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JPH1081776A - 独立気泡硬質フォームのための高当量ポリエステルポリオール - Google Patents

独立気泡硬質フォームのための高当量ポリエステルポリオール

Info

Publication number
JPH1081776A
JPH1081776A JP22930796A JP22930796A JPH1081776A JP H1081776 A JPH1081776 A JP H1081776A JP 22930796 A JP22930796 A JP 22930796A JP 22930796 A JP22930796 A JP 22930796A JP H1081776 A JPH1081776 A JP H1081776A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foam
mixture
polyester
group
hydroxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22930796A
Other languages
English (en)
Inventor
J Skouronskij Michael
ジェイ.スコウロンスキー マイケル
G Traut Kenneth
ジー.トロウト ケネス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Celotex Corp
Original Assignee
Celotex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Celotex Corp filed Critical Celotex Corp
Priority to JP22930796A priority Critical patent/JPH1081776A/ja
Publication of JPH1081776A publication Critical patent/JPH1081776A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】発泡剤としてオゾン層破壊性のクロロフルオロ
カーボンを使用せずに製造できる、優れた防縮性、強度
および長期断熱効果を有する独立気泡硬質ポリマーフォ
ームの提供。 【解決手段】ポリイソシアネート、触媒存在下でのイソ
シアネート反応性成分、水素含有発泡剤および少なくと
も1種の発泡助剤の反応生成物からなり、前記イソシア
ネート反応性成分が(a)約350より大きい当量を有
するヒドロキシ基を末端基とするポリエステルまたは
(b)該ヒドロキシ基を末端基とするポリエステルと少
なくとも1種のその他のイソシアネート反応性化合物か
らなる独立気泡硬質ポリマーフォーム。該フォームと少
なくとも一方の表面シートからなる積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れた防縮性、強度
および長期断熱効果を有する断熱フォームの製造に関
し、そしてより詳しくは慣用の十分にハロゲン化された
クロロフルオロカーボンの代替として使用される発泡剤
を含有する組成物から上記フォームを製造するための高
当量ポリエステルポリオールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】硬質ポリウレタンおよびポリイソシアヌ
レートフォームの製造において、クロロフルオロカーボ
ン、例えばトリクロロフルオロメタンを発泡剤として使
用することはよく知られている。これらのクロロフルオ
ロカーボン化合物は室温で沸騰するか、または著しい蒸
気圧を示し、そしてイソシアネートと活性水素含有化合
物、例えばポリオールとの発熱反応の間に揮発する。発
泡気体は反応混合物内に閉じ込められ、そして断熱気泡
構造を形成する。フォーム産業は慣用のクロロフルオロ
カーボン発泡剤、例えばCFC−11を用いて良好な結
果を得てきたけれども、該試薬はそれらが成層圏のオゾ
ン層破壊に関連する環境問題を引き起こすと考えられる
ということに基づいて、近年批判の対象になっている。
従って、慣用の発泡剤に代わる低いオゾン破壊因子を有
する代替発泡剤に対する研究が進められている。
【0003】部分的にハロ置換された炭化水素であるヒ
ドロクロロフルオロカーボン(HCFCとしても知られ
ている)がCFCに比べより危険性が低いと考えられて
いる。HCFCは1または1より多い水素原子を含有す
るので、それらは大気圧中で遭遇する条件下でより容易
に解離し、そしてそれ故に、それらの多くが成層圏のオ
ゾン層に届かず、フォーム内のそれらは顕著な損傷を引
き起し得ない。従って、水素含有ハロカーボンは硬質フ
ォームの分野においてCFC−11の代替品として使用
される。
【0004】受容され得る代替発泡剤の探究は、それら
発泡剤の望まれる特性の組合せの故に複雑である。一つ
の特に重要な特徴は、その発泡剤が最終フォーム製品に
おいて許容できない気泡収縮を引き起こしてはいけない
ということである。この点に関し、ヒドロクロロフルオ
ロカーボン、例えばHCFC−141bおよび慣用のポ
リオールを用いて製造された独立気泡ポリイソシアヌレ
ートフォームは低温で収縮することが見出されている。
発泡剤が適度に低い難燃性および毒性を有することが望
ましい。発泡剤はさらにフォーム配合剤のその他の成分
と反応を起こしてはならず、そしてフォーム系に適度に
混和性(相溶性)であるべきである。また、それらの沸
点、蒸気熱伝導率、効率の良いガス発生性および拡散速
度は高度断熱性フォームの形成に適していなければなら
ない。最後に、代替発泡剤はコスト的に相応であるべき
である。慣用のCFC発泡剤が使用されない場合でも、
優れた特性を有する独立気泡硬質フォームに対する要求
が依然として存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】それ故に、本発明の課
題は、初期および老化断熱値、優れた防縮性、特に低温
での優れた防縮性、低下した脆砕性、熱分解に対する高
い強度および耐性、および良好な寸法安定性を包含する
有利な特性の組合せを有する独立気泡硬質フォーム、特
にポリイソシアヌレートおよびポリウレタンフォームの
提供である。本発明のもう一つの課題は、気泡収縮に対
する優れた耐縮性、特に低温での優れた防縮性を包含す
る有利な特性の組合せを有し、ポリエステルポリオール
と低下したオゾン破壊性を有する発泡剤とを含有するフ
ォーム形成性組成物からの改良された独立気泡硬質ポリ
イソシアヌレートフォーム材料の製造である。本発明の
別のもう一つの課題は、適当な反応プロフィール、低下
した脆砕性、良好な寸法安定性および高い熱安定性、断
熱値および圧縮強度を包含する望ましい特性の組合せを
有する、代替発泡剤を含有する独立気泡硬質フォーム、
特にポリイソシアヌレートフォームを製造するための高
当量のOHを末端基とするポリエステルを提供すること
である。本発明の別の課題は、ポリイソシアヌレートフ
ォームの製造における使用が得られたフォームの改良さ
れた防縮性、特に低温での改良された防縮性に寄与する
高当量のOHを末端基とするポリエステルの提供であ
る。本発明のさらに別の課題は、高度な断熱性、寸法安
定性、耐熱性、防音性および自立性を有する建築パネル
に使用され得る独立気泡硬質フォーム材料の提供であ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は独立気泡硬質
フォームの製造において高当量のポリエステルポリオー
ルの使用により解決され、そしてそれにより従来技術の
欠点が克服された。本願発明者は、当量が慣用のポリエ
ステルの当量に比べより大きいOHを末端基とするポリ
エステルの使用により、格別な物性、特に優れた防縮
性、強度および長期断熱効果を有するフォームが得られ
ることを見出した。本発明のポリエステルポリオール
は、約350を越えているのが適当であり、少なくとも
400に等しいのが有利であり、特に少なくとも450
に等しい当量を有するOHを末端基とするポリエステル
からなる。長鎖ポリエステルを単独で、または少なくと
も1種のその他のイソシアネート反応性成分、例えばグ
リコールとの組合せでの使用は代替発泡剤を用いて製造
されるポリウレタンおよびポリイソシアヌレートフォー
ムの性能を顕著に改良する。
【0007】本発明の高当量ポリエステルポリオールは
少なくとも1種のポリカルボン酸および/または酸誘導
体(例えば無水物またはエステル)と好ましくは少なく
とも1種のグリコール化合物からなるポリオール成分と
を反応させることにより製造され得る。反応は通常、好
ましくは反応されるべき量に対して過剰量である、酸お
よび/またはその誘導体をポリオールまたはポリオール
混合物と混合し、そして得られた混合物を高められた温
度範囲で反応の完了に十分な時間確立および保持するこ
とにより行われる。一般に、エステル化またはエステル
交換触媒が反応を適度に促進するために反応混合物に添
加される。あらゆる慣用の触媒(単一化合物または化合
物の混合物)、例えば有機スズ化合物、その他の金属触
媒、例えばテトライソプロピルチタネート等が使用され
得る。ポリエステルポリオールは実質的に純粋な反応材
料から製造され得るが、より複雑な成分、例えばフタル
酸、テレフタル酸、ジメチルテレフタレート、ポリエチ
レンテレフタレート、アジピン酸等の製造の際の排煙、
廃棄物またはスクラップ残渣、または適当なポリオール
排煙源もまた使用され得る。
【0008】本発明の改良されたフォームは、触媒混合
物および少なくとも1種の水素原子含有発泡剤、好まし
くは水素含有ハーカーボン、例えばHCFC−141b
(1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン)の存在下で
一緒に導入される、ポリイソシアネートと高当量のポリ
エステルポリオール、好ましくは芳香族ポリエステルポ
リオールとからなる反応体から製造されるのが適当であ
る。発泡反応は所望する場合、助剤および添加剤(例え
ば界面活性剤)の存在下で行われ得る。
【0009】本発明の気泡型(発泡型)ポリマーの製造
において使用されるポリイソシアネート成分はポリマー
形成の業界で有用であると知られているポリイソシアネ
ートのいずれであってもよい。ポリイソシアネートの好
ましい群は芳香族ポリイソシアネート、特にメチレン架
橋ポリフェニルポリイソシアネート混合物である。
【0010】ポリイソシアネートを高当量のポリエステ
ルポリオールまたはそれと少なくとも1種のその他のイ
ソシアネート反応性化合物、例えばポリエーテルポリオ
ールとの混合物と反応させる。本発明の好ましい態様に
おいて、ポリオール成分は高当量のポリエステルポリオ
ール、好ましくはフタル酸残基を含有する芳香族ポリエ
ステルポリオールを50ないし100重量%含有する。
低分子量の脂肪族多価アルコール、例えば炭素原子数約
20以下の脂肪族2価アルコールは本発明のポリエステ
ルポリオールの製造に特に有用である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、高い当量のポリエステ
ルポリオールは、気泡フォーム、特にウレタンフォーム
及びイソシアネートフォームの耐収縮性を向上させるた
めの特別な能力を有することの発見に関するものであ
る。本発明の高い当量のポリエステルポリオールは、少
なくとも1種のポリカルボン酸又は酸誘導体(例えば、
無水物又はエステル)を少なくとも1種のグリコール又
はポリオールのグリコール含有混合物と反応させること
により、都合良く調製される。
【0012】ポリカルボン酸成分(これは、好ましくは
二塩基酸である)は、脂肪族,脂環式,芳香族及び/又
は複素環式であってよく、そして所望により、例えば、
ハロゲン原子により置換されていてよく、及び/又は非
置換であってもよい。ポリエステルポリオールを製造す
るために適するカルボン酸及びその誘導体の例は、下記
のものを包含する:蓚酸;マロン酸;コハク酸;グルタ
ル酸;アジピン酸;ピメリン酸;スベリン酸;アゼライ
ン酸;セバシン酸;フタル酸;イソフタル酸;トリメリ
ト酸;テレフタル酸;フタル酸無水物;テトラヒドロフ
タル酸無水物;ピロメリト酸二無水物;ヘキサヒドロフ
タル酸無水物;テトラクロロフタル酸無水物;エンドメ
チレンテトラヒドロフタル酸無水物;グルタル酸無水
物;マレイン酸;マレイン酸無水物;フマル酸;所望に
より一塩基不飽和脂肪酸(例えば、オレイン酸及び獣脂
脂肪酸)と混合された二塩基及び三塩基不飽和脂肪酸;
テレフタル酸ジメチルエステル及びテレフタル酸−ビス
グリコールエステル。
【0013】本発明の特に好適なポリエステルポリオー
ルは、フタル酸残基を含む芳香族ポリエステルポリオー
ルである。前記残基は都合良くは、ポリオールを製造す
るために使用される酸成分少なくとも約30重量%を含
む。フタル酸残基は、下記の基:
【化1】 を意味する。
【0014】本発明で使用するためのフタル酸残基を含
む特に好適な組成物は、(a)ジメチルテレフタレート
の製造に由来するエステル含有副生成物、(b)スクラ
ップ(scrap) ポリアルキレンテレフタレート、(c)フ
タル酸無水物、(d)フタル酸又はフタル酸無水物の製
造に由来する残渣、(e)テレフタル酸、(f)テレフ
タル酸の製造に由来する残渣、(g)イソフタル酸、及
び(h)トリメリト酸無水物、及び(i)それらの組み
合わせである。これらの組成物は、ポリオール成分、例
えば、グリコール又はグリコール混合物との反応によ
り、慣用のエステル化法又はエステル交換法を介して、
ポリエステルポリオールに変換されてよい。
【0015】芳香族ポリエステルポリオールの製造に使
用するための好ましいポリカルボン酸成分は、フタル酸
無水物である。この成分は、フタル酸又はフタル酸無水
物ボトム(bottom)組成物により代替されてよく、フタル
酸無水物粗生成物、又は前記組成物のようなフタル酸無
水物ライトエンド(light end) 組成物は、アメリカ合衆
国特許第4529744号明細書に記載されている。
【0016】フタル酸残渣を含む他の好ましい材料は、
ポリアルキレンテレフタレート、とりわけポリエチレン
テレフタレート(PET)、残渣又はスクラップ及び副
生成物テレフタル酸ストリーム(stream)である。
【0017】更に他の好ましい残渣は、DMT法残渣で
あり、これはジメチルテレフタレートの製造に由来して
生成される。DMTの製造中、p−キシレンは酸化及び
メタノールを用いるエステル化を介して変換され、所望
生成物は、副生成物の複雑な混合物と一緒になった反応
混合物として得られる。所望のDMT及び揮発性メチル
p−トルエート副生成物は、蒸留により反応混合物から
除去され、残渣が残る。DMT及びメチルp−トルエー
トが分離され、DMTは回収され、そしてメチルp−ト
ルエートは酸化のために再循環される。残りの残渣は、
前記工程から直接排出されてもよいし、又は、残渣の一
部は酸化のために再循環され且つ残りは前記工程に転用
されてもよいし、又は、所望により、前記系から最終残
渣を排出する前に多分失われるであろう有用成分を回収
するために、例えば蒸留,熱処理及び/又はメタノール
化分解により、残渣は更に加工されてもよい。
【0018】これらのDMT法残渣は、DMT,置換ベ
ンゼン,ポリカルボメトキシジフェニル,トルエート類
のベンジルエステル,ジカルボメトキシフルオレノン,
カルボメトキシベンゾクマリン及びカルボメトキシポリ
フェノールを含み得る。ケープ インダストリーズ,イ
ンコーポレーテッド(Cape Industries,Inc.)は、商標名
テレート101(Terate 101)の下に、DMT法残渣を販
売している。異なる組成を有するが、しかし芳香族エス
テル及び酸をまだ含むDMT法残渣も、デュポン(DuPon
t)などにより販売されている。本発明の方法に基づいて
エステル交換すべきDMT法残渣は、好ましくは、少な
くとも2よりも僅かに大きい官能性を有する。
【0019】このような適する残渣は、アメリカ合衆国
特許第3647759号,第4411949号,第47
14717号及び第4897429号の各明細書に記載
されたものを包含し、前記残渣に関するこれらの記載
は、本文中に参考文献として取り込まれている。
【0020】ポリカルボン酸成分との反応のための好ま
しいポリオール成分は、グリコールである。グリコール
は、ヘテロ原子を含んでいてよく(例えば、チオグリコ
ール)、又は、炭素原子,水素原子及び酸素原子から単
に構成されていてよい。それらは都合良くは、一般式C
n 2n(OH)2 で表わされる単純なグリコール、又
は、一般式Cn 2nx (OH)2 で表わされるよう
な、炭化水素鎖中に各結合が介在することにより区別さ
れるポリグリコールである。本発明の好ましい態様にお
いて、グリコールは下記一般式: HO−R−OH 〔式中、Rは以下の群: (a)2個ないし6個の炭素原子を含むアルキレン基、
及び(b)下記の式: −(R1 O)m −R1 − (式中、R1 は2個ないし6個の炭素原子を含むアルキ
レン基を表わし、そしてmは1ないし4の整数を表わ
す)で表わされる基、及び(c)これらの混合物から選
択された二価基を表わす〕で表わされる低分子量の脂肪
族ジオールである。
【0021】ポリエステルポリオールを製造する際に、
グリコール以外に、何れかの適する多価アルコールを使
用してもよい。これらの追加のポリオールは、脂肪族,
脂環式,芳香族及び/又は複素環式であってよく、そし
て好ましくはジオールであるが、しかし、トリオール及
びテトラオールを含んでもよい。これらのポリオール
は、所望により、反応の際に不活性な置換基(例えば、
塩素置換基又は臭素置換基)を含んでもよく、及び/又
は不飽和であってもよい。例えば、モノエタノールアミ
ン,ジエタノールアミン,トリエタノールアミン又は同
種のもののような適するアミノアルコールを使用しても
よい。これらの追加のポリオールの使用は、向上された
フォーム耐収縮性のために必要な当量の獲得を保証し得
る。
【0022】適する多価アルコールの例は、下記のもの
を包含する:エチレングリコール;プロピレングリコー
ル−(1,2)及び−(1,3);ブチレングリコール
−(1,4)及び−(2,3);ヘキサンジオール−
(1,6);オクタンジオール−(1,8);ネオペン
チルグリコール;1,4−ビスヒドロキシメチルシクロ
ヘキサン;2−メチル−1,3−プロパンジオール;グ
リセリン;トリメチロールプロパン;トリメチロールエ
タン;ヘキサントリオール−(1,2,6);ブタント
リオール−(1,2,4);ペンタエリトリトール;キ
ノール;マンニトール;ソルビトール;メチルグルコシ
ド;ジエチレングリコール;トリエチレングリコール;
テトラエチレングリコール及び高級ポリエチレングリコ
ール;ジプロピレングリコール及び高級ポリプロピレン
グリコール並びにジブチレングリコール及び高級ポリブ
チレングリコール。とりわけ適するポリオールは、アル
キレングリコール及びオキシアルキレングリコール、例
えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリ
プロピレングリコール、テトラエチレングリコール、テ
トラプロピレングリコール、トリメチレングリコール及
びテトラメチレングリコール、並びに1,4−シクロヘ
キサンジメタノール(1,4−ビス−ヒドロキシメチル
シクロヘキサン)である。
【0023】用語“ポリエステルポリオール”は、慣用
の意味で本明細書及び特許請求の範囲中で使用され、そ
して使用され且つポリエステルポリオールの製造後に残
っている幾らかの未反応アルコール(例えば、グリコー
ル)及び/又は製造後に添加されたアルコールを含む。
未反応グリコールは通常、“遊離グリコール”と呼ばれ
る。代表的には、ポリウレタンフォーム及びポリイソシ
アヌレートフォームを製造する際に通常用いられるポリ
エステルポリオールは、全ポリエステルポリオールの少
なくとも約7−12重量%存在し且つ全体の約25−3
0重量%まで及び得る遊離グリコール濃度を有してい
る。ポリエステルポリオールの遊離グリコール含有率を
低減した場合のフォーム絶縁値に対する効果は、アメリ
カ合衆国特許第5109031号明細書に記載されてい
る。
【0024】アルコール成分と酸成分とから本発明のポ
リエステルポリオールを製造する際に、出発物質の量
は、得られるポリオールのOH−末端閉鎖エステル部分
(これが本発明のヒドロキシル末端閉鎖ポリエステルで
ある)の当量を増加させるように選択する。それ故、例
えば、僅かにのみ過剰のグリコールを含む原料から出発
してグリコールと二塩基酸とからポリエステルポリオー
ルを製造することにより、高い当量が保持される。しか
しながら、僅か過ぎる程に過剰のグリコールが元々添加
される場合には、反応は著しく長くなるであろう。反応
時間は、最初に過剰量を用いて出発し、次いで反応の進
行に応じてグリコール濃度を減少させることにより短縮
され得る。それ故、反応は最初に高められたグリコール
/酸当量比、例えば、約5:1ないし1.7:1、好ま
しくは約2.5:1ないし1.7:1である程度行い、
次いでグリコールを除去した後、減少したグリコール/
酸当量比、例えば、約1.7:1ないし1.3:1で終
了するまで継続してよい。約2.0:1.0のグリコー
ル:酸当量比にあるジエチレングリコールとフタル酸無
水物のような反応物は、最初に約180℃ないし240
℃、好ましくは200℃ないし220℃の温度範囲内
で、約1ないし6時間反応させる。グリコール:酸比を
次いで、真空蒸留を介して遊離グリコールを除去するこ
とにより、約1.4:1に減少させ、次いで反応物を2
00℃ないし220℃で約0.5ないし1.5時間加熱
することにより、反応を完結させる。
【0025】得られたポリエステルポリオールのヒドロ
キシル末端閉鎖ポリエステル部分は、少なくとも40
0、より好ましくは少なくとも450、そして最も好ま
しくは少なくとも500の当量を有している。この高い
当量のポリエステルは、フォーム形成工程におけるイソ
シアネートとの反応のための単一成分として使用しても
よいが、しかし通常は、少なくとも一つの他のイソシア
ネート反応性化合物(例えば、グリコール)と共に、前
記工程で用いられる。ヒドロキシル末端閉鎖ポリエステ
ルの当量が増加することにより、それは他のフォーム形
成性成分(例えば、グリコール)に対して耐性となる
が、この事は他方では、収縮に対する有害な効果を有す
るかもしれない。しかしながら、非常に高い当量のポリ
エステルの加工においては、それらの粘度に起因して、
実用上の困難性が経験され得る。本発明の好ましいポリ
エステルポリオール混合物は、高い当量のヒドロキシル
末端閉鎖ポリエステルと、全ポリオール混合物の重量に
対して、1ないし20重量%、好ましくは6ないし18
重量%、そして最も好ましくは8ないし14重量%の量
の遊離グリコールとから製造される。
【0026】所定濃度のグリコールと高い当量のポリエ
ステルとの混合物と、同一濃度のグリコールと前記混合
物における場合と同一成分から製造された低い当量のポ
リエステルとの混合物の、フォーム製造における比較
は、前者の使用は充分に向上されたフォーム性能(例え
ば、耐収縮性,圧縮強度及び絶縁値)を生じさせること
を明らかにした。それ故、前者の混合物のグリコール濃
度を適度に増加させることが可能であり、そしてまだ、
低い当量のポリエステルと低いグリコール量を含む相当
する混合物から製造されたフォームに対して、特性が同
等又は優れたフォームを製造することが可能である。
【0027】本発明は、所定のフォーム系の要求に対処
するためにポリエステルポリオールの遊離グリコール含
有率を操作することを可能にする。遊離グリコール含有
率は、ポリエステルポリオール(この粘度は通常、その
エステル部分の当量の増加と共に増加する)の粘度を低
減するために使用されてよい。本発明の高い当量のポリ
エステルは、16%まで又はそれより大きい高い遊離グ
リコール(例えば、ジエチレングリコール)濃度を許容
し得るので、完全な液状のポリエステルポリオール(こ
れは、取り扱いが比較的容易であり、且つ高過ぎるグリ
コール濃度を用いた経歴に伴う厳しい欠点のないフォー
ムを生成するであろう)の使用のための道が開かれてい
る。実用上の観点から、低い当量及び粘度の本発明のポ
リエステルが必要とされる場合には、次いで遊離グリコ
ール濃度を減少させる機会があり、そしてまだ、フォー
ム性能を向上させる好適な液状ポリエステルポリオール
の利益を得る。
【0028】本発明のポリエステルポリオール(これ
は、都合が良いことに、未反応のグリコールを含む)
は、平均して分子当り少なくとも1.8個のヒドロキシ
ル基を含み、そして通常平均して、約150ないし45
0の当量を有する。都合が良いことに、これらのポリエ
ステルポリオールは、平均して分子当り少なくとも1.
8ないし2.4個のヒドロキシル基を含み、そして平均
して、約150ないし400、好ましくは約200ない
し300の当量を有する。25℃でcps.により測定
された前記ポリエステルポリオールの粘度〔ブルックフ
ィールド(Brookfield)〕は、非常に広汎(例えば、約2
000ないし50000及びそれを越える)に変化して
よい。
【0029】改良された耐低温収縮性は、ポリエステル
ポリオールの低い官能性により好適になり、他方、改良
された燃焼挙動は、高い官能性により好適になることが
発見された。ポリオールの挙動は、前記の二つの因子を
均衡させることにより最適化することができる。例え
ば、難燃性で且つ高い官能性のDMT法残渣をベースと
するポリエステルポリオールは、得られるフォームの耐
低温性を改良するために、二官能性ポリカルボン酸成分
(例えば、純粋なDMT)を用いて変性することができ
る。この組み合わせは、耐低温性を改良するのみなら
ず、又都合の良いことに、ポリエステルポリオールの粘
度を低下させる。二官能性脂肪酸(例えば、アジピン
酸)も、官能性及び粘度の有用な低減を行うために使用
することができる。
【0030】本発明の非常に好ましいポリエステルポリ
オールは、ポリカルボン酸成分(例えば、フタル酸無水
物又はフタル酸)とジエチレン及び/又はエチレングリ
コールとの反応から誘導されるけれども、前記のものの
何れか又は両方と高級グリコールとの組み合わせもとり
わけ都合が良い。とりわけ有用なグリコール投与物は、
約34ないし100モル%のジエチレングリコールと0
ないし66モル%のエチレングリコールとを含む。得ら
れるポリエステルポリオールは好ましくは、175ない
し275、より好ましくは200ないし250の平均当
量を、350ないし1000、より好ましくは400な
いし700の平均エステル当量を、そしてポリエステル
ポリオールに対して0ないし20、より好ましくは8な
いし16重量%の遊離グリコール含有率を有する。
【0031】できる限り多くのエチレングリコールをヒ
ドロキシル末端閉鎖ポリエステルに配合することは利点
がある。エチレングリコールの存在は、耐低温収縮性を
改良するためにとりわけ価値があることが見出された。
しかしながら、多過ぎるエチレングリコールの使用に伴
う欠点は、より高い粘度及び付随する加工問題に影響し
且つ耐インパクトフレーム性(impact flame resistanc
e) に負に影響するその傾向から生じる。加えて、加工
問題を回避するために、ポリエステルポリオール全体に
対して遊離エチレングリコール濃度を減少させることも
有用である。エチレングリコールと1種又はそれより多
くの他のグリコールとの組み合わせは、上記不都合を解
消するために使用してもよい。
【0032】アルキレンオキシドとの反応も、本発明の
ポリオールの形成の際に用いてよい。これらの反応は、
望ましくは触媒化される。前記方法の温度は約80℃な
いし200℃であるべきであり、そして圧力は通常、約
1ないし40気圧の範囲にすべきである。
【0033】本発明の都合の良い態様において、本発明
のフォーム組成物、とりわけポリウレタンフォームを製
造する際に、ポリエステルポリオールは少なくとも1種
の他のポリオールとの混合物として用いられる。前記混
合物において用いることができるポリオールは、モノマ
ー状ポリオール及びポリエーテルポリオールを包含す
る。適するポリエーテルポリオールは、多官能性活性水
素開始剤とモノマー状ユニット、例えば、エチレンオキ
シド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド及びこれ
らの混合物、好ましくはプロピレンオキシド、エチレン
オキシド又はプロピレンオキシドとエチレンオキシドと
の混合物、との反応生成物である。多官能性活性水素開
始剤は好ましくは、2−8の官能性、そしてより好まし
くは3又はそれより多く(例えば、4−8)の官能性を
有する。
【0034】本発明のポリマーフォームは、当業者に公
知の標準技術を使用することにより製造することができ
る。本発明の独立気泡の硬質ポリマーフォームは、ポリ
イソシアネートとイソシアネート反応性成分とのフォー
ム形成条件下の反応生成物からなり、この場合、イソシ
アネート反応性成分は、(a)約350よりも大きな当
量を有するヒドロキシル末端閉鎖ポリエステル、又は
(b)ヒドロキシル末端閉鎖ポリエステルと少なくとも
1種の他のイソシアネート反応性化合物との混合物から
なり、ヒドロキシル末端閉鎖ポリエステルの当量及びフ
ォーム中のその量は、フォームの耐低温収縮性を、同一
密度を有し且つヒドロキシル末端閉鎖ポリエステルの当
量及び/又はその量がより低いこと以外は同一のフォー
ム形成性混合物から製造された相当するフォームの耐低
温収縮性以下に減少させるために、充分に高い。高い当
量のヒドロキシル末端閉鎖ポリエステルは代表的には、
ヒドロキシル末端閉鎖ポリエステル無しで製造された慣
用のフォームに比較して、少なくとも約25%、好まし
くは少なくとも約50%、そしてより好ましくは少なく
とも約75%、フォームの耐低温収縮性(温度≦0°F
に18時間暴露後に測定)が減少するであろう。高い当
量のヒドロキシル末端閉鎖ポリエステルは、ポリイソシ
アヌレートフォーム及びポリウレタンフォームの製造に
おいて特に有用である。これらのフォームは、フォーム
形成性条件下で、有機ポリイソシアネートをイソシアネ
ート反応性成分と一緒に反応させることにより製造さ
れ、イソシアネート反応性成分は、(a)ヒドロキシル
末端閉鎖ポリエステル、又は(b)ヒドロキシル末端閉
鎖ポリエステルと少なくとも1種の他のイソシアネート
反応性化合物(例えば、他のポリオール)との混合物か
らなり、混合物(b)中のヒドロキシル末端閉鎖ポリエ
ステルの含有率は通常、少なくとも約20重量%であ
る。ポリイソシアヌレートフォーム及びポリウレタンフ
ォームは代表的には、有機ポリイソシアネートをポリオ
ール,触媒及び発泡剤と一緒に約0℃ないし150℃の
範囲の温度で反応させることにより製造することができ
る。
【0035】ポリウレタンフォームは、本発明のポリオ
ールとポリイソシアネートとを、基本的に1:1ないし
1:1.25の当量ベースで反応させることにより製造
することができる。ポリウレタンフォームを製造するた
めに、本発明のヒドロキシル末端閉鎖ポリエステルが他
のポリオール(類)と混合される態様において、本発明
のヒドロキシル末端閉鎖ポリエステルは、フォーム製剤
中の全ポリオール含有率約5ないし100重量%、好ま
しくは約40ないし100重量%、そして最も好ましく
は約50ないし100重量%からなっていてよい。
【0036】本発明のポリイソシアヌレートフォーム
は、ポリイソシアネートを微量のポリオール、例えば、
製造するために充分なポリオールと反応させることによ
り製造することができ、この場合、本発明のヒドロキシ
ル末端閉鎖ポリエステルは、フォーム製剤中の全ポリオ
ール含有率約5ないし100重量%、そして好ましくは
約50ないし100重量%からなる。
【0037】フォーム製造において用いられるポリイソ
シアネート成分は、ポリマー形成技術において使用され
る公知ポリイソシアネートのうちの何れかであってよ
い。本発明の有機ジ−又はポリイソシアネートは、分子
当りイソシアネート(NCO)基一つ又はそれより多く
を含むことを特徴とする脂肪族,脂環式,芳香脂肪族,
芳香族及び複素環式ポリイソシアネート並びにそれらの
組み合わせを包含する。
【0038】本物質発明の実施のために適する多くのイ
ソシアネートとしては、例えば、テトラメチレン,ヘキ
サメチレン,オクタメチレン及びデカメチレンジイソシ
アネート、並びにそれらのアルキル置換同族体、1,2
−,1,3−及び1,4−シクロヘキサンジイソシアネ
ート、2,4−及び2,6−メチルシクロヘキサンジイ
ソシアネート、4,4′−及び2,4′−ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネート、1,3,5−シクロヘキ
サントリイソシアネート、飽和(水素化)ポリメチレン
ポリフェニレンポリイソシアネート、イソシアナトメチ
ルシクロヘキサンイソシアネート、イソシアナトエチル
シクロヘキサンイソシアネート、ビス(イソシアナトメ
チル)シクロヘキサンジイソシアネート、4,4′−及
び2,4′−ビス(イソシアナトメチル)ジシクロヘキ
サン、イソホロンジイソシアネート、1,2−,1,3
−及び1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−
及び2,6−トルエンジイソシアネート、2,4′−,
4,4′−及び2,2−ビフェニルジイソシアネート、
2,2′−,2,4′−及び4,4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレン−ポ
リイソシアネート(ポリマー状MDI)、並びに芳香族
脂肪族イソシアネート、例えば、1,2−,1,3−及
び1,4−キシリレンジイソシアネート、が挙げられ
る。
【0039】ヘテロ原子を含む有機イソシアネート(例
えば、メラミンから誘導されたもの)を用いてもよい。
変性されたポリイソシアネート(例えば、カルボジイミ
ド又はイソシアヌレート)を用いてもよい。15ないし
33.6重量%、好ましくは21ないし31重量%のイ
ソシアネート含有率を有する液状のカルボジイミド基−
及び/又はイソシアヌレート環−含有ポリイソシアネー
ト、例えば、4,4′−,2,4′−及び/又は2,
2′−ジフェニルメタンジイソシアネートをベースとす
るもの、及び/又は2,4′−及び/又は2,6−トル
エンジイソシアネート、並びに好ましくは2,4−及び
2,6−トルエンジイソシアネート及び相当する異性体
混合物、4,4′−,2,4′−及び2,2′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート並びに相当する異性体混合
物、例えば、4,4′−及び2,4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネートの混合物、ジフェニルメタンジイソ
シアネートとポリフェニルポリメチレンポリイソシアネ
ート(ポリマー状MDI)との混合物、並びにトルエン
ジイソシアネートとポリマー状MDIとの混合物、も有
用である。しかしながら、好ましいものは、芳香族ジイ
ソシアネート及びポリイソシアネートである。特に好ま
しいものは、2,4−及び2,6−トルエンジイソシア
ネート及びその混合物(TDI)、2,4′−,2,
2′−及び4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト(MDI)、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシ
アネート(ポリマー状MDI)、並びに上記の好ましい
イソシアネートの混合物である。
【0040】最も特別に好ましいものは、ポリマー状M
DIである。
【0041】更に他の有用な有機ポリイソシアネート
は、イソシアネート末端閉鎖準プレポリマーである。こ
れらの準プレポリマーは、過剰の有機ポリイソシアネー
ト又はその混合物を微量の活性水素含有化合物と反応さ
せることにより製造される。この場合の準プレポリマー
を製造するために適する活性水素含有化合物は、少なく
とも二つの活性水素含有基(これは、イソシアネート反
応性である)を含むものである。代表的な前記化合物
は、ヒドロキシル含有ポリエステル、ポリアルキレンエ
ーテルポリオール、ヒドロキシル末端閉鎖ポリウレタン
オリゴマー、多価ポリチオエーテル、燐含有酸のエチレ
ンオキシド付加物、ポリアセタール、脂肪族ポリオー
ル、二つ又はそれより多くのSH基を有するアルカン,
アルケン及びアルキンチオールを包含する脂肪族チオー
ル;並びにそれらの混合物である。上記の分類内の二つ
又はそれより多くの異なる基を含む化合物、例えば、S
H基とOH基の両方を含む化合物、を使用してもよい。
非常に有用な準プレポリマーは、アメリカ合衆国特許第
4791148号、及び1989年4月24に提出され
たアメリカ合衆国特許願第07/342508号の各明
細書に記載されており、準プレポリマーに関するこれら
の記載は、参照として本文中に取り込まれている。
【0042】何れかの適する水素原子含有発泡剤を、本
発明のフォーム組成物において用いてよい。使用し得る
発泡剤は、単独又は組み合わせて使用してよく、部分的
にハロゲン化された炭化水素,エーテル及びエステル;
炭化水素,エーテル及びエステルを包含する広汎な物質
から選択することができる。有用水素含有ハロゲン化炭
化水素としては、HCFC類、例えば、1,1−ジクロ
ロ−1−フルオロエタン(HCFC−141b)、1,
1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタン(HC
FC−123)、モノクロロジフルオロメタン(HCF
C−22)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン
(HCFC−142b)、1,1−ジフルオロエタン
(HCFC−152a)、1,1,1,2−テトラフル
オロエタン(HFC−134a)、1,1,1,4,
4,4−ヘキサフルオロブタン(HFC−356)、
1,1,1,4,4−ペンタフルオロブタン(HFC−
365)、1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプ
ロパン(HFC−236c,a)、1,1,1,2,
3,3−ヘキサフルオロプロパン(HFC−236e,
a)、ペンタフルオロエタン(HFC−125)、メチ
ル−1,1,1−トリフルオロエチルエーテル(HFE
−263)、ジフルオロメチル−1,1,1−トリフル
オロエチルエーテル(HFE−245)、1,1,2,
2,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245c,
a)、1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロパン
(HFC−245e,b)、並びに1,1,1,3,3
−ペンタフルオロプロパン(HFC−245f,a)、
が挙げられる。代表的な炭化水素は、n−ペンタン、イ
ソペンタン及びシクロペンタンを包含する。
【0043】広汎な共発泡剤(類)を、本発明のフォー
ム組成物を製造する際に水素含有ハロカーボンと一緒に
用いることができる。水,空気,窒素,二酸化炭素,易
揮発性有機物質及び/又は分解して気体を放出する化合
物(例えば、アゾ化合物)も使用してよい。代表的に
は、これらの共発泡剤は、−50℃と+100℃との
間、好ましくは−50℃と+50℃との間の沸点を有す
る液体である。
【0044】本発明の発泡フォームの好ましい製造方法
は、アメリカ合衆国特許第4572865号明細書に記
載されており、前記文献は、参照として本文中に取り込
まれている。この方法において、発泡フォーム形成性発
泡剤は、反応成分に不活性で且つ大気圧下で容易に揮発
する何れかの物質であってよい。この発泡剤は都合良く
は、−50℃と+10℃との間の大気圧下の沸点を有し
ている。本発明の望ましい態様において、高沸点の発泡
剤が前記発泡剤と一緒に使用される。高沸点の発泡剤は
都合良くは、約10℃ないし80℃の範囲の大気圧下の
沸点を有している。
【0045】発泡剤は、得られるフォームに望ましい嵩
密度(これは通常、立方フィート当りのポンドとして、
0.5と10との間、好ましくは0.5と5との間、そ
して最も好ましくは1.5と2.5との間にある)を与
えるために充分な量で用いられる。発泡剤は通常、組成
物の1ないし30重量%であり、そして好ましくは5な
いし20重量%である。発泡剤が室温における又はそれ
より低い沸点を有する場合には、発泡剤は、他の成分と
混合されるまで圧力下で保持される。
【0046】イソシアネートとイソシアネート反応性化
合物との反応を触媒化するための従来技術で通常用いら
れる何れかの触媒を、本発明のフォーム製造の際に使用
することができる。このような触媒は、ビスマス,鉛,
錫,鉄,アンチモン,ウラン,カドミウム,コバルト,
トリウム,アルミニウム,水銀,亜鉛,ニッケル,セリ
ウム,モリブデン,バナジウム,銅,マンガン及びジル
コニウムの有機及び無機の塩、並びに有機金属誘導体、
並びにホスフィン及び第三級有機アミンを包含する。こ
のような触媒の例は、ジブチル錫ジラウレート,ジブチ
ル錫ジアセテート,スタナスオクトエート,鉛オクトエ
ート,コバルトナフテネート,トリエチルアミン,トリ
エチレンジアミン;N,N,N′,N′−テトラメチル
エチレンジアミン;1,1,3,3−テトラメチルグア
ニジン;N,N,N′,N′−テトラメチル−1,3−
ブタンジアミン;N,N−ジメチルエタノールアミン;
N,N−ジエチルエタノールアミン、及び同種のもの、
である。
【0047】ポリイソシアヌレート硬質フォームの製造
では、ポリオールとのイソシアナートの反応を誘発しそ
してイソシアヌレート環形成を誘発する触媒は、本発明
のフォーム形成に使用され得る。最も普通に使用される
三量化触媒も、ウレタンを形成するためのポリオールと
イソシアナートの反応を触媒するのに機能する。しか
し、別の触媒も所望によりウレタン形成のために使用さ
れ得る。三量化触媒は、カルボン酸金属塩、第三アミン
系三量化触媒、第四アンモニウムカルボン酸塩、アルカ
リ金属アルコキシド、アルカリ金属フェノキシド等を包
含する。代表的カルボン酸金属塩は、ギ酸、酢酸と2−
エチルヘキサン酸のナトリウムとカリウム塩である。第
三アミン触媒は、1,3,5−トリス(N,N−ジメチ
ルアミノプロピル)−s−ヘキサヒドロトリアジン、o
−とp−(ジメチルアミノプロピル)フェノールと2,
4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノールを
包含しそして第四アミン塩は、N−ヒドロキシル−アル
キル第四アンモニウムカルボキシレート及び蟻酸、酢
酸、2−エチルヘキサン酸のテトラメチルアンモニウム
塩等を包含する。適当なウレタン触媒は、例えばトリエ
チルアミン又はN,N−ジメチルエタノールアミンのよ
うな第三アミン並びに1,4−ジアザビシクロ[2.
2.2]オクタンとジブチルスズジアセタート、オクタ
ン酸スズとジブチルスズジラウラートのような有機スズ
化合物である。触媒又は触媒混合物は触媒有効量で使用
される。概して、触媒はフォーム生成組成物の全量の約
0.1ないし20そして好ましくは約0.3ないし10
重量%である。
【0048】適当な界面活性剤は、本発明のフォームに
使用されてもよい。シリコーン/エチレンオキシド/プ
ロピレンオキシドのコポリマーを界面活性剤として使用
すると良い結果が得られる。本発明で有用な界面活性剤
の例は、他の間では、OSiSpecialties,
Inc.から“Y−10222”、“Y−1076
4”、“L−5420”と“L−5340”の商品名
で、Dow Corning Corporation
から“DC−193”と“DC−5315”の商品名
で、及びGoldschmidt Chemical
Corporationから“B−8408”と“B−
8407”の商品名で入手できるポリジメチルシロキサ
ン−ポリ−オキシアルキレン・ブロックコポリマーであ
る。Y−10764のような界面活性剤は、フォ−ムの
絶縁抵抗値の増加に顕著に寄与することが見出されてい
る。他の適当な界面活性剤は、米国特許第4,365,
024号と第4,529,745号に記載されているも
のそしてFoamstab 100と200の商標名で
Sloss Industries Corporat
ionにより提供されるそれらである。概して、界面活
性剤はフォ−ム形成組成物の約0.05ないし10、そ
して好ましくは0.1ないし6重量%である。
【0049】他の添加剤もフォ−ム組成物中に含有され
ていてよい。含有されるのは、加工助剤;1−メチル−
2−ピロリジノン、プロピレンカーボナートのような粘
度降下剤;トリス(2−クロロエチル)ホスファートと
イソプロピル構造が主である異性クロロプロピル基を持
つリン酸β−クロロプロピルエステル類の混合物のよう
な非反応性又は反応性の防炎剤;分散剤、可塑剤、離型
剤、抗酸化剤、相溶剤及び充填剤並びに顔料(例えばカ
ーボンブラック)である。そのような添加剤の使用は当
業者に周知である。
【0050】本発明は、又、積層板の製造方法を提供す
るものであって、その方法は、(a)ポリイソシアナー
ト、ヒドロキシ基を末端基とするポリエステル、発泡
剤、触媒混合物及び所望の助剤と添加剤(例えば界面活
性剤)からなるフォ−ム形成混合物を少なくとも一面付
のシートと接触させ、次いで(b)フォ−ム形成混合物
を発泡させることからなる。その方法は、連続的な方法
で、生産ラインに沿って搬送されている面付シート上に
フォ−ム形成混合物を沈積させそして好ましくはその沈
積させた混合物上にもう一つ別のシートを置くことから
なる。そのフォ−ム形成混合物を、約20℃ないし15
0℃の温度で、炉又は加熱した成形型のような適当な装
置中で熱硬化するのが好都合である。米国特許第4,5
72,865号に記載されているような自由昇温と限定
昇温工程の両方を、このフォ−ム製造に使用してもよ
い。
【0051】建築用パネルを製造するために前に使用さ
れていたいずれの面付シートも本発明に使用できる。適
当な面付シートの例は、他には、クラフト紙、アルミニ
ウム、ガラスマット、ガラス強化有機フェルト及びアス
ファルト含浸フェルト、並び上記の2枚以上の積層板を
包含する。本発明のフォ−ム材料は、面のある又は面の
ないパイプ絶縁のためにも使用できる。本発明のフォ−
ム材料は、米国特許第4,118,533号に記載され
ているようないろいろのガラス繊維の一定量のようない
ろいろの強化材料(この文献の開示内容は引用によりこ
こに包含される。)を含有できる。硬質気泡ポリイソシ
アヌレートの製造においては、2種の予め調製した成
分、普通A−成分とB−成分と言われるものを使用する
のが普通に行なわれることである。典型的には、A成分
は、フォ−ムを形成するためにB−成分のポリオールと
反応させなければならないイソシアナート化合物を含有
し、そして残りのフォ−ム形成成分はこれらの二つの成
分内に又は更に別の1種又は2種以上の成分又は成分中
に存在する。
【0052】フォ−ム形成工程において本発明のポリオ
ールを使用する一つの方法は、図面に説明した装置を参
照して説明できる。その装置は、イソシアナート、ポリ
オール、充填剤、界面活性剤、染料、発泡剤等のような
フォ−ム形成成分と添加剤を入れるためのタンク10、
11と12を含む。そのタンクに、フォ−ム形成混合物
を、所定の混合物に好都合そして好ましいいずれかの方
法で入れる。例えば、フォ−ム形成混合物は、タンク1
0中のポリイソシアナートと界面活性剤、タンク11中
のポリオール、タンク12中の触媒、及びタンク10中
の又は11中の又はこれらのタンクの間で分配した発泡
剤でもって、3種の液成分に分割させることができ、各
々のタンクはそれぞれ出口ライン13、14と15に接
続している。水を共発泡剤として使用する場合、それを
タンク11に添加するか又はポリオールのライン14に
導入すると好都合である。成分の温度は、満足な工程を
確実にするのに制御されている。ライン13、14と1
5は、計量ホンプ16、17と18への入口を形成す
る。装置は、泡立ち剤のための貯蔵タンク(図示なし)
を備えている。このタンクは、「T」交叉20でライン
13中へ開口している導管19中に放出する。導管19
中のチェックバルブ21とボールバルブ22は泡立ち剤
貯蔵タンクへの物質の逆流がないことを確実にする。そ
の代わりに泡立ち剤は、ライン14中へ又はライン13
と14の両方中へ同様の方法で導入され得る。ポンプ1
6、17と18は、各々、ライン23、24と25を通
して排出する。ライン24と25は、ライン26中に開
口している支管からなり、翻って、ライン23と26は
各々が軟質ライン27と28に連結している。軟質ライ
ン27と28は、混合ヘッド29に排出する。装置は、
又、下面付材料31のロール30、並びに上面付材料3
1′のロール30′を備えている。下面付材料のみが使
用される場合は、上面付材料を剥離剤を塗布したウェブ
に換えることができる。装置は、計量ロール32と33
も備えており、そして熱風を導入、排出するためのベン
ト35と35′を備えた炉34を備えている。装置は、
引張ロール36と37も含み、それらの各々の軟質外鞘
38と39を持っているのが好ましい。又、装置は、余
った側面の材料を切り除くための切断手段40aと、製
造されたフォ−ム表面付プラスチックを所定の長さに切
断するための切断手段40bも備えており、それにより
分離したパネルを製造する。
【0053】操作例としては、タンク10に界面活性剤
と混合した有機ポリイソシアナートを入れ、タンク11
にポリオールを入れ、そしてタンク12に触媒組成物を
入れる。発泡剤はタンク10又はタンク11に入れても
よく、又はこれらのタンクの間に分配して入れてもよ
い。ポンプ16、17と18の速度は、タンク10、1
1と12に含有される成分が所望比になるように調節さ
れ、それに従ってこれらの成分は各々ライン13、14
と15中に通過する。使用される際、泡立ち剤は計量ポ
ンプ16の上流のライン13中へ注入される。成分はラ
イン23、24と25並びにライン26、27と28を
通過し、その際それらは混合ヘッド29で混合され、そ
してそこから沈積される。引張ロール36と37の回転
により、下面付材料はロール30′から引き出され、他
方上面付材料はロール30′から引き出される。面材
は、遊びロール41と42のような遊びロール上を通過
しそして回転計量ロール32と33の間のニップに向か
う。混合ヘッド29は、往復手段43上に牽引具を取り
付けることによりその牽引具の面から前後に動かされ
る。この方法により、計量ロール32、33の間のニッ
プの上流で物質の均一量が、維持され得る。この時点で
下面付材料31と上面付材料31′(それらはそれらの
間に発泡性混合物44を持つ。)からなるコンポジット
構造が今や炉34中に入りそして普通は水平に伸長して
いるコンベヤーに沿って通過する。炉34中にある間
に、コアは、ベント35と35′からの熱風により加え
られた熱の影響下及びポリオールとイソシアナートの間
の触媒の存在下の発熱反応で生じた熱によって拡張す
る。炉中の温度は、炉34中の温度が100°Fないし
300°F、そして好ましくは175°Fないし250
°Fの所望限界内に維持されることを確実にするため
に、ベント35、35′からの熱風の温度を変更するこ
とにより調節される。炉に加えられた熱の影響下、フォ
−ムは硬化して、面付フォ−ムプラスチック(faced foa
m plastics) 45を形成する。製品45は、次いで、炉
34を離れ、引張ロール36と37の間を通過し、そし
て側端を切断する切断手段40aと一定の長さに切断す
る切断手段40bにより切断され、それにより分離した
パネル製品46と46′を製造する。
【0054】上述の装置の多数の外の変更は、当業者に
取って直ちに明瞭であろう。例えば、タンク10、11
と12は、反応体を外気より低い温度に保つために冷蔵
手段を備えることができる。或る変更では、泡立ち剤は
ライン13又は14中へ排出されないが、タンク10及
び/又は11中のフォ−ム形成成分と混合される。この
試みは、高揮発性泡立ち剤の大量を処理するために特に
有利であり、その泡立ち剤は、例えば、その泡立ち剤含
有製剤を保持するために特別に改造(例えば加圧化)さ
れたタンク10と11中に配分され得る。
【0055】図に示したように、強化ウェブ47は装置
中に供給できる。ガラス繊維は好ましいウェブ材料であ
る。例えば、好ましい実施態様では、強化ウェブは米国
特許第4,028,158号の構造積層板を製造するた
めに使用されている型のガラスマット、即ち長い、普通
は真っ直ぐなガラス繊維の薄いマットであるだろう。こ
の実施態様に従って、ガラス繊維の薄いマット47は、
ロール48から供給されて二つの回転計量ロール32と
33の間のニップへ向かう。引張ロール36と37の回
転により、強化マット47はそのロールから引っ張られ
計量ロールの間を通過しそして下流へ向かい得られる構
造積層板の部分を形成する。
【0056】
【実施例】本発明を更に下記の実施例により説明する
(実施例中、特記のない限り、全ての部と%は重量によ
る。)
【0057】実施例1 この実施例は、無水フタル酸(PA)をジエチレングリ
コール(DEG)と反応させることによる、遊離グリコ
ールが低含量でありそして異なる当量を持つ芳香族ポリ
エステルポリオールの製造を説明する。各々のポリオー
ルについてのDEG:PAの出発当量比を下記の表Iに
示す。DEGと触媒量のテトライソプロピルチタナート
を、攪拌機、ヴィグローカラム、還流コンデンサーとコ
レクターを付けた反応フラスコに添加した。その成分
を、窒素流下、140℃に加熱した。PAを添加し、次
いで全ての成分を約220℃に加熱しそしてその温度に
維持した。そして留出した水を計量レシーバ中に採取し
た。酸価≦5が得られた時に、加熱を中止した。各々の
ポリオールのための220℃における反応時間を表Iに
示した。得られた各々のポリオールのグリコール含量
を、多段速度駆動器、デジタルRPM指示器及び/又は
「Omega Engineering」製温度制御器
を付けた“Pope Scientific 2”濃縮
器/蒸発器を使用して減少した。グリコール減少は、1
75℃のジャケット温度、約2mmHgの真空度及び約
0.2g/secの流速で実施し、表Iに報告した性質
を持つポリオールNo.1、2と3を得た。
【0058】
【表1】 脚注: 1.反応フラスコに添加されたDEG:PAの当量比 2.未反応グリコールを含有する全ポリオール混合物の
当量 3.エステル部分の当量、即ち未反応グリコールを除く
ポリエステルポリオール。
【0059】実施例2 この実施例は、グリコール含量が低くそして異なる当量
を持つ芳香族ポリエステルポリオールからのポリイソシ
アヌレートフォ−ム(三量体:12%)の合成とフォ−
ムの防縮性を説明する。フォ−ムA−Cは、下記の表II
に記載した成分とその重量から製造された。フォ−ム収
縮の検討は、加熱したL−型を使用して実施した。水平
脚と垂直脚の両方を持つL−型を、140°Fに加熱し
た。各々のフォ−ム形成では、イソシアナート、HCF
C−141b及びA−成分の界面活性剤を混合し、60
°Fに冷却しそしてクォート缶に入れた。次いで、B成
分のポリエステルポリオールとHCFC−141bをそ
の缶に添加し、そして全成分を素速く15−20秒間に
わたり攪拌した。次いで、触媒(C成分)を容器の内容
物中に混入した。その後、全成分を追加の10秒間にわ
たり激しく攪拌し、そして成分を含有しているそのクォ
ート缶を型の水平脚のポートにいれる。型ポートカバー
を被せそして締め付けた。フォ−ムを5分間にわたり1
40°Fの型温度で硬化しそして型を開いた。型から外
した後、垂直脚中に含有されていた硬化したフォ−ム部
分を、試料の残りの部分から外し、140°Fの炉中で
2時間にわたり後硬化した。10″x10″x1″の試
験試料をこの後硬化したフォ−ムの中心部から外し、
(初期)試料体積を記録した。試験試料を0°Fの冷凍
器中に18時間置く。冷凍器から取り出しそして約15
分間にわたって室温へ平衡させた後、(最終期)試験試
料の体積を水置換により測定した。収縮量を下記の式を
使用して計算した:
【数1】 フォ−ムA−Cの収縮(%)と外の特性を、表IIに示
す。結果は、グリコール含量の低い(0.2−0.7重
量%)の芳香族ポリエステルポリオールから製造された
ポリイソシアヌレートの冷温における収縮は、ポリエス
テルポリオールのエステル部の当量を増すことにより顕
著に減少することを示している。
【0060】
【表2】 脚注: 1.Mondur MR−200=当量が138であ
り、25℃における粘度が〜1800cpsであるポリ
メチレンポリフェニルイソシアナート(MilesIn
c.供給)。 2.実施例1を参照。 3.触媒=重量比がオクタン酸カリウム(ジエチレング
リコール中70%):2,4,6−トリス[ジメチルア
ミノメチル]フェノール:ギ酸のN−ヒドロキシイソプ
ロピルメチルアンモニウム塩:PEG−200=1:
1:1:2であるポリエチレングリコール(PEG−2
00)中の溶液の形で使用される混合物(Ele Co
rporation供給。)
【0061】実施例3 この実施例は16重量%の遊離グリコール含量を持ちそ
してPAとDEGからの異なる当量を持つ芳香族ポリエ
ステルポリオールの製造を説明している。ポリオールN
o.6、7と8の各々についてのDEG:PAの出発当
量比は、下記の表III 中に示してある。成分を220℃
で、実施例1のようにして酸価≦5.0になるまで反応
させる。220℃における反応時間は表に示されてい
る。各々の得られたポリオール混合物を僅かに冷却し、
真空にかけそしてフラスコ中のDEG:PAの当量比が
表III に示した最終比に減少する迄、DEGA反応フラ
スコから蒸留した。この蒸留の間の反応体の温度は約1
75°ないし220℃の範囲にあった。この最終比に到
達した後、この反応体をDEGを更に蒸留しないで22
0℃で約1時間にわたり保持した。外周温度に冷却した
後、各々を追加のDEGと混和して遊離グリコール含量
16%にした。同様にして、追加のDEGを実施例1の
ポリオールNo.2と3の一部分と混合し、ポリオール
No.4と5を製造した:その際各々は16%の遊離グ
リコールを含有していた。得られたポリオール混合物の
性質を表III に報告する。
【0062】
【表3】 脚注: 1.反応フラスコに添加されたDEG:PAの当量比 2.ポリエステルポリオール中へ混和されたDEG:P
Aの当量比 3.未反応グリコールを含有する全ポリオール混合物の
当量 3.エステル部分、即ち未反応グリコールを除いたポリ
エステルポリオールの当量。
【0063】実施例4 この実施例は、16重量%の遊離グリコール含量および
異なる当量を有する芳香族ポリエステルポリオールから
のポリイソシアヌレートフォーム(12%三量体)の合
成および該フォームの防縮性の評価を示すものである。
フォームD−Hを以下の表IVに記載した成分(および
その量)から製造した。フォームの製造および収縮の評
価を実施例2に記載したようにして行った。フォームの
特性を表にまとめた。遊離グリコール含量が10重量%
よりも高かくかつエステル当量が400に満たないポリ
エステルポリオールから製造したポリイソシアヌレート
に関する実験結果より、10%よりも高い冷却温度収縮
があったことが示された。当量がより高いポリエステル
ポリオール中に同じ遊離グリコール含量が存在するにも
かかわらず、400よりも高いエステル当量を有するポ
リエステルポリオールを使用することにより、フォーム
の防縮性が顕著に改良された。
【0064】表IV ポリイソシアヌレートフォームの合成および特性 有効成分 フォーム D E F G H A-成分 Mondur MR-200 1 195.9 195.7 189.9 189.9 188.9 HCFC-141b 27.6 25.1 24.8 25.8 24.6 シリコン 界面活性剤 2.2 2.2 2.2 2.2 2.2 B-成分ホ゜リオール 2 部 4-104.1 5-104.3 6-110.1 7-110.1 8-111.1 HCFC-141b 22.9 22.9 24.2 24.2 24.2C-成分 触媒3 10.0 10.0 8.8 9.0 8.5 フォーム特性 反応性(秒) (クリーム/固化) 23/47 23/57 18/36 18/35 20/41 密度(1b/ft 3 ) 1.87 1.87 1.97 1.91 1.95 収縮% 11.9 13.6 5.0 5.6 8.0 脚注: 1. 実施例2より 2. 実施例3より 3. 実施例2より
【0065】実施例5 この実施例は、PAおよびDEGからの8重量%の遊離
グリコール含量および異なる当量を有する芳香族ポリエ
ステルポリオールの製造を示すものである。ポリオール
No.9、10および11のそれぞれの出発時のDE
G:PAの当量比を以下の表Vにまとめた。ポリオール
No.9の製造において、各成分を実施例1のようにし
て反応させそして蒸留し、さらにその後DEGを得られ
たポリオール混合物中に加えて、遊離グリコール含量の
レベルを8%とした。ポリオールNo.10および11
を実施例3のようにして製造し、DEGを同様にして加
えて遊離グリコール含量のレベルを8%とした。ポリオ
ール混合物の特性を表Vにまとめた。
【0066】
【表4】
【0067】実施例6 この実施例は、8重量%の遊離グリコール含量および異
なる当量を有する芳香族ポリエステルポリオールからの
ポリイソシアヌレートフォーム(12%三量体)の合成
および該フォームの防縮性の評価を示すものである。以
下の表VIに記載したフォームI−Kを、該表に記載し
た各成分(およびその量)から製造した。フォームの製
造および収縮の評価を実施例2に記載したようにして行
った。フォームが示した特性を表にまとめた。実施例4
でまとめた結果(10重量%よりも高い遊離グリコール
含量を有するポリオールから製造したフォーム)と比較
して、ポリオールの遊離グリコール含量を10重量%以
下に減少させたことにより、フォームの防縮性が全般的
に改良されたことが表より示された。結果よりさらに、
より低いグリコール含量および高いエステル当量の双方
を有するポリオールの使用により、フォームの防縮性が
顕著に改良されたことが示された。
【0068】表VI ポリイソシアヌレートフォームの合成および特性 有効成分 フォーム I J K A-成分 Mondur MR-200 1 187.7 176.0 174.6 HCFC-141b 27.4 20.8 20.5 シリコン 界面活性剤 2.2 2.2 2.2 B-成分ホ゜リオール 2 部 9-112.3 10-124.0 11-125.4 HCFC-141b 24.6 27.2 27.5C-成分 触媒3 9.2 8.0 7.5 フォーム特性 反応性(秒) (クリーム/固化) 21/44 17/34 19/48 密度(1b/ft 3 ) 1.90 2.02 1.95 収縮% 5.4 3.1 2.6 脚注: 1. 実施例2より 2. 実施例5より 3. 実施例2より
【0069】実施例7 この実施例は、PAおよびDMT(ジメチルテレフタレ
ート)の種々の混合物とDEGを反応させることによ
る、芳香族ポリエステルポリオールの合成を説明するも
のである。ポリオールNo.12、13および14のそ
れぞれの出発時のDEG:PA:DMTの当量比を、以
下の表VII中にまとめた。実施例3のようにして、P
Aを加えた後にDMTを粉末として140℃で加え、1
2重量%のグリコール含量に調整することによりポリオ
ールを製造した。
【0070】
【表5】
【0071】実施例8 この実施例は、12重量%の遊離グリコール含量を有し
またPA/DMT混合物から作られた芳香族ポリエステ
ルポリオールからのポリイソシアヌレートフォーム(1
2%三量体)の合成を説明するものである。フォームL
−Nを以下の表VIIIに記載した成分より製造し、そ
してフォームの収縮%を実施例2の操作に従って測定し
た。表にまとめたデータより、エステル当量が400よ
りも高いポリエステルポリオールから誘導されたフォー
ムが、より高い防縮性を有し、7%に満たない収縮%を
示すことが示された。
【0072】表VIII ポリイソシアヌレートフォームの合成 有効成分 フォーム L M N A-成分 Mondur MR-200 1 185.81 180.63 182.06 HCFC-141b 19.93 18.80 19.61 シリコン 界面活性剤 2.20 2.20 2.20 B-成分ホ゜リオール 2 部 12-114.19 13-119.37 14-117.94 HCFC-141b 25.07 26.20 25.89 C-成分 触媒3 6.90 3.00 4.20 フォーム特性 反応性(秒) (クリーム/固化) 21/41 20/36 18/39 密度(1b/ft 3 ) 2.08 2.06 2.18 収縮% 1.25 4.03 6.81 脚注: 1. 実施例2より 2. 実施例7より 3. 実施例2より
【0073】実施例9 この実施例は、PAおよびDMTの種々の混合物と、
(a)DEG並びに(b)DEGおよびトリエチルグリ
コールの混合物を反応させることによる、芳香族ポリエ
ステルポリオールの製造を示すものである。ポリオール
No.15ないし18のそれぞれの出発時の当量比を以
下の表IX中にまとめた。実施例3のようにして、トリ
エチルグリゴールを充填時に加えそしてPAを加えた後
に、DMTプロセス残渣を予備溶融し140℃で加える
ことによりポリオールを製造した。最終的な遊離グリコ
ール含量のレベルをDEGにより12重量%に調整し
た。
【0074】
【表6】
【0075】実施例10 この実施例は、(a)12重量%の遊離グリコール含量
を有しかつ種々のPA/T−101混合物から作られる
芳香族ポリエステルポリオールおよび(b)DMTプロ
セス残渣からの対照ポリオール、Tereate 2541からのポ
リイソシアヌレートフォーム(12%三量体)の合成を
示すものである。フォームO−Sを、以下の表Xに記載
した配合物から製造しそしてフォームの収縮%を実施例
2に記載したようにして測定した。表に示したデータ
は、エステル当量が383であるポリエステルポリオー
ルから製造した対照フォームよりも、エステル当量が少
なくとも400であるポリエステルポリオールから製造
したフォームが、顕著に優れた防縮性を有することを示
している。
【0076】表X ポリイソシアヌレートフォームの合成および特性 有効成分 フォーム O P Q R S A-成分 Mondur MR-200 1 185.1 180.15 186.01 187.45 185.30 HCFC-141b 22.76 20.69 24.98 24.29 24.82 シリコン 界面活性剤 2.20 2.20 2.20 2.20 2.20 Terate B-成分 152− 162− 172 − 182 − 25413 −ホ゜リオール 2 部 114.99 119.85 113.99 112.55 114.70 HCFC-141b 25.24 26.31 25.02 24.71 25.18 C-成分 触媒3 6.70 4.70 7.40 7.50 5.30 フォーム特性 反応性(秒) (クリーム/固化) 19/38 18/34 20/36 19/37 20/40 密度(1b/ft 3 ) 1.94 2.11 2.00 2.14 1.95 収縮% 6.92 3.49 12.73 10.46 19.90脚注: 1. 実施例2より 2. 実施例9より 3. Terate 2541 は、全部で236の当量、383のエステル当量、10% の遊離グリコール含量、および25℃において3333cpsの粘度を有する芳 香族ポリエステルポリオールを表す。 4. 実施例2より
【0077】実施例11 本実施例はPAと、(a)EGおよびDEGの混合物、
ならびに(b)DEGのみ、とを反応させることによる
芳香族ポリエステルポリオールの製造を説明する。ポリ
オールNo.19および20に対する、EG:DEG:
PAならびにDEG:PAの開始時の当量比をそれぞ
れ、下記の表XIに示す。ポリオールを最初の装填の際
添加されるグリコールとともに実施例1および3と同様
にそれぞれ製造した。最終的な遊離グリコールレベルを
DEGにより8重量%に調節した。
【0078】
【表7】
【0079】実施例12 本実施例は遊離グリコール8重量%を含み、PAと、
(a)EG:DEG混合物、ならびに(b)DEGの
み、とからなる芳香族ポリエステルポリオールからのポ
リイソシアヌレートフォーム(トリマー12%)の合成
を説明する。フォームTおよびUを、以下の表XIIに
列挙する成分およびその量から製造する。フォームの製
造および収縮の測定は実施例2に記載されたように行
い、表に示す特性として与える。結果はポリオールの製
造におけるEGによるDEGの33mol%の置き換え
は得られたフォームの防縮性を改良するがその防火性の
低下を導くことを明らかにする。
【0080】 表XII ポリイソシアヌレートフォームの合成および特性 成分 フォーム T U A−成分 モンジュール(Mondur) MR-2001) 179.1 175.9 HCFC-141b 15.5 21.8 シリコン系界面活性剤 2.2 2.2 B−成分 ポリオール2)部分 19−120.9 20−124.1 HCFC-141b 26.5 27.2 C−成分 触媒3) フォームの特性 反応性(秒)(クリーム/固化) 19/47 17/40 密度 lb/ft3 1.98 1.95 収縮% 1.48 4.87 ホットプレート試験 (4″×4″×1″のフォーム試料) 重量損失% 49.94 26.0 体積損失% 80.00 32.8脚注: 1 実施例2より 2 実施例11より 3 実施例2より
【0081】実施例13 本実施例はPAおよびDEGを反応させることによる高
い当量の芳香族ポリエステルポリオールの大規模製造を
説明する。ポリオールNo.21は実施例3の手法を拡
大することによるパイロット反応器で製造された。DE
G:PAの開始および最終時の当量比はそれぞれ2.0
0および1.40である。220℃での酸価≦5に達す
るまでの反応時間は7と3/4時間である。ポリオール
No.21の特性を比較の芳香族ポリエステルポリオー
ルの特性と比べて表XIIIに列挙する。
【0082】 表XIII ポリエステルポリオールの特性 ポリオール テレート 2541 ステパンポール PS-2352 No.21 (Terete) (Stepanpol) 当量 242 236 235 エステル当量 638 383 398 遊離グリコール% 14.85 10 10.65 粘度(cps,25 ℃) 19,550 3,333 2,600 酸価 0.51 0.6 0.81
【0083】実施例14 本実施例は本発明の高い当量の芳香族ポリエステルポリ
オールおよび比較のポリオールからのポリイソシアネー
トフォーム(トリマー12%)の合成を説明する。以下
に示す表XIVのフォームV−Xは表中に列挙された成
分およびその量から製造された。フォームの製造および
収縮の測定は、圧縮強さおよびk−ファクターデータ
が、発泡させた生成物が自由に上昇できるボックス中で
製造されたフォームの上で測定されることを除いて、実
施例2に記載される方法で行われ、表に報告された特性
を有するフォームを得る。データは比較のフォームと比
べて、本発明のフォームの防縮性、強さおよび老化断熱
性値(aged insulation value)についての改良を示す。
【0084】 表XIV ポリシアヌレートフォームの合成および特性 フォーム 成分 V W X A 成分 モンジュール (Mondur) 184.24 185.68 185.7 MR-2001) HCFC-141b 19.59 16.91 22.9 シリコン系界面活性剤 2.20 2.20 2.2B−成分 ポリオールNo.212) 115.76 テレート(Terate) 25412) 114.32 ステパンポール(Stepanpol) 114.3 PS-23522) HCFC-141b 25.41 25.09 25.1C−成分 触媒3) 5.60 5.00 6.6フォームの特性 反応性(秒)(クリーム/固化)19/34 21/41 20/37 密度 lb/ft3 1.84 1.83 1.74 収縮% 5.35 19.90 15.48 独立気泡% 89.85 89.31 89.93 脆砕性% 20.08 18.99 10.88 圧縮強さpsi 39.3 25.3 23.9 k−ファクター 初期 0.131 0.131 0.126 10日 0.144 0.153 0.142 20日 0.146 0.160 0.148 30日 0.148 0.166 0.149 71日 0.155 0.176 111日 0.170 脚注: 1 実施例2より 2 実施例13より 3 実施例2より
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従ってポリイソシアヌレートフォーム
材料を製造するの適する装置の側面を模式的に示す図
面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケネス ジー.トロウト アメリカ合衆国 フロリダ 33634 タン パ ドレイスラー ストリート 4511

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソシアネートと、触媒存在下での
    イソシアネート反応性成分と、水素含有発泡剤または水
    素含有発泡剤の混合物と、少なくとも1種の発泡助剤と
    の反応生成物からなり、前記イソシアネート反応性成分
    は(a)約350より大きい当量を有するヒドロキシ基
    を末端基とするポリエステルまたは(b)該ヒドロキシ
    基を末端基とするポリエステルと少なくとも1種のその
    他のイソシアネート反応性化合物の混合物を含有し、そ
    してヒドロキシ基を末端基とするポリエステルの当量お
    よびフォーム中のその量はフォームの低温収縮を、同じ
    密度を有しそしてヒドロキシ基を末端基とするポリエス
    テルの当量および/またはその量が低い以外は同じフォ
    ーム形成性混合物から製造された相当するフォームの低
    温収縮に比べ、より低下させるのに十分に高い、独立気
    泡硬質ポリイソシアヌレートフォーム。
  2. 【請求項2】 水素含有発泡剤が1,1−ジクロロ−1
    −フルオロエタン、モノクロロジフルオロメタン、1−
    クロロ−1,1−ジフルオロエタン、1,1−ジフルオ
    ロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、
    1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、1,
    1,1,4,4−ペンタフルオロブタン、ジフルオロメ
    チル−1,1,1−トリフルオロエチルエーテル、1,
    1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン、1,1,
    1,2,3−ペンタフルオロプロパン、1,1,1,
    3,3−ペンタフルオロプロパン、n−ペンタン、イソ
    ペンタン、シクロペンタンおよびそれらの混合物からな
    る群から選択される請求項1記載のフォーム。
  3. 【請求項3】 ヒドロキシ基を末端基とするポリエステ
    ルがポリカルボン酸成分と次式: HO−R−OH 〔式中、Rは以下の群: (a)炭素原子数2ないし6のアルキレン基、および
    (b)次式: −(R1 O)m −R1 − (式中、R1 は炭素原子数2ないし6のアルキレン基を
    表し、そしてmは1ないし4の整数を表す)で表される
    基、および(c)それらの混合物、から選択される2価
    の基を表す〕で表される脂肪族ジオールとの反応生成物
    である請求項1記載のフォーム。
  4. 【請求項4】 ヒドロキシ基を末端基とするポリエステ
    ルが芳香族化合物である請求項3記載のフォーム。
  5. 【請求項5】 ポリカルボン酸成分が(a)ジメチルテ
    レフタレートの製造の際のエステル含有副生成物、
    (b)スクラップポリアルキレンテレフタレート、
    (c)無水フタル酸、(d)フタル酸または無水フタル
    酸の製造の際の残渣、(e)テレフタル酸、(f)テレ
    フタル酸の製造の際の残渣、(g)イソフタル酸、
    (h)トリメリット酸無水物および(i)それらの組合
    せからなる群から選択される請求項4記載のフォーム。
  6. 【請求項6】 粘度低下剤、難燃剤、分散剤、可塑剤、
    離型剤、酸化防止剤、混和剤、充填剤および顔料からな
    る群から選択される少なくとも1種の添加剤を包含する
    請求項1記載のフォーム。
  7. 【請求項7】 ヒドロキシ基を末端基とするポリエステ
    ルが少なくとも約400の当量を有する請求項1記載の
    フォーム。
  8. 【請求項8】 イソシアネート反応性成分が(a)ヒド
    ロキシ基を末端基とする芳香族ポリエステルまたは
    (b)該ヒドロキシ基を末端基とする芳香族ポリエステ
    ルと少なくとも1種のグリコールとの混合物を含有し、
    混合物(b)におけるグリコールの含量は約30重量%
    以下である請求項7記載のフォーム。
  9. 【請求項9】 ヒドロキシ基を末端基とする芳香族ポリ
    エステルがポリカルボン酸成分と次式: HO−R−OH 〔式中、Rは以下の群: (a)炭素原子数2ないし6のアルキレン基、および
    (b)次式: −(R1 O)m −R1 − (式中、R1 は炭素原子数2ないし6のアルキレン基を
    表し、そしてmは1ないし4の整数を表す)で表される
    基、および(c)それらの混合物、から選択される2価
    の基を表す〕で表される脂肪族ジオールとの反応生成物
    である請求項8記載のフォーム。
  10. 【請求項10】 ポリカルボン酸成分が(a)ジメチル
    テレフタレートの製造の際のエステル含有副生成物、
    (b)スクラップポリアルキレンテレフタレート、
    (c)無水フタル酸、(d)フタル酸または無水フタル
    酸の製造の際の残渣、(e)テレフタル酸、(f)テレ
    フタル酸の製造の際の残渣、(g)イソフタル酸、
    (h)トリメリット酸無水物および(i)それらの組合
    せからなる群から選択される請求項9記載のフォーム。
  11. 【請求項11】 ポリカルボン酸成分が(a)ジメチル
    テレフタレートの製造の際のエステル含有副生成物、
    (b)スクラップポリアルキレンテレフタレート、
    (c)無水フタル酸、(d)テレフタル酸、(e)テレ
    フタル酸の製造の際の残渣および(f)それらの組合せ
    からなる群から選択される請求項9記載のフォーム。
  12. 【請求項12】 イソシアネート反応性成分が少なくと
    も約450の当量を有するヒドロキシ基を末端基とする
    芳香族ポリエステルと少なくとも1種のグリコールとの
    混合物を含有し、該混合物におけるグリコールの含量は
    約20重量%以下である請求項9記載のフォーム。
  13. 【請求項13】 ポリイソシアネートがポリメチレンポ
    リフェニルイソシアネートからなり、そして水素含有発
    泡剤が1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン、モノク
    ロロジフルオロメタン、1−クロロ−1,1−ジフルオ
    ロエタン、1,1−ジフルオロエタン、1,1,1,2
    −テトラフルオロエタン、1,1,1,4,4,4−ヘ
    キサフルオロブタン、1,1,1,4,4−ペンタフル
    オロブタン、ジフルオロメチル−1,1,1−トリフル
    オロエチルエーテル、1,1,2,2,3−ペンタフル
    オロプロパン、1,1,1,2,3−ペンタフルオロプ
    ロパン、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパ
    ン、n−ペンタン、イソペンタン、シクロペンタンおよ
    びそれらの混合物からなる群から選択される請求項12
    記載のフォーム。
  14. 【請求項14】 ヒドロキシ基を末端基とする芳香族ポ
    リエステルの製造に使用されるポリカルボン酸成分が無
    水フタル酸、フタル酸、テレフタル酸、テレフタル酸の
    製造の際の残渣およびそれらの混合物からなる群から選
    択される請求項13記載のフォーム。
  15. 【請求項15】 ヒドロキシ基を末端基とする芳香族ポ
    リエステルの製造に使用される脂肪族ジオールがジエチ
    レングリコール34ないし100モル%とエチレングリ
    コール0ないし66モル%を含有する混合物からなる請
    求項14記載のフォーム。
  16. 【請求項16】 ヒドロキシ基を末端基とする芳香族ポ
    リエステルが少なくとも約500の当量を有する請求項
    15記載のフォーム。
  17. 【請求項17】 請求項1記載のポリイソシアヌレート
    フォームに付着した少なくとも一方の表面シートからな
    る積層体。
  18. 【請求項18】 ポリイソシアネートと、触媒存在下で
    のイソシアネート反応性成分と、水素含有発泡剤または
    水素含有発泡剤の混合物と、少なくとも1種の発泡助剤
    との反応生成物からなる独立気泡硬質ポリウレタンフォ
    ームであって、前記イソシアネート反応性成分は約35
    0より大きい当量を有するヒドロキシ基を末端基とする
    ポリエステルと少なくとも1種のその他のイソシアネー
    ト反応性化合物との混合物からなり、そしてヒドロキシ
    基を末端基とするポリエステルの当量およびフォーム中
    のその量はフォームの低温収縮を、同じ密度を有しそし
    てヒドロキシ基を末端基とするポリエステルの当量およ
    び/またはその量が低い以外は同じフォーム形成性混合
    物から製造された相当するフォームの低温収縮に比べ、
    より低下させるのに十分に高い、独立気泡硬質ポリウレ
    タンフォーム。
  19. 【請求項19】 請求項18記載のポリウレタンフォー
    ムに付着した少なくとも一方の表面シートからなる積層
    体。
  20. 【請求項20】 独立気泡硬質ポリマーフォームの製造
    における有機ポリイソシアネートとのフォーム形成反応
    において使用するのに適しており、そしてポリカルボン
    酸成分と次式: HO−R−OH 〔式中、Rは以下の群: (a)炭素原子数2ないし6のアルキレン基、および
    (b)次式: −(R1 O)m −R1 − (式中、R1 は炭素原子数2ないし6のアルキレン基を
    表し、そしてmは1ないし4の整数を表す)で表される
    基、および(c)それらの混合物、から選択される2価
    の基を表す〕で表される脂肪族ジオールとの反応生成物
    からなり、約350より大きい当量を有する、ヒドロキ
    シ基を末端基とするポリエステル。
  21. 【請求項21】 少なくとも約400の当量を有する請
    求項20記載のヒドロキシ基を末端基とするポリエステ
    ル。
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