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JPH1065165A - 絶縁ゲイト型半導体装置およびその作製方法 - Google Patents

絶縁ゲイト型半導体装置およびその作製方法

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Publication number
JPH1065165A
JPH1065165A JP8241257A JP24125796A JPH1065165A JP H1065165 A JPH1065165 A JP H1065165A JP 8241257 A JP8241257 A JP 8241257A JP 24125796 A JP24125796 A JP 24125796A JP H1065165 A JPH1065165 A JP H1065165A
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JP
Japan
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region
impurity
semiconductor device
channel
channel formation
Prior art date
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Application number
JP8241257A
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English (en)
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Inventor
Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
Kenji Fukunaga
健司 福永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP24125796A priority Critical patent/JP4059939B2/ja
Priority to US08/914,869 priority patent/US5952699A/en
Publication of JPH1065165A publication Critical patent/JPH1065165A/ja
Priority to US09/362,804 priority patent/US6703671B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4059939B2 publication Critical patent/JP4059939B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D30/00Field-effect transistors [FET]
    • H10D30/60Insulated-gate field-effect transistors [IGFET]
    • H10D30/64Double-diffused metal-oxide semiconductor [DMOS] FETs
    • H10D30/66Vertical DMOS [VDMOS] FETs
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D62/00Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers
    • H10D62/10Shapes, relative sizes or dispositions of the regions of the semiconductor bodies; Shapes of the semiconductor bodies
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    • H10D62/115Dielectric isolations, e.g. air gaps
    • HELECTRICITY
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    • H01L21/26Bombardment with radiation
    • H01L21/263Bombardment with radiation with high-energy radiation
    • H01L21/265Bombardment with radiation with high-energy radiation producing ion implantation
    • H01L21/26506Bombardment with radiation with high-energy radiation producing ion implantation in group IV semiconductors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D62/00Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers
    • H10D62/10Shapes, relative sizes or dispositions of the regions of the semiconductor bodies; Shapes of the semiconductor bodies
    • H10D62/17Semiconductor regions connected to electrodes not carrying current to be rectified, amplified or switched, e.g. channel regions
    • H10D62/393Body regions of DMOS transistors or IGBTs 

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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速動作特性と高耐圧特性を同時に実現する
絶縁ゲイト型半導体装置を提供する。 【解決手段】 チャネル形成領域111に対して人為的
かつ局部的にエネルギー的な障壁となりうる不純物領域
110を配置する。この不純物領域110がドリフト領
域102からチャネル形成領域111に向かって広がる
空乏層を抑止し、それに起因して発生する短チャネル効
果を防止する。その結果、動作速度を落とすことなく耐
圧の高い絶縁ゲイト型半導体装置を作製することが可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本明細書で開示する発明は、
大電力制御用の絶縁ゲイト型半導体装置、特にパワーM
OSデバイスとよばれる半導体装置およびその作製方法
に関する。代表的にはMOSゲイト・デバイスであるパ
ワーMOS・FET(以後、単にパワーMOSと略記す
る)やIGBT(Insurated Gate Bipolar Transistor
)等が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子は益々微細化の一途を
辿る傾向にあり、ディープサブミクロン領域の加工寸法
が要求される様になっている。しかし、MOS・FET
においてチャネル形成領域がディープサブミクロン領域
の寸法になると短チャネル効果という現象が問題となる
ことが知られている。
【0003】短チャネル効果とは、ゲイト電極の線幅が
短くなる、即ちチャネル形成領域が短くなるにつれて、
チャネル形成領域の電荷がゲイト電圧だけでなく、ソー
ス/ドレイン領域の空乏層電荷や電界および電位分布の
影響を大きく受ける様になるために引き起こされる現象
である。そして、短チャネル効果によりしきい値電圧の
低下、サブスレッショルド特性の劣化、耐圧の劣化とい
った諸問題が発生することが知られている。
【0004】この現象はチャネルを形成することで動作
するMOS構造のデバイス全般に共通する問題であり、
大電力制御用のパワーMOSデバイスにおいても例外で
はない。パワーMOSデバイスは大電流、大電圧を扱う
ので高耐圧を必要とする場合が多く、短チャネル効果に
よる耐圧の劣化は非常に大きな問題となる。
【0005】一般的にパワーMOSデバイスとは電子機
器のスイッチング素子などとして用いられる半導体装置
(半導体素子)を指し、パワーMOS、IGBTなどの
高速MOS系パワー・デバイスなどが知られている。こ
れらは大電圧、大電流を扱うためにICやLSIとは構
造が異なる点に特徴がある。
【0006】ここで、パワーMOSの単一セルにおける
基本的な構造を図2に示す。なお、図中において+や−
で表す記号は導電性の相対的な強弱を示す指針として用
いている。即ち、例えばN- よりもN+ の方が強いN型
を示すことを表している。
【0007】図2において、N+ 型を有する半導体基板
201上にはエピタキシャル成長によりドリフト領域と
呼ばれる弱いN型(N- )領域202が形成されてい
る。このN型を有する半導体基板201はそのままドレ
イン領域として機能する。
【0008】また、ドリフト領域202には強いP型
(P+ )領域203が不純物拡散によって形成され、さ
らにその中にN+ 型を有するソース領域204が配置さ
れる。この強いP型領域203はゲイト電極直下の一部
がチャネル形成領域として機能する。そして、半導体表
面にはゲイト絶縁膜205を介してゲイト電極206が
配置された構造となる。
【0009】この様なパワーMOS構造の場合、ゲイト
電極206に対して正の電圧を印加するとゲイト電極2
06近傍のP型領域(チャネル形成領域)203にチャ
ネル領域207が形成されて矢印の方向に電流が流れる
(エンハンスメント型のNチャネル型FETの場合)。
【0010】この様に、ICやLSIに用いられるMO
S・ICでは半導体基板の表面近傍において横方向に電
流が流れる構成であるのに対し、図2に示すパワーMO
Sにおいては半導体基板を挟んでソース/ドレイン領域
が配置されて縦方向に電流が流れる点に特徴がある。
【0011】この様にパワーMOSで縦方向に電流が流
れる様な構造とする理由はオン抵抗(ドレイン電流が流
れる全ての領域の抵抗値)を小さくして電流密度を上げ
るためであり、大電流を扱い、高速動作を主旨とするパ
ワーMOSには重要な構成の一つである。
【0012】従って、高速動作特性を要求される場合は
ドリフト領域の比抵抗は小さいことが望ましく、逆に高
耐圧特性を要求される場合はドリフト領域比抵抗を大き
くして耐圧を向上させる工夫が成されていた。
【0013】しかしながら、高速動作特性を要求される
場合、ドリフト領域の比抵抗を小さくすると短チャネル
効果による耐圧の劣化が発生した時に耐圧限界を超えて
素子が破壊されるといった問題が起こり得る。
【0014】ここで、パワーMOSに短チャネル効果が
生じた場合の様子を簡略化して図3に示す。なお、図3
は図2のチャネル領域207の周辺を拡大した図を表し
ている。
【0015】図3において、301は弱いN型(N-
で形成されるドリフト領域、302は強いP型(P+
で形成されるチャネル形成領域、303は強いN型(N
+ )で形成されるソース領域、304はチャネル領域、
305はゲイト電極である。また、306で示される点
線はドレイン電圧が小さい時に形成される空乏層を表し
ている。
【0016】通常、チャネル領域304を流れる電流は
ゲイト電圧のみで制御される。この場合、306で示さ
れる様に、チャネル領域304近傍の空乏層はチャネル
に概略平行となり、均一な電界が形成される。
【0017】しかし、ドレイン電圧が高くなると、ドリ
フト領域301近傍の空乏層がチャネル領域304、ソ
ース領域303の方へと広がり、307で示される実線
で表される様に、ドレイン空乏層の電荷や電界がソース
領域303、チャネル領域304近傍の空乏層へと影響
を及ぼす様になる。即ち、オン電流が複雑な電界分布に
より変化し、ゲイト電圧のみで制御することが困難な状
況となるのである。
【0018】ここで、短チャネル効果が生じる場合にお
けるチャネル形成領域周辺のエネルギー状態を図4を用
いて説明する。図4において実線で示す状態図はドレイ
ン電圧が0Vの時のソース領域401、P型領域(チャ
ネル形成領域)402、ドリフト領域403近傍のエネ
ルギーバンド図である。
【0019】この状態において十分大きいドレイン電圧
Vdが印加されると、図4において点線で示す様な状態
へと変化する。即ち、ドレイン電圧Vdにより形成され
たドリフト領域の空乏層電荷や電界が、ソースおよびチ
ャネル形成領域401、402の空乏層電荷に影響を与
え、エネルギー(電位)状態はソース領域401からド
リフト領域403にかけて連続的に変化する様になる。
【0020】そして、このような短チャネル効果が半導
体素子に与える影響として、しきい値電圧(Vth)の低
下やパンチスルー現象が生じる。また、パンチスルー現
象によってドレイン電流に対するゲイト電圧の影響が低
下するとサブスレッショルド特性が悪くなる。
【0021】まず、しきい値電圧の低下はNチャネル型
FETに対してもPチャネル型FETに対しても同様に
見られる現象である。また、この低下の度合いはドレイ
ン電圧に依存するばかりでなく、基板不純物濃度、ソー
ス/ドレイン拡散層深さ、ゲイト酸化膜厚、基板バイア
ス等の様々なパラメータに依存する。
【0022】しきい値電圧の低下は消費電力を小さくす
るといった意味では望ましいことであるが、一般的には
集積回路の駆動電圧が小さくなることで周波数特性が高
くならないといったデメリットが問題となってしまう。
【0023】そのため、これまではしきい値電圧を制御
するための手段としてはチャネル形成領域全体に、均一
に一導電性を付与する不純物元素を添加して、その添加
量でもってしきい値電圧を制御するのが一般的であっ
た。しかし、この方法でもやはり短チャネル効果自体を
防ぐことはできず、パンチスルー現象などが発生してし
まっていた。また、添加した不純物がキャリアを散乱さ
せるのでキャリアの移動度を低下させる要因ともなって
いた。
【0024】また、パンチスルー現象に伴うサブスレッ
ショルド特性の劣化とはサブスレッショルド係数(S
値)が大きくなる、即ちFETのスイッチング特性が劣
化することを意味している。ここでサブスレッショルド
特性に及ぼす短チャネル効果の影響を図5に示す。
【0025】図5は横軸にゲイト電圧Vg、縦軸にドレ
イン電流Idの対数をとったグラフであり、501の領
域における傾き(サブスレッショルド特性)の逆数がS
値である。この図5ではチャネル長を徐々に短くした時
の特性の変化を比較しており、矢印の方向に向かってチ
ャネル長は短くなっている。
【0026】その結果、チャネル長が短くなるに従って
特性の傾きが小さくなる、即ちS値が大きくなる傾向に
あることが確認できる。このことは、チャネル長が短く
なるに従って半導体素子のスイッチング特性が劣化する
ことを意味する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に、短チャネ
ル効果という現象はパワーMOSデバイスにおいても大
きな問題であり、今後の微細化に向けて解決すべき問題
である。
【0028】特に、パワーMOSデバイスでは高速動作
特性と高耐圧特性がトレードオフの関係にあり、高速動
作特性に重きを置いた場合には短チャネル効果による耐
圧の劣化が素子破壊の問題として顕在化する。
【0029】そこで本明細書で開示する発明は、上記問
題点を解決して、高速動作特性と高耐圧特性の両特性を
同時に実現する絶縁ゲイト型半導体装置、特にパワーM
OSデバイスおよびその作製方法を提供することを課題
とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本明細書で開示する発明
の構成は、結晶半導体を利用して形成されたソース領
域、ドレイン領域、ドリフト領域およびチャネル形成領
域と、前記チャネル形成領域上に形成されたゲイト絶縁
膜およびゲイト電極と、を少なくとも有する絶縁ゲイト
型半導体装置であって、前記チャネル形成領域はキャリ
アが移動する領域と、前記ドリフト領域より前記チャネ
ル形成領域およびソース領域に向かって広がる空乏層を
ピニングするために人為的かつ局部的に形成された不純
物領域と、を有することを特徴とする。
【0031】また、他の発明の構成は、結晶半導体を利
用して形成されたソース領域、ドレイン領域、ドリフト
領域およびチャネル形成領域と、前記チャネル形成領域
上に形成されたゲイト絶縁膜およびゲイト電極と、を少
なくとも有する絶縁ゲイト型半導体装置であって、前記
チャネル形成領域はキャリアが移動する領域と、不純物
元素の添加により所定のしきい値電圧に制御するために
人為的かつ局部的に形成された不純物領域と、を有する
ことを特徴とする。
【0032】なお、本明細書において、結晶半導体とは
現在のIC、LSIレベルで一般的に用いられている水
準の単結晶シリコンを代表的な例としているが、さらに
高水準の単結晶シリコン(究極的には宇宙空間で作製さ
れた様な理想状態の単結晶シリコン)もその範疇に含ま
れる。
【0033】本発明の主旨は、チャネル形成領域に人為
的かつ局部的に形成した不純物領域によりドリフト領域
からチャネル形成領域に向かって広がる空乏層を効果的
に抑制し、短チャネル効果によって引き起こされるパン
チスルー現象、サブスレッショルド特性の劣化、耐圧の
劣化などの諸問題を防止することにある。
【0034】本出願人はあたかもチャネル形成領域に不
純物領域のピンを形成することに似ていることから、本
発明によるデバイスをピニング型パワーMOSデバイス
と呼んでいる。なお、本明細書中において「ピニング」
とは「抑止」を意味しており、「ピニングする」とは
「抑止する」という意味で用いている。
【0035】即ち、チャネル形成領域に対して局部的に
不純物領域を形成し、その領域をエネルギー的な障壁と
して利用するものである。そして、不純物領域をエネル
ギー的な障壁として利用することでドリフト領域側の空
乏層がチャネル形成領域側へ広がるのをエネルギー的に
抑止し、それによってチャネル形成領域に形成される電
界がゲイト電圧のみによって制御される様にする。
【0036】本発明は上記構成をなすために不純物領域
を形成する不純物元素としてエネルギーバンド幅(E
g)を広げる不純物元素を用いている。その様な不純物
元素としては炭素(C)、窒素(N)、酸素(O)から
選ばれた一種または複数種類の元素が挙げられる。
【0037】この場合、添加された不純物はチャネル形
成領域に局部的にエネルギーバンド幅の大きいエネルギ
ー障壁を形成する。本発明の様に炭素、窒素、酸素を用
いた場合には、図6(A)で示す状態であったエネルギ
ーバンドを図6(B)で示す状態とし、エネルギーバン
ド幅(Eg)を広げることで障壁ΔEがさらに大きな障
壁ΔE’となる。例えば、酸素を添加した場合には SiO
x で示される様な構造の絶縁性の高抵抗領域となり電気
的にも障壁となる。
【0038】また、上記不純物元素以外にエネルギーバ
ンド幅をシフトさせる不純物元素を用いることもでき
る。その様な不純物元素としては13族の元素(代表的
にはボロン)や15族の元素(代表的にはリンまたは砒
素)が挙げられる。本発明ではNチャネル型パワーMO
Sを作製する場合には13族元素を用い、Pチャネル型
パワーMOSを作製する場合には15族元素を用いる。
【0039】ただし、どちらを用いる場合もチャネル形
成領域と不純物領域は同一導電型となるので、不純物領
域の方の濃度を高くしておくことが望ましい。また、チ
ャネル形成領域が実質的に真性である場合には、不純物
領域の濃度を低くすることができる。
【0040】この場合、添加された不純物はチャネル形
成領域において局部的にエネルギーバンドをシフトさせ
る。例えば、Nチャネル型パワーMOSに対してボロン
を添加した場合には、図7(A)で示す状態であったエ
ネルギーバンドを図7(B)で示す状態とし、フェルミ
レベル(Ef)をシフトさせることで障壁ΔEがさらに
大きな障壁ΔE’となる。勿論この場合、フェルミレベ
ルをシフトさせることは結果的にチャネル形成領域のエ
ネルギーバンドをシフトさせることに他ならない。
【0041】また、この領域はチャネル領域とは逆の導
電性を有し、抵抗値は低いもののエネルギー的には十分
障壁となる。同様にPチャネル型パワーMOSに対して
リンまたは砒素を添加した場合にも逆導電性領域が形成
されてエネルギー障壁として活用することができる。
【0042】また、他の発明の構成は、結晶半導体を利
用して形成されたソース領域、ドレイン領域、ドリフト
領域およびチャネル形成領域と、前記チャネル形成領域
上に形成されたゲイト絶縁膜およびゲイト電極と、を少
なくとも有する絶縁ゲイト型半導体装置であって、前記
チャネル形成領域はキャリアが移動する領域と、前記ド
リフト領域より前記チャネル形成領域およびソース領域
に向かって広がる空乏層をピニングし、かつ、該不純物
領域によりキャリアの移動経路を規定するために人為的
かつ局部的に形成された不純物領域と、を有することを
特徴とする。
【0043】また、他の発明の構成は、結晶半導体を利
用して形成されたソース領域、ドレイン領域、ドリフト
領域およびチャネル形成領域と、前記チャネル形成領域
上に形成されたゲイト絶縁膜およびゲイト電極と、を少
なくとも有する絶縁ゲイト型半導体装置であって、前記
チャネル形成領域はキャリアが移動する領域と、不純物
元素の添加により所定のしきい値電圧に制御し、かつ、
キャリアの移動経路を規定するために人為的かつ局部的
に形成された不純物領域と、を有することを特徴とす
る。
【0044】不純物領域はチャネル形成領域内において
ドットパターン状に設けることもできるし、線状パター
ン形状に設けることも可能である。特に、不純物領域を
チャネル方向(キャリアが移動する方向)と概略平行な
線状パターン形状に設けた場合、不純物領域が側壁とな
ってキャリアが移動するレールの様な機能を果たす。そ
の結果キャリアの移動経路を規定するため、キャリア同
士の衝突による散乱確率が低減されて移動度が向上する
といった利点が生まれる。
【0045】以上の様に、チャネル形成領域に人為的か
つ局部的に不純物領域を形成することで、キャリアが移
動する領域と、ドリフト領域からチャネル形成領域へ広
がる空乏層をピニングするための不純物領域とを同一チ
ャネル形成領域内に配置することで短チャネル効果によ
る諸特性の劣化を防止することができる。
【0046】また、チャネル長の微細化に伴う短チャネ
ル効果に起因する代表的現象であるしきい値電圧の低下
を、不純物領域間に人為的に狭チャネル効果を生じさせ
ることで緩和してやることも本発明の重要な構成の一つ
である。
【0047】狭チャネル効果とは、チャネル形成領域が
狭くなることでしきい値電圧の増加などの症状が現れる
現象であり、MOS・ICで問題となることが多い。本
発明はこの現象を利用して意図的に狭チャネル効果を引
き起こしてしきい値電圧を制御し、短チャネル効果に伴
うしきい値電圧の低下を相殺する効果もある。
【0048】また、他の発明の構成は、結晶半導体を利
用してソース領域、ドレイン領域ドリフト領域およびチ
ャネル形成領域とを形成する工程と、前記チャネル形成
領域において人為的かつ局部的に不純物領域を形成する
工程と、前記チャネル形成領域上にゲイト絶縁膜および
ゲイト電極とを形成する工程と、を少なくとも有する絶
縁ゲイト型半導体装置の作製方法において、前記チャネ
ル形成領域はキャリアが移動する領域と前記不純物領域
とで構成され、前記不純物領域にはエネルギーバンド幅
(Eg)を広げる不純物元素が人為的かつ局部的に添加
されていることを特徴とする。
【0049】また、他の発明の構成は、結晶半導体を利
用してソース領域、ドレイン領域ドリフト領域およびチ
ャネル形成領域とを形成する工程と、前記チャネル形成
領域において人為的かつ局部的に不純物領域を形成する
工程と、前記チャネル形成領域上にゲイト絶縁膜および
ゲイト電極とを形成する工程と、を少なくとも有する絶
縁ゲイト型半導体装置の作製方法において、前記チャネ
ル形成領域はキャリアが移動する領域と前記不純物領域
とで構成され、前記不純物領域にはエネルギーバンド幅
(Eg)をシフトさせる不純物元素が人為的かつ局部的
に添加されていることを特徴とする。
【0050】以上の構成でなる本発明について、以下に
記載する実施例でもって詳細な説明を行うこととする。
【0051】
【実施例】
〔実施例1〕図1に示すのは本発明を利用したパワーM
OS・FETの構造を示す一実施例図である。図1
(A)はパワーMOSの上面図であり、本実施例には単
一セル2個を記載するのみであるが通常はワンチップ上
に数百〜数万個のセルが配置されてパワーMOSを構成
している。
【0052】そして、図1(B)は図1(A)をA−
A’の破線で分断した時の分断面を示している。なお、
図1(A)の右側のセルはその断面に不純物領域が見え
る様に切ってあり、左側のセルはその断面に不純物領域
が見えない様に切ってある。また、図1(C)は図1
(A)において100で示される円内の拡大図である。
【0053】図1(B)において、101はドレイン領
域となる半導体基板であり、本実施例ではNチャネル型
FETを例にするためN+ 型のシリコン基板とする。1
02はエピタキシャル成長させたN- 型のシリコン層で
あり、ドリフト領域とて機能する。103はチャネル形
成領域となるP+ 型の導電性領域で不純物拡散により形
成する。そして、104はソース領域となるN+ 型の導
電性領域である。
【0054】なお、チャネル形成領域103はN- 型の
シリコン層をP型を付与する不純物元素(例えばボロ
ン)で反転させて形成するが、不純物元素の濃度を調節
してちょうどN型の導電性を相殺する様にすれば実質的
に真性なチャネル形成領域とすることも可能である。
【0055】さらに、上記半導体層の上方には酸化珪素
膜でなるゲイト絶縁膜105を介してポリシリコン膜で
なるゲイト電極106が配置され、それを覆って珪化膜
でなる層間絶縁膜107、導電性材料でなるソース電極
108が形成されており、ドレイン領域101側には導
電性材料でなるドレイン電極109が形成された構成と
なっている。
【0056】ここまでの説明は代表的なパワーMOS構
造である縦型二重拡散構造の説明にすぎない。本発明の
特徴はチャネル形成領域(P+ 型(又は実質的にI型)
の導電性領域103とゲイト電極106とが重畳する領
域)に対して、エネルギー障壁を形成するための不純物
領域110を形成する点にある。
【0057】不純物領域110は炭素、窒素、酸素から
選ばれた一種または複数種類の元素を用いても良いし、
本実施例の様にNチャネル型FETならば13族元素で
あるボロンを用いても良い。本実施例では不純物元素と
して酸素を用いた場合を説明する。
【0058】不純物元素として酸素を用いた場合、不純
物領域は例えば SiOX で示される絶縁性領域を形成す
る。この様な不純物領域はエネルギーバンド幅を広げて
エネルギー障壁として振る舞うため、ドリフト領域10
2からチャネル形成領域111へと広がる空乏層を効果
的に抑制(ピニング)する。
【0059】また、不純物領域110は極めて微細な領
域であるので、通常の露光法よりも電子描画法やFIB
法といった微細リソグラフィ技術を利用することが望ま
しい。この様に、チャネル形成領域全域に不純物注入を
行うのではなく、人為的かつ局部的に不純物領域を形成
する点に従来のチャネルドープとの相違がある。
【0060】不純物領域110を形成する位置はパワー
MOSの上面から見ると、図1(A)の様になっている
(図1(B)において不純物領域が図中に示す様に見え
るのは線状パターンを縦に切断した断面を見ているから
である)。
【0061】図1(A)において、111で示される閉
じた領域は全てP+ 型の導電性領域103とゲイト電極
106とが重畳する領域であり、チャネル形成領域を構
成している。また、キャリアの流れる方向は112で示
される矢印の方向であり、線状パターン形状の不純物領
域がキャリアの流れる方向(チャネル方向)と概略平行
になる様に配置されている。なお、本実施例ではNチャ
ネル型FETを例にしているのでキャリア(電子)の流
れる方向と電流の方向とは逆向きである。
【0062】また、図1(A)の左側の図が示す様に、
本明細書では「チャネル形成領域111の中心線を辿っ
て一周した距離」をチャネル幅Wとし、「チャネル形成
領域をキャリアが横切る距離」をチャネル長Lとして考
える。
【0063】本実施例ではチャネル形成領域111に線
状パターン形状の不純物領域を形成することに特徴があ
るが、線状パターンにはある範囲の条件を満たす必要が
ある。そのことについての説明を行う。
【0064】まず、チャネル幅Wの内、不純物領域11
0が占有している幅をWpiと定義する。Wpiの値として
は例えば10〜100 Åもあれば十分である。また、図1
(C)に示す様に任意の不純物領域110の幅をWp
i,1、Wpi,2、Wpi,3・・・Wpi,nとすると、Wpiは次
式で表される。
【0065】
【数1】
【0066】但し、本発明の構成を達成するためにはチ
ャネル形成領域の端部以外の領域に、不純物領域が少な
くとも一つ形成されている必要があるのでnは1以上の
整数である。
【0067】また、チャネル幅Wの内、不純物領域11
0間の領域(電流の流れるパス)が占有している幅をW
paと定義する。Wpaの値としては例えば100 〜3000Å
(代表的には500 〜1500Å)とすることができる。ま
た、図1(C)に示す様に任意の不純物領域110間の
領域をWpa,1、Wpa,2、Wpa,3・・・Wpa,mとすると、
Wpaは次式で表される。
【0068】
【数2】
【0069】但し、前述の様にチャネル形成領域の端部
以外の領域に不純物領域が少なくとも一つ形成されてい
るので、チャネル形成領域は少なくとも2分されてmは
2以上の整数となる。
【0070】即ち、全チャネル幅WはW=Wpi+Wpa、
かつ、n+mは3以上という関係が成り立っている。そ
して、WとWpi、WとWpaおよびWpiとWpaとの関係
は、同時に以下の条件を満たすことが望ましい。 Wpi/W=0.1 〜0.9 Wpa/W=0.1 〜0.9 Wpi/Wpa=1/9 〜9
【0071】これらの数式の意味するところは、Wpa/
WまたはWpi/Wが0または1であってはならないとい
う事である。例えば、Wpa/W=0(Wpi/W=1と同
義)の場合、チャネル形成領域を完全に不純物領域で塞
いでしまうので電流の流れるパスが存在しない状態とな
る。
【0072】逆にWpa/W=1(Wpi/W=0と同義)
の場合、チャネル形成領域に不純物領域が全く存在しな
いのでドリフト領域から広がる空乏層を抑えることがで
きない。
【0073】以上の理由により、Wpa/WおよびWpi/
Wの関係式は0.1 〜0.9 (好ましくは0.2 〜0.8 )の範
囲に収まり、また、同時にWpi/Wpa=1/9 〜9 を満た
すことが望ましい。
【0074】ここで、本発明を利用してパワーMOSを
作製した場合において、短チャネル効果がどの様に抑制
されるかを図8を用いて説明する。なお、図8(A)は
図3と同一構造のチャネル形成領域を示す拡大図(符号
は図3と同じものを用いる)である。
【0075】まず、図1に示す様な構造を有するパワー
MOSに対してゲイト電圧、ドレイン電圧を印加した場
合には、図8(A)に示す様な状態でソース領域303
近傍の空乏層801、チャネル領域304近傍の空乏層
802、ドリフト領域301近傍の空乏層803が形成
される。即ち、ドリフト領域301近傍の空乏層803
は不純物領域804が障壁となって、チャネル領域30
4近傍において広がりを防止された形となる。
【0076】図8(A)では判りにくいが不純物領域8
04は図1(A)の右側の図に示す様に配置されている
ので、チャネル形成領域を塞ぐ格子状のフィルターでド
リフト領域301の空乏層の広がりを抑えているという
モデルで考えれば理解しやすい。
【0077】従って、本発明による構造のパワーMOS
においては、図8(A)に示す様に空乏層が実質的に相
互に干渉することなく分断される。即ち、ソース領域3
03近傍の空乏層801、チャネル領域304近傍の空
乏層802が、ドリフト領域301近傍の空乏層803
の影響を殆ど受けないで分布する。
【0078】即ち、図4に示した従来のエネルギー状態
図と異なり、チャネル領域304のエネルギー状態は殆
どゲイト電圧による電界のみに制御されるので、チャネ
ル領域304に対して概略平行な形状を有する。従っ
て、短チャネル効果特有のパンチスルー現象の様な問題
がなく、高い耐圧特性を有するパワーMOSを実現する
ことができる。
【0079】さらに、図3と図8(A)とを比較すると
明らかな様に、本発明においては空乏層の占める体積
が、図3に示した様な従来のものと比べて減少している
ため、従来よりも空乏層電荷が小さく、空乏層容量が小
さい特徴がある。ここで、S値を導出する式は次式で表
される。
【0080】
【数3】
【0081】即ち、前述の様に、図5に示すグラフにお
いて501で示される領域における傾きの逆数を表して
いることが判る。また、数3の式は近似的に次式の様に
表すことができる。
【0082】
【数4】
【0083】数4において、kはボルツマン定数、Tは
絶対温度、qは電荷量、Cd は空乏層容量、Citは界面
準位の等価容量、Coxはゲイト酸化膜容量である。従っ
て、本発明によれば空乏層容量Cd が従来よりも十分小
さくなるので、S値を85mV/decade 以下(好ましくは70
mV/decade 以下)の小さな値とすることができる、即ち
優れたサブスレッショルド特性を得ることができるので
ある。
【0084】また、本発明が目指すところは、空乏層容
量Cd および界面準位の等価容量Citを0に可能な限り
近づけることである。即ち、Cd =Cit=0となる理想
状態におけるS値(60mV/decade )に近づけることにあ
る。
【0085】また、本発明において線状パターン形状を
有する不純物領域を図1(A)に示す様に配置すること
はFETの性能を示す代表的なパラメータである移動度
の向上に対して非常に大きな意味がある。その理由につ
いて以下に説明する。
【0086】移動度は半導体(本実施例ではシリコン基
板)中のキャリアの散乱によって決まるが、シリコン基
板における散乱は格子散乱と不純物散乱とに大別され
る。格子散乱はシリコン基板中の不純物濃度が低く、比
較的高温で支配的であり、不純物散乱は不純物濃度が高
く、比較的低温で支配的である。これらが影響し合って
形成される全体的な移動度μは次式で表される。
【0087】
【数5】
【0088】この数5で示される式は、全体的な移動度
μが、格子散乱の影響を受けた場合の移動度μl l
lattice を意味する) の逆数および不純物散乱の影響を
受けた場合の移動度μi iはimpurityを意味する) の
逆数の和に反比例することを意味している。
【0089】ここで、格子散乱ではドリフト電界がそれ
ほど強くなければ音響フォノンが重要な役割を果たし、
その時の移動度μl は、次式の様に温度の-3/2乗に比例
する。従って、キャリアの有効質量(m*)と温度
(T)で決まってしまう。
【0090】
【数6】
【0091】また、不純物散乱による移動度μi は、次
式の様に温度の3/2 乗に比例し、イオン化した不純物の
濃度Ni に逆比例する。即ち、イオン化した不純物の濃
度Ni を調節することで変化させることができる。
【0092】
【数7】
【0093】これらの式によると、従来の様にチャネル
形成領域全体に不純物を添加するチャネルドープでは不
純物散乱の影響を受けて移動度を稼ぐことができない。
しかしながら、本発明では局部的に不純物領域を形成し
ているので、隣接する不純物領域の間(Wpaの幅を持つ
領域) には不純物が添加されない。
【0094】即ち、理論的には数7においてイオン化し
た不純物の濃度Ni を限りなく0に近づけることを意味
するため、移動度μi は限りなく無限大に近づいていく
ことになる。即ち、数5において1/μi の項を無視す
ることができる程度にまで不純物を減少させることを意
味するので全体の移動度μは限りなく移動度μl に近づ
いていく。
【0095】また、キャリアの有効質量(m*)を小さ
くすることで移動度μl をさらに大きくすることも理論
的には可能である。これは極低温の領域において、キャ
リア(特に電子の場合)の有効質量が結晶軸の軸方位に
依存して変化する現象を利用することで成しうる。
【0096】文献によれば、キャリアの移動する方向が
単結晶シリコンの<100>軸方向と一致する様に構成
した時、最小の有効質量を得ることができる。但し、こ
の例は4°Kという極低温領域における結果である。
【0097】また、結晶格子間をうまくキャリアがすり
抜けて行ける様に、チャネル方向および不純物領域11
0の軸方向(配列方向)と、結晶格子の軸方向とを概略
平行(軸方向のずれを±10°以内に収める)にさせるこ
とが望ましい。単結晶ならばシリコン原子は規則正しく
配列しているので、結晶格子の配列方向と平行に移動す
るキャリアは格子散乱の影響を殆ど受けないで済む。
【0098】例えば、単結晶シリコン基板において上記
の様な方向における回転軸を0°とすると、他にも90
°、180°、270°の回転軸の場合において同様の
効果を得ることができる。従って、図1(A)の様にキ
ャリアが移動するパワーMOSにおいては、角を除く全
ての方向で上記構成を成すことが可能である。
【0099】以上の様に、チャネル形成領域を移動する
キャリアはチャネル形成領域内に存在する不純物領域以
外の領域を通る。このキャリアが移動する経路(以後、
この領域をレーン領域と呼ぶ)のエネルギー状態は線状
パターン形状の不純物領域によって図9に示す状態とな
っていると考えられる。
【0100】図9(A)において、901、902で示
される領域は不純物領域のエネルギー状態を示してお
り、エネルギー的に高い障壁となっている。そして、不
純物領域から離れるに従って徐々にエネルギー的に低い
領域903となる。即ち、チャネル領域を移動するキャ
リア(ここでは電子を例にとる)は903で示されるエ
ネルギー状態の低い領域を優先的に移動し、901、9
02で示されるエネルギー障壁(不純物領域)は壁の様
な役割を果たす。
【0101】ここで、チャネル領域を移動するキャリア
(電子)のイメージを模式的に図9(B)で表す。イメ
ージ的には、チャネル領域を移動するキャリア900は
図9(B)に表す様にまるで雨樋の中を転がる球体の様
にその方向性が規定され、ソース領域からドレイン領域
に向かってほぼ最短距離を移動する。
【0102】また、図9(B)に示す様に、チャネル形
成領域には図9(A)に示した様なレーン領域が複数並
列に配置されて構成されているが、901、902で示
される領域を越えることがないため、隣接するレーン領
域との間においてキャリアの移動は行われない。
【0103】以上の理由によりキャリアが他のキャリア
と衝突する確率は大幅に減少するため、移動度が大幅に
向上する。即ち、本発明の構成は不純物散乱を低減する
のみならず、キャリア同士の自己衝突による散乱をも低
減することで大幅な移動度の向上を実現することができ
る。
【0104】この様に従来においては常に悪影響を及ぼ
すとされてきたエネルギー障壁(グレインバンダリーな
ど)を逆に意図的に形成して利用するという本発明の発
想は非常に新しいものである。
【0105】また、チャネル形成領域111に対して図
1(A)、図1(C)に示す様に不純物領域110を配
置することは短チャネル効果によるしきい値電圧の低下
を低減する上で非常に重要である。なぜならば、この構
成が意図的に狭チャネル効果を生み出すために必要な構
成だからである。
【0106】例えば、図1(A)に示す様にチャネル形
成領域111のチャネル幅Wは不純物領域110によっ
て分断され、実質的に狭いチャネル幅Wpa,mを有する複
数のチャネル形成領域の集合体と見なすことができる。
【0107】即ち、その複数の狭いチャネル幅Wpa,mを
有する領域において狭チャネル効果が得られるのであ
る。マクロ的に見ると図1(A)に示す様にチャネル形
成領域全域においてこの様にして狭チャネル効果が得ら
れるので、全体的に狭チャネル効果が得られる構成とな
り、しきい値電圧が増加するのである。
【0108】従って、チャネル長が短くなることで短チ
ャネル効果によってしきい値電圧が低下したとしても、
以上の理由により狭チャネル効果によってしきい値電圧
を意図的に増加させてしきい値制御を行うことができる
ので、結果的にしきい値電圧の変化を緩和することが可
能となる。
【0109】〔実施例2〕本実施例では、チャネル形成
領域に形成する不純物領域の形状をドットパターン状と
する場合の例を示す。説明は図10を用いて行う。
【0110】図10に示すパワーMOSの構造は、図1
において線状パターン形状を有する不純物領域をドット
パターン形状に置き換えたものである。まず、図1と異
なるのは図10(B)に示す様に不純物領域1001が
配置される点である。
【0111】そして、不純物領域1001を上面から見
たときの拡大図は図10(C)に示す様になる。なお、
本実施例ではドットパターン状の不純物領域の例として
円形の不純物領域を記載しているが、楕円形、正方形、
長方形などであっても構わない。
【0112】例えば、図11(A)に示す様に不純物領
域1101が交互に噛み合う様に配置したパターンとす
ることができる。この場合、不純物領域1101間の隙
間を次の列で補う構成となるので、空乏層の広がりを効
果的に抑制することができる。この構成は、チャネル長
が特に短い領域において効果を発揮する。
【0113】また、図11(B)に示す様に、不純物領
域をチャネル方向と垂直な楕円形とすることも、空乏層
を広がりを抑えるためには非常に有効な構成である。
【0114】〔実施例3〕本発明において、チャネル形
成領域に不純物領域を形成する手段として、不純物の偏
析作用を利用した方法をとることもできる。本実施例で
は、その様な例として熱酸化膜近傍におけるボロン
(B)およびリン(P)の偏析を利用した方法について
図14を用いて説明する。
【0115】実施例1に示した構造のパワーMOSを作
製するに際して、酸素を添加することによって不純物領
域を形成した後に800 〜1100℃程度の加熱処理を行う
と、添加された酸素とシリコン(Si)とが反応して熱酸
化物が形成される。
【0116】そして、不純物領域の周辺に含有されてい
た不純物元素(ボロンまたはリン))が酸化物領域に偏
析する。ここで、熱酸化工程により熱酸化膜/シリコン
界面近傍のボロンまたはリンの濃度がどの様な分布を示
すかを図14を用いて説明する。
【0117】図14に示す様に、Si中に存在する添加イ
オン(B、P)は酸化膜が形成されると再分布する。こ
れは、シリコン(Si)中および熱酸化膜( SiOx )中に
おいて添加イオンの溶解度と拡散速度が異なるために起
こる現象である。不純物のSi中における溶解度を [C]
Siとし、 SiOx 中における溶解度を [C] SiOxとする
時、平衡偏析係数mは次式で定義される。 m= [C] Si/ [C] SiOx
【0118】この時、Si/SiOx 界面近傍の不純物の偏析
はmの値に支配される。通常、Si中における不純物の拡
散係数が十分大きいとして、m<1の場合、Si中の不純
物はSiO2中に取り込まれる(図14(A))。また、m
>1の場合、SiO x が不純物を排斥し、その結果として
Si/SiOx 界面近傍の不純物濃度が増大する(図14
(B))。
【0119】文献値によると、ボロンのmの値は0.3 程
度であり、リンのmの値は10程度である。従って、本実
施例における熱酸化工程後のボロンの濃度分布は図14
(A)の様になり、熱酸化膜中にボロンが取り込まれ、
不純物領域の側面(Si/SiOx界面近傍)におけるボロン
濃度は極めて微量な状態となる。また、逆に形成された
熱酸化物中には多量のボロンが含有される。
【0120】この様な熱酸化膜中へのボロンの取込み現
象は既に知られていたが、本発明の様にエネルギー障壁
(不純物領域)を形成するためにこの現象を利用する発
想は全く新しいものである。
【0121】なお、図14(B)に示す様に、不純物元
素としてリンを用いた場合には熱酸化膜とシリコンとの
界面に偏析(パイルアップ)する。この現象もまた、P
チャネル型FETに不純物領域を形成する際に活用する
ことができる。
【0122】以上の様に、本実施例の様な酸化物へのリ
ンまたはボロンの偏析現象を利用することで大幅な移動
度の向上を図ることが可能である。なぜならば、本実施
例を実施すると不純物領域(代表的には SiOX で示され
る酸化物)周辺の不純物(リンまたはボロン)が不純物
領域に収集されてしまうので、不純物領域間のキャリア
が移動する領域における不純物散乱の影響を極めて少な
くすることができるからである。
【0123】このことは、先にも述べた様に数5におい
てμi が大きくなることに相当するので、全体の移動度
μは理想的にμ=μl に近づいていく。即ち、実質的に
格子散乱のみで決まる極めて大きな移動度を実現しうる
ことを示す。
【0124】〔実施例4〕本明細書においてはパワーM
OS・FETを代表例として説明してきたが、本発明は
その他のパワーMOSデバイス全般に適用することが可
能である。他のパワーMOSデバイスとしては、例えば
IGBT(Insurated Gate Bipolar Transistor )、M
CT(CMOS Cntrolled Tyristor )、EST(Emitter
Swicthed Tyristor )、BRT(Base Resistance cont
rolled Tyristor )、IEGT(Injection Enhanced I
nsurated Gate Bipolar Transistor)、DGMOS(Do
ubleGate MOS )などが挙げられる。特に、最近ではパ
ワーMOS・FET、IGBTの応用製品としてIPM
(Intelligent Power Module)、パワーICなどが主流
となってきている。
【0125】本実施例では、上記パワーMOSデバイス
の内、IGBT、MCT、ESTについて簡単な説明を
行う。説明は図12を用いて行うこととする。
【0126】まず、IGBTとはMOS・FETの高速
スイッチング特性と、バイポーラトランジスタの低オン
電圧特性をワンチップに構成したパワーデバイスであ
る。図12(A)に示すNチャネル型IGBTの基本構
造においてパワーMOS・FETと異なる点は、ドレイ
ン側のN+ 領域をP+ 領域1201に置き換えてpn接
合を1個追加してある点である。
【0127】駆動時にはP+ 領域1201からドリフト
領域となるN- 領域1202へとホール(正孔)が打ち
込まれ、N- 領域1202の電子を引きつけるため、N
- 領域1202の電子密度が増加する。そのため、N-
領域1202の抵抗は極めて低くなり、結果的にパワー
MOSよりも低い電圧でオンするという特徴を有する様
になるのである。
【0128】このIGBTはP+ 領域1201とN-
域1202との間にバッファ層としてN+ 領域を挟み込
んだ構造の非ラッチアップ構造や、トレンチ技術を用い
てチップ単位面積当たりのセル数を向上させたトレンチ
構造など、他にも様々な構造のものが開発されている。
【0129】なお、図12(A)の左側の図はIGBT
の等価回路であり、1203がゲイト端子、1204は
エミッタ端子、1205はコレクタ端子である。120
6はP+ 領域1201とエミッタ電極1207との間の
抵抗である。また、1208で示されるのはNチャネル
・エンハンスメント型のトランジスタである。
【0130】次に、MCTについての説明を行う。な
お、本実施例では主流であるPチャネル・エンハンスメ
ント型MCTについての説明を行う。図12(B)に示
す様に、MCTの構造は縦型三重拡散構造で、N+ 型の
シリコン基板1209にP+ 型シリコン層1210とP
- 型シリコン層1211をエピタキシャル成長させて構
成する。
【0131】さらに、N型拡散層1212、P型拡散層
1213を形成した後、P+ 型拡散層1214、N+
拡散層1215を形成して三重拡散構造とする。なお、
例えばN型とはN+ 型よりも弱く、N- 型よりも強い導
電性を有することを意味している。
【0132】Pチャネル・エンハンスメント型MCTの
特徴としては、オン電圧が低いにも関わらず耐圧が高い
ことであり、本発明を適用することでさらに信頼性の高
い高耐圧特性を得ることが可能である。
【0133】なお、図12(B)の左側の図はMCTの
等価回路であり、1216がゲイト端子、1217はア
ノード端子、1218はカソード端子である。また、1
219はPチャネル・エンハンスメント型トランジスタ
(ON FETと呼ばれる)であり、1220はNチャネル・
エンハンスメント型トランジスタ(OFF FET と呼ばれ
る)である。
【0134】次に、ESTについての説明を行う。ES
TはIGBTとサイリスタを横に並べた構成となってお
り、縦型二重拡散構造となっている。また、図12
(C)に示す様に、ESTはP+ 型のシリコン基板12
21にN+ 型シリコン層1222とN- 型シリコン層1
223をエピタキシャル成長させて構成する。
【0135】さらに、P- 型拡散層1224、P+ 型拡
散層1225を形成した後、N+ 型拡散層1226、1
227を形成した構成とする。ESTの特徴としては、
MCT同様、オン電圧が低いにも関わらず耐圧が高いこ
とであり、本発明を適用することでさらに信頼性の高い
高耐圧特性を得ることが可能である。
【0136】なお、図12(C)の左側の図はESTの
等価回路であり、1228がゲイト端子、1229はカ
ソード端子、1230はアノード端子である。また、1
231、1232は共にNチャネル・エンハンスメント
型トランジスタである。
【0137】以上の様に、本発明はゲイト絶縁型(MO
Sゲイト型)のあらゆるパワーMOSデバイスに応用す
ることが可能であり、その応用範囲は産業上、極めて広
範囲に渡るものである。
【0138】〔実施例4〕本発明を利用して作製したパ
ワーMOSデバイスは極めて応用範囲の広いデバイスで
ある。本実施例では、その代表的な例を簡単な図を用い
て説明する。説明には図13を用いる。
【0139】図13(A)に示すのはビデオデッキであ
り、1301は本体、1302はテープ挿入部、130
3は外部端子部、1304は画像編集ダイアル、130
5は液晶表示部である。また、1306はビデオデッキ
内部に組み込まれた集積化回路で、その中のパーツとし
てパワーモジュールが組み込まれ、その構成デバイスと
してパワーMOSデバイス1307が用いられる。
【0140】また、図13(B)に示すのは電池式シェ
ーバーであり、1308は本体、1309はスイッチ、
1310はシェイビング部である。また、1311はシ
ェーバー内部に組み込まれた充電器であって、電池式シ
ェーバーの電流制御用にパワーMOSデバイス1312
が用いられる。
【0141】また、図13(C)に示すのは蛍光灯であ
り、1313は蛍光灯、1314はかさ、1315は制
御部である。また、1316は蛍光灯内部に組み込まれ
た集積化回路であって、蛍光灯のインバータ制御用にパ
ワーMOSデバイス1317が用いられる。
【0142】また、図13(D)に示すのは電導工具で
あり、1318は本体、1319はドリル、1320は
ハンドリング部、1321はコンセントである。また、
1322は蛍光灯内部に組み込まれた集積化回路であっ
て、電導工具の速度制御用にパワーMOSデバイス13
23が用いられる。
【0143】以上示した他にも、パワーMOSデバイス
は自動車の車両制御系および車体系装置、テレビ、カメ
ラ、コンピュータ用電源、空調装置、プラグラマブル・
ロジック・コントロールなどあらゆる分野の製品に用い
られており、極めて応用範囲の広いデバイスである。
【0144】
【発明の効果】本発明を利用することでチャネル長が短
くなった場合に生じる短チャネル効果を防止することが
可能となる。具体的には、まずドリフト領域近傍の空乏
層がソース領域やチャネル形成領域下に広がるのを、チ
ャネル形成領域に局部的に形成した不純物領域で遮り、
チャネル形成領域のエネルギー(電位)状態にドレイン
電圧が影響しない構成とする。これによりパンチスルー
現象やサブスレッショルド特性の劣化を防止することが
可能となる。また、同時に高いドレイン耐圧を実現する
ことができる。
【0145】また、短チャネル効果の特徴の一つである
しきい値電圧の低下を狭チャネル効果によるしきい値電
圧の増加によって抑制することができる。この狭チャネ
ル効果は、チャネル形成領域に局部的に不純物領域を形
成するという本発明の構成によって人為的に成しうる効
果である。
【0146】以上の様に、本発明を利用することでチャ
ネル長の短いディープサブミクロン領域におけるパワー
MOSデバイスにおいても、短チャネル効果を引き起こ
すことなく動作させることができる。
【0147】また、本発明ではチャネル形成領域にエネ
ルギー的にスリット状のレーン領域を形成することでキ
ャリアの移動方向を規定し、キャリア同士の自己衝突に
よる散乱を低減することが可能である。
【0148】即ち、キャリアの移動度低下を招く原因と
なる不純物散乱、格子散乱、キャリア同士の自己衝突に
よる散乱が大幅に低減され、移動度が大きく向上する。
【0149】以上の効果により、高速動作特性と高耐圧
特性とを同時に実現できるパワーMOSデバイスを作製
することが可能となる。従って、パワーMOSデバイス
を用いるあらゆる分野の電子・電気機器の性能を向上さ
せることができる。従って、本発明は工業・産業上、非
常に有益な技術であると言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パワーMOSデバイスの構造を示す図。
【図2】 パワーMOSデバイスの構造を示す図。
【図3】 パワーMOSデバイスの構造を示す図。
【図4】 エネルギー状態を説明するための図。
【図5】 MOSデバイスの電気特性を示す図。
【図6】 エネルギー状態を説明するための図。
【図7】 エネルギー状態を説明するための図。
【図8】 パワーMOSデバイスの構造を示す図。
【図9】 キャリアの挙動を説明するための図。
【図10】 パワーMOSデバイスの構造を示す図。
【図11】 不純物領域の配置パターンを示す図。
【図12】 パワーMOSデバイスの構造を示す図。
【図13】 パワーMOSデバイスの応用製品を示す
図。
【図14】 不純物の偏析状態を説明するための図。
【符号の説明】
101 N+ 型半導体基板 102 N- 型半導体基板 103 P+ 型半導体基板 104 N+ 型半導体基板 105 ゲイト絶縁膜 106 ゲイト電極 107 層間絶縁膜 108 ソース電極 109 ドレイン電極 110 不純物領域 111 チャネル形成領域 112 キャリアの流れる方向 304 チャネル領域 306 ドレイン電圧が小さい時の空乏層 307 ドレイン電圧が大きい時の空乏層

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶半導体を利用して形成されたソース領
    域、ドレイン領域、ドリフト領域およびチャネル形成領
    域と、 前記チャネル形成領域上に形成されたゲイト絶縁膜およ
    びゲイト電極と、 を少なくとも有する絶縁ゲイト型半導体装置であって、 前記チャネル形成領域はキャリアが移動する領域と、 前記ドリフト領域より前記チャネル形成領域およびソー
    ス領域に向かって広がる空乏層をピニングするために人
    為的かつ局部的に形成された不純物領域と、 を有することを特徴とする絶縁ゲイト型半導体装置。
  2. 【請求項2】結晶半導体を利用して形成されたソース領
    域、ドレイン領域、ドリフト領域およびチャネル形成領
    域と、 前記チャネル形成領域上に形成されたゲイト絶縁膜およ
    びゲイト電極と、 を少なくとも有する絶縁ゲイト型半導体装置であって、 前記チャネル形成領域はキャリアが移動する領域と、 前記ドリフト領域より前記チャネル形成領域およびソー
    ス領域に向かって広がる空乏層をピニングし、かつ、該
    不純物領域によりキャリアの移動経路を規定するために
    人為的かつ局部的に形成された不純物領域と、 を有することを特徴とする絶縁ゲイト型半導体装置。
  3. 【請求項3】結晶半導体を利用して形成されたソース領
    域、ドレイン領域、ドリフト領域およびチャネル形成領
    域と、 前記チャネル形成領域上に形成されたゲイト絶縁膜およ
    びゲイト電極と、 を少なくとも有する絶縁ゲイト型半導体装置であって、 前記チャネル形成領域はキャリアが移動する領域と、 不純物元素の添加により所定のしきい値電圧に制御する
    ために人為的かつ局部的に形成された不純物領域と、 を有することを特徴とする絶縁ゲイト型半導体装置。
  4. 【請求項4】結晶半導体を利用して形成されたソース領
    域、ドレイン領域、ドリフト領域およびチャネル形成領
    域と、 前記チャネル形成領域上に形成されたゲイト絶縁膜およ
    びゲイト電極と、 を少なくとも有する絶縁ゲイト型半導体装置であって、 前記チャネル形成領域はキャリアが移動する領域と、 不純物元素の添加により所定のしきい値電圧に制御し、
    かつ、キャリアの移動経路を規定するために人為的かつ
    局部的に形成された不純物領域と、 を有することを特徴とする絶縁ゲイト型半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4において、前記不純
    物領域にはエネルギーバンド幅(Eg)を広げる不純物
    元素が添加されていることを特徴とする絶縁ゲイト型半
    導体装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記不純物元素とは炭
    素、窒素、酸素から選ばれた一種または複数種類の元素
    であることを特徴とする絶縁ゲイト型半導体装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項4において、前記不純
    物領域にはエネルギーバンド幅(Eg)をシフトさせる
    不純物元素が添加されていることを特徴とする絶縁ゲイ
    ト型半導体装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記不純物元素とは1
    3族または15族の元素であることを特徴とする絶縁ゲ
    イト型半導体装置。
  9. 【請求項9】請求項8において、前記13族の元素とは
    ボロンであり、前記15族の元素とはリンまたは砒素で
    あることを特徴とする絶縁ゲイト型半導体装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至請求項4において、前記キ
    ャリアが移動する領域においてはキャリアの不純物散乱
    を防止する手段若しくはキャリアの格子散乱以外の要因
    による移動度低下を防止する手段が施されていることを
    特徴とする絶縁ゲイト型半導体装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至請求項4において、前記チ
    ャネル形成領域の幅Wに対して前記不純物領域および前
    記不純物領域間の幅が占有する割合をそれぞれWpi、W
    paとする時、前記W、WpiおよびWpaとの間には、Wpi
    /W=0.1 〜0.9 、Wpa/W=0.1 〜0.9 、Wpi/Wpa
    =1/9 〜9 の関係式が成り立つことを特徴とする絶縁ゲ
    イト型半導体装置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至請求項4において、前記チ
    ャネル形成領域のチャネル方向に垂直な少なくとも一断
    面は、実質的に前記不純物領域により区切られた複数の
    チャネル形成領域の集合体と見なせることを特徴とする
    絶縁ゲイト型半導体装置。
  13. 【請求項13】請求項1乃至請求項4において、前記チ
    ャネル形成領域において駆動時に生じる短チャネル効果
    に伴うしきい値電圧の低下は、前記不純物領域を利用す
    ることで得られる狭チャネル効果に伴うしきい値電圧の
    増加により緩和されることを特徴とする絶縁ゲイト型半
    導体装置。
  14. 【請求項14】請求項1または請求項3において、前記
    不純物領域はドットパターン形状を有していることを特
    徴とする絶縁ゲイト型半導体装置。
  15. 【請求項15】請求項2または請求項4において、前記
    不純物領域はチャネル方向と概略平行に形成された線状
    パターンであることを特徴とする絶縁ゲイト型半導体装
    置。
  16. 【請求項16】請求項1乃至請求項15において、パワ
    ーMOSデバイスと呼ばれる大電力制御用装置であるこ
    とを特徴とする絶縁ゲイト型半導体装置。
  17. 【請求項17】結晶半導体を利用してソース領域、ドレ
    イン領域ドリフト領域およびチャネル形成領域とを形成
    する工程と、 前記チャネル形成領域において人為的かつ局部的に不純
    物領域を形成する工程と、 前記チャネル形成領域上にゲイト絶縁膜およびゲイト電
    極とを形成する工程と、 を少なくとも有する絶縁ゲイト型半導体装置の作製方法
    において、 前記チャネル形成領域はキャリアが移動する領域と前記
    不純物領域とで構成され、 前記不純物領域にはエネルギーバンド幅(Eg)を広げ
    る不純物元素が人為的かつ局部的に添加されていること
    を特徴とする絶縁ゲイト型半導体装置の作製方法。
  18. 【請求項18】結晶半導体を利用してソース領域、ドレ
    イン領域ドリフト領域およびチャネル形成領域とを形成
    する工程と、 前記チャネル形成領域において人為的かつ局部的に不純
    物領域を形成する工程と、 前記チャネル形成領域上にゲイト絶縁膜およびゲイト電
    極とを形成する工程と、 を少なくとも有する絶縁ゲイト型半導体装置の作製方法
    において、 前記チャネル形成領域はキャリアが移動する領域と前記
    不純物領域とで構成され、 前記不純物領域にはエネルギーバンド幅(Eg)をシフ
    トさせる不純物元素が人為的かつ局部的に添加されてい
    ることを特徴とする絶縁ゲイト型半導体装置の作製方
    法。
  19. 【請求項19】請求項17において、前記不純物元素と
    は炭素、窒素、酸素から選ばれた一種または複数種類の
    元素であることを特徴とする絶縁ゲイト型半導体装置の
    作製方法。
  20. 【請求項20】請求項18において、前記不純物元素と
    は13族または15族の元素であることを特徴とする絶
    縁ゲイト型半導体装置の作製方法。
  21. 【請求項21】請求項20において、前記13族の元素
    とはボロンであり、前記15族の元素とはリンまたは砒
    素であることを特徴とする絶縁ゲイト型半導体装置の作
    製方法。
  22. 【請求項22】請求項17または請求項18において、
    前記キャリアが移動する領域においてはキャリアの不純
    物散乱を防止する手段若しくはキャリアの格子散乱以外
    の要因による移動度低下を防止する手段が施されている
    ことを特徴とする絶縁ゲイト型半導体装置の作製方法。
  23. 【請求項23】請求項17または請求項18において、
    前記チャネル形成領域の幅Wに対して前記不純物領域お
    よび前記不純物領域間の幅が占有する割合をそれぞれW
    pi、Wpaとする時、前記W、WpiおよびWpaとの間に
    は、Wpi/W=0.1 〜0.9 、Wpa/W=0.1 〜0.9 、W
    pi/Wpa=1/9 〜9 の関係式が成り立つことを特徴とす
    る絶縁ゲイト型半導体装置の作製方法。
  24. 【請求項24】請求項17または請求項18において、
    前記チャネル形成領域のチャネル方向に垂直な少なくと
    も一断面は、実質的に前記不純物領域により区切られた
    複数のチャネル形成領域の集合体と見なせることを特徴
    とする絶縁ゲイト型半導体装置の作製方法。
  25. 【請求項25】請求項17または請求項18において、
    前記チャネル形成領域において駆動時に生じる短チャネ
    ル効果に伴うしきい値電圧の低下は、前記不純物領域を
    利用することで得られる狭チャネル効果に伴うしきい値
    電圧の増加により緩和されることを特徴とする絶縁ゲイ
    ト型半導体装置の作製方法。
  26. 【請求項26】請求項17または請求項18において、
    前記不純物領域はドットパターン形状を有していること
    を特徴とする絶縁ゲイト型半導体装置の作製方法。
  27. 【請求項27】請求項17または請求項18において、
    前記不純物領域はチャネル方向と概略平行に形成された
    線状パターンであることを特徴とする絶縁ゲイト型半導
    体装置の作製方法。
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