JPH1077378A - ドリップ防止剤および難燃性樹脂組成物 - Google Patents
ドリップ防止剤および難燃性樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH1077378A JPH1077378A JP8232364A JP23236496A JPH1077378A JP H1077378 A JPH1077378 A JP H1077378A JP 8232364 A JP8232364 A JP 8232364A JP 23236496 A JP23236496 A JP 23236496A JP H1077378 A JPH1077378 A JP H1077378A
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- resin
- flame
- thermoplastic resin
- ptfe
- drip
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂との混練押出し作業性に優れたドリップ
防止剤を提供する。 【解決手段】 懸濁重合でえられるポリテトラフルオロ
エチレン粒子であって、平均粒径が1〜1000μm、
見掛け密度が0.20〜1.00g/cm3、かつ標準
比重が2.13〜2.23である粒子からなる、易燃性
熱可塑性樹脂にドリップ防止性を付与するためのドリッ
プ防止剤。
防止剤を提供する。 【解決手段】 懸濁重合でえられるポリテトラフルオロ
エチレン粒子であって、平均粒径が1〜1000μm、
見掛け密度が0.20〜1.00g/cm3、かつ標準
比重が2.13〜2.23である粒子からなる、易燃性
熱可塑性樹脂にドリップ防止性を付与するためのドリッ
プ防止剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、易燃性熱可塑性樹
脂に燃焼したときのドリップ防止性を付与するためのド
リップ防止剤ならびに該樹脂、該ドリップ防止剤および
難燃剤とからなる作業性および難燃性のよい難燃性樹脂
組成物に関する。なお、本発明のドリップ防止剤および
難燃性樹脂組成物は、家電、OA機器分野の成形品に好
適に用いられる。
脂に燃焼したときのドリップ防止性を付与するためのド
リップ防止剤ならびに該樹脂、該ドリップ防止剤および
難燃剤とからなる作業性および難燃性のよい難燃性樹脂
組成物に関する。なお、本発明のドリップ防止剤および
難燃性樹脂組成物は、家電、OA機器分野の成形品に好
適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭、オフィス、工場などで使用
されている熱可塑性樹脂成形品、たとえば電気器具、O
A機器では、熱可塑性樹脂の多くが易燃性であるため、
通常、その成形用原料に難燃剤を添加し、樹脂成形品の
難燃性を向上させる工夫が求められている。
されている熱可塑性樹脂成形品、たとえば電気器具、O
A機器では、熱可塑性樹脂の多くが易燃性であるため、
通常、その成形用原料に難燃剤を添加し、樹脂成形品の
難燃性を向上させる工夫が求められている。
【0003】しかし、多くの難燃剤は、燃焼しにくくす
る効果をもたらすが、いったん燃焼しはじめると熱可塑
性樹脂が液状になって、燃えながらドリップ(滴り)し
て延焼するのを防ぐ効果は乏しい。
る効果をもたらすが、いったん燃焼しはじめると熱可塑
性樹脂が液状になって、燃えながらドリップ(滴り)し
て延焼するのを防ぐ効果は乏しい。
【0004】これに対し、たとえば、Underwriters′ L
aboratories (以下、ULと略す)94の規格では、燃
焼試験(Fire Test )の等級として、抗ドリップ性を条
件とする難燃度が高いクラス(V−1、V−0)が設け
られている。また、ドリップも防止してさらに安全性を
高めるためにポリテトラフルオロエチレン(PTFE)
の粉末や水性分散体を易燃性熱可塑性樹脂に難燃剤とと
もに溶融混合することが行なわれている。
aboratories (以下、ULと略す)94の規格では、燃
焼試験(Fire Test )の等級として、抗ドリップ性を条
件とする難燃度が高いクラス(V−1、V−0)が設け
られている。また、ドリップも防止してさらに安全性を
高めるためにポリテトラフルオロエチレン(PTFE)
の粉末や水性分散体を易燃性熱可塑性樹脂に難燃剤とと
もに溶融混合することが行なわれている。
【0005】たとえば特開昭50−44241号公報で
は易燃性熱可塑性樹脂と難燃剤、不燃性繊維とともにP
TFEを0.1〜5%(重量%、以下同様)添加した組
成物が、特公昭59−36657号公報ではポリフェニ
レンエーテルやスチレン系樹脂に難燃剤とPTFEを添
加した組成物が、特公昭60−38418号公報では芳
香族ポリカーボネートに有機アルカリ金属塩および/ま
たは有機アルカリ土類金属塩の難燃剤0.01〜10%
とASTM D−1457タイプ3のPTFE0.01
〜2.0%を添加した組成物が、特公昭62−5862
9号公報ではアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体(ABS)に難燃剤とPTFEを添加した組成
物が開示されている。また、芳香族ポリカーボネートと
スチレン系樹脂とのポリマーアロイに関して、特公平1
−60181号公報では、有機臭素化合物とアンチモン
またはビスマス化合物などの難燃剤とPTFEを添加し
た組成物が、特開昭61−55145号、特開昭61−
261352号、特開昭63−278961号、特開平
2−32154号各公報などでは、リン化合物とともに
PTFEを添加した組成物が、特開昭61−12775
9号公報では、有機または無機酸のアルカリ金属塩とと
もにPTFEを添加した組成物が開示されている。ポリ
アミドに関しても、たとえば特開平5−186686号
公報では、リン酸エステルなどの難燃剤とともにPTF
Eを添加した組成物が開示されている。
は易燃性熱可塑性樹脂と難燃剤、不燃性繊維とともにP
TFEを0.1〜5%(重量%、以下同様)添加した組
成物が、特公昭59−36657号公報ではポリフェニ
レンエーテルやスチレン系樹脂に難燃剤とPTFEを添
加した組成物が、特公昭60−38418号公報では芳
香族ポリカーボネートに有機アルカリ金属塩および/ま
たは有機アルカリ土類金属塩の難燃剤0.01〜10%
とASTM D−1457タイプ3のPTFE0.01
〜2.0%を添加した組成物が、特公昭62−5862
9号公報ではアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体(ABS)に難燃剤とPTFEを添加した組成
物が開示されている。また、芳香族ポリカーボネートと
スチレン系樹脂とのポリマーアロイに関して、特公平1
−60181号公報では、有機臭素化合物とアンチモン
またはビスマス化合物などの難燃剤とPTFEを添加し
た組成物が、特開昭61−55145号、特開昭61−
261352号、特開昭63−278961号、特開平
2−32154号各公報などでは、リン化合物とともに
PTFEを添加した組成物が、特開昭61−12775
9号公報では、有機または無機酸のアルカリ金属塩とと
もにPTFEを添加した組成物が開示されている。ポリ
アミドに関しても、たとえば特開平5−186686号
公報では、リン酸エステルなどの難燃剤とともにPTF
Eを添加した組成物が開示されている。
【0006】ドリップ防止用のPTFEとしては、テト
ラフルオロエチレンを乳化重合してえられるラテックス
を凝析・乾燥した粉末(通常、PTFEファインパウダ
ーと呼ばれ、標準比重(SSG)が2.14〜2.23
の範囲にあり、ASTM D−1457タイプ3に分類
される)、あるいはそのラテックスに界面活性剤を加え
濃縮・安定化して製造される水性分散体(通常、PTF
Eディスパージョンと呼ばれる)が使用される(たとえ
ば特公平1−60181号、特開昭61−55145
号、特開昭61−261352号、特開昭63−278
961号、特開平2−32154号、特開昭61−12
7759号各公報では水性分散体が使用されている)。
前記ファインパウダーは通常、ペースト押し出し成形に
よってチューブ、パイプまたはテープ状に加工され、一
方、前記ディスパージョンは含浸、塗装によって各種物
品に加工され、どちらもPTFEの有する耐熱性、非粘
着性、摺動性、撥水撥油性、電気特性、耐蝕性、耐候性
などを生かした用途に供される。前記ファインパウダー
は、乳化重合でえられた平均粒径が0.05〜1.0μ
mのPTFE微粒子が凝集してできた粉末であり、前記
ディスパージョンはその微粒子が水中に分散した状態の
ものであり、どちらも基本的にPTFE微粒子の単位を
含むものである。
ラフルオロエチレンを乳化重合してえられるラテックス
を凝析・乾燥した粉末(通常、PTFEファインパウダ
ーと呼ばれ、標準比重(SSG)が2.14〜2.23
の範囲にあり、ASTM D−1457タイプ3に分類
される)、あるいはそのラテックスに界面活性剤を加え
濃縮・安定化して製造される水性分散体(通常、PTF
Eディスパージョンと呼ばれる)が使用される(たとえ
ば特公平1−60181号、特開昭61−55145
号、特開昭61−261352号、特開昭63−278
961号、特開平2−32154号、特開昭61−12
7759号各公報では水性分散体が使用されている)。
前記ファインパウダーは通常、ペースト押し出し成形に
よってチューブ、パイプまたはテープ状に加工され、一
方、前記ディスパージョンは含浸、塗装によって各種物
品に加工され、どちらもPTFEの有する耐熱性、非粘
着性、摺動性、撥水撥油性、電気特性、耐蝕性、耐候性
などを生かした用途に供される。前記ファインパウダー
は、乳化重合でえられた平均粒径が0.05〜1.0μ
mのPTFE微粒子が凝集してできた粉末であり、前記
ディスパージョンはその微粒子が水中に分散した状態の
ものであり、どちらも基本的にPTFE微粒子の単位を
含むものである。
【0007】ドリップ防止の機能は、PTFE粒子が容
易にフィブリル化する性質を有していることによる。す
なわち、熱可塑性樹脂を溶融状態で前記ファインパウダ
ーや前記ディスパージョンと混合すると、混合の剪断力
でPTFE微粒子がフィブリル化し、熱可塑性樹脂中に
そのフィブリルが分散する。熱可塑性樹脂の最終的な成
形品にもフィブリルが分散したまま残ることによって燃
焼時のドリップが防止される。
易にフィブリル化する性質を有していることによる。す
なわち、熱可塑性樹脂を溶融状態で前記ファインパウダ
ーや前記ディスパージョンと混合すると、混合の剪断力
でPTFE微粒子がフィブリル化し、熱可塑性樹脂中に
そのフィブリルが分散する。熱可塑性樹脂の最終的な成
形品にもフィブリルが分散したまま残ることによって燃
焼時のドリップが防止される。
【0008】しかし、易燃性熱可塑性樹脂とPTFEを
混合するには、溶融混合に先だって、易燃性熱可塑性樹
脂の粉末、ペレットまたは液状のものと、前記ファイン
パウダーや前記ディスパージョンとを混ぜ合わせる必要
がある。しかし、前記ファインパウダーは常温でもフィ
ブリル化しやすい性質のため粉末の流動性が劣り、混合
するときの作業性に問題がある。前記ディスパージョン
は易燃性熱可塑性樹脂が水性分散体のばあいは互いの混
合が容易であるが、該樹脂が粉末またはペレットであれ
ば、混合したあとで前記ディスパージョン中の不必要な
水分や界面活性剤を取り除く工程が必要となる。
混合するには、溶融混合に先だって、易燃性熱可塑性樹
脂の粉末、ペレットまたは液状のものと、前記ファイン
パウダーや前記ディスパージョンとを混ぜ合わせる必要
がある。しかし、前記ファインパウダーは常温でもフィ
ブリル化しやすい性質のため粉末の流動性が劣り、混合
するときの作業性に問題がある。前記ディスパージョン
は易燃性熱可塑性樹脂が水性分散体のばあいは互いの混
合が容易であるが、該樹脂が粉末またはペレットであれ
ば、混合したあとで前記ディスパージョン中の不必要な
水分や界面活性剤を取り除く工程が必要となる。
【0009】また、混練り機中で易燃性熱可塑性樹脂が
溶融状態でPTFEと練り合わされるとき、過剰なフィ
ブリル化のためにしばしば溶融粘度が上昇し、混練り機
への負荷が大きくなりすぎるばあいがある。過剰なフィ
ブリル化によって、PTFE同士が互いにからまって均
一に熱可塑性樹脂中に分散しないばあいもある。このよ
うなばあい、混練り機から押し出されたストランドが途
中で切断され、混練り作業性が著しく低下する。
溶融状態でPTFEと練り合わされるとき、過剰なフィ
ブリル化のためにしばしば溶融粘度が上昇し、混練り機
への負荷が大きくなりすぎるばあいがある。過剰なフィ
ブリル化によって、PTFE同士が互いにからまって均
一に熱可塑性樹脂中に分散しないばあいもある。このよ
うなばあい、混練り機から押し出されたストランドが途
中で切断され、混練り作業性が著しく低下する。
【0010】易燃性熱可塑性樹脂中でのフィブリルの凝
集による分散性不良は成形品にしたときの外観不良の原
因にもなり、とくに薄肉に成形した物品では顕著に現わ
れる。
集による分散性不良は成形品にしたときの外観不良の原
因にもなり、とくに薄肉に成形した物品では顕著に現わ
れる。
【0011】易燃性熱可塑性樹脂を難燃化するばあい難
燃剤は必須のものであるが、一般的に難燃剤を使用する
と樹脂の物性が低下する傾向があり、経済的にもコスト
高になる。前記PTFE微粒子は比較的高価であるが添
加量が少量であるため、前記樹脂中での該微粒子の分散
性が改善されれば、ある程度難燃剤の使用量を減らして
も総合的な難燃性を低下させずにコストの低減が達成で
きるものと考えられる。
燃剤は必須のものであるが、一般的に難燃剤を使用する
と樹脂の物性が低下する傾向があり、経済的にもコスト
高になる。前記PTFE微粒子は比較的高価であるが添
加量が少量であるため、前記樹脂中での該微粒子の分散
性が改善されれば、ある程度難燃剤の使用量を減らして
も総合的な難燃性を低下させずにコストの低減が達成で
きるものと考えられる。
【0012】これに対し、ASTM D−1457タイ
プ3の粉末を構成するPTFE微粒子とは異なり、特定
の構造を有するPTFE系微粒子を添加剤として利用す
ることで上記課題を解決する提案が行なわれている。
プ3の粉末を構成するPTFE微粒子とは異なり、特定
の構造を有するPTFE系微粒子を添加剤として利用す
ることで上記課題を解決する提案が行なわれている。
【0013】たとえばWO94/1475号公報では、
芯−殻構造を有するが、微粒子の芯部がフィブリル形成
性のPTFEであるのに対し、殻部が非フィブリル形成
性のビニリデンフルオライド系樹脂(PVDF)である
芯−殻構造微粒子がドリップ防止に有効であるとの記載
がある。また、特開平1−247408号公報、特開平
5−279579号公報では芯部がPTFE、殻部がヘ
キサフルオロプロピレン、パーフルオロブチルエチレ
ン、パーフルオロメチルビニルエーテルまたはパーフル
オロプロピルビニルエーテルを共重合して変性したPT
FEの芯−殻構造微粒子が開示されている。
芯−殻構造を有するが、微粒子の芯部がフィブリル形成
性のPTFEであるのに対し、殻部が非フィブリル形成
性のビニリデンフルオライド系樹脂(PVDF)である
芯−殻構造微粒子がドリップ防止に有効であるとの記載
がある。また、特開平1−247408号公報、特開平
5−279579号公報では芯部がPTFE、殻部がヘ
キサフルオロプロピレン、パーフルオロブチルエチレ
ン、パーフルオロメチルビニルエーテルまたはパーフル
オロプロピルビニルエーテルを共重合して変性したPT
FEの芯−殻構造微粒子が開示されている。
【0014】しかし、前記WO94/1475号公報お
よび特開平1−247408号公報に記載されている微
粒子は、従来のPTFEに比べ、易燃性熱可塑性樹脂へ
の添加における作業性や分散性が大幅に改善されている
が、なお不充分な点を残している。WO94/1475
号公報に記載されている微粒子を易燃性熱可塑性樹脂に
添加して難燃性組成物としたとき、殻部として導入され
たPVDFによる弊害がもたらされることがある。従来
のPTFEを添加した難燃性組成物では、分散したPT
FEがドリップ防止性以外の効果、たとえば成形したと
きの金型からの離型性や、成形品の摩擦特性などを改良
する効果をもたらす。しかし、PVDFはこのような効
果を失わせる。さらに、難燃剤によってはPVDFが化
学的に変化を起こして不要な着色の原因となる。
よび特開平1−247408号公報に記載されている微
粒子は、従来のPTFEに比べ、易燃性熱可塑性樹脂へ
の添加における作業性や分散性が大幅に改善されている
が、なお不充分な点を残している。WO94/1475
号公報に記載されている微粒子を易燃性熱可塑性樹脂に
添加して難燃性組成物としたとき、殻部として導入され
たPVDFによる弊害がもたらされることがある。従来
のPTFEを添加した難燃性組成物では、分散したPT
FEがドリップ防止性以外の効果、たとえば成形したと
きの金型からの離型性や、成形品の摩擦特性などを改良
する効果をもたらす。しかし、PVDFはこのような効
果を失わせる。さらに、難燃剤によってはPVDFが化
学的に変化を起こして不要な着色の原因となる。
【0015】また、特開平1−247408号公報に記
載されている微粒子は、作業性や分散性の大幅な改善は
あっても、肝心のドリップ防止性に関しては不充分であ
る。すなわち、明細書中で、前記微粒子は樹脂やエラス
トマーとのブレンドに好適であることが述べられている
が、主たる効果は微粒子が樹脂やエラストマーと混練さ
れるときに変形してできた長方形の小板状粒子によって
樹脂やエラストマーの力学的性質を改善することにあ
り、ドリップ防止性についてはエチレン−テトラフルオ
ロエチレン共重合体(ETFE)の例についてのみ具体
例があげられているにすぎず、この微粒子は小板状粒子
であるため、充分なドリップ防止性をうるためには通常
よりも添加量を多くしなければならない。
載されている微粒子は、作業性や分散性の大幅な改善は
あっても、肝心のドリップ防止性に関しては不充分であ
る。すなわち、明細書中で、前記微粒子は樹脂やエラス
トマーとのブレンドに好適であることが述べられている
が、主たる効果は微粒子が樹脂やエラストマーと混練さ
れるときに変形してできた長方形の小板状粒子によって
樹脂やエラストマーの力学的性質を改善することにあ
り、ドリップ防止性についてはエチレン−テトラフルオ
ロエチレン共重合体(ETFE)の例についてのみ具体
例があげられているにすぎず、この微粒子は小板状粒子
であるため、充分なドリップ防止性をうるためには通常
よりも添加量を多くしなければならない。
【0016】このように、ドリップ防止剤としては乳化
重合によりえられるPTFEファインパウダーを改良す
る方向で開発が進められている。
重合によりえられるPTFEファインパウダーを改良す
る方向で開発が進められている。
【0017】一方、PTFEの粉末には、懸濁重合によ
りえられるPTFEモールディングパウダー(標準比重
が2.13〜2.23の範囲にあり、ASTM D−1
457タイプ4、6、7に分類される)がある。このモ
ールディングパウダーは一般にフィブリル化し難いた
め、混合時の作用性は良好であるが混合成形時にフィブ
リル化することが要件となるドリップ防止剤としては不
適当とされ、開発の対象からはずされていた。
りえられるPTFEモールディングパウダー(標準比重
が2.13〜2.23の範囲にあり、ASTM D−1
457タイプ4、6、7に分類される)がある。このモ
ールディングパウダーは一般にフィブリル化し難いた
め、混合時の作用性は良好であるが混合成形時にフィブ
リル化することが要件となるドリップ防止剤としては不
適当とされ、開発の対象からはずされていた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、常温で
フィブリル化し難いPTFEモールディングパウダーを
ドリップ防止剤として利用するべく鋭意検討を重ねた結
果、PTFEモールディングパウダーでも易燃性熱可塑
性樹脂と該樹脂の溶融状態で混練して剪断力を加えると
フィブリル化を生じドリップ防止能が発現することを見
出し、本発明を完成するに至った。
フィブリル化し難いPTFEモールディングパウダーを
ドリップ防止剤として利用するべく鋭意検討を重ねた結
果、PTFEモールディングパウダーでも易燃性熱可塑
性樹脂と該樹脂の溶融状態で混練して剪断力を加えると
フィブリル化を生じドリップ防止能が発現することを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0019】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、懸濁
重合によりえられるPTFE粒子であって平均粒径が1
〜1000μm、見掛け密度が0.20〜1.00g/
cm3、標準比重(SSG)が2.13〜2.23であ
る粒子からなる、易燃性熱可塑性樹脂にドリップ防止性
を付与するためのドリップ防止剤に関する。
重合によりえられるPTFE粒子であって平均粒径が1
〜1000μm、見掛け密度が0.20〜1.00g/
cm3、標準比重(SSG)が2.13〜2.23であ
る粒子からなる、易燃性熱可塑性樹脂にドリップ防止性
を付与するためのドリップ防止剤に関する。
【0020】また本発明は、易燃性熱可塑性樹脂100
部(重量部。以下同様)と、前記ドリップ防止剤0.0
1〜5部と難燃剤0.001〜40部からなる難燃性樹
脂組成物に関する。
部(重量部。以下同様)と、前記ドリップ防止剤0.0
1〜5部と難燃剤0.001〜40部からなる難燃性樹
脂組成物に関する。
【0021】易燃性熱可塑性樹脂としては、ポリカーボ
ネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹
脂および変性ポリフェニレンエーテルよりなる群から選
ばれた少なくとも1種であるのが好ましい。
ネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹
脂および変性ポリフェニレンエーテルよりなる群から選
ばれた少なくとも1種であるのが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に用いるPTFEモールデ
ィングパウダーは公知のモールディングパウダーのう
ち、平均粒径が1〜1000μm、好ましくは10〜8
00μm、見掛け密度が0.20〜1.00g/c
m3、好ましくは0.25〜0.95g/cm3、標準比
重(SSG)が2.13〜2.23、好ましくは2.1
4〜2.20のものである。
ィングパウダーは公知のモールディングパウダーのう
ち、平均粒径が1〜1000μm、好ましくは10〜8
00μm、見掛け密度が0.20〜1.00g/c
m3、好ましくは0.25〜0.95g/cm3、標準比
重(SSG)が2.13〜2.23、好ましくは2.1
4〜2.20のものである。
【0023】かかるPTFEモールディングパウダーに
は、テトラフルオロエチレンの単独懸濁重合体粉末だけ
でなく、各種の変性PTFEモールディングパウダーも
含まれる。そうした変性PTFEモールディングパウダ
ーとしては、たとえば特公昭40−10428号、特公
昭50−31524号、特公昭54−46794号また
はWO95/16126号各公報に記載されているよう
な、変性モノマーを0.001〜1.0重量%含むもの
があげられる。変性モノマーとしては、たとえばクロロ
トリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、フ
ルオロアルキルエチレン、パーフルオロ(アルキルビニ
ルエーテル)などのフルオロオレフィンが好ましい。そ
のほか、少量の分散剤を添加した懸濁重合系でえられる
PTFEモールディングパウダー(特公平5−8049
0号公報参照)も含まれる。さらに、これらの懸濁重合
でえられた粒子を粉砕して造粒した造粒PTFEモール
ディングパウダー(特公昭44−22619号、特公昭
58−14291号、特公平3−69927号、特公平
3−39105号各公報参照)も使用できる。
は、テトラフルオロエチレンの単独懸濁重合体粉末だけ
でなく、各種の変性PTFEモールディングパウダーも
含まれる。そうした変性PTFEモールディングパウダ
ーとしては、たとえば特公昭40−10428号、特公
昭50−31524号、特公昭54−46794号また
はWO95/16126号各公報に記載されているよう
な、変性モノマーを0.001〜1.0重量%含むもの
があげられる。変性モノマーとしては、たとえばクロロ
トリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、フ
ルオロアルキルエチレン、パーフルオロ(アルキルビニ
ルエーテル)などのフルオロオレフィンが好ましい。そ
のほか、少量の分散剤を添加した懸濁重合系でえられる
PTFEモールディングパウダー(特公平5−8049
0号公報参照)も含まれる。さらに、これらの懸濁重合
でえられた粒子を粉砕して造粒した造粒PTFEモール
ディングパウダー(特公昭44−22619号、特公昭
58−14291号、特公平3−69927号、特公平
3−39105号各公報参照)も使用できる。
【0024】本発明で用いるPTFEは、標準比重(S
SG)(ASTM D−1457)が2.13〜2.2
3、好ましくは2.14〜2.20である。該標準比重
が小さいほど高分子量を意味し、2.23を超える(分
子量が小さくなる)とフィブリル化が不充分となる。標
準比重はいくら小さくても(分子量が大きくても)フィ
ブリル化の性質には関係しないので、標準比重の下限は
製造が容易であるかどうかによる。前記標準比重が2.
14〜2.20のPTFEの数平均分子量は、下記式に
より算出したばあい約15×105 〜9×106 であ
る。
SG)(ASTM D−1457)が2.13〜2.2
3、好ましくは2.14〜2.20である。該標準比重
が小さいほど高分子量を意味し、2.23を超える(分
子量が小さくなる)とフィブリル化が不充分となる。標
準比重はいくら小さくても(分子量が大きくても)フィ
ブリル化の性質には関係しないので、標準比重の下限は
製造が容易であるかどうかによる。前記標準比重が2.
14〜2.20のPTFEの数平均分子量は、下記式に
より算出したばあい約15×105 〜9×106 であ
る。
【0025】式:log10(数平均分子量)=31.8
3−11.58×(標準比重) 本発明の易燃性熱可塑性樹脂は、たとえばポリオレフィ
ン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチル
ペンテンなど)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン系樹脂
(ポリスチレン、AS、ABSなど)、ポリカーボネー
ト(PC)系樹脂(PC、PC/ABSなどのPC系ア
ロイ樹脂など)、ポリアミド系樹脂(ナイロン、全芳香
族ポリアミドなど)、ポリエステル系樹脂(ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、全芳
香族ポリエステルなど)、アクリル系樹脂(ポリメタク
リル酸メチル、ポリアクリロニトリルなど)、ポリアセ
タール、ポリエーテルエーテルケトン、変性ポリフェニ
レンエーテル、ポリアリーレンスルフィド樹脂、ポリス
ルホン樹脂、そのほか各種ポリマーアロイなどがあげら
れる。とくに、難燃要求レベルの高い用途、たとえば家
電・OA機器で、ハウジングや各種機構部品に使用され
る、たとえばPCやPC系アロイなどのポリカーボネー
ト系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリブチレンテレフタ
レートやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル系樹脂、変性ポリフェニレンエーテルなどの樹脂を対
象にするとき、優れたドリップ防止効果が奏される。
3−11.58×(標準比重) 本発明の易燃性熱可塑性樹脂は、たとえばポリオレフィ
ン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチル
ペンテンなど)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン系樹脂
(ポリスチレン、AS、ABSなど)、ポリカーボネー
ト(PC)系樹脂(PC、PC/ABSなどのPC系ア
ロイ樹脂など)、ポリアミド系樹脂(ナイロン、全芳香
族ポリアミドなど)、ポリエステル系樹脂(ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、全芳
香族ポリエステルなど)、アクリル系樹脂(ポリメタク
リル酸メチル、ポリアクリロニトリルなど)、ポリアセ
タール、ポリエーテルエーテルケトン、変性ポリフェニ
レンエーテル、ポリアリーレンスルフィド樹脂、ポリス
ルホン樹脂、そのほか各種ポリマーアロイなどがあげら
れる。とくに、難燃要求レベルの高い用途、たとえば家
電・OA機器で、ハウジングや各種機構部品に使用され
る、たとえばPCやPC系アロイなどのポリカーボネー
ト系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリブチレンテレフタ
レートやポリエチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル系樹脂、変性ポリフェニレンエーテルなどの樹脂を対
象にするとき、優れたドリップ防止効果が奏される。
【0026】本発明のドリップ防止剤の易燃性熱可塑性
樹脂への配合量は、該樹脂100部あたりドリップ防止
剤0.01〜5部、好ましくは0.03〜2部であり、
0.01部未満では所望のドリップ防止性がえられなく
なる傾向にある。5部を超えるとドリップ防止性、金型
からの離型性、成形品の摩擦特性は向上するものの、該
樹脂中での該防止剤の分散不良が生じる傾向にある。
樹脂への配合量は、該樹脂100部あたりドリップ防止
剤0.01〜5部、好ましくは0.03〜2部であり、
0.01部未満では所望のドリップ防止性がえられなく
なる傾向にある。5部を超えるとドリップ防止性、金型
からの離型性、成形品の摩擦特性は向上するものの、該
樹脂中での該防止剤の分散不良が生じる傾向にある。
【0027】本発明の難燃剤は、たとえば窒素、リン、
アンチモン、ビスマスなどの周期律表5B族を含む化合
物や、7B族のハロゲン化合物を含む化合物などが代表
的である。ハロゲン化合物としては脂肪族、脂環族、芳
香族有機ハロゲン化合物、たとえば臭素系のテトラブロ
モビスフェノールA(TBA)、デカブロモジフェニル
エーテル(DBDPE)、オクタブロモジフェニルエー
テル(OBDPE)、TBAエポキシ/フェノキシオリ
ゴマー、臭素化架橋ポリスチレン、塩素系の塩素化パラ
フィン、パークロロシクロペンタデカンなどがあげられ
る。リン化合物としてはたとえばリン酸エステル、ポリ
リン酸塩系などがあげられる。また、アンチモン化合物
はハロゲン化合物と組み合わせて使用することが好まし
く、たとえば三酸化アンチモン、五酸化アンチモンなど
があげられる。このほか、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム、三酸化モリブデンも使用できる。これら
の難燃剤は易燃性熱可塑性樹脂の種類に応じて、少なく
とも1種と配合量を任意に選ぶことができ、これらに限
定されるものではない。通常、前記難燃剤の配合量は前
記樹脂100部あたり0.001〜40部、好ましくは
0.01〜30部であり、該難燃剤が0.001部未満
では難燃効果が不足する傾向にあり、40部を超えると
経済的でないうえに、樹脂組成物の機械的性質(耐衝撃
性など)が低下する傾向にある。
アンチモン、ビスマスなどの周期律表5B族を含む化合
物や、7B族のハロゲン化合物を含む化合物などが代表
的である。ハロゲン化合物としては脂肪族、脂環族、芳
香族有機ハロゲン化合物、たとえば臭素系のテトラブロ
モビスフェノールA(TBA)、デカブロモジフェニル
エーテル(DBDPE)、オクタブロモジフェニルエー
テル(OBDPE)、TBAエポキシ/フェノキシオリ
ゴマー、臭素化架橋ポリスチレン、塩素系の塩素化パラ
フィン、パークロロシクロペンタデカンなどがあげられ
る。リン化合物としてはたとえばリン酸エステル、ポリ
リン酸塩系などがあげられる。また、アンチモン化合物
はハロゲン化合物と組み合わせて使用することが好まし
く、たとえば三酸化アンチモン、五酸化アンチモンなど
があげられる。このほか、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム、三酸化モリブデンも使用できる。これら
の難燃剤は易燃性熱可塑性樹脂の種類に応じて、少なく
とも1種と配合量を任意に選ぶことができ、これらに限
定されるものではない。通常、前記難燃剤の配合量は前
記樹脂100部あたり0.001〜40部、好ましくは
0.01〜30部であり、該難燃剤が0.001部未満
では難燃効果が不足する傾向にあり、40部を超えると
経済的でないうえに、樹脂組成物の機械的性質(耐衝撃
性など)が低下する傾向にある。
【0028】本発明の難燃性樹脂組成物は、易燃性熱可
塑性樹脂と本発明のドリップ防止剤と難燃剤からなる。
前記組成物は各成分を公知の方法によってブレンドして
製造できるが、ブレンドする順序、粉末状態でブレンド
するか分散体の状態でブレンドするか、あるいはブレン
ド機械の種類とその組合せなどは公知の製造方法によれ
ばよい。
塑性樹脂と本発明のドリップ防止剤と難燃剤からなる。
前記組成物は各成分を公知の方法によってブレンドして
製造できるが、ブレンドする順序、粉末状態でブレンド
するか分散体の状態でブレンドするか、あるいはブレン
ド機械の種類とその組合せなどは公知の製造方法によれ
ばよい。
【0029】本発明の難燃性樹脂組成物には難燃剤とド
リップ防止剤以外に、公知の添加剤、たとえば紫外線吸
収剤、酸化防止剤、顔料、成形助剤、炭酸カルシウム、
ガラス繊維などを必要に応じて添加することができる。
リップ防止剤以外に、公知の添加剤、たとえば紫外線吸
収剤、酸化防止剤、顔料、成形助剤、炭酸カルシウム、
ガラス繊維などを必要に応じて添加することができる。
【0030】つぎに、実施例および製造例に基づいて本
発明のドリップ防止剤および難燃性樹脂組成物を具体的
に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるもので
はない。
発明のドリップ防止剤および難燃性樹脂組成物を具体的
に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるもので
はない。
【0031】実施例1 易燃性熱可塑性樹脂としてABS樹脂(日本合成ゴム
(株)製、商品名ABS15)100部、PETEモー
ルディングパウダー(ダイキン工業(株)製、商品名ポ
リフロンTFE M−12。平均粒径25μm、見掛け
密度0.29g/cm3、標準比重2.155)0.2
6部ならびに難燃剤として臭素化エポキシ樹脂(東都化
成(株)製、商品名YDB−408)22.5部および
三酸化アンチモン(日本精鉱(株)製、商品名ATOX
−S)7.0部をタンブラー中において、室温で10分
間予備混合し、40φの二軸混練り押出し機のスクリュ
ーフィーダーに仕込んだ。混練り押出しの条件として、
押出温度210℃、スクリュー回転数130回転/分、
供給量8kg/時を採用して、ペレット状の本発明の難
燃性樹脂組成物をえた。このときの作業性を下記の点で
評価した。
(株)製、商品名ABS15)100部、PETEモー
ルディングパウダー(ダイキン工業(株)製、商品名ポ
リフロンTFE M−12。平均粒径25μm、見掛け
密度0.29g/cm3、標準比重2.155)0.2
6部ならびに難燃剤として臭素化エポキシ樹脂(東都化
成(株)製、商品名YDB−408)22.5部および
三酸化アンチモン(日本精鉱(株)製、商品名ATOX
−S)7.0部をタンブラー中において、室温で10分
間予備混合し、40φの二軸混練り押出し機のスクリュ
ーフィーダーに仕込んだ。混練り押出しの条件として、
押出温度210℃、スクリュー回転数130回転/分、
供給量8kg/時を採用して、ペレット状の本発明の難
燃性樹脂組成物をえた。このときの作業性を下記の点で
評価した。
【0032】この組成物から射出成形機(住友重機械
(株)製、商品名SG50)を用いて、短冊試験片(長
さ5インチ、幅1/2インチ、厚み1/8インチ)を作
製し、つぎのUL94燃焼試験を行ない難燃性を調べ
た。結果を表1に示す。
(株)製、商品名SG50)を用いて、短冊試験片(長
さ5インチ、幅1/2インチ、厚み1/8インチ)を作
製し、つぎのUL94燃焼試験を行ない難燃性を調べ
た。結果を表1に示す。
【0033】作業性:前記組成物を押出し機のスクリュ
ーフィーダーに仕込んだ予備混合原料の供給安定性およ
び押出し機からのストランドの吐出安定性によって総合
的に評価し、安定して作業できるときを良好(+)と
し、原料のブリッジによる供給が途絶えたり、ストラン
ドが切れるときを不良(−)とした。
ーフィーダーに仕込んだ予備混合原料の供給安定性およ
び押出し機からのストランドの吐出安定性によって総合
的に評価し、安定して作業できるときを良好(+)と
し、原料のブリッジによる供給が途絶えたり、ストラン
ドが切れるときを不良(−)とした。
【0034】難燃性:UL94(プラスチック燃焼性試
験法)に準じて行ない、5枚の試験片の成績に基づいて
材料をUL94V−0、UL94V−1、UL94V−
2の3段階で評価した。UL94Vクラスと判定基準は
以下のとおりである。
験法)に準じて行ない、5枚の試験片の成績に基づいて
材料をUL94V−0、UL94V−1、UL94V−
2の3段階で評価した。UL94Vクラスと判定基準は
以下のとおりである。
【0035】UL94V−0:下記(a)、(c)、
(e)、(f)および(h)のいずれも満足すること。 UL94V−1:下記(b)、(d)、(e)、(g)
および(h)のいずれも満足すること。 UL94V−2:下記(b)、(d)、(g)および
(h)のいずれも満足すること。
(e)、(f)および(h)のいずれも満足すること。 UL94V−1:下記(b)、(d)、(e)、(g)
および(h)のいずれも満足すること。 UL94V−2:下記(b)、(d)、(g)および
(h)のいずれも満足すること。
【0036】(a):1回の接炎後10秒以上燃えつづ
けない。 (b):1回の接炎後30秒以上燃えつづけない。 (c):5本各2回計10回の接炎後の合計燃焼時間が
50秒以内燃えつづけない。 (d):5本各2回計10回の接炎後の合計燃焼時間が
250秒以内燃えつづけない。 (e):火玉滴下で12インチ下の脱脂綿を燃やさな
い。 (f):2回目の接炎後のグローイング時間が30秒以
内。 (g):2回目の接炎後のグローイング時間が60秒以
内。 (h):クランプ部まで燃え上らないこと。
けない。 (b):1回の接炎後30秒以上燃えつづけない。 (c):5本各2回計10回の接炎後の合計燃焼時間が
50秒以内燃えつづけない。 (d):5本各2回計10回の接炎後の合計燃焼時間が
250秒以内燃えつづけない。 (e):火玉滴下で12インチ下の脱脂綿を燃やさな
い。 (f):2回目の接炎後のグローイング時間が30秒以
内。 (g):2回目の接炎後のグローイング時間が60秒以
内。 (h):クランプ部まで燃え上らないこと。
【0037】実施例2 実施例1において、PTFEモールディングパウダーと
してダイキン工業(株)製のポリフロンTFE M−3
3(平均粒径250μm、見掛け密度0.83g/cm
3、標準比重2.154)を用いた以外は同様にして本
発明の難燃性樹脂組成物をえ、これから短冊試験片を作
製し、実施例1と同様の試験を行なった。結果を表1に
示す。
してダイキン工業(株)製のポリフロンTFE M−3
3(平均粒径250μm、見掛け密度0.83g/cm
3、標準比重2.154)を用いた以外は同様にして本
発明の難燃性樹脂組成物をえ、これから短冊試験片を作
製し、実施例1と同様の試験を行なった。結果を表1に
示す。
【0038】実施例3 実施例1において、易燃性熱可塑性樹脂としてポリカー
ボネート樹脂(帝人化成(株)製、商品名パンライトL
−1225W)100部、実施例2で用いたPTFEモ
ールディングパウダー(TFE M−33)0.5部お
よび難燃剤としてテトラブロモビスフェノールA(帝人
化成(株)製、商品名ファイヤーガードFG−700
0)5.0部を用い、押出温度を290℃とした以外は
同様にして本発明の難燃性樹脂組成物をえた。また、こ
れから短冊試験片を作製し、実施例1と同様のUL94
燃焼試験を行なった。結果を表1に示す。
ボネート樹脂(帝人化成(株)製、商品名パンライトL
−1225W)100部、実施例2で用いたPTFEモ
ールディングパウダー(TFE M−33)0.5部お
よび難燃剤としてテトラブロモビスフェノールA(帝人
化成(株)製、商品名ファイヤーガードFG−700
0)5.0部を用い、押出温度を290℃とした以外は
同様にして本発明の難燃性樹脂組成物をえた。また、こ
れから短冊試験片を作製し、実施例1と同様のUL94
燃焼試験を行なった。結果を表1に示す。
【0039】比較例1 実施例1において、乳化重合によりえたPTFEファイ
ンパウダー(ダイキン工業(株)製、商品名ポリフロン
TFE F−104。平均粒径500μm、見掛け密度
0.45g/cm3、標準比重2.173)を用いた以
外は同様の配合と混練押出し条件でペレット状の難燃性
樹脂組成物をえた。これから短冊試験片を作製し、実施
例1と同様の試験を行なった。結果を表1に示す。
ンパウダー(ダイキン工業(株)製、商品名ポリフロン
TFE F−104。平均粒径500μm、見掛け密度
0.45g/cm3、標準比重2.173)を用いた以
外は同様の配合と混練押出し条件でペレット状の難燃性
樹脂組成物をえた。これから短冊試験片を作製し、実施
例1と同様の試験を行なった。結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1から明らかなように、本発明のドリッ
プ防止剤は充分なドリップ防止性をもった作業性に優れ
たものである。
プ防止剤は充分なドリップ防止性をもった作業性に優れ
たものである。
【0042】実験例1 この作業性をさらに詳しく調べるために、つぎの実験を
行なった。
行なった。
【0043】実施例3で使用したポリカーボネート樹脂
1.2kgに実施例1(ポリフロンTFE M−12)
もしくは実施例2〜3(ポリフロンTFE M−33)
で使用したPTFEモールディングパウダーまたは比較
例1で使用したPTFEファインパウダー(ポリフロン
TFE F−104)を60g混合し、ポリエチレン袋
中で充分振盪して混合したのち、図1に示す撹拌翼3
(長さ15cm×幅3cm×厚さ2mm。端面が45度
の角度にカットされている)を3段もつ撹拌装置2を備
えたステンレス鋼製の撹拌槽1に投入し、温度30℃、
撹拌速度60rpmで60分間撹拌して混合粉末に剪断
力を加えた。
1.2kgに実施例1(ポリフロンTFE M−12)
もしくは実施例2〜3(ポリフロンTFE M−33)
で使用したPTFEモールディングパウダーまたは比較
例1で使用したPTFEファインパウダー(ポリフロン
TFE F−104)を60g混合し、ポリエチレン袋
中で充分振盪して混合したのち、図1に示す撹拌翼3
(長さ15cm×幅3cm×厚さ2mm。端面が45度
の角度にカットされている)を3段もつ撹拌装置2を備
えたステンレス鋼製の撹拌槽1に投入し、温度30℃、
撹拌速度60rpmで60分間撹拌して混合粉末に剪断
力を加えた。
【0044】このときの撹拌トルクの経時変化を図2に
示す。また撹拌終了後の撹拌翼への粉末の付着状態、お
よびえられた粉末を10メッシュのフルイで篩分けし
た。該フルイ上に残った量を表2に示す。
示す。また撹拌終了後の撹拌翼への粉末の付着状態、お
よびえられた粉末を10メッシュのフルイで篩分けし
た。該フルイ上に残った量を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】表2から明らかなように、本発明に用いる
PTFEモールディングパウダーはPTFEファインパ
ウダーに比べて、常温において撹拌翼から受ける剪断力
ではフィブリル化しづらく、ファイブリル化による団塊
化が生じにくいことがわかる。この結果は、本発明のド
リップ防止剤では、難燃性樹脂を製造する際、予備混合
時の混合粉末の凝集やスプリングフィーダ内での凝集に
よる原料の供給の不安定さが解消されることを示してい
る。
PTFEモールディングパウダーはPTFEファインパ
ウダーに比べて、常温において撹拌翼から受ける剪断力
ではフィブリル化しづらく、ファイブリル化による団塊
化が生じにくいことがわかる。この結果は、本発明のド
リップ防止剤では、難燃性樹脂を製造する際、予備混合
時の混合粉末の凝集やスプリングフィーダ内での凝集に
よる原料の供給の不安定さが解消されることを示してい
る。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、易燃性熱可塑性樹脂と
の混練押出し作業性に優れるドリップ防止剤を提供する
ことができる。
の混練押出し作業性に優れるドリップ防止剤を提供する
ことができる。
【図1】実験例1で使用した撹拌槽の一部切欠概略斜視
図である。
図である。
【図2】実験例1で測定した撹拌トルクの経時変化を示
すグラフである。
すグラフである。
1 撹拌槽 2 撹拌装置 3 撹拌翼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08L 101/00 27:18)
Claims (3)
- 【請求項1】 懸濁重合でえられるポリテトラフルオロ
エチレン粒子であって、平均粒径が1〜1000μm、
見掛け密度が0.20〜1.00g/cm3、かつ標準
比重が2.13〜2.23である粒子からなる、易燃性
熱可塑性樹脂にドリップ防止性を付与するためのドリッ
プ防止剤。 - 【請求項2】 前記易燃性熱可塑性樹脂が、ポリカーボ
ネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹
脂および変性ポリフェニレンエーテルよりなる群から選
ばれた少なくとも1種である請求項1記載のドリップ防
止剤。 - 【請求項3】 易燃性熱可塑性樹脂100重量部と、請
求項1記載のドリップ防止剤0.01〜5重量部と難燃
剤0.001〜40重量部とからなる難燃性樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8232364A JPH1077378A (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | ドリップ防止剤および難燃性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8232364A JPH1077378A (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | ドリップ防止剤および難燃性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1077378A true JPH1077378A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=16938067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8232364A Pending JPH1077378A (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | ドリップ防止剤および難燃性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1077378A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2001342264A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-12-11 | Ge Plastics Japan Ltd | 難燃性樹脂成型品 |
JP2003087929A (ja) * | 2001-09-05 | 2003-03-20 | Ge Plastics Japan Ltd | 埋設電線用保護配管 |
JP2008163315A (ja) * | 2006-12-08 | 2008-07-17 | Teijin Chem Ltd | 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 |
JP2009522395A (ja) * | 2005-12-30 | 2009-06-11 | チェイル インダストリーズ インコーポレイテッド | 光反射性および難燃性に優れたポリカーボネート樹脂組成物 |
WO2012043754A1 (ja) | 2010-09-30 | 2012-04-05 | ダイキン工業株式会社 | ドリップ防止剤、並びに、樹脂組成物 |
WO2014119158A1 (ja) * | 2013-01-31 | 2014-08-07 | ダイキン工業株式会社 | 難燃性樹脂組成物、マスターバッチ、成形品、電線及びジャケット |
US9006333B2 (en) | 2010-09-30 | 2015-04-14 | Daikin Industries, Ltd. | Method for manufacturing fine polytetrafluoroethylene powder |
JP2015127414A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-09 | 奇美實業股▲分▼有限公司 | ポリカーボネート組成物とその製造方法、および成形品 |
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WO2018026012A1 (ja) * | 2016-08-04 | 2018-02-08 | ダイキン工業株式会社 | 低分子量ポリテトラフルオロエチレンの製造方法、低分子量ポリテトラフルオロエチレン及び粉末 |
KR101980299B1 (ko) * | 2019-01-11 | 2019-05-20 | 주식회사 에스엘에너텍 | 페놀폼 단열보드 제조방법 및 제조장치 |
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-
1996
- 1996-09-02 JP JP8232364A patent/JPH1077378A/ja active Pending
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