アンモニア処理を可能ならしめることを第1の目的と
している。
【0008】また本発明では処理槽内で発生するアンモ
ニアガスの処理槽外漏出を阻止して、悪臭公害を未然に
防止することを第2の目的としている。
ニアガスの処理槽外漏出を阻止して、悪臭公害を未然に
防止することを第2の目的としている。
【0009】また本発明では、処理槽内で発生したアン
モニアガスを有効に回収すると共に回収されたアンモニ
アを再使用するようにして、資源の節約と経済性を高め
ることを第3の目的としている。
モニアガスを有効に回収すると共に回収されたアンモニ
アを再使用するようにして、資源の節約と経済性を高め
ることを第3の目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1及び第2の目的
を達成するために、請求項1では、密閉することができ
る処理槽の内部に、処理すべき長尺糸を巻回保持する1
乃至複数個のチーズを串通し状態で支持しかつ処理槽の
外部から供給される液体アンモニアをチーズの内周側か
らその外周側に向けて噴射する多数の通液孔を形成して
なるチーズ支持筒を設け、さらに上記処理槽には、上記
チーズ支持筒に設けられている通液孔を経て液体アンモ
ニアを循環せしめる液体アンモニア循環路と、処理槽内
で発生したアンモニアガスを処理槽外部で回収する回収
路を備えている液体アンモニアによる糸の加工装置であ
ることを特徴としている。
を達成するために、請求項1では、密閉することができ
る処理槽の内部に、処理すべき長尺糸を巻回保持する1
乃至複数個のチーズを串通し状態で支持しかつ処理槽の
外部から供給される液体アンモニアをチーズの内周側か
らその外周側に向けて噴射する多数の通液孔を形成して
なるチーズ支持筒を設け、さらに上記処理槽には、上記
チーズ支持筒に設けられている通液孔を経て液体アンモ
ニアを循環せしめる液体アンモニア循環路と、処理槽内
で発生したアンモニアガスを処理槽外部で回収する回収
路を備えている液体アンモニアによる糸の加工装置であ
ることを特徴としている。
【0011】また上記第3の目的を達成するために、請
求項2では、請求項1に加えて処理槽から回収されるア
ンモニアガス又は液体アンモニアを、濃縮液化して、レ
シーバータンクへ還元せしめるためのアンモニア回収装
置を具備せしめた液体アンモニアによる糸の加工処理装
置であることを特徴としている。
求項2では、請求項1に加えて処理槽から回収されるア
ンモニアガス又は液体アンモニアを、濃縮液化して、レ
シーバータンクへ還元せしめるためのアンモニア回収装
置を具備せしめた液体アンモニアによる糸の加工処理装
置であることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に示す実施形
態に基いて詳細に説明する。
態に基いて詳細に説明する。
【0013】1は密閉することができるバッチ式の処理
槽であって、この処理槽1の内部には、長尺の糸を巻回
せしめてなる複数個のチーズ2を串通し状に挿通するた
めのチーズ保持筒3が起立されており、このチーズ保持
筒3の周面には、多数の通液孔4が穿設されている。ま
て処理槽1の外周面には加熱蒸気を流通せしめるための
ジャケット5が形成されている。
槽であって、この処理槽1の内部には、長尺の糸を巻回
せしめてなる複数個のチーズ2を串通し状に挿通するた
めのチーズ保持筒3が起立されており、このチーズ保持
筒3の周面には、多数の通液孔4が穿設されている。ま
て処理槽1の外周面には加熱蒸気を流通せしめるための
ジャケット5が形成されている。
【0014】6は液体アンモニアの原液を貯蔵している
高圧レシーバータンク、7は高圧レシーバータンク6か
ら供給された液体アンモニアを常圧低温の液体アンモニ
アとして貯蔵する低圧レシーバータンクを示す。8は液
体アンモニア供給ポンプ、9は排液サーバータンクを示
す。
高圧レシーバータンク、7は高圧レシーバータンク6か
ら供給された液体アンモニアを常圧低温の液体アンモニ
アとして貯蔵する低圧レシーバータンクを示す。8は液
体アンモニア供給ポンプ、9は排液サーバータンクを示
す。
【0015】10は前記処理槽1内のアンモニアガスを
処理槽1から吸出せしめるための吸引ポンプ、11は水
槽、12は加熱蒸気を熱媒体とするエロフィンヒータ、
13は処理後のアンモニアガスを回収し、さらにそのア
ンモニアガスを濃縮した液体アンモニアとなして前記の
高圧レシーバータンク6に還元せしめるためのアンモニ
ア回収装置であって、このアンモニア回収装置は、周知
の装置を適宜選択使用することができる。
処理槽1から吸出せしめるための吸引ポンプ、11は水
槽、12は加熱蒸気を熱媒体とするエロフィンヒータ、
13は処理後のアンモニアガスを回収し、さらにそのア
ンモニアガスを濃縮した液体アンモニアとなして前記の
高圧レシーバータンク6に還元せしめるためのアンモニ
ア回収装置であって、このアンモニア回収装置は、周知
の装置を適宜選択使用することができる。
【0016】なおB1,B2,B3・・・・・B11は
電磁弁、V1,V2,V3,V4は手動バルブを示す。
電磁弁、V1,V2,V3,V4は手動バルブを示す。
【0017】次に上記実施形態における作用について述
べると、先ず最初にバッチ式の処理槽1の内部に起立さ
れているチーズ保持筒3に複数個(本実施形態では2
個)のチーズ2を串通し状に挿通保持せしめ、しかる後
該処理槽1を密閉する。そこで電磁弁B2,B4を開
き、その他の電磁弁は閉塞状態で液体アンモニア供給パ
イプ8を駆動して低圧レシーバータンク7内の液体アン
モニアをチーズ保持筒3の内部より通液孔4を経てチー
ズ2の内芯部に向けて噴出せしめ、処理槽1内に所定量
の液体アンモニアを充填し、チーズ2を液体アンモニア
液中に浸漬する。
べると、先ず最初にバッチ式の処理槽1の内部に起立さ
れているチーズ保持筒3に複数個(本実施形態では2
個)のチーズ2を串通し状に挿通保持せしめ、しかる後
該処理槽1を密閉する。そこで電磁弁B2,B4を開
き、その他の電磁弁は閉塞状態で液体アンモニア供給パ
イプ8を駆動して低圧レシーバータンク7内の液体アン
モニアをチーズ保持筒3の内部より通液孔4を経てチー
ズ2の内芯部に向けて噴出せしめ、処理槽1内に所定量
の液体アンモニアを充填し、チーズ2を液体アンモニア
液中に浸漬する。
【0018】次に電磁弁B2を閉じ、電磁弁B1,B4
を開いた状態で液体アンモニア供給パイプ8を駆動する
ことで処理槽1内の液体アンモニアが循環し、チーズ2
の内芯部に向けて液体アンモニアが繰返し送り込まれ
る。この液体アンモニアの循環を5秒〜20分間継続さ
せることでチーズ状の糸の全長に亘って目的とする均一
なる膨じゅん処理(マーセル化)を行なうことができ
る。
を開いた状態で液体アンモニア供給パイプ8を駆動する
ことで処理槽1内の液体アンモニアが循環し、チーズ2
の内芯部に向けて液体アンモニアが繰返し送り込まれ
る。この液体アンモニアの循環を5秒〜20分間継続さ
せることでチーズ状の糸の全長に亘って目的とする均一
なる膨じゅん処理(マーセル化)を行なうことができ
る。
【0019】次にその処理槽1内で液状で残存している
アンモニアを処理槽1外へ排出させるため、電磁弁B4
を閉じると同時に電磁弁B3を開いて液体アンモニア供
給ポンプ8を駆動すれば、処理槽1内の液体アンモニア
は、排液サーバータンク9内へ送り込まれる。
アンモニアを処理槽1外へ排出させるため、電磁弁B4
を閉じると同時に電磁弁B3を開いて液体アンモニア供
給ポンプ8を駆動すれば、処理槽1内の液体アンモニア
は、排液サーバータンク9内へ送り込まれる。
【0020】処理槽1内で気化されているアンモニアガ
スは、電磁弁B6、B7を開いて吸引ポンプ10を駆動
することによって水槽11内へ供給され、該水槽内で液
化し、アンモニア水となる。このとき、電磁弁B9,B
5を開いて蒸気によって加熱された加熱エアーをチーズ
保持筒3及びチーズ2の内芯部を経て処理槽1内に供給
し、さらには電磁弁B11を開いて加熱蒸気を処理槽1
のジャケット5内に供給し、処理槽1の全体を加熱す
る。
スは、電磁弁B6、B7を開いて吸引ポンプ10を駆動
することによって水槽11内へ供給され、該水槽内で液
化し、アンモニア水となる。このとき、電磁弁B9,B
5を開いて蒸気によって加熱された加熱エアーをチーズ
保持筒3及びチーズ2の内芯部を経て処理槽1内に供給
し、さらには電磁弁B11を開いて加熱蒸気を処理槽1
のジャケット5内に供給し、処理槽1の全体を加熱す
る。
【0021】これによって処理槽1内の槽壁面等で付着
残存している液体アンモニア、あるいはチーズに付着さ
れている余分な液体アンモニアの蒸発(気化)が促進さ
れるため、処理槽1内で残存していた液体アンモニアの
全てが短時間に気化し、該アンモニアガスは吸引ポンプ
10の駆動力で処理槽内のアンモニアの全てが短時間に
して処理槽外へ排出される。
残存している液体アンモニア、あるいはチーズに付着さ
れている余分な液体アンモニアの蒸発(気化)が促進さ
れるため、処理槽1内で残存していた液体アンモニアの
全てが短時間に気化し、該アンモニアガスは吸引ポンプ
10の駆動力で処理槽内のアンモニアの全てが短時間に
して処理槽外へ排出される。
【0022】かくして処理槽1内のアンモニアが零とな
ったところで、その処理槽1内から処理を終えたチーズ
を取り出し、新たな処理すべきチーズを入れ替えた後、
上記同様の操作で再度チーズのアンモニア処理を行な
う。
ったところで、その処理槽1内から処理を終えたチーズ
を取り出し、新たな処理すべきチーズを入れ替えた後、
上記同様の操作で再度チーズのアンモニア処理を行な
う。
【0023】なお前記の排液サーバータンク9内に供給
された液体アンモニアは、蒸気による加熱作用で気化さ
れてアンモニアガスとなり、前記の水槽11内に供給さ
れる。なお排液サーバータンク9によって気化されたア
ンモニアガスを水槽11内に供給することなく直接にア
ンモニア回収装置に供給するようにしてもよい。
された液体アンモニアは、蒸気による加熱作用で気化さ
れてアンモニアガスとなり、前記の水槽11内に供給さ
れる。なお排液サーバータンク9によって気化されたア
ンモニアガスを水槽11内に供給することなく直接にア
ンモニア回収装置に供給するようにしてもよい。
【0024】この回収装置では、水槽11によって液化
されたアンモニア水又は水槽11内で発生したアンモニ
アガス及び上記排液サーバータンク9から送られてくる
アンモニアガスを供給して、アンモニア水は蒸発気化し
てアンモニアガスとなし、それらのアンモニアガスを圧
縮し、濃縮された液体アンモニアとなして、高圧レシー
バータンクへ還元し再使用するものである。なお処理槽
1内でのアンモニアガスの気圧が高い場合は、電磁弁B
8を開けば吸引ポンプ10の駆動力を用いることなく処
理槽1内のアンモニアガスを水槽内へ供給することがで
きるので、吸引ポンプの駆動電力を削減することができ
る。
されたアンモニア水又は水槽11内で発生したアンモニ
アガス及び上記排液サーバータンク9から送られてくる
アンモニアガスを供給して、アンモニア水は蒸発気化し
てアンモニアガスとなし、それらのアンモニアガスを圧
縮し、濃縮された液体アンモニアとなして、高圧レシー
バータンクへ還元し再使用するものである。なお処理槽
1内でのアンモニアガスの気圧が高い場合は、電磁弁B
8を開けば吸引ポンプ10の駆動力を用いることなく処
理槽1内のアンモニアガスを水槽内へ供給することがで
きるので、吸引ポンプの駆動電力を削減することができ
る。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明では、処理槽1内に
収納されるチーズ2は、液体アンモニアを噴出すること
ができるチーズ保持筒3によって挿通保持されるもので
あって、該チーズ保持筒3により保持されるチーズは、
そのチーズ保持筒3から噴射される液体アンモニアの噴
出圧力を、チーズ2の内側(ボビン側)から外側に向け
て受ける構造となっている処理槽1内に収納されている
チーズにあっては、そのチーズ内芯部への液体アンモニ
アの流通(作用)性が高められ、これによってチーズを
形成している長尺糸の全長に亘って液体アンモニアによ
るアルカリ処理を有効に行なうことができる。
収納されるチーズ2は、液体アンモニアを噴出すること
ができるチーズ保持筒3によって挿通保持されるもので
あって、該チーズ保持筒3により保持されるチーズは、
そのチーズ保持筒3から噴射される液体アンモニアの噴
出圧力を、チーズ2の内側(ボビン側)から外側に向け
て受ける構造となっている処理槽1内に収納されている
チーズにあっては、そのチーズ内芯部への液体アンモニ
アの流通(作用)性が高められ、これによってチーズを
形成している長尺糸の全長に亘って液体アンモニアによ
るアルカリ処理を有効に行なうことができる。
【0026】また本発明では、液体アンモニアによる糸
の加工をチーズの状態でバッチ式の処理槽1内へ収納
し、該処理槽1を密閉したままでアンモニア処理するも
のであるから、処理時に発生するアンモニアガスが外部
へ放出(漏出)されることもなく、従ってアンモニアガ
スによる大気汚染を生じることのない無公害処理加工が
期待できる。
の加工をチーズの状態でバッチ式の処理槽1内へ収納
し、該処理槽1を密閉したままでアンモニア処理するも
のであるから、処理時に発生するアンモニアガスが外部
へ放出(漏出)されることもなく、従ってアンモニアガ
スによる大気汚染を生じることのない無公害処理加工が
期待できる。
【0027】また本発明では、処理槽1内で使用された
後の液体アンモニア及び処理槽1内で発生したアンモニ
アガスの全てを回収装置を介して還元使用するものであ
るから、特に高価である液体アンモニアの経済性が高め
られる。
後の液体アンモニア及び処理槽1内で発生したアンモニ
アガスの全てを回収装置を介して還元使用するものであ
るから、特に高価である液体アンモニアの経済性が高め
られる。
【図1】本発明よりなる加工処理装置の実施形態を示し
た説明図。
た説明図。
1…処理槽 2…チーズ 3…チーズ保持筒 4…通液孔 5…ジャケット 6…高圧レシーバ
ータンク 7…低圧レシーバータンク 8…液体アンモニ
ア供給ポンプ 9…排液サーバータンク 10…吸引ポンプ 11…水槽 12…エロフィン
ヒータ 13…アンモニア回収装置
ータンク 7…低圧レシーバータンク 8…液体アンモニ
ア供給ポンプ 9…排液サーバータンク 10…吸引ポンプ 11…水槽 12…エロフィン
ヒータ 13…アンモニア回収装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山東美照 和歌山県和歌山市宇須4丁目4番5号 株 式会社山東鉄工所内 (72)発明者 岡本清治 和歌山県和歌山市宇須4丁目4番5号 株 式会社山東鉄工所内 (72)発明者 福永広市 和歌山県和歌山市宇須4丁目4番5号 株 式会社山東鉄工所内
Claims (2)
- 【請求項1】 密閉することができる処理槽(1)の内
部に、処理すべき長尺糸を巻回保持する1乃至複数個の
チーズ(2)を串通し状態で支持しかつ処理槽(1)の
外部から供給される液体アンモニアを、チーズ(2)の
内周側からその外周側に向けて噴射する多数の通液孔
(4)を形成してなるチーズ支持筒(3)を設け、さら
に上記処理槽(1)には、上記チーズ支持筒(3)に設
けられている通液孔(4)を経て液体アンモニアを循環
せしめる液体アンモニア循環路と、処理槽内で発生した
アンモニアガスを処理槽外部で回収する回収路を備えて
いることを特徴とする液体アンモニアによる糸の加工処
理装置。 - 【請求項2】 処理槽(1)から回収されるアンモニア
ガス又は液体ガスを、濃縮液化してレシーバータンクへ
還元せしめるアンモニア回収装置(13)を具備せしめ
ていることを特徴とする請求項1記載の液体アンモニア
による糸の加工処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24033696A JPH1088465A (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | 液体アンモニアによる糸の加工処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24033696A JPH1088465A (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | 液体アンモニアによる糸の加工処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1088465A true JPH1088465A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17057979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24033696A Pending JPH1088465A (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | 液体アンモニアによる糸の加工処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1088465A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008058689A1 (en) * | 2006-11-13 | 2008-05-22 | Roberto Franchetti | Process for the treatment with liquid ammonia or with liquid ammonia solutions of woven fabrics, non-woven fabrics, yarns, slivers or tow |
CN100424249C (zh) * | 2005-02-01 | 2008-10-08 | 郎金成 | 筒纱液氨处理设备 |
CN102926149A (zh) * | 2012-11-12 | 2013-02-13 | 无锡市天然绿色纤维科技有限公司 | 一种辫子连续丝光机及其加工方法 |
CN102926148A (zh) * | 2012-11-12 | 2013-02-13 | 无锡市天然绿色纤维科技有限公司 | 一种纤维辫液氨连续丝光机及其加工方法 |
-
1996
- 1996-09-11 JP JP24033696A patent/JPH1088465A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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