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JPH1076315A - 熱延材巻取装置 - Google Patents

熱延材巻取装置

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Publication number
JPH1076315A
JPH1076315A JP23383496A JP23383496A JPH1076315A JP H1076315 A JPH1076315 A JP H1076315A JP 23383496 A JP23383496 A JP 23383496A JP 23383496 A JP23383496 A JP 23383496A JP H1076315 A JPH1076315 A JP H1076315A
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JP
Japan
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rolled material
mandrel
sleeve
winding
hot
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JP23383496A
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JP3743067B2 (ja
Inventor
Shiko Matsuda
至康 松田
Hiroyuki Sato
博之 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1076315A publication Critical patent/JPH1076315A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル巻取尾端部に“ク”の字形状の塑性曲
げを形成させない巻取と高速での巻取を可能とするとと
もに平均圧延速度を大幅に向上でき、かつ巻取った圧延
材を効率よく保加熱することができる熱延材巻取装置を
提供する。 【解決手段】 圧延材先端部12aを巻取るマンドレル
13と、マンドレルを同軸に囲みかつ外側から圧延材1
2をマンドレルのまわりに案内する案内溝16を有する
中空形状のスリーブ15と、スリーブに回転可能に取り
付けられマンドレルとの間で圧延材先端部を挟持するグ
リップロール14と、マンドレルとスリーブを連結する
クラッチ41と、スリーブに取り付けられマンドレルに
対しグリップロールを近接・離反させるシリンダ40
と、スリーブの案内溝を所定位置に停止させるブレーキ
42と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延ラインの
仕上圧延機の近傍に配置されて圧延材の巻取り巻戻しを
行うとともに圧延材を保加熱する熱延材巻取装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】圧延設備のコンパクト化のために熱間圧
延ラインの短縮化と圧延中の圧延材の温度降下を防止し
て省エネルギー化を図る目的から仕上圧延機の入側又は
入出側に保加熱炉を設けた熱延材の巻取装置(ファーネ
スコイラー)が採用されている。この巻取装置には巻取
胴に圧延材先端部の巻込み用スリットを設けたステッケ
ルミル形式の巻取装置、例えば特開昭63−36918
号、実開昭62−189814号等が提案されている。
さらに巻取胴の外周面にラッパーロールを配置した巻取
装置も提案されている。
【0003】特開昭63−36918号の「ステッケル
ミルの巻取り制御装置」は,圧延機の入出側の板厚、荷
重、板速度等を検出し圧延材の先端部の進行距離を正確
に求めて最適な起動タイミングで巻取機を起動させるこ
とにより、円滑に圧延材を巻取ることができる。
【0004】実開昭62−189814号の「圧延材上
反り矯正装置」は、図5に模式的に示すように、圧延機
1の入出側に圧延材2の先端部を巻込むスリット3を設
けた巻戻し兼用のファーネスコイラー4を配置し、さら
に圧延機1と各ファーネスコイラー4間に矯正装置5を
設けて、圧延材2の尾端部に発生する上反りやいわゆる
鼻曲げを矯正できるようになっている。
【0005】また、巻取胴の外周面にラッパーロールを
配置した巻取装置は、巻取開始から数巻目までの圧延材
を巻取胴との間でラッパーロールで確実かつ圧延材の表
面に押付傷を発生させずに保持できるので高速で巻取る
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開昭63−
36918号のファーネスコイラーを使用してリバース
圧延をした場合に、マンドレルのスリット部から巻戻さ
れた圧延材の尾端部は鋭角の“ク”の字形状に塑性曲げ
を発生させる。このため、スリット部から圧延材の尾端
部の尻抜け作業は時間を掛けて慎重に行わないとファー
ネスコイラー内で尾端部が暴走して装置を破損すること
になる。その結果、平均圧延速度が大幅に低下し生産性
が低いという問題点があった。
【0007】一方、実開昭62−189814号(図
5)もリバース圧延時に、圧延機への2重噛み込み防止
または通板時の先後端部の引っ掛かり防止のために、圧
延機の入出側に設けた矯正機で圧延ラインを一時停止し
て鼻曲げ状態の尾端部を矯正する必要があった。その結
果、一時停止と再起動の圧延が繰り返されるので板形状
の劣化、矯正による塑性曲げの発生、および温度降下に
より圧延材の品質劣化等の問題点があった。
【0008】また、巻取胴の外周面にラッパーロールを
配置した巻取装置は、保加熱装置を装備する場合に、巻
取開始の数巻目後にラッパーロールを回避させる装置を
必要とするため、巻取装置が大型化するとともに保加熱
面が縮小することにもなる。その結果、保加熱効率が低
下するなどの問題点があった。
【0009】本発明は、上述した種々の問題点を解決す
るために創案されたものである。すなわち、本発明は、
コイル巻取り尾端部に“ク”の字形状の塑性曲げを形成
させずに、高速で巻取及び巻取を可能とするとともに、
平均圧延速度を大幅に向上でき、かつ巻取った圧延材を
効率よく保加熱することができる熱延材巻取装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、圧延材
先端部を巻取るマンドレルと、該マンドレルを同軸に囲
みかつ外側から圧延材をマンドレルのまわりに案内する
案内溝を有する中空形状のスリーブと、スリーブに回転
可能に取り付けられマンドレルとの間で圧延材先端部を
挟持するグリップロールと、マンドレルとスリーブを連
結するクラッチと、スリーブに取り付けられマンドレル
に対しグリップロールを近接・離反させるシリンダと、
スリーブの案内溝を所定位置に停止させるブレーキと、
を備えたことを特徴とする熱延材巻取装置が提供され
る。以下、かかる装置をグリップ形式の熱延材巻取装置
という。
【0011】本発明のグリップ形式の巻取装置によれ
ば、圧延材先端部の巻取り時に、ブレーキで圧延材の
挿入位置にスリーブの案内溝を停止させ、マンドレルの
みを回転させてマンドレルとスリーブ内の貫通溝に配置
されたグリップロールとの間に隙間を開けて待機し、
圧延材先端部が案内溝に挿入されると同時にシリンダに
よりグリップロールをマンドレルに対し近接させて、先
端部をマンドレルとグリップロールとの間で挟持し、
同時にクラッチでマンドレルとスリーブを連結して両者
を同期して回転させることにより、圧延材をスリーブの
まわりに巻き取ることができる。従って、圧延材先端部
に反りや曲げを付加させることなくマンドレルとグリッ
プロール間に先端部を挟持した状態で、スリーブの外周
面に圧延材を安定して巻付け、高速で巻取ることができ
る。すなわち、挿入された圧延材の先端分はマンドレル
とグリップロールで挟持されるが、本発明のグリップロ
ールでは強力な挟持力即ち押付力は必要としないので尾
端部に巻き癖は発生しない。またわずかに発生したとし
ても巻戻しのグリップロールのリバース運転において容
易に矯正できる。また、マンドレルからの圧延材尾端部
の搬出は、挟持しているグリップロールを圧延材から離
反するだけで済むので容易かつ高速でできる。
【0012】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
スリーブの圧延材との巻取接触部に断熱材が埋め込まれ
ている。この構成により、コイル内面からスリーブ外周
面への熱伝達を遮断をして、コイル内面の温度低下を低
減することができる。
【0013】また、前記スリーブは、マンドレルに対し
近接・離反する1つ又は2つ以上のグリップロールを半
径方向に揺動可能に配置する貫通溝を有する。この構成
により、コンパクトな構成でグリップロールにより圧延
材を挟持することができる。なお、圧延材が厚い場合
は、グリップロールを2本以上配置すればより確実に挟
持することができる。
【0014】更に、半径方向に揺動可能なガイド板を備
え、該ガイド板により巻戻し時に圧延材尾端部の巻き癖
を矯正しかつ尾端部の巻戻しを容易にするようになって
いる。この構成により、ガイド板により尾端部の巻き癖
を矯正しかつ尾端部の巻戻しを容易にすることかでき
る。
【0015】また、巻き取ったコイル外周面を保加熱す
る保加熱炉を本体フレーム内に備えることが好ましい。
この構成により、保加熱炉よりマンドレルの周りにほぼ
閉じた保加熱空間が形成でき、マンドレルおよび巻取ら
れた圧延材を効率的に保温・加熱することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通
する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略す
る。
【0017】図1は、本発明によるグリップ形式の熱延
材巻取装置の第1実施形態を示す縦断面図である。本発
明の熱延材巻取装置10は、図示しない圧延機で圧延さ
れピンチロール11で搬送された圧延材12の先端部1
2aを巻取るマンドレル13と、マンドレル13を同軸
に囲みかつ外側から圧延材12をマンドレル13のまわ
りに案内する案内溝16を有する中空形状のスリーブ1
5と、スリーブ15に回転可能に取り付けられマンドレ
ル13との間で圧延材先端部12aを挟持するグリップ
ロール14とを備えている。
【0018】グリップロール14は、マンドレル13と
対向する位置で圧延材12の板厚よりやや大きめの隙間
Cを開け、挿入される先端部12aを挟持するようにな
っている。また、図に示すようにスリーブ15に設けた
貫通穴17内には、グリップロール14がマンドレル1
3に対し半径方向に近接・離反して移動できるように取
付けられている。
【0019】図1において、スリーブ15の内周面との
空間部18で先端部12aを取り込むマンドレル13は
巻取り方向に常時回転し、スリーブ15は先端部12a
が挿入される位置に案内溝16を向けて停止している。
また、スリーブ15の貫通穴17に設けられたグリップ
ロール14は先端部12aの挿入を容易とするため圧延
材12の板厚よりやや大きめの隙間Cを開けて巻取方向
に回転している。さらに、ピンチロール11の出側近傍
には圧延材12の先端部12aの進入を容易にする第1
ガイド板19と第2ガイド板20が配置されている。一
方、同じ目的で前記ガイド板19,20に対向して固定
ガイド板21と第3ガイド板22が配置されている。
【0020】図2は、図1と同様の模式図である。以
下、図1および図2において、進入する圧延材12の巻
取について説明する。図1において、スリーブ15の案
内溝16は、先端部12aが挿入してくる位置に停止し
ている。スリーブ15の軸心に設けられたマンドレル1
3は、常時高速で巻取方向に回転している。グリップロ
ール14も板厚よりやや大きめの隙間Cを開けて先端部
12aを挿入しやすいように巻取方向に回転している。
また、同時に第1ガイド板19と第2ガイド板20およ
び第3ガイド板22が先端部12aを挿入しやすいよう
に実線の位置、即ち第2ガイド板20では実線のD位置
に、また第3ガイド板22では実線のF位置に揺動可能
に配置されている。
【0021】以上のように巻取りの準備ができた待機状
態で、まずピンチロール11から搬送される圧延材12
の先端部12aは、各ガイド板19〜22に順次案内さ
れてスリーブ15の案内溝16に挿入される。さらに挿
入された先端部12aは、巻取り方向に高速回転してい
るマンドレル13および同様に回転しているグリップロ
ール14との間に案内される。図示しない検出器で先端
部12aがグリップロール14を通過したことを検知し
たらグリップロール14は、直ちに回転を停止しマンド
レル13との間で先端部12aを緩まない程度の押付力
で挟持する。このような押付力で挟持しているので、先
端部12aには押付傷の発生や塑性曲げや鼻曲げも発生
しない。その後、さらに挟持したことを確認したら圧延
材12の巻取が本格的に行われ同時にコイル23への巻
太りの過程での干渉を防ぐために第2ガイド板20は、
実線のD位置から仮想線のE位置に揺動回避する。同様
に、第3ガイド板22も、実線のF位置から仮想線のG
位置に揺動回避する。
【0022】図2において、スリーブ15での圧延材1
2の巻取を説明する。前記の様にマンドレル13とグリ
ップロール14の間で先端部12aが挟持されたことを
図示しない検出器で確認後直ちに停止していたスリーブ
15は、停止状態を解除しマンドレル13と同調して回
転を開始する。この様にグリップロール14で先端部1
2aを挟持しながらスリーブ15の外周面で圧延材12
の巻取を開始して仮想線に示すコイル23の形状へと高
速回転で巻取って行く。なお、巻取りが完了して最終目
標のコイル23に達してもリバース(巻戻し)圧延に備
えて圧延材12の尾端部は、ピンチロール11に尻抜け
することなく噛み込まれているので、高速巻戻しが可能
となっている。
【0023】次に、巻戻しについて説明する。まず、前
述したマンドレル13間で先端部12aを挟持している
グリップロール14をマンドレル13から離反移動させ
て、先端部12aへの押付力を解除する。図示しない検
出器で離反を確認後、スリーブ15とマンドレル13お
よびピンチロール11を同調させて巻戻し方向に回転さ
せる。この様にして、尾端部(即ち、巻取時の先端部1
2a)に鼻曲げのない圧延材12の高速巻戻しができ
る。なお、例外的に尾端部に鼻曲げが発生した場合で
も、先端部12aを挟持しているグリップロール14に
張力を付加して矯正できるので長時間にわたるラインの
停止はなく、平均圧延速度の低下もまた圧延材12の温
度降下も生じにくい。
【0024】また、前記スリーブ15の中央部近傍で圧
延材12との巻取接触部となる外周面は、圧延材12の
最大板幅より大きな幅で図3の交叉斜線部に示すような
断熱材24が埋め込まれている。断熱材の一例として耐
火材がある。断熱材24を埋め込むことで、コイル内面
からスリーブ外周面への熱伝達を遮断をして、コイル内
面の温度低下を低減することができる。
【0025】図1及び図2に示すように、本発明の熱延
材巻取装置10は、さらに、巻取中の圧延材12の外周
面・両側面を保加熱する保加熱炉25を本体フレーム2
6内に設けている。この保加熱炉25は、この実施形態
では断熱壁27と図示しないヒータとを有し、保加熱炉
25の内部をほぼ閉じた保加熱空間を形成して、一定の
温度(例えば約1000℃以上)に保温し、かつ内部に
位置するマンドレル13やスリーブ15および圧延材1
2を効率的に保温・加熱する。
【0026】図3は、図1のA−A断面図であり、以
下、前述した主な部材の駆動機構を説明する。圧延材1
2の先端部12aを巻取るマンドレル13は、一方の軸
端(本図では右側)を図示しない回転駆動装置によって
常時高速で正転(巻取)および逆転(巻戻し)のいずれ
の方向にも回動自在にクラッチ側フレーム28の軸受2
9およびブレーキ側フレーム30の軸受31で支持され
ている。また、この図に示すように、クラッチ側フレー
ム28とブレーキ側フレーム30は、床面44に取付け
られた架台32に図示しない締結体で固定されている。
さらに、スリーブ15は、クラッチ側フレーム28の軸
受33およびブレーキ側フレーム30の軸受34を介し
て正逆転自在に支持されている。
【0027】また、スリーブ15の中央部近傍の圧延材
12の巻取箇所には、本体フレーム26が、スリーブ1
5を回転自在かつコイル23の巻取ができる幅と内径を
有し、さらに保加熱炉25も形成して架台32に固定さ
れている。
【0028】マンドレル13のブレーキ側フレーム30
側の軸端部近傍にはギヤー35が嵌着されている。一
方、このギヤー35に噛み合うギヤー36が、スリーブ
15の端部近傍に回転自在に取付けられている。また、
ギヤー36の一方(本図では左側)の軸端には、可撓継
手37が取付けられている。可撓継手37の他端には軸
受38により回転自在のグリップロール14が配置され
ている。従って、マンドレル13が巻取側に回転すると
同時に嵌着されたギヤー35も同一方向に回転し、次に
ギヤー35に噛み合うギヤー36が反対方向に回転し、
これに追従して可撓継手37を介してグリップロール1
4も回転する。この結果、挿入した先端部12aは、マ
ンドレル13とグリップロール14間で巻取られる。ま
た、グリップロール14の両軸端部の軸受38を保持す
る軸箱39には、スリーブ15側に取付けられた油圧シ
リンダ40のピストンロッドの先端が固定されている。
従って、グリップロール14は、油圧シリンダ40によ
りマンドレル13との間に挿入される圧延材12の板厚
に合せて半径方向に移動でき、また隙間Cの調節ができ
る。さらに、マンドレル13に対し巻取時はグリップロ
ール14を近接移動して先端部12aを挟持し、一方、
巻戻し時はマンドレル13からグリップロール14を離
反移動して先端部12aを解除する。
【0029】さらに、マンドレル13のクラッチ側フレ
ーム28の軸端部近傍には、クラッチ41が配置されて
いる。マンドレル13とグリップロール14間で先端部
12aを挟持していることを図示しない検出器で確認し
た後、クラッチ41を入れるとマンドレル13とスリー
ブ15が連結されスリーブ15の軸心近傍のマンドレル
13とグリップロール14さらに挟持した先端部12a
を抱きこんだ状態で一体化し高速回転を行う。従って、
圧延材12をスリーブ15の外周面に巻付けて高速で所
定の径のコイル23を形成できる。また巻戻しの場合
も、クラッチ41を入れた状態でマンドレル13とスリ
ーブ15を連結し、一体化して行う。
【0030】また、ブレーキ側フレーム30の内周面に
は、ブレーキ42が取付けられている。一方、スリーブ
15の外周面には、ブレーキ42に対向する位置にブレ
ーキ受け43が固定されている。このブレーキ42は、
2つの働きを行う。1点目は、圧延材12の先端部12
aを挿入する場合に、スリーブ15の案内溝16を挿入
位置に保持するためにブレーキ42をブレーキ受け43
との間でブレーキを掛けてスリーブ15の回転を停止す
る。2点目は、巻取が完了し所定のコイル径となったこ
とを確認した場合、前記クラッチ41を切りマンドレル
13とスリーブ15との連結を解除する。しかし、高速
で回転しているため急停止できないため、ブレーキ42
を作動させてスリーブ15の回転を迅速に停止する。
【0031】図4は、本発明の熱延材巻取装置の他の実
施の形態を示す巻取部分の断面図である。図4の実施形
態において、マンドレル13に対し近接・離反するグリ
ップロール14を2本使用する場合に、スリーブ15側
に2本のグリップロール14、14を移動可能とする2
箇所の貫通穴17、17を設けたものである。この構成
により挿入される圧延材20が厚い場合にも効率よく巻
取ることができる。
【0032】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0033】
【発明の効果】上述したように、本発明の熱延材巻取装
置によれば、圧延材先端部12aの巻取り時に、ブレ
ーキ42で圧延材の挿入位置にスリーブの案内溝16を
停止させ、マンドレル13のみを回転させてマンドレル
とスリーブ内の貫通溝に配置されたグリップロール14
との間に隙間Cを開けて待機し、圧延材先端部が案内
溝に挿入されると同時にシリンダ40によりグリップロ
ール14をマンドレル13に対し近接させて、先端部1
2aをマンドレル13とグリップロール14との間で挟
持し、同時にクラッチ41でマンドレル13とスリー
ブ15を連結して両者を同期して回転させることによ
り、圧延材12をスリーブ15のまわりに巻き取ること
ができる。従って、圧延材先端部12aに反りや曲げを
付加させることなくマンドレルとグリップロール間に先
端部を挟持した状態で、スリーブの外周面に圧延材を安
定して巻付け、高速で巻取ることができる。
【0034】従って、本発明の熱延材巻取装置は、厚板
から薄板までの圧延材を反りや鼻曲げを付加することな
く、高速で巻取・巻戻しができ平均圧延速度の向上とと
もに巻取中の圧延材を効率よく保加熱することができ
る、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による熱延材巻取装置の第1実施の形態
を説明する縦断面図である。
【図2】本発明による熱延材巻取装置のスリーブでの圧
延材の巻取りを説明する図である。
【図3】図1のA−A線における断面図である。
【図4】本発明による熱延材巻取装置の第2実施の形態
を説明する部分断面図である。
【図5】従来の圧延設備の構成図である。
【符号の説明】
1 圧延機 2 圧延材 3 スリット 4 ファーネスコイラー 5 矯正装置 10 熱延材巻取装置 11 ピンチロール 12 圧延材 12a 先端部 13 マンドレル 14 グリップロール 15 スリーブ 16 案内溝 17 貫通穴 18 空間部 19 第1ガイド板 20 第2ガイド板 21 固定ガイド板 22 第3ガイド板 23 コイル 24 断熱材 25 保加熱炉 26 本体フレーム 27 断熱壁 28 クラッチ側フレーム 29 軸受 30 ブレーキ側フレーム 31 軸受 32 架台 33 軸受 34 軸受 35、36 ギヤー 37 可撓継手 38 軸受 39 軸箱 40 油圧シリンダ 41 クラッチ 42 ブレーキ 43 ブレーキ受け 44 床面 C 隙間 D、E、F、G 位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延材先端部を巻取るマンドレルと、該
    マンドレルを同軸に囲みかつ外側から圧延材をマンドレ
    ルのまわりに案内する案内溝を有する中空形状のスリー
    ブと、スリーブに回転可能に取り付けられマンドレルと
    の間で圧延材先端部を挟持するグリップロールと、マン
    ドレルとスリーブを連結するクラッチと、スリーブに取
    り付けられマンドレルに対しグリップロールを近接・離
    反させるシリンダと、スリーブの案内溝を所定位置に停
    止させるブレーキと、を備えたことを特徴とする熱延材
    巻取装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記スリーブの圧延材との巻取接
    触部に断熱材が埋め込まれている、請求項1に記載の熱
    延材巻取装置。
  3. 【請求項3】 前記スリーブは、マンドレルに対し近接
    ・離反する1つ又は2つ以上のグリップロールを半径方
    向に揺動可能に配置する貫通溝を有する、請求項1又は
    2に記載の熱延材巻取装置。
  4. 【請求項4】 更に、半径方向に揺動可能なガイド板を
    備え、該ガイド板により巻戻し時に圧延材尾端部の巻き
    癖を矯正しかつ尾端部の巻戻しを容易にするようになっ
    ている、請求項1乃至3のいずれかに記載の熱延材巻取
    装置。
  5. 【請求項5】 巻き取ったコイル外周面を保加熱する保
    加熱炉を本体フレーム内に備える、請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の熱延材巻取装置。
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